以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者(ら)は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
以下、本発明をBDレコーダに適用した実施の形態について図面を用いて説明する。
I.目次
1.実施の形態1
1−1.概要
1−2.外観構成
1−3.電気的構成
1−4.動作
1−4−1.初期設定動作(お買い上げ設定動作)
1−4−2.タイムシフト録画予約動作
1−4−2−1.事前処理動作
1−4−2−2.録画予約動作
1−4−3.視聴時におけるB−CASカード切替動作
1−4−4.通電制御動作
1−4−5.有料放送に関する警告画面表示動作
1−4−6.共用B−CASカードの契約状況確認動作、及び契約状況表示動作
1−4−7.放送メールの受信動作、及び放送メールの一覧表示動作
1−4−8.共用B−CASカードの変化を検出した場合の動作
1−4−9.NHK(日本放送協会)自動表示メッセージの表示動作
1−4−10.録画予約状況の一覧画面の表示動作
1−4−11.有料放送契約の案内画面の表示動作
2.実施の形態2
2−1.外観構成、及び電気的構成
2−2.初期設定動作(お買い上げ設定動作)
3.実施の形態3
3−1.通電制御動作
4.他の実施形態
1.実施の形態1
以下、本開示の思想をBDレコーダに適用した実施の形態1について図面を用いて説明する。
1−1.概要
BDレコーダの概要について図1を用いて説明する。図1は、BDレコーダ100の外観斜視図である。BDレコーダ100は、放送番組を録画できる。BDレコーダ100は、12個のチューナを有する。BDレコーダ100は、12個のチューナのうち、9個のチューナをタイムシフト録画に用い、3個のチューナを通常の録画、若しくは視聴に用いる。
ここで、「タイムシフト録画」とは、使用者により選択されたチャンネルにおいて放送される番組をチューナを介して常時受信し、受信した番組に基づいて生成した番組データを常時内部のハードディスクに記録する録画方式である。タイムシフト録画をする場合、BDレコーダ100は、使用者により選択されたチャンネルにおいて放送される番組に関して、常時一定期間分(例えば1週間分)の番組データをハードディスクに記憶しておく。一定期間分の容量を超える場合、BDレコーダ100は、同一チャンネルの古い番組データから消去する。
一方、「通常の録画」とは、使用者により選択された番組をチューナを介して受信し、受信した番組に基づいて生成した番組データを内部のハードディスクに記録する録画方式である。通常の録画としては、予約録画と現在放送されている番組の録画とがある。予約録画とは、将来放送される番組の録画の予約を使用者が事前に行い、予約されている日時になると、BDレコーダ100が自動的に予約されている番組を受信し、受信した番組に基づいて生成した番組データを自動的にハードディスクに記録する録画方式である。
また、チューナが放送を受信して生成する番組データは、デスクランブル処理前の番組データである。デスクランブル処理前の番組データは暗号化された状態である。使用者は、デスクランブル処理前の番組データを視認しても番組コンテンツを認識できない。従って、BDレコーダ100は、デスクランブル処理前の番組データに対して、デスクランブル処理を施す必要がある。デスクランブル処理には、B−CASカードが必要である。1枚のB−CASカードによって同時にデスクランブル処理できる番組データ数は有限である。本実施形態では、1枚のB−CASカードにより3チャンネル分の番組データに対して同時にデスクランブル処理が可能であるとする。本実施形態のBDレコーダ100は、12個のチューナからの12チャンネル分の番組データを処理するため、4枚のB−CASカードを用いる。
ところで、放送番組には、使用者が個別に放送事業者と契約することで視聴が可能となる有料番組がある。この有料番組を視聴するための放送事業者との契約は、B−CASカード毎に締結する必要がある。つまり、4枚のB−CASカードを用いるような装置において、全てのチューナで有料放送を視聴したい場合には、最大4枚分の有料放送契約を放送事業者と締結する必要がある。一方、一部のチューナでのみ有料放送を視聴できればよいと考える場合には、一部のB−CASカードについてのみ有料放送契約を放送事業者と締結すればよい。
使用者が一部のB−CASカードについてのみ有料放送契約を締結した場合には、有料放送契約を締結しているB−CASカードと有料放送契約を締結していないB−CASカードとが装置において混在することとなる。このような場合に、どのB−CASカードについて有料放送契約を締結しており、どのB−CASカードについて有料放送契約を締結していないかについて使用者が混同する恐れがある。有料放送契約を締結していないB−CASカードに対応しているチューナに対して有料放送のタイムシフト録画の設定や予約録画の設定をしてしまった場合、使用者が録画したいと考えていた番組が録画されないような事態が生じ得る。
また、B−CASカードには、有料放送の無料視聴期間が設定されている。上述した通り、BDレコーダ100には、4枚のB−CASカードが同梱されることとなる。使用者が1枚目のB−CASカードを使用し、有料放送の無料視聴期間内に有料放送を楽しみ、1枚目のB−CASカードの無料視聴期間が満了したとする。次いで、使用者が2枚目のB−CASカードを使用し、有料放送の無料視聴期間内に有料放送を楽しんだとする。この場合には、B−CASカードに対する有料放送の無料視聴期間が、放送事業者の意図に反して、実質的に延長されることとなる。このような事態は有料放送の放送事業者にとって好ましくない。
このように、有料放送契約を締結可能なB−CASカードを複数枚使用する信号処理装置においては様々な問題が生じうる。
BDレコーダ100は、有料放送契約を締結可能なB−CASカードを複数枚使用可能な信号処理装置において生じ得る問題の少なくとも一部を解決するために構成上の工夫を取り入れている。この構成上の工夫について以下詳細に説明する。
1−2.外観構成
BDレコーダ100の外観構成に関して図1、図2を用いて説明する。図2は、BDレコーダ100の背面を示す外観模式図である。図1に示すように、BDレコーダ100は、正面側にBDドライブ110、及びB−CASカードスロット120を有する。また、図2に示すように、BDレコーダ100は、背面側にB−CASカードスロット130、B−CASカードスロット140、B−CASカードスロット150、及び地デジアンテナ取付部121〜BS/CSアンテナ取付部152を有する。
ここで、B−CASカードスロット120、B−CASカードスロット130、B−CASカードスロット140、及びB−CASカードスロット150のそれぞれに対応するB−CASカードについて説明する。
BDレコーダ100の前面に設けられたB−CASカードスロット120は、BS、CS、地上デジタル放送に対応したB−CASカードである共用B−CASカード(赤色)に対応している。また、B−CASカードスロット120に挿入される共用B−CASカードは、通常録画若しくは視聴に用いられる。また、受信したデータ放送において、表示されるB−CASカードのカードIDは、原則としてB−CASカードスロット120に挿入されている共用B−CASカードを用いることで行われる。この共用B−CASカードの別称を「代表カード」という。このように構成する理由を説明する。
仮に、データ放送において、何れのB−CASカードのカードIDが表示されるかが特定されていないとする。また、データ放送において、使用者にゲームを楽しませるような放送がある。このゲームを始めるにあたって、使用者がB−CASカードのカードIDを機器に入力する必要がある場合がある。このようなゲームのデータ放送においては、ゲームのポイントがカードIDに紐づいて加算される。このような場合に、使用者がB−CASカードのカードIDを入力する画面に毎回異なるB−CASカードのカードIDが表示されると、使用者がゲームを始める際に毎回異なるB−CASカードのカードIDを入力してしまう恐れがある。このような事態が生じると、使用者は毎回同じゲームをしているにも関わらず、ゲームのポイントが複数のカードIDに分散して加算されてしまう。そこで、本実施形態のBDレコーダ100では、データ放送において表示するカードIDを代表カードのカードIDとすることで、このような事態を回避している。
BDレコーダ100の背面に設けられたB−CASカードスロット130は、BS、CS、地上デジタル放送に対応しているB−CASカードであるが、共用B−CASカードよりもサイズが小さいmini共用B−CASカード(赤色)に対応している。このため、B−CASカードスロット130は、B−CASカードスロット120よりもサイズが小さい。また、BDレコーダ100の背面に設けられた他のB−CASカードスロット140及び150は、地上デジタル放送にのみ対応したB−CASカードであり、共用B−CASカードよりもサイズが小さいmini地デジ専用B−CASカード(青色)に対応している。B−CASカードスロット130〜150は、タイムシフト録画に用いられる。また、B−CASカードスロット130〜150は、取り扱うカードのサイズが小さいことから、B−CASカードスロット120よりも小さいサイズで構成される。
このように、本実施の形態にかかるBDレコーダ100は、機器の正面側に通常録画若しくは視聴用のB−CASカードのスロットを配置し、背面側にタイムシフト録画用のB−CASカードのスロットを配置している。従って、通常録画若しくは視聴用のB−CASカードに対して有料放送契約を締結しているような場合に、機器の正面側のスロットに挿入されているB−CASカードが有料放送契約を締結しているB−CASカードであることを使用者に簡単に認識させられる。
また、タイムシフト録画用のB−CASカードが有料放送契約を締結しているような場合においても、BDレコーダ100は、タイムシフト録画用のB−CASカードのうち、mini共用B−CASカード(赤色)は一枚だけであるので(他の2枚のB−CASカードは、mini地デジ専用B−CASカード(青色))、機器の背面側のスロットに挿入されているB−CASカードのうち何れのB−CASカードが有料放送契約を締結しているかを使用者に簡単に認識させられる。
また、BDレコーダ100は、機器の正面側に挿入されるB−CASカードと機器の背面側に挿入されるB−CASカードとのサイズを異ならせている。これにより、未だB−CASカードがBDレコーダ100に挿入されていない状態で、通常録画若しくは視聴用のB−CASカードに対して有料放送契約を締結したと使用者が認識しているような場合、使用者は、B−CASカードの大きさを見るだけで、大きい方の共用B−CASカードが有料放送契約を締結したB−CASカードであると認識できる。一方、未だB−CASカードがBDレコーダ100に挿入されていない状態で、タイムシフト録画用のB−CASカードに対して有料放送契約を締結したと使用者が認識しているような場合、使用者は、B−CASカードの大きさを見るだけで、小さい方の共用B−CASカードが有料放送契約を締結したB−CASカードであると認識できる。
1−3.電気的構成
BDレコーダ100の電気的構成について図3を用いて説明する。図3は、BDレコーダ100の電気的構成を示すブロック図である。BDレコーダ100は、通常録画、若しくは視聴用に用いられるブロックと、タイムシフト録画用に用いられるブロックとから構成される。まず、通常録画若しくは視聴用に用いられるブロックについて説明する。
1−3−1 通常録画/視聴用ブロックの構成
通常の録画若しくは視聴に用いられるブロックには、チューナ123〜125が含まれる。チューナ123、チューナ124、及びチューナ125は、地上波デジタル放送用アンテナ、若しくはBS/CS放送用アンテナを介して受信した電波のうち、使用者が選局しているチャンネルの電波を抽出する。チューナ123、チューナ124、及びチューナ125は、抽出した電波に基づいて、デスクランブル処理前の番組データを生成する。また、チューナ123、チューナ124、及びチューナ125は、データ放送を受信し、受信したデータ放送に基づいて、データ放送画面を生成する。
デスクランブラ126は、B−CASカードスロット120に挿入されている共用B−CASカードを用いて、デスクランブル処理前の番組データに対してデスクランブル処理を施す。
LSI170は、通常録画、若しくは視聴用に用いられるブロックを制御する制御部である。LSI170は、デスクランブラ126によりデスクランブル処理を施された番組データに対して、エンコード処理、デコード処理等の画像処理を施す。LSI170は、エンコード処理済みの番組データをHDD160に記録したり、HDD160、BDドライブ110、若しくはHDD180に記憶されているエンコード済みの番組データに対してデコード処理を施し、HDMI220にデコード済みの番組データを出力したりする。
HDD160は、動画像データ等を記憶する記憶装置である。また、BDドライブ110は、BDにデータを記録したり、BDに記憶されているデータを読み出したりするドライブである。
以上が通常録画若しくは視聴用に用いられるブロックである。次に、タイムシフト録画に用いられるブロックについて説明する。
1−3−2 タイムシフト録画用ブロックの構成
タイムシフト録画に用いられるブロックには、チューナ133〜135が含まれる。チューナ133、チューナ134、及びチューナ135は、地上波デジタル放送用アンテナ、若しくはBS/CS放送用アンテナを介して受信した電波のうち、使用者が選局しているチャンネルの電波を抽出する。チューナ133、チューナ134、及びチューナ135は、抽出した電波に基づいて、デスクランブル処理前の番組データを生成する。
デスクランブラ136は、B−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードを用いて、デスクランブル処理前の番組データに対してデスクランブル処理を施す。
LSI190は、タイムシフト録画用に用いられるブロックのうちチューナ133、チューナ134、チューナ135を介して生成された番組データを処理するブロックを制御する制御部である。LSI190は、使用者にタイムシフト録画指示されているチャンネルの番組に基づいて生成された番組データを連続的にHDD180に記録する。LSI190は、HDD180に記憶されている特定のチャンネルの番組の長さが所定期間以上になる場合には、同じチャンネルの古い番組の番組データをHDD180から消去する。LSI190は、HDD180に記憶されている特定のチャンネルの番組データの長さが所定期間以上とならないように監視する。
タイムシフト録画に用いられるブロックにはさらにチューナ143〜155が含まれる。チューナ143、チューナ144、チューナ145、チューナ153、チューナ154、及びチューナ155は、抽出した電波に基づいて、デスクランブル処理前の番組データを生成する。
デスクランブラ146、及びデスクランブラ156は、B−CASカードスロット140、及びB−CASカードスロット150に挿入されているmini地デジ専用B−CASカードを用いて、デスクランブル処理前の番組データに対してデスクランブル処理を施す。
LSI200、及びLSI210は、タイムシフト録画用に用いられるブロックのうち、チューナ143、チューナ144、チューナ145、チューナ153、チューナ154、及びチューナ155を介して生成された番組データを処理するブロックを制御する制御部である。LSI200、及びLSI210は、LSI190と同様、HDD180に対するエンコード処理済みの番組データの記録を行う。LSI200、及びLSI210は、LSI190と同様、HDD180に記憶されている特定のチャンネルの番組データの長さが所定期間以上とならないように監視する。
HDD180は、動画像データ等を記憶する記憶装置である。
以上がタイムシフト録画に用いられるブロックである。
使用者は、リモコン400やBDレコーダ本体に設けられた操作ボタン等を介してBDレコーダ100に対して種々の指示を行うことができる。このため、BDレコーダ100は、リモコン400からの指示を受信するリモコン受信部250を備えている。リモコン受信部250は、受信した指示に応じた制御信号をLSI170に送信する。
本実施形態及び以後の実施形態で示すB−CASカードスロット120、130は第1及び第2のBSカードスロットの一例である。デスクランブラ126及び136の組み合わせの構成は復号処理部の一例である。LSI170及びHDMI220の組み合わせの構成は出力部の一例である。リモコン受信部250は受信部の一例である。
1−4.動作
次に、BDレコーダ100の各種動作について図面を用いて説明する。
1−4−1.初期設定動作(お買い上げ設定動作)
BDレコーダ100の初期設定動作(お買い上げ設定動作)について図4〜図9を用いて説明する。ここで、初期設定動作(お買い上げ設定動作)とは、使用者がBDレコーダ100を購入した後、最初に電源を投入した際のBDレコーダ100の動作である。図4は、BDレコーダ100の初期設定動作を説明するためのフローチャートである。図5〜図9は、BDレコーダ100の初期設定時の表示画面を示す模式図である。
使用者により最初に電源が投入されると、BDレコーダ100は、初期設定動作(お買い上げ設定動作)を開始する(S200)。リモコン設定やアンテナ設定等の設定を実行すると、BDレコーダ100は、図5に示すような、本体の前面に共用B−CASカードを挿入するように使用者に促す画面の画像データを出力する(S210)。図5に示すような画面の画像データを出力すると、LSI170は、リモコン受信部250を介して、リモコン400の操作による次の画面へ進む指示を受け付けたかを判断する(S220)。次の画面へ進む指示を受け付けたと判断すると、LSI170は、B−CASカードスロット120に共用B−CASカードが挿入されているかを判断する(S230)。具体的には、LSI170は、B−CASカードの接続自体を電気的な接続の有無で判断する。また、LSI170は、挿入されているB−CASカードが共用B−CASカードであるか、地デジ専用B−CASカードであるかを、B−CASカードのカードIDにより判断する。B−CASカードのカードIDは、共用B−CASカードと、地デジ専用B−CASカードとを区別できるように付与されている。
共用B−CASカードが挿入されていないと判断すると、BDレコーダ100は、図6に示すような、本体の前面に共用B−CASカードが挿入されていない旨を警告する画面の画像データを出力する(S240)。警告画面の画像データを出力すると、LSI170は、使用者から次の画面へ進む指示を受け付けたかを判断する(S250)。次の画面へ進む指示を受け付けたと判断すると、LSI170は、ステップS230に戻り、B−CASカードスロット120に共用B−CASカードが挿入されているかを判断する。
ステップS230において、共用B−CASカードが挿入されていると判断すると、BDレコーダ100は、図7に示すような、本体の背面にmini共用B−CASカードと、mini地デジ専用B−CASカードとを挿入するように使用者に促す画面の画像データを出力する(S260)。
図7に示すような画面の画像データを出力すると、LSI170は、使用者から次の画面へ進む指示を受け付けたかを判断する(S270)。次の画面へ進む指示を受け付けたと判断すると、LSI170は、B−CASカードスロット130、B−CASカードスロット140、B−CASカードスロット150の全てに正しいB−CASカードが挿入されているかを判断する(S280)。
何れかのB−CASカードスロットに正しいB−CASカードが挿入されていないと判断すると、BDレコーダ100は、図7Bに示すような、「本体の背面に正しいB−CASカードが挿入されていない」旨を警告する画面の画像データを出力する(S290)。なお、この画面は、本体の背面の3つのB−CASカードスロットのうち、何れのB−CASカードスロットにB−CASカードが挿入されていないかが分かるような画面となっている。例えば、B−CASカードが挿入されているB−CASカードスロットと、B−CASカードが挿入されていないB−CASカードスロットとで異なる色が付されていてもよいし、B−CASカードが挿入されていないB−CASカードスロットにのみカーソルが付されていてもよい。
ステップS290において警告画面の画像データを出力すると、LSI170は、使用者から次の画面へ進む指示を受け付けたかを判断する(S300)。次の画面へ進む指示を受け付けたと判断すると、ステップS280に進み、LSI170は、B−CASカードスロット130、B−CASカードスロット140、B−CASカードスロット150の全てに正しいB−CASカードが挿入されているかを判断する。
ステップS280において、全てのB−CASカードスロットに正しいB−CASカードが挿入されていると判断すると、BDレコーダ100は、図8または図9に示すような、各B−CASカードの状態を示す画面の画像データを出力する(S300)。
なお、BDレコーダ100は、この画面の画像データを出力している際に、使用者によりリモコン400の左右キーが押下されると、画面において状態を示すB−CASカードの種類を切り換える。例えば、BDレコーダ100は、図8と図9に示すような画面が表示されるよう画像データの出力を切り換える。これらの画面においては、現在表示しているB−CASカードの状態が、何れのB−CASカードスロットに挿入されているB−CASカードに関するものかが分かるようになっている。図8、図9においては、現在、状態が表示されているB−CASカードが挿入されているB−CASカードスロットに斜線が付されている。
このように、本実施の形態にかかるBDレコーダ100は、初期設定時、本体の前面のB−CASカードスロットに正しいB−CASカードが挿入されて初めて、本体の背面のB−CASカードスロットにB−CASカードを挿入することを使用者に促す画面を出力する。これにより、BDレコーダ100は、B−CASカードスロットに正しいB−CASカードを挿入させることを、使用者に確実に実行させることができる。
1−4−2.タイムシフト録画予約動作
1−4−2−1.事前処理動作
BDレコーダ100におけるタイムシフト録画予約の事前処理について図10を用いて説明する。図10は、タイムシフト録画予約の事前処理動作を説明するためのフローチャートである。
タイムシフト録画予約の事前処理は、BDレコーダ100の初期設定(お買い上げ設定)時に実行される。BDレコーダ100は、初期設定(お買い上げ設定)時に、タイムシフト録画予約の設定を使用者に促す。タイムシフト録画予約の設定を使用者に促す画面を出力する前に(S400)、LSI170は、バックグランドでB−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードを使用して、有料チャンネルのデスクランブル処理を実行する(S410)。この有料チャンネルのデスクランブル処理は、B−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードにおける各有料チャンネルを順次切り換えることで、各有料チャンネルに対して実行する。
その後、BDレコーダ100は、タイムシフト録画予約の設定を使用者に促す画面において、各チューナ(チューナ123〜チューナ155)に対してデフォルトのチャンネルを設定する(S420)。なお、デフォルトのチャンネルとしては、地上デジタル放送のチャンネルを優先的に設定し、空いているチューナに対してBSデジタル、若しくはCSのチャンネルを設定する。
このように、本実施の形態にかかるBDレコーダ100は、初期設定時、有料チャンネルで放送される有料番組を自動的に受信し、受信した有料番組に対するデスクランブル処理をB−CASカードスロット130に挿入されたmini共用B−CASカードを使用して実行する。これにより、B−CASカードスロット130に挿入されたmini共用B−CASカードの有料放送の無料視聴期間が自動的にスタートする。その結果、複数枚の共用B−CASカードの無料視聴期間を順次利用することにより、無料視聴期間が実質的に延長されるという問題を解決できる。
1−4−2−2.タイムシフト録画予約動作
BDレコーダ100におけるタイムシフト録画予約の動作について図11〜図15を用いて説明する。図11は、BDレコーダ100におけるタイムシフト録画予約動作を示すフローチャートである。図12は、タイムシフト録画を行う対象チャンネルを設定する予約画面(設定メニュー)を示す図である。図13、図14は、予約画面(設定メニュー)上で選択された対象チャンネルに関する詳細設定画面を示す図である。図15は、有料放送契約に関して使用者に問い合わせる画面を示す図である。
使用者から、タイムシフト録画を行う対象チャンネルを設定するための設定メニューの表示指示を受け付けると、BDレコーダ100は、図12に示すような設定メニューの画面の画像データを、HDMI220を介してテレビ300に対して出力する(S100)。図12において、チャンネル1〜チャンネル3は、それぞれチューナ133〜チューナ135が受信するチャンネルに対応している。また、チャンネル4〜チャンネル6は、チューナ143〜チューナ145が受信するチャンネルに対応している。また、チャンネル7〜チャンネル9は、チューナ153〜チューナ155が受信するチャンネルに対応している。使用者は、リモコン400における十字キーを操作することでカーソル310を移動させることで、図12に示す設定メニュー上でタイムシフト録画の設定を行うチャンネルを選択できる。
設定メニューを表示すると(図11のフローチャートのS100)、BDレコーダ100は、使用者から、タイムシフト録画の設定を行うチャンネルの選択を受け付けるまで待機する(S110)。タイムシフト録画の設定を行うチャンネルの選択(チャンネル1〜チャンネル3)を受け付けると、BDレコーダ100は、選択されたチャンネルに関する詳細設定画面(図13や図14に示されるような画面)を表示する(S120)。
図13や図14に示される詳細設定画面には、受信確認画面320、330が含まれている。受信確認画面320、330においては、デスクランブラ136がB−CASカードスロット130に挿入されているB−CASカードを使用してデスクランブル処理を施した画像が出力される。つまり、BDレコーダ100は、設定メニュー上でタイムシフト録画の候補として選択されたチャンネルの放送を、チューナ133を介して受信する。BDレコーダ100においては、デスクランブル処理前の番組データをデスクランブラ136がB−CASカードスロット130に挿入されているB−CASカードを使用してデスクランブル処理する。従って、タイムシフト録画の対象となるチャンネルとして有料チャンネルが選択されている場合に、B−CASカードスロット130に挿入されているB−CASカードが、その有料放送の契約を締結している場合には、図13に示すように受信確認画面320には、デスクランブル処理済みの番組の画像が表示される。一方、B−CASカードスロット130に挿入されているB−CASカードがその有料放送の契約を締結していない場合、図14に示すように受信確認画面330には、データ放送への案内画面が表示される。すなわち、受信確認画面330には、有料放送契約を使用者に促す画面331が表示される。
ステップS120において詳細設定画面を表示すると、BDレコーダ100は、使用者によりリモコン400に設けられた青色ボタンが押下されたかを判断する(S130)。押下されていないと判断すると、BDレコーダ100は、決定ボタンが押下されたかを判断する(S140)。決定ボタンが押下されたと判断すると、BDレコーダ100は、再度図12に示す設定メニューの画像データをテレビ300に出力する。
一方、ステップS130において、青色ボタンが押下されたと判断すると、BDレコーダ100は、受信確認画面320、330の拡大画面の画像データを出力する(S150)。例えば、図15に示すような拡大画面の画像データが出力される。なお、図15は、一例として、B−CASカードスロット130に挿入されているB−CASカードが有料放送契約を締結していない場合の画面の表示例、すなわち受信確認画面330の拡大画面を示している。ここで、図15の画面は、データ放送の案内チャンネルへの切替を誘導する案内画面(CA代替画面)を示している。さらに、図15の画面においては、通常の視聴画面と区別して、タイムシフト録画における視聴確認画面であることを使用者に認識させるため、データ放送への案内画面に、枠340を付加して表示している。
ステップS150において受信確認画面の拡大画面を出力すると、BDレコーダ100は、使用者から有料放送契約画面の表示指示があるかを判断する(S160)。使用者は、図15のような画面を表示している段階で、リモコン400を使用することで、有料放送契約画面の表示指示(「はい」を選択)を行うことができる。
使用者から有料放送契約画面の表示指示がされると、BDレコーダ100は、有料放送の契約画面(データ放送)の画像データを出力する(S170)。具体的には、BDレコーダ100は、図16に示すような有料放送の契約画面の画像データを出力する。ここで、図16に示す画面は、B−CASカードに関する有料放送の案内を使用者に提示する画面(案内画面)ということもできる。BDレコーダ100は、有料放送の契約画面において、B−CASカードスロット130に挿入されているB−CASカードのカードIDの情報を表示している。上述したように、データ放送において表示されるカードIDは通常代表カード(B−CASカードスロット120に挿入されているB−CASカード)のカードIDである。しかし、本例の場合、有料放送契約を締結すべきB−CASカードはB−CASカードスロット120に挿入されているB−CASカード(代表カード)ではなく、B−CASカードスロット130に挿入されているB−CASカードである。従って、有料放送の契約のためのデータ放送の表示画面において、B−CASカードスロット130に挿入されているB−CASカードのカードIDを用いている。これにより、B−CASカードスロット130に挿入されているB−CASカードに対する有料放送契約を使用者に促している。
このように、本実施の形態にかかるBDレコーダ100においては、タイムシフト録画における予約設定画面において、録画予約候補として選択されているチャンネルに関して、デスクランブラ136においてデスクランブル処理を施された画像を含む画面を出力することとした。これにより、仮に、B−CASカードスロット130に挿入されているB−CASカードが有料放送契約を締結していない場合であっても、使用者は、タイムシフト録画の対象として有料チャンネルを選択した際に、B−CASカードスロット130に挿入されているB−CASカードによっては有料チャンネルをデスクランブル処理できないことを知ることができる。
また、本実施の形態にかかるBDレコーダ100においては、データ放送において表示されるカードIDは原則として代表カード(B−CASカードスロット120に挿入されている共用B−CASカード)のカードIDを用いて行うこととした。しかし、代表カード以外の別のカードに対する有料放送契約についてのデータ放送においては、その別のカードのカードIDを表示することとした(換言すれば、有料放送の案内を使用者に提示する案内画面(例えば、図16)においては、その有料放送の契約を締結したいB−CASカードのカードIDを表示するが、そのような案内画面以外の画面においては、予め定められた代表カードのカードIDを表示する。)。これにより、データ放送の指示に基づいて、代表カード以外のB−CASカードに対する有料放送契約を使用者に促すことができる。使用者は、図16に示すような画面を視聴しながら、有料放送の放送事業者と電話できる。これにより、使用者は、有料放送契約を締結したいB−CASカードのカードIDを電話相手の放送事業者に容易に伝えることができる。放送事業者は、正しいB−CASカードのカードIDを知ることで、正しいB−CASカードに対して有料放送契約を締結できる。
なお、以上ではタイムシフト録画の設定中において、有料放送契約を行うための画面へ誘導する動作について説明したが、通常の放送視聴中において、有料放送契約を行うための画面へ誘導する動作については、後述のセクション1−4−11にて説明する。
1−4−3.視聴時におけるB−CASカード切替動作
BDレコーダ100におけるB−CASカードの切替動作について図17を用いて説明する。BDレコーダ100は、番組の視聴をする際、通常、前面のB−CASカードスロット120に挿入されている共用B−CASカードを使用する。共用B−CASカードを使用して番組データのデスクランブル処理を実行している際(S500)、LSI170は、リモコン400を介して、使用者からデスクランブル処理に使用するB−CASカードの切替指示があるか否かを判断する(S510)。切替指示があったと判断すると、LSI170は、B−CASカードスロット120以外のB−CASカードスロットに挿入されているB−CASカードを使用して、番組データのデスクランブル処理を実行する。ここで、B−CASカードスロット120以外のB−CASカードスロットに挿入されているB−CASカードを使用して、デスクランブル処理を実行した画像は、図15に示すように、枠340が付与された状態で表示される。
このように、本実施の形態にかかるBDレコーダ100は、使用者からの指示に基づいて、B−CASカードスロット120に挿入されたB−CASカードによるデスクランブル処理後のデータを出力するか、B−CASカードスロット120以外のカードスロットに挿入されたB−CASカードによるデスクランブル処理後のデータを出力するかを切り替えることができる。すなわち、使用者からの指示に基づいて、番組データに対してデスクランブル処理を施す際に使用するB−CASカードを変更できる。これにより、使用者は、各B−CASカードによりどのチャンネルを受信できるかを確認できる。
また、本実施の形態にかかるBDレコーダ100は、B−CASカードスロット120(通常視聴・録画用スロット)以外のB−CASカードスロット(タイムシフト録画用スロット)に挿入されているB−CASカードを使用してデスクランブル処理をした場合に、デスクランブル処理済みの番組に対して枠340を付与している(図15参照)。これにより、使用者は、通常視聴/通常録画におけるデスクランブル処理に使用されるB−CASカードではない、タイムシフト録画用のB−CASカードがデスクランブル処理に使用されていることを認識できる。
1−4−4.通電制御動作
BDレコーダ100の通電制御動作について説明する。まず、通電制御動作において参照される通電制御情報について説明する。通電制御情報とは、有料放送契約の更改のために必要な情報である。有料放送の契約期間が満了すると、BDレコーダ100は、有料放送のデスクランブル処理をできなくなってしまう。有料放送契約を更改すると、BDレコーダ100は、放送波を介して、有料放送をデスクランブルするための情報を取得できる。従って、BDレコーダ100は、有料放送をデスクランブルするための情報が放送される期間に起動されている必要がある。この有料放送をデスクランブルするための情報が放送される期間や、放送されるチャンネル等を示す情報が通電制御情報である。
BDレコーダ100における通電制御動作について図18、図19を用いて説明する。図18は、通電制御情報の取得動作を説明するためのフローチャートである。図19は、通電制御情報に基づいて、EMM(Entitlement Management Message)を取得する動作を説明するためのフローチャートである。ここで、EMMとは、各B−CASカードに対する有料チャンネル契約の契約更改に関する情報を含んだ情報である。BDレコーダ100は、B−CASカード毎のEMMを取得することで、B−CASカード毎の有料放送契約を更改できる。
使用者は、放送事業者と契約することで有料放送契約を締結できる(S600)。ここでは、B−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードに関して、有料放送契約を締結したこととする。
有料放送契約が締結されると、LSI190は、チューナ133〜135のうちの何れかのチューナを介して通電制御情報を取得する(S610)。通電制御情報を取得すると、LSI190は、取得した通電制御情報と、B−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードのカードIDとを対応付けて、HDD180に記録する(S620)。
HDD180に通電制御情報が記憶されていることを確認すると、LSI170は、通電制御情報に基づいて、通電が必要な期間に自動的に起動するようにタイマー(図示せず)をセットする(S630)。
LSI170に通電していない状態で(図19のS700)、タイマーが自動的に起動すべき期間を示すと(S710)、LSI170は、自動的に起動する(S720)。自動的に起動すると、LSI170は、チューナ123〜125のうちの何れかのチューナのチャンネル設定をHDD180に記憶されている通電制御情報に基づいて決定し、放送を介してB−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードのEMMを取得する(S730)。
EMMを取得すると、LSI170は、取得したEMMと、B−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードのカードIDとを対応付けてHDD180に記録する(S740)。
EMMをHDD180に記録すると、LSI170は、現時刻が、タイムシフト録画用のブロックのメンテナンス期間(1日のうち10分程度設けられている)に達したかを判断する(S750)。メンテナンス期間になったと判断すると、LSI170は、HDD180に記憶しているEMMをLSI190に送信し、LSI190にB−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードの更新処理を行わせる(S760)。
このように、本実施の形態にかかるBDレコーダ100は、通常録画用のブロックにおいて、タイムシフト録画用のブロックにおける共用B−CASカードのEMMを取得することとした。このように構成している理由について説明する。
タイムシフト録画用のブロックは、原則、使用者に選択されたチャンネルの放送を1日中受信し、受信した番組に基づいて生成した番組データをHDD180に記録し続けている。従って、タイムシフト録画用のブロックにおいては、通電制御情報に示されている期間に、EMMが放送されるチャンネルの放送を受信できない場合も生じ得る。そこで、本実施の形態にかかるBDレコーダ100は、通常録画用のブロックにおいて、タイムシフト録画用のブロックにおける共用B−CASカードのEMMを取得することとした。
また、本実施の形態にかかるBDレコーダ100において、LSI170は、タイムシフト録画用のブロックにおける共用B−CASカードのカードIDと通電制御情報とを対応付けてHDD180に記録することとした。これにより、仮にタイムシフト録画用のブロックにおける共用B−CASカードが複数枚あるような場合にも、LSI170は、HDD180に記憶されている通電制御情報が何れの共用B−CASカードの通電制御情報であるかを判断できる。
また、本実施の形態にかかるBDレコーダ100において、LSI170は、タイムシフト録画用のブロックにおける共用B−CASカードのカードIDとEMMとを対応付けてHDD180に記録することとした。これにより、仮にタイムシフト録画用のブロックにおける共用B−CASカードが複数枚あるような場合にも、LSI170は、HDD180に記憶されているEMMが何れの共用B−CASカードのEMMであるかを判断できる。
1−4−5.有料放送契約に関する警告画面表示動作
BDレコーダ100における有料放送契約に関する警告画面表示動作について図20、図21を用いて説明する。図20は、有料放送契約に関する警告画面表示動作を説明するためのフローチャートである。図21は、警告画面の表示例を示す図である。
BDレコーダ100の電源がONされている状態で(S800)、LSI170は、B−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードについて有料放送契約が締結されているか否かを判断する(S810)。具体的には、LSI170は、B−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードのカードIDと対応付けられた通電制御情報がHDD180に記憶されているか否かで判断する。
有料放送契約が締結されていると判断すると、LSI170は、前面のB−CASカードスロット120に挿入されている共用B−CASカードについても有料放送契約が締結されているか否かを判断する(S820)。有料放送契約が締結されていないと判断すると、LSI170は、図21に示すような警告画面のデータを出力するようHDMI220を制御する(S840)。図21に示す警告画面は、B−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードが有料放送契約を締結している場合に、B−CASカードスロット120に挿入されている共用B−CASカードについても有料放送契約を締結するように使用者に促す画面である。一方、有料放送契約が締結されていると判断すると、LSI170は、特に警告画面のデータをHDMI220を介してテレビ300に出力しない(S830)。
このように、本実施の形態のBDレコーダ100は、B−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードが有料放送の契約を締結している場合に、B−CASカードスロット120に挿入されている別の共用B−CASカードについても有料放送の契約を締結するように使用者に促す画面を出力することとした。このように構成している理由について次に説明する。
有料放送契約の中には、複数チャンネル(例えば9チャンネル)を同時に契約するようなパック契約というものがある。ここで、使用者がB−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードに対してパック契約を締結していたとする。このような場合に、使用者がチューナ133〜チューナ135を介して受信するチャンネルに対してタイムシフト録画予約を行った場合、使用者は、3チャンネル分だけタイムシフト録画をすることができることとなる。一方、チューナ123〜チューナ125に関しては使用していないとする。この場合に、使用者は、チューナ123〜チューナ125を使用して、タイムシフト録画していない有料放送を視聴したいと考える場合がある。しかしながら、B−CASカードスロット120に挿入されている共用B−CASカードに対して有料放送の契約を締結していなかった場合、使用者は、チューナ123〜チューナ125を使用して有料放送を視聴できないこととなる。このような事態は、有料放送契約をB−CASカードごとに締結しなくてはならないことを認識していない使用者が存在する場合に生じ得る。
そこで、本実施の形態のBDレコーダ100は、B−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードが有料放送の契約を締結している場合に、B−CASカードスロット120に挿入されている共用B−CASカードについても有料放送の契約を締結するように使用者に促す画面を出力するように構成される。この構成により、使用者は、チューナ123〜チューナ125を使用して有料放送を視聴するために、B−CASカードスロット120に挿入されている共用B−CASカードに関しても有料放送の契約を締結する必要があることを認識でき、必要な対応をとることができる。
1−4−6.共用B−CASカードの受信状況確認動作、及び受信状況表示動作
BDレコーダ100は、B−CASカードスロット120に挿入される共用B−CASカードと、B−CASカードスロット130に挿入されるmini共用B−CASカードとの2つの共用B−CASカードを使用する。2つの共用B−CASカードが存在するために、何れか一方の共用B−CASカードに対してのみ有料放送契約を締結した場合に、使用者は、何れの共用B−CASカードに対して有料放送契約を締結したか混乱してしまう場合がある。
そこで、本実施形態のBDレコーダ100は、B−CASカードスロット120に挿入される共用B−CASカード、及びB−CASカードスロット130に挿入されるmini共用B−CASカードのそれぞれによる放送の受信状況を確認し、確認した受信結果を使用者に示すこととした。以下、BDレコーダ100における共用B−CASカードの受信状況確認動作、及び受信状況表示動作について図22〜図25を用いて説明する。
図22は、共用B−CASカードの受信状況確認動作を示すフローチャートである。図23は、受信状況の確認結果のログファイルを説明するための模式図である。
BDレコーダ100のうちタイムシフト録画用のブロックがタイムシフト録画動作等を実行している際に(S900)、LSI170は、現在の時刻がタイムシフト録画用のブロックのメンテナンス期間になったか否かを判断する(S910)。なお、メンテナンス期間に関する情報は、HDD180に記憶されている。LSI170は、タイマーと、HDD180に記憶されているメンテナンス期間に関する情報を参照することで、メンテナンス期間になったか否かを判断できる。メンテナンス期間になったと判断すると、LSI170は、LSI190に対してタイムシフト録画の停止を指示し、B−CASカードスロット120に挿入されている共用B−CASカード、及びB−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードによる各チャンネルの受信確認動作を順次実行する(S920)。
具体的には、LSI170は、B−CASカードスロット120に挿入されている共用B−CASカード、及びB−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードを用いて、デスクランブラ126、136が各チャンネルの放送番組をデスクランブル処理できるか否かを判断する。LSI170は、デスクランブル処理後の番組データのデコード処理に成功した場合、デスクランブラ126、136によるデスクランブル処理が成功していたと判断し、一方、デスクランブル処理後の番組データのデコード処理に失敗した場合、デスクランブラ126、136によるデスクランブル処理が失敗していたと判断する。LSI170は、デスクランブラ126、136によるデスクランブル処理が成功した場合に、そのチャンネルの受信が可能であると判断し、一方、デスクランブル処理が失敗した場合に、そのチャンネルの受信が不可能であると判断する。LSI170は、共用B−CASカードの各々に対して、何れのチャンネルを受信できて、何れのチャンネルを受信できないかを判断する。
各共用B−CASカードにおいて全チャンネルの受信確認が完了すると、LSI170は、HDD180に記憶されている受信確認結果のログファイルを更新する(S930)。なお、受信確認結果のログファイルは、各チャンネルの受信確認を初めて行った際に生成され、HDD180に記録されている。また、この受信確認結果のログファイルは、各共用B−CASカード毎に、何れの共用B−CASカードの受信確認結果のログファイルであるか識別できるように、HDD180に記憶されている。すなわち、BDレコーダ100において、B−CASカードスロット120に挿入されている共用B−CASカードの受信確認結果のログファイルと、B−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードの受信確認結果のログファイルとが、夫々の共用B−CASカードのカードIDと対応付けられてHDD180に記憶される。
図23に、受信確認結果のログファイルの構成の一例を示す。同図に示すように、受信確認結果のログファイルは、受信確認動作が行われた日付、時間、及び確認結果を示すコードを含む。ここで、受信確認結果を示すコードは、受信確認を行うチャンネル数と同一のビット数で構成される。受信確認結果を示すコードの各ビットは、夫々所定のチャンネルに対応付けられている。本実施の形態においては、受信確認を10個のチャンネル(BS放送及びCS放送)に対して行うこととしている。従って、受信確認結果を示すコードは10桁のビット列で構成される。ここで、各ビットの「1」は、受信が成功したことを示し、「0」は、受信が失敗したことを示す。図23の例では、2012年10月17日から2012年10月24日の間に、受信確認結果を示すコードのうち、左から3桁目に対応付けられているチャンネルが、受信不能から受信可能に変化したことが示されている。
次に、BDレコーダ100における共用B−CASカードの受信状況表示動作について説明する。図24は、共用B−CASカードの受信状況表示動作を示すフローチャートである。図25は、受信状況を示す画面を説明するための模式図である。
LSI170は、BDレコーダ100の操作を使用者から受け付けるメニュー画面を表示している際に(S1000)、共用B−CASカードの受信状況確認画面の表示指示を使用者からメニュー画面を介して受け付けたかを判断する(S1010)。
共用B−CASカードの受信状況確認画面の表示指示を使用者から受け付けたと判断すると、LSI170は、HDD180に記憶されている共用B−CASカードの受信確認結果(ログファイル)に基づいて、共用B−CASカードの受信状況を示す受信状況確認画面のデータを生成し、生成した画面のデータを、HDMI220を介してテレビ300に出力する(S1020)。具体的には、LSI170は、図25に示すような、受信状況確認画面のデータを、HDMI220を介してテレビ300に出力する。図25に示す受信状況確認画面の詳細については後述する。なお、本実施の形態においては、共用B−CASカードの受信状況確認画面の表示指示を、メニュー画面を介して使用者から受け付けると、最初に、B−CASカードスロット120に挿入されている共用B−CASカードの受信状況確認画面のデータを出力することとしている。なお、図25では、一例として、B−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードの受信状況確認画面を示している。
B−CASカードスロット120に挿入されている共用B−CASカードの受信状況確認画面のデータを出力すると、LSI170は、受信状況確認画面を表示する共用B−CASカードの変更指示を使用者から受け付けたか否かを判断する(S1030)。
変更指示を受け付けたと判断すると、LSI170は、HDD180に記憶されている、B−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードの受信確認結果に基づいて、mini共用B−CASカードの受信状況を示す受信状況確認画面のデータを生成し、生成した画面のデータを、HDMI220を介してテレビ300に出力する(S1040)。具体的には、LSI170は、図25に示すような受信状況確認画面のデータをHDMI220を介してテレビ300に出力する。
mini共用B−CASカードの受信状況を示す画面のデータを出力すると、LSI170は、受信状況確認画面を表示する共用B−CASカードの変更指示がさらに使用者からあったか否かを判断する(S1050)。変更指示があったと判断すると、LSI170は、再度ステップS1020に戻り、B−CASカードスロット120に挿入されている共用B−CASカードの受信状況確認画面のデータを、HDMI220を介してテレビ300に出力する(S1020)。以後、同様の処理を繰り返す。
次に、図25に示す共用B−CASカードの受信状況を示す受信状況確認画面について説明する。
図25に示すように、共用B−CASカードの受信状況を示す受信状況確認画面は、各チャンネルのチャンネル番号、各チャンネルの放送局名、各チャンネルが有料チャンネルであるか無料チャンネルであるかを示す情報、「○」「×」で示された受信状況を示す情報を対応付けた表500を含む。ここで、「○」は、対応するチャンネルの受信に成功していることを意味し、「×」は、対応するチャンネルの受信に失敗していることを意味している。また、表500は、受信状況を示す情報として、「前回」「今回」という項目を有している。ここで、「前回」は、前回に共用B−CASカードの受信確認画面を表示した際の受信状況を示す。「今回」は、現在の共用B−CASカードの受信状況を示す。
また、この画面は、現在示している受信状況が何れの共用B−CASカードの受信状況であるかを示すアイコン510を含む。アイコン510においては、現在受信状況を表示している共用B−CASカードが複数のB−CASカードスロットのうち何れのB−CASカードスロットに挿入されているB−CASカードであるかを特定できるようになっている。具体的には、現在受信状況を表示している共用B−CASカードが挿入されているB−CASカードスロットに斜線ハッチング520を付している。
このように、本実施の形態にかかるBDレコーダ100は、自動的に、順次異なるチャンネルの番組データに対してデスクランブル処理を施すようデスクランブラ126を制御し、何れのチャンネルの番組データに対するデスクランブル処理が成功したかを示す情報をHDD180に記録することとした。これにより、BDレコーダ100は、各共用B−CASカードで何れのチャンネルを受信でき、何れのチャンネルを受信できないかに関する情報を使用者に提示できる。
また、本実施の形態にかかるBDレコーダ100は、共用B−CASカードに関して、各チャンネルの受信状況を示す画面を出力することとした。これにより、BDレコーダ100は、共用B−CASカードで何れのチャンネルを受信でき、何れのチャンネルを受信できないかを使用者に認識させることができる。
また、本実施の形態にかかるBDレコーダ100は、受信状況確認画面に前回の受信状況と今回の受信状況とを併せて表示することとした。これにより、使用者は、共用B−CASカードを用いた各チャンネルの受信状況の変化を、前回の受信結果と今回の受信結果とを比較して把握できる。
また、本実施の形態にかかるBDレコーダ100は、受信状況確認画面に現在表示している受信状況確認画面が何れのB−CASカードスロットに挿入されているB−CASカードであるかを特定するための情報を表示することとした。これにより、BDレコーダ100は、現在表示している受信状況が何れの共用B−CASカードに関するものであるかを使用者に容易に理解させることができる。
1−4−7.放送メールの受信動作、及び放送メールの一覧表示動作
BDレコーダ100における放送メールの受信動作、及び放送メールの一覧表示動作について図26〜図28を用いて説明する。図26は、放送メールの受信動作を示すフローチャートである。図27は、放送メールの一覧表示動作を示すフローチャートである。図28は、放送メールの一覧表示画面を説明するための模式図である。
最初に、放送メールの受信動作について図26を用いて説明する。待機状態において(S1100)、LSI170は、チューナ123〜チューナ155を介して、放送メールを受信したか否かを判断する(S1110)。放送メールを受信したと判断すると、LSI170は、受信した放送メールがB−CASカードスロット120〜B−CASカードスロット150に挿入されているB−CASカードのうちの何れのB−CASカードに対して送信されている放送メールであるかを判断する(S1120)。具体的には、LSI170は、放送メール内に含まれているB−CASカードのカードIDに関する情報を参照することで判断する。その判断の後、LSI170は、放送メールとB−CASカードのカードIDの情報とを対応付けて、HDD180に記録する(S1130)。
次に、放送メールの一覧表示動作について図27を用いて説明する。LSI170は、使用者から指示を受け付けるメニュー画面を表示している状態で(S1200)、放送メールの一覧表示指示を受け付けたかを判断する(S1210)。放送メールの一覧表示指示を受け付けたと判断すると、LSI170は、HDD180に記憶されている放送メールの情報を読み出し、放送メールの一覧表示画面のデータを生成し、生成した放送メールの一覧表示画面のデータを、HDMI220を介してテレビ300に出力する(S1220)。図28に、放送メールの一覧表示画面の例を示す。この放送メールの一覧表示画面の詳細については後述する。
放送メールの一覧表示画面を出力すると、LSI170は、一覧表示画面上で、使用者から何れかの放送メールが選択されるまで待機する(S1230)。具体的には、使用者は、リモコン400等により図28に表示しているカーソルを動かし、放送メールを選択する。何れかの放送メールが選択されると、LSI170は、選択された放送メールの内容を示すデータをHDD180から読み出し、HDMI220を介してテレビ300に出力する(S1240)。
図28に示す放送メールの一覧画面について説明する。放送メールの一覧画面においては、各放送メールの受信日付、タイトル、B−CASカードが挿入されているB−CASカードスロットの位置を示す情報が対応付けられている。
B−CASカードが挿入されているB−CASカードスロットの位置の項目には、アイコン350、アイコン360に示されている番号370〜番号400の何れか、若しくは「?」マークが割り当てられる。ここで、番号370は、B−CASカードスロット120を示し、番号380は、B−CASカードスロット130を示し、番号390は、B−CASカードスロット140を示し、番号400は、B−CASカードスロット150を示す。また、「?」マークは、放送メールの送信先として示されているB−CASカードのカードIDに合致するカードIDを有するB−CASカードが、カードスロット120〜150の何れにも挿入されていない場合を示す。
このように、本実施の形態にかかるBDレコーダ100は、チューナ123〜チューナ155を介して受信した放送メールが複数のB−CASカードのうちの何れのB−CASカードに対して送信された放送メールであるかを判断し、判断結果に基づいて、放送メールとB−CASカードのカードIDとを対応付けてHDD180に記録する。これにより、BDレコーダ100は、各放送メールが何れのB−CASカードに送信されたかを示す情報を使用者に対して提示できる。
また、本実施の形態にかかるBDレコーダ100は、HDD180に記憶されている放送メールと、この放送メールが何れのB−CASカードに対して送信された放送メールであるかを示す情報と、を対応付けた放送メールの一覧表示画面を出力するよう構成される。これにより、BDレコーダ100は、各放送メールが何れのB−CASカードに対して送信されたものであるかを使用者に認識させることができる。
また、本実施の形態にかかるBDレコーダ100は、放送メールがB−CASカードスロット120〜B−CASカードスロット150のうちの何れのB−CASカードスロットに挿入されているB−CASカードに対して送信されたものでもない場合には、対象のB−CASカードが何れのB−CASカードスロットにも挿入されていないことが分かる表示(本実施の形態では「?」マーク)を表示する。これにより、BDレコーダ100は、対象のB−CASカードが存在しない放送メールが何れであるかを、使用者に認識させることができる。
1−4−8.共用B−CASカードが入れ替えられた場合の動作
BDレコーダ100において、タイムシフト録画用B−CASカードが挿入されるB−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードが、別のmini共用B−CASカードに入れ替えられた場合の動作について図29、図30を用いて説明する。図29は、mini共用B−CASカードが入れ替えられた場合の動作を示すフローチャートである。図30は、警告画面を示す模式図である。
待機状態において(S1300)、LSI170は、LSI190を介してB−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードが別のmini共用B−CASカードに入れ替えられたか否かを判断する(S1310)。この判断は具体的には次にように行う。B−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードのカードIDをHDD180に記憶しておく。例えば、B−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードのカードIDを初期設定時にHDD180に記憶しておく。LSI170は、mini共用B−CASカードにアクセスした際に、HDD180に記憶しているカードIDと、現在B−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードのカードIDとを比較する。LSI170は、双方のカードIDが異なる場合に、mini共用B−CASカードが入れ替えられたと判断する。
mini共用B−CASカードが入れ替えられたと判断すると、LSI170は、図30に示すような警告画面のデータを、HDMI220を介してテレビ300に出力する(S1320)。ここで、図30に示す警告画面は、有料番組の視聴、録画が正常に行われない恐れがあることを使用者に知らせる画面である。
なお、BDレコーダ100の電源がオフされている状態で、B−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードが入れ替えられたと判断すると、LSI170は、次回電源オンされた際に、図30に示すような警告画面のデータをHDMI220を介してテレビ300に出力する。また、図30に示す警告画面を出力している際に、使用者によりリモコン400の決定ボタンが押下されると、LSI170は、現在、B−CASカードスロット130に挿入されている新たなmini共用B−CASカードのカードIDをHDD180に記憶する。これにより、BDレコーダ100は、さらなるB−CASカードの入れ替えを検知するまで、警告画面を表示することがなくなる。
このように、本実施の形態にかかるBDレコーダ100は、タイムシフト録画用の共用B−CASカードが別の共用B−CASカードに入れ替えられた場合に警告画面を出力することとした。これにより、BDレコーダ100は、新たにB−CASカードスロット130に挿入したタイムシフト録画用のmini共用B−CASカードが有料放送契約を結んでいないような場合に、有料番組を視聴、若しくは録画できない恐れがあることを使用者に通知できる。
1−4−9.NHK(日本放送協会)自動表示メッセージの表示動作
本実施の形態にかかるBDレコーダ100におけるNHK(日本放送協会)の自動表示メッセージの表示動作について図31、図32を用いて説明する。図31は、NHKの自動表示メッセージの表示動作を示すフローチャートである。図32は、NHKの自動表示メッセージを説明するための模式図である。
まず、NHKの自動表示メッセージについて説明する。NHKの自動表示メッセージとは、図32に示すようなメッセージ501である。自動表示メッセージは、NHKに対する放送受信契約の締結を使用者に促すような内容を示している。BS/CSアンテナがNHKのBS放送を受信した場合に、自動表示メッセージが表示されることがある。
まず、視聴用のブロックに関する自動表示メッセージの表示動作について説明する。BS/CSアンテナは、NHKBSの放送番組と自動表示メッセージとを受信し、受信したデータをチューナ123〜チューナ125に送信する。チューナ123〜チューナ125は、受信したデータに基づいて、デスクランブル処理前の番組データと、自動表示メッセージとを生成し、生成したデータをデスクランブラ126に送信する。デスクランブラ126は、B−CASカードスロット120に挿入されている共用B−CASカードを用いてデスクランブル処理前の番組データのデスクランブル処理を実行する。また、LSI170は、B−CASカードスロット120に挿入されている共用B−CASカードに問い合わせることで、デスクランブル処理後の番組データに自動表示メッセージを重畳表示するか否かを判断する。そして、LSI170は、デスクランブラ126により生成されたデスクランブル処理後の番組データと、共用B−CASカードからの返答結果とに基づいて、自動表示メッセージを重畳した番組データ、若しくは自動表示メッセージを重畳していない番組データを生成する。以下、この動作をより詳細に説明する。
LSI170は、B−CASカードスロット120に挿入されている共用B−CASカードから自動表示メッセージを重畳すべきか否かを示す信号を受信する。具体的には、使用者が特に何もしない段階においては、B−CASカードスロット120に挿入されている共用B−CASカードは、自動表示メッセージを重畳すべきという意味の信号をLSI170に対して送信する。一方、使用者がNHKに対して、電話等でB−CASカードスロット120に挿入されている共用B−CASカードのカードIDを伝えており、その結果、BS/CSアンテナを介して、B−CASカードスロット120に挿入されている共用B−CASカードがEMMを受信している場合には、共用B−CASカードは、自動表示メッセージを重畳すべきでないという意味の信号をLSI170に対して送信する。
ところで、NHKBSの受信契約は、家庭(世帯)単位で締結すればよく、B−CASカード毎に締結する必要はない。しかしながら、仮に使用者がB−CASカードスロット120に挿入されている共用B−CASカードのカードIDのみをNHKに対して連絡した場合、B−CASカードスロット120に挿入されている共用B−CASカードに対してはBS/CSアンテナを介してEMMが送信されるが、B−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードに対してはEMMが送信されない。その結果、例えば、家庭としてはNHKBSの受信契約を行っているにも関わらず、B−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードを用いてテレビ300に映像を出力した場合に、自動表示メッセージが表示されてしまうという事態が起こってしまう。この場合に、使用者は、NHKBSの契約を締結しているにも関わらず、契約が締結されていないように表示されるため、混乱してしまうおそれがある。
このような状態を解消すべく、BDレコーダ100は、自動表示メッセージの表示動作を図31に示すように制御している。
使用者からNHKBSの視聴指示があった場合(S1400)、LSI170は、その視聴指示がB−CASカードスロット120に挿入されている共用B−CASカード(視聴用B−CASカード)を使用したものか、B−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカード(タイムシフト録画用B−CASカード)を使用したものかを判断する(S1410)。
視聴用のB−CASカードを使用したものであると判断すると、LSI170は、視聴用のB−CASカードから得た情報(自動表示メッセージを重畳すべきか否かを示す情報)に基づいて、自動表示メッセージを番組データに重畳するか否かを判断する(S1420)。視聴用のB−CASカードから得た情報が自動表示メッセージを重畳すべき旨を示す情報であった場合には、LSI170は、番組データに自動表示メッセージを重畳したデータを出力する(S1430)。一方、視聴用のB−CASカードから得た情報が自動表示メッセージを重畳すべきでない旨を示す情報であった場合には、LSI170は、番組データに自動表示メッセージを重畳せずに番組データを出力する(S1440)。
一方、ステップS1410において、タイムシフト用のB−CASカードを使用したものであると判断すると、LSI170は、タイムシフト用のB−CASカードから得た情報の内容に関わらず、番組データに自動表示メッセージを重畳せずに番組データを出力する(S1450)。
このように、本実施の形態では、BDレコーダ100は、B−CASカードスロット120に挿入されている共用B−CASカードを用いたデスクランブル処理後の番組データに対しては、視聴用のB−CASカードから得た情報に応じて、番組データに自動表示メッセージを重畳し出力する。一方、B−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードを用いたデスクランブル処理後の番組データに対しては、自動表示メッセージを重畳せず、自動表示メッセージが重畳されていない番組データを出力する。このような制御により、BDレコーダ100は、使用者が既に視聴用のB−CASカードのカードIDをNHKに連絡しているにも関わらず、自動表示メッセージを出力してしまうという可能性を低減できる。
なお、上述の自動表示メッセージの表示動作は、NHKによる放送に限定されず、家庭(世帯)単位で受信契約を締結すればよい放送局からの放送に対して有効である。
1−4−10.録画予約状況の一覧画面の表示動作
BDレコーダ100における録画予約状況の一覧画面の表示動作について図33、図34を用いて説明する。図33は、録画予約状況の一覧画面の表示動作を示すフローチャートである。図34は、録画予約状況の一覧画面を説明するための模式図である。
使用者からメニュー画面を介して録画予約状況の一覧画面の表示指示を受け付けると(S1500)、LSI170は、HDD160に記憶されている録画予約状況の一覧情報を参照し、図34に示すような録画予約状況の一覧画面のデータを生成し、HDMI220を介してテレビ300に出力する(1510)。なお、この段階では、図34に示す情報のうち、アンテナ受信レベル、及び視聴確認の項目以外の項目が出力される。ここで、図34に示す録画状態とは、各チャンネルの録画の状態を示すものであり、下記の4つの状態を含む。
録画予約状況の一覧画面のデータを出力すると、LSI170は、タイムシフトチャンネル1(チューナ133により受信されるチャンネル)のアンテナ受信レベルを確認する(1520)。アンテナ受信レベルの確認が完了すると、LSI170は、現在テレビ300に出力している録画予約状況の一覧画面に重畳するように、確認が完了したアンテナ受信レベルを示す情報(数値)を出力する(S1530)。
アンテナ受信レベルを示す情報を出力すると、LSI170は、タイムシフトチャンネル1に設定されているチャンネルの視聴確認を行う(S1540)。ここで、視聴確認とは、受信した放送番組の視聴が可能か否かの確認をいう。例えば、アンテナを介して放送番組を受信できて、かつ、その放送番組に対するデスクランブル処理が成功した場合に、視聴が成功したといえる。一方、アンテナを介して放送番組を受信できるが、有料番組について未契約のため、その放送番組に対するデスクランブル処理が失敗した場合や、B−CASカードが認識できない場合に、視聴確認が失敗したといえる。本実施形態では、視聴確認の結果として、以下の情報を表示する。
視聴確認が完了すると、LSI170は、現在テレビ300に出力している録画予約状況の一覧画面に重畳するように、確認が完了した視聴確認の結果を示す情報を出力する(S1550)。
視聴確認の結果を示す情報を出力すると、LSI170は、アンテナ受信レベルの出力、視聴確認結果の出力を全てのチャンネル(タイムシフトチャンネル1〜9)で実行するまでステップS1520〜ステップS1550の処理を繰り返す(S1560)。なお、タイムシフトチャンネル1〜9は、チューナ133〜チューナ155に割り当てられている録画予約チャンネルに対応している。
全てのチャンネルに関するアンテナ受信レベルの出力、視聴確認結果の出力が完了すると、録画予約状況の一覧画面の表示動作の完了となる(S1570)。
このように、本実施の形態にかかるBDレコーダ100は、B−CASカード毎に、録画予約設定されているチャンネルを示す情報と、録画予約設定されているチャンネルの視聴可否に関する情報とを対応付けた画面を出力する。これにより、BDレコーダ100は、現在録画予約設定されている各番組の視聴可否の状況を一覧で使用者に知らせることができる。
また、本実施の形態にかかるBDレコーダ100は、複数のB−CASカード毎に、録画予約設定されているチャンネルを示す情報と、録画予約設定されているチャンネルの視聴可否に関する情報と、アンテナの受信感度に関する情報とを対応付けた画面を出力する。これにより、BDレコーダ100は、視聴確認に失敗した場合に、その原因が放送番組をデスクランブルできないことが原因なのか、アンテナの受信感度が原因なのかを使用者に知らせることができる。
1−4−11.通常視聴中における有料放送契約の案内画面の表示動作
BDレコーダ100における、通常視聴中における有料放送契約の案内画面の表示動作について図35〜図38を用いて説明する。図35は、通常の番組視聴時に使用者から有料放送契約の案内画面の表示の指示を受けたときの、BDレコーダ100における動作を示すフローチャートである。図36は、BDレコーダ100におけるCA代替メニューの表示例を示す模式図である。図37は、BDレコーダ100におけるB−CASカード選択画面の表示例を示す模式図である。図38は、BDレコーダ100における有料放送契約の案内画面の表示例を示す模式図である。
番組データの通常視聴の場合、B−CASカードスロット120に挿入されている共用B−CASカードを使用して、チューナ123〜チューナ125のうちの何れかで受信した番組データに対してデスクランブル処理が実施される。そのデスクランブル処理後の番組データは、HDMI220を介してテレビ300に出力され、テレビ300にてその番組の映像が表示される。そのような通常視聴を実施するための指示を使用者から受け付けると(S1800)、LSI170は、B−CASカードスロット120に挿入されている共用B−CASカードを使用して、対象のチャンネルに対するデスクランブル処理を行い、デスクランブル処理が成功したか否か(すなわち、対象チャンネルが視聴できるか否か)を判断する(S1810)。
デスクランブル処理が失敗したと判断した場合(すなわち、視聴不可の場合)、LSI170は、チューナ123〜チューナ125の何れかを介して受信した情報に基づいて図36に示すような画面(以下「CA代替メニュー画面」という)のデータを生成し、HDMI220を介してテレビ300に出力する(S1840)。CA代替メニュー画面は、有料放送契約のための案内チャンネルへ切り替えるか否かを使用者に問い合わせるための画面である。使用者が番組を視聴しようとしたにもかかわらず、未契約のために視聴できない場合、視聴を可能にするため契約を締結しようと考える可能性がある。そこで、このような問い合わせの画面を表示させることで、有料放送の契約締結のための使用者の便宜を図っている。
CA代替メニュー画面のデータを出力すると、LSI170は、使用者からの、有料放送契約の案内チャンネルへ移行する旨の指示を待つ(S1850)。案内チャンネルへの移行指示を受け付けると、LSI170は、チューナ123〜チューナ125の何れかを介して受信した案内チャンネルのチャンネル番号に関する情報を内部メモリ(図示せず)に記録する。そして、LSI170は、案内チャンネルへ移行する前に、図37に示すような共用B−CASカードの選択画面を表示させるために、その選択画面のデータを、HDMI220を介してテレビ300に出力する(S1860)。この選択画面上で、使用者は、有料放送の契約対象のカードとして、通常の視聴・録画用のカード(前面のカードスロット120に挿入された共用B−CASカード)及びタイムシフト録画用のカード(背面のカードスロット130に挿入された共用B−CASカード)のいずれかを選択できる。共用B−CASカードの選択画面の詳細については後述する。
共用B−CASカードの選択画面のデータを出力すると、LSI170は、使用者から共用B−CASカードの選択の指示を待つ(S1870)。共用B−CASカードの選択を使用者から受け付けると、LSI170は、図38に示すような有料放送契約の案内チャンネルの画面の画像データを、使用者により選択された共用B−CASカードを用いてデスクランブル処理し、HDMI220を介してテレビ300に出力する(S1890)。この案内チャンネルの画面において表示される共用B−CASカードのカードIDは、ステップS1870において、使用者により選択された共用B−CASカード(B−CASカードスロット120または130に挿入されたカード)のカードIDである。なお、使用者により、タイムシフト録画用の共用B−CASカードが選択された場合に、タイムシフト録画用の共用B−CASカードがタイムシフト録画を実行しているときは、タイムシフト録画を一旦停止してもよい。
使用者は、テレビ300に表示される図38に示すような案内チャンネルの画面を見ながら、有料放送を提供する放送事業者のオペレータに電話を介して共用B−CASカードのカードIDを伝えることができる。これにより、使用者は、カードIDを伝えた共用B−CASカードに関して有料放送契約を締結できる。
このように、本実施の形態のBDレコーダ100は、有料放送契約の締結を使用者に案内する画面のデータを、HDMI220を介してテレビ300に出力する前に、共用B−CASカードを使用者に選択させる画面を、HDMI220を介してテレビ300に出力する。このように構成する理由について次に説明する。
BDレコーダ100が、有料放送契約の締結を使用者に案内する画面を出力する前に、共用B−CASカードを使用者に選択させる画面を出力しないとすると、以下のような不都合が生じる場合がある。BDレコーダ100は、有料放送契約の締結を使用者に案内する画面において、B−CASカードスロット120に挿入されている共用B−CASカード(通常録画若しくは視聴用のB−CASカード)のカードIDを表示することとなる。仮に使用者がタイムシフト録画用の共用B−CASカードに関して有料放送契約を締結したいと考えていたとする。この場合に、テレビ300に通常録画若しくは視聴用のB−CASカードのカードIDが表示されていると、使用者が通常録画若しくは視聴用のB−CASカードのカードIDを誤って、放送事業者のオペレータに伝えてしまう恐れがある。これは、一般に、通常録画若しくは視聴用の共用B−CASカードとタイムシフト録画用の共用B−CASカードとが夫々別々の共用B−CASカードであること、及び有料放送契約に関して各共用B−CASカードについて締結する必要があることを認識していない使用者も少なからず存在すると考えられるからである。B−CASカードスロット120に挿入されている共用B−CASカードで契約してしまうと、その契約した有料放送についてタイムシフト録画ができなくなるという不都合がある。
そこで、本実施の形態にかかるBDレコーダ100は、有料放送契約の締結を使用者に案内する画面を、HDMI220を介してテレビ300に出力する前に、共用B−CASカードを使用者に選択させる画面を、HDMI220を介してテレビ300に出力することとした。これにより、有料放送契約の案内画面において、共用B−CASカードのカードIDを出力する前に、使用者に有料放送契約を締結したい共用B−CASカードを問い合わせることができる。その結果、使用者は、有料放送契約を締結したいと考える共用B−CASカードをより確実に選択できる。
次に、前述した図37に示す共用B−CASカードの選択画面の詳細について説明する。この共用B−CASカードの選択画面は、選択対象の共用B−CASカードを示すアイコンの他、選択されている共用B−CASカードのカードID、契約している有料放送に関する情報、タイムシフト録画しているチャンネルに関する情報を含んでいる。なお、選択されている共用B−CASカードが契約している有料放送に関する情報は、図23に示すログファイルの最新データを参照することで取得してもよいし、選択されている共用B−CASカードに対して通電制御コマンドを通知し、その応答データのうちのca_broadcaster_group_ID等の放送事業者を特定できる情報を参照することで取得してもよい。
なお、本実施の形態にかかるBDレコーダ100は、CA代替メニュー画面の出力後に共用B−CASカードの選択画面を割り込ませることとした。しかしながら、必ずしもこのような構成には限定されない。例えば、CA代替メニューのような有料放送契約の案内チャンネルへのリンクを含んだ画面を出力しなくても、有料放送契約の案内チャンネルを使用者が直接指定したような場合にも共用B−CASカードの選択画面を割り込ませることとしてもよい。しかしながら、この場合には、BDレコーダ100は、有料放送契約の案内チャンネルのチャンネル番号を予め記憶しておく必要がある。そして、BDレコーダ100は、予め記憶している案内チャンネルのチャンネル番号の表示指示を使用者から受け付けた場合に、共用B−CASカードの選択画面を出力することとなる。従って、後々有料放送契約の案内チャンネルのチャンネル番号が変更されたような場合には、共用B−CASカードの選択画面の割り込みが適切な場面でなされないこととなってしまう。
また、共用B−CASカードの選択画面の割り込みは、LSI170が共用B−CASカードに対してカードIDを問い合わせる際に発生させてもよいし、データ放送において共用B−CASカードのカードIDを表示することを要求された際に発生させてもよい。
また、本実施の形態にかかるBDレコーダ100は、ステップS1810において、使用者からの通常視聴のための指示を受け付けるまで待機することとした。しかしながら、必ずしもこの構成に限られない。例えば、リモコン400の特定のボタンが押下された際に、そのボタンに割り当てられているリンク先がCA代替メニューにおいて割り当てられているリンク先(有料放送契約の案内チャンネル)と異なる場合には、そのリンク先に遷移する一方、同一である場合には、共用B−CASカードを選択させる画面を割り込ませ、その後に有料放送契約の案内チャンネルに遷移してもよい。
2.実施の形態2
以下、本発明をBDレコーダに適用した実施の形態2について図面を用いて説明する。ここでは、実施の形態1と異なる点についてのみ説明し、特に言及しない点については実施の形態1と同等の構成であるとする。
2−1.外観構成、及び電気的構成
本実施の形態にかかるBDレコーダ100は、実施の形態1と異なり、挿入される複数の共用B−CASカードの大きさが全て同じである。その点を中心に、本実施の形態のBDレコーダ100の外観構成、及び電気的構成について図39、図40を用いて説明する。図39は、本実施の形態のBDレコーダ100の前面及び背面を示す外観模式図である。図40は、本実施の形態のBDレコーダ100の電気的構成を示すブロック図である。
図39、図40に示す通り、本実施の形態のBDレコーダ100は、前面に、B−CASカードスロット120に加えて、B−CASカードスロット420、B−CASカードスロット430、及びB−CASカードスロット440を有する。B−CASカードスロット420、B−CASカードスロット430、及びB−CASカードスロット440のそれぞれに対応するB−CASカードについて説明する。
B−CASカードスロット420は、BS、CS、地上デジタル放送に対応したB−CASカードである共用B−CASカード(赤色)に対応している。この共用B−CASカードは、mini共用B−CASカードではなく、フルサイズの共用B−CASカードである。B−CASカードスロット430及びB−CASカードスロット440は、地上デジタル放送にのみ対応したB−CASカードである地デジ専用B−CASカード(青色)に対応している。この地デジ専用B−CASカードは、mini地デジ専用B−CASカードではなく、フルサイズの地デジ専用B−CASカードである。
本実施の形態においては、B−CASカードスロット120に挿入される共用B−CASカードと、B−CASカードスロット420に挿入される共用B−CASカードのサイズが同一となる。従って、使用者が何れかの共用B−CASカードについてのみ有料放送契約を締結したような場合に、何れの共用B−CASカードについて有料放送契約を締結したかに関して混乱してしまうような恐れがある。そこで、本実施の形態においては、そのような恐れを解消するための工夫を施している。
2−2.初期設定動作(お買い上げ設定動作)
BDレコーダ100における初期設定動作について図41、図42を用いて説明する。図41、図42は、初期設定動作(お買い上げ設定動作)時の表示画面を示す模式図である。
本実施の形態においては、実施の形態1における図5の画面を表示するタイミングで、図41に示す画面を表示する。また、実施の形態1における図7の画面を表示するタイミングで、図42に示す画面を表示する。なお、本実施の形態にかかるBDレコーダ100を含んだ商品には、BDレコーダ100に同梱される複数のB−CASカードの各々を区別するためのシールが同梱されている。
図41に示す画面は、B−CASカードスロット120に挿入される共用B−CASカードに対して、各B−CASカードを区別するためのシールを貼るように使用者に促すための画面である。図41に示す画面は、さらに、シールが貼られた共用B−CASカードをB−CASカードスロット120に挿入するように使用者に促している。
図42に示す画面は、B−CASカードスロット420〜B−CASカードスロット440に挿入される共用B−CASカード、及び地デジ専用B−CASカードに対して、各B−CASカードを区別するためのシールを貼るように使用者に促すための画面である。図42に示す画面は、さらに、シールが貼られた共用B−CASカード、及び地デジ専用B−CASカードをB−CASカードスロット420〜B−CASカードスロット440に挿入するように使用者に促している。
このように、BDレコーダ100は、初期設定動作時に、各シールを各B−CASカードに貼ることを使用者に促す画面を表示する。これにより、BDレコーダ100は、複数の同一サイズ、同一色のB−CASカードが複数枚存在する場合にも、各B−CASカードを区別し易いように使用者に対応させられる。
3.実施の形態3
本実施の形態にかかるBDレコーダ100は、実施の形態1、実施の形態2と通電制御動作(実施の形態1における1−4−4の項目で説明済み)の点で異なる。ここでは、本実施の形態にかかるBDレコーダ100における通電制御動作について説明する。
3−1.通電制御動作
本実施の形態にかかるBDレコーダ100の通電制御動作について図43を用いて説明する。なお、通電制御情報の取得動作については実施の形態1と同様でよい。図43は、通電制御情報に基づいて、EMMを取得する動作を説明するためのフローチャートである。
LSI170に通電していない状態で(S1600)、タイマーが自動的に起動すべき期間を示すと(S1610)、LSI170は、自動的に起動してEMMを取得する(S1620)。具体的には、LSI170は、自動的に起動すると、チューナ123〜チューナ125のうちの何れかのチューナのチャンネル設定をHDD180に記憶されている通電制御情報に基づいて決定し、放送を介してB−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードのEMMを取得する(S1630)。
LSI170は、取得したEMMと、B−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードのカードIDとを対応付けてHDD180に記録する(S1640)。
取得したEMMをHDD180に記録すると、LSI170は、デスクランブラ136が現在BS/CSアンテナを介して受信したECM(Entertainment Control Message: スクランブル処理されている放送番組をデスクランブル処理するための鍵を含む情報)を処理している最中か否かを判断する(S1650)。
現在、デスクランブラ136がECMを処理している最中であると判断すると、ECMが処理されている間、LSI170は待機する。一方、現在、デスクランブラ136がECMを処理していないと判断すると、LSI170は、デスクランブラ136が現在BS/CSアンテナを介して受信したEMMを処理している最中か否かを判断する(S1660)。
現在、デスクランブラ136がEMMを処理している最中であると判断すると、LSI170は待機する。一方、現在、デスクランブラ136がEMMを処理していないと判断すると、LSI170は、HDD180に記録したEMMを取得してから所定時間(本例では30秒)以上経過しているか否かを判断する(S1670)。
所定時間(30秒)以上経過していると判断すると、LSI170は、HDD180に記録したEMMを破棄し、再度、ステップS1630に戻り、再度EMMの取得を試みる(S1630)。
一方、所定時間(30秒経)過していないと判断すると、LSI170は、HDD180に記録したEMMをLSI190に送信し、LSI190にB−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードの更新処理を行わせる(S1680)。
このように、本実施の形態にかかるBDレコーダ100は、通常録画用のブロックにおいて、タイムシフト録画用のブロックにおける共用B−CASカードのEMMを取得することとした。このように構成している理由について説明する。
タイムシフト録画用のブロックは、原則、使用者に選択されたチャンネルの放送を1日中受信し、受信した番組に基づいて生成した番組データをHDD180に記録し続けている。従って、タイムシフト録画用のブロックにおいては、通電制御情報に示されている期間に、EMMが放送されるチャンネルの放送を受信できない場合も生じ得る。そこで、本実施の形態にかかるBDレコーダ100は、通常録画用のブロックにおいて、タイムシフト録画用のブロックにおける共用B−CASカードのEMMを取得することとした。
4.他の実施形態
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1〜3を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施の形態1〜3で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
4−1
実施の形態1においては、B−CASカードスロット120に挿入されるB−CASカードと、B−CASカードスロット130に挿入されるB−CASカードとのみを共用B−CASカードとした。しかしながら、必ずしもこのような例に限定されない。例えば、B−CASカードスロット120〜150に挿入される全てのB−CASカードを共用B−CASカードとしてもよい。この場合には、タイムシフト録画用のチャンネル設定画面として、図44に示すような画面を表示してもよい。
4−2
図44は、他の実施形態におけるタイムシフト録画用のチャンネル設定画面を説明するための模式図である。図44に示すタイムシフト用のチャンネル設定画面においては、タイムシフト録画用の各B−CASカードと、それらのB−CASカードに対して録画予約されているチャンネルを示す情報とが対応付けられている。使用者は、このタイムシフト用のチャンネル設定画面を参照することで、何れのB−CASカードに対して、何れのチャンネルが録画予約されているかを一目で理解することができる。
4−3
また、実施の形態1においては、BDレコーダ100の前面にフルサイズの共用B−CASカードのB−CASカードスロットを設け、BDレコーダ100の背面にフルサイズよりもサイズが小さいmini共用B−CASカード、及びmini地デジ専用B−CASカードのB−CASカードスロットを設けた。しかしながら、必ずしもこのような例には限定されない。例えば、BDレコーダ100の前面にmini共用B−CASカードのB−CASカードスロットを設け、BDレコーダ100の背面にフルサイズの共用B−CASカードのB−CASカードスロット、及び、フルサイズの地デジ専用B−CASカード若しくはmini地デジ専用B−CASカードを挿入するためのB−CASカードスロットを設けても良い。
4−4
また、実施の形態1においては、初期設定動作において、前面の共用B−CASカードを挿入し、さらに背面のmini共用B−CASカード及びmini地デジ専用B−CASカードの挿入を完了した段階で、初めて、図8、図9のような各B−CASカードの状態確認画面を表示することとした。しかしながら、必ずしもこのような構成には限定されない。例えば、図5に示すような画面を表示し、使用者から共用B−CASカードが挿入された段階で、図8に示すような確認画面を表示し、図7に示すような画面を表示し、使用者からmini共用B−CASカード、及び地デジ専用B−CASカードが挿入された段階で、図9に示すような確認画面を表示してもよい。これにより、使用者は、B−CASカードを挿入する都度、挿入したB−CASカードの状態を確認できる。
4−5
また、実施の形態1においては、B−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードについてのみ自動的に無料視聴期間をスタートさせることとした。しかしながら、必ずしもこのような例に限定されない。例えば、B−CASカードスロット120に挿入されている共用B−CASカードとB−CASカードスロット130に挿入されている共用B−CASカードとの両方について自動的に無料視聴期間をスタートさせるようにしてもよい。
4−6
また、実施の形態1においては、初期設定動作(お買い上げ設定)時に、B−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードについて自動的に無料視聴期間をスタートさせることとした。しかしながら、必ずしもこのような例に限定されない。例えば、BDレコーダ100のシステムメンテナンス期間等に定期的に、B−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードについて自動的に無料視聴期間をスタートさせてもよい(自動的にmini共用B−CASカードを用いた有料チャンネルのデスクランブル処理を実行してもよい)。
このように構成した場合のメリットに関して説明する。例えば、初期設定時にアンテナ線が抜けている場合や、初期設定時に特定の有料チャンネルで無料放送が放送されているような場合、B−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードを用いてデスクランブル処理を施そうと試みても無料視聴期間がスタートしない。この場合には、実質的に有料放送の無料視聴期間が延長される問題が解決しないこととなる。しかしながら、BDレコーダ100のシステムメンテナンス期間等に定期的に、B−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードについて自動的に無料視聴期間をスタートさせると、初期設定時に無料視聴期間がスタートしない有料チャンネルに関しても、なるべく早い段階で無料視聴期間がスタートすることとなる。
4−7
また、実施の形態1において、BDレコーダ100は、受信確認画面のための放送の受信を、チューナ123〜チューナ125の何れかのチューナを用いて実施した。また、BDレコーダ100のLSI170は、受信した番組データを、受信確認したいB−CASカード(B−CASカードスロット120〜B−CASカードスロット150の何れかのB−CASカードスロットに挿入されているB−CASカード)を用いて、デスクランブル処理を実行した。また、BDレコーダ100は、デスクランブル処理後の画像を受信確認画面に出力した。しかしながら、必ずしもこのような例に限定されない。例えば、受信確認画面のための放送の受信を、チューナ133〜チューナ155を用いて行ってもよい。つまり、受信確認を行いたいB−CASカードと関連づけられているチューナを用いて受信確認画面のための放送の受信を行ってもよい。また、受信した番組データに対する処理に関してもLSI190〜LSI210を用いてもよい。つまり、受信確認を行いたいB−CASカードと関連づけられているLSIを用いて受信確認画面のためのデスクランブル処理を行ってもよい。
4−8
また、実施の形態1において、BDレコーダ100は、B−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードに対する有料放送の契約締結時にLSI190を用いて、このmini共用B−CASカードの通電制御情報を取得することとした。しかしながら、必ずしもこのような例には限られない。例えば、通常録画若しくは視聴用のブロックが休止している際に(電源OFF時、メンテナンス期間中等)、LSI170を用いて、B−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードの通電制御情報を取得してもよい。このような構成によれば、有料放送の契約締結時に放送される通電制御情報だけでなく、通電期間直前に放送される通電制御情報に関しても取得できる。
4−9
また、実施の形態1において、BDレコーダ100は、B−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードが有料放送契約を締結した場合に、B−CASカードスロット120に挿入されている共用B−CASカードが有料放送契約を締結していないときに、警告画面を出力することとした(図20参照)。しかしながら、必ずしもこのような例には限られない。例えば、LSI170が各B−CASカードの有料放送契約状態の変化の有無を定期的に検出し、契約状態に変化があった場合に、メッセージ画面の画像データを出力するような構成であってもよい。例えば、図44Bに示すようなメッセージ画面の画像データを出力してもよい。または、あるB−CASカードが新たな有料放送契約を締結したことを検出した場合に、「○○有料チャンネルの契約を検出しました。」といったメッセージを含んだ画面を出力したり、あるB−CASカードにより有料放送がデスクランブルできなくなった場合に、「××有料チャンネルの視聴ができなくなりました。」といったメッセージを含んだ画面を出力したりしてもよい。このように、使用者にB−CASカードの契約状態が変化したことを通知することで、使用者は、容易にB−CASカードの契約状態が変化したことを知ることができる。
4−10
また、実施の形態1において、BDレコーダ100は、タイムシフト録画の予約設定画面において、受信確認画面を表示することとした。しかしながら、必ずしもこのような例に限定されない。例えば、受信確認画面を表示することなく、視聴確認の確認結果を示す情報(例えば「○」、「×」や「OK」、「NG」など)を表示するようにしてもよい。
4−11
また、実施の形態1においては、B−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードにEMMを通知する期間をタイムシフト録画用のブロックのメンテナンス期間とした。しかしながら、必ずしもこのような例に限定されない。例えば、LSI170がEMMを取得した直後に、取得したEMMをB−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードに通知するようにしてもよい。
4−12
また、実施の形態1においては、B−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードが有料放送の契約を締結していること、及びB−CASカードスロット120に挿入されている共用B−CASカードが有料放送の契約を締結していないことをLSI170が検知した際に、警告画面のデータをHDMI220を介して出力することとした。しかしながら、必ずしもこのような例に限定されない。例えば、B−CASカードスロットへB−CASカードが挿入されたことを検出した場合や、B−CASカードスロットへ挿入されているB−CASカードのカードIDが変更された場合や、B−CASカードスロットに挿入されているB−CASカードの契約内容が変更になった場合等に、警告画面のデータをHDMI220を介して出力してもよい。要するに、B−CASカードの状態変化が生じた場合に警告画面を出力すればよい。
4−13
また、実施の形態1において、BDレコーダ100は、各B−CASカードに対する有料契約の有無を、各B−CASカードに対する通電制御情報の有無により判断することとした。しかしながら、必ずしもこのような構成に限られない。例えば、BDレコーダ100は、有料契約の有無を判断すべきB−CASカードを用いて、実際に有料番組のデスクランブル処理を実行し、デスクランブル処理の結果(成否)を参照することで、各B−CASカードが有料放送契約を締結しているか否かを判断できる。つまり、実際にデスクランブル処理が成功した場合に、B−CASカードは有料放送契約を締結していると判断でき、デスクランブル処理が失敗した場合、B−CASカードは有料放送契約を締結していないと判断できる。
4−14
また、実施の形態1において、B−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードの有料チャンネル契約がされ、B−CASカードスロット120に挿入されている共用B−CASカードの有料チャンネル契約がされていない場合に、B−CASカードスロット120に挿入されている共用B−CASカードの有料チャンネル契約を締結するよう使用者に促す画面を表示することとした(図20参照)。しかしながら、必ずしもこのような例に限定されない。例えば、B−CASカードスロット120に挿入されている共用B−CASカードについて有料チャンネル契約がされ、B−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードについて有料チャンネル契約がされていない場合に、B−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードの有料チャンネル契約を締結するよう使用者に促す画面を表示してもよい。または、各B−CASカードに対する有料チャンネル契約の有無に関わらず、各B−CASカードの状況(例えば、有料チャンネルの契約状況)の変化が、各B−CASカードに対応するLSIにより検知された際に、LSI170は、各B−CASカードについて有料チャンネル契約を締結するよう使用者に促す画面を表示してもよい。
4−15
また、実施の形態1において、BDレコーダ100は、各B−CASカードを用いた受信状況確認を行う際に、各チャンネルの放送に関して実際にデスクランブル処理を施した。しかしながら、必ずしもこのような構成に限定されない。例えば、各B−CASカードに対して記憶している通電制御情報を参照することで、各B−CASカードの受信状況を確認してもよい。
4−16
また、実施の形態1において、BDレコーダ100は、図25に示すような受信状況の一覧を表示することとした。しかしながら、必ずしもこのような構成に限られない。例えば、受信確認結果のログファイルに含まれる確認結果のコードを表示するような構成としてもよい。この場合には、その画面にコールセンターの電話番号を併せて表示してもよい。使用者は、コールセンターに電話し、画面に表示されているコードをオペレータに伝えることで、各B−CASカードがどのような有料放送契約を締結しているかを知れる。また、例えば、BDレコーダ100の各B−CASカードスロットの近傍にLEDやLCDを配備し、有料放送契約されているB−CASカードが挿入されているB−CASカードスロットの近傍のLEDやLCDを点灯させてもよい。これによっても使用者は、何れのB−CASカードが有料放送契約を締結しているのか、外観を見ただけで判断できる。
4−17
また、実施の形態1において、タイムシフト録画に用いられる共用B−CASカードは、B−CASカードスロット130に挿入されるmini共用B−CASカードのみとし、mini共用B−CASカードのカード情報として、図9に示すようなカード情報画面を表示することとした。しかしながら、必ずしもこのような構成に限られない。例えば、タイムシフト録画に用いられる共用B−CASカードが複数枚存在した場合に、カード情報画面として図45に示すような画面を表示してもよい。図45に示すような画面を表示することで、1枚のB−CASカードに関して有料放送契約を締結しても3チャンネル分しか有料放送をタイムシフト録画できないこと、及び4チャンネル以上のタイムシフト録画を行いたい場合には他の共用B−CASカードについても有料放送契約を締結する必要があることを、使用者に通知できる。また、図45に示すような警告画面は、実際に録画設定として、4チャンネル以上の録画設定が行われている際に、初めて出力されるようにしてもよい。
4−18
また、実施の形態1において、B−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードが別のmini共用B−CASカードに入れ替えられた場合に、図30に示すような警告画面を表示することとした。しかしながら、必ずしもこのような構成に限られない。例えば、図46に示すような警告画面を表示してもよい。図46に示す警告画面は、タイムシフト録画の確認画面へのリンク(“タイムシフト録画の設定を確認しますか? 「はい」/「いいえ」”)を含んでいる。使用者は、タイムシフト録画の確認画面へのリンク(「はい」)を選択することで、タイムシフト録画設定を容易にやり直せる。例えば、入れ替える前のmini共用B−CASカードが有料放送契約を締結しているが、入れ替えた後のmini共用B−CASカードが有料放送契約を締結していないとする。そして、タイムシフト録画設定として、有料放送の有料チャンネルが設定されていたとする。このような場合には、タイムシフト録画として、何も録画されないこととなり、タイムシフト録画の録画設定をやり直す必要がある。B−CASカードの入れ替えが発生した際に表示される警告画面がタイムシフト録画設定画面へのリンクを含むことで、使用者は、B−CASカードの入れ替えを行った際に、併せて録画設定の変更を容易に行える。また、図46に示す画面は、B−CASカードの契約状態の変化を検出した場合(新たな契約EMMを受信した場合)に表示してもよい。B−CASカードの契約状態が変化した場合にも、そのB−CASカードにより受信可能な放送番組に変化が生じ、タイムシフト録画設定を変更する必要が生じ得るからである。
4−19
また、実施の形態1にかかるBDレコーダ100は、さらに、放送メールを受信した際に、使用者にタイムシフト録画の設定を確認することを促すための警告画面を表示してもよい。放送メールは、共用B−CASカードに関して有料契約を締結した場合に送られることが多いため、契約状況の変化に応じて、タイムシフト録画の録画状況を見直した方が良い場合が多いからである。
4−20
また、実施の形態1にかかるBDレコーダ100は、視聴確認を行う際に、アンテナを介して受信した放送番組のデスクランブル処理を行えるか否かで行った。しかしながら、必ずしもこのような例に限定されない。例えば、各B−CASカードに対して契約確認コマンドを送信し、そのレスポンスを解析することで何れのチャンネルを視聴できるかの視聴確認を行うような方法であってもよい。
4−21
また、実施の形態1にかかるBDレコーダ100は、初期設定(お買い上げ設定)時に、図8や図9に示すような、各B−CASカードの状態を示す画面を出力した。しかしながら、必ずしもこのような例には限定されない。例えば、図47や図48のような画面を出力してもよい。図47、図48は、初期設定(お買い上げ設定)時の表示画面を示す模式図である。
図47に示す画面は、B−CASカードスロット120に挿入されている共用B−CASカードに関する情報を表示している。この画面においては、「また、同時に有料放送チャンネルをタイムシフト録画するためには、タイムシフト録画用カード[2]での加入契約が必要です。」というメッセージを表示している。つまり、この画面は、通常録画用のB−CASカードの情報を示す画面において、タイムシフト録画用のB−CASカードの有料契約に関する情報を示している。
一方、図48に示す画面は、B−CASカードスロット130に挿入されているmini共用B−CASカードに関する情報を表示している。この画面においては、「また、同時に有料放送チャンネルを通常録画するためには、通常録画用カード[1]での加入契約が必要です。」というメッセージを表示している。つまり、この画面は、タイムシフト録画用のB−CASカードの情報を示す画面において、通常録画用のB−CASカードの有料契約に関する情報を示している。
このように、この例では、複数のB−CASカードのうちの一部のB−CASカードの情報を示す画面であって、その一部のB−CASカード以外のB−CASカードの有料放送契約に関するメッセージを含む画面を出力する。これにより、有料放送番組を録画するためには、B−CASカード毎に有料放送契約を締結する必要があることを使用者に通知することができる。
4−22
また、実施の形態1にかかるBDレコーダ100は、初期設定(お買い上げ設定)時に、図8や図9に示すような、各B−CASカードの状態を示す画面を出力した。しかしながら、必ずしもこのような例には限定されない。例えば、図49のような画面を出力してもよい。この画面は、B−CASカードスロット120に挿入されている共用B−CASカード(代表カード)の特徴である、「また、このカードID番号はデータ放送で取得あるいは使用されます。」とのメッセージを含んでいる。つまり、この画面は、B−CASカードスロット120に挿入されている共用B−CASカードが代表カードであること、また、代表カードのカードIDがデータ放送において取得あるいは使用されることを示している。これにより、使用者は、B−CASカードスロット120に挿入されている共用B−CASカードが代表カードであること、及びその代表カードの特徴を容易に理解できる。また、図49に示すB−CASカードの情報を示す画面においては、複数のうちの一つのB−CASカード(ここでは、代表カード)の情報に加えて、そのカード(代表カード)以外のB−CASカードの有料放送契約に関するメッセージとして、「また、同時に有料チャンネルをタイムシフト録画するためには、タイムシフト録画用カード(2)、(3)、(4)での加入契約が必要です。」が含まれている。これにより、使用者は、画面上で詳細な情報が表示されるB−CASカード以外のカードについても有料放送契約に関する状況を把握できる。
4−23
また、実施の形態1にかかるBDレコーダ100は、図8や図9のような画面を、初期設定(お買い上げ設定)時に出力することとした。しかしながら、必ずしもこのような例には限定されない。例えば、初期設定(お買い上げ設定)の完了後に、メニュー画面から各B−CASカードの情報を表示するモードに遷移した際に表示することとしてもよい。
4−24
また、実施の形態1、2にかかるBDレコーダ100におけるB−CASカード挿入時の動作に関して、次のような動作を行ってもよい。その動作について、図50を用いて説明する。図50は、B−CASカード挿入時の動作を説明するためのフローチャートである。ここでは、特に、共用B−CASカードが挿入されるべきであるB−CASカードスロット120にB−CASカードが挿入された場合の動作について説明する。
使用者は、B−CASカードスロット120にB−CASカードを挿入できる。B−CASカードが挿入されると(S1700)、LSI170は、B−CASカードスロット120に挿入されたB−CASカードが共用B−CASカードであるか否かを判断する(S1710)。共用B−CASカードであると判断すると、LSI170は、次の処理に移行する(S1720)。
一方、B−CASカードスロット120に挿入されたB−CASカードが共用B−CASカードでないと判断した場合には、LSI170は、B−CASカードスロット120に挿入されたB−CASカードが地デジ専用B−CASカードであるか否かを判断する(S1730)。
地デジ専用B−CASカードでないと判断すると、LSI170は次の処理に移行する(S1740)。このように構成する理由について次に説明する。
B−CASカードとしては、共用B−CASカード、地デジ専用B−CASカードの他に営業担当者用B−CASカード(白色)、開発担当者用B−CASカード(黄色)が存在する。これらの白色カードや黄色カードは、その使用目的から様々な放送番組をデスクランブルできるように構成されている。従って、本来共用B−CASカードが挿入されるべきB−CASカードスロットに、これらの白色カードや黄色カードが挿入された際には特に警告画面等を出力することなく次の処理に移行すべきである。そこで、ステップS1730において、地デジ専用B−CASカードでないと判断した場合には、LSI170は次の処理に移行することとした。なお、B−CASカードのカードIDの特定の桁を見ることで、LSI170は、そのB−CASカードが白色カードであるのか黄色カードであるのかに関して判断できる。
一方、ステップS1730において、地デジ専用B−CASカードであると判断すると、LSI170は、現在が初期設定(お買い上げ設定)中か否かを判断する(S1750)。初期設定(お買い上げ設定)中でないと判断すると、LSI170は、警告画面を出力し(S1760)、次の処理に移行する(S1770)。一方、初期設定(お買い上げ設定)中であると判断すると、LSI170は、警告画面を出力し(S1780)、ステップS1710に戻り、B−CASカードスロット120に挿入されるB−CASカードが別のB−CASカードに入れ替えられるまで同じ処理を繰り返す。
このように、この構成においては、共用B−CASカードを挿入すべきB−CASカードスロットに地デジ専用B−CASカードが挿入されていることを検出した場合、初期設定(お買い上げ設定)動作中でなければ次の処理に移行するのに対し、初期設定(お買い上げ設定)動作中であれば、B−CASカードスロットに挿入されているB−CASカードを別のB−CASカードに入れ替えない限り次の処理に移行しない。これにより、この構成によるBDレコーダ100は、初期設定(お買い上げ設定)時にB−CASカードスロットに正しいB−CASカードを挿入させることができる。
4−25
また、実施の形態2において、BDレコーダ100は、各B−CASカードにシールを貼ることを使用者に促す画面を初期設定動作時に表示することとした。しかしながら、必ずしもこのような構成に限定されない。例えば、B−CASカードの入れ替えを検出した場合に、シールを貼ることを使用者に促す画面を表示してもよい。要するに、各B−CASカードにシールを貼ることを使用者に促すことができれば、どのようなタイミングで表示してもよい。
4−26
実施の形態1における図4のフローチャートで示した動作において、前面のカードスロット120及び背面のカードスロット130〜150の全てにおいてB−CASカードが挿入されている場合にのみ(S230でYES、S280でYES)、カード状態確認画面(図8、図9)を表示するステップに進むとした(S290、S300)。しかしながら、このような制御には限定されない。一部のスロットにおいてB−CASカードが挿入されていない場合でも、カード状態確認画面を表示するステップ(S300)に進むように制御してもよい。この場合は、一部のスロットにおいてB−CASカードの挿入が検出されなかったときに、図51に示すような、視聴や録画の機能において不具合が発生する可能性がある旨の警告を示す画面を表示した上で、カード状態確認画面を表示するステップ(S300)に進むようにするのが好ましい。
4−27
実施の形態1における図10のフローチャートで示した動作の説明においては、BDレコーダ100の初期設定時に、有料放送をデスクランブル可能なB−CASカードを使用して有料チャンネルのデスクランブル処理を実行し(S410)、これにより、そのB−CASカードの無料視聴期間を自動的にスタートさせた。しかしながら、B−CASカードスロット130に挿入されたmini共用B−CASカード(タイムシフト録画において有料放送をデスクランブル可能なB−CASカード)を使用して有料チャンネルのデスクランブル処理を最初に実行するタイミングは、BDレコーダ100の初期設定時に限定されない。例えば、BDレコーダ100のメンテナンス期間に、当該B−CASカードを使用して有料チャンネルのデスクランブル処理を実行し、そのB−CASカードの無料視聴期間を自動的にスタートさせるようにしてもよい。
4−28 (タイムシフト録画用チャンネルの自動マッピング)
上記の各実施形態のBDレコーダ100においてさらに、タイムシフト録画のために使用者により設定された録画チャンネルを、複数の共用B−CASカードに対して自動的に割り当てる自動マッピング機能を設けてもよい。以下、このタイムシフト録画用チャンネルの自動マッピング機能について2つの例を説明する。
(1)第1の例(赤色カードと赤色カードの組み合わせ)
ここでは、BDレコーダ100は図52に示すような構成を有するとする。図52に示す構成では、タイムシフト録画用の3つのB-CASカードスロットのうちの2つのカードスロット130、140bは、BS、CS、地上デジタル放送に対応しているB−CASカードを挿入可能なカードスロットとなっている。これらのB-CASカードスロット130、140bに挿入された2つのB−CASカードに対する録画用チャンネルの自動マッピング機能について説明する。
使用者は、図52Bに示すような録画チャンネル設定画面において、タイムシフト録画用のチャンネルを最大6チャンネルまで設定できる。この設定画面上で使用者によりチャンネルが設定されると、設定されたチャンネルが、B−CASカードスロット130に挿入されたB−CASカード及びB−CASカードスロット140bに挿入されたB−CASカードのいずれかに対して自動で割り当てられる。以下、この自動マッピングの動作を図53A〜図53Cのフローチャートを用いて説明する。
LSI170は、B−CASカードスロット130に挿入されたB−CASカード(以下「カード(1)」という)及びB−CASカードスロット140bに挿入されたB−CASカード(以下「カード(2)」という)から、カード情報及び設定チャンネル情報を取得する(S2000)。LSI170は、取得したカード情報から、カード契約状況を取得する(S2010)。具体的には、LSI170は、通電制御の事業体識別コードから、事業体(放送事業者)を判別する。また、LSI170は通電開始基準日に基づいて契約の状態を確認する。具体的には、通電開始基準日が現在の日付より未来であれば、「契約が有効」とする。現在の状況が”無料お試し期間”であるときは「契約済み」、仮視聴のときは「未契約」とする。カード情報が取得できない場合は、「契約なし」とする。
次に、LSI170は、使用者により設定された1つのチャンネルがBS放送またはCS放送のいずれかであるかを判断する(S2020)。使用者により設定された1つのチャンネルがBS放送またはCS放送のいずれかである場合、チューナ133〜135及びチューナ143b〜145bの中の1つのチューナにより、使用者により設定されたチャンネルの放送を受信する(S2030)。LSI170は、使用者により設定されたチャンネルが有料か無料かを判断する(S2040、S2050)。例えば、SDTのfree_CA_mode=1であれば、有料チャンネルであると判断し、そうでなければ、無料チャンネルであると判断する。
有料チャンネルの場合(S2050でYES)、CAサービス記述に基づいて、サービスID(チャンネルを特定する情報)と事業体とを関連づけてチャンネルリストに記録する(S2060)。チャンネルリストは例えばHDD180に保持される。
使用者により設定された全てのチャンネルについて上記の処理(S2020〜S2060)を行う(S2070)。
使用者により設定された全てのチャンネルについて処理が終了すると、チャンネルリスト内の情報をソートする。ここでは、有料放送のチャンネルが無料放送のチャンネルよりも上位になるようにソートする(S2080)。これは、後段の処理において、有料放送のチャンネルが優先的に処理されるようにするためである。
チャンネルリストのソート後、カード(1)及びカード(2)のそれぞれに割り当てたチャンネルの数を示すカウンタn1、n2の値を0にセットする(図53BのS2100)。チャンネルリストを参照し、カードに割り当てるべきチャンネル(以下「対象チャンネル」という)を決定する(S2110)。このとき、チャンネルリストにおいて、有料放送のチャンネルが無料放送のチャンネルよりも上位になるようにソートされているので、有料放送のチャンネルが無料放送のチャンネルよりも先に対象チャンネルとして選択され、先にカードに割り当てられるようになっている。
LSI170は、カウンタn1の値が3以上であるか否かを判定する(S2120)。つまり、カード(1)において、空きチャンネルがあるか否かを判定する。カウンタn1の値が3以上であるとき、カード(1)において空きチャンネルがないことを意味するので、LSI170は対象チャンネルをカード(2)に割り当てる(S2130)。そして、カウンタn2の値をカウントアップする(S2140)。
一方、カウンタn1の値が3未満であるときは、LSI170はさらに、カウンタn2の値が3以上であるか否かを判定する(S2120)。ここで、カウンタn1及びカウンタn2の値の双方が3未満であることは、カード(1)及びカード(2)の双方において空きチャンネルがあることを意味し、双方のカードに対してチャンネルを割り当てることが可能となる。
ステップS2150においてカウンタn2の値が3未満であるとき、LSI170は、対象チャンネルが無料放送のチャンネルか否かを判定する(図53CのS2200)。無料放送のチャンネルでないとき、すなわち、有料放送のチャンネルであるとき、カード(1)に既に対象チャンネルの事業体と同じ事業体のチャンネルの契約があるか否かを判定する(S2260)。同じ事業体のチャンネルの契約がある場合、LSI170は、対象チャンネルをカード(1)に割り当て(S2270)、カウンタn1をカウントアップする(S2280)。
一方、カード(1)に、対象チャンネルの事業体と同じ事業体のチャンネルの契約がない場合、LSI170は、対象チャンネルをカード(2)に割り当て(S2290)、カウンタn2をカウントアップする(S2300)。
ステップS2200において、無料放送のチャンネルであるとき、LSI170は、カード(1)に有料チャンネルの契約があるか否かを判断する(S2210)。カード(1)に有料チャンネルの契約がないとき、LSI170は、対象チャンネルをカード(1)に割り当て(S2220)、カウンタn1をカウントアップする(S2230)。一方、カード(1)に有料チャンネルの契約があるとき、LSI170は、対象チャンネルをカード(2)に割り当て(S2240)、カウンタn2をカウントアップする(S2250)。
以上のようにして対象チャンネルがカード(1)またはカード(2)に割り当てられると、LSI170の制御は図53BのフローチャートにおけるステップS2180に戻る。そして、カード(1)及びカード(2)に空きチャンネルが無くなるまで、上記処理が繰り返される。
一般に、1つの事業体が複数の有料チャンネルを提供する場合がある。そのような事業体の複数の有料チャンネルが複数のカードに亘って割り当てられると、契約カード毎に契約を締結する必要がある場合があり、使用者にとって不利益を生じる。そこで、以上のようにカードの契約状況と設定チャンネルの属性とに基づき、チャンネルをカードに割り当てることにより、有料放送を提供する1つの事業体の複数のチャンネルを、カード(1)及びカード(2)のいずれか一方にまとめて自動で割り当てることができる。これによって、使用者の便宜を図ることができる。
(1)第2の例(赤色カードと青色カードの組み合わせ)
ここでは、図54Bに示すような構成を有するBDレコーダにおける、タイムシフト録画用の2つのB-CASカードスロット130、140に挿入された2つのB−CASカードに対する自動マッピング機能について説明する。B-CASカードスロット130はBS、CS、および地上デジタル放送に対応しているB−CASカードを挿入可能であるが、B-CASカードスロット140は地上デジタル放送のみに対応しているB−CASカードしか挿入できない。
B-CASカードスロット140に挿入されるB-CASカードは地上デジタル放送のみにしか対応していない。よって、本例では、図54に示すような録画チャンネル設定画面上において、タイムシフト録画用のチャンネルは最大で6チャンネルまで設定できるが、そのうちBS放送およびCS放送については最大3チャンネルまでしか設定できないようになっている。
以下、この例の自動マッピングの動作を図53Aおよび図53Dのフローチャートを用いて説明する。以下では、B−CASカードスロット130に挿入されたB−CASカードを「カード(1)といい、B−CASカードスロット140に挿入されたB−CASカードを「カード(2)という。
本例においても、設定画面上での設定にしたがい、カード情報等の取得、有料チャンネルの判定、チャンネルリストのソート等の処理(図53AのフローチャートにおけるステップS2000〜S2060)が実施される。
チャンネルリストのソート後、カード(1)及びカード(2)のそれぞれに割り当てたチャンネルの数を示すカウンタn1、n2の値を0にセットする(図53DのS2500)。チャンネルリストを参照し、カードに割り当てるべきチャンネル(以下「対象チャンネル」という)を決定する(S2510)。このとき、チャンネルリストにおいて、有料放送のチャンネルが無料放送のチャンネルよりも上位になるようにソートされているので、有料放送のチャンネルが無料放送のチャンネルよりも先に対象チャンネルとして選択され、先にカードに割り当てられるようになっている。
LSI170は、対象チャンネルがBS放送またはCS放送のいずれかであるかを判断する(S2520)。対象チャンネルがBS放送またはCS放送であるとき、LSI170は対象チャンネルをカード(1)に割り当て(S2530)、カウンタn1の値をカウントアップする(S2540)。カード(1)にBS放送またはCS放送のチャンネルを割り当てるのは、カード(2)が地上デジタル放送のみに対応したB−CASカードであるからである。
一方、対象チャンネルがBS放送またはCS放送のいずれでもないとき、LSI170はさらに、カウンタn2の値が3以上であるか否かを判定する(S2550)。ここで、カウンタn1及びカウンタn2の値の双方が3未満であることは、カード(2)において空きチャンネルがあることを意味し、カード(2)に対してチャンネルを割り当てることができることを意味する。
ステップS2550においてカウンタn2の値が3未満であるとき、すなわち、カード(2)において空きチャンネルがあるとき、LSI170は対象チャンネルをカード(2)に割り当て(S2580)、カウンタn2の値をカウントアップする(S2590)。一方、カウンタn2の値が3未満でないとき、すなわち、カード(2)において空きチャンネルがないとき、LSI170は対象チャンネルをカード(1)に割り当て(S2560)、カウンタn1の値をカウントアップする(S2570)。
そして、カード(1)及びカード(2)に空きチャンネルが無くなるまで、上記処理が繰り返される(S2600)。
以上のようにチャンネルをカードに割り当てることで、BS放送、CS放送および地上デジタル放送に対応したB−CASカードと、地上デジタル放送のみに対応したB−CASカードとの組み合わせに対して、タイムシフト録画用のチャンネルを自動的に適切に割り当てることができる。
なお、本例(赤色カードと青色カードの組み合わせ)においては、有料放送のチャンネルが無料放送のチャンネルよりも上位になるようにソートすることは必ずしも必要ではない。各チャンネルがどのような順序で並んでいたとしても、有料放送のチャンネルは、優先的に赤色カードに割り振られる一方、無料放送のチャンネルは、優先的に青色カードに割り振られるからである。
4−29
セクション「1−4−2−2」で説明したタイムシフト録画予約動作において、図12に示す予約画面上でチャンネルが設定されると、設定されたチャンネルに対して視聴確認を行い(セクション「1−4−10」の説明参照)、その設定されたチャンネルの受信が不可である場合、予約画面上でそのチャンネルに対して、受信不可の原因(有料チャンネルの未契約、アンテナ未接続、B−CASカードの未挿入/誤挿入、等)を示すメッセージや画像を表示させてもよい。例えば、図55に示すように、そのチャンネルの情報の近傍に、受信不可の原因(未契約)を示すアイコン320を表示させてもよい。
4−30
図34を参照して説明した録画予約状況の一覧情報の「視聴項目」が「未契約」になっている場合、LSI170は、BDレコーダ100の電源がオンされたときに、警告を示すメッセージや画像を画面に表示させるようにしてもよい。例えば、「○○○チャンネルについて契約がなされていません。」等のメッセージを画面にポップアップ表示させるようにしてもよい。
4−31
上記の実施形態では、信号処理装置の一例としてBDレコーダを用いて説明したが、本開示の思想は、BDレコーダに限定されず、DVDレコーダ、HDDレコーダ、フラッシュメモリを用いたレコーダ、パーソナルコンピュータ等の種々の信号処理装置に適用することができる。すなわち、本開示の思想は、複数のデスクランブル用のカード(例えば、B−CASカード)を使用でき、各B−CASカードを用いてデスクランブル処理を行う信号処理装置であれば、適用可能である。