JP2015088498A - 固体撮像装置及び電子カメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】環境温度変化による撮像面の反りを低減することができる固体撮像装置、及び、これを用いた電子カメラを提供する。【解決手段】固体撮像装置16は、撮像領域31aを有する半導体チップ31と、半導体チップ31を受け入れる開口部32aを有し、開口部32aは、配線基板32の厚み方向に貫通した貫通穴であり、配線基板32の開口部32aの側面と半導体チップ31の側面とが対向すように、半導体チップ31が配線基板32の開口部32a内に入れられ、配線基板32の開口部32aの側面と半導体チップ31の側面の両側面間が、多数の電気的な接続部35及び接着剤36によって、接合されている。【選択図】図3

Description

本発明は、固体撮像装置及びこれを用いた電子カメラに関するものである。
固体撮像装置の一例として、下記特許文献1の図4には、光通過孔の形成された配線基板と、この配線基板の一方の面に前記光通過孔を閉塞するように設置されたカバーガラスと、前記配線基板の他方の面に前記光通過孔を閉塞するように設置された固体撮像素子(ベアチップ撮像素子)とから構成された撮像部が、開示されている。
この固体撮像装置では、前記固体撮像素子と対面する側の前記配線基板の面における前記光通過孔の周囲の領域と、前記固体撮像素子における撮像領域側の面とが、バンプ及び接着剤により接合されている。
特開2000−147346号公報
しかしながら、前記従来の固体撮像装置では、環境温度が変化すると、配線基板とベアチップ撮像素子との間のバイメタル効果により、ベアチップ撮像素子の撮像面が反ってしまい、撮像性能が低下してしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、環境温度変化による撮像面の反りを低減することができる固体撮像装置、及び、これを用いた電子カメラを提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段として、以下の各態様を提示する。第1の態様による固体撮像装置は、撮像領域を有する半導体チップと、前記半導体チップを受け入れる開口部を有し、前記開口部の側面と前記半導体チップの側面とが対向しかつ前記両側面間が接合された基板と、を備えたものである。
第2の態様による固体撮像装置は、前記第1の態様において、前記半導体チップの表面及び裏面は前記基板に対して接合されないものである。
第3の態様による固体撮像装置は、前記第1又は第2の態様において、前記半導体チップは、その側面に電極部を有し、前記基板は、前記半導体チップの前記電極部と電気的に接続された電極部を、前記開口部の側面に有する配線基板であるものである。
第4の態様による固体撮像装置は、前記第1又は第2の態様において、前記半導体チップは、その表面又は裏面に電極部を有し、前記基板は、前記半導体チップの前記電極部とボンディングワイヤを介して電気的に接続された電極部を、前記基板の表面又は裏面に有する配線基板であるものである。
第5の態様による固体撮像装置は、前記第1又は第2の態様において、前記基板は、配線を有しない支持基板であるものである。
第6の態様による固体撮像装置は、前記第1乃至第5のいずれかの態様において、前記撮像領域から間隔をあけて前記撮像領域を覆うように設置された透光性部材を備え、前記撮像領域と前記透光性部材との間に封止された空間が形成されたものである。
第7の態様による固体撮像装置は、前記第6の態様において、前記透光性部材は、前記基板に対して固定されたものである。
第8の態様による固体撮像装置は、前記第6の態様において、前記透光性部材は、フレキシブルプリント基板を介して前記半導体チップに対して固定されたものである。
第9の態様による電子カメラは、前記第1乃至第8のいずれかの態様による固体撮像装置を備えたものである。
第10の態様による電子カメラは、前記第9の態様において、マウントベースを備え、前記基板は、支持部材を介することなく前記マウントベースに取り付けられたものである。
本発明によれば、環境温度変化による撮像面の反りを低減することができる固体撮像装置、及び、これを用いた電子カメラを提供することができる。
本発明の第1の実施の形態による電子カメラを模式的に示す概略断面図である。 図1中の固体撮像装置を模式的に示す概略平面図である。 図1中の固体撮像装置を模式的に示す概略断面図である。 図1中の固体撮像装置の概略分解断面図である。 比較例による固体撮像装置を模式的に示す概略断面図である。 本発明の第2の実施の形態による電子カメラの固体撮像装置を模式的に示す概略断面図である。 本発明の第3の実施の形態による電子カメラの固体撮像装置を模式的に示す概略断面図である。 本発明の第4の実施の形態による電子カメラの固体撮像装置を模式的に示す概略断面図である。
以下、本発明による固体撮像装置及び電子カメラについて、図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態による電子カメラ1を模式的に示す概略断面図である。図1に示すように、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸を定義する。X軸方向のうち矢印の向きを+X方向又は+X側、その反対の向きを−X方向又は−X側と呼び、Y軸方向及びZ軸方向についても同様である。Z軸は電子カメラ1の撮影レンズ3の光軸Oの方向と一致し、X軸は電子カメラ1の左右方向(水平方向)と一致し、Y軸は電子カメラ1の上下方向(垂直方向)と一致している。−Z側は被写体側で前側と呼び、+Z側を後側と呼ぶ。これらの点は、後述する図についても同様である。
本実施の形態による電子カメラ1は、一眼レフのデジタルカメラとして構成されているが、本発明による電子カメラは、これに限らず、ミラーレスカメラなどの他の撮影レンズ交換式の電子カメラや、レンズ交換できない電子カメラや、電子スチルカメラや、ビデオカメラや、携帯電話機に搭載されたカメラ等の種々の電子カメラなどに適用することができる。
本実施の形態による電子カメラ1は、カメラボディ2と、カメラボディ2に交換可能に保持される撮影レンズ3とを備えている。図1では、撮影レンズ3を想像線で示している。
カメラボディ2は、撮影レンズ3を交換可能に保持するレンズマウント(ボディ側マウント)11と、レンズマウント11が取り付けられたマウントベース12と、これら及び後述する部品を収容している外筐体13とを有している。マウントベース12は、構成部品の取り付けの基礎となる部材である。マウントベース12は光軸Oに沿った中央開口部12aを有し、その前側にレンズマウント11が取り付けられている。また、カメラボディ2は、マウントベース12の中央開口部12aに光軸Oに沿って配置される部材として、クイックリターンミラー14と、フォーカルプレーンシャッタ15と、固体撮像装置16とを有している。さらに、カメラボディ2は、マウントベース12の上側に固定支持されファインダ装置を構成する部材として、フォーカシングスクリーン17と、ペンタプリズム18と、接眼レンズ19とを有している。外筐体13における接眼レンズ19との対向位置には、ファインダ観察窓20が設けられている。
撮影レンズ3を通過した被写体光はクイックリターンミラー14で上方に反射されてフォーカシングスクリーン17上に結像する。フォーカシングスクリーン17に結像した被写体像はペンタプリズム18から接眼レンズ19を通してファインダ観察窓20から観察される。クイックリターンミラー14は図示しないレリーズ釦が全押しされると上方に跳ね上がり、撮影レンズ3からの被写体像が固体撮像装置16に入射する。
また、カメラボディ2の外筐体13の背面には液晶表示装置21が設けられている。固体撮像装置16と液晶表示装置21と間には、所定の回路(例えば、カメラ全体を制御する制御回路など)が搭載された回路基板22が、図示しない部材により支持されて配置されている。
図2は、図1中の固体撮像装置16を模式的に示す概略平面図である。図3(a)は図2中のY1−Y2線に沿った概略断面図であり、図3(b)は図2中のY3−Y4線に沿った概略断面図である。図4は、図1中の固体撮像装置16の概略分解断面図であり、図3(a)に対応している。
本実施の形態では、固体撮像装置16は、前面(−Z側の面)に撮像領域(受光領域)31aを有する半導体チップ31と、配線基板32と、透光性部材としての透光性板33と、2枚のフレキシブル配線基板34と、を備えている。図示していないが、必要に応じて、透光性板33の前側(−Z側)に光学ローパスフィルタが配置される。フレキシブル配線基板34は、配線基板32に接続されている。図面には示していないが、フレキシブル配線基板34は図1中の回路基板22に例えばコネクタにより接続されており、配線基板32は、フレキシブル配線基板34によって、回路基板22と接続されている。
本実施の形態では、半導体チップ31は、チップとして構成されたCMOS、CCD等のイメージセンサであり、撮像領域31aには複数の画素(図示せず)が2次元状に配置されている。半導体チップ31は、透光性板33を介して撮像領域31aに入射した入射光を光電変換して、画像信号を出力する。半導体チップ31には、例えば、前記画素を駆動して画像信号を読み出す読み出し回路(図示せず)や、出力信号を処理する処理回路(例えば、AD変換回路等)を搭載してもよい。
本実施の形態では、半導体チップ31の基板材料はシリコンとされ、半導体チップ31はいわゆるシリコンチップとなっている。もっとも、本発明では、半導体チップ31の基板材料は必ずしもシリコンに限定されるものではない。
本実施の形態では、配線基板32は、リジッド配線基板であり、半導体チップ31を受け入れる開口部32a(図3(b)及び図4参照)を有している。開口部32aは、配線基板32の厚み方向(Z軸方向)に貫通した貫通穴となっている。配線基板32は、片面基板、両面基板及び多層基板のいずれでもよい。配線基板32には、中継配線等の配線のみを搭載してもよいし、回路部品を含む任意の回路を搭載してもよい。
配線基板32の開口部32aの側面と半導体チップ31の側面とが対向するように、半導体チップ31が配線基板32の開口部32a内に入れられ、これらの両側面間が接合されている。本実施の形態では、配線基板32の厚さは、半導体チップ31の厚さよりも厚くなっている。もっとも、配線基板32の厚さは、半導体チップ31の厚さと同じでもよいし、半導体チップ31の厚さよりも薄くてもよい。なお、配線基板32の厚さと半導体チップの厚さとの関係に拘わらず、半導体チップの側面の厚さ方向の一部が配線基板32の開口部32aから厚さ方向(Z軸方向)にはみ出してもよい。
本実施の形態では、配線基板32の開口部32aの側面と半導体チップ31の側面とは、多数の電気的な接続部35及び接着剤36によって、接合されている。半導体チップ31の表面(−Z側の面)及び裏面(+Z側の面)は、配線基板32に対して接合されていない。
本実施の形態では、半導体チップ31の−Z側の面における外周付近に電極パッド31bが形成され、電極パッド31b上から半導体チップ31の側面にかけて金メッキ層などの導電層31cが形成されている。配線基板32の−Z側の面における開口部32aの周囲に電極パッド32bが形成され、電極パッド32b上から開口部32aの側面にかけて金メッキ層などの導電層32cが形成されている。半導体チップ31が配線基板32の開口部32a内に圧入されることによって、半導体チップ31の側面に形成された導電層31cの部分(電極部)と配線基板32の開口部32aの側面に形成された導電層32cの部分(電極部)とが圧接され、これらの部分が接続部35を構成している。なお、本実施の形態では、導電層32cが前記圧入の際に潰れる潰れしろを持つように、導電層32cの厚さが比較的厚くされ、前記圧接による電気的接続が確実に行われるようになっている。導電層31cの方を厚くしたり、導電層31c,32cの両方を厚くしてもよい。配線基板32の開口部32aの側面と半導体チップ31の側面との間における接続部35以外の箇所に、接着剤36が充填されている。これにより、配線基板32と半導体チップ31との間の接合強度が高められるとともに、撮像領域31aと透光性板33との間の空間Sの気密性が保たれるように半導体チップ31と配線基板32との間が封止されている。なお、前記電極部間の接合は圧接に限らず、例えば、半導体チップ31の側面の電極部又は配線基板32の開口部32aの側面の電極部を半田を用いて構成し、両電極部間が半田付けされるようにしてもよい。
半導体チップ31を配線基板32に接合する際は、例えば、配線基板32の開口部32aの側面(内壁)に接着剤36としての紫外線硬化接着剤を塗布し、半導体チップ31を配線基板32の開口部32a内に圧入して、紫外線を照射して接着剤36を硬貨させる。なお、接着剤36としては、紫外線硬化接着剤に限らず、熱硬化接着剤等を用いてもよい。
透光性板33は、半導体チップ31の撮像領域31aを覆うように設置され、撮像領域31aと透光性板33との間に封止された空間Sが形成されている。本実施の形態では、透光性板33は、接着剤37で配線基板32の−Z側の面に接着されることによって、配線基板32に対して固定されている。接着剤37は、配線基板32における開口部32aの全周に渡って、導電層32cよりも若干外側の領域において設けられ、撮像領域31aと透光性板33との間の空間Sの気密性が保たれるように、透光性板33と配線基板32との間が封止されている。本実施の形態では、 透光性板33と撮像領域31aとの間の距離は、配線基板32の厚さと接着剤37の厚さとによって調整することができる。なお、透光性板33と配線基板32との間には、必要に応じて、枠状のスペーサ部材を介在させてもよい。透光性板33の材料としては、例えば、α線対策のガラス(α線の放出量を十分に低減したガラス)や、光学ローパスフィルタである水晶、透明樹脂などを使用することができる。
配線基板32は、取り付け穴32eを有する3つの耳部32fを有している。1つの耳部32fは−X側において+Y側に突出するように配置され、もう1つの耳部32fは+X側において+Y側に突出するように配置され、残りの1つの耳部32fは+X側寄りにおいて−Y側に突出するように配置されている。マウントベース12は、その後面側において各耳部32fに対応する位置に、後方へ(+Z側へ)突出した取り付け部12bを有している。配線基板32は、取り付け穴32eを挿通したネジ41等を含む取り付け構造(図示せず)によって、金属板等の板状の支持部材を介することなく、マウントベース12の取り付け部12bに取り付けられている。なお、固体撮像装置16のマウントベース12に対する取り付け位置の基準点は、例えば、配線基板32の端面の3点とすることができる。
配線基板32の材質(主たる構成材料)は、必ずしも限定されるものではない。しかしながら、本実施の形態では、配線基板32の材質の選定に際しては、電子部品を搭載して回路基板を形成する必要があるという制約や、マウントベース12への取り付け基板を兼ねていることから半導体チップ31の位置精度を保つために十分な強度を確保する必要があることという制約や、コスト等を考慮することが好ましい。これらの制約下では、基板材料のコストも考慮すると、配線基板32の材質として、半導体チップの基板材料であるシリコンの熱膨張係数(線膨張係数)と近い熱膨張係数を有する材料を採用することは、困難である。前述した制約下では、配線基板32の材質としては、例えば、ガラスエポキシ、セラミック、ガラス等が挙げられる。ガラスエポキシの熱膨張係数は例えば30ppm〜70ppm、セラミックの熱膨張係数は例えば7ppm〜8ppm、ガラスは例えば7ppm〜9ppmである。これに対して、シリコンの熱膨張係数は3.3ppmである。
図5(a)及び図5(b)は、本実施の形態における固体撮像装置16と比較される比較例による固体撮像装置101を模式的に示す概略断面図であり、図3(a)に対応している。図5(a)は、ある環境温度において半導体チップ31が反っていない状態を示している。図5(b)は、環境温度変化により半導体チップ31が反った状態を示している。図5において、図3(a)中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
この比較例による固体撮像装置101では、半導体チップ31は配線基板32の開口部32a内に入れられておらず、半導体チップ31の−Z側の面における外周付近の領域と配線基板32の+Z側の面における開口部32aの周囲の領域とがZ軸方向に重なっている。配線基板32の電極パッド32bは、配線基板32の+Z側の面における開口部32aの周囲に形成されている。また、半導体チップ31の側面にまで延在する図3中の導電層31c及び配線基板32の開口部32aの側面にまで延在する図3中の導電層32cは、形成されていない。そして、この比較例では、半導体チップ31の−Z側の面における外周付近の電極パッド31bと配線基板32の+Z側の面における開口部32aの周囲の電極パッド32bとが、バンプ51によって接合されている。半導体チップ31の外周付近と配線基板32における開口部32aの周囲との間(バンプ51の付近を含む)には、接着剤52が形成され、これにより、撮像領域31aと透光性板33との間の空間の気密性が保たれるようになっている。
この比較例では、配線基板32の材質の熱膨張係数と半導体チップ31の基板材料の熱膨張係数との間に差があると、ある環境温度においては図5(a)に示すように半導体チップ31の撮像面(撮像領域31aの面)が反っていなくても、環境温度が変化して配線基板32が半導体チップ31に対して相対的に伸張する場合(例えば、配線基板32の熱膨張係数が半導体チップ31の熱膨張係数よりも大きくかつ環境温度が上昇することで、配線基板32の伸張量が半導体チップ31の伸張量よりも大きい場合)には、図5(b)に示すように、半導体チップ31は、配線基板32の伸張に引っ張られて、撮像面が凸になるように反る。逆に、環境温度が変化して配線基板32が半導体チップ31に対して相対的に収縮する場合(例えば、配線基板32の熱膨張係数が半導体チップ31の熱膨張係数よりも大きくかつ環境温度が低下することで、配線基板32の収縮量が半導体チップ31の収縮量よりも大きい場合)には、半導体チップ31は、配線基板32の収縮に引っ張られて、撮像面が凹になるように反る。したがって、この比較例によれば、環境温度変化による半導体チップ31の撮像面の反りが大きい。このため、撮影時に半導体チップ31の撮像面が撮影レンズの焦点からずれてしまい、鮮明な画像を取得することができない。
これに対し、本実施の形態による固体撮像装置16では、配線基板32の開口部32aの側面と半導体チップ31の側面とが対向するように、半導体チップ31が配線基板32の開口部32a内に入れられ、これらの両側面間が接合されている。したがって、本実施の形態によれば、配線基板32の材質の熱膨張係数と半導体チップ31の基板材料の熱膨張係数との間に差があり、図3(a)及び図3(b)中の矢印で示すように、環境温度変化に起因して配線基板32が半導体チップ31に対して相対的に伸張・収縮しようとしても、それにより半導体チップ31に加わる応力は、半導体チップ31の側面に対して垂直な方向に加わり、半導体チップ31を反らせる応力とならない。したがって、本実施の形態によれば、前記比較例に比べて、環境温度変化による半導体チップ31の撮像面の反りが低減される。このため、本実施の形態によれば、環境温度変化に起因する半導体チップ31の撮像面の撮影レンズ3の焦点からのずれが低減され、鮮明な画像を取得することができ、撮像性能を高めることができる。
[第2の実施の形態]
図6は、本発明の第2の実施の形態による電子カメラの固体撮像装置61を模式的に示す概略断面図であり、図3(a)に対応している。図6において、図3(a)及び図3(b)中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。本実施の形態が前記第1の実施の形態と異なる所は、以下に説明する点である。
本実施の形態では、半導体チップ31の導電層31c及び配線基板32の導電層32cが取り除かれ、半導体チップ31の側面と配線基板32の開口部32aの側面との間には接着剤36のみが設けられ、両側面間が接着剤36のみで接合されている。半導体チップ31の電極パッド31bと配線基板32の電極パッド32bとの間は、ボンディングワイヤ62によって電気的に接続されている。
本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。
なお、半導体チップ31の電極パッド31bを半導体チップ31の+Z側の面に配置し、配線基板32の電極パッド32bを配線基板32の+Z側の面に配置し、両電極パッド31b,32b間を接続するボンディングワイヤ62を+Z側に配置してもよい。
[第3の実施の形態]
図7は、本発明の第3の実施の形態による電子カメラの固体撮像装置71を模式的に示す概略断面図であり、図3(a)に対応している。図7において、図3(a)中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。本実施の形態が前記第1の実施の形態と異なる所は、以下に説明する点である。
本実施の形態では、配線基板32における開口部32aの周囲付近の領域の厚さよりも、配線基板32における他の領域の厚さの方が厚くされ、両領域間に段差が形成されている。したがって、本実施の形態では、透光性板33と撮像領域31aとの間の距離は、配線基板32における開口部32aの周囲付近の領域の厚さと、前記段差の高さと、接着剤37の厚さとによって、調整することができる。
本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。
[第4の実施の形態]
図8は、本発明の第4の実施の形態による電子カメラの固体撮像装置81を模式的に示す概略断面図であり、図3(a)に対応している。図8において、図3(a)中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。本実施の形態が前記第1の実施の形態と異なる所は、以下に説明する点である。
本実施の形態では、半導体チップ31の側面にまで延在する図3中の導電層31cは、形成されていない。
また、本実施の形態では、配線基板32に代えて、金属板等の配線を有しない支持基板82が用いられている。支持基板82は、半導体チップ31を受け入れる開口部82aを有している。支持基板82の開口部82aの側面と半導体チップ31の側面とが対向するように、半導体チップ31が支持基板82の開口部82a内に入れられ、これらの両側面間が接着剤83により接合されている。接着剤83によって、半導体チップ31と配線基板32との間が封止されている。半導体チップ31の表面(−Z側の面)及び裏面(+Z側の面)は、支持基板82に対して接合されていない。図面には示していないが、本実施の形態では、支持基板82は、配線基板32と同様に、取り付け穴等を有し、マウントベース12の取り付け部12bに取り付けられている。
本実施の形態においても、前記第1の実施の形態と同様に、透光性板33は、半導体チップ31の撮像領域31aを覆うように設置され、撮像領域31aと透光性板33との間に封止された空間Sが形成されている。しかしながら、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と異なり、透光性板33は、フレキシブルプリント基板84を介して半導体チップ31に対して固定されている。
本実施の形態では、フレキシブルプリント基板84は、図1中の回路基板22と半導体チップ31との間の電気的な接続を中継する配線部材として用いられている。フレキシブルプリント基板84は、少なくとも半導体チップ31の撮像領域31aと対向する領域に開口部84aを有している。
フレキシブルプリント基板84の+Z側の面における開口部84aの周囲に電極パッド84bが形成され、この電極パッド84bと半導体チップ31の−Z側の面における外周付近の電極パッド31bとが、金属バンプ等のバンプ85によって接合されている。半導体チップ31の外周付近とフレキシブルプリント基板84における開口部84aの周囲との間(バンプ51の付近を含む)には、接着剤86が形成され、これにより、撮像領域31aと透光性板33との間の空間Sの気密性が保たれるようになっている。
フレキシブルプリント基板84の−Z側の面における開口部84aの周囲と透光性板33との間に接着剤87が形成され、透光性板33が接着剤87でフレキシブルプリント基板84に固定されている。接着剤87によって、透光性板33フレキシブルプリント基板84との間の気密性が保たれている。
本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。
1 電子カメラ
16,61,71,81 固体撮像装置
31 半導体チップ
31a 撮像領域
32 配線基板
32a 開口部
33 透光性板
82 支持基板
84 フレキシブルプリント基板

Claims (10)

  1. 撮像領域を有する半導体チップと、
    前記半導体チップを受け入れる開口部を有し、前記開口部の側面と前記半導体チップの側面とが対向しかつ前記両側面間が接合された基板と、
    を備えたことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記半導体チップの表面及び裏面は前記基板に対して接合されないことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記半導体チップは、その側面に電極部を有し、
    前記基板は、前記半導体チップの前記電極部と電気的に接続された電極部を、前記開口部の側面に有する配線基板である、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の固体撮像装置。
  4. 前記半導体チップは、その表面又は裏面に電極部を有し、
    前記基板は、前記半導体チップの前記電極部とボンディングワイヤを介して電気的に接続された電極部を、前記基板の表面又は裏面に有する配線基板である、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の固体撮像装置。
  5. 前記基板は、配線を有しない支持基板であることを特徴とする請求項1又は2記載の固体撮像装置。
  6. 前記撮像領域から間隔をあけて前記撮像領域を覆うように設置された透光性部材を備え、
    前記撮像領域と前記透光性部材との間に封止された空間が形成されたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の固体撮像装置。
  7. 前記透光性部材は、前記基板に対して固定されたことを特徴とする請求項6記載の固体撮像装置。
  8. 前記透光性部材は、フレキシブルプリント基板を介して前記半導体チップに対して固定されたことを特徴とする請求項6記載の固体撮像装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の固体撮像装置を備えたことを特徴とする電子カメラ。
  10. マウントベースを備え、
    前記基板は、支持部材を介することなく前記マウントベースに取り付けられたことを特徴とする請求項9記載の電子カメラ。
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