JP2015063800A - 連窓 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】方立本体50の室内側部に方立ベース60をねじ70で固定して連窓の左右に隣接した縦枠24,34を連結する方立40とし、前記方立本体50に被係止部54、方立ベース60に係止部62を、係止部62の室内側面が被係止部54の室外側面に接することで、方立ベース60の室内側方向への動きを規制するようにそれぞれ設け、方立ベース60が加熱により熱伸びした時の方立ベース60の波打ち状態の変形を係止部62と被係止部54とで抑制できるようにする。
【選択図】図4
Description
例えば、特許文献1に開示された連窓が知られている。
この連窓は、図1に示すように、左右に隣接した一方の窓部の窓枠の縦枠1と、他方の窓部の窓枠の縦枠2を方立3で連結している。
方立3は、方立本体4と方立ベース5を備え、方立本体4の左右方向に向かう室外側部4aを左右の縦枠1,2の室外側面1a,2aにシール材6を介在して接し、方立本体4の室内側部4bに方立ベース5をねじ7で固着して方立ベース5を左右の縦枠1,2の室内側面1b,2bに押しつけ、左右の縦枠1,2の室内側部と方立ベース5をねじ8でそれぞれ固着して左右の縦枠1,2を方立3で連結している。
こうなると、隙間が室内と室外の貫通孔となり、防火性能の担保が難しくなる。
また、隙間が発生すると方立ベース5が受けた熱を縦枠1,2に放熱できずに、ますます方立ベース5が熱伸びして波打ち状態に変形し、隙間が大きくなるという悪循環に陥る。
しかも、方立ベース5が受けた熱を放熱できないことで、方立ベース5が早期に溶けることになる。
前記方立は、左右に隣接した縦枠の室外側面に接すると共に、被係止部を有した方立本体と、左右に隣接した縦枠の室内側面に接すると共に、係止部を有した方立ベースを備え、
前記方立本体の室内側部に方立ベースをねじで固定することにより、左右に隣接した縦枠を、方立と方立ベースで挟持し、
前記係止部が被係止部に近接対向または係止して配置することにより、火災時に方立ベースが室内側方向に移動しないように規制したことを特徴とする連窓である。
前記方立ベースは、左右に隣接した縦枠の室内側面に接する取付面に係止部を室外側に向けて設け、
前記方立ベースを突出部にねじで固定することにより左右に隣接した縦枠を方立と方立ベースで挟持し、
前記係止部の室内側面が前記被係止部の室外側面に接することで、方立ベースの室内側方向への動きを規制するようにできる。
火災時に係止部の室内側面が被係止部の室外側面に接することにより前記方立ベースが大きく波打ち変形しないようにできる。
このようにすれば、被係止部を有した方立本体と係止部を有した方立ベースを連結するときに被係止部と係止部が干渉することがなく、被係止部と係止部を設けたことによって施工性を阻害することがない。
前記被係止部が突出片の左右方向に向かう面に接することで、被係止部が係止片と室内外側方向に対向するようにできる。
このようにすれば、方立本体と方立ベースを連結するときに、被係止部を突出片の左右方向に向かう面に接することで位置決めでき、方立本体と方立ベースを簡単に連結できる。
したがって、左右に隣接した縦枠の室内側面と方立ベースとの間に隙間が生じて室内外側を連通する貫通孔となることを抑制し、防火性能を確保できる。
しかも、方立ベースの熱を左右の縦枠に放熱できるので、方立ベースが早期に溶けることがない。
さらに、方立本体と方立ベースを固定するねじの方立ベースの長手方向の間隔を従来よりも小さくする必要がないので、施工コストが増加することがない。
一方の窓部10aは窓枠20にガラス21を装着した嵌め殺し窓で、他方の窓部10bも窓枠30にガラス31を装着した嵌め殺し窓である。
なお、一方の窓部10a、他方の窓部10bは嵌め殺し窓に限ることはない。例えば窓枠20,30に障子を引き違いに取り付けた引き違い窓、障子を室内外側に開閉自在に取り付けた開き窓、片引き窓等従来から知られている窓とすることができる。
一方の窓枠20の他方の縦枠24と他方の窓枠30の一方の縦枠34、つまり左右に隣接した一方の縦枠と他方の縦枠は方立40で連結してある。
方立本体50は、左右の上枠22,32の長手方向で、左右の縦枠24,34の見付け方向である左右方向に向かう室内側部材51と、この室内側部材51の左右方向中間に室内側に向けて設けた突出部52とで横断面がほぼT字形状で、方立本体50は縦枠24,34の長手方向全長に渡る長さである。
方立ベース60は、上枠22,32と下枠23,33間の距離と同一の長さで、方立ベース60は方立本体50の突出部52の室内側部に、上枠22,32と下枠23,33との間に位置してねじ70で固定してある。
これにより、左右の縦枠24,34は方立本体50と方立ベース60とで挟持される。
ねじ70とねじ71は方立ベース60の長手方向に同一位置で左右方向に間隔を置いて一直線状に配列し、ねじ70、ねじ71の方立ベース60の長手方向の間隔(ピッチ)は同一である。
なお、方立ベース20と縦枠24,34はねじ71で固定しなくとも良い。
この実施の形態では、本体部25,35の室外側寄りに見付け方向の内側に開口したガラス装着用の凹部28,38を有している。
見付け方向の外側とは隣接した縦枠に向かう方向で、見付け方向の内側とは隣接した縦枠と反対側に向かう方向である。
方立本体50の突出部52、好ましくは突出部52の室内側寄りに係止受部54を、長手方向全長に連続して有する。
例えば、突出部52の室内側端部に左右方向に向かう基片55を設け、この基片55の端部に室外側に向けた係止受片56を設けることで、室外側に向かう鉤形状の係止受部54としてある。
方立ベース60の取付面61には、方立本体50の係止受部54と室内外側方向に係止することで、方立ベース60が方立本体50に対して室内側方向に動くことを規制する係止部62が室外側に向けて設けてある。
例えば、取付面61に室外側に向けう突出片63を設け、突出片63の突出端に左右方向に向かう係止片64を設けて左右方向に向かう鉤形状の係止部62としてある。
つまり、図5に示すように方立ベース60の係止部62の室内側面(係止片64の室内側面64a)が方立本体50の係止受部54の室外側面(係止受片56の室外側面56a)に接することで、方立ベース60の室内側方向への動きを規制する。
この離隔寸法は、方立ベース60が熱伸びにより波打ち状態に変形したときに、方立ベース60の取付面61と縦枠24,34の室内側面24b,34bとの間に生じる隙間が防火性能に影響を及ぼさない値である。
例えば、離隔寸法は0.5mm〜2.0mmである。
つまり、係止受部54の室外側面と係止部62の室内側面が常に接触して係止受部54と係止部62を常に係止するようにしても良いが、そのようにした場合には、製作誤差や施工状況によっては係止受部54と係止部62が干渉して方立本体50と方立ベース60とを連結できないことがある。
この状態で方立本体50と方立ベース60一方又は両方を左右方向に動かして係止受部54(基片55と係止受片56)を係止部62(突出片63)に当接することで、係止受部54(係止受片56)と係止部62(係止片64)を室内外側方向に相対向して方立本体50と方立ベース60を連結する。
このために、係止受部54の室外側面(係止受片56の室外側面56a)と係止部62の室内側面(係止片64の室内側面64a)との間に隙間がないと、前述のように方立本体50と方立ベース60を連結する際に係止受部54と係止部62が干渉し、方立本体50と方立ベース60を連結できないことがある。
室外側板65の室外側面が方立ベース60の取付面61で、その室外側板65がねじ70で方立本体50の室内側部に固定され、さらに室外側板65がねじ71で縦枠24,34の室内側部(室内側外向部26,36)にそれぞれ固定される。
ねじ70、ねじ71を螺合するための穴が室内側板66に形成してある。
カバー80は、表面板81と一対の側面板82とでコ字形状で、一対の側面板82を方立ベース60の一対の連結板67にねじ83で固定してある。
このようにすれば、縦枠24と縦枠34がカバー80で連結されるので、方立ベース60と縦枠24、縦枠34をねじで固定しなくとも面内方向に動かないように連結できる。
カバー80は、表面板81と一対の側面板82とでコ字形状で、一対の側面板82をアングル片29,39間に挿入して架設し、アングル片29,39と一対の側面板82をねじ84でそれぞれ固定してある。
また、方立ベース60を断面矩形で中空形状の長尺材としたが、断面コ字状の長尺材でも良いし、板状の長尺材としても良い。
また、係止受部54、係止部62は左右方向中央に1つ設けてあるが、左右方向に間隔を置いて複数設けても良い。
Claims (7)
- 2つの窓部が左右に隣接し、その一方の窓部の窓枠と他方の窓部の窓枠とを、両窓の左右に隣接した縦枠を方立で連結することにより形成した連窓であって、
前記方立は、左右に隣接した縦枠の室外側面に接すると共に、被係止部を有した方立本体と、左右に隣接した縦枠の室内側面に接すると共に、係止部を有した方立ベースを備え、
前記方立本体の室内側部に方立ベースをねじで固定することにより、左右に隣接した縦枠を、方立と方立ベースで挟持し、
前記係止部が被係止部に近接対向または係止して配置することにより、火災時に方立ベースが室内側方向に移動しないように規制したことを特徴とする連窓。 - 前記方立本体は、左右に隣接した縦枠の室外側面に接する室外側部と、この室外側部に室内側に向けて設けた突出部と、この突出部に設けた被係止部を有し、
前記方立ベースは、左右に隣接した縦枠の室内側面に接する取付面に係止部を室外側に向けて設け、
前記方立ベースを突出部にねじで固定することにより左右に隣接した縦枠を方立と方立ベースで挟持し、
前記係止部の室内側面が前記被係止部の室外側面に接することで、方立ベースの室内側方向への動きを規制するようにした請求項1記載の連窓。 - 前記方立ベースの取付面を左右に隣接した縦枠の室内側面に接してねじで固定してある請求項2記載の連窓。
- 前記左右の縦枠には室内方向に延びるアングル片を設けてあり、このアングル片を方立ベースとは別体に設け、前記アングル片間に架設したカバー片にねじで両アングル片を固定した請求項1又は2又は3記載の連窓。
- 前記方立本体の被係止部と前記方立ベースの係止部は方立の長手方向に連続している請求項1乃至4いずれか1項記載の連窓。
- 前記被係止部の室外側面と前記係止部の室内側面は室内外側方向に離隔して近接対向し、
火災時に係止部の室内側面が被係止部の室外側面に接することにより前記方立ベースが大きく波打ち変形しないようにした請求項1乃至5いずれか1項に記載の連窓。 - 前記方立ベースの取付面に設けた室外側に向かう突出片と、この突出片に左右方向に向けて設けた係止片とで左右方向に向かう鉤形状の係止部とし、
前記被係止部が突出片の左右方向に向かう面に接することで、被係止部が係止片と室内外側方向に対向するようにした請求項1乃至6いずれか1項記載の連窓。
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2013
- 2013-09-24 JP JP2013196673A patent/JP2015063800A/ja active Pending
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