JP5918077B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、上枠部材を有して構成された開口枠と、少なくとも一部が樹脂材により形成された上框部材を有する框に面材が保持されて構成され、かつ開口枠に開閉移動可能に支持された障子とを備えた建具に関するものである。
従来、複合サッシ窓のような開口枠に対して障子を開閉移動可能に支持させた建具が知られている。このような建具を構成する開口枠は、上枠部材、下枠部材及び一対の縦枠部材を四周枠組みして構成されており、それぞれの室外側が金属材により形成されるとともにそれぞれの室内側が樹脂材により形成されている。また、上記建具を構成する障子は、框にガラスパネルのような面材が保持されて構成されるものである。この框は、上框部材、下框部材及び一対の縦框部材を四周框組みして構成されており、それぞれの框部材の室外側が金属材により形成されるとともにそれぞれの室内側が樹脂材により形成されている。
このような建具(複合サッシ窓)においては、各部材における金属材と樹脂材との間や上枠部材に設けられたガイドレール部の露出部分に熱膨張性黒鉛のように所定温度を超えると膨張する熱膨張性断熱材が貼付等されたものが提案されている。
かかる建具では、所定個所に熱膨張性断熱材が設けられているので、例えば火災等のように極めて高い温度で加熱されると、熱膨張性断熱材が膨張して各部材の樹脂材が発火することを抑制することで防火性能の向上を図っている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4072421号公報
ところが、上述した建具では、熱膨張性断熱材の膨張空間が確保されていないため、高温加熱時の熱膨張性断熱材の膨張は成り行きとなってしまい、結果として熱膨張性断熱材による十分に高い密度を有する空間が形成されず、断熱性能が不十分となって防火性能の低下を招来する虞れがあった。
本発明は、上記実情に鑑みて、断熱性能を良好なものとして防火性能の向上を図ることができる建具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る建具は、上枠部材を有して構成された開口枠と、少なくとも一部が樹脂材により形成された上框部材を有する框に面材が保持されて構成され、かつ前記開口枠に支持された障子とを備えた建具において、上面に熱膨張性断熱材が貼付された金属製の板状体であって、前記障子の上方域において前記上枠部材との間に前記熱膨張性断熱材の膨張空間となる空隙を保持しながら該上枠部材に取り付けられたカバー部材を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、上面に熱膨張性断熱材が貼付された金属製の板状体であるカバー部材が、障子の上方域において上枠部材との間に熱膨張性断熱材の膨張空間となる空隙を保持しながら該上枠部材に取り付けられているので、例えば火災等のように極めて高い温度で加熱されると、熱膨張性断熱材が空隙内で膨張することとなり、これによりかかる空隙が十分に高い密度を有する膨張空間となる。この結果、かかる空隙での断熱性能を向上させることができ、障子の上框部材の樹脂部分の温度上昇を抑制して発火し難くすることができる。また、カバー部材が熱によって変形して空隙が増大した場合には、熱膨張性断熱材の膨張量を増大させることができ、断熱性能の向上を更に図ることができる。
また、本発明は、上記建具において、前記カバー部材は、前記上枠部材の見付け方向に沿って所定間隔毎に離間して設けられた複数の取付手段によって該上枠部材に取り付けられていることを特徴とする。
この発明によれば、上面に熱膨張性断熱材が貼付された金属製の板状体であるカバー部材が、障子の上方域において上枠部材の見付け方向に沿って所定間隔毎に離間して設けられた複数の取付手段によって上枠部材との間に熱膨張性断熱材の膨張空間となる空隙を保持しながら該上枠部材に取り付けられているので、例えば火災等のように極めて高い温度で加熱されると、熱膨張性断熱材が空隙内で膨張することとなり、これによりかかる空隙が十分に高い密度を有する膨張空間となる。この結果、かかる空隙での断熱性能を向上させることができ、障子の上框部材の樹脂部分の温度上昇を抑制して発火し難くすることができる。
また、本発明は、上記建具において、前記カバー部材は、前記取付手段を構成する裏板が前記上枠部材に設けられた突片に係止されることで該上枠部材に取り付けられていることを特徴とする。
この発明によれば、カバー部材が、取付手段を構成する裏板が上枠部材に設けられた突片に係止されることで上枠部材に取り付けられているので、上枠部材との間に空隙を確実に形成することができる。
また、本発明は、上記建具において、前記カバー部材は、前記開口枠により形成される開口を閉塞する室外側の障子の上方域に亘って前記上枠部材に取り付けられていることを特徴とする。
この発明によれば、カバー部材が、開口枠により形成される開口を閉塞する室外側の障子の上方域に亘って上枠部材に取り付けられているので、上枠部材の見付け方向全長に亘って熱膨張性断熱材を貼付する必要がなく、これにより製造コストの低減化を図ることができる。
また、本発明は、上記建具において、前記上框部材は、室外側が金属材により形成され、かつ室内側が樹脂材により形成されており、前記カバー部材は、前記上枠部材における前記上框部材の樹脂材により形成される部位の上方域となる個所に取り付けられていることを特徴とする。
この発明によれば、例えば火災等のように極めて高い温度で加熱されると、熱膨張性断熱材が空隙内で膨張してかかる空隙が十分に高い密度を有する膨張空間となることにより、障子の上框部材における室内側の部位の温度上昇を抑制して発火し難くすることができる。特に、カバー部材が、上枠部材における上框部材の樹脂材により形成される部位の上方域となる個所に取り付けられていることにより、例えば火災等により上枠部材の上方から進入する熱から該樹脂材を保護することができる。
また、本発明は、上記建具において、前記上枠部材の中央部に風止板が設けられており、前記カバー部材は、下面における前記風止板の近傍部位に前記熱膨張性断熱材が貼付されていることを特徴とする。
この発明によれば、カバー部材の下面における風止板の近傍部位に熱膨張性断熱材が貼付されているので、例えば火災等のように極めて高い温度で加熱されると熱膨張性断熱材が膨張して風止板を経由して熱が進入することを抑制することができる。
また、本発明は、上記建具において、前記熱膨張性断熱材は、熱膨張性黒鉛であることを特徴とする。
この発明によれば、例えば火災等のように極めて高い温度で加熱されると、熱膨張性黒鉛が空隙内で膨張することとなり、これによりかかる空隙が十分に高い密度を有する膨張空間となり、かかる空隙での断熱性能を向上させることができる。
本発明によれば、断熱性能を良好なものとして防火性能の向上を図ることができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態である建具を室内側から見た場合を簡略的に示す外観図である。 図2は、本発明の実施の形態である建具の横断面図である。 図3は、本発明の実施の形態である建具の縦断面図である。 図4は、本発明の実施の形態である建具の上枠部材を下方から見た下面図である。 図5は、図4に示したカバー部材を示す平面図である。 図6は、図5におけるA−A線断面図である。 図7は、図3に示した建具の要部を拡大して示す拡大縦断面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1〜図3は、それぞれ本発明の実施の形態である建具を示すものであり、図1は室内側から見た場合を簡略的に示す外観図、図2は横断面図、図3は縦断面図である。
ここで例示する建具は、開口枠10に左右2枚の障子20,30を備え、開口枠10に対して2枚の障子20,30を左右方向に開閉移動させる、複合サッシ窓と称されるものである。また、かかる建具では、室外側に配置した障子20,30のさらに室外側となる部位に網戸40を備えている(図2及び図3参照)。
開口枠10は、上枠部材11、下枠部材12及び左右一対の縦枠部材13を四周枠組みすることによって構成した矩形開口14を形成するものである。上枠部材11は、例えばアルミニウム等の金属製の押し出し材である室外側上枠部111と、樹脂製の押し出し材である室内側上枠部112とが互いに係合して構成された複合枠材である。室外側上枠部111には、下方に向けて突出する複数(図示の例では3つ)のガイドレール部111a,111b,111cが見付け方向の全長に亘って形成されており、室外側から網戸用ガイドレール部111a、外障子用ガイドレール部111b、内障子用ガイドレール部111cが形成されている。
下枠部材12は、例えばアルミニウム等の金属製の押し出し材である室外側下枠部121と、樹脂製の押し出し材である室内側下枠部122とが互いに係合して構成された複合枠材である。室外側下枠部121には、上方に向けて突出する複数(図示の例では3つ)のレール部121a,121b,121cが見付け方向の全長に亘って形成されており、室外側から網戸用レール部121a、外障子用レール部121b、内障子用レール部121cが形成されている。
左右一対の縦枠部材13は、例えばアルミニウム等の金属製の押し出し材である室外側縦枠部131と、樹脂製の押し出し材である室内側縦枠部132とが互いに係合して構成された複合枠材である。
このような開口枠10は、上枠部材11、下枠部材12及び左右一対の縦枠部材13のそれぞれを家屋の壁等の躯体1に形成した躯体開口2に対してその開口縁部に沿うようにするとともに、各枠部材11,12,13の室外側上枠部111、室外側下枠部121及び室外側縦枠部131が躯体1から室内側に突出する締結部材であるネジN1で締結して取り付けられている。
室外側の障子(以下、外障子ともいう)20は、外上框部材21、外下框部材22及び左右一対の外縦框部材23,24を四周框組みすることによって構成された框の内部に面材であるガラス板25を保持したものであり、開口枠10の内部に装着可能な大きさに構成してある。
外上框部材21は、例えばアルミニウム等の金属製の押し出し材である室外側上框部211と、樹脂製の押し出し材である室内側上框部212とが互いに係合して構成された複合框材である。外下框部材22は、例えばアルミニウム等の金属製の押し出し材である室外側下框部221と、樹脂製の押し出し材である室内側下框部222とが互いに係合して構成された複合框材である。
左右一対の外縦框部材23,24のうち左側の外戸先框部材23は、例えばアルミニウム等の金属製の押し出し材である室外側縦框部231と、樹脂製の押し出し材である室内側縦框部232とが互いに係合して構成された複合框材である。
一方、左右一対の外縦框部材23,24のうち右側の外召合せ框部材24は、例えばアルミニウム等の金属製の押し出し材により構成されている。
このような外障子20は、外上框部材21に形成された上溝部213に外障子用ガイドレール部111bが相対的に進入するとともに、外下框部材22に形成された下溝部223に相対的に進入した外障子用レール部121bに該外下框部材22の内部に設けられた外戸車224が載置されることで、見付け方向に沿って開閉移動可能となっている。
室内側の障子(以下、内障子ともいう)30は、内上框部材31、内下框部材32及び左右一対の内縦框部材33,34を四周框組みすることによって構成された框の内部に面材であるガラス板35を保持したものであり、開口枠10の内部に装着可能な大きさに構成してある。
内上框部材31は、例えばアルミニウム等の金属製の押し出し材である室外側上框部311と、樹脂製の押し出し材である室内側上框部312とが互いに係合して構成された複合框材である。内下框部材32は、例えばアルミニウム等の金属製の押し出し材である室外側下框部321と、樹脂製の押し出し材である室内側下框部322とが互いに係合して構成された複合框材である。
左右一対の内縦框部材33,34のうち右側の内戸先框部材33は、例えばアルミニウム等の金属製の押し出し材である室外側縦框部331と、樹脂製の押し出し材である室内側縦框部332とが互いに係合して構成された複合框材である。
一方、左右一対の内縦框部材33,34のうち左側の内召合せ框部材34は、例えばアルミニウム等の金属製の押し出し材である室外側縦框部341と、樹脂製の押し出し材である室内側縦框部342とが互いに係合して構成された複合框材である。そして、図2に示すように、2つの障子20,30が開口枠10により形成される矩形開口14を閉塞する場合に、内召合せ框部材34の室外側縦框部341に形成された係止片341aと、外召合せ框部材24の室内側に形成された係止片241aとが互いに係合可能となっている。
このような内障子30は、内上框部材31に形成された上溝部313に内障子用ガイドレール部111cが相対的に進入するとともに、内下框部材32に形成された下溝部323に相対的に進入した内障子用レール部121cに該内下框部材32の内部に設けられた内戸車324が載置されることで、見付け方向に沿って開閉移動可能となっている。
このような本実施の形態である建具においては、図4に示すように、上枠部材11にはカバー部材50が取り付けられている。ここで図4は、本発明の実施の形態である建具の上枠部材11を下方から見た下面図である。図5及び図6は、それぞれ図4に示したカバー部材50を示すものであり、図5は平面図、図6は図5におけるA−A線断面図である。
カバー部材50は、見付け方向が長手方向となる長尺状の金属製板状体である。より詳細には、カバー部材50の見付け方向の長さは、外障子20の見付け方向の長さと略同じである。このカバー部材50は、上枠部材11の取付個所に応じた屈曲形状を成しており、水平方向に沿って延在する第1水平延在部51と、この第1水平延在部51の室内側端部より下方に向けて延在する下延部52と、この下延部52の下端部より室内側に向けて延在するとともに上記第1水平延在部51と平行な第2水平延在部53とを有している。
このようなカバー部材50には、その上面、すなわち第1水平延在部51及び第2水平延在部53の上面の略全域に亘って例えば熱膨張性黒鉛から成る帯状の熱膨張性断熱材55が貼付されている。また、図4に示すようにカバー部材50の下面における上枠部材11の中央部に対応する端部にも熱膨張性断熱材55が貼付されている。尚、図4中における符号3は風止板である。
上記カバー部材50における第1水平延在部51には、その長手方向、すなわち見付け方向に沿って所定間隔毎に雌ネジ孔511が形成されており、この第1水平延在部51の上面に貼付された熱膨張性断熱材55にも該雌ネジ孔511に対応する貫通孔551が形成されている。
そして、カバー部材50における第1水平延在部51の上面に貼付された熱膨張性断熱材55の上面には、略中心部分に雌ネジ孔561が形成された平行四辺形状を成す複数の金属製の裏板56が、第1水平延在部51の雌ネジ孔511及び熱膨張性断熱材55の貫通孔551に自身の雌ネジ孔561が一致するように配置されている。この裏板56は、自身の雌ネジ孔561が第1水平延在部51の雌ネジ孔511に螺合しつつ貫通孔551を貫通する取付用ネジN2と螺合することにより設けられている。
かかるカバー部材50は、図4及び図7に示すように、上枠部材11の室外側上枠部111における外障子用ガイドレール部111bと内障子用ガイドレール部111cとの間であって、外戸先框部材23が縦枠部材13に当接して開口枠10により形成される矩形開口14を閉塞する外障子20の室内側上框部212の上方域に亘って取り付けられている。より詳細に説明すると、カバー部材50は、下方より上枠部材11の取付個所に近接させ、上枠部材11(室外側上枠部111)との間に空隙Sを確保した状態で取付用ネジN2を締め付けることで、この取付用ネジN2に螺合する裏板56が取付用ネジN2の中心軸回りに僅かに回転してその端部が室外側上枠部111に形成された突片111d上に重なるように係止されることで取り付けられている。つまり、カバー部材50は、上枠部材11との間に熱膨張性断熱材55の膨張空間となる空隙Sを保持しながら該上枠部材11に取り付けられている。
このように本実施の形態である建具においては、裏板56が取付用ネジN2とともに、上枠部材11の見付け方向に沿って所定間隔毎に離間して設けられた複数の取付手段を構成している。
以上のような構成を有する建具においては、例えば火災等のように極めて高い温度で加熱されると、カバー部材50に貼付された熱膨張性断熱材55が空隙S内で膨張することとなり、これによりかかる空隙Sが十分に高い密度を有する膨張空間となる。この結果、かかる空隙Sでの断熱性能を向上させることができ、外障子20の外上框部材21を構成する樹脂製の室内側上框部212の温度上昇を抑制して発火し難くすることができる。また、カバー部材50が熱によって変形して空隙Sが増大した場合には、熱膨張性断熱材55の膨張量を増大させることができ、断熱性能の向上を更に図ることができる。
従って、本発明の実施の形態である建具によれば、断熱性能を良好なものとして防火性能の向上を図ることができる。
上記建具によれば、熱膨張性断熱材55は、開口枠10により形成される矩形開口14を閉塞する外障子20の室内側上枠部112の上方域に亘って取り付けられていれば外障子20の外上框部材21の防火性能を向上させることができるので、上枠部材11の見付け方向全長に亘って熱膨張性断熱材55を貼付する必要がなく、これにより製造コストの低減化を図ることができる。
上記建具によれば、カバー部材50が、上枠部材11の外障子用ガイドレール部111bと内障子用ガイドレール部111cとの間であって、矩形開口14を閉塞する外障子20の室内側上框部212の上方域に亘って取り付けられているので、例えば火災等により上枠部材11の上方から進入する熱から該室内側上框部212を保護することができる。
上記建具によれば、カバー部材50が、取付用ネジN2を締め付けることでこれに螺合する裏板56が取付用ネジN2の中心軸回りに僅かに回転してその端部が室外側上枠部111の突片111d上に重なるように係止されることで取り付けられているので、上枠部材11との間に空隙Sを確実に形成することができる。
上記建具によれば、カバー部材50の下面における上枠部材11の中央部に対応する端部、すなわち風止板3の近傍部位に熱膨張性断熱材55が貼付されているので、例えば火災等のように極めて高い温度で加熱されると熱膨張性断熱材55が膨張して風止板3を経由して熱が進入することを抑制することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく種々の変更を行うことができる。
上述した実施の形態では、上枠部材11の室外側上枠部111における外障子用ガイドレール部111bと内障子用ガイドレール部111cとの間にカバー部材50が取り付けられているが、本発明においては、上框部材が上枠部材に形成された溝部に進入し、かつ下框部材が下枠部材に形成された溝部に進入して開閉移動する障子に対して適用することができる。この場合、カバー部材は、室外側の障子の上方域となる上枠部材の溝部に取り付けられていればよい。
上述した実施の形態では、建具として複合サッシ窓を例示したが、本発明においては、上框部材が樹脂材により形成される建具に対しても適用することができる。
上述した実施の形態では、熱膨張性断熱材55として熱膨張性黒鉛を示したが、本発明においては、かかる熱膨張性黒鉛だけに限られず、所定温度以上に加熱される場合に膨張する断熱材であればどのようなものであっても良い。
1 躯体
2 躯体開口
10 開口枠
11 上枠部材
111 室外側上枠部
111a 網戸用ガイドレール部
111b 外障子用ガイドレール部
111c 内障子用ガイドレール部
111d 突片
112 室内側上枠部
12 下枠部材
121 室外側下枠部
121a 網戸用レール部
121b 外障子用レール部
121c 内障子用レール部
122 室内側下枠部
13 縦枠部材
131 室外側縦枠部
132 室内側縦枠部
14 矩形開口
20 外障子
30 内障子
40 網戸
21 外上框部材
211 室外側上框部
212 室内側上框部
22 外下框部材
221 室外側下框部
222 室内側下框部
23 外戸先框部材
231 室外側縦框部
232 室内側縦框部
24 外召合せ框部材
25 ガラス板
31 内上框部材
311 室外側上框部
312 室内側上框部
32 内下框部材
321 室外側下框部
322 室内側下框部
33 内戸先框部材
331 室外側縦框部
332 室内側縦框部
34 内召合せ框部材
341 室外側縦框部
342 室内側縦框部
35 ガラス板
50 カバー部材
51 第1水平延在部
511 雌ネジ孔
52 下延部
53 第2水平延在部
55 熱膨張性断熱材
551 貫通孔
56 裏板
561 雌ネジ孔
N1 ネジ
N2 取付用ネジ
S 空隙

Claims (7)

  1. 上枠部材を有して構成された開口枠と、
    少なくとも一部が樹脂材により形成された上框部材を有する框に面材が保持されて構成され、かつ前記開口枠に支持された障子と
    を備えた建具において、
    上面に熱膨張性断熱材が貼付された金属製の板状体であって、前記障子の上方域において前記上枠部材との間に前記熱膨張性断熱材の膨張空間となる空隙を保持しながら該上枠部材に取り付けられたカバー部材を備えたことを特徴とする建具。
  2. 前記カバー部材は、前記上枠部材の見付け方向に沿って所定間隔毎に離間して設けられた複数の取付手段によって該上枠部材に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の建具。
  3. 前記カバー部材は、前記取付手段を構成する裏板が前記上枠部材に設けられた突片に係止されることで該上枠部材に取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載の建具。
  4. 前記カバー部材は、前記開口枠により形成される開口を閉塞する室外側の障子の上方域に亘って前記上枠部材に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の建具。
  5. 前記上框部材は、室外側が金属材により形成され、かつ室内側が樹脂材により形成されており、
    前記カバー部材は、前記上枠部材における前記上框部材の樹脂材により形成される部位の上方域となる個所に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の建具。
  6. 前記上枠部材の中央部に風止板が設けられており、
    前記カバー部材は、下面における前記風止板の近傍部位に前記熱膨張性断熱材が貼付されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の建具。
  7. 前記熱膨張性断熱材は、熱膨張性黒鉛であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の建具。
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