JP6071563B2 - レジスタ - Google Patents

レジスタ Download PDF

Info

Publication number
JP6071563B2
JP6071563B2 JP2013002944A JP2013002944A JP6071563B2 JP 6071563 B2 JP6071563 B2 JP 6071563B2 JP 2013002944 A JP2013002944 A JP 2013002944A JP 2013002944 A JP2013002944 A JP 2013002944A JP 6071563 B2 JP6071563 B2 JP 6071563B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
auxiliary
fin
air outlet
fins
register
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013002944A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014133490A (ja
Inventor
則之 稲垣
則之 稲垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Howa Plastics Co Ltd
Original Assignee
Howa Plastics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Howa Plastics Co Ltd filed Critical Howa Plastics Co Ltd
Priority to JP2013002944A priority Critical patent/JP6071563B2/ja
Publication of JP2014133490A publication Critical patent/JP2014133490A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6071563B2 publication Critical patent/JP6071563B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、自動車等の空調装置に使用される空気吹出調整用のレジスタに関し、特に空気吹出口が細長・薄型で略楕円形など非長方形の異形に形成されたレジスタに関する。
自動車等の空調の空気吹出口に使用される空気吹出調整用のレジスタとして、通風路を形成するベゼルまたはリテーナ内に、前可動ルーバと後可動ルーバを直交方向に前後して配設し、ベゼルに設けた空気吹出口から空気を吹き出す際、前可動ルーバ、後可動ルーバの各フィンの角度を変えて空気の吹出し方向を上下左右に調整するレジスタが、一般に、自動車の空調装置などで使用されている。
このようなレジスタにおいて、主として意匠性やデザイン的なデマンドから、空気吹出口が細長で薄型に形成され、空気吹出口の内側に1〜3枚程度の少数の前フィンを設けたレジスタが、自動車の室内に設置される場合がある(例えば特許文献1等参照)。
特開2002−103954号公報
また、この種の薄型レジスタとして、レジスタが装着されるインストルメントパネルの全体的なデザイン性から、細長の空気吹出口の略中央に、前可動ルーバとして1枚の前フィンのみを回動可能に配置し、空気吹出口の正面形状を、非長方形状の例えば楕円としたレジスタが開発されている。
しかし、空気吹出口の正面形状が長方形とは異なる楕円等の異形形状に形成されている場合、1枚の前フィンを空気吹出口の楕円の長手方向に沿った中央に配置したのみでは、空気吹出口の短手方向の幅寸法が長手方向に沿って相違するため、前フィンを振った際、風の指向性を良好に確保することが難しく、希望する方向に送風を行ないにくい。
このため、補助フィンを前フィンの側部に配設し、前フィンと補助フィンを送風方向に回動させて指向性を改善することが検討されたが、空気吹出口の形状が非長方形の略楕円形状であるため、1枚の平坦な補助フィンでは、前フィンの回動方向(振り方向)に風を効率良くガイドすることが難しく、風の指向性が悪いという課題があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、空気吹出口の正面形状を非長方形で異形とする薄型のレジスタにおいて、前フィンを振ったときの風の指向性を向上させることができるレジスタを提供することを目的とする。
本発明に係るレジスタは、空気吹出口の正面形状が細長の非長方形で異形に形成されてなる薄型のレジスタにおいて、該空気吹出口の内側前部の通風路内に前可動ルーバが配設され、該前可動ルーバには1枚の前フィンが、該空気吹出口内側の略中央に該空気吹出口の長手方向に沿って、支軸により回動可能に支持され、該前フィンの長手方向に沿った該空気吹出口の縁部が曲線で形成され、該前フィンの少なくとも一方の側部に隣接して複数の補助フィンが該曲線の接線方向と略平行に且つ該空気吹出口の縁部の内側に隠れて配置され、該補助フィンの支軸は該前フィンの支軸に対し傾斜して支持され、各々の該補助フィンが該前フィンと同期して回動するように各リンクバーにより該前フィンと該各補助フィンが連結されたことを特徴とする。

この発明のレジスタによれば、空気吹出口の正面形状が例えば楕円のような異形形状で、且つその中央長手方向に1枚の前フィンが配置されてなるレジスタであっても、空気吹出口の縁部の曲線の接線方向と略平行に複数の補助フィンが前フィンと隣接して且つ内側に隠れて配置され、各補助フィンは、その支軸が前フィンの支軸とは傾斜して軸支され、各々の補助フィンが前フィンと同期して回動するように各リンクバーにより前フィンと連結されため、前可動ルーバを振ったとき、前フィンと空気吹出口の曲線縁部に沿った複数の補助フィンが、前フィンとともに同方向に回動し、これにより、非長方形で異形の空気吹出口であっても、送風時の風の指向性を向上させることができる。また、補助フィンは空気吹出口の縁部内側に隠れるため、レジスタの良好なデザイン性を確保することができる。
ここで、上記レジスタにおいて、上記空気吹出口の正面形状は上下縦方向に長く左右横方向に短い縦長の楕円形状に形成され、且つ該正面形状の一側部が下流側に突出し他側部が上流側に後退するように該空気吹出口の正面形状が傾斜して形成され、上記前可動ルーバの前フィンは該空気吹出口の略中央縦方向に配置されて構成することができる。
さらに、上記レジスタにおいて、通風路内の側部に補助通路が補助フィン用の凹部として形成され、上記複数の補助フィンは該補助通路内に収容するように構成することができる。さらに、該補助通路は、空気吹出口の突出側の縁部内側の通風路の側部に配され、上記複数の補助フィンは該補助通路の壁部に軸支される構成とすることができる。
これによれば、空気吹出口の正面が短手方向(左右横方向)に傾斜している場合、前可動ルーバを空気吹出口の左右横方向の後退側に振ったとき、空気吹出口の突出側から送風の外側を流れる空気流が通風路の補助通路を円滑に通り抜け、補助フィンによって前可動ルーバの振り方向に良好にガイドされるため、送風時の風の指向性を向上させることができる。
さらに、上記レジスタにおいては、上記複数の補助フィンとして、第1補助フィンと第2補助フィンを、上記空気吹出口の突出側の縁部内側に、該空気吹出口の長手方向に沿って配するように構成することができる。また、通風路の側部には、第1補助通路と第2補助通路を、空気吹出口の長手方向に沿って且つ該空気吹出口の縁部の曲線の接線方向と略平行に形成し、上記第1補助フィンを第1補助通路に、第2補助フィンを第2補助通路に各々軸支するように構成することができる。これによれば、空気吹出口の突出側から送風の外側を流れる空気流が通風路の第1補助通路と第2補助通路を円滑に通り抜け、第1補助フィン及び第2補助フィンによって前可動ルーバの振り方向に良好にガイドされるため、送風時の風の指向性をさらに向上させることができる。
また、上記レジスタにおいて、前可動ルーバの上流側には、上記前フィンと直交する方向に複数の後フィンを並設した後可動ルーバを回動可能に配設することができる。
本発明のレジスタによれば、空気吹出口の正面形状が非長方形で異形とされる薄型のレジスタであっても、前フィンを振ったときの風の指向性を大きく向上させることができる。
本発明のレジスタの正面図である。 図1のII-II断面図である。 図1のIII-III断面図である。 図2のIV-IV断面図である。 リテーナ内の通風路の内側を示す部分斜視図である。 前フィンと補助フィンをリンクするリンクバーの断面図である。 前可動ルーバを振ったときの送風状態を示す図2に対応した断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。このレジスタは、内部に通風路5を形成したリテーナ2の前面にベゼル1を設けて構成され、ベゼル1には、図1に示す如く、縦長で略楕円形状の空気吹出口15が形成される。レジスタは、全体として縦に細長く左右幅方向に短い形状の所謂縦長薄型のレジスタとして構成され、空気吹出口15の直ぐ内側には、前可動ルーバ3が縦方向に配設され、前可動ルーバ3の上流側に後可動ルーバ4が前可動ルーバ3と直交する方向つまり水平横方向に配設される。
図4,5に示すように、リテーナ2は、その横断面を縦長で略楕円形状とするダクト状に形成され、内部に通風路5が形成され、ベゼル1は、リテーナ2の前部に図示しない嵌合部が設けられ、その嵌合部に嵌着される。ベゼル1の正面に形成される空気吹出口15は、図1に示すように、縦に細長い略楕円形状であって、左右の縁部に円弧状曲線部を有し、上部と下部に平坦部を設けて形成され、長手方向(上下縦方向)に長く短手方向(左右横方向)に短い縦長形状に形成されている。縦長楕円形状の空気吹出口15は、必然的に、その左右の幅が中央で最も長く、上下端部で最小となっており、空気吹出口15の左右縁部における円弧状曲線部の上部と下部の接線方向は相違する。
また、空気吹出口15の正面は、図2に示すように、その左側部を上流側に後退させ右側部を下流側に突き出すように傾斜して形成される。つまり、空気吹出口15の前面は、図2の如く、その短手方向の垂直面に対し斜め左側に約15度の角度で傾斜し、左側に傾斜する形状となっている。
通風路5内の下流側つまり空気吹出口15の直ぐ内側に、1枚の前フィン7を有した前可動ルーバ3が縦方向に配設される。リテーナ2の上下壁には、図5に示すように、前フィン7用の軸受部3aが形成され、上下両側の軸受部3aには、前フィン7の上下端部に突出した支軸7aが嵌入・支持される。前可動ルーバ3の前フィン7は、図1,4に示すように、空気吹出口15の略中央に長手方向(縦方向)に沿って配設される。図2のように前フィン7の支軸7aはフィン本体の下流側に位置し、前フィン7は、支軸7aを軸に、回動時そのフィン本体の上流側を左右に振るように回動する。
リテーナ2は、図5に示すように、横断面を縦に長い略楕円形とするダクト状に形成され、その横断面は空気吹出口15の略楕円形状と同様に形成される。リテーナ2内の通風路5の側部には、図4,5に示すように、通風路を右側に拡張するように、第1補助通路5aと第2補助通路5bが凹部として形成されている。第1補助通路5aと第2補助通路5bはリテーナ2の右壁部を拡張するように形成され、通風路5の横断面の側縁部は略楕円曲線であるため、図4、5のように、第1補助通路5aと第2補助通路5bの横断面は垂直線に対し相互に傾斜して形成される。つまり、通風路5の横断面形状が縦長の略楕円形状であり、その左右の幅が略中央で最大となり、上下端部で最小となるため、第1補助通路5aと第2補助通路5bは垂直線に対しその上部または下部を縮小するように相互に傾斜する。
このようなリテーナ2の右側壁部に設けた第1補助通路5a、第2補助通路5bには、第1補助フィン8、第2補助フィン9が各々縦方向に配され、各補助フィンの軸受部が補助通風路の上下の壁部に形成される。第1補助フィン8、第2補助フィン9は、図1に示す如く、空気吹出口15の側縁部の円弧状曲線の接線と略平行に配設され、第1補助通路5a内に第1補助フィン8が縦方向に軸支され、第2補助通路5b内に第2補助フィン9が縦方向に軸支される。
第1補助フィン8はその上端部と下端部に支軸8aが突設され、上下の支軸8aは第1補助通路5aの上部と下部の軸受部に嵌合され軸支される。第2補助フィン9はその上端部と下端部に支軸9aが突設され、上下の支軸9aは第2補助通路5bの上部と下部の軸受部に嵌合され軸支される。
これにより、第1補助フィン8と第2補助フィン9は、空気吹出口15の側縁部の円弧状曲線の接線と略平行に配設され、且つ空気吹出口15の側縁部の内側に配され、さらに図1のように、ベゼル1の正面視では、第1補助フィン8と第2補助フィン9は空気吹出口15の側縁部の内側に隠れ、前フィン7のみが視認され、レジスタのすっきりしたデザイン性を向上させている。なお、第1補助フィン8、第2補助フィン9を軸支する軸受部は、図4,5に示すように、軸受孔としてリテーナ2の壁部に設けられているが、別部材を取り付けて構成することもできる。
第1補助フィン8の支軸8aは図2の如く前フィン7と同様に、フィン本体の下流側端部に位置し、第2補助フィン9の支軸9aも図2のようにフィン本体の下流側端部に位置し、これにより、第1補助フィン8と第2補助フィン9は回動時、前フィン7と同様にそのフィン本体の上流側を振るように回動する。また、第1補助フィン8と第2補助フィン9は前フィン7と同期して同方向に回動するように、第1補助フィン8の上部上流側に連結軸8bが突設され、前フィン7の連結軸7bと第1補助フィン8の連結軸8bとは、リンクバー18を介してリンクされる。同様に、第2補助フィン9の下部上流側に連結軸9bが突設され、前フィン7の連結軸7cと第2補助フィン9の連結軸9bとは、リンクバー19を介してリンクされる。
つまり、図1、4示すように、空気吹出口15は縦長の略楕円形状であるため、空気吹出口15の右側縁部の上側接線と下側接線とは、左右方向に相違する方向に傾斜し、第1補助フィン8は空気吹出口15の右側縁部の上側接線と略平行に配設され、第2補助フィン9はその下側接線と略平行に配設される。これにより、第1補助フィン8と第2補助フィン9は、中央の前フィン7を振ったとき、前フィン7と略同じ方向に振れ、前フィン7の補助フィンとして同様に機能するようになっている。
図4,5に示すように、第1補助フィン8、第2補助フィン9は、前フィン7に対し傾斜して配設されるため、それらを相互にリンクするリンクバー18,19と連結軸7b、8b、9bとの連結状態は傾斜することになるが、図6に示すように、リンクバー18,19に設けた軸孔が多少大径に形成され、連結軸7b、8b、9bを傾斜可能に嵌合させているため、不具合なく連結し、回動することができる。
なお、第1補助フィン8は第2補助フィン9より長く形成されるが、これは空気吹出口15の横幅の最大位置が中央下寄りに位置し、空気吹出口15の右側縁部の上側接線が下側接線より長いためであり、空気吹出口15の横幅の最大位置が中央上寄りであれば、空気吹出口15の右側縁部の上側接線が下側接線より短くなり、第1補助フィン8は第2補助フィン9より短くなる。
また、上記リンクバー18,19はフィン本体の偏移位置に設けた連結軸間を連結したが、支軸7a、8a,9aにクランク部を設け、クランク部間をリンクバーによりリンクするようにしてもよい。
通風路5内の前可動ルーバ3の後方つまり上流側に後可動ルーバ4が配設される。後可動ルーバ4は、図1,2に示すように、前可動ルーバ3の前フィン7とは直交する水平横方向の後フィン14を有し、複数の後フィン14が上下(縦)に間隔をおいて配置される。各後フィン14の両端部に支軸14aが突設され、各後フィン14の支軸14aはリテーナ2の側壁部に設けた軸受部に軸支され、上下に回動可能となっている。また、図2,3に示すように、各後フィン14は、その端部に設けた連結軸14bが1本のリンクバー17によりリンクされ、全ての後フィン14が同期して同じ方向に回動するようになっている。各後フィン14を連結するリンクバーは、各支軸14aに設けたクランク部間をリンクして、各後フィン14を同期回動させるようにしてもよい。後可動ルーバ4の後フィン14は後述の操作ノブ6の上下摺動操作により、図3のように、上下に振るように回動する。
操作ノブ6は、前可動ルーバ3の前フィン7に、上下摺動可能に外嵌される。操作ノブ16を把持して左右に振ると、前フィン7が左右方向に回動し、それに同期して第1補助フィン8、第2補助フィン9が左右方向に回動する。一方、操作ノブ6を上下方向に摺動させると、図3のように後可動ルーバ4の各後フィン14が上下に回動し、風向を上下に変えるように動作する。このために、図2,3に示す如く、連係部として操作ノブ6の後部(上流側)にラック部6aが設けられ、後可動ルーバ4の中央の後フィン14に扇状の歯車部6bが設けられ、ラック部6aと歯車部6bが噛合する。
これにより、操作ノブ6を上下にスライド操作したとき、ラック部6a、歯車部6bを介して後フィン14が上下に回動し、操作ノブ6を持って前フィン7を左右に回動操作したとき、前フィン7が左右に回動するとともに、第1補助フィン8と第2補助フィン9が前フィン7と同じ方向に回動する。
すなわち、図2に示すように、後可動ルーバ4の各後フィン14の支軸14aは、リテーナ2の側壁に設けた軸受部に嵌合され、上下に回動可能に軸支され、さらに、各後フィン14のフィン本体の端部に、連結軸14bが設けられ、1本のリンクバー17がこれらの後フィン14の連結軸14bに連結される。このため、操作ノブ6を上下に摺動操作したとき、各後フィン14が同期して上または下に回動し、風向を上下に調整するようになっている。また、操作ノブ6を持って前フィン7を左右に回動操作したとき、前フィン7が左右に回動するとともに、リンクバー18,19によりリンクされる第1補助フィン8と第2補助フィン9が、前フィン7と同じ方向に回動する。
次に、上記構成のレジスタの動作を、図7などに基づいて説明する。レジスタは、自動車の車内のインストルメントパネルやダッシュボードの部分に、背面側の通風路の空気導入口を図示しない通風ダクトに接続して装着される。この例で図示するレジスタの空気吹出口15は、図2に示すように、ベゼル1の空気吹出口15の正面が、その右側部分を前面に突き出し、その左側部分を後退させるように、傾斜しているため、乗員の右側に(乗員側から向かって右側に)レジスタを配置する。
これにより、レジスタの空気吹出口15が乗員側を向き、また、レジスタの意匠を、インストルメントパネルまたはダッシュボードの傾斜形状に、デザイン的に合わせることができる。さらに、このレジスタは、空気吹出口15が縦に細長く、空気吹出口15内の前可動ルーバ3が1枚の前フィン7を略中央に配置して、シンプルにデザインされ、レジスタ前面の意匠を斬新な意匠とすることができる。
レジスタの正面に真直ぐ送風を行なう場合、図2のように、前可動ルーバ3の前フィン7は真直ぐ前方を向く状態とする。この状態では、第1補助フィン8と第2補助フィン9は前フィン7と同様に(平行に)真直ぐ正面を向く。したがって、通風路5を流れる空気流は、第1補助フィン8と第2補助フィン9による空気抵抗を殆ど受けることなく、少ない圧力損失で、前可動ルーバ3の前フィン7の向く正面方向に良好に送風される。
一方、操作ノブ16を持って、図7のように、前可動ルーバ3の前フィン7を左に回動させると、第1補助フィン8と第2補助フィン9が前フィン7と同様に、その上流側端部を右側に振るように回動する。
これにより、通風路5から空気吹出口15に流れる空気流は、図7に示すように、前フィン7の向く左側に曲げられ、特に、空気吹出口15の右側が突出形状となり、右側の通風路がより長くなっているが、通風路5の右側を流れる空気流は第1補助フィン8と第2補助フィン9によって前フィン7の向く左側に良好にガイドされ、前フィン7の向く左側に向けて送風される。上述のように、このレジスタは、その空気吹出口15の正面形状が向かって左に傾斜し、主に左側の乗員に向けて送風を行うように使用されるところ、空気吹出口15内の右側に位置する第1補助フィン8と第2補助フィン9によって、前フィン7の向く左側つまり乗員に向けて良好に送風を行うことができる。
また、この状態で、図3に示すように、操作ノブ6を上または下に摺動操作すると、ラック部6a、歯車部6bを介して後可動ルーバ4の各後フィン14が上側にまたは下側に回動し、送風方向を上側にまたは下側に変えることができる。
このように、空気吹出口15の正面形状が楕円のような異形形状で、且つその中央長手方向に1枚の前フィン7が配置されてなるレジスタであっても、空気吹出口15の縁部の曲線の接線方向と略平行に第1補助フィン8、第2補助フィン9が前フィン7と隣接して且つ内側に隠れて配置され、第1補助フィン8、第2補助フィン9は、その支軸8a,9aが前フィン7の支軸7aとは傾斜して軸支され、且つ第1補助フィン8、第2補助フィン9が前フィン7と同期して回動するように各リンクバー18,19により前フィン7と連結されため、前可動ルーバ3を振ったとき、前フィン7と空気吹出口15の曲線縁部に沿った第1補助フィン8、第2補助フィン9が、前フィン7とともに同方向に回動し、これにより、非長方形で異形の空気吹出口であっても、送風時の風の指向性を向上させることができる。また、第1補助フィン8、第2補助フィン9は空気吹出口15の縁部内側に隠れるため、レジスタの良好なデザイン性を確保することができる。
なお、上記レジスタの空気吹出口15は略楕円形状となっているため、第1補助フィン8と第2補助フィン9の2枚の補助フィンを、前フィン7と同じ縦方向に沿って配置したが、空気吹出口の楕円以外の異形形状によっては、3枚以上の補助フィンを設けることもできる。また、複数の補助フィンは上記実施形態とは反対側に、つまり空気吹出口内の左側に配置することもできる。
また、上記実施形態では、レジスタ正面に向かって前フィン7の右側、つまり空気吹出口15の正面を突き出す側に、第1補助フィン8、第2補助フィン9を配置したが、それとは反対に、空気吹出口15の正面左側の後退させた側に補助フィンを配置することもできる。
さらに、上記実施形態のレジスタの空気吹出口15の正面形状は、右側部を下流側に突き出し、左側部を上流側に後退させるように傾斜する形状としたが、それとは反対に、空気吹出口の正面左側部を下流側に突き出し、正面右側部を上流側に後退させる形状であってもよいし、或いは空気吹出口の正面形状を傾斜しない垂直面とすることもできる。また、上記空気吹出口15の形状を縦長の略楕円形状としたが、横長の略楕円形状、或いは楕円以外の異形形状とすることもできる。
1 ベゼル
2 リテーナ
3 前可動ルーバ
3a 軸受部
4 後可動ルーバ
5 通風路
5a 第1補助通路
5b 第2補助通路
6 操作ノブ
6a ラック部
6b 歯車部
7 前フィン
7a 支軸
7b 連結軸
7c 連結軸
8 第1補助フィン
8a 支軸
8b 連結軸
9 第2補助フィン
9a 支軸
9b 連結軸
14 後フィン
14a 支軸
14b 連結軸
15 空気吹出口
16 操作ノブ
17 リンクバー
18 リンクバー
19 リンクバー

Claims (5)

  1. 空気吹出口の正面形状が細長の非長方形で異形に形成されてなる薄型のレジスタにおいて、
    該空気吹出口の内側前部の通風路内に前可動ルーバが配設され、該前可動ルーバには1枚の前フィンが、該空気吹出口内側の略中央に該空気吹出口の長手方向に沿って、支軸により回動可能に支持され、
    該前フィンの長手方向に沿った該空気吹出口の縁部が曲線で形成され、該前フィンの少なくとも一方の側部に隣接して複数の補助フィンが該曲線の接線方向と略平行に且つ該空気吹出口の縁部の内側に隠れて配置され、
    該補助フィンの支軸は該前フィンの支軸に対し傾斜して支持され、各々の該補助フィンが該前フィンと同期して回動するように各リンクバーにより該前フィンと該各補助フィンが連結されたことを特徴とするレジスタ。
  2. 前記空気吹出口の正面形状は上下縦方向に長く左右横方向に短い縦長の楕円形状に形成され、且つ該正面形状の一側部が下流側に突出し他側部が上流側に後退するように該空気吹出口の正面形状が傾斜して形成され、前記前可動ルーバの前フィンは該空気吹出口の略中央縦方向に配置され、前記複数の補助フィンは、該空気吹出口の該突出側の縁部内側に設けた補助通路内に支軸を介して軸支されたことを特徴とする請求項1記載のレジスタ。
  3. 前記補助通路は前記通風路内の側部に補助フィン用の凹部として各々形成され、前記複数の補助フィンは該各補助通路内に収容され、該補助フィンの支軸が該補助通路の壁部に軸支されたことを特徴とする請求項2記載のレジスタ。
  4. 前記複数の補助フィンとして、第1補助フィンと第2補助フィンが、前記空気吹出口の突出側の縁部内側に、該空気吹出口の長手方向に沿って配設され、前記通風路の側部には、第1補助通路と第2補助通路が、該空気吹出口の長手方向に沿って且つ該空気吹出口の縁部の曲線の接線方向と略平行に形成され、該第1補助フィンが該第1補助通路内で支軸を介して軸支され、該第2補助フィンが該第2補助通路内で支軸を介して軸支されたことを特徴とする請求項3記載のレジスタ。
  5. 前記前可動ルーバの上流側には、前記前フィンと直交する複数の後フィンを並設した後可動ルーバが回動可能に配設されることを特徴とする請求項1記載のレジスタ。
JP2013002944A 2013-01-10 2013-01-10 レジスタ Active JP6071563B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013002944A JP6071563B2 (ja) 2013-01-10 2013-01-10 レジスタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013002944A JP6071563B2 (ja) 2013-01-10 2013-01-10 レジスタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014133490A JP2014133490A (ja) 2014-07-24
JP6071563B2 true JP6071563B2 (ja) 2017-02-01

Family

ID=51412123

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013002944A Active JP6071563B2 (ja) 2013-01-10 2013-01-10 レジスタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6071563B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112283793A (zh) * 2019-07-26 2021-01-29 青岛海尔空调器有限总公司 空调柜机

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5210119B2 (ja) * 2008-10-29 2013-06-12 豊和化成株式会社 レジスタ
JP5577108B2 (ja) * 2010-01-22 2014-08-20 豊和化成株式会社 レジスタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014133490A (ja) 2014-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5922671B2 (ja) レジスタ
JP5577108B2 (ja) レジスタ
JP5210119B2 (ja) レジスタ
JP4670749B2 (ja) 空調装置の吹出口構造
JP5827099B2 (ja) レジスタ
WO2013061636A1 (ja) レジスタ
JP5028254B2 (ja) レジスタ
WO2014020952A1 (ja) レジスタ
JP5864233B2 (ja) レジスタ
JP2006306365A (ja) 空調用レジスタ
JP2019098878A (ja) レジスタ
JP6077375B2 (ja) レジスタの操作ノブ
JP2014024438A (ja) 風向調整装置
US20170057327A1 (en) Thin register
WO2013128763A1 (ja) レジスタ
JP3215056U (ja) レジスタ
JP5529564B2 (ja) レジスタ
JP6071563B2 (ja) レジスタ
JP2018203088A (ja) レジスタ
JP7105106B2 (ja) 風向調整装置
WO2012120980A1 (ja) 空気吹出装置
JP5827096B2 (ja) レジスタ
JP2016013758A (ja) レジスタ
JP5916075B2 (ja) 風向調整装置
JP6599216B2 (ja) 風向調整装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160908

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160927

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161012

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6071563

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250