JP6147495B2 - 窓ユニット及び面材の取付方法 - Google Patents

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Description

本発明は、窓ユニット及び面材の取付方法に関する。
従来、窓ユニット及び面材の取付方法としては、パネルを窓枠に取り付けるための外れ止め部材を用いるパネル外れ止め装置を備えた嵌め殺し窓等が知られている(例えば、特許文献1参照)。この嵌め殺し窓に設けられた外れ止め防止装置は、面材としてのパネルが挟持される縦枠の突出部と押縁との間に設けられている。パネル外れ止め装置は、縦枠の対向面に固定される受け部材と、受け部材に装着されるパネル外れ止め部材とからなり、縦枠に固定された受け部材に面材の縦枠側の両端を介して、パネル外れ止め部材を装着することにより、パネルが受け部材とパネル外れ止め部材とに挟持されて保持されている。
特公平6−1030号公報
上記のようなパネル外れ止め装置にて取り付けられたパネルなどの面材は、押縁が取り外されると、パネル外れ止め装置が露出される。このパネル外れ止め装置は、受け部材とパネル外れ止め部材との2つの部品からなり、パネル外れ止め部材が受け部材に装着されてパネルが挟持されているだけなので、パネル外れ止め部材が受け部材から取り外されると容易にパネルが外されてしまうおそれがあるという課題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、面材を容易に外すことができない窓ユニット及び面材の取付方法を提供することにある。
かかる目的を達成するために本発明の窓ユニットは、屋内及び屋外の境界に設けられる面材と、前記面材の屋内側面における外周端部と対向する一面対向部を有し、前記一面対向部にて形成される矩形状の開口が前記面材にて閉塞される合成樹脂製の枠状部材と、前記面材の屋外側面側にて前記枠状部材の前記一面対向部と、前記面材を介して対向する他面対向部を有し、前記枠状部材に取り付けられる押縁と、前記屋内側面と前記一面対向部との間に配置される第1部位を有し前記枠状部材に固定される枠側金具、及び、前記屋外側面と前記他面対向部との間に配置される第2部位を有し前記枠側金具に係止される係止金具を有する係止保持金具と、前記面材の前記屋内側面及び前記屋外側面における前記外周端部と各々対向する壁部を一体に備え前記枠状部材に固定される一体保持金具と、を有し、前記一体保持金具は前記面材の下部の前記外周端部を保持し、前記係止保持金具は前記面材の上部及び両側部の前記外周端部を保持することを特徴とする窓ユニットである。
このような窓ユニットによれば、面材は、屋内側面の外周端部が枠状部材の一面対向部と対向しているので、面材を屋内側面側に外すことはできない。また、面材は、枠状部材に係止保持金具と一体保持金具とで保持されている。係止保持金具は、枠状部材に取り付けられた押縁と面材の屋外側面との間に配置される第2部位を有する係止金具が枠状部材に固定された枠側金具に係止されているので、押縁を外すと係止金具が外されるおそれがある。ところが、面材は、面材の屋内側面及び屋外側面における外周端部と各々対向する壁部を一体に備え枠状部材に固定される一体保持金具によっても保持されているので、たとえ係止金具が取り外されたとしても、面材を容易に外すことができない窓ユニットを提供することが可能である。
また、矩形状の開口を閉塞する面材の下部の外周端部が一体保持金具により保持されているので、面材の下端側を枠状部材から他方の面側に移動させることはできない。このため、面材を外す場合には、まず下部以外の部位以外を保持している係止保持金具の係止金具を外さなければならないので、脚立や台などに載るなどしないと外すことができない。このため、面材を容易に外されることを防止することが可能である。
かかる窓ユニットであって、前記面材が前記枠状部材に前記係止保持金具及び前記一体保持金具を介して保持されたときに、前記面材の上方に形成された空隙の高さは、前記面材の下端と前記一体保持金具の前記他の面側の壁部の上端との距離より狭いことが望ましい。
このような窓ユニットによれば、面材が枠状部材に係止保持金具及び一体保持金具を介して保持された状態から、係止保持金具の係止金具を取り外し、面材を持ち上げても、面材の下端が一体保持金具の他の面側の壁部の上端より低い位置に位置する。このため、たとえ、上側の係止金具が外されたとしても、面材の下端を一体保持金具から外すことはできない。このため、面材を容易に取り外すことができない窓ユニットを提供することが可能である。
かかる窓ユニットであって、前記枠状部材は、長手方向に連通する中空部を有する一対の横材及び一対の縦材で形成され、前記横材及び前記縦材の前記中空部には不燃性または難燃性の補強部材が長手方向に沿って設けられており、前記枠側金具及び前記一体保持金具は前記補強部材に固定されていることが望ましい。
枠状部材は合成樹脂製なので、火炎に晒された際には溶融するおそれがあり、面材を保持する係止保持金具及び一体保持金具が枠状部材に固定されているだけでは、火炎に晒されると係止保持金具及び一体保持金具とともに面材が外れるおそれがある。このため、上記のような窓ユニットによれば、枠状部材を構成する合成樹脂製の一対の横材及び一対の縦材の中空部に設けられた鉄・ステンレス等の金属等の不燃性の補強部材や火災によりまず表面が炭化し、炭化した表面の断熱効果により内部に燃え進むことを遅らせる、例えば、MDF・木材等のような難燃性の補強部材に係止保持金具及び一体保持金具が固定されているので、たとえ火炎に晒されたとしても面材が短時間に外れることを防止することが可能である。
また、かかる窓ユニットを用いた面材の取付方法であって、前記枠側金具と前記一体保持金具とを前記枠状部材に取り付ける金具取付工程と、前記面材を前記一体保持金物の前記壁部間に挿入して、前記面材の前記屋内側面における前記外周端部と前記第1部位とを対向させる面材装着工程と、前記面材の前記屋外側面側から前記係止金具を前記枠側金具に係止する係止工程と、を有することを特徴とする面材の取付方法である。
このような面材の取付方法によれば、枠側金具と一体保持金具とを枠状部材に取り付け、面材を一体保持金具の壁部間に挿入し、面材の屋内側面における外周端部と第1部位とを対向させ、面材の屋外側面側から係止金具を枠側金具に係止することにより、面材を係止保持金具と一体保持金具にて容易に取り外せないように保持させることが可能である。
本発明によれば、面材を容易に外すことができない窓ユニット及び面材の取付方法を提供することが可能である。
本実施形態に係る窓ユニットを屋内側から見た外観図である。 本実施形態に係る窓ユニットの縦断面図である。 一体保持金具を示す斜視図である。 係合保持金具を示す斜視図である。 係止金具を示す斜視図である。 下枠及び縦材に取り付けられる一体保持金具及び係止保持金具を示す斜視図である。 窓ユニットを用いた面材の取付方法を示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る窓ユニットについて図面を参照して説明する。
本実施形態では、二つの空間としての屋内及び屋外の境界に設けられ、図1、図2に示すような開閉不能なFIX窓用の窓ユニット1を例に挙げて説明する。
本実施形態のFIX窓用の窓ユニット1は、面材としての複層ガラス3と、複層ガラス3により閉塞される開口10aを形成する枠状部材としての枠体10と、枠体10の屋外側に取り付けられて枠体10とともに複層ガラス3を保持する押縁5と、枠体10と押縁5との間に設けられて複層ガラス3を保持するための一体保持金具20及び係止保持金具30と、を備えている。
以下の説明においては、窓ユニット1を屋内側から見たときに、上下となる方向を上下方向、左右となる方向を左右方向または見付け方向、室内外方向である奥行き方向を見込み方向として示す。また、窓ユニット1を構成する各部材については、枠体10の面内方向における開口10aの中央側を内周側、開口10aの外側を外周側として示す。
枠体10は、同一の断面形状をなす合成樹脂製の4本の押し出し成形部材が上下一対の横材11、12と左右一対の縦材13をなし、矩形状に枠組みされている。上下の横材11、12と左右の縦材13は、各々所定の長さにて端部が45度に切断され、互いに突き合わされて溶着されている。縦材13については図2に示せないので、図6の対応する箇所に符号を付している。
上下の横材11、12及び左右の縦材13は、各々互いに対向する面11a、12a、13aを有する内周面部11b、12b、13bを有しており、上下の横材11、12及び左右の縦材13の内周面部11b、12b、13bに囲まれた領域に複層ガラス3が配置される。上下の横材11、12及び左右の縦材13の内周面部11b、12b、13bの屋内側にて各内周面部11b、12b、13bより内周側に向かって延出され、複層ガラス3における一方の面としての屋内側面3aの外周端部3bと対向する一面対向部11c、12c、13cが設けられている。
一面対向部11c、12c、13cは、見込み方向に間隔を隔て内周面部11b、12b、13bから延出された屋内側延出壁11d、12d、13dと屋外側延出壁11e、12e、13eとを有し、屋内側延出壁11d、12d、13dと屋外側延出壁11e、12e、13eとの先端11f、12f、13f側、及び、先端11f、12f、13fと内周面部11b、12b、13bとの中央より僅かに先端側の位置にて連結する先端連結部11g、12g、13gと中間連結部11h、12h、13hとを有している。中間連結部11h、12h、13hより先端側の部位は、屋外側に向かって開放され、シール材50が嵌合されるシール嵌合部11i、12i、13iを有している。シール材50及びシール嵌合部11i、12i、13iは各横材11、12及び各縦材13の長手方向の沿ってその全域に設けられている。
上下の横材11、12及び左右の縦材13の先端11f、12f、13fにて囲まれた空間が矩形状の開口10aをなし、取り付けられる複層ガラス3により閉塞される。一面対向部11c、12cの屋内側には、屋内側に向かって延出され、枠体10が躯体2に取り付けられた状態で、床材や額縁などの内装材4の端部を覆う内装材カバー部11j、12j、13jが形成されている。
各横材11、12及び各縦材13の内周面部11b、12b、13bは、各々当該内周面部11b、12b、13bの外周側に設けられ長手方向に貫通しほぼ矩形状の断面をなす中空部11k、12k、13kを形成している。各横材11、12及び各縦材13の内周面部11b、12b、13bの屋内側には、中空部11k、12k、13k内に窪み押縁5が嵌合される嵌合凹部11l、12l、13lが長手方向に沿って形成されている。内周面部11b、12b、13bとともに中空部11k、12k、13kを形成し、内周面部11b、12b、13bと外周側にて対向する外周面部11m、12m、13mには、その外周側に突設され、躯体2に枠体10を屋外側から固定するためのヒレ状の枠体固定部11n、12n、13nが設けられている。
各横材11、12及び各縦材13の中空部11k、12k、13k内には、長手方向に沿って、鉄製の補強部材15がそれぞれ設けられている。補強部材15は、内周面部11b、12b、13b及び外周面部11m、12m、13mとそれぞれ対向する内対向板部15a及び外対向板部15bが、内対向板部15a及び外対向板部15bの屋外側の端部にて繋がって、断面コ字状をなしている。内対向板部15aと外対向板部15bとは、各中空部11k、12k、13kに補強部材15が挿入されたときに、中空部11k、12k、13kをなす内周面部11b、12b、13bと外周面部11m、12mと12mの間にて内周面部11b、12b、13b及び外周面部11m、12m、13mと近接または接触するように設けられている。この補強部材15には、一体保持金具20及び係止保持金具30の後述する枠側金具31が内周面部11b、12b、13bを介してビス止めされている。また、各横材11、12及び各縦材13の内周面部11b、12b、13bには、一体保持金具20及び枠側金具31が取り付けられた状態にて、シート状の膨張性黒鉛51が長手方向の全域に設けられている。
一体保持金具20は、下の横材12(以下、下枠という)に固定される部材であり、内周面部12bを介して補強部材15に固定されたときに、内周面部12bに当接される当接面部21と、当接面部21の屋内側の縁から内周側に延出されて屋外側延出壁12eと対向する壁部としての枠材対向壁22と、当接面部21の屋外側の縁から内周側に延出されて押縁5と対向する壁部としての押縁対向壁23とを一体に備えている。すなわち、一体保持金具20は、図3に示すように、断面がコ字状をなしている。本実施形態では、一体保持金具20が下枠12に取り付けられたときに、枠材対向壁22がシール材50と接触しないように、枠材対向壁22が押縁対向壁23より短く形成されている。また、押縁対向壁23の屋内側の面23aには、シート状の緩衝材53が設けられ運搬やガラス施工時の複層ガラス3の破損を防止している。
一体保持金具20は、コ字状の開放された側が上方を向くように、補強部材15に固定されることにより下枠12に取り付けられる。下枠12に取り付けられた一体保持金具20には、上方から複層ガラス3の外周端部3bである下端部が挿入されて、枠材対向壁22が、複層ガラス3の一方の面としての屋内側面3aにおける下端部と対向する壁部をなし、押縁対向壁23が、複層ガラス3の他方の面としての屋外側面3cにおける下端部と対向する壁部をなし、ステンレス製の板状の部材から形成されている。
係止保持金具30は、図4に示すように、上の横材(以下、上枠という)11及び左右の縦材13に各々固定される枠側金具31と、複層ガラス3の配置後に屋外側から枠側金具31に係止される係止金具36とを有している。本実施形態の枠側金具31及び係止金具36は、ステンレス製の板状の部材から形成されている。
枠側金具31は、内周面部11b、13bに当接されてビスにて固定される2つの固定部32と、2つの固定部32間に設けられた本体部33と、本体部33の屋内側の縁から延出された内延出片34と、を有している。
2つの固定部32は、上枠11及び左右の縦材13に取り付けられる際に、上枠11及び左右の縦材13の長手方向に間隔を隔てるように設けられており、本体部33は、2つの固定部32が当接されている内周面部11bに対して内周側に間隔を隔てて対向するように2つの固定部32と繋がって設けられている。このとき、対向する本体部33と内周面部11b、13bとの間隔は、係止金具36の板厚より僅かに広く形成されている。
本体部33には、係止金具36が有する後述する係止片37aが係止される係止開口33aがほぼ中央に設けられている。内延出片34は、本体部33とほぼ直角をなすように形成され、固定部32が上枠11及び左右の縦材13に取り付けられると、一面対向部11c、13cの屋外側延出壁11e、13eと対向するように配置される。そして、複層ガラス3が配置されると、複層ガラス3の屋内側面3aと一面対向部11c、13cの屋外側延出壁11e、13eとの間に配置される。すなわち、内延出片34が第1部位に相当する。
係止金具36は、図5に示すように、枠側金具31と内周面部11b、13bとの間に挿入される挿入板部37と、挿入板部37の屋外側の縁から延出された外延出片38と、を有している。
挿入板部37は、枠側金具31の本体部33に設けられた係止開口33aに係止される係止片37aがほぼ中央に設けられている。係止片37aは、挿入板部37の中央側の部位が曲げ起こされて形成されており、係止金具36が枠側金具31に係止されるべく挿入される際の先端側から後端側に向かって漸次内周側に位置するような傾斜面37bをなしている。このため、係止金具36を枠側金具31の本体部33と内周面部11b、13bとの間に挿入すると、枠側金具31の係止開口33aより屋外側の部位33bにて係止片37aが内周面部11b、13b側に押圧されて弾性変形しつつ挿入され、係止片37aが係止開口33aに至ったときに押圧が解除されて変形が復元されることにより枠側金具31に係止される。このため、係止片37aを係止開口33aから外さないと係止金具36を枠側金具31から取り外すことはできない。
外延出片38は、挿入板部37とほぼ直角をなすように形成され、挿入板部37が枠側金具31に係止された状態にて、上枠11及び左右の縦材13に嵌合された押縁5と対向するように配置される。外延出片38の屋内側の面38aには、シート状の緩衝部材53が設けられ、運搬やガラス施工時の複層ガラス3の破損を防止している。
押縁5は、枠体10の嵌合凹部11l、12l、13lに嵌合される嵌合端部5aと、嵌合端部5aが嵌合凹部11l、12l、13lに嵌合されて、複合ガラス3の屋外側面3cと対向する他面対向部5bとを有している。他面対向部5bは、僅かに湾曲しており、嵌合端部5aが嵌合凹部11l、12l、13lに嵌合されたときに、他面対向部5bの先端が複層ガラス3側に近づくように形成されている。
そして、複層ガラス3が配置され係止金具36が枠側金具31に係止された状態では、複層ガラス3の屋外側面3cと押縁5の他面対向部5bとの間に外延出片38が配置される。すなわち、外延出片38が第2部位に相当する。
本窓ユニット1における複層ガラス3の取付方法は、まず、端部が45度に切断された上下の横材11、12と左右の縦材13の中空部11k、12k、13kに補強部材15を挿入し、端部同士を突き合わせて溶着することにより枠体10を形成する。
次に、図6に示すように、形成された枠体10の下枠12の内周面部12bに一体保持金具20をビスにて固定し、上枠11と左右の縦材13の内周面部11b、13bに枠側金具31をビスにて固定する(金具取付工程)とともに、シール状の膨張性黒鉛51を貼り付けておく。このとき、押縁対向壁23の屋内側の面及び外延出片38の屋内側の面に緩衝材53を、下枠12の内周面部12bにセッティングブロック52をそれぞれ貼り付けておく。
次に、平坦な場所にて枠体10を、一面対向部11c、12c、13c側が下側となるように配置し、上方から複層ガラス3を配置する。このとき、窓ユニット1が取り付けられた状態にて複層ガラス3の下端3dとなる側が、上端となる側より低くなるように姿勢を保ちつつ下枠12に設けられた一体保持金具20の枠材対向壁22と押縁対向壁23との間に挿入する。そして、複層ガラス3の下端3dとなる側がセッティングブロック52に当接した後に、複層ガラス3の上端となる側を枠体10側に近づけ、複層ガラス3の屋内側となる屋内側面3aを、各横材11、12及び各縦材13に設けられたシール材50に当接させる(面材装着工程)。このとき、複層ガラス3の屋内側となる屋内側面3aが、全周に渡って一面対向部11c、12c、13cと対向し、複層ガラス3の屋内側となる屋内側面3aと一面対向部11c、12c、13cとの間に、枠側金具31の内延出片34及び一体保持金具20の枠材対向壁22が配置される。
次に、上枠11及び左右の縦材13に設けられた枠側金具31に、係止金具36を係止する(係止工程)。このとき、複層ガラス3の上端となる側と上枠11の内周面部11bとの間にセッティングブロック52を配置する。これにより、窓ユニット1を躯体2に取り付けた状態にて、複層ガラス3を上方に持ち上げても、複層ガラス3の下端3dが、一体保持金具20の押縁対向壁23の上端23bより上方に移動することが防止される。このとき、複層ガラス3の上方に形成された空隙10bの高さは、複層ガラス3の下端3dと一体保持金具20の押縁対向壁23の上端23bとの距離より狭くなっている。
最後に、各横材11、12及び各縦材13にそれぞれ押縁5を嵌合して窓ユニット1が完成する。このとき、複層ガラス3の屋外側となる屋外側面3cが、全周に渡って押縁5と対向し、複層ガラス3の屋外側となる屋外側面3cと他面対向部5bとの間に、係止金具36の外延出片38及び一体保持金具20の押縁対向壁23が配置される。
本実施形態の窓ユニット1によれば、複層ガラス3は、屋内側面3aの外周端部3bが枠体10の一面対向部11c、12c、13cと対向しているので、複層ガラス3を屋内側に外すことはできない。また、複層ガラス3は、枠体10に一体保持金具20と係止保持金具30とで保持されている。係止保持金具30は、枠体10に取り付けられた押縁5と複層ガラス3の屋外側面3cとの間に配置される外延出片38を有する係止金具36が枠体10に固定された枠側金具31に係止されているので、押縁5を外すと係止金具36が外されるおそれがある。ところが、複層ガラス3は、複層ガラス3の屋内側面3a及び屋外側面3cにおける外周端部3bと各々対向する枠材対向壁22と押縁対向壁23を一体に備えた枠体10に固定される一体保持金具20によっても保持されているので、たとえ係止金具36が取り外されたとしても、容易に複層ガラス3を外すことができない窓ユニット1を提供することが可能である。
また、矩形状の開口10aを閉塞する複層ガラス3の下部の外周端部3bが一体保持金具20により保持されているので、複層ガラス3の下端3d側を枠体10から屋外側面3c側に移動させることはできない。このため、複層ガラス3を外す場合には、複層ガラス3の下部以外の部位、すなわち、上部や側部を保持している係止保持金具30の係止金具36を外さなければならないので、脚立や台などに載るなどしないと外すことができない。このため、防犯性の高い窓ユニット1を実現することが可能である。
また、複層ガラス3が枠体10に一体保持金具20及び係止保持金具30を介して保持された状態から、係止保持金具30の係止金具36を取り外し、複層ガラス3を持ち上げても、複層ガラス3の下端3dが一体保持金具20の外側屋外側の押縁対向壁23の上端23bより低い位置に位置する。このため、たとえ、上側の係止金具36が外されたとしても、複層ガラス3の下端3dを一体保持金具20から外すことはできない。このため、複層ガラス3を容易に取り外すことができない窓ユニット1を提供することが可能である。
また、枠体10は合成樹脂製なので、火炎に晒された際には溶融するおそれがあり、複層ガラス3を保持する一体保持金具20及び係止保持金具30が枠体10に固定されているだけでは、火炎に晒されると一体保持金具20及び係止保持金具30とともに複層ガラス3が外れるおそれがある。このため、本実施形態のような窓ユニット1によれば、枠体10を構成する合成樹脂製の上下の横材11、12及び左右の縦材13の中空部11k、12k、13kに設けられた鉄・ステンレス等の金属等の不燃性の補強部材15に一体保持金具20及び枠側金具31が固定されているので、火炎に晒されても複層ガラス3が外れることを防止することが可能である。なお、補強部材は、不燃性の補強部材に限らず、火災によりまず表面が炭化し、炭化した表面の断熱効果により内部に燃え進むことを遅らせることが可能な、例えば、MDF・木材等のような難燃性の補強部材であっても構わない。
本実施形態の窓ユニットを用いた複層ガラス3の取付方法によれば、一体保持金具20と枠側金具31とを枠体10に取り付け、複層ガラス3を一体保持金具20の枠材対向壁22と押縁対向壁23との間に挿入し、複層ガラス3の屋内側面3aにおける外周端部と内延出片34とを対向させ、複層ガラス3の屋外側から係止金具36を枠側金具31に係止することにより、複層ガラス3を一体保持金具20と係止保持金具30とにて容易に取り外せないように保持させることが可能である。
上記実施形態においては、複層ガラス3が開閉不能に枠部材に取り付けられたFIX窓用の窓ユニット1を例に挙げて説明したが、これに限らず、面材が取り付けられている障子であっても構わない。この場合には、枠状部材は、障子を構成する框となる。
上記実施形態においては、面材を2枚の板ガラスを互いに間隔を隔てて対面させて一体に形成した複層ガラス3とした例について説明したが、面材は、1枚のガラス板であっても構わず、また、3枚以上の板ガラスを互いに間隔を隔てて対面させて一体に形成した複層ガラスであっても構わない。また、面材は、ガラスに限らず板状をなす内装材または外装材等であっても構わない。
上記実施形態における複層ガラス3の取付方法では、平坦な場所に配置した枠体10に上方から複層ガラス3を取り付ける方法について説明したが、建物等に取り付けられた枠体10に複層ガラス3を取り付けても構わない。
なお、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
1 窓ユニット、3 複層ガラス、3a 複層ガラスの屋内側面、
3b 複層ガラスの外周端部、3c 複層ガラスの屋外側面、
3d 複層ガラスの下端、5 押縁、5b 他面対向部、10 枠体、
10a 開口、10b 空隙、11 横材(上枠)、11b 内周面部、
11c 一面対向部、11k 中空部、12 横材(下枠)、12b 内周面部、
12c 一面対向部、12k 中空部、13 縦材、13b 内周面部、
13c 一面対向部、13k 中空部、15 補強部材、20 一体保持金具、
22 枠材対向壁、23 押縁対向壁、23b 押縁対向壁の上端、
30 係止保持金具、31 枠側金具、34 内延出片、36 係止金具、
38 外延出片

Claims (4)

  1. 屋内及び屋外の境界に設けられる面材と、
    前記面材の屋内側面における外周端部と対向する一面対向部を有し、前記一面対向部にて形成される矩形状の開口が前記面材にて閉塞される合成樹脂製の枠状部材と、
    前記面材の屋外側面側にて前記枠状部材の前記一面対向部と、前記面材を介して対向する他面対向部を有し、前記枠状部材に取り付けられる押縁と、
    前記屋内側面と前記一面対向部との間に配置される第1部位を有し前記枠状部材に固定される枠側金具、及び、前記屋外側面と前記他面対向部との間に配置される第2部位を有し前記枠側金具に係止される係止金具を有する係止保持金具と、
    前記面材の前記屋内側面及び前記屋外側面における前記外周端部と各々対向する壁部を一体に備え前記枠状部材に固定される一体保持金具と、
    を有し、
    前記一体保持金具は前記面材の下部の前記外周端部を保持し、
    前記係止保持金具は前記面材の上部及び両側部の前記外周端部を保持することを特徴とする窓ユニット。
  2. 請求項に記載の窓ユニットであって、
    前記面材が前記枠状部材に前記係止保持金具及び前記一体保持金具を介して保持されたときに、
    前記面材の上方に形成された空隙の高さは、前記面材の下端と前記一体保持金具の前記他の面側の壁部の上端との距離より狭いことを特徴とする窓ユニット。
  3. 請求項または請求項に記載の窓ユニットであって、
    前記枠状部材は、長手方向に連通する中空部を有する一対の横材及び一対の縦材で形成され、前記横材及び前記縦材の前記中空部には不燃性または難燃性の補強部材が長手方向に沿って設けられており、
    前記枠側金具及び前記一体保持金具は前記補強部材に固定されていることを特徴とする窓ユニット。
  4. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載の窓ユニットを用いた面材の取付方法であって、
    前記枠側金具と前記一体保持金具とを前記枠状部材に取り付ける金具取付工程と、
    前記面材を前記一体保持金物の前記壁部間に挿入して、前記面材の前記屋内側面における前記外周端部と前記第1部位とを対向させる面材装着工程と、
    前記面材の前記屋外側面側から前記係止金具を前記枠側金具に係止する係止工程と、
    を有することを特徴とする面材の取付方法。
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