JP6122721B2 - 熱可塑性樹脂発泡体の製造装置及び熱可塑性樹脂発泡体の製造方法 - Google Patents
熱可塑性樹脂発泡体の製造装置及び熱可塑性樹脂発泡体の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6122721B2 JP6122721B2 JP2013148952A JP2013148952A JP6122721B2 JP 6122721 B2 JP6122721 B2 JP 6122721B2 JP 2013148952 A JP2013148952 A JP 2013148952A JP 2013148952 A JP2013148952 A JP 2013148952A JP 6122721 B2 JP6122721 B2 JP 6122721B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thermoplastic resin
- sheet
- heating
- heat transfer
- foaming
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
熱可塑性樹脂を架橋する方法としては、従来より、熱可塑性樹脂組成物のシートを一対の無端ベルトで挟持し、この無端ベルトを介してヒータ等で加熱する、いわゆるダブルベルト挟持加熱法が知られている(例えば、特許文献1)。この特許文献1の架橋方法は、熱可塑性樹脂組成物のシートの表面を無穴のベルトによって挟持し、熱可塑性樹脂組成物のシートを空気と遮断した状態で加熱するようになっている。
本発明は、空隙や凹みの発生を防止しつつ熱可塑性樹脂を架橋できる架橋機を備えた熱可塑性樹脂発泡体の製造装置及び熱可塑性樹脂発泡体の製造方法を提供することを課題とする。
すなわち、本発明の熱可塑性樹脂発泡体の製造装置は、熱可塑性樹脂及び架橋剤を含有する熱可塑性樹脂組成物のシートを挟持し、一方向に送出する一対の伝熱板と、この一対の伝熱板を介して前記熱可塑性樹脂組成物のシートを加熱する加熱体とを備え、前記の一対の伝熱板の少なくともいずれか一方には、前記熱可塑性樹脂組成物から生じたガスを通流させる貫通孔が複数形成され、前記加熱体は、前記伝熱板の板面に配置されてこの伝熱板に当接する当接部を有し、この当接部の前記伝熱板を向く板面側に、前記貫通孔を通流したガスを排出する流路が形成されている架橋機と、前記架橋機で架橋処理が施された発泡剤を含有する熱可塑性樹脂組成物のシートを加熱し、前記発泡剤を発泡させる発泡炉とを備えていることを特徴とする。
本発明により製造される熱可塑性樹脂発泡体は、ベースポリマーである架橋型の熱可塑性樹脂中に気孔が形成されたものである。
熱可塑性樹脂発泡体に形成された気孔は、それぞれ独立した独立孔でもよく、相互に連通した連通孔でもよい。
熱可塑性樹脂は、単独重合体でもよいし、共重合体でもよい。
ポリオレフィン系樹脂としては、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン−αオレフィン共重合体、プロピレン−αオレフィン共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メチルメタクリレート共重合体、ポリプロピレン等のポリオレフィン系熱可塑性樹脂が挙げられる。これらの熱可塑性樹脂は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
有機過酸化物としては、例えば、1,1−ジ(t−ブチルパーオキシ)−2−メチルシクロヘキサン、1,1−ジ(t−ヘキシルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ジ(t−ヘキシルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1−ジ(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、2,2−ジ(4,4−ジ−(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキシル)プロパン、t−ヘキシルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、t−ブチルパーオキシマレイン酸、t−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシラウレート、t−ブチルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルモノカーボネート、t−ヘキシルパーオキシベンゾエート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパーオキシアセテート、2,2−ジ(t−ブチルパーオキシ)ブタン、t−ブチルパーオキシシベンゾエート、n−ブチル−4,4−ジ(t−ブチルパーオキシ)バレラート、ジ−(2−t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、ジクミルパーオキサイド、ジ−t−ヘキシルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジ−t−ブチルパーオキシド、t−ブチルクミルパーオキサイド、p−メタンハイドロパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3等が挙げられる。これらの有機過酸化物は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
アクリル系多官能モノマーは、アクリロイルオキシ基を2個以上有する化合物である。アクリル系多官能モノマーとしては、例えば、アルカンジオールジアクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ビスフェノールAのエチレングリコール付加ジアクリレート、ビスフェノールAのプロピレングリコール付加ジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオキサイド付加トリアクリレート、グリセリンプロピレンオキサイド付加トリアクリレート、トリスアクリロイルオキシエチルフォスフェート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等が挙げられる。
本発明の熱可塑性樹脂発泡体の製造装置(以下、単に「製造装置」ということがある)は、架橋機と発泡炉とを備えるものである。
以下に、本発明の一実施形態に係る製造装置について、図面を参照して説明する。
2軸スクリュー押出機としては、噛み合い同方向回転型押出機、噛み合い異方向回転型押出機、非噛み合い異方向回転型押出機等が好ましい。なお、押出機2の後段に真空ベントを設けることは、熱可塑性樹脂組成物中に揮発物が残存するのを防ぐのに効果的である。
図2の架橋機3は、筐体30と筐体30内に設けられた加熱ユニット3aとを備えている。
また、第一の加熱プレート36に対向して第二の加熱プレート46が複数並べられ、第一の冷却プレート38に対向して第二の冷却プレート48が複数並べられている。
加熱ユニット3aには、2つの第二のガイドロール44が設けられ、この第二のガイドロール44に第二の無端ベルト42が掛け回されている。
図3に示すように、第一の無端ベルト32には、その平板面に厚さ方向に貫通する複数の貫通孔31が形成されており、第一の無端ベルト32における破線で囲まれた領域Sが、原反シート10aと接触する部分である。
貫通孔31は、全てが同じ形状でもよいし、相互に異なってもよい。
なお、表層とは、架橋シート10bの表面から0.5mmの深さまでの部分をいい、ゲル分率は、JIS K6796に準拠して求められる値である。
距離D1とD2とは上記範囲において、開孔面積と開孔率の範囲を守られる距離により適宜設定すればよい。
第一の加熱プレート36に接続された熱源としては、パイプ状の一端からリード線を引き出した形状のカートリッジヒータ、電熱線を備えたプレート型ヒータ等が挙げられる。また、第一の加熱プレート36は、複数ブロックに分割されて、ブロック毎に上記ヒータを備え温度制御を行なうことにより原反シート10aの加熱温度を進行方向で変化させるようにしてもよい。
第二の加熱プレート46の凹条47は、第一の加熱プレート36における凹条37と同様の構成とされている。
なお、流路は、第一の加熱プレート36,36同士及び第2の加熱プレート46,46同士の間に隙間を設けて形成されたものであってもよい。
冷媒としては、10度〜35度のエアー及び水,オイル等の液体のいずれか一方又は双方が用いられている。
第二の冷却プレート48は、第一の冷却プレート38と同様の構成とされている。
以上の構成の下に、第一及び第二の冷却プレート38,48は、これら第一及び第二の冷却プレート38,48間を通過した架橋シート10bを、この架橋シート10bに含まれる熱可塑性樹脂組成物の融点より20度低い温度以上融点以下に冷却するようになっている。
反転ロール群13Bは、3つのガイドロールからなり、これらが、架橋シート10bの進行方向に並設されている。
本実施形態においては、発泡シート全体に気孔を均一に形成させる観点から、発泡装置4は、加熱炉5と発泡炉6とで構成されている。
近赤外線ヒータ55としては、複数の棒状のヒータランプ(不図示)が、所定のピッチで互いに平行に設けられている。不図示のヒータランプは、波長が2.5μm以下の電磁波である近赤外線を放出するようになっている。
巻取機8は、冷却ロール群7で冷却された発泡シート10cをロール状に巻き取るものであればよい。
本発明の熱可塑性樹脂発泡体の製造方法は、架橋工程と発泡工程とを備えている。
本発明の熱可塑性樹脂発泡体の製造方法の一例について、図面を参照して説明する。
本実施形態の可塑性樹脂発泡体の製造方法は、押出工程と、架橋工程と、発泡工程と、冷却工程と、巻取工程とを備える。
まず、図1に示すように熱可塑性樹脂、架橋剤、発泡剤及び必要に応じて任意成分等の原料をホッパー21に投入する。そして押出機2で、原料を溶融混合して熱可塑性樹脂組成物とし、これを金型22からシート状に押し出して原反シート10aを得る。なお、押出機2で成形された原反シート10aにおいて、熱可塑性樹脂は架橋されていない。
第一の加熱プレート36及び第二の加熱プレート46を任意の温度に設定し、第一の冷却プレート38及び第二の冷却プレート48を任意の温度に設定する。その上で、第一の無端ベルト32を矢印X1方向に回転させ、第二の無端ベルト42を第一の無端ベルト32と同速度で矢印X2方向に回転させる。そうすると、第一の無端ベルト32及び第二の無端ベルト42は、これらが互いに対向して原反シート10aを挟持し送出を開始する通路54の上流側において加熱プレート36,46間をこれらに当接しつつ所定の速度で通過し、この通過中に加熱プレート36,46により加熱される。
第一の加熱プレート36及び第二の加熱プレート46での加熱温度は、架橋剤による架橋反応が生じ、かつ発泡剤が発泡しない(分解しない)温度であり、架橋剤の種類等に応じて適宜決定される。
また、表面温度が融点より20℃低い温度未満であると、剥離への影響は小さいが冷却するための設備長さが長くなり、また、次の発泡工程で発泡温度まで昇温するためのエネルギーロスが大きくなり加熱時間も長時間必要になることから、20℃低い温度以上であることが好ましい。
架橋工程で得られた架橋シート10bは、反転ロール13A、反転ロール群13Bに掛け回されて、鉛直方向下方に向けられ、発泡炉6に案内される。案内された架橋シート10bは、近赤外線ヒータ55で任意の温度で架橋シート10bが変形しない任意の発泡度以内となるように加熱される(第一の発泡工程操作)。
=(任意の発泡度の試験片の密度)÷(未発泡の架橋シートの密度)・・・(1)
発泡度(%)=(試験片の発泡倍率)÷(最終発泡倍率)×100 ・・・(2)
第一の発泡操作における加熱時間は、加熱温度等を勘案して適宜決定される。
第一の発泡操作で処理された架橋シート10bの発泡度は、20%以下が好ましい。発泡度を20%以下にすることで、架橋シート10bが変形するのを防止することができる。
なお、加熱温度と加熱時間との調節により、発泡度を容易に調整できる。
第二の発泡操作における加熱温度(即ち、発泡炉6内の温度)は、発泡剤の特性と発泡シート10cに求める最終発泡倍率に応じて適宜決定される。例えば、発泡剤としてアゾジカルボンアミドを用いた場合には、発泡炉6内の温度は、230〜280℃が好ましい。
冷却された発泡シート10cは、巻取機8で巻き取られ、巻回体となる。
本発明は上述の実施形態に限定されない。
上述した実施形態では、図2に示す凹条37,47を形成する開口端縁37a,47a、すなわち第一及び第二の無端ベルト32,42に当接する第一及び第二の加熱プレート36,46の当接部36a,46aの板面と凹条37,47の内壁面とが成す角部は、略垂直な角部を形成している。しかし、この開口端縁37a,47aは、図5(a),(b)に示すように、面取りされ又は湾曲した面に形成されているとよい。また、面取りは、0.2mm以上の幅寸法で形成されているとよい。
原料として、熱可塑性樹脂である低密度ポリエチレン(ベトロセン186R、東ソー株式会社製)100質量部と、発泡剤であるアゾジカルボンアミド15質量部と、架橋剤であるジクミルパーオキサイド1分半減期温度175℃)1.5質量部とをラボプラストミル(R60、株式会社東洋精機製作所製)に投入した。ラボプラストミルに投入した原料を135℃で3分間混練した後、140℃で3分間プレスし、常温まで空冷して原反シート10a(長さ15cm×幅5cm×厚さ0.4cm)を得た。
アラミド繊維の織物をPTFEでコーティングしたフッ素樹脂ベルト(幅寸法15cm,長さ寸法3m)(NS27FG−P 三つ星ベルト株式会社製)に、開孔径φ0.34mm(開孔面積0.09mm2)の貫通孔31を形成した伝熱板である無端ベルトを得た。本例の無端ベルトの長さ方向における貫通孔同士の距離は2.7mm、無端ベルトの幅方向における貫通孔同士の距離は2.7mm、開孔率は1.2%である。本実施例1の無端ベルトは、開孔率を1.2%とした。この無端ベルトを第一の無端ベルト32及び第二の無端ベルト42として架橋機3を作製した。
得られた架橋シート10bについて、外観、剥離性及びゲル分率を測定し、その結果を表1に示す。なお、表中、本例における架橋方法を「連続式」と記載する。
加熱プレートの凹条の幅を0.5mmとし、深さを0.5mmとした以外は実施例1と同様である。
加熱プレートの凹条の幅を1.0mmにした以外は実施例1と同様である。
加熱プレートの凹条の幅を20.0mmとし、深さを0.5mmとした以外は実施例1と同様である。
加熱プレートの凹条の断面形状を直径10mmの丸形にし、加熱プレートの開口側に位置する角部は1mmの45°面取りを施した以外は実施例1と同様である。
貫通孔31をなくした以外は実施例1と同様である。
加熱プレートの凹条37をなくした以外は実施例1と同様である。
加熱プレートの凹条の幅を0.3mmとした以外は実施例1と同様である。
加熱プレートの凹条の深さを0.2mmとした以外は実施例1と同様である。
各例で得られた架橋シートを目視で観察し、下記評価基準に従って評価した。
○:架橋シートに大きな空隙や凹み(約1mmの径及び深さ約0.5mmの略円形以上の大きさの空隙。以下同様)が目視で確認されない。
×:架橋シートに大きな空隙や凹みが目視で確認される。
参考例1,2のように、第一及び第二の無端ベルト32,42に貫通孔31,41がなく、又は第一及び第二の加熱プレート36,46に凹条37,47が形成されていない場合には、架橋シートに大きな空隙や凹みが目視で確認され、架橋シートの表面が平滑に形成されないことがわかった。また、比較例1のように、凹条の深さが20mmであっても凹条の幅が0.5mm以下である場合及び比較例2のように凹条の幅が10mmであっても凹条の深さが0.5mm以下である場合には、架橋シートに大きな空隙や凹みが目視で確認され、架橋シートの表面が平滑に形成されないことがわかった。
一方、実施例1〜3のように、凹条の深さが0.5mm以上で凹条の幅が0.5mm〜20mmの加熱プレートを用いた場合には、架橋シートに大きな空隙又は凹みが目視で確認されず、加熱シートの表面が平滑に形成されることが分かった。
3 架橋機
5 加熱炉
6 発泡炉
10a 原反シート
10b 架橋シート
10c 発泡シート
31、41 貫通孔
32 第一の無端ベルト
42 第二の無端ベルト
36 第一の加熱プレート
37、47 凹条
46 第二の加熱プレート
Claims (7)
- 熱可塑性樹脂及び架橋剤を含有する熱可塑性樹脂組成物のシートを挟持し、一方向に送出する一対の伝熱板と、この一対の伝熱板を介して前記熱可塑性樹脂組成物のシートを加熱する加熱体とを備え、
前記の一対の伝熱板の少なくともいずれか一方には、前記熱可塑性樹脂組成物から生じたガスを通流させる貫通孔が複数形成され、
前記加熱体は、前記伝熱板の板面に配置されてこの伝熱板に当接する当接部を有し、この当接部の前記伝熱板を向く板面側に、前記貫通孔を通流したガスを排出する流路が形成されている架橋機と、
前記架橋機で架橋処理が施された発泡剤を含有する熱可塑性樹脂組成物のシートを加熱し、前記発泡剤を発泡させる発泡炉とを備えていることを特徴とする熱可塑性樹脂発泡体の製造装置。 - 前記流路は、前記伝熱板に向かって開口する凹条であり、前記一方向に対し交叉する方向に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の熱可塑性樹脂発泡体の製造装置。
- 前記流路の幅は、0.5mm以上20mm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱可塑性樹脂発泡体の製造装置。
- 前記流路の深さは、0.5mm以上前記加熱体の厚さ未満であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の熱可塑性樹脂発泡体の製造装置。
- 前記流路を形成する開口端縁は、面取りされていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の熱可塑性樹脂発泡体の製造装置。
- 前記加熱体の幅寸法は、前記シートの幅寸法よりも大きく設定され、
前記流路は、前記シートの前記一方向に交叉する方向に延びる両端縁に亘って貫通していることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の熱可塑性樹脂発泡体の製造装置。 - 熱可塑性樹脂及び架橋剤を含有する熱可塑性樹脂組成物のシートを挟持し、一方向に送出する一対の伝熱板と、前記シートが当接する前記伝熱板の板面と反対の板面に当接する当接部を有した加熱体とを備え、この加熱体を加熱し、前記伝熱板を介して前記シートを加熱して前記熱可塑性樹脂組成物に架橋処理を施す熱可塑性樹脂発泡体の製造方法において、
前記シートを加熱したときに生じるガスを、前記伝熱板に形成した複数の貫通孔に通流させ、
前記貫通孔を通流した前記ガスを前記加熱体に形成した流路に収集し、前記シートが当接する前記伝熱板の板面から除去することで前記熱可塑性樹脂を架橋処理し、
さらに、前記架橋処理が施された発泡剤を含有する前記熱可塑性樹脂組成物のシートを加熱することにより、前記発泡剤を発泡させることを特徴とする熱可塑性樹脂発泡体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013148952A JP6122721B2 (ja) | 2013-07-17 | 2013-07-17 | 熱可塑性樹脂発泡体の製造装置及び熱可塑性樹脂発泡体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013148952A JP6122721B2 (ja) | 2013-07-17 | 2013-07-17 | 熱可塑性樹脂発泡体の製造装置及び熱可塑性樹脂発泡体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015020309A JP2015020309A (ja) | 2015-02-02 |
JP6122721B2 true JP6122721B2 (ja) | 2017-04-26 |
Family
ID=52485221
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013148952A Active JP6122721B2 (ja) | 2013-07-17 | 2013-07-17 | 熱可塑性樹脂発泡体の製造装置及び熱可塑性樹脂発泡体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6122721B2 (ja) |
Family Cites Families (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56137937A (en) * | 1980-03-31 | 1981-10-28 | Nippon Ekika Seikei Kk | Method and device for manufacturing filled and foamed sheet having skin structure |
JPS60157835A (ja) * | 1984-01-26 | 1985-08-19 | Japan Styrene Paper Co Ltd | 架橋ポリオレフイン系樹脂発泡体の製造方法および製造装置 |
JPS6424728A (en) * | 1987-07-20 | 1989-01-26 | Furukawa Electric Co Ltd | Preparation of cross-linked polyolefin resin foam |
JPH0811147A (ja) * | 1994-07-01 | 1996-01-16 | Nippon Petrochem Co Ltd | 合成樹脂発泡シートの製造方法 |
JPH09234756A (ja) * | 1996-02-28 | 1997-09-09 | Sekisui Chem Co Ltd | 発泡性熱可塑性樹脂シート及び発泡体の製造方法 |
JP3792371B2 (ja) * | 1996-12-12 | 2006-07-05 | 積水化学工業株式会社 | ポリオレフィン系樹脂発泡体の製造方法 |
EP0890423A4 (en) * | 1996-12-26 | 2002-01-30 | Sekisui Chemical Co Ltd | SYNTHETIC, THERMOPLASTIC, EXPANDABLE, SHEET-LIKE RESIN, EXPANDED THERMOPLASTIC RESIN AND METHOD OF MANUFACTURING SAME |
JPH10329221A (ja) * | 1997-05-28 | 1998-12-15 | Sekisui Chem Co Ltd | 発泡体の製造方法 |
JP2000176955A (ja) * | 1998-12-18 | 2000-06-27 | Sekisui Chem Co Ltd | 発泡体の製造方法 |
JP5144911B2 (ja) * | 2006-09-12 | 2013-02-13 | アピックヤマダ株式会社 | 樹脂モールド方法 |
JP5905788B2 (ja) * | 2012-07-17 | 2016-04-20 | 積水化学工業株式会社 | 熱可塑性樹脂発泡体の製造方法及び熱可塑性樹脂発泡体の製造装置 |
JP5956896B2 (ja) * | 2012-09-28 | 2016-07-27 | 積水化学工業株式会社 | 架橋装置及び熱可塑性樹脂の架橋方法、ならびに熱可塑性樹脂発泡体の製造システム及び熱可塑性樹脂発泡体の製造方法 |
JP2015037866A (ja) * | 2013-07-17 | 2015-02-26 | 積水化学工業株式会社 | 架橋機及び熱可塑性樹脂発泡体の製造装置並びに熱可塑性樹脂の架橋方法及び熱可塑性樹脂発泡体の製造方法 |
-
2013
- 2013-07-17 JP JP2013148952A patent/JP6122721B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015020309A (ja) | 2015-02-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPWO2006043570A1 (ja) | ポリオレフィン系樹脂架橋発泡シートの製造方法及びポリオレフィン系樹脂架橋発泡シート | |
JPWO2015046526A1 (ja) | 架橋ポリオレフィン系樹脂発泡シート | |
JP2013053179A (ja) | 架橋ポリオレフィン樹脂発泡シート、粘着テープ及びシール材 | |
JP2017061669A (ja) | ポリオレフィン系樹脂発泡シート及び粘着テープ | |
WO2009107337A1 (ja) | 微細セル構造を有する発泡防水材 | |
WO2016047272A1 (ja) | 発泡複合シート | |
JP6122721B2 (ja) | 熱可塑性樹脂発泡体の製造装置及び熱可塑性樹脂発泡体の製造方法 | |
JP2009280640A (ja) | シール材 | |
EP1211262B1 (en) | Process for producing porous crosslinked polymer | |
JP5956896B2 (ja) | 架橋装置及び熱可塑性樹脂の架橋方法、ならびに熱可塑性樹脂発泡体の製造システム及び熱可塑性樹脂発泡体の製造方法 | |
JP6665340B2 (ja) | ポリオレフィン系樹脂発泡シート及び粘着テープ | |
JP6167472B2 (ja) | 壁紙及びその製造方法 | |
JP2017222784A (ja) | 樹脂発泡シートの巻回体 | |
JP2010138220A (ja) | 発泡シート製造方法及び発泡シート | |
JP2015037866A (ja) | 架橋機及び熱可塑性樹脂発泡体の製造装置並びに熱可塑性樹脂の架橋方法及び熱可塑性樹脂発泡体の製造方法 | |
JP2019059932A (ja) | ポリオレフィン系樹脂発泡シート及びそれを用いた粘着テープ | |
JP5905788B2 (ja) | 熱可塑性樹脂発泡体の製造方法及び熱可塑性樹脂発泡体の製造装置 | |
JP6599792B2 (ja) | フィルムキャパシタ用の樹脂フィルムの製造方法 | |
WO2017170794A1 (ja) | 独立気泡発泡シート、及び表示装置 | |
JP5800431B2 (ja) | 弾性多孔質体の製造方法 | |
JP7128008B2 (ja) | 電子機器用シール材 | |
JP6986121B2 (ja) | 樹脂発泡シートの巻回体 | |
JP4644436B2 (ja) | 複合発泡シートの製造方法 | |
JP3647391B2 (ja) | エンボス模様付架橋ポリエチレン系樹脂積層発泡体シートの製造方法 | |
JP2012031219A (ja) | リサイクル性に優れた架橋ポリオレフィン連続気泡発泡体、その製造方法及びマスク用緩衝材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160422 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161128 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161206 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170130 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170307 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170403 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6122721 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |