JP6547165B2 - チェーン伸長を測定するためのリラクタンス式チェーンセンサ及び測定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、少なくとも1つのコイルを備えたチェーンセンサに関し、更に、2つのチェーンセンサ及び制御ユニットを備えたチェーン伸長測定装置に関する。加えて、本発明は、チェーンに沿って互いに離間した関係で配列された2つのチェーンセンサを用いてチェーンの伸長を測定する方法に関する。
チェーン駆動装置、特にローラーチェーンベースのものは、工業用途において駆動及び搬送の目的で使用され、複数のチェーンストランドが様々な応用分野で使用されている。チェーン駆動ユニットは通常、複数の離間したチェーンホイールの周りに撓んだ無端循環チェーンと、チェーンによって作動され又はチェーンに接続された複数の駆動又は搬送要素とを備える。作動中、駆動チェーンは、チェーンヒンジにおける個々の構成要素の相対移動による摩耗を生じ、また、初期伸長、伸張、軸受緩み、及び軸受摩損などの様々な他のチェーン伸長要因に曝される。これらの摩耗及び伸長要因によりチェーンの伸長が生じ、最終的には駆動ユニットの故障につながる。チェーンの摩耗はまた、チェーンを使用する駆動ユニット、チェーンに作用する負荷、及び作動する周囲の構成要素によって決まる。このため、チェーン摩耗及びその結果としての駆動ユニットの故障を確実に予測することはできない。
現代のファクトリーオートメーションの枠内では、機械及びシステムは、次第に全自動的手段として構成されてきており、その結果、複雑なチェーン駆動装置が相当程度まで使用されている。このような完全自動化機械及びシステムの投資コストが高額であることにより、意図しない停止時間を最小限にして常時使用することが必要とされる。こうした意図しない停止時間は、金銭的な損失を招くだけでなく、物流チェーンの中断及び更には配送日の遵守不能などの間接的な問題につながり、ひいては更なる金銭的な損失を生じることになる。しかしながら、このような産業システムの駆動及び製品の搬送に利用できる代替手段は存在しないので、摩耗の傾向があるチェーン駆動装置の使用を排除することはできない。
加えて、自動化機械及び産業用プラントにおける駆動チェーンの軽微な摩耗であっても、チェーン位置と同期した作業順序の手作業による再調整が必要となる。
駆動チェーンの使用を排除すること又は駆動チェーンの摩耗及びチェーン伸長を回避又は正確に判定することもできないので、駆動チェーンの状態を定期的に監視して、同期した作業順序の計画的な再調整を可能にし、また、検査及び摩耗した駆動チェーンの交換を適切なタイミングで計画及び実行できるようにしなければならない。
循環駆動チェーンの伸長を監視する好適な方法は、米国特許第5,291,131号から周知である。ここでは、駆動チェーンにチェーンの長手方向に離間した2つのマークが設けられ、作動中、同様に互いに離間した関係で配列された2つの誘導センサ又は光学センサによりチェーンの位置が検出される。チェーンの循環速度並びにチェーン伸長は、センサに接続されたデータ収集手段を介した2つのセンサの測定値から決定することができる。引用文献欧州特許第1 464 919 A1号公報では、駆動チェーンの摩耗を監視する類似の方向が記載されている。この目的のため、チェーンの両側には、2つの誘導センサが通過したときに電気信号を発生するようになる磁性物質の2つのマーカが設けられている。センサは、駆動チェーンの対向する側部上に互いに離間した関係で配列され、最初にセンサが同時に起動されるようにする。チェーンの摩耗伸長に起因したセンサの起動間の時間遅延が存在すると直ぐに、センサの位置変位により上記チェーンの摩耗伸長を判定することができる。米国特許第7,540,374 B2号には、2つの光学センサを用いて駆動チェーンの摩耗伸長を測定する別の装置が記載されている。ここでは、第1のセンサが、チェーンリンクの第1のチェーンヒンジを検出し、第2のセンサが、第2のチェーンヒンジの位置と距離を決定する。加えて、2つの離間した測定位置における複数のチェーンリンクの距離も決定することができる。
また、駆動ホイール上及び負荷ホイール上のチェーンテンショナーの力、経路、又は回転角度の測定、或いは2つの回転位置センサの測定により駆動チェーンの摩耗を決定することも周知である。しかしながら、このことの前提条件は、一方では、チェーンテンショナーが実際に必要であるか、又は回転位置センサを実際に使用できることであり、他方では、これらの要素が摩耗及びチェーン伸長それぞれに影響されることである。加えて、より長いチェーンの場合には、経路及び力の漸次的推移の絶対値がより大きくなるので、測定は何れの場合もチェーンの全長に依存する。よって、このような方法は、それぞれの使用例に関して、及び測定結果の作用に関して計算及び調整しなければならず、その結果、これらの方法を包括的に適用することはできない。加えて、上記の双方の方法は、直接的な摩耗依存のチェーン伸長だけでなく、チェーンホイールの摩耗も測定している。
米国特許第5,291,131号明細書 欧州特許第1 464 919 A1号公報 米国特許第7,540,374 B2号明細書
それぞれのセンサ及び使用する測定原理に応じて、従来技術から公知のこれらの装置及び方法には複数の欠点がある。センサ間の固定距離を有する従来の測定システムは、チェーン伸長を正確に測定するために、一定速度の駆動ユニットを必要とし、例えば、駆動ホイールと駆動チェーンとの間の相対スリップなど、駆動システムにおける異常に対する測定誤差に対応している。加えて、光学センサは、産業上の周囲条件は、塵埃及び汚れに起因して光学センサの起こり得る故障又は不正確な測定値の一因となるので、多くの応用事例において、駆動及び搬送システムで実際に使用するには好適ではない。誘導センサは、測定方向のスイッチング感度に加えて、測定方向に対して直角の固有のスイッチング感度を示し、その結果、誘導センサは、振動に対する影響を受け易いだけでなく、不正確な測定を実施する傾向があることになる。
従って、本発明の目的は、摩耗によって引き起こされるチェーン伸長を監視する従来技術の装置及び方法の欠点を排除又は軽減し、このために、駆動チェーンのチェーン伸長を測定する好適なセンサ及び測定装置並びに改善された測定方法を提供することである。
本発明によるチェーンセンサについて、少なくとも1つの第1のリラクタンスセンサが設けられ、上記リラクタンスセンサは、中央脚部と、これに対して側方に延びる2つのヨーク脚部とを含む磁気伝導性ヨーク本体を有し、好ましくは、中央脚部上に少なくとも1つの誘導コイルが配列され、ヨーク脚部は各々少なくとも2つの歯を備え、ヨーク脚部の上記歯は、上記チェーンと狭間隔で配列されるよう適合され、上記リラクタンスセンサは更に、少なくとも1つの永久磁石、好ましくは少なくとも2つの永久磁石を含み、各々がそれぞれのヨーク脚部上及び/又は少なくとも1つのコイルの異なる側部上に配列される。加えて、少なくとも2つの永久磁石が使用される場合には、上記永久磁石を中央脚部に対して対称的に位置付けることが理にかなっている。チェーンの片側と比較的狭間隔で配置された関係でリラクタンスセンサを配列し、すなわち、ヨーク本体は、この場合、チェーンのチェーンリンクプレートに平行に配列することができ、側方に延びるヨーク脚部の突出部又は歯は、好ましくはチェーンリンクプレート間の点まで延びており、すなわち、比較的低いリラクタンスすなわち低磁気抵抗でリラクタンスセンサ及びチェーンを介した閉磁気回路の形成が可能となる。
リラクタンスセンサの磁気伝導性を改善するため、ほとんどの三日月形ヨーク本体は、構築する磁気回路の磁界を容易に透過するように構成することができる。これらヨーク本体は、例えば、低磁気抵抗又は最小リラクタンスを有する磁気軟鉄コアからなることができる。側方ヨーク脚部に沿って少なくとも1つの永久磁石を介して誘起される磁気回路は、例えば、ヨーク本体の中央脚部上のコイルに電圧を発生させ、閉磁気回路のうちの1つのみが実質的にコイルを介して導通され、他の閉磁気回路は、関連のヨーク脚部の歯及びチェーンを介してコイルを超えて短絡される。
チェーンセンサは、チェーンの相対伸長及び/又は速度を測定するのに特に好適である。チェーンの長さの変化を決定する際には、追加として温度を折り込んで、計算に様々な温度レベルを考慮に入れるようにすることができる。
チェーン、特にリンクチェーンがリラクタンスセンサに沿って移動すると、個々のチェーンヒンジ間のスペースに対するチェーンヒンジによる変化はまた、側方ヨーク脚部上の少なくとも1つの永久磁石によって誘起される閉磁気回路に対して最も低い磁気抵抗を示す経路に変化をもたらす。そのため、それぞれのコイルを介して加わる磁界もまた変化し、チェーンの位置及び速度に応じて、チェーンセンサのコイルに交流電圧が発生するようになる。構造設計が簡単であるにもかかわらず、本発明によるリラクタンスチェーンセンサは、新しい製造プラント及びコンベアに容易に一体化することができ、また、既存のプラントに難なく後付けするよう使用することができる。特殊な構造設計により、チェーンセンサは、保守不要で、水、オイル、土砂、高温、並びに駆動チェーン自体が耐え得る厳しい環境条件に耐性がある。加えて、リラクタンスチェーンセンサは、チェーンのタイプ並びにチェーン上のマークとは無関係である。作動中、チェーンセンサは、駆動チェーンを独立して認識し、駆動チェーンの速度と関係なくチェーン伸長を決定することができる。本発明によるチェーンセンサの使用は、チェーン伸長を測定するためのリラクタンスセンサを提供し、比較的コスト効果があり、加えて、チェーン駆動コンベアシステム及び製造プラントの監視を容易且つ低コストで可能にする。
2つの閉磁気回路の形成を明確に分離するために、少なくとも2つの永久磁石を設けることができ、該永久磁石は、好ましくは、第1のリラクタンスセンサのヨーク脚部の外歯上に配列される。ヨーク脚部の外歯上、好ましくは外歯の先端上での2つの永久磁石の配列により、例えば磁性軟質材料からなる磁気伝導性ヨーク本体上に永久磁石を簡単に装着できるようになるだけでなく、閉磁気回路の力線をチェーンヒンジに確実に伝達するのが可能になる。加えて、少なくとも2つの永久磁石のこの配列により、それぞれの永久磁石を保持するヨーク脚部を介した磁気回路の意図しない短絡を防ぐことができる。外歯の先端上での少なくとも2つの永久磁石の配列は、磁気回路の形成に関して技術上の利点があるが、実用上の目的では、先端と離間した関係で永久磁石を配列すること、又はチェーンが作動中に揺動した場合に永久磁石が損傷を受けるのを防ぐために何らかの外的保護を設けることに理に適っている。或いは、2つの磁石はまた、側方ヨーク脚部の領域に位置付けてもよい。
互いに明確に分離された力線を有する閉磁気回路を可能にするために、ヨーク脚部上に配列された永久磁石は、中央脚部の方向で同じ磁極方向を有することができる。2つの閉磁気回路の別個の形成は、少なくとも1つのコイルにて別個の信号を可能にする。少なくとも1つのコイルが中央脚部上に配列されたときには、閉磁気回路がコイルを介して交互に異なる方向で導通されることに起因して、コイルにAC電圧を誘起することができる。
或いは、少なくとも1つのコイルは、ヨーク脚部の歯のうちの1つに配列することができる。少なくとも1つ又は複数のコイルがヨーク脚部の歯に配列される場合には、コイルを既製とすることができ、そのため、組み立て工程を実施するときにヨーク脚部の歯の上にコイルを配置すなわち押し上げる必要がないので、リラクタンスセンサをより容易に製造することができる。ヨーク脚部の歯のうちのそれぞれに複数のコイルを配列することにより、リラクタンスチェーンセンサの信号を拡大し区別化することができ、これによりチェーンの長さ及び/又は速度の相対変化を計算する追加の可能性が提供されるようになる。
好適な実施形態によれば、第2のリラクタンスセンサが設けられ、該第2のリラクタンスセンサがまた、中央脚部と、該中央脚部に対して側方に延びる2つのヨーク脚部とを含む磁気伝導性のヨーク本体を有し、ヨーク脚部が各々、チェーンに面する2つの歯を備えており、上記歯が、チェーンと狭間隔で配置された関係で配列され且つ第1のリラクタンスセンサに面するよう適合されている。第2のコイル無しで及び永久磁石無しで構成することもできる第2のリラクタンスセンサの使用により、チェーンの設計とは関係なく、コイルが中央脚部上に位置付けられた場合には2つの閉磁気回路のより均一な形成が可能となり、また、少なくとも1つのコイルを通過する磁界のより規則的な変化が可能となり、その結果、チェーンの速度に応じて、少なくとも1つのコイルに比較的均一な繰り返し起こるAC電圧が印加されることになる。
好ましくは、第2のリラクタンスセンサは、第2のコイル状に配列することができ、第1及び第2のリラクタンスセンサ上の誘導コイルは、並列又は直列に配置することができる。リラクタンスセンサ上の第2のコイルは、チェーンセンサの測定信号を増幅するだけでなく、測定信号をより均一にし、測定誤差を低減することも可能にする。加えて、第2のリラクタンスセンサはまた、2つの永久磁石を備えることができ、上記永久磁石の各々は、2つの側方に延びるヨーク脚部のうちの1つに配列され、チェーンセンサにおける磁界を増大させる。
特定の実施形態によれば、第1及び第2のリラクタンスセンサの側方ヨーク脚部は各々、永久磁石を備え、永久磁石は、好ましくは、ヨーク脚部のそれぞれの外歯上、すなわち、外歯の先端上に配列され、第1のリラクタンスセンサのヨーク脚部上の永久磁石は、同じ磁極方向を有し、第2のリラクタンスセンサのヨーク脚部上の永久磁石は、反対の磁極方向を有する。好ましくは第1のリラクタンスセンサのヨーク脚部の外歯上に2つの永久磁石を設ける可能性とは関係なく、これは、第1のリラクタンスセンサの永久磁石と第2のリラクタンスセンサの永久磁石がそれぞれ同じ磁極方向に配向されることに起因して、2つの閉磁気回路の力線が内歯を通って同じ方向に延びることが達成され、従って、互いに対する2つの閉磁気回路の相互作用は小さいまま保持される。加えて、第2のリラクタンスセンサ上の任意選択の第2のコイルには、それぞれの作動磁気回路が異なる方向で同様に通過し、従って、第1のリラクタンスセンサ上の少なくとも1つのコイルの信号を増幅し、より均一にすることが可能となる。
本発明による、チェーンヒンジ間の均一なピッチを有した連接チェーンに使用されるリラクタンスチェーンセンサの別の実施形態によれば、少なくとも1つの第1のリラクタンスセンサは、連接チェーンの片側上でチェーンヒンジのヒンジ軸に垂直に配列され、第1のリラクタンスセンサのヨーク脚部の歯は、連接チェーンに面している。少なくとも1つの第1のリラクタンスセンサのこの配列に起因して、2つの閉磁気回路の力線は、ヒンジ軸に垂直に延びる。第1のリラクタンスセンサの垂直方向の配列は、側方ヨーク脚部の歯と連接チェーンのチェーンヒンジとの間の距離を極めて小さくすることができ、その結果、この距離にわたる磁気抵抗が可能な限り小さくなる。2つの磁気回路が最小限の干渉且つ最大の均一性で形成できるようにするために、低磁気抵抗を示すヨークを第1のリラクタンスセンサから離れて面する連接チェーンの対向する側部上に設けることができ、2つの閉磁気回路が上記ヨークを介して延びることができ、これにより磁気回路の形成が、移動する連接チェーンの一部での干渉とは無関係で行われる。
本発明による、チェーンセンサの変形形態によれば、連接チェーンの対向する側部上でチェーンヒンジのヒンジ軸に垂直に配列された第2のリラクタンスセンサが設けられ、上記第2のリラクタンスセンサのヨーク脚部の歯は、連接チェーンに面している。連接チェーンの対向する側部上での第2のリラクタンスセンサの配列に起因して、2つの閉磁気回路の力線は、チェーンヒンジを通ってヒンジ軸に垂直に、次いで第2のリラクタンスセンサのヨーク脚部を介して延び、その結果、2つの閉磁気回路の磁気抵抗又はリラクタンスを最小にすることができる。この場合、第1及び第2のリラクタンスセンサの関連する歯の間の距離は、連接チェーンのチェーンヒンジの外径を最大で20%、好ましくは最大で10%、特に最大で5%超えることができる。第1及び第2のリラクタンスセンサの歯の間の距離及び上記歯と連接チェーンのチェーンヒンジとの間の距離が小さくなるほど、永久磁石によって誘起される磁気回路に対する抵抗が小さくなり、コイルに誘起されるAC電圧がより大きくなる。
好適な実施形態によれば、第1又は第2のリラクタンスセンサのヨーク脚部のうちの1つの外歯と他のヨーク脚部の内歯との間の距離は、連接チェーンのピッチの整数倍に達することができる。チェーンセンサのヨーク脚部のこうした構造的設計を利用して、第1のリラクタンスセンサの少なくとも1つのコイルにおいて、及び任意選択的に更に第2のコイルにおいて均一なAC電圧を発生させることができる。連接チェーンの製造公差及び摩耗伸長に関して、ピッチの±10%の公差範囲を実質的な整数倍に考慮に入れることができる。
別の態様によれば、本発明は、互いに離間した関係でチェーンに沿って配列された少なくとも2つのリラクタンスチェーンセンサと、2つのチェーンセンサの信号を受信し処理する制御ユニットと、を備え、各チェーンセンサ上に設けられた少なくとも1つのコイルが、作動時にコイルにて誘起される電圧の交流信号を発生させるようにする、チェーンのチェーン伸長を測定する装置に関する。2つのセンサ半部分を介して、チェーンセンサは、チェーン自体上にマークを設けるか又はセンサを通過するようにチェーンを導通させる必要もなく、通常はローラチェーンであるチェーン上に容易に配列することができる。チェーンセンサに接続された制御ユニットは、チェーン伸長及びチェーン摩耗を単に関しすることに加えて、他の動作パラメータ(例えば、動作時間)の検出、並びに安全機能(例えば、摩耗の所定値を上回った場合のアラーム)の導入、限界摩耗状態の場合の停止機能、今後の増大した摩耗値から低速の保護モード、並びに摩耗状態の確実な検出、及び関連構成要素についてのチェーン伸長の比較を可能にする。加えて、測定値及び制御データは、制御ユニットを介して中央処理コンピュータ又は製造管理者に送信することができる。
本装置の特定の実施形態によれば、少なくとも3つのチェーンセンサが設けられる。第3のチェーンセンサを利用して、2つの第1のリラクタンスチェーンセンサの間の距離がチェーンピッチを正確に適合させるかどうかに関係なく、チェーンの移動を常に確実に決定することができる。
チェーン伸長測定の確実な評価及び正確な一時的割り当てのために、交流信号を方形波信号に変換するコンパレータを各チェーンセンサに設けることができる。コンパレータを使用することにより、交流信号の区別化、すなわち、交流信号の方形波信号への変換を通じて、ヨーク本体の歯全てがチェーンヒンジ間のスペースと何時等しく関連付けられたかを示す正確な時間割り当てが可能になる。方形波信号の時間期間は、この場合、チェーンの速度に反比例する。そのため、時間期間に関連した2つのチェーンセンサのスイッチングパルスの距離は、チェーン長さの明快な基準を提供することができる。
任意選択的にヨーク本体の中央脚部上にコイルが配列されたときには、リラクタンスセンサの2つの磁気回路が異なる方向に交互に中央脚部上のコイルを通過するので、チェーンセンサに沿ったチェーンの移動により、交互する正及び負電圧、すなわちAC電圧を有する交流信号が装置の作動中にコイルに発生する。コンパレータを用いることにより、これらの交流信号は、周期的方形波信号に変換することができ、AC電圧の位相変化を用いることで、方形波信号へのチェーン又はチェーンヒンジの正確な時間的割り当てが実施可能となる。
2つのリラクタンスチェーンセンサを備えた、チェーンのチェーン伸長を測定するのに使用される装置の特定の実施形態によれば、制御ユニットは、電源として、好ましくは装置の自立的電源として交流信号すなわちAC電圧を利用する。チェーンセンサに沿った、その結果としてセンサの2つの磁気回路(この磁気回路は、チェーンのチェーンヒンジの変化に応じて、個々にコイルを通過するか、又は少なくとも1つのコイルを両方通過する)を通るチェーンの移動に起因して、装置を作動させるのに利用できる電圧又はAC電圧がチェーンセンサのコイルに発生する。よって、リラクタンスチェーンセンサはまた、発電機としても機能する。制御ユニットの自立的電源、及びデータ伝送のため及び測定データの視覚化のための関連する構成要素の自立的電源が実施可能であることにより、既存の機械及びプラントの電源に関しての通常は複雑な構想を妨げることなく、このような既存の機械及びプラントにこうした装置を容易に組み込むことが可能となる。このような汎用の装置を用いて、どのようなときにも既存のプラントにおいてチェーンの作動状態も検出することができ、プラントの早期ワーニング又は自動同期が自立的手法で実施可能にすることができる。本発明のこの態様はまた、リラクタンスチェーンセンサの詳細事項及び本発明によるチェーン伸長を測定する装置とは無関係に保護され、独立して実施することができる。電源用の発電機としてチェーンセンサを使用することで、それぞれの測定ユニットの自立的な動作モードが保証される。
本装置の好適な実施形態によれば、チェーンのチェーン伸長を表示するためのインジケータ装置が設けられる。チェーン摩耗長さ及び駆動チェーンの動作状態の容易な可読性に加えて、このようなインジケータユニットはまた、作動時間カウンター、ワーニング機能及びエラー表示などの更に重要な動作及び安全パラメータを表示するのに用いることもできる。チェーン伸長を表示するためのインジケータユニット並びに制御ユニットは、この場合、インジケータユニットを作動させるのに必要な電力をチェーンセンサを介して自立的に供給することができる。
別の実施形態によれば、本装置は、チェーン又は装置の実際の温度を決定するための温度センサ(例えば、赤外線温度センサ)を更に備えることができる。従って、チェーンの長さの温度依存の変化は、長さの変化の計算に考慮に入れることができ、本装置は、全体として、チェーン摩耗により生じるチェーン長さの変化をより確実に決定することができる。
別の実施可能な追加事項によれば、本装置は、衝撃センサ、すなわち加速度センサを備える。チェーンが装置に入ったときに、使用される衝撃センサで発生する衝撃又は加速度スペクトルを介して、測定値の間の差違を、例えば、チェーンの潤滑状態及びチェーンヒンジのカントに関する情報を提供するために用いることができる。衝撃センサ又は加速度センサを用いたチェーン状態の監視は、潤滑が不十分な又は摩耗が著しいチェーンの場合、チェーンリンクがチェーンが装置に入ったときに直線方向を示さず、それぞれのチェーンリンクの様々な偏向及び/又は相対加速度を生じる可能性があるということに起因して、特に実施可能である。
本発明は、更に、チェーンに沿って互いに離間した関係で配列された少なくとも2つのリラクタンスチェーンセンサを用いて、チェーンのチェーン伸長を測定する方法に関し、チェーンセンサは各々、少なくとも1つのコイルと、少なくとも1つの永久磁石、好ましくは少なくとも2つの永久磁石を備える。本方法は、各チェーンセンサを介して磁力線に対して低磁気抵抗(リラクタンス)の2つの閉磁気回路を形成し、チェーンセンサに対するチェーンの位置に応じて、2つの閉磁気回路が各々、短絡状態でチェーンセンサを介して導通され、或いは、閉磁気回路が時間的に1つ、或いは両方の閉磁気回路が少なくとも1つのコイルを少なくとも部分的に通過し、閉磁気回路の他方は、依然として短絡状態でチェーンセンサを介して導通されるようにするステップと、2つのチェーンセンサに沿った方向でチェーンを移動させるステップと、少なくとも1つのコイルを少なくとも部分的に通過する磁気回路を周期的に変更するステップと、2つのチェーンセンサのコイルに交互する電圧信号を発生させるステップと、を含む。チェーンセンサにおける2つの閉磁気回路の位置は、センサに対するチェーンの位置に依存するので、磁気回路は、チェーンセンサに対するチェーンの移動に応じて形成されることになり、上記磁気回路は、チェーンの位置に応答してチェーンセンサの位置を変化させる。永久磁石により誘起される磁気回路は、可能な限り小さい磁気抵抗又はリラクタンスを有して磁気回路を介した永久磁石の磁極間の磁束を閉じるようにするので、チェーンセンサに対するチェーンの移動はまた、チェーンセンサの2つの磁気回路の位置の変化をもたらし、結果として、少なくとも1つのコイルに対する磁気回路の位置の変化をもたらすことにもなる。
磁気抵抗又はリラクタンスは、磁気電圧と磁束の間の比例因子であり、オームの法則に従って電圧と電流との間の因子を表す電気抵抗と同様の挙動を示す。チェーンセンサにおいて少なくとも2つの永久磁石を好適に配列すると、2つの閉磁気回路は、その一方又は両方がコイルを少なくとも部分的に通過するように構成することができる。チェーンリンクの位置に応じて、チェーンは、コイルを介して、又はヨーク脚部を介して短絡状態でのみ異なる長さにわたって磁気回路を閉じるので、チェーンセンサに沿った方向でのチェーンの移動は、コイルを少なくとも部分的に通過する磁気回路の周期的変化をもたらす。短絡状態で閉じられたそれぞれの磁気回路は、コイルを介して通過しないので、1つ又は2つの閉磁気回路の周期的変化は、コイルに電圧の変化すなわちAC電圧を発生させることになる。最大電圧は、この場合、チェーンセンサに対するチェーン又はチェーンヒンジの特定の位置に対して繰り返し起こる特性であり、この位置で、少なくとも1つのコイルを介して導通される磁気回路は、最も小さな磁気抵抗、すなわち、磁気回路においてチェーンヒンジの位置(すなわち、回路のヨーク脚部の歯の間)により通常与えられる条件を克服しなければならない。
チェーンのチェーン伸長を測定するための方法に関する更に好適な発展形態は、電圧信号を区別化するステップと、両方のチェーンセンサに対して別個の方形波信号を発生させるステップと、チェーンセンサの方形波信号の時間期間を決定するステップとを含む。例えば、コンパレータを用いて電圧信号を区別化することにより、特性方形波信号を生成することができ、これにより、コイルを通過する磁気回路の変化に応じて、電圧変化の正確な時間的割り当てを達成することができる。コンパレータの出力は、この場合、チェーン摩耗伸長を評価するための方形波信号を提供し、その時間期間は、チェーンの速度に反比例する。
方法の別の更なる発展形態は、更に、以下のステップ、すなわち、両方のチェーンセンサのそれぞれの方形波信号のスイッチング信号間の時間間隔、又はスイッチング閾値間の時間間隔を決定するステップと、方形波信号の時間期間に関してスイッチング閾値の時間間隔に基づいてスイッチング比を計算するステップと、計算したスイッチング比をチェーンの初期条件の保存されたスイッチング比と比較するステップと、を含み、この比較値は、相対チェーン伸長の基準である。計算したスイッチング比は、この場合、初期状態と比較して対象時点で存在するチェーン伸長の直接的で明快な基準である。それぞれの所要の評価アルゴリズムに応じて、両方のチェーンセンサの方形波信号のスイッチングパルス間の間隔は、チェーンセンサのうちの1つの期間、又は両方のチェーンセンサの平均又は加重期間と相関付けることができる。チェーンの初期状態を記録するために、このスイッチング比は、特定の時間期間の新しいチェーンについて記録され、比較値として保存される。次いで、特定のチェーンに関するこの当初の比較値は、このチェーンの摩耗に依存するチェーン伸長を計算し明らかにするために使用することができる。加えて、計算したスイッチング比とチェーンの初期状態との間の比較値は、駆動装置の最適動作を可能にするように、チェーンを用いて作動する他の要素に対してチェーン位置を同期させるための制御変数として用いることができる。
リンクチェーンの移動方向を明快に決定するために、第3のリラクタンスチェーンセンサを設けることができる。確かに、チェーンの移動方向は、2つだけのチェーンセンサの正確な位置決めに基づいて認識することができ、そのため、これら2つのチェーンセンサは、ピッチ半分だけ正確に変位するように配列される必要があり、この位置決めの絶対性は、例えチェーン伸長が生じた場合でも失われてはならないことは事実である。第3のリラクタンスチェーンセンサを用いることで、チェーンの移動方向を常に確実に検出することができる。このため、第3のチェーンセンサは、第1の2つのチェーンセンサのうちの1つに対して僅かな機械的変位、すなわち、整数のチェーンピッチに対して僅かな差違で配列される。僅かな機械的変位に起因して、チェーンの移動方向を確実に認識できる明快な目標信号は、コンパレータを用いた方形波信号の区別化及び形成の後に第3のチェーンセンサの電圧信号から得ることができる。
以下において、本発明の実施形態をより詳細に説明する。
第1のリラクタンスセンサ及び連接チェーンを備えた、本発明によるチェーンセンサの斜視図である。 図1に示す本発明によるチェーンセンサの側面図である。 本発明によるチェーンセンサの代替の実施形態の側面図である。 本発明によるチェーンセンサの別の実施形態の側面図である。 本発明によるチェーンセンサの更に別の実施形態の側面図である。 第1の位置における連接チェーンの対向する側部上に2つのリラクタンスセンサを備えた、本発明によるチェーンセンサの側面図である。 第2の位置における連接チェーンの対向する側部上に2つのリラクタンスセンサを備えた、本発明によるチェーンセンサの側面図である。 図2A及び図2Bによる2つのチェーンセンサを備えたチェーンのチェーン伸長を測定する装置である。 信号及び電源回路を備えた図3による装置である。
図1は、第1のリラクタンスセンサ2を備えた本発明によるチェーンセンサ1の斜視図を示す。リラクタンスセンサ2は、磁気伝導性すなわち磁界を通すことができる物質からなるヨーク本体3を備え、該ヨーク本体3は、中央脚部4と、該中央脚部4の側方に延びる2つのヨーク脚部5とを含む。中央脚部4は、隣接するヨーク脚部5の内歯7間で中央脚部4の全長にわたって延びることができるコイル6を配置している。ヨーク脚部5は、中央脚部4に隣接する内歯7に加えて、ヨーク脚部のそれぞれの外側端部上に配列された外歯8を有する。内歯7及び外歯8は、ヨーク脚部5の中央区域に対して連接チェーン10の方向で突出して、ヨーク脚部5の内歯7及び外歯8と連接チェーン10との間にキャビティが定められるようになり、該キャビティは、磁気回路の力線に対して磁気伝導性のヨーク本体3以外で高い磁気抵抗すなわち高いリランクタンスを示す。
2つのヨーク脚部5の外歯8には各々、永久磁石9が設けられている。永久磁石9は、外歯8の先端上に同じ磁極方向で配列され、すなわち、外歯8の外側自由先端は共に、永久磁石9の正磁極又は負磁極を示す。ヨーク脚部5の内歯7及び外歯8は、連接チェーン10の方向に配向され、リラクタンスセンサ2及び永久磁石9の磁気回路13,14の力線並びにヨーク本体3の外側面は、連接チェーン10のチェーンヒンジ11のヒンジ軸に実質的に垂直に配向される。ヨーク脚部5の内歯7及び外歯8のそれぞれの先端は、チェーンヒンジ11の外側円周面から僅かに短い距離で離間され、連接チェーン10がリラクタンスセンサ2に沿って実質的に非接触の状態で移動できるようにする。
ヨーク脚部5の外歯8の先端にある永久磁石9は、2つの磁気回路13、14を定め、その力線が、Hopkinsonの法則に従って、最も低い磁気抵抗又は最低リラクタンスに沿って延びる。この場合、連接チェーン10の位置に応じて、コイル6には、2つの閉磁気回路13、14のうちの一方が交互に通過する。コイル6上の電圧信号、好適にはAC電圧信号において連接チェーン10によって引き起こされる構造的干渉を排除するため、及び/又は連接チェーン10のチェーンリンクプレート12の磁気抵抗が高い場合に電圧信号を増幅させるために、リラクタンスセンサ2の反対側に位置する連接チェーン10の側部上に追加の磁気伝導性本体を配列することができ、上記追加の本体は、好ましくは、低リランクタンスの連接チェーン10のチェーンヒンジ11を介して永久磁石9によって誘起される磁気回路13、14を閉じるようにするために、第2のコイル6’の有無はあるが第1のリラクタンスセンサ2又は第2のリラクタンスセンサ2’のヨーク本体3の内歯7及び外歯8に対して相補的に配列した突出部を有する本体である。
図1に示されたリラクタンスセンサ2として構成されるチェーンセンサ1は、ヨーク脚部5の外歯8のそれぞれの先端において2つの永久磁石9を備え、それぞれの磁極方向は同じである。或いは、永久磁石9は、作動時に永久磁石9を摩耗及び損傷からより効果的に保護するために、外歯8の先端から所定距離に位置付けることができる。誘導コイル6は、ヨーク本体3の中央脚部4上で側方ヨーク脚部5間に配列され、該コイルには、連接チェーン10の位置に応じて磁気回路13、14のうちの一方が交互に通過し、該磁気回路は、ヨーク本体3を介して閉じられて、コイル6が特性電圧信号を発生するようになる。図1bは、中央脚部4上に配列された誘導コイル6を有するリラクタンスセンサの代替の実施形態を示し、ここでは、永久磁石9は、磁気伝導性のヨーク本体3の側方ヨーク脚部5の領域に配列されている。また、この場合、それぞれの磁極方向は、外歯8及び誘導コイル6それぞれの方向で同一に配向される。
リラクタンスセンサ2の構造的に異なる実施形態が、図1c及び1bに示される。これらの実施形態において、誘導コイル6は、ヨーク脚部5の外歯8のうちの1つに配列される。これらの実施形態の場合、既製コイルを外歯8及び/又は内歯7上に位置付けることができ、これによりヨーク本体3の中央脚部4の周りに比較的複雑な巻線となるのを回避することができる。この場合、誘導コイル6は、ヨーク本体3の外歯8のうちの1つ並びに内歯7のうちの1つに位置付けることができる。より高効率の及び/又は追加の交流信号を得るために、内歯7及び外歯8の幾つか又は全てが誘導コイル6を備えてもよい。また、ヨーク本体3の内歯7及び外歯8上に1又はそれ以上の誘導コイルを配列するには、ヨーク本体3のヨーク脚部5又は中央脚部4上、或いは空いている内歯7又は外歯8のうちの1又はそれ以上に少なくとも1つの永久磁石9を配列することが必要とされる。図1cに示すように、この実施形態では、1つの永久磁石9を使用して、例えば、中央脚部4上に配列することで十分である。或いはまた、2つの永久磁石9をヨーク本体3のヨーク脚部5上又はヨーク脚部5の内歯7もしくは外歯8上に配列することもできる。ヨーク脚部5上での2つの永久磁石の使用は、磁界、すなわち磁気回路13、14の力線を増大させるだけでなく、同じ磁界強度を有する閉磁気回路13、14の形成を可能にすることになる。
図2aは、チェーンヒンジ11のヒンジ軸に対して垂直に連接チェーン10の上側及び下側側部上に配列された2つのリラクタンスセンサ2、2’を備えた、本発明によるチェーンセンサ1の好ましい実施形態を示す。この場合、両方のリラクタンスセンサ2、2’が誘導コイル6、6’を備え、それぞれの6、6’がヨーク本体3の中央脚部4上に配列されている。連接チェーン10は、実質的に非接触状態で、又は少なくとも摩擦抵抗が小さくなるようにして2つのリラクタンスセンサ2、2’の間を通ることができ、リラクタンスセンサ2、2’の関連する外歯8と内歯7との間の距離は、チェーンヒンジ11の外径よりも僅かに大きく、その結果、外歯8及び内歯7の個々のペア間のリラクタンスは、チェーンヒンジ11が歯のそれぞれのペア間を通過したときに可能な限り小さくなるようにする。
図2aにおけるチェーンセンサ1のリラクタンスセンサ2、2’は、外歯8のそれぞれの先端上に2つの永久磁石9を備え、個々のリラクタンスセンサ2、2’上に配置され且つ連接チェーン10に向かって配向されたこれらの永久磁石9の磁極方向は、同じであるが、別のそれぞれのリラクタンスセンサ2、2’上に配置されている永久磁石9の磁極方向とは異なっている。このため、外歯8上の関連する永久磁石9の磁極方向は互いに異なり、それぞれの磁気回路13、14は、互いに関連する2つの永久磁石9の各々を介して形成されるようになる。その結果として、それぞれの磁気回路13、14は、両方のリラクタンスセンサ2、2’を覆って延びることになる。チェーンヒンジ11の位置に応じて、連接チェーン10は、リラクタンスセンサ2、2’のヨーク本体3間の磁気回路13、14を異なるリラクタンスを有して異なるように短絡することになる。
図2aに示される連接チェーン10の位置において、磁気回路13は、リラクタンスセンサ2、2’の左側ヨーク脚部5’を介して閉じられ、すなわち、リラクタンスセンサ2、2’の外歯8の先端に位置する永久磁石9、左側ヨーク脚部5’、及び中央脚部4間に位置する連接チェーン10のチェーンヒンジ11を介して、並びに右側ヨーク脚部5’’の内歯7及び内歯7の間に位置するチェーンヒンジ11を介して閉じられる。磁気回路13の磁界はまた、図2aの実線矢印により示される方向にリラクタンスセンサ2、2’の中央脚部4上のコイル6,6’を通って流れる。磁気回路13の力線のより長い経路及び流れている間の誘導コイル6,6’の抵抗があるにも関わらず、磁気回路13の力線の主要部分は、連接チェーン10のこの位置において、右側ヨーク脚部5’’の内歯7を介して及び結果として誘導コイル6,6’を介して延びており、これは、磁気回路13が短絡回路13’を介したリラクタンスセンサ2、2’の左側ヨーク脚部5’を介して短絡されたときに、磁気抵抗がより大きくなることに起因する。左側ヨーク脚部5’の内歯7間には、図2aに示す連接チェーン10の位置においてチェーンギャップ、すなわち2つのチェーンヒンジ11間にスペースが存在し、その結果、この場合の力線は、内歯7間のチェーンギャップの大きなエアギャップを介して及び部分的には連接チェーン10の狭い横方向チェーンリンクプレート12を介してのみ伝達することができ、すなわち、これに応じた磁気抵抗を有して伝達することができるようになる。左側ヨーク脚部5’の内歯7間に遙かに大きな磁気抵抗があるにもかかわらず、Hopkinsonの法則に従ってより小さな磁束が左側ヨーク脚部5’を介して短絡した磁気回路13’を通って流れる。
右側ヨーク脚部5’’の外歯8の先端にある永久磁石9は、チェーンギャップを通る磁気抵抗にもかかわらず、外歯8上の永久磁石9の間に更なる磁界、すなわち、第2の永久磁気回路14を発生し、該永久磁気回路14は、短絡した磁気回路14’として右側ヨーク脚部5’’の内歯7間にチェーンヒンジ11を介して閉じられ、従って、実質的に2つのリラクタンスセンサ2、2’の右側ヨーク脚部5’’を介してのみ延びる。
連接チェーン10が、図2aの白抜き矢印で示されるチェーン駆動方向で移動するときには、左側ヨーク脚部5’及び右側ヨーク脚部5’’の内歯7及び外歯8のペアに対するチェーンヒンジ11の位置もまた変化し、その結果として磁気回路13、14の形成もまた変化する。右側ヨーク脚部5’’の内歯7間のリラクタンスの増加及びこれと同時の左側ヨーク脚部5’の内歯7間のリラクタンスの減少に応答して、磁束は、実質的に磁束全体が短絡磁気回路13’を介して流れるまで、磁気回路13からコイル6,6’を通って短絡磁気回路13’に向かって移動する。
図2bは、図2aにて既に示されており、連接チェーン10の上方及び下方にチェーンヒンジ11のヒンジ軸に垂直に配列された2つのリラクタンスセンサ2、2’を備えたチェーンセンサ1を示している。チェーンセンサ1の上述の図とは対照的に、図2bに示す連接チェーン10は、チェーン駆動方向でチェーンヒンジ11のピッチの半分だけ進んでいる。連接チェーン10のこの新しい位置に起因して、磁気回路14は、ここでは左側ヨーク脚部5’の内歯7を介して閉じられ、磁気回路14は、右側外歯8の先端上の永久磁石9(この間に、磁気回路14の力線に対する磁気抵抗を最小にするチェーンヒンジ11が連接チェーン10のこの位置に配置されている)から、上側及び下側リラクタンスセンサ2、2’の右側ヨーク脚部5’’、中央脚部4、及び左側ヨーク脚部5’の内歯7、並びに左側ヨーク脚部5’の内歯7間に位置する連接チェーン10のチェーンヒンジ11を介して延びている。この場合、永久磁石9によって誘起される磁気回路14は、図2aに示す磁界方向と反対の方向でリラクタンスセンサ2、2’の中央脚部4上の誘導コイル6,6’を通過する。この場合もまた、短絡磁気回路14’は、右側ヨーク脚部5’’を介して形成され、この短絡磁気回路14’の磁束は、右側ヨーク脚部5’’の内歯7を介して短絡磁気回路14’の磁気抵抗に反比例している。
図2a及び図2bに示すチェーンセンサ1は、それぞれの磁気回路13、14が連接チェーン10を介して閉じている単一のリラクタンスセンサ2と共に同様に使用できる。加えて、図1b〜1dによるリラクタンスセンサ2の他の実施形態も同様に用いることができる。図1cにおけるリラクタンスセンサ2の実施形態に従って中央脚部4上で単一の永久磁石9のみを使用する場合には、ヨーク本体3の外歯8及び内歯7を介して、2つの磁気回路13、14が、これら磁気回路13、14に沿った異なるリラクタンスによる極めて異なる磁束を有して得られる。
本発明によるチェーンセンサ1の2つのリラクタンスセンサ2、2’間で図2a及び図2bにおいて白抜き矢印で示されるチェーン駆動方向での連続的移動により連接チェーン10が通過すると、誘導コイル6,6’には、磁気回路13、14が交互に通過し、その結果、コイル6,6’にAC電圧が発生するようになる。交流信号に対する要求に応じて、リラクタンスセンサ2、2’のコイル6,6’は、この場合、直列又は並列に配置することができる。
リラクタンスセンサ2、2’の誘導コイル6,6’に加わるAC電圧は、連接チェーン10のチェーンヒンジ11がそれぞれの磁気回路13、14のそれぞれの内歯7と外歯8との間に位置付けられたときに最大に達し、これは、磁気回路13、14の磁気抵抗又はリラクタンスが最も小さくなることを意味している。交流信号を識別するために、例えば、コンパレータ15を用いることができ、これにより、AC電圧に重畳されるノイズをフィルタ除去することができ、或いは、AC電圧の僅かなエッジ急峻部だけを補正することができる。加えて、コンパレータ15は、信号電圧が高頻度で又は不規則に変化するのを防ぐことができる。このようなコンパレータ15を用いることにより、チェーン摩耗伸長を評価する明確な方形波信号が、元の誘起されたAC電圧から得られる。この場合、方形波信号の期間は、連接チェーン10の速度に反比例する。
図3には、互いに離間した関係で配列され且つ動作状態において連接チェーン10を動作させる2つのチェーンセンサ1を備えた、連接チェーン10のチェーン伸長を測定するのに使用される本発明による装置が示される。この装置において、複数のインジケータ装置、すなわち、作動インジケータ16、多段摩耗インジケータ17、並びに緊急インジケータ18が更に設けられている。簡単な実施形態において、これらのインジケータは、色つきの発光ダイオードとして構成することができる。この場合、連接チェーン10のチェーン伸長を測定する装置全体は、駆動チェーンを備えた既存のプラントにも容易に設置することができる小型構造ユニットとして構成することができる。
図3の本発明による装置の図はまた、2つのチェーンセンサ1を介した磁気回路13、14を示している。図3における装置の左側に設けられたチェーンセンサ1に対する連接チェーン10の位置により、コイル6,6’を介して永久磁気回路13を閉じ、並びに連接チェーン10の異なる側に配列されたリラクタンスセンサ2、2’の右側ヨーク脚部5’’を介して磁気回路14’を短絡することが可能となる。チェーンセンサ1のこの作動状態は、図2Aに関連して既に詳細に説明されている。図3による装置の右側にあるチェーンセンサ1に関して、連接チェーン10は、内歯7及び外歯8のそれぞれのペア間にチェーンギャップが設けられるように配列される。連接チェーン10のこの位置において、左側ヨーク脚部5’及び右側ヨーク脚部5’’の内歯7間の磁気抵抗が実質的に同じであるので、磁束は、永久磁石から短絡した磁気回路13’、14’を介して流れ、その結果、コイル6,6’には、磁束が実質的に流れないようになる。このため、連接チェーン10のこの位置においてコイル6,6’には電圧が誘起されない。
各々が少なくとも1つのリラクタンスセンサ2を含む少なくとも2つのチェーンセンサ1を備えた、図3に示されたチェーン10のチェーン伸長を測定する装置は、更に、連接チェーン10の温度を測定するための温度センサ(例えば、赤外線温度センサ)及び測定装置の温度を測定するための追加の温度センサを備えることができる。連接チェーン10及び測定装置の温度を測定することにより、チェーン伸長を計算する際に連接チェーン10の長さの温度依存の変化を考慮に入れることができ、チェーン伸長の変化をより正確且つより確実に決定することができる。更に、図3による測定装置は、更に、加速度センサ又は代替の衝撃センサを備えることができる。このようなセンサを利用することにより、例えば、互いに対して変位したチェーンヒンジ又は潤滑が無いことによるチェーンヒンジの剛直化など、連接チェーン10が測定装置に入ったときに起こる様々なチェーン状態をチェーン伸長を計算するときに決定し考慮することができ、或いは、チェーン伸長の計算を中断することができる。
図4は、信号及び電源回路に図3に測定装置を組み込んだ図である。連接チェーン10が、白抜き矢印で示されるチェーン駆動方向で作動しているときに、2つのチェーンセンサ1を通る連接チェーン10の移動により、個々のリラクタンスセンサ2、2’のコイル6,6’にてAC電圧が発生し、このAC電圧の振幅及び符号は、コイル6,6’を通る永久磁気回路13、14が変化するときに変わる。
測定装置に対する要求に応じて直列又は並列に配置できるコイル6,6’によって生じる電圧は、信号及び電源回路19に供給される。ここから電圧が電源ユニット20に直接送られ、装置の2つのチェーンセンサ1によって生じるAC電圧の位相シフトは、信号及び電源回路19により考慮され、また、測定信号としてそれぞれのコンパレータ15を介して制御ユニット21に送られる。コンパレータ15において、AC電圧信号が識別されて、連接チェーン10のチェーン伸長を決定するために制御ユニット21において利用される方形波信号を得るようにする。コンパレータ15におけるAC電圧信号の識別は、コイル6,6’を通過する磁気回路13、14の変化の正確な時間的割り当てを可能にするだけでなく、方形波信号の時間期間を介した連接チェーン10の速度の決定をも可能にする。従って、制御ユニット21において、連接チェーン10の速度及び方形波信号の時間期間それぞれに対して2つのチェーンセンサ1のスイッチングパルス間の間隔を介してチェーン伸長の明快な基準を計算することができる。
2つのリラクタンスセンサ2、2’を用いたチェーンセンサ1のコイル6,6’にて発生したAC電圧により、信号及び電源回路19の簡単な構造的設計が可能となっても、図1b〜図1dに示すリラクタンスセンサ2の他の実施形態及びチェーンセンサ1に対して1つだけのリラクタンスセンサ2を使用することにより、電圧信号を通じて、信号及び電源回路19を介して測定装置の電源ユニット20に送られ且つ測定装置を自立的に動作可能にする電圧を提供できるようになる。
制御ユニット21に記憶される対象の時点でのチェーン伸長と元のチェーン伸長との間で比較を行うことにより、対象の時点での連接チェーン10のチェーン伸長が分かる。上記チェーン伸長は、摩耗インジケータ17上で連続的に示すことができ、所定限度を超えたときには、緊急インジケータ18を介してワーニングを出力し、及び/又は連接チェーン10の作動を中断させることができる。同時に、チェーン伸長は、関連の機械及び産業用プラントの従動構成要素に対してチェーン10を同期させる制御変数として用いることができる。
2つのチェーンセンサ1から電源ユニット20に送られるAC電圧により、測定装置を作動させるのに必要とされる電力は、測定装置自体、すなわち、チェーンセンサ1自体により生成することができる。このため、本発明によるチェーン伸長を測定する装置はまた、包括的に用いることができ、既存のプラントの何らかの複雑な修正を必要とせずに、このような装置を既存のプラントに後付けすることができる。
1 チェーンセンサ
2,2’ リラクタンスセンサ
3 ヨーク本体
4 中央脚部
5 ヨーク脚部
5’ 左側ヨーク脚部
5’’ 右側ヨーク脚部
6,6’ コイル
7 内歯
8 外歯
9 永久磁石
10 連接チェーン
11 チェーンヒンジ
12 チェーンリンクプレート
13 磁気回路
13’ 短絡回路
14 磁気回路
14’ 短絡回路
15 コンパレータ
16 作動インジケータ
17 摩耗インジケータ
18 緊急インジケータ
19 信号及び電源回路
20 電源ユニット
21 制御ユニット

Claims (15)

  1. 少なくとも1つのコイル(6)を備えたチェーンセンサ(1)であって、
    少なくとも1つの第1のリラクタンスセンサ(2)が設けられ、該第1のリラクタンスセンサ(2)が、中央脚部(4)と、該中央脚部(4)に対して側方に延びる2つのヨーク脚部(5)とを含む磁気伝導性のヨーク本体(3)を有し、前記ヨーク脚部(5)が各々少なくとも2つの歯(7、8)を備えており、前記ヨーク脚部(5)の歯(7、8)がチェーンと狭間隔で配置された関係で配列されるよう適合されており、前記第1のリラクタンスセンサ(2)が少なくとも1つの永久磁石(9)を含む、ことを特徴とする、チェーンセンサ(1)。
  2. 少なくとも2つの永久磁石(9)が設けられ、前記2つの永久磁石(9)の各々が、それぞれのヨーク脚部(5)上に配列される、ことを特徴とする請求項1に記載のチェーンセンサ(1)。
  3. 前記少なくとも2つの永久磁石(9)が、前記ヨーク脚部(5)の外歯(8)上に配列される、ことを特徴とする請求項2に記載のチェーンセンサ(1)。
  4. 前記ヨーク脚部(5)上に配列された永久磁石(9)が、前記中央脚部(4)に向かう方向で同じ磁極方向を有する、ことを特徴とする請求項2又は3に記載のチェーンセンサ(1)。
  5. 前記少なくとも1つのコイル(6)が、前記中央脚部(4)上に配列されている、ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のチェーンセンサ(1)。
  6. 前記少なくとも1つのコイル(6)が、前記ヨーク脚部(5)の歯(7、8)のうちの1つに配列される、ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のチェーンセンサ(1)。
  7. 第2のリラクタンスセンサ(2’)が設けられ、該第2のリラクタンスセンサ(2’)がまた、中央脚部(4)と、該中央脚部(4)に対して側方に延びる2つのヨーク脚部(5)とを含む磁気伝導性のヨーク本体(3)を有し、前記ヨーク脚部(5)が各々、前記チェーンに面する2つの歯(7、8)を備えており、前記歯(7、8)が、チェーンと狭間隔で配置された関係で配列され且つ前記第1のリラクタンスセンサ(2)に面するよう適合されている、ことを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載のチェーンセンサ(1)。
  8. 前記第1及び第2のリラクタンスセンサ(2,2’)の横方向ヨーク脚部(5)が各々永久磁石(9)を備えており、該永久磁石(9)が、前記ヨーク脚部(5)のそれぞれの外歯(8)上に配列され、前記第1のリラクタンスセンサ(2)のヨーク脚部(5)上の永久磁石(9)が、前記中央脚部(4)に向かう方向で同じ磁極方向を有し、前記第2のリラクタンスセンサ(2’)ヨーク脚部(5)上の永久磁石(9)が、反対の磁極方向を有する、ことを特徴とする請求項7に記載のチェーンセンサ(1)。
  9. チェーンヒンジ(11)間に均一なピッチを有する連接チェーン(10)用の請求項1〜8の何れか一項に記載のチェーンセンサ(1)であって、前記少なくとも1つの第1のリラクタンスセンサ(2)が、前記連接チェーン(10)の片側上で前記チェーンヒンジ(11)のヒンジ軸に垂直に配列され、前記第1のリラクタンスセンサ(2)のヨーク脚部(5)の歯(7、8)が前記連接チェーン(10)に面する、ことを特徴とするチェーンセンサ(1)。
  10. 前記連接チェーン(10)の反対側上で前記チェーンヒンジ(11)のヒンジ軸に垂直に配列された第2のリラクタンスセンサ(2’)が設けられ、前記第2のリラクタンスセンサ(2’)のヨーク脚部(5)の歯(7、8)が前記連接チェーン(10)に面する、ことを特徴とする請求項9に記載のチェーンセンサ(1)。
  11. 前記第1及び第2のリラクタンスセンサ(2,2’)の関連する歯(7、8)の間の距離が、前記連接チェーン(10)のチェーンヒンジ(11)の直径よりも最大でも20%大きい、ことを特徴とする請求項10に記載のチェーンセンサ(1)。
  12. 前記第1又は第2のリラクタンスセンサ(2,2’)のヨーク脚部(5’、5’’)の一方の外歯(8)と前記ヨーク脚部(5’、5’’)の他方の内歯(7)との間の距離が、前記連接チェーン(10)のチェーンヒンジ(11)間のピッチの整数倍に達する、ことを特徴とする請求項9〜11の何れか一項に記載のチェーンセンサ(1)。
  13. 請求項1〜12の何れか一項に記載の少なくとも2つのチェーンセンサ(1)を備えた、チェーンのチェーン伸長を測定する装置であって、前記チェーンセンサ(1)が、前記チェーン(10)に沿って互いに離間した関係で配列され、前記2つのチェーンセンサ(1)の信号を受信し処理する制御ユニット(21)に接続されており、かつ、前記チェーンセンサ(1)の各々に設けられた少なくとも1つのコイル(6)が交流信号を発生する、ことを特徴とする装置。
  14. チェーンに沿って互いに離間した関係で配列された少なくとも2つのチェーンセンサ(1)を用いて前記チェーンのチェーン伸長を測定する方法であって、前記チェーンセンサ(1)が各々、中央脚部(4)と、該中央脚部(4)に対して側方に延びる2つのヨーク脚部(5)とを含む磁気伝導性のヨーク本体(3)を備え、前記ヨーク脚部(5)が各々、前記チェーンに面する少なくとも2つの歯(7、8)と、前記中央脚部上に配列された少なくとも1つのコイル(6)と、前記ヨーク脚部(5)それぞれの上に各々が配列された少なくとも2つの永久磁石(9)と、を備えており、
    前記方法が、
    前記永久磁石(9)を用いて前記各チェーンセンサ(1)を介して2つの閉磁気回路(13、14)を形成し、前記閉磁気回路(13、14)のうちの一方が交互に前記少なくとも1つのコイル(6)を通過し、前記閉磁気回路(13、14)のうちのそれぞれ他方が、短絡状態で前記チェーンセンサ(1)を介して導通するようにするステップと、
    前記チェーンセンサ(1)に沿った方向で前記チェーン(10)を移動させるステップと、
    前記少なくとも1つのコイル(6)を通過する前記磁気回路(13、14)を周期的に変更するステップと、
    前記チェーンセンサ(1)のコイル(6)においてAC電圧を発生させるステップと、を含む、方法。
  15. チェーン(10)に沿って互いに離間した関係で配列された少なくとも2つのチェーンセンサ(1)を用いて前記チェーンのチェーン伸長を測定する方法であって、前記チェーンセンサ(1)が各々、中央脚部(4)と、該中央脚部(4)に対して側方に延びる2つのヨーク脚部(5)とを含む磁気伝導性のヨーク本体(3)を備え、前記ヨーク脚部(5)が各々、前記チェーンに面する少なくとも2つの歯(7、8)と、前記歯のうちの1つの上に配列された少なくとも1つのコイル(6)と、少なくとも1つの永久磁石(9)と、を備えており、
    前記方法が、
    前記永久磁石(9)を用いて前記各チェーンセンサ(1)を介して異なるリラクタンスの2つの閉磁気回路(13’、14’)を形成し、前記少なくとも1つのコイル(6)が、低リラクタンスの閉磁気回路(14’)が少なくとも一時的に通過するようにするステップと、
    前記チェーンセンサ(1)に沿った方向で前記チェーン(10)を移動させるステップと、
    前記少なくとも1つのコイルを通過する低リラクタンスの閉磁気回路(14’)と高リランクタンスの閉磁気回路(14’)とを周期的に変更するステップと、
    前記チェーンセンサ(1)のコイル(6)において電圧変化を発生させるステップと、を含む、方法。
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