JPH10329221A - 発泡体の製造方法 - Google Patents

発泡体の製造方法

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JPH10329221A
JPH10329221A JP9138755A JP13875597A JPH10329221A JP H10329221 A JPH10329221 A JP H10329221A JP 9138755 A JP9138755 A JP 9138755A JP 13875597 A JP13875597 A JP 13875597A JP H10329221 A JPH10329221 A JP H10329221A
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JP
Japan
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foam
raw material
press
slit
pressing
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JP9138755A
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English (en)
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Hideyuki Taguchi
秀之 田口
Rikio Imamoto
力男 今本
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大きな面積の原料発泡体であっても、短時間で
かつ品質よく均一な厚みに製造することができる発泡体
の製造方法を提供することを目的としている。 【解決手段】独立気泡樹脂発泡体からなる原料発泡体を
プレス手段によってプレスして遅延した形状回復性を有
する発泡体を製造する発泡体の製造方法において、プレ
ス手段のプレス面に沿って外部に連通する、および/ま
たは、プレス面からプレス手段の内部を通って外部に連
通するガス流路を形成した状態でプレスするようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遅延した形状回復
性を有する発泡体(以下、「形状回復発泡体」と記す)
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明の発明者らは、当初樹脂の弾性限
界内で気泡が収縮状態に保持されていて、樹脂の弾性回
復力により気泡の内外圧力と釣り合いながら徐々に元の
厚さに回復してゆく、独立気泡樹脂発泡体からなる原料
発泡体を収縮させて得た形状回復発泡体をすでに提案し
ている(特願平7−299654号等参照)。
【0003】このような形状回復発泡体を得る方法とし
ては、原料発泡体をプレス板間に挟み込む等して独立気
泡(セル)内のガスを気泡壁(セル壁)を透過させて外
部に排気しながら圧縮する方法が一般的である。しか
し、このような圧縮方法では、面積の大きな原料発泡体
を一度にプレスして収縮させようとすると、収縮に要す
る時間が急激に長くなるとともに、厚みの均一な形状回
復発泡体を得ることができないと言う問題がある。
【0004】すなわち、収縮させられる原料発泡体の面
積が大きくなるほど、原料発泡体の中央付近から原料発
泡体の端縁側へのガスの排気流路の距離が長くなり、か
つプレス面界面部分が圧縮によって潰され、ガス放出の
ための流路が極めて狭くなる。したがって、プレス面界
面からのガスの排気は、原料発泡体の中央部分ほどされ
にくい状況となり、圧縮時間の増大を引き起こすと考え
られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて、大きな面積の原料発泡体であっても、短
時間でかつ品質よく均一な厚みに製造することができる
発泡体の製造方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1の発明にかかる発泡体の製造方法
(以下、「請求項1の製造方法」と記す)は、独立気泡
樹脂発泡体からなる原料発泡体をプレス手段によってプ
レスして遅延した形状回復性を有する発泡体を製造する
発泡体の製造方法において、プレス手段のプレス面に沿
って外部に連通する、および/または、プレス面からプ
レス手段の内部を通って外部に連通するガス流路を形成
した状態でプレスするようにした。
【0007】請求項2の発明にかかる発泡体の製造方法
(以下、「請求項2の製造方法」と記す)は、請求項1
の製造方法において、ガス流路を、プレス手段のプレス
面に沿って少なくとも150mm以下の間隔で設けられ、
プレス面の端部で開口する複数のスリット、および/ま
たは、原料発泡体の表面に沿って少なくとも150mm以
下の間隔で設けられ、原料発泡体の端部で開口する複数
のスリットによって形成するようにした。
【0008】請求項3の発明にかかる発泡体の製造方法
(以下、「請求項3の製造方法」と記す)は、請求項2
の製造方法において、スリットが設けられた原料発泡体
をプレス手段でプレスして圧縮発泡体を得たのち、この
圧縮成形体のスリット部分に沿って切断するようにし
た。
【0009】請求項4の発明にかかる発泡体の製造方法
(以下、「請求項4の製造方法」と記す)は、請求項1
の製造方法において、ガス流路を、5〜400メッシュ
の網をプレス手段のプレス面と原料発泡体との間に配置
して形成するようにした。
【0010】原料発泡体を圧縮する方法としては、特に
限定されないが、たとえば、原料発泡体を所望の間隔で
対面して配置された2つの無端ベルトやローラ間に通し
て無端ベルトやローラ間で所定時間圧縮する方法や、2
枚のプレス板の間で所定時間圧縮する方法等が挙げられ
る。
【0011】また、圧縮にあたって原料を加熱しておい
ても良い。加熱する場合の加熱温度は、30℃以上で原
料発泡体を形成する樹脂の軟化温度以下が好ましく、4
0℃以上で樹脂の軟化温度−20℃以下がより好まし
い。なお、30℃を下回ると、圧縮に要する時間が従来
と大差なくなり、軟化温度を越えると、圧縮中に樹脂が
応力緩和し、得られた形状回復発泡体の形状回復性が悪
くなる恐れがある。
【0012】原料発泡体の加熱方法としては、特に限定
されないが、たとえば、プレス板を用いて圧縮する方法
では、プレス板内に棒状のヒータや加熱オイル等の熱媒
体の流路等を設け、プレス板自体をこのヒータや熱媒体
の熱によって加熱して圧縮と同時に原料発泡体をプレス
板を介して加熱する方法が挙げられ、無端ベルトやロー
ラを用いて圧縮する方法では、無端ベルトやローラをま
ず加熱しておき、無端ベルトやローラ間で圧縮と同時に
無端ベルトやローラの熱で原料発泡体を加熱する方法が
挙げられる。また、無端ベルト、ローラあるいはプレス
板を備えた圧縮装置自体を熱風加熱装置や赤外線加熱装
置内に設置し、圧縮装置で原料発泡体を圧縮すると同時
に熱風や赤外線によって原料発泡体を加熱する方法でも
構わない。
【0013】原料発泡体、すなわち形状回復発泡体を形
成する樹脂としては、特に限定されないが、圧縮永久歪
み(JIS K 6767に準拠)が20%以下のも
の、特に10%以下のものが形状回復性に優れ好まし
く、たとえば、ポリエチレン,ポリプロピレン,エチレ
ン−プロピレン共重合体,エチレン−プロピレン−ジエ
ン共重合体,エチレン−酢酸ビニル共重合体等のオレフ
ィン系樹脂、ポリメチルアクリレート,ポリメチルメタ
クリレート,エチレン−エチルアクリレート共重合体等
のアクリル系樹脂、ブタジエン−スチレン,アクリロニ
トリル−スチレン,スチレン,スチレン−ブタジエン−
スチレン,スチレン−イソプレン−スチレン,スチレン
−アクリル酸等のスチレン系樹脂、アクリロニトリル−
ポリ塩化ビニル,ポリ塩化ビニル−エチレン等の塩化ビ
ニル系樹脂、ポリフッ化ビニル,ポリフッ化ビニリデン
等のフッ化ビニル系樹脂、6−ナイロン,6・6−ナイ
ロン,12−ナイロン等のアミド樹脂、ポリエチレンテ
レフタレート,ポリブチレンテレフタレート等の飽和エ
ステル系樹脂、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキ
サイド、ポリアセタール、ポリフェニレンスルフィド、
シリコーン樹脂、熱可塑性ウレタン樹脂、ポリエーテル
エーテルケトン、ポリエーテルイミド、各種エラストマ
ーやこれらの架橋体等の熱可塑性樹脂が挙げられる。
【0014】原料発泡体の独立気泡率は、得ようとする
形状回復発泡体が必要とする回復量により決まり、5%
以上であれば使用することが可能であるが、特に好まし
い範囲は30%〜100%である。原料発泡体の製造方
法は、プラスチックフォームハンドブックに記載されて
いる方法を含め公知の方法が挙げられ、熱分解型発泡剤
および物理型発泡剤を用いたいずれの発泡方法を用いて
も構わない。
【0015】また、原料発泡体には、充填剤、補強繊
維、着色剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、難燃剤等を必
要に応じて混合されていても構わない。充填剤として
は、たとえば、炭酸カルシウム、タルク、クレー、酸化
マグネシウム、酸化亜鉛、カーボンブラック、二酸化ケ
イ素、酸化チタン、ガラス粉、ガラスビーズ等が挙げら
れる。
【0016】補強繊維としては、たとえば、ガラス繊
維、炭素繊維等が挙げられる。着色剤としては、たとえ
ば、酸化チタン等の顔料が挙げられる。酸化防止剤とし
ては、一般に用いれるものであれば、特に限定されず、
たとえば、テトラキス〔メチレン(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシハイドロシンナメート)〕メタ
ン、チオジプロピオン酸ジラウリル、1,1,3−トリ
ス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェ
ニル)ブタン等が挙げられる。
【0017】難燃剤としては、ヘキサブロモフェニルエ
ーテル,デカブロモジフェニルエーテル等の臭素系難燃
剤、ポリリン酸アンモニウム,トリメチルホスフェー
ト,トリエチルホスフェート等の含リン酸系難燃剤、メ
ラミン誘導体、無機系難燃剤等の1種又は2種以上の混
合物が挙げられる。
【0018】形状回復発泡体の形状は、特に限定されな
いが、シート状、ロッド状、チューブ状をしたものなど
が挙げられ、形状回復前の形状と形状回復後の形状とが
非相似形となるものでも構わない。
【0019】請求項2の製造方法において、プレス手段
のプレス面に形成するスリットは、その間隔を一定に形
成しても不規則に形成しても構わない。また、スリット
は平行に設けるだけでなく、放射状や格子状に設けるよ
うにしても構わない。プレス手段のプレス面および原料
発泡体表面に形成するスリットの間隔は、150mm以下
に限定され、100mm以下がより好ましい。すなわちス
リットの間隔が150mmを越えると、本発明の効果が得
られず均一な厚みの形状回復発泡体が得られない。
【0020】また、プレス面のスリットの深さは、0.
01mm以上5mm以下が好ましく、製造上のメンテナンス
性(スリット部の埃やカスが付着した時の清掃の容易性
等)を考慮すれば、0.05mm以上2mm以下がより好ま
しい。なお、スリットの深さが0.01mm未満である
と、短時間の圧縮では、均一な厚みの形状発泡体が得ら
れず、5mmを越えると、圧縮時にスリット部分が原料発
泡体に食い込み、得られる形状回復発泡体に大きな跡形
が残って表面美麗性を失ったり、得られた形状回復発泡
体表面に切れ目が形成されたりする恐れがある。
【0021】プレス面のスリットの幅は、同様の理由か
ら0.01mm以上3mm以下が好ましい。
【0022】一方、原料発泡体表面に形成するスリット
の深さは、原料発泡体の厚みに対して表面から1/5以
上19/20以下が好ましい。すなわち、スリットの深
さが原料発泡体の厚みに対し1/5に満たないと、短時
間の圧縮では、均一な厚みの形状発泡体が得られず、1
9/20を越えると、圧縮時にスリット部の発泡体強度
が不足し、スリット部分から発泡体が切断されてしまう
恐れがある。
【0023】原料発泡体にスリットを形成する方法とし
ては、特に限定されないが、たとえば、丸刃カッターや
直刃カッター等を用いることができる。
【0024】請求項3の製造方法において、圧縮発泡体
をスリット部分で切断する方法としては、特に限定され
ないが、たとえば、中央部が大径になった太鼓状のロー
ルにスリット側を上側にしスリット部分とロールの軸と
が直交するように圧縮発泡体を巻付けたり,円柱状のロ
ールにスリット部分とロールの軸とが平行になるように
巻付けスリット部分を屈曲によって開口させた状態にし
て切断することが好ましい。
【0025】また、切断に際しては、特に限定されない
が、たとえば、丸刃カッターや直刃カッター等を用いる
ことができる。
【0026】請求項4の製造方法において、金網は、目
の大きさが5メッシュ以下400メッシュ以上に限定さ
れ、取扱い性を考慮すると5メッシュ〜200メッシュ
がより好ましい。すなわち、目の大きさが5メッシュよ
り大きくなると得られた形状回復発泡体の表面に網目模
様が転写されて表面平滑性が低下したり、見た目の美し
さが著しく損なわれることがあり、400メッシュより
小さくなると、短時間の圧縮では、均一な厚みの形状発
泡体が得られない。
【0027】また、請求項1〜請求項4の製造方法にお
いて、内部の独立気泡に連通する通気路を一部に設け、
その形状回復時間をコントロールすることもできる。通
気路の断面形状は、特に限定されず、たとえば、円形、
三角形、四角形、星形、線状、波線状等が挙げられる。
【0028】通気路の大きさは、特に限定されないが、
断面積を7mm2 (断面が円形の場合、直径3mm程
度)以下とすることが好ましく、その最大(幅)を独立
気泡の平均気泡径以下とすることがより好ましい。すな
わち、大き過ぎると気泡構造が破壊され、元の形状に回
復しなくなる恐れがある。通気路の中心の間隔は、特に
限定されないが、通気路の断面が気泡径より小さい場
合、気泡径の2倍以上とし、通気路の断面が気泡径より
大きい場合、隣接する通気路の外縁間の距離が気泡径以
上とすることが好ましい。
【0029】通気路の深さは、必要とする回復時間によ
り決定され、特に限定されないが、表面から3つ以上内
部の独立気泡まで達していることが好ましい。さらに、
通気路は、原料発泡体の表面に対して垂直に設けても構
わないし、表面に対して所定の角度を付けて設けるよう
にしても構わない。また、形状回復発泡体の内部に向か
って螺旋状に設けるようにしても構わない。
【0030】通気路を穿設する方法としては、特に限定
されないが、孔状の通気路を設ける場合、針(剣山)、
ドリル、電子ビーム、レーザー光線等を用いる方法が挙
げられ、溝状の通気路を設ける場合、カッター(刃物)
等を用いる方法が挙げられる。
【0031】本発明で得られた形状回復発泡体は、使用
時には圧縮された形状であり、径時的に形状が膨らんで
いくものであるため、種々の隙間の気密材や断熱材、緩
衝材に用いると極めて有効である。たとえば、住宅の天
井と壁との隙間、パネル間同士の隙間、床下の隙間、サ
ッシなどの開口部の隙間、間仕切りと天井との隙間、サ
ッシの中空部分の断熱等に対して用いたり、薬ビンの緩
衝材として用いることができる。
【0032】使用方法としては、本発明の発泡体を隙間
部分に押し込む方法の他、たとえば、本発明の発泡体の
片面に粘着処理したものを予め部材に貼り付けておき、
その後に部材を組み立てる方法等が考えられる。また、
本発明の発泡体の両面に粘着加工しておくことにより、
回復後の発泡体の位置ずれを防ぐ等の使い方をしてもよ
い。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
図面を参照しつつ詳しく説明する。図1および図2は請
求項2の製造方法の実施の形態をあらわしている。
【0034】この製造方法は、まず、図1に示すよう
に、プレス面11にプレス面11の中央から放射状に伸
びる複数本のスリット12,12・・・,12を備え、
これらスリット12の一部がプレス面の端部まで達して
いるプレス手段としてのプレス板1を用意する。そし
て、図2に示すように、2つのプレス板1,1の間で独
立気泡樹脂発泡体からなる原料発泡体2を所定の厚みま
でプレスして形状回復発泡体を得るようになっている。
【0035】すなわち、この製造方法によれば、プレス
板1のプレス面11にスリット12が設けられていて、
プレス時にこのスリット12によってプレス板1と原料
発泡体2との間にガス流路が形成される。したがって、
原料発泡体2の圧縮によって気泡内のガスが気泡壁を通
って徐々に外部に排気されようとするとき、図2に矢印
で示すように、中央部で発生したガスもこのスリット1
2によって形成されたガス流路を介して外部にスムーズ
に排気される。
【0036】したがって、原料発泡体2を全体に均一な
厚みに短時間で収縮することができる。
【0037】図3は請求項1の製造方法の実施の形態を
あらわしている。図3に示すように、この製造方法は、
プレス板3にプレス面31から背面に達するガス流路と
なる多数の孔32を穿設し、この孔32を介して排気で
きるようにした以外は、図1および図2の実施の形態と
同様になっている。
【0038】図4は請求項4の製造方法の実施の形態を
あらわしている。図4に示すように、この製造方法は、
無垢のプレス板4のプレス面41に沿って5〜400メ
ッシュの目の金網(メッシュシートとも言う)5を沿わ
せた状態で原料発泡体をプレスして形状回復発泡体を得
るようにした以外は、図1〜図3の実施の形態と同様に
なっている。
【0039】すなわち、この製造方法によれば、金網5
の目がガス流路となるため、中央部で発生したガスもこ
の金網5によって形成されたガス流路を介して外部にス
ムーズに排気される。また、金網5をプレス板4のプレ
ス面41に沿うように配置するだけであるため、原料発
泡体の種類や得ようとする形状回復発泡体の種類などの
製造条件が変わった場合も、その条件にあった金網5に
簡単に交換することができる。
【0040】図5および図6は請求項2および請求項3
の製造方法の実施の形態をあらわしている。この製造方
法は、まず、図5に示すように、原料発泡体6の表面に
複数のスリット61を平行に設ける。つぎに、図6に示
すように、スリット61が設けられた原料発泡体6を図
4に示すプレス板4と同様のプレス板4,4の間でプレ
スして圧縮発泡体を得たのち、たとえば、この圧縮成形
体を中央部が大径になった太鼓型ロールにスリット61
側が表側に向くように巻付け、そのスリット部分に沿っ
て切断し形状回復発泡体を得るようになっている。
【0041】すなわち、この製造方法によれば、図6に
示すように、原料発泡体6の表面にスリット61が設け
られていて、プレス時にこのスリット61によってプレ
ス板4と原料発泡体6との間にガス流路が形成される。
したがって、原料発泡体6の圧縮によって気泡内のガス
が気泡壁を通って徐々に外部に排気されようとすると
き、図6に矢印で示すように、中央部で発生したガスも
このスリット61によって形成されたガス流路を介して
外部にスムーズに排気される。
【0042】したがって、原料発泡体6を全体に均一な
厚みに短時間で収縮して圧縮発泡体を得ることができ
る。そして、そのスリット部分に沿って切断し形状回復
発泡体を得るようになっているので、製品表面に切り込
みなどがまったく存在せず美麗なものになるとと同時に
使用中にスリット部分から発泡体が切れたりボロボロに
なることを防ぐことができる。
【0043】また、圧縮成形体を中央部が大径になった
太鼓型ロールにスリット61側が表側に向くように巻付
けスリット61が開いた状態で切断するようになってい
るので、圧縮成形体の使用部分まで切断することなく簡
単に切断できる。
【0044】本発明にかかる発泡体の製造方法は、上記
の実施の形態に限定されない。たとえば、図5および図
6に示す製造方法では、プレス板4のプレス面41にス
リットが設けられていなかったが、図1のプレス板1と
同様にプレス面にスリットを設けるようにしても構わな
い。また、上記の実施の形態では、プレス板のプレス面
にスリットまたは孔が設けられていたが、スリットに代
えてエンボス模様等の凹凸模様を設けるようにしても構
わない。
【0045】
【実施例】以下に、本発明の実施例をより詳しく説明す
る。
【0046】(実施例1)低密度ポリエチレン(住友化
学工業社製、商品名G201)100重量部と、発泡剤
としてのアゾジカルボンアミド(分解ピーク温度200
℃)20重量部と、酸化亜鉛2重量部とをφ65mmの一
軸押出機(135℃設定)に投入し混練した。この混練
物を2.4mmの厚みでシート状に押し出した。得られた
シートは750kV×5Mradの電子線を両面に照射して架
橋させた後、240℃で加熱発泡させて厚み8mm、発泡
倍率41倍、平均気泡径720μm、独立気泡率80%
の独立気泡樹脂発泡体を得た。
【0047】この独立気泡樹脂発泡体を押出直後に、縦
300mm×横300mmの大きさに裁断した後、この裁断
片の表裏面に貫通する通気路を、直径500μmの針を
用い、孔開け間隔5mm(孔開け密度4孔/cm2 )で穿設
した。これを原料発泡体とした。原料発泡体を1.5mm
のスペーサーを備えた焼結金属プレス板(300×30
0×20mm、SUS、気孔径7μm、新東工業社製、ポ
ーセラックス)を用いて、プレス板間で1.5mmの厚さ
まで圧縮し、2時間圧縮状態を保持して形状回復発泡体
を得た。
【0048】(実施例2)実施例1の原料発泡体を、焼
結金属製のプレス板に代えて、表面に10mmピッチで深
さ0.4mm、幅0.5mmのスリットを直線状に29本入
れた無垢の金属板製のプレス板を用いてプレスした以外
は、実施例1と同様にして形状回復発泡体を得た。
【0049】(実施例3)実施例2のプレス板に代え
て、スリットを端から順に80mm、50mm、30mm、7
0mm、10mm、40mmの不定間隔で縦横にそれぞれ設け
たプレス板を用いた以外は実施例2と同様にして形状回
復発泡体を得た。
【0050】(実施例4)焼結金属製のプレス板に代え
て平滑な面を有する無垢の金属製プレス板を用いるとと
もに、プレス板と原料発泡体との間に50メッシュのス
テンレス金網を配置した状態で圧縮を行った以外は、実
施例1と同様にして形状回復発泡体を得た。
【0051】(実施例5)50メッシュのステンレス金
網に代えて100メッシュのステンレス金網を用いた以
外は、実施例4と同様にして形状回復発泡体を得た。
【0052】(比較例1)焼結金属製のプレス板に代え
て、無垢の金属製のプレス板を用いた以外は実施例1と
同様にして形状回復発泡体を得た。
【0053】(実施例6)低密度ポリエチレン(住友化
学工業社製、商品名G201)100重量部と、発泡剤
としてのアゾジカルボンアミド(分解ピーク温度200
℃)20重量部と、ステアリン酸亜鉛2重量部とをφ6
5mmの一軸押出機(135℃設定)に投入し混練した。
この混練物を2.4mmの厚みでシート状に押し出した。
得られたシートは750kV×5Mradの電子線を両面に照
射して架橋させた後、240℃で加熱発泡させて厚み8
mm、発泡倍率41倍、平均気泡径720μm、独立気泡
率80%の独立気泡樹脂発泡体を得た。
【0054】この独立気泡樹脂発泡体を押出直後に、縦
500mm×横500mmの大きさに裁断した後、この裁断
片の表裏面に貫通する通気路を、直径500μmの針を
用い、孔開け間隔5mm(孔開け密度4孔/cm2 )で穿設
した。これを原料発泡体とした。原料発泡体に深さ7mm
のスリットを原料発泡体の端部から10mm間隔で等間隔
で平行に49本設けたのち、原料発泡体を1.5mmのス
ペーサーを備えた無垢の平滑なプレス板を用いて、プレ
ス板間で圧縮し、2時間圧縮状態を保持して圧縮発泡体
を得た。
【0055】得られた圧縮発泡体をφ82mm(最大外
径:200mm)の太鼓状ロールの周囲の一部にスリット
とロールの軸とが略直交するように巻付けカッターでス
リット部分を切断し、10mm幅の形状回復発泡体を得
た。なお、切断に当たっては、ロールへの巻付けにより
スリット部が開いた状態になっていたので、簡単にスリ
ット部のみを切断することができた。
【0056】(実施例7)原料発泡体の大きさ200mm
×200mmとした以外は実施例6と同様にして形状回復
発泡体を得た。
【0057】(実施例8)スリットの間隔を端から80
mm、50mm、30mm、70mm、10mm、60mm、20m
m、20mm、20mm、20mm、20mm、50mm、10m
m、30mmと不定間隔で入れた以外は、実施例6と同様
にして幅の異なる7種類の形状発泡体を得た。
【0058】(実施例9)原料発泡体の大きさを300
mm×300mmとするとともに、スリットの深さを4mmと
した以外は、実施例6と同様にして形状回復発泡体を得
た。
【0059】(実施例10)スリットの深さを2.5mm
とした以外は、実施例9と同様にして形状回復発泡体を
得た。
【0060】(実施例11)低密度ポリエチレン(三菱
化学社製、商品名LF440HB)100重量部と、核
形成剤としてのタルク(日本タルク社製 MS)1重量
部とをφ65mmの一軸押出機(135℃設定)に投入し
混練するとともに、発泡剤としてのプンタンを樹脂10
0重量部に対し10重量部の割合でこの混練物に添加し
た。これを105℃に設定した厚さ2mm、幅100mmの
押出口金から20kg/hrで連続的に押し出して厚み8.
1mm、幅280mm、発泡倍率30倍、平均気泡径750
μm、独立気泡率80%の独立気泡樹脂発泡体を得た。
【0061】この独立気泡樹脂発泡体を押出直後に、縦
250mm×横250mmの大きさに裁断した後、この裁断
片の表裏面に貫通する通気路を、直径500μmの針を
用い、孔開け間隔10mm(孔開け密度1孔/cm2 )で穿
設した。これを原料発泡体とした。原料発泡体に深さ6
mmのスリットを原料発泡体の端部から15mm間隔で等間
隔で平行に16本設けたのち、実施例6と同様にして1
5mm幅の形状回復発泡体を得た。
【0062】(比較例2)実施例6の原料発泡体にスリ
ットを入れなかった以外は、実施例6と同様にして形状
回復発泡体を得た。
【0063】(比較例3)実施例7の原料発泡体にスリ
ットを入れなかった以外は、実施例7と同様にして形状
回復発泡体を得た。
【0064】(比較例4)実施例6で得た圧縮発泡体を
スリット位置を無視して適当に幅10mmに切断して形状
回復発泡体を得た。
【0065】上記実施例1〜11および比較例1〜4で
得られた形状回復発泡体の表面外観を目視で観察すると
ともに、中央部の厚みA、端部の厚みBおよび1ヶ月放
置後の厚みCをそれぞれ測定し、その結果を原料発泡体
の厚みDとともに表1に示した。なお、厚みA〜Dの測
定方法は、以下のとおりである。
【0066】〔厚みAの測定〕得られた形状回復発泡体
の中央付近の厚み10点を厚みゲージを用いて測定し、
その平均値を求めた。 〔厚みBの測定〕得られた形状回復発泡体の端部付近の
厚み10点を厚みゲージを用いて測定し、その平均値を
求めた。
【0067】〔厚みCの測定〕形状回復発泡体を1ヶ月
間室内に放置しておき、放置後の中央付近の厚み10点
を厚みゲージを用いて測定し、その平均値を求めた。 〔厚みDの測定〕原料発泡体の厚み10点を厚みゲージ
を用いて測定し、その平均値を求めた。
【0068】
【表1】
【0069】表1から本発明の製造方法によれば、短時
間で均一な厚みの形状回復発泡体を得られることがよく
わかる。なお、回復後の発泡体の表面状態については、
比較例4の形状回復発泡体の表面に切れ目が発生してい
た以外は、美麗であった。
【0070】
【発明の効果】本発明にかかる発泡体の製造方法は、以
上のように構成されているので、大きな面積の原料発泡
体を用いたとしても、短時間で均一な厚みの形状回復発
泡体を得ることができ、生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項2の製造方法の実施の形態をあらわし、
そのプレス板のプレス面を説明する斜視図である。
【図2】図1のプレス板を用いた原料発泡体の圧縮状態
を説明する断面図である。
【図3】請求項1の製造方法の実施の形態をあらわし、
そのプレス板のプレス面を説明する斜視図である。
【図4】請求項4の製造方法の実施の形態をあらわし、
そのプレス板のプレス面を説明する斜視図である。
【図5】請求項3の製造方法をあらわし、その原料発泡
体をあらわす説明図である。
【図6】図5の原料発泡体を用いた原料発泡体の圧縮状
態を説明する断面図である。
【符号の説明】
1,3,4 プレス板(プレス手段) 11,31,41 プレス面 12 スリット(ガス流路) 32 孔(ガス流路) 2,6 原料発泡体 5 金網 61 スリット(ガス流路)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】独立気泡樹脂発泡体からなる原料発泡体を
    プレス手段によってプレスして遅延した形状回復性を有
    する発泡体を製造する発泡体の製造方法において、プレ
    ス手段のプレス面に沿って外部に連通する、および/ま
    たは、プレス面からプレス手段の内部を通って外部に連
    通するガス流路を形成した状態でプレスすることを特徴
    とする発泡体の製造方法。
  2. 【請求項2】ガス流路を、プレス手段のプレス面に沿っ
    て少なくとも150mm以下の間隔で設けられ、プレス面
    の端部で開口する複数のスリット、および/または、原
    料発泡体の表面に沿って少なくとも150mm以下の間隔
    で設けられ、原料発泡体の端部で開口する複数のスリッ
    トによって形成する請求項1に記載の発泡体の製造方
    法。
  3. 【請求項3】スリットが設けられた原料発泡体をプレス
    手段でプレスして圧縮発泡体を得たのち、この圧縮成形
    体のスリット部分に沿って切断する工程を含む請求項2
    に記載の発泡体の製造方法。
  4. 【請求項4】ガス流路を、5〜400メッシュの網をプ
    レス手段のプレス面と原料発泡体との間に配置して形成
    する請求項1に記載の発泡体の製造方法。
JP9138755A 1997-05-28 1997-05-28 発泡体の製造方法 Pending JPH10329221A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015020309A (ja) * 2013-07-17 2015-02-02 積水化学工業株式会社 架橋機及び熱可塑性樹脂発泡体の製造装置並びに熱可塑性樹脂の架橋方法及び熱可塑性樹脂発泡体の製造方法

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