JP2022105818A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022105818000001
【課題】接着剤による基板の保持性能を低下させることなく、基板に実装された半導体素子の放熱を効率的に行うことができる電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器は、半導体素子が第1面に実装される基板と、基板の第1面の反対面である第2面と接着されて基板を保持する保持部材と、を備える。基板の第2面は、接着剤を介して保持部材が固定される第1領域と、基板の第1面から第2面に半導体素子の熱を導く導通部が配置される第2領域と、保持部材の一部と基板が接触する第3領域と、を含む。第2面の平面方向において、第1領域と第3領域の間に第2領域が設けられる。
【選択図】図9

Description

本発明は、半導体素子が実装された基板を有する電子機器に関する。
例えば、一眼タイプのデジタルカメラ等の撮像装置では、小型化や薄型化のため、撮像光学系を通して得られる被写体からの光束をファインダ光学系に導くレフレックスミラーを備えないものがある。この種の撮像装置は、撮像装置に設けられた表示ユニットがファインダとして機能し、撮像素子を常に駆動して画像処理を行い、表示ユニットにライブビューの画像を表示している。
そのため、レフレックスミラーを備えない撮像装置では、レフレックスミラーを備える撮像装置に比べて、撮像素子や画像処理用のICから熱が発生する時間が長くなる。撮像素子に対する熱の影響として、撮像素子の信号ノイズ増加による画質の劣化などが一般に知られている。
上記の事象を避けるために、例えば、撮像素子を実装する基板に吸熱部を設け、吸熱部に放熱部材を接触させることで、撮像素子の熱を効率よく外部に放熱する技術が提案されている(例えば特許文献1)。
特許第6675241号公報
しかしながら、上述の特許文献に開示の技術では、撮像素子のパッケージ側面をホルダに接着して放熱する。そのため、非金属材料である接着剤を介することで、半導体素子である撮像素子の放熱性能が低下してしまう。
本発明は、上記の状況に鑑みてなされたものであって、接着剤による基板の保持性能を低下させることなく、基板に実装された半導体素子の放熱を効率的に行うことができる電子機器を提供する。
本発明の一例である電子機器は、半導体素子が第1面に実装される基板と、基板の第1面の反対面である第2面と接着されて基板を保持する保持部材と、を備える。基板の第2面は、接着剤を介して保持部材が固定される第1領域と、基板の第1面から第2面に半導体素子の熱を導く導通部が配置される第2領域と、保持部材の一部と基板が接触する第3領域と、を含む。第2面の平面方向において、第1領域と第3領域の間に第2領域が設けられる。
本発明の一例である電子機器によれば、接着剤による基板の保持性能を低下させることなく、基板に実装された半導体素子の放熱を効率的に行うことができる。
カメラの正面側からの外観斜視図である。 外装部材を除いた状態のカメラの正面側からの分解斜視図である。 外装部材を除いた状態のカメラの背面側からの分解斜視図である。 撮像ユニットを背面方向から見た分解斜視図である。 撮像ユニットの縦断面図である。 図5の部分拡大図である。 背面側における撮像基板の配線例を示す図である。 図7の部分拡大図である。 撮像基板の縦断面図である。 ネットワークカメラの外観図である。 ネットワークカメラの内部構成例を示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態の一例について説明する。各図において、同一の要素については同一の参照番号を付し、重複する説明はいずれも省略する。なお、図面に示す各要素の形状、寸法などは模式的に示したもので、実際の形状、寸法などを示すものではない。
また、図面においては、適宜3次元直交座標系としてXYZ座標系を示す。XYZ座標系において、Z方向は後述の光軸OAと平行な方向とする。X方向は、Z方向と直交する方向であって、図1の略左右方向に対応する。Y方向は、X方向とZ方向との両方と直交する方向であって、図1の上下方向に対応する。
図1は、カメラ100の正面側からの外観斜視図である。
カメラ100は、電子機器の一例であって、外装部材である上面カバー101、前面カバー102および背面カバー103によって覆われる。上面カバー101には、レリーズボタン104と、電子ダイヤル105と、グリップ106と、マウント107と、モードダイヤル108が設けられている。
レリーズボタン104は、カメラ100に対する撮像指示を受け付けるボタンである。レリーズボタン104を押し込む操作を受け付けると、カメラ100は各部を駆動して撮像動作を実行する。電子ダイヤル105は、カメラ100の撮像設定の入力を受け付ける操作部材である。電子ダイヤル105の操作により、露出設定など任意の撮像パラメータを設定できる。グリップ106は、被写体を撮像する際に、ユーザがカメラ100を把持する部位である。マウント107には、不図示のレンズが装着される。モードダイヤル108は、撮像モードの変更操作を受け付ける操作部材である。ユーザは、上記の操作部材を介してカメラ100の撮像条件を設定した後、カメラ100で動画や静止画の撮像を行う。
次に、カメラ100の内部構造について説明する。
図2は、外装部材を除いた状態のカメラ100の正面側からの分解斜視図である。図3は、外装部材を除いた状態のカメラ100の背面側からの分解斜視図である。
カメラ100の内部には、正面側から背面側に向けて順に、マウント107、メインベース200、シャッターユニット300、撮像ユニット400、制御基板500が配設されている。
メインベース200は、カメラ100の骨格となる部材であり、樹脂などの材料によって構成される。シャッターユニット300は、撮像ユニット400の露光制御に用いられる遮光部材であり、メインベース200にビス(不図示)などで固定されている。
撮像ユニット400は、被写体の像を撮像する撮像素子401を正面側に備えている。撮像ユニット400は、マウント107に対して、撮像素子401の撮像面が所定の間隔を空けて平行になるように調整されてカメラ100内に固定されている。また、撮像ユニット400は、背面側のフレキシブルプリント配線板408を介して制御基板500と電気的に接続されている。これにより、撮像面に結像した被写体の像は、撮像素子401によって電気信号に変換され、当該電気信号はフレキシブルプリント配線板408を介して制御基板500に伝達される。
制御基板500は、各種の画像処理を行う画像処理IC501を有している。制御基板500は、フレキシブルプリント配線板408から出力された電気信号を画像に変換し、例えば、液晶表示装置(不図示)を介してユーザへ画像を提示する。
図4は、撮像ユニット400を背面方向から見た分解斜視図である。
撮像ユニット400は、光学フィルタ部409と、撮像素子401とを備える。光学フィルタ部409は、撮像素子401の正面側に配置され、例えば光学ローパスフィルタ等を含む。なお、光学フィルタ部409は、フィルタ表面に付着した塵等を振動でふるい落とすための圧電素子を備えていてもよい。
撮像素子401は、撮像面の平面方向に複数の画素が配列された光電変換部(不図示)を有し、撮像基板402に実装されている。光電変換部の各画素は、光を検出して電荷を発生させるフォトダイオード等を含む。また、撮像素子401は、被写体側の裏面となる背面側に電極パッド403を有する。電極パッド403は、撮像素子401の光電変換部と電気的に接続されている。
なお、本実施形態の撮像素子401は、一例としてCMOSイメージセンサであるが、これに限定されず、CCD等の他の撮像デバイスであってもよい。
撮像基板402は、電極パッド403を介して撮像素子401の光電変換部と電気的に接続され、撮像素子401から電気信号を受け取る。撮像基板402の背面側には、撮像基板402に実装されるコンデンサなどの各種の電子部品402aや、フレキシブルプリント配線板408と電気的に接続されるコネクタ407が実装されている。
本実施形態の撮像ユニット400は、撮像素子401の裏面に電極パッド403を設け、リードを撮像素子401の外側に出さないLLCC(Lead Less Chip Carrier)タイプの構造を有する。なお、LLCCタイプに代えて、例えば、リードをセラミック板で挟んだ上で、撮像素子401と撮像基板402の間に空隙を形成して半田付けするサーディップタイプの構造を撮像ユニット400に採用してもよい。
撮像基板402は、保持部材404によって保持される。また、保持部材404の背面側には、撮像素子401および撮像基板402を保持した保持部材404をXY平面上で並進または回転させてブレ補正を行うブレ補正部410が配置されている。
ここで、保持部材404は金属材料で構成されている。これにより、撮像素子401が実装された撮像基板402の熱が撮像基板402と接触する保持部材404に伝熱しやすくなり、撮像素子401の熱を低下させる効果が得られやすくなる。
次に、撮像基板402の固定方法について説明する。
図5は、撮像ユニット400におけるYZ平面での縦断面図である。図6は、図5にて破線で示した領域の部分拡大図であって、撮像基板402と保持部材404が接する領域を示している。
撮像素子401が実装された撮像基板402は、保持部材404に対して光軸OA方向(Z方向)に突き当てられる。これにより、撮像基板402と保持部材404は密着した状態となる。上記の密着状態において、ディスペンサ(不図示)等により射出された接着剤405が撮像基板402と保持部材404の両方に付着するように塗布される。すると、接着剤405により、撮像基板402と保持部材404が互いに固定される。本実施形態では、例えば接着剤405として紫外線硬化樹脂を適用することで、接着剤405を短時間で硬化させて接着工程の所要時間を短縮することができる。なお、接着剤405は紫外線硬化樹脂に限定されず、他の材料を用いてもよい。
次に、撮像基板402の配線について説明する。
図7は、背面側における撮像基板402の配線例を示す図である。図8は、図7において導体に抜きが設けられた領域を示す部分拡大図である。図9は、撮像基板402のYZ平面での縦断面図である。
撮像素子401が実装される撮像基板402は、全体形状が略矩形状の多層プリント配線板である。図9に示すように、撮像基板402には、複数の導体層P1~Pnと、1以上の内部絶縁層K1~K(n-1)を有する構成である(ただし、nは2以上の整数)。撮像基板402の各導体層の間には内部絶縁層が配置され、導体層と内部絶縁層がZ方向に交互に積層されている。また、背面側に位置する導体層Pnの表面には、表面絶縁層(レジスト)Rが形成されている。なお、図9では、導体層が4層で内部絶縁層が3層(すなわち、n=4)である撮像基板402の構成例を示している。
撮像基板402の正面側において、撮像素子401の取付位置には、複数の電極パッド406が配置されている。撮像基板402の電極パッド406は、それぞれ撮像素子401の裏面の電極パッド403と対向する位置にそれぞれ配置されている。撮像基板402への撮像素子401の実装時には、電極パッド403,406が半田(不図示)により接続されることで、撮像素子401と撮像基板402が電気的に接続される。なお、撮像基板402の正面は、第1面の一例である。
一方、図7、図9に示すように、撮像基板402の背面には、各種の電子部品402aやコネクタ407が実装される領域Dが設けられている。なお、撮像基板402の背面は、第1面の反対面である第2面の一例である。
撮像基板402の領域Dは、後述の領域Cよりも撮像基板402の内側に位置している。領域Dには、撮像基板402の反りを抑制するために、撮像基板402の導体層が部分的に除去された導体抜き部411が適宜形成されている。
導体抜き部411は、背面側の導体層Pnに設けられた直径D1の円柱状のくぼみである。図9に示すように、導体抜き部411の表面は表面絶縁層Rによって被覆されている。導体層Pnに導体抜き部411を設けることで、導体抜き部411の空間の分だけ基板の平面方向(XY方向)における導体層Pnの変形しろが大きくなる。これにより、導体層Pnの熱膨張や収縮に伴う撮像基板402の内部応力を逃がすことできるので、撮像基板402が反りにくくなる。なお、導体抜き部411は、第1の凹部の一例である。
ここで、電子部品402aが実装される部位に導体抜き部411を設けると、切り欠かれた導体上に塗布される半田の形状が不均一となってしまい、電子部品402aの実装の難易度が上がってしまう。したがって、電子部品402aの実装への悪影響を抑制するため、導体抜き部411は、領域Dのうち、各種の電子部品402aが実装される部位を避けて設けられる。
また、図7に示すように、撮像基板402の領域Dに対してY方向の外側(基板の外縁側)には、X方向に沿って帯状に延びる領域Cが設けられている。領域Cは、第1領域の一例であって、撮像基板402と接着剤405が接する領域である。領域Cには、撮像基板402の導体層が部分的に除去された導体抜き部412が適宜形成されている。
導体抜き部412は、背面側の導体層Pnに設けられた直径C1の円柱状のくぼみである。図9に示すように、導体抜き部412の表面は表面絶縁層Rによって被覆されている。ここで、導体抜き部412の直径C1は、導体抜き部411の直径D1よりも大きくなるように設定される(C1>D1)。
導体抜き部412の直径C1を大きくすることで、領域Cの基板表面に形成されるくぼみの空間が大きくなり、接着剤405との接触面積も増加する。これにより、領域Cに接着剤405が塗布された際には、導体抜き部412によって接着剤405の塗布量を増やすことが可能になる。すると、接着剤405を介して撮像基板402と保持部材404がより強固に接着されるので、例えば、電子機器が落下した際においても撮像基板402と保持部材404の密着性が低下することを防止できる。
また、図7に示すように、撮像基板402の領域Cに対してY方向の外側(基板の外縁側)には、複数の導通ビア413を有する領域Bが設けられている。領域Bは、第2領域の一例であり、導通ビア413は導通部の一例である。
図8に示すように、領域Bの導通ビア413は、X方向に沿って一定の間隔をあけて複数配置されている。また、導通ビア413は、図9に示すように、撮像基板402において内部絶縁層を貫通して導体層間を接続する。図9の例では、導通ビア413は、内部絶縁層K3を貫通して導体層P3、P4を接続している。導通ビア413は、直径B1の円柱状であり、撮像基板402の外側の導体層P4および内側の導体層P3を導通させるために、銅めっき処理により内部が導体で埋められている。
また、図9に示すように、撮像基板402内には、導通ビア413aおよび導通ビア414が配設されている。導通ビア413aは、内部絶縁層K1を貫通して導体層P1、P2を接続している。また、導通ビア414は、内部絶縁層K2を貫通して導体層P2、P3を接続している。
ここで、上記の導通ビア413aは、撮像素子401の実装面側に位置する導体層P1を介して撮像素子401のグランド信号線GNDと接続される。撮像素子401のグランド信号は、撮像基板402の導体層P2、導通ビア414および導体層P3を介して伝達され、領域Bに形成された導通ビア413を介して導体層P4に至る。一般的に、グランド信号線GNDはその他の信号を伝達する信号線よりも導体の断面積が広くなるように構成されている。そのため、撮像素子401からの熱は、グランド信号線GNDを介して伝熱する量が大きくなる。
ここで、導通ビア413の直径B1、導体抜き部412の直径C1、導体抜き部411の直径D1の寸法は、B1<D1<C1となるように設定されることが好ましい。導通ビア413の直径B1を導体抜き部411の直径D1よりも大きくすると、導体抜き部411による基板の反りの抑制効果が低減されてしまうからである。
また、図7に示すように、撮像基板402の領域Bに対してY方向の外側(基板の外縁側)には、領域Aが設けられている。領域Aは、第1領域の一例であって、隣り合う領域Bに設けられた導通ビア413を介して撮像素子401の熱が伝わる構成となっている。
領域Aは、導通ビアや導体パターンの抜きを有さず、平坦な導体パターンを有する領域である。領域Aを平坦にすることで、領域Aに臨む保持部材404の一部との接触面積が大きくなる。これにより、撮像基板402の熱が保持部材404に伝達しやすくなるので、撮像素子401の放熱を効率的に行うことができる。
また、図9に示すように、領域Aと領域Bの間には、表面絶縁層Rに溝状のレジスト段差R1が形成されている。同様に、領域Cと領域Dの間には、表面絶縁層Rに溝状のレジスト段差R2が形成されている。レジスト段差R1、R2は、例えば、表面絶縁層Rを溝状に切り欠いて形成され、それぞれY方向に所定の幅を有するとともに、X方向に沿って延びている。
ここで、領域Aと領域Bの間に形成されたレジスト段差R1は、第1の溝の一例であって、領域Cから接着剤405がはみ出したときの接着剤だまりの空間として機能する。レジスト段差R1が接着剤だまりとして機能することで、基板と保持部材の間に接着剤が流入しにくくなり、基板と保持部材との浮きによる放熱性能の低下が抑制される。また、領域Cと領域Dの間に形成されたレジスト段差R2は、第2の溝の一例であって、領域Cの接着剤405が電子部品402aに付着しにくくする機能を担う。
また、上記のレジスト段差R1、R2のY方向の溝幅は、R1>R2とすることが好ましい。上記の構成によると、例えば、領域Cに塗布された接着剤405がはみ出す場合、接着剤405は毛細管現象により幅の狭いレジスト段差R2の方に流れやすくなる。そのため、領域Cに塗布された接着剤は、領域Aよりも領域Dの方向にはみ出しやすくなる。したがって、接着剤405が撮像基板402と保持部材404の間に入り込んで、撮像基板402から保持部材404への放熱性能が低下することが一層抑制される。
なお、仮に領域Dに接着剤405が流れ込んだとしても、領域Dで部品のリワーク性が低下する程度に留まるので大きな弊害が生じることもない。また、レジスト段差R2の溝幅を小さくすることで、電子部品402aを実装するための領域Dの面積をより広くすることもできる。
本実施形態では、図7に示すように、領域A、B、Cの組み合わせを撮像基板402の上下二辺に設け、撮像基板402の上下二辺に接着剤405を塗布する例を示す。しかし、撮像基板402の左右2辺もしくは上下左右四辺に領域A、B、Cの組み合わせを設けて接着剤405を塗布してもよい。
以上のように、本実施形態のカメラ100は、撮像素子401が第1面に実装される撮像基板402と、撮像基板402の第2面と接着されて撮像基板402を保持する保持部材404と、を備える。撮像基板402の第2面は、領域A、領域B、領域Cを含む。領域Cには、接着剤405を介して保持部材404が固定される。領域Bには、撮像基板402の第1面から第2面に撮像素子401の熱を導く導通ビア413が配置される。領域Aでは、保持部材404の一部と撮像基板402が接触する。そして、第2面の平面方向において、領域Cと領域Aの間に領域Bが設けられる。
本実施形態のカメラ100では、領域Aにおいて撮像基板402と保持部材404が接着剤405で固定される。また、本実施形態のカメラ100では、上記の領域Cと、保持部材404の一部と撮像基板402が接触する領域Aとの間に導電ビア413が配置される領域Bが設けられる。これにより、撮像素子401からの熱は領域Bの導電ビア413を介して領域Aから保持部材404に伝達されるので、接着剤405を介さずに撮像素子401からの熱を保持部材404に効率的に伝達できる。
また、図10、図11を参照して、電子機器の別例であるネットワークカメラについて説明する。図10は、ネットワークカメラの外観図である。図11は、ネットワークカメラの内部構成例を示す断面図である。
ネットワークカメラ600は、被写体を撮像するレンズユニット601と、撮像素子604を含むレンズユニット601が実装される基板602を含み、これらの要素は外装部材603に収容されて覆われている。図11では、簡略化のため、ネットワークカメラ600の基板602として、絶縁層K1が1層で形成され、その表裏に導体層P1、P2が形成される2層基板の構成例を示す。
ネットワークカメラ600においては、図11に示すように、外装部材603の一部である基板支持部603aが基板602の領域Aと直接接している。基板に関するその他の構成は、上記のカメラ100の場合と同様である。
図11に示すネットワークカメラ600では外装部材603が保持部材として機能するので、外装部材と保持部材を別部品とする場合に比べると、電子機器の小型化や薄型化が容易となる。また、図11に示すネットワークカメラ600の構成では、撮像素子604で発生した熱が外装部材603を介して外部に放出されるので、撮像素子604の冷却性能を向上させることもできる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
例えば、上記実施形態の撮像ユニットは、スマートフォンや携帯コンピュータ端末などの携帯電子機器に実装されるカメラモジュールであってもよい。
また、例えば、上記実施形態では、基板に実装される半導体素子が撮像素子である場合を説明したが、半導体素子は撮像素子以外であってもよい。基板に実装される半導体素子は、一例として、LEDや有機ELなどの発光素子、プロセッサなどの集積回路、メモリなどであってもよい。
また、上記実施形態における導体抜き部および導通ビアの平面方向の形状は円形に限定されず、例えば矩形や楕円形などの他の形状であってもよい。
100…カメラ、400…撮像ユニット、401…撮像素子、402…撮像基板、404…保持部材、405…接着剤、411,412…導体抜き部、413…導通ビア、R1,R2…レジスト段差、A,B,C,D…領域

Claims (10)

  1. 半導体素子が第1面に実装される基板と、
    前記基板の前記第1面の反対面である第2面と接着されて前記基板を保持する保持部材と、を備え、
    前記基板の前記第2面は、
    接着剤を介して前記保持部材が固定される第1領域と、
    前記基板の前記第1面から前記第2面に前記半導体素子の熱を導く導通部が配置される第2領域と、
    前記保持部材の一部と前記基板が接触する第3領域と、を含み、
    前記第2面の平面方向において、前記第1領域と前記第3領域の間に前記第2領域が設けられる
    ことを特徴とする電子機器。
  2. 前記半導体素子は、撮像素子である
    請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記保持部材は金属材料で構成される
    請求項1または請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記第2領域の前記導通部は、前記半導体素子のグランド信号線と接続される
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電子機器。
  5. 前記第1領域、前記第2領域および前記第3領域の組み合わせは、前記基板の少なくとも二辺に設けられる
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電子機器。
  6. 前記第3領域は、隣り合う前記第2領域よりも前記基板の外縁側に配置される
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電子機器。
  7. 前記第3領域と前記第2領域の間には、第1の溝が形成される
    請求項6に記載の電子機器。
  8. 前記第1領域よりも前記基板の内側には、第2の溝が形成され、
    前記第2の溝の溝幅は、前記第1の溝の溝幅よりも小さい
    請求項7に記載の電子機器。
  9. 前記第1領域よりも前記基板の内側に位置する領域には、前記基板の反りを抑制する第1の凹部が形成され、
    前記第1の凹部の平面方向の寸法は、前記導通部の平面方向の寸法よりも大きい
    請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の電子機器。
  10. 前記第1領域の表面には、前記接着剤との接触面積を増加させる第2の凹部が形成され、
    前記第2の凹部の平面方向の寸法は、前記第1の凹部の平面方向の寸法よりも大きい
    請求項9に記載の電子機器。

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