JP6022332B2 - 建具 - Google Patents

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本発明は、屋内外の境界にて開口を形成する躯体に取り付けられる枠材を有する建具に関する。
従来、屋内外の境界にて開口を形成する躯体に取り付けられる枠材を有する建具は、躯体に固定されている枠材が、溶融されやすい例えば合成樹脂製の場合には、万一火災などにより加熱されたときに溶融して外れ落ちるおそれがある。このため、例えば、枠材が備える中空部に難燃性や金属製等の補強部材を設け、躯体と補強部材とを連結する部材を設けた防火性樹脂サッシが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなサッシでは、枠材を躯体に固定する際に、躯体と補強部材とにそれぞれビスにて接合されるL字形断面の部材を用い、このL字形断面の部材を枠材の、躯体に固定される部位の外側(躯体と反対側)に宛がって、それらを貫通するねじにて躯体に固定している。このため、L字形断面の部材と補強部材とも躯体に固定される部位の外側(躯体と反対側)にて固定されている。
特開2011−63930号公報
上記のようなサッシは、躯体と補強部材とを連結するL字形断面の部材が、躯体と反対側に配置されているので、補強部材とL字形断面の部材とを固定するねじが躯体より外側に配置され外部に晒される。このため、補強部材とL字形断面の部材とを固定するねじの螺合部から雨水等が室内側に漏水しやすいという課題がある。
このため、L字形断面の部材を躯体側に配置することも考えられるが、躯体と補強部材とを連結するL字形断面の部材は、枠材の全域に設けられている必要はなく、ねじが螺合可能な幅を有していればよいが、枠材より狭い幅の部材を枠材と躯体との間に介在させると、枠材と躯体との間に隙間が生じ、よりと漏水しやすくなるという課題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、枠材に設けられた補強部材と躯体とを連結する連結部からの漏水が生じにくい建具を提供することにある。
かかる目的を達成するために本発明の建具は、屋内外の境界にて開口を形成する躯体に取り付けられ、中空部を有する枠材と、前記枠材の前記中空部内に設けられた不燃性または難燃性の補強部材と、前記枠材に設けられ前記補強部材と、ねじにより接合される補強部材接合部及び前記躯体と接合される躯体接合部とを有し、前記補強部材と前記躯体とを連結し、前記ねじの頭部より薄い不燃性または難燃性の板材からなる連結部材と、を備え、前記枠材は、前記躯体接合部を収容する躯体側収容部を備え、前記躯体との間にて前記躯体側収容部に収容された前記躯体接合部とともに屋外側から前記躯体に固定される固定部と、前記固定部より屋内側に配置される前記連結部材の前記補強部材接合部及び前記補強部材接合部と前記補強部材とを接合して前記補強部材接合部より前記躯体側に突出する前記ねじの頭部を収容する補強部材側収容部と、を有し、前記補強部材側収容部は、前記枠材が前記躯体に当接される部位より前記躯体と反対側に窪ませて設けられており、前記連結部材の幅は、前記躯体接合部が収容される前記躯体側収容部の幅より狭いことを特徴とする建具である。
このような建具によれば、枠材の中空部に設けられた補強部材と躯体とを連結する連結部材が、固定部より屋内側に配置されており、補強部材と連結部材の補強部材接合部とを固定するねじが屋内側に配置されるので、補強部材と補強部材接合部とを固定するねじの螺合部から漏水することを防止することが可能である。また、固定部に設けられた躯体側収容部に躯体接合部が収容されて躯体に固定されるので、固定部と躯体との間に隙間が生じにくい。このため、固定部と躯体との間における漏水も防止することが可能である。このため、合成樹脂製の枠材に設けられた補強部材と躯体とを連結する連結部からの漏水が生じにくい建具を提供することが可能である。
また、躯体接合部は、固定部に設けられた躯体側収容部に収容されるので、たとえ、連結部材の幅が躯体側収容部の幅より狭くても固定部と躯体との間に隙間は生じない。このため、連結部材の幅を狭くすることにより、建具の重量を軽減することができるとともにコストも低減することが可能である。
かかる建具であって、前記躯体接合部は、前記躯体側に突出することなく前記躯体側収容部に収容されることが望ましい。
このような建具によれば、躯体接合部が躯体側収容部から躯体側に突出していないので、固定部が躯体に固定されるときには、固定部が躯体に当接される。このため、固定部と躯体との間における漏水をより確実に防止することが可能である。
かかる建具であって、前記補強部材側収容部は、前記躯体が形成する前記開口の中央側に窪ませて設けられていることが望ましい。
このような建具によれば、補強部材側収容部が、躯体が形成する開口の中央側、すなわち、開口の上側の枠材では、下方に窪ませて補強部材側収容部が形成されている。この補強部材側収容部は、固定部が躯体に固定されている部位より屋内側には位置されるので、たとえ、固定部と躯体との間から屋内側に漏水が生じたとしても、補強部材側収容部に水を留めることが可能である。このため、屋内側により漏水しにくい建具を提供することが可能である。
かかる建具であって、前記補強部材接合部と前記補強部材との間には、前記枠材の、前記中空部を形成する板状の部位が挟持されていることが望ましい。
このような建具によれば、補強部材接合部と補強部材との間には、枠材の、板状の部位が存在するだけなので、補強部材接合部と補強部材とをより強固に接合し、枠材をより確実に躯体に保持することが可能である。
本発明によれば、枠材に設けられた補強部材と躯体とを連結する連結部からの漏水が生じにくい建具を提供することが可能である。
本実施形態に係る建具を示す縦断面図である。 本実施形態に係る建具を示す横断面図である。 上枠周辺の納まりを示す縦断面図である。 上枠に取り付けられる連結金具を屋内側から見た斜視図である。 連結金具が取り付けられた上枠を屋外側から見た斜視図である。 連結金具及び外周凹部の第1変形例を示す縦断面図である。 連結金具及び外周凹部の第2変形例を示す縦断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る建具について図面を参照して説明する。
本実施形態では、二つの空間としての屋内空間及び屋外空間の境界に設けられ、図1、図2に示すような開閉不能なFIX窓用の建具1を例に挙げて説明する。
本実施形態のFIX窓用の建具1は、屋内外の境界に開口2aを形成する躯体2に取り付けられる合成樹脂製の枠材10と、枠材10に取り付けられる複層ガラス3と、枠材10に設けられた不燃性である鉄製の補強部材15と、躯体2と補強部材15とを連結する不燃性の連結部材としての鉄製の連結金具30とを有している。
以下の説明においては、躯体2の取り付けられた建具1を屋内側から見たときに、上下となる方向を上下方向、左右となる方向を左右方向または見付け方向、屋内外方向である奥行き方向を見込み方向として示す。また、建具1を構成する各部材については、枠材10の面内方向において開口2aの中央側を内周側、開口2aの外側を外周側として示す。
枠材10は、同一の断面形状をなす合成樹脂製の4本の押し出し成形部材が上下一対の横材11、12と左右一対の縦材13をなし、矩形状に枠組みされている。上下の横材11、12と左右の縦材13は、各々所定の長さにて端部が45度に切断され、互いに突き合わされて溶着されている。
上下の横材11、12及び左右の縦材13は、枠組みされた状態にて各々互いに対向する面11a、12a、13aを有する内周面部11b、12b、13bを有しており、上下の横材11、12及び左右の縦材13の内周面部11b、12b、13bに囲まれた領域に複層ガラス3が配置される。
上下の横材11、12及び左右の縦材13は、同一の断面形状をなす押出成形部材なので、ここでは、各横材11、12及び各縦材13の構造について、主に上の横材(以下、上枠ともいう)11を例に挙げて説明する。また、図面においては、下の横材12及び左右の縦材13において上枠11と同一の部位には、各々下の横材12及び各縦材13を示す番号の後に同一のアルファベット添えた符号を付して示すものとする。
上枠11は、内周面部11bの屋内側にて内周面部11bより内周側に向かって延出され、先端にシール材50が設けられて複層ガラス3における屋内側面3aの外周端部3bと対向する一面対向部11cが設けられている。また、内周面部11bは、屋内側に延出されており、一面対向部11cより屋内側に位置する部位は、枠材10が躯体2に取り付けられた状態で、床材や額縁などの内装材4の端部を覆う内装材カバー部11dをなしている。
上枠11の内周面部11bの上側は、図3に示すように、一面対向部11cの上側(外周側)に位置する屋内側中空部11eと、屋内側中空部11eの屋外側に位置する屋外側中空部11fとが設けられている。すなわち上枠11は、内周面部11bにおいて一面対向部11cの屋内側の端及び屋外側の端となる位置から上方に延出された屋内壁部11g及び屋外壁部11hの上端同士を繋ぐ先端面部11iにて屋内側中空部11eが形成されており、屋外壁部11hの屋外側にて屋外壁部11hと見込み方向において対向する屋外側対向部11jと、内周面部11bの上側、すなわち、枠材10の外周側にて対向する外周対向部11kとにて屋外側中空部11fが形成されている。
屋外側中空部11fの下面を形成する内周面部11bの屋外側の端には、上方すなわち屋外側中空部11f内に窪み、複層ガラス3の上端部を屋外側から支持する押縁5が嵌合される嵌合凹部11qが設けられている。
外周対向部11kの上面には、屋外側中空部11fの見込み方向におけるほぼ中央から上方に延出されヒレ状をなして上枠11を躯体2にねじ止めするための固定部11lが設けられている。固定部11lは、上端部11mを除いて屋内側が窪まされて上端部11mより薄肉に形成されている。固定部11lにおいて窪まされている部位が、連結金具30の後述する躯体接合部31が収容される躯体側収容部11nをなしている。また固定部11lには、屋外側から皿ねじ40が挿通され、図4に示すように、屋外側面に皿もみ11rが施された挿通穴11pが、上枠11の長手方向に適宜間隔を隔てて設けられている。
屋外側中空部11fをなす外周対向部11kは、固定部11lより屋内側の部位が、固定部11lより屋外側の部位より下に位置している。このとき、固定部11lより屋外側の部位は、屋内側中空部11eの先端面部11iと同一水平面を形成しているので、外周対向部11kの固定部11lより屋内側の部位が躯体2の反対側となる屋外側中空部11fの内側、すなわち下方に窪ませて形成されており、枠材10の外周の部位が内周側に窪む外周凹部11oをなしている。外周対向部11kにおいて、外周凹部11oの下面をなす部位には、長手方向に適宜間隔を隔てて連結金具30と補強部材15とを接合するためのバインドねじ41が貫通する貫通穴(不図示)が設けられている。
補強部材15は、内周面部11b及び外周対向部11kとそれぞれ対向する下対向板部15a及び上対向板部15bが、下対向板部15a及び上対向板部15bの屋内側の端部同士が繋がた断面コ字状をなしている。下対向板部15aと上対向板部15bとは、屋外側中空部11fに補強部材15が挿入されたときに、屋外側中空部11fをなす内周面部11bと外周対向部11kの間にて内周面部11bの上面及び外周凹部11oの下面と近接または接触するように設けられている。補強部材15の上対向板部15bには、連結金具30と接合するためのバインドねじ41が螺合されるねじ孔(不図示)が、長手方向に適宜間隔を隔てて設けられている。
各横材11、12及び各縦材13に設けられた補強部材15には、複層ガラス3を保持するための金属製の保持金具38が内周面部11b、12b、13bを介してねじ止めされている。また、各横材11、12及び各縦材13の内周面部11b、12b、13bには、保持金具38が取り付けられた状態にて、シート状の膨張性黒鉛51が長手方向の全域に設けられている
連結金具30は、図5に示すように、断面がL字形状をなすステンレス製の部材であり、L字の二方向に向かう2つの板部の一方が、躯体2と接合される躯体接合部31であり、他方が補強部材15と接合される補強部材接合部32である。躯体接合部31には、躯体2に螺合させる皿ねじ40が貫通し、連結金具30が上枠11に配置されたときに、上枠11の長手方向に長くなるように形成された長孔31aが設けられており、補強部材接合部32には、補強部材15に螺合させるねじが貫通する丸孔32aが設けられている。本実施形態の連結金具30は、ステンレス製の板材に曲げ加工を施して形成されており、その板厚は、上枠11の固定部11lに設けられた躯体側収容部11nの窪み量より薄い部材にて形成されている。
連結金具30は、補強部材接合部32を外周凹部11oに挿入し、補強部材接合部32の丸孔32a及び外周凹部11oの貫通穴を貫通したバインドねじ41が補強部材15に螺合されたときに、躯体接合部31の長孔31aと固定部11lの挿通穴11pとの位置が一致するように構成されている。
本実施形態の建具1は、上下の横材11、12と左右の縦材13とにそれぞれ補強部材15が挿入されて矩形状に枠組みされ、複層ガラス3が補強部材15に固定された保持金具38に保持されて押縁5が取り付けられた状態に躯体2に取り付けられる。このとき、上枠11には、連結金具30の躯体接合部31が固定部11lの躯体側収容部11nに収容されるとともに、補強部材接合部32が外周凹部11oに収容されてバインドねじ41にて補強部材15と接合されている。この状態では、バインドねじ41の頭部41aは外周凹部11o内に収容されており、先端面部11iより上方には突出していない。すなわち、外周凹部11oが補強部材接合部32及び補強部材15を接合するバインドねじ41の頭部41aを収容する補強部材側収容部に相当する。
そして、固定部11lの躯体側収容部11nに連結金具30の躯体接合部31が収容された建具1が、上下の横材11、12と左右の縦材13の固定部11l、12l、13lを屋外側から躯体2に当接させて皿ねじ40にて躯体2に取り付けられる。また、枠材10の内装材カバー部11d、12d、13dも、開口2aの内周側から外周側に向かって進入する皿ねじ40にて、床材や額縁などの内装材4を介して固定されている。
すなわち、枠材10は、固定部11l、12l、13lを固定する皿ビス40の進入方向と、内装材カバー部11d、12d、13dを固定する皿ビス40の進入方向とがほぼ直交しているので、一方向に進入するねじのみにて固定される場合より強固に固定されている。
建具1が躯体2に固定された状態にて、連結金具30は、上下の横材11、12と左右の縦材13の各固定部11l、12l、13lより屋内側に配置されている。また、連結金具30の躯体接合部31が躯体側収容部11nに収容された状態にて躯体2に取り付けられるため、固定部11lの上端部11mが躯体2に、長手方向における全域にて当接される。
建具1が躯体2に取り付けられた後に、躯体2と固定部11l、12l、13lとに跨り、かつ、長手方向における全域に渡って両面防水テープ33を貼り付け、さらに透湿防水シート34、胴縁35、サイディング材36、見切り縁37等を設けるとともにバックアップ材45及びシーリング46を施して外壁を形成する。
本実施形態の建具1によれば、上枠11の屋外側中空部11fに設けられた補強部材15と躯体2とを連結する連結金具30が、固定部11lより屋内側に配置されており、補強部材15と連結金具30の補強部材接合部32とを固定するバインドねじ41は、固定部11lより屋内側に配置される。すなわち、連結金具30の躯体接合部31が固定部11lの躯体側収容部11nに収容されて躯体2にねじ止めされると、補強部材接合部32は、躯体接合部31よりさらに屋内側に配置される。このとき、躯体接合部31の厚みは躯体側収容部11nの窪み量より薄いので、躯体接合部31が固定部11lから躯体2側に突出しないので、固定部11lの上端部11mが躯体2に長手方向のほぼ全域に渡って当接される。このため、躯体2と固定部11lの上端部11mとの間には隙間が生じにくいので、固定部11lより屋内側には位置された補強部材15と補強部材接合部32とを接合しているバインドねじ41の螺合部から屋内側への漏水を防止することが可能である。よって、合成樹脂製の枠材10に設けられた補強部材15と躯体2とを連結する連結部となるバインドねじ41の螺合部からの漏水が生じにくい建具1を提供することが可能である。
また、上枠11には、躯体2が形成する開口2aの中央側、すなわち、下方側に窪ませて外周凹部11oが形成されており、この外周凹部11oは、固定部11lが躯体2に固定されている部位より屋内側に配置される。このため、たとえば、サイディング材36の内側に設けられた通気層にて結露が生じ、結露水が固定部11lと躯体2との間から屋内側に漏水したとしても、上枠11にて下方側に窪む外周凹部11oにて水を留めることが可能である。このため、屋内側により漏水しにくい建具1を提供することが可能である。
また、躯体接合部31は、固定部11l、12l、13lに設けられた躯体側収容部11nに収容されるので、たとえ、連結金具30の幅が躯体側収容部11nの幅より狭くても固定部11l、12l、13lと躯体2との間に隙間は生じない。このため、連結金具30の幅を狭くすることにより、建具1の重量を軽減することができるとともにコストも低減することが可能である。
また、連結金具30の躯体接合部31が固定部11lの躯体側収容部11nに収容されて躯体接合部31が固定部11lから躯体2側に突出しないので、連結金具30の幅が躯体側収容部11nの幅より狭くても、上枠11の固定部11lを平坦な状態で躯体2の表面に沿わせることが可能である。このため、躯体2と固定部11lとに跨り、かつ、長手方向における全域に渡って両面防水テープ33を貼り付けた際には、両面防水テープ33に浮きが生じ難い。このため、両面防水テープ33を躯体2に隙間なく貼り付けることが可能なので、より防水性が高い状態で建具1を取り付けることが可能である。
また、補強部材接合部32と補強部材15との間には、枠材10が有する外周対向部11kの板状をなす部位が存在するだけなので、補強部材接合部32と補強部材15とをより強固に接合し、枠材10をより確実に躯体2に保持することが可能である。
上記実施形態においては、外周対向部11kの、固定部11lより屋内側の部位が、固定部11lより屋外側の部位より下に位置した外周凹部11oが設けられている例について説明したが、これに限るものではない。例えば、図6に示すように、固定部11lの屋内側に先端面部11iと同一平面をなす段部を設け、段部11sと先端面部11iとの間に補強部材側収容部としての外周凹部11oを設けても良い。この場合には、連結金具30の形状は、固定部11lの躯体側収容部11nにて躯体2と対向する躯体接合部31の下端から段部11s及び外周凹部11oに繋がった形状となる。
また、補強部材側収容部としての外周凹部11oを開口2aの中央側に向かって窪ませた例について説明したが、図7に示すように、補強部材15が収容される中空部11tが固定部より屋外側に位置するような建具1の場合には、補強部材側収容部11oを屋外側に窪ませて形成しても良い。
上記実施形態においては、複層ガラス3が開閉不能に枠部材に取り付けられたFIX窓用の建具1を例に挙げて説明したが、これに限らず、開閉可能な扉を備えた建具や見付け方向に移動可能な障子を備えた建具であっても構わない。
上記実施形態においては、面材を2枚の板ガラスを互いに間隔を隔てて対面させて一体に形成した複層ガラス3とした例について説明したが、面材は、1枚のガラス板であっても構わず、また、3枚以上の板ガラスを互いに間隔を隔てて対面させて一体に形成した複層ガラスであっても構わない。また、面材は、ガラスに限らず板状をなす内装材または外装材等であっても構わない。更に、枠材は面材を備えない、たとえばパネル材を構成する枠材であっても構わない。
また、上記実施形態においては、枠材10を躯体2に固定するねじを皿ねじ40とし、連結金具30と補強部材15とを接合するねじをバインドねじ41としたが、これに限るものではない。
上記実施形態においては、枠材10を合成樹脂製とし、補強部材及び連結部材を鉄製としたが、これに限らず、例えば、枠材が、軽量化及び低コスト化のために肉厚を薄くしたアルミニウム製の枠材など、加熱されたときに、補強部材及び連結部材をなす不燃材及び難燃材より溶融しやすい枠材であり、補強部材及び連結部材が、加熱されて枠材より溶融しにくい部材であれば構わない。
なお、補強部材は、不燃性の補強部材に限らず、火災によりまず表面が炭化し、炭化した表面の断熱効果により内部に燃え進むことを遅らせることが可能な、例えば、MDF・木材等のような難燃性の補強部材であっても構わない。
また、連結金具(連結部材)30を、不燃性である鉄製としたが、ステンレス等の不燃性である金属はもちろんのこと、燃焼に時間がかかる難燃性の部材にて構成しても構わない。
なお、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
1 建具、2 躯体、2a 開口、10 枠材、11 横材(上枠)、
11f 屋外側中空部、11g 屋内壁部、11h 屋外壁部、11k 外周対向部、
11l 固定部、11n 躯体側収容部、11o 外周凹部(補強部材側収容部)、
11t 中空部、12 下の横材、13 左右の縦材、15 補強部材、
30 連結金具、31 躯体接合部、32 補強部材接合部、
33 両面防水テープ、41 バインドねじ、41a バインドねじの頭部

Claims (4)

  1. 屋内外の境界にて開口を形成する躯体に取り付けられ、中空部を有する枠材と、
    前記枠材の前記中空部内に設けられた不燃性または難燃性の補強部材と、
    前記枠材に設けられ前記補強部材と、ねじにより接合される補強部材接合部及び前記躯体と接合される躯体接合部とを有し、前記補強部材と前記躯体とを連結し、前記ねじの頭部より薄い不燃性または難燃性の板材からなる連結部材と、
    を備え、
    前記枠材は、
    前記躯体接合部を収容する躯体側収容部を備え、前記躯体との間にて前記躯体側収容部に収容された前記躯体接合部とともに屋外側から前記躯体に固定される固定部と、
    前記固定部より屋内側に配置される前記連結部材の前記補強部材接合部及び前記補強部材接合部と前記補強部材とを接合して前記補強部材接合部より前記躯体側に突出する前記ねじの頭部を収容する補強部材側収容部と、を有し、
    前記補強部材側収容部は、前記枠材が前記躯体に当接される部位より前記躯体と反対側に窪ませて設けられており、
    前記連結部材の幅は、前記躯体接合部が収容される前記躯体側収容部の幅より狭いことを特徴とする建具。
  2. 請求項1に記載の建具であって、
    前記躯体接合部は、前記躯体側に突出することなく前記躯体側収容部に収容されることを特徴する建具。
  3. 請求項1または請求項2に記載の建具であって、
    前記補強部材側収容部は、前記躯体が形成する前記開口の中央側に窪ませて設けられていることを特徴とする建具。
  4. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載の建具であって、
    前記補強部材接合部と前記補強部材との間には、前記枠材の、前記中空部を形成する板状の部位が挟持されていることを特徴とする建具。
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