JP2015190173A - 建具 - Google Patents

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Abstract

【課題】取扱作業や設置作業での作業性が高く、しかも火災時等でのガラス板の落下を防止することができる建具を提供する。
【解決手段】建具10において、障子16は、四周端部に配設される骨材28によって互いに間隔を隔てて対面配置された一対のガラス板30,31と、骨材28に連結され、一対のガラス板30,31の四周端面を覆うように設けられる上框24a、下框24b及び縦框24cとを有し、縦框24cには、一方のガラス板30を挟んで骨材28と対向する保持片38が設けられており、骨材28及び縦框24cは不燃性又は難燃性の材料によって形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、枠体と障子とを備える建具に関する。
住宅等の建物に設けられる窓には、躯体の開口部に固定された枠体の内側にガラス板を配置し、ガラス板の外面側を保持する押縁を枠体に装着した構成の建具が広く用いられている。このような押縁を装着する構成の場合、建具の設置現場での押縁の装着作業が必要であり、手間がかかる。しかも、むき出しのガラス板を建具の設置現場まで運搬して取り付ける必要があり、特に大型の窓等ではその取り扱いが難しいものとなっている。
そこで、一対のガラス板の間に形状要素を設けた複層ガラスを用いる建具において、ガラス板の四周端面を覆うように框材を設け、框材と形状要素とをねじ止めして一体化した障子が提案されている(特許文献1参照)。この障子によれば、ガラス板と框材とが一体化されているため、その運搬作業や枠体への取付作業での作業性が高い。
特開昭62−156491号公報
ところで、近年、アルミサッシでの断熱性能や結露等の問題を解消すべく、塩化ビニル樹脂等からなる樹脂製のサッシ(樹脂サッシ)が多く用いられてきている。
ところが、このような樹脂サッシは火炎に晒された際、枠体が溶融して変形したり燃焼したりすることにより、ガラス板が室内外に落下するおそれがある。この点に関し、特許文献1のように複層ガラスの形状要素を框材に一体的にねじ止めしていても、この構成を樹脂サッシの枠体に転用した場合には、枠体の溶融によってガラス板が簡単にぐらつくため、その落下を防止することは難しい。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、取扱作業や設置作業での作業性が高く、しかも火災時等でのガラス板の落下を防止することができる建具を提供することを目的とする。
本発明に係る建具は、建物の躯体の開口部に固定される樹脂製の枠体と、該枠体の内側に取り付けられる障子とを備える建具であって、前記障子は、四周端部に配設される骨材によって互いに間隔を隔てて対面配置された一対のガラス板と、前記骨材に連結され、前記一対のガラス板の四周端面を覆うように設けられる框材とを有し、該框材には、少なくとも一方のガラス板を挟んで前記骨材と対向する保持片が設けられており、前記骨材及び前記框材は不燃性又は難燃性の材料によって形成されていることを特徴とする。
このような構成によれば、一対のガラス板の間に設けられた骨材と、その四周端面を覆う框材とが連結されることにより、ガラス板の運搬時等の取扱作業が容易になり、また設置現場での押縁の装着作業等が不要であることから設置作業の作業性も向上する。しかも、框材にガラス板を挟んで骨材と対向する保持片を設けているため、建具が火災等を受けて枠体が溶融し或いは焼失した場合であっても保持片と骨材との間にガラス板を安定して保持しておくことができ、ガラス板の落下を防止できる。
本発明に係る建具において、前記框材と前記躯体との間を連結可能な支持構造を備え、該支持構造は不燃性又は難燃性の材料によって形成されているとよい。そうすると、火災等によって枠体が溶融等した場合であっても、支持構造によって躯体と障子との間の連結状態を保持しておく防火構造が構築でき、障子の転倒や落下を防止できる。
本発明に係る建具において、前記骨材は、前記一対のガラス板の内面に沿って設けられる一対の保持部と、該一対の保持部の間を連結し、前記框材とねじ止めされる連結部とを有し、少なくとも一方の前記保持部が前記一方のガラス板を挟んで前記保持片と対向配置されているとよい。そうすると、火災等によって枠体が溶融等した場合であっても、保持片と保持部との間でガラス板をより安定して保持しておくことができる。
本発明に係る建具において、前記連結部は、前記一対のガラス板の各端面と面一に配置されていることが好ましい。そうすると、骨材と框材との間を近接位置で直接的にねじ止め固定することができる。これにより、火災等によって枠体が溶融等した場合にも、框材と障子(骨材)との間にぐらつき等を生じることを防止でき、障子をより安定して保持しておくことができる。
本発明に係る建具において、前記支持構造は、前記枠体と前記躯体との間に介在し、前記躯体にねじ止めされる第1部材と、前記枠体の内部に配設され、前記第1部材にねじ止めされる第2部材と、前記框材と前記枠体との間に介在し、前記第2部材及び前記框材とそれぞれねじ止めされる第3部材とを備えてもよい。これにより、建物の躯体から障子の框材までの間の各部材間をねじ止めした簡素な構造で容易に防火構造とすることができる。
本発明に係る建具において、少なくとも前記框材と前記ガラス板又は前記枠体との間には、加熱されると膨張する熱膨張性部材が設けられていると、火災等における遮炎効果があり框材の損傷を防止できる。
本発明によれば、ガラス板の運搬時等の取扱作業が容易になり、また設置現場での押縁の装着作業等が不要であることから設置作業の作業性も向上する。しかも、建具が火災等を受けて枠体が溶融し或いは焼失した場合であっても保持片と骨材との間にガラス板を安定して保持しておくことができ、ガラス板の落下を防止できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る建具の縦断面図である。 図2は、図1に示す建具の横断面図である。 図3は、図2に示す建具の一側部の拡大図である。 図4は、変形例に係る支持構造を備えた建具の一側部の拡大図である。
以下、本発明に係る建具について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る建具10の縦断面図であり、図2は、図1に示す建具10の横断面図である。
図1及び図2に示すように、建具10は、建物の躯体12の開口部12aに固定される枠体14と、枠体14の内側に取り付けられる障子16とを備える。本実施形態では、障子16を枠体14の内側に嵌め殺し窓である建具10を例示する。
枠体14は、上枠14aと、下枠14bと、左右の縦枠14c,14cとを四周枠組みすることで矩形の開口部を形成したものである。上枠14a、下枠14b及び縦枠14cは、塩化ビニル樹脂(PVC)等の樹脂の押出形材である。これら上枠14a、下枠14b及び縦枠14cは、所定長さで切断した同一の枠部材によって形成され、その断面形状は同一となっている。
上枠14aは、図1に示すように、見込み面に障子16が配置される障子配置部18を有する。障子配置部18よりも室内側となる部分に突出部20が設けられ、障子配置部18よりも室外側となる部分に水切り部22が設けられている。上記のように下枠14b及び縦枠14cは、上枠14aと同一の断面形状を有するため、それぞれ障子配置部18、突出部20及び水切り部22を有する(図1及び図2参照)。
障子16は、四周を囲む框材である上框24a、下框24b及び左右の縦框24c,24cと、内側に配置される面材26とを框組みして構成されている。
面材26は、断面略U字状の骨材28によって一対のガラス板30,31を互いに間隔を隔てて対面配置した2層の複層ガラスである。本実施形態の場合、室外側に配置されるガラス板30は、網入りの厚板ガラスとし、室内側に配置されるガラス板31は、薄板ガラスとしている。
骨材28は、各ガラス板30,31の内面に沿って設けられる一対の保持部28a,28aと、これら保持部28a,28a間を繋ぐ連結部28bとを有する。骨材28は、ステンレスやスチール等の金属薄板によって形成され、その内側に乾燥剤29を保持している。各保持部28aは、それぞれシール部材32を介してガラス板30,31に固着されている(図3参照)。連結部28bは、面材26の外周端面で露出し、各框24a〜24bと対面している。連結部28bの外面は、各ガラス板30,31の外周端面と面一に配置されている。連結部28bの両端と各保持部28aとの間の屈曲部と各ガラス板30,31との間には、それぞれ断面略三角形状の空間が形成され、シール部材34が設けられている。
上框24a、下框24b及び縦框24cは、アルミニウム等の金属の押出形材である。これら上框24a、下框24b及び縦框24cは、所定長さで切断した同一の枠部材によって形成され、その断面形状は同一となっている。
上框24aは、図1に示すように、見込み面に面材26が配置される面材配置部36を有する。面材配置部36よりも室外側となる部分に保持片38が設けられ、面材配置部36の室内側端部に雌ねじ部40が設けられている。面材配置部36の内面には、面材26側に向かって突出した一対の突部36aが設けられている。上框24aと面材26(ガラス板30)との間、及び上框24aと上枠14aとの間には、加熱されると膨張する熱膨張性部材41が設けられている。熱膨張性部材41は、熱により膨張する不燃性又は難燃性の部材であればよく、例えば、熱膨張性の黒鉛である。上記のように下框24b及び縦框24cは、上框24aと同一の断面形状を有するため、それぞれ面材配置部36、保持片38、雌ねじ部40及び熱膨張性部材41を有する(図1及び図2参照)。
骨材28の連結部28bには、雌ねじ孔が形成されている。図1及び図2に示すように、各框24a〜24cと骨材28の連結部28bとの間は、ねじ42によって連結固定される。これにより、各框24a〜24cが面材26の四周端面を覆うように一体に取り付けられ、障子16が構成される。さらに、各框24a〜24cとガラス板30の端部側面との間は接着剤43によって接着固定されている。なお、各框24a〜24cと骨材28の連結部28bとは、その長手方向(見付け方向)の複数位置でねじ42によって締結されてもよい。ねじ42は、金属製であり、不燃性又は難燃性を有する。
次に、以上のように構成された枠体14への障子16の取付構造、及び建具10の躯体12への取付構造について説明する。
図3は、図2に示す建具10の一側部の拡大図である。
先ず、縦枠14cには、図2及び図3に示すように、第1部材44aと、第2部材44bと、第3部材44cとが設けられている。これら第1部材44a、第2部材44b及び第3部材44cは、障子16の縦框24cと建物の躯体12との間を連結する支持構造44を構成する部材である。
第1部材44aは、ステンレスやスチール等の金属薄板で形成された断面L字状のブラケットであり、縦枠14cと躯体12との間に介在配置される。第2部材44bは、例えば、MDF(medium density fiberboard)と称される木質繊維を原料とする成型板(中密度繊維板)をブロック状に形成したものであり、縦枠14cの内部に配設される。本実施形態の場合、第2部材44bに用いられるMDFは、火災等によっても焼失しない難燃性又は不燃性を有するものとしている。第3部材44cは、ステンレスやスチール等の金属薄板で形成された断面L字状のブラケットであり、障子配置部18から突出部20に渡って配置される。
第1部材44aは、枠体14(縦枠14c)を躯体12に固定するためのねじ46を用いて躯体12及び縦枠14cと連結固定される。さらに、第1部材44aは、縦枠14cを貫通するねじ48によって第2部材44bの外側面及び縦枠14cと連結固定される。第3部材44cは、縦枠14cを貫通するねじ50によって第2部材44bの内側面及び縦枠14cと連結固定される。さらに、第3部材44cは、障子16の縦框24cに設けられた雌ねじ部40に螺合するねじ52によって縦框24c及び縦枠14cと連結固定される。ねじ46、ねじ48及びねじ52は、金属製であり、不燃性又は難燃性を有する。
このような支持構造44により、図3に示すように障子16の縦框24cと躯体12との間が、ねじ52、第3部材44c、ねじ50、第2部材44b、ねじ48、第1部材44a及びねじ46によって順に連結される。この際、支持構造44を構築する各部材や各ねじは、上記のように全て不燃性又は難燃性の材料によって構成されている。なお、支持構造44は、障子16の縦框24cと縦枠14cの長手方向(見付け方打項)で複数箇所に設けられてもよい。
また、縦框24cには、一方のガラス板30を挟んで骨材28の保持部28aと対向する保持片38が設けられている。すなわち、図3に示すように、保持片38と保持部28aとは見込み方向で互いに対面しており、その間にガラス板30を挟み込んでいる。
次に、上枠14aには、図1に示すように、第1部材44aと、第2部材44bと、弾性係止部材54とが設けられている。第1部材44a及び第2部材44bは、上記した縦枠14cに設けられたものと同一のものである。
弾性係止部材54は、ステンレスやスチール等の1枚或いは2枚の金属薄板をくの字状に接合した部材である。弾性係止部材54の一方の薄板は、上枠14aの障子配置部18に接触すると共に、その先端側がねじ50によって上枠14a及び第2部材44bと連結固定される。弾性係止部材54の他方の薄板は、その先端側が上框24aの面材配置部36の外面で係止される。このような弾性係止部材54は、2枚の金属薄板同士が互いに離間する方向(開き方向)の弾性付勢力を持って上枠14aと上框24aとの間に介在配置され、上框24aの上枠14aからの脱落を防止する。
次に、下枠14bには、図1に示すように、第1部材44aと、第2部材56と、係合台58とが設けられている。第1部材44aは、上記した縦枠14cに設けられたものと同一のものである。
第2部材56は、略コの字状に成形した金属薄板によって形成されたブラケットであり、下枠14bの内部に配設される。第2部材56の外板56aは、ねじ48によって第1部材44a及び下枠14bと連結固定される。下框24bの下面には係合台58が取り付けられる。係合台58は、下枠14bと同様な樹脂で成形された部材であり、その外側部分の突起が下枠14bの障子配置部18に形成された貫通孔に嵌合して位置決めされ、下枠24bの下面と接合された状態で障子配置部18に載置される。係合台58は、下枠14bと下框24bとの間に介在配置され、下框24bを下枠14bに対して係合支持する機能を有する。
従って、面材26を枠体14に取り付ける際には、先ず、面材26の下框24bを枠体14内へと挿入し、該下框24bに固定された係合台58を下枠14bに載置させる。続いて、上框24aを枠体14内へと挿入し、該上框24aを上枠14aに固定された弾性係止部材54で抜け止め係止する。次に、ねじ52を用いて左右の縦框24c,24cを左右の縦枠14c,14cに固定された第3部材44cと固定する。これにより、面材26の枠体14への取り付けが完了する。なお、ねじ52の縦框24cへの締結作業のため、縦枠14cの突出部20にはねじ52を挿入可能な見込み方向の貫通孔が形成されており、該貫通孔はねじ52の締結作業完了後にキャップ59によって封止される。
図4は、変形例に係る支持構造60を備えた建具10の一側部の拡大図である。
図3に示した支持構造44では、第1部材44aと第3部材44cとの間をMDFによって形成された第2部材44bで連結する構成を例示した。これに対して、図4に示す支持構造60は、第2部材44に代えて第2部材62を備える。
第2部材62は、略コの字状に成形したステンレスやスチール等の金属薄板によって形成されたブラケットであり、第2部材44bに代えて縦枠14cの内部に配設される。第2部材62は、ねじ48が螺合される雌ねじ孔が形成された外板62aと、ねじ50が螺合される雌ねじ孔が形成された内板62bとを有する。第2部材62は、外板62aがねじ48によって第1部材44aと連結固定され、内板62bがねじ50によって第3部材44cと連結固定される。
このような支持構造60によっても、図4に示すように障子16の縦框24cと躯体12との間が、ねじ52、第3部材44c、ねじ50、第2部材62、ねじ48、第1部材44a及びねじ46によって順に連結される。この際、支持構造60を構築する各部材や各ねじは、全て不燃性又は難燃性の材料によって構成されている。
以上のように、本実施形態に係る建具10によれば、障子16は、四周端部に配設される骨材28によって互いに間隔を隔てて対面配置された一対のガラス板30,31と、骨材28に連結され、一対のガラス板30,31の四周端面を覆うように設けられる上框24a、下框24b及び縦框24cとを有し、縦框24cには、一方のガラス板30を挟んで骨材28と対向する保持片38が設けられており、骨材28及び縦框24cは不燃性又は難燃性の材料によって形成されている。
このように、建具10では、一対のガラス板30,31の間に設けられた骨材28と面材26の四周端面を覆う各框24a〜24cとが一体的に連結固定されている。このため、ガラス板30,31の運搬時等の取扱作業が容易になり、また設置現場での押縁の装着作業等が不要であることから設置作業の作業性も向上する。しかも、縦框24cにガラス板30を挟んで骨材28と対向する保持片38を設けると共に、骨材28及び縦框24cを不燃性又は難燃性の材料によって形成している。このため、枠体14が溶融等した場合であっても保持片38と骨材28との間にガラス板30を安定して保持しておくことができ、ガラス板30の落下を防止できる。
なお、本実施形態の場合、網入りの厚板ガラスからなるガラス板30と異なり、薄板ガラスからなる他方のガラス板31は、室内火災の際に割れて崩れ落ちるため、ガラス板30のような保持構造は設けていない。但し、縦框24cの室内側にも保持片38と同様な保持片を設け、該保持片と骨材28の保持部28aとの間でガラス板31を保持可能な構造としても勿論よい。
建具10では、さらに、縦框24cと建物の躯体12との間を連結可能な支持構造44(60)を備え、該支持構造44(60)を不燃性又は難燃性の材料によって形成している。このため、建具10が火災等を受けて枠体14が溶融し或いは焼失した場合であっても、支持構造44(60)によって躯体12と障子16との間の連結状態を保持しておく防火構造が構築でき、障子16の転倒や落下を防止できる。この際、上框24aと上枠14aとの間が、ステンレスやスチール等で形成された弾性係止部材54によって支持されるため、枠体14が溶融等した場合に障子16をより安定して保持することができる。
建具10では、骨材28の連結部28bは、一対のガラス板30,31の各端面と面一に配置されている。このように、面材26の端面に連結部28bを露出させておくことで、シール部材等を介在させることなく、連結部28bと各框24a〜24cをねじ42によって近接位置で直接的に連結固定することができる。これにより、枠体14が火災等で溶融等した場合にも、各框24a〜24cと骨材28(面材26)との間にぐらつき等を生じることを防止でき、面材26をより安定して保持しておくことができる。
建具10において、各框24a〜24cとガラス板31との間、及び各框24a〜24cと枠体14との間には、加熱されると膨張する熱膨張性部材41が設けられている。このため、建具10が火災等の熱を受けた場合には、熱膨張性部材41が膨張し、遮炎効果によって各框24a〜24cの損傷を抑えることができる。このため、不燃性又は難燃性を有するものの、ステンレスやスチールよりも耐熱性の低いアルミニウムの薄板で建具10の外部に露出する各框24a〜24cを構成した場合であっても、各框24a〜24cが過度に高温となり、不具合を生じることを防止できる。なお、本実施形態では、上記のように熱膨張性部材41を2箇所に設けた構成を例示したが、熱膨張性部材41はいずれか1箇所又は3箇所以上に設けてもよい。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、建具10として、障子16を枠体14の内側に固定した嵌め殺し窓を例示したが、縦框24cの保持片38と骨材28との間でのガラス板30の保持構造は、障子が可動する開閉窓等の建具対しても適用可能である。
上記実施形態では、建具10の防火構造を構築する支持構造44(60)を左右の縦框24cに対して設けた構成を例示したが、この支持構造44(60)は、上框24aや下框24bに対して設けてもよい。
10 建具、12 躯体、12a 開口部、14 枠体、14a 上枠、14b 下枠、14c 縦枠、16 障子、24a 上框、24b 下框、24c 縦框、26 面材、28 骨材、28a 保持部、28b 連結部、30,31 ガラス板、38 保持片、41 熱膨張性部材、42,46,48,50,52 ねじ、44,60 支持構造、44a 第1部材、44b,56,62 第2部材、44c 第3部材

Claims (6)

  1. 建物の躯体の開口部に固定される樹脂製の枠体と、該枠体の内側に取り付けられる障子とを備える建具であって、
    前記障子は、四周端部に配設される骨材によって互いに間隔を隔てて対面配置された一対のガラス板と、前記骨材に連結され、前記一対のガラス板の四周端面を覆うように設けられる框材とを有し、該框材には、少なくとも一方のガラス板を挟んで前記骨材と対向する保持片が設けられており、
    前記骨材及び前記框材は不燃性又は難燃性の材料によって形成されていることを特徴とする建具。
  2. 請求項1記載の建具において、
    前記框材と前記躯体との間を連結可能な支持構造を備え、該支持構造は不燃性又は難燃性の材料によって形成されていることを特徴とする建具。
  3. 請求項1又は2記載の建具において、
    前記骨材は、前記一対のガラス板の内面に沿って設けられる一対の保持部と、
    該一対の保持部の間を連結し、前記框材とねじ止めされる連結部とを有し、
    少なくとも一方の前記保持部が前記一方のガラス板を挟んで前記保持片と対向配置されていることを特徴とする建具。
  4. 請求項3記載の建具において、
    前記連結部は、前記一対のガラス板の各端面と面一に配置されていることを特徴とする建具。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の建具において、
    前記支持構造は、前記枠体と前記躯体との間に介在し、前記躯体にねじ止めされる第1部材と、
    前記枠体の内部に配設され、前記第1部材にねじ止めされる第2部材と、
    前記框材と前記枠体との間に介在し、前記第2部材及び前記框材とそれぞれねじ止めされる第3部材とを備えることを特徴とする建具。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の建具において、
    少なくとも前記框材と前記ガラス板又は前記枠体との間には、加熱されると膨張する熱膨張性部材が設けられていることを特徴とする建具。
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