JP2014152442A - サッシ - Google Patents

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國之 新井
Keiichi Kawamura
桂一 河村
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Abstract

【課題】内外障子の各框の金属框に芯材を設けることなく強度と操作性を確保できる。
【解決手段】複合サッシは、枠体内に内障子2と外障子3の上框、下框、縦框22及び召し合せ框23における金属の断面四角形の框本体部をねじで螺合可能な2.0mm以上の厚さに形成した。各框本体部にはスチール等の芯材を取り付けない。上框と下框、縦框22と召し合せ框23の框本体部42a、45a、47aとガラス保持金具33をねじ35で締結した。内側及び外側の召し合せ框23A,23Bの対向する面に断面L字状の反り防止部材49a、49bをそれぞれ設け、内側召し合せ框23Aとその反り防止部材49aとの間に外側召し合せ框23Bの反り防止部材49bを配設して向かい合わせた。縦框22及び召し合せ框23の上下端部に金属の組立裏板を取り付けた振れ止めを固定した。
【選択図】図2

Description

本発明は、上下枠及び左右の縦枠で形成した枠体の内部に引き違い障子を納めたサッシに関する。
従来、建物躯体の開口部に設けられる複合サッシとして、アルミ部材等の金属材からなる金属枠体を四方枠組みし、このような枠体内に外障子と内障子を引き違い状に収めた引き違い障子が知られている。
例えば特許文献1に記載された複合サッシでは、内障子と外障子の枠を形成する上框及び下框と左框及び右框において、室外側に例えばアルミ部材からなる金属枠がそれぞれ配設され、室内側に樹脂枠が取り付けられている。金属枠は通常1mm程度の厚さに形成されている。そして、複合サッシは、防火仕様を満たすと共に強度を補強するためにアルミ部材の金属枠内に補強部材として例えばスチール製の芯材が金属枠の全長に亘って配設されている。
内外障子を形成する四辺の上記各框の金属枠は芯材で補強されているため、火災等に対して保持強度が高く、また複層ガラスのガラス保持金具をねじで金属枠を介して芯材に固定している。特に召し合せ框は上下枠と縦枠からなる枠体内の中央に位置するため防火の条件が悪く、高強度の芯材を取り付けている。
特開2012−136927号公報
しかしながら、特許文献1に記載された複合サッシの芯材はスチール製であるために重量が大きく、内外障子が重いために操作性が悪いという欠点があった。しかも金属枠の内部に芯材を取り付けてねじで固定するために部品点数が増大してサッシの組み立て工数が増大するという欠点もあった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、内外障子の各框に芯材を設けることなく強度と操作性を確保できるようにしたサッシを提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は芯材を用いることなく防火性能を確保するサッシを提供することである。
本発明によるサッシは、金属材の室内側に樹脂材を取り付けた上下枠及び左右の縦枠を枠組みしてなり、その内部に内外障子を引き違い状に納めたサッシにおいて、内障子と外障子の上框、下框、縦框及び召し合せ框における金属框をねじで螺合可能な厚さに形成して、金属框とガラス保持金具をねじで締結してなることを特徴とする。
本発明によるサッシは、内外障子の上框、下框、縦框及び召し合せ框に設けた金属框をねじで螺合可能な厚さに形成することで、これら金属框にガラス保持金具をねじで直接締結することができるので高強度であり、スチール等で形成される補強用の芯材を金属框に取り付けなくても火災時に崩落を防いで所定の防火性能を確保できる。そのため、内外障子は軽量で操作性が良く、組み立て工数を削減できる。
また、内障子と外障子の召し合せ框の対向する面に断面L字状の反り防止部材をそれぞれ設け、一方の召し合せ框とその反り防止部材との間に他方の反り防止部材を配設して向かい合うようにしたことが好ましい。
内外障子の上框、下框、縦框及び召し合せ框に設けた金属框に芯材を取り付けないことで、火災等の際に、アルミ部材等の金属框がスチール等の芯材より伸び易く変形し易くなり、上下框が伸びると共に召し合せ框同士が湾曲して互いに離間し易いが、両召し合せ框の反り防止部材同士が互いに当接して湾曲による変形と離間を抑制することができるため、召し合せ框同士の隙間の増大と内外貫通を抑えて防火性能を確保できる。
また、反り防止部材は煙返しと一体に形成されていてもよい。
煙返しは互いに当接することで、内外障子のガタや風圧等による召し合せ框同士の離間を抑制するにすぎず、火災等の際には、煙返しは当接できず、召し合せ框同士が大きく湾曲し、離間による内外貫通を充分抑制できない。
これに対し、本発明では、反り防止部材を煙返しに一体形成したことで従来の煙返しよりも当接面が長くなり、火災等の際に召し合せ框同士が湾曲変形しようとしても反り防止部材同士が当接して湾曲と離間を抑え、召し合せ框での内外貫通を防止できるので、この点でも防火性能を確保できる。
また、金属框に断面コ字状の保持枠を形成し、該保持枠によって加熱膨張材を支持させるようにしてもよい。
厚みを増大させた金属框に断面コ字状の保持枠を設けたことで、ねじや両面テープ等の固定部材を用いることなく加熱膨張材を保持枠で支持でき、火災で加熱膨張材が落下するおそれがない。
また、縦框及び/または召し合せ框の上端と下端の少なくとも一方に振れ止めを取り付け、該振れ止めに組立金具を取り付けて、該組立金具を上框または下框に固定してもよい。
振れ止めに組立金具を取り付けて上框または下框にねじ止めして固定したから、上框及び/または下框との連結部の強度が高くなり、芯材を設けなくても組立金具で高強度と安定した防火性能を確保できる。また、振れ止めが樹脂で形成されていて火災等で溶解し易い場合でも、縦框または召し合せ框を組立金具によって上框または下框と連結できて障子の形状を維持できる。
なお、組立金具はL字状またはコ字状に形成してもよく、加熱膨張材を支持できて火災時に膨張させて防火性能を発揮できる。
本発明によるサッシによれば、上框、下框、縦框及び召し合せ框における金属框の肉厚を大きくしたことで、芯材を設けることなく各框の強度を確保することができ、火災時に崩落を防いで所定の防火性能を確保できる。しかも、サッシの重量を削減できて内外障子の操作性が向上すると共にサッシ材料の部品点数を削減できるため製作工数を削減できる。また、各框の金属框の肉厚を増大したことで、芯材を用いなくてもねじで直接、各框の金属框に螺合させてガラス保持金具等の部材を固定できる。
本発明の実施形態による複合サッシの上框と下框の縦断面図である。 図1に示す複合サッシの縦框と召し合せ框の横断面図である。 図2に示す内側召し合せ框と外側召し合せ框の拡大横断面図である。 内障子と外障子における振れ止めと反り防止部材の位置を示す説明図である。 縦框を示す図で、(a)はガラス保持金具の部分の縦断面図、(b)は(a)の側面図、(c)は(a)における上部振れ止めの上面図である。 上部振れ止めを示す図であり、(a)は一方の斜視図、(b)は組立裏板側から見た斜視図、(c)は側面図、(d)は組立裏板側から見た正面図である。 下部振れ止めを示す図であり、(a)は斜め下方から見た斜視図、(b)は組立裏板側から見た斜視図、(c)は側面図、(d)は組立裏板側から見た正面図である。
以下、本発明の実施形態による複合サッシについて図1乃至図7を参照しながら説明する。
図1は複合サッシの縦断面図、図2は同じく横断面図である。図1及び図2に示すように、本実施形態による複合サッシ1は、建物開口部に取り付けられる枠体5内に内障子2と外障子3を引き違い状に納めており、更に外障子3の室外側には網戸4を納めている。
枠体5は上枠6及び下枠7と左右の縦枠8,8を四角形状に枠組みしており、各枠は複合材で構成されている。即ち、アルミ部材等の金属材からなる金属上枠10、金属下枠11、金属縦枠12の各室内露出部分を、樹脂材からなる樹脂上枠14、樹脂下枠15、樹脂縦枠16で覆っている。
上枠6にはその内面に、内障子2を案内する内レール17Aと外障子3を案内する外レール18Aが設けられている。外レール18Aは金属上枠10の一部が内面側に突出して形成され、内レール17Aは金属上枠10から内面側に突出する内レール構成部10aと樹脂上枠14から内面側に突出する略L字形状の内レール当接部14aとが接合して構成されている。
また、下枠7にも、金属下枠11から内面側に突出する内レール17Bと外レール18Bが設けられている。
内障子2と外障子3は、上框20と下框21、縦框22と召し合せ框23とからなる框体24で四角形状に枠組みされ、これら内障子2及び外障子3の框体24の内部にそれぞれ複層ガラスからなるガラス体25が嵌め込まれている。例えば、複層ガラスの室外側は網入りガラスであり、スペーサを介した室内側は網のない普通または強化ガラスとされている。
内障子2と外障子3の上框20は、室外側の金属上框27と、その室内面に取り付けられた樹脂上框28とで構成されている。下框21は、室外側の金属下框29と、その室内側に取り付けられた樹脂下框30とで構成されている。金属上框27、金属下框29は例えばアルミ部材からなっている。
金属上框27は、中空部を有する断面四角形の框本体部27aと内レール17Aまたは外レール18A方向に延びる2本の腕部27bとを有している。框本体部27aは好ましくは同一肉厚であるが、各腕部27bは先端部がテーパ形状の先細に形成されていてパッキンを介してレール17A,18Aを挟んでいる。
框本体部27aの下側には、ガラス体25の端部を囲うグレージングチャンネル(グレチャン)32を介して保持する断面コの字状のガラス保持金具33が配設されている。ガラス保持金具33は例えばステンレス製であり、框本体部27aの内側の面に設けた段状の固定部34にねじ35で螺合されている。ここで、金属上框27の肉厚は、従来は1.0mm程度であったが、本実施形態では少なくとも框本体部27aは2.0mm以上、例えば2.3mmに設定されている。
そのため、金属上框27の強度が従来のものよりも高く、従来、上框内に固定された補強用の芯材は設けられていないため、内外障子2,3の重量を削減できる。また、従来の金属上框の肉厚は1.0mmと薄いため、ねじ35を螺合することは困難であったが、本実施形態では金属上框27の少なくとも框本体部27aの肉厚が2.0mm以上と大きいため、ねじ35の挿通孔に雌ねじを形成して直接ねじ35を螺合し固定することができる。しかも、補強用の芯材はスチール等で構成されており、例えばアルミ部材等で構成される金属上框27は肉厚に構成しても芯材よりも重量は軽量になるから、内外障子2,3の操作性が向上する。
また、框本体部27aの固定部34を有する面に対向する面には断面コの字状の保持枠37が形成され、この保持枠37内に加熱膨張材38を嵌合保持している。そのため、加熱膨張材38を、ねじ止めや両面テープ等を用いることなく框本体部27aの面に固定できる。
また、内障子2と外障子3の下框21は、室外側の金属下框29と、その室内面に取り付けられた樹脂下框30とで構成されており、金属上框27と同様に、金属下框29も中空部を有する断面略四角形の框本体部29aを有している。框本体部29aは、好ましくは全周に亘って金属上框27と同様に2.0mm以上、例えば2.3mmの肉厚を有している。框本体部29aの中空部には補強用の芯材は取り付けられていない。
そして、框本体部29aの上側の面にはねじ35を螺合させる雌ねじを形成した固定部40を有し、ガラス体25の下端をグレージングチャンネル32を介して保持するガラス保持金具33と固定部40をねじ35で螺合し固定している。
また、図2に示す内障子2と外障子3の縦框(戸先框)22は、室外側の金属縦框42と、その室内面に取り付けられた樹脂縦框43とでそれぞれ構成されており、金属縦框42は中空部を有する断面略四角形の框本体部42aを有している。框本体部42aは、好ましくは全周に亘って金属上框27と同様に2.0mm以上、例えば2.3mmの肉厚を有している。
そして、框本体部42aのガラス体25側には、ガラス体25の端部を覆うグレージングチャンネル32を介してガラス体25を保持するガラス保持金具33が設けられている。このガラス保持金具33を框本体部42aの上記肉厚を有する一面42bにねじ35で螺合させている。框本体部42aは2.0mm以上の肉厚を有するため雌ねじ部を形成することができて、ねじ35によってガラス保持金具33を固定している。しかも、框本体部42a内には芯材は設けられていない。
また、図2及び図3に示すように、内障子2と外障子3の召し合せ框23は、便宜上、内障子2の召し合せ框23を内側召し合せ框23Aとし、外障子3の召し合せ框23を外側召し合せ框23Bとする。
内障子2の召し合せ框23Aは、縦框22と同様に、室外側の金属縦框45と、その室内面に取り付けられた樹脂縦框46とで構成され、外障子3の召し合せ框23Bは、金属縦框47で構成されている。
なお、金属縦框42、45、47は例えばアルミ部材からなっている。
金属縦框45、47は中空部を有する断面略四角形の框本体部45a、47aをそれぞれ有しており、好ましくは全周に亘って2.0mm以上、例えば2.3mmの肉厚を有している。図2及び図3に示す内障子2の框本体部45aは断面略四角形の枠の中央に仕切りの枠を設けた構成を有している。
そして、框本体部45aのガラス体25側には、ガラス体25の端部を覆うグレージングチャンネル32が設けられ、グレージングチャンネル32を介してガラス体25を框本体部45aから突出する2本の腕部45bによって保持している。また、框本体部45aにおけるガラス体25と反対側の面45cは樹脂縦框46とクレセント取り付け裏板46aをねじ35で螺合し固定している。
また、外障子3の召し合せ框23Bは金属縦枠47が断面視角形の框本体部47aを有している。また、ガラス体25をグレージングチャンネル32を介して保持するガラス保持金具33が略L字状断面に形成されており、このガラス保持金具33はねじ35によって框本体部47aの一の面47bに螺合されている。
框本体部45a,47aは2.0mm以上の肉厚を有するため雌ねじ部を形成することができる。框本体部47aはねじ35によって螺合させて各ガラス保持金具33を固定している。框本体部47aの内側には外側召し合せ框23Bと上框20との連結強度を上げる組立金具48が設置されている。しかも、框本体部45a、47a内には芯材は設けられていない。
次に、図3において、内外障子2、3の内側召し合せ框23A、外側召し合せ框23Bに設けた反り防止部材49a、49bについて説明する。
一般に内外障子2,3の召し合せ框23A,23Bには煙返しが互いに当接してまたは互い違いに設けられ、障子2,3を閉めた状態でガタや風圧等で内外障子2,3が離間して気密性や水密性を損なうことを防止している。しかしながら、火災などが発生すると、内障子2または外障子3の上下框20,21が熱膨張で伸張すると共に、内側または外側召し合せ框23A,23Bが熱膨張で伸張して離間する方向に大きく湾曲してしまい、煙返しが互いに外れて内障子2と外障子3の防火性能が損なわれるおそれがあった。
本実施形態による複合サッシ1では、このような場合でも、内障子2の召し合せ框23Aと外障子3の外側召し合せ框23Bが湾曲して離間することで内外貫通して防火性能や水密性が損なわれることを防止するようにした。
図3に示すように、内障子2の内側召し合せ框23Aにおいて、外障子3の外側召し合せ框23Bに対向する面には金属縦框45の框本体部45aから延びる断面略L字形状の反り防止部材49aが設けられている。外障子3の外側召し合せ框23Bにおいて、内障子2の内側召し合せ框23Aに対向する面にも框本体部47aから延びる断面略L字形状の反り防止部材49bが設けられている。
この反り防止部材49bは内障子2の反り防止部材49aと内側召し合せ框23Aとの間に配設され、反り防止部材49a、49b同士で対向しており、常態では非接触で内外障子2,3の開閉を妨げない。反り防止部材49a、49b同士は互いに対向する重なり寸法Pが例えば13mmに設定されている。
ところで、図4に示すように、内障子2の召し合せ框23Aにはその高さ方向の中央にクレセント51が設けられているために、風圧や火災等が生じても、内障子2と外障子3を閉めて鍵をした状態で中央では内側と外側の召し合せ框23A、23Bが離間することはない。そのため、反り防止部材49a、49bはクレセント51と上框20及び下框21との中間であるAの領域に設置することが好ましい。この場合、反り防止部材49a、49bは煙返しと別個に設置されている。
そして、火災等で、内側または外側の召し合せ框23A、23Bが互いに離間する方向に大きく湾曲しようとしても、反り防止部材49a、49b同士が当接し係止することで離間することを防止できる。
特に、本実施形態による複合サッシ1では、内側及び外側召し合せ框23A、23B内に芯材を取り付けないことで、アルミ部材等で形成した内側及び外側召し合せ框23A、23Bは熱変形による湾曲が大きくなり易いが、クレセント51と共に反り防止部材49a、49bによって離間を防止できて防災特性を発揮できると共に、芯材を設けないため部品点数を削減できる。
なお、変形例として、反り防止部材49a、49bは煙返しの各部材と一体に形成してもよい。この場合、一般的な煙返しは重なり寸法(かかり代)Pが6mm程度にすぎないが、反り防止部材49a、49bを煙返しと一体にして例えば13mmの重なり寸法(かかり代という)Pが得られるように長く形成する。この場合、反り防止部材49a、49bを含む煙返しは図4でAの位置に設置されることが好ましい。
これにより、反り防止部材49a、49bを備えた煙返しは、ガタや風圧等による内側召し合せ框23Aと外側召し合せ框23Bの離間を抑制するだけでなく、火災等の際、内側及び外側召し合せ框23A、23B内に芯材を取り付けないことで、アルミ部材等で形成した内側及び外側召し合せ框23A、23Bの熱変形による大きな湾曲荷重がかかっても離間を抑制できて内外貫通を防ぐと共に、部品点数を削減できる。
また、図4において、内外障子2,3の縦框22及び召し合せ框23の上下両端部Bに設けた振れ止めについて図5〜図7により説明する。
図5に示す縦框22において、中央部にガラス保持金具33がねじ35で背面の框本体部42aの面42bに固定されており、その上端部と下端部にはレールに跨って振れと脱落を防止するための例えば樹脂製の上部振れ止め53と下部振れ止め54がそれぞれ設置されている。
上部振れ止め53は図6に示されており、レールのガイド部52を備えた振れ止め本体部55を有している。そしてガイド部52を挟んで振れ止め本体部55に対向する位置に、組立金具として略コの字状の組立裏板56が設けられている。組立裏板56は一方の片に形成した穴がガイド部52の裏面に設けた突起に嵌合することで係止されている。そして、組立裏板56の長片56aと他方の片56bがL字状に形成され、他方の片56bはガイド部52に対向して中央に空間を形成し、片56bの上に加熱膨張材57が例えば両面テープ等で三層固着されている。
そして、上部振れ止め53は、振れ止め本体部55に設けた穴55aと組立裏板56の長片56aに設けたねじ穴56cを通して上框20の端部にねじ止めする。
このように、上部振れ止め53は、金属製の組立裏板56を予め組み込むことで部品取り付けの工数を削減できると共に、上框20と縦框22との連結部の強度を向上できて芯材を削減しても組立裏板56で強度を確保できる。しかも、火災等の際、樹脂製の上部振れ止め53が溶解したとしても組立裏板56に支持された加熱膨張材57が膨張して上部振れ止め53の空間を埋めるため、内外障子2,3が内外貫通することを防止できる。
また、下部振れ止め54は図7に示されており、ガイド部59を備えた振れ止め本体部60を有している。振れ止め本体部60の一の角部には組立金具からなる略L字形状の組立裏板61が取り付けられている。組立裏板61は一方の片61aをガイド部59に対向する振れ止め本体部60の面に押し込んで穴に突起を係止させると共に他方の片61bに設けた穴を突起に係合させて振れ止め本体部60に固定する。また、下部振れ止め54は、振れ止め本体部60に設けた穴60aと組立裏板61の他方の片61bに設けたねじ穴61cを通して下框21の端部にねじ止めする。
樹脂製の下部振れ止め54では、その内面に加熱膨張材が取り付けられている。下部振れ止め54は内外障子2,3の下端に設けられているため、火災等で下部振れ止め54が溶融しても加熱膨張材は落下しないからである。
なお、内側及び外側召し合せ框23A,23Bの上部と下部にも同様に上部振れ止め53と下部振れ止め54を取り付けており、同様な作用効果を奏する。
上述したように本実施形態による複合サッシ1によれば、上下框20,21、縦框22、召し合せ框23にそれぞれ設けたアルミ部材等からなる金属上框27、金属下框29、金属縦框45、47の各框本体部27a,29a、45a,47aを例えば肉厚2.0mm以上の断面四角形状としたから、従来における肉厚1.0mm程度のアルミ部材の各框と比較して肉厚が大きく強度が高い。
そのため、従来、補強部材として用いていた鉄系やスチール系の芯材を各框本体部27a,29a、45a,47aに設けないでも、火災等の際、各框が溶解し難く、少なくとも所定時間各框が型崩れしないよう崩落を防止して必要な防火特性を発揮できる。しかも、内外障子2,3の重量と部品点数を削減して軽量化できて操作性が向上する。
また、アルミ部材からなる金属上框27、金属下框29、金属縦框45、47に芯材を取り付けないことで、火災等の際、金属上框27、金属下框29、金属縦框45、47が熱膨張して湾曲し易くなり得るが、内外障子2,3の召し合せ框23A,23Bの対向する面に重なり寸法Pが例えば13mmをなす反り防止部材49a、49bを対向して設けたから、内側召し合せ框23Aまたは外側召し合せ框23Bが熱膨張で湾曲しようとしても離間して内外貫通することを防止でき、ガタや風圧だけでなく火災に対しての性能及び水密性と気密性を確保することができる。
しかも、縦框22と召し合せ框23の各上下端部に上部振れ止め53と下部振れ止め54をそれぞれ取り付け、上框20と下框21との連結部に金属製の組立裏板56、61を固定したから、芯材を削除しても、強度が高く安定した防火性能を発揮することができると共に部品取り付け工数を削減できる。
しかも、上部振れ止め53に、加熱膨張材57を金属の組立裏板56に支持させたから、火災の際、樹脂製の上部振れ止め53が溶解したとしても加熱膨張材57が落下することがなく、上部振れ止め53の空間に加熱膨張材57を膨張させて埋めることができるので、内外障子2,3間で内外貫通することを防止できる。
また、上框20の金属上框27に断面コの字状の保持枠37を形成して加熱膨張材38を保持できるから、ねじや両面テープを用いる必要がなく取り付けが容易である。
なお、本発明による複合サッシは、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜の変更や置換等が可能である。
例えば、上述した実施形態では、上下框20,21、縦框22、召し合せ框23にそれぞれ設けたアルミ部材等からなる金属上框27、金属下框29、金属縦框45、47の各框本体部27a,29a、45a,47aを例えば肉厚2.0mm以上の断面四角形状としたが、全周が2mm以上でなくてもよい。例えば、断面四角形状の各框本体部27a,29a、45a,47aにおいて少なくともねじ35を螺合する面が2mm以上の肉厚であればよく、或いは、断面四角形状のうちねじ35を螺合する面を含む少なくとも三面が2mm以上の肉厚であればよい。
また、内外障子2,3における上下框20,21、縦框22、召し合せ框23において、金属上框27、金属下框29、金属縦框45、47は本発明における金属框に含まれる。
また、上述した上部振れ止め53や下部振れ止め54では、上框20や下框21と連結するための組立金具である組立裏板56,61として、コの字状やL字状のものを取り付けるようにしたが、このような形状に限定されるものではない。例えば、組立裏板56,61はL字状やコの字状でもよく、或いは平板状であってもよい。なお、上部振れ止め53や下部振れ止め54は樹脂製であるため、少なくとも上部振れ止め53は火災時の加熱膨張材57の脱落を防ぐために組立裏板56に加熱膨張材57を支持する面を備える必要がある。
なお、上述した実施形態では、金属と樹脂の複合サッシ1について説明したが、本発明は複合サッシに限定されることなく、金属製のサッシについても適用できることはいうまでもない。
1 複合サッシ
2 内障子
3 外障子
20 上框
21 下框
22 縦框
23 召し合せ框
23A 内側召し合せ框
23B 外側召し合せ框
25 ガラス体
27 金属上框
27a,29a,45a、47a 框本体部
29 金属下框
32 グレーシングチャンネル
33 ガラス保持金具
34 固定部
35 ねじ
37 保持枠
38、57 加熱膨張材
40 固定部
45、47 金属縦框
49a、49b 反り防止部材
53 上部振れ止め
54 下部振れ止め
56、61 組立金具

Claims (5)

  1. 上下枠及び左右の縦枠を枠組みしてなり、その内部に内外障子を引き違い状に納めたサッシにおいて、
    前記内外障子の上框、下框、縦框及び召し合せ框における金属框をねじと螺合可能な厚さに形成して、前記金属框とガラス保持金具をねじで締結してなることを特徴とするサッシ。
  2. 前記内外障子の召し合せ框の対向する面に断面L字状の反り防止部材をそれぞれ設け、一方の前記召し合せ框とその反り防止部材との間に他方の反り防止部材を配設して向かい合うようにした請求項1に記載されたサッシ。
  3. 前記反り防止部材は煙返しと一体に形成されている請求項2に記載された複合サッシ。
  4. 前記金属框に断面コ字状の保持枠を形成し、該保持枠によって加熱膨張材を支持させるようにした請求項1乃至3のいずれか1項に記載されたサッシ。
  5. 前記縦框及び/または前記召し合せ框の上端と下端の少なくとも一方に振れ止めを取り付け、該振れ止めに組立金具を取り付けて、該組立金具を前記上框または下框に固定した請求項1乃至4のいずれか1項に記載されたサッシ。
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