JP7154141B2 - 引き違いサッシ - Google Patents
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Description
すなわち、本発明に係る引き違いサッシは、枠体と、前記枠体の内部の屋外側に設けられた外障子、及び屋内側に設けられた内障子を有する障子と、を備えた防火用として用いる引き違いサッシであって、前記外障子と前記内障子とのそれぞれの框のうち前記外障子の召合せ框のみに、該召合せ框の全長にわたって延びる金属製の芯材が設けられていることを特徴としている。
枠体1は、アルミニウム製の押出成形部材で構成され、枠体1の内部に形成され、各枠11、12、13それぞれの長さ方向に延びる中空部に金属製の枠芯材が挿入配置されている。
また、下枠壁部121の下面には、アルミ、スチール等の金属により形成される断面L字状の下枠芯材123が設けられている。下枠芯材123は、下枠12の延在方向(左右方向)の全長にわたって配置されている。
各框21~24には、それぞれ断面略コの字状のガラス保持溝28が形成されている。複層ガラス30の四辺の端部は、ガラス保持溝28内に嵌め込まれている。複層ガラス30の周縁部において、屋内側の面は、框に係止された押縁によって押さえられている。
外框壁211と内框壁212との間には、中空状に形成され、左右方向に延びる框ホロー部S21が形成されている。框ホロー部S21は、屋外側の外框壁211と屋内側の内框壁212とを連結する上連結壁213と下連結壁214とにより囲まれた空間を形成している。また、外框壁211、内框壁212、上連結壁213及び下連結壁214は、上框21の左右方向の略全長に沿って形成されている。
上連結壁213の上面213aには、加熱発泡材F210が設けられている。下連結壁214の下面214bには、加熱発泡材F211が設けられている。
外框壁221と内框壁222との間には、中空状に形成され、左右方向に延びる框ホロー部S22が形成されている。框ホロー部S22は、屋外側の外框壁221と屋内側の内框壁222とを連結する上連結壁223と下連結壁224とにより囲まれた空間を形成している。また、外框壁221、内框壁222、上連結壁223及び下連結壁224は、下框22の左右方向の略全長に沿って形成されている。
また、ガラス保持溝28の下方には、加熱発泡材F221が設けられている。
さらに、框ホロー部S22内において外框壁221には、加熱発泡材F222が設けられている。
上連結壁223の上面223aにおける屋内外方向の略中央には、タッピングホール226が上方に突出するように設けられている。タッピングホール226内の雌ねじ部は、上連結壁223を貫通する孔に連続して形成されている。このタッピングホール226は、召合せ框23又は戸先框24に結合するためのねじ227の挿通部をなし、本実施形態では下框22の長手方向の全長にわたって延在している。
そして、戸車25は、外レール案内壁122Aの上端に転動可能に載置されている。
外框壁231と内框壁232との間には、中空状に形成され、上下方向に延びる框ホロー部S23が形成されている。框ホロー部S23は、屋外側の外框壁231と屋内側の内框壁232とを連結する第1連結壁233と第2連結壁234とにより囲まれた空間を形成している。また、外框壁231、内框壁232、第1連結壁233及び第2連結壁234は、召合せ框23の上下方向の略全長に沿って形成されている。
また、内框壁232における第1連結壁233より複層ガラス30側には、加熱発泡材F231が設けられている。
加熱発泡材F230は、外障子2Aの召合せ框23A、及び内障子2Bの召合せ框23Bの上端に設けられる加熱発泡材F230Aと、外障子2Aの召合せ框23A、及び内障子2Bの召合せ框23Bの下端に設けられる加熱発泡材F230Bと、からなる。
外框壁241の縦枠13側の端部には、屋内側に向けて突出する止水パッキン244が設けられている。
内障子2Bの上框21B(21)は、図4に示すように、外障子2Aとほぼ同様の構成である。すなわち、加熱発泡材は、上連結壁213の上面213aに加熱発泡材F210が設けられ、下連結壁214の下面214bに加熱発泡材F211が設けられている。
図2及び図3に示すように、本実施形態による引き違いサッシ100では、外障子2Aにおける召合せ框23A以外の框(すなわち、上框21A、下框22A、及び戸先框24A)、及び内障子2Bのすべての框(すなわち、上框21B、下框22B、召合せ框23B及び戸先框24B)に芯材が設けられていないので、その芯材の無い框は熱伸びしやすい状態となる。そのため、火災時に高温に晒されたときに、芯材の無い框を熱によって変形する枠体1に追従させて一体化させることができる。
すなわち、火災の際に枠体1と障子2とが別々の動きをしないことから、障子2と枠体1との間に隙間が生じることを抑制することができ、屋内外が連通することを防止でき、防火性能を確保することができる。
上框21の加熱発泡材F210と、召合せ框23の上端の加熱発泡材F230Aとは、加熱されて発泡した時に上枠11と上框21及び召合せ框23の上端部との間の隙間を塞ぎ、さらに発砲後の加熱発泡材F210と加熱発泡材F230Aとが連続するように設けられている。
また、下框22の加熱発泡材F220と、召合せ框23の下端の加熱発泡材F230Bとは、加熱されて発泡した時に下枠12と下框22及び召合せ框23の下端部との間の隙間を塞ぎ、さらに発砲後の加熱発泡材F220と加熱発泡材F230Bとが連続するように設けられている。
1 枠体
2 障子
2A 外障子
2B 内障子
11 上枠
12 下枠
13 縦枠
20 框体
21、21A、21B 上框
22、22A、22B 下框
23、23A、23B 召合せ框
24、24A、24B 戸先框
26 框芯材
27 ガラス保持金具
28 ガラス保持溝
30 複層ガラス
31 外ガラス
226 タッピングホール
F120、F210、F211、F220、F221、F222、F230、F230A、F230B、F231 加熱発泡材
Claims (7)
- 枠体と、前記枠体の内部の屋外側に設けられた外障子、及び屋内側に設けられた内障子を有する障子と、を備えた防火用として用いる引き違いサッシであって、
前記外障子と前記内障子とのそれぞれの框のうち前記外障子の召合せ框のみに、該召合せ框の全長にわたって延びる金属製の芯材が設けられていることを特徴とする引き違いサッシ。 - 前記外障子の上框に加熱発泡材が設けられている請求項1に記載の引き違いサッシ。
- 前記内障子の上框に加熱発泡材が設けられている請求項1又は2に記載の引き違いサッシ。
- 前記外障子の下部と前記枠体の下枠との間に加熱発泡材が設けられている請求項1乃至3のいずれか1項に記載の引き違いサッシ。
- 前記外障子の召合せ框、及び前記内障子の召合せ框には、それぞれの上端及び下端に加熱発泡材が設けられている請求項1乃至4のいずれか1項に記載の引き違いサッシ。
- 前記外障子の戸先框の上端及び下端に加熱発泡材が設けられている請求項1乃至5のいずれか1項に記載の引き違いサッシ。
- 前記内障子の戸先框の上端に加熱発泡材が設けられている請求項1乃至6のいずれか1項に記載の引き違いサッシ。
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