JP6076821B2 - 板ガラスの取付構造 - Google Patents

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本発明は、板ガラスの取付構造に関するものである。
一般に、板ガラスは、枠体に形成した凹部に当該板ガラスの周縁部を受け入れ、凹部と周縁部との隙間をガスケット等で塞ぐことで取り付けられている(特許文献1参照)。また、このような隙間塞ぎ材として、グレイジングチャンネルを用いたものも知られている(特許文献2参照)。
昨今、所定の防火性能を備えた開口部構造体の要望があり、いわゆる嵌め殺しの板ガラスを備えたガラスパネルにおいても良好な防火性能が望まれる。ガラスパネルが実際に現場に設置される場合には、所定の防火性能を満たすべき取付構造が設計されるが、本発明者は、さらなる防火性能の向上を追求した。
特開平11−166372 特開2012−112120
本発明は、板ガラスの取付の作業性を損なうことなく、より強い取付強度を備えた板ガラスの取付構造を提供することを目的とする。
本発明が採用した技術手段について説明する。以下の記載において、カッコ書きで要素を示す参照番号を記載しているが、これは、実施形態との対応を明確にする目的で記載したものであり、本発明の内容を実施形態に限定する意図はなく、本発明の特徴を逸脱しない範囲で適宜修正、変更、改良がなされ得ることが当業者に理解される。
本発明が採用した板ガラスの取付構造は、以下の構成からなる。
グレイジングチャンネル(9)が外嵌された板ガラス(10)の周縁部にガラスフレーム(8)を外嵌してガラス組立体を形成し、
前記ガラス組立体の周縁部を、四周状の枠体(3;4;5;6)と、押縁(7)と、で形成した凹部に嵌め込むようにした板ガラスの取付構造であって、
前記ガラスフレーム(8)は、対向状の側片(80、81)と底片(82)とから形成された溝部を有し、当該溝部にグレイジングチャンネル(9)が外嵌された板ガラス(10)の周縁部が嵌め込まれており、一方の側片(80)の基端側には底片(82)を越えて延びる延出片(83)が形成されており、
前記凹部は、対向する見付面と、底面と、からなり、一方の見付面及び底面は前記枠体の部分(34、35;44、45;54、57;65、64)によって形成されており、他方の見付面は前記押縁(7)の見付面(72)によって形成されており、
前記ガラスフレーム(8)の他方の側片(81)は、前記凹部の一方の見付面に当接し、前記ガラスフレーム(8)の底片(82)は、前記凹部の底面に離間対向ないし当接しており、
前記押縁(7)の見付面(72)は、前記ガラスフレーム(8)の一方の側片(80)に当接する第1部分と、前記ガラスフレームの延出片に近接対向ないし当接する第2部分と、を備え、
前記枠体(3;4;5;6)は、前記押縁(7)の見付面(72)の第2部分に対向して、前記ガラスフレーム(8)の延出片(83)に当接する装着面(33;43;56;61)を備えており、
前記押縁(7)は、躯体側の面部(30´;40´;55;60´)に当接する装着面(71)を備えており、
前記押縁(7)の見付面(72)の第2部分、前記ガラスフレーム(8)の延出片(83)、前記枠体の装着面(33;43;56;61)は、第1螺子(S2)によって見込方向に連結されており、
前記押縁(7)の装着面(71)は第2螺子(S1)によって、第1螺子とは異なる方向から前記躯体側の面部(30´;40´;55;60´)に連結されている。
1つの態様では、前記押縁(7)は、前記見付面(72)に対向する外側の見付面73(外側見付面)を備え、当該外側見付面(73)には、第1螺子(S2)を差し入れるための開口(730)が形成されている。
1つの態様では、前記押縁(7)の装着面(71)は、前記押縁(7)の見付面(72)及び外側見付面(73)の基端側を接続しており、
前記見付面(72)と前記装着面(71)との角部において、前記見付面(72)には第2螺子(S1)の頭部及び軸部を受け入れる溝(721)が形成されており、前記装着面(71)には、第2螺子(S1)の軸部を受け入れる溝(710)が形成されており、前記2つの溝(721、710)は連続して案内溝を形成しており、
前記押縁(7)は、前記躯体側の面部(30´;40´;55;60´)に仮取り付けされた第2螺子(S1)を、前記案内溝を介して見込方向から受け入れ可能となっており、
前記押縁(7)は、前記押縁(7)の見付面(72)及び外側見付面(73)の先端側を接続する見込面(70)を備え、当該見込面(70)には、仮取り付けされた第2螺子(S1)の締めつけ手段を差し込むための開口(700)が形成されている。
1つの態様では、前記押縁(7)には、前記外側見付面(73)及び前記見込面(70)を覆うようにカバー体(11)が取り付けられている。
前記躯体側の面部(30´;40´;55;60´)は、前記四周枠(5)の部分(55)、あるいは、前記四周枠とは別体の枠体(3´;4´;6´)の部分(30´;40´;60´)である。
本発明に係る板ガラスの取付構造では、グレイジングチャンネルが外嵌された板ガラスの周縁部をガラスフレームの溝部に嵌め込むことでガラス組立体を形成し、当該ガラス組立体を四周枠と押縁とで形成する凹部に嵌め込むようにし、当該押縁を2方向から螺子で固定したので(一方の螺子は押縁を、ガラス組立体、四周枠と固定する螺子であり、他方の螺子は押縁を躯体側(四周枠の部分の場合も含む)に固定する螺子である)、強い取付強度を得ることができ、火災時の熱による部材が熱変形した時も取付構造を可及的に維持することができる。
押縁の見付面及び装着面に形成した案内溝、押縁の外側見付面、見込面に形成した開口を用いることで、異なる方向からの螺子の締めつけ作業を良好に行うことができる。
押縁の外側見付面、見込面を覆うカバー体を設けることで、押縁の外側見付面、見込面に形成した開口が塞がれて外部に露出することがなく、意匠性も良好である。
袖ガラスパネルを備えた引戸装置の正面図である。 袖ガラスパネルを備えた引戸装置の縦断面図である。 図2の部分拡大図であり、上図は、袖ガラスパネルの上端部位、下図は、袖ガラスパネルの下端部位を示す。 袖ガラスパネルを備えた引戸装置の横断面図である。 図4の部分拡大図であり、上図は、袖ガラスパネルの幅方向一方の端部、下図は、袖ガラスパネルの幅方向一方の端部を示す。 押縁を説明する図であり、押縁の上面図、正面図、下面図、側面図が示してある。 上下のガラスフレームを説明する図であり、ガラスフレームの上面図、正面図、側面図が示してある。 左右のガラスフレームを説明する図であり、ガラスフレームの下面図、正面図、側面図が示してある。 カバー体を示す図である。 ガラスパネルの組み立てを説明する図である。 押縁の取り付けを説明する図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は袖ガラスパネルを戸尻側に備えた引戸装置の正面図であり、上吊式の扉体1によって開閉される開口部の戸尻側に位置して袖ガラスパネル2が配置されている。
図1、図2、図4、図9に示すように、袖ガラスパネル2は、上枠3、下枠4、左右の縦枠5、6からなる四周枠と、押縁7を用いて四周枠に取り付けられるガラスフレーム8と、グレイジングチャンネル9を介してガラスフレーム8に取り付けられる複層ガラス10(複数枚の板ガラスを重ね合わせて貼り付けてなる)と、押縁7に装着されるカバー体11と、を備えている。図示の態様では、上枠3、下枠4、左右の縦枠5、6はそれぞれ複数の部材を組み合わせて形成されているが、各枠を形成する部材の数は限定されない。
上枠3は袖ガラスパネル2の幅方向に延びる長尺枠体であり、図3上図に示すように、断面視において、上面30と、上面30に対して幅狭の下面31と、上面30と下面31の見込方向の一端側を垂直状に接続する見付面32と、上面30の見込方向他端から垂下する第1垂直面33と、下面31の見込み方向他端から垂直状に立ち上がる第2垂直面34と、第1垂直面33と第2垂直面34を水平状に接続する中間水平面35と、からなる。このように見付面32と反対側の面は多段面となっている。
下枠4は袖ガラスパネル2の幅方向に延びる長尺枠体であり、図3下図に示すように、断面視において、上面40と、上面40に対して幅広の下面41と、上面40と下面41の見込方向の一端側を垂直状に接続する見付面42と、下面41の見込み方向他端から垂直状に立ち上がる第1垂直面43と、上面40の見込方向他端から垂下する第2垂直面44と、第1垂直面43と第2垂直面44を水平状に接続する中間水平面45と、からなる。このように見付面42と反対側の面は多段面となっている。
縦枠5は袖ガラスパネル2の高さ方向に延びる長尺枠体であり、図5上図に示すように、断面視において、幅広の見付面50と、見付面50に対して幅狭の幅狭見付面51と、見付面50と見付面51の幅方向の一端側(複層ガラス10から遠い側)を見込方向に接続する外側の見込面52と、見付面50と見付面51の幅方向の他端側(複層ガラス10に近い側)を見込方向に接続する内側の多段面と、からなる。前記多段面は、見付面50の他端から見込方向に延びる第1見込面53と、第1見込面53から見付方向(見込面52に向かって)に延びる第1中間見付面54と、見付面51の他端から見込方向に延びる第2見込面55と、第2見込面55から見付方向(見込面52から離れる方向に向かって)に延びる第2中間見付面56と、第1中間見付面54と第2中間見付面56を見込方向に接続する第3見込面57と、からなる。
縦枠6は袖ガラスパネル2の高さ方向に延びる長尺枠体であり、図5下図に示すように、断面視において、幅広の見付面60と、見付面60に対して幅狭の幅狭見付面61と、見付面60と見付面61の幅方向の一端側(複層ガラス10から遠い側)を見込方向に接続する見込面62と、見付面60と見付面61の幅方向の他端側(複層ガラス10に近い側)を見込方向に接続する内側の多段面と、からなる。前記多段面は、見付面60の他端から見込方向に延びる第1見込面63と、見付面61の他端から見込方向に延びる第2見込面64と、第1見込面63と第2見込面64を見付方向に接続する中間見付面65と、からなる。
押縁7は中空の長尺部材であり、上枠3、下枠4のそれぞれに対応して袖ガラスパネル2の幅方向に延びる上下の押縁7と、左右の縦枠5、6のそれぞれに対応して袖ガラスパネル2の高さ方向に延びる左右の押縁7と、がある。
図6に示すように、押縁7は、対向する短辺(第1面70、第2面71)と対向する長辺(第3面72、第4面73)とから長方形状の断面を備えている。長辺(第3面72、第4面73)は袖ガラスパネル2の見付方向に延びており、短辺(第1面70、第2面71)は袖ガラスパネル2の見込方向に延びている(図3、図5参照)。図示の態様では、断面視コ字形状の2部材を組み合わせて押縁7を形成しているが、1部材から押縁7を形成してもよい。
第1面70には、長さ方向に所定間隔を存して孔700が形成されている。孔700は、押縁7を固定する螺子S1を締めるドライバを受け入れるための開口である。第1面70には、また、長さ方向に所定間隔を存して孔701が形成されている。孔701は、押縁7に被着されるカバー体11を固定する螺子S3のための螺子孔である。
第2面71には、第1面70の孔700と一致するように、長さ方向に孔700と同じ間隔を存して溝710が形成されている。溝710は第2面71の縁(第3面72と共通の縁)から当該縁に対して垂直方向(第2面71の幅方向、あるいは押縁7の長さ方向に対して直角方向)に延びており、第2面71の幅方向の中間位置にまで達している。溝710の部分(先端部位)が第1面70の孔700に対向している。孔700は溝710の部分に対して大径となっている。
第3面72には、長さ方向に所定間隔を存して孔720が形成されている。孔720は、押縁7を固定する螺子S2のための挿通孔である。第3面72には、また、第2面71の溝710と連続するように、長さ方向に溝710と同じ間隔を存してT字溝721が形成されている。横部と縦部からなるT字溝721の縦部の端部が溝710と連通している。T字溝721と溝710は一体で第2面71と第3面72の角部に亘って開口溝を形成している。この開口溝は、押縁7の固定時に螺子S1を受け入れるようになっている。T字溝721の横部は、螺子S1の頭部が挿通可能な形状・寸法(「螺子S1の頭部の径と高さ」+「遊びないしクリアランス」を備えた形状・寸法)を有しており、T字溝721の縦部及び溝710は螺子S1の軸部が挿通可能な溝幅寸法(螺子S1の軸部の径+遊びないしクリアランス)を備えている。
第4面73には、第3面72の孔720と一致するように、長さ方向に孔720と同じ間隔を存して孔730が形成されており、孔730と孔720が対向している。孔730は孔720よりも大径であり、第4面73の正面視において、孔730内に孔720が位置するようになっている。孔730は、螺子S2を差し入れるための開口である。
ガラスフレーム8は長尺部材であり、上枠3、下枠4のそれぞれに対応して、袖ガラスパネル2の幅方向に延びる上下のガラスフレーム8(図7A)と、左右の縦枠5、6のそれぞれに対応して、袖ガラスパネル2の高さ方向に延びる左右のガラスフレーム8(図7B)と、がある。
上下のガラスフレーム8及び左右のガラスフレーム8は以下の共通の構成を備えている。ガラスフレーム8は断面視において複層ガラス10の端縁を受け入れる凹部(溝部)を備えたコ字状部を有している。コ字状部は、離間対向する側片80、81と、底片82と、からなり、一方の側片80を底片82を越えて延長することで延出片83が形成されている。
上下左右のガラスフレーム8の凹部に、グレイジングチャンネル9を介して、複層ガラス10の四周の周縁部を受け入れて嵌合するようになっている。グレイジングチャンネル9は断面視において、左右の側片90、91と底片92から断面視コ字状に形成されている。グレイジングチャンネル9は、複層ガラス10を上下左右のガラスフレーム8の凹部に嵌め込む時に、複層ガラス10の周囲に被着させる樹脂ないしゴム製の要素であり、底片92を複層ガラス10の端面に当接させた状態で側片90、91で複層ガラスの周囲端部を挟み込むことで、複層ガラス10と上下左右のガラスフレーム8の接触を防止すると共に、側片90、91の先端側の外面が、それぞれ、上下左右の押縁7、及び、上枠3、下枠4、左右の縦枠5、6からなる四周枠に密接することで、水密・気密性を付与する。
図3、図5に示すように、複層ガラス10、グレイジングチャンネル9、ガラスフレーム8が一体化された状態において、グレイジングチャンネル9の側片90、91の基端側(底片92側)の半部は、複層ガラス10の面とガラスフレーム8の側片80、81内面との間に密着して挟まれている。グレイジングチャンネル9の側片90、91の先端側部位は、ガラスフレーム8の側片80、81の先端よりも突出しており、複層ガラス10の面部に密着している。また、上側のガラスフレーム8の底片82とグレイジングチャンネル9の底片92との間には空間が形成されており(図3上図参照)、下側のガラスフレーム8の底片82とグレイジングチャンネル9の底片92との間にはセッティングブロックBが設けてあり(図3下図参照)、幅方向一方のガラスフレーム8の底片82とグレイジングチャンネル9の底片92との間には空間が形成されており(図5上図参照)、幅方向他方のガラスフレーム8の底片82とグレイジングチャンネル9の底片92との間にはセッティングブロックBが設けてある(図5下図参照)。ガラスフレーム8の底片82とグレイジングチャンネル9の底片92との間に空間(このような空間は、例えば、火災時の熱による複層ガラス10の膨張を許容する空間として設けられる場合がある)が形成される態様では、当該空間に面して、底片82の内面に熱膨張耐火部材12(後述する)が設けてある。
図7Aと図7Bを対比するとわかるように、上下のガラスフレーム8と左右のガラスフレーム8は以下の構成において異なる。上下のガラスフレーム8において、袖ガラスパネル2の幅方向に延びる延出片83には、長さ方向に間隔を存して複数の縦長孔830が形成れている。左右のガラスフレーム8において、袖ガラスパネル2の高さ方向に延びる延出片83には、高さ方向に間隔を存して複数の縦長孔831が形成されている。縦長孔830、831は共に螺子S2の挿通孔である。
上下のガラスフレーム8の底片82の長さ方向両端部には、水平片840と垂下片841からなる取付片84が形成されており、垂下片841には、螺子孔842が形成されている。左右のガラスフレームの底片82の高さ方向両端部位には挿通孔843が形成されており、グレイジングチャンネル9を介して複層ガラス10の端縁を受け入れた状態で、上下左右のガラスフレーム8を四周状に組立て、螺子孔842、挿通孔843を一致させて図示しない螺子で固定する。
上下のガラスフレーム8において、袖ガラスパネル2の幅方向に延びる側片80の外面、底片82の内面には、長さ方向に亘ってシート状の熱膨張耐火部材12が設けてある。左右のガラスフレーム8において、袖ガラスパネル2の高さ方向に延びる側片80の外面、底片82の内面、側片81の内面には、亘ってシート状の熱膨張耐火部材12が設けてある。熱膨張耐火部材12は、例えば、温度が150℃〜250℃の温度に加熱されることで発泡して膨張する部材である。熱膨張耐火部材12としては、例えば、積水化学工業株式会社のフィブロック(登録商標)を用いることができる。本実施形態では、シート片からなる熱膨張耐火部材12は、接着テープによって固定される。これらの熱膨張耐火部材12は、火災時の熱によって膨張し、各熱膨張耐火部材12の周囲の空隙を閉塞するようになっている(図3、図5の最終組立状態の図に熱膨張耐火部材12が示されている)。
図8に示すように、カバー体11は、短辺である第1辺110と、長辺である第2辺111と、から断面視L形状の長尺材である。上下左右の押縁7に対応して、上下左右のカバー体11が用意される。カバー体11の第1辺110には長さ方向に所定間隔を存して螺子S3のための挿通孔112が形成されている。
上述した各要素が組み立てられた状態を図3、図5に基づいて説明する。
図3上図において、複層ガラス10の上端部は、グレイジングチャンネル9を介して上側のガラスフレーム8に嵌合されており、ガラスフレーム8の側片81の外面が上枠3の第2垂直面34に当接しており、底片82は中間水平面35の下側に位置して離間対向しており、延出片83の一側面は第1垂直面33に当接している。側片80の外面及び延出片83の他側面は押縁7の第3面72に当接している。上枠3の直上に位置して引戸装置の上枠3´が位置しており、上枠3の上面30、押縁7の第2面71は、引戸装置の上枠3´の下面30´に当接している。
押縁7は、第2面71が螺子S1によって引戸装置の上枠3´の下面30´に固定されている。また、第3面72と第1垂直面33との間にガラスフレーム8の延出片83を挟み込むようにして、第3面72、延出片83、第1垂直面33が螺子S2で固定されている。螺子S1と螺子S2の軸部は互いに直角の方向に延びている。カバー体11は、水平状の第1辺110を押縁7の第1面70に当接させて螺子S3で固定されている。カバー体11の第2辺111は、押縁7の第4面73に対向して覆うように、上端が引戸装置の上枠3´の下面30´に達するまで立ち上がり垂直状に延びている。
図3下図において、複層ガラス10の下端部は、グレイジングチャンネル9を介して下側のガラスフレーム8に嵌合されており、ガラスフレーム8の側片81の外面が下枠4の第2垂直面44に当接しており、底片82は中間水平面45の上側に近接対向しており、延出片83の一側面は第1垂直面43に当接している。側片80の外面及び延出片83の他側面は押縁7の第3面72に当接している。下枠4の直下に位置して引戸装置の下枠4´が位置しており、下枠4の下面41、押縁7の第2面71は、引戸装置の下枠4´の上面40´に当接している。
押縁7は、第2面71が螺子S1によって引戸装置の下枠4´の上面40´に固定されている。また、第3面72と第1垂直面43との間にガラスフレーム8の延出片83を挟み込むようにして、第3面72、延出片83、第1垂直面43が螺子S2で固定されている。螺子S1と螺子S2の軸部は互いに直角の方向に延びている。カバー体11は、水平状の第1辺110を押縁7の第1面70に当接させて螺子S3で固定されている。カバー体11の第2辺111は、押縁7の第4面73に対向して覆うように、下端が引戸装置の下枠4´の上面40´に達するまで垂下している。
図5上図において、複層ガラス10の幅方向の一側部は、グレイジングチャンネル9を介して幅方向一側のガラスフレーム8に嵌合されており、ガラスフレーム8の側片81の外面が縦枠5の第1中間見付面54に当接しており、底片82は第3見込面57に離間対向しており、延出片83の一側面は第2中間見付面56に当接している。側片80の外面及び延出片83の他側面は押縁7の第3面72に当接している。押縁7の第2面71は、縦枠5の第2見込面55に当接している。
押縁7は、第2面71が螺子S1によって第2見込面55に固定されている。また、第3面72と第2中間見付面56との間にガラスフレーム8の延出片83を挟み込むようにして、第3面72、延出片83、第2中間見付面56が螺子S2で固定されている。螺子S1と螺子S2の軸部は互いに直角の方向に延びている。カバー体11は、見込方向に延びる第1辺110を押縁7の第1面70に当接させて螺子S3で固定されている。カバー体11の第2辺111は、押縁7の第4面73に対向して覆うように、先端が縦枠5の第2見込面55に達するまで見付方向に延びている。
図5下図において、複層ガラス10の幅方向の他側部は、グレイジングチャンネル9を介して幅方向他側のガラスフレーム8に嵌合されており、ガラスフレーム8の側片81の外面が縦枠6の中間見付面65に当接しており、底片82は第2見込面64と離間対向しており、延出片83の一側面は幅狭見付面61に当接している。側片80の外面及び延出片83の他側面は押縁7の第3面72に当接している。縦枠6の外側に位置して引戸装置の縦枠6´が位置しており、縦枠6の見込面62、押縁7の第2面71は、引戸装置の縦枠6´の見込面60´に当接している。
押縁7は、第2面71が螺子S1によって引戸装置の縦枠6´の見込面60´に固定され、また、第3面72と幅狭見付面61との間にガラスフレーム8の延出片83を挟み込むようにして、第3面72、延出片83、幅狭見付面61が螺子S2で固定されている。螺子S1と螺子S2の軸部は互いに直角の方向に延びている。カバー体11は、見込方向に延びる第1辺110を押縁7の第1面70に当接させて螺子S3で固定されている。カバー体11の第2辺111は、押縁7の第4面73に対向して覆うように、先端が引戸装置の縦枠6´の見込面60´に達するまで見付方向に延びている。
本実施形態に係る袖ガラスパネル2の組み立て方法について図9、図10を参照しつつ説明する。袖ガラスパネルの組み立ては、大きく分けて、
複層ガラス10の周囲にグレイジングチャンネル9を周設し、グレイジングチャンネル9が周設された複層ガラス10の端部を、ガラスフレーム8の凹部内に嵌め込んでガラス組立体(複層ガラス10+グレイジングチャンネル9+ガラスフレーム8)を形成する第1ステップと、
ガラス組立体を、袖ガラスパネル2の枠体3〜6と押縁7の間に挟み込むようにして、枠体3〜6に固定する第2ステップと、
押縁7の第1面70、第4面73を隠すようにカバー体11を押縁7に取り付ける第3ステップと、からなる。
本実施形態では、第2ステップに特徴を備えていることから、第2ステップについて詳細に説明する。袖ガラスパネル2が最終的に取り付けられた状態において、押縁7の第2面71が当接する面(下面30´、上面40´、第2見込面55、見込面60´)の所定位置には、予め螺子S1を、当該螺子S1の頭部を面(下面30´、上面40´、第2見込面55、見込面60´)から突出(離間)させた状態で取り付けておく。この時の螺子S1の頭部の突出寸法は、押縁7のT字溝721の高さと略同じである。面(下面30´、上面40´、第2見込面55、見込面60´)に対する螺子1の仮取り付けは、ガラス組立体のガラスフレーム8を先に上枠3、下枠4、左右の縦枠5、6にそれぞれ当接させて嵌め込んだ後に行う。上枠3、下枠4、左右の縦枠5、6に当接されたガラス組立体の上端部、下端部、左右端部を、当該上枠3、下枠4、左右の縦枠5、6との間で挟み込むように押縁7を取り付ける。
図9に基づいてより具体的に説明する。ここでは、縦枠5、6に対する押縁7の取り付けについて説明するが、上枠3、下枠4に対しても同様の手順で押縁7の取り付けが可能であることが当業者に理解される。
ガラス組立体の幅方向一側のガラスフレーム8の側片81、延出片83を、縦枠5の第1中間見付面54、第2中間見付面56にそれぞれ当接させ、ガラス組立体の幅方向他側のガラスフレーム8の側片81、延出片83を、縦枠6の中間見付面65、幅狭見付面61にそれぞれ当接させた状態において、螺子S1を第2見込面55、見込面60´にそれぞれ仮取り付けする。
押縁7の第3面72をガラス組立体のガラスフレーム8の側片80及び延出片83に対向させて、縦枠5、6との間でガラス組立体を挟み込むように、押縁7を見込方向から取り付ける。
この時、押縁7の第3面72に形成されたT字溝721から螺子S1を受け入れ、螺子S1は軸部が第2面71に形成された溝710に案内され、溝710の先端部位まで達する(図10参照)。螺子S1の軸部が溝710の先端部位に達した時に、押縁7の第3面72は、ガラス組立体のガラスフレーム8の側片80及び延出片83に当接した状態となり、第3面72に形成された孔720は延出片83に形成された縦長孔831に一致している。また、図9における左側の押縁7の第2面71と縦枠5の第2見込面55、右側の押縁7の第2面71と縦枠6´の見込面60´はそれぞれ当接している。
押縁7の第1面70の孔700から図示しないドライバを差し込んで、螺子S1を見付方向に締めつけ、左側の押縁7の第2面71と縦枠5の第2見込面55、右側の押縁7の第2面71と縦枠6´の見込面60´を連結固定する。押縁7の第4面73の孔730から螺子S2を差し入れ、ドライバを差し込んで螺子S2を見込方向に締めつけ、左側の押縁7の第3面72、ガラスフレーム8の延出片83、縦枠5の第2中間見付面56を連結固定し、右側の押縁7の第3面72、ガラスフレーム8の延出片83、縦枠6の幅狭見付面61を連結固定する。螺子S1、螺子S2は押縁7の長さ方向にわたって複数箇所に設けられる。
このように押縁7は、縦枠5、6との間でそれぞれガラス組立体の幅方向の端部を挟み込んだ状態で、見付方向に延びる螺子S1、見込方向に延びる螺子S2によって2方向(互いに直角)から固定されており、取付強度を確保することができる。したがって、例えば、火災時の熱で押縁7、縦枠5、6、6´が変形した場合であっても、ガラス組立体を挟み込んだ状態を可及的に維持する。
螺子S1、S2の締めつけに用いられる押縁7の第1面70の孔700、第4面73の孔730は、螺子S3によって押縁7に被着されたカバー体11の第1辺110、第2辺111によってそれぞれ隠蔽されるので、良好な外観を提供することができる。
3 上枠
3´ 引戸装置の上枠
4 下枠
4´ 引戸装置の下枠
5、6 縦枠
6´ 引戸装置の縦枠
7 押縁
8 ガラスフレーム
9 グレイジングチャンネル
10 複層ガラス
11 カバー体
S1 螺子
S2 螺子
S3 螺子

Claims (5)

  1. グレイジングチャンネルが外嵌された板ガラスの周縁部にガラスフレームを外嵌してガラス組立体を形成し、
    前記ガラス組立体の周縁部を、四周状の枠体と、押縁と、で形成した凹部に嵌め込むようにした板ガラスの取付構造であって、
    前記ガラスフレームは、対向状の側片と底片とから形成された溝部を有し、当該溝部にグレイジングチャンネルが外嵌された板ガラスの周縁部が嵌め込まれており、一方の側片の基端側には底片を越えて延びる延出片が形成されており、
    前記凹部は、対向する見付面と、底面と、からなり、一方の見付面及び底面は前記枠体の部分によって形成されており、他方の見付面は前記押縁の見付面によって形成されており、
    前記ガラスフレームの他方の側片は、前記凹部の一方の見付面に当接し、前記ガラスフレームの底片は、前記凹部の底面に離間対向ないし当接しており、
    前記押縁の見付面は、前記ガラスフレームの一方の側片に当接する第1部分と、前記ガラスフレームの延出片に近接対向ないし当接する第2部分と、を備え、
    前記枠体は、前記押縁の見付面の第2部分に対向して、前記ガラスフレームの延出片に当接する装着面を備えており、
    前記押縁は、躯体側の面部に当接する装着面を備えており、
    前記押縁の見付面の第2部分、前記ガラスフレームの延出片、前記枠体の装着面は、第1螺子によって見込方向に連結されており、
    前記押縁の装着面は第2螺子によって、前記第1螺子とは異なる方向から前記躯体側の面部に連結されている、
    板ガラスの取付構造。
  2. 前記押縁は、前記見付面に対向する外側の見付面(外側見付面)を備え、当該外側見付面には、第1螺子を差し入れるための開口が形成されている、請求項1に記載の板ガラスの取付構造。
  3. 前記押縁の装着面は、前記押縁の見付面及び外側見付面の基端側を接続しており、
    前記見付面と前記装着面との角部において、前記見付面には第2螺子の頭部及び軸部を受け入れる溝が形成されており、前記装着面には、第2螺子の軸部を受け入れる溝が形成されており、前記2つの溝は連続して案内溝を形成しており、
    前記押縁は、前記躯体側の面部に仮取り付けされた第2螺子を、前記案内溝を介して見込方向から受け入れ可能となっており、
    前記押縁は、前記押縁の見付面及び外側見付面の先端側を接続する見込面を備え、当該見込面には、仮取り付けされた第2螺子の締めつけ手段を差し込むための開口が形成されている、請求項2に記載の板ガラスの取付構造。
  4. 前記押縁には、前記外側見付面及び前記見込面を覆うようにカバー体が取り付けられている、請求項3に記載の板ガラスの取付構造。
  5. 前記躯体側の面部は、前記四周枠の部分、あるいは、前記四周枠とは別体の枠体の部分である、請求項1〜4いずれか1項に記載の板ガラスの取付構造。
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