JP5171354B2 - 生体内画像診断プローブ - Google Patents

生体内画像診断プローブ Download PDF

Info

Publication number
JP5171354B2
JP5171354B2 JP2008094010A JP2008094010A JP5171354B2 JP 5171354 B2 JP5171354 B2 JP 5171354B2 JP 2008094010 A JP2008094010 A JP 2008094010A JP 2008094010 A JP2008094010 A JP 2008094010A JP 5171354 B2 JP5171354 B2 JP 5171354B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data acquisition
sheath
shaft
proximal end
diagnostic imaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008094010A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009240709A (ja
Inventor
圭一郎 山本
一之 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TRUMO KABUSHIKI KAISHA
Original Assignee
TRUMO KABUSHIKI KAISHA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TRUMO KABUSHIKI KAISHA filed Critical TRUMO KABUSHIKI KAISHA
Priority to JP2008094010A priority Critical patent/JP5171354B2/ja
Publication of JP2009240709A publication Critical patent/JP2009240709A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5171354B2 publication Critical patent/JP5171354B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、血管及び脈管等の体腔内に挿入して、管腔断面像の表示を行うために用いられる生体内画像診断プローブに関する。
従来から、撮像機能を有するカテーテルを心臓の冠状動脈などの血管、胆管等の脈管に挿入して、画像診断が行われている。
画像診断装置としては、血管内超音波診断装置(IVUS: Intra Vascular Ultra Sound)が挙げられる。一般に血管内超音波診断装置は、血管内において超音波振動子を内蔵するプローブをラジアル走査させ、体腔内の生体組織で反射された反射波(超音波エコー)を同じ超音波振動子で受信した後、増幅、検波等の処理を施し、生成された超音波エコーの強度に基づいて、血管の断面画像を描出するよう構成されている。
また、画像診断装置として、光干渉断層診断装置(OCT: Optical Coherence Tomography)も利用されるようになってきている。光干渉断層診断装置としては、本願出願人も提案する特開2007−268133号公報(特許文献1)に示すものがある。光干渉断層診断装置は、先端に光学レンズ及び光学ミラーを内蔵するプローブを取り付けた光ファイバを内蔵したカテーテルを血管内に挿入し、光ファイバの先端側に配置した光学ミラーをラジアル走査させながら、血管内に光を照射し、生体組織からの反射光をもとに血管の断面画像を描出するものである。さらに、最近では、次世代OCTといわれている光学振動数領域画像化法(Optical Frequency Domain Imaging:OFDI)を用いる画像診断装置も提案されている。
そして、生体内画像診断プローブを使用した画像診断装置では、予め患部まで到達させたガイドワイヤに沿ってシースおよびデータ取得用シャフトを挿入し、シースを留置させた状態で、データ取得用シャフトを基端側へ移動させること(いわゆる、プルバック)によって、患部の前後に渡って連続的な観察を行っている。
OCT、OFDIに用いられる画像診断装置は、シースとデータ取得用シャフトにより構成されており、データ取得用シャフトをシース内で高速回転させること、ならびに、高速回転させながら基端側へ移動させることにより画像を取得する。
特開2007−268133号公報
本発明者が研究したところ、データ取得用シャフトは、高速回転中に異常振動を起こすことがあることがわかった。異常振動は、データ取得用シャフトとシースのクリアランスに起因するものと思われ、特に、シース基端部分での異常振動が発生する。特に、データ取得用シャフトをシースよりプルバックした後は、データ取得用シャフトの基端部がシースに非収納状態となるためより大きな振動が発生することがわかった。
そこで、本発明の目的は、シースとシース内に収納されるとともに使用時に所定長軸方向に摺動されるデータ取得用シャフトとからなる生体内画像診断プローブであって、シース内にデータ取得用シャフトの全体を収納した状態で高速回転中におけるデータ取得用シャフトの異常振動、ならびにデータ取得用シャフトをシースよりプルバックし、データ取得用シャフトの基端部が、シースに非収納となる状態での高速回転中におけるデータ取得用シャフトの異常振動を防止することができ、操作性に優れた生体内画像診断プローブを提供するものである。
本発明の課題を解決するものは、以下のものである。
(1) 生体内に挿入されるシースと、該シース内に収納されるとともに、前記シース内を軸方向に移動可能なデータ取得用シャフトとからなる生体内画像診断プローブであって、前記データ取得用シャフトは、駆動伝達中空シャフトと、前記駆動伝達中空シャフト内を貫通し、かつ、先端部に、前記駆動伝達中空シャフトの先端部より露出したチップ部を有する光ファイバと、外部駆動装置の接続部と接続可能なコネクタとを備え、前記コネクタにて付与される回転力により回転するものであり、前記データ取得用シャフトは、前記シース内において先端側となる第1の位置と、該第1の位置より所定長基端側となる第2の位置との間において、前記シース内を軸方向に移動可能であり、かつ前記第1の位置より先端側および前記第2の位置より基端側への移動が制限されるものであり、前記生体内画像診断プローブは、前記シースの基端部より前記シース内に進入可能かつ前記データ取得用シャフトの前記軸方向移動可能距離と同じもしくはそれより長い長さを有する外管と、該外管の基端部に設けられたチューブハブとを有する操作部材を備え、さらに、前記外管は、前記データ取得用シャフトの前記中空シャフトの基端側部分を被包し、かつ、前記駆動伝達中空シャフトの基端側より延び、所定長先端側にて終端しており、前記駆動伝達中空シャフトは、前記外管内を貫通し、前記データ取得用シャフトは、使用時に前記外管を備える操作部材とともに所定長軸方向に移動し、該移動時において、前記駆動伝達中空シャフトは、前記外管にて被包され露出しないものとなっており、さらに、前記データ取得用シャフトは、前記駆動伝達中空シャフト内に設けられ、前記駆動伝達中空シャフトの基端部付近から先端側に延び、かつ、前記データ取得用シャフトの軸方向移動可能距離の2倍以上かつ2.5倍以下の長さを有し、前記データ取得用シャフトの回転時の振動を抑制する振動抑制部を備え、さらに、前記振動抑制部は、前記光ファイバを被包する補強チューブもしくは拡径部により形成された光ファイバ高強度部により形成されており、前記生体内画像診断プローブは、前記データ取得用シャフトが、基端側への最大に移動時に、移動前、前記外管が存在していた部分に前記外管が存在しない部分が形成され、当該部分における前記シースの内面と前記データ取得用シャフトの外面間の隙間が広くなるものであり、かつ、前記振動抑制部は、前記データ取得用シャフトの基端側移動時における外管不存在部分となる部位における振動抑制を可能としている生体内画像診断プローブ。
(2) 前記シースは、該シースの基端部に設けられたシースハブを備え、かつ、該シースハブは、内側に突出する突出部を備え、さらに、前記データ取得用シャフトは、該データ取得用シャフトを前記シースに対して基端側への移動時に前記突出部と係合し、前記第2の位置を規制する係合部を備えている(1)に記載の生体内画像診断プローブ。
前記シースは、該シースの基端部に設けられたシースハブを備え、かつ、前記シースハブは、前記外管を実質的に液密状態にて摺動可能なシール部材を備えている()に記載の生体内画像診断プローブ。
(4) 前記シースは、前記データ取得用シャフトを収納するためのシャフトルーメンと、前記シースの先端にて開口し、所定長基端側に延びるガイドワイヤールーメンと、前記シースの基端部に設けられたシースハブとを備えている(1)ないし(3)のいずれかに記載の生体内画像診断プローブ。
) 前記振動抑制部の長さは、20〜40cmである(1)ないし()のいずれかに記載の生体内画像診断プローブ。
) 前記補強チューブは、前記光ファイバの外面もしくは前記中空シャフトの内面に固定されている(1)ないし(5)のいずれかに記載の生体内画像診断プローブ。
) 前記データ取得用シャフトは、前記光ファイバの基端部に固定されたコネクタと、前記中空シャフトの基端部と前記コネクタとを接続する接続部材とを備え、前記データ取得用シャフトは、前記コネクタにて与えられる回転力により回転するものである()ないし()のいずれかに記載の生体内画像診断プローブ。
本発明の生体内画像診断プローブは、シースと、シース内を軸方向に移動可能なデータ取得用シャフトとからなり、前記データ取得用シャフトは、駆動伝達中空シャフトと、中空シャフト内を貫通し、かつ、前記中空シャフトの先端部より露出したチップ部を備え、かつ、基端部にて付与される回転力により回転するものであり、さらに、シース内において先端側となる第1の位置と、第1の位置より所定長基端側となる第2の位置との間において、シース内を軸方向に移動可能であり、第1の位置より先端側へのまた第2の位置より基端側への移動が制限されるものであり、さらに、中空シャフト内に設けられ、データ取得用シャフトの軸方向移動可能距離と同じもしくはそれより長い長さを有する振動抑制部を備えている。
よって、この生体内画像診断プローブでは、上記の振動抑制部を有するため、データ取得用シャフトの基端部におけるシース内収納状態ならびに基端側への移動によるシース非収納状態における高速回転時の異常振動を防止することができ、振動抑制部は、中空シャフト内にて設けられているため、データ取得用シャフトの外径拡大化を招くこともない。
本発明の生体内画像診断プローブを図面に示した一実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の生体内画像診断プローブの部分省略外観図である。図2は、図1に示した生体内画像診断プローブの先端部の拡大断面図である。図3は、図1に示した生体内画像診断プローブの基端部の拡大断面図である。図4は、図1に示した生体内画像診断プローブの作用を説明するための説明図である。図5は、図1に示した光カーテル装置のデータ取得用シャフトの部分省略外観図である。図6は、図5に示したデータ取得用シャフトの基端部の拡大断面図である。図7は、図5に示したデータ取得用シャフトの基端付近の拡大断面図である。
本発明の生体内画像診断プローブ1は、生体内(具体的には、体腔内)に挿入されるシース3と、シース3内に収納されるとともに、シース内を軸方向に移動可能なデータ取得用シャフト2とからなる。
データ取得用シャフト2は、駆動伝達中空シャフト22と、中空シャフト22の先端部より露出したチップ部54を備え、かつ、基端部にて付与される回転力により回転するものである。データ取得用シャフト2は、シース3内において先端側となる第1の位置と、第1の位置より所定長基端側となる第2の位置との間において、シース3内を軸方向に移動可能であり、かつ第1の位置より先端側へのまた第2の位置より基端側への移動が制限されるものとなっている。さらに、データ取得用シャフトは、中空シャフト22内に設けられ、データ取得用シャフト2の軸方向移動可能距離と同じもしくはそれより長い長さを有し、データ取得用シャフト2の回転時の振動を抑制する振動抑制部20を備えている。
本発明の生体内画像診断プローブは、光干渉断層診断装置、光学振動数領域画像化診断装置などの光を利用した診断装置用光プローブ、超音波生体内挿入用プローブに使用される。
この実施例の生体内画像診断プローブ1は、光生体内画像診断プローブに応用した実施例である。この生体内画像診断プローブ1は、データ取得用シャフト2と、データ取得用シャフトを収納するシース3と、データ取得用シャフトが貫通しかつシース3より基端側に位置する操作部材4とを備える。
データ取得用シャフト2は、図2、図3、図5、図6に示すように、駆動伝達中空シャフト22と、中空シャフト22内を貫通し、かつ、中空シャフト22の先端部より露出したチップ部54を有する光ファイバ21と、光ファイバ21の基端部に接続されたコネクタと、中空シャフト22の基端部とコネクタとを接続する接続部材25とを備える。データ取得用シャフト2は、コネクタにて与えられる回転力により回転する。
駆動伝達中空シャフト22は、図6に示すように、基端より先端まで貫通した内腔部を有する所定長を有する中空体である。そして、内腔部は、光ファイバを収納可能なものとなっている。駆動伝達中空シャフト22としては、コイル、丸線或いは平板状の金属をコイル状あるいはブレード状に単層もしくは多層に巻いたもの、樹脂チューブに金属製剛性付与体を被覆もしくは埋設したものなどが使用される。具体的には、ステンレス鋼(SUS304,SUS316等)等の平板を3層8条巻きしたものが好ましい。
光ファイバ21は、ある程度の長さを有する公知の中実の光ファイバを使用することができる。光ファイバとしては、例えば、シングルモード光ファイバを使用することができる。このような光ファイバは、光を伝送するコアと、コアの外面を被覆し、コアよりも屈折率のやや小さいクラッドとにより構成されている。そして、この光ファイバでは、入射角が臨界角よりも大きい場合にのみ、光がコアとクラッドとの境界面で全反射を繰り返し伝送される。また、光ファイバのクラッドの外面は、ジャケットと呼ばれる樹脂材料で被覆されていることが好ましい。
そして、光ファイバ21の先端には、図2に示すように、チップ部54が光学的に接続されている。この実施例の生体内画像診断プローブでは、チップ部54としては、レンズが用いられている。レンズとしては、ボールレンズ、ドラムレンズ、半球レンズ、GRINレンズ、ハーフドラムレンズ、セルフォックスレンズなどが使用される。特に、レンズとしては、ボールレンズが好ましい。
また、データ取得用シャフト2は、図3に示すように、その基端に、ストッパー26を備えている。具体的には、光ファイバ21は、基端部にて接合部72において基端側光ファイバ28に接合されている。そして、基端側光ファイバ28の基端部には、フェルール27が固定されている。そして、フェルール27は、ストッパー26の基端部内に収納されるとともにストッパー26に固定されている。よって、光ファイバ21は、間接的にストッパー26に固定されている。そして、ストッパー26,フェルール27,ジョイント部29によりコネクタが構成されている。
また、中空シャフト22の基端部は、図3に示すように、筒状接続部材25の先端部に固定されている。具体的には、中空シャフト22の基端部は、中空シャフト22の基端部を被包しかつ接続部材25内に収納された金属スリーブ73を介して、接続部材25に固定されている。そして、接続部材25の基端部は、ストッパー26の先端部に固定されている。具体的には、接続部材25の基端部とストッパー26の先端は、両者内に侵入した固定部材71により固定されている。よって、中空シャフト22は、間接的にストッパー26に固定されている。
したがって、ストッパー26に付与される回転力により、データ取得用シャフト、言い換えれば、中空シャフトおよび光ファイバは回転する。また、データ取得用シャフト2の基端部には、ジョイント部29が設けられている。
そして、中空シャフト22の先端部には、図2に示すように、チップ部収納用筒状部材52が固定されている。この筒状部材52は、チップ部54を露出させるための開口部を有する筒状体であり、その基端部にて、中空シャフト22の先端部にはんだ56により固定されている。また、チップ部54の基端部には、所定長基端側に延び、光ファイバ21の先端部を被包するスリーブ55が設けられている。また、チップ部54は、その基端部にて固定部材57により筒状部材52に固定されている。よって、光ファイバ21は、その先端部において、中空シャフト22に固定されたものとなっている。
さらに、チップ部収納用筒状部材52の先端部には、先端方向に延びる通過性向上部材53が取り付けられている。通過性向上部材としては、図示するようなコイル体が好適である。
シース3は、基端より先端方向に延びるデータ取得用シャフトを収納するためのシャフトルーメン37と、シース3の先端にて開口し、所定長基端側に延びるガイドワイヤールーメン63とを有するチューブ体である。
シース3は、シース本体31と、シース本体の基端に設けられたシース本体ハブ32と、シース本体31の先端に設けられたシース先端部61と、シース本体ハブ32の基端部に固定されたシースチューブ33と、シースチューブ33の基端に固定されたチューブハブ34とを備えている。
シース本体31は、チューブ体であり、カテーテル素材であるポリオレフィン系、ポリウレタン系、ポリアセタール系、ポリイミド系、フッ素系等の樹脂チューブやステンレス鋼(SUS304,SUS316等)等の金属チューブ、NiTi系合金等の超弾性金属チューブ、また、樹脂とステンレス鋼(SUS304,SUS316等)等のワイヤーをコイル巻き或いはブレード巻きした複合チューブなどが使用される。シース本体31の肉厚は、30〜300μmであり、少なくとも0.4Kgf以上の引っ張り破断強度を有することが望ましい。
先端部は、光、超音波などの信号を透過する信号透過性材料に形成された信号取得用の窓部を備えることが好ましい。またシース本体31の先端部の全体を信号透過性材料により形成してもよい。また、窓部は、データ取得用シャフトの上述した軸方向移動可能距離と同じまたはそれより長い長さを有する。
シース本体ハブ32は、内部にてシース本体31の基端に固着されている。また、図1に示すように、シース本体ハブ32の先端部は、先端側に向かって縮径しており、耐キンクチューブを構成している。
そして、シース本体ハブ32の基端部は、所定長基端側に延びるシースチューブ33が固定されている。シースチューブ33は、使用時のデータ取得用シャフト2の基端側への最大移動距離と同じもしくは若干長い長さを備えている。そして、シースチューブ33は、内部を視認可能な透明性を有することが好ましい。そして、後述する振動抑制部20の先端20aとなる部位の中空シャフト22の外面にマーカーを設けることにより、データ取得用シャフト2の基端側への移動時に、振動抑制部20の先端20a(具体的には、補強チューブ23の先端23a)を確認することができる。シースチューブ33としては、硬質もしくは半硬質樹脂チューブが好適である。具体的には、カテーテル素材であるポリオレフィン系、ポリウレタン系、ポリアセタール系、ポリイミド系、フッ素系等の樹脂チューブが使用できる。
そして、シースチューブ33の基端部にはシースチューブハブ34が固定されている。チューブハブ34は、先端側部材34aと基端側部材34bとからなり、その内部にシースチューブ33の基端部が侵入し、固着されている。さらに、チューブハブ34の基端内部(具体的には、基端側部材34bの内部)には、後述する操作部材4の外管を実質的に液密状態にて摺動可能なシール部材36が収納されており、このシール部材は、キャップ部材35により、チューブハブ34に固定されている。
そして、シース本体31の先端には、図2に示すようにシース先端部61が設けられている。シース先端部61は、先端開口63aと所定長基端側に位置する基端側開口63bとを備えるガイドワイヤルーメン63を備えている。特に、図2に示す実施例では、シース先端部61は、先端部形成部材62を備え、ガイドワイヤルーメン63は、先端部形成部材62内にワイヤルーメン形成用チューブ体を埋設したものになっている。また、シース先端部61は、その先端部より若干基端側となる部分に設けられた第1の造影部64と、シース先端部基端側かつデータ取得用シャフト2の先端より先端側となる部位に設けられた第2の造影部65を備えている。
そして、この実施例の生体内画像診断プローブ1は、図1、図3および図4に示すように、操作部材4を備えている。操作部材4は、シース3の基端部よりシャフトルーメン37内に進入可能かつ使用時のデータ取得用シャフト2の移動距離と同じもしくはそれより長い長さを有する外管42と、外管42の基端部に設けられたチューブハブ43と、チューブハブ43に固定された操作用保持部材41とを備えている。そして、データ取得用シャフト2の中空シャフト22は、外管42を貫通し、シース3の先端側に延びている。さらに、外管42は、上述した長さを有するため、データ取得用シャフト2の中空シャフト22は、使用時に所定長軸方向に移動した状態においても、外管42内にて被包され露出しないものとなっている。この外管42と上述した振動抑制部20とが共同することにより、より確実に、高速回転時のデータ取得用シャフトの振動を防止する。
外管としては、硬質もしくは半硬質樹脂チューブが好適である。具体的には、カテーテル素材であるポリオレフィン系、ポリウレタン系、ポリアセタール系、ポリイミド系、フッ素系等の樹脂チューブが使用できる。そして、この実施例における操作部材4の操作用保持部材41は、所定長延びる筒状体であり、その基端部内に、データ取得用シャフト2の基端部を収納可能なものとなっている。
そして、この実施例の生体内画像診断プローブ1では、データ取得用シャフト2は、操作部材4の内部において回転するものとなっている。また、シース3の基端部を構成するチューブハブ34には、シール部材36が収納されているが、このシール部材は、操作部材4の外管と接触するものであり、データ取得用シャフトと接触しないため、カテーテルの回転を阻害しない。
そして、本発明の生体内画像診断プローブ1では、データ取得用シャフト2は、シース3内において先端側となる第1の位置と、第1の位置より所定長基端側となる第2の位置との間において、シース3内を軸方向に移動可能であり、かつ第1の位置より先端側へのまた第2の位置より基端側への移動が制限されるものとなっている。そして、データ取得用シャフト2の軸方向移動可能距離としては、10〜20cm程度が好ましい。
シース3は、図3に示すように、シース3の基端部に設けられたチューブハブ34を備え、チューブハブ34は、内側に突出する突出部34cを備えている。この実施例では、突出部34cは、内側に突出する環状リブとなっている。そして、データ取得用シャフトは、データ取得用シャフト2をシース3に対して基端側への移動時に突出部34cと係合し、第2の位置を規制する係合部42aを備えている。具体的には、この実施例の生体内画像診断プローブ1では、上述したように、データ取得用シャフト2の中空シャフト22の基端側部分を被包し、中空シャフト22の基端側より所定長先端側にて終端する外管42を備えている。そして、外管42は、データ取得用シャフト2の軸方向移動可能距離と同じもしくはそれより長いシース3内への侵入可能部分を備えている。そして、この外管42の先端部にシース3の突出部34cと係合し、データ取得用シャフト2の基端側への移動を規制する係合部42aが形成されている。この実施例では、係合部42aは、外管42の先端部に形成された環状リブとなっている。なお、係合部42aは、外管ではなく、中空シャフトの外面に設けてもよい。さらに、本発明の生体内画像診断プローブとしては、上述した外管42を備えるものに限定されるものではなく、この場合には、突出部34cと係合する係合部は、中空シャフトの外面に設けられるものとなる。
また、この実施例の生体内画像診断プローブ1では、データ取得用シャフト2は、上述したように操作部材4を備えており、操作部材4の先端部は、チューブハブ34の基端部と当接する。これにより、データ取得用シャフト2はそれ以上シース3の先端側には移動不能となっている。よって、操作部材4の先端部とチューブハブ34の基端部とにより、データ取得用シャフト2のシース3内における先端側となる第1の位置が規制されるものとなっている。
そして、データ取得用シャフト2は、図1、図4ないし図7に示すように、中空シャフト22内に設けられ、中空シャフト22の基端部付近からデータ取得用シャフト2の軸方向移動可能距離と同じもしくはそれより長い長さを有し、データ取得用シャフト2の回転時の振動を抑制する振動抑制部20を備えている。
この実施例の生体内画像診断プローブ1は、いわゆるリニアスキャン可能な生体内画像診断プローブであり、このため、使用時にデータ取得用シャフト2は、所定長、シースに対して軸方向後方(基端側)に移動される。
そして、振動抑制部20の長さは、中空シャフト22の基端部付近から、上述した先端側となる第1の位置と基端側となる第2の位置間の距離である軸方向移動可能距離(言い換えれば、軸方向移動可能長)と同じもしくはそれより長い長さを有するものとなっている。言い換えれば、振動抑制部20は、使用時のデータ取得用シャフト2の基端側への最大移動時(上述した突起部34cと係合部42aの係合時)において、その先端が、シース3内に位置する状態となるような長さを備えている。つまり、振動抑制部20は、使用時のデータ取得用シャフト2の基端側への最大移動時においてもその先端20aが、シース非収納状態とならないような長さを有している。振動抑制部の長さは、20cm〜40cmが好適である。振動抑制部としては、振動抑制補強部、振動吸収抑制部などが考えられる。好ましくは、振動抑制補強部である。
そして、この実施例の生体内画像診断プローブ1では、上述したように、データ取得用シャフト2が、中空シャフト22の基端側部分を被包し、中空シャフト22の基端側より所定長先端側にて終端する外管42を備えている。図4に示すように、データ取得用シャフト2が、基端側に最大に移動した時(突起部34cと係合部42aの係合時)、それまで、外管42が存在していた部分(図4における外管42の係合部42aからデータ取得用シャフト2の移動した長さ部分)には、外管42が存在しないものとなる。このため、その部分におけるシース3の内面とデータ取得用シャフト2の外面間の隙間(クリアランス)が広くなり、振動の要因となることが考えられる。このため、この実施例の生体内画像診断プローブ1のように外管42を備える場合には、外管が存在しないこととなる部分における振動抑制も可能であること好ましい。このため、この実施例の生体内画像診断プローブ1では、図4に示すように、振動抑制部20は、データ取得用シャフト2の上述した軸方向移動可能距離の2倍の長さもしくはそれより若干長い長さを有しており、データ取得用シャフト2の基端側移動時における外管不存在部分となる部位における振動抑制を可能としている。
なお、振動抑制部の長さが長すぎると、データ取得用シャフト2の柔軟性を阻害することになるので、データ取得用シャフトの軸方向移動可能距離の2.5倍以下であることが好ましい。特に、上述のようにデータ取得用シャフトが外管を有する場合には、データ取得用シャフトの軸方向移動可能距離の2.5倍以下であることが好ましい。また、データ取得用シャフトが外管を持たない場合には、データ取得用シャフトの軸方向移動可能距離の1.5倍以下であることが好ましい。
そして、振動抑制部20は、中空シャフト22内に設けられた制震層により形成されていることが好ましい。制震層は、補強チューブ、充填剤、振動抑制材被覆などにより形成される。
この実施例の生体内画像診断プローブでは、図6および図7に示すように、この振動抑制部20は、中空シャフト22内にて、光ファイバ21を被包する補強チューブ23により構成されており、振動抑制補強部となっている。補強チューブ23は、基端側中空シャフト22の基端付近に位置し、所定長先端側に延びるものとなっている。そして、図4に示すように、補強チューブ23は、データ取得用シャフト2の基端側への最大移動状態において、その先端23aが、シース内に収納された状態となるような長さを備えている。つまり、補強チューブ23は、使用時のデータ取得用シャフト2の基端側への最大移動時においてもその先端23aがシース非収納状態とならないような長さを有している。補強チューブ23の長さは、20cm〜40cmが好適である。
そして、この実施例の生体内画像診断プローブ1における補強チューブ23は、図7に示すように、光ファイバ21に密着し被包するとともに、その外径が中空シャフト22の内径より若干小さいものとなっている。このため、補強チューブ23の外面と中空シャフト22の内面間には、若干の隙間を有するものとなっている。なお、補強チューブとしては、中空シャフトの内面に実質的に接触し、補強チューブ23の外面と中空シャフト22の内面間に、実質的に隙間を形成しないものであってもよい。
また、補強チューブ23は、図8に示す実施例のデータ取得用シャフト2aのように、光ファイバ21に密着することなく被包するとともに、中空シャフト22の内面に固定されたものであってもよい。このデータ取得用シャフト2aでは、光ファイバ21の外面と補強チューブ23の内面間に若干の隙間を有するものとなっている。
そして、補強チューブとしては、樹脂製チューブ、繊維製チューブ、金属チューブなどが使用される。樹脂製チューブとしては、硬質チューブ、半硬質チューブ、軟質チューブのいずれでもよい。硬質チューブとしては、PTFE,ETFEなどのフッ素樹脂からなるものが考えられる。半硬質チューブとしては、ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート)、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン)、ポリアミドなどのフッ素樹脂からなるものが考えられる。軟質チューブとしては、ウレタンゴム、シリコーンゴム、ブタジエンゴムなどの合成ゴム、軟質ポリ塩化ビニル、 ポリオレフィンエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリアミドエラストマーなどが使用できる。
また、本発明の生体内画像診断プローブにおける振動抑制部20bは、図9に示す実施例のデータ取得用シャフト2bのように、光ファイバ21の高強度部58により構成されていてもよい。この実施例の高強度部58は、拡径部となっている。また、高強度部58は、振動抑制補強部を構成する。なお、光ファイバ拡径部58は、その外面と中空シャフト22の内面間には、若干の隙間を有するものとなっている。そして、高強度部58は、使用時のデータ取得用シャフト2bの基端側への最大移動時において、その先端58aが、シース内に収納された状態となるような長さを備えている。つまり、使用時のデータ取得用シャフト2bの基端側への最大移動時においても、その先端58aがシース非収納状態とならないような長さを有している。また、高強度部58の基端は、基端側光ファイバ28の先端に光学的に接続されている。同様に、高強度部58の先端58aも光ファイバ21の基端に光学的に接続されている。高強度部は、上述のような拡径部により構成することが好ましいが、光ファイバの他の部分とほぼ同外径かつ硬質の光ファイバを用いることにより構成してもよい。さらには、高強度部は、上記のような拡径部とするとともに、光ファイバの他の部分より硬質の光ファイバを用いることにより構成してもよい。
また、本発明の生体内画像診断プローブにおける振動抑制部20cは、図10に示す実施例のデータ取得用シャフト2cのように、光ファイバ21と中空シャフト22間に硬化性充填剤59を注入することにより形成してもよい。そして、硬化性充填剤59は、使用時のデータ取得用シャフト2cの基端側への最大移動時において、その先端59aが、シース内に収納された状態となるような長さを備えている。
硬化性充填剤59としては、シリコーン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂など硬化性充填剤が使用できる。シリコーン系樹脂の硬化性充填剤としては、シリコーンゲル、シリコーンゴムなどがあり、シリコーンゴムとしては、接着性を有するRTVシリコーンゴム、LTVシリコーンゴムなどが好適であり、一液型、二液型のいずれでもよい。そして、硬化性充填剤として、硬化後もある程度の柔軟性を示すものを用いた場合には、振動抑制部は、振動吸収抑制部を構成するものとなる。
また、振動抑制部は、光ファイバの外面を被覆する振動抑制材被覆部により形成してもよい。振動抑制材としては、上述した硬化性充填剤が使用できる。
次に、本発明の生体内画像診断プローブの使用方法について説明する。
生体内画像診断プローブ1は、基端部(データ取得用シャフトのコネクタ部および操作部材4の操作用保持部材の基端部)を外部駆動装置(図示せず)に接続して使用する。
外部駆動装置は、データ取得用シャフトのコネクタと連結され、カテーテルを高速回転させるための駆動源と、データ取得用シャフトの光ファイバに光を供給するための光源と、データ取得用シャフトのチップ部(レンズ部)より受光した光を用いて画像化する画像表示機能とを備えるものが用いられる。
本発明の生体内画像診断プローブを使用する場合には、生体内画像診断プローブ1を目的とする体腔内へ挿入する。そして、生体内画像診断プローブ1の基端部を外部駆動装置に接続する。そして、外部駆動装置を駆動させると、その駆動トルクは、コネクタを介して中空シャフトに伝達され、データ取得用シャフトが回転し、それに伴ってチップ部も回転する。そして、生体内画像診断プローブによる軸方向スキャンを行う場合は、操作部材4の操作用保持部材41を把持し、基端側に移動させる。これにより、図4に示すように、操作部材4とともにデータ取得用シャフト2は、基端方向に移動し、シース3より所定距離抜けた状態となり、移動距離分、データ取得用シャフトの基端側部分は、シースに非収納状態となる。この生体内画像診断プローブ1では、上記のシース非収納部となる部分は、上述したように、振動抑制部20となっているため、高速回転を継続しても、データ取得用シャフトが異常振動を起こすことなく、良好なスキャンを継続することができる。
次に、本発明の他の実施例の生体内画像診断プローブについて、図面を用いて説明する。
図11は、本発明の生体内画像診断プローブを超音波生体内画像診断プローブに応用した実施例の部分省略外観図である。図12は、図11に示した生体内画像診断プローブの基端部の拡大断面図である。図13は、図11に示した生体内画像診断プローブの作用を説明するための説明図である。図14は、図11に示した生体内画像診断プローブの先端部の拡大断面図である。
この実施例の生体内画像診断プローブ100は、本発明の生体内画像診断プローブを超音波生体内画像診断プローブに応用したものである。
この実施例の超音波生体内画像診断プローブ100は、体腔内に挿入されるシース3と、シース3内に挿入され、シース内を移動可能なデータ取得用シャフト5とからなる。シース3については、上述したものと同じであり、データ取得用シャフト5は、光ファイバーおよび先端チップのかわりに信号線と超音波トランスデューサーを備える点以外は、ほぼ同じ構成を備えている。特に、中空シャフトおよび中空シャフトの基端部を被包する外管42を備える点において、同じである。
この実施例の生体内画像診断プローブ100は、体腔内に挿入されるシース3と、シース3内に挿入されたデータ取得用シャフト5とからなる。シース3については、上述したものと同じである。
そして、この実施例におけるデータ取得用カテーテル5は、駆動伝達中空シャフト102と、中空シャフト102の先端部に固定部材106により固定された超音波振動子104と、外部駆動装置の接続部と接続可能なコネクタ50とを備え、コネクタ50にて付与される回転力により回転するものとなっている。
データ取得用シャフト5は、図14に示すように、チップ部として超音波を送受信するための超音波振動子機能を有するトランスデューサー104が用いられている。そして、データ取得用シャフト5は、トランスデューサー104を収納したトランスデューサーハウジング107を先端部に備えている。ハウジング107は、トランスデューサー104を露出させるための開口部を有する筒状体であり、その基端部にて、中空シャフト102の先端部に固定されている。ハウジング107の先端部には、先端方向に延びる通過性向上部材103が取り付けられている。通過性向上部材としては、図示するようなコイル体が好適である。
駆動伝達中空シャフト102は、基端より先端まで貫通した内腔部を有する所定長を有する中空体である。駆動伝達中空シャフト102としては、コイル、丸線或いは平板状の金属をコイル状あるいはブレード状に単層もしくは多層に巻いたもの、樹脂チューブに金属製剛性付与体を被覆もしくは埋設したものなどが使用される。具体的には、ステンレス鋼(SUS304,SUS316等)等の平板を3層8条巻きしたものが好ましい。
そして、中空シャフト102内には、図14に示すように、2本のリード線をよった信号線105を内蔵し、その先端は、トランスデューサー104の振動子に接続されている。また、信号線105の後端は、図12に示すように、コネクタ50のレセプタクル108に接続されている。
コネクタ50は、コネクタハウジング81と、その外面に設けられた環状の弾性部材82を有する。弾性部材82は、所定の幅を有する環状体であり、コネクタハウジング81の外面に形成された所定の幅を有する環状溝に、容易に移動しないようにはめ込まされている。
コネクタハウジング81は、ハウジング本体部83とハウジング本体部83の後端に固定されたジョイント部84とからなる。ハウジング81内には、ロータ85が収納されており、さらに、ロータ85内にレセプタクル108が挿入されている。また、ハウジング本体83内には、内部にOリング87を備えたシール部材86が収納されている。中空シャフト102の基端部は、ロータ85に固定されている。ロータ85の外面には、軸方向に延びる2つの溝90a,90bが設けられている。この溝90a,90bは、外部駆動装置(図示せず)の回転子の2つの突起と係合する。これにより、外部駆動装置の回転子に与えられた回転力により、ロータ85が回転し、その回転が中空シャフト102に伝達される。また、信号線105は、レセプタクル108を介して外部駆動装置と電気的に接続される。
そして、ハウジング本体83の先端部には、外管46が固定部材91により固定されている。そして、中空シャフト102は、外管46を貫通し、シース3の先端側に延びている。さらに、外管46は、所定長有するため、カテーテル5の中空シャフト102は、使用時に所定長軸方向に移動した状態においても、外管46内にて被包され露出しないものとなっている。外管46としては、上述した外管42において説明したものが好適に使用できる。
そして、この実施例の生体内画像診断プローブ100においても、データ取得用シャフト5は、回転するものとなっている。また、シース3の基端部を構成するチューブハブ34には、シール部材36が収納されているが、このシール部材は、カテーテル5の外管46と接触するものであり、回転する中空シャフト102と接触しないため、カテーテルの回転を阻害しない。
そして、この生体内画像診断プローブ100でも、データ取得用シャフト5は、シース3内において先端側となる第1の位置と、第1の位置より所定長基端側となる第2の位置との間において、シース3内を軸方向に移動可能であり、かつ第1の位置より先端側へのまた第2の位置より基端側への移動が制限されるものとなっている。
シース3は、図12に示すように、シース3の基端部に設けられたチューブハブ34を備え、チューブハブ34は、内側に突出する突出部34cを備えている。この実施例では、突出部34cは、内側に突出する環状リブとなっている。そして、データ取得用シャフト5は、データ取得用シャフト5をシース3に対して基端側への移動時に突出部34cと係合し、第2の位置を規制する係合部42aを備えている。具体的には、この実施例の生体内画像診断プローブ100では、上述したように、データ取得用シャフト5の中空シャフト102の基端側部分を被包し、中空シャフト102の基端側より所定長先端側にて終端する外管42を備えている。そして、外管42は、データ取得用シャフト5の軸方向移動可能距離と同じもしくはそれより長いシース3内への侵入可能部分を備えている。そして、この外管42の先端部にシース3の突出部34cと係合し、データ取得用シャフト5の基端側への移動を規制する係合部42aが形成されている。この実施例では、係合部42aは、外管42の先端部に形成された環状リブとなっている。なお、係合部42aは、外管ではなく、中空シャフトの外面に設けてもよい。さらに、本発明の生体内画像診断プローブとしては、上述した外管42を備えるものに限定されるものではなく、この場合には、突出部34cと係合する係合部は、中空シャフトの外面に設けられるものとなる。外管としては、上述した硬質もしくは半硬質樹脂チューブが好適である。
また、この実施例の生体内画像診断プローブ100では、データ取得用シャフト5は、コネクタハウジング81を備えており、コネクタハウジング81の先端部(固定部材91の先端部)は、チューブハブ34の基端部と当接する。これにより、データ取得用シャフト5はそれ以上シース3の先端側には移動不能となっている。よって、コネクタハウジング81の先端部とチューブハブ34の基端部とにより、データ取得用シャフト5のシース3内における先端側となる第1の位置が規制されるものとなっている。
そして、データ取得用シャフト5は、図11、図13に示すように、中空シャフト102内に設けられ、中空シャフト102の基端部付近からデータ取得用シャフト5の軸方向移動可能距離と同じもしくはそれより長い長さを有し、データ取得用シャフト5の回転時の振動を抑制する振動抑制部20を備えている。
本発明の生体内画像診断プローブ100は、いわゆるリニアスキャン可能な生体内画像診断プローブであり、このため、使用時にデータ取得用シャフト5は、所定長、シースに対して軸方向後方(基端側)に移動される。
そして、振動抑制部20の長さは、中空シャフト102の基端部付近から、上述した先端側となる第1の位置と基端側となる第2の位置間の距離である軸方向移動可能距離(言い換えれば、軸方向移動可能長)と同じもしくはそれより長い長さを有するものとなっている。言い換えれば、振動抑制部20は、使用時のデータ取得用シャフト5の基端側への最大移動時(上述した突起部34cと係合部42aの係合時)において、その先端が、シース3内に位置する状態となるような長さを備えている。つまり、振動抑制部20は、使用時のデータ取得用シャフト5の基端側への最大移動時においてもその先端20aが、シース非収納状態とならないような長さを有している。振動抑制部の長さは、20cm〜40cmが好適である。振動抑制部としては、振動抑制補強部、振動吸収抑制部などが考えられる。好ましくは、振動抑制補強部である。
そして、この実施例の生体内画像診断プローブ100では、上述したように、データ取得用シャフト5が、中空シャフト102の基端側部分を被包し、中空シャフト102の基端側より所定長先端側にて終端する外管42を備えている。図13に示すように、データ取得用シャフト5が、基端側に最大に移動した時(突起部34cと係合部42aの係合時)、それまで、外管42が存在していた部分(図13における外管42の係合部42aからデータ取得用シャフト5の移動した長さ部分)には、外管42が存在しないものとなる。このため、その部分におけるシース3の内面とデータ取得用シャフト5の外面間の隙間(クリアランス)が広くなり、振動の要因となることが考えられる。このため、この実施例の生体内画像診断プローブ100のように外管42を備える場合には、外管が存在しないこととなる部分における振動抑制も可能であること好ましい。このため、この実施例の生体内画像診断プローブ100では、図13に示すように、振動抑制部20は、データ取得用シャフト5の上述した軸方向移動可能距離の2倍の長さもしくはそれより若干長い長さを有しており、データ取得用シャフト5の基端側移動時における外管不存在部分となる部位における振動抑制を可能としている。
なお、振動抑制部の長さが長すぎると、データ取得用シャフト5の柔軟性を阻害することになるので、データ取得用シャフトの軸方向移動可能距離の2.5倍以下であることが好ましい。特に、上述のようにデータ取得用シャフトが外管を有する場合には、データ取得用シャフトの軸方向移動可能距離の2.5倍以下であることが好ましい。また、データ取得用シャフトが外管を持たない場合には、データ取得用シャフトの軸方向移動可能距離の1.5倍以下であることが好ましい。
そして、振動抑制部20は、中空シャフト102内に設けられた制震層により形成されていることが好ましい。制震層は、補強チューブ、充填剤、振動抑制材被覆などにより形成される。
そして、振動抑制部20は、中空シャフト102内に設けられた制震層により形成されていることが好ましい。制震層は、補強チューブ、充填剤、振動抑制材被覆などにより形成される。
具体的には、振動抑制部は、中空シャフト内充填された硬化性充填剤、また、中空シャフトの内面に被覆された振動抑制材被覆、中空シャフト内面に挿入された補強チューブになどにより形成される。それらに、ついては、上述ししたものと同じものが好適に使用できる。また、中空シャフト内面に挿入された補強チューブは、中空シャフトの内面に固着されていることが好ましい。
そして、この生体内画像診断プローブ100は、外部駆動装置(図示せず)に接続して使用される。外部駆動装置は、生体内画像診断プローブ100のコネクタに連結され、データ取得用シャフトを高速回転させるための駆動源と、超音波トランスデューサーに超音波を供給するための発信装置と、超音波トランスデューサーより受信した信号用いて画像化する画像表示機能とを備えるものが用いられる。
この生体内画像診断プローブを使用する場合には、生体内画像診断プローブ100を目的とする体腔内へ挿入設置する。そして、生体内画像診断プローブ100の基端部を外部駆動装置に接続し、外部駆動装置を駆動させると、その駆動トルクは、コネクタを介して中空シャフトに伝達され、データ取得用シャフトが回転し、それに伴ってチップ部も回転する。そして、生体内画像診断プローブによる軸方向スキャンを行う場合は、データ取得用シャフトの基端部を把持し、基端側に移動させる。これにより、図11に示す状態から図13に示す状態となり、データ取得用シャフトは、基端方向に移動し、シースより所定距離抜けた状態となり、移動距離分、カテーテルの基端側部分は、シースに非収納状態となる。
この生体内画像診断プローブ100では、上記のシース非収納部となる部分は、上述したように、振動抑制部20となっているため、高速回転を継続しても、データ取得用シャフトが異常振動を起こすことなく、良好なスキャンを継続することができる。
図1は、本発明の生体内画像診断プローブの部分省略外観図である。 図2は、図1に示した生体内画像診断プローブの先端部の拡大断面図である。 図3は、図1に示した生体内画像診断プローブの基端部の拡大断面図である。 図4は、図1に示した生体内画像診断プローブの作用を説明するための説明図である。 図5は、図1に示した光カーテル装置のデータ取得用シャフトの部分省略外観図である。 図6は、図5に示したデータ取得用シャフトの基端部の拡大断面図である。 図7は、図5に示したデータ取得用シャフトの基端付近の拡大断面図である。 図8は、本発明の他の実施例の生体内画像診断プローブに用いられるデータ取得用シャフトの基端付近の拡大断面図である。 図9は、本発明の他の実施例の生体内画像診断プローブに用いられるデータ取得用シャフトの基端付近の拡大断面図である。 図10は、本発明の他の実施例の生体内画像診断プローブに用いられるデータ取得用シャフトの基端付近の拡大断面図である。 図11は、本発明の生体内画像診断プローブを超音波生体内画像診断プローブに応用した実施例の部分省略外観図である。 図12は、図11に示した生体内画像診断プローブの基端部の拡大断面図である。 図13は、図11に示した生体内画像診断プローブの作用を説明するための説明図である。 図14は、図11に示した生体内画像診断プローブの先端部の拡大断面図である。
符号の説明
1、100 生体内画像診断プローブ
2、5 データ取得用シャフト
3 シース
20 振動抑制部
21 光ファイバ
22 駆動伝達中空シャフト

Claims (7)

  1. 生体内に挿入されるシースと、該シース内に収納されるとともに、前記シース内を軸方向に移動可能なデータ取得用シャフトとからなる生体内画像診断プローブであって、
    前記データ取得用シャフトは、駆動伝達中空シャフトと、前記駆動伝達中空シャフト内を貫通し、かつ、先端部に、前記駆動伝達中空シャフトの先端部より露出したチップ部を有する光ファイバと、外部駆動装置の接続部と接続可能なコネクタとを備え、前記コネクタにて付与される回転力により回転するものであり、
    前記データ取得用シャフトは、前記シース内において先端側となる第1の位置と、該第1の位置より所定長基端側となる第2の位置との間において、前記シース内を軸方向に移動可能であり、かつ前記第1の位置より先端側および前記第2の位置より基端側への移動が制限されるものであり、
    前記生体内画像診断プローブは、前記シースの基端部より前記シース内に進入可能かつ前記データ取得用シャフトの前記軸方向移動可能距離と同じもしくはそれより長い長さを有する外管と、該外管の基端部に設けられたチューブハブとを有する操作部材を備え、さらに、前記外管は、前記データ取得用シャフトの前記中空シャフトの基端側部分を被包し、かつ、前記駆動伝達中空シャフトの基端側より延び、所定長先端側にて終端しており、前記駆動伝達中空シャフトは、前記外管内を貫通し、前記データ取得用シャフトは、使用時に前記外管を備える操作部材とともに所定長軸方向に移動し、該移動時において、前記駆動伝達中空シャフトは、前記外管にて被包され露出しないものとなっており、
    さらに、前記データ取得用シャフトは、前記駆動伝達中空シャフト内に設けられ、前記駆動伝達中空シャフトの基端部付近から先端側に延び、かつ、前記データ取得用シャフトの軸方向移動可能距離の2倍以上かつ2.5倍以下の長さを有し、前記データ取得用シャフトの回転時の振動を抑制する振動抑制部を備え、さらに、前記振動抑制部は、前記光ファイバを被包する補強チューブもしくは拡径部により形成された光ファイバ高強度部により形成されており、
    前記生体内画像診断プローブは、前記データ取得用シャフトが、基端側への最大に移動時に、移動前、前記外管が存在していた部分に前記外管が存在しない部分が形成され、当該部分における前記シースの内面と前記データ取得用シャフトの外面間の隙間が広くなるものであり、かつ、前記振動抑制部は、前記データ取得用シャフトの基端側移動時における外管不存在部分となる部位における振動抑制を可能としていることを特徴とする生体内画像診断プローブ。
  2. 前記シースは、該シースの基端部に設けられたシースハブを備え、かつ、該シースハブは、内側に突出する突出部を備え、さらに、前記データ取得用シャフトは、該データ取得用シャフトを前記シースに対して基端側への移動時に前記突出部と係合し、前記第2の位置を規制する係合部を備えている請求項1に記載の生体内画像診断プローブ。
  3. 前記シースは、該シースの基端部に設けられたシースハブを備え、かつ、前記シースハブは、前記外管を実質的に液密状態にて摺動可能なシール部材を備えている請求項に記載の生体内画像診断プローブ。
  4. 前記シースは、前記データ取得用シャフトを収納するためのシャフトルーメンと、前記シースの先端にて開口し、所定長基端側に延びるガイドワイヤールーメンとを備えている請求項1ないし3のいずれかに記載の生体内画像診断プローブ。
  5. 前記振動抑制部の長さは、20〜40cmである請求項1ないしのいずれかに記載の生体内画像診断プローブ。
  6. 前記補強チューブは、前記光ファイバの外面もしくは前記中空シャフトの内面に固定されている請求項1ないし5のいずれかに記載の生体内画像診断プローブ。
  7. 前記データ取得用シャフトは、前記光ファイバの基端部に固定されたコネクタと、前記中空シャフトの基端部と前記コネクタとを接続する接続部材とを備え、前記データ取得用シャフトは、前記コネクタにて与えられる回転力により回転するものである請求項ないしのいずれかに記載の生体内画像診断プローブ。
JP2008094010A 2008-03-31 2008-03-31 生体内画像診断プローブ Active JP5171354B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008094010A JP5171354B2 (ja) 2008-03-31 2008-03-31 生体内画像診断プローブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008094010A JP5171354B2 (ja) 2008-03-31 2008-03-31 生体内画像診断プローブ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009240709A JP2009240709A (ja) 2009-10-22
JP5171354B2 true JP5171354B2 (ja) 2013-03-27

Family

ID=41303320

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008094010A Active JP5171354B2 (ja) 2008-03-31 2008-03-31 生体内画像診断プローブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5171354B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102802492B (zh) * 2010-03-16 2015-02-11 泰尔茂株式会社 导丝及导管组装体
JP6024151B2 (ja) * 2012-03-29 2016-11-09 住友電気工業株式会社 光プローブ
US11490797B2 (en) * 2012-05-21 2022-11-08 The General Hospital Corporation Apparatus, device and method for capsule microscopy
JP5937141B2 (ja) * 2013-05-29 2016-06-22 住友電気工業株式会社 光干渉断層撮影装置用カテーテルの製造方法、および光干渉断層撮影装置用カテーテル
WO2022269671A1 (ja) * 2021-06-21 2022-12-29 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 内視鏡の撮像ユニット、内視鏡

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57175351A (en) * 1981-04-20 1982-10-28 Olympus Optical Co Ultrasonic diagnostic apparatus for body cavity
JPS6227928A (ja) * 1985-07-30 1987-02-05 株式会社 日立メデイコ 超音波内視鏡
JPS6227913A (ja) * 1985-07-30 1987-02-05 株式会社 日立メデイコ 超音波内視鏡
JP4672188B2 (ja) * 2001-06-08 2011-04-20 テルモ株式会社 超音波カテーテル
JP2003052696A (ja) * 2001-08-20 2003-02-25 Fuji Photo Optical Co Ltd 回転式超音波プローブ
JP2007209536A (ja) * 2006-02-09 2007-08-23 Kyocera Corp 光イメージング装置
JP2007268133A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Terumo Corp カテーテル装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009240709A (ja) 2009-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5188242B2 (ja) 生体内挿入用プローブ
JP5399301B2 (ja) カテーテル
US7155272B2 (en) Catheter
JP5662846B2 (ja) カテーテル
JP5581139B2 (ja) カテーテル
JP5171354B2 (ja) 生体内画像診断プローブ
JP6779661B2 (ja) 画像診断用カテーテル
US11596310B2 (en) Image diagnosis catheter
JP5171355B2 (ja) 生体内挿入用プローブ装置
JP6591987B2 (ja) 医療用デバイス
JP6779799B2 (ja) 医療デバイス
US20180214670A1 (en) Diagnostic imaging catheter
US11406356B2 (en) Image diagnosis catheter
WO2015107833A1 (ja) 画像診断用カテーテル
JP6823043B2 (ja) 医療用デバイス
WO2023008539A1 (ja) 画像診断用カテーテル
JP7179943B2 (ja) 画像診断用カテーテル
JP2018033697A (ja) 医療用デバイス
JP2012205661A (ja) カテーテル組立体
JP2021020084A (ja) 画像診断用カテーテル
JP2014014591A (ja) 医療用デバイス
JP2018033614A (ja) 医療用デバイス
JP2016123795A (ja) 医療用デバイス

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120821

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120904

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121102

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5171354

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250