JP7308999B1 - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パルストランスとゲートドライバの放熱経路を分離することで部品の熱干渉を最小限に抑制し、部品を直近に実装することで小型・低コスト化を図る。【解決手段】ゲートドライバ5は、多層基板200の第一のパターン10および多層基板200を冷却器300に固定する第一のねじ20を介して冷却器300に熱的に当接されており、第一のパターン10はパルストランス8端子およびパルストランス8の端子に接続される配線と平面視で重ならないように配線している。【選択図】図2

Description

本願は、電力変換装置に関するものである。
ハイブリッド自動車(HEV)あるいは電気自動車(EV)等に搭載される電力変換装置には小型化、低コスト化が求められる。
入力電力に基づいて出力電力を制御する車載電力変換装置においては、高価な絶縁ICの代わりに、低コストのパルストランスがしばしば用いられる。
しかしながら、複数のスイッチング素子の駆動にそれぞれパルストランスを使用した場合、実装面積が拡大し、大型化につながる懸念があった。そこで、例えば、多出力のパルストランスと多出力のゲートドライバを組み合わせ小型化する技術があった。(例えば下記特許文献1参照)。
特開2021―168534号公報
パルストランスと、これを駆動するゲートドライバは直列的に繋がっており、二つの部品を繋ぐ配線はノイズ重畳を考慮しそれぞれ近傍に配置する必要がある。これらは近傍に配置していることから、どちらか一方が発熱した場合、多層基板の樹脂または多層基板のパターン等を介して他方に熱干渉し、熱の煽りを受けた部品は部品定格温度を超過する傾向にあった。多出力の部品では発熱しやすい傾向にあることから、この課題は上記のような手法ではより顕著となる。発熱の抑制を目的として直流抵抗を下げるために配線を太くする等した場合、部品が大型化、ひいては電力変換器全体が大型化していた。熱干渉しないように部品間の距離を取った場合、実装面積の観点から基板が大型化し、また、ノイズが重畳する可能性が有った。
本願は、上記課題を解決するためのものであり、実装部品ごとに放熱経路を形成することで、部品間において発生する熱干渉による発熱を抑制し部品、ひいては電力変換装置を小型化且つ低コストにすることを目的としている。
本願に開示される電力変換装置は、半導体スイッチング素子の駆動信号を生成する制御部から出力された駆動信号を受け取りゲート信号を出力するゲートドライバと、ゲートドライバから半導体スイッチング素子にゲート信号を伝達するパルストランスが多層基板に実装された電力変換装置において、ゲートドライバは多層基板に設けられた第一のパターンおよび多層基板を冷却器に固定する第一のねじを介して冷却器と熱的に当接されており、第一のパターンはパルストランスの端子およびパルストランスの端子に接続される配線と平面視で重ならず、且つ、前記パルストランスは前記多層基板に設けられた配線のための第二のパターンおよび前記多層基板を前記冷却器に固定する第二のねじを介して前記冷却器に熱的に当接されており、前記多層基板にて前記第一のパターンと前記第二のパターンは平面視で重ならないものである。


本願の電力変換装置によれば、小型のパルストランス及びゲートドライバの実装を可能にし、さらにこれらを直近に配置することが可能であるため、小型かつ低コストの電力変換装置を実現できる。
実施の形態1に係る電力変換装置の回路構成例を示す回路図である。 実施の形態1に係る電力変換装置における放熱経路の分断例を平面視にて示す図である。 実施の形態1に係る電力変換装置における放熱経路の分断例を側面視にて示す図である。 実施の形態1に係る電力変換装置におけるパルストランスが放熱パターンを有する例を平面視にて示す図である。 実施の形態1に係る電力変換装置におけるパルストランスが放熱パターンを有する例を側面視にて示す図である。 実施の形態1に係る電力変換装置においてスリットを使用した放熱経路の分断例を平面視にて示す図である。 実施の形態1に係る電力変換装置においてスリットを使用した放熱経路の分断例を側面視にて示す図である。 実施の形態1に係る電力変換装置においてパルストランスの端子直下に放熱経路を設けた例を平面視にて示す図である。 実施の形態1に係る電力変換装置においてパルストランスの端子直下に放熱経路を設けた例を側面視にて示す図である。 実施の形態1に係る電力変換装置において、パルストランスの巻き線を多層基板に実装した場合における放熱経路の分断例を分解して示す斜視図である。 実施の形態1に係る電力変換装置において、パルストランスの巻き線を多層基板に実装した場合における放熱経路の分断例を平面視にて示す図である。 実施の形態1に係る電力変換装置において、パルストランスの巻き線を多層基板に実装した場合における放熱経路の分断例を側面視にて示す図である。 実施の形態1に係る電力変換装置において、パルストランスの巻き線及び冷却パターンを冷却器に当接した場合における放熱経路の分断例を平面視にて示す図である。 実施の形態1に係る電力変換装置において、パルストランスの巻き線及び冷却パターンを冷却器に当接した場合における放熱経路の分断例を側面視にて示す図である。 実施の形態1係る電力変換装置おけるゲートドライバの放熱パターンに関する配線例を平面視にて示す図である。
実施の形態1.
以下、実施の形態1について説明する。
図1は、実施の形態1による電力変換装置の一例である。図1に示すように、電力変換装置1000は、半導体スイッチング素子1a~1dと、トランス2と、ダイオード3a~3dと、平滑リアクトル4とで主回路が構成される。制御部100により生成されたゲート信号はゲートドライバ5、ゲート抵抗6、直流カット用コンデンサ7、パルストランス8、ゲート抵抗9a~9dを介して半導体スイッチング素子1a~1dのゲートに当接され、それぞれを駆動する。半導体スイッチング素子1a~1dは、例えばMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)あるいはIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等の自己消弧型半導体、ワイドバンドギャップ半導体でもよい。
制御部100は、センシングされた電力変換装置1000の入出力電圧および入出力電流などを元に、所望のトポロジーで半導体スイッチング素子1a~1dを駆動する。制御部100より出力されたゲート信号はゲートドライバ5に伝達される。
ゲートドライバ5は、パルストランス8を介して、各半導体スイッチング素子1a~1dを駆動する。なお、本実施の形態では、2出力を有する2出力タイプの1つのゲートドライバICとしているが、1出力を有する1出力タイプのゲートドライバを2個使用する、あるいは、半導体部品であるディスクリートで構成してもよい。パルストランス8は、2つ以上の半導体スイッチング素子1a~1dに接続され、ゲートドライバ5は、2つ以上の半導体スイッチング素子1a~1dを駆動する。
ゲートドライバ5より伝達されたゲート信号はパルストランス8を介して、半導体スイッチング素子1a,1dと1b,1cの組合せで片側アームずつ駆動する。パルストランスの適用により、高圧側と低圧側を絶縁でき、また、スイッチング素子を駆動するための新たな電源回路を追加する必要がなく、電源回路数を最小限にできる。
本実施の形態では、半導体スイッチング素子1aをオンしている際には、半導体スイッチング素子1bをオフするよう出力側極性を相互逆に当接させる。このようにすることで、アーム短絡が防止することができる。
ゲート抵抗6および9a~9dを、パルストランス8の前後に備え、各半導体スイッチング素子1a~1dに印加されるときの波形を調整することで、主回路スイッチング動作時の電圧、電流の立ち上がりおよび立ち下がりを調整できる。この調整により、主回路スイッチング動作時のサージ電圧を抑制でき、これにより、主回路のスイッチング起因によるノイズ発生を抑制できる。ゲート抵抗6および9a~9dはそれぞれ一素子のみ記載しているが、並列、直列あるいは複数組合せで実現してもよい。
直流カット用コンデンサ7は、パルストランス入力への直流成分をカットするためのもので、これにより、パルストランスの損失を軽減し、パルストランスの磁気飽和を抑制、パルストランスの小型化に寄与する。
パルストランス8とゲートドライバの5間の配線におけるノイズ重畳を避けるため、これら二つの部品は直近に配置する必要がある。ゲート信号を伝達する際、パルストランス8およびゲートドライバ5内部において電流が発生し、これにより生じた損失で発熱するが、この時、パルストランス8およびゲートドライバ5は直近に配置されているため、どちらか一方の熱が他方に伝わる熱干渉が発生する。この熱干渉は、冷却パターン、パルストランス8およびゲートドライバ5の周辺の空気、パルストランス8およびゲートドライバ5が実装されている基板の樹脂等を介して発生する。
以下では、熱干渉経路を分断することでパルストランス8およびゲートドライバ5を直近に配置しながら、パルストランスの巻き線を太くすることをせずに小型化できる構成について説明する。
図2、図3に記載のように、ゲートドライバ5は制御部100よりゲートドライバ5の入力線18を介して入力されたゲート信号を、多層基板200に実装されたゲート抵抗6および直流カット用コンデンサ7等を含んだ回路部品群23と、これら回路部品群とパルストランス8との間のパターン15を介してパルストランス8に伝達する。なお、以降の図の側面視は、平面視の基板手前方向から見た側面の透視図である。
パルストランス8に入力されたゲート信号はパルストランス8と半導体スイッチング素子1a~1dとの間のパターン17に出力され、ゲート抵抗9a~9dを介して半導体スイッチング素子1a~1dのゲート部に入力される。ゲートドライバ5は多層基板200における配線のための第一のパターン10、第一のパターン10において後述の第一のねじ20周辺に設けられたランドおよび多層基板200を固定するための第一のねじ20を介して冷却器300の突起部300aを介して熱的に当接される。以降、図に記載のねじは存在の明示のため、前面に示している。この時、第一のパターン10はゲートドライバ5のサーマルパッド19に当接される。また、パルストランス8の端子と第一のパターン10、パルストランス8および回路部品群23間のパターン15と第一のパターン10がそれぞれ平面視で重ならないように配線する。
なお、第一のパターン10は一般的にGNDパターンであり、例えば、ノイズ抑制のために回路部品群23の周囲まで広がっている。パルストランス8の端子およびパルストランス8および回路部品群23間のパターン15の下層に第一のパターン10を配線した場合、ゲートドライバ5において発生した熱は第一のパターン10、第一のパターン10上の、パルストランス8の端子およびパルストランス8および回路部品群23間のパターン15を介してパルストランス8の内部に伝わる。
このような熱干渉を防ぐため、前述のようにパルストランス8の端子、パルストランス8および回路部品群23間のパターン15と、第一のパターン10が重ならないように配線する。熱干渉を抑制した結果、部品定格温度内に抑えることができるため、実装部品を小型にすることができ、ひいては電力変換器を小型化できる。
以下では、パルストランス8に対しても冷却パターンを設けた場合について説明する。先の形態と同様、図4、図5に示す通り、パルストランス8およびゲートドライバ5は多層基板200に実装された回路部品群23と、これら回路部品群とパルストランス8間のパターン15を介してゲート信号を伝達する。ゲートドライバ5は多層基板200における第一のパターン10、第一のパターン10における第一のねじ20周辺に設けられたランドおよび多層基板200を固定するための第一のねじ20を介して冷却器300に熱的に当接される。
一方、パルストランス8は絶縁性の放熱部材29、放熱部材29に当接された多層基板200の配線のための第二のパターン11、第二のパターン11に設けられた後述の第二のねじ21周辺に設けられたランドおよび多層基板200を固定するための第二のねじ21を介して冷却器300の突起部300aを介して熱的に当接される。この放熱部材29には放熱シートあるいはシリコン系のグリスなどを用いてもよい。
上記の構成において、第一のパターン10と第二のパターン11は分断し、第一のパターン10は第二のパターン11、パルストランス8および回路部品群23間のパターン15とそれぞれ平面視で重ならないように配線しつつ、第一のパターン10と第二のパターン11をそれぞれ冷却器300に突起部300bを介して当接する。
第一のパターン10と第二のパターン11が分断されていないもしくは平面視で重なっていた場合、ゲートドライバ5の方がパルストランス8よりも高温である環境下において、その熱はゲートドライバ5から第一のパターン10および第一のねじ20を介して冷却器300に放熱される一方で、第一のパターン10、第二のパターン11を介してパルストランス8へと熱が伝達し、パルストランス8の温度が上昇する。そこで、第一のパターン10と第二のパターン11は分断することで熱の伝達経路を無くし、熱干渉による発熱を抑制する。熱干渉を抑制した結果、部品定格温度内に抑えることができるため、実装部品を小型にすることができ、ひいては電力変換器を小型化できる。
以下では、多層基板のパターンによる熱干渉だけでなく、多層基板の基材を介した熱干渉経路を抑制する方法について説明する。前述の通り、パルストランス8およびゲートドライバ5における熱の伝達経路は多層基板におけるパターンだけではなく、多層基板に充填された基材も同様に伝達経路になりうる。そこで、図6、図7に記載のように、前述の第一のパターンと第二のパターン間および、パルストランス8およびゲートドライバ5の間に基材が充填されていない空間(スリット28)を設ける。
このスリット28により、多層基板の樹脂を介したパルストランス8およびゲートドライバ5間の熱干渉も抑制できるため、熱干渉の影響を最小限化出来る。このスリット28と、パルストランス8および回路部品群23間のパターン15との間には、例えば、基板を製造する上で必要な最小距離をもうける。製造制約として距離を無くせる場合は、スリット28にパルストランス8および回路部品群23間のパターン15が露出するため、パルストランス8および回路部品群23間のパターン15と冷却器300との間に絶縁距離を設ける。
パルストランス8における第二のパターン11は、図8、図9に記載のように、パルストランス8の端子と基板平面視で重なるような、内層の基板パターンとしてもよい。このような構成とすることで、パルストランス8において発生した熱はパルストランス8の端子を介してパルストランス8および半導体スイッチング素子1a~1d間のパターン17、パルストランス8および半導体スイッチング素子1a~1d間のパターン17に重なる第二のパターン11に伝達される。さらにスルーホール30を介して表層に設けられた第二のパターン11のランド、第二のねじ21を介して冷却器300に伝達されることで放熱される。ゲートドライバ5は多層基板200における第一のパターン10、第一のパターン10における第一のねじ20周辺に設けられたランドおよび多層基板200を固定するための第一のねじ20を介して冷却器300に熱的に当接される。このような構成においては、前述した放熱部材29を用いる必要が無くなるため、低コスト化を実現できる。
前述のパルストランス8の巻き線は多層基板に実装してもよい。この場合、基板に穴をあけて、コアを挿入し、コアの周囲の基板パターンにて巻線を形成する。例えば、図10に記載のように多層基板200の第二層L2においてパルストランスのコア24およびコア25の周囲を周回した一次側巻き線14は多層基板200のスルーホールを通り、第三層L3を介して一次側の入力側に戻り、パルストランス8および回路部品群23間のパターン15に当接する。同様に、多層基板200の第一層L1においてコアの周囲を周回した二次側巻き線16は多層基板200のスルーホールを通り、第四層L4を介して二次側の入力側に戻り、パルストランス8および半導体スイッチング素子1a~1d間のパターン17に当接される。このような構成をとることで、パルストランス8の部品高を抑制できるため、電力変換器を小型化できる。
巻き線を多層基板200に実装した場合、パターンにおいて発生した熱はコアに囲まれた空間に溜まり、放熱しにくい。そこで図11、図12に示すように、パルストランス8の二次側巻き線16の最外層の一部の配線を太くして、パルストランス8の一次側巻き線14と平面視で重ならないような二次側巻き線配線拡大領域27を作り、二次側巻き線配線拡大領域27と平面視で重なるように第四のパターン13を配線の上、スルーホール30で第一層L1の第三のパターン12に当接する。
パルストランス8の一次側巻き線14は、二次側巻き線16と同様に、最外層の一部の配線を太くして、パルストランス8の二次側巻き線16と平面視で重ならないような一次側巻き線配線拡大領域26を作り、一次側巻き線配線拡大領域26と平面視で重なるように第三のパターン12を配線する。
第三のパターン12は、多層基板200を冷却器300に固定する第二のねじ21を介して冷却器300に熱的に当接する。また、ゲートドライバ5は多層基板200における第一のパターン10、第一のパターン10に設けられたランドおよび第一のパターン10多層基板200を固定するための第一のねじ20を介して冷却器300に突起部300aを介して熱的に当接される。
前述のような構成において、第一のパターン10と表層の第三のパターン12、第一のパターン10と内層の第四のパターン13はそれぞれ当接しない。このような構成にすることで、パルストランス8およびゲートドライバ5間に発生する熱干渉を抑制しつつ、パルストランス8の巻き線を多層基板に実装したことによって発生する熱の伝達も抑制できる。パルストランス8の一次側巻き線14において発生した熱は、隣接する表層の第三のパターン12、第三のパターン12において設けられた第二のねじ21周辺のランドおよび第二のねじ21を介して冷却器300に放熱される。
また、パルストランス8の二次側巻き線において発生した熱は、隣接する内層の第四のパターン13、第四のパターン13に設けられたスルーホール30を介して表層の第三のパターン12に伝達され、一次側巻き線同様、第三のパターン12において設けられた第二のねじ周辺のランドおよび第二のねじ21を介して冷却器300の突起部300bを介した放熱される。この時、パルストランス8において発生した熱、ゲートドライバ5において発生した熱はそれぞれ別の経路をたどって放熱されるため、熱干渉が発生せず、それぞれを小型化できる。本形態では、パルストランス8の一次側巻き線における冷却パターンと二次側巻き線における冷却パターンを同一のものとしたが、一次側巻き線と二次側巻き線で放熱パターンを分け、それぞれにねじを設けて冷却器に当接してもよい。一次側巻き線と二次側巻き線で放熱パターンを分けることでより効率的にパルストランス8を冷却することができる。
また、上記ではパルストランス8の一次側巻き線および二次側巻き線を冷却するものとしたが、それぞれに接続されるパルストランス8および回路部品群23間のパターン15およびパルストランス8および半導体スイッチング素子1a~1d間のパターン17を冷却した場合についても同様の効果が期待できる。加えて、本実施の形態では4層基板とし、パルストランス8の一次側巻き線14の上下層に冷却パターンとして第三のパターン12、パルストランス8の二次側巻き線16の上下層に冷却パターンとして第四のパターン13を設けているが、6層基板として、第一層にパルストランス8の二次側巻き線16の冷却パターンとして第四のパターン13を、第二層にパルストランス8の二次側巻き線16を、第三層にパルストランス8の一次側巻き線14を、第四層にパルストランス8の一次側巻き線14の冷却パターンとして第三のパターン12を、第五層にパルストランス8の一次側巻き線14を、第六層にパルストランス8の二次側巻き線16を配線することで各巻き線を冷却しても同様の効果が期待できる。
以下では、パルストランス8の冷却パターンに対してねじを設けずに、ゲートドライバ5との放熱経路を分離する方法について説明する。先述では、パルストランス8の一次巻線が内層(第二層L2、第三層L3)、二次巻線を表層(第一層L1、第四層L4)としたが、ここではパルストランス8の二次巻線が内層(第二層L2、第三層L3)、一次巻線が表層(第一層L1、第四層L4)の場合について説明する。多層基板200の第一層L1においてコアの周囲を周回した一次側巻き線14は多層基板200のスルーホールを通り、第四層L4を介して一次側の入力側に戻る。同様に、多層基板200の第二層L2においてコアの周囲を周回した二次側巻き線16は多層基板200のスルーホールを通り、第三層L3を介して二次側の入力側に戻る。図13、図14に示すようにパルストランス8の一次側巻き線14は多層基板200の表層(第一層L1、第四層L4)に配線される。
一方で、パルストランス8の二次側巻き線16は内層(第二層L2、第三層L3)に配線され、パルストランス8の二次側巻き線16の最外層の一部の配線を太くして、パルストランス8の一次側巻き線14と平面視で重ならないような二次側巻き線配線拡大領域27を作り、二次側巻き線配線拡大領域27と平面視で重なるように第三のパターン12を配線する。この場合、第三のパターン12の一部およびパルストランス8の一次側巻き線の一部にはレジストを設けず、配線を露出させ、絶縁性の放熱部材29を介して冷却器300に熱的に当接する。ゲートドライバ5は多層基板200における第一のパターン10、第一のパターン10に設けられたランドおよび多層基板200を固定するための第一のねじ20を介して冷却器300に熱的に当接される。ゲートドライバ5において発生した熱は第一のパターン10、第一のパターン10に設けられた第一のねじ20の周辺のランド、第一のねじ20を介して冷却器300に放熱される。一方でパルストランス8の一次側巻き線において発生した熱は、放熱部材29を介して冷却器300に放熱され、二次側巻き線16において発生した熱は二次側巻き線配線拡大領域27から隣接する第三のパターン12および放熱部材29を介して冷却器300に放熱される。このような構成をとることで、ねじ等の部品を介さずに、パルストランス8の巻き線をそれぞれ直接冷却しながら、ゲートドライバ5の放熱経路と分断することが可能となる。
パルストランス8の二次側はゲート抵抗9a~9dを介して半導体スイッチング素子1a~1dに当接されているため、必然的にパルストランス8の二次側は高電圧系統となる。一方で、パルストランス8の一次側は直流カット用コンデンサ7、ゲート抵抗6、ゲートドライバ5を介して制御部100に当接されており、これらは低電圧系統である。パルストランス8の巻き線を多層基板200の表層に配線した場合、冷却器300とパルストランス8の表層に配線された巻き線間には絶縁距離の確保が必要となる。そこで、図13、図14に関して述べたように、パルストランス8の一次側巻き線14を表層に配線することで、二次側巻き線16を表面に配線した場合よりも冷却器と基板間高さの絶縁距離が短くて済み、電力変換器の高さを抑制できるため、電力変換器の小型化に寄与できる。
以下では、ゲートドライバ5の放熱パターンである第一のパターン10の最適な配線方法について説明する。ゲートドライバ5の放熱パターンである第一のパターン10をパルストランス8の直近に配線した場合、ゲートドライバ5において発生した熱はパルストランス8またはゲートドライバ5の周辺の空気、または基材を介してパルストランス8に伝達される。そこで、図15に示すように、ゲートドライバ5を中心としてパルストランス8方向に伸びる線を第一の線Laとし、第一の線Laに直交し、パルストランス8に当接される回路部品群23のパルストランス8側端を通る線を第二の線Lbとした時、第一のパターン10を第二の線Lbからパルストランス8とは逆の方向に広げるよう配線する。このような構造とすることで、ゲートドライバ5の放熱パターンである第一のパターン10からパルストランス8に対する熱干渉を最小限に抑制できる。
パルストランス8またはゲートドライバ5は多入出力のものでもよい。多入出力の部品においては、複数のスイッチング素子を駆動するにあたって電流量が増加するため、これに伴い損失が増加、発熱しやすくなる。単入出力に比べ、この発熱量は大きくなることから、熱干渉の影響も大きくなるため、パルストランス8およびゲートドライバ5の放熱経路を分断することによる熱干渉の最小限化の影響は大きい。また、多入出力のものを用いることで実装面積を削減、小型化できる。
本願は、例示的な実施の形態が記載されているが、実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合が含まれるものとする。
1a~1d 半導体スイッチング素子、5 ゲートドライバ、8 パルストランス、10 第一のパターン、11 第二のパターン、12 第三のパターン、13 第四のパターン、14 一次側巻き線、16 二次側巻き線、20 第一のねじ、21 第二のねじ、23 回路部品群、28 スリット、29 放熱部材、100 制御部、200 多層基板、300 冷却器、1000 電力変換装置

Claims (10)

  1. 半導体スイッチング素子の駆動信号を生成する制御部から出力された駆動信号を受け取りゲート信号を出力するゲートドライバと、前記ゲートドライバから前記半導体スイッチング素子にゲート信号を伝達するパルストランスが多層基板に実装された電力変換装置において、前記ゲートドライバは前記多層基板に設けられた配線のための第一のパターンおよび前記多層基板を冷却器に固定する第一のねじを介して前記冷却器と熱的に当接されており、前記第一のパターンは前記パルストランスの端子および前記パルストランスの端子に接続される配線と平面視で重ならず、且つ、前記パルストランスは前記多層基板に設けられた配線のための第二のパターンおよび前記多層基板を前記冷却器に固定する第二のねじを介して前記冷却器に熱的に当接されており、前記多層基板にて前記第一のパターンと前記第二のパターンは平面視で重ならないことを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記多層基板において、前記第一のパターンと前記第二のパターンの間の少なくとも一部にはスリットが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記第二のパターンは前記パルストランスの端子と平面視で重なっていることを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  4. 前記パルストランスの巻き線は前記多層基板のパターンで実装され、
    前記パルストランスのコアは前記多層基板の基材が充填されていない空間に形成されていることを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  5. 前記第二のパターンは、前記パルストランスの前記巻き線の一部と平面視で重なり、前記パルストランスの前記巻き線に隣接する層に配線されており、前記パルストランスの前記巻き線の一部は、前記第二のパターンおよび前記多層基板を前記冷却器に固定する前記第二のねじを介して熱的に前記冷却器に当接されていることを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  6. 前記多層基板の表層に配線された前記パルストランスの一次側巻き線または前記パルストランスの二次側巻き線のいずれか一方の巻き線の内の一部は絶縁性を有する第一の放熱部材を介して前記冷却器に熱的に当接されており、
    表層に配線された前記パルストランスの前記一次側巻き線または前記パルストランスの前記二次側巻き線のもう一方の巻き線の内の一部は前記多層基板の内層に配線されており、
    前記第二のパターンは内層に配線された前記パルストランスの前記一次側巻き線または前記パルストランスの二次側巻き線の一部と平面視で重なって隣接する層に配線され、絶縁性を有する第二の放熱部材を介して前記冷却器に熱的に当接されており、
    内層に配線された前記パルストランスの前記一次側巻き線または前記パルストランスの前記二次側巻き線の一部は、前記第二のパターンおよび前記第二の放熱部材を介して熱的に前記冷却器に当接されていることを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  7. 前記多層基板の表層に前記パルストランスの前記一次側巻き線が配線されており、
    前記多層基板の内層に前記パルストランスの前記二次側巻き線が配線されていることを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  8. 前記ゲートドライバを中心として前記パルストランスの方向に伸びる線を第一の線とし、前記第一の線に直交し、前記パルストランスに当接される配線端を通る線を第二の線とした時、前記第一のパターンは前記第二の線から前記パルストランスとは逆の方向に広がっていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  9. 前記パルストランスは2つ以上の前記半導体スイッチング素子に接続されていることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  10. 前記ゲートドライバは2つ以上の前記半導体スイッチング素子を駆動することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の電力変換装置。
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