JP6023647B2 - 上げ下げ窓 - Google Patents

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Description

本発明は、上げ下げ窓に関する。
枠体の内部に内障子と外障子とを備え、少なくとも内障子または外障子を上げ下げ自在に納めてなる上げ下げ窓(建具)が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特許第4388904号公報 特開2007−254963号公報
しかしながら、特許文献1、特許文献2に記載された上げ下げ窓(建具)などでは、火災時、例えば、障子の框が熱伸びして、召し合せ部の左右端部が反り、外障子と内障子の召し合せ部の間に隙間ができ、室内外が連通して、気密性を維持できなくなる場合がある。この場合、煙や炎が、外障子と内障子の召し合せ部に生じた隙間を介して、室外から室内に、又は、室内から室外に侵入する虞がある。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたもので、火災時であっても、簡単な構造で、外障子と内障子の召し合せ部の気密性を維持することができる上げ下げ窓を提供すること、などを目的をとする。
本発明の上げ下げ窓は、内障子と外障子とを備え、内障子と外障子は、召し合せ部の長手方向中央を施錠金具で拘束してあるとともに、召し合せ部の施錠金具を挟んで両側に反り防止金具を有し、反り防止金具は、内障子側金具と外障子側金具からなり、内障子側金具と外障子側金具は、内障子が閉鎖状態の場合、内障子側金具と外障子側金具とが室内外方向に係合し、且つ、内障子の召し合せ框が火災の熱で熱伸びした場合、内障子側金具と外障子側金具とが上下方向に係合して移動が規制されるように構成されている。
本発明によれば、火災時であっても、簡単な構造で、内障子と外障子の召し合せ部の気密性を維持可能な上げ下げ窓を提供することができる。
本発明の実施形態に係る上げ下げ窓の室内側全体正面図。 図1に示した上げ下げ窓のA−A線に沿った縦断面図。 本発明の実施形態に係る上げ下げ窓の横断面図、(a)は図1に示したB−B線に沿った断面模式図、(b)は図2に示したC−C線に沿った断面模式図。 図2に示した上げ下げ窓の反り防止金具付近の拡大縦断面図。 図3に示した上げ下げ窓の反り防止金具付近の拡大横断面図。 本発明の実施形態に係る上げ下げ窓の反り防止金具(内障子側金具)の一例を示す図、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は正面図。 熱膨張耐火材を貼付した反り防止金具(内障子側金具)の一例を示す図、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)正面図。 本発明の実施形態に係る上げ下げ窓の反り防止金具(外障子側金具:受け部材)の一例を示す図、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は正面図。 火災時の上げ下げ窓の反り防止金具の係合状態の一例を示す拡大横断面図。
本発明の実施形態に係る上げ下げ窓を防火用上げ下げ窓に適用した一例を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る上げ下げ窓100の室内側全体正面図である。図2は、図1に示した上げ下げ窓100のA−A線に沿った縦断面図である。図3(a)は本発明の実施形態に係る上げ下げ窓100の横断面図である。詳細には、図3(a)は図1に示したB−B線に沿った断面模式図、図3(b)は図2に示したC−C線に沿った断面模式図である。
本発明の実施形態に係る上げ下げ窓100は、躯体開口部に取付けたサッシ枠1内に収容された外障子2(上障子)と内障子3(下障子)とを有する。外障子2がサッシ枠1内の室外側上方に配置され、内障子3がサッシ枠1内の室内側下方に配置されている。
本実施形態では、外障子2がサッシ枠1内の上部に固定され、内障子3がサッシ枠1内の下部に嵌め込まれ、内障子3が上下移動自在に配置されている。内障子3を上げた場合、内障子3の下方に形成される開口部を通じて採風を行えるように、上げ下げ窓100が構成されている。外障子2と内障子3は、引違い状に配置されている。尚、上げ下げ窓100は、シングルハングであってもよいし、ダブルハングなどであってもよい。
本発明の実施形態の上げ下げ窓100として、アルミニウム合金などの金属材と、その金属材の室内側に配設した樹脂材を備える複合サッシを採用し、断熱性および意匠性を向上させている。尚、上げ下げ窓100は、複合サッシに限られるものではない。
<サッシ枠1>
サッシ枠1は、上枠11と、下枠12と、左右の竪枠13,14とを有し、それらが四方枠組みして構成されている。上枠11、下枠12、竪枠13,14の内周部には、外障子2や内障子3に嵌合する凹部が形成されている。本実施形態では、各枠11,12,13,14は、金属材、その金属材の室内側に配設した樹脂材などで構成されている。
<外障子2>
外障子2は、上障子として機能し、上框21、下框22、竪框23,24を四周枠組みして構成されている。外障子2は、各框により区画された区画内にガラスパネル25(パネル)を装着して構成されている。
<内障子3>
内障子3は、下障子として機能し、上框31、下框32、竪框33,34を四周枠組みして構成されている。内障子3は、各框により区画された区画内にガラスパネル35(パネル)を装着して構成されている。
上記外障子2及び内障子3のパネル25,35は、例えば、その四方端部がシール部材6(グレージングチャンネル)を介して外障子2および内障子3の各框に嵌合している。本実施形態では、パネル25,35として、2枚の板ガラスの間にスペーサーを挟持した複層ガラスパネルを例示しており、そのガラスの隙間に乾燥空気や不活性ガスなどが封入されている。尚、パネル25,35はこの形態に限定されるものではなく、単板ガラスであってもよい。
内障子3及び外障子2は、アルミニウム合金などの押出形材の金属框と、その金属框の室内側面等に設けられた樹脂框となどで構成されていてもよい。
<バランサ5>
サッシ枠1の竪枠13,14の上部、または、上枠11の左右両端部付近に、渦巻バネ式バランサ装置などのバランサ5が設けられている。バランサ5から繰り出された吊りワイヤ5wに、可動障子としての内障子3(下障子)が吊設されている。本実施形態では、可動障子である内障子3(下障子)は、内障子3の下端部付近に設けられた係止部材5sにワイヤ5wが係止されることで吊設されている。内障子3(下障子)の重力と、バランサ5による上方向への付勢力とが力学的に平衡関係となるように構成され、可動障子である内障子3を小さな力で簡単に上下方向に移動させて開閉可能であり、且つ、内障子3を任意の高さ位置に停止できるように構成されている。
<把持部37(把手)>
本実施形態では、内障子3(下障子)の下框の中央部付近に、把持部37(把手)が設けられている。操作者が把持部37を上下方向に操作することで、内障子3を簡単に開閉自在となるように構成されている。
図2、図4に示したように、召し合せ框としての上框31は、金属上框311と、その金属上框311の上部側や室内側面などに設けられた樹脂上框312とを有する。金属上框311の中空部内に、断面U字形状の補強部材313が内設されている。
<施錠金具7(クレセント)>
図1、図2に示したように、外障子2(上障子)の下框(召し合せ框)と、内障子3(下障子)の上框31(召し合せ框)は、施錠金具7(クレセント)により施錠可能に構成されている。詳細には、内障子3(下障子)の上框31(召し合せ框)の略上端中央部にクレセント本体金具71が設けられている。外障子2の下框(召し合せ框)の略上部中央には、クレセント受け金具72が設けられている。
<反り防止金具80>
内障子3と外障子2は、召し合せ部(本実施形態では内障子3の上框31および竪框33,34の上部と、外障子2の下框22および竪框23,24の下部)の長手方向(左右方向)の中央を施錠金具7で拘束可能に構成されており、且つ、召し合せ部の施錠金具7を挟んで両側に、反り防止金具80を有する。反り防止金具80は、内障子側金具83(下障子側金具)と、外障子側金具82(上障子側金具)と、を有する。反り防止金具80の詳細については後述する。
次に、上げ下げ窓100の反り防止金具80付近の構成要素について詳細に説明する。
図4は、図2に示した上げ下げ窓100の反り防止金具80付近の拡大縦断面図である。図5は図3に示した上げ下げ窓100の反り防止金具80付近の拡大横断面図である。図6は、本発明の実施形態に係る上げ下げ窓100の反り防止金具(内障子側金具83)の一例を示す図である。詳細には、図6(a)は上面図、図6(b)は側面図、図6(c)は正面図である。図7は熱膨張耐火材9を貼付した反り防止金具(内障子側金具83)の一例を示す図である。詳細には、図7(a)は上面図、図7(b)は側面図、図7(c)正面図である。図8は本発明の実施形態に係る上げ下げ窓100の反り防止金具(外障子側金具82:反り防止金具受け部材)の一例を示す図である。詳細には、図8(a)は上面図、図8(b)は側面図、図8(c)は正面図である。
本実施形態では、図4、図5に示したように、内障子3と外障子2は、召し合せ部の両端付近に、反り防止金具80を備える。
外障子2の下框22は、アルミニウム合金などの押出形材の金属框であり、図4に示したように、断面略四角筒形状に形成されており、中空部22k内に金属材料からなる補強材223を備えている。外障子2の下框22の上部には、シール部材6を介してパネル25を挟持する凹部22aが設けられており、その凹部22aにパネル25としてガラスが設けられている。本実施形態では、シール部材6と下框22との間に、ステンレス鋼(SUS)などの金属材により形成された、間口補強材61が設けられている。
外障子2の下框22は、内障子側の側面部に煙返し22bが設けられており、煙返し22bの近傍に、先端部が室内側に向かって延びるモヘヤなどの気密部材971を備える。
本実施形態では、外障子2の下框22には、図4に示したように、室内側角部に切り欠け状の段部が形成されている。外障子側金具82(上障子側金具)は、外障子2の下框22の下面側の段部に対応する形状に形成されており、下框22の下面側の段部に固定部材902,903,904などにより固定さている。
内障子3の上框31は、図4に示したように、アルミニウム合金などの押出形材の金属框であり、詳細には、断面四角筒形状に形成された金属上框311と、その金属上框311の上部側や室内側面などに設けられた樹脂上框312とを有する。
金属上框311の中空部311k内に、断面U字形状の金属材料からなる補強部材313が備えられている。
内障子3の上框31の下部には、シール部材6を介してパネル25を挟持する凹部31aが設けられており、その凹部31aにパネル35としてガラスが設けられている。凹部31aは、金属上框311の室外側の側面から下方に伸びる突出部と、樹脂上框312の室内側側面から下方に伸びる突出部とにより構成されている。本実施形態では、シール部材6と上框31との間に、ステンレス鋼(SUS)などの金属材料により形成された、間口補強材61が設けられている。
内障子3の上框31は、外障子側の側面部に煙返し31bが設けられている。内障子3と外障子2が閉鎖状態の場合、内障子3の煙返し31bと外障子2の煙返し22bが係合するように構成されている。
また、内障子3の上框31(樹脂上框312)の室外側の側面部の上部には、先端部が室外側に向かって延びるパッキンなどの気密部材951が設けられている。
また、図5に示したように、サッシ枠1の竪枠14は、金属竪枠141と、金属竪枠141の室内側に形成された樹脂枠142とを有する。内障子3の樹脂竪框342の室外側の側面部、及び、金属竪框341の室外側の側面部に、先端部が室外側に向かって延びるモヘヤなどの気密部材972,973が設けられている。尚、サッシ枠1の竪枠14、内障子3の竪框34について説明したが、サッシ枠1の竪枠13、内障子3の竪框33についても同様であるので、説明を省略する。
上述したように、反り防止金具80は、内障子側金具83(下障子側金具)と、外障子側金具82(上障子側金具)と、を有する。内障子側金具83と外障子側金具82は、内障子3が閉鎖状態の場合、内障子側金具83と外障子側金具82とが室内外方向に係合し、且つ、内障子3の召し合せ框(内障子3の上框31)が火災の熱で熱伸びした場合、内障子側金具83と外障子側金具82とが上下方向に係合して移動が規制されるように構成されている。内障子側金具83と外障子側金具82は、ステンレスなどの金属材により構成されている。
以下、反り防止金具80の各部材について、詳細に説明する。
<内障子側金具83(下障子側金具)>
図4、図5、図6、図7に示したように、反り防止金具80の内障子側金具83は、内障子3の竪框34(33)の上部(召し合せ部)の外障子2側(室外側)に設けられている。詳細には、内障子側金具83は、本体部83aと、段部83bと、係合突起部83cと、などを有する。竪框33の上部に設けた内障子側金具83については、同様な構成であるので、説明を省略する。
本体部83aは、略矩形板状に形成され、略中央部に孔部83hが形成されている。固定用ネジなどの固定部材901が孔部83hに嵌合し、且つ、金属竪框341の室外側側面341cに固定されている。
また、本体部83aは、その端部に屈曲した形状の係合部83fが形成されている。係合部83fは、内障子3の竪框34(金属竪框341)に形成された孔形状の被係合部341dに係合するように構成されている(図5参照)。内障子側金具83は、固定用ネジなどの固定部材901と係合部83fとにより、内障子3の竪框34(金属竪框341)の室外側側面341cに固定された構造となっているので、内障子側金具83に外力が加わった場合であっても、内障子側金具83の回転を防止することができる。
段部83bは、本体部83aの下端から外障子2側へ屈曲して所定距離だけ延出した形状に形成されている。
係合突起部83cは、段部83bから下方へ向けて延出した形状に形成されるとともに、その先端部に、召し合せ部の端部に向けて屈曲した突出部83dを有する。この係合突起部83cの突出部83dは、火災などの場合に外障子側金具82に係合するように形成されている。
また、本実施形態では、図7に示したように、内障子側金具83の本体部83aに、熱膨張耐火材9を設けている。熱膨張耐火材9としては、例えば積水化学工業株式会社製の商品名「フィブロック(登録商標)」を用いることができる。これは、プラスチック技術を活用した有機系耐火材であり、通常の状態では柔軟な薄いシート状で、200℃以上に加熱されると発泡して厚さ方向に5〜40倍に膨張し、断熱層を形成する。この熱膨張耐火材9は、火災時に消失することがなく、有害ガスが発生することもない。またフィブロックは、片面に剥離紙付きの接着層を有し、剥離紙を剥がして簡便に接着取付けすることができる。
<外障子側金具82>
図4、図5、図8に示したように、外障子側金具82は、本体部82aと、段部82bと、平坦部82cと、立設部82dと、屈曲部82eと、などを有する。
本体部82aは、略平板形状に形成され、孔部82ha、82hbが形成されている。固定用ネジなどの固定部材902,903が孔部82ha、82hbに嵌合し、且つ、下框22の下部に形成された孔部22cに嵌合することで、外障子側金具82を下框22の下部に固定するように構成されている。本実施形態では、外障子側金具82を下框22の左右端部の両方に設けている。
段部82bは、本体部82aの室外側端部から下方へ屈曲して所定距離だけ延出した形状に形成されている。
平坦部82cは、段部82bから室外側へ向けて延出した形状に形成されている。平坦部82cには、孔部82hcが形成されている。固定用ネジなどの固定部材904が孔部82hcに嵌合することで、外障子側金具82を外障子2の下框22の下部に固定するように構成されている。つまり、本実施形態では、外障子側金具82を外障子2の下框22の下部(下枠12側)に、固定部材902,903,904により強固に固定した構造となっている。
立設部82dは、外障子側金具82の本体部82aの端部(内障子3側の端部)から上方(上框21側)に向けて延出した形状に形成されている。
屈曲部82eは、立設部82dの上部から室外方向に延出する形状に形成されている。
<反り防止金具80の取付構造の一例(通常時)>
反り防止金具80である外障子側金具82と内障子側金具83の取付構造を説明する。
図4、図5に示したように、外障子側金具82は、本体部82aおよび平坦部82cが、外障子2の下框22bの下面に固定部材902,903,904により固定され、立設部82d及び屈曲部82eが、外障子2の金属竪框241の室内側側面と内障子3の竪框34(金属竪框341)の室外側側面部との間に配置される。金属竪框341の室内側には樹脂竪框342が設けられている。
内障子側金具83は、本体部83aが、内障子3の竪框34(金属竪框341)の外障子2側(室外側)に、固定部材901により固定されており、段部83bが本体部83aの下端から外障子2側へ屈曲して所定距離だけ延出し、係合突起部83cが段部83bから下方へ向けて延出した形状に形成され、先端部の突出部83dが召し合せ部の端部側に向けて屈曲している。
通常時、図5に示したように上面視した場合、内障子側金具83の段部83b、係合突起部83c、突出部83dが、外障子側金具82の本体部82aに重なるように配置されている。通常時、図4、図5に示したように、内障子側金具83の係合突起部83c、突出部83dが、外障子側金具82の立設部82dに対して室内外方向に係合自在となっており、且つ、内障子側金具83の突出部83dが、外障子側金具82の屈曲部82eに対して上下方向に、非係合状態となっている。この状態では、施錠金具7(クレセント)を解除した状態で、内障子3を上下に移動自在となっている。
<火災時などで内障子3の框が熱伸びした場合>
図9は火災時の上げ下げ窓100の反り防止金具80の係合状態の一例を示す拡大横断面図である。内障子3が閉鎖状態、外障子2及び内障子3の召し合せ框の中央部に設けられた施錠金具7が施錠状態、且つ、火災時などで内障子3の上框31が長手方向に熱伸びするとともに、竪框33,34が熱伸びした場合、図9に示したように、内障子側金具83と外障子側金具82とが室内外方向に係合し、且つ、内障子側金具83と外障子側金具82とが係合して上下方向の移動を規制するように構成されている。
詳細には、図9に示したように、内障子側金具83の係合突起部83c、突出部83dが、外障子側金具82の立設部82dに対して室内外方向に係合自在となっており、且つ、内障子側金具83の突出部83dが、外障子側金具82の屈曲部82eに対して上下方向に係合可能な状態となっており、上下方向の移動を規制するように構成されている。詳細には、竪框が上下方向に熱伸びした場合、内障子側金具83の突出部83dと、外障子側金具82の屈曲部82eとが係合することで、それらの上下方向の移動を規制するように構成されている。
図9に示したように、内障子側金具83と外障子側金具82とが係合した状態では、内障子3の上框31(召し合せ框)の両端部に関して、内障子側金具83と外障子側金具82により上下方向の移動が規制され、且つ、内障子3の上框31(召し合せ框)の両端部に関して、室内外方向への移動が規制される。詳細には、内障子3の上框31の両端部の室内側への移動が規制される。
このため、火災時、外障子2と内障子3の召し合せ部(内障子3の上框31および竪框33,34の上部と、外障子2の下框22および竪框23,24の下部)の気密性を維持することができる。
また、火災時、図4に示したように、内障子3の上框31(金属上框311)に、その上框31の長手方向に沿って設けられた熱膨張耐火材9aが熱により発泡して5〜40倍に膨張して、外障子2の下框22の室内側側面と、内障子3の上框31の室外側側面との間の空間を埋めて断熱層を形成する。同様に、火災時、図4、図9に示したように、内障子側金具83に設けられた熱膨張耐火材9が、熱により発泡して5〜40倍に膨張して、内障子3の竪框33(34)の室外側側面の上部と、外障子2の竪框23,24の下部の室内側側面との間の空間を埋めて断熱層を形成する。
このため、火災時であって、外障子2と内障子3の召し合せ部の気密性を確実に維持することができる。
以上、説明したように、本発明の実施形態に係る上げ下げ窓は、内障子3と外障子2とを備え、内障子3と外障子2は、召し合せ部の長手方向中央をクレセントなどの施錠金具7で拘束してあるとともに、召し合せ部の施錠金具7を挟んで両側に反り防止金具80を有し、反り防止金具80は、内障子側金具83と、外障子側金具82と、を有し、内障子側金具83と外障子側金具82は、内障子3が閉鎖状態の場合、内障子側金具83と外障子側金具82とが室内外方向に係合し、且つ、内障子3の召し合せ框が火災の熱で熱伸びした場合、内障子側金具83と外障子側金具82とが係合して上下方向の移動を規制するように構成されている。
つまり、内障子3と外障子2とを備える上げ下げ窓において、火災時に召し合せ部同士が離れないように、框が熱伸びしたときにのみ係合する反り防止金具80を設けている。
詳細には、内障子3の上框31または竪框33,34の上部に設けられた内障子側金具83(反り防止金具など)と、外障子2の下框22(召合框)の下端に設けられた外障子金具82(受け金具など)とが、内障子3の框が熱伸びした場合に係合するように構成されている。
すなわち、火災時など、内障子側金具83と、外障子側金具82の受け金具が係合することで、内障子3の反りを防止することができる。
このため、火災時に、障子框の熱伸びによる内障子3と外障子2の間の隙間の発生を防ぐことができる。
また、火災時に、内障子側金具83と外障子金具82とが係合し、内障子3の上下方向への移動を規制した状態となるので、外障子2の下框22に設けられた煙返し22bと、内障子3の上框31に設けられた煙返し31bとが係合した状態を維持することができ、外障子2と内障子3の召し合せ部の気密性を維持することができる。
また、上述したように、通常時、図4、図5に示したように、内障子側金具83の係合突起部83c、突出部83dが、外障子側金具82の立設部82dに対して室内外方向に係合自在となっており、且つ、内障子側金具83の突出部83dが、外障子側金具82の屈曲部82eに対して上下方向に、非係合状態となっている。この状態では、施錠金具7(クレセント)を解除した状態で、内障子3を上下に移動自在となっており、内障子3の開閉を妨げないように構成されている。
具体的には、本発明の実施形態に係る上げ下げ窓100は、次の作用を有する。
内障子側金具83と外障子側金具82とが、火災時にのみ上下方向に係合自在となり、内外障子(3,2)の召し合せ部が互いに離間する方向へ移動するのを阻止することができる。すなわち、本実施形態に係る上げ下げ窓100は、通常時には、内障子側金具83の突出部83dと外障子側金具82の屈曲部82eとが上下方向に対向しない位置にあるため、これらが上下方向に係合せず、内障子3の開方向への移動が妨げられることはない。
火災時に内障子3の召し合せ框が熱伸びしたときには、内障子側金具83の位置が左右端部方向に移動し、内障子側金具83の突出部83dと外障子側金具82の屈曲部82eとが上下方向に対向する位置に配置されるため、内障子側金具83と外障子側金具82とが上下方向に係合自在な状態となる。ここで、火災時に内外障子(3,2)の竪框が熱伸びすると、内障子3の召し合せ部は上方向に、外障子2の召し合せ部は下方向に(それぞれ、召し合せ框の煙返し(22b,31b)の掛かりと逆方向に)移動しようとするが、内障子側金具83の突出部83dの上面と、外障子側金具82の屈曲部82eの下面とが掛かるため、この移動が阻止され、内外障子(3,2)の召し合せ部が上下方向に離間するのを防止できる。
また、内障子側金具83の係合突起部83cと外障子側金具82の立設部82dとが室内外方向に係合自在であるため、火災時において、内外障子(3,2)の召し合せ部が室内外方向に離間するのを防ぐことができる。すなわち、内外障子(3,2)の召し合せ框は中央に施錠金具7を備えると共に互いに係合自在な煙返し(22b,31b)を備えるが、火災時には、召し合せ框が熱伸びすると共に煙返し(22b,31b)が溶融することで、特に召し合せ部の左右端部から召し合せ部が室内外方向に離間し、隙間が大きくなる懸念がある。このとき、内障子側金具83の係合突起部83cと外障子側金具82の立設部82dとが室内外方向に係合することで、召し合せ部の端部が室内外方向に離間するのが阻止されるため、召し合せ框の変形が抑制され、隙間が大きくなるのを防止することができる。
よって、本発明の実施形態に係る上げ下げ窓100は、内障子側金具83と外障子側金具82とが、火災時にのみ上下方向に係合自在、且つ室内外方向に係合自在であることで、通常時には内障子3の開方向への移動を妨げず、火災時にのみ、内外障子(3,2)の召し合せ部の離間を防止することができる。
さらに、内外障子(3,2)の召し合せ框間と内障子側金具83には、熱膨張耐火材9が設けてあるため、火災時には、召し合せ部の隙間を熱膨張耐火材9で連続して塞ぐことができ、これにより、火災時においても内外障子(3,2)の召し合せ部の気密性を維持することができる。
尚、本発明の実施形態に係る上げ下げ窓100は、上述した実施形態に限定されない。
例えば、上記実施形態に係る上げ下げ窓100は、内障子3と外障子2の召し合せ部の両端(左右方向の両端)に反り防止金具80を備えたが、この形態に限られるものではない。例えば、反り防止金具80は、施錠金具7(クレセント)と召し合せ部の端部(左右方向の端部)との間に、反り防止金具80を有していてもよい。
また、本発明の実施形態に係る上げ下げ窓100は、可動障子である内障子3(下障子)がシングルハングに限られるものではなく、ダブルハングであってもよい。
また、可動障子は、1枚又は3枚以上の可動障子により構成されていてもよい。
また、外障子2のガラス枠組構成部材は、ガラスの周囲を枠組みするものであればよく、実施形態のような竪框と横框に限らず、竪枠、横枠、方立、無目等であってもよい。
また、ガラス枠組構成部材及び他のガラス枠組み構成部材の断面形状は、適宜変更することができる。
また、外障子2、内障子3に設けられるパネル(ガラス)は3枚以上とすることもできる。
また、本発明に係る上げ下げ窓は、建物の窓に限らず、電車等の乗り物の窓等に用いることもできる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の実施形態の一部または全部は、以下の付記のように記載される。
[付記1]
内障子と外障子とを備え、
内障子と外障子は、召し合せ部の長手方向中央を施錠金具で拘束してあるとともに、召し合せ部の施錠金具を挟んで両側に反り防止金具を有し、
反り防止金具は、内障子側金具と、外障子側金具と、からなり、
内障子側金具と外障子側金具は、内障子が閉鎖状態の場合、内障子側金具と外障子側金具とが室内外方向に係合し、且つ、内障子の召し合せ框が火災の熱で熱伸びした場合、内障子側金具と外障子側金具とが上下方向に係合して移動が規制されるように構成されていることを特徴とする上げ下げ窓。
[付記2]
前記内障子側金具は、本体部が内障子の竪框の室外側に固定され、本体部の下端から外障子側へ屈曲して所定距離だけ延出した段部と、段部から下方へ向けて延出した形状に形成された係合突起部と、係合突起部の先端部に召し合せ部の端部側に屈曲した突出部とを有し、
前記外障子側金具は、本体部が外障子の下框の下部に固定され、外障子側金具の本体部の端部(内障子側の端部)から上方(上框側)に向けて延出した立設部と、立設部の上部から室外方向に延出する形状の屈曲部とを有し、立設部及び屈曲部が、外障子の下框の室内側側面と内障子の上框の室外側側面部との間に配置され、
火災時、内障子側金具の係合突起部および突出部と、外障子側金具の立設部および屈曲部とが係合するように構成されていることを特徴とする付記1に記載の上げ下げ窓。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
また、上述の各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。
また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
1 サッシ枠
2 外障子(上障子)
3 内障子(下障子)
5 バランサ
5s 係止部材
5w ワイヤ
6 シール部材(グレージングチャンネル)
7 施錠金具(クレセント)
9 熱膨張耐火材
11 上枠
12 下枠
13 竪枠
14 竪枠
21 上框
22 下框
23 竪框
24 竪框
25 パネル
31 上框
32 下框
33 竪框
34 竪框
35 パネル(ガラスパネル)
37 把持部(把手)
80 反り防止金具
82 外障子側金具
82a 本体部
82b 段部
82c 平坦部
82d 立設部
82e 屈曲部
83 内障子側金具
83a 本体部
83b 段部
83c 係合突起部
83d 突出部
83f 係合部
100 上げ下げ窓(防火用上げ下げ窓)

Claims (1)

  1. 内障子と外障子とを備え、
    内障子と外障子は、召し合せ部の長手方向中央を施錠金具で拘束してあるとともに、召し合せ部の施錠金具を挟んで両側に反り防止金具を有し、
    反り防止金具は、内障子側金具と外障子側金具とからなり、
    内障子側金具と外障子側金具は、内障子が閉鎖状態の場合、内障子側金具と外障子側金具とが室内外方向に係合し、且つ、内障子の召し合せ框が火災の熱で熱伸びした場合、内障子側金具と外障子側金具とが上下方向に係合して移動が規制されるように構成されていることを特徴とする上げ下げ窓。
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