JP2019059932A - ポリオレフィン系樹脂発泡シート及びそれを用いた粘着テープ - Google Patents
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Abstract
Description
電子機器内部に使用される発泡シートとしては、熱分解型発泡剤を含む発泡性ポリオレフィン系樹脂シートを発泡かつ架橋させて得られる架橋ポリオレフィン系樹脂発泡シートが知られている(例えば、特許文献1参照)。
[1]ポリオレフィン系樹脂を含む樹脂組成物を発泡させてなり、前記ポリオレフィン系樹脂は、前記ポリオレフィン系樹脂100質量部に対して、50〜90質量部以上のポリプロピレン系樹脂と、10〜50質量部の、ポリエチレン系樹脂及びポリオレフィン系ゴムからなる群から選択される少なくとも1種のポリオレフィン系高分子材料とを含み、厚みが0.1〜1.5mmであるポリオレフィン系樹脂発泡シート。
[2]25%圧縮強度が40〜350kPaである上記[1]に記載のポリオレフィン系樹脂発泡シート。
[3]架橋度が30〜59質量%である上記[1]又は[2]に記載のポリオレフィン系樹脂発泡シート。
[4]MD方向及びTD方向の平均気孔径が90〜250μmである上記[1]〜[3]のいずれか1つに記載のポリオレフィン系樹脂発泡シート。
[5]前記ポリプロピレン系樹脂がエチレン−プロピレンランダム共重合体である上記[1]〜[4]のいずれか1つに記載のポリオレフィン系樹脂発泡シート。
[6]前記ポリオレフィン系ゴムがエチレン−α−オレフィン系共重合ゴムを含む上記[1]〜[5]のいずれか1つに記載のポリオレフィン系樹脂発泡シート。
[7]前記ポリエチレン系樹脂が直鎖状低密度ポリエチレン系樹脂(LLDPE)である上記[1]〜[6]のいずれか1つに記載のポリオレフィン系樹脂発泡シート。
[8]電子機器に用いられる上記[1]〜[7]のいずれか1つに記載のポリオレフィン系樹脂発泡シート。
[9]車載電子機器に用いられる上記[8]に記載のポリオレフィン系樹脂発泡シート。
[10]上記[1]〜[9]のいずれか1つに記載のポリオレフィン系樹脂発泡シートと、前記ポリオレフィン系樹脂発泡シートの少なくとも一方の面に設けた粘着剤層とを備える粘着テープ。
以下、本発明のポリオレフィン系樹脂発泡シートを詳細に説明する。
本発明のポリオレフィン系樹脂発泡シートは、ポリオレフィン系樹脂を含む樹脂組成物(以下、「樹脂組成物(a)」ともいう)を発泡させてなるものであることが好ましく、樹脂組成物(a)を架橋させ、かつ発泡させてなるものであることがより好ましい。
樹脂組成物(a)に含まれるポリオレフィン系樹脂は、ポリプロピレン系樹脂と、ポリエチレン系樹脂及びポリオレフィン系ゴムからなる群から選択される少なくとも1種のポリオレフィン系高分子材料とを含む。上記ポリオレフィン系樹脂は、好ましくはポリプロピレン系樹脂及びポリオレフィン系ゴムを含む。
プロピレンと他のオレフィンとの共重合体において、プロピレンと共重合される他のオレフィンとしては、例えば、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン等のα−オレフィンが挙げられ、これらの中ではエチレンが特に好ましい。すなわち、ポリプロピレン樹脂としてはエチレン−プロピレンランダム共重合体が好ましい。
なお、プロピレンと他のオレフィンとの共重合体は、通常、プロピレンが90〜99.5重量%、プロピレン以外のα−オレフィンが0.5〜10質量%であるが、プロピレンが95〜99重量%、プロピレン以外のα−オレフィンが1〜5質量%であることが好ましい。
上記のポリプロピレン系樹脂は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
なお、MFRは、JIS K7210に基づき、温度230℃、荷重2.16kgfの条件で測定された値である。
α−オレフィンとして、具体的には、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、及び1−オクテン等が挙げられる。なかでも、炭素数4〜10のα−オレフィンが好ましい。
ポリエチレン樹脂、例えば上記した直鎖状低密度ポリエチレンの密度は、0.870〜0.930g/cm3が好ましく、0.875〜0.920g/cm3がより好ましく、0.880〜0.910g/cm3がさらに好ましい。ポリエチレン樹脂としては、複数のポリエチレン樹脂を用いることもでき、また、上記した密度範囲以外のポリエチレン樹脂を加えてもよい。
このようなメタロセン化合物は、活性点の性質が均一であり各活性点が同じ活性度を備えている。メタロセン化合物を用いて合成した重合体は、分子量、分子量分布、組成、組成分布等の均一性が高いため、メタロセン化合物を用いて合成した重合体を含むシートを架橋した場合には、架橋が均一に進行する。均一に架橋されたシートは、均一に発泡されるため、上記したように、気泡径のばらつきを小さくしやすい。また、均一に延伸できるため、発泡シートの厚みを均一にしやすくなる。さらに、発泡シートの柔軟性を高めることができる。
また、環式化合物をオリゴマーとして重合したものをリガンドとして用いてもよい。
さらに、π電子系の不飽和化合物以外にも、塩素や臭素等の一価のアニオンリガンド又は二価のアニオンキレートリガンド、炭化水素、アルコキシド、アリールアミド、アリールオキシド、アミド、アリールアミド、ホスフィド、アリールホスフィド等を用いてもよい。
メタロセン化合物は、特定の共触媒(助触媒)と組み合わせることにより、各種オレフィンの重合の際に触媒としての作用を発揮する。具体的な共触媒としては、メチルアルミノキサン(MAO)、ホウ素系化合物等が挙げられる。なお、メタロセン化合物に対する共触媒の使用割合は、10〜100万モル倍が好ましく、50〜5,000モル倍がより好ましい。
エチレン−α−オレフィン系共重合ゴムに使用されるα−オレフィンとしては、プロピレン、1−ブテン、2−メチルプロピレン、3−メチル−1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン等の炭素数3〜15、好ましくは炭素数3〜10のα−オレフィンの1種又は2種以上が挙げられる。これらの中ではプロピレン及び1−ブテンが好ましく、プロピレンがより好ましい。
また、ポリエチレン系樹脂は、1種単独で使用してもよいし、2種以上のものを併用してもよい。
前記他のモノマー単位を形成するモノマーとしては、1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン(イソプレン)、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン等の炭素数4〜8の共役ジエン;ジシクロペンタジエン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、1,4−ヘキサジエン、1,5−ジシクロオクタジエン、7−メチル−1,6−オクタジエン、5−ビニル−2−ノルボルネン等の炭素数5〜15の非共役ジエン;酢酸ビニル等のビニルエステル化合物;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル等の不飽和カルボン酸エステル;アクリル酸、メタクリル酸等の不飽和カルボン酸等が挙げられる。これらのモノマーは、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中では炭素数5〜15の非共役ジエンが好ましく、入手容易性の観点から、5−エチリデン−2−ノルボルネン、1,4−ヘキサジエン、ジシクロペンタジエン(DCPD)がより好ましい。
オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)は、そのMFRが0.4〜3.0g/10分であることが好ましく、0.6〜2.0g/10分であることがより好ましい。上記のMFRを有するオレフィン系熱可塑性エラストマーを使用することで、樹脂組成物(a)を発泡体に加工する際の成形性を良好にしやすくなる。なお、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)のMFRは、JIS K7210に基づき、温度230℃、荷重2.16kgfの条件で測定された値である。
ポリオレフィン系樹脂は、ポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂及びポリオレフィン系ゴムから選択される少なくとも1種のポリオレフィン系化合物とのみで構成されてもよい。しかし、本発明の目的を阻害しない範囲であれば、ポリオレフィン系樹脂は、それら以外の樹脂成分を含んでいてもよい。
かかる樹脂成分としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)アルキルアクリレ−ト共重合体、又はこれらに無水マレイン酸を共重合した変性共重合体等が挙げられる。
樹脂組成物(a)は、上記オレフィン系樹脂以外に添加剤として、通常、発泡剤を含有する。また、樹脂組成物(a)は架橋助剤及び酸化防止剤の一方又は両方を含有することが好ましい。
樹脂組成物(a)を発泡させる方法としては、化学的発泡法、物理的発泡法がある。化学的発泡法は、樹脂組成物(a)に添加した化合物の熱分解により生じたガスにより気泡を形成させる方法であり、物理的発泡法は、低沸点液体(発泡剤)を樹脂組成物(a)に含浸させた後、発泡剤を揮発させてセルを形成させる方法である。発泡法は特に限定されないが、均一な独立気泡発泡シートを得る観点から、化学的発泡法が好ましい。
発泡剤としては、熱分解型発泡剤が使用され、例えば分解温度が160〜270℃程度の有機系又は無機系の化学発泡剤を用いることができる。
有機系発泡剤としては、アゾジカルボンアミド、アゾジカルボン酸金属塩(アゾジカルボン酸バリウム等)、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン等のニトロソ化合物、ヒドラゾジカルボンアミド、4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、トルエンスルホニルヒドラジド等のヒドラジン誘導体、トルエンスルホニルセミカルバジド等のセミカルバジド化合物等が挙げられる。
これらの中では、微細な気泡を得る観点、及び経済性、安全面の観点から、アゾ化合物、ニトロソ化合物が好ましく、アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミンがより好ましく、アゾジカルボンアミドが特に好ましい。
発泡剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
熱分解型発泡剤の添加量は、発泡シートの気泡が破裂せずに適切に発泡させる観点から、樹脂成分100質量部に対して1〜25質量部が好ましく、1.5〜15質量部がより好ましく2〜12質量部がさらに好ましい。
架橋助剤としては、多官能モノマーを使用することができる。例えば、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート等の3官能(メタ)アクリレート系化合物;トリメリット酸トリアリルエステル、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸トリアリルエステル、トリアリルイソシアヌレート等の1分子中に3個の官能基を持つ化合物;1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、1,9−ノナンジオールジメタクリレート、1,10−デカンジオールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート等の2官能(メタ)アクリレート系化合物、ジビニルベンゼン等の1分子中に2個の官能基を持つ化合物;フタル酸ジアリル、テレフタル酸ジアリル、イソフタル酸ジアリル、エチルビニルベンゼン、ラウリルメタクリレート、ステアリルメタクリレート等が挙げられる。これらの中では、3官能(メタ)アクリレート系化合物がより好ましい。
架橋助剤は、単独で又は2以上を組み合わせて用いることができる。
架橋助剤を樹脂組成物(a)に添加することによって、少ない電離性放射線量で樹脂組成物(a)を架橋することが可能になる。そのため、電離性放射線の照射に伴う各樹脂分子の切断、劣化を防止することができる。
架橋助剤の含有量は、樹脂組成物(a)を発泡する際に、架橋度の調整、制御の容易さの観点から、ポリオレフィン系樹脂100質量部に対して0.2〜20質量部が好ましく、0.5〜15質量部がより好ましい。
酸化防止剤としては、フェノール系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤等が挙げられる。これらの中では、フェノール系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤が好ましく、フェノール系酸化防止剤と硫黄系酸化防止剤とを併用することがより好ましい。
フェノール系酸化防止剤としては、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、n−オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート、テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン等が挙げられる。
硫黄系酸化防止剤としては、ジラウリルチオジプロピオネート、ジミリスチルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)等が挙げられる。
これらの酸化防止剤は、単独で又は2以上を組み合わせて用いることができる。
酸化防止剤の含有量は、ポリオレフィン系樹脂100質量部に対して0.1〜10質量部が好ましく、0.2〜5質量部がより好ましい。
また、樹脂組成物(a)は、必要に応じて、酸化亜鉛、ステアリン酸亜鉛、尿素等の分解温度調整剤、難燃剤、金属害防止剤、帯電防止剤、安定剤、充填剤、顔料等の上記以外の添加剤を含有してもよい。
さらに、樹脂組成物(a)は、本発明の効果を損なわない範囲で、ポリオレフィン系樹脂以外の樹脂を含有してもよい。
上述したように、本発明のポリオレフィン系樹脂発泡シート(以下、単に「発泡シート」ともいう)は、上記した樹脂組成物(a)を発泡してなるものである。
(厚み)
発泡シートの厚みは0.1〜1.5mmであり、好ましくは0.15〜1.3mmであり、より好ましくは0.2〜1.0mmである。発泡シートの厚みが0.1mm未満であると、発泡シートが熱収縮しやすくなる。また、発泡シートを電子機器もしくは車載用電子に使用した場合に十分なシール性又は十分な衝撃吸収性を確保できなくなる。発泡シートの厚みが1.5mmより大きいと、発泡シートが、電子機器への使用もしくは車載用電子機器への使用に適さない場合がある。
発泡シートの25%圧縮強度は、発泡シートの機械的強度を確保するという観点並びに柔軟性及び段差追従性(機器内部の凹凸面に対して隙間なく密着させることができる性能)を確保する観点から、好ましくは、40〜350kPaである。また、さらに熱安定性を確保するという観点から、発泡シートの25%圧縮強度は、より好ましくは、80〜350kPaであり、さらに好ましくは80〜330kPaであり、さらに好ましくは80〜320kPaであり、さらに好ましくは80〜150kPaであり、さらに好ましくは80〜140kPaであり、さらに好ましくは85〜135kPaであり、特に好ましくは90〜130kPaである。
なお、25%圧縮強度は、JIS K6767に準拠して測定される。
発泡シートにおけるMD方向及びTD方向の平均気泡径は、発泡シートの柔軟性及び段差追従性を向上させる観点から、好ましくは90〜250μmであり、より好ましくは100〜200μmであり、さらに好ましくは105〜155μmである。
なお、本発明において「MD」は、「Machine Direction」を意味し、発泡シートの押出方向等と一致する方向を意味する。また、「TD」は、「Transverse Direction」を意味し、MDに直交しかつ発泡シートに平行な方向を意味する。
なお、平均気泡径は、後述する実施例の方法にしたがって測定することができる。
発泡シート全体の架橋度(質量%)は、柔軟性、機械的強度、成形性をバランスよく向上させる観点から、好ましくは30%以上であり、より好ましくは36%以上であり、さらに好ましくは38%以上であり、特に好ましくは40%以上であり、そして、好ましくは62%以下であり、より好ましくは60%以下であり、さらに好ましくは59%以下である。
また、架橋度の測定方法は、後述する実施例に記載の方法により測定することができる。
発泡シートの密度(見かけ密度)は、熱安定性を向上させ、かつ柔軟性と機械的強度とをバランスよく向上させる観点から、好ましくは0.05g/cm3以上であり、より好ましくは0.08g/cm3以上であり、さらに好ましくは0.1g/cm3以上であり、そして、好ましくは0.4g/cm3以下、より好ましくは0.3g/cm3以下、さらに好ましくは0.2g/cm3以下である。
また、昨今、電子機器は小型化が進む一方で、各種部品の高機能化も進み、電気機器内部のスペースの制約が大きくなり、電子機器内部で使用される発泡シートの幅が狭くなる傾向にある。例えば、表示パネル外側の額縁部分は、電子機器の小型化と、表示装置の大型化により幅が狭くなり、額縁部分に設けられる発泡シートの幅も狭くなってきている。その幅は、例えば、10mm以下、好ましくは5mm以下、さらに好ましくは1mm以下である。上述したように、本発明の発泡シートは、柔軟性及び段差追従性に優れているので、表示パネル外側の額縁部分のような細幅部分の用途に特に適している。
発泡シートは、例えば、樹脂組成物(a)を溶融混練して所望形状に成形した後、電離性放射線を照射して樹脂組成物(a)を加熱発泡することにより製造することができる。
具体的には、以下の工程1〜3を有する製造方法がより好ましい。
工程1:樹脂組成物(a)を構成する各成分を溶融混練した後、シート状の樹脂組成物(a)を得る工程
工程2:工程1で得られた樹脂組成物(a)に電離性放射線を照射して、架橋する工程
工程3:工程2で架橋した樹脂組成物(a)を、熱分解型発泡剤の分解温度以上に加熱して発泡させて、発泡シートを得る工程
工程4:MD方向又はTD方向のいずれか一方又は双方の方向に発泡シートを延伸する工程
なお、上述したように、「MD」は、「Machine Direction」を意味し、発泡シートの押出方向等と一致する方向を意味する。また、「TD」は、「Transverse Direction」を意味し、MDに直交しかつ発泡シートに平行な方向を意味する。
ここで使用される混練装置としては、例えば、射出成形機、押出機(単軸押出機、二軸押出機等)、バンバリーミキサー、ロール等の汎用混練装置等が挙げられるが、射出成形機や押出機が好ましく、射出成形機を用いれば、生産性よく製造することができる。
射出成形機又は押出機の内部の樹脂温度は、好ましくは120〜220℃、より好ましくは140〜200℃、さらに好ましくは150〜195℃である。
電離性放射線としては、例えば、電子線、α線、β線、γ線、X線等が挙げられる。これらの中では、生産性及び照射を均一に行う観点から、電子線が好ましい。
電離性放射線の照射は、シート状に成形した樹脂組成物(a)の片面のみに照射してもよいし、両面に照射してもよい。
電離性放射線の加速電圧は、照射する発泡性樹脂組成物の厚みにもよるが、例えば、厚みが0.05〜3mmの場合、400〜1200kVであることが好ましく、500〜1100kVであることがより好ましく、600〜1000kVであることがより好ましい。
電離性放射線の照射線量は、照射する発泡性樹脂組成物の厚み等を考慮し、表面荒れやひび割れ等生じることなく、所望の架橋度を得ることができる量であれがよいが、通常、0.1〜10Mradが好ましく、0.2〜5Mradがより好ましく、0.3〜3Mradがより好ましい。
ここで、樹脂組成物(a)を加熱発泡させる温度は、発泡剤として使用される熱分解型発泡剤の分解温度によるが、通常140〜300℃、好ましくは150〜280℃、より好ましくは160〜260℃である。
工程4において、発泡シートのMD方向及びTD方向の一方又は両方への延伸倍率は、1.1〜5.0倍が好ましく、1.5〜4.0倍がより好ましい。
延伸倍率を上記下限値以上とすると、発泡シートの柔軟性及び引張強度が良好になりやすくなる。一方、上限値以下とすると、発泡シートが延伸中に破断したり、発泡中の発泡シートから発泡ガスが抜けて発泡倍率が著しく低下したりすることが防止され、発泡シートの柔軟性や引張強度が良好になり、品質も均一なものとしやすくなる。
また、延伸時に発泡シートは、例えば100〜280℃、好ましくは150〜260℃に加熱すればよい。
本発明の粘着テープは、上記した発泡シートを基材として用いた粘着テープであり、具体的には、発泡シートと、発泡シートの少なくとも一方の面に設けた粘着剤層とを備える。
粘着テープを構成する粘着剤層の厚みは、5〜200μmが好ましく、7〜150μmがより好ましく、10〜100μmがさらに好ましい。
本発明の粘着テープは、好ましくは発泡シートの両面に粘着剤層が設けられている。すなわち、本発明の粘着テープは、用途に応じて、片面テープ、両面テープの両方になるものである。
発泡シートに粘着剤を塗布して、粘着剤層を発泡シート上に積層する方法としては、例えば、発泡シートの少なくとも一方の面にコーター等の塗工機を用いて粘着剤を塗布する方法、発泡シートの少なくとも一方の面にスプレーを用いて粘着剤を噴霧、塗布する方法、発泡シートの一方の面に刷毛を用いて粘着剤を塗布する方法等が挙げられる。
また、上述したように、本発明の発泡シートは、表示パネル外側の額縁部分のような細幅部分の用途に特に適していることから、本発明の粘着テープも、同様に表示パネル外側の額縁部分のような細幅部分の用途に特に適している。
なお、各物性の測定方法、及び発泡シートの評価方法は以下のとおりである。
発泡シートの厚みはダイヤルゲージを用いて計測した。
(2)発泡シートの密度及び発泡倍率
発泡シートの密度(見かけ密度)はJISK 7222に準拠して測定した。
また、発泡シートの密度の逆数を発泡倍率とした。
(3)架橋度
発泡シートから約100mgの試験片を採取し、試験片の質量A(mg)を精秤する。次に、この試験片を120℃のキシレン30cm3中に浸漬して24時間放置する。その後、200メッシュの金網で濾過して金網上の不溶解分を採取、真空乾燥し、不溶解分の質量B(mg)を精秤する。得られた値から、下記式により架橋度(質量%)を算出した。
架橋度(質量%)=100×(B/A)
(4)MD及びTD平均気孔径
発泡シートを50mm四方にカットしたものを測定用の発泡体サンプルとして用意した。これを液体窒素に1分間浸した後にカミソリ刃でMD方向及びTD方向に沿ってそれぞれ厚み方向に切断した。この断面をデジタルマイクロスコープ(株式会社キーエンス製「VHX−900」)を用いて200倍の拡大写真を撮り、MD方向及びTD方向のそれぞれにおける長さ2mm分の切断面に存在する全ての独立気泡について気泡径を測定し、その操作を5回繰り返した。そして、全ての気泡の平均値をMD方向及びTD方向の平均気泡径とした。
(5)25%圧縮強度
発泡シートの25%圧縮強度はJIS K6767に準拠して測定した。
(6)95℃100時間養生後の耐付着性
発泡シートを幅25mm、長さ300mmにカットし、ガラス板に密着させた後、ステンレス板にて33%圧縮し、95℃にて100時間放置した。100時間後、圧縮を開放し、90°方向のピール粘着力を測定した。
そして、以下の基準で95℃100時間養生後の耐付着性を評価した。
A(耐付着性良):粘着力=0.9N/25mm以下
B(耐付着性不可):粘着力=0.9N/25mm超
なお、発泡シートの熱安定性が低いと、発泡シートのガラス板に対する付着力が大きくなり、耐付着性が低下する。
(7)発泡シートの総合評価
柔軟性が非常に優れており、かつ熱安定性(耐付着性)が優れている発泡シートを「○」(良)と評価した。また、柔軟性がそこそこ優れており、熱安定性が優れている発泡シートを「△」(可)と評価した。さらに、熱安定性が悪い発泡シートを「×」(不可)と評価した。
(実施例1)
エチレン−ポリプロピレンランダム共重合体樹脂(日本ポリプロ(株)製、商品名「ノバテックEG7F」60質量部と、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体(住友化学(株)製、製品名「エスプレン301」)20質量部とを押出機に供給した。さらに、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(ダウケミカル社製、商品名「アフィニティーPL1850」20質量部と、熱分解型発泡剤としてアゾジカルボンアミド3質量部と、架橋助剤としてトリメチロールプロパントリメタクリレート3.0質量部と、酸化防止剤0.5質量部とを押出機に供給した。そして、130℃で溶融混練し、厚みが250μmの長尺状の樹脂シートに押出した。
次に、上記長尺状の樹脂シートの両面に加速電圧500kVの電子線を2.5Mrad照射して樹脂シートを架橋した。そして、架橋した樹脂シートを熱風及び赤外線ヒーターにより250℃に保持された発泡炉内に連続的に送り込んで加熱して発泡させると共に、発泡させながらMDの延伸倍率を3.0倍、TDの延伸倍率を2.5倍として延伸させた。これにより、実施例1の発泡シートを作製した。
熱分解型発泡剤の配合部数を5質量部に変更し、樹脂シートの厚みを300μmに変更した以外は、実施例1の発泡シートと同様な方法で実施例2の発泡シートを作製した。
エチレン−ポリプロピレンランダム共重合体樹脂(日本ポリプロ(株)製、商品名「ノバテックEG7F」60質量部と、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体(住友化学(株)製、製品名「エスプレン301」)20質量部とを押出機に供給した。さらに、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(ダウケミカル社製、商品名「アフィニティーPL1850」20質量部と、熱分解型発泡剤としてアゾジカルボンアミド7質量部と、架橋助剤としてトリメチロールプロパントリメタクリレート3.0質量部と、酸化防止剤0.5質量部とを押出機に供給した。そして、130℃で溶融混練し、厚みが350μmの長尺状の樹脂シートに押出した。
次に、上記長尺状の樹脂シートの両面に加速電圧500kVの電子線を2.5Mrad照射して樹脂シートを架橋した後、架橋した樹脂シートを熱風及び赤外線ヒーターにより250℃に保持された発泡炉内に連続的に送り込んで加熱して発泡させた。これにより、実施例3の発泡シートを作製した。
エチレン−ポリプロピレンランダム共重合体樹脂(日本ポリプロ(株)製、商品名「ノバテックEG7F」60質量部と、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体(住友化学(株)製、製品名「エスプレン301」)40質量部とを押出機に供給した。さらに、熱分解型発泡剤としてアゾジカルボンアミド7質量部と、架橋助剤としてトリメチロールプロパントリメタクリレート3.0質量部と、酸化防止剤0.5質量部とを押出機に供給した。そして、130℃で溶融混練し、厚みが350μmの長尺状の樹脂シートに押出した。
次に、上記長尺状の樹脂シートの両面に加速電圧500kVの電子線を2.5Mrad照射して樹脂シートを架橋した後、架橋した樹脂シートを熱風及び赤外線ヒーターにより250℃に保持された発泡炉内に連続的に送り込んで加熱して発泡させた。これにより、実施例4の発泡シートを作製した。
エチレン−ポリプロピレンランダム共重合体樹脂(日本ポリプロ(株)製、商品名「ノバテックEG7F」60質量部と、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体(住友化学製、製品名「エスプレン301」)20質量部とを押出機に供給した。さらに、オレフィン系熱可塑性エラストマー(サンアロマー社製、製品名「キャタロイQ200F」)20質量部と、熱分解型発泡剤としてアゾジカルボンアミド3質量部と、架橋助剤としてトリメチロールプロパントリメタクリレート3.0質量部と、酸化防止剤0.5質量部とを押出機に供給した。そして、130℃で溶融混練し、厚みが250μmの長尺状の樹脂シートに押出した。
次に、上記長尺状の樹脂シートの両面に加速電圧500kVの電子線を2.5Mrad照射して樹脂シートを架橋した後、架橋した樹脂シートを熱風及び赤外線ヒーターにより250℃に発泡炉内に連続的に送り込んで加熱して発泡させると共に、発泡させながらMDの延伸倍率を3.0倍、TDの延伸倍率を2.5倍として延伸させた。これにより、実施例5の発泡シートを作製した。
熱分解型発泡剤の配合部数を5質量部に変更し、樹脂シートの厚みを300μmに変更した以外は、実施例5の発泡シートと同様な方法で実施例6の発泡シートを作製した。
エチレン−ポリプロピレンランダム共重合体樹脂(日本ポリプロ(株)製、商品名「ノバテックEG7F」80質量部と、エチレン-プロピレン-ジエン共重合体(住友化学製、製品名「エスプレン301」)20質量部とを押出機に供給した。さらに、熱分解型発泡剤としてアゾジカルボンアミド3.5質量部と、架橋助剤としてトリメチロールプロパントリメタクリレート3.0質量部と、酸化防止剤0.5質量部とを押出機に供給した。そして、130℃で溶融混練し、厚みが250μmの長尺状の樹脂シートに押出した。
次に、上記長尺状の樹脂シートの両面に加速電圧500kVの電子線を2.5Mrad照射して樹脂シートを架橋した後、架橋した樹脂シートを熱風及び赤外線ヒーターにより250℃に発泡炉内に連続的に送り込んで加熱して発泡させると共に、発泡させながらMDの延伸倍率を3.0倍、TDの延伸倍率を2.5倍として延伸させた。これにより、実施例7の発泡シートを作製した。
熱分解型発泡剤の配合部数を6質量部に変更し、樹脂シートの厚みを300μmに変更した以外は、実施例5と同様な方法で実施例8の発泡シートを作製した。
エチレン−ポリプロピレンランダム共重合体樹脂(日本ポリプロ(株)製、商品名「ノバテックEG7F」60質量部と、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(ダウケミカル社製、商品名「アフィニティーPL1850」40質量部とを押出機に供給した。さらに、熱分解型発泡剤としてアゾジカルボンアミド3質量部と、架橋助剤としてトリメチロールプロパントリメタクリレート3.0質量部と、酸化防止剤0.5質量部とを押出機に供給した。そして、130℃で溶融混練し、厚みが250μmの長尺状の樹脂シートに押出した。
次に、上記長尺状の樹脂シートの両面に加速電圧500kVの電子線を2.5Mrad照射して樹脂シートを架橋した後、架橋した樹脂シートを熱風及び赤外線ヒーターにより250℃に発泡炉内に連続的に送り込んで加熱して発泡させると共に、発泡させながらMDの延伸倍率を3.0倍、TDの延伸倍率を2.5倍として延伸させた。これにより、実施例9の発泡シートを作製した。
熱分解型発泡剤の配合部数を5質量部に変更し、樹脂シートの厚みを300μmに変更した以外は、実施例9の発泡シートと同様な方法で、実施例10の発泡シートを作製した。
直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(ダウケミカル社製、商品名「アフィニティーPL1850」100質量部と、熱分解型発泡剤としてアゾジカルボンアミド2.5質量部と、酸化防止剤0.5質量部とを押出機に供給して130℃で溶融混練し、厚みが270μmの長尺状の樹脂シートに押出した。
次に、上記長尺状の樹脂シートの両面に加速電圧500kVの電子線を4Mrad照射して樹脂シートを架橋した後、架橋した樹脂シートを熱風及び赤外線ヒーターにより250℃に発泡炉内に連続的に送り込んで加熱して発泡させると共に、発泡させながらMDの延伸倍率を3.0倍、TDの延伸倍率を2.5倍として延伸させた。これにより、比較例1の発泡シートを作製した。
熱分解型発泡剤の配合部数を3質量部に変更し、樹脂シートの厚みを340μmに変更した以外は、比較例1の発泡シートと同様な方法で比較例2の発泡シートを作製した。
直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(ダウケミカル社製、商品名「アフィニティーPL1850」100質量部と、熱分解型発泡剤としてアゾジカルボンアミド7質量部と、酸化防止剤0.5質量部とを押出機に供給して130℃で溶融混練し、厚みが450μmの長尺状の樹脂シートに押出した。
次に、上記長尺状の樹脂シートの両面に加速電圧500kVの電子線を7Mrad照射して樹脂シートを架橋した後、架橋した樹脂シートを熱風及び赤外線ヒーターにより250℃に発泡炉内に連続的に送り込んで加熱して発泡させた。これにより、比較例3の発泡シートを作製した。
エチレン−ポリプロピレンランダム共重合体樹脂(日本ポリプロ(株)製、商品名「ノバテックEG7F」30質量部と、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(ダウケミカル社製、商品名「アフィニティーPL1850」70質量部とを押出機に供給した。さらに、熱分解型発泡剤としてアゾジカルボンアミド5質量部と、架橋助剤としてトリメチロールプロパントリメタクリレート3.0質量部と、酸化防止剤0.5質量部とを押出機に供給した。そして130℃で溶融混練し、厚みが370μmの長尺状の樹脂シートに押出した。
次に、上記長尺状の樹脂シートの両面に加速電圧500kVの電子線を2.5Mrad照射して樹脂シートを架橋した後、架橋した樹脂シートを熱風及び赤外線ヒーターにより250℃に発泡炉内に連続的に送り込んで加熱して発泡させると共に、発泡させながらMDの延伸倍率を3.0倍、TDの延伸倍率を2.5倍として延伸させた。これにより、比較例4の発泡シートを作製した。
エチレン−ポリプロピレンランダム共重合体樹脂(日本ポリプロ(株)製、商品名「ノバテックEG7F」20質量部と、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体(住友化学(株)製、製品名「エスプレン301」)20質量部とを押出機に供給した。さらに、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(ダウケミカル社製、商品名「アフィニティーPL1850」60質量部と、熱分解型発泡剤としてアゾジカルボンアミド5質量部と、架橋助剤としてトリメチロールプロパントリメタクリレート3.0質量部と、酸化防止剤0.5質量部とを押出機に供給した。そして130℃で溶融混練し、厚みが370μmの長尺状の樹脂シートに押出した。
次に、上記長尺状の樹脂シートの両面に加速電圧500kVの電子線を2.5Mrad照射して樹脂シートを架橋した後、架橋した樹脂シートを熱風及び赤外線ヒーターにより250℃に発泡炉内に連続的に送り込んで加熱して発泡させると共に、発泡させながらMDの延伸倍率を3.0倍、TDの延伸倍率を2.5倍として延伸させた。これにより、比較例5の発泡シートを作製した。
ランダムPP:エチレン−プロピレンランダム共重合体、日本ポリプロ(株)製、商品名:ノバテックEG7F、MFR:1.3g/10分、エチレン含有量:3質量%
EPDM:エチレン−プロピレン−ジエン共重合体、住友化学(株)製、製品名:エスプレン301、ムーニー粘度(ML1+4,100℃)=55、エチレン含有量:62質量%、DCPD含有量:3質量%
TPO;オレフィン系熱可塑性エラストマー、サンアロマー(株)商品名、製品名:キャタロイQ200F、MFR:0.8g/10分
LLDPE:直鎖状低密度ポリエチレン、ダウケミカル社製、商品名:アフィニティーPL1850、密度:0.902g/cm3
発泡剤:アゾジカルボンアミド
架橋助剤:トリメチロールプロパントリメタクリレート
酸化防止剤:チオジプロピオン酸ジラウリル
一方、比較例1〜5の発泡シートの95℃、100時間養生後の耐付着性の評価は全てBであり、比較例1〜5の発泡シートの熱安定性は悪かった。
Claims (10)
- ポリオレフィン系樹脂を含む樹脂組成物を発泡させてなり、前記ポリオレフィン系樹脂は、前記ポリオレフィン系樹脂100質量部に対して、50〜90質量部以上のポリプロピレン系樹脂と、10〜50質量部の、ポリエチレン系樹脂及びポリオレフィン系ゴムからなる群から選択される少なくとも1種のポリオレフィン系高分子材料とを含み、
厚みが0.1〜1.5mmであるポリオレフィン系樹脂発泡シート。 - 25%圧縮強度が40〜350kPaである請求項1に記載のポリオレフィン系樹脂発泡シート。
- 架橋度が30〜59質量%である請求項1又は2に記載のポリオレフィン系樹脂発泡シート。
- MD方向及びTD方向の平均気孔径が90〜250μmである請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリオレフィン系樹脂発泡シート。
- 前記ポリプロピレン系樹脂がエチレン−プロピレンランダム共重合体である請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリオレフィン系樹脂発泡シート。
- 前記ポリオレフィン系ゴムがエチレン−α−オレフィン系共重合ゴムを含む請求項1〜5のいずれか1項に記載のポリオレフィン系樹脂発泡シート。
- 前記ポリエチレン系樹脂が直鎖状低密度ポリエチレン系樹脂(LLDPE)である請求項1〜6のいずれか1項に記載のポリオレフィン系樹脂発泡シート。
- 電子機器に用いられる請求項1〜7のいずれか1項に記載のポリオレフィン系樹脂発泡シート。
- 車載電子機器に用いられる請求項8に記載のポリオレフィン系樹脂発泡シート。
- 請求項1〜9のいずれか1項に記載のポリオレフィン系樹脂発泡シートと、前記ポリオレフィン系樹脂発泡シートの少なくとも一方の面に設けた粘着剤層とを備える粘着テープ。
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