JP7154141B2 - 引き違いサッシ - Google Patents

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Description

本発明は、引き違いサッシに関するものである。
従来、障子部材の内部の全てに芯材を設けることにより強度をもたせるとともに、縦枠と縦框の間に加熱発泡材を配置することにより隙間を塞いでいる防火用の引き違いサッシが知られている(例えば、下記の特許文献1参照)。
特許第4072421号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載されたような防火用の引き違いサッシでは、火災時に高温に晒されると、熱伸びや反りによって障子や枠が変形し、障子と枠体との間に隙間が生じてしまう虞があった。このような隙間により屋内外を連通する部分が形成されると、屋外の熱が内側に伝わり易くなる。そのため、部材を補強し、縦枠と縦框の隙間を開けさせないように隙間を埋めることが行われることにより部材点数が多くなり、コストが増大しており、その点で改善の余地があった。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、火災時における障子と枠体との間に隙間が生じることを防ぐことで、防火性能を確保することができる引き違いサッシを提供する。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る引き違いサッシは、枠体と、前記枠体の内部の屋外側に設けられた外障子、及び屋内側に設けられた内障子を有する障子と、を備えた防火用として用いる引き違いサッシであって、前記外障子と前記内障子とのそれぞれの框のうち前記外障子の召合せ框のみに、該召合せ框の全長にわたって延びる金属製の芯材が設けられていることを特徴としている。
また、本発明に係る引き違いサッシでは、前記外障子の上框に加熱発泡材が設けられていることが好ましい。
また、本発明に係る引き違いサッシでは、前記内障子の上框に加熱発泡材が設けられていることが好ましい。
また、本発明に係る引き違いサッシでは、前記外障子の下部と前記枠体の下枠との間に加熱発泡材が設けられていることを特徴としてもよい。
また、本発明に係る引き違いサッシでは、前記外障子の召合せ框、及び前記内障子の召合せ框には、それぞれの上端及び下端に加熱発泡材が設けられていることを特徴としてもよい。
また、本発明に係る引き違いサッシでは、前記外障子の戸先框の上端及び下端に加熱発泡材が設けられていることを特徴としてもよい。
また、本発明に係る引き違いサッシでは、前記内障子の戸先框の上端に加熱発泡材が設けられていることを特徴としてもよい。
本発明に係る引き違いサッシによれば、火災時における障子と枠体との間に隙間が生じることを防ぐことで、防火性能を確保することができる。
本発明の一実施形態による引き違いサッシを屋内側から見た正面図である。 図1の引き違いサッシにおける外障子と内障子の縦断面図である。 図1のA-A線断面図である。 図2に示す上框の要部拡大図である。 図2に示す下框の要部拡大図である。 図3に示す召合せ框の要部拡大図である。 図3に示す外障子の戸先框の要部拡大図である。
以下、本発明の一実施形態による建築物の開口部に設けられる引き違いサッシについて、図面に基づいて説明する。
図1に示すように、引き違いサッシ100は、建築物の開口部に設けられ、四角形枠状に形成された枠体1と、枠体1に対して左右方向にスライド可能に設けられた一対の障子2(2A、2B)と、を備えている。ここで、屋外側に位置する障子を外障子2Aといい、屋内側に位置する障子を内障子2Bという。
以下の説明において、屋外側と屋内側とを結ぶ方向(壁部に直交する方向、図1では紙面に直交する方向)を屋内外方向とし、建築物の開口部が壁部を貫通する方向(壁部に対向する方向)から見た際の左側と右側を結ぶ水平方向を左右方向とする。また、引き違いサッシ100を構成する各部材や部品などは、前記開口部に設けられている姿勢であるものとして、その姿勢における屋内外方向および左右方向を用いて説明する。
枠体1は、左右方向に延在する上枠11及び下枠12と、上枠11の両端部と下枠12の両端部とをそれぞれ連結し上下方向に延在する一対の縦枠13と、を有している。以下の説明では、上枠11、下枠12及び一対の縦枠13等の長尺の部材に対してそれぞれが延びる方向を長さ方向ということがある。本実施形態では、引き違いサッシ100はアルミ樹脂複合サッシを対象としている。枠体1は、金属製の縦枠13に対して金属製の上枠11及び下枠12の端部を突き当ててビス等の固定具で固定されている。
枠体1は、アルミニウム製の押出成形部材で構成され、枠体1の内部に形成され、各枠11、12、13それぞれの長さ方向に延びる中空部に金属製の枠芯材が挿入配置されている。
一対の障子2A、2Bは、枠体1の屋外側及び屋内側にそれぞれ設けられている。外障子2A及び内障子2Bは、それぞれ障子2A、2Bを閉じた状態で、枠体1内を閉塞するように配置されている。各障子2は、四方枠状に形成された框体20と、框体20内に納められた複層ガラス30と、を有している。
框体20は、左右方向に延在する上框21及び下框22と、上框21の両端部と下框22の両端部とをそれぞれ連結し上下方向に延在する召合せ框23及び戸先框24(なお、上框21、下框22、召合せ框23及び戸先框24のそれぞれを単に「框」と称することがある。)と、を有している。
本実施形態では、框体20は、アルミニウム製の押出成形部材で構成されており、屋内側面が樹脂で覆われている。上框21、下框22は、召合せ框23及び戸先框24に両端部が突き当てられて枠組みされており、ビス等の固定具で固定されている。下框22には、下枠12に沿って左右方向に走行可能な戸車25(図2参照)が設けられている。
図2に示すように、上枠11は、左右方向に延びる上枠壁部111と、上枠壁部111から下方に延びるととともに左右方向に沿って延在し屋内外方向に間隔をあけて設けられる一対のレール案内壁112A、112Bと、を有している。屋外側の外レール案内壁112Aと屋外側の内レール案内壁112Bの下部分には、それぞれ外障子2Aと内障子2Bの上端が左右方向にスライド自在に案内されるようになっている。
下枠12は、左右方向に延びる下枠壁部121と、下枠壁部121から上方に延びるととともに左右方向に沿って延在し屋内外方向に間隔をあけて設けられる一対のレール案内壁122A、122Bと、を有している。屋外側の外レール案内壁122Aと屋外側の内レール案内壁122Bの上部分には、それぞれ外障子2Aと内障子2Bの下端に設けられる戸車25が左右方向に走行自在に案内されるようになっている。
下枠壁部121の上面には、一対のレール案内壁122A、122B間に位置する中央区画部121Aと、外レール案内壁122Aより屋外側に位置する屋外区画部121Bと、内レール案内壁122Bより屋内側に位置する屋内区画部121Cと、が形成されている。中央区画部121Aには、加熱発泡材F120が設けられている(図5参照)。なお、屋外区画部121Bと屋内区画部121Cとには、加熱発泡材が設けられていない。
また、下枠壁部121の下面には、アルミ、スチール等の金属により形成される断面L字状の下枠芯材123が設けられている。下枠芯材123は、下枠12の延在方向(左右方向)の全長にわたって配置されている。
図2及び図3に示すように、外障子2A及び内障子2Bに設けられる複層ガラス30は、屋外側に配置される外ガラス31と屋内側に配置される内ガラス32とがスペーサ33を介して一体に設けられている。
各框21~24には、それぞれ断面略コの字状のガラス保持溝28が形成されている。複層ガラス30の四辺の端部は、ガラス保持溝28内に嵌め込まれている。複層ガラス30の周縁部において、屋内側の面は、框に係止された押縁によって押さえられている。
次に、各框21~24について説明するが、外障子2Aと内障子2Bは基本的に同様な構造であるので、外障子2Aについて詳細に説明し、内障子2Bについては外障子2Aと異なる構成のみを説明する。
外障子2Aの上框21A(21)は、図4に示すように、左右方向に沿って延びる外框壁211と内框壁212とが各面方向を鉛直方向に向けた状態で互いに間隔をあけて対向して配置されている。
外框壁211と内框壁212との間には、中空状に形成され、左右方向に延びる框ホロー部S21が形成されている。框ホロー部S21は、屋外側の外框壁211と屋内側の内框壁212とを連結する上連結壁213と下連結壁214とにより囲まれた空間を形成している。また、外框壁211、内框壁212、上連結壁213及び下連結壁214は、上框21の左右方向の略全長に沿って形成されている。
下連結壁214の下側には、外框壁211と内框壁212とによってガラス保持溝28が形成されている。換言すると、下連結壁214には、下側を向く下面214bに沿って複層ガラス30の上端を保持するガラス保持溝28が形成されるとともに、上側を向く上面214aに沿って框ホロー部S21が形成されている。
上連結壁213の上側には、外レール案内壁112Aに止水パッキン217を介して係止するとともに上向きに開口するレール溝216が形成されている。レール溝216は、上框21の延在方向(左右方向)にわたって形成されている。
上連結壁213の上面213aには、加熱発泡材F210が設けられている。下連結壁214の下面214bには、加熱発泡材F211が設けられている。
外障子2Aの下框22A(22)は、図5に示すように、左右方向に沿って延びる外框壁221と内框壁222とが各面方向を鉛直方向に向けた状態で互いに間隔をあけて対向して配置されている。
外框壁221と内框壁222との間には、中空状に形成され、左右方向に延びる框ホロー部S22が形成されている。框ホロー部S22は、屋外側の外框壁221と屋内側の内框壁222とを連結する上連結壁223と下連結壁224とにより囲まれた空間を形成している。また、外框壁221、内框壁222、上連結壁223及び下連結壁224は、下框22の左右方向の略全長に沿って形成されている。
上連結壁223の上側には、外框壁221と内框壁222とによってガラス保持溝28が形成されている。換言すると、上連結壁223には、上側を向く上面223aに沿って複層ガラス30の下端を保持するガラス保持溝28が形成されるとともに、下側を向く下面223bに沿って框ホロー部S22が形成されている。
上連結壁223の上面223aには、加熱発泡材F220が設けられている。
また、ガラス保持溝28の下方には、加熱発泡材F221が設けられている。
さらに、框ホロー部S22内において外框壁221には、加熱発泡材F222が設けられている。
框ホロー部S22において、上連結壁223の下面223bに戸車25が回転可能に支持されている。
上連結壁223の上面223aにおける屋内外方向の略中央には、タッピングホール226が上方に突出するように設けられている。タッピングホール226内の雌ねじ部は、上連結壁223を貫通する孔に連続して形成されている。このタッピングホール226は、召合せ框23又は戸先框24に結合するためのねじ227の挿通部をなし、本実施形態では下框22の長手方向の全長にわたって延在している。
そして、戸車25は、外レール案内壁122Aの上端に転動可能に載置されている。
図6に示すように、外障子2Aの召合せ框23A(23)は、外障子2A及び内障子2Bが開口部を閉鎖している状態で一対の縦枠13、13の間の略中央部に配置され、戸先框24A(24)は、外障子2A及び内障子2Bが開口部を閉鎖している状態で一対の縦枠13、13に近接して配置されている。召合せ框23及び戸先框24は、図1に示すように、それぞれ上框21及び下框22の端面が突き合てられてビス止めされている。
召合せ框23は、上下方向に沿って延びる外框壁231と内框壁232とが各面方向を鉛直方向に向けた状態で互いに屋内外方向に間隔をあけて対向して配置されている。
外框壁231と内框壁232との間には、中空状に形成され、上下方向に延びる框ホロー部S23が形成されている。框ホロー部S23は、屋外側の外框壁231と屋内側の内框壁232とを連結する第1連結壁233と第2連結壁234とにより囲まれた空間を形成している。また、外框壁231、内框壁232、第1連結壁233及び第2連結壁234は、召合せ框23の上下方向の略全長に沿って形成されている。
框ホロー部S23には、召合せ框23の長手方向に沿って延在する框芯材26が挿入配置されている。框芯材26は、板面が屋内外方向を向く鉛直面を形成し外框壁231に沿って配置される第1片261と、板面が左右方向を向く鉛直面を形成し第1連結壁233に沿って配置される第2片262と、第2片262に対向するとともに板面が左右方向を向く鉛直面を形成し第2連結壁234に沿って配置される第3片263と、を有している。框芯材26は、第2片262が第1連結壁233に当接した状態でビス264によって第1連結壁233に固定され、第3片263が第2連結壁234に当接した状態でビス265によって第1連結壁233に固定されている。
第1連結壁233の複層ガラス30側には、複層ガラス30側に向けて開口する凹状のガラス保持溝28が設けられている。
第1連結壁233における複層ガラス30側を向く面には、断面L字形状のガラス保持金具27がビス264によって固定されている。ガラス保持金具27は、板面が外框壁231に沿って配置される第1保持片271と、板面が第1連結壁233に沿って配置される第2保持片272と、を有している。第1保持片271は、ガラス保持溝28の屋外側側面28aを屋外側から当接または押圧することで複層ガラス30の屋内外方向の振れを規制している。
框芯材26の第1片261の内面には、加熱発泡材F230が設けられている。
また、内框壁232における第1連結壁233より複層ガラス30側には、加熱発泡材F231が設けられている。
加熱発泡材F230は、外障子2Aの召合せ框23A、及び内障子2Bの召合せ框23Bの上端に設けられる加熱発泡材F230Aと、外障子2Aの召合せ框23A、及び内障子2Bの召合せ框23Bの下端に設けられる加熱発泡材F230Bと、からなる。
内框壁232の上下方向の中間部分には、図3に示すように、内障子2Bの召合せ框23に設けられるクレセント錠238(後述する)が係止可能なクレセント錠固定部237が設けられている。
外障子2Aの戸先框24A(24)は、図3に示すように、上下方向に沿って延びる外框壁241と内框壁242とが各面方向を鉛直方向に向けた状態で互いに屋内外方向に間隔をあけて対向して配置されている。外框壁241と内框壁242との間には、左右方向に仕切る区画壁243が設けられている。区画壁243は、戸先框24の上下方向の略全長に沿って形成されている。
区画壁243の複層ガラス30側には、複層ガラス30側に向けて開口する凹状のガラス保持溝28が設けられている。
外框壁241の縦枠13側の端部には、屋内側に向けて突出する止水パッキン244が設けられている。
なお、図示しないが、外障子2Aの戸先框24Aの上端及び下端には加熱発泡材が設けられている。また、内障子2Bの戸先框24Bの上端には加熱発泡材が設けられている。
次に、内障子2Bにおける各框体20の具体的な構成について説明する。なお、外障子2Aと共通する構成については説明を省略し、異なる構成のみ説明する。
内障子2Bの上框21B(21)は、図4に示すように、外障子2Aとほぼ同様の構成である。すなわち、加熱発泡材は、上連結壁213の上面213aに加熱発泡材F210が設けられ、下連結壁214の下面214bに加熱発泡材F211が設けられている。
内障子2Bの下框22B(22)は、図5に示すように、外障子2Aとほぼ同様の構成である。すなわち、加熱発泡材は、上連結壁223の上面223aに加熱発泡材F220が設けられ、ガラス保持溝28の下方に加熱発泡材F221が設けられ、さらに框ホロー部S22内において外框壁221に加熱発泡材F222が設けられている。
召合せ框23Bの框ホロー部S23には、クレセント錠238を固定ねじ238aによって固定するための裏板239が設けられている(図3参照)。クレセント錠238は、障子2A、2Bを閉じた状態で外障子2Aのクレセント錠固定部237に係止可能に設けられている。
加熱発泡材F230は、框ホロー部S23内の外框壁231の屋内面側に設けられている。
内障子2Bの戸先框24B(24)は、図3に示すように、外障子2Aの戸先框24Aとほぼ同様の構成である。
次に、本実施形態による引き違いサッシ100の作用について、図面に基づいて詳細に説明する。
図2及び図3に示すように、本実施形態による引き違いサッシ100では、外障子2Aにおける召合せ框23A以外の框(すなわち、上框21A、下框22A、及び戸先框24A)、及び内障子2Bのすべての框(すなわち、上框21B、下框22B、召合せ框23B及び戸先框24B)に芯材が設けられていないので、その芯材の無い框は熱伸びしやすい状態となる。そのため、火災時に高温に晒されたときに、芯材の無い框を熱によって変形する枠体1に追従させて一体化させることができる。
すなわち、火災の際に枠体1と障子2とが別々の動きをしないことから、障子2と枠体1との間に隙間が生じることを抑制することができ、屋内外が連通することを防止でき、防火性能を確保することができる。
しかも、枠体1と障子2との間に隙間が無く一体化できるので、隙間を埋めるための加熱発泡材を無くす、又は低減することが可能となり、部品数を減らすことができるので、製造コストの低減を図ることができる。
さらに、外障子2Aのうち変形が小さな召合せ框23Aのみに金属製の框芯材26を設けているので、外障子2Aが加熱により変形しても框芯材26のある召合せ框23Aで形状を維持することができる。そのため、全ての框から芯材を無くした場合のように障子2全体の形状が保持されずに外障子2Aが枠体1から脱落してしまうことを回避できる。
また、本実施形態では、上框21が熱伸びた状態で外障子2Aが自重により枠体1の上枠11に追従せずに上框21Aと上枠11との間に隙間が生じる場合であっても、図4に示すように、上框21に設けられる加熱発泡材F210によってその隙間を埋めることができる。この場合においても、外障子2Aの上框21Aに加熱発泡材F210を設けるだけの構成となるので、障子2に設ける加熱発泡材の部材数を少なく抑えることができ、製造コストの低減を図ることができる。
さらに、本実施形態では、上框21Bが熱伸びた状態で内障子2Bが自重により枠体1の上枠11に追従せずに上框21Bと上枠11との間に隙間が生じる場合であっても、図4に示すように、内障子2Bの上框21Bに設けられる加熱発泡材F210によってその隙間を埋めることができる。この場合においても、内障子2Bの上框21Bに加熱発泡材F210を設けるだけの構成となるので、障子2に設ける加熱発泡材の部材数を少なく抑えることができ、製造コストの低減を図ることができる。
また、本実施形態では、外障子2Aの下部の下框22Aが熱伸びた状態で枠体1の下枠12に追従せずに下框22Aと下枠12との間に隙間が生じる場合であっても、図5に示すように、下框22Aと下枠12との間に設けられる加熱発泡材F120によってその隙間を埋めることができる。この場合においても、外障子2Aの下部と下枠12との間に加熱発泡材F120を設けるだけの構成となるので、障子2に設ける加熱発泡材の部材数を少なく抑えることができ、製造コストの低減を図ることができる。
また、本実施形態では、火災時に高温に晒されると、枠体1と外障子2A及び内障子2Bは熱伸びすることになるが、内部に框芯材26が設けられている外障子2Aの召合せ框23A及び召合せ框23Aの屋内側に設けられた内障子2Bの召合せ框23Bは熱伸びによる変形が小さくなるため、枠体1の上枠11と下枠12に対して一体的に追従しにくくなる。したがって、召合せ框23A、23Bの上下端部は隙間が形成されやすくなるため、その召合せ框23A、23Bの上端及び下端に設けられた加熱発泡材F230A、F230Bによってその隙間を埋めることができる構造になっている。この場合においても、各障子2A、2Bの召合せ框23A、23Bの上端及び下端に加熱発泡材を設けるだけの構成となるので、障子2に設ける加熱発泡材の部材数を少なく抑えることができ、製造コストの低減を図ることができる。
さらに、本実施形態では、火災時に高温に晒されると、外障子2Aのうち熱伸びによる変形が最も大きく、振れの大きく隙間が生じやすい戸先框24Aの上端と下端に設けられた加熱発泡材(図示省略)によってその隙間を埋めることができる。この場合においても、外障子2Aの戸先框24Aの上端及び下端に加熱発泡材を設けるだけの構成となるので、障子2に設ける加熱発泡材の部材数を少なく抑えることができ、製造コストの低減を図ることができる。
さらにまた、本実施形態では、火災時に高温に晒されると、内障子2Bのうち熱伸びによる変形が最も大きく、振れの大きく隙間が生じやすい戸先框24Bの上端に設けられた加熱発泡材(図示省略)によってその隙間を埋めることができる。この場合においても、内障子2Bの戸先框24Bの上端に加熱発泡材を設けるだけの構成となるので、障子2に設ける加熱発泡材の部材数を少なく抑えることができ、製造コストの低減を図ることができる。
また、本実施形態では、火災時に高温に晒されると、戸先框24及び上框21、下框22の熱伸びによる変形量に対して、召合せ框23の変化量が小さいため、上枠11と上框21及び召合せ框23の上端部との間に隙間ができ、また下枠12と下框22及び召合せ框23の下端部との間に隙間ができる。
上框21の加熱発泡材F210と、召合せ框23の上端の加熱発泡材F230Aとは、加熱されて発泡した時に上枠11と上框21及び召合せ框23の上端部との間の隙間を塞ぎ、さらに発砲後の加熱発泡材F210と加熱発泡材F230Aとが連続するように設けられている。
また、下框22の加熱発泡材F220と、召合せ框23の下端の加熱発泡材F230Bとは、加熱されて発泡した時に下枠12と下框22及び召合せ框23の下端部との間の隙間を塞ぎ、さらに発砲後の加熱発泡材F220と加熱発泡材F230Bとが連続するように設けられている。
このように本実施の形態では、火災時における障子と枠体との間に隙間が生じることを防ぐことで、防火性能を確保することができる。
以上、本発明による引き違いサッシの実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、各部位に設けられる加熱発泡材の取付け位置、形状、長さ寸法、厚さ、数量等の構成は、上述した実施形態に限定されることはなく、任意に設定することができる。
また、本実施形態では、外障子2Aの召合せ框23Aに挿入配置されている框芯材26は断面L字形状をなしているが、L字形状であることに限定されることはなく、例えば断面コの字形状や矩形状であってもかまわない。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
100 引き違いサッシ
1 枠体
2 障子
2A 外障子
2B 内障子
11 上枠
12 下枠
13 縦枠
20 框体
21、21A、21B 上框
22、22A、22B 下框
23、23A、23B 召合せ框
24、24A、24B 戸先框
26 框芯材
27 ガラス保持金具
28 ガラス保持溝
30 複層ガラス
31 外ガラス
226 タッピングホール
F120、F210、F211、F220、F221、F222、F230、F230A、F230B、F231 加熱発泡材

Claims (7)

  1. 枠体と、前記枠体の内部の屋外側に設けられた外障子、及び屋内側に設けられた内障子を有する障子と、を備えた防火用として用いる引き違いサッシであって、
    前記外障子と前記内障子とのそれぞれの框のうち前記外障子の召合せ框のみに、該召合せ框の全長にわたって延びる金属製の芯材が設けられていることを特徴とする引き違いサッシ。
  2. 前記外障子の上框に加熱発泡材が設けられている請求項1に記載の引き違いサッシ。
  3. 前記内障子の上框に加熱発泡材が設けられている請求項1又は2に記載の引き違いサッシ。
  4. 前記外障子の下部と前記枠体の下枠との間に加熱発泡材が設けられている請求項1乃至3のいずれか1項に記載の引き違いサッシ。
  5. 前記外障子の召合せ框、及び前記内障子の召合せ框には、それぞれの上端及び下端に加熱発泡材が設けられている請求項1乃至4のいずれか1項に記載の引き違いサッシ。
  6. 前記外障子の戸先框の上端及び下端に加熱発泡材が設けられている請求項1乃至5のいずれか1項に記載の引き違いサッシ。
  7. 前記内障子の戸先框の上端に加熱発泡材が設けられている請求項1乃至6のいずれか1項に記載の引き違いサッシ。
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