JP2013019899A - エンコーダ用の目盛キャリア及びこの目盛キャリアを製造するための方法 - Google Patents

エンコーダ用の目盛キャリア及びこの目盛キャリアを製造するための方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013019899A
JP2013019899A JP2012154349A JP2012154349A JP2013019899A JP 2013019899 A JP2013019899 A JP 2013019899A JP 2012154349 A JP2012154349 A JP 2012154349A JP 2012154349 A JP2012154349 A JP 2012154349A JP 2013019899 A JP2013019899 A JP 2013019899A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carrier
scale
metal substrate
substrate
carrier body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012154349A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6172898B2 (ja
Inventor
Frank Alexander
アレクサンダー・フランク
Muller Joseph
ヨーゼフ・ミュラー
Affa Marcus
マルクス・アッファ
Heumann Martin
マルティーン・ホイマン
Guerche Robert
ローベルト・ゲールシュ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dr Johannes Heidenhain GmbH
Original Assignee
Dr Johannes Heidenhain GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dr Johannes Heidenhain GmbH filed Critical Dr Johannes Heidenhain GmbH
Publication of JP2013019899A publication Critical patent/JP2013019899A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6172898B2 publication Critical patent/JP6172898B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01DMEASURING NOT SPECIALLY ADAPTED FOR A SPECIFIC VARIABLE; ARRANGEMENTS FOR MEASURING TWO OR MORE VARIABLES NOT COVERED IN A SINGLE OTHER SUBCLASS; TARIFF METERING APPARATUS; MEASURING OR TESTING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01D5/00Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable
    • G01D5/26Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable characterised by optical transfer means, i.e. using infrared, visible, or ultraviolet light
    • G01D5/32Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable characterised by optical transfer means, i.e. using infrared, visible, or ultraviolet light with attenuation or whole or partial obturation of beams of light
    • G01D5/34Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable characterised by optical transfer means, i.e. using infrared, visible, or ultraviolet light with attenuation or whole or partial obturation of beams of light the beams of light being detected by photocells
    • G01D5/347Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable characterised by optical transfer means, i.e. using infrared, visible, or ultraviolet light with attenuation or whole or partial obturation of beams of light the beams of light being detected by photocells using displacement encoding scales
    • G01D5/34707Scales; Discs, e.g. fixation, fabrication, compensation

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

【課題】
本発明は、少なくとも一部が電気絶縁材料から成るキャリア本体1と金属基板3とを有するエンコーダ用の目盛キャリアに関する。測定目盛15が、キャリア本体1の第1表面10a上に設けられている。キャリア本体1の第1表面10aに対向している第2表面10bが、金属基板3に密接し、且つ、このキャリア本体1が、この金属基板3に不動に接合されている。
【解決手段】
補助本体2が、キャリア本体1に面さなかった基板3の表面32に接して、このキャリア本体1に対して平行に延在している。この補助本体2は、金属基板3の厚さDだけキャリア本体1から離れていて且つこの金属基板3に不動に接合されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、請求項1の上位概念に記載のエンコーダ用の目盛キャリア及び請求項14の上位概念に記載のこの目盛キャリアを製造するための方法に関する。
例えば、リニアエンコーダ用の(リニア)スケールとして又はロータリーエンコーダ用の目盛盤として構成され得るこのような目盛キャリアは、電磁誘導式の測定系で使用するために電気絶縁材料から製造されたキャリア本体を有する。割り当てられた走査ユニットによって電磁誘導式に走査すべき測定目盛が、当該キャリア本体の(第1)表面上に被覆されている。この測定目盛の少なくとも一部が、金属コーティング(銅層)として形成されている。
このような目盛キャリアを有する電磁誘導式回転角度センサが、例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第102008017857号明細書から公知である。
相対移動可能な2つの機械部品の位置を、他方の機械部品に対して固定された走査ユニットを用いて目盛キャリアの測定目盛を走査することによって測定できるようにするため、電磁誘導式エンコーダの目盛キャリアが、例えば工作機械に対して固定される。このため、目盛キャリアが、目盛キャリアを固定する機械部品の熱膨張係数又は機械によって加工すべき加工品の熱膨張係数に一致する熱膨張係数を有することが重要であり得る。当該部品(機械部品、加工品等)は、通常は金属、特に鋼から成る。その結果、目盛キャリアの熱膨張係数は、該当する金属(鋼)の熱膨張係数に可能な限り一致させなければならない。
このため、スケールの、プリント回路基板から構成されるキャリア本体を金属基板に不動に接合させることが、米国特許出願公開第2004/0211078号明細書から公知である。金属基板の熱膨張係数が、生じる目盛キャリアの熱膨張係数に対して決定されている。この場合、金属基板の熱膨張係数が、所定の設定値をとるように、この金属基板が選択される。
ドイツ連邦共和国特許出願公開第102008017857号明細書 米国特許出願公開第2004/0211078号明細書
本発明の課題は、冒頭で述べた種類のエンコーダ用の目盛キャリアをさらに改良することにある。
この課題は、本発明により、請求項1に記載の特徴を有する目盛キャリアを提供することによって解決される。
当該目盛キャリアによれば、キャリア本体の、第1表面に対向する第2表面が、金属基板に密接し、前記キャリア本体(の第2表面)が、前記金属基板に不動に接合されていて、(例えば、絶縁材料から成る)補助本体が、前記金属基板の、前記キャリア本体に面さない側面に対してさらに形成されていて、前記補助本体は、前記金属基板の、前記キャリア本体に面さない側面の前方で、このキャリア本体に対して平行に延在し、同様に前記金属基板に対して密接し、この金属基板に接合されていることが提唱されている。すなわち、測定目盛のキャリア本体と追加の補助本体とが、(目盛キャリアの金属要部としての)金属基板の両側に配置されていて、このときにこの金属基板の厚さだけ互いに離れている。これによって、生じる目盛キャリアの対称な横断面構造が実現され得る。
補助本体が、キャリア本体と同じ機械特性に少なくとも近い機械特性を有するように、この補助本体の材料及びその厚さが選択され得る。−バイメタル効果によって引き起こされる−キャリア本体の歪みが、当該補助本体を設けることによって矯正される。この補助本体から生じる当該利点は、プレス工程時の入熱にもかかわらず、反りが発生しないことによって、既に目盛キャリアの製造時に認識可能に発生する。目盛キャリアを位置を測定するために使用する場合でも、本発明は、高い測定精度及び良好な再現性を達成する点で優れている。何故なら、周囲条件、特に温度又は湿度が変化しても、当該目盛キャリアは、その形を維持するからである。
この場合、金属基板とキャリア本体と補助本体とによって形成された目盛キャリアの熱膨張係数が、主にこの金属基板の熱膨張係数によって決定されるように、この金属基板の厚さが選択されていて、且つ、測定目盛のキャリア本体と対向して配置された補助本体とによる(不動の)接合の種類が選択されている。すなわち、生じる目盛キャリアの熱膨張係数は、金属基板の熱膨張係数から最大で10%だけ相違しなければならない。
当該両熱膨張係数の違いを補正するため、一方では金属基板のばね定数と他方ではキャリア本体及び補助本体のばね定数との十分に大きい比が得られるように、特に金属基板の厚さを選択する必要がある。式にしたがえば、ばね定数Dが、測定方向の目盛キャリアの長さLに対するヤング率Eと横断面積Aとの積によって決定される。すなわち、D=E×A/L;A=B×dである。この場合、B及びdはそれぞれ、目盛キャリアのそれぞれの構成要素の幅及び厚さである。基板とキャリア本体と補助本体とに対する幅及び測定方向の長さが等しい場合、金属基板のばね定数は、この金属基板のヤング率とこの金属基板の厚さとからの積になる。その一方で、キャリア本体及び補助本体のばね定数は、使用された絶縁材料(プリント回路基板用材料)のヤング率と当該両本体から生じる厚さとからの積になる。
当該金属基板の厚さは、例えば0.2mm〜1.0mm、特に0.3mm〜0.6mmである。また、キャリア本体(及び、同時に好ましくは補助本体も)の厚さは、例えば0.10mm〜0.20mm、特に約0.125mmである。
目盛キャリアの対称な構成に対しては、特に
−補助本体が、キャリア本体と同じ材料から成り、及び/又は
−補助本体が、キャリア本体と同じ厚さ(基板の延在面に対して垂直方向の長さ)を有し、及び/又は
−補助本体が、キャリア本体と同じ面積を金属基板に沿って有することが提唱され得る。
この場合、当該両本体が、金属基板によって形成された平面に対する鏡像構造に起因して互いに上下に積層可能であるように、特に補助本体が、金属基板の延在平面に対して垂直方向にキャリア本体に対向しているように、この補助本体が、好ましくはこのキャリア本体に対向して配置されている。
キャリア本体用の(同時に、好ましくは、さらに補助本体用の)材料としては、プリント回路基板用材料が適している。このプリント回路基板用材料は、例えばキャリア用材料(例えば、ガラス繊維)と例えばDURAVER(登録商標)、ISOLA社のE級104のような樹脂(例えば、エポキシ樹脂)とから成る。このDURAVER(登録商標)は、より少ない脆性の樹脂マトリックスを有し、それ故にプレス工程後に金属基板に対して確実に付着され得る。可能な代替材料は、ISOLA社のプリント基板材料のIS410である。
当該金属基板は、好ましくは、例えば磁性鋼のような強磁性材料、特に軟磁性材料から成り、例えば板材として形成され得る。位置測定系内で生じる磁気回路の磁気抵抗が、当該金属基板の透磁率によって低減される。このことは、測定目盛に割り当てられた走査ユニットの受信巻線中の電磁誘導を増大させる。完全に絶縁材料から成る目盛キャリアと比べると、信号が、約35%だけ増大され得る。
本発明のその他の構成によれば、キャリア本体は(及び、同時に、好ましくは、補助本体も)、少なくとも2層に構成されている。この場合、キャリア本体の一方の層が、金属基板に面さない当該一方の層の表面に測定目盛を有する。さらに、このキャリア本体の、この金属基板に面する他方の層が、この金属基板に密接し且つ適切な方法でこの金属基板に不動に接合されている。これによって、金属基板とキャリア本体との間の付着を強くすることができ、確実な不動の接合を抵抗する。特に、金属基板に面さないキャリア本体の表面に対する測定目盛の(エッチングによる)製造時に、キャリア本体の少なくとも一部が金属基板から剥離しうるといった危険が低減される。
金属基板とキャリア本体との間(及び、同時に、好ましくは、金属基板と補助基板との間)が、プレス工程によって接合され得る、つまり好ましくはプレス工程だけによって、すなわち特に例えば接着剤のような追加の独立した接合剤を使用することなしに接合され得る、すなわち一方ではキャリア本体(及び、好ましくは、さらに補助本体)と他方では金属基板との間に追加の接着層を挿入するなしに接合され得る。例えば、金属基板との不動の付着接合をプレス工程時に引き起こす材料、特にプリント回路基板用材料が、キャリア本体(及び補助本体)に対して使用されることによって、当該接合を実現することができる。プリント回路基板用材料としては、特にいわゆるプレプレグ材(「予め含浸された繊維(preimpregnated fibres)」、ドイツ語では、vorimpraegnierte Fasern)、すなわちキャリア材と樹脂とから成る材料が適している。キャリア材は、繊維、特にガラス繊維である。樹脂は、デュロプラスチック製の合成樹脂、特にエポキシ樹脂である。
本発明のその他の構成によれば、目盛キャリアが、この目盛キャリアの金属基板を介して支持構造体に対して固定されている。この場合、支持構造体の熱膨張係数と金属基板の熱膨張係数とが少なくとも一致するように、当該支持構造体及び金属基板が選択されている。このとき、支持構造体に固定された目盛キャリアを有するこの支持構造体を、この目盛キャリアを有するエンコーダが装着されなければならない機械に取り付けることができる。
金属基板を介した目盛キャリアと支持構造体との間の接合が、特に溶接によって実施され得る、つまり別々に互いに離れた複数の溶接位置(溶接点)で実施され得る。
このため、キャリア本体又は補助本体は、当該金属基板の、溶接点が位置決めされなければならない局所的な位置に沿って除去されていて、溶接工程時に、金属基板と支持構造体との間を電気伝導性に接合させる。
本発明にしたがって形成されたスケールを有するエンコーダが、請求項13に記載されている。この場合、測定目盛を電磁誘導式に走査するための走査ユニットが、本発明のスケールに付加される。この場合、当該走査ユニットは、好ましくは交番電磁場を生成するための励磁ユニットと測定目盛によって位置に応じて変調された交番電磁場を検出するための検出ユニットとを有する。特に、この励磁ユニットは、少なくとも1つの扁平な励磁巻線によって形成され、検出ユニットは、少なくとも1つの扁平な走査ユニットによって形成される。
目盛キャリアを製造する方法、つまりキャリア本体(及び、同時に、好ましくは、補助本体)を金属基板と一緒にプレスすることによって目盛キャリアを製造する方法が、請求項14に記載の特徴によって特徴付けられている。本発明の方法の好適なその他の構成は、請求項14に従属する請求項に記載されている。
エンコーダの目盛キャリアの横断面図である。 支持構造体上に配置され且つ固定されているエンコーダの目盛キャリアの平面図である。 図2の配置の横断面図である。 図2及び3による配置用の目盛キャリアの製造時の断面図である。 測定目盛とこの測定目盛を走査するための走査ユニットとを有する目盛キャリアを備えたエンコーダの概略図である。
本発明のその他の詳細及び利点を、以下の実施の形態の説明で図面に基づいて説明する。
図5は、ここでは例示的にリニアエンコーダとしての電磁誘導式エンコーダの投影図である。
このエンコーダは、ここでは長手方向に延在したスケールとしての目盛キャリアTと走査ユニットEとを有する。電磁誘導式に走査可能な測定目盛15が、当該スケール上に設けられている。位置を測定できるようにするため、測定目盛15が、走査ユニットEによって電磁誘導式に走査可能である。目盛キャリアTが、基板3を有する。キャリア本体1が、この基板3の一方の表面上に配置されていて、補助本体2が、この基板3に対向する表面上に配置されている。測定目盛15、キャリア本体1上に被覆されている。この測定目盛15は、実施された構造化にしたがって(目盛キャリアの延在方向Rに対応する)測定方向に沿って互いに間隔をあけた複数の目盛要素150を形成する。例えば、銅、アルミニウム、銀、金又はこれらの金属を含有する合金のような、高い電気伝導性を呈する金属が、測定目盛15用の金属として使用される。この測定目盛15のために使用された金属は、好ましくは強磁性でない。この場合、オプションにより、当該測定系は、相対移動可能な2つの部材の位置の変化が検出可能であるインクリメンタル式の測定系として構成され得るか又は相対移動可能な2つの部材の位置が絶対位置情報によって特徴付け可能であるアブソリュート式の位置測定系として構成され得る。
図5中に示された種類のエンコーダの使用では、一方では測定目盛15を有する目盛キャリアTと他方では走査ユニットEとがそれぞれ、相対移動可能な2つの部材、例えば工作機械の機械部品ごとに対して固定される。その結果、当該相対移動可能な両部材の位置が、目盛キャリアTの測定目盛15に対する走査ユニットEの位置を測定することによって検出可能である。
測定目盛15は、この例では互いに間隔をあけて測定方向(延在方向R)に周期的に連続する電気伝導性の複数の目盛要素150から構成される。この示された例では、これらの目盛要素150が扁平であり且つ長方形に形成されている。しかし、これらの目盛要素は、その他の形、例えば円形又は三角形でもよい。さらに、目盛要素150の完全な形は必要でない。1つの目盛要素が、閉じられている巻線として形成されてもよい。走査ユニットEによって形成される励磁場に対して作用する渦電流が、1つの目盛要素150内ごとに発生し得ることが重要である。
目盛キャリアTとの協働時の当該電磁誘導式の走査の機能を説明するため、走査ユニットEは、図5中では概略的に示されている。走査ユニットEは、少なくとも1つの励磁ユニットを特に扁平な励磁巻線4として有する。交番励磁場が、目盛要素150の領域内で発生されるように、励磁電流が、制御ユニット41からこの励磁巻線4に供給される。この励磁電流は、例えば数MHzの周波数である。励磁巻線4が、連続して(対向している)目盛要素150内に可能な限り均質な電磁場を形成するように、この励磁巻線4が3次元的に配置されている。
さらに、走査ユニットEは、少なくとも1つの検出ユニットを特に扁平な走査巻線5として有する。可能な限り均質な電磁場の変化が、走査巻線5の領域内で発生されるように、励磁巻線4が構成されて3次元的に配置されている。このため、走査巻線5は、励磁巻線4内に存在する。励磁巻線4によって発生した励磁場が、目盛要素150内に渦電流を発生させる。当該渦電流は、当該励磁場に対抗する逆磁場として作用する。電気伝導性の目盛要素150に対する当該相対位置に応じて電磁誘導される電圧が、走査巻線5に割り当てられた励磁場に基づいてこの走査巻線5中に電磁誘導される。目盛要素150が、励磁場に位置に応じて影響するように、この目盛要素150が、測定方向に、すなわち目盛キャリアTの延在方向Rに3次元的に配置されている。すなわち、励磁巻線4が、測定方向(延在方向R)に沿った目盛要素150の相対位置に応じて走査巻線5に電磁誘導式に結合されている。交番電磁場が、目盛要素150によって測定方向の位置に応じて変調される。これによって、走査巻線5中で電磁誘導された電圧も、位置に応じて変化する。少なくとも1つの走査巻線5中で電磁誘導された電圧が、評価ユニット51に印加される。この評価ユニット51は、当該印加から位置に応じた電気信号を生成する。
1つの共通のキャリア6上に被覆されたランドパターンとしての励磁巻線4及び走査巻線5の配置が特に有益である。図5中に概略的に示されたように、これらのランドパターンは、キャリア6の側面上に配置されている。この側面は、測定目盛15に、すなわち連続する目盛要素150に僅かな走査間隔で対向している(すなわち、測定目盛に面している)。キャリア6は、例えばプリント回路基板として形成され得る。この場合、目盛キャリアTの目盛要素150は特に、励磁巻線4及び走査巻線5が延在する平面に対して平行に指向されている平面内に配置されている。
互いに移相している複数の走査信号、例えば90°だけ互いに移相している走査信号を生成するため、通常は、互いに移相させた複数の走査巻線が、走査ユニットE内に設けられている。見やすさの理由から、この構成は、図5中に示されていない。
以下に、目盛キャリアTの可能な構成を図1〜3に基づいて説明し、さらに、このような目盛キャリアの製造時の方法ステップを図4に基づいて説明する。
図1は、図5中に示された種類の目盛キャリアTの実施の形態の横断面図である。目盛キャリアTは、キャリア本体1を有する。測定目盛15が、金属コーティング(銅層)としてこのキャリア本体1上に設けられている。適切な目盛構造体が、この銅層で形成されている。
キャリア本体1は、例えばDURAVER(登録商標)、ISOLA社のE級104のような、絶縁材料、特にプリント配線基板から構成される。
キャリア本体1は、−図1の紙面に対して垂直に−測定方向と記された方向Rに沿って(直線状に)延在する。その結果、図5中に示されたように、付設された走査ユニットを用いて同様にこの測定方向に延在するキャリア本体1上の測定目盛15を走査することによって、リニア測定が実施され得る。この代わりに、図1中に示された横断面は、角度測定系の目盛円盤の断面でもよい。この角度測定系の場合、角度測定を可能にするため、キャリア本体1とこのキャリア本体1上に配置された測定目盛15とが一緒に、1つの円軌道に沿って延在する。ロータリーエンコーダとしての電磁誘導式エンコーダの構成に対しては、例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第102008017857号明細書を参照のこと。
既に図5に基づいて説明したように、エンコーダを稼働させるための測定目盛15を有するキャリア本体1を相対移動する2つの部材のうちの一方の部材、特に工作機械の機械部品に固定することが必要である。この場合、目盛キャリアTの熱膨張係数を対応する機械部品又は加工品の熱膨張係数に可能な限り一致させることが常に好ましい。特に機械部品は、通常は金属材料、特に鋼から構成されるので、目盛キャリアTが、専ら絶縁材料、特にプリント回路基板用材料から成るキャリア本体1によって構成された場合は、当該要求の一部が充足しがたい。
むしろ、キャリア本体1は、金属材料、特に鋼から成る基板3上に配置されている。当該金属は、所定の望ましい熱膨張係数を有する、すなわち目盛キャリアTを配置しなければならない機械部品又は加工すべき加工品の熱膨張係数に対して有益な熱膨張係数を有する。
このため、測定目盛15が延在するキャリア本体1の1つの表面10aに面さないで対向している1つの表面10bが、基板3の表面31上に配置されている。この表面31は、キャリア本体1及び測定目盛15と一緒に(図1の紙面に対して垂直に)測定方向に延在する。キャリア本体1と基板3との間を不動に接合するため(その結果、基板3の熱膨張係数が、測定目盛15を有するキャリア本体1の熱膨張も同時に決定する)、キャリア本体1が、基板3と一緒に熱プレスされている。その結果、付着接合が、目盛キャリアTのこれらの両構成要素1,3間に存在する。
当該接合部分の十分に大きい付着強度を得るため、好ましくは樹脂成分を含有する材料が使用されて、樹脂成分を介した熱プレス時に、基板3に不動に付着接合させる。これによって、キャリア本体1と基板3との間の接合時に、追加の接着剤、特にキャリア本体1と基板3との間に提供される追加の接着剤層が省略され得る。
適切な樹脂は、例えば上述したプリント回路基板用材料、つまりデュロプラスチック製の合成樹脂マトリックスとしてのDURAVER(登録商標)、ISOLA社のE級104である。
キャリア本体1と基板3との間の付着接合をさらに改良するため、この実施の形態では、キャリア本体1が、多層に、特に2層に構成されている。この場合、キャリア本体1の第1層11が、測定目盛15を有する表面10aを決定し、キャリア本体1の第2層12が、この表面10aに面さないで対向している表面10bを決定する。キャリア本体1が、この表面10bを介して基板3に隣接している(また、この実施の形態では、基板3に接合されている)。
キャリア本体1の少なくとも2層の構成によって、(エッチングによる)測定目盛15の製造時に、キャリア本体1と基板3との間の接合部分の一部が剥離することを阻止することができる。
(特に基板3に対する)目盛キャリアTの可能な限り対称な構成を得るため、好ましくは1つの補助本体2が、基板3の延在面に対して垂直方向にキャリア本体1に対向しているように、この補助本体2が、キャリア本体1及び測定目盛15に面さない基板3の表面32に対して配置されている。
補助本体2は、好ましくはキャリア本体1と同じ材料から成る。さらに、補助本体2は、キャリア本体1と同じ厚さ2*d(目盛キャリアTの延在面に対して垂直方向の長さ)を有し得、好ましくはキャリア本体1と同じ面積を目盛キャリアT又は基板3の延在面に沿って有し得る。
さらに、補助本体2は、好ましくは−キャリア本体1と同様に−特に基板3から離れた層21とこの基板3に隣接する層22とによって多層に構成されている。層21は、基板3に面さない表面20aを決定する。層22は、表面20bを介して基板3に面した表面32に接触している(また、表面32を介して基板3に接合されている)。
基板3との補助本体2の当該接合は、同様に付着接合部分として製造され得、(好ましくは追加の接着剤を使用することなしに)特にプレス工程によって構成され得る。
例えば、目盛キャリアTを配置して固定しなければならない機械部品としての部品の熱膨張係数又は加工品の熱膨張係数に可能な限り一致する目盛キャリアTの熱膨張係数を保証するため、基板3の材料が選択されている。好ましくは、基板3の材料は、強磁性材料である。これによって、測定信号が増幅され得る。この場合、基板3は、金属板として形成され得る。
位置測定用の目盛キャリアTを固定しなければならない当該部材は、特に機械部品としては通常は鋼から成るので、したがって、基板3も、鋼から製造され得る、つまり上述したように好ましくは磁性鋼から製造され得る。
当該両熱膨張係数の違いを補正するため、一方では基板3のばね定数と他方ではキャリア本体1及び補助本体2のばね定数との十分に大きい比が得られるように、特に基板3の厚さDを選択する必要がある。このため、目盛キャリアTの希望通りの熱膨張係数が得られるように、一方では基板3の熱膨張係数と他方ではキャリア本体1及び補助本体2の熱膨張係数との差に応じて、当該両ばね定数の比が調整され得る。換言すれば、例えば、キャリア本体(及び補助本体)の原材料の熱膨張係数を基板の熱膨張係数の近くに保持するためには、当該原材料の、基板と比較してより大きい熱膨張係数が、基板の、キャリア本体(及び補助本体)と比較して相当により大きいばね定数を必要とする。このため、基板のヤング率及び/又は厚さを相当に大きくする必要がある。
したがって、結果として、−キャリア本体1、基板3及び補助本体2を有する−完成した目盛キャリアTが、基板3の熱膨張係数によってほぼ決定される熱膨張係数を有するように、−一方では基板3並びに他方ではキャリア本体1及び補助本体2用に使用された材料及び当該材料のヤング率を考慮して−基板3の厚さDを選択する必要がある。
この場合、目盛キャリアTのそれぞれの構成要素1,2,3のばね定数が、測定方向(延在方向R)の長さに対するヤング率Eと横断面積Aとの積によって決定されることに留意する必要がある。したがって、一般に、D=E×A/L;A=B×dである。この場合、B及びdはそれぞれ、目盛キャリアTのそれぞれの構成要素の幅及び厚さである。基板3、キャリア本体1及び補助本体2に対する幅B及び測定方向の長さLは等しいので、金属層3のばね定数は、この金属層3のヤング率とこの金属層3の厚さDとからの積になる。その一方で、キャリア本体1及び補助本体2のばね定数は、使用された絶縁材料(プリント回路基板用材料)のヤング率と当該両本体1,2から生じる厚さとからの積になる。その結果、基板3の熱膨張係数が、目盛キャリアTの当該複数の熱膨張係数の全体に対して決定されている点が重要である。それ故に、一方では基板3の弾性係数と他方ではキャリア本体1及び補助本体2との比が重要である。
同じ幅と測定方向(目盛キャリアTの延在方向R)の同じ長さとを有する複数の個別層から成る結合体から発生する熱膨張係数αが得られる:
Figure 2013019899
=層iのヤング率[N/mm]、d=層iの厚さ[mm]及びα=層iの熱膨張係数[1/K]
基板のヤング率と厚さDとの積並びにキャリア本体1及び補助本体2のヤング率と生じる厚さ4*dとの積から成る係数として表された、当該複数の個別層の同じ幅で且つ測定方向の同じ長さのときの、当該複数のばね定数の比が大きい値の場合は、目盛キャリアTの熱膨張係数が、主に基板3の熱膨張係数によって決定される。
上記のばね定数の除算式は、好ましくは5より大きく、特に10より大きい。この除算式は、例えばキャリア本体1用のプレプレグ材を、13μ/Kの熱膨張係数を呈する上記のDURAVER(登録商標)、ISOLA社のE級104として使用した場合に成立可能である。
キャリア本体1及び補助本体2つまり詳しくは当該複数の層11,12;21,22が、DURAVER(登録商標)、ISOLA社のE級104から成る。この場合、これらの個別層11,12,21,22はそれぞれ、例えば最初の状態では0.075mmの厚さdを有し、プレスされた状態では0.063mmの厚さdを有する。したがって、キャリア本体1の厚さ2*d及び補助本体2の厚さ2*dはそれぞれ、約0.126mmになり、その結果として生じる当該両本体1,2の厚さ4*d(全体の厚さ)は、約0.252mmである。
キャリア本体1用の上記の材料(及び補助本体2)のヤング率は、約23kN/mmである。その結果、5.8kN/mmの値が、ヤング率と生じる厚さ4*dとから成る積に対して得られる。そして、熱膨張係数は、13μ/Kである。
さらに、基板3に対しては、通常は、例えば組成X6Cr17、すなわちクロムを含有するフェライト系特殊鋼による材料番号1.4016の磁性鋼の板が、合金成分として使用される。当該フェライト系特殊鋼は、220kN/mmのヤング率を有し、したがって当該ヤング率と厚さDとから成る積に対して約0.44mmの(表面処理後の)基板の厚さDの場合に、96.8kN/mmの値をとる。さらに、基板3の上記の材料の熱膨張係数は、約10μ/Kである。
この構成の場合、厚さD/4*dの比(除算式)は、1.75であり、対応するヤング率の比(除算式)は、9.57である。当該両比から、キャリア本体1及び補助本体2から生じる(全体の)ばね定数に対する基板3のばね定数の比(除算式)に対して、値16.7が、(同じ幅及び測定方向の同じ長さの前提条件の下で)得られる。
この場合、目盛キャリアTから生じる熱膨張係数は、10.17μ/Kである。したがって、当該目盛キャリアTの熱膨張係数は、基板3の熱膨張係数と2%未満だけ相違する。同時に、当該目盛キャリアTの熱膨張係数は、キャリア本体1(及び補助本体2)の熱膨張係数より実質的に小さい。当該キャリア本体1(及び補助本体2)の熱膨張係数は、基板3の熱膨張係数より約30%だけ大きい。
以上により、0.3mm〜0.6mmの基板の厚さDの場合の当該例によれば、目盛キャリアTから生じる熱膨張係数が、2.5%〜1.3%だけ基板3単体の熱膨張係数と相違する。この場合、基板3のばね定数とキャリア本体1及び補助本体2のばね定数とからの除算式として定義された上記のばね定数の所定の比は、11〜23の範囲内にある。
基板3の厚さDをさらに増大させると、基本的には、生じる熱膨張係数は、基板3の熱膨張係数にさらに近似され得る。確かに、基板3の規定した厚さを超えると、複数の目盛キャリアTの製造工程時の取り扱い及びそれに続く分割工程時の取り扱いが著しく困難になる程度に、これらの目盛キャリアを分割工程によって1つのブランク(半製品)から製造するこのブランクの重量が重くなる。
既に説明したように、キャリア本体1が−及び好ましくは同様に補助本体2も−、プレス工程によって基板3に対して固定される。その結果、当該それぞれの本体1,2と基板3とが付着接合される。このとき、結果として、この基板3は、目盛キャリアTの要部を形成する。このとき、特に、当該それぞれの本体1,2を基板3に接合させるための例えば追加の接着剤のような追加の接合剤の使用が省略され得る。
当該プレス工程又は被覆工程が、熱間工程として実施される。すなわち、当該それぞれの本体1,2が、加圧及び上昇した温度の下で基板3と一緒にプレスされる。この場合、当該温度は、好ましくはキャリア本体1(及び補助本体2)用に使用された材料のガラス転移温度の上にある。この例では、例えば190℃の温度が好ましい。当該プレス工程の場合、当該本体1,2のプリント回路基板用材料中で固化される樹脂が液化され、この樹脂が、当該それぞれの1,2と基板3との間を付着接合させるために使用される。この付着接合を改良するため、基板3の表面がざらざらにされ得る、特にエッチングされ得る。
キャリア本体1(及び補助本体2)を基板3に接合させることは、1つのブランクで実施され得る、すなわち最初に一緒に製造された複数のキャリア本体Tの分割工程前に実施され得る。この場合、測定目盛15を形成するために使用された金属層(銅層)の目盛付け、露光及びエッチングが、このブランクで同様に実施され得る。これらの工程の実施に引き続いて初めて、分割工程が実施される。この場合、この分割工程は、通常の公知の製造工程である。
図2及び3は、図1中に示された種類の、測定目盛15付きのキャリア本体1と基板3とこのキャリア本体1に面さない基板3の側面上に設けられている補助本体2とを有する 目盛キャリアTを平面図及び横断面図で示す。
目盛キャリアTを支持構造体Sに対して取り付けることは、例えば位置を測定するための目盛キャリアTが配置されなければならない工作機械の外側で実施され得る。引き続き、支持構造体Sが、例えばねじ止めによって対応する機械部品又はその他の部品に対して固定されることによって、目盛キャリアTが、当該対応する機械部品又はその他の部品に対して配置される。
この場合、支持構造体Sの熱膨張係数が、目盛キャリアTの基板3の熱膨張係数つまり目盛キャリアTの全体から生じる熱膨張係数に可能な限り一致するように、当該支持構造体Sの熱膨張係数を選択する必要がある。支持構造体Sは、特に鋼製でもよく、対応する鋼が、基板3用の材料として使用され得る。
この場合、目盛キャリアTが、工作機械等に対して固定される時に、支持構造体Sが、当該工作機械等内に既に組み込まれていることも可能である。
支持構造体Sは、工作機械自体の直接の構成要素でもよい、例えば1つの機械の一構成要素として形成されてもよい。
支持構造体Sが、目盛キャリアT及び測定目盛15の延在方向Rに沿って延在していて、収容体Aを目盛キャリアTの外側の輪郭に適合されている凹部として有することが、図2及び3に基づいて明らかである。その結果、この実施の形態では、目盛キャリアTのうちの補助キャリア2と基板3の一部とが、支持構造体Sの収容体A内に配置され得る。
当該目盛キャリアTは、支持構造体Sの互いに間隔をあけた複数の固定位置Bで固定される。これらの固定位置Bは、目盛キャリアTの延在方向Rに対して垂直方向に測定目盛15の両側に(対になって)設けられている。すなわち、これらの固定位置Bは、目盛キャリアTの延在方向Rに沿って互いに間隔をあけた複数の点に対して設けられている。
特にこれらの固定位置Bはそれぞれ、目盛キャリアTの両端部側に対して設けられ得る。さらに、これらの固定位置Bはそれぞれ、延在方向R、すなわち測定方向の目盛キャリアTの長さに応じてこの目盛キャリアTの当該両端部側間の適切な位置に対して設けられ得る。図2中では当該両端部側のうちの片方の端部側(左の端部側)だけが認識可能である。
目盛キャリアTは、主に溶接によって支持構造体Sに対して固定される。つまり、具体的には、この実施の形態では、互いに離れた固定位置Bがそれぞれ、溶接位置として形成されていることによって、目盛キャリアTは、支持構造体Sに対して固定される。目盛キャリアTが、これらの固定位置Bで支持構造体Sに接合されている。目盛キャリアT,詳しくはこの目盛キャリアTの基板3と支持構造体Sとの間の溶接接合が、これらの溶接位置に存在する。この場合、溶接位置である固定位置Bは、ここでは溶接点として形成されている。すなわち、一方では目盛キャリアT又は基板3と他方では支持構造体Sとの間の当該接合は、上記のそれぞれの固定位置Bで点溶接によって実施される。この場合、これらの溶接点の直径は、例えば約1mmの範囲内にある。
目盛キャリアTと支持構造体Sとが、基板3を介して溶接接合され得るように、電気伝導性の接合部分が、基板3と支持構造体Sとの間に作製されなければならない。このため、支持構造体Sに接触可能である基板3の一部が、少なくとも固定位置Bにおいてキャリア本体1又は補助本体2の材料で覆われていないように、目盛キャリアTが構成されている。このため、例えば、(所定の位置の)キャリア本体1及び補助本体2の材料を基板3から除去することが提唱され得る。以下に、当該除去を図4に基づいてさらに詳しく説明する。
図2及び3中に示された支持構造体Sに対する目盛キャリアTの配置には、接合時の実質的な加温なしの固定位置Bに対する接合部分が局所的に特定されて作製され得、このときに、非常に安定した接合が提供されるという利点がある。
(溶接による接合部分を予め準備するため、)キャリア本体1及び補助本体2の材料は、様々な方法で、例えば研磨切断によって基板3から除去され得る。
図4は、キャリア本体1と補助本体2との双方の材料を基板3から局所的に除去して、図3中に示されたように、基板3の当該除去によって露出された位置で、支持構造体Sとの直接の接合を可能にするための配置を示す。
図4によれば、キャリア本体1及び補助本体2の材料は、対応する1つの大きい基板上に一緒に製造された複数の目盛キャリアTの分割工程時に除去されなければならない。
この場合、第1ステーション100が設けられている。補助本体2の材料が、この第1ステーション100で研磨要素102によって除去される。
別の(第2)ステーション200が、目盛キャリアTを分割して(同時に)目盛キャリア1の材料を除去するための分割要素201(例えば研磨切断機としての分離要素)を有する。
明らかに、図4中に示された配置と違って、キャリア本体1の材料が、任意の独立したフライスによって除去され、補助本体2の材料が、分割工程時に除去されることが提唱され得る。さらに、目盛本体1及び補助本体2のそれぞれの材料の除去は、目盛キャリアTの分割工程と完全に独立して実施してもよい。
1 キャリア本体
2 補助本体
3 基板
4 励磁巻線
5 走査巻線
6 キャリア
10a 第1表面
10b 第2表面
20a 表面
20b 表面
11 第1層
12 第2層
15 測定目盛
21 層
22 層
31 表面
32 表面
41 制御ユニット
51 評価ユニット
100 第1ステーション
102 研磨要素
150 目盛要素
200 第2ステーション
201 分割要素
T 目盛キャリア
B 固定位置
S 支持構造体
R 延在方向
A 収容体
E 走査ユニット
D 厚さ

Claims (17)

  1. 電気絶縁材料から形成されたキャリア本体(1)と、
    電磁誘導式に走査可能な測定目盛(15)が設けられている前記キャリア本体(1)の第1表面(10a)と、
    前記キャリア本体(1)の、前記第1表面(10a)に対向している第2表面(10b)が隣接し、且つ前記キャリア本体(1)に不動に接合されている金属基板(3)とを有するエンコーダ用の目盛キャリアにおいて、
    前記金属基板(3)に密接している補助本体(2)が、前記キャリア本体(1)に面さなかった前記金属基板(3)の表面に接して、前記金属基板(3)に不動に接合されている前記キャリア本体(1)に対して平行に延在することを特徴とする目盛キャリア。
  2. 前記補助本体(2)は、前記キャリア本体(1)と同じ材料から成ることを特徴とする請求項1に記載の目盛キャリア。
  3. 前記補助本体(2)は、前記キャリア本体(1)と同じ厚さ(2*d)を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の目盛キャリア。
  4. 前記目盛キャリア(1)は、プリント回路基板用材料から成ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の目盛キャリア。
  5. 前記金属基板(3)は、前記目盛キャリア(T)の熱膨張係数が主に前記金属基板(3)の熱膨張係数によって決定され、特に前記目盛キャリア(T)の熱膨張係数が前記金属基板(3)の熱膨張係数から10%未満だけ相違する厚さ(D)を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の目盛キャリア。
  6. 前記金属基板(3)の厚さ(D)は、0.2mm〜1mm、特に0.3mm〜0.6mmであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の目盛キャリア。
  7. 前記金属基板(3)は、強磁性材料から成ることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の目盛キャリア。
  8. 前記金属基板(3)は、特に合金の成分としてのクロムを含有する強磁性の特殊鋼によって形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の目盛キャリア。
  9. 前記キャリア本体(1)は、少なくとも2層に形成されていて、一方の層(11)が、前記測定目盛(15)を有し、他方の層(12)が、前記金属基板(3)に密接していることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の目盛キャリア。
  10. 前記キャリア本体(1)及び前記補助本体(2)が、樹脂を含有するプリント回路基板用材料によって形成されていること、及び、このキャリア本体(1)及びこの補助本体(2)が、前記金属基板(3)と一緒にプレスされる結果、このキャリア本体(1)及びこの補助本体(2)が、前記樹脂によって前記金属基板(3)に対して付着することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の目盛キャリア。
  11. 前記目盛キャリア(T)は、前記金属基板(3)を介して支持構造体(S)に対して固定されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の目盛キャリア。
  12. 前記目盛キャリア(T)は、前記金属基板(3)を介して互いに間隔をあけた複数の溶接位置(B)で前記支持構造体(S)に接合されている特徴とする請求項11に記載の目盛キャリア。
  13. 電磁誘導式に走査可能な測定目盛(15)を有する目盛キャリア(T)と、
    前記目盛キャリアを電磁誘導式に走査するための走査ユニット(E)とを備える、相対移動可能な2つの物体の位置を測定するためのエンコーダにおいて、
    請求項1〜12のいずれか1項に記載の目盛キャリア(T)が設けられていることを特徴とするエンコーダ。
  14. エンコーダ用の目盛キャリアを製造するための方法であって、
    a)エンコーダの電磁誘導式に走査可能な測定目盛(15)のキャリアとして使用される絶縁材料から成るキャリア本体(1)が、金属基板(3)上に被覆され、
    b)前記キャリア本体(1)が、前記金属基板(3)に不動に接合される当該方法において、
    前記キャリア本体(1)が、前記金属基板(3)と一緒にプレスされる結果、このキャリア本体(1)が、この金属基板(3)に付着し、
    補助本体(2)が、前記金属基板(3)と一緒にプレスされることによって、この補助本体(2)が、前記キャリア本体(1)に対向していて且つこのキャリア本体(1)に面さなかった前記金属基板(3)の表面(32)に対して固定される結果、前記補助本体(2)が、前記金属基板(3)に付着することを特徴とする方法。
  15. 前記キャリア本体(1)及び前記補助本体(2)は、前記金属基板(3)と一緒に直接プレスされる樹脂を含有するプリント回路基板用材料であり、独立した接着剤が、前記キャリア本体(1)と前記金属基板(3)との間に又は前記金属基板(3)と前記補助本体(2)との間に注入されていることなしに、付着接合が、前記樹脂によって得られることを特徴とする請求項14に記載の方法。
  16. 前記目盛キャリア(T)は、互いに離れた複数の固定位置(B)で金属製の支持構造体(S)に対して固定されることを特徴とする請求項14又は15に記載の方法。
  17. 前記目盛キャリア(T)の前記金属基板(3)は、前記固定位置(B)で前記支持構造体(S)に局所的に溶接されることを特徴とする請求項16に記載の方法。
JP2012154349A 2011-07-11 2012-07-10 エンコーダ用の目盛キャリア及びこの目盛キャリアを製造するための方法 Active JP6172898B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102011078956.1 2011-07-11
DE102011078956A DE102011078956A1 (de) 2011-07-11 2011-07-11 Teilungsträger für eine Positionsmesseinrichtung und Verfahren zur Herstellung des Teilungsträgers

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013019899A true JP2013019899A (ja) 2013-01-31
JP6172898B2 JP6172898B2 (ja) 2017-08-02

Family

ID=47425414

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012154349A Active JP6172898B2 (ja) 2011-07-11 2012-07-10 エンコーダ用の目盛キャリア及びこの目盛キャリアを製造するための方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6172898B2 (ja)
DE (1) DE102011078956A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015159392A1 (ja) * 2014-04-16 2015-10-22 三菱電機株式会社 エレベータの位置検出装置
JPWO2015181955A1 (ja) * 2014-05-30 2017-04-20 三菱電機株式会社 エレベータの位置検出装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102019109972A1 (de) * 2019-04-16 2020-10-22 Knorr-Bremse Systeme für Nutzfahrzeuge GmbH Positionserfassungseinheit, Kupplungssteller mit Positionserfassungseinheit und Fahrzeugkupplung mit Positionserfassungseinheit
DE102022102338A1 (de) 2021-02-16 2022-08-18 Mitutoyo Corporation Skala und Verfahren zu ihrer Herstellung

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01102315A (ja) * 1987-10-16 1989-04-20 Tokyo Electron Ltd 回転体位置検出方法
JPH07167603A (ja) * 1993-12-16 1995-07-04 Sony Magnescale Inc 磁気式平面型リニアスケール
JPH07270185A (ja) * 1994-03-30 1995-10-20 Yaskawa Electric Corp 光学式エンコーダ
JPH08313295A (ja) * 1995-05-16 1996-11-29 Mitsutoyo Corp 誘導電流を用いた位置検出トランスデューサ
JP2002148002A (ja) * 2000-11-07 2002-05-22 Mitsutoyo Corp 変位検出装置及びその表面処理方法
JP2004294225A (ja) * 2003-03-26 2004-10-21 Mitsutoyo Corp 誘導型トランスデューサ用スケール
JP3128628U (ja) * 2006-10-31 2007-01-18 株式会社ミツトヨ リニアエンコーダ用スケール
JP2009283671A (ja) * 2008-05-22 2009-12-03 Sharp Corp プリント配線板の製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4230810B2 (ja) 2003-04-24 2009-02-25 株式会社ミツトヨ 測長装置
DE102008017857A1 (de) 2008-04-09 2009-10-15 Dr. Johannes Heidenhain Gmbh Induktiver Drehwinkelsensor und Verfahren zum Betrieb eines induktiven Drehwinkelsensors

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01102315A (ja) * 1987-10-16 1989-04-20 Tokyo Electron Ltd 回転体位置検出方法
JPH07167603A (ja) * 1993-12-16 1995-07-04 Sony Magnescale Inc 磁気式平面型リニアスケール
JPH07270185A (ja) * 1994-03-30 1995-10-20 Yaskawa Electric Corp 光学式エンコーダ
JPH08313295A (ja) * 1995-05-16 1996-11-29 Mitsutoyo Corp 誘導電流を用いた位置検出トランスデューサ
JP2002148002A (ja) * 2000-11-07 2002-05-22 Mitsutoyo Corp 変位検出装置及びその表面処理方法
JP2004294225A (ja) * 2003-03-26 2004-10-21 Mitsutoyo Corp 誘導型トランスデューサ用スケール
JP3128628U (ja) * 2006-10-31 2007-01-18 株式会社ミツトヨ リニアエンコーダ用スケール
JP2009283671A (ja) * 2008-05-22 2009-12-03 Sharp Corp プリント配線板の製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015159392A1 (ja) * 2014-04-16 2015-10-22 三菱電機株式会社 エレベータの位置検出装置
WO2015159455A1 (ja) * 2014-04-16 2015-10-22 三菱電機株式会社 エレベータの位置検出装置
JP6095034B2 (ja) * 2014-04-16 2017-03-15 三菱電機株式会社 エレベータの位置検出装置
JPWO2015181955A1 (ja) * 2014-05-30 2017-04-20 三菱電機株式会社 エレベータの位置検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6172898B2 (ja) 2017-08-02
DE102011078956A1 (de) 2013-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6172898B2 (ja) エンコーダ用の目盛キャリア及びこの目盛キャリアを製造するための方法
JP7115858B2 (ja) 位置を測定するためのセンサ
KR102368172B1 (ko) 토크 센서
JP6298589B2 (ja) エンコーダ並びにスケール及びスケールを製造するための方法
JP4646091B2 (ja) プローブの可撓性先端に装着された箔センサを持つ渦電流プローブ
JP2012225912A5 (ja)
JP2007271285A (ja) ひずみゲージの製造方法
JP2021056149A (ja) ひずみゲージ、センサモジュール
KR920010551B1 (ko) 왜곡측정방법 및 왜곡측정장치
US20150323567A1 (en) Resistor for detecting current
JP2002267692A (ja) 電流センサ
US10477693B2 (en) Method for manufacturing a printed circuit board element and printed circuit board element
JP2018179647A (ja) トルクセンサ
WO2018146916A1 (ja) 薄膜歪センサとそれを用いたトルクセンサ
JP6842600B2 (ja) 温度センサ及び温度センサを備えた装置
US7304248B2 (en) Multi-layer printed circuit board and method for manufacturing the same
JPH06123604A (ja) 曲げセンサ
US20150369677A1 (en) Sensor having simple connection technology
JP2001356027A (ja) 走査ユニット
JP5262771B2 (ja) 磁気センサの製造方法および磁気センサ
CN1157595C (zh) 传感器用补偿元件
JPH0627641B2 (ja) スケール
JP2020153668A (ja) 複合センサ
JPH0886848A (ja) 磁気検出器
US20220299581A1 (en) Magnetic sensor

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150304

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160302

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161026

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170607

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170704

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6172898

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250