JP2015015631A - 撮像チップ、撮像ユニット及び撮像装置 - Google Patents

撮像チップ、撮像ユニット及び撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015015631A
JP2015015631A JP2013141692A JP2013141692A JP2015015631A JP 2015015631 A JP2015015631 A JP 2015015631A JP 2013141692 A JP2013141692 A JP 2013141692A JP 2013141692 A JP2013141692 A JP 2013141692A JP 2015015631 A JP2015015631 A JP 2015015631A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
imaging
region
conducting member
heat conducting
imaging chip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013141692A
Other languages
English (en)
Inventor
啓明 松井
Keimei Matsui
啓明 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2013141692A priority Critical patent/JP2015015631A/ja
Publication of JP2015015631A publication Critical patent/JP2015015631A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)
  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Abstract

【課題】動作時に撮像領域で発生する熱を放熱し易い撮像チップ、撮像ユニット、および撮像装置を提供する。【解決手段】撮像チップ100は、複数の画素を有する撮像領域101が形成された第一面と、第一面とは反対側の面であって撮像領域で発生した熱を伝導する熱伝導部材102の一部が露出した第二面とを備える。撮像ユニット10は、上記の撮像チップ100と、撮像チップ100が実装された実装基板120とを備え、実装基板120の熱伝導性は、撮像領域101が形成される熱伝導部材102の熱伝導性より高く、熱伝導部材102のうち第二面に露出した部分が実装基板120に接するよう構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、撮像チップ、撮像ユニット及び撮像装置に関する。
受光した被写体像を光電変換する画素が複数配列された撮像領域を有する撮像チップが知られている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1] 特開2012−19228号公報
撮像領域は、動作時に熱を発生する。発生した熱が撮像領域に滞留すると、当該熱に起因して暗電流が増加する。その結果、画質は低下する。
本発明の第一の態様における撮像チップは、複数の画素を有する撮像領域が形成された第一面と、第一面とは反対側の面であって撮像領域で発生した熱を伝導する熱伝導部材の一部が露出した第二面とを備える。
本発明の第二の態様における撮像ユニットは、上記の撮像チップと、撮像チップが実装された実装基板とを備え、実装基板の熱伝導性は、撮像領域が形成される半導体基板の熱伝導性より高く、熱伝導部材のうち第二面に露出した部分が実装基板に接している。
本発明の第三の態様における撮像装置は、上記の撮像ユニットを備える。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本実施形態に係る撮像ユニットの分解斜視図である。 撮像ユニットの構成を示す図である。 画素を説明するための図である。 画素のレイアウトを示す模式平面図である。 熱伝導部材の形成位置を説明するための図である。 熱伝導部材の形成位置を説明するための図である。 撮像装置の構成を示す図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態に係る撮像ユニット10の分解斜視図である。撮像ユニット10は、撮像チップ100と、実装基板120と、光学素子としてのカバーガラス140とを含んで構成される。図1において、被写体光束が撮像チップ100へ入射する方向をz軸プラス方向とする。撮像チップ100の長手方向をx軸方向、短手方向をy軸方向とする。以降のいくつかの図においては、図1の座標軸を基準として、それぞれの図の向きがわかるように座標軸を表示する。
撮像チップ100は、表面照射型のMOSイメージセンサである。実装基板120に実装される。撮像チップ100は、中央部分に撮像領域101を有する。撮像領域101には、受光した被写体像を光電変換する画素が複数配列されている。撮像チップ100はさらに、熱伝導部材102を有する。ここでは、熱伝導部材102は、x軸方向、y軸方向にマトリクス状に形成されている。詳しくは後述するが、撮像チップ100が熱伝導部材102を有することにより、撮像領域101で発生した熱を実装基板120に逃がすことができる。カバーガラス140のxy平面の面積は、撮像チップ100のxy平面の面積と略同一である。カバーガラス140は、撮像チップ100上に配置される。
図2は、撮像ユニット10の構成を示す図である。図2において、図1と同一の符号を付した要素は、図1において説明した要素と同一の機能及び構成を有する。図2(a)は、撮像ユニット10をカバーガラス140側から見た図である。ここでは、x軸プラス方向を右側、x軸マイナス方向を左側、y軸プラス方向を上側、y軸マイナス方向を下側という。
実装基板120は、全体として紙面の左右方向に長い角丸長方形状である。実装基板120には、全体の長方形状に対して切欠部121が形成されている。ここでは、切欠部121は、上端の中央部分に形成されている。切欠部121は、ファインダ光学系の迫り出し部分を避けるように設けられている。したがって、撮像ユニット10がカメラに実装された場合には、撮像ユニット10とファインダ光学系は、互いに干渉しない。
切欠部121を挟んだ紙面の左右の領域である左部領域122、右部領域123はそれぞれ、取付部として取付孔124を有する。取付孔124は、他の構造体を取り付けるために利用される。他の構造体は、取付孔124を介して実装基板120にビス止めされる。他の構造体としては、例えばミラーボックスが挙げられる。ここでは、取付孔124は、左部領域122の上部左端、右部領域123の上部右端にそれぞれ1つ形成されている。取付孔124はさらに、実装基板120の紙面下端の中央部分に形成されている。このように3つの取付孔124が可能な限りそれぞれの間を離間させて形成されているので、撮像ユニット10が他の構造体に取り付けられる場合に、当該他の構造体に対する取付誤差を小さくできる。
撮像チップ100は、撮像領域101の周辺に回路領域103を有する。回路領域103は、画素から出力される画素信号をデジタル信号に変換するAD変換器を含む。実装基板120のうち撮像チップ100の周辺には、電子部品171も実装されている。
図2(b)は、図2(a)のA−A断面を模式的に示す断面図である。撮像チップ100は、上述のように、撮像領域101及び熱伝導部材102を有する。撮像領域101は、撮像チップ100の半導体基板の第一面側に形成されている。半導体基板の第一面は被写体光束の入射面である。熱伝導部材102は、第一面とは反対の第二面側の撮像領域101に対応する領域に埋め込まれている。ここでは、熱伝導部材102は、互いに間隔をあけて撮像領域101に対応する領域の全体に亘って設けられている。熱伝導部材102の各々の一部は、第二面に露出している。ここでは、熱伝導部材102のうち、後述する電極パッド105、バンプ160及び電極パッド125の合計厚さに相当する厚さ分だけ実装基板120側に突出している。
熱伝導部材102の熱伝導性は、半導体基板の熱伝導性より高い。熱伝導性を示す物理量としては、例えば熱伝導率に着目するとよい。半導体基板は、例えばシリコン基板である。例えば単結晶シリコンの熱伝導率は160W/(m・K)程度である。熱伝導部材102の材料として、金属、グラファイト、カーボンナノチューブ等を用いることができる。金属の一例として銅、およびアルミニウムの熱伝導率はそれぞれ、398W/(m・K)、236W/(m・K)程度である。グラファイトの熱伝導率は700〜1750W/(m・K)程度、カーボンナノチューブの熱伝導率は2000W/(m・K)程度である。よって、熱伝導部材102の材料として、特に熱伝導率の高い材料であるカーボンナノチューブを用いるとよい。また、放熱特性をさらに高める目的で、熱伝導部材102の体積を大きくすることにより、単位時間当たりの放熱量を大きくすることができる。熱伝導部材102は放熱を目的として設けられるので、熱伝導部材102の材料として金属が用いられた場合であっても、熱伝導部材102は画素に電気的に接続されない。
撮像チップ100はさらに、電極パッド104、電極パッド105及び貫通電極106を有する。電極パッド104は、撮像チップ100の第一面に形成されている。電極パッド105は、撮像チップ100の第二面に形成されている。貫通電極106は、電極パッド104と電極パッド105を電気的に接続する。
デジタル信号に変換された画素信号は、半導体基板に形成された配線パターンを介して電極パッド104に伝送される。当該画素信号は、貫通電極106を介して電極パッド105に伝送される。
接着層161は、撮像チップ100の第一面に撮像領域101を囲むように形成されている。接着層161は、撮像チップ100とカバーガラス140を接着する。接着層161の材料として、弾性接着剤を用いるとよい。弾性接着剤として、アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂、エポキシ系樹脂を挙げることができる。接着層161として弾性接着剤を用いることにより、カバーガラス140と撮像チップ100の線膨張係数の差に起因する反りによって撮像チップ100にかかる応力を低減することができる。したがって、撮像チップ100の反りを抑制することができる。
カバーガラス140は、撮像領域101に対向して接着層161上に配置され、接着層161を介して撮像チップ100に接着されている。カバーガラス140は、接着層161の厚みにより撮像チップ100と離間される。これにより、撮像チップ100とカバーガラス140の距離を確保できる。したがって、カバーガラス140にゴミ、異物等が付着したり、カバーガラス140に傷がついたりする場合に、写りこみによる影響を低減できる。また、接着層161が撮像領域101を囲むように形成されているので、撮像チップ100、カバーガラス140、及び接着層161によって撮像領域101が封止される。したがって、撮像領域101は、密封空間に位置する。これにより、撮像領域101が外部環境の水分及びガスの影響を受け難くなるので、水分及びガスに起因する画素の劣化を抑制できる。
実装基板120の熱伝導性は、空気の熱伝導性より高い。実装基板120の材料としてセラミック等を用いることができる。
実装基板120は、電極パッド125を有する。電極パッド125は、バンプ160を介して撮像チップ100の電極パッド105に電気的に接続される。電極パッド125と電極パッド105の接続部分は、接着剤162によって接着される。
撮像ユニット10全体のz軸方向の厚みは薄いことが好ましい。実装基板120の撮像チップ100側の面には、撮像チップ100が実装されるので、厚みの厚い電子部品171が実装されたとしても、電子部品171により撮像ユニット10全体の厚さが厚くなりはしない。したがって、実装基板120に実装される電子部品のうち厚みの厚い電子部品171を撮像チップ100側の面に、厚みの薄い電子部品173を撮像チップ100側の面とは反対側の面に実装すれば、撮像ユニット10全体のz軸方向の厚みを薄くできる。電子部品171、電子部品173は、例えばコンデンサ、レジスタ、抵抗等である。
撮像領域101で発生した熱の放熱経路について説明する。詳しくは後述するが、熱伝導部材102は、撮像領域101の発熱領域に対応して設けられている。撮像領域101で発生した熱は、半導体基板より熱伝導部材102に伝わり易い。したがって、発生した熱の大部分は、熱伝導部材102に伝わる。熱伝導部材102のうち第二面に露出した部分は、実装基板120に接している。ここで、実装基板120の熱伝導性は空気の熱伝導性より高いので、撮像領域101から熱伝導部材102に伝わった熱は、外部空間よりも実装基板120に伝わり易い。したがって、撮像領域101で発生した熱は、実装基板120側により多く伝わる。当該熱は、最終的に実装基板120から構造体側に放熱される。これにより、撮像領域101に熱が滞留し難くなるので、暗電流の増加を抑制できる。
図3は、画素を説明するための図である。図3(a)は、画素150の等価回路図を示す。上記複数の画素150の各々は、フォトダイオード151、転送トランジスタ152、リセットトランジスタ154、増幅トランジスタ156及び選択トランジスタ158を有する。さらに、画素150には、リセットトランジスタ154のオン信号が供給されるリセット配線300、転送トランジスタ152のオン信号が供給される転送配線302、電源Vddから電力の供給を受ける電源配線304、選択トランジスタ158のオン信号が供給される選択配線306、及び、画素信号を出力する出力配線308が配される。
転送トランジスタ152のソース、ゲート、ドレインはそれぞれ、フォトダイオード151の一端、転送配線302、増幅トランジスタ156のゲートに接続される。また、リセットトランジスタ154のドレインは電源配線304に接続され、ソースは増幅トランジスタ156のゲートに接続される。増幅トランジスタ156のドレインは電源配線304に接続され、ソースは選択トランジスタ158のドレインに接続される。選択トランジスタ158のゲートは選択配線306に接続され、ソースは出力配線308に接続されている。
図3(b)は、画素のレイアウトの一例を示す模式平面図である。図中のハッチングされた領域は、トランジスタのゲートを示す。×印をつけた矩形は、コンタクト領域を示す。また、図を見易くする目的で、増幅トランジスタ156及びリセットトランジスタ154のドレインに接続される電源Vddの配線を省略している。
選択トランジスタ158、増幅トランジスタ156及びリセットトランジスタ154は、フォトダイオード151の紙面下側に配置されている。選択トランジスタ158、増幅トランジスタ156及びリセットトランジスタ154は、紙面の横方向に並んでいる。
選択トランジスタ158のドレイン及び増幅トランジスタ156のソースは、拡散領域(選択トランジスタ158のゲートと増幅トランジスタ156のゲートの間の領域)を互いに共有し、互いに接続されている。増幅トランジスタ156のドレイン及びリセットトランジスタ154のドレインは、拡散領域(増幅トランジスタ156のゲートとリセットトランジスタ154のゲートの間の領域)を互いに共有し、互いに接続されている。増幅トランジスタ156のドレイン及びリセットトランジスタ154のドレインは、コンタクト領域(増幅トランジスタ156のゲートとリセットトランジスタ154のゲートの間の×印を付けた矩形)を介して、電源Vddの配線(図示せず)に接続される。
選択配線306は、選択トランジスタ158のゲートに接続されている。リセット配線300は、リセットトランジスタ154のゲートに接続されている。転送トランジスタ152は、フォトダイオード151に隣接して配置される。転送トランジスタ152のソース及びフォトダイオード151のカソードは、拡散領域を互いに共有し、互いに接続されている。転送配線302は、転送トランジスタ152のゲートに接続されている。転送トランジスタ152のドレインは、配線159により、増幅トランジスタ156のゲートに共通に接続されている。配線159は、転送トランジスタ152のドレイン、増幅トランジスタ156のゲート及びリセットトランジスタ154のソースを互いに接続している。すなわち、画素150は、フローティングディフュージョン(例えば、転送トランジスタ152のドレイン)を増幅トランジスタ156のゲート及びリセットトランジスタ154のソースに接続する配線159を有している。配線159の一部は、紙面の上下方向に延在する垂直信号線169に隣接して平行に配置されている。接地電圧GNDの配線は、フォトダイオード151の紙面右側に配置されている。
選択トランジスタ158、増幅トランジスタ156、リセットトランジスタ154及び転送トランジスタ152のうち特に増幅トランジスタ156は、他のトランジスタに比べて多くの熱を発生する。そこで、熱伝導部材102は、増幅トランジスタ156に対応する領域に設けるとよい。これにより、増幅トランジスタ156で発生する熱を効率的に放熱できる。
図4は、画素のレイアウトを示す模式平面図である。ここでは、紙面の上下方向に隣接する二画素を示す。選択トランジスタ158、増幅トランジスタ156及びリセットトランジスタ154は、フォトダイオード151とフォトダイオード153の間に配置されている。選択トランジスタ158、増幅トランジスタ156及びリセットトランジスタ154は、隣接する二画素で共有される。熱伝導部材102は、二画素に共有される増幅トランジスタ156に対応する領域に設けられる。増幅トランジスタ156が共有されることにより、増幅トランジスタ156の数を減らすことができる。したがって、撮像チップ100全体として発生する熱量も減らすことができる。また、増幅トランジスタ156を共有する構成により、形成すべき熱伝導部材102の個数を減らすことができる。したがって、コスト及び製造工程の観点からも有利である。
図5は、熱伝導部材の形成位置を説明するための図である。撮像領域101で発生する熱は、撮像領域101の中心ほど滞留し易い。したがって、図5(a)に示すように、撮像領域101のうち中央に対応して設けられた熱伝導部材102の密度を、撮像領域101のうち周辺に対応して設けられた熱伝導部材102の密度より高くするとよい。これにより、撮像領域101の中心の熱を放熱し易くできる。なお、撮像領域101のうち中央に対応して設けられた熱伝導部材102の体積を、撮像領域101のうち周辺に対応して設けられた熱伝導部材102の体積より大きくしてもよい。撮像領域101の中央に対応した領域の単位面積当たりに占める熱伝導部材102の割合が、撮像領域101の周辺に対応した領域の単位面積当たりに占める熱伝導部材102の割合より大きければよい。
また、発熱領域は、撮像チップ100の撮像領域101に限らず回路領域103にも存在する。具体的には、回路領域103に形成される回路のうち特にAD変換器は、多くの熱を発生する。そこで、図5(b)に示すように、発熱領域であるAD変換器に対応する領域110に熱伝導部材102を設けるとよい。これにより、AD変換器で発生する熱も実装基板120に放熱できる。
図6は、熱伝導部材102の形成位置を説明するための図である。ここでは、撮像チップ100は、裏面照射型のMOSイメージセンサである。フォトダイオード層607は、配線層608より被写体光束の入射側に配置されている。フォトダイオード層607は、二次元的に配された複数のフォトダイオード605、及び、フォトダイオード605に対応して設けられたトランジスタを有する。この断面においては、増幅トランジスタ156が示されている。
フォトダイオード層607における入射光の入射側にはパッシベーション膜604を介してカラーフィルタ603が設けられる。カラーフィルタ603は、互いに異なる波長領域を透過する複数の種類を有しており、フォトダイオード605のそれぞれに対応して特定の配列を有している。カラーフィルタ603、フォトダイオード605及びトランジスタの組が一つの画素を形成する。
カラーフィルタ603における入射光の入射側には、それぞれの画素に対応して、マイクロレンズ602が設けられる。マイクロレンズ602は、対応するフォトダイオード605へ向けて入射光を集光する。
配線層608は、フォトダイオード層607から出力される画素信号を伝送する配線631を有する。配線631は多層であってもよく、また、受動素子及び能動素子が設けられてもよい。
熱伝導部材102は、配線層608の配線631からz軸プラス方向に離間して形成されている。上述したように、熱伝導部材102は、画素とは電気的に接続されないので、配線631と離間されている。熱伝導部材102は、増幅トランジスタ156に対応して増幅トランジスタ156の直下に設けられている。熱伝導部材102は、増幅トランジスタ156毎、すなわち画素毎に設けられている。なお、熱伝導部材102は、複数の画素に亘って設けられてもよい。
図7は、本実施形態に係る一眼レフカメラ400の模式的断面図である。一眼レフカメラ400は、カメラボディ600にレンズユニット500が装着されてカメラとしての機能を発揮する。レンズユニット500は、鏡筒内に配列された複数のレンズを備え、入射する被写体光束をカメラボディ600の撮像ユニット10へ導く。
カメラボディ600は、レンズマウント550に結合されるボディマウント660の後方にメインミラー672およびサブミラー674を備える。メインミラー672は、レンズユニット500から入射した被写体光束に斜設される斜設位置と、被写体光束から退避する退避位置との間で回動可能に軸支される。サブミラー674は、メインミラー672に対して回動可能に軸支される。
メインミラー672が斜設位置にある場合、レンズユニット500を通じて入射した被写体光束の多くはメインミラー672に反射されてピント板652に導かれる。ピント板652は、撮像チップ100の受光面と共役な位置に配されて、レンズユニット500の光学系が形成した被写体像を可視化する。ピント板652に形成された被写体像は、ペンタプリズム654およびファインダ光学系656を通じてファインダ650から観察される。
斜設位置にあるメインミラー672に入射した被写体光束の一部は、メインミラー672のハーフミラー領域を透過しサブミラー674に入射する。サブミラー674は、ハーフミラー領域から入射した光束の一部を、合焦光学系680に向かって反射する。合焦光学系680は、入射光束の一部を焦点検出センサ682に導く。焦点検出センサ682は、検出結果をボディ側CPU622へ出力する。
ピント板652、ペンタプリズム654、メインミラー672、サブミラー674は、構造体としてのミラーボックス670に支持される。このようにミラーボックス670は、種々の構造体が取り付けられる、一眼レフカメラ400において中心となる構造体である。このため、ミラーボックス670は、金属等の剛性の高い材料により形成される。また、ミラーボックス670には、撮像ユニット10の熱が放熱されるので、比熱容量の大きい材料により形成されるのが好ましい。上述したように、ミラーボックス670は、取付孔124を介して撮像ユニット10に取り付けられる。ミラーボックス670に撮像ユニット10が直接取り付けられるので、ミラーボックス670と撮像チップ100の相対的な位置関係の誤差を低減できる。ミラーボックス670は、基準となる構造体であるので、光軸に対して厳密に位置合わせできる。メインミラー672およびサブミラー674が退避位置に退避し、シャッタユニット340の先幕および後幕が開状態となれば、レンズユニット500を透過する被写体光束は、撮像チップ100の受光面に到達する。
撮像ユニット10の後方(z軸プラス方向)には、ボディ基板620および背面表示部634が順次配置される。液晶パネル等が採用される背面表示部634は、カメラボディ600の背面に現れる。背面表示部634は、撮像チップ100から出力される画素信号から生成される画像を表示する。
ボディ基板620には、CPU622、画像処理ASIC624等の電子回路が実装される。撮像チップ100から出力される画素信号は、例えばフレキシブル基板を介して当該画素信号を処理する処理チップである画像処理ASIC624へ引き渡される。
以上の説明では、光学素子としてカバーガラス140を用いたが、カバーガラス140に替えてローパスフィルタ、IRカットフィルタ等を用いてもよい。以上では、実装基板120の熱伝導性は空気の熱伝導性より高いと説明したが、撮像チップ100の半導体基板の熱伝導性より高ければよい。これにより、撮像チップ100に熱伝導部材102が設けられていない場合に比べて、熱の放熱性を高めることができる。実装基板120の熱伝導性が空気より低い場合には、熱伝導部材102と実装基板120が接しない構成を採用するとよい。これにより、熱は、熱伝導部材102から外部空間に放熱される。
以上の説明では、撮像チップ100が貫通電極106を有する構成を採用したが、貫通電極106を有しない構成を採用することもできる。特に撮像チップ100が裏面照射型の撮像チップである場合には、フォトダイオード層607が配線層608より被写体光束の入射側に配置されている。したがって、配線層608の最下層の配線と、被写体光束の入射側の面とは反対側の面とを繋ぐビアを形成すればよい。
以上説明した一眼レフカメラ400を撮像装置として捉えることができる。また、以上説明した撮像ユニット10は、カメラボディ600に搭載されるので、カメラボディ600を撮像装置として捉えてもよい。カメラボディ600は、さまざまな実施形態を採用し得る。上述の例以外にも、ミラーユニットを備えないミラーレスタイプのカメラボディであってもよい。また、撮像装置は、レンズ一体型カメラであってもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10 撮像ユニット、100 撮像チップ、101 撮像領域、102 熱伝導部材、103 回路領域、104 電極パッド、105 電極パッド、106 貫通電極、110 領域、120 実装基板、121 切欠部、122 左部領域、123 右部領域、124 取付孔、125 電極パッド、140 カバーガラス、150 画素、151 フォトダイオード、152 転送トランジスタ、153 フォトダイオード、154 リセットトランジスタ、156 増幅トランジスタ、158 選択トランジスタ、159 配線、160 バンプ、161 接着層、162 接着剤、169 垂直信号線、171 電子部品、173 電子部品、300 リセット配線、302 転送配線、304 電源配線、306 選択配線、308 出力配線、340 シャッタユニット、400 一眼レフカメラ、500 レンズユニット、550 レンズマウント、600 カメラボディ、602 マイクロレンズ、603 カラーフィルタ、604 パッシベーション膜、605 フォトダイオード、607 フォトダイオード層、608 配線層、620 ボディ基板、622 CPU、624 画像処理ASIC、631 配線、634 背面表示部、650 ファインダ、652 ピント板、654 ペンタプリズム、656 ファインダ光学系、660 ボディマウント、670 ミラーボックス、672 メインミラー、674 サブミラー、680 合焦光学系、682 焦点検出センサ

Claims (13)

  1. 複数の画素を有する撮像領域が形成された第一面と、
    前記第一面とは反対側の面であって前記撮像領域で発生した熱を伝導する熱伝導部材の一部が露出した第二面と
    を備える撮像チップ。
  2. 前記熱伝導部材は、前記撮像領域の発熱領域に対応して設けられている請求項1に記載の撮像チップ。
  3. 前記複数の画素は、増幅トランジスタを含み、
    前記熱伝導部材は、前記発熱領域である前記増幅トランジスタに対応する領域に設けられている請求項2に記載の撮像チップ。
  4. 前記増幅トランジスタは、前記複数の画素に共有される請求項3に記載の撮像チップ。
  5. 前記撮像領域のうち中央に対応して設けられた前記熱伝導部材の密度は、前記撮像領域のうち周辺に対応して設けられた前記熱伝導部材の密度より高い請求項1から4のいずれか1項に記載の撮像チップ。
  6. 前記撮像領域の周辺に形成された、回路領域をさらに含み、
    前記熱伝導部材はさらに、前記回路領域の発熱領域に対応して設けられている請求項1から5のいずれか1項に記載の撮像チップ。
  7. 前記回路領域は、前記撮像領域から出力される信号をデジタル信号に変換するAD変換器を含み、
    前記熱伝導部材は、前記発熱領域である前記AD変換器に対応する領域に設けられている請求項6に記載の撮像チップ。
  8. 前記熱伝導部材は、金属により形成され、かつ、前記複数の画素とは電気的に接続されない請求項1から7のいずれか1項に記載の撮像チップ。
  9. 前記熱伝導部材は、グラファイト及びカーボンナノチューブのいずれかにより形成される請求項1から7のいずれか1項に記載の撮像チップ。
  10. 前記複数の画素から出力される画素信号を伝送する貫通電極をさらに含む請求項1から9のいずれか1項に記載の撮像チップ。
  11. 前記複数の画素は、回路パターンを形成する配線層より被写体光束の入射側に配置されている請求項1から10のいずれか1項に記載の撮像チップ。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載の撮像チップと、
    前記撮像チップが実装された実装基板とを備え、
    前記実装基板の熱伝導性は、前記撮像領域が形成される半導体基板の熱伝導性より高く、
    前記熱伝導部材のうち前記第二面に露出した部分が前記実装基板に接している
    撮像ユニット。
  13. 請求項12に記載の撮像ユニットを備える撮像装置。
JP2013141692A 2013-07-05 2013-07-05 撮像チップ、撮像ユニット及び撮像装置 Pending JP2015015631A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013141692A JP2015015631A (ja) 2013-07-05 2013-07-05 撮像チップ、撮像ユニット及び撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013141692A JP2015015631A (ja) 2013-07-05 2013-07-05 撮像チップ、撮像ユニット及び撮像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015015631A true JP2015015631A (ja) 2015-01-22

Family

ID=52437064

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013141692A Pending JP2015015631A (ja) 2013-07-05 2013-07-05 撮像チップ、撮像ユニット及び撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015015631A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016162779A (ja) * 2015-02-26 2016-09-05 京セラ株式会社 撮像素子、撮像装置、および撮像素子の製造方法
US10741597B2 (en) 2015-02-26 2020-08-11 Kyocera Corporation Image sensor, imaging apparatus, and method of manufacturing image sensor

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016162779A (ja) * 2015-02-26 2016-09-05 京セラ株式会社 撮像素子、撮像装置、および撮像素子の製造方法
US10741597B2 (en) 2015-02-26 2020-08-11 Kyocera Corporation Image sensor, imaging apparatus, and method of manufacturing image sensor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6597729B2 (ja) 撮像ユニットおよび撮像装置
US8902356B2 (en) Image sensor module having image sensor package
US8796607B2 (en) Imaging apparatus and imaging system
JP5709435B2 (ja) 撮像モジュール及びカメラ
JP2007129164A (ja) 光学装置用モジュール、光学装置用モジュールの製造方法、及び、構造体
JP2005348275A (ja) 撮像素子およびカメラモジュール
JP6631610B2 (ja) 撮像ユニット及び撮像装置
JP2015015631A (ja) 撮像チップ、撮像ユニット及び撮像装置
JP2015015529A (ja) 撮像ユニット及び撮像装置
JP7406314B2 (ja) 電子モジュール及び機器
JP2014179448A (ja) 撮像ユニット及び撮像装置
JP6443494B2 (ja) 撮像ユニット及び撮像装置
JP6191254B2 (ja) 撮像ユニットおよび撮像装置
JP2021087032A (ja) モジュール、電子ビューファインダおよび撮像装置
JP2019050418A (ja) 撮像装置
JP2014229674A (ja) 固体撮像装置及び電子カメラ
JPWO2019146492A1 (ja) 撮像ユニット及び撮像装置
JP6111866B2 (ja) 撮像ユニットおよび撮像装置
US11606487B2 (en) Electronic apparatus
JP7214870B2 (ja) 撮像素子ユニット及び撮像装置
JP2013172168A (ja) 放熱装置、及び撮像装置
JP6547799B2 (ja) 撮像ユニットおよび撮像装置
JP2023117516A (ja) 放射線の検出器
JP2013201567A (ja) 撮像装置および電子装置
JP2020025332A (ja) 撮像ユニットおよび撮像装置