JP6095034B2 - エレベータの位置検出装置 - Google Patents

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Description

この発明は、昇降体の位置を検出するためのエレベータの位置検出装置に関するものである。
従来、かごの着床位置を検出するために、位置コードを有する被検出プレートに検出器を非接触で対向させて被検出プレートの位置コードを読み取るエレベータ位置検出装置が知られている。被検出プレートには、複数のコード要素が設けられている。被検出プレートには、複数のコード要素に透光部及び遮光部を選択的に設けることにより位置コードが設定されている。検出器は、各コード要素での遮光の有無を検出することにより、位置コードを読み取るようになっている(特許文献1参照)。
また、従来、昇降路に設けた着床位置検出板にスリットパターンを設け、かごに設けた着床検出器でスリットパターンを検出することにより、かごの絶対位置を検出するようにしたエレベータかご位置修正装置も知られている。スリットパターンは、複数のスリットの組み合わせによって構成され、各スリットの幅の大小及び本数によって異なるパターン表示を行う(特許文献2参照)。
特開平5−51178号公報 特開平5−43159号公報
しかし、特許文献1に示されているエレベータ位置検出装置では、複数のコード要素が水平方向及び上下方向のいずれの方向にも並べられているので、被検出プレートの各コード要素の位置に対する検出器の水平方向への位置を高精度に保つ必要があり、コード要素の遮光の有無について誤検出が生じるおそれがある。
しかし、特許文献2に示されているエレベータかご位置修正装置では、かごの速度が変化すると、各スリットの幅を正確に検出することができなくなり、かごの位置の誤検出が生じるおそれがある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、昇降体の位置をより正確かつより確実に検出することができるエレベータの位置検出装置を得ることを目的とする。
この発明によるエレベータの位置検出装置は、第1性質部とこの第1性質部と異なる性質を持つ第2性質部とを昇降路内の位置に対応する配列パターンで昇降体の移動方向へ並べて構成したID列が設けられている第1の被検出プレートと、第1性質部とこの第1性質部と異なる性質を持つ第2性質部とを昇降体の移動方向へ並べて構成したクロック列が設けられている第2の被検出プレートとを有し、昇降路内に設けられている被検出体、第1の検出領域が設けられID列が第1の検出領域を通るときにID列での第1性質部と第2性質部との境界の位置で出力状態が切り替わる時系列信号をID信号として出力する第1の検出部と、第2の検出領域が設けられクロック列が第2の検出領域を通るときにクロック列での第1性質部と第2性質部との境界の位置で出力状態が切り替わる時系列信号をクロック信号として出力する第2の検出部とを有し、昇降体に設けられている検出器、及びクロック信号の出力状態の切り替わりの位置でID信号の出力状態を読み取ることにより、昇降路内での昇降体の位置を特定する処理部を備えている。
この発明によるエレベータの位置検出装置では、クロック信号を基準にID信号の状態を読み取ることができ、昇降体の位置をより正確かつより確実に検出することができる。
この発明の実施の形態1によるエレベータを示す構成図である。 図1の位置検出装置を示す斜視図である。 図2の第1及び第2の検出部で出力されるID信号及びクロック信号のそれぞれの状態の時間的変化を比較するグラフである。 この発明の実施の形態2によるエレベータの位置検出装置の被検出体及び検出器を示す斜視図である。 この発明の実施の形態3によるエレベータの位置検出装置の被検出体及び検出器を示す斜視図である。 図5の第1及び第2の検出部で出力するID信号及びクロック信号のそれぞれの状態の時間的変化を比較するグラフである。 この発明の実施の形態4によるエレベータを示す構成図である。 図7のエレベータの位置検出装置を示すブロック図である。 この発明の実施の形態5によるエレベータの位置検出装置の被検出体を示す構成図である。 この発明の実施の形態6によるエレベータの位置検出装置の被検出体を示す構成図である。 この発明の実施の形態7によるエレベータの位置検出装置の被検出体及び検出器を示す斜視図である。 図11の検出器を示す側面図である。 図11の第1及び第2の検出部で出力するID信号及びクロック信号のそれぞれの状態の時間的変化を比較するグラフである。 この発明の実施の形態8によるエレベータの位置検出装置の検出器を示す斜視図である。 この発明の実施の形態9によるエレベータの位置検出装置の被検出体及び検出器を示す斜視図である。 図15の第1及び第2の検出部で出力するID信号及びクロック信号のそれぞれの状態の時間的変化を比較するグラフである。 この発明の実施の形態10によるエレベータの位置検出装置を示すブロック図である。 図17のエレベータの位置検出装置の被検出体及び検出器を示す斜視図である。 この発明の実施の形態11によるエレベータの位置検出装置の被検出体及び検出器を示す斜視図である。 図19の被検出体及び検出器を示す上面図である。 図20の検出器を示す正面図である。 この発明の実施の形態12によるエレベータの位置検出装置の被検出体及び検出器を示す斜視図である。 図22の被検出体及び検出器を示す上面図である。 図22の検出器を示す正面図である。 図22の各検出器のそれぞれでのID信号及びクロック信号の出力状態の時間的変化を比較するグラフである。 この発明の実施の形態13によるエレベータの位置検出装置の被検出体及び検出器を示す斜視図である。 図26の被検出体及び検出器を示す上面図である。 図26の検出器を示す正面図である。 この発明の実施の形態14によるエレベータの位置検出装置の被検出体及び検出器を示す斜視図である。 図29の被検出体及び検出器を示す上面図である。 この発明の実施の形態15によるエレベータの位置検出装置の被検出体及び検出器を示す斜視図である。 この発明の実施の形態16によるエレベータの位置検出装置の被検出体及び検出器を示す斜視図である。 この発明の実施の形態17によるエレベータの位置検出装置を示す斜視図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータを示す構成図である。昇降路1内には、かご(昇降体)2及び釣合おもり(図示せず)が設けられている。かご2及び釣合おもりは、昇降路1内に設置された複数のレール(図示せず)に個別に案内されながら、図示しない巻上機(駆動装置)の駆動力により昇降路1内を上下方向へ移動される。
昇降路1内には、複数の被検出体11が固定されている。被検出体11は、かご2の移動方向について互いに離して設定された複数の基準位置にそれぞれ配置されている。この例では、各階に対応する位置が基準位置とされている。
かご2の上部には、被検出体11を検出する検出器21が設けられている。検出器21からの信号は、エレベータの運転を制御する制御装置10へ送られる。制御装置10には、検出器21からの信号を処理することによりかご2の位置を特定する処理部31が設けられている。制御装置10は、処理部31で特定したかご2の位置に基づいて、エレベータの運転を制御する。エレベータの位置検出装置は、複数の被検出体11、検出器21及び処理部31を有している。
図2は、図1の位置検出装置を示す斜視図である。被検出体11は、金属製の第1の被検出プレート12と、金属製の第2の被検出プレート13と、第1及び第2の被検出プレート12,13を連結する連結部14とを有している。
第1及び第2の被検出プレート12,13は、かご2の移動方向に沿って互いに平行に配置された状態で連結部14を介して一体化されている。また、第1及び第2の被検出プレート12,13のそれぞれの寸法は、かご2の移動方向について互いに同じ寸法になっている。第1及び第2の被検出プレート12,13は、上端面の位置をかご2の移動方向について互いに一致させ、下端面の位置をかご2の移動方向について互いに一致させた状態で、水平方向について互いに対向している。
連結部14は、第1及び第2の被検出プレート12,13のそれぞれの水平方向一端部同士を連結した板状部材である。従って、この例では、かご2の移動方向に沿って被検出体11を見たときに、被検出体11の形状が、第1の被検出プレート12、第2の被検出プレート13及び連結部14によって略U字状になっている。
第1の被検出プレート12には、磁界印加に対して渦電流が発生する第1性質部である複数の低抵抗部15aと各低抵抗部15aよりも渦電流が発生しにくい第2性質部である複数の高抵抗部15bとをかご2の移動方向へ交互に並べて構成したID列(位置情報ビット列)15が設けられている。即ち、第1の被検出プレート12の低抵抗部15a及び高抵抗部15bは、互いに異なる性質を持っている。高抵抗部15bは、第1の被検出プレート12の一部を除去した空間によって形成されている。低抵抗部15aは、空間の形成が回避されて残った第1の被検出プレート12の一部(プレート部)によって形成されている。この例では、第1の被検出プレート12の水平方向他端部に開放された水平のスリット(空間)が、高抵抗部15bとして第1の被検出プレート12に設けられている。これにより、この例では、第1の被検出プレート12の形状が櫛歯状になっている。電気抵抗値及び磁気抵抗値は、高抵抗部15bが低抵抗部15aよりも高くなっている。
ID列15では、被検出体11ごとに昇降路1内での被検出体11の位置に対応する配列パターンで低抵抗部15a及び高抵抗部15bが並んでいる。ID列15での低抵抗部15a及び高抵抗部15bによる配列パターンは、低抵抗部15a及び高抵抗部15bのそれぞれの幅寸法(かご2の移動方向についての寸法)の組み合わせを被検出体11ごとに異ならせることにより、昇降路1内での位置に対応している。これにより、昇降路1内での被検出体11の位置は、ID列15での配列パターンによって個別に特定可能になっている。即ち、各被検出体11には、昇降路1内での被検出体11の位置を特定する位置情報がID列15での配列パターンによって設定されている。
第2の被検出プレート13には、磁界印加に対して渦電流が発生する第1性質部である複数の低抵抗部16aと各低抵抗部16aよりも渦電流が発生しにくい第2性質部である複数の高抵抗部16bとをかご2の移動方向へ交互に並べて構成したクロック列(読み取り情報ビット列)16が設けられている。即ち、第2の被検出プレート13の低抵抗部16a及び高抵抗部16bも、互いに異なる性質を持っている。高抵抗部16bは、第2の被検出プレート13の一部を除去した空間によって形成されている。低抵抗部16aは、空間の形成が回避されて残った第2の被検出プレート13の一部(プレート部)によって形成されている。この例では、第2の被検出プレート13の水平方向他端部に開放された水平のスリット(空間)が、高抵抗部16bとして第2の被検出プレート13に設けられている。これにより、この例では、第2の被検出プレート13の形状が櫛歯状になっている。電気抵抗値及び磁気抵抗値は、高抵抗部16bが低抵抗部16aよりも高くなっている。
クロック列16では、被検出体11の位置に関係なく予め決められた配列パターンで低抵抗部16a及び高抵抗部16bが並んでいる。クロック列16での低抵抗部16a及び高抵抗部16bによる配列パターンは、各被検出体11ですべて同じになっている。この例では、各被検出体11のクロック列16において、低抵抗部16a及び高抵抗部15bのそれぞれの寸法がかご2の移動方向についてすべて同じになっている。各被検出体11には、ID列15に設定されている位置情報を読み取るタイミングを特定する読み取り情報がクロック列16での配列パターンによって設定されている。
各被検出体11は、かご2の移動方向に沿って見たときの各ID列15の位置をすべて一致させ、かつかご2の移動方向に沿って見たときの各クロック列16の位置もすべて一致させた状態で、昇降路1内に配置されている。共通の被検出体11では、ID列15での配列パターンと、クロック列16での配列パターンとが水平方向について対応するように、第1及び第2の被検出プレート12,13が配置されている。この例では、かご2の移動方向について、ID列15での低抵抗部15aと高抵抗部15bとの境界の位置を、クロック列16での低抵抗部16aと高抵抗部16bとの各境界のいずれかの位置に一致させて、第1及び第2の被検出プレート12,13が配置されている。
検出器21は、第1の被検出プレート12のID列15に設定された位置情報を検出する渦電流方式の第1の検出部22と、第2の被検出プレート13のクロック列16に設定された読み取り情報を検出する渦電流方式の第2の検出部23とを有している。この例では、第1及び第2の検出部22,23が水平方向について並んで配置されている。
第1の検出部22は、かご2に固定された第1の支持部(第1の筐体)221と、第1の支持部221にそれぞれ設けられた第1の磁界発生コイル222及び第2の磁界検出コイル225とを有している。第1の支持部221には、かご2の移動方向に沿った第1の検出用溝223が設けられている。各被検出体11のID列15は、かご2の移動方向に沿って見たとき、第1の検出用溝223内に配置されている。従って、第1の検出部22がかご2とともに移動して各被検出体11の位置を第1の検出部22が通過すると、被検出体11のID列15が第1の検出用溝223内を通るようになっている。
第1の検出用溝223内には、第1の磁界発生コイル222への通電によって高周波磁界が形成される第1の検出領域224が設けられている。第1の検出領域224を通るときの第1の被検出プレート12には、第1の磁界発生コイル222の高周波磁界によって渦電流が発生する。ID列15が第1の検出領域224を通ると、低抵抗部15a及び高抵抗部15bのうち、金属で構成された低抵抗部15aにのみ渦電流が発生し、空間である高抵抗部15bには渦電流が発生しない。第1の検出部22は、ID列15が第1の検出領域224を通るときにID列15での渦電流の発生の有無を第1の磁界検出コイル225によって検出することにより、渦電流の発生の有無(渦電流の変化)に応じて互いに異なる出力状態となる時系列信号をID信号として出力する。即ち、第1の検出部22は、ID列15が第1の検出領域224を通るときに、ID列15での低抵抗部15a及び高抵抗部15bによる配列パターンに応じて出力状態が切り替わる時系列信号(即ち、ID列15での低抵抗部15aと高抵抗部15bとの境界の位置で出力状態が切り替わる時系列信号)をID信号として出力する。この例では、第1の検出部22が、ID列15での低抵抗部15aと高抵抗部15bとの境界の位置でON/OFFが切り替わる時系列信号をID信号として出力する。従って、第1の検出部22が出力するID信号は、被検出体11ごとに異なる。
第2の検出部23は、かご2に固定された第2の支持部(第2の筐体)231と、第2の支持部231にそれぞれ設けられた第2の磁界発生コイル232及び第2の磁界検出コイル235とを有している。第2の支持部231には、かご2の移動方向に沿った第2の検出用溝233が設けられている。各被検出体11のクロック列16は、かご2の移動方向に沿って見たとき、第2の検出用溝233内に配置されている。従って、第2の検出部23がかご2とともに移動して各被検出体11の位置を第2の検出部23が通過することにより、被検出体11のクロック列16が第2の検出用溝233内を通るようになっている。
第2の検出用溝233内には、第2の磁界発生コイル232への通電によって高周波磁界が形成される第2の検出領域234が設けられている。第2の検出領域234の位置は、第1の検出領域224の位置とかご2の移動方向について同位置になっている。第2の検出領域234を通るときの第2の被検出プレート13には、第2の磁界発生コイル232の高周波磁界によって渦電流が発生する。クロック列16が第2の検出領域234を通ると、低抵抗部16a及び高抵抗部16bのうち、金属で構成された低抵抗部16aにのみ渦電流が発生し、空間である高抵抗部16bには渦電流が発生しない。第2の検出部23は、クロック列16が第2の検出領域234を通るときにクロック列16での渦電流の発生の有無を第2の磁界検出コイル235によって検出することにより、渦電流の発生の有無に応じて互いに異なる出力状態となる時系列信号をクロック信号として出力する。即ち、第2の検出部23は、クロック列16が第2の検出領域234を通るときに、クロック列16での低抵抗部16a及び高抵抗部16bによる配列パターンに応じて出力状態が切り替わる時系列信号(即ち、クロック列16での低抵抗部16aと高抵抗部16bとの境界の位置で出力状態が切り替わる時系列信号)をクロック信号として出力する。この例では、第2の検出部23が、クロック列16での低抵抗部16aと高抵抗部16bとの境界の位置でON/OFFが切り替わる時系列信号をクロック信号として出力する。従って、第2の検出部23が出力するクロック信号は、各被検出体11で同じになる。
第1の検出部22で出力されたID信号と、第2の検出部23で出力されたクロック信号とは、処理部31へ送られる。処理部31は、ID信号とクロック信号とを比較することにより、昇降路1内でのかご2の位置を特定する。
図3は、図2の第1及び第2の検出部22,23でのID信号及びクロック信号のそれぞれの出力状態の時間的変化を比較するグラフである。処理部31は、クロック信号のON/OFFの切り替わりの周期よりも短い演算周期ごとにID信号及びクロック信号のそれぞれの出力状態を求める。また、処理部31は、図3に示すように、クロック信号のON/OFFの切り替わりの位置でID信号のON/OFFの状態(出力状態)を読み取ることにより、ID列15での配列パターンをデジタル化してID列15に設定された位置情報を取得する。さらに、処理部31は、ID列15に設定された位置情報から、昇降路1内でのかご2の位置を特定する。
このようなエレベータの位置検出装置では、処理部31が、第1の検出部22で出力するID信号と、第2の検出部23で出力するクロック信号とを比較することにより、昇降路1内でのかご2の位置を特定するので、クロック信号を基準にしてID信号の出力状態を読み取ることができ、例えばかご2の速度が変化したとき等にID信号の出力状態の読み取り結果が変わってしまうことを防止することができる。これにより、被検出体11のID列15に設定されている位置情報をより正確に読み取ることができ、昇降路1内でのかご2の位置をより正確に特定することができる。また、第1及び第2の検出部22,23は、渦電流方式の検出部であるので、被検出体11のID列15及びクロック列16のそれぞれが例えば煙又は埃等によって検出されなくなることを防止することができる。さらに、検出器21が被検出体11に対して水平方向へ少しずれても、ID列15及びクロック列16のそれぞれの情報の誤検出が生じにくくい。これにより、昇降路1内でのかご2の位置をより確実に検出することができる。
また、第1及び第2の被検出プレート12,13は、互いに平行に配置されているので、被検出体11を製造しやすくすることができるとともに、被検出体11を昇降路1内に配置しやすくすることができる。
また、第1及び第2の被検出プレート12,13は、連結部14を介して一体化されているので、第2の被検出プレート13に対する第1の被検出プレート12の据え付け誤差の発生をなくすことができる。これにより、被検出体11のID列15に設定されている位置情報をさらに正確に読み取ることができる。
また、ID列15及びクロック列16では、空間が高抵抗部15b,16bになっており、空間の形成が回避されて残った第1及び第2の被検出プレート12,13の一部(プレート部)が低抵抗部15a,16aになっているので、電気抵抗値及び磁気抵抗値が互いに異なる高抵抗部15b,16b及び低抵抗部15a,15aを第1及び第2の被検出プレート12,13に容易に形成することができる。
実施の形態2.
図4は、この発明の実施の形態2によるエレベータの位置検出装置の被検出体11及び検出器21を示す斜視図である。被検出体11では、第1の被検出プレート12及び第2の被検出プレート13がかご2の移動方向に沿った同一平面上で一体化されている。この例では、第2の被検出プレート13が第1の被検出プレート12よりも水平方向についてかご2に近い位置に配置されている。また、この例では、クロック列16の各高抵抗部16bが第2の被検出プレート13の端部で開放された水平のスリットになっており、ID列15の各高抵抗部15bが矩形状の貫通穴部になっている。一体化された第1及び第2の被検出プレート12,13は、1枚の金属プレートに複数の空間を形成してID列15及びクロック列16を設けることにより製造されている。
検出器21では、第1及び第2の支持部221,231を共通の支持部24とすることにより、第1の検出部22及び第2の検出部23が一体化されている。
支持部24には、検出用溝25がかご2の移動方向に沿って設けられている。支持部24は、検出用溝25の深さ方向を第1及び第2の被検出プレート12,13の平面方向に一致させてかご2に設けられている。ID列15及びクロック列16は、検出用溝25の深さ方向に並んで設けられている。また、検出用溝25の深さ寸法は、ID列15及びクロック列16がまとめて挿入される寸法になっている。従って、検出器21が被検出体11の位置を通過すると、被検出体11のID列15及びクロック列16がいずれも検出用溝25内を通るようになっている。
第1及び第2の磁界発生コイル222,232、第1及び第2の磁界検出コイル225,235は、共通の支持部24に設けられている。検出用溝25内には、第1の磁界発生コイル222への通電によって高周波磁界が形成される第1の検出領域224と、第2の磁界発生コイル232への通電によって高周波磁界が形成される第2の検出領域234とが設けられている。第1の検出領域224及び第2の検出領域234は、検出用溝25の深さ方向について水平に並んでいる。検出器21が被検出体11の位置を通過するときには、ID列15が第1の検出領域224を通るとともに、クロック列16が第2の検出領域234を通る。他の構成は実施の形態1と同様である。
このように、第1の被検出プレート12及び第2の被検出プレート13は、かご2の移動方向に沿った同一平面上で一体化されているので、第2の被検出プレート13に対する第1の被検出プレート12の据え付け誤差の発生をなくすことができる。これにより、被検出体11のID列15に設定されている位置情報をさらに正確に読み取ることができる。また、1枚の金属プレートを曲げずに加工して第1及び第2の被検出プレート12,13を一体化することができるので、第1及び第2の被検出プレート12,13の製造を容易にすることができる。
また、第1及び第2の検出部22,23が一体化されているので、検出器21の製造を容易にすることができる。さらに、第2の検出部23に対する第1の検出部22の据え付け誤差の発生をなくすことができ、ID列15に設定されている位置情報をさらに正確に読み取ることができる。
なお、上記の例では、第2の被検出プレート13が第1の被検出プレート12よりも水平方向についてかご2に近い位置に配置されているが、第1の被検出プレート12を第2の被検出プレート13よりも水平方向についてかご2に近い位置に配置してもよい。
実施の形態3.
図5は、この発明の実施の形態3によるエレベータの位置検出装置の被検出体11及び検出器21を示す斜視図である。また、図6は、図5の第1及び第2の検出部22,23で出力するID信号及びクロック信号のそれぞれの状態の時間的変化を比較するグラフである。共通の被検出体11では、ID列15での低抵抗部15aと高抵抗部15bとの境界の位置と、クロック列16での低抵抗部16aと高抵抗部16bとの境界の位置とが、かご2の移動方向について互いにずれている。この例では、クロック列16での低抵抗部16a及び高抵抗部16bの各幅寸法を基準寸法とすると、ID列15がクロック列16に対してかご2の移動方向について基準寸法の1/2の寸法だけずらして配置されている。これにより、この例では、クロック信号がONになったときから次にOFFになるときまでの時間(又は、クロック信号がOFFになったときから次にONになるときまでの時間)を、クロック信号のON/OFFの切り替わりの周期(1周期)とすると、図6に示すように、第1の検出部22で発生するID信号のON/OFFの状態(出力状態)が切り替わるタイミングが、第2の検出部23で発生するクロック信号のON/OFFの状態(出力状態)が切り替わるタイミングに対して、クロック信号のON/OFFの切り替わりの周期の1/2周期だけずれている。他の構成は実施の形態1と同様である。
このようなエレベータの位置検出装置では、共通の被検出体11において、ID列15での低抵抗部15aと高抵抗部15bとの境界の位置と、クロック列16での低抵抗部16aと高抵抗部16bとの境界の位置とが、かご2の移動方向について互いにずれているので、ID信号のON/OFFが切り替わるタイミングを、クロック信号のON/OFFが切り替わるタイミングに対してずらすことができる。これにより、ON/OFFが切り替わる位置をID信号とクロック信号とで揃える必要がなくなり、被検出体11の製造誤差等に起因する検出器21の誤検出の発生を抑制することができる。即ち、ON/OFFが切り替わる位置をID信号とクロック信号とで揃えるようにすると、被検出体11の製造誤差等によりクロック信号のON/OFFの切り替わりの位置がID信号に対して少しずれるだけで、処理部31で読み取られるID信号の状態が変わってしまう可能性が高くなるが、ON/OFFが切り替わる位置をID信号とクロック信号とで予めずらしておけば、クロック信号のON/OFFの切り替わりの位置がID信号に対して少しずれても、処理部31で読み取られるID信号の状態が変わる可能性が低くなる。これにより、被検出体11の製造誤差等に起因する検出器21の誤検出の発生を抑制することができる。
実施の形態4.
図7は、この発明の実施の形態4によるエレベータを示す構成図である。図において、昇降路1内のかご2及び釣合おもり3は、主索(例えばロープ又はベルト等)4により吊り下げられている。主索4は、昇降路1の上部に設けられた巻上機(駆動装置)5の駆動綱車に巻き掛けられている。かご2及び釣合おもり3は、複数のレール6に個別に案内されながら、巻上機5の駆動力により昇降路1内を上下方向へ移動される。かご2及び釣合おもり3は、巻上機5の駆動綱車の回転に応じて移動される。
かご2には、かご2の速度が異常になったときにレール6を把持してかご2に制動力を強制的に与える非常止め装置(図示せず)が設けられている。昇降路1内の上部には調速機7が設けられ、昇降路1内の下部には張り車8が設けられている。非常止め装置の操作レバーには、調速機7の調速機綱車及び張り車8間にループ状に巻き掛けられた調速機ロープ9が接続されている。これにより、調速機7の調速機綱車及び張り車8は、かご2の移動に応じて回転する。かご2の速度が上昇して調速機綱車の回転速度が異常速度になると、調速機7が調速機ロープ9を把持し、非常止め装置の操作レバーが操作される。非常止め装置は、操作レバーが操作されることによりレール6を把持する。
巻上機5には、駆動綱車の回転に応じた信号(パルス信号)を発生する巻上機エンコーダ(巻上機回転検出器)41が設けられている。調速機7には、調速機綱車の回転に応じた信号(パルス信号)を発生する調速機エンコーダ(調速機回転検出器)42が設けられている。これにより、巻上機エンコーダ41及び調速機エンコーダ42は、いずれもかご2の移動に応じた信号を発生する。
図8は、図7のエレベータの位置検出装置を示すブロック図である。巻上機エンコーダ41及び調速機エンコーダ42のそれぞれからの信号は、処理部31へ送られる。処理部31は、巻上機エンコーダ41及び調速機エンコーダ42のそれぞれからの信号に基づいてかご2の移動方向を求める。また、処理部31は、求めたかご2の移動方向の情報、第1の検出部22からのID信号、及び第2の検出部23からのクロック信号のそれぞれに基づいて、昇降路1内でのかご2の位置を特定する。即ち、処理部31は、かご2の移動方向へクロック信号とID信号とを比較しながら、クロック信号を基準としてID信号を読み取ることにより、昇降路1内でのかご2の位置を特定する。他の構成は実施の形態1と同様である。
このようなエレベータの位置検出装置では、処理部31が、巻上機エンコーダ41及び調速機エンコーダ42のそれぞれからの信号に基づいてかご2の移動方向を求めるので、クロック信号及びID信号をかご2の移動方向に対応させて処理することができる。これにより、ID列15での配列パターンを上下対称にする必要がなくなり、ID列15での配列パターンの選択の自由度を広げることができる。
なお、上記の例では、巻上機エンコーダ41及び調速機エンコーダ42のそれぞれからの信号に基づいてかご2の移動方向が処理部31によって求められるが、巻上機エンコーダ41及び調速機エンコーダ42のいずれか一方のみからの信号に基づいて処理部31がかご2の移動方向を求めるようにしてもよい。
実施の形態5.
図9は、この発明の実施の形態5によるエレベータの位置検出装置の被検出体11を示す構成図である。被検出体11では、実施の形態2と同様に、第1及び第2の被検出プレート12,13がかご2の移動方向に沿った同一平面上で一体化されている。この例では、ID列15の各高抵抗部15b及びクロック列16の各高抵抗部16bがいずれも矩形状の貫通穴部になっている。即ち、この例では、第1及び第2の被検出プレート12,13が1枚の穴あきプレートとして一体化されている。一体化された第1及び第2の被検出プレート12,13は、1枚の金属プレートに複数の空間を形成してID列15及びクロック列16を設けることにより製造されている。他の構成は実施の形態2と同様である。
このように、第1及び第2の被検出プレート12,13を一体化して1枚の穴あきプレートにしているので、被検出体11の製造を容易にすることができるとともに、被検出体11の強度を櫛歯状のプレートよりも高くすることができる。
実施の形態6.
図10は、この発明の実施の形態6によるエレベータの位置検出装置の被検出体11を示す構成図である。ID列15及びクロック列16の各高抵抗部15b,16bのそれぞれには、複数のパンチ穴(空間)43が互いに離して形成されている。これにより、各高抵抗部15bには第1の被検出プレート12の一部が網目状に存在しており、各高抵抗部16bには第2の被検出プレート13の一部が網目状に存在している。高抵抗部15b,16bの全体としては、電気抵抗値及び磁気抵抗値が低抵抗部15a,16aよりも高くなっている。これにより、ID列15及びクロック列16では、渦電流が低抵抗部15a,16aよりも高抵抗部15b,16bで発生しにくくなっている。ID列15が第1の検出領域224を通るときには、高抵抗部15bで発生する渦電流量が低抵抗部15aで発生する渦電流量よりも少なくなり、クロック列16が第2の検出領域234を通るときには、高抵抗部16bで発生する渦電流量が低抵抗部16aで発生する渦電流量よりも少なくなる。
第1の検出部22は、ID列15が第1の検出領域224を通るときにID列15での渦電流の発生量の変化を検出することにより、渦電流の変化に応じた時系列信号をID信号として出力する。即ち、第1の検出部22は、ID列15が第1の検出領域224を通るときに、ID列15での低抵抗部15a及び高抵抗部15bによる配列パターンに応じて状態が切り替わる時系列信号(即ち、ID列15での低抵抗部15aと高抵抗部15bとの境界の位置で状態が切り替わる時系列信号)をID信号として出力する。
第2の検出部23は、クロック列16が第2の検出領域234を通るときにクロック列16での渦電流の発生量の変化を検出することにより、渦電流の変化に応じて互いに異なる出力状態となる時系列信号をクロック信号として出力する。即ち、第2の検出部23は、クロック列16が第2の検出領域234を通るときに、クロック列16での低抵抗部16a及び高抵抗部16bによる配列パターンに応じて出力状態が切り替わる時系列信号(即ち、クロック列16での低抵抗部16aと高抵抗部16bとの境界の位置で出力状態が切り替わる時系列信号)をクロック信号として出力する。他の構成は実施の形態5と同様である。
このように、高抵抗部15b,16bのそれぞれに複数のパンチ穴43を形成することにより、被検出体11の製造を容易にすることができるとともに、被検出体11の強度をさらに高くすることができる。
実施の形態7.
図11は、この発明の実施の形態7によるエレベータの位置検出装置の被検出体11及び検出器21を示す斜視図である。また、図12は、図11の検出器21を示す側面図である。さらに、図13は、図11の第1及び第2の検出部22,23で出力するID信号及びクロック信号のそれぞれの状態の時間的変化を比較するグラフである。検出器21では、第1及び第2の検出部22,23がかご2の移動方向について互いにずらして配置されている。これにより、第1の検出部22に設けられた第1の検出領域224の位置と、第2の検出部23に設けられた第2の検出領域234の位置とが、かご2の移動方向について互いにずれている。この例では、クロック列16での低抵抗部16a及び高抵抗部16bの各幅寸法を基準寸法とすると、図12に示すように、第1の検出領域224の位置と第2の検出領域234の位置とが、かご2の移動方向について基準寸法の1/2の寸法だけずらして配置されている。これにより、この例では、図13に示すように、第1の検出部22で発生するID信号のON/OFFの状態(出力状態)が切り替わるタイミングが、第2の検出部23で発生するクロック信号のON/OFFの状態(出力状態)が切り替わるタイミングに対して、クロック信号のON/OFFの切り替わりの周期の1/2周期だけずれている。他の構成は実施の形態1と同様である。
このようなエレベータの位置検出装置では、第1の検出領域224の位置と、第2の検出領域234の位置とがかご2の移動方向について互いにずれているので、実施の形態3と同様に、ID信号のON/OFFが切り替わるタイミングを、クロック信号のON/OFFが切り替わるタイミングに対してずらすことができる。これにより、例えば検出器21の据え付け誤差又は被検出体11の製造誤差等に起因する検出器21の誤検出の発生を抑制することができる。
実施の形態8.
図14は、この発明の実施の形態8によるエレベータの位置検出装置の検出器21を示す斜視図である。検出器21では、第1及び第2の支持部221,231が共通の支持部26とされている。これにより、第1の検出部22及び第2の検出部23が一体化されている。
共通の支持部26には、第1の検出用溝223及び第2の検出用溝233が第1の被検出プレート12及び第2の被検出プレート13の間隔に合わせて互いに離して設けられている。また、共通の支持部26には、第1の検出用溝223内に設けられた第1の検出領域224に高周波磁界を形成する第1の磁界発生コイル222と、ID列15で発生する渦電流による磁界を検出する第1の磁界検出コイル225と、第2の検出用溝233内に設けられた第2の検出領域234に高周波磁界を形成する第2の磁界発生コイル232と、クロック列16で発生する渦電流による磁界を検出する第2の磁界検出コイル235とが設けられている。他の構成は実施の形態1と同様である。
このように、第1及び第2の検出用溝223,233を別個にしたまま第1及び第2の支持部221,231を一体化して第1及び第2の検出部22,23を一体化することにより、検出器21の小型化及び検出器21の部品点数の削減を図ることができる。
実施の形態9.
図15は、この発明の実施の形態9によるエレベータの位置検出装置の被検出体11及び検出器21を示す斜視図である。また、図16は、図15の第1及び第2の検出部22,23でのID信号及びクロック信号のそれぞれの出力状態の時間的変化を比較するグラフである。ID列15及びクロック列16のそれぞれの上端部には上端識別部(UP側固有ビット)51が設けられ、ID列15及びクロック列16のそれぞれの下端部には下端識別部(DOWN側固有ビット)52が設けられている。ID列15における上端識別部51及び下端識別部52はID列15の低抵抗部15aで構成され、クロック列16における上端識別部51及び下端識別部52はクロック列16の低抵抗部16aで構成されている。
第1の検出部22で発生したID信号、及び第2の検出部23で発生したクロック信号のそれぞれには、図16に示すように、上端識別部51の寸法の情報(上端識別部51に対応する情報)が上端識別情報として含まれ、下端識別部52の寸法の情報(下端識別部52に対応する情報)が下端識別情報として含まれている。
ID列15及びクロック列16の各上端識別部51の寸法はかご2の移動方向について互いに同じ寸法であり、ID列15及びクロック列16の各下端識別部52の寸法はかご2の移動方向について互いに同じ寸法である。これにより、ID信号及びクロック信号の各上端識別部51に対応する出力状態は互いに同じタイミングで切り替わり、ID信号及びクロック信号の各下端識別部52に対応する出力状態も互いに同じタイミングで切り替わる。
また、上端識別部51と下端識別部52とを比べると、上端識別部51及び下端識別部52のそれぞれの寸法は、かご2の移動方向について互いに異なっている。即ち、かご2の移動方向についての寸法の違いによって上端識別部51及び下端識別部52が区別され、ID信号及びクロック信号のそれぞれには互いに異なる上端識別情報及び下端識別情報が含まれる。この例では、かご2の移動方向についての上端識別部51の寸法が、かご2の移動方向についての下端識別部52の寸法よりも小さくなっている。
処理部31は、第1及び第2の検出部22,23からそれぞれ出力されたID信号及びクロック信号にそれぞれ含まれる上端識別情報及び下端識別情報(上端識別部51及び下端識別部52に対応する情報)に基づいて、かご2の移動方向を求める。即ち、処理部31は、ID信号及びクロック信号にそれぞれ含まれる上端識別情報及び下端識別情報を信号の出力状態の継続時間の違いによって区別し、上端識別情報及び下端識別情報の出力順によって、かご2の移動方向を求める。また、処理部31は、求めたかご2の移動方向の情報、第1の検出部22からのID信号、及び第2の検出部23からのクロック信号のそれぞれに基づいて、昇降路1内でのかご2の位置を特定する。即ち、処理部31は、かご2の移動方向へクロック信号とID信号とを比較しながら、クロック信号を基準としてID信号を読み取ることにより、昇降路1内でのかご2の位置を特定する。他の構成は実施の形態1と同様である。
このように、ID列15及びクロック列16のそれぞれの上端部に上端識別部51が設けられ、ID列15及びクロック列16のそれぞれの下端部に下端識別部52が設けられており、上端識別部51に対応する上端識別情報と、下端識別部52に対応する下端識別情報とが互いに異なっているので、ID信号及びクロック信号のそれぞれに含まれる上端識別情報及び下端識別情報の出力順に基づいて、かご2の移動方向を求めることができる。これにより、例えば実施の形態4のような巻上機エンコーダ及び調速機エンコーダを用いずに、ID信号及びクロック信号だけでかご2の移動方向を容易に特定することができ、エレベータの位置検出装置の構成の複雑化を防止することができる。
なお、上記の例では、上端識別部51の寸法が、かご2の移動方向について下端識別部52の寸法よりも小さくなっているが、上端識別部51の寸法を、かご2の移動方向について下端識別部52の寸法よりも大きくしてもよい。
また、上記の例では、上端識別部51及び下端識別部52がかご2の移動方向の寸法の違いによって区別されているが、ID列15での上端識別部51及び下端識別部52のそれぞれを、低抵抗部15a及び高抵抗部15bを並べて構成した固有のビット列とするとともに、クロック列16での上端識別部51及び下端識別部52のそれぞれを、低抵抗部16a及び高抵抗部16bを並べて構成した固有のビット列とし、上端識別部51でのビット列の配列パターンと、下端識別部52でのビット列の配列パターンとを互いに異ならせることにより、上端識別部51及び下端識別部52を区別するようにしてもよい。
実施の形態10.
図17は、この発明の実施の形態10によるエレベータの位置検出装置を示すブロック図である。また、図18は、図17のエレベータの位置検出装置の被検出体11a,11b及び検出器21a,21bを示す斜視図である。かご2の移動方向についての各基準位置には、被検出体が複数ずつ固定されている。この例では、2つの被検出体11a,11bが各基準位置にそれぞれ固定されている。共通の基準位置に固定されている各被検出体11a,11bは、水平方向について並べて配置されている。また、共通の基準位置に固定されている各被検出体11a,11bでは、各ID列15に同じ位置情報が設定され、各クロック列16に同じ読み取り情報が設定されている。各被検出体11a,11bの構成は、実施の形態1による被検出体11の構成と同様である。
かご2には、共通の基準位置に配置されている被検出体11a,11bの数と同数の検出器21a,21bが設けられている。この例では、一方の被検出体11aに対応するA系の検出器21aと、他方の被検出体11bに対応するB系の検出器21bとがかご2に設けられている。各検出器21a,21bは、共通の基準位置に配置されている各被検出体11a,11bの位置に合わせて水平方向に並べて配置されている。各検出器21a,21bは、かご2の移動により基準位置を通過するときに、対応する被検出体11a,11bを個別に検出する。各検出器21a,21bは、実施の形態1と同様にして被検出体11a,11bを検出することにより、第1の検出部22からID信号をそれぞれ出力し、第2の検出部23からクロック信号をそれぞれ出力する。各検出器21a,21bの構成は、実施の形態1による検出器21の構成と同様である。
処理部31には、各第1の検出部22からそれぞれ出力された複数(この例では、2つ)のID信号と、各第2の検出部23からそれぞれ出力された複数(この例では、2つ)のクロック信号とが送られる。処理部31は、各検出器21a,21bのそれぞれからの情報に基づいて、エレベータの異常の有無を判定する。即ち、処理部31は、各ID信号同士を比較するとともに、各クロック信号同士を比較することにより、エレベータの異常の有無を判定する。具体的には、処理部31は、各ID信号同士及び各クロック信号同士に不整合がないときに異常なしの判定をし、各ID信号同士又は各クロック信号同士に不整合があるときに異常ありの判定をする。また、処理部31は、異常なしの判定をしたときに、実施の形態1と同様にしてID信号及びクロック信号に基づいて、昇降路1内でのかご2の位置を特定する。即ち、かご2の位置を特定するための処理が二重化されている。
制御装置10は、処理部31によるエレベータの異常の有無の判定に基づいて、エレベータの運転を制御する。この例では、処理部31が異常ありの判定をしたときに、制御装置10が、かご2を最寄り階に停止させた後、エレベータのサービス運転を停止する制御を行う。他の構成は実施の形態1と同様である。
このようなエレベータの位置検出装置では、処理部31が、複数の検出器21a,21bからの各ID信号を比較するとともに、複数の検出器21a,21bからの各クロック信号を比較することにより、エレベータの異常の有無を判定するので、位置検出装置の故障等による異常を検出することができ、エレベータの安全性の向上を図ることができる。
実施の形態11.
図19は、この発明の実施の形態11によるエレベータの位置検出装置の被検出体11a,11b及び検出器21a,21bを示す斜視図である。また、図20は、図19の被検出体11a,11b及び検出器21a,21bを示す上面図である。さらに、図21は、図20の検出器21a,21bを示す正面図である。かご2に設けられているA系及びB系の各検出器21a,21bのそれぞれにおいては、図21に示すように、第1の検出部22と第2の検出部23とがかご2の移動方向について互いに離して配置されている。また、各検出器21a,21bを上から見たときには、図20に示すように、第1の検出部22と第2の検出部23とが水平方向について互いにずらして配置され、第1の検出部22及び第2の検出部23のそれぞれの一部同士が互いに重なっている。さらに、各検出器21a,21bを上から見たときには、各検出器21a,21bにおける第1及び第2の検出部22,23の一部同士だけでなく、A系の検出器21aの第2の検出部23及びB系の検出器21bの第1の検出部22のそれぞれの一部同士も、互いに重なっている。また、各検出器21a,21bでは、上から見たとき、第1の検出部22が第2の検出用溝233を避けて配置され、第2の検出部23が第1の検出用溝223を避けて配置されている。
この例では、A系の検出器21aの第1の検出部22及び第2の検出部23が互いに異なる高さに配置され、B系の検出器21bの第1の検出部22及び第2の検出部23が、A系の検出器21aの第1の検出部22及び第2の検出部23のそれぞれの高さに合わせて、互いに異なる高さに配置されている。また、この例では、各検出器21a,21bを上から見たとき、第1及び第2の検出用溝223,233のそれぞれの幅方向を一致させて各第1の検出部22及び各第2の検出部23が並べて配置されている。各検出器21a,21bの他の構成は、実施の形態10による各検出器21a,21bの構成と同様である。
共通の基準位置に固定されている複数(この例では、2つ)の被検出体11a,11bは、水平方向について並べて配置されている。また、共通の基準位置に固定されている各被検出体11a,11bでは、各ID列15に同じ位置情報が設定され、各クロック列16に同じ読み取り情報が設定されている。さらに、各被検出体11a,11bを上から見たときには、図20に示すように、一方の被検出体11aのID列15及びクロック列16がA系の検出器21aの第1の検出用溝223及び第2の検出用溝233に挿入され、他方の被検出体11bのID列15及びクロック列16がB系の検出器21bの第1の検出用溝223及び第2の検出用溝233に挿入されている。これにより、かご2が移動して各検出器21a,21bが基準位置を通過するときには、各被検出体11a,11bのそれぞれのID列15が各第1の検出部22のそれぞれの第1の検出用溝223を通過し、各被検出体11a,11bのそれぞれのクロック列16が各第2の検出部23のそれぞれの第2の検出用溝233を通過する。
また、共通の基準位置に固定されている各被検出体11a,11bでは、かご2の移動方向についてID列15がクロック列16に対してずらして配置されている。ID列15の上端部及び下端部の位置は、第1の検出部22と第2の検出部23との位置の差と同じ距離だけ、クロック列16の上端部及び下端部の位置に対してかご2の移動方向へずれている。これにより、この例では、一方の被検出体11aのID列15とクロック列16とがかご2の移動方向について互いに異なる高さに配置され、他方の被検出体11bのID列15とクロック列16とが、一方の被検出体11aのID列15及びクロック列16のそれぞれの高さに合わせて、互いに異なる高さに配置されている。各被検出体11a,11bの他の構成は、実施の形態10による被検出体11a,11bと同様である。また、各検出器21a,21b、各被検出体11a,11b以外の構成も、実施の形態10と同様である。
このように、各検出器21a,21bを上から見たときに、第1の検出部22と第2の検出部23とが水平方向について互いにずらして配置され、第1の検出部22及び第2の検出部23のそれぞれの一部同士が互いに重なっているので、位置検出装置の故障等による異常を検出可能にしながら、各検出器21a,21bを設置するスペースの水平方向についての縮小化を図ることができる。
なお、上記の例では、各検出器21a,21bを上から見たとき、第1の検出部22及び第2の検出部23のそれぞれの一部同士が重なる箇所が3箇所あるが、各検出器21a,21bを上から見たとき、第1の検出部22及び第2の検出部23のそれぞれの一部同士が重なる箇所が少なくとも1箇所あればよい。
実施の形態12.
図22は、この発明の実施の形態12によるエレベータの位置検出装置の被検出体11及び検出器21a,21bを示す斜視図である。また、図23は、図22の被検出体11及び検出器21a,21bを示す上面図である。さらに、図24は、図22の検出器21a,21bを示す正面図である。A系及びB系の各検出器21a,21bでは、第1の検出部22と第2の検出部23とが水平方向について並べて配置されている。また、A系の検出器21aとB系の検出器21bとは、かご2の移動方向について互いに離して配置されている。即ち、A系の検出器21aの第1の検出部22及び第2の検出部23が同じ高さに配置され、B系の検出器21bの第1の検出部22及び第2の検出部23がA系の検出器21aの高さと異なる高さに配置されている。この例では、B系の検出器21bがA系の検出器21aの下方に配置されている。さらに、各検出器21a,21bを上から見たときには、各検出器21a,21bのそれぞれの第1の検出部22同士が完全に重なり、各検出器21a,21bのそれぞれの第2の検出部23同士が完全に重なっている。従って、各第1の検出用溝223同士も完全に重なり、各第2の検出用溝233同士も完全に重なっている。この例では、各検出器21a,21bを上から見たとき、第1及び第2の検出用溝223,233のそれぞれの幅方向を一致させて第1の検出部22と第2の検出部23とが並べて配置されている。
各基準位置には、実施の形態1と同様の構成とされた単一の被検出体11がそれぞれ固定されている。各基準位置に固定されている被検出体11を上から見たときには、図23に示すように、各第1の検出部22のそれぞれの第1の検出用溝223にID列15が挿入され、各第2の検出部23のそれぞれの第2の検出用溝233にクロック列16が挿入されている。これにより、かご2が移動して各検出器21a,21bが基準位置を通過するときには、共通のID列15が各第1の検出部22のそれぞれの第1の検出用溝223を順次通過し、共通のクロック列16が各第2の検出部23のそれぞれの第2の検出用溝233を順次通過する。
図25は、図22の各検出器21a,21bのそれぞれでのID信号及びクロック信号の出力状態の時間的変化を比較するグラフである。なお、図25では、A系の検出器21aのID信号及びクロック信号をA系ID信号及びA系クロック信号として示し、B系の検出器21bのID信号及びクロック信号をB系ID信号及びB系クロック信号として示している。A系の検出器21aが検出する被検出体情報(即ち、ID列15の位置情報及びクロック列16の読み取り情報)は、A系ID信号及びA系クロック信号の最後の立ち下がりの時刻t1で確定する。B系の検出器21bが検出する被検出体情報は、B系ID信号及びB系クロック信号の最後の立ち下がりの時刻t2で確定する。従って、かご2が下降するときには、A系の検出器21aが検出する被検出体情報か確定した後、時刻t1と時刻t2との時間差Xだけ遅れて、B系の検出器21bが検出する被検出体情報が確定する。
処理部31には、A系及びB系の検出器21a,21bのそれぞれにおいて被検出体情報が確定するときのかご2の位置がかご検出確定位置として予め記憶されている。かご検出確定位置は、例えばエレベータの据付作業時、保守点検作業時、又は定期的に行われる学習運転時等にかご2を移動させて学習させることにより処理部31に記憶される。かご検出確定位置の学習時には、調速機に設けられた調速機エンコーダからの情報、又は巻上機に設けられた巻上機エンコーダからの情報を用いて処理部31がかご2の位置を特定する。
エレベータの通常運転時には、A系及びB系の検出器21a,21bのそれぞれからの情報に基づいて処理部31がエレベータの異常の有無の判定を行う。即ち、処理部31は、エレベータの通常運転時に、A系及びB系の検出器21a,21bからの被検出体情報に基づいて、A系及びB系の検出器21a,21bの被検出体情報が確定したときのかご2の実際の位置をそれぞれ求め、被検出体情報が確定したときのかご2の実際の位置と、処理部31に予め記憶されたかご検出確定位置とを比較することにより、各検出器21a,21bの異常の有無を判定する。具体的には、処理部31は、エレベータの通常運転時に、A系及びB系の検出器21a,21bで被検出体情報が確定したときのかご2の実際の位置とかご検出確定位置とが一致する場合に異常なしの判定を行い、A系及びB系の検出器21a,21bで被検出体情報が確定したときのかご2の実際の位置とかご検出確定位置とが異なる場合に異常ありの判定を行う。他の構成及び動作は実施の形態10と同様である。
このように、各検出器21a,21bを上から見たときに、各検出器21a,21bのそれぞれの第1の検出部22同士が完全に重なり、各検出器21a,21bのそれぞれの第2の検出部23同士が完全に重なっているので、位置検出装置の故障等による異常を検出可能にしながら、各検出器21a,21bを設置するスペースの縮小化を水平方向についてさらに行うことができる。また、各第1の検出用溝223のそれぞれに共通のID列15を通過させ、各第2の検出用溝233のそれぞれに共通のクロック列16を通過させることができるので、各検出器21a,21bに対して被検出体11を共用することができ、位置検出装置の部品点数を減らすことができる。
なお、上記の例では、A系及びB系の検出器21a,21bの検出確定の時刻t1,t2でのかご2の位置と、処理部31に予め記憶されたかご検出確定位置とを比較して異常の有無を判定するようになっているが、A系及びB系の検出器21a,21bの取付間隔(即ち、A系及びB系の検出器21a,21bの水平中心線間距離)の情報を処理部31に予め記憶しておき、A系及びB系の検出器21a,21bの検出確定の時刻t1、t2の時間差Xに対応する距離と、処理部31に予め記憶された各検出器21a,21bの取付間隔とを比較して異常の有無を判定するようにしてもよい。
また、処理部31は、時刻t1と時刻t2との時間差Xを補正して、A系ID信号及びA系クロック信号と、B系ID信号及びB系クロック信号とを比較可能な状態にし、実施の形態10と同様にして、各ID信号同士を比較するとともに各クロック信号同士を比較することにより異常の有無を判定するようにしてもよい。
実施の形態13.
図26は、この発明の実施の形態13によるエレベータの位置検出装置の被検出体11及び検出器21a,21bを示す斜視図である。また、図27は、図26の被検出体11及び検出器21a,21bを示す上面図である。さらに、図28は、図26の検出器21a,21bを示す正面図である。クロック列16では、低抵抗部16a及び高抵抗部16bのそれぞれのかご2の移動方向についての寸法(以下、「クロック幅」という)dがすべて同じになっている。A系及びB系の検出器21a,21bの取付間隔(即ち、A系及びB系の検出器21a,21bの水平中心線間距離)L(図28)は、クロック幅dの1以上の整数倍となっている。処理部31は、A系及びB系の検出器21a,21bのそれぞれからの情報であるA系クロック信号及びB系クロック信号を比較することにより、位置検出装置の故障等の異常の有無を判定する。
即ち、A系及びB系の検出器21a,21bの取付間隔Lがクロック幅dの偶数倍である場合には、A系クロック信号及びB系クロック信号のそれぞれの出力が各検出器21a,21bで常時同じになる。一方、A系及びB系の検出器21a,21bの取付間隔Lがクロック幅dの奇数倍である場合には、A系クロック信号及びB系クロック信号のそれぞれの出力が各検出器21a,21bで常時反転する。処理部31は、取付間隔Lがクロック幅dの偶数倍である場合にA系クロック信号及びB系クロック信号が互いに同じであるか否かを監視し、取付間隔Lがクロック幅dの奇数倍である場合にA系クロック信号及びB系クロック信号が互いに反転しているか否かを監視することにより、位置検出装置の故障等の異常の有無を判定する。他の構成及び動作は実施の形態12と同様である。
このように、A系及びB系の検出器21a,21bの取付間隔Lがクロック幅dの1以上の整数倍となっているので、クロック信号の出力をA系の検出器21aとB系の検出器21bとで同じにするか又は反転させることができる。従って、A系及びB系の検出器21a,21bのそれぞれからのクロック信号を比較することにより位置検出装置の故障等の異常の有無を容易に判定することができる。
実施の形態14.
図29は、この発明の実施の形態14によるエレベータの位置検出装置の被検出体11及び検出器21a,21bを示す斜視図である。また、図30は、図29の被検出体11及び検出器21a,21bを示す上面図である。かご2には、第1の筐体である第1の支持部32と第2の筐体である第2の支持部33とが水平方向について並べて設けられている。第1の支持部32には第1の検出用溝223がかご2の移動方向に沿って設けられ、第2の支持部33には第2の検出用溝233がかご2の移動方向に沿って設けられている。第1の支持部32は、第1の検出用溝223の深さ方向を第1の被検出プレート12の平面方向に一致させてかご2に設けられている。第2の支持部33は、第2の検出用溝233の深さ方向を第2の被検出プレート13の平面方向に一致させてかご2に設けられている。
A系及びB系の各検出器21a,21bのそれぞれの第1の検出部22は、共通の第1の支持部32にそれぞれ設けられている。各第1の検出部22は、第1の検出用溝223の深さ方向について互いに離して配置されている。各第1の検出部22では、第1の磁界発生コイル222と第1の磁界検出コイル225とが、第1の検出用溝223を挟んで互いに対向して配置されている。これにより、第1の磁界発生コイル222への通電によって高周波磁界が生じる第1の検出領域が、第1の検出用溝223の深さ方向について互いに離れて第1の検出用溝223に形成される。
A系及びB系の各検出器21a,21bのそれぞれの第2の検出部23は、共通の第2の支持部33にそれぞれ設けられている。各第2の検出部23は、第2の検出用溝233の深さ方向について互いに離して配置されている。各第2の検出部23では、第2の磁界発生コイル232と第2の磁界検出コイル235とが、第2の検出用溝233を挟んで互いに対向して配置されている。これにより、第2の検出用溝233には、第2の磁界発生コイル232への通電によって高周波磁界が形成される第2の検出領域が、第2の検出用溝233の深さ方向について互いに離れて形成される。
被検出体11を上から見たときには、ID列15が第1の検出用溝223に挿入され、クロック列16が第2の検出用溝233に挿入されている。第1の検出用溝223の深さ方向についてのID列15の寸法は、各第1の検出部22のそれぞれの位置をまとめて横切る寸法になっている。第2の検出用溝233の深さ方向についてのクロック列16の寸法は、各第2の検出部23のそれぞれの位置をまとめて横切る寸法になっている。
A系及びB系の検出器21a,21bが被検出体11の位置を通過すると、第1の検出用溝223に形成された2つの第1の検出領域を共通のID列15が通過し、第2の検出用溝233に形成された2つの第2の検出領域を共通のクロック列16が通過する。これにより、A系及びB系の検出器21a,21bがそれぞれ検出する被検出体情報が同時に確定し、A系及びB系の検出器21a,21bのそれぞれからID信号及びクロック信号が処理部31に同時に送られる。
処理部31では、実施の形態12と同様にして、A系及びB系の検出器21a,21bで被検出体情報が確定したそれぞれのタイミングでのかご2の位置と、処理部31に予め記憶されたかご検出確定位置とを処理部31が比較することにより、各検出器21a,21bの異常の有無が判定される。他の構成及び動作は実施の形態12と同様である。
このように、各第1の検出部22が共通の第1の支持部32に設けられ、各第2の検出部23が共通の第2の支持部33に設けられているので、複数の第1の磁界発生コイル222及び複数の第1の検出部22の支持構造を第1の支持部32で共通化することができ、複数の第2の検出部23の支持構造を第2の支持部33で共通化することができる。これにより、部品点数を減らすことができるとともに、各検出器21a,21bの設置スペースの縮小化を図ることができる。
実施の形態15.
図31は、この発明の実施の形態15によるエレベータの位置検出装置の被検出体11及び検出器21a,21bを示す斜視図である。被検出体11では、ID列15の各高抵抗部15b及びクロック列16の各高抵抗部16bがいずれも、一端が開放されたスリットではなく、全周が閉じた矩形状の空間部である貫通穴部になっている。即ち、被検出体11では、第1の被検出プレート12及び第2の被検出プレート13のそれぞれが穴あきプレートになっている。他の構成及び動作は実施の形態12と同様である。
このように、ID列15の各高抵抗部15b及びクロック列16の各高抵抗部16bがいずれも全周が閉じた空間部になっているので、第1及び第2の被検出プレート12,13の強度の向上を図ることができ、被検出体11の耐久性の向上を図ることができる。また、例えばかご2を吊り下げる主索4等の長尺物が被検出体11に引っ掛かりにくくすることができ、エレベータの故障の防止を図ることができる。
実施の形態16.
図32は、この発明の実施の形態16によるエレベータの位置検出装置の被検出体11及び検出器21a,21bを示す斜視図である。被検出体11では、ID列15の各高抵抗部15b及びクロック列16の各高抵抗部16bのそれぞれが有形部材になっている。高抵抗部15b,16bとしての有形部材は、第1及び第2の被検出プレート12,13を構成する金属よりも渦電流が発生しにくい材料(例えば樹脂又はプラスチック等)で構成されている。この例では、一端が開放された複数のスリットが第1及び第2の被検出プレート12,13に形成されており、高抵抗部15b,16bとしての有形部材が各スリットに嵌っている。即ち、第1及び第2の被検出プレート12,13の各スリットの空間が高抵抗部15b,16bとしての有形部材で埋められている。他の構成及び動作は実施の形態1と同様である。
このように、各高抵抗部15b,16bが有形部材になっているので、第1及び第2の被検出プレート12,13の強度の向上を図ることができ、被検出体11の耐久性の向上を図ることができる。また、例えばかご2を吊り下げる主索4等の長尺物が被検出体11に引っ掛かりにくくすることができ、エレベータの故障の防止を図ることができる。
なお、上記の例では、ID列15の各高抵抗部15b及びクロック列16の各高抵抗部16bのそれぞれが有形部材になっている構成が実施の形態1による被検出体11に適用されているが、ID列15の各高抵抗部15b及びクロック列16の各高抵抗部16bのそれぞれが有形部材になっている構成を実施の形態2〜15による被検出体11,11a,11bに適用してもよい。
実施の形態17.
実施の形態1では、ID列15及びクロック列16のそれぞれに設定された位置情報及び読み取り情報が渦電流方式の検出器21によって検出されるようになっているが、ID列15及びクロック列16のそれぞれに設定された位置情報及び読み取り情報を光学方式の検出器によって検出するようにしてもよい。
即ち、図33は、この発明の実施の形態17によるエレベータの位置検出装置を示す斜視図である。被検出体11の構成は、実施の形態1での被検出体11と同様である。被検出体11のID列15では、第1性質部である低抵抗部15aが、光の通過を遮蔽する性質を持つ金属材料で構成された遮光部になっており、第2性質部である高抵抗部15bが、遮光部15aよりも光を通しやすい空間で構成された透光部になっている。被検出体11のクロック列16でも、第1性質部である低抵抗部16aが、光の通過を遮蔽する性質を持つ金属材料で構成された遮光部になっており、第2性質部である高抵抗部16bが、遮光部16aよりも光を通しやすい空間で構成された透光部になっている。即ち、ID列15及びクロック列16のそれぞれでは、光に対する性質が第1性質部である遮光部15a,16aと第2性質部である透光部15b,16bとで互いに異なっている。
検出器21は、第1の被検出プレート12のID列15に設定された位置情報を検出する光学方式の第1の検出部22と、第2の被検出プレート12のクロック列16に設定された読み取り情報を検出する光学方式の第2の検出部23とを有している。
第1の検出部22は、かご2に固定された第1の支持部221と、第1の支持部221にそれぞれ設けられた第1の発光部222及び第1の受光部225とを有している。第1の発光部222と第1の受光部225とは、第1の支持部221に設けられた第1の検出用溝223を挟んで互いに対向して配置されている。第1の検出用溝223には、第1の検出領域223が形成されている。第1の発光部222は、第1の検出領域224を通る光を発生する。第1の受光部225は、第1の発光部222から第1の検出領域224を通った光を受光する。
第2の検出部23は、かご2に固定された第2の支持部231と、第2の支持部231にそれぞれ設けられた第2の発光部232及び第2の受光部235とを有している。第2の発光部232と第2の受光部235とは、第2の支持部231に設けられた第2の検出用溝233を挟んで互いに対向して配置されている。第2の検出用溝233には、第2の検出領域234が形成されている。第2の発光部232は、第2の検出領域234を通る光を発生する。第2の受光部235は、第2の発光部232から第2の検出領域234を通った光を受光する。
ID列15が第1の検出領域224を通るときには、第1の発光部222からの光が遮光部15aの位置で遮られて第1の受光部225に光が到達せず、第1の発光部222からの光が透光部15bの位置で通過して第1の受光部225に光が達する。これにより、第1の検出部22は、ID列15が第1の検出領域224を通るときにID列15での光の通過の有無を第1の受光部225によって検出することにより、光の通過の有無(光の通過量の変化)に応じて互いに異なる出力状態となる時系列信号をID信号として出力する。即ち、第1の検出部22は、ID列15が第1の検出領域224を通るときに、ID列15での遮光部15a及び透光部15bによる配列パターンに応じて出力状態が切り替わる時系列信号(即ち、ID列15での遮光部15aと透光部15bとの境界の位置で出力状態が切り替わる時系列信号)をID信号として出力する。
クロック列16が第2の検出領域234を通るときには、第2の発光部232からの光が遮光部16aの位置で遮られて第2の受光部235に光が到達せず、第2の発光部222からの光が透光部16bの位置で通過して第2の受光部235に光が達する。これにより、第2の検出部23は、クロック列16が第2の検出領域234を通るときにクロック列16での光の通過の有無を第2の受光部235によって検出することにより、光の通過の有無(光の通過量の変化)に応じて互いに異なる出力状態となる時系列信号をクロック信号として出力する。即ち、第2の検出部23は、クロック列16が第2の検出領域234を通るときに、クロック列16での遮光部16a及び透光部16bによる配列パターンに応じて出力状態が切り替わる時系列信号(即ち、クロック列16での遮光部16aと透光部16bとの境界の位置で出力状態が切り替わる時系列信号)をクロック信号として出力する。他の構成及び動作は実施の形態1と同様である。
このように、第1の検出部22及び第2の検出部23を光学方式の検出部としても、渦電流方式の検出部と同様の効果を得ることができる。
なお、上記の例では、透光部15b,16bが空間で構成されているが、第1及び第2の被検出プレート12,13に設けられた空間を埋めた有形部材を透光部15b,16bとしてもよい。この場合、透光部15b,16bとしての有形部材は、遮光部15a,16aよりも光を通しやすい材料(例えば透明のプラスチック等)で構成される。
また、上記の例では、遮光部15a,16aが金属材料で構成されているが、金属と異なる材料(例えば樹脂又はプラスチック等)で遮光部15a,16bを構成してもよい。
また、上記の例では、実施の形態1による第1及び第2の検出部22,23に光学方式の検出部が適用されているが、実施の形態2〜16による第1及び第2の検出部22,23に光学方式の検出部を適用してもよい。実施の形態16による第1及び第2の検出部22,23に光学方式の検出部を適用する場合には、遮光部15a,16aよりも光を通しやすい材料(例えば透明のプラスチック等)で透光部15b,16bとしての有形部材が構成される。
また、上記の例では、ID列15及びクロック列16のそれぞれの第1性質部が、光の通過を完全に遮る性質を持つ遮光部15a,16aとなっているが、これに限定されず、第1性質部と第2性質部とで光を通過させる度合いが互いに異なっており、第1性質部及び第2性質部のそれぞれを通過した光の受光量の区別が第1及び第2の受光部225,235で検出可能であれば、光の一部を通過させる性質を持つ部材を第1性質部として用いてもよい。
また、上記実施の形態10〜15では、実施の形態1による被検出体11及び検出器21が二重化されているが、実施の形態2〜9による被検出体11及び検出器21を二重化してもよい。また、被検出体11a,11b及び検出器21a,21bの数が2つずつとされているが、被検出体及び検出器の数をそれぞれ3つ以上としてもよい。
また、各上記実施の形態では、高抵抗部15b,16bに空間が形成されているが、高抵抗部15b,16bに形成されている空間に絶縁物(例えば樹脂又はプラスチック等)を充填してもよい。
また、ID列15及びクロック列16をかご2の移動方向について互いにずらす実施の形態3による構成を、実施の形態2、4〜6、8〜10、12〜17による被検出体11,11a,11bに適用してもよい。
また、第1及び第2の検出領域224,234をかご2の移動方向について互いにずらす実施の形態7による構成を、実施の形態2、4〜6、8〜10、12〜17による検出器21,21a,21bに適用してもよい。
また、第1及び第2の被検出プレート12,13に複数のパンチ穴43を形成してID列15及びクロック列16に高抵抗部15b,16bを設ける実施の形態6による構成を、実施の形態1〜4、7〜17による被検出体11に適用してもよい。また、実施の形態1〜16において、複数のパンチ穴43を形成して高抵抗部を設ける構成を、ID列15及びクロック列16の一方にのみ適用し、他方には貫通穴部(開口部)又はスリットを適用するようにしてもよい。
また、第1及び第2の被検出プレート12,13に矩形状の貫通穴部を設けた実施の形態5による構成を、第1及び第2の被検出プレート12,13が互いに平行に配置された実施の形態1、3、4、7〜14、16、17による被検出体11,11a,11bに適用してもよい。

Claims (16)

  1. 第1性質部とこの第1性質部と異なる性質を持つ第2性質部とを昇降路内の位置に対応する配列パターンで昇降体の移動方向へ並べて構成したID列が設けられている第1の被検出プレートと、第1性質部とこの第1性質部と異なる性質を持つ第2性質部とを昇降体の移動方向へ並べて構成したクロック列が設けられている第2の被検出プレートとを有し、上記昇降路内に設けられている被検出体、
    第1の検出領域が設けられ上記ID列が上記第1の検出領域を通るときに上記ID列での第1性質部と第2性質部との境界の位置で出力状態が切り替わる時系列信号をID信号として出力する第1の検出部と、第2の検出領域が設けられ上記クロック列が上記第2の検出領域を通るときに上記クロック列での第1性質部と第2性質部との境界の位置で出力状態が切り替わる時系列信号をクロック信号として出力する第2の検出部とを有し、上記昇降体に設けられている検出器、及び
    上記クロック信号の出力状態の切り替わりの位置で上記ID信号の出力状態を読み取ることにより、上記昇降路内での上記昇降体の位置を特定する処理部
    を備えているエレベータの位置検出装置。
  2. 上記ID列の上記第2性質部は、上記ID列の上記第1性質部よりも渦電流が発生しにくい性質を持ち、
    上記クロック列の上記第2性質部は、上記クロック列の上記第1性質部よりも渦電流が発生しにくい性質を持っており、
    上記第1の検出部及び上記第2の検出部のそれぞれは、渦電流方式の検出部である請求項1に記載のエレベータの位置検出装置。
  3. 上記ID列及び上記クロック列での上記第2性質部の少なくともいずれかに形成されている空間は、複数のパンチ穴である請求項2に記載のエレベータの位置検出装置。
  4. 上記ID列の上記第2性質部は、上記ID列の上記第1性質部よりも光を通しやすい性質を持ち、
    上記クロック列の上記第2性質部は、上記クロック列の上記第1性質部よりも光を通しやすい性質を持っており、
    上記第1の検出部及び上記第2の検出部のそれぞれは、光学方式の検出部である請求項1に記載のエレベータの位置検出装置。
  5. 上記第1の被検出プレート及び上記第2の被検出プレートは、互いに平行に配置されている請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のエレベータの位置検出装置。
  6. 上記第1の被検出プレート及び上記第2の被検出プレートは、上記昇降体の移動方向に沿った同一平面上で一体化されている請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のエレベータの位置検出装置。
  7. 上記第1の検出部及び上記第2の検出部は、一体化されている請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のエレベータの位置検出装置。
  8. 上記ID信号の出力状態が切り替わるタイミングと、上記クロック信号の出力状態が切り替わるタイミングとは、互いにずれている請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載のエレベータの位置検出装置。
  9. 上記ID列での上記第1性質部と上記第2性質部との境界の位置と、上記クロック列での上記第1性質部と上記第2性質部との境界の位置とは、上記昇降体の移動方向について互いにずれている請求項8に記載のエレベータの位置検出装置。
  10. 上記第1の検出領域及び上記第2の検出領域のそれぞれの位置は、上記昇降体の移動方向について互いにずれている請求項8に記載のエレベータの位置検出装置。
  11. 上記処理部は、上記昇降体の移動に応じた信号を出力するエンコーダからの情報に基づいて上記昇降体の移動方向を求め、求めた移動方向の情報、上記ID信号、上記クロック信号のそれぞれに基づいて、上記昇降路内での上記昇降体の位置を特定する請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載のエレベータの位置検出装置。
  12. 上記ID列及び上記クロック列のそれぞれの上端部には、上端識別部が設けられ、
    上記ID列及び上記クロック列のそれぞれの下端部には、下端識別部が設けられ、
    上記上端識別部と上記下端識別部とを比べると、上記昇降体の移動方向についての上記第1性質部の寸法、又は上記第1性質部と上記第2性質部との配列パターンが互いに異なっており、
    上記ID信号及び上記クロック信号のそれぞれには、上記上端識別部に対応する上端識別情報と、上記下端識別部に対応し上記上端識別情報と異なる下端識別情報とが含まれ、
    上記処理部は、上記上端識別情報及び上記下端識別情報に基づいて、上記昇降体の移動方向を特定する請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載のエレベータの位置検出装置。
  13. 上記昇降体の移動方向についての共通の位置には、複数の上記被検出体が設けられ、
    上記昇降体には、各上記被検出体に対応する複数の上記検出器が設けられ、
    上記処理部は、各上記検出器からの情報に基づいてエレベータの異常を判定する請求項1〜請求項12のいずれか一項に記載のエレベータの位置検出装置。
  14. 上記昇降体の移動方向についての共通の位置には、単一の上記被検出体が設けられ、
    上記昇降体には、上記被検出体に対応する複数の上記検出器が設けられ、
    上記処理部は、各上記検出器からの情報に基づいてエレベータの異常の有無を判定する請求項1〜請求項12のいずれか一項に記載のエレベータの位置検出装置。
  15. 上記クロック列の上記第1性質部及び上記第2性質部のそれぞれの寸法は、上記昇降体の移動方向についてすべて同じクロック幅になっており、
    各上記検出器は、上記昇降体の移動方向について互いに離して配置されており、
    各上記検出器の取付間隔は、上記クロック幅の1以上の整数倍になっている請求項14に記載のエレベータの位置検出装置。
  16. 各上記検出器のそれぞれの上記第1の検出部は、上記昇降体に設けられた共通の第1の支持部に設けられ、
    各上記検出器のそれぞれの上記第2の検出部は、上記昇降体に設けられた共通の第2の支持部に設けられている請求項14に記載のエレベータの位置検出装置。
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