JP2014183367A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】撮像装置において、撮像素子からの放熱を効率よく行い、且つ、撮像素子と信号処理回路との配線長を短くして画質の劣化を抑制する。
【解決手段】撮像装置は、撮像素子107と、A/D変換回路111や信号処理回路109等の処理回路と、撮像素子107と処理回路とを実装する多層プリント基板110と、貫通穴108cを有する第1の固定部材108aと凸形状部108dを有する第2の固定部材108bとからなる。第1の固定部材108aと第2の固定部材108bとを重畳させると、凸形状部108dが貫通穴108cから露出して撮像素子107に当接し、第2の固定部材108bによって撮像素子107で発生する熱を本体シャーシ101へ伝熱し、放熱する。
【選択図】図1
【解決手段】撮像装置は、撮像素子107と、A/D変換回路111や信号処理回路109等の処理回路と、撮像素子107と処理回路とを実装する多層プリント基板110と、貫通穴108cを有する第1の固定部材108aと凸形状部108dを有する第2の固定部材108bとからなる。第1の固定部材108aと第2の固定部材108bとを重畳させると、凸形状部108dが貫通穴108cから露出して撮像素子107に当接し、第2の固定部材108bによって撮像素子107で発生する熱を本体シャーシ101へ伝熱し、放熱する。
【選択図】図1
Description
本発明は、撮像素子を備える撮像装置に関し、特に、撮像素子の放熱構造に関する。
近年のデジタルカメラ等の撮像装置では、動画撮影機能やライブビュー機能の標準搭載により、撮像素子自体の温度上昇が顕著になってきている。例えば、CMOSセンサ等の撮像素子では、動作による温度上昇に伴って撮像素子内に暗電流(熱ノイズ)が増加してしまい、暗電流(熱ノイズ)が増加した撮像素子で撮像された画像は画質が劣化してしまうという問題がある。
そこで、撮像素子の放熱構造について、種々に提案がなされている。例えば、金属で形成された熱伝導部材を板ばねにより撮像素子の裏面に当接させ、撮像素子から熱伝導部材を経由して撮像装置の筐体へ放熱させる構成が提案されている(特許文献1参照)。また、高熱伝導性材料からなる箔状の放熱シートを撮像素子に固定し、この放熱シートに熱の流れ方向に沿って切り込みを入れることで、熱膨張等により生じる応力負荷を低減させつつ、放熱を行う構成が提案されている(特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献1に記載された放熱構造では、撮像素子が取り付けられる基板に設けた穴部を通して、撮像素子の裏面と熱伝導部材との間に熱伝導性接着テープとペルチェ冷却素子を配置した構成となっている。つまり、基板が両面実装可能であっても、基板において撮像素子の裏面側に当たる領域は、回路の実装ができない穴部となっている。そのため、撮像素子の駆動回路(撮像素子から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路等を含む)を基板に実装するためには、実装領域を確保するために、基板を大型化する必要が生じる。この場合、基板の大型化により撮像装置本体を大型化しなければならなくなるおそれがある。
これに対して、撮像素子を別のフレキシブルプリント基板やリジットプリント基板に実装し、これらの基板と駆動回路を実装した基板とをコネクタ(電気接続部品)等で接続する構成とすることが考えられる。しかし、このような構成とすると、撮像素子と駆動回路との電気的配線長が長くなることによって、撮像素子から出力されるアナログ信号が減衰し、また、外来からのノイズの影響を受けやすくなり、画質が低下するおそれがある。また、これらの問題に対処するために電気部品を追加する等すると、電気部品を実装するために基板が大型化するおそれや、部品点数が増えることによってコストアップが生じるおそれがある。
特許文献2の放熱構造では、放熱シートに切り込みを入れるために、ちぎれや切断等を組立作業者が憂慮することで作業性が低下することが懸念される。また、放熱シートは熱源に密着することで最大効率の放熱を行うことができるが、特許文献2では、熱膨張等による応力負荷を低減させるために撮像素子と基板との間に放熱シートが軽く挟み込まれる構成となっている。そのため、最大効率の放熱性が得られないおそれがある。
更に、特許文献2には、撮像素子と放熱シートとを密着させるためにこれらの間にグリスを介在させる構成が記載されているが、この方法では、塗布量の管理や工数の増加による製造コストの増加、グリスの経年劣化等による放熱性の低下が懸念される。また、特許文献2では、放熱シートの一例として、銅箔やグラファイトシートを挙げているが、グラファイトシート等は高価である。そのため、コストを抑えるためには、材料取りのよい形状とすることが望ましいが、特許文献2に記載された放熱シートの形状は、必ずしも材料取りのよい形状とは言えない。
本発明は、撮像素子からの放熱を効率よく行うことができる共に、撮像素子からの出力信号を処理する回路と撮像素子との配線長を短くして画質の劣化を抑制することができる撮像装置を提供することを目的とする。
本発明に係る撮像装置は、光学像を光電変換する撮像素子と、前記撮像素子からの出力信号に対して所定の処理を施す処理回路と、前記撮像素子と前記処理回路とを実装するプリント基板と、前記撮像素子が固定される固定部材と、前記固定部材が取り付けられる筐体部と、を備える撮像装置であって、前記固定部材は、第1の固定部材および第2の固定部材とを有し、前記第1の固定部材は、貫通穴を有し、前記第2の固定部材より弾性係数の大きい材料で形成され、前記第2の固定部材は、凸形状部を有し、前記第1の固定部材より熱伝導率の大きい材料で形成され、前記第1の固定部材と前記第2の固定部材とを重畳させると、前記凸形状部が前記貫通穴から露出して前記撮像素子に当接することで、前記撮像素子で発生する熱が前記第2の固定部材によって前記筐体部へ伝熱されることを特徴とする。
本発明によれば、撮像素子からの放熱を効率よく行うことができる共に、撮像素子からの出力信号を処理する回路と撮像素子との配線長を短くして画質の劣化を抑制することができる。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1(a)は、第1実施形態に係る撮像装置の主な構成部品の分解斜視図であり、図1(b)は、第1実施形態に係る撮像装置の組立状態を示す背面斜視図である。図1の撮像装置は、撮像装置の筐体部(本体部の骨格)を構成する本体シャーシ101と、不図示の締結部材により本体シャーシ101と締結、固定されるミラーボックス106とを有する。
図1(a)は、第1実施形態に係る撮像装置の主な構成部品の分解斜視図であり、図1(b)は、第1実施形態に係る撮像装置の組立状態を示す背面斜視図である。図1の撮像装置は、撮像装置の筐体部(本体部の骨格)を構成する本体シャーシ101と、不図示の締結部材により本体シャーシ101と締結、固定されるミラーボックス106とを有する。
本体シャーシ101とミラーボックス106は、例えば、マグネシウム合金等で形成されている。ミラーボックス106には、被写体からの反射光(被写体光束)を後述する撮像素子107へ導光する不図示の撮影レンズユニットの基準面となるマウント105が設けられる。また、ミラーボックス106には、撮影レンズユニットからの被写体光束をファインダへ導くためのメインミラー104、不図示のフォーカルプレーンシャッタユニット、シーケンス機構等が配置される。
撮像装置において、ミラーボックス106の上部には、ペンタホルダ103が配置されている。ペンタホルダ103は、撮影レンズユニットからの被写体光束を結像する不図示のフォーカシングスクリーンや、フォーカシングスクリーンで結像した被写体の光学像を左右及び上下反転させるペンタダハプリズム102を保持する。
撮像装置は、撮像素子107と、A/D変換回路111とを備える。撮像素子107は、具体的には、CMOSセンサであり、被写体の光学像を電気的なアナログ信号へ光電変換する。A/D変換回路111は、ADTG等の電気素子で構成されており、撮像素子107からの出力信号であるアナログ信号をデジタル信号に変換する。なお、ADTGは、撮像素子107からのアナログ信号をデジタル信号に変換すると共に、駆動制御信号を時間軸にて正確に変化させ、入力信号のタイミングを生成するタイミングジェネレーターとしての役割を有している。
撮像装置は、撮像素子107、A/D変換回路111及び信号処理回路109が実装される多層プリント基板110を備える。信号処理回路109は、A/D変換回路111からの信号を受け、所定の演算処理を行って画像データの生成や所定の画素補間処理や色変換処理等を行う。多層プリント基板110は、高密度パターニング上に回路素子を両面実装可能とした2層以上の多層構造を有する。
なお、信号処理回路109には、電源電圧の瞬発的な変化を吸収するバイパスコンデンサ等も含まれる。また、多層プリント基板110は、高密度パターニング上に回路素子を両面実装可能とした2層以上のリジットプリント基板部と、それらをつなぐフレキシブルプリント基板部で構成される複合多層フレキシブルプリント基板であってもよい。
撮像素子107、A/D変換回路111及び信号処理回路109は、多層プリント基板110内の配線及び多層プリント基板110に実装されたコネクタ113と不図示のフレキシブルプリント基板やワイヤハーネス等を介して、不図示のDC/DCユニットから供給された電力により駆動する。
ここで、撮像素子107、A/D変換回路111及び信号処理回路109の電気的接続に関して、信号の減衰やノイズの影響を最小限に抑えるために、これらの配線長を極力短くすることが好ましい。図2は、多層プリント基板110に対する信号処理回路109とA/D変換回路111の実装状態を示す斜視図である。第1実施形態では、図1(a)、(b)及び図2に示すように、A/D変換回路111と信号処理回路109とを多層プリント基板110の表裏、且つ、近傍に実装している。また、図1に示すように、第1実施形態では、信号処理回路109とA/D変換回路111を撮像素子107の出力ピン107aに近接する位置に配置している。このように、撮像素子107、A/D変換回路111及び信号処理回路109の配線長を最小限に抑えている。なお、信号処理回路109とA/D変換回路111は、接続ピンの配置や配線仕様等によっては、多層プリント基板110の同一面上において近接させて実装する構成とすることもできる。
撮像素子107が固定される固定部材108(第1実施形態に係る固定部材)は、撮像素子107の裏面の所定位置に紫外線硬化型接着剤等により固定されている。なお、固定部材108は、図3を参照して後述する固定部材108A,108Bの総称である。固定部材108は、本体シャーシ101やミラーボックス106に設けられた不図示の固定用台座部に取り付けられ、締結部材112により締結される。
図3は、固定部材108の構造を示す分解斜視図である。図3(a)に示す固定部材108Aは、固定部材108の第1の例であり、第1の固定部材108aと第2の固定部材108bとで構成されている。第1の固定部材108aは、撮像素子107の裏面に紫外線硬化型接着剤等により接着固定されている。第1の固定部材108aには貫通穴108cが形成されており、第2の固定部材108bには、第1の固定部材108aの貫通穴108cと対応する位置において、凸形状部108dが形成されている。なお、後述するように、第2の固定部材108bの凸形状部108dは、図3では見えない反対側から第2の固定部材108bを見たときには、凹形状部(空間部114)となっている(図4(b)参照)。
第1の固定部材108aと第2の固定部材108bとを重ね合わせると、第1の固定部材108aの貫通穴108cから第2の固定部材108bの凸形状部108dの上面が露出する(凸形状部108dを貫通穴108cに嵌め込む)ようになっている。なお、第1実施形態では、図4を参照して後述するように、凸形状部108dは、その上面が第1の固定部材108aの表面と同じ高さとなるように形成されている。
第1の固定部材108aと第2の固定部材108bは、別体のまま本体シャーシ101又はミラーボックス106に締結されてもよいし、スポット溶接或いはその他の接着手段によって予め固定(接合)した上で本体シャーシ101又はミラーボックス106に締結されてもよい。
第1の固定部材108aは、第2の固定部材108bよりも弾性係数の大きい材料で構成されていることが好ましく、第2の固定部材108bは、第1の固定部材108aよりも熱伝導率の大きい材料であることが好ましい。例えば、第1の固定部材108aには、弾性係数が193kN/mm2であるステンレス系材料や弾性係数が205kN/mm2である鉄鋼系材料等の、弾性係数が200kN/mm2前後の材料を用いることが好ましい。また、第2の固定部材108bには、熱伝導率が60〜385W/(m・K)である銅及び銅合金系の材料や、熱伝導率が50W/(m・K)である導電系フィラーを含有させることで熱伝導性を高めた樹脂材料等の、熱伝導率が50W/(m・K)以上の材料を用いることが好ましい。
固定部材108Aは、第1の固定部材108aの貫通穴108cから露出させた第2の固定部材108bの凸形状部108dを、撮像素子107の発熱部に当接するように固定される。これにより、撮像素子107で発生する熱を、熱伝導率の大きい第2の固定部材108b及びその締結部を介して、本体シャーシ101及びミラーボックス106に伝熱、放熱させることができる。このとき、上述の通り、固定部材108Aは、第1の固定部材108aに弾性係数の大きい材料を用い、第2の固定部材108bに熱伝導率の大きい材料を用いて構成されている。これにより、固定部材108Aは、撮像素子107の固定部材としての十分な強度を維持しつつ、優れた放熱部材として機能する。
なお、第1の固定部材108aの貫通穴108cに第2の固定部材108bの凸形状部108dを挿通させることで、第1の固定部材108aと第2の固定部材108bとを重畳させる際の位置決めを行うことができる。即ち、第1の固定部材108aの貫通穴108cと第2の固定部材108bの凸形状部108dは、撮像素子107との当接位置や第1の固定部材108aと第2の固定部材108bとを重ね合わせる際の位置決めや目印として利用することができる。また、固定部材108Aでは、第1の固定部材108aを弾性係数の大きい材料で形成し、第2の固定部材108bを熱伝導率の大きい材料で形成した。但し、これに限られず、撮像素子107の発熱範囲や固定部材108Aの固定方法に応じて、逆に、第1の固定部材108aに熱伝導率の大きい材料を使用し、第2の固定部材108bに弾性係数の大きい材料を使用するようにしてもよい。
図3(b)に示す固定部材108Bは、固定部材108の第2の例であり、第1の固定部材108aと、第2の固定部材108bと、第3の固定部材108eとによって構成されている。第3の固定部材108eは、熱伝導率の大きい材料で構成されている。つまり、固定部材108Bは、弾性係数の大きい第1の固定部材108aを熱伝導率の大きい第2の固定部材108bおよび第3の固定部材108eで挟持する構成となっており、これにより、固定部材108Aよりも伝熱性と放熱性を高めている。第2の例では、第3の固定部材108eが撮像素子107の裏面に紫外線硬化型接着剤等により接着固定されている。なお、第2の固定部材108bの凸形状部108dの上面を撮像素子107の裏面に当接させるために、第3の固定部材108eにも、凸形状部108dが嵌め込まれる貫通穴108cが形成されている。
図4(a)は、撮像素子107、固定部材108A及び多層プリント基板110を組み付けた状態を示す斜視図であり、図4(b)は、図4(a)の矢視A−A断面図である。第2の固定部材108bの凸形状部108dと、多層プリント基板110に挟まれた空間部114は、部品実装スペースとして利用が可能な構造となっている。
第1実施形態では、撮像素子107の出力ピン107aの近傍に第2の固定部材108bに凸形状部108dを設け、空間部114にA/D変換回路111や信号処理回路109を実装している。これにより、固定部材108Aによる撮像素子107の放熱を行いつつ、撮像素子107からA/D変換回路111及び信号処理回路109までを短距離で配線接続することが可能となる。
なお、第1の固定部材108aの貫通穴108c(及び第3の固定部材108eの貫通穴108f)と第2の固定部材108bの凸形状部108dはそれぞれ、複数箇所に設けてもよい。貫通穴108c(及び貫通穴108f)から凸形状部108dが突出する量は、当接する撮像素子107の形状等に応じて設定することができ、凸形状部108dの上面は必ずしも第1の固定部材108a(又は第3の固定部材108e)と同一平面を形成する必要はない。
以上の説明の通り、第1実施形態では、撮像素子107を保持する固定部材108(108A,108B)に凸形状部108dを設け、この凸形状部108dを撮像素子107の裏面側に当接させている。固定部材108は、弾性係数の大きい材料と熱伝導率の大きい材料とで構成されているため、固定部材108を介して撮像素子107で生じる熱を本体シャーシ101やミラーボックス106に良好に伝熱し、放熱することができる。これにより、撮像素子107の温度上昇を抑制して、暗電流の発生を抑制することができるため、画質品位を高く維持することができる。また、固定部材108は、構造が複雑でなく、金属板材等のパンチング加工等の簡単な機械加工により容易に製造することができ、人手による加工を必要としないため、安価に製造することができる。
同時に、第1実施形態では、撮像素子107の裏面側において、固定部材108(108A,108B)に凸形状部108dを設けることによって、固定部材108と多層プリント基板110との間に空間部114を形成している。そして、この空間部114を回路実装スペースとして利用することで、多層プリント基板110の両面に撮像素子107から出力される信号を処理するA/D変換回路111等の各種回路の実装を可能としている。これにより、撮像素子107から出力されるアナログ信号の減衰やノイズの混入を防止することができるため、画質品位の低下を防止することができる。
上記の第1実施形態に係る放熱及び回路実装のための構造を用いれば、撮像素子107の高性能化や高画素化により各種回路を大規模化する必要がある場合でも、撮像素子107の裏面側のスペースを有効に利用して、放熱と回路実装を行うことができる。そのため、多層プリント基板110の大型化を最小限に抑えることができ、よって、撮像装置の大型化も抑制することができる。
<第2実施形態>
図5(a)は、第2実施形態に係る撮像装置が備える撮像素子107及びその周辺に配置される主要な構成部品の分解斜視図である。図5(a)には、撮像素子107と、撮像素子107を保持する固定部材115(第2実施形態に係る固定部材)と、撮像素子107と固定部材115との間に介在する熱伝導シート116と、多層プリント基板110とが示されている。図5(b)は、固定部材115の構造を示す斜視図であり、固定部材115は、第1の固定部材115aと第2の固定部材115bによって構成される。図6は、第2実施形態に係る撮像装置の背面斜視図であり、図5に示す各部品を本体シャーシ101に取り付けた状態を示している。
図5(a)は、第2実施形態に係る撮像装置が備える撮像素子107及びその周辺に配置される主要な構成部品の分解斜視図である。図5(a)には、撮像素子107と、撮像素子107を保持する固定部材115(第2実施形態に係る固定部材)と、撮像素子107と固定部材115との間に介在する熱伝導シート116と、多層プリント基板110とが示されている。図5(b)は、固定部材115の構造を示す斜視図であり、固定部材115は、第1の固定部材115aと第2の固定部材115bによって構成される。図6は、第2実施形態に係る撮像装置の背面斜視図であり、図5に示す各部品を本体シャーシ101に取り付けた状態を示している。
第1実施形態と第2実施形態とでは、2つの相違点がある。1つの相違点は、固定部材115を構成する第2の固定部材115bの外形が、固定部材115を構成する第2の固定部材115bの外形とは異なる点である。もう1つの相違点は、第2実施形態では、第1実施形態では用いていない熱伝導シート116を、第2の固定部材115bから本体シャーシ101への熱伝導部材として用いる点である。以下、これらの相違点を中心に説明することとし、第1実施形態と共通する内容についての説明を省略する。
第2実施形態での貫通穴115cが形成された第1の固定部材115aは、第1実施形態での貫通穴108cが形成された第1の固定部材108aと略同等である。また、第2実施形態での第2の固定部材115bに形成された凸形状部115dは、第1実施形態での第2の固定部材108bに形成された凸形状部108dと同等である。よって、第1の固定部材115aと第2の固定部材115bとを重ね合わせると、第1の固定部材115aの貫通穴115cから第2の固定部材115bの凸形状部115dの上面が露出する。
第1実施形態では、第1の固定部材108aと第2の固定部材108bとを重ね合わせたときに、第2の固定部材108bにおける第1の固定部材108a側の面は、凸形状部108d以外では露出することがない。これに対して、第2実施形態では、第1の固定部材115aと第2の固定部材115bとを重ね合わせたときに、第2の固定部材115bにおける第1の固定部材115a側の面の一部が領域115eで露出するように形状設定がなされている。換言すれば、第2の固定部材115bに対して、第1の固定部材115aに切り欠き部を設けることで領域115eを露出させており、このような領域115eを本体シャーシ101の近傍に設けている。
第2の固定部材115bにおいて露出した領域115eに熱伝導シート116の一端を貼り付け、他端を本体シャーシ101或いはミラーボックス106に貼り付ける。これにより、熱伝導シート116を介して第2の固定部材115bの表面の一部の領域115eから本体シャーシ101やミラーボックス106へ伝熱、放熱させることができる。
ここで、熱伝導シート116は、炭素系の繊維や粒子等を含んでおり、熱伝導シート116の一部には、第2の固定部材115bの領域115eや本体シャーシ101等に貼り付けるための粘着部が設けられている。また、熱伝導シート116において絶縁が必要な部分については、薄膜状のポリエチレンテレフタレート等がラミネートされ、これにより、絶縁性を確保している。
上記の説明の通り、第2実施形態では、固定部材115と本体シャーシ101やミラーボックス106との間に、締結部材112と熱伝導シート116の2つの熱伝達経路を設けている。これにより、第1実施形態と比較して、撮像素子107から本体シャーシ101やミラーボックス106への熱伝達性と放熱性を更に向上させることができる。また、第2実施形態に係る放熱及び回路実装のための構造を用いれば、熱伝達性と放熱性の向上以外の効果として、第1実施形態に係る放熱及び回路実装のための構造により得られる効果と同じ効果が得られることはいうまでもない。
また、第2実施形態では、第1の固定部材115aと第2の固定部材115bのそれぞれの形状を一部だけ変更することにより、露出する領域115eを本体シャーシ101或いはミラーボックス106の近傍に設けることができる。これにより、熱伝導シート116を矩形等の簡素な形状とすることができるため、熱伝導シート116の効率の良い材料取りが可能となり、不要なコストの上昇を抑制することができる。
<その他の実施形態>
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
101 本体シャーシ
106 ミラーボックス
107 撮像素子
108 固定部材
108a 第1の固定部材
108b 第2の固定部材
108c 貫通穴
108d 凸形状部
109 信号処理回路
110 多層プリント基板
111 A/D変換回路
106 ミラーボックス
107 撮像素子
108 固定部材
108a 第1の固定部材
108b 第2の固定部材
108c 貫通穴
108d 凸形状部
109 信号処理回路
110 多層プリント基板
111 A/D変換回路
Claims (6)
- 光学像を光電変換する撮像素子と、
前記撮像素子からの出力信号に対して所定の処理を施す処理回路と、
前記撮像素子と前記処理回路とを実装するプリント基板と、
前記撮像素子が固定される固定部材と、
前記固定部材が取り付けられる筐体部と、を備える撮像装置であって、
前記固定部材は、第1の固定部材および第2の固定部材とを有し、
前記第1の固定部材は、貫通穴を有し、前記第2の固定部材より弾性係数の大きい材料で形成され、
前記第2の固定部材は、凸形状部を有し、前記第1の固定部材より熱伝導率の大きい材料で形成され、
前記第1の固定部材と前記第2の固定部材とを重畳させると、前記凸形状部が前記貫通穴から露出して前記撮像素子に当接し、前記撮像素子で発生する熱が前記第2の固定部材によって前記筐体部へ伝熱されることを特徴とする撮像装置。 - 前記第2の固定部材の前記凸形状部と前記プリント基板との間に空間部が形成され、前記空間部が前記処理回路の実装スペースとして使用されることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記第1の固定部材の前記貫通穴に前記第2の固定部材の前記凸形状部を挿通させることで、前記第1の固定部材と第2の固定部材とを重畳させる際の位置決めが行われることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
- 前記第1の固定部材は、前記第2の固定部材において前記第1の固定部材が重畳される側の面の一部の領域を露出させるための切り欠き部を有し、
前記第1の固定部材と重畳された状態において露出した前記第2の固定部材の前記一部の領域に取り付けられると共に前記筐体部に取り付けられる熱伝導部材を更に備え、
前記第2の固定部材から前記熱伝導部材を介して前記筐体部への伝熱を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記第1の固定部材と重畳された状態において露出した前記第2の固定部材の前記一部の領域は、前記筐体部の近傍に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
- 前記固定部材は、前記第2の固定部材とで前記第1の固定部材を挟持する第3の固定部材を更に備え、
前記第3の固定部材は前記第1の固定部材よりも熱伝導率の大きい材料で構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
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