JP6102736B2 - ポジ型感光性樹脂組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、ポジ型感光性樹脂組成物に関する。より詳しくは、半導体素子の表面保護膜、層間絶縁膜および有機電界発光素子の絶縁層などに好適に用いられるポジ型感光性樹脂組成物に関する。
従来、電子機器の半導体素子の表面保護膜や層間絶縁膜等には、耐熱性や機械特性等に優れたポリイミド系樹脂、ポリベンゾオキサゾール系樹脂などが広く使用されていた。これらの樹脂からなる薄膜を形成するに際して、ポリイミド前駆体あるいはポリベンゾオキサゾール前駆体の塗膜を熱的に脱水閉環させて耐熱性および機械特性に優れた薄膜を得る場合、通常350℃前後の高温加熱処理を必要とする。
しかし近年、デバイスへの熱負荷の低減や低反り化などの要求により、約250℃以下、さらに望ましくは200℃以下の低温での加熱処理で硬化可能なポリイミド系樹脂またはポリベンゾオキサゾール系樹脂が求められている。
低温硬化可能な樹脂組成物としては、閉環させたポリイミド、光酸発生剤およびメチロール基を有する熱架橋剤を用いた感光性樹脂組成物(特許文献1)、脂肪族を導入したポリベンゾオキサゾール前駆体および光酸発生剤を用いた感光性樹脂組成物(特許文献2)、環状オレフィン樹脂、光酸発生剤、およびエポキシ樹脂を含有する樹脂組成物(特許文献3)、閉環させた可溶性ポリイミドと不飽和性重合化合物、エポキシ基を含有する化合物および光重合を含有する樹脂組成物(特許文献4、5)などが知られている。
特開2006−313237号公報 特開2008−224984号公報 特開2007−78781号公報 特開2009−258471号公報 特開2011−17198号公報
しかし、特許文献1の樹脂組成物は、弾性率が高く、キュア時の収縮性も高いため、反りが大きい問題があった。また、特許文献2の感光性樹脂組成物は、低弾性率化は可能であったが、脱水閉環による膜収縮がともなうため、反りは大きい結果となっている。特許文献3の樹脂組成物については、低温硬化が可能であり、低反り化が可能であるが、解像度に乏しい問題があった。特許文献4、5の樹脂組成物については、機械特性に優れ、低反りの材料であるが、露光部が残膜するネガ型であるため解像度に乏しい問題があった。
本発明は、200℃以下の低温加熱処理時において、低反り、かつ、リフローによるパターン埋まりが起こらない高解像度の硬化膜を得ることができるポジ型感光性樹脂組成物を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のポジ型感光性樹脂組成物は下記の構成からなる。すなわち、(a)アルカリ可溶性ポリイミド、(b)一分子中にエポキシ基を2以上有する化合物および(c)光酸発生剤を含有し、(a)アルカリ可溶性ポリイミドがポリアルキレンオキサイド基を含有するジアミン残基および/またはポリアルキレンオキサイド基を含有するカルボン酸残基を含有するポリイミドであり、かつ、(a)アルカリ可溶性ポリイミド100重量部に対し、(b)一分子中にエポキシ基を2以上有する化合物の含有量が5〜50重量部であるポジ型感光性樹脂組成物である。
本発明は、200℃以下の低温加熱処理時において、低反りかつリフローによるパターン埋まりが起こらない高解像度の硬化膜を得ることができるポジ型感光性樹脂組成物を提供することができる。
本発明に用いられる(a)アルカリ可溶性ポリイミド(以下、(a)成分とも呼ぶ)は、テトラカルボン酸、テトラカルボン酸二無水物およびテトラカルボン酸ジエステルジクロリドなどから選ばれる成分とジアミン、ジイソシアネート化合物およびトリメチルシリル化ジアミンから選ばれる成分とを反応させて得たポリアミド酸を、加熱あるいは酸や塩基などの化学処理によって脱水閉環することで得ることができる。(a)成分は、一部が閉環していなくとも、閉環率が85%以上であればよい。閉環率の測定方法としては、(a)成分をシリコンウェハー上に塗布し、赤外吸収スペクトルによってキュア前後の1377cm−1付近のピーク強度を比較してイミド化率を計算することにより、求めることができる。(a)成分は、2種以上含有してもよい。
ここで、アルカリ可溶性ポリイミドとは、後述の現像液として用いるアルカリ水溶液に溶解するポリイミドである。このような(a)成分を含有することによって、本発明のポジ型感光性樹脂組成物は、アルカリ水溶液を用いて現像する、ことができる。
(a)アルカリ可溶性ポリイミドが、ポリアルキレンオキサイド基を含有することが好ましい。ポリアルキレンオキサイド基としては、ポリエチレンオキサイド基、ポリプロピレンオキサイド基、ポリブチレンオキサイド基などが挙げられる。中でも、ポリエチレンオキサイド基が最も好ましい。ポリエチレンオキサイド基とは、下記一般式(1)において、aが2以上の整数であるものをいう。aは、2〜15であることが好ましい。
Figure 0006102736
(a)アルカリ可溶性ポリイミドは、ジアミン残基と酸無水物残基を含有する。(a)成分が、ポリアルキレンオキサイド基を含有するためには、ポリアルキレンオキサイド基を含有するジアミン残基またはポリアルキレンオキサイド基を含有する酸無水物残基を含有すればよい。(a)成分に含まれる全カルボン酸残基と全ジアミン残基を合わせたもの全体を100%として、ポリアルキレンオキサイド基を含有するジアミン残基およびポリアルキレンオキサイド基を含有するカルボン酸残基を合わせた残基の割合が5〜20モル%であることが好ましい。また、(a)成分に含まれる全カルボン酸残基と全ジアミン残基を合わせたもの全体を100%として、ポリエチレンオキサイド基を含有するジアミン残基およびポリエチレンオキサイド基を含有するカルボン酸残基を合わせた残基の割合が5〜20モル%であることがより好ましい。これにより、低反りかつ耐熱性の高い硬化膜を得ることができる。
ポリエチレンオキサイド基を含有するジアミンとしては、ジェファーミン(登録商標)KH−511、ジェファーミン(登録商標)ED−600、ジェファーミン(登録商標)ED−900、ジェファーミン(登録商標)ED−2003、ジェファーミン(登録商標)EDR−148、ジェファーミン(登録商標)EDR−176(以上商品名、HUNTSMAN(株)製)などが挙げられるが、これに限定されない。これらのジアミンの化学構造を以下に示す。
Figure 0006102736
上記において、x、y、zは平均値である。
(a)アルカリ可溶性ポリイミドは、ポリエチレンオキサイド基を含有しないジアミン残基を有してもよい。このようなジアミン残基としては、例えば、ポリオキシプロピレンジアミンのD−200、D−400、D−2000、D−4000(以上商品名、HUNTSMAN(株)製);ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)メチレン、ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシ)ビフェニル、ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)フルオレンなどのヒドロキシル基含有ジアミン;3−スルホン酸−4,4’−ジアミノジフェニルエーテルなどのスルホン酸含有ジアミン;ジメルカプトフェニレンジアミンなどのチオール基含有ジアミン;3,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,4’−ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、3,4’−ジアミノジフェニルスルフィド、4,4’−ジアミノジフェニルスルフィド、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、ベンジン、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、1,5−ナフタレンジアミン、2,6−ナフタレンジアミン、ビス(4−アミノフェノキシフェニル)スルホン、ビス(3−アミノフェノキシフェニル)スルホン、ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル、ビス{4−(4−アミノフェノキシ)フェニル}エーテル、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、2,2’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニル、2,2’−ジエチル−4,4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジエチル−4,4’−ジアミノビフェニル、2,2’,3,3’−テトラメチル−4,4’−ジアミノビフェニル、3,3’,4,4’−テトラメチル−4,4’−ジアミノビフェニル、2,2’−ビス(トリフルオロメチル)−4,4’−ジアミノビフェニルなどの芳香族ジアミン;これらの芳香族ジアミンの芳香族環の水素原子の一部を、炭素数1〜10のアルキル基やフルオロアルキル基、ハロゲン原子などで置換した化合物;シクロヘキシルジアミン、メチレンビスシクロヘキシルアミンなどの脂環式ジアミンなどの残基を挙げることができる。これらのジアミンは、そのまま、あるいは対応するジイソシアネート化合物またはトリメチルシリル化ジアミンとして使用できる。また、2種以上のジアミン成分を組み合わせて用いてもよい。耐熱性が要求される用途では、芳香族ジアミンをジアミン全体の50モル%以上使用することが好ましい。
(a)成分は、フェノール性水酸基、スルホン酸基、チオール基などを含むことができる。フェノール性水酸基、スルホン酸基、チオール基を適度に有する(a)成分を用いることで、適度なアルカリ可溶性を有するポジ型感光性樹脂組成物が得られる。特にフェノール性水酸基は、エポキシ基や熱架橋性化合物との反応性が高いためより好ましい。
また、耐熱性を低下させない範囲で、シロキサン構造を有する脂肪族の基を含むジアミン残基もしくは酸無水物残基を共重合してもよく、基板との接着性を向上させることができる。具体的には、ジアミン成分として、ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン、ビス(p−アミノフェニル)オクタメチルペンタシロキサンなどを1〜15モル%共重合したものなどが挙げられる。
(a)アルカリ可溶性ポリイミドの、酸無水物残基を構成する酸無水物としては、例えば、ピロメリット酸二無水物、2,2’−ヘキサフルオロプロピリデンジフタル酸二無水物、4,4’−オキシジフタル酸無水物、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、1,2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸無水物、1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,1−ビス(2,3−ジカルボキシルフェニル)エタン二無水物、2,2−ビス(2,3−ジカルボキシルフェニル)エタン二無水物、2,2−ビス(3,3−カルボキシルフェニル)エタン二無水物、2,2−ビス[4−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]プロパン二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルエーテルテトラカルボン酸二無水物、2,3,3’,4’−ビフェニルエーテルテトラカルボン酸二無水物、2,3,5,6−ピリジンテトラカルボン酸二無水物、ピロメリット酸二無水物、3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸二無水物、2,3,3’,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物などを挙げることができる。また、ポリエチレンオキサイド基を含有する酸無水物として、無水トリメリット酸クロリドと、ポリエチレンオキサイド基を含有する上記のジアミンを0℃以下で反応させることで得られる酸無水物などが挙げられるが、これに限定されない。これらを2種以上用いてもよい。
また、ポジ型感光性樹脂組成物の保存安定性を向上させるため、(a)成分の主鎖末端をモノアミン、酸無水物、モノカルボン酸、モノ酸クロリド化合物、モノ活性エステル化合物などの末端封止剤で封止することが好ましい。末端封止剤としてモノアミンを用いる場合、モノアミンの導入割合は、全アミン成分に対して、好ましくは0.1モル%以上、特に好ましくは5モル%以上であり、好ましくは60モル%以下、特に好ましくは50モル%以下である。末端封止剤として酸無水物、モノカルボン酸、モノ酸クロリド化合物またはモノ活性エステル化合物を用いる場合、その導入割合は、ジアミン成分100モルに対して、好ましくは0.1モル以上、特に好ましくは5モル以上であり、好ましくは100モル以下、特に好ましくは90モル以下である。複数の末端封止剤を反応させることにより、複数の異なる末端基を導入してもよい。
モノアミンとしては、M−600、M−1000、M−2005、M−2070(以上商品名、HUNTSMAN(株)製)、アニリン、2−エチニルアニリン、3−エチニルアニリン、4−エチニルアニリン、5−アミノ−8−ヒドロキシキノリン、1−ヒドロキシ−7−アミノナフタレン、1−ヒドロキシ−6−アミノナフタレン、1−ヒドロキシ−5−アミノナフタレン、1−ヒドロキシ−4−アミノナフタレン、2−ヒドロキシ−7−アミノナフタレン、2−ヒドロキシ−6−アミノナフタレン、2−ヒドロキシ−5−アミノナフタレン、1−カルボキシ−7−アミノナフタレン、1−カルボキシ−6−アミノナフタレン、1−カルボキシ−5−アミノナフタレン、2−カルボキシ−7−アミノナフタレン、2−カルボキシ−6−アミノナフタレン、2−カルボキシ−5−アミノナフタレン、2−アミノ安息香酸、3−アミノ安息香酸、4−アミノ安息香酸、4−アミノサリチル酸、5−アミノサリチル酸、6−アミノサリチル酸、2−アミノベンゼンスルホン酸、3−アミノベンゼンスルホン酸、4−アミノベンゼンスルホン酸、3−アミノ−4,6−ジヒドロキシピリミジン、2−アミノフェノール、3−アミノフェノール、4−アミノフェノール、2−アミノチオフェノール、3−アミノチオフェノール、4−アミノチオフェノールなどが好ましい。これらを2種以上用いてもよい。この中でも、M−600、M−1000、M−2005、M−2070は、ポリエチレンオキサイド基を含有するため、低反りにおいて優れている点で好ましい。
酸無水物、モノカルボン酸、モノ酸クロリド化合物、モノ活性エステル化合物としては、無水フタル酸、無水マレイン酸、ナジック酸無水物、シクロヘキサンジカルボン酸無水物、3−ヒドロキシフタル酸無水物などの酸無水物;3−カルボキシフェノール、4−カルボキシフェノール、3−カルボキシチオフェノール、4−カルボキシチオフェノール、1−ヒドロキシ−7−カルボキシナフタレン、1−ヒドロキシ−6−カルボキシナフタレン、1−ヒドロキシ−5−カルボキシナフタレン、1−メルカプト−7−カルボキシナフタレン、1−メルカプト−6−カルボキシナフタレン、1−メルカプト−5−カルボキシナフタレン、3−カルボキシベンゼンスルホン酸、4−カルボキシベンゼンスルホン酸などのモノカルボン酸類およびこれらのカルボキシル基が酸クロリド化したモノ酸クロリド化合物;テレフタル酸、フタル酸、マレイン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、1,5−ジカルボキシナフタレン、1,6−ジカルボキシナフタレン、1,7−ジカルボキシナフタレン、2,6−ジカルボキシナフタレンなどのジカルボン酸類の一方のカルボキシル基だけが酸クロリド化したモノ酸クロリド化合物;モノ酸クロリド化合物とN−ヒドロキシベンゾトリアゾールやN−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミドとの反応により得られる活性エステル化合物などが好ましい。これらを2種以上用いてもよい。
また、(a)成分に導入された末端封止剤は、以下の方法で容易に検出できる。例えば、末端封止剤が導入された(a)成分を、酸性溶液に溶解し、構成単位であるアミン成分と酸無水物成分に分解し、これをガスクロマトグラフィー(GC)やNMRを用いて測定することにより、末端封止剤を容易に検出できる。これとは別に、末端封止剤が導入された(a)成分を直接、熱分解ガスクロクロマトグラフ(PGC)、赤外スペクトルおよび13C−NMRスペクトルで測定することによっても、容易に検出可能である。
(a)アルカリ可溶性ポリイミドは、重量平均分子量10,000以上30,000以下であることが好ましい。ここで、重量平均分子量は、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)を用いて、ポリスチレン換算で求めた値である。重量平均分子量を10,000以上とすることにより、硬化後の膜の耐折れ性を向上させることができる。一方、重量平均分子量を30,000以下とすることにより、アルカリ水溶液による現像性を向上させることができる。機械特性に優れた硬化膜を得るため、重量平均分子量は、20,000以上がより好ましい。また、アルカリ可溶性ポリイミドを2種以上含有する場合、少なくとも1種のアルカリ可溶性ポリイミドの重量平均分子量が上記範囲であればよい。
本発明のポジ型感光性樹脂組成物は、(b)一分子中にエポキシ基を2以上有する化合物(以下、(b)成分とも呼ぶ)を含有する。エポキシ基は、200℃以下でポリマーと熱架橋し、かつ、架橋による脱水反応が起こらないため膜収縮が起きにくい。このため、(b)成分を含有することは、樹脂組成物の低温硬化および低反り化に効果的である。
(b)成分がエポキシ基を2以上有するため、(a)アルカリ可溶性ポリイミドと(b)成分の熱架橋による高分子量化が可能となり、機械特性に優れた硬化膜が得ることができる。
(b)一分子中にエポキシ基を2以上有する化合物は、ポリエチレンオキサイド基を含有することが好ましい。これにより、より弾性率が低下し、またより低反り化することができる。また柔軟性が高いため、伸度等にも優れた硬化膜を得ることができる。ポリエチレンオキサイド基は、前記一般式(1)において、aが2以上の整数であるものを意味し、2〜15であることが好ましい。
(b)一分子中にエポキシ基を2以上有する化合物しては、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂;ビスフェノールF型エポキシ樹脂;プロピレングリコールジグリシジルエーテル等のアルキレングリコール型エポキシ樹脂;ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル等のポリアルキレングリコール型エポキシ樹脂;ポリメチル(グリシジロキシプロピル)シロキサン等のエポキシ基含有シリコーンなどを挙げることができるが、これらに限定されない。具体的には、エピクロン(登録商標)850−S、エピクロン(登録商標)HP−4032、エピクロン(登録商標)HP−7200、エピクロン(登録商標)HP−820、エピクロン(登録商標)HP−4700、エピクロン(登録商標)EXA−4710、エピクロン(登録商標)HP−4770、エピクロン(登録商標)EXA−859CRP、エピクロン(登録商標)EXA−1514、エピクロン(登録商標)EXA−4880、エピクロン(登録商標)EXA−4850−150、エピクロンEXA−4850−1000、エピクロン(登録商標)EXA−4816、エピクロン(登録商標)EXA−4822(以上商品名、大日本インキ化学工業(株)製)、リカレジン(登録商標)BEO−60E(以下商品名、新日本理化株式会社)、EP−4003S、EP−4000S((株)アデカ)などが挙げられる。この中でも、ポリエチレンオキサイド基を含有するエポキシ樹脂が、低反りおよび耐熱性に優れる点で好ましい。例えば、エピクロン(登録商標)EXA−4880、エピクロン(登録商標)EXA−4822、リカレジン(登録商標)BEO−60Eは、ポリエチレンオキサイド基を含有するので好ましい。
(b)成分の含有量は、前記(a)アルカリ可溶性ポリイミド100重量部に対し、5〜50重量部であり、10〜50重量部が好ましく、10〜40重量部がより好ましい。配合量が、10重量部未満だとポジ型感光性樹脂組成物の硬化膜が低反り化できず、50重量部を超えるとキュア時のリフローによるパターン埋まりが起こり、解像度が大幅に低下する。
本発明のポジ型感光性樹脂組成物は、(c)光酸発生剤を含有する。(c)光酸発生剤を含有することにより、紫外線露光部に酸が発生し、露光部のアルカリ水溶液に対する溶解性が増大するため、ポジ型感光性樹脂組成物として用いることができる。
(c)光酸発生剤としては、キノンジアジド化合物、スルホニウム塩、ホスホニウム塩、ジアゾニウム塩、ヨードニウム塩などが挙げられる。中でも優れた溶解抑止効果を発現し、高感度かつ低膜減りのポジ型感光性樹脂組成物を得られるという点から、キノンジアジド化合物が好ましく用いられる。また、(c)光酸発生剤を2種以上含有してもよい。これにより、露光部と未露光部の溶解速度の比をより大きくすることができ、高感度なポジ型感光性樹脂組成物を得ることができる。
キノンジアジド化合物としては、ポリヒドロキシ化合物にキノンジアジドスルホン酸がエステル結合したもの、ポリアミノ化合物にキノンジアジドスルホン酸がスルホンアミド結合したもの、ポリヒドロキシポリアミノ化合物にキノンジアジドスルホン酸がエステル結合および/またはスルホンアミド結合したものなどが挙げられる。これらポリヒドロキシ化合物やポリアミノ化合物の全ての官能基がキノンジアジドで置換されていなくても良いが、官能基全体の50モル%以上がキノンジアジドで置換されていることが好ましい。このようなキノンジアジド化合物を用いることで、一般的な紫外線である水銀灯のi線(波長365nm)、h線(波長405nm)、g線(波長436nm)により反応するポジ型感光性樹脂組成物を得ることができる。
キノンジアジド化合物としては、5−ナフトキノンジアジドスルホニル基を有する化合物、4−ナフトキノンジアジドスルホニル基を有する化合物のいずれも好ましく用いられる。同一分子中にこれらの基を両方有する化合物を用いてもよいし、異なる基を用いた化合物を併用してもよい。
キノンジアジド化合物を製造する方法としては、例えば5−ナフトキノンジアジドスルホニルクロライドとフェノール化合物をトリエチルアミン存在下で反応させる方法が挙げられる。フェノール化合物の合成方法は、酸触媒下で、α−(ヒドロキシフェニル)スチレン誘導体を多価フェノール化合物と反応させる方法などが挙げられる。
(c)光酸発生剤の含有量は、(a)成分の樹脂100重量部に対して、好ましくは3〜40重量部である。(c)光酸発生剤の含有量をこの範囲とすることにより、より高感度化を図ることができる。さらに増感剤などを必要に応じて含有してもよい。
本発明のポジ型感光性樹脂組成物は、さらに(b)成分とは別に(d)熱架橋性化合物を含有することが好ましい。(d)熱架橋性化合物としては、具体的には、アルコキシメチル基またはメチロール基を少なくとも2つ有する化合物が好ましい。ここで、アルコキシメチル基としては、メトキシメチル基、エトキシメチル基、プロポキシメチル基、ブトキシメチル基などが挙げられる。これらの基を少なくとも2つ有することで、樹脂および同種分子と縮合反応して架橋構造体とすることができる。(d)熱架橋性化合物を(b)成分と併用することで、ポジ型感光性樹脂組成物の感度や硬化膜の機械特性の向上のためにより幅広い設計が可能になる。
このような化合物の好ましい例としては、例えば、メチロール化メラミン化合物、メトキシメチル化メラミン化合物、ジメチロールフェニル基を有する化合物、ジメトキシメチルフェニル基を有する化合物などが挙げられる。これらの化合物を含有することで、キュア時のリフローによるパターン埋まりが起こりにくくなり、解像度を向上させることが可能になる。
このような化合物の具体例としては、例えば、DML−PC、DML−PEP、DML−OC、DML−OEP、DML−34X、DML−PTBP、DML−PCHP、DML−OCHP、DML−PFP、DML−PSBP、DML−POP、DML−MBOC、DML−MBPC、DML−MTrisPC、DML−BisOC−Z、DML−BisOCHP−Z、DML−BPC、DML−BisOC−P、DMOM−PC、DMOM−PTBP、DMOM−MBPC、TriML−P、TriML−35XL、TML−HQ、TML−BP、TML−pp−BPF、TML−BPE、TML−BPA、TML−BPAF、TML−BPAP、TMOM−BP、TMOM−BPE、TMOM−BPA、TMOM−BPAF、TMOM−BPAP、HML−TPPHBA、HML−TPHAP、HMOM−TPPHBA、HMOM−TPHAP(以上、商品名、本州化学工業(株)製)、NIKALAC(登録商標)MX−290、NIKALAC (登録商標)MX−280、NIKALAC(登録商標)MX−270、NIKALAC(登録商標)MX−279、NIKALAC(登録商標)MW−100LM、NIKALAC(登録商標)MX−750LM(以上、商品名、(株)三和ケミカル製)が挙げられる。これらを2種以上含有してもよい。
(d)熱架橋性化合物の含有量は、(a)成分100重量部に対して、10重量部以下とすることが好ましい。この範囲内であれば感度や硬化膜の機械特性の向上のために幅広い設計がより適切に行うことができる。
さらに、(b)一分子中にエポキシ基を2以上有する化合物と(d)熱架橋性化合物の重量比が、15:1〜1:1であることが好ましい。この範囲内であれば低反りかつリフローによるパターン埋まりが起こらない高解像度の硬化膜を得ることができる。
また、必要に応じて、キュア後の収縮残膜率を小さくしない範囲でフェノール性水酸基を有する低分子化合物を含有してもよい。これにより、現像時間を短縮することができる。
これらの化合物としては、例えば、Bis−Z、BisP−EZ、TekP−4HBPA、TrisP−HAP、TrisP−PA、BisOCHP−Z、BisP−MZ、BisP−PZ、BisP−IPZ、BisOCP−IPZ、BisP−CP、BisRS−2P、BisRS−3P、BisP−OCHP、メチレントリス−FR−CR、BisRS−26X(以上、商品名、本州化学工業(株)製)、BIP−PC、BIR−PC、BIR−PTBP、BIR−BIPC−F(以上、商品名、旭有機材工業(株)製)等が挙げられる。これらを2種以上含有してもよい。
フェノール性水酸基を有する低分子化合物の含有量は、(a)成分100重量部に対して、1〜40重量部が好ましい。
本発明のポジ型感光性樹脂組成物は、溶剤を含有することが好ましい。溶剤としては、N−メチル−2−ピロリドン、γ−ブチロラクトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシドなどの極性の非プロトン性溶媒;テトラヒドロフラン、ジオキサン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテルなどのエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン、ジイソブチルケトンなどのケトン類;酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸プロピル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、3−メチル−3−メトキシブチルアセテートなどのエステル類;乳酸エチル、乳酸メチル、ジアセトンアルコール、3−メチル−3−メトキシブタノールなどのアルコール類;トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類等が挙げられる。これらを2種以上含有してもよい。溶媒の含有量は、(a)成分100重量部に対して、100〜1500重量部含有することが好ましい。
本発明のポジ型感光性樹脂組成物は、必要に応じて基板との濡れ性を向上させる目的で界面活性剤、乳酸エチルやプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートなどのエステル類;エタノールなどのアルコール類;シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類;テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエ−テル類を含有してもよい。
また、本発明のポジ型感光性樹脂組成物は無機粒子を含んでもよい。好ましい具体例としては酸化珪素、酸化チタン、チタン酸バリウム、アルミナ、タルクなどが挙げられるがこれらに限定されない。これら無機粒子の一次粒子径は100nm以下、より好ましくは60nm以下が好ましい。
また、基板との接着性を高めるために、保存安定性を損なわない範囲で本発明のポジ型感光性樹脂組成物にシリコン成分として、トリメトキシアミノプロピルシラン、トリメトキシエポキシシラン、トリメトキシビニルシラン、トリメトキシチオールプロピルシランなどのシランカップリング剤を含有してもよい。シランカップリング剤の好ましい含有量は、(a)成分100重量部に対して0.01〜5重量部である。
本発明のポジ型感光性樹脂組成物は、(a)成分以外に他のアルカリ可溶性樹脂を含有してもよい。具体的には、アルカリ可溶性ポリベンゾオキサゾール、アクリル酸を共重合したアクリルポリマー、ノボラック樹脂、シロキサン樹脂などが挙げられる。このような樹脂は、後述の現像液として用いるアルカリ水溶液に溶解する。これらのアルカリ可溶性樹脂を含有することにより、硬化膜の密着性や優れた感度を保ちながら、各アルカリ可溶性樹脂の特性を付与することができる。
本発明のポジ型感光性樹脂組成物の粘度は、2〜5000mPa・sが好ましい。粘度が2mPa・s以上となるように固形分濃度を調整することにより、所望の膜厚を得ることが容易になる。一方粘度が5000mPa・s以下であれば、均一性の高い塗布膜を得ることが容易になる。このような粘度を有するポジ型感光性樹脂組成物は、例えば固形分濃度を5〜60重量%にすることで容易に得ることができる。
次に、本発明のポジ型感光性樹脂組成物を用いて耐熱性樹脂パターンを形成する方法について説明する。
本発明のポジ型感光性樹脂組成物を基板に塗布する。基板としてはシリコンウェハー、セラミックス類、ガリウムヒ素などが用いられるが、これらに限定されない。塗布方法としてはスピンナを用いた回転塗布、スプレー塗布、ロールコーティングなどの方法がある。また、塗布膜厚は、塗布手法、組成物の固形分濃度、粘度などによって異なるが、通常、乾燥後の膜厚が0.1〜150μmになるように塗布される。
シリコンウェハーなどの基板とポジ型感光性樹脂組成物との接着性を高めるために、ポジ型感光性樹脂組成物を塗布する前に、基板を前述のシランカップリング剤で前処理することもできる。例えば、シランカップリング剤をイソプロパノール、エタノール、メタノール、水、テトラヒドロフラン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、乳酸エチル、アジピン酸ジエチルなどの溶媒に0.5〜20重量%溶解させた溶液を用いて、スピンコート、浸漬、スプレー塗布、蒸気処理などの方法により、基板の表面処理をする。場合によっては、その後50℃〜300℃までの熱処理を行い、基板とシランカップリング剤との反応を進行させる。
次にポジ型感光性樹脂組成物を塗布した基板を乾燥して、ポジ型感光性樹脂組成物被膜を得る。乾燥はオーブン、ホットプレート、赤外線などを使用し、50℃〜150℃の範囲で1分間〜数時間行うことが好ましい。
次に、このポジ型感光性樹脂組成物被膜上に所望のパターンを有するマスクを通して化学線を照射し、露光する。露光に用いられる化学線としては紫外線、可視光線、電子線、X線などがあるが、本発明では水銀灯のi線(波長365nm)、h線(波長405nm)およびg線(波長436nm)から選ばれた化学線を用いることが好ましい。
耐熱性樹脂のパターンを形成するには、露光後、現像液を用いて露光部を除去する。現像液としては、アルカリ水溶液が好ましい。アルカリ水溶液としては、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、ジエタノールアミン、ジエチルアミノエタノール、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン、ジエチルアミン、メチルアミン、ジメチルアミン、酢酸ジメチルアミノエチル、ジメチルアミノエタノール、ジメチルアミノエチルメタクリレート、シクロヘキシルアミン、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなどのアルカリ性を示す化合物の水溶液が好ましい。また場合によっては、これらのアルカリ水溶液に、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、γ−ブチロラクトン、ジメチルアクリルアミドなどの極性溶媒;メタノール、エタノール、イソプロパノールなどのアルコール類;乳酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートなどのエステル類;シクロペンタノン、シクロヘキサノン、イソブチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類などを単独であるいは数種を組み合わせて添加してもよい。現像後は、水にてリンス処理をすることが好ましい。ここでもエタノール、イソプロピルアルコールなどのアルコール類;乳酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートなどのエステル類などを水に加えてリンス処理をしてもよい。
現像後、100℃〜200℃の温度を加えて、樹脂被膜の熱架橋反応を進行させ、耐熱性および耐薬品性を向上させる。この加熱処理は温度を選び、段階的に昇温するか、ある温度範囲を選び連続的に昇温しながら5分間〜5時間実施する。一例としては、130℃、200℃で各30分ずつ熱処理する。キュア条件としては150℃以上250℃以下が好ましいが、本発明は特に低温硬化性において優れた硬化膜を提供するものであるため、150℃以上200℃以下がより好ましい。
本発明のポジ型感光性樹脂組成物により形成した耐熱性樹脂被膜は、半導体のパッシベーション膜、半導体素子の保護膜、高密度実装用多層配線の層間絶縁膜などの用途に好適に用いられる。本発明のポジ型感光性樹脂組成物を使用して得られる表面保護膜や層間絶縁膜等を有する電子デバイスとしては、例えば、耐熱性の低い磁気抵抗メモリ(Magnetoresistive Random Access Memory:MRAM)が好ましい。すなわち、本発明のポジ型感光性樹脂組成物は、MRAMの表面保護膜用として好適である。また、MRAM以外にも次世代メモリとして有望なポリマーメモリ(Polymer Ferroelectric RAM:PFRAM)や相変化メモリ(Phase Change RAM:PCRAM、あるいはOvonics Unified Memory:OUM)も、従来のメモリに比べて耐熱性の低い新材料を用いる可能性が高い。したがって、本発明のポジ型感光性樹脂組成物は、これらの表面保護膜用としても好適である。また、基板上に形成された第一電極と、前記第一電極に対向して設けられた第二電極とを含む表示装置、具体的には例えば、LCD、ECD、ELD、有機電界発光素子を用いた表示装置(有機電界発光装置)などの絶縁層に用いることができる。特に、近年の半導体素子の電極や多層配線、あるいは回路基板の配線は、構造のさらなる微細化に伴い、銅電極および銅配線が主流となっており、本発明のポジ型感光性樹脂組成物により形成した耐熱性樹脂被膜をそのような電極および配線の保護膜として用いると、下地の銅電極や銅配線を腐食することなく高解像度でパターン形成できるため、特に好ましく用いられる。また、硬化温度が低いことから、封止樹脂と半導体チップの間に生じるストレスが小さくなることで、配線のスライドやパッシベーションクラックが起こりにくいため、さらに好ましい。
以下、実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。まず、各実施例および比較例における評価方法について説明する。評価には、あらかじめ1μmのポリテトラフルオロエチレン製のフィルター(住友電気工業(株)製)で濾過したポジ型感光性樹脂組成物(以下ワニスと呼ぶ)を用いた。
(1)重量平均分子量測定
(a)成分の分子量は、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)装置Waters(登録商標)2690−996(日本ウォーターズ(株)製)を用い、展開溶媒をN−メチル−2−ピロリドン(以降NMPと呼ぶ)として測定し、ポリスチレン換算で重量平均分子量(Mw)を計算した。
(2)イミド化率測定
(a)成分のイミド化率は、次の方法で測定した。まず、各実施例の方法で得られた(a)成分の粉体を35重量%の濃度でγ−ブチロラクトン(以降GBLと呼ぶ)に溶解させ、6インチのシリコンウェハー上に塗布現像装置Mark−7(東京エレクトロン(株)製)を用いて120℃で3分間のベーク後の膜厚が5μmになるように塗膜を作製した。この塗膜の赤外吸収スペクトルをFT−720((株)堀場製作所製)を用いて測定した。次に塗膜を作製したウェハーを300℃のホットプレート(Mark−7)を用いて5分間のキュアを行ない、同様の方法でキュア膜の赤外吸収スペクトルを測定した。キュア前後の1377cm−1付近のピーク強度を比較することによって、イミド化率を求めた。
(3)膜厚測定
膜厚は光干渉式膜厚測定装置ラムダエースSTM−602(大日本スクリーン製造(株)製)を使用して、屈折率1.629で測定した。
(4)解像度の評価
ワニスを、6インチのシリコンウェハー上に120℃で3分間のベーク後の膜厚が5μmになるように、塗布現像装置Mark−7(東京エレクトロン(株)製)を用いてスピンコート法で塗布およびプリベークを行なった。露光機i線ステッパーDSW−8000(GCA社製)に、評価用のパターンが切られたレチクルをセットし、500mJ/cmの露光量で塗膜を露光した。露光後、Mark−7の現像装置を用いて、2.38重量%のテトラメチルアンモニウム水溶液(以下TMAH、多摩化学工業(株)製)を用いて、パドル法で現像液の吐出時間10秒、パドル時間40秒の現像を2回繰り返し、その後純水でリンス後、振り切り乾燥し、ポジ型の塗膜パターンを得た。イナートオーブンCLH−21CD−S(光洋サーモシステム(株)製)を用いて、酸素濃度20ppm以下で3.5℃/分で200℃まで昇温し、200℃で1時間加熱処理を行なった。温度が50℃以下になったところでウェハーを取り出し、パターンをFDP顕微鏡MX61(オリンパス(株)製)の倍率20倍で観察し、ラインアンドスペースが解像している最小の寸法を解像度とした。
(5)反り応力の測定
6インチのシリコンウェハーの反り応力を、ストレス装置FLX2908(KLA Tencor社製)を用いて測定した。次に、シリコンウェハーに、ワニスを120℃で3分間のプリベーク後の膜厚が10μmとなるように塗布現像装置Mark−7を用いてスピンコート法で塗布およびプリベークした後、イナートオーブンCLH−21CD−S(光洋サーモシステム(株)製)を用いて、酸素濃度20ppm以下で3.5℃/分で200℃まで昇温し、200℃で1時間加熱処理を行なった。温度が50℃以下になったところでシリコンウェハーを取り出し、シリコンウェハー上の硬化膜の膜厚を測定後、硬化膜の反り応力を上記のストレス装置を用いて測定した。
(6)5%重量減少温度の測定
(4)で得られたシリコンウェハー上の硬化膜をフッ酸によって剥離することで、フィルムを得た。得られた単膜フィルム10mgをAlクランプセルに詰めてTGA測定サンプルを作成し、TGA−50(島津製作所製)を用いて、窒素雰囲気下で、1分間に10℃昇温しながら、熱重量測定を行った。200℃における重量から5%重量減少した温度について、320℃未満であるものを耐熱性が不十分(C)、320℃以上350℃未満であるものを耐熱性が良好(B)、350℃以上であるものを耐熱性が非常に良好(A)とした。
合成例1 キノンジアジド化合物の合成
乾燥窒素気流下、TrisP−PA(商品名、本州化学工業(株)製)21.22g(0.05モル)と5−ナフトキノンジアジドスルホニル酸クロリド26.86g(0.10モル)、4−ナフトキノンジアジドスルホニル酸クロリド13.43g(0.05モル)を1,4−ジオキサン50gに溶解させ、室温にした。ここに、1,4−ジオキサン50gと混合したトリエチルアミン15.18gを、系内が35℃以上にならないように滴下した。滴下後30℃で2時間撹拌した。トリエチルアミン塩を濾過し、ろ液を水に投入した。その後、析出した沈殿をろ過で集めた。この沈殿を真空乾燥機で乾燥させ、下記式で表されるキノンジアジド化合物(C)を得た。
Figure 0006102736
実施例1
乾燥窒素気流下、2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン(以降BAHFと呼ぶ)29.30g(0.08モル)、1,3−ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン1.24g(0.005モル)、末端封止剤として、4−アミノフェノール(東京化成工業(株)製)3.27g(0.03モル)をN−メチル−2−ピロリドン(以降NMPと呼ぶ)80gに溶解させた。ここにビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテル二無水物(以降ODPAと呼ぶ、マナック(株)製)31.2g(0.1モル)をNMP20gとともに加えて、60℃で1時間反応させ、次いで180℃で4時間撹拌した。撹拌終了後、溶液を水3Lに投入して白色沈殿を得た。この沈殿を濾過で集めて、水で3回洗浄した後、80℃の真空乾燥機で20時間乾燥し、アルカリ可溶性ポリイミド樹脂(A−1)の粉末を得た。上記の方法で評価した結果、樹脂(A−1)の重量平均分子量は26000、イミド化率は92%だった。
得られた樹脂(A−1)10gに(b)成分としてEP−4003S((株)アデカ製)を3.0g、(c)成分として合成例1で得られたキノンジアジド化合物(C)2.0g、溶剤としてγ−ブチロラクトン(以降GBLと呼ぶ)を10g加えてワニスを作製し、上記の方法で評価を行なった。
実施例2
(b)成分としてBEO−60E(新日本理化株式会社製)を1.0g用いた以外は実施例1と同様にしてワニスを作製し、上記の方法で評価を行なった。
実施例3
(b)成分としてBEO−60E(新日本理化株式会社製)を用いた以外は実施例1と同様にしてワニスを作製し、上記の方法で評価を行なった。
実施例4
(b)成分としてエピクロン(登録商標)EXA−4822(大日本インキ化学工業(株)製)を5.0g用いた以外は実施例1と同様にしてワニスを作製し、上記の方法で評価を行なった。
実施例5
乾燥窒素気流下、BAHF22.00g(0.06モル)、D−400(HUNTSMAN(株)製)8.00g(0.02モル)、1,3−ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン1.24g(0.005モル)および末端封止剤として、4−アミノフェノール(東京化成工業(株)製)3.27g(0.03モル)をNMP80gに溶解させた。ここにODPA31.2g(0.1モル)をNMP20gとともに加えて、60℃で1時間反応させ、次いで180℃で4時間撹拌した。撹拌終了後、溶液を水3Lに投入して白色沈殿を得た。この沈殿を濾過で集めて、水で3回洗浄した後、80℃の真空乾燥機で20時間乾燥し、アルカリ可溶性ポリイミド樹脂(A−2)の粉末を得た。上記の方法で評価した結果、樹脂(A−2)の重量平均分子量は23000、イミド化率は90%だった。
得られた樹脂(A−2)10gに(b)成分としてBEO−60Eを3.0g、(c)成分として合成例1で得られたキノンジアジド化合物(C)2.0g、溶剤としてGBLを10g加えてワニスを作製し、上記の方法で評価を行なった。
実施例6
(b)成分としてエピクロン(登録商標)EXA−4880(大日本インキ化学工業(株)製)を用いた以外は実施例5と同様にしてワニスを作製し、上記の方法で評価を行なった。
実施例7
(b)成分としてエピクロン(登録商標)EXA−4822(大日本インキ化学工業(株)製)を用いた以外は実施例5と同様にしてワニスを作製し、上記の方法で評価を行なった。
実施例8
乾燥窒素気流下、BAHF22.00g(0.06モル)、ED−600(HUNTSMAN(株)製)12.00g(0.02モル)、1,3−ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン1.24g(0.005モル)および末端封止剤として、4−アミノフェノール(東京化成工業(株)製)3.27g(0.03モル)をNMP80gに溶解させた。ここにODPA31.2g(0.1モル)をNMP20gとともに加えて、60℃で1時間反応させ、次いで180℃で4時間撹拌した。撹拌終了後、溶液を水3Lに投入して白色沈殿を得た。この沈殿を濾過で集めて、水で3回洗浄した後、80℃の真空乾燥機で20時間乾燥し、アルカリ可溶性ポリイミド樹脂(A−3)の粉末を得た。上記の方法で評価した結果、樹脂(A−3)の重量平均分子量は26000、イミド化率は95%だった。
得られた樹脂(A−3)10gに(b)成分としてEXA−4822を3.0g、(c)成分として合成例1で得られたキノンジアジド化合物(C)2.0g、溶剤としてGBLを10g加えてワニスを作製し、上記の方法で評価を行なった。
実施例9
乾燥窒素気流下、BAHF22.00g(0.06モル)、ED−900(HUNTSMAN(株)製)18.00g(0.02モル)、1,3−ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン1.24g(0.005モル)および末端封止剤として、4−アミノフェノール(東京化成工業(株)製)3.27g(0.03モル)をNMP80gに溶解させた。ここにODPA31.2g(0.1モル)をNMP20gとともに加えて、60℃で1時間反応させ、次いで180℃で4時間撹拌した。撹拌終了後、溶液を水3Lに投入して白色沈殿を得た。この沈殿を濾過で集めて、水で3回洗浄した後、80℃の真空乾燥機で20時間乾燥し、アルカリ可溶性ポリイミド樹脂(A−4)の粉末を得た。上記の方法で評価した結果、樹脂(A−4)の重量平均分子量は25000、イミド化率は89%だった。
得られた樹脂(A−4)10gに(b)成分としてEXA−4822を3.0g、(c)成分として合成例1で得られたキノンジアジド化合物(C)2.0g、溶剤としてGBLを10g加えてワニスを作製し、上記の方法で評価を行なった。
実施例10
(b)成分としてEXA−4880を用い、さらに(d)成分としてMW−100LM((株)三和ケミカル製)1.0gを用いた以外は実施例8と同様にしてワニスを作製し、上記の方法で評価を行なった。
実施例11
(b)成分としてBEO−60Eを用い、さらに(d)成分としてHMOM−TPHAP(本州化学工業(株)製)1.0gを用いた以外は実施例9と同様にしてワニスを作製し、上記の方法で評価を行なった。
比較例1
(b)成分を用いず、また(d)成分としてMW−100LM 1.0gを用いた以外は実施例9と同様にしてワニスを作製し、上記の方法で評価を行なった。
比較例2
(b)成分を用いず、また(d)成分としてHMOM−TPHAP1.0gを用いた以外は実施例9と同様にしてワニスを作製し、上記の方法で評価を行なった。
比較例3
(b)成分としてBEO−60E(新日本理化株式会社製)6.0gを用いた以外は実施例9と同様にしてワニスを作製し、上記の方法で評価を行なった。
比較例4
(b)成分としてEP−4003S 6.0gを用いた以外は実施例9と同様にしてワニスを作製し、上記の方法で評価を行なった。
上記の評価ワニスの組成を表1に示す。
Figure 0006102736
上記の評価結果を表2に示す。
Figure 0006102736
本発明は、200℃以下の低温加熱処理時において、低反り、かつ、リフローによるパターン埋まりが起こらない高解像度の硬化膜を得ることができるポジ型感光性樹脂組成物を提供することができる。

Claims (8)

  1. (a)アルカリ可溶性ポリイミド、(b)一分子中にエポキシ基を2以上有する化合物、(c)光酸発生剤を含有し、(a)アルカリ可溶性ポリイミドがポリアルキレンオキサイド基を含有するジアミン残基および/またはポリアルキレンオキサイド基を含有するカルボン酸残基を含有するポリイミドであり、かつ、(a)アルカリ可溶性ポリイミド100重量部に対し(b)一分子中にエポキシ基を2以上有する化合物の含有量が5〜50重量部であるポジ型感光性樹脂組成物。
  2. (b)一分子中にエポキシ基を2以上有する化合物がポリアルキレンオキサイド基を含有する請求項1に記載のポジ型感光性樹脂組成物。
  3. (a)アルカリ可溶性ポリイミドに含まれる全カルボン酸残基と全ジアミン残基を合わせたもの全体を100モル%として、ポリアルキレンオキサイド基を含有するジアミン残基およびポリアルキレンオキサイド基を含有するカルボン酸残基を合わせた残基の割合が5〜20モル%である請求項に記載のポジ型感光性樹脂組成物。
  4. ポリアルキレンオキサイド基がポリエチレンオキサイド基である請求項のいずれかに記載のポジ型感光性樹脂組成物。
  5. (a)アルカリ可溶性ポリイミドが、シロキサン構造を有する脂肪族の基を含むジアミン残基もしくは酸無水物残基を1〜15モル%共重合したものである請求項1〜4のいずれかに記載のポジ型感光性樹脂組成物。
  6. さらに(d)熱架橋性化合物を含有し、(a)アルカリ可溶性ポリイミド100重量部に対し(d)の含有量が1〜15重量部である請求項1〜5のいずれかに記載のポジ型感光性樹脂組成物。
  7. (b)一分子中にエポキシ基を2以上有する化合物と(d)熱架橋性化合物の重量比が、15:1〜1:1である請求項1〜6のいずれかに記載のポジ型感光性樹脂組成物。
  8. (d)熱架橋性化合物がアルコキシメチル基またはメチロール基を少なくとも2つ有する化合物である請求項6または7に記載のポジ型感光性樹脂組成物。
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