JP2018033697A - 医療用デバイス - Google Patents
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Abstract
【課題】オーバーザワイヤ構造が採用されている場合において、撮像部が取得した生体管腔内の画像に陰が生ずることを抑えることができる医療用デバイスを提供すること。
【解決手段】医療用デバイス8は、生体管腔内の画像を取得する撮像部41を有するイメージングコア4と、イメージングコア4が挿入される画像用ルーメン25を形成する第1管体61とガイドワイヤWが挿入されるガイドワイヤルーメン26を形成する第2管体62とを有し、画像用ルーメン25およびガイドワイヤルーメン26が先端側から基端側までダブルルーメン構造で形成されたシャフト部2と、を備える。シャフト部2は、第2管体62が第1管体61から離れた離隔部分225を有する。
【選択図】図1
【解決手段】医療用デバイス8は、生体管腔内の画像を取得する撮像部41を有するイメージングコア4と、イメージングコア4が挿入される画像用ルーメン25を形成する第1管体61とガイドワイヤWが挿入されるガイドワイヤルーメン26を形成する第2管体62とを有し、画像用ルーメン25およびガイドワイヤルーメン26が先端側から基端側までダブルルーメン構造で形成されたシャフト部2と、を備える。シャフト部2は、第2管体62が第1管体61から離れた離隔部分225を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、生体管腔内に挿入されて画像情報を取得可能な医療用デバイスに関する。
血管および脈管などの生体管腔内の患部を診察する場合には、例えば、患部に向かって超音波を送信し、患部において反射した超音波を受信する超音波カテーテルが使用される。超音波カテーテルは、イメージングコアと、シャフト部と、を備える。イメージングコアは、超音波を送受信するための振動子ユニットと、振動子ユニットを回転させるとともに軸線方向に移動させる駆動シャフトと、を有する。シャフト部は、イメージングコアを内蔵するとともに生体管腔内に挿入される。
例えば特許文献1には、撮像用のワーク要素が移動可能なワーク要素ルーメンと、案内ワイヤを収容可能な案内ワイヤルーメンと、が先端側から基端側にわたって形成された超音波カテーテルが開示されている。特許文献1に記載された超音波カテーテルでは、ワーク要素ルーメンと案内ワイヤルーメンとが、先端側において共通ルーメンとして互いに合流している。特許文献1に記載された超音波カテーテルでは、撮像用のワーク要素が、基端側のワーク要素ルーメンと、先端側の共通ルーメンと、の間を往復移動可能である。また、案内ワイヤが、基端側の案内ワイヤルーメンと、先端側の共通ルーメンと、の間を移動可能である。
特許文献1に記載された超音波カテーテルには、術者が操作する近位ハウジングの近傍まで案内ワイヤルーメンが延びるオーバーザワイヤ(Over The Wire)構造が採用されている。超音波カテーテルは、オーバーザワイヤ型とすることで、術者が使用するガイドワイヤに柔軟に追従でき、かつ術者の押し込み力を効率的に伝えることが可能となり、血管の分岐部や狭窄部などのより複雑な部位の深部の画像を取得できる。
すなわち、例えば、下肢病変の全長は、冠動脈病変の全長よりも長い傾向にある。また、高度狭窄病変が生体管腔内に存在する場合には、高度狭窄病変を穿通する高い能力がカテーテルに対して求められる。一方で、術者は、高度狭窄病変に対してガイドワイヤを穿通させるために、数種類のガイドワイヤを使い分けることがある。ここで、オーバーザワイヤ構造が超音波カテーテルに採用されていると、ガイドワイヤルーメンが術者の手元部まで延び、ガイドワイヤルーメンの基端側の開口部が患者の体外に存在する。そのため、例えば、高度狭窄病変が冠動脈ではなく下肢に存在する場合であっても、ガイドワイヤに対する追従性を向上させることができるとともに、病変に対する穿通力を向上させることができる。また、ガイドワイヤルーメンの基端側の開口部が患者の体外に存在するため、術者はガイドワイヤを容易に交換し、数種類のガイドワイヤを使い分けることができる。
しかし、特許文献1に記載された超音波カテーテルでは、ワーク要素ルーメンと案内ワイヤルーメンとが先端側から基端側にわたって並んで形成され、案内ワイヤがワーク要素の近傍に存在する。そのため、ワーク要素が超音波を送受信し生体管腔内の画像を取得する際に、超音波のうちの少なくとも一部が案内ワイヤにより遮断される。そうすると、ワーク要素が取得した画像に、陰が生ずるという問題がある。例えば、陰が生じた部分に病変が存在すると、術者は、その病変を視認することが困難となるおそれがある。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、オーバーザワイヤ構造が採用されている場合において、撮像部が取得した生体管腔内の画像に陰が生ずることを抑えることができる医療用デバイスを提供することを目的とする。
前記課題は、本発明によれば、生体管腔内に挿入され前記生体管腔内の診断に用いられる医療用デバイスであって、前記生体管腔内の画像を取得する撮像部を有するイメージングコアと、前記イメージングコアが挿入される画像用ルーメンを形成する第1管体とガイドワイヤが挿入されるガイドワイヤルーメンを形成する第2管体とを有し、前記画像用ルーメンおよび前記ガイドワイヤルーメンが先端側から基端側までダブルルーメン構造で形成されたシャフト部と、を備え、前記シャフト部は、前記第2管体が前記第1管体から離れた離隔部分を有することを特徴とする医療用デバイスにより解決される。
前記構成によれば、シャフト部は、イメージングコアが挿入される画像用ルーメンを形成する第1管体と、ガイドワイヤが挿入されるガイドワイヤルーメンを形成する第2管体と、を有する。そのシャフト部は、第2管体が第1管体から離れた離隔部分を有する。離隔部分における撮像部とガイドワイヤとの間の距離は、第1管体および第2管体が互いに接合された部分における撮像部とガイドワイヤとの間の距離よりも遠い。そのため、離隔部分では、撮像部が送受信する超音波がガイドワイヤにより遮断される範囲を抑えることができる。これにより、画像用ルーメンおよびガイドワイヤルーメンが先端側から基端側までダブルルーメン構造で形成された場合、すなわちオーバーザワイヤ構造が採用された場合であっても、撮像部が取得した生体管腔内の画像に陰が生ずることを抑え、生体管腔内における広い範囲の画像を取得することができる。つまり、生体管腔内の画像の欠損領域を減少させ、術者の診断時の情報量を増加させることができる。
前記課題は、本発明によれば、生体管腔内に挿入され前記生体管腔内の診断に用いられる医療用デバイスであって、前記生体管腔内の画像を取得する撮像部を有するイメージングコアと、前記イメージングコアが挿入される画像用ルーメンを形成する第1管体とガイドワイヤが挿入されるガイドワイヤルーメンを形成する第2管体とを有し、前記画像用ルーメンおよび前記ガイドワイヤルーメンが先端側から基端側までダブルルーメン構造で形成されたシャフト部と、前記第1管体および前記第2管体の少なくともいずれかに設けられ、前記第2管体のうちの少なくとも一部を前記第1管体から離れさせる離隔手段と、を備えたことを特徴とする医療用デバイスにより解決される。
前記構成によれば、イメージングコアが挿入される画像用ルーメンを形成する第1管体と、ガイドワイヤが挿入されるガイドワイヤルーメンを形成する第2管体と、の少なくともいずれかに、第2管体のうちの少なくとも一部を第1管体から離れさせる離隔手段が設けられている。第2管体が第1管体から離れた部分における撮像部とガイドワイヤとの間の距離は、第2管体が第1管体から離れていない部分における撮像部とガイドワイヤとの間の距離よりも遠い。そのため、第2管体が第1管体から離れた部分では、撮像部が送受信する超音波がガイドワイヤにより遮断される範囲を抑えることができる。これにより、画像用ルーメンおよびガイドワイヤルーメンが先端側から基端側までダブルルーメン構造で形成された場合、すなわちオーバーザワイヤ構造が採用された場合であっても、撮像部が取得した生体管腔内の画像に陰が生ずることを抑え、生体管腔内における広い範囲の画像を取得することができる。つまり、生体管腔内の画像の欠損領域を減少させ、術者の診断時の情報量を増加させることができる。
好ましくは、前記離隔手段は、前記第1管体に設けられ、前記第2管体が内部を貫通する管体保持部と、前記第1管体の先端部において前記管体保持部とは離れて設けられ、前記第2管体の先端部を固定する管体固定部と、前記第2管体の基端部に接続され、前記第2管体の軸線に沿って前記第2管体を移動させる管体移動手段と、前記管体保持部と前記管体移動手段との間に設けられ、前記第1管体および前記第2管体をともに囲み、前記第1管体に対して固定されるとともに前記第2管体の軸線に沿って前記第2管体に対して移動可能なカバー部と、を有し、前記管体移動手段が前記第2管体の軸線に沿って前記管体固定部の側へ前記第2管体を移動させると、前記管体固定部と前記管体保持部との間において前記第2管体が前記第1管体から離れることを特徴とする。
前記構成によれば、第2管体の基端部に接続された管体移動手段が、第2管体の軸線に沿って、第2管体の先端部が固定された管体固定部の側へ第2管体を移動させると、管体固定部と管体保持部との間において第2管体が第1管体から離れる。このとき、第1管体および第2管体をともに囲むカバー部が、管体保持部と管体移動手段との間に設けられ、第1管体に対して固定されている。そのため、管体移動手段が第2管体の軸線に沿って管体固定部の側へ第2管体を移動させる際に、カバー部に囲まれた部分の第2管体が第1管体から浮き上がり離れることを抑えることができるとともに、管体移動手段に加えられた力を第2管体の先端部により確実に伝達することができる。そのため、第2管体は、管体固定部と管体保持部との間においてより確実に第1管体から離れる。そのため、第2管体が第1管体から離れた部分では、撮像部が送受信する超音波がガイドワイヤにより遮断される範囲を抑えることができる。これにより、撮像部が取得した生体管腔内の画像に陰が生ずることを抑え、生体管腔内における広い範囲の画像を取得することができる。
好ましくは、前記離隔手段は、前記第1管体の軸線に沿って互いに間隔をおいて設けられた複数の前記管体保持部を有し、前記管体移動手段が前記第2管体の軸線に沿って前記管体固定部の側へ前記第2管体を移動させると、前記複数の管体保持部同士の間においてさらに前記第2管体が前記第1管体から離れることを特徴とする。
前記構成によれば、管体移動手段が、第2管体の軸線に沿って管体固定部の側へ第2管体を移動させると、管体固定部と管体保持部との間だけではなく、複数の管体保持部同士の間においても第2管体が第1管体から離れる。そのため、第2管体が第1管体から離れる部分を複数の箇所において形成することができる。これにより、第2管体が第1管体から離れた複数の部分において、撮像部が送受信する超音波がガイドワイヤにより遮断される範囲を抑えることができる。
好ましくは、前記離隔手段は、前記第1管体の先端部に設けられ、前記第2管体の先端部を固定する管体固定部と、前記第2管体の基端部に接続され、前記第2管体の軸線に沿って前記第2管体を移動させる管体移動手段と、前記管体固定部と前記管体移動手段との間に設けられ、前記第1管体および前記第2管体をともに囲み、前記第2管体の軸線に沿って前記第1管体および前記第2管体に対して移動可能なカバー部と、を有し、前記管体移動手段が前記第2管体の軸線に沿って前記管体固定部の側へ前記第2管体を移動させるとともに、前記カバー部が前記第2管体の軸線に沿って前記管体移動手段の側へ移動すると、前記管体固定部と前記カバー部との間において前記第2管体が前記第1管体から離れることを特徴とする。
前記構成によれば、第2管体の基端部に接続された管体移動手段が、第2管体の軸線に沿って、第2管体の先端部が固定された管体固定部の側へ第2管体を移動させるとともに、第1管体および第2管体をともに囲むカバー部が第2管体の軸線に沿って管体移動手段の側へ移動すると、管体固定部とカバー部との間において第2管体が第1管体から離れる。このとき、第1管体および第2管体をともに囲むカバー部が、管体固定部と管体移動手段との間に設けられている。そのため、管体移動手段が第2管体の軸線に沿って管体固定部の側へ第2管体を移動させる際に、カバー部に囲まれた部分の第2管体が第1管体から浮き上がり離れることを抑えることができるとともに、管体移動手段に加えられた力を第2管体の先端部により確実に伝達することができる。そのため、第2管体は、管体固定部とカバー部との間においてより確実に第1管体から離れる。そのため、第2管体が第1管体から離れた部分では、撮像部が送受信する超音波がガイドワイヤにより遮断される範囲を抑えることができる。これにより、撮像部が取得した生体管腔内の画像に陰が生ずることを抑え、生体管腔内における広い範囲の画像を取得することができる。
好ましくは、前記離隔手段は、前記カバー部の基端部に設けられ前記カバー部の基端部から前記管体移動手段に向かって延びる把持部をさらに有することを特徴とする。
前記構成によれば、術者は、カバー部の基端部から管体移動手段に向かって延びる把持部を把持し基端側へ引っ張ることにより、第2管体の軸線に沿って管体移動手段の側へカバー部を容易に移動させることができる。
本発明によれば、オーバーザワイヤ構造が採用されている場合において、撮像部が取得した生体管腔内の画像に陰が生ずることを抑えることができる医療用デバイスを提供することができる。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る医療用デバイス表す平面図である。
図2は、本実施形態に係る医療用デバイスの先端部を表す断面図である。
図3は、本実施形態のハブの近傍を表す平面図である。
図2は、本実施形態に係る医療用デバイスの先端部を表す断面図である。
図3は、本実施形態のハブの近傍を表す平面図である。
図1〜図3に表したように、本発明の第1実施形態に係る医療用デバイス8は、超音波診断のためのイメージングコア4を内部に収容して生体管腔内に挿入される超音波カテーテルである。医療用デバイス8は、医療用デバイス8を保持してイメージングコア4を駆動させる外部駆動装置7(図7を参照)に接続されて、主として血管内を診断するために使用される。なお、本願明細書では、生体の管腔に挿入する側を「先端」若しくは「先端側」、操作する手元側を「基端」若しくは「基端側」と称することとする。
医療用デバイス8は、生体管腔内に挿入されるシャフト部2と、生体管腔内の組織に向けて超音波を送信するとともに生体管腔内の組織において反射した超音波を受信するイメージングコア4と、イメージングコア4が貫通しかつシャフト部2の基端側に位置するハブ5と、イメージングコア4を操作する操作部3と、を備えている。
シャフト部2は、シャフト本体部22を有する。シャフト本体部22においては、イメージングコア4が挿入される画像用ルーメン25と、ガイドワイヤWが挿入されるガイドワイヤルーメン26と、が先端側から基端側までダブルルーメン構造で形成されている。すなわち、本実施形態に係る医療用デバイス8には、ガイドワイヤルーメン26の基端側の開口部(ガイドワイヤWの挿入部55)が患者の体外に存在するオーバーザワイヤ(Over The Wire)構造が採用されている。
これにより、例えば、高度狭窄病変が冠動脈ではなく下肢に存在する場合であっても、ガイドワイヤWに対する追従性を向上させることができるとともに、病変に対する穿通力を向上させることができる。また、ガイドワイヤルーメン26の基端側の開口部が患者の体外に存在するため、術者はガイドワイヤWを容易に交換し、数種類のガイドワイヤWを使い分けることができる。
シャフト本体部22は、画像用ルーメン25およびガイドワイヤルーメン26が並んで形成されるシャフト中間部221と、シャフト中間部221から基端方向へ向かって分岐して延びる第1シャフト基端部222および第2シャフト基端部223と、一部において画像用ルーメン25およびガイドワイヤルーメン26が互いに離れているシャフト先端部224と、を有する。シャフト先端部224は、シャフト本体部22の先端部に設けられている。第1シャフト基端部222および第2シャフト基端部223は、シャフト本体部22の基端部に設けられている。シャフト中間部221は、シャフト先端部224と、第1シャフト基端部222および第2シャフト基端部223と、の間に設けられている。
第1シャフト基端部222の内部には、画像用ルーメン25が形成されている。第2シャフト基端部223の内部には、ガイドワイヤルーメン26が形成されている。シャフト本体部22の外径および内径は、軸線方向の位置によって異なってもよい。例えば、基端側から先端側へ向かって、シャフト本体部22の外径および内径をテーパ状に減少させて物性の極端な変化を生じさせないことで、高い押し込み性、通過性を実現しつつ、キンクの発生を抑制することができる。
シャフト本体部22は、画像用ルーメン25が形成される第1管体61と、ガイドワイヤルーメン26が形成される第2管体62と、を有する。第1管体61および第2管体62は、シャフト中間部221において互いに熱融着(または接着)されている。一方で、第1管体61および第2管体62は、シャフト先端部224の一部において、互いに離れている。すなわち、シャフト先端部224には、第2管体62が第1管体61から離れた離隔部分225が設けられている。図1および図2に表したシャフト本体部22は、4つの離隔部分225を有している。但し、シャフト本体部22が有する離隔部分225の数は、4には限定されず、1、2あるいは3であってもよく、あるいは5以上であってもよい。シャフト先端部224の他部(離隔部分225以外の部分)では、第1管体61および第2管体62は、互いに熱融着(または接着)されている。離隔部分225の詳細については、後述する。
第1管体61および第2管体62は、互いに異なる色を有し、かつ内部を観察できる程度の透明度を有する。これにより、シャフト部2の内部を観察しつつ、ガイドワイヤWを、画像用ルーメン25ではなくガイドワイヤルーメン26へ選択的に挿入することができる。
シャフト本体部22は、超音波に対して高い透過性を有する材料であって可撓性を有する材料により形成されている。シャフト本体部22の材料は、特には限定されない。例えば、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリイミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系、ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー等が挙げられる。また、シャフト本体部22の材料として、これらのうちの1種または2種以上を組合せたもの(ポリマーアロイ、ポリマーブレンド、積層体等)を適用することができる。
第1管体61および第2管体62の少なくともいずれかの先端部には、シャフト本体部22の材料よりも柔軟な材料により形成された先端チップが設けられていてもよい。例えば、先端チップは、管体として形成され、医療用デバイス8が生体管腔内で移動する際に接触する生体組織への負担を低減させることができる。先端チップの材料は、特には限定されない。例えば、前述したシャフト本体部22の材料として適用可能な材料を適用できる。
画像用ルーメン25内には、イメージングコア4がシャフト部2の軸線方向にスライド可能に配置されている。イメージングコア4は、生体管腔内から生体組織に向けて超音波を送信するとともに生体組織において反射した超音波を受信するための振動子ユニット(撮像部)41と、振動子ユニット41を先端に取り付けるとともに回転させる駆動シャフト42と、を有する。振動子ユニット41は、超音波を送受信する超音波振動子411と、超音波振動子411を収納するハウジング412と、を有する。
駆動シャフト42は、柔軟で、しかも操作部3において生成された回転の動力を振動子ユニット41に伝達可能な特性をもち、たとえば、右左右と巻き方向を交互にしている3層コイルなどの多層コイル状の管体で構成されている。駆動シャフト42が回転の動力を伝達することによって、振動子ユニット41は、血管などの生体管腔内において回転し、患部の画像を周方向に亘って取得することができる。また、駆動シャフト42の内部には、振動子ユニット41で検出された信号を操作部3に伝送するための信号線43が配置されている。
ハブ5は、第1管体61および第2管体62を内部に収容し、ハブ用ケーシング53と、第1耐キンクプロテクタ54と、を有する。但し、第1耐キンクプロテクタ54は、ハブ用ケーシング53に一体として設けられ、ハブ用ケーシング53の一部であってもよい。ハブ用ケーシング53の基端側には、第1ハブ基端部51および第2ハブ基端部52が互いに分岐して形成されている。すなわち、ハブ用ケーシング53は、基端側において、第1ハブ基端部51と第2ハブ基端部52とに分岐している。第2ハブ基端部52の基端側には、ガイドワイヤWの挿入部55が設けられている。例えば、術者は、ガイドワイヤWの挿入部55を通してガイドワイヤWを抜き差しすることができる。
図3に表したように、第1ハブ基端部51の内部には、第1管体61が配置されている。第1管体61は、第1ハブ基端部51の内部において操作部3の外管32に接続されている。第2ハブ基端部52の内部には、第2管体62が配置されている。第2管体62は、第2ハブ基端部52の基端側においてガイドワイヤWの挿入部55に接続されている。つまり、ガイドワイヤWの挿入部55は、ガイドワイヤルーメン26の基端側の開口部に相当する。
図1に表したように、第1耐キンクプロテクタ54は、ハブ用ケーシング53の先端部およびハブ用ケーシング53から先端方向へ導出されるシャフト本体部22を囲み、シャフト本体部22のキンクを抑制する。例えば、第1耐キンクプロテクタ54は、経皮的に生体管腔内に挿入されたイントロデューサシースに接続される。なお、第1耐キンクプロテクタ54は、必ずしもイントロデューサシースに接続されるわけではなく、イントロデューサシースと病変との間の距離に応じて、イントロデューサシースから離れることもあり、あるいはイントロデューサシースに挿入されることもある。
ハブ5の軸線Xを基準線とした場合において、基準線(ハブ5の軸線X)に対する第2ハブ基端部52の中心軸Y2の傾きは、ゼロである。すなわち、本実施形態では、ハブ5の軸線Xは、第2ハブ基端部52の中心軸Y2に平行である。一方で、ハブ5の軸線Xを基準線とした場合において、第1ハブ基端部51の中心軸Y1は、基準線(ハブ5の軸線X)に対して所定の角度で傾いている。但し、基準線に対する第1ハブ基端部51の中心軸Y1および第2ハブ基端部52の中心軸Y2の傾きは、これだけには限定されない。
本願明細書において、「ハブ5の軸線」とは、ハブ5のうちの分岐してない部分の軸線であり、具体的には、ハブ5の先端側の部分の軸線をいう。ハブ5の軸線Xは、シャフト中間部221の基端部の軸線と同一線上にある。
シャフト本体部22の部位のうちで、シャフト中間部221から基端方向に向かって第1シャフト基端部222および第2シャフト基端部223に分岐する部位は、ハブ用ケーシング53の内部に位置している。第1シャフト基端部222は、第1管体61の基端部に相当する。第2シャフト基端部223は、第2管体62の基端部に相当する。第1シャフト基端部222および第2シャフト基端部223に分岐する部位では、第1管体61および第2管体62が互いに接合されていないため、第1シャフト基端部222および第2シャフト基端部223の剛性は、シャフト中間部221の剛性よりも低い。このような第1シャフト基端部222および第2シャフト基端部223が、ハブ用ケーシング53の外には位置していない。これにより、高い押し込み性を発揮できる。
基準線に対する第1ハブ基端部51の中心軸Y1の傾きが大きすぎると、駆動シャフト42と第1シャフト基端部222との摩擦により、画像の回転むらが発生しやすくなる。また、イメージングコア4をプルバックさせる際に、断線や、イメージングコア4の移動が乱れるジャンピングによる画像むらが発生しやすくなる。したがって、基準線に対する第1ハブ基端部の中心軸Y1の傾きは、イメージングコア4に回転むら、断線、ジャンピング等が生じない程度の角度であることが好ましい。なお、イメージングコア4をプルバックさせる動作については、図6および図7に関して後述する。
基準線に対する第2ハブ基端部52の中心軸Y2の傾きが大きすぎると、ガイドワイヤWと第2シャフト基端部223との摩擦により、ガイドワイヤWの操作性が低下する可能性がある。そのため、基準線に対する第2ハブ基端部52の中心軸Y2の傾きは、ガイドワイヤWの操作性が低下しない程度の角度であることが好ましい。ガイドワイヤWの剛性は、通常、駆動シャフト42の剛性よりも高い。そのため、基準線に対する第2ハブ基端部52の中心軸Y2の傾きは、ゼロであることが好ましい。前述したように、本実施形態では、基準線に対する第2ハブ基端部52の中心軸Y2の傾きは、ゼロである。これにより、例えば、高度狭窄病変が冠動脈ではなく下肢に存在する場合であっても、ガイドワイヤWに対する追従性をより向上させることができるとともに、病変に対する穿通力をより向上させることができる。
このように、一般的には、ハブ内で曲がらないように配置されるべき駆動シャフト42が、本実施形態では、ハブ5内で曲がって配置される。なお、駆動シャフト42は、血管内で曲がりつつも駆動力を伝達できるように構成されているため、ハブ5内での曲がりを許容できる。そして、駆動シャフト42を収容する画像用ルーメン25が形成されている第1シャフト基端部222が、ハブ用ケーシング53内で、曲がりつつ延びて操作部3の外管32に接続されている。そのため、ハブ用ケーシング53内で回転する駆動シャフト42の位置を適切に保持することができる。すなわち、駆動シャフト42が、第1シャフト基端部222に収容されずにハブ用ケーシング53内のある程度広い空間内で延在すると仮定した場合、駆動シャフト42が往復運動することによって駆動シャフト42に撓みが生じ、摺動不良の原因となり得る。これに対して、本実施形態では、駆動シャフト42がハブ用ケーシング53内で第1シャフト基端部222によって保持されているため、ハブ用ケーシング53内で駆動シャフト42に撓み・摺動不良が生じ難くなり、良好な画像を取得できる。
また、ガイドワイヤWを収容するガイドワイヤルーメン26が形成されている第2シャフト基端部223が、ハブ用ケーシング53内で、挿入部55に接続されている。そのため、ハブ用ケーシング53内でガイドワイヤWの位置を適切に保持することができる。このため、前述の第1シャフト基端部222に保持されて撓み・摺動不良が生じ難い駆動シャフト42と同様に、ハブ用ケーシング53内でガイドワイヤWに撓み・摺動不良が生じ難くなり、ガイドワイヤWの良好な操作が可能である。
図4は、図2に表した切断面A−Aにおける断面図である。
図5は、図2に表した切断面B−Bにおける断面図である。
図6は、本実施形態の振動子ユニットをプルバックさせた際の医療用デバイスを表す平面図である。
図7は、本実施形態の外部駆動装置を表す平面図である。
図5は、図2に表した切断面B−Bにおける断面図である。
図6は、本実施形態の振動子ユニットをプルバックさせた際の医療用デバイスを表す平面図である。
図7は、本実施形態の外部駆動装置を表す平面図である。
ここでは、まず、図6および図7を参照しながら、イメージングコア4のプルバック動作および外部駆動装置7を説明する。第1ハブ基端部51の基端側には、操作部3が設けられている。操作部3は、イメージングコア4を操作するために外部駆動装置7に連結される。操作部3は、一部が第1ハブ基端部51に挿入され第1管体61に接続される外管32と、外管32の基端部に連結されるユニットコネクタ37と、外管32に対して軸線方向へ移動可能な内管34と、内管34の基端部に連結される操作基端部31と、を有する。
操作基端部31は、駆動シャフト42および内管34を保持する。操作基端部31が移動して内管34がユニットコネクタ37および外管32に押し込まれ(図1を参照)、または引き出されることによって(図6を参照)、駆動シャフト42が連動してシャフト部2内を軸線方向にスライドする。操作基端部31には、プライミングのための生理食塩液を注入するポート311が形成されている。ポート311は、画像用ルーメン25に連通している。
図1に表したように、内管34が最も押し込まれたときには、内管34の先端側の端部は、外管32の内部を移動し、第1ハブ基端部51の付近まで到達する。そして、この状態では、図2に表したように、振動子ユニット41は、画像用ルーメン25の先端付近に位置する。
また、図6に表したように、内管34が最も引き出されたときには、内管34の先端に形成されたストッパー315がユニットコネクタ37の内壁に引っかかる。ユニットコネクタ37の内壁に引っかかった先端付近以外の部分は、ユニットコネクタ37および外管32から露出する。そして、この状態では、図6に表したように、振動子ユニット41は、シャフト部2が生体管腔内に残されたまま、画像用ルーメン25の内部を引き戻され、画像用ルーメン25の先端部から基端側に位置する領域に収容される。このように、振動子ユニット41は、血管などの断層画像を作成するために、画像用ルーメン25の内部を回転しながら軸線方向に沿って移動することができる。
操作基端部31は、ジョイント312と、駆動シャフト42の基端部に接続されたハブ側コネクタ313と、第2耐キンクプロテクタ314と、を有する。
ハブ側コネクタ313には、信号線43の一端が接続されている。図2に表したように、信号線43の他端は、駆動シャフト42内を通り抜けて、振動子ユニット41に接続されている。外部駆動装置7から駆動側コネクタ711、ハブ側コネクタ313、および信号線43を介して振動子ユニット41に送信される信号によって、振動子ユニット41から超音波が照射される。また、超音波を受けることにより振動子ユニット41で検出された信号は、信号線43、ハブ側コネクタ313、および駆動側コネクタ711を介して外部駆動装置7へ伝送される。
第2耐キンクプロテクタ314は、内管34および操作基端部31の周囲に配置され、内管34のキンクを抑制する。
第1管体61に接続された外管32の基端部は、ユニットコネクタ37の内部に嵌合するように挿入されている。外管32の内部には、操作基端部31から伸びた内管34が挿入される。ユニットコネクタ37は、外部駆動装置7の保持部73(図7を参照)に接続可能である。
ハブ用ケーシング53、第1耐キンクプロテクタ54、外管32、内管34、ユニットコネクタ37および操作基端部31の材料は、特には限定されない。例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリカーボネート、アクリル樹脂、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリアミド(例えば、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10、ナイロン12)のような各種樹脂が挙げられる。
図7に表したように、本実施形態に係る医療用デバイス8は、外部駆動装置7に接続されて駆動される。外部駆動装置7は、基台75上に、モータ等の外部駆動源を内蔵して駆動シャフト42を回転駆動させる駆動部71と、駆動部71を把持してモータ等により軸線方向へ移動させる移動手段72と、医療用デバイス8の一部を位置固定的に保持する保持部73と、を有する。外部駆動装置7は、駆動部71および移動手段72を制御する制御部79に接続されている。振動子ユニット41によって得られた画像は、制御部79により処理され、制御部79に接続された表示部78に表示される。
移動手段72は、駆動部71を把持して固定することが可能であり、把持した駆動部71を、基台75上の溝レール76に沿って前後進させる送り機構である。
駆動部71は、医療用デバイス8のハブ側コネクタ313が接続可能な駆動側コネクタ711と、医療用デバイス8のジョイント312に接続可能なジョイント接続部712と、を有する。ハブ側コネクタ313と駆動側コネクタ711との接続、およびジョイント312とジョイント接続部712との接続によって、外部駆動装置7と振動子ユニット41との間で信号の送受信が可能となるとともに、駆動シャフト42を回転させることが可能となる。
図6および図7に表したように、医療用デバイス8における超音波走査(スキャン)は、移動手段72を軸線方向へ移動させつつ、駆動部71内のモータの回転運動を駆動シャフト42に伝達し、駆動シャフト42の先端に固定されたハウジング412を回転させることにより実行される。これにより、ハウジング412に設けられた超音波振動子411は、長手方向(シャフト本体部22の軸線方向)に移動しつつ回転し、超音波振動子411で送受信される超音波を略径方向に走査することができる。これにより、血管内の軸方向にわたる包囲組織体における360°の断面画像を任意の位置まで走査的に得ることができる。
ここで、図4に表したように、シャフト本体部22は、シャフト先端部224において、第2管体62が第1管体61から離れた離隔部分225を有する。一方で、図5に表したように、シャフト先端部224において、離隔部分225以外の部分では、第1管体61および第2管体62は、互いに熱融着(または接着)されている。第1管体61および第2管体62が互いに熱融着(または接着)されているシャフト中間部221の状態は、図5に表した状態と同じである。
第1管体61および第2管体62が互いに熱融着された部分において、振動子ユニット41が超音波を送受信し生体管腔内の画像を取得すると、ガイドワイヤWが振動子ユニット41の近傍に存在することになる。そうすると、振動子ユニット41が送受信する超音波のうちの少なくとも一部が、ガイドワイヤWにより遮断されることがある。そのため、振動子ユニット41が取得した画像に、陰が生ずることがある。例えば、陰が生じた部分に病変が存在すると、術者は、その病変を視認することが困難となるおそれがある。
これに対して、本実施形態に係る医療用デバイス8のシャフト本体部22は、シャフト先端部224において離隔部分225を有する。離隔部分225では、第2管体62が第1管体61から離れているため、離隔部分225における振動子ユニット41とガイドワイヤWとの間の距離は、離隔部分225以外の部分における振動子ユニット41とガイドワイヤWとの間の距離よりも遠い。そのため、離隔部分225では、振動子ユニット41が送受信する超音波がガイドワイヤWにより遮断される範囲を抑えることができる。
すなわち、図4に表した断面図において、信号線43の外周面とガイドワイヤWの外周面とを結んだ接線同士の間の角度は、θ1である。一方で、図5に表した断面図において、信号線43の外周面とガイドワイヤWの外周面とを結んだ接線同士の間の角度は、θ2である。このとき、離隔部分225における信号線43とガイドワイヤWとの間の距離D1は、離隔部分225以外の部分における信号線43とガイドワイヤWとの間の距離D2よりも遠い。そのため、角度θ1は、角度θ2よりも小さい。
なお、図4および図5では、信号線43の外周面とガイドワイヤWの外周面とを結んだ接線同士の間の角度θ1、θ2、および信号線43とガイドワイヤWとの間の距離D1、D2について説明している。前述したように、信号線43は、駆動シャフト42の先端に設けられた振動子ユニット41に接続されている。そのため、信号線43とガイドワイヤWとの関係は、振動子ユニット41とガイドワイヤWとの間の関係と同じである。つまり、離隔部分225における振動子ユニット41とガイドワイヤWとの間の距離(距離D1に相当する距離)は、離隔部分225以外の部分における振動子ユニット41とガイドワイヤWとの間の距離(距離D2に相当する距離)よりも遠い。そのため、離隔部分225において振動子ユニット41とガイドワイヤWの外周面とを結んだ接線同士の間の角度(角度θ1に相当する角度)は、離隔部分225以外の部分において振動子ユニット41とガイドワイヤWの外周面とを結んだ接線同士の間の角度(角度θ2に相当する角度)よりも小さい。
そのため、離隔部分225では、振動子ユニット41が送受信する超音波がガイドワイヤWにより遮断される範囲を抑えることができる。これにより、画像用ルーメン25およびガイドワイヤルーメン26が先端側から基端側までダブルルーメン構造で形成された場合、すなわちオーバーザワイヤ構造が採用された場合であっても、振動子ユニット41が取得した生体管腔内の画像に陰が生ずることを抑え、生体管腔内における広い範囲の画像を取得することができる。つまり、生体管腔内の画像の欠損領域を減少させ、術者の診断時の情報量を増加させることができる。そして、図1および図2に表したように、複数の離隔部分225が設けられた場合には、イメージングコア4をプルバックさせることにより、複数の離隔部分225において、振動子ユニット41が取得した生体管腔内の画像に陰が生ずることを抑え、生体管腔内における広い範囲の画像を取得することができる。
なお、本実施形態では、第2管体62がシャフト先端部224において蛇行し、離隔部分225において第1管体61から離れている。但し、離隔部分225における構造は、これだけには限定されない。例えば、第1管体61がシャフト先端部224において蛇行し、離隔部分において第2管体62から離れていてもよい。あるいは、第1管体61および第2管体62の両方がシャフト先端部224において蛇行し、離隔部分225において互いに離れていてもよい。いずれの場合であっても、前述した効果と同じ効果が得られる。
次に、本実施形態に係る医療用デバイス8を用いて、血管などの生体管腔内から生体組織を観察する際の動作について説明する。
図8は、本実施形態に係る医療用デバイスを用いて生体組織を観察している状態を表す斜視図である。
図9は、本実施形態に係る医療デバイスを血管内に挿入した状態を表す断面図である。
図10は、本実施形態のイメージングコアをプルバックさせつつ画像を取得している状態を表す断面図である。
図9は、本実施形態に係る医療デバイスを血管内に挿入した状態を表す断面図である。
図10は、本実施形態のイメージングコアをプルバックさせつつ画像を取得している状態を表す断面図である。
まず、医療用デバイス8のシャフト部2を生体管腔内に挿入する前に、医療用デバイス8内を生理食塩液で満たすプライミング操作を行う。プライミング操作を行うことによって、超音波振動子411と生体組織との間における超音波の伝達(伝搬)が可能となり、かつ医療用デバイス8内の空気を除去し、血管などの生体管腔内に空気が入り込むことを防止する。
まず、プライミングを行う際には、ユニットコネクタ37から操作基端部31を基端側に最も引っ張った状態、すなわち、外管32から内管34が最も引き出された状態にする(図6を参照)。続いて、操作基端部31のポート311に接続した図示しないチューブおよび三方活栓を含む器具を介し、例えばシリンジ等を用いて、生理食塩液を操作基端部31に注入する。注入された生理食塩液は、操作基端部31から内管34、ユニットコネクタ37および外管32を通って、第1管体61に形成された画像用ルーメン25内に充填されていく。画像用ルーメン25が生理食塩液で充填されると、画像用ルーメン25のプライミングが完了する。なお、操作基端部31を先端側に最も押し込んだ状態でプライミングを行ってもよい(図1を参照)。
続いて、ガイドワイヤWの挿入部55に接続した図示しないチューブおよび三方活栓を含む器具を介し、例えばシリンジ等を用いて、生理食塩液を挿入部55に注入する。注入された生理食塩液は、挿入部55を通って、第2管体62に形成されたガイドワイヤルーメン26内に充填されていく。ガイドワイヤルーメン26内に流入した生理食塩液は、ガイドワイヤルーメン26の先端側に向かって流れ、先端開口部28から抜ける。これにより、生理食塩液の充填が確認され、ガイドワイヤルーメン26のプライミングが完了する。
次に、図7および図8に表したように、医療用デバイス8を図示しない滅菌されたポリエチレン製の袋などで覆った外部駆動装置7に連結する。すなわち、医療用デバイス8の操作基端部31のジョイント312を、駆動部71のジョイント接続部712に接続する。これにより、振動子ユニット41と外部駆動装置7との間で信号の送受信が可能となるとともに、駆動シャフト42を回転させることが可能となる。そして、ユニットコネクタ37を保持部73に嵌合させると、連結は完了する。
次に、セルジンガー法により経皮的に血管に挿入されたイントロデューサシースを介して、ガイドワイヤWを血管内に挿入する。続いて、ガイドワイヤWの基端部を医療用デバイス8の先端開口部28から挿入して、ガイドワイヤルーメン26内に挿入する。このとき、第1管体61および第2管体62は、色が異なり、かつ内部を観察できる程度の透明度を有するため、ガイドワイヤWを先端開口部28から挿入した後、シャフト部2の内部を観察しつつ、ガイドワイヤルーメン26へ確実に挿入することができる。
ガイドワイヤWを挿入部55から基端側へ導出させた後、医療用デバイス8をガイドワイヤWに沿って押し進め、医療用デバイス8の先端部を、観察する患部よりも奥側(先端側)に配置する。このときの状態は、例えば図9に表した通りである。
このとき、第1ハブ基端部51および第2ハブ基端部52が互いに異なる方向へ向いているため、術者は、操作部3や外部駆動装置7に干渉されずにガイドワイヤWを操作することができる。また、ガイドワイヤルーメン26が、手元の挿入部55で開口しているため、イントロデューサシースから漏れる血液により濡れることを抑えることができる。これにより、術者は、ガイドワイヤWを容易に交換することができる。このため、任意の荷重・形状を持つガイドワイヤWを使い分けることにより、複雑な部位の深部に効率的に医療用デバイス8を到達させることが可能である。また、ガイドワイヤルーメン26が、手元の挿入部55で開口しているため、ガイドワイヤルーメン26を介して、造影剤や薬剤を供給し、先端開口部28から生体内へ放出することもできる。
続いて、血管内でシャフト部2を移動しないように保持しつつ、駆動部71を基台75上の溝レール76に沿って先端側に動かすことで(図7を参照)、操作基端部31を先端側へ移動させ、内管34が外管32に最も押し込まれた状態とする。これにより、イメージングコア4は、画像用ルーメン25の先端側に移動する。
続いて、図10に表したように、駆動シャフト42を駆動部71により回転させながら、駆動部71を基台75上の溝レール76に沿って基端側に動かしプルバック操作する。これにより、超音波振動子411をラジアル走査しつつ患部よりも基端側へ生体管腔の軸線方向に沿って移動させて、患部を含む生体組織の画像を取得する。このとき、駆動シャフト42は、ハブ5内で湾曲しているが、回転に影響しない程度で湾曲しているため、回転むらやジャンピングなどが生じず、画像を安定して取得することができる。
そして、超音波振動子411を含む振動子ユニット41が離隔部分225に位置するときに生体組織の画像を取得すると、振動子ユニット41が取得した生体管腔内の画像に陰が生ずることを抑え、生体管腔内における広い範囲の画像を取得することができる。つまり、超音波振動子411を含む振動子ユニット41が離隔部分225に位置するときに生体組織の画像を取得すると、生体管腔内の画像の欠損領域を減少させ、術者の診断時の情報量を増加させることができる。
なお、医療用デバイス8の先端部を患部よりも奥側(先端側)に配置させた後に、血管内でシャフト部2を移動しないように保持しつつ、ガイドワイヤWをガイドワイヤルーメン26の基端方向へ移動させてもよい。このとき、ガイドワイヤWをガイドワイヤルーメン26から完全に引き抜いてもよい。ガイドワイヤWをガイドワイヤルーメン26から完全に引き抜いても、ガイドワイヤルーメン26が手元の挿入部55で開口しているため、再びガイドワイヤWをガイドワイヤルーメン26に挿入することができる。ガイドワイヤWをガイドワイヤルーメン26の基端方向へ移動させることで、振動子ユニット41が取得した生体管腔内の画像に陰が生ずることをより抑えることができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
なお、第2実施形態に係る医療用デバイス8Aの構成要素が、図1〜図10に関して前述した第1実施形態に係る医療用デバイス8の構成要素と同様である場合には、重複する説明は適宜省略し、以下、相違点を中心に説明する。
なお、第2実施形態に係る医療用デバイス8Aの構成要素が、図1〜図10に関して前述した第1実施形態に係る医療用デバイス8の構成要素と同様である場合には、重複する説明は適宜省略し、以下、相違点を中心に説明する。
図11は、本発明の第2実施形態に係る医療用デバイスの先端部を表す平面図である。
図12は、本実施形態に係る医療用デバイスの基端部を表す平面図である。
なお、図11(a)は、管体移動手段が第2管体を移動させる前の状態を表している。図11(b)は、管体移動手段が第2管体を管体固定部の側へ移動させた後の状態を表している。
図12は、本実施形態に係る医療用デバイスの基端部を表す平面図である。
なお、図11(a)は、管体移動手段が第2管体を移動させる前の状態を表している。図11(b)は、管体移動手段が第2管体を管体固定部の側へ移動させた後の状態を表している。
本発明の第2実施形態に係る医療用デバイス8Aは、生体管腔内に挿入されるシャフト部2Aと、生体管腔内の組織に向けて超音波を送信するとともに生体管腔内の組織において反射した超音波を受信するイメージングコア4と、イメージングコア4が貫通しかつシャフト部2Aの基端側に位置するハブ5Aと、イメージングコア4を操作する操作部3と、シャフト部2Aに設けられた離隔手段9と、を備えている。すなわち、第1実施形態に係る医療用デバイス8と比較して、第2実施形態に係る医療用デバイス8Aは、離隔手段9をさらに備える。
離隔手段9は、第1管体61および第2管体62に設けられ、第2管体62のうちの少なくとも一部を第1管体61から離れさせる。具体的に説明すると、離隔手段9は、管体保持部91と、管体固定部92と、管体移動手段93と、カバー部94と、を有する。
管体保持部91は、第1管体61に設けられ、第2管体62が貫通可能な孔を有する。
管体保持部91は、第1管体61に熱融着(または接着)されていてもよく、あるいは第1管体61に連結された状態で第1管体61の軸線に沿って移動可能とされていてもよい。第2管体62は、管体保持部91に形成された孔を貫通し、第2管体62の軸線に沿って第1管体61に対して移動することができる。つまり、本実施形態のシャフト部2Aでは、第1管体61および第2管体62は、互いに熱融着(または接着)されておらず、相対的に移動することができる。図11(a)および図11(b)に表した例では、複数の管体保持部91が設けられている。複数の管体保持部91は、第1管体61の軸線に沿って互いに間隔をおいて第1管体61に設けられている。但し、管体保持部91の数は、複数には限定されず、1であってもよい。
管体保持部91は、第1管体61に熱融着(または接着)されていてもよく、あるいは第1管体61に連結された状態で第1管体61の軸線に沿って移動可能とされていてもよい。第2管体62は、管体保持部91に形成された孔を貫通し、第2管体62の軸線に沿って第1管体61に対して移動することができる。つまり、本実施形態のシャフト部2Aでは、第1管体61および第2管体62は、互いに熱融着(または接着)されておらず、相対的に移動することができる。図11(a)および図11(b)に表した例では、複数の管体保持部91が設けられている。複数の管体保持部91は、第1管体61の軸線に沿って互いに間隔をおいて第1管体61に設けられている。但し、管体保持部91の数は、複数には限定されず、1であってもよい。
管体固定部92は、第1管体61の先端部において管体保持部91とは離れて設けられ、第2管体62の先端部を固定している。管体固定部92の先端には、開口部921が形成されている。管体固定部92の開口部921は、図9および図10に関して前述した先端開口部28と同じ機能を有する。
管体移動手段93は、第2管体62の基端部に接続され、図12に表した矢印A1のように、第2管体62の軸線に沿ってハブ5Aに対して移動することができる。例えば、管体移動手段93は、図3に関して前述した第2ハブ基端部52に相当し、第2ハブ基端部52が第2ハブ基端部52の中心軸Y2に沿って第1ハブ基端部51に対して移動可能な構造を有する。管体移動手段93は、第2管体62の軸線に沿ってハブ5Aに対して移動することにより、第2管体62の軸線に沿って第2管体62を移動させることができる。
カバー部94は、管体保持部91と管体移動手段93との間に設けられ、第1管体61および第2管体62をともに囲んでいる。カバー部94は、第1管体61に対して固定されるとともに第2管体62の軸線に沿って第2管体62に対して移動可能である。カバー部94は、第1管体61に固定されていてもよく、ハブ5Aに固定されていてもよい。つまり、カバー部94は、第1管体61に対して相対的に固定されていればよい。一方で、カバー部94は、第2管体62に対しては固定されていない。そのため、第2管体62は、カバー部94の内部を第2管体62の軸線に沿って移動することができる。その他の構造は、図1〜図10に関して前述した医療用デバイス8の構造と同様である。
術者が第2管体62の軸線に沿って管体移動手段93を先端側へ移動させると、管体移動手段93に加えられた力が第2管体62に伝わることで、第2管体62が第2管体62の軸線に沿って先端側へ移動する。そうすると、図11(b)に表したように、第2管体62が、管体固定部92と管体保持部91との間において第1管体61から離れる。すなわち、管体移動手段93が第2管体62の軸線に沿って管体固定部92の側へ第2管体62を移動させると、第2管体62が、管体固定部92と管体保持部91との間において第1管体61から離れる。
このとき、カバー部94が第1管体61および第2管体62をともに囲み、第1管体61に対して固定されている。そのため、管体移動手段93が第2管体62の軸線に沿って管体固定部92の側へ第2管体62を移動させる際に、カバー部94に囲まれた部分の第2管体62が第1管体61から浮き上がり離れることを抑えることができる。また、管体移動手段93に加えられた力を第2管体62の先端部により確実に伝達することができる。そのため、第2管体62は、管体固定部92と管体保持部91との間においてより確実に第1管体61から離れる。
第2管体62が第1管体61から離れた部分における振動子ユニット41とガイドワイヤWとの間の距離は、第2管体62が第1管体61から離れていない部分における振動子ユニット41とガイドワイヤWとの間の距離よりも遠い。そのため、図4および図5に関して前述したように、第2管体62が第1管体61から離れた部分では、振動子ユニット41が送受信する超音波がガイドワイヤWにより遮断される範囲を抑えることができる。これにより、図1〜図10に関して前述した医療用デバイス8の効果と同じ効果が得られる。
また、前述したように、図11(a)および図11(b)に表した例では、複数の管体保持部91が設けられている。そのため、管体移動手段93が第2管体62の軸線に沿って管体固定部92の側へ第2管体62を移動させると、第2管体62は、管体固定部92と管体保持部91との間だけではなく、複数の管体保持部91同士の間においても第1管体61から離れる。
そのため、第2管体62が第1管体61から離れる部分を複数の箇所において形成することができる。これにより、第2管体62が第1管体61から離れた複数の部分において、振動子ユニット41が送受信する超音波がガイドワイヤWにより遮断される範囲を抑えることができる。
次に、本実施形態の変形例に係る医療用デバイスについて説明する。
図13は、本実施形態の変形例に係る医療用デバイスの先端部を表す平面図である。
図14は、本変形例に係る医療用デバイスの基端部を表す平面図である。
なお、図13(a)は、管体移動手段が第2管体を移動させる前およびカバー部が移動する前の状態を表している。図13(b)は、管体移動手段が第2管体を管体固定部の側へ移動させた後およびカバー部が管体移動手段の側へ移動した後の状態を表している。
図13は、本実施形態の変形例に係る医療用デバイスの先端部を表す平面図である。
図14は、本変形例に係る医療用デバイスの基端部を表す平面図である。
なお、図13(a)は、管体移動手段が第2管体を移動させる前およびカバー部が移動する前の状態を表している。図13(b)は、管体移動手段が第2管体を管体固定部の側へ移動させた後およびカバー部が管体移動手段の側へ移動した後の状態を表している。
本実施形態の変形例に係る医療用デバイス8Bは、生体管腔内に挿入されるシャフト部2Bと、生体管腔内の組織に向けて超音波を送信するとともに生体管腔内の組織において反射した超音波を受信するイメージングコア4と、イメージングコア4が貫通しかつシャフト部2Bの基端側に位置するハブ5Aと、イメージングコア4を操作する操作部3と、シャフト部2Bに設けられた離隔手段9Aと、を備えている。すなわち、第1実施形態に係る医療用デバイス8と比較して、本変形例に係る医療用デバイス8Bは、離隔手段9Aをさらに備える。
図11(a)〜図12に関して前述した離隔手段9と同様に、図13(a)〜図14に表した離隔手段9Aは、第1管体61および第2管体62に設けられ、第2管体62のうちの少なくとも一部を第1管体61から離れさせる。具体的に説明すると、離隔手段9Aは、管体固定部92と、管体移動手段93と、カバー部94Aと、把持部95と、を有する。なお、把持部95は、必ずしも設けられていなくともよい。管体固定部92および管体移動手段93は、図11(a)〜図12に関して前述した通りである。
カバー部94Aは、管体固定部92と管体移動手段93との間に設けられ、第1管体61および第2管体62をともに囲んでいる。図13(a)に表した矢印A2のように、カバー部94Aは、第2管体62の軸線に沿って第1管体61および第2管体62に対して移動可能である。つまり、カバー部94Aは、第1管体61および第2管体62に対して固定されていない。そのため、第2管体62は、カバー部94Aの内部を第2管体62の軸線に沿って移動することができる。
把持部95は、カバー部94Aの基端部に設けられ、カバー部94Aの基端部から管体移動手段93に向かって延びている。例えば、図14に表したように、把持部95は、カバー部94Aの基端部から挿入部55の基端部よりも基端側まで延びている。その他の構造は、図11(a)〜図12に関して前述した医療用デバイス8Aの構造と同様である。
術者が第2管体62の軸線に沿って管体移動手段93を先端側へ移動させるとともに、第2管体62の軸線に沿ってカバー部94Aを基端側へ移動させると、第2管体62が第2管体62の軸線に沿って先端側へ移動するとともに、管体固定部92とカバー部94Aとの間に比較的広い空間が生ずる。例えば、術者は、イメージングコア4により血管内の画像を取得可能な撮像領域が形成される程度にカバー部94Aを基端側へ移動させる。
そうすると、図13(b)に表したように、第2管体62が、管体固定部92とカバー部94Aとの間において第1管体61から離れる。すなわち、管体移動手段93が第2管体62の軸線に沿って管体固定部92の側へ第2管体62を移動させるとともに、カバー部94Aが第2管体62の軸線に沿って管体移動手段93の側へ移動すると、第2管体62が、管体固定部92とカバー部94Aとの間において第1管体61から離れる。管体固定部92とカバー部94Aとの間に形成された空間部分(撮像領域の部分)は、超音波が通過する窓部(イメージングウィンドウ)となる。
このとき、カバー部94が第1管体61および第2管体62をともに囲み、管体固定部92と管体移動手段93との間に設けられている。そのため、管体移動手段93が第2管体62の軸線に沿って管体固定部92の側へ第2管体62を移動させる際に、カバー部94に囲まれた部分の第2管体62が第1管体61から浮き上がり離れることを抑えることができる。また、管体移動手段93に加えられた力を第2管体62の先端部により確実に伝達することができる。そのため、第2管体62は、管体固定部92とカバー部94Aとの間においてより確実に第1管体61から離れる。
そうすると、第2管体62が第1管体61から離れた部分における振動子ユニット41とガイドワイヤWとの間の距離は、第2管体62が第1管体61から離れていない部分における振動子ユニット41とガイドワイヤWとの間の距離よりも遠い。そのため、図4および図5に関して前述したように、第2管体62が第1管体61から離れた部分では、振動子ユニット41が送受信する超音波がガイドワイヤWにより遮断される範囲を抑えることができる。これにより、図1〜図10に関して前述した医療用デバイス8の効果と同じ効果が得られる。
また、術者は、把持部95を把持し、基端側へ引っ張ることができる。これにより、術者は、第2管体62の軸線に沿って管体移動手段93の側へカバー部94Aを容易に移動させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。例えば、上記実施形態では、本発明を生体内の疾患部位等の診断を行うための診断画像を取得する血管内超音波診断法(IVUS:Intra Vascular Ultra Sound)に使用される画像診断用カテーテルに適用する場合について説明したが、光干渉断層診断法(OCT:Optical Coherence Tomography)などの光を利用して画像を取得する画像診断用カテーテルに適用することも可能であり、血管内超音波診断法および光干渉断層診断法の両方に使用可能なハイブリッド型(デュアルタイプ)の画像診断用カテーテル等に適用すること可能である。また、上記実施形態の構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせることができる。
2、2A、2B・・・シャフト部、 3・・・操作部、 4・・・イメージングコア、 5、5A・・・ハブ、 7・・・外部駆動装置、 8、8A、8B・・・医療用デバイス、 9、9A・・・離隔手段、 22・・・シャフト本体部、 25・・・画像用ルーメン、 26・・・ガイドワイヤルーメン、 28・・・先端開口部、 31・・・操作基端部、 32・・・外管、 34・・・内管、 37・・・ユニットコネクタ、 41・・・振動子ユニット、 42・・・駆動シャフト、 43・・・信号線、 51・・・第1ハブ基端部、 52・・・第2ハブ基端部、 53・・・ハブ用ケーシング、 54・・・第1耐キンクプロテクタ、 55・・・挿入部、 61・・・第1管体、 62・・・第2管体、 71・・・駆動部、 72・・・移動手段、 73・・・保持部、 75・・・基台、 76・・・溝レール、 78・・・表示部、 79・・・制御部、 91・・・管体保持部、 92・・・管体固定部、 93・・・管体移動手段、 94、94A・・・カバー部、 95・・・把持部、 221・・・シャフト中間部、 222・・・第1シャフト基端部、 223・・・第2シャフト基端部、 224・・・シャフト先端部、 225・・・離隔部分、 311・・・ポート、 312・・・ジョイント、 313・・・ハブ側コネクタ、 314・・・第2耐キンクプロテクタ、 315・・・ストッパー、 411・・・超音波振動子、 412・・・ハウジング、 711・・・駆動側コネクタ、 712・・・ジョイント接続部、 921・・・開口部、 D1、D2・・・距離、 W・・・ガイドワイヤ、 X・・・軸線、 Y1、Y2・・・中心軸、 θ1、θ2・・・角度
Claims (6)
- 生体管腔内に挿入され前記生体管腔内の診断に用いられる医療用デバイスであって、
前記生体管腔内の画像を取得する撮像部を有するイメージングコアと、
前記イメージングコアが挿入される画像用ルーメンを形成する第1管体とガイドワイヤが挿入されるガイドワイヤルーメンを形成する第2管体とを有し、前記画像用ルーメンおよび前記ガイドワイヤルーメンが先端側から基端側までダブルルーメン構造で形成されたシャフト部と、
を備え、
前記シャフト部は、前記第2管体が前記第1管体から離れた離隔部分を有することを特徴とする医療用デバイス。 - 生体管腔内に挿入され前記生体管腔内の診断に用いられる医療用デバイスであって、
前記生体管腔内の画像を取得する撮像部を有するイメージングコアと、
前記イメージングコアが挿入される画像用ルーメンを形成する第1管体とガイドワイヤが挿入されるガイドワイヤルーメンを形成する第2管体とを有し、前記画像用ルーメンおよび前記ガイドワイヤルーメンが先端側から基端側までダブルルーメン構造で形成されたシャフト部と、
前記第1管体および前記第2管体の少なくともいずれかに設けられ、前記第2管体のうちの少なくとも一部を前記第1管体から離れさせる離隔手段と、
を備えたことを特徴とする医療用デバイス。 - 前記離隔手段は、
前記第1管体に設けられ、前記第2管体が内部を貫通する管体保持部と、
前記第1管体の先端部において前記管体保持部とは離れて設けられ、前記第2管体の先端部を固定する管体固定部と、
前記第2管体の基端部に接続され、前記第2管体の軸線に沿って前記第2管体を移動させる管体移動手段と、
前記管体保持部と前記管体移動手段との間に設けられ、前記第1管体および前記第2管体をともに囲み、前記第1管体に対して固定されるとともに前記第2管体の軸線に沿って前記第2管体に対して移動可能なカバー部と、
を有し、
前記管体移動手段が前記第2管体の軸線に沿って前記管体固定部の側へ前記第2管体を移動させると、前記管体固定部と前記管体保持部との間において前記第2管体が前記第1管体から離れることを特徴とする請求項2記載の医療用デバイス。 - 前記離隔手段は、前記第1管体の軸線に沿って互いに間隔をおいて設けられた複数の前記管体保持部を有し、
前記管体移動手段が前記第2管体の軸線に沿って前記管体固定部の側へ前記第2管体を移動させると、前記複数の管体保持部同士の間においてさらに前記第2管体が前記第1管体から離れることを特徴とする請求項3記載の医療用デバイス。 - 前記離隔手段は、
前記第1管体の先端部に設けられ、前記第2管体の先端部を固定する管体固定部と、
前記第2管体の基端部に接続され、前記第2管体の軸線に沿って前記第2管体を移動させる管体移動手段と、
前記管体固定部と前記管体移動手段との間に設けられ、前記第1管体および前記第2管体をともに囲み、前記第2管体の軸線に沿って前記第1管体および前記第2管体に対して移動可能なカバー部と、
を有し、
前記管体移動手段が前記第2管体の軸線に沿って前記管体固定部の側へ前記第2管体を移動させるとともに、前記カバー部が前記第2管体の軸線に沿って前記管体移動手段の側へ移動すると、前記管体固定部と前記カバー部との間において前記第2管体が前記第1管体から離れることを特徴とする請求項2記載の医療用デバイス。 - 前記離隔手段は、前記カバー部の基端部に設けられ前記カバー部の基端部から前記管体移動手段に向かって延びる把持部をさらに有することを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の医療用デバイス。
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JP2016169581A JP2018033697A (ja) | 2016-08-31 | 2016-08-31 | 医療用デバイス |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023136140A1 (ja) * | 2022-01-13 | 2023-07-20 | 朝日インテック株式会社 | カテーテル |
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2016
- 2016-08-31 JP JP2016169581A patent/JP2018033697A/ja active Pending
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