JP2014229674A - 固体撮像装置及び電子カメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】バイメタル効果により生ずる応力による信頼性の低下及び撮像性能の低下を低減させ、かつ、複雑な配線の実現を容易にする。【解決手段】固体撮像装置16は、撮像領域31aを有する半導体チップ31と、撮像領域31aと対向する領域を含む領域に開口部32aを有し、半導体チップ31における撮像領域31a側の面に接合された第1のリジッド配線基板32と、第1のリジッド配線基板32の半導体チップ31とは反対側の面に、開口部32aを塞ぐように接着された透光性部材33と、第1のリジッド配線基板32に接合された第2のリジッド配線基板34と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、固体撮像装置及びこれを用いた電子カメラに関するものである。
固体撮像装置の一例として、下記特許文献1の図4には、光通過孔の形成された配線基板と、この配線基板の一方の面に前記光通過孔を閉塞するように設置されたカバーガラスと、前記配線基板の他方の面に前記光通過孔を閉塞するように設置された固体撮像素子(ベアチップ撮像素子)とから構成された撮像部が、開示されている。
特開2000−147346号公報
しかしながら、前記従来の固体撮像装置では、配線基板とベアチップ撮像素子との間のバイメタル効果により生ずる応力に起因する信頼性の低下及び撮像性能の低下を低減させることと、配線基板付近における複雑な配線の実現が容易であること等とは、トレードオフの関係にあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、バイメタル効果により生ずる応力による信頼性の低下及び撮像性能の低下を低減させることができるとともに、複雑な配線の実現が容易である固体撮像装置、及び、これを用いた電子カメラを提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段として、以下の各態様を提示する。第1の態様による固体撮像装置は、撮像領域を有する半導体チップと、前記撮像領域と対向する領域を含む領域に開口部を有し、前記半導体チップにおける前記撮像領域側の面に接合された第1のリジッド配線基板と、前記第1のリジッド配線基板の前記半導体チップとは反対側の面に、前記開口部を塞ぐように接着された透光性部材と、前記第1のリジッド配線基板に接合された第2のリジッド配線基板と、を備えたものである。
第2の態様による固体撮像装置は、前記第1の態様において、前記第1のリジッド配線基板の基板材料の25℃での線膨張係数は、前記第2のリジッド配線基板の基板材料の25℃での線膨張係数よりも、前記半導体チップの基板材料の25℃での線膨張係数に近いものである。
第3の態様による固体撮像装置は、前記第1又は第2の態様において、前記第2のリジッド配線基板に接続されたフレキシブル配線基板を備えたものである。
第4の態様による固体撮像装置は、前記第3の態様において、前記第2のリジッド配線基板は、リジッドフレキシブル配線基板のリジッド配線基板部であり、前記フレキシブル配線基板は、前記リジッドフレキシブル配線基板のフレキシブル配線基板部であるものである。
第5の態様による固体撮像装置は、前記第1又は第2の態様において、前記第1のリジッド配線基板に接続されたフレキシブル配線基板を備えたものである。
第6の態様による固体撮像装置は、前記第1乃至第5のいずれかの態様において、前記第2のリジッド配線基板に電子部品が搭載されたものである。
第7の態様による固体撮像装置は、前記第1乃至第6のいずれかの態様において、前記第1のリジッド配線基板の基板材料の25℃での線膨張係数は、前記半導体チップの基板材料の25℃での線膨張係数に対して±50%の範囲内であるものである。
第8の態様による固体撮像装置は、前記第1乃至第7のいずれかの態様において、前記第1のリジッド配線基板の基板材料は、無アルカリガラス又は低温同時焼成セラミックスであるものである。
第9の態様による固体撮像装置は、前記第1乃至第8のいずれかの態様において、前記第2のリジッド配線基板は、多層配線基板であるものである。
前記第1乃至第9のいずれかの態様において、前記第2のリジッド配線基板は、例えばガラスエポキシ基板でもよい。
第10の態様による電子カメラは、前記第1乃至第9のいずれかの態様による固体撮像装置を備えたものである。
第11の態様による電子カメラは、前記第10の態様において、撮影レンズを交換可能に保持するレンズマウントと、前記レンズマウントが取り付けられたマウントベースと、を備え、前記第1のリジッド配線基板は、支持部材を介することなく前記マウントベースに取り付けられたものである。
本発明によれば、バイメタル効果により生ずる応力による信頼性の低下及び撮像性能の低下を低減させることができるとともに、複雑な配線の実現が容易である固体撮像装置、及び、これを用いた電子カメラを提供することができる。
本発明の第1の実施の形態による電子カメラを模式的に示す概略断面図である。 図1中の固体撮像装置を模式的に示す概略平面図である。 図2中のX1−X2線に沿った概略断面図である。 本発明の第2の実施の形態による電子カメラの固体撮像装置を模式的に示す概略断面図である。 本発明の第3の実施の形態による電子カメラの固体撮像装置を模式的に示す概略断面図である。 本発明の第4の実施の形態による電子カメラの固体撮像装置を模式的に示す概略断面図である。
以下、本発明による固体撮像装置及び電子カメラについて、図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態による電子カメラ1を模式的に示す概略断面図である。図1に示すように、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸を定義する。X軸方向のうち矢印の向きを+X方向又は+X側、その反対の向きを−X方向又は−X側と呼び、Y軸方向及びZ軸方向についても同様である。Z軸は電子カメラ1の撮影レンズ3の光軸Oの方向と一致し、X軸は電子カメラ1の左右方向(水平方向)と一致し、Y軸は電子カメラ1の上下方向(垂直方向)と一致している。−Z側は被写体側で前側と呼び、+Z側を後側と呼ぶ。これらの点は、後述する図についても同様である。
本実施の形態による電子カメラ1は、一眼レフのデジタルカメラとして構成されているが、本発明による電子カメラは、これに限らず、ミラーレスカメラなどの撮影レンズ交換式の電子カメラなどに適用することができる。
本実施の形態による電子カメラ1は、カメラボディ2と、カメラボディ2に交換可能に保持される撮影レンズ3とを備えている。図1では、撮影レンズ3を想像線で示している。
カメラボディ2は、撮影レンズ3を交換可能に保持するレンズマウント(ボディ側マウント)11と、レンズマウント11が取り付けられたマウントベース12と、これら及び後述する部品を収容している外筐体13とを有している。マウントベース12は光軸Oに沿った中央開口部12aを有し、その前側にレンズマウント11が取り付けられている。また、カメラボディ2は、マウントベース12の中央開口部12aに光軸Oに沿って配置される部材として、クイックリターンミラー14と、フォーカルプレーンシャッタ15と、固体撮像装置16とを有している。さらに、カメラボディ2は、マウントベース12の上側に固定支持されファインダ装置を構成する部材として、フォーカシングスクリーン17と、ペンタプリズム18と、接眼レンズ19とを有している。外筐体13における接眼レンズ19との対向位置には、ファインダ観察窓20が設けられている。
撮影レンズ3を通過した被写体光はクイックリターンミラー14で上方に反射されてフォーカシングスクリーン17上に結像する。フォーカシングスクリーン17に結像した被写体像はペンタプリズム18から接眼レンズ19を通してファインダ観察窓20から観察される。クイックリターンミラー14は図示しないレリーズ釦が全押しされると上方に跳ね上がり、撮影レンズ3からの被写体像が固体撮像装置16に入射する。
また、カメラボディ2の外筐体13の背面には液晶表示装置21が設けられている。固体撮像装置16と液晶表示装置21と間には、所定の回路(例えば、カメラ全体を制御する制御回路など)が搭載された回路基板22が、図示しない部材により支持されて配置されている。
図2は、図1中の固体撮像装置16を模式的に示す概略平面図である。図3は、図2中のX1−X2線に沿った概略断面図である。
本実施の形態では、固体撮像装置16は、前面(−Z側の面)に撮像領域(受光領域)31aを有する半導体チップ31と、第1のリジッド配線基板32と、透光性部材としての透光性板33と、2枚の第2のリジッド配線基板34と、2枚のフレキシブル配線基板35と、を備えている。理解を容易にするため、図2では、撮像領域31aにハッチングを付している。なお、図示していないが、必要に応じて、透光性板33の前側(−Z側)に光学ローパスフィルタが配置される。
本実施の形態では、半導体チップ31は、チップとして構成されたCMOS、CCD等のイメージセンサであり、撮像領域31aには複数の画素(図示せず)が2次元状に配置されている。半導体チップ31は、透光性板33を介して撮像領域31aに入射した入射光を光電変換して、画像信号を出力する。半導体チップ31には、例えば、前記画素を駆動して画像信号を読み出す読み出し回路(図示せず)や、出力信号を処理する処理回路(例えば、AD変換回路等)を搭載してもよい。
本実施の形態では、半導体チップ31の基板材料はシリコンとされ、半導体チップ31はいわゆるシリコンチップとなっている。もっとも、本発明では、半導体チップ31の基板材料は必ずしもシリコンに限定されるものではない。
第1のリジッド配線基板32は、半導体チップ31の撮像領域31aと対向する領域を含む領域に形成された開口部32aを有している。
半導体チップ31の外周付近の上面(撮像領域31a側の面)に電極31bが形成され、第1のリジッド配線基板32の下面に電極32bが形成され、それらの間がバンプ36によって接合されている。バンプ36としては、例えば、Auスタッドバンプ、半田バンプ又はAuメッキバンプ等を採用することができる。この点は、後述する各バンプについても同様である。半導体チップ31の外周付近と第1のリジッド配線基板32における開口部32aの周囲との間(バンプ36の付近を含む)には、接着剤37が形成され、これにより、撮像領域31aと透光性板33との間の空間の気密性が保たれるようになっている。なお、電極31b,32b間の接合はバンプ36による接合に限らず、例えば、バンプ36による接合に代えてあるいはバンプ36による接合と共に、前記電極31b,32b間をACF(Anisotropic Conductive Film:異方性導電膜)で接合してもよい。この点は、後述する各電極間の接合についても同様である。
第1のリジッド配線基板32の下面に電極32cが形成され、第2のリジッド配線基板34の上面に電極34aが形成され、それらの間がバンプ38によって接合されている。第1のリジッド配線基板32の下面には、電極32b,32c間を接続する配線32dが形成されている。配線32dは、半導体チップ31と第2のリジッド配線基板34との間を電気的に接続することになる。第1のリジッド配線基板32の下面と第2のリジッド配線基板34の上面との間(バンプ38の付近を含む)には、接着剤39が形成され、これにより、両者間の接合強度が高められている。
第2のリジッド配線基板34の下面に電極34bが形成され、フレキシブル配線基板35の上面に電極35aが形成され、それらの間がバンプ40によって接合されている。第2のリジッド配線基板34の下面とフレキシブル配線基板35の上面との間(バンプ40の付近を含む)には、接着剤41が形成され、これにより、両者間の接合強度が高められている。図面には示していないが、フレキシブル配線基板35は図1中の回路基板22に例えばコネクタにより接続されており、第2のリジッド配線基板34は、フレキシブル配線基板35によって、回路基板22と接続されている。第2のリジッド配線基板34とフレキシブル配線基板35とをバンプ40により接続する代わりに、第2のリジッド配線基板34とフレキシブル配線基板35とを前記コネクタにより接続する構造(図示せず)を採用してもよい。
図面には示していないが、第2のリジッド配線基板34は、電極34a,34b間を接続する配線を有している。また、第2のリジッド配線基板34には、電子部品42が搭載されている。電子部品42は、例えば、受動素子としての、電極34a,34b間を接続する所定の配線に電気的に接続されたコンデンサ(バイパスコンデンサやインピーダンスマッチング用のコンデンサなど)でもよい。この場合、当該コンデンサによって電気特性を改善することができる。電子部品42がコンデンサ等である場合には、電子部品42は、表面実装タイプに限らず、ビルトインタイプ(多層基板の内層等に実装するタイプ)であってもよい。第2のリジッド配線基板34に搭載される電子部品42は、バイパスコンデンサ等の受動素子に限らず任意の部品でもよい。また、本発明では、第2のリジッド配線基板34には、必ずしも電子部品42を搭載する必要はない。
なお、図2において、電極31b,32b,32c,34a,34b,35a及び配線32dの図示は省略している。
透光性板33は、第1のリジッド配線基板32の上面(半導体チップ31の側と反対側の面)に、第1のリジッド配線基板32の開口部32aを塞ぐように接着剤43で接着されている。接着剤43は、第1のリジッド配線基板32における開口部32aの全周に渡って設けられ、撮像領域31aと透光性板33との間の空間の気密性が保たれるように、透光性板33と第1のリジッド配線基板32との間が封止されている。透光性板33の材料としては、例えば、α線対策のガラス(α線の放出量を十分に低減したガラス)や、光学ローパスフィルタである水晶、透明樹脂などを使用することができる。
第1のリジッド配線基板32は、取り付け穴32eを有する3つの耳部32fを有している。1つの耳部32fは−X側において+Y側に突出するように配置され、もう1つの耳部32fは+X側において+Y側に突出するように配置され、残りの1つの耳部32fは+X側寄りにおいて−Y側に突出するように配置されている。マウントベース12は、その後面側において各耳部32fに対応する位置に、後方へ(+Z側へ)突出した取り付け部12bを有している。リジッド配線基板32は、取り付け穴32eを挿通したネジ61等を含む取り付け構造(図示せず)によって、金属板等の板状の支持部材を介することなく、マウントベース12の取り付け部12bに取り付けられている。なお、固体撮像装置16のマウントベース12に対する取り付け位置の基準点は、例えば、第1のリジッド配線基板32の端面の3点とすることができる。
第2のリジッド配線基板34としては、ガラスエポキシ基板や積層セラミック基板などを採用することができ、片面基板、両面基板及び多層基板のいずれでもよい。ただし、第2のリジッド配線基板34として多層配線基板を用いると、より複雑な配線が可能となるとともに小型化を図ることができるので、好ましい。
第1のリジッド配線基板32の基板材料の25℃での線膨張係数は、第2のリジッド配線基板34の基板材料の25℃での線膨張係数よりも、半導体チップ31の基板材料の25℃での線膨張係数に近くなっている。
第1のリジッド配線基板32と半導体チップ31との接合の信頼性をより高めたり、温度変化による半導体チップ31の反りをより低減したりするためには、第1のリジッド配線基板32の基板材料の25℃での線膨張係数は、半導体チップ31の基板材料の25℃での線膨張係数に対して±50%の範囲内であることが好ましく、±50%の範囲内に代えて±30%の範囲内とすることがより好ましく、±50%の範囲内に代えて±20%の範囲内とすることがより一層好ましい。
半導体チップ31の基板材料がシリコンである場合、半導体チップ31の基板材料の25℃での線膨張係数に対して±20%の範囲内の25℃での線膨張係数を有する第1のリジッド配線基板32の基板材料としては、例えば、無アルカリガラスやLTCC(Low Temperature Co-fired Ceramics;低温同時焼成セラミックス)などを挙げることができる。無アルカリガラスは、例えば液晶表示パネル用として提供されおり、無アルカリガラスの具体例として、コーニング社のEagleXG、Avan Strate株式会社のNA32SG、日本電気硝子株式会社のOA−10G、旭硝子株式会社のAN100などを挙げることができる。無アルカリガラスは、シリコンと線膨張係数が略同一であるにも拘わらず、低コストであるため、特に好ましい。LTCCの具体例としては、京セラ株式会社のGL570を挙げることができる。もっとも、第1のリジッド配線基板32の基板材料は、前述した例に限らず、アルミナセラミックスなどでもよい。
なお、第1のリジッド配線基板32の基板材料としてα線対策された材料を使用することにより、開口部32aの端面から撮像領域31aに入射するα線による後発性の画素欠陥の発生を抑制することが可能となる。第1のリジッド配線基板32の基板材料として、例えばウランやトリウムなどの放射性元素が混入されている材料を使用する場合には、開口部32aの端面に、樹脂などのα線遮蔽用の膜を形成することにより、α線に起因する画質の劣化を抑制できる。
本実施の形態では、半導体チップ31と直接に接合された第1のリジッド配線基板32とは別に、第1のリジッド配線基板32に接合された第2のリジッド配線基板34を備えている。したがって、本実施の形態によれば、バイメタル効果により生ずる応力による信頼性の低下及び撮像性能の低下を低減させる機能を第1のリジッド配線基板32に持たせる一方で、複雑な配線を実現させる機能を第2のリジッド配線基板34に持たせることができるので、従来はトレードオフの関係にあった、バイメタル効果により生ずる応力による信頼性の低下及び撮像性能の低下を低減させること、及び、複雑な配線の実現が容易であること等の、両立を図ることができる。
すなわち、本実施の形態では、第1のリジッド配線基板32の基板材料として、無アルカリガラスやLTCCなどのように、ガラスエポキシ基板等の基板材料に比べて、第1のリジッド配線基板32の基板材料の線膨張係数と半導体チップ31の基板材料の線膨張係数との差が小さいものを用いることで、前記線膨張係数の差に起因するバイメタル効果によって、半導体チップ31と第1のリジッド配線基板32との間の接合部に生ずる応力が小さくなる。したがって、前記接合部が引き剥がされて電気的な接続の接続不良が発生してしまうおそれが少なくなり、信頼性の低下を低減することができるとともに、温度変化に伴う半導体チップ31の撮像面の反りを少なくすることができ、撮像性能の低下を低減させることができる。
一方、ガラス配線基板等では、ガラスエポキシ基板等の様には微細な配線を形成することは困難であるとともに、多層配線による配線引き回しもできない。したがって、ガラス配線基板等では、複雑な配線の実現や電子部品の搭載などが困難であり、単純な配線にしか対応できないという問題がある。ところが、本実施の形態では、第1のリジッド配線基板32としてガラス配線基板等を用いながらも、第1のリジッド配線基板32に接合された第2のリジッド配線基板34として、ガラスエポキシ基板等を採用することで、第2のリジッド配線基板34において複雑な配線や電子部品の搭載を実現することができ、小型化や電気特性の改善等を図ることができる。
このように、本実施の形態では、第1及び第2のリジッド配線基板32,34を相互補完的に用いることで、バイメタル効果により生ずる応力による信頼性の低下及び撮像性能の低下を低減させること、及び、複雑な配線の実現が容易であること等の、両立を図ることができるのである。
また、本実施の形態によれば、第1のリジッド配線基板32が、板状の支持部材を介することなく、マウントベース12の取り付け部12bに取り付けられているので、そのような支持部材を介在させる場合に比べて、部品点数を低減することができるとともに、半導体チップ31のマウントベース12に対する取り付け精度を向上させることができる。もっとも、本発明では、第1のリジッド配線基板32を前記支持部材を介してマウントベース12に取り付けてもよい。
なお、ガラスエポキシ基板では、その端部におけるガラス繊維製の布(クロス)の切断部からの発塵を抑制することが困難である。したがって、本実施の形態を変形して従来のように、第1のリジッド配線基板32としてガラスエポキシ基板を用いる場合には、第1のリジッド配線基板32の開口部32aの端面からの発塵を抑制することが困難であり、その発塵によるゴミが半導体チップ31の撮像領域31a等に付着してしまい、撮像画像の画質劣化が不可避である。これに対し、本実施の形態では、第1のリジッド配線基板32として、ガラスエポキシ基板を用いずに、ガラス配線基板等を用いているので、第1のリジッド配線基板32の開口部32aの端面からの発塵を抑制することができ、画質劣化を回避することができる。
なお、第1のリジッド配線基板32の厚さが自由に設計できると、透光性板33と撮像領域31aとの間の距離を任意に設計することが可能となる。画像取り込み時に、透光性板33の面上の欠陥やその面上に付着したゴミは、半導体チップ31の撮像領域31a上に陰影として投影され、画素欠陥として映り込み、撮像画質を劣化させる。そのため、透光性板33の面上の欠陥やゴミの規格をおおよそ撮像領域31aの画素サイズと同等程度以下に抑制する必要があるが、その欠陥やゴミの影響は、撮像領域31aと透光性板33との間の距離に反比例する。すなわち、透光性板33の面上の同じ欠陥又はゴミサイズの場合には、撮像領域31aと透光性板33との間の距離が近ければ近い程、画素欠陥としての映り込みが、濃く、大きくなり、画質を劣化する。一方、透光性板33の欠陥やゴミの規格を厳しくすると、透光性板33の製造歩留りが低下し、コストが高くなる。そこで、カメラの設計が許容できる限り撮像領域31aと透光性板33との間の距離を離して設計する方が、低コストで高画質を実現できる。本実施の形態では、第1のリジッド配線基板32の厚さによって、撮像領域31aと透光性板33との間の距離をこのように設定することで、低コストで高画質を実現できる。
[第2の実施の形態]
図4は、本発明の第2の実施の形態による電子カメラの固体撮像装置116を模式的に示す概略断面図であり、図3に対応している。図4において、図3中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。本実施の形態が前記第1の実施の形態と異なる所は、以下に説明する点である。
前記第1の実施の形態では、別体の第2のリジッド配線基板34とフレキシブル配線基板35とがバンプ40により接合されているのに対し、本実施の形態では、第2のリジッド配線基板34とフレキシブル配線基板35とが一体となったリジッドフレキシブル配線基板51が用いられている。本実施の形態では、第2のリジッド配線基板34は、リジッドフレキシブル配線基板51のリジッド配線基板部となっている。また、本実施の形態では、フレキシブル配線基板35は、リジッドフレキシブル配線基板51のフレキシブル配線基板部となっている。
本実施の形態によれば、前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。また、本実施の形態では、第2のリジッド配線基板34とフレキシブル配線基板35とが一体となったリジッドフレキシブル配線基板51が用いられているので、前記第1の実施の形態と比較して、部品点数の減少と実装工程の減少による低コスト化を実現することができる。さらに、本実施の形態では、第2のリジッド配線基板34とフレキシブル配線基板35とが一体となることにより、第2のリジッド配線基板34とフレキシブル配線基板35とを、バンプ40で接合したりコネクタで接続したりする必要がない。リジッドフレキシブル配線基板51では、リジッド基板部のデザインルールでリジッド配線基板部とフレキシブル配線基板部との接続を設計可能であることから、第2のリジッド配線基板34とフレキシブル配線基板35との接続に要する面積を縮小することが可能となり、第2のリジッド配線基板34及びフレキシブル配線基板35を全体としてコンパクトに設計することが可能となり、実装後の固体撮像装置116の面積を小さく作製することが可能となり、カメラボディの小型化に寄与する効果がある。
[第3の実施の形態]
図5は、本発明の第3の実施の形態による電子カメラの固体撮像装置216を模式的に示す概略断面図であり、図3及び図4に対応している。図5において、図3及び図4中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。本実施の形態が前記第2の実施の形態と異なる所は、以下に説明する点である。
前記第2の実施の形態では、リジッドフレキシブル配線基板51は、第2のリジッド配線基板34とフレキシブル配線基板35とが一体となったものであるのに対し、本実施の形態では、リジッドフレキシブル配線基板51は、第2のリジッド配線基板34とフレキシブル配線基板35のみならず第3のリジッド配線基板52も一体となったものである。第3のリジッド配線基板52は、フレキシブル配線基板35における第2のリジッド配線基板34とは反対側に配置され、図1中の回路基板22と接続される。
本実施の形態によれば、前記第2の実施の形態と同様の利点が得られる。また、本実施の形態では、リジッドフレキシブル配線基板51が第3のリジッド配線基板52も有しているので、図面には示していないが、前記第2の実施の形態において第2のリジッド配線基板34に取り込まれていた電子部品42の一部や配線引き回しの一部を、第3のリジッド配線基板52に取り込むことが可能となり、第2のリジッド配線基板34のサイズ縮小により実装後の固体撮像装置216のサイズ縮小が可能となる。また、本実施の形態では、第3のリジッド配線基板52に、図1中の回路基板22の機能の一部を取り込むことも可能となる。
[第4の実施の形態]
図6は、本発明の第4の実施の形態による電子カメラの固体撮像装置316を模式的に示す概略断面図であり、図3に対応している。図6において、図3中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。本実施の形態が前記第1の実施の形態と異なる所は、以下に説明する点である。
前記第1の実施の形態では、フレキシブル配線基板35が第2のリジッド配線基板34に接続されているのに対し、本実施の形態では、フレキシブル配線基板35が第1のリジッド配線基板32に接続されている。
本実施の形態では、第2のリジッド配線基板34の電極34bは、第2のリジッド配線基板34の上面に形成され、第1のリジッド配線基板32の下面に電極32gが形成され、それらの電極34b,32g間がバンプ71によって接合されている。また、第1のリジッド配線基板32の下面に電極32hが形成され、電極32hとフレキシブル配線基板35の上面の電極35aとの間が、バンプ72によって接合されている。第1のリジッド配線基板32の下面には、電極32g,32h間を接続する配線32iが形成されている。第1のリジッド配線基板32の下面とフレキシブル配線基板35の上面との間(バンプ72の付近を含む)には、接着剤73が形成され、これにより、両者間の接合強度が高められている。
本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。
例えば、本発明は、半導体チップ31が表面照射型センサ及び裏面照射型センサのいずれであっても、適用することができる。これは、例えば、裏面照射型センサの場合には、サポート基板にTSV(シリコン貫通ビア、through-silicon via)を形成することにより、表面照射型センサでTSVを形成した撮像素子と同一構造を形成することが可能となるからである。
また、前述した実施の形態では、電極同士の結線の接点は接着剤を併用したバンプ接続により実現されているが、それに限定されるものではなく、例えばコイルによる誘導結合を介した無線接続など、結線の形態は限定されない。
1 電子カメラ
12 マウントベース
16,116,216,316 固体撮像装置
31 半導体チップ
31a 撮像領域
32 第1のリジッド配線基板
32a 開口部
33 透光性板(透光性部材)
34 第2のリジッド配線基板
35 フレキシブル配線基板

Claims (11)

  1. 撮像領域を有する半導体チップと、
    前記撮像領域と対向する領域を含む領域に開口部を有し、前記半導体チップにおける前記撮像領域側の面に接合された第1のリジッド配線基板と、
    前記第1のリジッド配線基板の前記半導体チップとは反対側の面に、前記開口部を塞ぐように接着された透光性部材と、
    前記第1のリジッド配線基板に接合された第2のリジッド配線基板と、
    を備えたことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記第1のリジッド配線基板の基板材料の25℃での線膨張係数は、前記第2のリジッド配線基板の基板材料の25℃での線膨張係数よりも、前記半導体チップの基板材料の25℃での線膨張係数に近いことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記第2のリジッド配線基板に接続されたフレキシブル配線基板を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の固体撮像装置。
  4. 前記第2のリジッド配線基板は、リジッドフレキシブル配線基板のリジッド配線基板部であり、
    前記フレキシブル配線基板は、前記リジッドフレキシブル配線基板板のフレキシブル配線基板部であることを特徴とする請求項3記載の固体撮像装置。
  5. 前記第1のリジッド配線基板に接続されたフレキシブル配線基板を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の固体撮像装置。
  6. 前記第2のリジッド配線基板に電子部品が搭載されたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の固体撮像装置。
  7. 前記第1のリジッド配線基板の基板材料の25℃での線膨張係数は、前記半導体チップの基板材料の25℃での線膨張係数に対して±50%の範囲内であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の固体撮像装置。
  8. 前記第1のリジッド配線基板の基板材料は、無アルカリガラス又は低温同時焼成セラミックスであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の固体撮像装置。
  9. 前記第2のリジッド配線基板は、多層配線基板であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の固体撮像装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載の固体撮像装置を備えたことを特徴とする電子カメラ。
  11. 撮影レンズを交換可能に保持するレンズマウントと、前記レンズマウントが取り付けられたマウントベースと、を備え、
    前記第1のリジッド配線基板は、支持部材を介することなく前記マウントベースに取り付けられたことを特徴とする請求項10記載の電子カメラ。
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