JP6135565B2 - (メタ)アクリル酸の製造方法 - Google Patents

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本発明は、(メタ)アクリル酸の製造方法に係り、特に(メタ)アクリル酸製造時の副生物を熱分解して(メタ)アクリル酸等を回収する工程を有する(メタ)アクリル酸の製造方法に関する。
なお、本明細書において、「(メタ)アクリル酸」は、「アクリル酸」と「メタクリル酸」との総称であり、そのいずれか一方でも良く双方でも良い。
接触気相酸化によって(メタ)アクリル酸を製造するプロセスでは、(メタ)アクリル酸の生成工程、及びその後の分離・精製工程において各種の副生物が生成する。その副生物の一種であるミカエル付加物は、(メタ)アクリル基を持つ化合物に(メタ)アクリル酸、酢酸、又は水がミカエル付加した化合物であり、分解することによって製品、もしくは原料としてプロセスにリサイクルできる有用な副生物である。
このミカエル付加物の分解、回収に関する従来技術として、特公昭61−35977号公報には、薄膜蒸発器を用いてミカエル付加物を分解反応させながら分解反応生成物を留去させる方法が記載されている。また、特開2003−160532号公報や特開2007−182437号公報には、反応蒸留装置を用いてミカエル付加物を分解反応させながら分解反応生成物を留去させる方法が記載されている。
留去させた分解反応生成物の回収先としては、特開2007−182437号公報において、アクリル酸の反応液に含まれているミカエル付加物を熱分解して得たアクリル酸を、アクリル酸を水と接触させて捕集する捕集塔に戻す方法が記載されている。また、特開2003−160532号公報や特開2003−160530号公報には、同じく(メタ)アクリル酸の反応液に含まれているミカエル付加物を熱分解して得た(メタ)アクリル酸を、共沸分離塔又は酢酸分離塔に戻す方法が記載されている。さらに、特開平11−12222号公報には、アクリル酸のエステル化反応液に含まれているミカエル付加物を熱分解して得たアクリル酸を、アクリル酸を留出させて回収する精製塔に戻す方法が記載されている。
(メタ)アクリル酸の製造工程で副生する副生物中のミカエル付加物を分解して(メタ)アクリル酸を回収する方法においては、ミカエル付加物を始めとする重質不純物や、分解によって生じた軽質不純物が回収された(メタ)アクリル酸中に混入してこれを汚染し、製品(メタ)アクリル酸の不純物濃度を高くすることがある。また、(メタ)アクリル酸製造工程において不純物が析出して配管閉塞などを起こし、連続操業を阻害する原因になることもある。
これらの問題点を解決するために、特開2003−160532号公報では反応蒸留方式によって回収アクリル酸の純度を高める手法を採用しているが、留出液中には依然として高濃度のミカエル付加物が含まれており、長期運転の際には上記不純物に起因する配管閉塞などによる連続運転阻害が懸念される。この方法において、精留効果を上げるためには、蒸留塔の理論段数を増やすことが考えられるが、初期投資が大きくなり好ましくない。
その他の種々の不純物の中では、特に重合遅延を引き起こすプロトアネモニンの含有が問題視されており、プロトアネモニンを除去する、あるいはその濃度を低減するための手段が提案されている。例えば、特開2009−263293号公報、特開平8−193051号公報では、アルカリ又はアミンを添加して不純物であるプロトアネモニンを重質化させて排出する手法が示されている。しかし、これら種々の薬剤を添加する手法では、缶出液の粘度上昇が予想される上に、添加薬剤由来成分の製品へのコンタミ、添加薬剤由来成分に起因するプロセスでの重合促進、腐食など悪影響を及ぼす可能性があり、好ましくない。またこれらの手法は、得られる効果がプロトアネモニンの低減に限られ、その他の不純物の低減には効果がない。
特公昭61−35977号公報 特開2003−160532号公報 特開2007−182437号公報 特開2003−160530号公報 特開平11−12222号公報 特開2009−263293号公報 特開平8−193051号公報
本発明は、上記従来の問題点を解決し、(メタ)アクリル酸の製造工程で副生するミカエル付加物等の副生物を熱分解処理して(メタ)アクリル酸を回収する工程を有した(メタ)アクリル酸の製造方法において、製品(メタ)アクリル酸への不純物の混入及び不純物による製造工程への悪影響を防止し、高品質の(メタ)アクリル酸を長期にわたって安定的に製造することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、ミカエル付加物等の副生物を熱分解処理する工程において、溶剤を供給し、溶剤を(メタ)アクリル酸とともに留去させることによって、回収(メタ)アクリル酸中のミカエル付加物、プロトアネモニンを含む不純物濃度を低減し、製造工程・製品品質への悪影響を防止できることを見出した。
即ち、本発明の要旨は、気相接触酸化により(メタ)アクリル酸を含む反応ガスを得る(メタ)アクリル酸生成工程と、該反応ガスを吸収溶剤と接触させて(メタ)アクリル酸溶液とする捕集工程と、該(メタ)アクリル酸溶液を精製し、(メタ)アクリル酸を得る精製工程と、該精製工程で(メタ)アクリル酸を分離した後の分離残液を熱分解処理して(メタ)アクリル酸を得る分解工程と、を含む(メタ)アクリル酸の製造方法において、前記分解工程において、前記分離残液に溶剤を添加して熱分解処理を行い、(メタ)アクリル酸及び該溶剤を回収する(メタ)アクリル酸の製造方法、に存する。
本発明の(メタ)アクリル酸の製造方法によれば、(メタ)アクリル酸の製造工程で副生するミカエル付加物等の副生物を熱分解処理して(メタ)アクリル酸を回収する工程を有した(メタ)アクリル酸の製造方法において、製品(メタ)アクリル酸への不純物の混入及び不純物による製造工程への悪影響を防止し、高品質の(メタ)アクリル酸を長期にわたって安定的に製造することができる。
実施の形態に係るアクリル酸の製造方法を示す系統図である。 実施の形態に係るアクリル酸の製造方法を示す系統図である。 実施の形態に係るアクリル酸の製造方法を示す系統図である。 実施の形態に係るアクリル酸の製造方法を示す系統図である。 本発明における熱分解処理に好適な分解反応器の一例を示す系統図である。
以下に本発明の実施の形態を詳細に説明する。
なお、以下においては、アクリル酸の製造方法を例示して本発明の(メタ)アクリル酸の製造方法を説明するが、本発明によれば、メタクリル酸についても、出発原料としてイソブチレン、ブテン類、ターシャリーブタノール等の1種又は2種以上を用い、以下の説明と同様に製造することができる。
本発明において、アクリル酸は、プロパン、プロピレン、アクロレイン等の1種又は2種以上を分子状酸素を用いて気相接触酸化することによりアクリル酸を含む反応ガスを得るアクリル酸生成工程と、該反応ガスを溶剤と接触させてアクリル酸溶液とする捕集工程と、該アクリル酸溶液を精製し、アクリル酸を得る精製工程と、該精製工程でアクリル酸を分離した後の分離残液を熱分解処理してアルカリ酸を得る分解工程とを含み、前記分解工程において、前記分離残液に溶剤を添加して熱分解処理を行い、アクリル酸及び該溶剤を回収する本発明のアクリル酸の製造方法により製造される。
通常、捕集工程においては、吸収溶剤として水が用いられ、反応ガスと水との接触でアクリル酸水溶液が得られる。
アクリル酸捕集工程からのアクリル酸水溶液からアクリル酸を分離するアクリル酸の精製工程としては、どのような手法を用いても良いが、
(i) アクリル酸と、水や酢酸等の低沸点化合物とを蒸留分離して粗アクリル酸を得、得られた粗アクリル酸を更に精留する方法
(ii) アクリル酸と水との分離に抽出塔を用いる方法
(iii) アクリル酸と水との分離に晶析装置を用いる方法
などを採用することができる。
以下に、図1〜5を用いて各プロセスを説明する。
図1〜5において、同一機能を奏する部材には、同一符号を付してある。
図1は、アクリル酸生成工程からのアクリル酸水溶液からアクリル酸と水とを蒸留により分離するようにしたアクリル酸の製造方法を示すフローチャートである。
プロピレン及び/又はアクロレイン等を分子状酸素含有ガスを用いて気相接触酸化して得たアクリル酸を含む反応ガス(アクリル酸含有ガス)4は、アクリル酸捕集塔Aに導入され、水と接触してアクリル酸水溶液となる。
なお、上記アクリル酸含有ガスには、N,CO,酢酸、水なども含有されている。酢酸の一部と、N,COは捕集塔Aの塔頂からベントガス6として抜き出される。
この捕集塔Aからのアクリル酸水溶液5は、共沸溶剤9と共に脱水塔Bに供給され、その塔頂から水及び共沸溶剤からなる共沸混合物12が留出され、塔底からは酢酸を含む粗アクリル酸10が得られる。脱水塔Bの塔頂から留出した水及び共沸溶剤からなる共沸混合物12は貯槽11に導入され、ここで主として共沸溶剤からなる有機相と主として水からなる水相とに分離される。有機相は重合防止剤1が添加された後、脱水塔Bに循環される。一方、水相はアクリル酸捕集塔Aに循環され、アクリル酸含有ガス4と接触させる捕集水7として用いられる。なお、必要に応じて水返送ラインに対し水8が補給される。また、水返送ライン中の水から共沸溶剤を回収するため、水を共沸溶剤回収塔(図示せず)に通してから、アクリル酸捕集塔に循環させてもよい。
脱水塔Bの塔底から抜き出された粗アクリル酸10は、残存する酢酸を除去するために酢酸分離塔Cに導入され、その塔頂から酢酸13が分離除去される。塔頂からの酢酸13はアクリル酸を含むので、一部がプロセスへ戻される場合がある。この場合、塔頂からの酢酸13に重合防止剤2が添加され、一部が酢酸分離塔Cに戻され、残部14が系外へ排出される。この残部14にはアクリル酸や共沸溶剤が含まれるので、残部14は、前流の脱水塔Bなどに戻される場合がある。
酢酸分離塔Cの塔底からは実質的に酢酸を含まないアクリル酸15が得られる。このアクリル酸15は精留塔Dに導入され高沸点物が分離除去され、製品アクリル酸となる。即ち、この精留塔Dから留出したアクリル酸16は重合防止剤3が添加され、一部が製品アクリル酸17として系外へ排出され、残部は精留塔Dに戻される。
精留塔Dの塔底液(高沸物)18は分解反応器Eに導かれる。分解反応器Eでの熱分解反応により生じたアクリル酸等19は酢酸分離塔Cへ供給され、分解反応器Eの底部からの抜出液20は系外へ排出される。
図2は、図1における脱水塔Bと酢酸分離塔Cの各機能を一つにまとめた蒸留塔Fを設けたアクリル酸の製造方法を示すフローシートである。
アクリル酸捕集塔Aからのアクリル酸水溶液5は、図1におけると同様に共沸溶剤9が添加された後蒸留塔Fに導入される。この蒸留塔Fの塔頂からは水、酢酸及び共沸溶剤を含む共沸混合物12が留出する。共沸混合物12は貯槽11に導入され、ここで主として共沸溶剤からなる有機相と主として水と酢酸からなる水相とに分離される。水相7’はアクリル酸捕集塔Aへ戻され、有機相は、重合防止剤1が添加された後蒸留塔Fに循環される。捕集塔Aに戻された酢酸は捕集塔Aのベントガス6として系外に排出される。蒸留塔Fの塔底から抜き出される粗アクリル酸15の処理フローは、図1の酢酸分離塔Cの塔底から抜き出される粗アクリル酸15の処理フローと同じである。分解反応器Eからのアクリル酸等19は蒸留塔Fに戻される。
図3は、図1において脱水塔Bの代わりに抽出塔Gと溶剤分離塔Hを用いたアクリル酸の製造方法を示すフローシートである。
アクリル酸捕集塔Aからのアクリル酸水溶液5は、適当な抽出溶剤の添加を受け、抽出塔Gにて抽出される。アクリル酸抽出液24は、溶剤分離塔Hにて抽出溶剤23が分離され、粗アクリル酸10は酢酸分離塔Cに供給される。抽出塔Gの塔底液25は、水と抽出溶剤を含むものであり、溶剤回収塔Iで水と抽出溶剤とに分離され、水7が塔底から抜き出され、抽出溶剤23は抽出塔Gに戻される。また、溶剤分離塔Hで分離された抽出溶剤23も抽出塔Gに戻される。必要に応じて、この抽出溶剤反応ラインに抽出溶剤22が補給される。酢酸分解塔C以降の処理フローは図1と同様である。
図4は、図1において脱水塔B、酢酸分離塔C及び精留塔Dの代わりに晶析装置Jを用いたアクリル酸の製造方法を示すフローシートである。
アクリル酸捕集塔Aからのアクリル酸水溶液5は晶析装置Jに導入され、アクリル酸を結晶化させて得られた結晶と残留母液を分離することによりアクリル酸が精製される。晶析によりアクリル酸の結晶を分離した後の晶析残留液26は、分解反応器Eに導かれる。分解反応器Eでの熱分解反応により生じたアクリル酸等19は、アクリル酸捕集塔Aに戻される。分解反応器Eの底部からの抜出液20は系外へ排出される。
晶析装置Jで得られたアクリル酸はそのまま製品アクリル酸17とすることもできるし、精留塔によりさらに純度を高めても良い。また、晶析装置Jの前に蒸留塔を備えてもよい。
上記いずれの方法においても、製造されたアクリル酸は、アルデヒド除去剤を添加した後更に蒸留を行って高純度アクリル酸を得る工程に供給しても良い。この工程における缶出液は精製工程、即ち脱水塔B、酢酸分離塔C、精留塔D、晶析装置Jや、分解反応器Eのいずれかに供給しても良い。
上記のアクリル酸の製造工程においては、アクリル酸を生成させる気相接触酸化反応及びその後の各種のアクリル酸精製工程、特に比較的高温となる各蒸留塔の塔底においては、ミカエル付加物と呼ばれる副生物が生成する。ミカエル付加物は、アクリル基を持つ化合物にアクリル酸、酢酸、又は水がミカエル付加した化合物である。アクリル基を持つ化合物には、アクロレイン、アクリル酸が挙げられるが、さらにアクリル酸がミカエル付加した化合物も含まれる。即ち、アクリル酸にアクリル酸がミカエル付加したβ−アクリロキシプロピオン酸(以下、ダイマー)、さらにこのダイマーにアクリル酸がミカエル付加したアクリル酸3量体(以下、トリマー)、さらにトリマーにアクリル酸がミカエル付加したアクリル酸4量体(以下、テトラマー)等のアクリル基を有するカルボン酸がある。また、同様にアクロレインにアクリル酸がミカエル付加したアクリル基を有するアルデヒドも含まれる。その他のミカエル付加物として具体的には、β−アセトキシプロピオン酸、β−ヒドロキシプロピオン酸、さらにはダイマー、トリマー、テトラマー等のβ−アセトキシ体、β−ヒドロキシ体、また、β−アセトキシプロパナール、β−ヒドロキシプロパナール、さらにはアクロレインにアクリル酸がミカエル付加したアルデヒド類に酢酸、又は水がミカエル付加したアルデヒドなどがある。上記のアルデヒド体は、プロセス内でそれらが存在する環境によって存在割合は異なるが、アセタールの形でも存在する。
これらのミカエル付加物は、特に、粗アクリル酸から精製アクリル酸を得るための精留塔Dの塔底液に濃縮されるので、この精留塔Dの塔底液を分解工程に供してアクリル酸を回収することが好ましい。なお、この精留塔Dの塔底液には、上記のミカエル付加物が濃縮されているが、この他に、アクリル酸やプロセスで使用した重合禁止剤、プロセスで発生したオリゴマーや重合物などの重質物質が含有される。
本発明においては、このようなミカエル付加物を分解除去するために、図1〜4に示すように、分解反応器Eを設け、アクリル酸水溶液からアクリル酸を分離した後の分離残液、即ち、図1〜3の製造プロセスであれば、精留器Dの塔底液、図4の製造プロセスであれば、晶析装置Jの晶析残留液を、分解反応器Eに送給し、これらの分離残液を熱分解処理してアクリル酸を回収するが、その際に、分解反応器Eに溶剤21を供給し、溶剤の存在下で熱分解処理を行い、溶剤とともにアクリル酸を回収することを特徴とする。
なお、ここでの溶剤の定義とは、分解工程に供給される際、供給ライン中で液体の状態で存在しているものである。
本発明において、ミカエル付加物の熱分解反応を実施する分解反応器Eとしては、連続式、回分式、半回分式あるいは間歇抜き出し方式等いかなる方式のものを採用してもよいが、連続式が好ましい。反応器の形式にも特に制限はなく、完全混合槽型攪拌槽反応器、循環型完全混合槽反応器、又は単なる空洞の反応器等のいずれの形式も採用できる。不純物の留出を抑制する目的から、好ましくは、反応蒸留方式で熱分解反応を行えるように、反応器の上部に蒸留塔、凝縮器を接続するか、反応器とこれら蒸留塔、凝縮器、再沸器などを一体化したものが望ましい。
図5は、本発明に好適な分解反応器の一例を示すフローシートであり、この分解反応器は、分解反応部E1と蒸留部E2を備え、精留塔Dの塔底液18、晶析装置Jの晶析残留液等の分離残液は、蒸留部E2を経て分解反応部E1に流入し、熱分解により生成したアクリル酸等19は蒸留部E2を経て留出する。
分解反応器Eにおける熱分解反応温度は140〜240℃、特に160〜200℃が好ましい。また、分解反応器Eにおける抜き出し液基準の液滞留時間は0.2〜50時間特に1〜8時間が好ましい。なお、熱分解反応を連続反応で行う場合、反応時間は抜き出し液で換算した液滞留時間を反応時間とみなすことができる。例えば、反応器内の液容量が500L、抜き出し液量が100L/hrの場合、滞留時間は5時間となる。
分解反応器Eの操作圧力は、5〜130kPa、特に10〜80kPaが好ましい。
本発明において、分解反応器Eに供給する溶剤は、分解反応器E内の蒸留領域、例えば図5に示す分解反応器の蒸留部E2内の温度を下げることにより不純物の蒸発速度を下げる効果がある。そのため、溶剤は、アクリル酸とともに塔頂から留去されるもの(メタクリル酸の製造においては、メタクリル酸とともに塔頂から留去されるもの)であればよく、その沸点が、アクリル酸の沸点以下であるもの(メタクリル酸の製造においてはメタクリル酸の沸点以下のもの)が好ましく、常圧での沸点の好ましい範囲は140℃以下、特に好ましくは80〜130℃である。また、プロトアネモニンは脂溶性であり、アクリル酸中に微量に含まれている状態では蒸留塔内で塔頂からアクリル酸と共に留去しやすい性質を持つ。そのため、分解反応器Eに供給する溶剤として無極性ないしは極性の低い溶剤を用いることにより、プロトアネモニンを留去しにくくする効果も得られる。
分解反応器Eに供給された溶剤は、アクリル酸とともに塔頂から留去された後、捕集工程又は分離工程にリサイクルされる。リサイクルされる箇所には特に制限はないが、図1〜3の製造プロセスの場合、最後段の精留塔D以外が好ましく、図1の製造プロセスであればアクリル酸捕集塔A、脱水塔B、又は酢酸分離塔Cに、図2の製造プロセスであれば、アクリル酸捕集塔A又は水と酢酸を同時に分離する蒸留塔Fに、図3の製造プロセスであれば、アクリル酸捕集塔A、抽出塔G、溶剤分離塔H又は酢酸分離塔Cにリサイクルされることが好ましい。また、図4の製造プロセスでは、アクリル酸捕集塔A又は晶析装置Jにリサイクルされることが望ましい。なお、上記の2箇所以上にリサイクルされてもよい。
即ち、分解反応器Eの塔頂から留出する留出液は、後掲の実施例1に示されるように、ミカエル付加物及びプロトアネモニン等の副生物を殆ど含まず、アクリル酸と、供給された溶剤で構成されるものとなる。このアクリル酸と溶剤を含む分解反応器Eの留出液を例えば図1,3の酢酸分離塔Cに戻した場合、溶剤は塔頂から分離除去される。酢酸分解塔Cの塔頂から分離除去された溶剤は前流の脱水塔Bや溶剤分離塔Hまたは抽出塔Gに戻される場合もある。酢酸分解塔Cの塔底からは、溶剤及び酢酸が分解された粗アクリル酸15を得ることができる。
また、図2の蒸留塔Fに戻した場合、アクリル酸と共にこの蒸留塔Fに戻された溶剤は共沸溶剤として機能し塔頂から分離除去される。蒸留塔Fの塔底からはこれらが除去された粗アクリル酸15が得られる。
また、図4のアクリル酸捕集塔Aに戻した場合には、溶剤の一部は塔頂より除去され、残りは晶析装置Jに供給されたのち晶析残留母液中に含まれ再び分解反応器Eに供給される。
アクリル酸の精製工程のうち、抽出塔Gでは抽出溶剤が、脱水塔Bや蒸留塔Fでは一般に共沸溶剤が用いられている。このため、分解反応器Eで供給され、アクリル酸と共に留出した溶剤を抽出溶剤や共沸溶剤として有効利用できることから、分解反応器Eに供給する溶剤としては、抽出塔Gの抽出溶剤や脱水塔Bや蒸留塔Fの共沸溶剤と同種のものを用いることが、プロセス上最も合理的である。またその他の製造工程で別の溶剤を用いる場合にも、同種の溶剤を分解反応器Eに供給することが合理的である。
以上の条件を加味して、分解工程で用いられる溶剤としては、ヘプタンなどの炭素数6〜8の脂肪族炭化水素、トルエンなどの炭素数6〜8の芳香族炭化水素、ジノルマルブチルエーテル、ジイソブチルエーテル、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、ジイソプロピルケトン、メチルプロピルケトン、メチルイソプロピルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルtert−ブチルケトン、酢酸エチル、酢酸ノルマルプロピル、酢酸イソプロピル、酢酸ノルマルブチル、酢酸イソブチル、酢酸sec−ブチル、酢酸イソプロピル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸ノルマルプロピル、アクリル酸ビニル、酢酸アリル、酢酸イソプロぺニル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸ビニル、プロピオン酸プロピル、クロトン酸メチル、吉草酸メチル、酪酸エチル、クロロベンゼン及びそれらの混合物よりなる群から選ばれた少なくとも1種を含む有機溶剤を例示できる。
溶剤の供給量は、分解反応器Eに供給される全供給液、即ち、精留塔塔底液等の分離残液と当該溶剤との合計に対する溶剤の比率が1〜50重量%、好ましくは10〜35重量%になるような量とすることが望ましい。この溶剤量が少なすぎると不純物の低減効果が十分に得られず、また多すぎると溶剤を留去させるためのエネルギーが大きくなりプロセス上不利である。
通常、例えば、図1〜3の精留塔Dの塔底液18は、
アクリル酸:20〜50重量%
ミカエル付加物:20〜50重量%
プロトアネモニン:0.2〜0.6重量%
残部:25〜45重量%
の組成を有するものである。本発明においては、このような塔底液18に対して、更に溶剤を供給することにより、塔底液18と溶剤との合計に対する溶剤の含有量が1〜50重量%、特に10〜35重量%となるように、溶剤を存在させることが好ましく、分解反応器Eから留出されるアクリル酸等19の留出液中に、溶剤が、アクリル酸に対して0.01〜2重量倍、特に0.15〜2重量倍含まれるようにすることが好ましい。
また、図4の析出装置Jで得られる晶析残留液26は、
アクリル酸:20〜90重量%
ミカエル付加物:1〜40重量%
水:3〜9重量%
の組成を有するものである。本発明においては、このような晶析残留液26に対して、更に溶剤を供給することにより、晶析残留液26と溶剤との合計に対する溶剤の含有量が1〜50重量%、特に10〜35重量%となるように溶剤を存在させることが好ましく、分解反応器Eから留出されるアクリル酸等19の留出液中に、溶剤が、アクリル酸に対して0.01〜2重量倍、特に0.15〜1重量倍含まれるようにすることが好ましい。
分解反応器Eへの溶剤の供給箇所は特に限定されず、例えば分解反応器本体でもよい。薄膜蒸発器を備えた蒸留塔を用い、薄膜蒸発器の缶出液を分解反応器に供給し、分解反応器の缶出液を薄膜蒸発器に返送する場合には、蒸留塔、薄膜蒸発器、分解反応器のいずれでもよい。反応蒸留方式の場合には蒸留部の底部、中段、塔頂等が挙げられる。ただし、分解反応器E(分解反応部E1)の底部からの抜出液20は製造工程にリサイクルされないため、この抜出液20中に溶剤が含まれているとロスとなる。このため、できるだけ溶剤を抜出液20に含有させずに、その全量を留去させる目的から、図5に示すように、蒸留部E2の塔頂部分から溶剤21を供給することが望ましい。
また、溶剤の供給の際は、溶剤のみを供給してもよく、精留塔塔底液や高純度アクリル酸を得る工程の缶出液と混合して供給してもよい。更に、別途他の溶剤と混合して供給しても構わない。更に、製造工程内の中間タンクの液やオフスペック液貯蔵タンク内のオフスペック液を供給しても構わない。この場合、液中にすでに溶剤が目標量含まれていればそのまま供給し、足りない場合は追加で添加することにより目標量とする。
なお、従来において、(メタ)アクリル酸の製造工程に設けられる中間タンク内の液やオフスペック液貯蔵タンク内のオフスペック液など、溶剤を含む液を、(メタ)アクリル酸の製造工程に戻す操作が行われる場合があるが、この場合、これら中間タンク内の液やオフスペック液は、通常ミカエル付加物の含有量が少ないため、分解工程には供給せず、抽出塔や蒸留塔などの精製工程に返送されている。即ち、このようなミカエル付加物含有量の少ない液は、ミカエル付加物の熱分解処理を行う必要はなく、分解工程に戻して分解処理することはエネルギー的にも工程内液量の面からも不利であるため、従来、分解工程に戻すことは行われていない。本発明者らは、このような液であっても分解工程に供給することにより、分解工程から、ミカエル付加物等の不純物量の少ないアクリル酸を回収することができるという新規な効果を見出した。
分解反応器Eの抜出液20は、高沸点物よりなり、系外へ抜き出されて燃料などに供される。
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
[サンプリング液の分析]
サンプリング液中に含まれる物質の同定、及び該物質の定量はガスクロマトグラフィーで分析した。ガスクロマトグラフィーには、島津製作所製のGC−14Aを用いた。分離カラムにはAgilent社製のキャピラリーカラム(HP−FFAP、10m×0.53mm×1.00μm)を用い、カラム槽の温度は、初期温度を70℃とし、毎分5℃で昇温させて205℃で15分間保持した。検出器はFIDを用い、サンプル注入口および検出器の温度はそれぞれ200℃と230℃とした。キャリアガスはヘリウムを用い、毎分12.5mlの流速とした。内部標準物質には、アジピン酸ジエチルをアセトンに0.5重量%溶解させ、サンプル0.5gに対して0.5g添加して用いた。
[実施例1]
分子状酸素含有ガスを用いてプロピレンを接触気相酸化し、アクリル酸含有ガスを得た。反応は2段酸化とし、第一反応器にはMo−Bi系複合酸化物触媒を、第二反応器にはMo−V系複合酸化物触媒を充填した。プロピレン10容量%、酸素15容量%、水蒸気10容量%及び窒素からなる組成の反応原料ガスを流通させ、アクリル酸含有ガスを連続的に製造した。この際の第一反応器の反応温度は330℃、第二反応器の反応温度は260℃であった。
次いでアクリル酸含有ガスを図1に記載の装置に送給し、下記条件でアクリル酸を製造した。
アクリル酸含有ガス4はラインよりアクリル酸捕集塔Aに導入した。アクリル酸捕集塔Aでアクリル酸含有ガス4を水と接触させてアクリル酸水溶液5とし、未吸収ガス6は塔頂より放出した。得られたアクリル酸水溶液5をアクリル酸捕集塔Aの塔底より抜き出し、ラインにより脱水塔Bに供給した。尚、ライン中途より共沸溶剤9としてトルエンをアクリル酸水溶液5に添加した。脱水塔Bにおいて塔頂より水及びトルエンを主成分とする共沸混合物12を留出させた。また塔底から酢酸及びアクリル酸を含む粗アクリル酸10を得た。このときの脱水塔Bの塔底の温度は80℃、圧力は20kPaであった。残存する酢酸を除去するために粗アクリル酸10を酢酸分離塔Cに導入してその塔頂から酢酸13を分離除去した。酢酸分離塔Cの塔底からアクリル酸15を得た。このときの塔底の温度は90℃、圧力は15kPaであった。アクリル酸15を精留塔Dに導入して塔底液18を分離除去し、製品アクリル酸17とした。このときの塔底の温度は80℃、圧力は10kPaであった。この塔底液18を分解反応器Eの供給液として用いた。
前記分解反応器供給用の塔底液18の組成は、アクリル酸30重量%、アクリル酸ダイマー41重量%、アクリル酸トリマー1.4重量%、プロトアネモニン0.41重量%であった。
前記塔底液18を1Lの丸型フラスコに370g仕込み、上部に半径4.5cm、高さ30cmのカラムを取り付けた。カラム中には東京特殊金網製3mm×3mmコイルパック80個を敷き詰めた上に5mm×5mmコイルパックを6cmの高さに積み上げた。カラムにはマントルヒーターを巻いて120℃に保持した。
前記丸型フラスコに塔底液18を200g/分、カラム上部からトルエンを100g/分で供給し、丸型フラスコを150rpmで攪拌しながら175℃で分解反応を進行させた。カラム上部の圧力を33kPaとし、留出液を冷却管で冷やして捕集し、回収した。フラスコからは供給と抜出の重量バランスが合うように定量を連続的にポンプで抜き出した。
回収した留出液を分析するとアクリル酸49重量%、ダイマー0.001重量%、プロトアネモニン0.17重量%、トルエン44重量%であった。(アクリル酸110g/hr、ダイマー0.003g/hr、プロトアネモニン0.39g/hr、トルエン99g/hr)
前記回収した留出液は不純物であるダイマー、プロトアネモニンの含有量が低減されているのであるから、捕集工程及び/又は精製工程に供給することにより、不純物の少ない高品質のアクリル酸を長期にわたって安定的に製造することができる。
[比較例1]
塔底液18をカラム上部から供給したこと、トルエンを供給しないこと以外は実施例1と同様に分解反応を実施した。
回収した留出液を分析するとアクリル酸86重量%、ダイマー0.40重量%、プロトアネモニン0.36重量%だった。(アクリル酸110g/hr、ダイマー0.52g/hr、プロトアネモニン0.46g/hr)
実施例1と比較例1の対比より、分解工程に溶剤を存在させる本発明によると、アクリル酸製造工程で副生するミカエル付加物を効率的に熱分解除去して、不純物含有量の少ない高純度のアクリル酸を回収することができることが分かる。
A:アクリル酸捕集塔
B:脱水塔
C:酢酸分離塔
D:精留塔
E:分解反応器
E1:分解反応部
E2:蒸留部
F:蒸留塔
G:抽出塔
H:溶剤分離塔
I:溶剤回収塔
J:晶析装置
1,2,3:重合防止剤
4:アクリル酸含有ガス
5:アクリル酸水溶液
6:ベントガス
7,8:水
7’:水と酢酸(水相)
9:共沸溶剤
10:粗アクリル酸
11:貯槽
12:共沸混合物
13,14:酢酸
15:アクリル酸
16,17:製品アクリル酸
18:塔底液
19:アクリル酸等
20:抜出液
21:溶剤
22,23:抽出溶剤
24:アクリル酸抽出液
25:水と抽出溶剤を含む塔底液
26:晶析残留液

Claims (5)

  1. 気相接触酸化により(メタ)アクリル酸を含む反応ガスを得る(メタ)アクリル酸生成工程と、
    該反応ガスを吸収溶剤と接触させて(メタ)アクリル酸溶液とする捕集工程と、
    該(メタ)アクリル酸溶液を精製し、(メタ)アクリル酸を得る精製工程と、
    該精製工程で(メタ)アクリル酸を分離した後の分離残液を熱分解処理して(メタ)アクリル酸を得る分解工程と、
    を含む(メタ)アクリル酸の製造方法において、
    前記分解工程において、前記分離残液に溶剤を添加して熱分解処理を行い、(メタ)アクリル酸及び前記溶剤を回収する(メタ)アクリル酸の製造方法。
  2. 前記回収された(メタ)アクリル酸及び溶剤を前記捕集工程及び/又は精製工程に供給する回収工程を更に含む請求項1に記載の(メタ)アクリル酸の製造方法。
  3. 前記分解工程で前記分離残液に添加する溶剤の沸点が(メタ)アクリル酸の沸点以下である請求項1又は2に記載の(メタ)アクリル酸の製造方法。
  4. 前記分解工程における前記溶剤の添加量が、該分解工程に供給される全供給液における溶剤の含有量が1〜50重量%となる量である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の(メタ)アクリル酸の製造方法。
  5. 前記精製工程が、(メタ)アクリル酸溶液に共沸溶剤を添加して共沸蒸留する工程を含み、該共沸溶剤が前記分解工程で前記分離残液に添加する溶剤と同種の溶剤である請求項1乃至4のいずれか1項に記載の(メタ)アクリル酸の製造方法。
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