JP6086669B2 - レジスタ - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等の空調の空気吹出口に使用される空気吹出調整用のレジスタに関し、特に細長形状の空気吹出口を有する薄型レジスタに好適なレジスタに関する。
自動車等の空調の空気吹出口に使用される空気吹出調整用のレジスタとして、通風路を形成するベゼルまたはリテーナ内に、横可動ルーバと縦可動ルーバを直交方向に前後して配設し、ベゼルに設けた空気吹出口から空気を吹き出す際、横可動ルーバ、縦可動ルーバの各フィンの角度を変えて空気の吹出し方向を上下左右に調整するレジスタが、自動車の空調装置などで使用されている。
この種のレジスタとして、細長の長方形状の空気吹出口を有し、空気吹出口の内側に1〜3枚程度の少数の可動フィンを設けた薄型レジスタが、主として意匠性やデザイン的なデマンドから、自動車の室内に設置される場合がある(例えば特許文献1等参照)。
この薄型レジスタは、細長形状の空気吹出口の内側に、その長手方向に沿って、1枚乃至3枚の横フィンを有する前可動ルーバが配設され、前可動ルーバの横フィンが細長形状の空気吹出口の長手方向に沿って配設される。
特開2002−103954号公報
このため、前可動ルーバの横フィンを上または下に振って、送風方向を斜め上方または斜め下方に向けたとき、通風路及び空気吹出口の上下幅が短い薄型レジスタでは、通風路の上下壁面に沿って、比較的速度の速い空気流が真直ぐに流れる。このため、例えば横フィンを上に振ったとき、上壁面近傍を真直ぐに流れる空気流が斜め上方への空気流を乱し、逆に横フィンを下に振ったとき、下壁面近傍を真直ぐに流れる空気流が斜め下方への空気流を乱しやすく、横フィンを上下に振ったときの風の指向性が悪化しやすい。
また、この種の薄型レジスタは、通常、長手方向に長く短手方向に短い長方形で短手方向に傾斜した空気吹出口を有し、その空気吹出口はトータル的なデザインによっては、レジスタの前面の傾斜つまり空気吹出口の垂直面に対する傾斜角度が大きくなる(水平面に対する傾斜角度が小さくなる)場合がある。
このような空気吹出口前面が傾斜した薄型のレジスタでは、特に、その傾斜側に(下側に)前フィンを振った場合、下側の空気流が空気吹出口の下壁面に沿って真直ぐ正面に吹出されるため、斜め下方に向かう空気流と干渉し、これにより、下方への送風時の風の指向性が悪化しやすく、空気吹出口前面の垂直面に対する傾斜角度が大きくなるほど、下向き送風の指向性が悪化しやすいという課題がある。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、前可動ルーバを振ったときの風の指向性を向上させることができるレジスタを提供することを目的とする。
本発明に係るレジスタは、細長の長方形状の空気吹出口を有し、該空気吹出口の内側に、複数の前フィンを回動可能に設けた前可動ルーバを配設したレジスタにおいて、
該前可動ルーバは、1枚の中央フィンを該空気吹出口内の略中央に該空気吹出口の長手方向と平行な軸の回りで回動可能に軸支する一方、該空気吹出口内の両側の壁面に設けた収納凹部に1対の補助フィンを収納可能に且つ該中央フィンと平行に該中央フィンの軸と平行な軸の回りで回動可能に軸支して構成され、
該中央フィンは下流側端部近傍の両側に設けた支軸により回動可能に軸支され、該1対の補助フィンは上流側端部近傍の両側に設けた支軸により、各々下流側端部を流路側に迫り出すように回動可能に軸支され、
該中央フィンを該空気吹出口の短手方向に振ったとき、該一方の補助フィンは下流側端部を流路側に向けて迫り出すとともに、該他方の補助フィンは該中央フィンと平行でその下流側端部を該中央フィン側に向け且つ接近して大形の一枚のフィンとして機能するように回動させるカムリンク機構が設けられ、
該カムリンク機構は、回転可能に軸支されたカムプレートに複数のカム溝を設け、該カム溝に、該中央フィンの支軸に連結されたリンク部材の係合ピンを係合させ、且つ該1対の補助フィンの支軸に連結されたリンク部材の係合ピンを係合させて構成されたことを特徴とする。
なお、ここで、上流側、下流側とは流路を流れる空気流の上流側または下流側を意味し、各部材において、前部は下流側の部位、後部は上流側の部位を意味する。
この発明によれば、中央フィンを空気吹出口の短手方向に、つまり空気吹出口が横長であれば上下に、空気吹出口が横長であれば左右に振ったとき、両側の補助フィンの一方が中央フィンと平行になり且つ相互に接近して一枚の大形フィンとして機能するため、中央フィンを振ったときの風の指向性を向上させることができる。
さらに、中央フィンを振ったとき、一方の補助フィンと中央フィンが一枚の大形フィンとして機能するとともに、流路側に迫り出した他方の補助フィンが空気流を中央フィンに押し付けるように作用し、且つ空気吹出口内の壁面に沿って真直ぐ正面に吹出される空気流の発生が防止され、前可動ルーバを上下または左右に振ったときの風の指向性が向上する。
また、カムリンク機構が、回転可能に軸支されたカムプレートに複数のカム溝を設け、カム溝に、中央フィンの支軸に連結されたリンク部材の係合ピンを係合させ、1対の補助フィンの支軸に連結されたリンク部材の係合ピンをカム溝に係合させて構成されるので、カムリンク機構が1枚のカムプレートと3本のリンク部材という非常に少ない部品点数と簡易な構造で構成することができ、これにより、機構の動きがスムーズとなり、且つカムリンク機構をレジスタ本体の側壁の外側に配設した場合でも、レジスタ本体からカムプレートやリンク部材が迫り出すことがなく、カムリンク機構をコンパクトに構成することができる。
また、中央フィンの支軸は下流側端部近傍に位置するので、中央フィンを振った際、正面側に現れて変化する部位が少なく、これによりレジスタの見栄えが良好となる。また、中央フィンの支軸が下流端部近傍に位置するため、中央フィンに摺動可能に装着された操作ノブの前方への突出長を長くすることができ、これにより、操作ノブの操作性を良くすることができる。
ここで、上記レジスタにおいて、上記カムリンク機構のカムプレートには1対の補助フィンのリンク部材の係合ピンが係合する2本のカム溝が対称形状で形成され、該カムプレートの回転軸は、前記補助フィンの先端位置より上流側に配置することが好ましい。これによれば、中央フィンの動きと連動して回動する1対の補助フィンを動作させるカムリンク機構の動きを、一層スムーズに且つコンパクトに構成することができる。これにより、レジスタ本体の外側に迫り出す部分をなくして、狭いスペースであってもレジスタを装着することができ、且つ中央フィンの回動操作に応じて補助フィンをスムーズに回動させることができる。
他の発明のレジスタは、水平横方向に長く上下縦方向に短い細長の空気吹出口を有し、該空気吹出口の内側前部に該水平横方向に沿って前可動ルーバが配設され、該空気吹出口が上部を上流側に後退させ下部を下流側に突き出すように傾斜して形成されたレジスタにおいて、
該前可動ルーバは1枚の中央横フィンを該空気吹出口内側の略上下中央に該水平横方向に向け回動可能に軸支する一方、該空気吹出口内側の上壁面に設けた収納凹部に上補助横フィンを収納可能に且つ該水平横方向に向けて回動可能に軸支し、該空気吹出口内側の下壁面に設けた収納凹部に下補助横フィンを収納可能に該水平横方向に向けて回動可能に軸支して構成され、
該中央横フィンは下流端部近傍の両側に設けた支軸により回動可能に軸支され、該上補助横フィン及び下補助横フィンは上流端部近傍の両側に設けた支軸により、下流側端部を流路側に迫り出すように回動可能に軸支され、
該中央横フィンを上側または下側に振ったとき、該上補助横フィンまたは該下補助横フィンが下流側端部を流路側に向けて迫り出すとともに、該下補助横フィンまたは該上補助横フィンが該中央横フィンと平行でその下流側端部を該中央横フィン側に向け且つ接近して大形の一枚のフィンとして機能させるように回動させる該カムリンク機構が設けられ、
該カムリンク機構は、回転可能に軸支されたカムプレートに複数のカム溝を有し、該カム溝には、該中央横フィンの支軸に連結されたリンク部材の係合ピン及び該上補助横フィン及び下補助横フィンの支軸に連結されたリンク部材の係合ピンを係合させて構成されたことを特徴とする。
この発明によれば、中央横フィンを上下に振ったとき、上補助横フィンまたは下補助横フィンが中央横フィンと平行になり且つ相互に接近して一枚の大形フィンとして機能するため、中央横フィンを上下に振ったときの風の指向性を向上させることができる。
特に、中央横フィンを空気吹出口の下側に振ったとき、上補助横フィンと中央横フィンが一枚の大形フィンとして機能するとともに、流路側に迫り出した下補助横フィンが空気流を中央横フィンの側面に押し付けるように作用するため、空気吹出口の下側に中央横フィンを振った際の風の指向性を向上させることができる。
また、カムリンク機構が、カムプレートに複数のカム溝を設け、カム溝に、中央横フィンの支軸に連結されたリンク部材の係合ピンを係合させ、上補助横フィン及び下補助横フィンの支軸に連結されたリンク部材の係合ピンをカム溝に係合させて構成されるので、カムリンク機構が1枚のカムプレートと3本のリンク部材という非常に少ない部品点数と簡易な構造で構成することができ、これにより、機構の動きがスムーズとなり、且つカムリンク機構をレジスタ本体の側壁の外側に配設した場合でも、レジスタ本体からカムプレートやリンク部材が迫り出すことがなく、カムリンク機構をコンパクトに構成することができる。
さらに他のレジスタは、上下縦方向に長く水平横方向に短い細長の空気吹出口を有し、該空気吹出口の内側前部に該上下縦方向に沿って前可動ルーバが配設され、該空気吹出口が一方の側部を上流側に後退させ他方の側部を下流側に突き出すように傾斜して形成されたレジスタにおいて、
該前可動ルーバは1枚の中央縦フィンを該空気吹出口内後退側の略左右中央に該上下縦方向に向け回動可能に軸支する一方、該空気吹出口内の後退側の側壁面に設けた収納凹部に後退側補助縦フィンを収納可能に且つ該上下縦方向に向けて回動可能に軸支し、該空気吹出口内側の突出側の側壁面に設けた収納凹部に突出側補助縦フィンを収納可能に該上下縦方向に向けて回動可能に軸支して構成され、
該中央縦フィンは下流側端部近傍の両側に設けた支軸により回動可能に軸支され、該後退側補助縦フィン及び突出側補助縦フィンは上流側端部近傍の両側に設けた支軸により、下流側端部を流路側に迫り出すように回動可能に軸支され、
該中央縦フィンを右または左に振ったとき、該後退側補助縦フィン及び該突出側補助縦フィンは下流側端部を流路側に向けて迫り出すとともに、該突出側補助縦フィンまたは該後退側補助縦フィンが該中央縦フィンと平行でその下流側端部を該中央縦フィン側に向け且つ接近して大形の一枚のフィンとして機能させるように回動させるカムリンク機構が設けられ、
該カムリンク機構は、回転可能に軸支されたカムプレートに複数のカム溝を設け、該カム溝に、該中央縦フィンの支軸に連結されたリンク部材の係合ピンを係合させ、且つ該後退側補助縦フィン及び突出側補助縦フィンの支軸に連結されたリンク部材の係合ピンを係合させて構成されたことを特徴とする。

この発明によれば、中央縦フィンを左右に振ったとき、後退側補助縦フィンまたは突出側補助縦フィンが中央縦フィンと平行になり且つ相互に接近して一枚の大形フィンとして機能するため、中央縦フィンを左右に振ったときの風の指向性を向上させることができる。
特に、中央縦フィンを空気吹出口の突出側に振ったとき、後退側補助縦フィンと中央縦フィンが一枚の大形フィンとして機能するとともに、流路側に迫り出した突出側補助縦フィンが空気流を中央縦フィンの側面に押し付けるように作用し、且つ空気吹出口内の壁面に沿って真直ぐ正面に吹出される空気流の発生を防止して、空気吹出口の突出側に中央縦フィンを振った際の風の指向性を向上させることができる。
また、カムリンク機構が、カムプレートに複数のカム溝を設け、カム溝に、中央縦フィンの支軸に連結されたリンク部材の係合ピンを係合させ、後退側補助縦フィン及び突出側補助縦フィンの支軸に連結されたリンク部材の係合ピンをカム溝に係合させて構成されるので、カムリンク機構が1枚のカムプレートと3本のリンク部材という非常に少ない部品点数と簡易な構造で構成することができ、これにより、機構の動きがスムーズとなり、且つカムリンク機構をレジスタ本体の側壁の外側に配設した場合でも、レジスタ本体からカムプレートやリンク部材が迫り出すことがなく、カムリンク機構をコンパクトに構成することができる。
本発明のレジスタによれば、細長形状の空気吹出口を有する薄型のレジスタであっても、前可動フィンを振った際の風の指向性を向上させることができ、また、カムリンク機構の構成及び動作をコンパクト化して、レジスタ本体からのカムリンク機構の迫り出しを防止することができる。
本発明の第1実施形態を示すレジスタの正面図である。 同レジスタの左側面図である。 図1のIII-III断面図である。 図1のIV-IV断面図である。 前可動ルーバを上に振ったときの左側面図(a)と断面図(b)である。 前可動ルーバを下に振ったときの左側面図(a)と断面図(b)である。 第2実施形態のレジスタの左側面図である。 図7のレジスタの縦断面図である。 前可動ルーバを上に振ったときの左側面図(a)と断面図(b)である。 前可動ルーバを下に振ったときの左側面図(a)と断面図(b)である。 第3実施形態を示すレジスタの正面図である。 同レジスタの底面図である。 図11のレジスタのXIII-XIII断面図である。 前可動ルーバを左に振ったときの底面図(a)と断面図(b)である。 前可動ルーバを右に振ったときの底面図(a)と断面図(b)である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図6は第1実施形態のレジスタを示しており、そのレジスタ本体1は、正面に、横長の長方形状の空気吹出口15を開口形成し、意匠面を形成するベゼル1aと、ベゼル1aの後部上流側に接続されたダクト状のリテーナ2とから構成される。
ベゼル1aの空気吹出口15は、図1に示すように、水平横方向に細長い長方形状に形成され、長手方向(水平横方向)に長く短手方向(上下縦方向)に短い横長の長方形となっており、リテーナ2の横断面形状も同様の横長の長方形に形成され、所謂薄型レジスタを構成している。
ベゼル1aの背面側にはリテーナ2に連結するための図示しない嵌合部が設けられ、その嵌合部にリテーナ2が嵌合・接続される。ベゼル1aの空気吹出口15内側の左右側壁には、前可動ルーバ3用の軸受部が形成され、両側の軸受部には、前可動ルーバ3の中央横フィン7の両側端部に突出した支軸7aが支持され、同様に、上補助横フィン8の両側端部に突出した支軸8a、及び下補助横フィン9の両側に突出した支軸9aが、両側壁部の軸受部に各々支持される。これにより、中央横フィン7、上補助横フィン8、及び下補助横フィン9は所定の角度範囲で上下に回動可能に軸支される。
中央横フィン7、上補助横フィン8、及び下補助横フィン9は、上記本発明の構成要素としての中央フィン及び1対の補助フィンの一例を構成するものである。
リテーナ2は、横断面を横長の長方形とするダクト状に形成され、内部に通風用の流路5が形成されている。リテーナ2の下流側縁部の上壁と下壁に軸受部が所定間隔で形成され、それらの軸受部に図3、4に示すように後可動ルーバ4の縦フィン4aが支軸4bにより軸支される。後可動ルーバ4の各縦フィン4aは所定の角度範囲で左右に連動して回動するようになっている。このリテーナ2の前部に、略長方形の空気吹出口15を開口形成したベゼル1aが、その空気吹出口15を流路5の開口部に合わせた状態で嵌着され、流路5はリテーナ2内からベゼル1aの空気吹出口15まで連通して形成される。
前可動ルーバ3は、上下に回動調整可能な1枚の中央横フィン7と、中央横フィン7の上方と下方位置に配設され、中央横フィン7の回動操作に応じて上下に回動する上補助横フィン8及び下補助横フィン9と、中央横フィン7の回動に連動して上補助横フィン8及び下補助横フィン9を回動させるカムリンク機構10と、を備えて構成される。
カムリンク機構10は、図1,2に示すように、レジスタ本体1の側壁の外側に配設され、1枚のカムプレート11を回転軸11aにより回動可能に軸支している。カムプレート11には、中央横フィン7用のカム溝11dと、上補助横フィン8と下補助横フィン9用のカム溝11b、11cが形成されている。カムプレート11の回転軸11aは、図2に示すように、上補助横フィン8と下補助横フィン9の先端位置より上流側に配置され、その回転軸11aの上下両側の対称位置に、カム溝11b、11cが対称形状(カムプレートの中心線の線対称)で形成されている。中央横フィン7用のカム溝11dは、カムプレート11の前部寄りに形成されている。
中央横フィン7は、空気吹出口15の長手方向に沿って、その略中央に配設され、フィンの両端に支軸7aが突設され、空気吹出口15の内側で、両側の支軸7aを介して上下に回動可能に軸支される。図1、2、4に示すように、一方の支軸7aは流路5の側壁を貫通して外側に突出し、その支軸7aの先端にリンク部材14が軸着される。中央横フィン7のリンク部材14の先端に係合ピン14aが突設され、この係合ピン14aはカムプレート11のカム溝11dに係合する。
図1、3に示すように、中央横フィン7の支軸7aは正面視で流路5の略中央に位置し、中央横フィン7の上方に上補助横フィン8が水平に配設され、中央横フィン7の下方に下補助横フィン9が水平に配設される。上補助横フィン8の両端には支軸8aが突設され、さらに下補助横フィン9の両端には支軸9aが突設され、両側の支軸8a,9aはレジスタ本体1の側壁に設けた軸孔に挿通されて回動可能に支持されている。上補助横フィン8と下補助横フィン9の支軸8a,9aの位置は、側面視で各フィンの上流側端部に位置し、上補助横フィン8及び下補助横フィン9の前部が自由端となっており、後述のように、中央横フィン7の回動操作に応じて、上補助横フィン8と下補助横フィン9はその自由端の前部を流路5側に迫り出すようになっている。
また、図3に示すように、レジスタ本体1内の上壁面には収納凹部6aが形成され、支軸8aにより軸支される上補助横フィン8は、その収納凹部6a内に水平状態で収納され、その前端部を下側に回動可能としている。また、レジスタ本体1内の下壁面には収納凹部6bが形成され、支軸9aにより軸支される下補助横フィン9は、その収納凹部6b内に水平状態で収納され、その前端部を上側に回動可能としている。
上補助横フィン8の一方の支軸8aは側壁を貫通して外側に突出し、その支軸8aの先端に、リンク部材12が軸着され、リンク部材12の先端には、係合ピン12aが突設される。同様に、下補助横フィン9の一方の支軸9aは側壁を貫通して外側に突出し、その支軸9aの先端に、リンク部材13が軸着され、リンク部材13の先端には、係合ピン13aが突設される。この係合ピン12aは、上記構成のカムプレート11のカム溝11bに係合し、係合ピン13aは、カムプレート11のカム溝11cに係合する。さらに、上記の如く、カムプレート11の前部にカム溝11dが形成され、そのカム溝11dには、中央横フィン7の支軸7aに軸着されたリンク部材14の係合ピン14aが係合する。
このようなカムリンク機構10の構成により、図5の如く、中央横フィン7を上側に回動操作したとき、上補助横フィン8はその前端部を斜め下方に向けるように回動して流路5側に迫り出す状態となり、下補助横フィン9はその前端部を中央横フィン7側に向けて、中央横フィン7と平行で且つ接近し、大形の一枚のフィンとして機能させるように回動させる。また、図6のように、中央横フィン7を下側に回動操作したとき、下補助横フィン9はその前端部を斜め上方に向けるように回動して流路5側に迫り出す状態となり、上補助横フィン8はその前端部を中央横フィン7側に向け、中央横フィン7と平行で且つ接近して、大形の一枚のフィンとして機能させるように回動させる構造となっている。
特に、カムリンク機構10のカムプレート11には、上補助横フィン8のリンク部材12の係合ピン12aが係合するカム溝11bと、下補助横フィン9のリンク部材13の係合ピン13aが係合するカム溝11cとが、対称位置に形成され、且つカムプレート11の回転軸11aが、上補助横フィン8及び下補助横フィン9の先端位置より上流側に配置される構成、つまり1枚のカムプレートと3本のリンク部材のみという非常に少ない部品点数で、且つ各部材の形状及びカム溝の形状が非常にシンプルであるという構成が、採用される。
これにより、図5,6に示す如く、カムリンク機構10は、その構成をコンパクトにすることができ、且つ中央横フィン7の動きと連動して上補助横フィン8及び下補助横フィン9を回動させるカムリンク機構10の動きもコンパクト化することができる。
したがって、薄型レジスタのレジスタ本体1のように、その高さが低い場合であっても、カムリンク機構10はレジスタ本体1の外側に迫り出す部分をなくして、狭いスペースであってもレジスタを装着することができる。また、図5,6に示す如く、その作動時でも、カムリンク機構10のカムプレート11、リンク部材12,13,14はレジスタ本体1の上面または下面から突出することはない。
さらに、カムリンク機構10は1枚のカムプレート11と3本のリンク部材12,13,14のみという非常に少ない部品点数で、且つ各部材の形状及びカム溝の形状が非常にシンプルに形成できるので、中央横フィン7を上下に回動操作したときの、上補助横フィン8及び下補助横フィン9の回動を非常にスムーズに行なうことができる。
一方、前可動ルーバ3の上流側の流路5内には、図3、4に示すように、後可動ルーバ4が配設される。後可動ルーバ4には、複数の縦フィン4aが左右に一定の間隔をおいて縦に並設される。各縦フィン4aは上部と下部に支軸4bが突設され、上下の支軸4bは流路5の上壁と下壁に設けた軸受部に軸支され、左右に回動可能に支持されている。
また、上記中央横フィン7には、図1に示すように、操作ノブ16が左右長手方向に摺動可能に外嵌され、操作ノブ16を把持して中央横フィン7を上下方向に回動操作可能とし、且つ操作ノブ16を左右方向に摺動させることにより、後可動ルーバ4を左右に振って、左右への風向を変える構造となっている。
このために、例えば、連係部として操作ノブ16の後部に、図示しないラック部が設けられ、後可動ルーバ4の1枚の縦フィン4aに扇状の歯車部が設けられ、ラック部と歯車部が噛合し、操作ノブ16をスライド操作したとき、縦フィン4aが回動するようになっている。また、その縦フィン4aを含む全ての縦フィン4aの上部には、図3に示すように、連結軸4cが支軸4bから偏位して設けられ、それらの連結軸4cに1本のリンクバーが連結され、操作ノブ16を中央横フィン7上で左右に摺動させたとき、後可動ルーバ4の各縦フィン4aが連動して左右に回動し、風向を左右に調整する構造である。
次に、上記構成のレジスタの動作を、図5、6等に基づいて説明する。レジスタは、自動車の車内のインストルメントパネルやダッシュボードの部分に、背面側の空気導入口を図示しない通風ダクトに接続して装着される。
レジスタの正面に真直ぐ送風を行なう場合、図3のように、前可動ルーバ3の中央横フィン7は水平状態つまり真直ぐ前方を向く状態とする。この状態では、上補助横フィン8と下補助横フィン9は共に水平状態を保持し、流路5の上壁面と下壁面の収納凹部6a、6b内に収納されている。したがって、流路5を流れる空気流は、上補助横フィン8と下補助横フィン9による空気抵抗を殆ど受けることなく、中央横フィン7の向く水平前方向に、非常に少ない圧力損失で送風される。これにより、通常の3枚の横フィンを空気吹出口に並設したレジスタに比べ、水平調整時の圧力損失を少なくすることができる。
一方、上記のように中央横フィン7が水平状態にあるとき、操作ノブ16を操作して、図5のように、中央横フィン7を上向きに回動させると、リンク部材14、係合ピン14a、カム溝11dを介して、その回動力がカムリンク機構10のカムプレート11に伝達され、カムプレート11は、図5aのように、中央横フィン7の回転とは逆の方向(図5の時計方向)に所定の角度だけ回動する。
このとき、カムプレート11のカム溝11bに係合する係合ピン12aとリンク部材12の作用により、上補助横フィン8が斜め下方を向き、その下流側端部を流路5の内側に迫り出すように回動し、且つカムプレート11のカム溝11cに係合する係合ピン13aとリンク部材13の作用により、下補助横フィン9が斜め上方を向くよう回動し、同時に、下補助横フィン9はその前端部を中央横フィン7側に向け、中央横フィン7と平行で且つ接近して、大形の一枚のフィンとして機能させる状態となる。
これにより、図5bのように、流路5から空気吹出口15に向かって流れる空気流は、上補助横フィン8と下補助横フィン9によって流路5の上下中央付近に集められ、特に、流路5の上部を流れる空気流は斜め下方を向く上補助横フィン8によって中央横フィン7の上面に押し付けられるよう作用し、中央横フィン7の近傍に集められた空気流は、中央横フィン7に沿って流れ、中央横フィン7の向く斜め上方に向けて送風される。
また、図5bのように、下補助横フィン9はその前端部を中央横フィン7側に向け、中央横フィン7と平行で且つ接近して、大形の一枚のフィンとして機能させる状態となるので、中央横フィン7と下補助横フィン9に向かう空気流を効率良く斜め上方に曲げて送風することができる。さらに、上補助横フィン8と下補助横フィン9は収納凹部6a、6bから流路5に迫り出すように回動するため、上壁面及び下壁面との隙間を真直ぐ正面に流れる空気流は殆ど生じず、中央横フィン7の近傍に集められた空気流を、中央横フィン7に沿って流れ、中央横フィン7の向く斜め上方に向けて効率良く送風することができる。
このように、下補助横フィン9は、その前端部を中央横フィン7側に向け、中央横フィン7と平行で且つ接近して、大形の一枚のフィンとして機能させ、上補助横フィン8は、収納凹部6aから下方に回動して、その下流側端部を流路5の内側に迫り出すように動作し、流路5を流れる空気流を中央横フィン7の周囲近傍に集めるため、中央横フィン7に沿った空気流を効果的に生成することができ、流路5の上壁面と上補助横フィン8との隙間を真直ぐ正面に流れる空気流を生じさせず、通常の3枚の横フィンを設けたレジスタのように、中央横フィン7に沿って流れる空気流を乱すことなはない。このため、前可動ルーバ3は風をスムーズに流し、中央横フィン7を上に振ったときの指向性を大幅に向上させることができる。
他方、中央横フィン7が水平状態にあるとき、操作ノブ16を操作して、図6のように中央横フィン7を下向きに回動させると、上記と同様、リンク部材14、係合ピン14a、カム溝11dを介して、その回動力がカムリンク機構10のカムプレート11に伝達され、カムプレート11は、図6aのように、中央横フィン7の回転とは逆の方向(図6の反時計方向)に所定の角度だけ回動する。
このとき、カムプレート11のカム溝11bに係合する係合ピン12aとリンク部材12の作用により、下補助横フィン9が斜め上方を向き、その下流側端部を流路5の内側に迫り出すように回動し、カムプレート11のカム溝11cに係合する係合ピン13aとリンク部材13の作用により、下補助横フィン9が斜め上方を向くよう回動し、同時に、上補助横フィン8はその前端部を中央横フィン7側に向け、中央横フィン7と平行で且つ接近して、大形の一枚のフィンとして機能させる状態となる。
これにより、図6bのように、流路5から空気吹出口15に向かって流れる空気流は、上補助横フィン8と下補助横フィン9によって流路5の上下中央付近に集められ、特に、流路5の下部を流れる空気流は斜め上方を向く下補助横フィン9によって中央横フィン7の下面に押し付けられるよう作用し、中央横フィン7の近傍に集められた空気流は、中央横フィン7に沿って流れ、中央横フィン7の向く斜め下方に向けて送風される。
また、図6bのように、上補助横フィン8はその前端部を中央横フィン7側に向け、中央横フィン7と平行で且つ接近して、大形の一枚のフィンとして機能させる状態となり、これにより、中央横フィン7と上補助横フィン8に向かう空気流を効率良く斜め下方に曲げて送風することができる。さらに、上補助横フィン8と下補助横フィン9は収納凹部6a、6bから流路5に迫り出すように回動するため、上壁面及び下壁面との隙間を真直ぐ正面に流れる空気流は殆ど生じず、中央横フィン7の近傍に集められた空気流を、中央横フィン7に沿って流し、中央横フィン7の向く斜め下方に向けて効率良く送風することができる。
このように、上補助横フィン8は、その前端部を中央横フィン7側に向け、中央横フィン7と平行で且つ接近して、大形の一枚のフィンとして機能させ、下補助横フィン9は、収納凹部6bから上方に回動して、その下流側端部を流路5の内側に迫り出すように動作し、流路5を流れる空気流を中央横フィン7の周囲近傍に集める。このため、中央横フィン7に沿った空気流を効果的に生成することができ、流路5の上壁面と上補助横フィン8との隙間を真直ぐ正面に流れる空気流を生じさせず、通常の3枚の横フィンを設けたレジスタのように、中央横フィン7に沿って流れる空気流を乱すことがなく、前可動ルーバ3では風がスムーズに流れ、前可動ルーバ3の中央横フィン7を下に振ったときの指向性を大幅に向上させることができる。
一方、風向を左右に変える場合、中央横フィン7上の操作ノブ16をスライド操作して、後可動ルーバ4の縦フィン4aの向きを左右に回動させる。これにより、後可動ルーバ4の各縦フィン4aが左右に回動してその向きを変え、空気吹出口15から送風される風の方向が右または左に調整される。
なお、上記実施形態では、レジスタ本体1が、水平横方向に長く上下縦方向に短い細長の空気吹出口15を有し、空気吹出口15の内側前部に水平横方向に沿って前可動ルーバ3が配設された構造の薄型レジスタについて説明したが、図1に示すレジスタをそのまま90度回転させて縦型とし、レジスタ本体が、上下縦方向に長く左右横方向に短い細長の空気吹出口を有し、空気吹出口の内側前部に縦方向に沿って前可動ルーバが配設された構造の薄型レジスタに、本発明を適用することもでき、その場合も、上記と同様な効果を奏するものである。さらに、空気吹出口及び流路の断面が正方形に近い形状を有する、所謂薄型レジスタの範疇に入らない形状のレジスタに、本発明を適用することもできる。

図7〜図10は第2実施形態のレジスタを示している。このレジスタのレジスタ本体21は、第1実施形態のレジスタと同様、水平横方向に長く上下縦方向に短い細長の空気吹出口35を有し、空気吹出口35の内側前部に水平横方向に沿って前可動ルーバ23が配設されるが、空気吹出口35は上部を上流側に後退させ下部を下流側に突き出すように傾斜して形成される。つまり、ベゼル21aに設けた空気吹出口35の前面は、その短手方向の垂直面に対し斜め下側に約30度の角度で傾斜し、所謂スラント形状となっている。
前可動ルーバ23は、図8に示すように、1枚の中央横フィン27を空気吹出口35内側の略上下中央に水平横方向に向け回動可能に軸支する一方、空気吹出口35内側の上壁面に設けた収納凹部26aに上補助横フィン28を収納可能に且つ水平横方向に向けて回動可能に軸支し、空気吹出口35内側の下壁面に設けた収納凹部26bに下補助横フィン29を収納可能に水平横方向に向けて回動可能に軸支して構成される。中央横フィン27は下流側端部の両側に設けた支軸27aにより回動可能に軸支され、上補助横フィン28及び下補助横フィン29はその下流側端部を流路5側に迫り出し可能に、上流側端部の両側に突設した支軸28a,29aにより回動可能に軸支される。
レジスタ本体21のベゼル21aの背面側にはリテーナ22に連結するための嵌合部が設けられ、その嵌合部にダクト状のリテーナ22が嵌合・接続される。ベゼル21aの空気吹出口35内側の左右側壁には、前可動ルーバ23用の軸受部が形成され、両側の軸受部には、前可動ルーバ23の中央横フィン27の両側端部に突出した支軸27aが支持される。同様に、上補助横フィン28の両側端部に突出した支軸28a、及び下補助横フィン29の両側に突出した支軸29aが、各々左右側壁の軸受部に支持され、中央横フィン27、上補助横フィン28、及び下補助横フィン29は所定の角度範囲で上下に回動可能となっている。
リテーナ22は、略方形のダクト状に形成され、内部に通風用の流路25が形成されている。リテーナ22の下流側縁部の上壁と下壁に軸受部が所定間隔で形成され、図8に示すように、それらの軸受部に後可動ルーバ24の縦フィン24aがその上下部に突設した支軸24bにより軸支され、各縦フィン24aは所定の角度範囲で左右に連動して回動するようになっている。このリテーナ22の前部に、上記の如く、正面に略長方形の空気吹出口35を開口形成したベゼル21aが、その空気吹出口35を流路25の開口部に合わせた状態で嵌着され、流路25はリテーナ22内からベゼル21の空気吹出口35まで連通して形成される。
前可動ルーバ23は、図8に示すように、上下に回動可能な1枚の中央横フィン27と、中央横フィン27の上方位置と下方位置に配設され、中央横フィン27の回動操作に応じて上下に回動する上補助横フィン28及び下補助横フィン29と、中央横フィン27の回動に連動して上補助横フィン28及び下補助横フィン29を回動させるカムリンク機構30と、を備えて構成される。
中央横フィン27は、両端に支軸27aを突設し、一方の支軸27aは流路25の側壁を貫通して外側に突出し、図7,8の如く、その支軸27aの先端にリンク部材34が軸着される。中央横フィン27の支軸27aはフィンの前端部近傍に位置し、上補助横フィン28及び下補助横フィン29の支軸28a,29aの位置は、各フィンの上流側端部近傍に位置している。
また、図9のように、中央横フィン27を上方に振った(回動した)とき、上補助横フィン28及び下補助横フィン29がその下流側端部が流路25側に迫り出すように回動し、且つ、下補助横フィン29は中央横フィン27と平行となり且つ相互に接近して一枚の大形フィンとして機能するようになっている。つまり、中央横フィン27を斜め上方に振ったとき、下補助横フィン29が中央横フィン27と平行となり且つ下補助横フィン29の前部が中央横フィン27の後部に接近する形態となって、1枚の大形フィンとして機能するようになっている。このような上補助横フィン28及び下補助横フィン29の動きはカムリンク機構30の動作により実現される。
また、図10のように、中央横フィン27を下方に振った(回動した)とき、上補助横フィン28及び下補助横フィン29がその下流側端部が流路25側に迫り出すように回動し、且つ、上補助横フィン28が中央横フィン27と平行となり相互に接近して一枚の大形フィンとして機能するようになっている。つまり、中央横フィン27を斜め下方に振ったとき、上補助横フィン28が中央横フィン27と平行となり且つ上補助横フィン28の前部が中央横フィン27の後部に接近する形態となって、1枚の大形フィンとして機能するようになっている。このような上補助横フィン28及び下補助横フィン29の動きはカムリンク機構30により実現される。
図8に示すように、上補助横フィン28は流路25内の上壁面に近接して配置される一方、その上壁面には収納凹部26aが形成され、その収納凹部26a内に上補助横フィン28が水平状態で収納され隠れるようになっている。また、下補助横フィン29は流路25内の下壁面に近接して配置される一方、その下壁面には収納凹部26bが形成され、その収納凹部26b内に下補助横フィン29が水平状態で収納され隠れる構造である。そして、上記の如く、上補助横フィン28と下補助横フィン29は、中央横フィン27の回動操作に応じて、その上方または下方位置で、水平状態からその下流側端部を流路25側に迫り出すように回動する。
上補助横フィン28の支軸28aは、上補助横フィン28の上流側端部近傍の両側に突設され、下補助横フィン29の支軸29aは、下補助横フィン29の上流側端部近傍の両側に突設される。また、図8のように、中央横フィン27の支軸27aは、その下流側端部近傍(前部側)に位置し、支軸28a,28aが上流側端部(後部側)に位置する上補助横フィン28及び下補助横フィン29の支軸とは相反側に位置する。
上記のように、中央横フィン27を上方にまたは下方に振ったとき、カムリンク機構30の動作により、上補助横フィン28及び下補助横フィン29が連動して回動するが、このカムリンク機構30は、図7に示す如く、中央横フィン27の支軸27aに軸着されたリンク部材34と、上補助横フィン28の支軸28aに軸着されたリンク部材32と、下補助横フィン29の支軸29aに軸着されたリンク部材33と、各リンク部材32,33、34に対し各々の係合ピン32a,33a,34aを介して係合するカムプレート31と、から構成され、レジスタ本体21の外側部に配設される。
カムリンク機構30のカムプレート31は、図7に示すように、レジスタ本体21の側壁の外側に、回転軸31aによって回動可能に軸支されている。カムプレート31には、中央横フィン27用のカム溝31dと、上補助横フィン28と下補助横フィン29用のカム溝31b、31cが形成されている。カムプレート31の回転軸31aは、図7に示すように、上補助横フィン28と下補助横フィン29の先端位置より上流側に配置され、その回転軸31aの上下両側の対称位置に、カム溝31b、31cが対称形状で形成されている。中央横フィン27用のカム溝31dは、カムプレート31の前部寄りに形成されている。
中央横フィン27は、空気吹出口35の長手方向に沿って、その略中央に配設され、フィンの両端に支軸27aが突設され、空気吹出口35の内側で、両側の支軸27aを介して上下に回動可能に軸支される。一方の支軸27aは流路5の側壁を貫通して外側に突出し、その支軸27aの先端にリンク部材34が軸着される。中央横フィン27のリンク部材34の先端に係合ピン34aが突設され、この係合ピン34aはカムプレート31のカム溝31dに係合する。
図7に示すように、中央横フィン27の支軸27aは正面視で流路25の略中央に位置し、中央横フィン27の上方に上補助横フィン28が水平に配設され、中央横フィン27の下方に下補助横フィン29が水平に配設される。上補助横フィン28の両端には支軸28aが突設され、さらに下補助横フィン29の両端には支軸29aが突設され、両側の支軸28a,29aはレジスタ本体21の側壁に設けた軸孔に挿通されて回動可能に支持されている。上補助横フィン28と下補助横フィン29の支軸28a,29aの位置は、側面視で各フィンの上流側端部に位置し、上補助横フィン28及び下補助横フィン29の前部が自由端となっており、後述のように、中央横フィン27の回動操作に応じて、上補助横フィン28と下補助横フィン29はその自由端の前部を流路5側に迫り出すようになっている。
また、図7bに示すように、レジスタ本体21内の上壁面には収納凹部26aが形成され、支軸28aにより軸支される上補助横フィン28は、その収納凹部26a内に水平状態で収納され、その前端部を下側に回動可能としている。また、レジスタ本体21内の下壁面には収納凹部26bが形成され、支軸29aにより軸支される下補助横フィン29は、その収納凹部26b内に水平状態で収納され、その前端部を上側に回動可能としている。
上補助横フィン28の一方の支軸28aは側壁を貫通して外側に突出し、その支軸28aの先端に、リンク部材32が軸着され、リンク部材32の先端には、係合ピン32aが突設される。同様に、下補助横フィン29の一方の支軸29aは側壁を貫通して外側に突出し、その支軸29aの先端に、リンク部材33が軸着され、リンク部材33の先端には、係合ピン33aが突設される。この係合ピン32aは、上記構成のカムプレート31のカム溝31bに係合し、係合ピン33aは、カムプレート31のカム溝31cに係合する。
このようなカムリンク機構30の構成により、図9に示す如く、中央横フィン27を上側に回動操作したとき、上補助横フィン28はその前端部を斜め下方に向けるように回動して流路25側に迫り出す状態となり、下補助横フィン29はその前端部を中央横フィン27側に向けて、中央横フィン27と平行で且つ接近し、大形の一枚のフィンとして機能させるように回動させる。また、図10に示すように、中央横フィン27を下側に回動操作したとき、下補助横フィン29はその前端部を斜め上方に向けるように回動して流路25側に迫り出す状態となり、上補助横フィン28はその前端部を中央横フィン27側に向け、中央横フィン27と平行で且つ接近して、大形の一枚のフィンとして機能させるように回動させる。
特に、カムリンク機構30のカムプレート31には、上補助横フィン28のリンク部材32の係合ピン32aが係合するカム溝31bと、下補助横フィン29のリンク部材33の係合ピン33aが係合するカム溝31cとが、対称位置に形成され、且つカムプレート31の回転軸31aが、上補助横フィン28及び下補助横フィン29の先端位置より上流側に配置される構成、つまり1枚のカムプレートと3本のリンク部材のみという非常に少ない部品点数で、且つ各部材の形状及びカム溝の形状が非常にシンプルであるという構成が、採用される。
これにより、図7,8に示す如く、カムリンク機構30は、その構成をコンパクトにすることができ、且つ中央横フィン27の動きと連動して上補助横フィン28及び下補助横フィン29を回動させるカムリンク機構30の動きもコンパクト化することができる。
したがって、薄型レジスタのレジスタ本体21のように、その高さが低い場合であっても、カムリンク機構30はレジスタ本体21の外側に迫り出す部分をなくして、狭いスペースであってもレジスタを装着することができる。また、図7,8に示す如く、その作動時でも、カムリンク機構30のカムプレート31、リンク部材32,33,34はレジスタ本体21の上面または下面から突出することはない。
さらに、カムリンク機構30は1枚のカムプレート31と3本のリンク部材32,33,34のみという非常に少ない部品点数で、且つ各部材の形状及びカム溝31b、31c、31dの形状が非常にシンプルに形成できるので、中央横フィン27を上下に回動操作したときの、上補助横フィン28及び下補助横フィン29の回動を非常にスムーズに行なうことができる。
一方、前可動ルーバ23の上流側の流路25内には、図8に示すように、後可動ルーバ24が配設される。後可動ルーバ24には、複数の縦フィン24aが左右に一定の間隔をおいて縦に並設される。各縦フィン24aは上部と下部に支軸24bが突設され、上下の支軸24bは流路25の上壁と下壁に設けた軸受部に軸支され、左右に回動可能に支持されている。
さらに、上記中央横フィン27には、図7に示すように、操作ノブ36が左右長手方向に摺動可能に外嵌され、操作ノブ36を把持して中央横フィン27を上下方向に回動操作可能とし、且つ操作ノブ36を左右方向に摺動させることにより、後可動ルーバ24を左右に振って、左右への風向を変える構造となっている。
このために、例えば、連係部として操作ノブ36の後部に、図示しないラック部が設けられ、後可動ルーバ24の1枚の縦フィン24aに扇状の歯車部が設けられ、ラック部と歯車部が噛合し、操作ノブ36をスライド操作したとき、縦フィン24aが回動するようになっている。また、その縦フィン24aを含む全ての縦フィン24aの上部には、図8に示すように、連結軸24cが支軸24bから偏位して設けられ、それらの連結軸24cに1本のリンクバーが連結され、操作ノブ36を中央横フィン27上で左右に摺動させたとき、後可動ルーバ24の各縦フィン24aが連動して左右に回動し、風向を左右に調整する構造となっている。
次に、上記構成のレジスタの動作を、図9、10等に基づいて説明する。レジスタの正面に真直ぐ送風を行なう場合、図7のように、前可動ルーバ23の中央横フィン27は水平状態つまり真直ぐ前方を向く状態とする。この状態では、上補助横フィン28と下補助横フィン29は共に水平状態を保持し、流路25の上壁面と下壁面の収納凹部26a、26b内に収納されている。したがって、流路25を流れる空気流は、上補助横フィン28と下補助横フィン29による空気抵抗を殆ど受けることなく、中央横フィン27の向く水平前方向に、非常に少ない圧力損失で送風される。これにより、通常の3枚の横フィンを空気吹出口に並設したレジスタに比べ、水平調整時の圧力損失を少なくすることができる。
一方、上記のように中央横フィン7が水平状態のとき、操作ノブ36を操作して、図9のように、中央横フィン27を上向きに回動させると、リンク部材34、係合ピン34a、カム溝31dを介して、その回動力がカムリンク機構30のカムプレート31に伝達され、カムプレート31は、図9aのように、中央横フィン27の回転とは逆の方向(図9の時計方向)に所定の角度だけ回動する。
このとき、カムプレート31のカム溝31bに係合する係合ピン32aとリンク部材32の作用により、上補助横フィン28が斜め下方を向き、その下流側端部を流路25の内側に迫り出すように回動し、且つカムプレート31のカム溝31cに係合する係合ピン33aとリンク部材33の作用により、下補助横フィン29が斜め上方を向くよう回動し、同時に、下補助横フィン29はその前端部を中央横フィン27側に向け、中央横フィン27と平行で且つ接近して、大形の一枚のフィンとして機能させる状態となる。
これにより、図9bのように、流路25から空気吹出口35に向かって流れる空気流は、上補助横フィン28と下補助横フィン29によって流路25の上下中央付近に集められ、特に、流路25の上部を流れる空気流は斜め下方を向く上補助横フィン28によって中央横フィン27の上面に押し付けられるよう作用し、中央横フィン27の近傍に集められた空気流は、中央横フィン27に沿って流れ、中央横フィン27の向く斜め上方に向けて送風されることとなる。
また、図9bのように、下補助横フィン29はその前端部を中央横フィン27側に向け、中央横フィン27と平行で且つ接近して、大形の一枚のフィンとして機能させる状態となるので、中央横フィン27と下補助横フィン29に向かう空気流を効率良く斜め上方に曲げて送風することができる。さらに、上補助横フィン28と下補助横フィン29は収納凹部26a、26bから流路25に迫り出すように回動するため、上壁面及び下壁面との隙間を真直ぐ正面に流れる空気流は殆ど生じず、中央横フィン27の近傍に集められた空気流を、中央横フィン27に沿って流れ、中央横フィン27の向く斜め上方に向けて効率良く送風することができる。
このように、上補助横フィン28は、収納凹部26aから下方に回動して、その下流側端部を流路25の内側に迫り出すように動作し、流路25を流れる空気流を中央横フィン27の周囲近傍に集め、且つ下補助横フィン29は、その前端部を中央横フィン27側に向け、中央横フィン27と平行で且つ接近して、大形の一枚のフィンとして機能させるため、中央横フィン27に沿った空気流を効果的に生成することができ、流路25の上壁面と上補助横フィン28との隙間を真直ぐ正面に流れる空気流を生じさせず、通常の3枚の横フィンを設けたレジスタのように、中央横フィン7に沿って流れる空気流を乱すことなはない。このため、薄型レジスタで細く横長の空気吹出口35を有するレジスタであっても、前可動ルーバ23の中央横フィン27を上に振ったときの指向性を大幅に向上させることができる。
他方、中央横フィン27が水平状態にあるとき、操作ノブ36を操作して、図10のように中央横フィン27を下向きに回動させると、リンク部材34、係合ピン34a、カム溝31dを介して、その回動力がカムリンク機構30のカムプレート31に伝達され、カムプレート31は、図10aのように、中央横フィン27の回転とは逆の方向(図10の反時計方向)に所定の角度だけ回動する。
このとき、カムプレート31のカム溝31bに係合する係合ピン32aとリンク部材32の作用により、下補助横フィン29が斜め上方を向き、その下流側端部を流路25の内側に迫り出すように回動し、カムプレート31のカム溝31cに係合する係合ピン33aとリンク部材33の作用により、下補助横フィン29が斜め上方を向くよう回動し、同時に、上補助横フィン28はその前端部を中央横フィン27側に向け、中央横フィン7と平行で且つ接近して、大形の一枚のフィンとして機能させる状態となる。
これにより、図10bのように、流路5から空気吹出口35に向かって流れる空気流は、上補助横フィン28と下補助横フィン29によって流路25の上下中央付近に集められる。特に、流路25の下部を流れる空気流は斜め上方を向く下補助横フィン29によって中央横フィン27の下面に押し付けられるよう作用するので、流路25下部を流れる空気流が真直ぐに吹出されて下方への空気流が乱されることはなく、中央横フィン27の近傍に集められた空気流は、中央横フィン27に沿って流れる。このため、特に、細く横長の空気吹出口35が傾斜してその下部が突出形状となっている場合でも、中央横フィン27の向く斜め下方に空気流を効率良く曲げて送風することができる。
さらに、図10bのように、上補助横フィン28はその前端部を中央横フィン27側に向け、中央横フィン27と平行で且つ接近して、大形の一枚のフィンとして機能させる状態となるので、空気吹出口35が傾斜してその下部が突出形状となっている場合でも、中央横フィン27と上補助横フィン28に向かう空気流を効率良く斜め下方に曲げて送風することができる。
このように、下補助横フィン29は、収納凹部26bから上方に回動して、その下流側端部を流路25の内側に迫り出すように動作し、流路25を流れる空気流を中央横フィン27の周囲近傍に集め、且つ上補助横フィン28は、その前端部を中央横フィン27側に向け、中央横フィン27と平行で且つ接近して、大形の一枚のフィンとして機能させるため、中央横フィン27に沿った空気流を効果的に生成し、しかも、流路25の上壁面と上補助横フィン28との隙間を真直ぐ正面に流れる空気流を生じさせず、通常の3枚の横フィンを設けたレジスタのように、中央横フィン7に沿って流れる空気流を乱すことがない。このため、薄型レジスタであって空気吹出口35がその短手方向の下側に傾斜している場合でも、前可動ルーバ23の中央横フィン27を下側に振ったときの指向性を大幅に向上させることができる。
図11〜図15は第3実施形態のレジスタを示している。このレジスタのレジスタ本体41は、同図に示すように、第2実施形態のレジスタを90度横転させた縦型形状であり、上下縦方向に長く水平横方向に短い縦長の長方形の空気吹出口55をベゼル41aに有し、空気吹出口55の内側前部に、上下縦方向に沿って前可動ルーバ43が配設され、正面視で空気吹出口55は、一方(左側)の前部を上流側に後退させ、他方(右側)の前部を下流側に突き出すように傾斜している。
レジスタ本体41のベゼル41aの背面側にはリテーナ42に連結するための嵌合部が設けられ、その嵌合部にダクト状のリテーナ42が嵌合・接続される。ベゼル41aの空気吹出口55内側の上下壁部には、前可動ルーバ43用の軸受部が形成され、上下の軸受部には、前可動ルーバ43の中央縦フィン47の上下端部に突出した支軸27aが支持される。同様に、後退側補助縦フィン48の上下に突出した支軸48a、及び突出側補助横フィン49の上下に突出した支軸49aが、各々上下の軸受部に支持され、中央縦フィン47、後退側補助縦フィン48、及び突出側補助横フィン49は所定の角度範囲で左右に回動可能となっている。
リテーナ42は、略方形のダクト状に形成され、内部に通風用の流路45が形成されている。リテーナ42の下流側縁部の左右壁部に軸受部が所定間隔で形成され、図13に示すように、それらの軸受部に後可動ルーバ44の横フィン44aがその左右端部に突設した支軸44bにより軸支され、各横フィン44aは所定の角度範囲で上下に連動して回動するようになっている。このリテーナ42の前部に、正面に縦型長方形の空気吹出口55を開口形成したベゼル41aが、その空気吹出口55を流路45の開口部に合わせた状態で嵌着され、流路45はリテーナ42内からベゼル41aの空気吹出口55まで連通して形成される。
図13,14に示す如く、前可動ルーバ43は、1枚の中央縦フィン47を空気吹出口55内側の略左右中央に、上下縦方向に向けて支軸47aにより回動可能に軸支し、さらに、中央縦フィン47の両側に、後退側補助縦フィン48及び突出側補助縦フィン49が上下縦方向に配置され、上下の支軸48a,49aにより回動可能に軸支されて構成される。
空気吹出口55内側の後退側の側壁面には収納凹部46aが設けられ、後退側補助縦フィン48は収納凹部46a内に収納可能に且つ上下縦方向に向けて支軸48aにより回動可能に軸支される。同様に、空気吹出口55内側の突出側の側壁面に収納凹部46bが設けられ、突出側補助縦フィン49が収納凹部46b内に収納可能に、上下縦方向に向けて支軸49aにより回動可能に軸支される。中央縦フィン47の支軸47aは、フィンの下流側端部に位置するとともに、レジスタ本体41内の流路45の最も下流側端部、つまり空気吹出口55の内側の上壁部と下壁部に位置して軸支され、後退側補助縦フィン48の支軸48a及び突出側補助縦フィン49の支軸49aはフィンの上流側端部に位置している。
後退側補助縦フィン48及び突出側補助縦フィン49は、その上流側端部に設けた支軸48a,49aにより、その下流側端部を流路45側に迫り出すように回動可能に軸支される。特に、図14のように、中央縦フィン47を左側つまり空気吹出口55の後退側に振ったとき、後退側補助縦フィン48はその下流側端部を流路45側に向けて迫り出し、空気流を中央縦フィン47側に押し付けるようにガイドし、且つ突出側補助縦フィン49は中央縦フィン47に対し平行状態となり且つ突出側補助縦フィン49の前部が中央縦フィン47の後部に接近して大形の一枚のフィンとして機能する状態となるように回動する。
同様に、図15に示す如く、中央縦フィン47を右側つまり空気吹出口55の突出側に振ったとき、突出側補助縦フィン49はその下流側端部を流路45側に向けて迫り出し、空気流を中央縦フィン47側に押し付けるようにガイドし、且つ後退側補助縦フィン48は中央縦フィン57と平行状態となり且つ後退側補助縦フィン48の前部が中央縦フィン47の後部に接近して大形の一枚のフィンとして機能するように回動するようになっている。このような後退側補助縦フィン48及び突出側補助縦フィン49の動きはカムリンク機構50により実現される。
カムリンク機構50は、図11のように、レジスタ本体41の底部に設けられ、中央縦フィン47を上方にまたは下方に振ったとき、後退側補助縦フィン48及び突出側補助縦フィン49を、連動して回動させるように構成される。カムリンク機構50は、図12に示す如く、中央縦フィン47の支軸47aに軸着されたリンク部材54と、後退側補助縦フィン48の支軸48aに軸着されたリンク部材52と、突出側補助横フィン49の支軸49aに軸着されたリンク部材53と、各リンク部材52,53、54に対し各々の係合ピン52a,53a,54aを介して係合するカムプレート51とから構成され、レジスタ本体41の底部外側に設けられる。
カムリンク機構50のカムプレート51は、図12に示すように、レジスタ本体41の底壁の外側に、回転軸51aによって回動可能に軸支されている。カムプレート51には、中央縦フィン47用のカム溝51dと、後退側補助縦フィン48と突出側補助横フィン49用のカム溝51b、51cが形成されている。カムプレート51の回転軸51aは、図12に示すように、後退側補助縦フィン48と突出側補助横フィン49の先端位置より上流側に配置され、その回転軸51aの左右両側の対称位置に、カム溝51b、51cが対称形状で形成されている。中央縦フィン47用のカム溝51dは、カムプレート51の前部寄りに形成されている。
中央縦フィン47は、空気吹出口55の長手方向に沿って、その略中央に縦に配設され、フィンの上下両端に支軸47aが突設され、空気吹出口55の内側で、上下の支軸47aを介して左右に回動可能に軸支される。一方の支軸47aは流路45の底壁を貫通して下側に突出し、その支軸47aの先端にリンク部材54が軸着される。中央縦フィン47のリンク部材54の先端に係合ピン54aが突設され、この係合ピン54aはカムプレート51のカム溝51dに係合する。
図12に示すように、中央縦フィン47の支軸47aは流路45の略中央に位置し、中央縦フィン47の左側に後退側補助縦フィン28が水平に配設され、中央縦フィン47の右側に突出側補助縦フィン49が水平に配設される。後退側補助縦フィン48の上下端には支軸48aが突設され、さらに突出側補助縦フィン49の上下端には支軸49aが突設され、上下の支軸48a,49aはレジスタ本体41の側壁に設けた軸孔に挿通されて回動可能に支持されている。後退側補助縦フィン48と突出側補助縦フィン49の支軸48a,49aの位置は、各フィンの上流側端部に位置し、後退側補助縦フィン48及び突出側補助縦フィン49の前部が自由端となっており、後述のように、中央縦フィン47の回動操作に応じて、後退側補助縦フィン48と突出側補助縦フィン49はその自由端の前部を流路45側に迫り出すようになっている。
また、図13に示すように、レジスタ本体41内の左壁面には収納凹部46aが形成され、支軸48aにより軸支される後退側補助縦フィン48は、その収納凹部46a内に縦に収納され、その前端部を流路側に迫り出すように回動可能としている。また、レジスタ本体41内の右壁面には収納凹部46bが形成され、支軸49aにより軸支される突出側補助縦フィン49が、その収納凹部46b内に縦に収納され、その前端部を流路側に迫り出すように回動可能としている。
後退側補助縦フィン48の下側の支軸48aは底壁を貫通して外側に突出し、その支軸48aの先端に、リンク部材52が軸着され、リンク部材52の先端には、係合ピン52aが突設される。同様に、突出側補助縦フィン49の下側の支軸49aは底壁を貫通して外側に突出し、その支軸49aの先端に、リンク部材53が軸着され、リンク部材53の先端には、係合ピン53aが突設される。この係合ピン52aは、上記構成のカムプレート51のカム溝51bに係合し、係合ピン53aは、カムプレート51のカム溝51cに係合する。
このようなカムリンク機構50の構成により、図14のように、中央縦フィン47を左側に回動操作したとき、後退側補助縦フィン48はその前端部を斜め迫り出すように回動して流路45側に迫り出す状態となり、一方、突出側補助縦フィン49はその前端部を中央縦フィン47側に向けて、中央縦フィン47と平行で且つ接近し、大形の一枚のフィンとして機能させるように回動させる。また、図15のように、中央縦フィン47を右側に回動操作したとき、後退側補助縦フィン48はその前端部を中央縦フィン47側に向け、中央縦フィン47と平行で且つ接近して、大形の一枚のフィンとして機能させるように回動させ、後退側補助縦フィン48はその前端部を斜めに迫り出すように回動して流路45側に迫り出す状態となる。
また、上記のように、カムリンク機構50のカムプレート51には、後退側補助縦フィン48のリンク部材52の係合ピン52aが係合するカム溝51bと、突出側補助縦フィン49のリンク部材53の係合ピン53aが係合するカム溝51cとが、対称形状で形成され、且つカムプレート51の回転軸51aが、後退側補助縦フィン48及び突出側補助縦フィン49の先端位置より上流側に配置されるように、カムプレート51が構成されるので、図14,15に示すように、中央縦フィン47の動きと連動して後退側補助縦フィン48及び突出側補助縦フィン49を回動させるカムリンク機構50の形状及びその動きがコンパクトになる。これにより、レジスタ本体41の外側に迫り出す部分をなくして、狭いスペースであってもレジスタを装着することができる。
さらに、上記中央縦フィン47には、図11に示すように、操作ノブ56が上下方向に摺動可能に外嵌され、操作ノブ56を把持して中央縦フィン47を左右方向に回動操作可能とし、且つ操作ノブ56を上下方向に摺動させることにより、後可動ルーバ44を上下に振って、上下への風向を変える構造となっている。
このために、例えば、連係部として操作ノブ56の後部に、図示しないラック部が設けられ、後可動ルーバ44の1枚の横フィン44aに扇状の歯車部が設けられ、ラック部と歯車部が噛合し、操作ノブ56をスライド操作したとき、横フィン44aが回動するようになっている。また、その横フィン44aを含む全ての横フィン44aの端部には、図13に示すように、連結軸44cが支軸44bから偏位して設けられ、それらの連結軸44cに1本のリンクバーが連結され、操作ノブ56を中央縦フィン47上で上下に摺動させたとき、後可動ルーバ44の各横フィン44aが連動して上下に回動し、風向を上下に調整する構造となっている。
次に、上記構成のレジスタの動作を、図14、15等に基づいて説明する。レジスタの正面に真直ぐ送風を行なう場合、図11、13のように、前可動ルーバ43の中央縦フィン47は流路45の前後方向と平行に真直ぐ前方を向く状態とする。この状態では、後退側補助縦フィン48と突出側補助縦フィン49は共に流路45の前後方向と平行状態を保持し、流路45の両側壁面の収納凹部46a、46b内に収納されている。したがって、流路45を流れる空気流は、後退側補助縦フィン48と突出側補助縦フィン49による空気抵抗を殆ど受けることなく、中央縦フィン47の向く前方向に、非常に少ない圧力損失で送風される。これにより、通常の3枚の横フィンを空気吹出口に並設したレジスタに比べ、圧力損失を少なくすることができる。
一方、操作ノブ56を操作して、図14のように、中央縦フィン47を左に回動させると、リンク部材54、係合ピン54a、カム溝51dを介して、その回動力がカムリンク機構50のカムプレート51に伝達され、カムプレート51は、図14aのように、中央縦フィン47の回転とは逆の方向(図14の時計方向)に所定の角度だけ回動する。
このとき、カムプレート51のカム溝51bに係合する係合ピン52aとリンク部材52の作用により、後退側補助縦フィン48がその下流側端部を流路45の内側に迫り出すように回動し、且つカムプレート51のカム溝51cに係合する係合ピン53aとリンク部材53の作用により、突出側補助縦フィン49が斜めに流路側に迫り出すように回動し、同時に、突出側補助縦フィン49はその前端部を中央縦フィン47側に向け、中央縦フィン47と平行で且つ接近して、大形の一枚のフィンとして機能させる状態となる。
これにより、図14bのように、流路45から空気吹出口55に向かって流れる空気流は、後退側補助縦フィン48と突出側補助縦フィン49によって流路45の中央付近に集められ、特に、流路45の左側壁部近傍を流れる空気流は後退側補助縦フィン48によって中央縦フィン47の側面に押し付けられるよう作用し、中央縦フィン47の近傍に集められた空気流は、中央縦フィン47に沿って流れ、中央縦フィン47の向く斜め左方に向けて送風されることとなる。
また、図14bのように、突出側補助縦フィン49はその前端部を中央縦フィン47側に向け、中央縦フィン47と平行で且つ接近して、大形の一枚のフィンとして機能させる状態となるので、中央縦フィン47と突出側補助縦フィン49に向かう空気流を効率良く斜め左方に曲げて送風することができる。さらに、後退側補助縦フィン48と突出側補助縦フィン49は収納凹部46a、46bから流路45に迫り出すように回動するため、側壁面との隙間を真直ぐ正面に流れる空気流は殆ど生じず、中央縦フィン47の近傍に集められた空気流を、中央縦フィン47に沿って流れ、中央縦フィン47の向く斜め左方に向けて効率良く送風することができる。
このように、後退側補助縦フィン48は、収納凹部46aから回動して、その下流側端部を流路45の内側に迫り出すように動作し、流路45を流れる空気流を中央縦フィン47の周囲近傍に集め、且つ突出側補助縦フィン49は、その前端部を中央縦フィン47側に向け、中央縦フィン47と平行で且つ接近して、大形の一枚のフィンとして機能させるため、中央縦フィン47に沿った空気流を効果的に生成することができ、流路45の壁面と後退側補助縦フィン48との隙間を真直ぐ正面に流れる空気流を生じさせず、通常の3枚の横フィンを設けたレジスタのように、中央縦フィン47に沿って流れる空気流を乱すことなはない。このため、薄型レジスタで細く横長の空気吹出口55を有するレジスタであっても、前可動ルーバ43の中央縦フィン47を振ったときの指向性を大幅に向上させることができる。
他方、中央縦フィン47が図11の状態にあるとき、操作ノブ56を操作して、図15のように中央縦フィン47を右に回動させると、リンク部材54、係合ピン54a、カム溝51dを介して、その回動力がカムリンク機構50のカムプレート51に伝達され、カムプレート51は、図15aのように、中央縦フィン47の回転とは逆の方向(図15の反時計方向)に所定の角度だけ回動する。
このとき、カムプレート51のカム溝51bに係合する係合ピン52aとリンク部材52の作用により、突出側補助縦フィン49が、図15bのように、その下流側端部を流路45の内側に迫り出すように回動し、同時に、後退側補助縦フィン48はその前端部を中央縦フィン47側に向け、中央縦フィン47と平行で且つ接近して、大形の一枚のフィンとして機能させる状態となる。
これにより、図15bのように、流路45から空気吹出口55に向かって流れる空気流は、後退側補助縦フィン48と突出側補助縦フィン49によって流路45の中央付近に集められる。特に、流路45の右壁面近傍を流れる空気流は突出側補助縦フィン49によって中央縦フィン47の側面に押し付けられるよう作用するので、流路45内側部を流れる空気流が真直ぐに吹出されて下方への空気流が乱されることはなく、中央縦フィン47の近傍に集められた空気流は、中央縦フィン47に沿って流れる。このため、細く縦長の空気吹出口55が右に傾斜してその右側部が突出形状となっている場合でも、中央縦フィン47の向く右方向に空気流を効率良く曲げて送風することができる。
さらに、図15bのように、後退側補助縦フィン48はその前端部を中央縦フィン47側に向け、中央縦フィン47と平行で且つ接近して、大形の一枚のフィンとして機能させる状態となるので、空気吹出口55が傾斜してその右側が突出形状となっている場合でも、中央縦フィン47と後退側補助縦フィン48のガイドにより空気流を効率良く右に曲げて送風することができる。
このように、突出側補助縦フィン49は、収納凹部46bから回動して、その下流側端部を流路45の内側に迫り出すように動作し、流路45を流れる空気流を中央縦フィン47の周囲近傍に集め、且つ後退側補助縦フィン48は、その前端部を中央縦フィン47側に向け、中央縦フィン47と平行で且つ接近して、大形の一枚のフィンとして機能させるため、中央縦フィン47に沿った空気流を効果的に生成し、しかも、流路45の側壁面と後退側補助縦フィン48との隙間を真直ぐ正面に流れる空気流を生じさせず、通常の3枚の横フィンを設けたレジスタのように、中央縦フィン47に沿って流れる空気流を乱すことがない。このため、薄型レジスタであって空気吹出口55がその短手方向の左右に傾斜している場合でも、前可動ルーバ43の中央縦フィン47を左右に振ったときの指向性を大幅に向上させることができる。
1 レジスタ本体
1a ベゼル
2 リテーナ
3 前可動ルーバ
4 後可動ルーバ
4a 縦フィン
4b 支軸
4c 連結軸
5 流路
6a 収納凹部
6b 収納凹部
7 中央横フィン
7a 支軸
8 上補助横フィン
8a 支軸
9 下補助横フィン
9a 支軸
10 カムリンク機構
11 カムプレート
11a 回転軸
11b カム溝
11c カム溝
11d カム溝
12 リンク部材
12a 係合ピン
13 リンク部材
13a 係合ピン
14 リンク部材
14a 係合ピン
15 空気吹出口
16 操作ノブ
21 レジスタ本体
21a ベゼル
22 リテーナ
23 前可動ルーバ
24 後可動ルーバ
24a 縦フィン
24b 支軸
24c 連結軸
25 流路
26a 収納凹部
26b 収納凹部
27 中央横フィン
27a 支軸
28 上補助横フィン
28a 支軸
29 下補助横フィン
29a 支軸
30 カムリンク機構
31 カムプレート
31a 回転軸
31b カム溝
31c カム溝
31d カム溝
32 リンク部材
32a 係合ピン
33 リンク部材
33a 係合ピン
34 リンク部材
34a 係合ピン
35 空気吹出口
36 操作ノブ
41 レジスタ本体
41a ベゼル
42 リテーナ
43 前可動ルーバ
44 後可動ルーバ
44a 横フィン
44b 支軸
44c 連結軸
45 流路
46a 収納凹部
46b 収納凹部
47 中央縦フィン
47a 支軸
48 後退側補助縦フィン
48a 支軸
49 突出側補助縦フィン
49a 支軸
50 カムリンク機構
51 カムプレート
51a 回転軸
51b カム溝
51c カム溝
51d カム溝
52 リンク部材
52a 係合ピン
53 リンク部材
53a 係合ピン
54 リンク部材
54a 係合ピン
55 空気吹出口
56 操作ノブ
57 中央縦フィン

Claims (6)

  1. 細長の長方形状の空気吹出口を有し、該空気吹出口の内側に、複数の前フィンを回動可能に設けた前可動ルーバを配設したレジスタにおいて、
    該前可動ルーバは、1枚の中央フィンを該空気吹出口内の略中央に該空気吹出口の長手方向と平行な軸の回りで回動可能に軸支する一方、該空気吹出口内の両側の壁面に設けた収納凹部に1対の補助フィンを収納可能に且つ該中央フィンと平行に該中央フィンの軸と平行な軸の回りで回動可能に軸支して構成され、
    該中央フィンは下流側端部近傍の両側に設けた支軸により回動可能に軸支され、該1対の補助フィンは上流側端部近傍の両側に設けた支軸により、各々下流側端部を流路側に迫り出すように回動可能に軸支され、
    該中央フィンを該空気吹出口の短手方向に振ったとき、該一方の補助フィンは下流側端部を流路側に向けて迫り出すとともに、該他方の補助フィンは該中央フィンと平行でその下流側端部を該中央フィン側に向け且つ接近して大形の一枚のフィンとして機能するように回動させるカムリンク機構が設けられ、
    該カムリンク機構は、回転可能に軸支されたカムプレートに複数のカム溝を設け、該カム溝に、該中央フィンの支軸に連結されたリンク部材の係合ピンを係合させ、且つ該1対の補助フィンの支軸に連結されたリンク部材の係合ピンを係合させて構成されたことを特徴とするレジスタ。
  2. 前記カムリンク機構の前記カムプレートには前記1対の補助フィンのリンク部材の係合ピンが係合する2本のカム溝が対称形状で形成され、該カムプレートの回転軸は、前記補助フィンの先端位置より上流側に配置されたことを特徴とする請求項1記載のレジスタ。
  3. 水平横方向に長く上下縦方向に短い細長の空気吹出口を有し、該空気吹出口の内側前部に該水平横方向に沿って前可動ルーバが配設され、該空気吹出口が上部を上流側に後退させ下部を下流側に突き出すように傾斜して形成されたレジスタにおいて、
    該前可動ルーバは1枚の中央横フィンを該空気吹出口内側の略上下中央に該水平横方向に向け回動可能に軸支する一方、該空気吹出口内側の上壁面に設けた収納凹部に上補助横フィンを収納可能に且つ該水平横方向に向けて回動可能に軸支し、該空気吹出口内側の下壁面に設けた収納凹部に下補助横フィンを収納可能に該水平横方向に向けて回動可能に軸支して構成され、
    該中央横フィンは下流端部近傍の両側に設けた支軸により回動可能に軸支され、該上補助横フィン及び下補助横フィンは上流端部近傍の両側に設けた支軸により、下流側端部を流路側に迫り出すように回動可能に軸支され、
    該中央横フィンを上側または下側に振ったとき、該上補助横フィンまたは該下補助横フィンが下流側端部を流路側に向けて迫り出すとともに、該下補助横フィンまたは該上補助横フィンが該中央横フィンと平行でその下流側端部を該中央横フィン側に向け且つ接近して大形の一枚のフィンとして機能させるように回動させる該カムリンク機構が設けられ、
    該カムリンク機構は、回転可能に軸支されたカムプレートに複数のカム溝を有し、該カム溝には、該中央横フィンの支軸に連結されたリンク部材の係合ピン及び該上補助横フィン及び下補助横フィンの支軸に連結されたリンク部材の係合ピンを係合させて構成されたことを特徴とするレジスタ。
  4. 前記カムリンク機構の前記カムプレートには前記上補助横フィン及び下補助横フィンの各リンク部材の係合ピンが係合する2本のカム溝が対称形状で形成され、該カムプレートの回転軸は、前記上補助横フィン及び下補助横フィンの先端位置より上流側に配置されたことを特徴とする請求項3記載のレジスタ。
  5. 上下縦方向に長く水平横方向に短い細長の空気吹出口を有し、該空気吹出口の内側前部に該上下縦方向に沿って前可動ルーバが配設され、該空気吹出口が一方の側部を上流側に後退させ他方の側部を下流側に突き出すように傾斜して形成されたレジスタにおいて、
    該前可動ルーバは1枚の中央縦フィンを該空気吹出口内後退側の略左右中央に該上下縦方向に向け回動可能に軸支する一方、該空気吹出口内の後退側の側壁面に設けた収納凹部に後退側補助縦フィンを収納可能に且つ該上下縦方向に向けて回動可能に軸支し、該空気吹出口内側の突出側の側壁面に設けた収納凹部に突出側補助縦フィンを収納可能に該上下縦方向に向けて回動可能に軸支して構成され、
    該中央縦フィンは下流側端部近傍の両側に設けた支軸により回動可能に軸支され、該後退側補助縦フィン及び突出側補助縦フィンは上流側端部近傍の両側に設けた支軸により、下流側端部を流路側に迫り出すように回動可能に軸支され、
    該中央縦フィンを右または左に振ったとき、該後退側補助縦フィン及び該突出側補助縦フィンは下流側端部を流路側に向けて迫り出すとともに、該突出側補助縦フィンまたは該後退側補助縦フィンが該中央縦フィンと平行でその下流側端部を該中央縦フィン側に向け且つ接近して大形の一枚のフィンとして機能させるように回動させるカムリンク機構が設けられ、
    該カムリンク機構は、回転可能に軸支されたカムプレートに複数のカム溝を設け、該カム溝に、該中央縦フィンの支軸に連結されたリンク部材の係合ピンを係合させ、且つ該後退側補助縦フィン及び突出側補助縦フィンの支軸に連結されたリンク部材の係合ピンを係合させて構成されたことを特徴とするレジスタ。
  6. 前記カムリンク機構の前記カムプレートには前記後退側補助縦フィン及び突出側補助縦フィンの各リンク部材の係合ピンが係合する2本のカム溝が対称形状で形成され、該カムプレートの回転軸は、前記後退側補助縦フィン及び突出側補助縦フィンの先端位置より上流側に配置されたことを特徴とする請求項5記載のレジスタ。
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