JP6139732B2 - 受電装置及び送電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、非接触データ通信手段および磁気共振を利用した非接触電力伝送手段、装置
とそれらの送受を行なうアンテナに関するものであり、非接触ICカードやバッテリを搭
載した携帯機器への非接触による充電装置に適用して有効な技術に関する。
本発明者が検討した技術として、非接触充電システムの従来技術に関しては、たとえば
一例として図24に示すような構成のものが考えられる。
図24は非接触による充電システムの従来技術の一例を示すブロック図であり、図のシ
ステムは、鉄道の駅や店舗などの電力提供者側に設けられる送電装置701と、利用者が
持っている携帯端末装置702とを含んで構成されている。本システムでは、携帯端末装
置702が送電装置701により充電される。
送電装置701は、RFIDリーダなどの非接触型処理モジュール713と、非接触型
送電モジュール712と、送電制御モジュール711とを含んで構成されている。
携帯端末装置702は、RFID等の非接触型処理動作のための非接触型処理モジュー
ル723と、充電のための非接触型受電モジュール722と、充電の判断と制御を行なう
受電制御モジュール721と、高速に充電可能な大容量蓄電モジュール720とを含んで
構成されている。
図において、携帯端末702を所有している利用者が、駅や店舗などに設置された送電
装置701に搭載されている非接触型処理モジュール713と携帯端末702に搭載され
ている非接触型処理モジュール723の間で電子決済等を行なうためにデータ伝送を行な
っている際に、送電装置701に搭載されている非接触型送電モジュール712より端末
側の非接触型送電モジュール722に非接触により電力を送電するとともに、非接触型送
電モジュール722では、受電した電力を整流して高速大容量蓄電モジュール720に充
電を行なう構成であり、図の送電制御モジュール711と受電制御モジュール721では
、これらモジュール間での非接触による送電の制御を行なうとともに、高速大容量蓄電モ
ジュール720に充電を行なう充電の制御を行なっている。
以上の構成では、非接触型処理モジュール713、723間で通信を行なっている間に
携帯端末装置702の電源の充電を行なう構成であるため、携帯端末装置702の充電時
間が減らせる上に、頻繁に非接触型処理モジュール713、723間で通信を行なえば、
特に携帯端末装置702を充電しなくとも継続的に端末の利用が可能となる(たとえば、
特許文献1参照)。
さらに図24で示した非接触による通信や充電のための送電では、数cm以下の比較的
近距離での非接触通信や非接触送電には、電磁誘導方式や磁気共鳴方式など磁気的な結合
による伝送が一般的である。これは他の伝送方式として有力と考えられる電波による伝送
方式は伝送の距離rに反比例するのに対し、電磁結合による伝送の強さは、伝送距離rの
2乗に反比例するため、例えば伝送距離が1mよりも小さくなった場合、1/rよりも1
/(r2)の項のほうが大きくなるためである。
このため、非接触による通信や充電のための送電に用いられる周波数は100kHz帯
から10数MHz程度の周波数が用いられ、これらの送受に用いられるアンテナとしては
、磁気的な結合を強くするため、図25に示すように、数ターンから数十ターンのコイル
状のアンテナを用いるのが一般的であり、図24で示した携帯端末に用いられる非接触通
信や非接触による送電のような直径4cm程度のコイル状のアンテナが用いられている(
たとえば、非特許文献1参照)。
本発明者が検討したその他の技術として、非特許文献2および特許文献2に記載された
ものが知られている。この非接触電力伝送システムに関しては、たとえば一例として図2
6に示すような構成のものが考えられる。
図26は非接触による電力伝送システムの従来技術の一例を示す構成図であり、非接触
電力伝送システム730は高周波電源731と、高周波電源731に可変インピーダンス
回路737を介して接続された給電コイル732と共鳴コイル733により1次側コイル
を構成し、共鳴コイル734と負荷コイル735により2次側コイルを構成し、負荷コイ
ル735に接続された負荷736を備えている。
さらに、共鳴コイル733、734にはそれぞれ共鳴容量738、739が接続されて
おり、給電コイル732、共鳴コイル733,734、負荷コイル735は共鳴系740
を構成する。また、高周波電源731の出力周波数には、共鳴系740の共鳴周波数に設
定されている。
インピーダンス可変回路737は、2つの可変容量741、742とインダクタ743
から構成されている。一方の可変容量741は高周波電源731に並列に接続され、他方
の容量742は給電コイル732に並列に接続されている。インダクタ743は両可変容
量741、742の間に接続されている。インピーダンス可変回路737は、可変容量7
41、742の容量が変換されることでそのインピーダンスが変更される。このインピー
ダンス可変回路737は共鳴系740の共鳴周波数における入力インピーダンスと高周波
電源731側のインピーダンスが合うようにインピーダンスが調整される。可変容量74
1,742は回転軸がモータにより駆動することで容量を可変する公知の構成で、モータ
が制御装置744からの駆動信号により駆動される構成となっている。
高周波電源731からインピーダンス可変回路737を介して給電コイル732に、共
鳴系740の周波数で高周波電圧が出力され、給電コイル732に磁場が発生する。この
磁場が共鳴コイル733、734による磁場共鳴により増強される。増強された共鳴コイ
ル734付近の磁場から負荷コイル735により電磁誘導を利用して電力を取り出し負荷
736に供給される。
このとき、共鳴コイル733、734のコイル間距離が変化すると、共鳴系740の入
力インピーダンスも変化する。このため、インピーダンス可変回路737がない場合、共
鳴コイル733、734のコイル間距離によっては、インピーダンス整合が取れずに、高
周波電源731への反射電力が生じ伝送効率が低下する。また別の見方をすると、コイル
間距離により磁気共鳴現象が発生する周波数が変動するため、高周波電源731の出力周
波数に対し、磁気共鳴周波数がずれると伝送損失が大きくなる。このため、高周波電源の
周波数を伝送損失が最も小さくなる周波数にコイル間距離に対応して調整すればよいが送
信周波数を変えると他の通信機器へ影響を与える恐れがあることから一般的ではない。こ
のため、コイル間距離が変動して共鳴系740の入力インピーダンスが変動した場合は制
御装置744により、可変容量741、742を調整してインピーダンス整合を取るよう
にしている。
特開2006−353042号公報 図1 特開2010−141976号公報 図1
日経ビジネス 2009年1月26日号 78ページ、日経BP社 NIKKEI ELECTRONICS 2007.12.3 117項〜128項
ところで、上記図24で示した従来技術の充電システムでは、非接触通信と非接触によ
る送電を個々に用いられているため、それぞれ、直径4cm程度のコイル状のアンテナが
必要となる。このため、特に小型化の要求が高い携帯端末に図24で示したような充電シ
ステムを搭載しようとした場合、上述のコイル状のアンテナを2素子内蔵する必要がある
ため、携帯端末装置の小型化が難しいという課題を有していた。
さらに、上記図24で示した従来技術の充電システムでは、非接触による送電では、非
接触部の伝送損失が大きいと送電装置の効率が低下し消費電力が増えることから、近距離
(数cm以下)で比較的高い効率が得られる電磁誘導方式が一般的であるが、逆に伝送距離
がある程度大きくなると(例として1〜2cm程度)伝送効率が急激に劣化するため、携
帯端末装置に従来技術の受電装置を搭載しようとした場合、受電装置のアンテナを携帯端
末装置の表面に貼り付けるようにするなどして充電の際に送電装置と受電装置間の伝送距
離が短くなるようにする必要があるため、搭載位置が限られてしまうという課題があった
さらに、携帯端末装置の通信周波数は800MHz帯や2GHz帯の比較的高い周波数
であり、この通信に用いられるアンテナは小型化が進んでおり、通信端末に内蔵するのが
可能となっている。しかし、上述の非接触通信や非接触による送電を受電するアンテナを
携帯端末に内蔵した場合、内蔵された携帯端末装置の通信アンテナからの電波は、非接触
通信や非接触による送電を行なう周波数よりも数百倍程度高いため、非接触通信や非接触
による受電を行なうアンテナは金属板のようにしか見えない。このため非接触通信や非接
触による受電を行なうアンテナ部で反射が起こるため、携帯端末装置の受信感度に影響を
与えるという課題を有していた。
また、上記図26で示した従来技術の非接触の電力伝送システムでは、磁気共鳴コイル
のコイル間距離の変動により共鳴系の入力インピーダンスが変動することで1次コイル側
と2次コイル側の間の周波数特性が変わり伝送効率が劣化する現象は、可変インピーダン
ス回路の可変容量を調整することにより、高周波電源と共鳴系のインピーダンス整合を図
る構成で改善しているが、数W以上の電力を伝送する場合、可変容量に可変容量ダイオー
ド等の半導体を用いることは電力容量や耐圧の問題から難しい。このため、バリアブルコ
ンデンサ等の機械式の可変容量を用いる必要があるので、送電器の小型化が図れない。ま
た、可変容量が機械式であるため耐久性の面で課題がある。
さらに、上記図26で示した非接触の電力伝送システムでは、磁気共鳴コイルのコイル
間距離が数mm程度のごく近い距離での伝送では、磁気共鳴コイル間の磁場共鳴による伝
送に対し、電磁誘導による伝送の割合が増えることが影響し、コイルをより近くするとか
えって伝送効率が低下してしまうという課題を有していた。
本発明は上記目的を達成するため、上記課題である非接触通信と非接触による送電を受
電するアンテナを搭載しようとした場合に携帯端末装置の小型化が難しいという課題は、
非接触通信用アンテナと非接触による送電を受電するアンテナを共用化するとともに、共
用化したアンテナの受信出力部に切り替え回路を設けることにより、共用化したアンテナ
が送電装置からの送電電力を受電した場合、切り替え回路を充電側に切り替え、この切り
替え回路を介して整流回路において受電信号が整流されバッテリに充電される構成とし、
非接触通信信号を受信した場合、切り替え回路はそのまま非接触通信側を保持することで
、非接触通信が可能となる。
次に、充電を行なう場合、効率が劣化しないように送電装置と受電装置間の伝送距離を
短くする必要があるため、搭載位置が限られてしまうという課題については、送電装置に
おいて送電に用いられるアンテナとして、送電に用いる周波数に共振する長さのコイル長
を有した両端が電気的に接続されない共振コイルと共振コイルに送電電力を磁気的に結合
して給電する給電コイルからなる磁気共鳴方式と呼ばれる方式とし、給電コイルより送電
装置からの送電電力を給電するとともに、非接触通信信号も送電信号に重畳して送信する
構成とした。
同様に受電装置においても受電に用いられるアンテナとして、送電に用いる周波数に共
振する送電側と等しい長さのコイル長を有した両端が電気的に接続されない共振コイルと
共振コイルで受電した受電電力を磁気的に結合した負荷コイルから受電電力を取り出す磁
気共鳴方式とした。
以上の構成とすることにより、送電側の共振コイルと受信側の共振コイルの共振周波数
が等しいことにより、送電側の共振コイルに流れる電流による磁束と受信側の共振コイル
に流れる電流による磁束の位相が同相になることにより、これら共振コイル間は強く結合
する。この現象は磁気共鳴現象とよばれ、従来の非接触伝送に主に用いられている電磁誘
導方式よりもコイル間距離が離れていても効率の低下が少ないという特長を有しているた
め、送電装置と受電装置間距離が多少離れていても伝送効率の低下が少ないので、携帯端
末装置に受電装置を搭載する場合、受電アンテナの搭載位置の制約がより少ない構成とす
ることができる。
非接触通信や非接触による受電を行なうアンテナ部で反射が起こるため、携帯端末装置
の受信感度に影響を与えるという課題については、上記の搭載位置が限られてしまうとい
う課題と同様に、送電と受電用アンテナに磁気共鳴方式を用いるとともに、受電側のアン
テナの共振コイルを削除する構成とした。
この構成では、送電側が磁気共鳴方式、受電側が電磁誘導方式となるがコイル間の伝送
距離は受信側が磁気共鳴方式の場合とほぼ同等の伝送距離が得られる構成となっている。
以上の構成とすることにより、受電側のアンテナは、負荷コイルのみとなるため、直径
3cm程度の1〜数ターンのループ状コイルのみとなり、従来の数十ターンの密に巻かれ
たコイルに比べ、携帯端末装置の通信に用いる電波の反射は小さくなるので、通信アンテ
ナへの影響をより小さくすることができる。
以上は電力伝送周波数と非接触通信が同じ周波数であったが周波数が異なる場合のアン
テナを共用化する手段を以下説明する。
一般的に磁気共鳴方式による伝送では、共振コイルに給電する給電コイルや共振コイル
から受信した電力を取り出す負荷コイルに比べ、共振コイルの巻き数のほうが多く、イン
ダクタンス値も大きい。
非接触通信の周波数と非接触による電力伝送の周波数が異なる場合、上記受信側共振コ
イルと並列に第1の容量を接続するとともに、第2の容量を第1のフィルタ回路を介し直
列あるいは並列に接続した後、低い周波数のほうの信号を取り出す構成とするとともに、
共振コイルと磁気的に結合するように負荷コイルを受電コイルに近接して設け、負荷コイ
ルに第2のフィルタ回路を介し高い周波数のほうの信号を取り出す構成とし、第1の容量
が共振コイルと高い周波数のほうの信号で共振する値とし、第2の容量が共振コイルと低
い周波数のほうの信号で共振する値とし、さらに、第1のフィルタ回路は低い周波数のほ
うの信号を通過させ、高い周波数のほうの信号の通過を阻止し、第2のフィルタ回路は高
い周波数のほうの信号を通過させ、低い周波数のほうの信号の通過を阻止する構成とした
以上の構成とすることにより、共振コイルからは共振コイルと第2の容量により共振す
る低い周波数のほうの信号を出力することが出来るととともに、負荷コイルからは、共振
コイルと第1の容量で共振する高い周波数のほうの信号を図26で示した従来技術と同様
に磁気共鳴方式により出力することが出来る。
ここで、従来の電磁誘導方式による非接触での電力伝送で用いられるコイルの大きさの
一例としては、携帯機器等への充電等に用いられる5W程度以下であれば、直径数cmで
数10ターン程度の巻き数であり、電気自動車等への充電に用いられる数kWクラスでは
、直径数10cmで数10ターン程度の巻き数であり、用いられる周波数は数10kHz
から数100kHzであり、伝送距離としては数cm以下が一般的である。また、磁気共
鳴方式による非接触での電力伝送で用いられるコイルの大きさとしては、携帯機器等への
充電等に用いられる5W程度以下であれば、直径数cmで数10ターン程度の巻き数であ
り、電気自動車等への充電に用いられる数kWクラスでは、直径数10cmで数ターンか
ら数10ターン程度の巻き数であり、用いられる周波数は数MHzから10数MHzであ
り、共振コイルに電力を給電する給電コイルおよび共振コイルから電力を取り出す負荷コ
イルの巻き数は1ターン程度である。また、磁気共鳴方式の伝送距離は数cmから数10
cm程度であり、給電コイルと共振コイルおよび共振コイルと負荷コイル間の距離として
は1cm以下程度が一般的である。
次に磁気共鳴コイル(共振コイル)のコイル間距離の変動による共鳴系の入力インピーダ
ンスの変動を可変インピーダンス回路により調整した場合、送信側の回路も大きくなって
しまうという課題については、上述の受信側のコイルが搭載機器と比較して大きくなって
しまうという課題と同様に負荷コイルに少なくとも直列接続か並列接続により負荷コイル
のインダクタンスと共振する共振容量を付加する構成とした。
以上の構成とすることにより、磁気共鳴コイルのコイル間距離の変動による1次コイル
と2次コイル間の周波数特性の変動が小さくなる(コイル間距離の変動による入力のイン
ピーダンス変動が小さくなる)という結果が実験的に得られていることから、可変インピ
ーダンス回路を用いなくても、コイル間距離の変動による1次コイルと2次コイル間の周
波数特性の変動を小さく抑えることができるので、送信回路についても小型化が可能とな
る。
さらに、磁気共鳴コイルのコイル間距離の変動による1次コイルと2次コイル間の周波
数特性の変動を小さくする手段としては、1次コイル側の共鳴コイルを複数設け、それぞ
れのコイルが負荷コイルとの距離に対応して最も伝送効率が良くなるような巻き数とする
ことで、1次側の共鳴コイルと負荷コイル間の距離に対応して最も効率のよい共鳴コイル
と主に伝送が可能となるため、上記手段によってもコイル間距離の変動による1次コイル
と2次コイル間の周波数特性の変動を小さくすることが可能となる。
また、磁気共鳴コイルのコイル間距離が数mm程度のごく近い距離で伝送効率が低下し
てしまうという課題については、給電コイルと1次側の磁気共鳴コイルのコイルの配置構
成を入れ替え、1次側の共鳴コイルと負荷コイル間の距離よりも給電コイルと負荷コイル
間の距離が近くなるようにした。これにより、1次コイルと2次コイルが数mm程度の磁
気共鳴伝送では伝送効率が劣化する、ごく近距離伝送の場合でも伝送効率の低下を抑える
ことができる。これは、ごく近距離では、給電コイルと負荷コイルが距離的に近くなるこ
とで、給電コイルから負荷コイルに直接電磁誘導により電力が伝送できるためである。
さらに、非接触電力伝送システムでは、非接触充電に対応しているか確認するための機
器の認証や送信電力量の制御等を行うための通信手段として、送信側は送電電力の信号に
ASK(Amplitude Shift Keying)変調方式等の変調をかけると
ともに、受信側では内部に電力を持たなくても受電した信号を利用して通信が可能である
負荷変調方式を用いる構成とすることにより、比較的簡易に通信が可能となる非接触電力
伝送システムを得ることができる。
本発明により、非接触通信手段とバッテリへの充電を行なうための非接触による受電装
置を携帯端末装置等に搭載した場合でも、これらを搭載したことによる端末の大型化を極
力抑えられるとともに、非接触通信や非接触による受電を行なう場合、磁気共鳴方式を用
いることにより、伝送距離が大きくなってもアンテナ間の伝送損失が少なく、携帯端末装
置等の通信感度への影響が少ない非接触電力伝送システム、受電装置、及び送電装置を得
ることができる。
実施例1に係る非接触充電システムの構成を示す構成図である。 実施例2に係る非接触充電システムの構成を示す構成図である。 実施例3に係る非接触充電システムの構成を示す構成図である。 送信が磁気共鳴方式、受信が電磁誘導方式と従来の電磁誘導方式でのコイル間距離による伝送効率の差を示す実験結果である。 磁気共鳴方式と従来の電磁誘導方式での伝送効率特性のコイル間距離による依存性の差を示す実験結果である。 送信が磁気共鳴方式、受信が電磁誘導方式のコイル間距離による依存性の差を示す実験結果である。 実施例1に係る磁気共鳴方式のコイルの構成を模式的に示した模式図である。 実施例1に係る磁気共鳴方式のコイルの構成を、伝送方向に対し真横から見た模式図である。 実施例4に係る非接触充電システムの構成を示す構成図である。 実施例5に係る非接触充電システムの構成を示す構成図である。 実施例6に係る非接触充電システムの構成を示す構成図である。 実施例7に係る非接触充電システムの構成を示す構成図である。 実施例8に係る非接触充電システムの構成を示す構成図である。 実施例9に係る非接触充電システムの構成を示す構成図である。 実施例10に係る非接触充電システムの構成を示す構成図である。 実施例11に係る非接触充電システムの構成を示す構成図である。 実施例12に係る非接触充電システムの構成を示す構成図である。 実施例12に係る非接触充電システムの1次側の共鳴コイル群の他の例を示す図である。 実施例13に係る非接触充電システムの構成を示す構成図である。 実施例14に係る非接触充電システムの構成を示す構成図である。 実施例15に係る非接触充電システムの構成を示す構成図である。 実施例16に係る非接触充電システムの構成を示す構成図である。 実施例17に係る非接触充電システムの構成を示す構成図である。 実施例12に係る非接触充電システムの周波数特性を模式的に示した模式図である。 実施例13に係る非接触充電システムの周波数特性を模式的に示した模式図である。 非接触通信と非接触による送電を行なう場合の従来例を示すブロック図である。 従来技術で実現される電磁誘導方式のコイル構成を模式的に示した模式図である 磁気共鳴方式で非接触で電力伝送を行なう場合の従来例を示す構成図である。
本発明の非接触による充電システムの第1の実施例を図面によって説明する。
図1は、本発明に使用される非接触による充電システムを有した第1の実施例を示した
図である。
図において、702は携帯端末装置、140は電力を非接触で送電を行なう送電装置、
150は非接触通信装置であり、図の携帯端末装置702は、磁気共鳴コイル101、負
荷コイル102、切り替えスイッチ110、整流用ダイオード121、122、123、
124、125、126、127、128、平滑用容量130、131、非接触データ通
信部103、充電制御部104、バッテリ105、端末無線通信部106、検知出力部1
07より構成され、さらに、切り替えスイッチ110には減衰抵抗111、112が付加
されている。また、図の送電装置140は、磁気共鳴コイル141、給電コイル142、
増幅部143、発振器144、制御部145、検出部146より構成され、非接触通信装
置150は電磁誘導コイル151、共振容量152、発振器153、非接触データ通信部
154より構成されている。
図において、携帯端末装置702は、両端が接続されていない10数ターン程度の平面
形状の磁気共鳴コイル101に対し、数mm程度離れたところに負荷コイル102を設け
るとともに、負荷コイル102の出力端には切り替えスイッチ110が接続される。さら
に、切り替えスイッチ110の一方の出力が整流用ダイオード121〜124より構成さ
れる全波整流回路に入力され、整流出力は非接触データ通信部103に入力される。
また、切り替えスイッチ110の他の一方の出力は整流用ダイオード125〜128よ
り構成される全波整流回路に入力され、整流出力が充電制御部104を介しバッテリ10
5に供給されている。
また、図の送電装置140は両端が接続されていない10数ターン程度の平面形状の磁
気共鳴コイル141に対し、数mm程度離れたところに給電コイル142を設けるととも
に、給電コイル142の入力端には増幅器143を介し発振器144が接続される。
さらに、図の非接触通信装置150は、十数ターン以上の電磁誘導コイル151のコイ
ル端に共振容量152とともに発振器153が並列に接続されている。
以上の充電システムにおいて、まずは、非接触通信装置150から携帯端末装置702
に非接触により通信を行なう場合の動作について説明する。
非接触通信装置150にある発振器153では、非接触通信が行なわれる搬送波周波数
(例えばRFIDでは13.56MHz等)で発振するとともに、非接触データ通信部1
54において、送信を行なうデータに対応して発振周波数に変調をかけ、変調された通信
信号は、電磁誘導コイル151と共振用容量152の共振周波数が搬送周波数に等しくな
るように調整されたアンテナにより、電磁エネルギーとして効率よく放射される。
一方、携帯端末装置702では、磁気共鳴コイル101が、非接触通信信号に等しい周
波数に共振するように調整されているため、非接触通信装置150からの放射によりコイ
ル101に最も電流が流れることで、負荷コイル102の両端には高い電圧が励起され、
この励起された電圧が、切り替えスイッチ110を介してそのまま整流用ダイオード12
1〜124で構成される整流回路に入力される。入力された非接触通信信号は、平滑用容
量130により平滑化され直流電圧となり非接触データ通信部103へ電源として供給さ
れるとともに、変調されたデータも非接触データ通信部103において復調される。一方
、非接触データ通信部103から、非接触通信装置150への通信は、磁気共鳴コイル1
01で受信した信号に対し、送信データに対応させて非接触データ通信部103の入力イ
ンピーダンスを変化させることで磁気共鳴コイル101から電磁誘導コイル151への反
射量が変動することを非接触通信装置150が検出することにより、逆方向の通信を行な
っている。
次に、送電装置140から携帯端末装置702に非接触により送電を行なう場合の動作
について説明する。
送電装置140にある発振器144では、電力を非接触で送電する周波数として、非接
触通信装置150で用いられているRFID等と同じ13.56MHzで発振し、増幅部
143において電力増幅し、給電コイル142により磁気共鳴コイル141を励振する。
磁気共鳴コイル141は、送電周波数と等しい周波数で共振するように調整されているた
め、送電周波数で最も大きい電流が流れ強い磁界が発生する。
一方、携帯端末装置702では、磁気共鳴コイル101は送電周波数に等しい周波数で
共振するため、送電信号で最も電流が流れ、負荷コイル102の両端には高い電圧が励起
される。この励起された電圧がある一定以上の値になった場合、充電制御部104は、切
り替えスイッチ110を電力受電側に切り替えるので、受電した信号は、整流用ダイオー
ド125〜128により構成される整流回路により整流され、平滑用容量131により直
流電圧となり充電制御部104に供給される。充電制御部104では供給された直流電圧
をバッテリ105に充電を行うとともに、過充電されない等によりバッテリ105が破損
しないように充電量の制御を行う。
なお、携帯端末装置702の検知出力部107は特定の識別子を出力しており、携帯端
末装置702が送電装置140に接近し、検出部146で検知出力部107からの識別子
を検知すると制御部145は発振器144をオン状態にして送電を開始する。
さらに、送電装置140からの送電を行う場合、切り替えスイッチ110は、受電側に
切り替わっているが、このとき、非接触通信側に減衰抵抗111、112を介し非接触通
信側にも受電した信号を減衰させて非接触通信側にも入力する構成とした。このような構
成とすることで、送電信号に非接触通信信号を重畳した場合、受電と同時に非接触通信も
可能となる。ここで、減衰抵抗により受電信号レベルを下げるのは、非接触通信信号に比
べ、送電信号のほうがレベルがかなり高いためである。
以上の構成とすることにより、送電装置140と携帯端末装置702間の伝送は、磁気
共鳴方式による結合のため、従来の電磁誘導方式に比べ、伝送距離が長くなっても損失が
少ない充電システムを得ることができ、さらに、非接触通信と非接触による電力の伝送に
用いるアンテナを共用化することで、これらを搭載した場合に伴なう携帯端末装置702
の実装容積の増加を極力抑えることが可能となる。
図2は本発明に使用される非接触による充電システムの第2の実施例を示した図である
図は、図1で示した第1の実施例と比較して携帯端末装置702に電磁誘導方式のコイル
、送電装置220に磁気共鳴方式のコイルを用いたものである。なお、図は、通信装置と
送電装置を一体化した送電装置220を用いているが、これに限定するものではない。図
1のように、通信装置と送電装置が別体になっている場合にも、携帯端末装置に電磁誘導
方式のコイル、送電装置に磁気共鳴方式のコイルを用いても良い。
図において、201は2〜3ターン程度のループアンテナコイル、202、203はル
ープアンテナコイル201と送信信号周波数で共振する共振容量、220は非接触通信手
段を兼ねた非接触による電力送電装置であり、非接触通信手段を備えた送電装置220は
、非接触データ通信部221を備えており、その他、図1に対応する部分については同一
符号を付けて説明を省略する。
送電装置220は、携帯端末装置702と非接触通信を行なう場合、非接触データ通信
部221は発振器144の発振信号を通信データにより変調し、変調された信号を増幅部
143により増幅し、給電コイル142と磁気共鳴コイル141より構成される送電アン
テナにより送信する。
送電装置から送信された信号は、携帯端末装置702のループアンテナコイル201に
より受信され、切り替えスイッチ110を介し共振容量202の容量値と共振することで
、整流用ダイオード121〜124により構成される整流回路に送信周波数において最も
高い電圧信号が加わる。そして整流回路より出力された非接触通信信号は、平滑用容量1
30により平滑化され直流電圧となり、非接触通信部103へ電源として供給されるとと
もに、変調されたデータも非接触データ通信部103において復調される。
次に、送電装置220から携帯端末装置702に送電を行なう場合の動作について説明
する。
送電装置220にある発振器144の信号を増幅部143において電力増幅し、給電コ
イル142により磁気共鳴コイル141を励振することで、磁気共鳴コイル141より送
電信号が出力される。
送電された信号は、携帯端末装置702のループアンテナコイル201により受電され
るが、この受電された電圧がある一定以上の値になった場合、充電制御部104は、切り
替えスイッチ110を電力受電側に切り替えるので、切り替えスイッチ110を介し共振
容量203の容量値と共振することで、整流用ダイオード125〜128により構成され
る整流回路で送電周波数において最も高い電圧となるとともに、受電した信号は、平滑用
容量131により直流電圧となり充電制御部104に供給される。充電制御部104では
供給された直流電圧をバッテリ105に充電を行なうとともに、過充電等によりバッテリ
105が破損しないように充電量の制御を行なう。
さらに、送電装置220からの送電を行う場合、切り替えスイッチ110は、受電側に
切り替わっているが、このとき、非接触通信側に減衰抵抗111、112を介し非接触通
信側にも受電した信号を減衰させて非接触通信側にも入力する構成のため、送電信号に非
接触通信信号を重畳することにより、受電と同時に非接触通信も可能となる。
以上の構成とすることにより、第1の実施例と同様の効果が得られる上に、受電用アン
テナとして、2〜3ターン程度のループアンテナコイルを用いることができることで、携
帯端末装置702をより小型にすることができる。
さらに、受電用アンテナとして、2〜3ターン程度のループアンテナコイルを用いるこ
とにより、端末無線通信部106の通信に用いる電波の反射は小さくなるので、端末無線
通信部106への影響をより小さくすることができる。
図3は本発明に使用される非接触による充電システムの第3の実施例を示した図である
図において、301は共振容量、310は切り替えスイッチ、311は減衰抵抗、31
2、313、314、315は非接触通信と非接触による電力の受電とで共用化された整
流用ダイオードであり、その他、図2に対応する部分については同一符号を付けて説明を
省略する。
送電装置220では、携帯端末装置702と非接触通信を行なう場合、非接触データ通
信部221は発振器144の発振信号を通信データにより変調し、変調された信号を増幅
部143により増幅し、給電コイル142と磁気共鳴コイル141より構成される送電ア
ンテナにより送電される。
この送信された信号は、携帯端末装置702のループアンテナコイル201と共振容量
301により送信周波数信号で共振して最も大きな信号振幅で受信され、共用化された整
流用ダイオード312〜315により整流される。このとき充電制御部104で整流され
た電圧がある一定値以上であると充電のための送電であると判断し、切り替えスイッチ3
10を充電側に切り替えるので、整流された電圧が平滑用容量131により平滑化され充
電制御部104によりバッテリ105に充電のための直流電圧を供給する。
以上の実施例では、第2の実施例と同様の効果が得られる上に、非接触通信用と受電用
の整流ダイオードを共用化することにより、携帯端末装置702をより小型にすることが
できる。
次に、本発明の実施例における効果を図4、図5および図6を参照して説明する。
図4は、図2の非接触による充電システムの第2の実施例で示したように、送信側を磁
気共鳴方式、受信側をループ状のアンテナコイルと共振容量により構成される従来の電磁
誘導方式としたときの伝送効率特性と、図25に示すように送受信側とも従来の電磁誘導
方式を用いた場合のコイル間距離に対する伝送効率の実験結果を示したものであり、図の
横軸はコイル間距離、縦軸は伝送効率である。
図2の送信側の磁気共鳴コイルの直径は4cmであり、巻き数は約30ターンで共鳴周
波数は約20MHzであり、受信側は、直径3cmの約3ターンのループコイルと100p
Fの共振容量による直列共振型のループアンテナコイルとなっており、図25の電磁誘導
方式の送受コイルの直径は4cm、巻き数は約20ターンで伝送周波数は約120kHz
であり、共振容量は数μFである。
図から図25の従来技術の電磁誘導方式ではコイル間距離が短い場合は伝送効率に優れ
るが、コイル間距離が4mm程度離れると効率は50%程度に落ちる。これに対し、第2
の実施例ではコイル間距離が4mmでも効率は約75%が得られており、コイル間距離が
離れても送信が磁気共鳴方式、受信が電磁誘導方式による伝送のほうが、伝送効率の低下
が少ないことが分かる。
また、図5は、図1で示した第1の実施例の非接触電力伝送方式として送信、受信とも
磁気共鳴方式としたときのコイル間距離に対する伝送損失の周波数特性と、送信、受信と
も2〜3ターン程度のループ状のコイルと共振容量により構成される従来の電磁誘導方式
での伝送損失の周波数特性の実験結果を示したもので、図の横軸は周波数、縦軸は伝送損
失である。
また、実験に用いたコイルとして、図1の磁気共鳴方式は、磁気共鳴コイルの直径は4
cmであり、巻き数は約30ターンで共鳴周波数は約20MHzであり、給電コイルおよ
び負荷コイルとも直径は3cmで巻き数は1ターンである。一方、従来の電磁誘導方式の
ループアンテナコイルは、直径4cm、巻き数は約3ターンで伝送周波数は磁気共鳴方式
と同じ約20MHzであり、共振容量は百数十pFである。
図から図1で示した第1の実施例の磁気共鳴方式を用いた電力伝送方式ではコイル間距
離により周波数依存性があるが、従来の電磁誘導方式よりも伝送損失が少ないことが分か
る。
次に、図6は、図2で示した非接触による充電システムの第2の実施例で非接触通信手
段として送信側を磁気共鳴方式、受信側を従来の2〜3ターン程度のループ状のアンテナ
と共振容量により構成される電磁誘導方式としたときのコイル間距離に対する周波数特性
の実験結果を示したものである。実験に用いたコイルは、直径4cm、巻き数は約3ター
ンであり、共振容量は百数十pFである。
図5と図6を比較すると、図5で示した送受信とも磁気共鳴方式を用いるよりも、図2
で示した第2の実施例のように、送信側を磁気共鳴方式、受信側を従来の磁界結合型ルー
プアンテナにしたほうがコイル間距離に対する周波数特性変動が少ないことから、送信周
波数を例えば13.56MHz等に固定した場合であってもコイル間距離によらず安定し
た受電電力を得ることができる。
また、図7aには、本発明の非接触による充電システムの第1の実施例の磁気共鳴方式
のコイルの構成を示した模式図であり、図7bは、図7aを伝送方向に対し真横から見た
模式図であり、図1に対応する部分については同一符号を付けて説明を省略する。給電コ
イル142、磁気共鳴コイル141、101、負荷コイル102のコイル面は互いに平行
に配置されており、コイルの中心点が一直線にある図7bの構成でz軸上でのコイル間距
離を最適化すれば最もコイル間の伝送効率が高くなる構成であることから、実施の形態と
しては図7bの配置を基本に以下の実施の形態についても説明する。
図8は本発明に使用される非接触による充電(電力伝送)システムの第4の実施例を示し
た図である。
図において、702は携帯端末装置、150は非接触通信装置、420は電磁誘導方式
による送電装置より構成され、図の携帯端末装置702は、磁気共鳴コイルを兼ねた電磁
誘導コイル401、負荷コイル402、共鳴容量403、ローパスフィルタ404、共振
容量405、整流回路406、電源回路407、負荷回路408、ハイパスフィルタ40
9、負荷変調回路410、検波、復調回路411、整流回路412、メモリ413、制御
回路414を備えている。また、電磁誘導による送電装置420は、電磁誘導コイル42
1、共振容量422、電力増幅器423、発振器424、制御部425、検出部426を
備えており、その他、図1に対応する部分については同一符号を付けて説明を省略する。
図において、携帯端末装置702は、磁気共鳴コイルを兼ねた電磁誘導コイル401と
並列に共鳴容量403を接続するとともに、ローパスフィルタ404を介して共振容量4
05が並列に接続され、整流回路406、電源回路407、負荷回路408が接続される
また、負荷コイル402は磁気共鳴コイルを兼ねた電磁誘導コイル401と数mm程度
の距離に近接して配置し磁気共鳴コイルを兼ねた電磁誘導コイル401と磁気的に結合し
ている。さらに、負荷コイル402はハイパスフィルタ409を介して負荷変調回路41
0、検波、復調回路411、整流回路412に接続される。
また、電磁誘導方式による送電装置420は、電磁誘導コイル421と並列に共振容量
422が接続され、電力増幅器423により増幅された発振回路424からの送電信号周
波数と共振する構成となっている。
以上の非接触電力伝送システムにおいて、まずは非接触通信装置150から携帯端末装
置702に非接触により通信を行う場合の動作について説明する。
非接触通信装置150にある発振器153では、非接触通信が行なわれる搬送波周波数
(例えばRFIDでは13.56MHz等)で発振するとともに、非接触データ通信部1
54および変復調回路430において、送信を行なうデータに対応して発振周波数に変調
をかけ、変調された通信信号を電磁誘導コイル151と共振容量152の共振周波数が搬
送周波数に等しくなるように調整されたアンテナにより、電磁エネルギーとして効率よく
放射される。
一方、携帯端末装置702では、磁気共鳴コイルを兼ねた電磁誘導コイル401と共鳴
容量403での共振周波数が非接触通信周波数の13.56MHzとなるように調整され
ているため、磁気共鳴コイルを兼ねた電磁誘導コイル401には大きな電流が流れ強い磁
界が発生する。この強い磁界により、磁気的に結合された負荷コイル402によりハイパ
スフィルタ409と負荷変調回路410を介し検波、復調回路411に入力され、受信し
た非接触信号を復調し制御回路414に入力する。制御回路414では受信信号に対応し
たデータをメモリ413より読み出して負荷変調回路410により負荷変調をかける。こ
れに対し、非接触通信装置150では、負荷変調回路410からの負荷変調に対応して携
帯端末装置702の受信インピーダンスが変動するのを変復調回路430により検出して
復調し非接触データ通信部154に伝送する構成となっている。このとき、ローパスフィ
ルタ404は受信した信号周波数に対しては通過を阻止するため、ローパスフィルタ40
4以降の回路は無視することが出来るとともに、ハイパスフィルタ409は受信した信号
周波数に対しては通過特性であるため、ここでの損失は無視することができる。また、制
御回路414およびメモリ413への電力の供給は非接触通信装置150から受信した信
号を整流回路412により整流した電力を用いることでバッテリは不要であるし、また、
携帯端末装置702に内蔵しているバッテリから供給してもよい。
次に、電磁誘導方式による送電装置420から携帯端末装置702に非接触により送電
を行なう場合の動作について説明する。
電磁誘導方式による送電装置420では、検出部426により携帯端末装置702が近
くに置かれた場合を検出して制御部425により発振器424および電力増幅器423を
オン状態とする。これにより、発振器424では、電力を非接触で送電する周波数として
、非接触通信装置150で用いられているRFID等の13.56MHzよりも低い、例
えば100kHz帯の周波数で発振し、電力増幅器423において電力増幅して電磁誘導
コイル421と共振容量422による共振回路に送電電力を供給する。電磁誘導コイル4
21と共振容量422は、供給された送電電力の周波数である100kHz帯で共振する
ため、電磁誘導コイル421には、大きな電流が流れ強い磁界が発生する。このとき、電
磁誘導コイル421と接近して携帯端末装置702が置かれることにより、磁気共鳴コイ
ルを兼ねた電磁誘導コイル401と共振容量405による共振回路が送電電力の周波数と
等しいため、電磁誘導コイル421と磁気共鳴コイルを兼ねた電磁誘導コイル401は電
磁誘導により強く結合するので、共振容量405から受電した100kHz帯の電力を取
り出すことができる。このため、共振容量405に接続された整流回路406により直流
電圧に整流され電源回路407により一定の電圧に変換された後、負荷回路408に受電
した電力が供給される。このとき、ローパスフィルタ404は受電した電力の周波数に対
し通過特性のため、ここでの損失は無視することができる。また、ハイパスフィルタ40
9は受電した電力の周波数に対し通過を阻止するため、負荷コイル402およびハイパス
フィルタ409以降の回路の影響を無視することができる。
また、電源回路407を充電制御回路、負荷回路408をバッテリに置き換えることで
非接触充電システムを実現することができる。
以上の構成とすることにより、100kHz帯の受電電力には電磁誘導方式による非接
触電力伝送を行い、13.56MHzの非接触通信では、受電に用いた電磁誘導コイルを磁気共鳴
コイルとして用いることにより、図1で示した非接触による充電(電力伝送)システムと同
様の効果が得られる上に、非接触通信の周波数と非接触による電力伝送の周波数が異なる
場合でも通信および受電が可能な充電(電力伝送)システムを得ることができる。
図9は本発明に使用される非接触による充電(電力伝送)システムの第5の実施例を示し
た図である。
図において、441は負荷変調回路、442は検波、復調回路、443は制御回路、4
44は変復調部であり、その他、図8に対応する部分については同一符号を付けて説明を
省略する。
図9において、携帯端末装置702では、共振容量405と整流回路406間に負荷変
調回路441と検波、復調回路442を付加した構成となっており、電磁誘導方式による
送電装置420は、増幅器423と共振容量422間に変復調部444が付加した構成と
なっている。
図において、非接触通信装置150と携帯端末装置702間の非接触通信は、図8で示
した第4の実施例と同様であるため説明を省略し、電磁誘導方式による送電装置420か
ら携帯端末装置702に非接触により送電を行なう場合の動作について説明する。
電磁誘導方式による送電装置420では、発振器424からの発振信号を電力増幅器4
23において電力増幅した送電電力信号を変復調部444において変調し、共振コイル4
21より送電される。この送電電力を携帯端末装置702の磁気共鳴コイルを兼ねた電磁
誘導コイル401により受電する。受電した受電信号は整流回路406により整流され受
電を行うとともに、検波、復調回路442により受電した信号を復調し、受信データ信号
を制御回路443に入力する。制御回路443では、受信したデータ信号に対応するデー
タ信号を負荷変調回路441により負荷変調をかける。この負荷変調信号は、電磁誘導方
式による送電装置420の変復調部444により復調される。
以上の構成とすることにより、図8で示した非接触による充電(電力伝送)システムと同
様の効果が得られる上に、非接触による電力伝送においても送電電力信号に対しても変調
をかけることにより電力伝送と同時に通信を行うことが可能となるので、たとえば、携帯
端末装置702が非接触により電力伝送に対応しているか等の認証や送電電力制御を行う
際に必要となる制御のための通信も電力伝送と信号に重畳して行うことが可能となる。
図10は本発明に使用される非接触による充電(電力伝送)システムの第6の実施例を示
した図である。
図において、451はレベル検出回路、452は切り替えおよび電源回路、453、4
54、455は電界効果トランジスタ、456は整流回路、460は電磁誘導方式による
送電装置である。さらに、電磁誘導方式による送電装置460は電磁誘導コイル461、
共振容量462、電力増幅器463、発振器464、制御部465、検出部467より構
成されており、その他、図8に対応する部分については同一符号を付けて説明を省略する
図において、携帯端末装置702は、共鳴容量403と共振容量405間にレベル検出
回路451および電界効果トランジスタ453を設けるとともに、整流回路406は切り
替えおよび電源回路452を介して負荷回路408に接続されている。さらに、負荷コイ
ル402には、電界効果トランジスタ454と整流回路456を介し切り替えおよび電源
回路452に接続されている。さらに、電磁誘導方式による送電装置460は、電磁誘導
コイル461と並列に共振容量462が接続され、電力増幅器463により増幅された発
振回路464からの送電信号周波数と共振する構成となっており、電磁誘導方式による送
電装置420と同様の構成であるが、電磁誘導コイル461と共振容量462による共振
周波数および発振器464の発振周波数が、非接触通信装置150の共振周波数と等しい
13.56MHzとなっている。
以上の非接触電力伝送システムにおいて、まずは非接触通信装置150から携帯端末装
置702に非接触により通信を行う場合について説明する。
携帯端末装置702のレベル検出回路451は、信号を何も受信していない状態では電
界効果トランジスタ455をオン状態とするとともに、電界効果トランジスタ453、4
54をオフ状態とすることで 非接触通信装置150より13.56MHzの非接触通信
信号を受信した場合は、磁気共鳴コイルを兼ねた電磁誘導コイル401、共鳴容量403
および負荷コイル402により構成される磁気共鳴結合により、負荷変調回路410、検
波、復調回路414および整流回路412に受信され通信が行われる。
次に、電磁誘導方式による送電装置420からの100kHz帯の非接触による送電電
力を受電した場合、レベル検出回路451は、電界効果トランジスタ453をオン状態と
するとともに、電界効果トランジスタ454、455をオフ状態とする。これにより、磁
気共鳴コイルを兼ねた電磁誘導コイル401と共振容量405より構成される共振回路に
より電磁誘導方式により電磁誘導方式による送電装置420からの送電電力を受電し、整
流回路406と切り替えおよび電源回路452を介して負荷回路408に電力が供給され
る。
次に、電磁誘導方式による送電装置460から13.56MHzの非接触による送電電
力を受電した場合、レベル検出回路451は、電界効果トランジスタ454をオン状態と
するとともに、電界効果トランジスタ453、455をオフ状態とする。これにより、磁
気共鳴コイルを兼ねた電磁誘導コイル401、共鳴容量403および負荷コイル402よ
り構成される磁気共鳴結合により、電磁誘導方式による送電装置460からの送電電力を
受電し、整流回路456と切り替えおよび電源回路452を介して負荷回路408に電力
が供給される。
以上の構成とすることにより、図8で示した非接触による充電(電力伝送)システムと同
様の効果が得られる上に、非接触による電力伝送については、100kHz帯の送電には
電磁誘導による受電を、13.56MHzの電力伝送については磁気共鳴方式による受電
を行うことにより、周波数帯が異なる場合でも接触による電力伝送の受電が可能となる。
図11は本発明に使用される非接触による充電(電力伝送)システムの第7の実施例を示
した図である。
図において、470は非接触通信部、471は充電制御回路、472はバッテリ、47
3はハイパスフィルタ、480は非接触通信装置であり、図の非接触通信部470は、切
替え回路474、変復調回路475、発振器476、負荷変調回路477、検波復調回路
478より構成され、非接触通信装置480は、電磁誘導コイル481、共振容量482
、負荷変調回路483、検波、復調回路484、整流回路485、制御回路486、メモ
リ487より構成されており、その他、図8に対応する部分については同一符号を付けて
説明を省略する。
図において、携帯端末装置702は、整流回路406の出力に充電制御回路471、バ
ッテリ472が接続され、負荷コイル402はハイパスフィルタ473と切り替え回路4
74を介して変復調回路475および発振器476が接続される。さらに切り替え回路4
74には負荷変調回路477と検波、復調回路478が接続されている。
また、非接触通信装置480は、電磁誘導コイル481と並列に共振容量482が接続
され、さらに、負荷変調回路483、検波、復調回路484および整流回路485が接続
される。
図において、電磁誘導方式による送電装置420からの送電電力を受電する場合の動作
について説明する。送電装置420より送電された100kHz帯の送電電力信号は、携
帯端末装置702の磁気共鳴コイルを兼ねた電磁誘導コイル401と共振容量405によ
る共振回路により受電し整流回路406および充電制御回路471を介しバッテリ472
に充電を行う。
次に、非接触通信装置150から携帯端末装置702に非接触により通信を行う場合の
動作について説明する。非接触通信装置150から送信された非接触通信信号は、磁気共
鳴を兼ねた電磁誘導コイル401、共振容量403および負荷コイル402により構成さ
れる磁気共鳴方式により受信し、ハイパスフィルタ473を介して切り替え回路474に
入力される。切り替え回路474では、信号が入力されない状態では負荷変調回路477
側に切り替わるようにしているため、受信した非接触通信信号は検波、復調回路478お
よび負荷変調回路477により変復調されるので非接触通信が可能となる。
次に、非接触通信装置480と通信を行う場合について説明する。非接触通信装置48
0では発振器は内蔵していないため、例えばRFIDカードのような内部に電源を持たな
い受動的通信となることから、携帯端末装置702において非接触通信装置480と通信
を行いたい場合は、発振器476および変復調回路475をオン状態とするとともに切り
替え回路474を変復調回路475側に切り替える。これにより、発振器475からの発
振信号を変復調回路475により変調して非接触通信装置480に送信する。非接触通信
装置480では受信した携帯端末装置702からの非接触通信信号を検波、復調回路48
4により復調する。また、非接触通信装置480からの非接触通信信号は負荷変調回路4
83により負荷変調される。携帯端末装置702では、インピーダンスの変動を変復調回
路475より復調することで、非接触通信装置480との通信が可能となる。
以上の構成とすることにより、図8で示した非接触による充電(電力伝送)システムと同
様の効果が得られる上に、非接触通信装置150は質問器(RFIDにおけるリーダライ
タ)、非接触通信装置480は応答器(RFIDにおけるRFIDカード)に相当する。
また、携帯端末装置702に負荷変調回路477、検波、復調回路478(応答器に相当
)に加え変復調回路475、発振器476(質問器に相当)を付加することにより、内部
に発振器を持たないRFIDカード等との通信が可能となる。
図12は本発明に使用される非接触による充電(電力伝送)システムの第8の実施例を示
した図である。
図において、携帯端末装置702は図11の第7の実施例で示した携帯端末装置を2台
近接して配置した面であり、互いの装置を区別するためにもう一方の携帯端末装置には図
番号に、ダッシュ(’)を付す。
図において、携帯端末装置702より携帯端末装置702’にあるメモリ413’の内
容を読み出す場合の動作について説明する。携帯端末装置702では発振器476および
変復調回路475をオン状態とするとともに切り替え回路474を変復調回路475側に
切り替える。これにより、発振器475からの発振信号を変復調回路475により変調し
て携帯端末装置702’に送信する。携帯端末装置702’では通常、負荷変調回路47
7’側に切り替わっているため、受信した携帯端末装置702からの非接触通信信号を検
波、復調回路478’により復調し、制御回路414’では受信データに対応したデータ
信号をメモリ413’より読み出して負荷変調回路477’により負荷変調を行う。携帯
端末装置702では、インピーダンスの変動を変復調回路475より検出して復調し、携
帯端末装置702’からの受信データ信号を受信する。
以上の構成とすることにより、図11で示した非接触による充電(電力伝送)システムと
同様の効果が得られる上に、携帯端末装置702に質問器に対応する回路(変復調回路4
75、発振器476)を付加することにより、携帯端末装置間でも非接触通信が可能とな
る。
図13は、本発明に使用される非接触による充電(電力伝送)システムの第9の実施例
を示した図である。
図において、501は送電器、502は受電器、503は給電コイル、504は1次側
共鳴コイル、505は負荷回路、506は高周波電源であり、その他、図8の第4の実施
例に対応する部分については同一符号を付けて説明を省略する。
図において、送電器501は、高周波電源506と給電コイル503と1次側共鳴コイ
ル504より構成され、給電コイル503に近接して1次側共鳴コイル504が置かれる
とともに、給電コイル503に高周波電源506が接続されている。
受電器502は、負荷コイル505と整流回路406と電源回路407と負荷回路40
8より構成され、負荷コイル505に整流回路406と電源回路407を介して負荷回路
408が接続されており、送電器501と受電器502により非接触電力伝送システムを
構成している。
図において、高周波電源506からは、1次側共鳴コイル504の自己インダクタとコ
イルの巻き線間の浮遊容量(寄生容量)により決まる自己共振周波数に等しい周波数で給
電コイル503に給電を行う。給電コイル503は電磁誘導作用により自己共振周波数に
等しい周波数で1次側共鳴コイル504を励振することで1次側共鳴コイル504には大
きな電流が流れ強い磁界が発生する。
ここで、1次側共鳴コイルのインダクタンス値をL、線間の浮遊容量をCとするとコイ
ルの自己共振周波数fは次式で求められる。
f=1/(2π√(LC))
ただし、自己共振周波数は給電コイル503と負荷コイル505との結合状態により共
振周波数は変動するため、実際の自己共振周波数はシミュレーションや実験による確認が
必要となる。
以上の構成で、受電器502が送電器501に近接して置かれると、1次側共鳴コイル
504からの強い磁界が受電器502の負荷コイル505と磁気的に結合し、負荷コイル
505の両端子間に起電力が発生する。発生した起電力は整流回路406により直流電圧
に整流され、電源回路407に入力される。電源回路407は、整流回路406より出力
される電圧が送電電力や1次側共鳴コイル504と負荷コイル505間の距離により共鳴
コイルの自己共振周波数のずれやコイル間距離による伝送効率の変化により変動するため
、負荷回路408が必要とする一定の電圧値に変換して負荷回路408に供給する。
以上の構成とすることにより、送電器501からの送電電力を受電器502において磁
気的な結合により非接触で受電することが可能であるとともに、受電器502に用いるコ
イルとしては負荷コイル505のみで受電可能であることから、受信器502の小型化が
可能となる。
なお、図13で示したコイル形状の一般的に用いられる大きさおよび巻き数の一例を示
すと、数W程度の小型携帯機器への充電の場合、給電コイル503は直径数cm、巻き数
は1ターンから数ターン程度、1次側共鳴コイル504は直径数cm、巻き数は数十ター
ン程度で自己共振周波数としては、10MHz帯が用いられ、負荷コイル505としては
直径数cm、巻き数は1ターンから数ターン程度である。
一方、ノート型のパーソナルコンピュータへの給電や充電、電気自動車への充電など数
十Wから数百W以上の送電に用いられるコイル形状の一般的に用いられる大きさおよび巻
き数の一例を示すと、給電コイル503は直径数十cm、巻き数は1ターンから数ターン
程度、1次側共鳴コイル504は直径数十cm、巻き数は数ターン程度で自己共振周波数
は、数百Hzから1MHz程度であり、負荷コイル505は直径数十cm、巻き数は1タ
ーンから数ターン程度である。
上述の磁気共鳴方式では共鳴コイルの巻き線の抵抗成分による損失が大きいと伝送効率
が低下する傾向にあるため、コイルの線材としては直径1mm〜数mm程度の銅線が一般
的に用いられているが、導電率が高いものであれば他の線材であってもよい。また、送受
のコイルの直径は伝送距離に関係し、直径が大きいほど伝送距離が伸びる傾向にある。ま
た、送受のコイルの直径は互いに等しいほうがより高い効率が得られ易いが、従来の電磁
誘導方式よりもコイル間の結合が強いため送受コイルの直径が多少異なっていても比較的
高い伝送効率が得られることが磁気共鳴方式の特徴でもある。
このことから、各コイルの直径は同一であっても異なってもよいし、各コイルは円筒形
のコイルであってもスパイラル状の平面コイルであってもよい。さらに、平面コイルは、
基板上に銅パターンとして形成してもよいし、フィルム状の上に銅パターンを形成しても
よい。
次に、本発明の非接触による充電(電力伝送)システムの第10の実施例を図面によっ
て説明する。
図14は、本発明に使用される非接触による電力伝送システムの第10の実施例を示し
た図である。
図において、511は共振を有した負荷コイル、512は共振容量であり、その他、図
13に対応する部分については同一符号を付し説明を省略する。
図14は、図13で示した非接触による充電システムの第9の実施例と比較して、共振
を有した負荷コイル511と共振容量512が直列に接続され直列共振回路を形成してお
り、その共振周波数が、1次共鳴コイル504の自己共振周波数と等しくなるように、共
振を有した負荷コイル511と共振容量512の値を定めている。また、共振を有した負
荷コイル511のインダクタンス値は、給電コイル503のインダクタンス値よりも大き
くしている。
以上の構成とすることにより、図13で示した第9の実施例と同様の効果が得られるの
に加え、共振を有した負荷コイル511と共振容量512で共振回路を構成しているため
、1次共鳴コイル504からの磁束と強く結合するのでコイル間距離を離した場合の伝送
効率の低下をより小さくすることができる。言い換えれば、コイル間距離が変動しても入
力インピーダンスの変化が少なくなるので、コイル間距離による周波数特性の変動を小さ
くすることができる。
例えば、コイルの直径が数cmの場合の伝送距離は数cm程度、直径数10cmの場合
は数10cmから1m程度の伝送距離が得られるので従来の電磁誘導方式の1cmから2
cm程度に比べ比較的長い伝送距離を得ることができる。
図15は、本発明に使用される非接触による電力伝送システムを有した第11の実施例
を示した図である。
図において、521は1次側共鳴コイル、522は共鳴容量、523は励振コイルであ
り、その他、図14に対応する部分については同一符号を付し説明を省略する。
図において、1次側共鳴コイル521のインダクタンス値と共鳴容量522の容量値で
決まる共振周波数に等しい信号を高周波電源506より励振コイル523を介して供給す
ると、共鳴コイル521と共鳴容量522により共振現象が発生し、大きい電流が流れ強
い磁界が発生する。この構成では主に数十W以上の高い電力伝送に用いられ、コイルの大
きさや巻き数の一般的な一例を示すと、共鳴コイル521の直径は数十cmから1m程度
、コイルの線径は1cm程度、ターン数は1から2ターン程度である。また、励振コイル
は線径数mm程度であり、共鳴コイル521に数ターン巻きつけるかフェライトコア等の
磁性体を用いて励振する方法が一般的である。
図15は、図14で示した非接触電力伝送システムの第10の実施例と比較して、給電
コイルの代わりに励振コイル523を用いることにより、1次側の共鳴コイルを局所的な
電磁誘導により励振して給電を行うもので、第10の実施例と同様の効果が得られる上に
、送電側の共鳴コイルが1ターン程度で構成できるので送電器側の小型化も図ることがで
きる。
図16aは、本発明に使用される非接触による充電(電力伝送)システムを有した第1
2の実施例を示した図である。
図において、531は1次側の共鳴コイル群であり、スパイラル形状の共鳴コイル53
1a、531bより構成され、これらは並行して一定間隔でスパイラル状に巻かれている
。ここで、スパイラル形状の共鳴コイル531a、531bはお互いの自己共振周波数が
異なるように構成されており、その他、図14に対応する部分については同一符号を付し
説明を省略する。
図16aにおいて、受電器502で受電可能な距離内でスパイラル形状の共鳴コイル5
31aと531bの巻き数をそれぞれ異なる距離で最も効率がよくなるように調整する。
例えば、スパイラル形状の共鳴コイル531aが最も効率がよくなる距離を距離a、共鳴
コイル531bが最も効率がよくなる距離を距離bとすると、1次側の共鳴コイル531
と共振を有した負荷コイル511の距離が距離aのときは、給電コイル503からの給電
電力は主にスパイラル形状の共鳴コイル531aを介して共振を有した負荷コイル511
に供給され、一方、スパイラル形状の共鳴コイル531bはインピーダンス整合が最適値
よりずれることから電力の伝送はほとんど行われない。また、1次側の共鳴コイル531
と共振を有した負荷コイル511の距離が距離bのときは、給電コイル503からの給電
電力は主にスパイラル形状の共鳴コイル531bを介して共振を有した負荷コイル511
に供給される。
なお、スパイラル形状の共鳴コイル531a、531bのコイルの巻き線の長さ(巻き
数)やコイルの巻き線の線径を変えることで自己共振周波数をそれぞれ変えることが可能
である。
このとき、コイル間の寄生容量は互いの共鳴コイルが並行して巻かれることにより、給
電コイルや負荷コイルの影響に加え互いの結合の影響もあるため、自己共振周波数はシミ
ュレーションや実験により求めることが必要である。
以上の構成とすることにより、図14で示した第10の実施例と同様の効果が得られる
のに加え、送電器側においても1次側の共鳴コイル531と共振を有した負荷コイル51
1とのコイル間距離による周波数特性の変動をより小さくすることができる。
また、図16bは1次側の共鳴コイル群の531のもう一つの例を示したものである。
図において、532は円筒形状の共鳴コイル群であり、円筒形状の共鳴コイル532a
、532bより構成され、これらは並行して一定間隔で円筒形状に巻かれており、互いに
自己共振周波数が異なっている。なお、円筒形状の共鳴コイル532a、532bのコイ
ルの巻き線の長さ(巻き数)やコイルの巻き線の線径やコイルの内径を変えることにより
、それらの自己共振周波数を変えることができる。
これらの図では、コイル群は図では2つの構成であったが3つ以上でもよいし、給電コ
イルで給電が可能であれば並行に巻かなくともそれぞれ独立であってもよいし、一方がス
パイラル状の平面コイルで他方が円筒形状のコイルであってもよい。
以上の複数の共鳴コイルを用いた場合の送受コイル間の周波数特性について示したもの
を図22に示す。図では、図16aで示した1次側の共鳴コイルを自己共振周波数が互い
に異なる複数のコイルで構成した場合の1次側給電コイルから2次側負荷コイル間の伝送
特性について模式的に示した模式図である。図の横軸は周波数、縦軸は伝送損失である。
図において自己共振周波数が互いに異なるコイルを共鳴コイルに用いることにより、周波
数特性が広がることが分かる。これにより、コイル間距離により周波数特性が変動した場
合でも、周波数帯域が広がったことで伝送効率の低下を小さくすることが可能となる。
図17は、本発明に使用される非接触による充電(電力伝送)システムの第13の実施
例を示した図である。
図において、542はレベル検出回路、543は制御回路、541は電界効果トランジ
スタであり、その他、図14で示した非接触での電力伝送システムの第10の実施例に対
応する部分については同一符号を付し説明を省略する。
図は、図14で示した第10の実施例と比較して、共振容量512の両端には電界効果
トランジスタ541のドレインとソースが接続される。さらに、整流回路406で整流さ
れた直流出力の一部をレベル検出542により検出し、制御回路543に出力するととも
に、制御回路543は電源回路407より整流された電源電圧の一部を電源に用いて電界
効果トランジスタ541のゲートを制御する構成である。
以上の構成において、電界効果トランジスタ541がオフ状態のときは、1次側共鳴コ
イル504で発生した磁界は、共振を有した負荷コイル511と共振容量512で構成さ
れる共振回路と強く結合し、これらの共振回路を通して整流回路406に受信電流が流れ
る。このとき、制御回路543は電界効果トランジスタ541をオン状態にすると、共振
容量512の両端がショート状態となるため、共振を有した負荷コイル511は共振点が
なくなる。このため、1次側共鳴コイル504で発生した磁界は、負荷コイル511によ
り2次側では共振を伴わない電磁誘導により整流回路406に受信電力を供給する。制御
回路543は、定期的に電界効果トランジスタ541をオンオフすることで、整流回路4
06から出力される整流電圧を比較し、より受信電力の高いほうに切り替える動作を行う
負荷コイル511と共振容量512による共振状態での受電は、1次側共鳴コイル50
4と負荷コイル511との距離がある程度離れたとき伝送効率が最も高くなり、逆にコイ
ル間距離が数mm以下のごく近距離になるとインピーダンスの変動により伝送効率がかえ
って低下する。これに対し、負荷コイル511のみの受電では、受電側は共振回路を持た
ず、ごく近距離では電磁誘導伝送となるため、受電側は共振回路を持たないほうが伝送効
率は高くなる。これは、給電コイルと共鳴コイルの結合と共鳴コイルと負荷コイルとの結
合が同じ電磁誘導による伝送と見なせるためである。このため、コイル間距離がある程度
離れている場合は、電界効果トランジスタ541をオフ状態にし、ごく近距離では、電界
効果トランジスタ541をオン状態にして受電側に共振回路を持たない構成とすることに
より、図14で示した実施例10と同様の効果が得られる上に、コイル間距離がごく近距
離であっても伝送効率の劣化が小さい非接触電力伝送システムを得ることができる。
また、図23に負荷コイルと直列に接続した共振容量を電界効果トランジスタによりオ
ンオフすることの効果を模式的に示した模式図を示す。図の横軸はコイル間距離、縦軸は
伝送損失である。図において、電界効果トランジスタをオン状態とした場合、負荷コイル
は共振周波数を持たず電磁誘導による伝送となるため、コイル間距離が大きくなると急激
に損失が増加する。一方、電界効果トランジスタをオフ状態とした場合、負荷コイルは共
振容量により直列共振回路となるため、コイル間距離がある程度離れても伝送損失の増加
は小さいが、ごく近距離になるとかえって伝送効率が低下する。このため、ごく近距離で
は電界効果トランジスタをオン状態として負荷コイルに共振回路を持たないようにすれば
、近距離での伝送効率の低下を抑えることができることが分かる。
図18は、本発明に使用される非接触による充電(電力伝送)システムを有した第14
の実施例を示した図である。
図において、551a、551b、551cは電界効果トランジスタ、552a、55
2b、552cは共振容量、553は共鳴容量であり、図17で示した第13の実施例に
対応する部分については同一符号を付し説明を省略する。
図において、図17で示した第13の実施例と比較して、1次側共鳴コイルと並列に共
鳴容量553が接続され、共振を有した負荷コイル511には、電界効果トランジスタ5
51a、551b、551cと共振容量552a、552b、552cがそれぞれ直列接
続されたものが並列に接続されている。
給電コイル503からは主に1次側共鳴コイル504のインダクタンス値と共鳴容量5
53により決まる自己共振周波数で電力を給電する。1次側共鳴コイル504は共鳴容量
553との自己共振周波数で給電されるため、これら共振回路には大きな電流が流れ、強
い磁界が発生する。このとき、1次側共鳴コイル504と並列に共鳴容量553が接続さ
れているため、同一の共振周波数で比較した場合、共振容量がない場合に比べ、1次側共
鳴コイル504のインダクタンス値を小さくできるので、送電器501の形状を小さくす
ることができる。
一方、電界効果トランジスタ551a、551b、551cと直列に接続されている共
振容量552a、552b、552cは、共振を有した負荷コイル511とそれぞれ並列
共振回路を構成するとともに、それぞれの容量は共振周波数が異なるような容量値となっ
ている。このため、1次側共鳴コイル504と共振を有した負荷コイル511とのコイル
間距離により伝送効率が最も高くなる容量値を選択する構成となっている。
以上の構成において、最適な容量値を選択する手段の一例を以下説明する。
1次側共鳴コイル504からの磁界を共振を有した負荷コイル511により受信する場
合、制御回路543は最もコイル間距離が遠いときに伝送効率が高くなる共振容量に対応
する電界効果トランジスタをオン状態にしておく。そして、電力の受電が開始された場合
、制御回路543は定期的に他のオフ状態となっている電界効果トランジスタをオン状態
にして、そのときの受電電力をレベル検出542により検出する。そして最も受電電力の
大きい共振容量を選択することで、高い伝送効率で受電が可能となる。このとき、制御回
路543は定期的に受電電力をレベル検出542より検出して最も伝送効率の高い電界効
果トランジスタを選択しオン状態とする。
以上の構成では、図17で示した第13の実施例と同様の効果が得られる上に、共振容
量を複数設け電界効果トランジスタを用いて切り替えることでコイル間距離により電力の
伝送効率の更なる最適化が可能となる。
コイル間距離が近い場合(直径数cmのコイルの場合、1cm程度以下)、共鳴コイル5
04のコイルの巻き線と負荷コイル511のコイルの巻き線の間にも寄生容量が存在する
ため、コイル間距離が近い場合、共鳴コイルと負荷コイル間の容量が増えることで共鳴コ
イルの自己共振周波数も下がる。この場合、送電周波数が一定のときは、距離が近づくほ
ど逆に負荷コイルの共振容量を小さくして負荷コイルと共振容量による共振周波数を上げ
ることで、共鳴コイルの自己共振周波数が下がるのを抑えることができるので、コイル間
距離による伝送効率の変動を抑えることができる。
図19は、本発明に使用される非接触による充電(電力伝送)システムを有した第15
の実施例を示した図である。
図において、送電装置610は給電コイル611、スパイラル形状の1次側共鳴コイル
612、変復調回路613、可変利得電力増幅器614、発振器615、制御回路616
より構成され、その他、図17の非接触による電力伝送システムの第13の実施例に対応
する部分は同一符号を付し説明を省略する。
図のスパイラル形状の1次共鳴コイル612は平面上に巻かれたコイルであり円筒形の
立体コイルと同様コイルの巻き線間の寄生容量による自己共振周波数が存在し、その共振
周波数は円筒形コイルと同様に求めるられる。
また、携帯端末装置702には、共振を有した負荷コイル511と整流回路406の間
に負荷変調回路441、検波、復調回路442が付加されており、送電装置610は高周
波電源615に可変利得電力増幅器614と変復調回路613を介して給電コイル611
に接続される。
以上の構成では、送電装置610から携帯端末装置702に非接触で電力を伝送すると
ともに、電力伝送の際に必要となる送電装置610と携帯端末装置702間の認証や送電
電力制御を行う上で必要とされる通信手段を有するものである。
まずは、送電装置610から携帯端末装置702に非接触で電力を伝送する動作につい
て説明する。
1次側共鳴コイル612の自己共振周波数に等しい周波数で高周波電源615から出力
される信号は利得可変電力増幅器614により増幅され変復調回路613を介し給電コイ
ル611に給電される。給電された送電信号は1次側共鳴コイル612の自己共振周波数
に等しい周波数であるため、1次側共鳴コイル612からは強い磁界が発生する。
一方、共振を有した給電コイル511は共振容量512との共振により、1次側共鳴コ
イル612からの磁界と強く結合するため、効率よく電力を受電し、負荷変調回路441
、検波、復調回路442を介し整流回路406により整流し、電源回路407を介して負
荷回路408に供給する。また、制御回路543はレベル検出542の値を参考に電界効
果トランジスタ541をオンあるはオフして受電電力がより大きいほうに切り替わる動作
を行う。
次に非接触で通信を行う場合の動作について、まずは送電装置610から携帯端末装置
702にデータを伝送する場合について説明する。
図において、利得可変電力増幅器614からの送電信号にASK変調等の変調をかけて
給電コイル611に給電する。給電された送電信号は、1次側共鳴コイル612より強い
磁界を発生し、共振を有した負荷コイル511と共振容量512により効率よく受信され
、負荷変調回路441を介し検波、復調回路442に入力される。入力された送電信号は
ダイオード等を用いた検波回路により復調され制御回路502に入力される。また、受電
電力は整流回路406により整流され、電源回路407により負荷回路408に供給され
る。
次に、携帯端末装置702から受電装置610にデータを伝送する場合について説明す
る。
通信を行う場合、携帯端末装置702は送電装置610より電力を受電していることか
ら、負荷変調回路441にも常に信号振幅が加わっている。このため、負荷変調回路44
1では、この点におけるインピーダンスを変調信号に対応して変えると磁気的に結合して
いる送電装置610側のインピーダンスも影響を受けて変化する(負荷変調方式)。よっ
て、変復調回路613においてダイオード検波等により、送電信号が負荷変調回路441
の負荷変動により発生する送電電力の反射で復調された信号を取り出すことができるので
通信が可能となる。
以上の構成では、図17の非接触による電力伝送システムの第13の実施例と同様の効
果が得られる上に簡易な構成で通信が可能な通信手段を有した非接触電力伝送システムを
得ることができる。
図20は、本発明に使用される非接触による充電(電力伝送)システムを有した第16
の実施例を示した図である。
図において、631は1次側の共鳴コイル群、632は給電コイルであり、1次側の共
鳴コイル群631は、スパイラル形状の共鳴コイル631a、631bにより構成され、
これらは並行して一定間隔でスパイラル状に巻かれており、その他、図18の非接触電力
伝送システムの第14の実施例および図19の非接触電力伝送システムの第15の実施例
に対応する部分については同一符号を付し説明を省略する。
図において、送電装置610の1次側共鳴コイルにスパイラル形状の共鳴コイル631
aと631bの複数のコイルを用いるとともに、互いの自己共振周波数が異なるようにコ
イルの巻き数等を変えた構成としている。さらに、1次側共鳴コイル群631と給電コイ
ル632の位置的構成を変えており、1次側共鳴コイル群631と共振を有した負荷コイ
ル511間距離よりも給電コイル632と共振を有した負荷コイル511間距離のほうが
近くなるようにした。
以上の構成とすることにより、図16aの非接触電力伝送システムの第12の実施例、
図18の非接触電力伝送システムの第14の実施例および図19の非接触電力伝送システ
ムの第15の実施例と同様の効果が得られる上に、1次側共鳴コイル群631と共振を有
した負荷コイル511との距離よりも給電コイル632と共振を有した負荷コイル511
との距離のほうが近くなるようすることで、給電コイル632と共振を有した負荷コイル
511とのコイル間距離がごく近い場合、1次側共鳴コイル群631を介した磁気共鳴伝
送よりも、給電コイル632から共振を有した負荷コイル511に電磁誘導により直接伝
送することが可能であるため、ごく近距離での伝送効率の低下を抑えることができる。
以上の構成では、コイル間距離が近くなると共鳴コイルの共振周波数は負荷コイルが近
づくことにより等価的な寄生容量が増えるため共振周波数が下がるので送電周波数が一定
のとき伝送効率が下がってしまう。この場合、共鳴コイルと給電コイルの配置を変えるこ
とにより給電コイルと負荷コイルの距離が近くなるとともに、共鳴コイルがこれらの間に
入らなくなるため給電コイルと負荷コイル間で電磁誘導による結合が強くなる。このとき
、コイル間距離が遠い場合は電磁誘導による伝送は小さいがコイル間距離がごく近い場合
、共鳴コイルの共振周波数は低いほうにずれてしまうが給電コイルと負荷コイル間の電磁
誘導による伝送が大きくなるので、コイル間距離がごく近い場合の伝送効率の低下が抑え
られる。
図21は、本発明に使用される非接触による充電(電力伝送)システムを有した第17
の実施例を示した図である。
図において、641、651はアンテナ、642は負荷変調回路、643は検波、復調
回路、652は変復調回路、653は発振回路であり、図19の非接触電力伝送システム
の第15の実施例に対応する部分については同一符号を付し説明を省略する。
図の送電装置610には発振回路653が変復調回路652を介しアンテナ651に接
続され、携帯端末装置702はアンテナ641が負荷変調回路642を介し検波、復調回
路643に接続されている。
以上の構成において、送電装置610と携帯端末装置702間で通信を行う動作につい
て説明する。なお、電力の伝送動作については説明を省略する。
図において、発振回路653からの送信信号に変復調回路652において、ASK変調
等の変調をかけアンテナ651に給電する。給電された送信信号はアンテナ651により
電磁波あるいは磁気的にエネルギーとして放射される。放射された送信信号はアンテナ6
41により受信され負荷変調回路642を介し検波、復調回路643に入力される。入力
された送信信号はダイオード検波等の検波回路により復調され制御回路604に入力され
る。
次に、携帯端末装置702から送電装置610にデータを伝送する場合について説明す
る。携帯端末装置702は送電装置610により信号を受信している状態のときに通信を
行う場合を考えると、負荷変調回路642にも常に信号振幅が加わっている。このため、
負荷変調回路642では、この点における負荷を変動させることで変調を行う負荷変調方
式を用いる構成とした。
以上の構成では、図19の非接触電力伝送システムの第15の実施例と同様の効果が得
られる上に電力伝送と異なる周波数で通信が行えることから、より高速に通信を行うこと
も可能となるので、認証や送信電力制御等の電力伝送に必要な制御データのほかに他のデ
ータも伝送することが可能となる。
101、141、504,521、612…磁気共鳴コイル、102、402、505…
負荷コイル、103、154、221、312、…非接触データ通信部、104…充電制
御部、105、472…バッテリ、106…端末無線通信部、107…検知出力部、10
1、210…切り替えスイッチ、111、112,211…減衰抵抗、121、122、
123、124、125、126、127、128…整流用ダイオード、130,131
…平滑用容量、140、220、310、420、460、610、701…送電装置、
142…給電コイル、143…増幅部、144、153、424、464、476、61
5…発振器、145、425、465…制御部、146…検出部、151、401、42
1、461、481…電磁誘導コイル、152、301、302、405、422、46
2、482、512、552a、552b、552c、…共振容量、311…合成器、3
13…フィルタ、711…送電制御モジュール、712…非接触型送電モジュール、71
3…非接触型処理モジュール、720…大容量蓄電モジュール、721…受電制御モジュ
ール、722…充電のための非接触型受電モジュール、723…非接触型処理モジュール
、150、460、480…非接触通信装置、403、553、738,739…共鳴容
量、404…ローパスフィルタ、406、412、456、485…整流回路、407…
電源回路、408…負荷回路、409、473…ハイパスフィルタ、410、441、4
77、483、642…負荷変調回路、411、442、478…検波、復調回路、41
3、487、…メモリ、414、443、486、543、616…制御回路、430、
475、613、652…変復調回路、153…発振器、453、454、455、54
1、521a、521b、521c、551a、551b、551c…電界効果トランジ
スタ、452…切り替えおよび電源回路、471…充電制御回路、501…送電器、50
2…受電器、505、511…負荷コイル、506…高周波電源、523…励振コイル、
531、532、631…共鳴コイル群、542…レベル検出回路、614…可変利得電
力増幅器、641、651…アンテナ

Claims (5)

  1. 電力を非接触で受電する受電装置であって、
    少なくとも互いが磁気的に結合しあう共振コイルと負荷コイルとを備え、
    前記共振コイルに並列接続され、前記共振コイルと第1の周波数で共振する第1の共振
    回路と、
    前記共振コイルとフィルタを介して接続され、前記共振コイルと第2の周波数で共振す
    る第2の共振回路と、
    前記第2の共振回路に接続された第1の出力端子と、
    を備え、
    前記フィルタは、前記第2の周波数の信号を通過させ、前記第1の周波数の信号を減衰
    し、
    前記第1の出力端子は、前記フィルタを通過した前記第2の周波数の信号を出力し、
    前記負荷コイルは、前記共振コイルと磁気的に結合して前記第1の周波数の信号を受信
    する
    ことを特徴とする受電装置。
  2. 電力を非接触で給電する送電装置であって、
    少なくとも互いが磁気的に結合しあう共振コイルと給電コイルとを備え、
    前記共振コイルに接続され、前記共振コイルと第1の周波数で共振する第1の共振回路
    と、
    前記共振コイルとフィルタを介して接続され、前記共振コイルと第2の周波数で共振す
    る第2の共振回路と、
    前記第2の共振回路と接続された第1の入力端子と、
    を備え、
    前記フィルタは、前記第2の周波数の信号を通過させ、前記第1の周波数の信号を減衰
    し、
    前記第1の入力端子は、前記第2の周波数の信号を入力し、
    前記共振コイルは、前記給電コイルと磁気的に結合することで前記第1の周波数の信号
    を伝送する
    ことを特徴とする送電装置。
  3. 電力を非接触で受電する受電装置であって、
    非接触通信を行うとともに電力を受電するアンテナコイルと、
    前記アンテナコイルと並列に接続され、前記アンテナコイルと第1の周波数で共振する
    第1の共振回路と、
    前記第1の共振回路と第1のフィルタを介して直列または並列に接続され、前記アンテ
    ナコイルと第2の周波数で共振する第2の共振回路と、
    前記第2の共振回路に接続された受電部と、
    前記アンテナコイルに近接して設けた負荷コイルと、
    前記負荷コイルと第2のフィルタを介して接続された非接触通信部と、
    を備え、
    前記第1のフィルタは、前記第2の周波数の信号を通過させ、第1の周波数の信号を減
    衰し、
    前記受電部は、前記第1のフィルタを通過した前記第2の周波数の信号を受電し、
    前記第2のフィルタは、前記第1の周波数の信号を通過させ、前記第2の周波数の信号
    を減衰し、
    前記非接触通信部は、第2のフィルタを通過した前記第1の周波数の信号に基づいた非
    接触通信を行う
    ことを特徴とする受電装置。
  4. 請求項3記載の受電装置において、
    前記第2の周波数は、前記第1の周波数より低い周波数であり、
    前記第1のフィルタは、ローパスフィルタであり、
    前記第2のフィルタは、ハイパスフィルタであり、
    第1の共振回路と第2の共振回路は、容量である
    ことを特徴とする受電装置。
  5. 請求項3に記載の受電装置であって、
    前記非接触通信部は、質問器と応答器を兼ね備え、
    質問データ信号の送信と応答データ信号の受信とを行う
    ことを特徴とする受電装置。
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