JP6202788B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器に関するものであり、特に電子機器の放熱構造に関する。
デジタルカメラ等の電子機器は、高性能化、多機能化が望まれる中で、光電変換素子の高画素化、画像処理の高速化、多機能化が進んでいる。これによって、その機能を受け持つ電子部品の消費電力が増大し、その結果、電子部品からの発熱が増大している。したがって、電子機器には電子部品の温度上昇を抑える冷却構造が求められている。
電子部品の温度上昇および外装筐体の局所的な温度上昇を抑える冷却構造として、発熱部品の表面に熱拡散シートを押し当てるとともに、外装筐体の低温面に熱拡散シートで熱を輸送することが知られている。(特許文献1参照)
特開平10−229287号公報
しかしながら、電子部品の発熱源は内部の半導体チップであるため、半導体チップで発生した熱は、合成樹脂で覆われた電子部品の表面よりも、導電材料で形成される接続端子に伝わりやすい。したがって、半導体チップで発生した熱を電子部品の表面を介して放熱したとしても、電子部品の接続端子は電子部品の表面以上に高温となり、その熱は電子部品が実装されるプリント配線板に伝えられる。
デジタルカメラ等の電子機器では、プリント配線板の両面に電子部品が実装されているので、プリント配線板に伝えられた熱は、プリント配線板の裏面に実装される電子部品にまで影響を与えるおそれがある。
本発明の目的は、このような課題に鑑みて、プリント配線板の第1の面に実装される第1の電子部品にて発生する熱を、第2の電子部品および第3の電子部品に影響を与えることなく、放熱パッドに伝える放熱構造を実現することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、第1の信号端子および第1のグランド端子を備える第1の電子部品と、
第2の信号端子を備える第2の電子部品と、
第1の面に前記第1の電子部品が実装されており、前記第1の面の裏面となる第2の面に前記第2の電子部品が実装されているプリント配線板と、を有し、
前記プリント配線板の前記第1の面の表層となる第1の層には、前記第1の信号端子が接続される第1のランドと、前記第1のグランド端子が接続される第2のランドと、前記第1の電子部品及び前記第2の電子部品の両部品が積層されてない領域に放熱部材が接触する第1の放熱パッドが形成されており、
前記プリント配線板の前記第2の面の表層となる第3の層には、前記第2の信号端子に接続される第3のランドが形成されており、
前記プリント配線板の前記第1の層より内層となる第2の層には、前記第2のランドと前記第1の放熱パッドとに接続される第1のグランド配線部と、前記第3のランドに接続される第2のグランド配線部と、前記第1のグランド配線部と前記第2のグランド配線部とを接続する接続部と、が形成されており、
前記プリント配線板の前記第3の層には、前記第1の電子部品及び前記第2の電子部品の両部品が積層されてない領域に前記第1のグランド配線部と接続される第2の放熱パッドが形成され、
前記第1の放熱パッドと前記第2の放熱パッドは、前記第1の電子部品及び前記第2の電子部品の両部品が積層されてない領域内の前記プリント配線板で第3の放熱パッドにて熱的に導通しており、
前記第2の層と前記第3の層との間には複数の絶縁層が形成されており、
前記接続部は、前記第2のランドに対して前記第1の放熱パッドとは逆の位置で且つ前記第1の放熱パッドと前記第1のグランド配線部とが接続される部分から離れた位置で前記第1のグランド配線部と前記第2のグランド配線部とを接続していることを特徴とする。
本発明によれば、プリント配線板の第1の面に実装される第1の電子部品にて発生する熱を、第2の電子部品および第3の電子部品に影響を与えることなく、放熱パッドに伝える放熱構造を実現することができる。
本発明の第1の実施形態であるカメラ本体1の外観を被写体側から見た斜視図である。 カメラ本体1の内部の概略構成を示す分解斜視図である。 撮像ユニット400の構成を示す分解斜視図である。 撮像素子33が実装された撮像基板101を撮影者側から見た斜視図である。 撮像基板101および駆動回路素子111の構造を説明する部分断面模式図である。 撮像基板101の導体層L1(第1の層)を説明する図である。 撮像基板101の導体層L6(第3の層)を説明する図である。 撮像基板101の導体層L1の要部を拡大した図である。 撮像基板101の導体層L2の要部を拡大した図である。 撮像基板201および駆動回路素子111の構造を説明する部分断面模式図である。 撮像基板201の導体層L6(第3の層)を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。ここでは、本発明を実施した電子機器の一例として、本発明をデジタル一眼レフカメラに適用した例を説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施形態であるカメラ本体1の外観を被写体側から見た斜視図である。
図1に図示するように、カメラ本体1は、不図示の撮影レンズユニットが着脱されるマウント部2を備える。マウント部2には、カメラ本体1と撮影レンズユニットとの間で制御信号や状態信号、データ信号等の各種信号の通信を可能にするマウント接点21が設けられている。マウント部2の横(カメラ本体1の長手方向において、図1では右側)にはレンズロック解除ボタン4が配置されている。レンズロック解除ボタン4を押し込んだ状態で撮影レンズユニット200aを光軸回りに回転させると、撮影レンズユニット200aをカメラ本体1から取り外すことができる。
カメラ本体1の内部には、撮影レンズ200を通過した撮影光束が導かれるミラーボックス5が設けられている。ミラーボックス5の内部には、メインミラー6と、サブミラーが配置されている。メインミラー6は、ハーフミラーで構成されており、撮影レンズユニット200aを透過した撮影光束の一部が、メインミラー6で反射されて、ペンタダハミラーへ導かれる。一方、メインミラー6を透過した撮影光束は、サブミラーにて反射され、焦点検出センサユニットへ導かれる。
メインミラー6は、撮影レンズユニットを通過した撮影光束をペンタダハミラー22へ導くために撮影光軸に対して所定の角度に保持される状態と、撮影光束を撮像素子131へ導くために撮影光束から退避した位置に保持される状態に駆動される。サブミラーも同様に、撮影光束を焦点検出センサユニットへ導くために撮影光軸に対して所定の角度に保持される状態と、撮像素子33の方向へ導くために撮影光束から退避した位置に保持される状態に駆動される。
カメラ本体1の長手方向の一端(図1のカメラ本体1の左側端部近傍)には、グリップ部1aが設けられている。グリップ部1aは、撮影時に撮影者がカメラを安定して握り易いように前方に突出した形状となっている。なお、第1の実施の形態では、撮影者が右手でカメラ本体1を保持することを前提としてグリップ部1aを形成している。
グリップ部1aの近傍には、撮影動作の開始を指示するレリーズボタン7と、撮影モードに応じてシャッタスピードや絞り値を設定するためのメイン操作ダイヤル8と、LCD表示パネル9と、動作モード設定ボタン10とが配置されている。
カメラ本体1の上部中央付近には、カメラ本体1に対してポップアップするストロボユニット11と、外部ストロボ等のアクセサリが着脱されるアクセサリーシュー12が設けられており、アクセサリーシュー12内には、カメラ本体1に対する電気的接点13が配置されている。また、カメラ本体1の長手方向においてグリップ部1aとは反対側(図1では右寄り)のカメラ本体1上部には、撮影モード設定ダイヤル14が配されている。
カメラ本体1の長手方向においてグリップ部1aとは反対側の側面には、開閉可能な外部端子蓋15が設けられている。外部端子蓋15の内側には、外部インタフェースとしてのビデオ信号出力用ジャック16およびUSB出力用コネクタ17が設けられている。
図2は、カメラ本体1の内部の概略構成を示す分解斜視図であり、撮像ユニット400の周辺に配置される各種部品の保持構造を示している。カメラ本体1の骨格となる本体シャーシ300の被写体側には、被写体側から順に、マウント部2、ミラーボックス5、シャッタユニット32が配設されている。また、本体シャーシ300の撮影者側には、撮像ユニット400が配設されている。
第1の実施の形態では、本体シャーシ300は、金属板をプレス加工にて成形した部材である。本体シャーシ300の電位は接地電位(グランド電位)となっている。撮像ユニット400は、マウント部2から撮像素子33の撮像面までが所定距離となり、かつ、マウント部2と撮像素子33とが平行となるように調整された上で、ミラーボックス5に固定される。なお、撮像ユニット400は、ミラーボックス5に取り付けられる必要はなく、例えば、本体シャーシ300に取り付けられる構成であってもよい。
図3は、撮像ユニット400の構成を示す分解斜視図である。撮像ユニット400では、電磁波シールド板480、撮像素子33、撮像素子保持部材470、LPF保持部材460、圧電素子440とフレキシブルプリント基板450、LPF410、遮光マスク420及び付勢部材430が、撮影者側から被写体側へ上記の順で配置されている。
撮像素子33は、入射した撮影光束を電気信号に変換する光電変換素子である。第1の実施の形態では、撮像素子33としてCMOSセンサを用いており、撮像素子33は撮像基板101の被写体側に実装されている。第1の実施の形態では、撮像基板101はプリント配線板に対応する。
電磁波シールド板480は、撮像基板101の撮影者側を覆う。電磁波シールド板480は、例えば、めっき鋼板をプレス加工することで形成される。
撮像素子保持部材470は、板状の金属材料で形成され、矩形の開口部を有している。撮像素子33は、撮像素子保持部材470の開口部に撮像素子33のCMOSセンサが露出するように、撮像素子保持部材470に固定される。撮像素子保持部材470の開口部周辺には、撮像素子保持部材470をミラーボックス5に固定するためのねじ逃げ穴部470aが3箇所に形成されている。
LPF保持部材460は、合成樹脂製材料で形成され、付勢部材430とLPF410とを合わせて保持し、撮像素子保持部材470に固定される。撮像素子33の被写体側に配置されるLPF410は、水晶からなる1枚の複屈折板であり、略矩形の形状を有する。LPF410の表面には、導電性を持たせるための導電コーティングが施されており、反射防止膜等の光学的薄膜が形成されている。
圧電素子440はLPF410の撮影有効領域の外側に接着されている。フレキシブルプリント基板450は、圧電素子440に接着されており、圧電素子440に対して電圧を印加する。
遮光マスク420は、カメラの内部に配置され、反射した光が撮像素子33に入射するのを防ぐためのものである。付勢部材430は、導電性を有し、LPF410および遮光マスク420を撮影者側に付勢し、LPF保持部材460に係止される。
図4は、撮像素子33が実装された撮像基板101を撮影者側から見た斜視図である。図4に図示するように、撮像基板101の被写体側の面には撮像素子33がはんだ付けされ、撮像基板101の撮影者側の面には、撮像素子33を駆動する駆動回路素子111とコンデンサ等の電子部品121がはんだ付けされている。すなわち、撮像基板101の第1の面には、駆動回路素子111が実装され、撮像基板101の第2の面には、撮像素子33が実装されている。駆動回路素子111は、撮像素子33から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。第1の実施の形態では、駆動回路素子111が第1の電子部品に対応し、撮像素子33が第2の電子部品に対応し、電子部品121が第3の電子部品に対応する。
また、図4に図示するように、放熱部材としての放熱プレート151が撮像基板101の撮影者側の面に接触するように、取り付けられている。放熱プレート151は本体シャーシ300に接続されている。本体シャーシ300は、比較的大きな熱容量を有し、カメラ本体1の内部で放熱部材として機能する。
図5は、第1の実施の形態における撮像基板101および駆動回路素子111の構造を説明する部分断面模式図である。図5に図示される駆動回路素子111は、撮像基板101にはんだ付けされる前の状態である。
図5に図示するように、駆動回路素子111は、Ball Grid Arrayと呼ばれるパッケージで構成されている。駆動回路素子111は半導体チップ112を有し、半導体チップ112は、ボンディングワイヤー113によって、インターポーザー114の上面パッド114aに接続されている。インターポーザー114は、実質的には高精細な多層プリント配線板である。インターポーザー114の下面パッド114bには、はんだ部115が形成されている。
駆動回路素子111の外周に近い位置に配置される下面パッド114bが、駆動回路素子111の信号端子114b1として機能し、駆動回路素子111の内周に近い位置に配置される下面パッド114bが、駆動回路素子111のグランド端子114b2として機能する。第1の実施の形態では、信号端子114b1が第1の信号端子に対応し、グランド端子114b2がグランド端子に対応する。
駆動回路素子111の表面は合成樹脂部116によって覆われる。したがって、合成樹脂部116は半導体チップ112やボンディングワイヤー113を覆うとともに、駆動回路素子111の外形形状を形成している。
図5では、模式的に駆動回路素子111に6×6のはんだ部115が形成されているように描いているが、図4に示す駆動回路素子111には、11×11のはんだ部115が形成されている。
駆動回路素子111は、動作によって半導体チップ112が発熱する。この熱は駆動回路素子111の誤動作などの問題を引き起こす。半導体チップ112の熱は、熱抵抗の少ない経路を伝わっていくので、ボンディングワイヤー113からインターポーザー114内の配線を経てはんだ部115に伝わる。
合成樹脂部116は比較的熱抵抗が大きいため、半導体チップ112の熱は伝わりにくい。したがって、駆動回路素子111の放熱経路は、合成樹脂部116の天面に形成するよりも、はんだ部115に形成する方が効果的である。駆動回路素子111は、より確実に接地電位(グランド電位)に接続させるために、グランド端子114b2までの導体抵抗が低くなるように設計されている。したがって、グランド端子114b2までの熱抵抗も低くなり、グランド端子114b2は半導体チップ112の熱が最も伝わりやすくなっている。また、半導体チップ112は通常は発熱電気部品111の中央に配置されるため、半導体チップ112から直接、インターポーザー114に伝わる熱も、まずインターポーザー114の中央付近に伝わる。これらのことから、駆動回路素子111のグランド端子114b2に放熱経路を形成するのが最も効果的である。
図5に図示するように、撮像基板101には、L1からL6までの6つの導体層と、各導体層間を絶縁するi1からi5までの5つの絶縁層とが形成されている。第1の実施の形態では、撮像基板101の撮影者側の面の表層となる導体層L1が第1の層に対応し、撮像基板101の導体層L2が第2の層に対応し、撮像基板101の被写体側の面の表層となる導体層L6が第3の層に対応する。
導体層L3と導体層L4および絶縁層i3からなる2層構造の撮像基板をコア102とし、コア102の表面に第1のビルドアップ層として導体層L1および導体層L2を積層している。コア102の裏面に第2のビルドアップ層として導体層L5および導体層L6を積層している。これによって、撮像基板101は、2−2−2構成の6層ビルドアップ配線板として形成されている。
撮像基板101の導体層L1には、 信号用ランドL1aに接続される信号配線L1pが形成され、信号配線L1pの保護と絶縁のためにレジスト105が塗布される。レジスト105には、所定の位置にレジスト開口部105aが形成されている。レジスト開口部105aが形成されることで、導体層L1には、駆動回路素子111の信号端子114b1が接続される信号用ランドL1aが形成される。同様に、レジスト開口部105aが形成されることで、導体層L1には、駆動回路素子111のグランド端子114b2が接続されるグランド用ランドL1bが形成される。第1の実施の形態では、信号用ランドL1aが第1のランドに対応し、グランド用ランドL1bが第2のランドに対応する。
また、レジスト開口部105aが形成されることで、導体層L1には、放熱プレート151が接触する第1の放熱パッドL1cが形成される。導体層L1には、電気部品121のグランド端子121aが接続されるグランド用ランドL1dが形成される。
導体層L1より内層となる導体層L2には、第1のグランド配線部L2aおよび第2のグランド配線部L2bが形成されている。第1のグランド配線部L2aを放熱経路として機能させる。一方、第2のグランド配線部L2bは放熱経路として機能させないようにするため、第1のグランド配線部L2aと第2のグランド配線部L2bとは熱的に分離して形成されている。
撮像基板101の導体層L6には、保護と絶縁のためにレジスト105が塗布される。レジスト105には、所定の位置にレジスト開口部105aが形成されている。レジスト開口部105aが形成されることで、導体層L6には、撮像素子33の信号端子33aが接続される信号用ランドL6aが形成される。導体層L6には、撮像素子33のグランド端子33bが接続されるグランド用ランドL6bが形成される。第1の実施の形態では、撮像素子33が第2の電子部品に対応し、撮像素子33の信号端子33aおよびグランド端子33bが第2の信号端子に対応し、信号用ランドL6aおよびグランド用ランドL6bが第3のランドに対応する。
導体層L1から導体層L6の電気的接続について説明する。
導体層L1および導体層L2は、導体層L1側からのレーザー加工による非貫通穴加工後に施される銅めっきにより接続される。導体層L2および導体層L3も同様に、導体層L2側からのレーザー加工による非貫通穴加工後に施される銅めっきにより接続される。
これらの接続箇所は非貫通穴となっているため、ブラインドビア104と呼ばれる。ブラインドビア104の穴径は0.10〜0.15mm程度である。
導体層L3および導体層L4は、NC加工による貫通穴加工後に施される銅めっきにより互いに接続される。この接続箇所は、ビルドアップ層が積層されると外部からは観察できない箇所となるため、インナービア103と呼ばれる。インナービア103の穴径は0.20〜0.30mm程度である。
導体層L4および導体層L5も導体層L1およびL2と同様に、ブラインドビア104で接続される。導体層L5およびL6も同様に、ブラインドビア104で接続される。
導体層L1に形成されるグランド用ランドL1bおよび第1の放熱パッドL1cは、ブラインドビア104によって導体層L2に形成される第1のグランド配線部L2aに接続される。したがって、撮像基板101には、グランド用ランドL1b、第1のグランド配線部L2aおよび第1の放熱パッドL1cによって放熱経路が形成される。
半導体チップ112で発生する熱は、グランド端子114b2からはんだ部115を経てグランド用ランドL1bに伝達される。第1のグランド用ランドL1bに伝達される熱は、ブラインドビア104を介して導体層L2の第1のグランド配線部L2aに伝達され、ブラインドビア104を介して第1の放熱パッドL1cに伝達される。第1の放熱パッドL1cには、高熱伝導率材料で形成された放熱プレート151が接触し、放熱プレート151は放熱部材として機能する本体シャーシ300に接続されている。すなわち、撮像基板101にて、駆動回路素子111の熱は、第1のグランド用ランドL1bから第1のグランド配線部L2aを経由して第1の放熱パッドL1cに伝えられる。
撮像基板101の導体層L1には、コンデンサ等の電気部品121がはんだ付けされる。コンデンサ等の電気部品121の中には熱の影響を受けやすい部品が含まれることがあり、熱が伝えられることは好ましくない。導体層L1に形成されるグランド用ランドL1dには、電気部品121のグランド端子が接続される。グランド用ランドL1dは、ブラインドビア104によって導体層L2に形成される第2のグランド配線部L2bに接続される。第2のグランド配線部L2bと第1のグランド配線部L2aとは、絶縁層i1によって熱的に分離されている。絶縁層i1は比較的熱抵抗が大きいので、第1のグランド配線部L2aに伝えられる駆動回路素子111の熱は、第2のグランド配線部L2bに伝わりにくくなる。
撮像センサ33は、撮像素子33の信号端子33aが信号用ランドL6aにはんだ付けされ、撮像素子33のグランド端子33bがグランド用ランドL6bにはんだ付けされることで、撮像基板101の導体層L6に実装されている。撮像センサ33は熱の影響を受けやすい部品であり、周囲から熱を受けることを極力避けねばならない。
導体層L6に形成されるグランド用ランドL6bは、ブラインドビア104によって導体層L5に形成される第5のグランド配線部L5aおよび導体層L4に形成される第4のグランド配線部L4aに接続される。図5に図示するように、導体層L4に形成される第4のグランド配線部L4aは、インナービア103によって導体層L3に形成される第3のグランド配線部L3aに接続され、さらにブラインドビア104によって導体層L2に形成される第2のグランド配線部L2bおよび導体層L1に形成されるグランド用ランドL1dに接続される。第2のグランド配線部L2bと第1のグランド配線部L2aとは、絶縁層i1によって熱的に分離されており、第3のグランド配線部L3aと第1のグランド配線部L2aとは、絶縁層i2によって熱的に分離されている。絶縁層i1〜絶縁層i5はいずれも比較的熱抵抗が大きいので、第1のグランド配線部L2aに伝えられる駆動回路素子111の熱は撮像センサ33に伝わりにくくなる。すなわち、導体層L2(第2の層)と導体層L6(第3の層)との間には複数の絶縁層が形成されることで、駆動回路素子111の熱は撮像センサ33に伝わりにくくなる。
図6は、撮像基板101の導体層L1(第1の層)を説明する図である。図7は、撮像基板101の導体層L6(第3の層)を説明する図である。
図6に図示するように、第1の放熱パッドL1cは、撮像基板101の一辺から突出した領域に形成されている。したがって、放熱プレート151は、図4に図示するように、第1の放熱パッドL1cに接触するだけでなく、撮像基板101の一辺から突出した領域の3つの側面を保持することができる。これによって、撮像素子33の位置調整を行っても、放熱プレート151は撮像基板101の変位に追従し、放熱プレート151が第1の放熱パッドL1cからずれてしまうことがない。
図8は、撮像基板101の導体層L1の要部を拡大した図である。図8に図示するように、駆動回路素子111のはんだ部115がはんだ付けされる信号用ランドL1aおよびグランド用ランドL1bは、11×11個だけ形成されている。図中の点線は駆動回路素子111が実装される領域を示している。グランド用ランドL1bは、駆動回路素子111が実装される領域の中心部に配置されている。信号用ランドL1aは、駆動回路素子111が実装される領域の外周部に配置されている。
また、図8に図示するように、レジスト開口部105aに第1の放熱パッドL1cが形成される。第1の放熱パッドL1cは、ブラインドビア104によって導体層L2に形成される第1のグランド配線部L2aと接続されている。
図9は、撮像基板101の導体層L2に形成される第1のグランド配線部L2aを拡大した図である。図9に図示するように、第1のグランド配線部L2aと第2のグランド配線部L2bとは、接続部L2sでのみ電気的に接続されている。したがって、第1のグランド配線部L2aと第2のグランド配線部L2bとは、同じグランド電位となる。しかし、接続部L2sの幅は、非常に小さい(第1の実施の形態では、接続部L2sの幅をブラインドビア104の直径に設定している)。したがって、第1のグランド配線部L2aに伝えられる熱が第2のグランド配線部L2bに伝わりにくくなっている。
第1の実施の形態では、グランド用ランドL1bと第1のグランド配線部L2aとがブラインドビア104によって接続されるので、グランド用ランドL1bの熱容量が大きくなる。第1のグランド配線部L2aに伝えられた熱は、多数のブラインドビア104を介して第1の放熱パッドL1cに伝達される。さらに、第1の放熱パッドL1cから放熱プレート151、放熱プレート151から本体シャーシ300に伝達される。これによって、駆動回路素子111の熱を効率よく放熱することができる。
また、導体層L2に形成される第1のグランド配線部L2aと、導体層L6に形成される信号用ランドL6aまたはグランド用ランドL6bとの間は、複数の絶縁層によって熱的に分離されているので、第1のグランド配線部L2aに伝えられる駆動回路素子111の熱が撮像センサ33に伝わりにくくなる。
同様に、導体層L2に形成される第1のグランド配線部L2aと第2のグランド配線部L2bとの間も、絶縁層によって熱的に分離されているので、第1のグランド配線部L2aに伝えられる駆動回路素子111の熱が電気部品121に伝わりにくくなる。
(第2の実施の形態)
図10は、第2の実施の形態における撮像基板101および駆動回路素子111の構造を説明する部分断面模式図である。図10に図示される駆動回路素子111は、撮像基板101にはんだ付けされる前の状態である。図5に図示した第1の実施の形態と同様である部分については、図5と同じ符号を付けて、説明を省略する。
第1の実施の形態におけるブラインドビア104は、必要最小限の銅めっき厚に設定している。したがって、図5に図示するように、外観上、ブラインドビア104は小さな窪みとなっている。第2の実施形態では、ブラインドビア204の銅めっき厚を厚くすることで、非貫通穴が銅で埋められている。
はんだの熱伝導率は約50W/mK、銅の熱伝導率は約400W/mKであるので、第2の実施の形態では、グランド端子114b2に伝えられる駆動回路素子111の熱は、より効率よくグランド用ランドL1bに伝達される。
第1の実施の形態では、撮像基板101の導体層L1にのみに第1の放熱パッドL1cを形成した。これに対して、第2の実施の形態では、撮像基板101の導体層L6にも第2の放熱パッドL6cを形成している。そして、導体層L3に第3の放熱パッドL3b、導体層L4に第4の放熱パッドL4b、導体層L5に第5の放熱パッドL5bをそれぞれ形成している。
第1のグランド配線部L2aと第3の放熱パッドL3bとは、ブラインドビア204で接続されている。第3の放熱パッドL3bと第4の放熱パッドL4bとは、インナービア103で接続されている。第4の放熱パッドL4bと第5の放熱パッドL5bとは、ブラインドビア204で接続されている。第5の放熱パッドL5bと第2の放熱パッドL6cとは、ブラインドビア204で接続されている。
これによって、第1の放熱パッドL1cが形成される撮像基板101の一辺から突出した領域では、すべての導体層に放熱パッドが形成され、それらの放熱パッドがインナービア103またはブラインドビア204で接続される。したがって、撮像基板101から突出した領域が小さくても大きな熱容量を得ることが可能となる。
放熱プレート161は、第1の放熱パッドL1cと第2の放熱パッドL6cとを挟み込むように、撮像基板101に取り付けられる。放熱プレート161は本体シャーシ300に接続されている。本体シャーシ300は、比較的大きな熱容量を有し、カメラ本体1の内部で放熱部材として機能する。
第1の実施の形態と同様に、導体層L2に形成される第2のグランド配線部L2bと第1のグランド配線部L2aとは、絶縁層i1によって熱的に分離されている。第2の実施の形態では、導体層L3に形成される第3のグランド配線部L3aと第3の放熱パッドL3bとは、絶縁層i2によって熱的に分離されている。導体層L4に形成される第4のグランド配線部L4aと第4の放熱パッドL4bとは、絶縁層i4によって熱的に分離されている。導体層L5に形成される第5のグランド配線部L5aと第5の放熱パッドL5bとは、絶縁層i5によって熱的に分離されている。導体層L6に形成される信号用ランドL6および第3のグランド用ランドL6bと第2の放熱パッドL6cとは、レジスト105によって熱的に分離されている。
図11は、撮像基板201の導体層L6(第3の層)を説明する図である。図11に図示するように、撮像基板201の導体層L6には、第2の放熱パッドL6cが形成されている。第2の放熱パッドL6cは多数のブラインドビア204を介して導体層L5に形成される第1のグランド配線部L5bに形成される。
第2の実施の形態によると、第1の実施の形態の作用効果に加えて、第1の放熱パッドL1cおよび第2の放熱パッドL6cで放熱プレート161と接続されるので、駆動回路素子111の熱をより効率よく放熱プレート161に伝えることができる。

Claims (4)

  1. 第1の信号端子および第1のグランド端子を備える第1の電子部品と、
    第2の信号端子を備える第2の電子部品と、
    第1の面に前記第1の電子部品が実装されており、前記第1の面の裏面となる第2の面に前記第2の電子部品が実装されているプリント配線板と、を有し、
    前記プリント配線板の前記第1の面の表層となる第1の層には、前記第1の信号端子が接続される第1のランドと、前記第1のグランド端子が接続される第2のランドと、前記第1の電子部品及び前記第2の電子部品の両部品が積層されてない領域に放熱部材が接触する第1の放熱パッドが形成されており、
    前記プリント配線板の前記第2の面の表層となる第3の層には、前記第2の信号端子に接続される第3のランドが形成されており、
    前記プリント配線板の前記第1の層より内層となる第2の層には、前記第2のランドと前記第1の放熱パッドとに接続される第1のグランド配線部と、前記第3のランドに接続される第2のグランド配線部と、前記第1のグランド配線部と前記第2のグランド配線部とを接続する接続部と、が形成されており、
    前記プリント配線板の前記第3の層には、前記第1の電子部品及び前記第2の電子部品の両部品が積層されてない領域に前記第1のグランド配線部と接続される第2の放熱パッドが形成され、
    前記第1の放熱パッドと前記第2の放熱パッドは、前記第1の電子部品及び前記第2の電子部品の両部品が積層されてない領域内の前記プリント配線板で第3の放熱パッドにて熱的に導通しており、
    前記第2の層と前記第3の層との間には複数の絶縁層が形成されており、
    前記接続部は、前記第2のランドに対して前記第1の放熱パッドとは逆の位置で且つ前記第1の放熱パッドと前記第1のグランド配線部とが接続される部分から離れた位置で前記第1のグランド配線部と前記第2のグランド配線部とを接続していることを特徴とする電子機器。
  2. 前記プリント配線板はビルドアップ配線板で形成されており、
    前記第1の放熱パッドと前記第1のグランド配線部との接続は、前記プリント配線板を貫通しないブラインドビアによって接続されており、
    前記接続部は、前記ブラインドビアから離れた位置で前記第1の放熱パッドと前記第1のグランド配線部とが接続される部分から離れた位置で前記第1のグランド配線部と前記第2のグランド配線部とを接続していることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記接続部は、前記ブラインドビアの直径と略等しい幅を有するように、形成していることを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記第1の電子部品及び前記第2の電子部品の両部品が積層されてない領域に前記プリント配線板に接触する放熱部材を有し、
    前記放熱部材は、前記第1の電子部品及び前記第2の電子部品の両部品が積層されてない領域にて前記第1の放熱パッドおよび前記第2の放熱パッドに接触することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の電子機器。
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