JP6599643B2 - 断熱ドア - Google Patents

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Description

本発明は、断熱構造を備えた断熱ドアに関する。
建造物の内外或いは内部を仕切る壁に設けられるドアには、室内での空調効率の確保やドア表面での結露の発生防止のために断熱構造を備えた断熱ドアが用いられることがある。
例えば特許文献1には、互いに対向する一対の表面材と、この表面材間に設けられる断面コ字状の骨材との間に断熱材を配設し、見込み方向に金属材料が接触配置されることを回避することで断熱構造を形成した断熱ドアが開示されている。
実開昭56−121878号公報
上記特許文献1に記載された断熱ドアは、四周全ての骨材と表面材との間に断熱材を介在させる必要があり、作業性を向上させることが難しい。また、この断熱ドアでは四周を囲む骨材の全長に亘って断熱材を介在させているため、例えば戸先側の骨材に錠装置を設ける際には、この錠装置を避けた形状の断熱材を用意する必要がある。このため、ドア品種毎或いは錠装置の種類毎に形状の異なる断熱材を準備しておく必要があり、部品点数及び製造コストが増加する。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、作業性及び部品の汎用性を高め、製造コストを低減することができる断熱ドアを提供することを目的とする。
本発明に係る断熱ドアは、骨材を枠状に形成することで骨組体を構成し、該骨組体を互いに対向する一対の表面材の間に配設すると共に、前記表面材と前記骨材との間に断熱構造を備えた断熱ドアであって、前記一対の表面材は、その縁部を互いに近接する方向に屈曲させることで前記骨材の見込み面に対向するように形成された折曲片部を有し、少なくとも前記骨組体の戸先側となる骨材の見込み面には、該見込み面と前記折曲片部との間に断熱部品が配置され、前記断熱部品は、前記骨材に設けられた係合孔に係合される脚部を有して前記骨材に対して取り付けられるものであり、前記係合孔は、前記骨材を板厚方向に貫通するように形成された貫通孔であり、前記脚部は、該脚部が前記係合孔に挿通された状態で前記係合孔に対して係止される係止部を有することを特徴とする。
このような構成によれば、少なくとも骨組体の戸先側部分では、骨材の見込み面と一対の表面材の折曲片部との間の断熱構造を断熱部品によって構成することができる。この際、断熱部品は脚部を骨材の係合孔に係合させるだけで装着することができるため、作業性が向上し、製造コストも低減できる。しかも、骨組体の戸先側部分に錠装置を設ける場合であっても、断熱部品は各種類の錠装置を避けた位置に配設可能であるため、ドア品種毎或いは錠装置の種類毎に形状の異なる断熱材を準備しておく必要がなく、各種のドアに汎用することができ、部品点数を抑え、製造コストを低減することができる。
本発明に係る断熱ドアにおいて、前記骨材の見付け面と前記表面材の内面との間に断熱材を介在させた構成としてもよい。そうすると、骨材の見付け面と表面材の内面との間にも断熱構造を構築することができる。
本発明に係る断熱ドアは、骨材を枠状に形成することで骨組体を構成し、該骨組体を互いに対向する一対の表面材の間に配設すると共に、前記表面材と前記骨材との間に断熱構造を備えた断熱ドアであって、前記一対の表面材は、その縁部を互いに近接する方向に屈曲させることで前記骨材の見込み面に対向するように形成された折曲片部を有し、少なくとも前記骨組体の戸先側となる骨材の見込み面には、該見込み面と前記折曲片部との間に断熱部品が配置され、前記断熱部品は、前記骨材に設けられた係合孔に係合される脚部を有して前記骨材に対して取り付けられるものであり、少なくとも前記戸先側となる骨材の見込み面に対向するように配設され、前記折曲片部の外面を覆うカバー部材を備え、前記カバー部材と前記折曲片部との間に樹脂材料で形成された断熱材を介在させたことを特徴とする。そうすると、カバー部材と表面材の内面との間にも断熱構造を構築することができる。
本発明に係る断熱ドアにおいて、前記断熱部品を前記骨組体の吊元側となる骨材の見込み面に設けた構成としてもよい。そうすると、骨組体の吊元側部分についても、骨材の見込み面と一対の表面材の折曲片部との間の断熱構造を断熱部品によって構成することができ、作業性の向上及び製造コストの低減が可能となる。しかも、骨組体の吊元側部分にはヒンジが設けられるため、断熱部品を各種類のヒンジを避けた位置に配設可能であり、汎用性が向上する。
本発明に係る断熱ドアは、骨材を枠状に形成することで骨組体を構成し、該骨組体を互いに対向する一対の表面材の間に配設すると共に、前記表面材と前記骨材との間に断熱構造を備えた断熱ドアであって、前記一対の表面材は、その縁部を互いに近接する方向に屈曲させることで前記骨材の見込み面に対向するように形成された折曲片部を有し、少なくとも前記骨組体の戸先側となる骨材の見込み面には、該見込み面と前記折曲片部との間に断熱部品が配置され、前記断熱部品は、前記骨材に設けられた係合孔に係合される脚部を有して前記骨材に対して取り付けられるものであり、前記断熱部品の脚部は、前記係合孔に対する係止部を複数段有する構成であってもよい。そうすると、板厚の異なる骨材に対しても共通の断熱部品を用いることができ、その汎用性が向上する。
本発明に係る断熱ドアは、骨材を枠状に形成することで骨組体を構成し、該骨組体を互いに対向する一対の表面材の間に配設すると共に、前記表面材と前記骨材との間に断熱構造を備えた断熱ドアであって、前記一対の表面材は、その縁部を互いに近接する方向に屈曲させることで前記骨材の見込み面に対向するように形成された折曲片部を有し、少なくとも前記骨組体の戸先側となる骨材の見込み面には、該見込み面と前記折曲片部との間に断熱部品が配置され、前記断熱部品は、前記骨材に設けられた係合孔に係合される脚部を有して前記骨材に対して取り付けられるものであり、前記断熱部品は、前記骨材の見込み面の見込み方向に隙間を有して一対設けられると共に、該一対の断熱部品の組が前記骨材の長手方向に沿って複数組配置され、加熱された場合に膨張する熱膨張性部材を各組の一対の断熱部品間に亘って配設した構成であってもよい。そうすると、帯状の熱膨張性部材を一対の断熱部品間で位置決めしつつ骨材の長手方向に沿って配設することができ、作業性が向上する。
本発明によれば、脚部を骨材の係合孔に係合させるだけで断熱部品を骨材に装着して断熱構造を構築することができるため、作業性が向上し、製造コストも低減できる。しかも、骨組体の戸先側部分に錠装置を設ける場合であっても、断熱部品は各種類の錠装置を避けた位置に配設可能であるため、汎用性が向上し、製造コストを低減することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る断熱ドアの縦断面図である。 図2は、図1に示す断熱ドアの横断面図である。 図3は、図1に示す断熱ドアの要部を拡大した分解斜視図である。 図4は、断熱部品の構成図であり、図4(A)は、正面図であり、図4(B)は、底面図であり、図4(C)は、側面図である。 図5は、断熱部品の骨材への取付構造の断面説明図であり、図5(A)は、板厚の薄い骨材に断熱部品を取り付けた状態を示す図であり、図5(B)は、板厚の厚い骨材に断熱部品を取り付けた状態を示す図である。 図6は、変形例に係る断熱部品の構成図であり、図6(A)は、正面図であり、図6(B)は、側面図である。 図7は、変形例に係る断熱ドアの横断面図である。
以下、本発明に係る断熱ドアについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る断熱ドア10の縦断面図であり、図2は、図1に示す断熱ドア10の横断面図である。本実施形態に係る断熱ドア10は、例えば建造物の内外や内部を仕切る仕切り壁に設けられる建具であり、仕切り壁に取り付けされた図示しない開口枠に対して開閉可能に支持される。
図1及び図2に示すように、断熱ドア10は、骨組体12の表裏両面にそれぞれ表面材14を配設して構成されている。
骨組体12は、骨材12aと、骨材12bと、左右一対の骨材(縦骨材)12c,12dとを四周枠組みすることで矩形枠状に構成されている。骨材12a〜12dは、アルミニウムやスチール等の金属材料の成形材であり、断面コ字状を成している。図1及び図2に示す構成例では、骨組体12の内側中央となる位置に採光用のガラス板16が配設されている。
骨組体12は、吊元側となる骨材12cが開口枠の縦枠に対してヒンジ17によって回転可能に連結され、これにより断熱ドア10が開口枠に対して開閉可能に支持される。吊元側の骨材12cの内側見込み面には、ヒンジ17の取付用の裏板となる取付金具18が設けられている(図2参照)。また、戸先側となる骨材12dの見込み面にはエッジ材となるカバー部材20が取付ねじ22を用いて固定されている。カバー部材20は、アルミニウムやスチール等の金属材料の押出成形材であり、その一縁部には面内方向外方へと突出した煙返し片20aが設けられている。戸先側の骨材12dには、錠装置(キーケース)23が設けられている。
図3は、図1に示す断熱ドア10の要部を拡大した分解斜視図である。
各表面材14は、薄い鋼板で構成されており、その縁部に直角方向に屈曲した折曲片部14aを有する。図1〜図3に示すように、各表面材14の折曲片部14aは、互いに近接する方向に屈曲形成されることで各骨材12a〜12dの見込み面に対向するように配設される。各折曲片部14aは、各骨材12a〜12dの見込み面に装着された断熱部品24により、骨材12a〜12dの見込み面との間に隙間を持って配設される。
図4は、断熱部品24の構成図であり、図4(A)は、正面図であり、図4(B)は、底面図であり、図4(C)は、側面図である。
図3に示すように、断熱部品24は、各骨材12a〜12dの長手方向寸法よりも短尺に構成された部品である。断熱部品24は、各骨材12a〜12dの長手方向に沿って複数、例えば2〜4個程度設けられると共に、各骨材12a〜12dの見込み面の見込み方向に隙間を有して一対設けられる。つまり断熱部品24は、一対の表面材14,14の各折曲片部14a,14aをそれぞれ支持するように見込み方向で一対設けられると共に、この見込み方向で一対の断熱部品24,24の組が各骨材12a〜12dの長手方向に沿って複数組配置される。
断熱部品24は、例えばABS樹脂やAES樹脂等の樹脂材料によって成形されている。図4(A)〜図4(C)に示すように、断熱部品24は、骨材12a〜12dの見込み面上に配設して表面材14の折曲片部14aの支持台となる支持板部24aと、支持板部24aの下面から突出した一対の脚部24b,24bとを有する。
支持板部24aは、各骨材12a〜12dの見込み面と各表面材14の折曲片部14aとの間に介在することで、骨材12a〜12dの見込み面と折曲片部14aとの間の隙間を規定するものである(図1及び図2参照)。支持板部24aの中心には長孔24cが貫通形成されている。各脚部24bは、互いに対称構造とされており、その下端部から外側に向かって突出して上方へと折り返されることで、ある程度の弾性が付与された係合片24dを有する。係合片24dの外面には、上下2段の係止部25a,25bが設けられている。
従って、図3に示すように断熱ドア10を組み立てる際は、先ず枠組みされた骨材12a〜12dの見込み面の各係合孔26に対して断熱部品24の脚部24bを係合させることで、断熱部品24を骨材12a〜12dの所定箇所に位置決め固定する。
この際、断熱部品24は2段の係止部25a,25bを有するため、図5(A)及び図5(B)に示すように、いずれか一方の係止部25a,25bを骨材12a〜12dの係合孔26に係止させることで脚部24bが係合孔26に係合固定される。これにより、例えば骨材12a〜12dの板厚が薄い場合は、図5(A)に示すように上段の係止部25aを用い、骨材12a〜12dの板厚が厚い場合は、図5(B)に示すように下段の係止部25bを用いるといった使用方法が可能であり、断熱部品24は高い汎用性を有する。係止部は3段以上設けてもよい。脚部24bは、係止部25a,25bによって係合孔26に引っ掛ける構造ではなく、係合孔26に圧入固定する構造であってもよい。
続いて骨材12a〜12dの見込み面に固定した断熱部品24の上から表面材14の折曲片部14aを被せるように配置する。そして、折曲片部14aに形成された取付孔28から骨材12a〜12dに形成された取付長孔30へと、断熱部品24の長孔24cを通してリベット32を固定させる。このリベット32の固定に先立ち、骨材12a〜12dの表裏の見付け面の外面には、樹脂材料等を帯状に成形した断熱材34を骨材12a〜12dの略全長に亘って接着や両面テープを用いて固定しておく。なお、断熱材34は骨材12a〜12dに部分的に配置して接着や両面テープを用いて固定してもよい。リベット32は、樹脂や金属で成形された段付きピン形状の固定具である。リベット32を断熱部品24と重なる位置に固定することで、表面材14の折曲片部14aを断熱部品24に対してより安定して保持することができる。
以上より、各骨材12a〜12dの見込み面と各表面材14の折曲片部14aとの間に断熱部品24の支持板部24aが挟持されると共に、この支持板部24aの板厚分の隙間が形成され、各骨材12a〜12dの見付け面と各表面材14の内面との間に断熱材34が挟持された状態で、骨組体12への表面材14の取り付けが完了する(図1及び図2参照)。その結果、表面材14と骨材12a〜12bとの間が、断熱部品24と断熱材34によって断熱される。さらに断熱ドア10では、図2に示すように、戸先側のカバー部材20と表面材14の折曲片部14aとの間にも、骨材12dの長手方向全長に亘ってPVC等の樹脂材料を帯状に成形した断熱材35を設けているため、カバー部材20と表面材14との間も断熱される。
なお、断熱部品24は、少なくとも骨組体12の戸先側の骨材12dに対して用いられればよい。すなわち、断熱ドア10の戸先側には錠装置23が設けられているが、この部分の断熱構造を小型部品である断熱部品24によって構成すると、断熱部品24が錠装置23と干渉することがなく、各種類の錠装置23を用いた断熱ドア10に対して断熱部品24を用いることができ、高い汎用性が得られる。換言すれば、戸先側以外の部分の断熱部品24は、錠装置23との干渉を考慮する必要がないため、断熱材34と同様な断熱材を骨材12a〜12cの長手方向に亘って設けてもよい。但し、吊元側の骨材12cに対して断熱部品24を用いると、ヒンジ17の取付位置の制約を少なくすることができるため好ましい。同様に、下骨材となる骨材12bに対して断熱部品24を用いると、骨材12bの見込み面に形成される水抜き穴の設置位置の制約を少なくすることができるため好ましい。勿論、断熱ドア10の組立時の作業性等を考慮した場合には、骨組体12の四周に断熱部品24を設けることが好ましい。
また、上記した構成例では、断熱部品24と断熱材34とを別体で構成するものとしたが、図6(A)及び図6(B)に示すように、両者を一体に構成した断熱部品36を用いてもよい。断熱部品36は、断熱部品24と同様に、例えばABS樹脂やAES樹脂等の樹脂材料によって成形されており、断熱部品24と同様に支持板部24a、一対の脚部24b,24b、長孔24c、係合片24d及び係止部25a,25bと、断熱材34の代わりとなる断熱片36aとを有する。断熱片36aは、断熱材34と同様に骨材12a〜12dの長手方向に亘って延在する長尺な構成であってもよい。
本実施形態に係る断熱ドア10は、上記のような断熱構造に加えて防火構造も備えている。
図1及び図2に示すように、上、下及び吊元側となる骨材12a,12b,12cの見込み面で見込み方向に並んだ一対の断熱部品24,24間に帯状の熱膨張性部材38が設けられている。熱膨張性部材38は、骨材12a〜12cの長手方向全長に亘って配設され、加熱された場合に膨張する黒鉛等によって形成されたものである。熱膨張性部材38は、見込み方向に並んだ一対の断熱部品24,24間で見込み方向の位置決めがなされ、火災時等に互いに対向する折曲片部14a,14a間の隙間から外方に向かって膨張し、当該断熱ドア10を支持する開口枠との間の隙間を塞ぐものである。
図2に示すように、戸先側となる骨材12dの部分では、各折曲片部14aの外面に対向するカバー部材20の内面に熱膨張性部材39をそれぞれ設けている。この熱膨張性部材39も加熱された場合に膨張する黒鉛等によって形成されたものであり、火災時等に膨張してカバー部材20と骨材12dや折曲片部14a,14bとの間の隙間を塞ぐと共に、カバー部材20が変形等した際には骨材12dと開口枠との間の隙間を塞ぐものである。熱膨張性部材38,39は、骨組体12(骨材12a〜12d)の見込み面の全周に亘って連続するように設けられる。
また、断熱ドア10では、骨組体12の両側にそれぞれ配置される各表面材14の各折曲片部14aをリベット32を用いて骨材12a〜12dの見込み面に固定しているため、火災等の熱を受けた際にも表面材14と骨組体12との間の連結構造が維持される。これにより、火災時等に表面材14が熱反りを生じて各折曲片部14a,14a間の間隔が拡大して口開き状態になることを防止できる。
本実施形態に係る断熱ドア10は、図7に示すように採光用のガラス板16を持たない構造の断熱ドア10Aとして構成してもよい。
断熱ドア10Aは、図1及び図2に示した断熱ドア10と比べて、骨組体12の内側に採光用のガラス板16を持たないだけでなく吊元側の構造も異なる。図7に示すように、断熱ドア10Aでは、吊元側となる骨材12cの見込み面にエッジ材となるカバー部材40が取付ねじ42を用いて固定されている。カバー部材40は、戸先側のカバー部材20と同様にアルミニウムやスチール等の金属材料の成形材である。カバー部材40は、例えば各表面材14の表面に形成されたデザインのための凹凸形状等が吊元側見込み面及びその角部に露出することを防止し、断熱ドア10Aの外観品質を高めるためのものである。断熱ドア10Aでは、吊元側のカバー部材40と表面材14の折曲片部14aとの間に断熱材35が設けられており、カバー部材40と表面材14との間が断熱されている。
断熱ドア10Aの吊元側の骨材12cの部分においても、各折曲片部14aの外面に対向するカバー部材40の内面に熱膨張性部材39がそれぞれ設けられている。この熱膨張性部材39は、火災時等に膨張してカバー部材40と骨材12cや折曲片部14a,14bとの間の隙間を塞ぐと共に、カバー部材40が変形等した際には骨材12cと開口枠との間の隙間を塞ぐものである。さらに断熱ドア10Aでは、カバー部材40の外面にも熱膨張性部材44が設けられている。この熱膨張性部材44も加熱された場合に膨張する黒鉛等によって形成されたものである。
以上のように、本実施形態に係る断熱ドア10,10Aは、骨材12a〜12dを枠状に形成することで骨組体12を構成し、この骨組体12を互いに対向する一対の表面材14,14の間に配設すると共に、表面材14と骨材12a〜12dとの間に断熱構造を備えた構成である。具体的には、一対の表面材14,14は、その縁部を互いに近接する方向に屈曲させることで骨材12a〜12dの見込み面に対向するように形成された折曲片部14aを有し、少なくとも骨組体12の戸先側となる骨材12dの見込み面には、該見込み面と折曲片部14aとの間に断熱部品24(36)が該骨材12cの長手方向に沿って複数配置され、断熱部品24(36)は、骨材12dに設けられた係合孔26に係合されることで脚部24bを有して骨材12dに対して取り付けられる。
従って、少なくとも骨組体12の戸先側部分では、骨材12dの見込み面と一対の表面材14,14の折曲片部14aとの間の断熱構造を断熱部品24(36)によって構成することができる。この際、断熱部品24(36)は脚部24bを骨材12dの係合孔26に係合させるだけで装着することができるため、作業性が向上し、製造コストも低減できる。しかも、骨組体12の戸先側部分に錠装置23を設ける場合であっても、断熱部品24(36)は各種類の錠装置23を避けた位置に局所的に配設可能であるため、ドア品種毎或いは錠装置23の種類毎に形状の異なる断熱材を準備しておく必要がなく、各種のドアに汎用することができ、断熱ドア10,10Aの部品点数を抑え、製造コストを低減することができる。この場合、当該断熱ドア10,10Aでは、断熱部品24(36)を骨組体12の四周の骨材12a〜12dの見込み面に設けているため、一層高い作業性と、コスト低減効果が得られる。
断熱ドア10,10Aでは、骨材12a〜12dの見付け面と表面材14の内面との間に断熱材34を介在させているため、骨材12a〜12dの見付け面と表面材14の内面との間にも断熱構造が構築されている。しかも断熱ドア10(10A)では、骨材12d(12c)の見込み面に対向するように配設され、折曲片部14aの外面を覆うカバー部材20(40)と折曲片部14aとの間にも断熱材35を介在させているため、カバー部材20(40)と表面材14の内面との間にも断熱構造が構築されている。
断熱ドア10において、断熱部品24(36)は、骨材12a〜12cの見込み面の見込み方向に隙間を有して一対設けられると共に、該一対の断熱部品24,24(36,36)の組が骨材12a〜12cの長手方向に沿って複数組配置され、熱膨張性部材38を各組の一対の断熱部品24,24(36,36)間に亘って配設している。これにより、帯状の熱膨張性部材38を一対の断熱部品24,24(36,36)間で位置決めしつつ骨材12a〜12cの長手方向に沿って配設することができ、作業性が向上する。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
例えば上記実施形態では、断熱部品24(36)を骨材12a〜12dの見込み面の見込み方向に沿って一対設け、それぞれの断熱部品24(36)で一対の表面材14,14の各折曲片部14aをそれぞれ支持する構成としたが、断熱部品24(36)は見込み方向に並んだ一対を一体構造とし、1つの部品で各折曲片部14aを支持する構成であってもよい。
10 断熱ドア、12 骨組体、12a〜12d 骨材、14 表面材、14a 折曲片部、16 ガラス板、17 ヒンジ、18 取付金具、20,40 カバー部材、23 錠装置、24,36 断熱部品、24a 支持板部、24b 脚部、24c 長孔、24d 係合片、25a,25b 係止部、26 係合孔、28 取付孔、30 取付長孔、32 リベット、34,35 断熱材、36a 断熱片、38,39,44 熱膨張性部材

Claims (6)

  1. 骨材を枠状に形成することで骨組体を構成し、該骨組体を互いに対向する一対の表面材の間に配設すると共に、前記表面材と前記骨材との間に断熱構造を備えた断熱ドアであって、
    前記一対の表面材は、その縁部を互いに近接する方向に屈曲させることで前記骨材の見込み面に対向するように形成された折曲片部を有し、
    少なくとも前記骨組体の戸先側となる骨材の見込み面には、該見込み面と前記折曲片部との間に断熱部品が配置され、
    前記断熱部品は、前記骨材に設けられた係合孔に係合される脚部を有して前記骨材に対して取り付けられるものであり、
    前記係合孔は、前記骨材を板厚方向に貫通するように形成された貫通孔であり、
    前記脚部は、該脚部が前記係合孔に挿通された状態で前記係合孔に対して係止される係止部を有することを特徴とする断熱ドア。
  2. 骨材を枠状に形成することで骨組体を構成し、該骨組体を互いに対向する一対の表面材の間に配設すると共に、前記表面材と前記骨材との間に断熱構造を備えた断熱ドアであって、
    前記一対の表面材は、その縁部を互いに近接する方向に屈曲させることで前記骨材の見込み面に対向するように形成された折曲片部を有し、
    少なくとも前記骨組体の戸先側となる骨材の見込み面には、該見込み面と前記折曲片部との間に断熱部品が配置され、
    前記断熱部品は、前記骨材に設けられた係合孔に係合される脚部を有して前記骨材に対して取り付けられるものであり、
    少なくとも前記戸先側となる骨材の見込み面に対向するように配設され、前記折曲片部の外面を覆うカバー部材を備え、
    前記カバー部材と前記折曲片部との間に樹脂材料で形成された断熱材を介在させたことを特徴とする断熱ドア。
  3. 請求項1又は2記載の断熱ドアにおいて、
    前記骨材の見付け面と前記表面材の内面との間に断熱材を介在させたことを特徴とする断熱ドア。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の断熱ドアにおいて、
    前記断熱部品を前記骨組体の吊元側となる骨材の見込み面に設けたことを特徴とする断熱ドア。
  5. 骨材を枠状に形成することで骨組体を構成し、該骨組体を互いに対向する一対の表面材の間に配設すると共に、前記表面材と前記骨材との間に断熱構造を備えた断熱ドアであって、
    前記一対の表面材は、その縁部を互いに近接する方向に屈曲させることで前記骨材の見込み面に対向するように形成された折曲片部を有し、
    少なくとも前記骨組体の戸先側となる骨材の見込み面には、該見込み面と前記折曲片部との間に断熱部品が配置され、
    前記断熱部品は、前記骨材に設けられた係合孔に係合される脚部を有して前記骨材に対して取り付けられるものであり、
    前記断熱部品の脚部は、前記係合孔に対する係止部を複数段有することを特徴とする断熱ドア。
  6. 骨材を枠状に形成することで骨組体を構成し、該骨組体を互いに対向する一対の表面材の間に配設すると共に、前記表面材と前記骨材との間に断熱構造を備えた断熱ドアであって、
    前記一対の表面材は、その縁部を互いに近接する方向に屈曲させることで前記骨材の見込み面に対向するように形成された折曲片部を有し、
    少なくとも前記骨組体の戸先側となる骨材の見込み面には、該見込み面と前記折曲片部との間に断熱部品が配置され、
    前記断熱部品は、前記骨材に設けられた係合孔に係合される脚部を有して前記骨材に対して取り付けられるものであり、
    前記断熱部品は、前記骨材の見込み面の見込み方向に隙間を有して一対設けられると共に、該一対の断熱部品の組が前記骨材の長手方向に沿って複数組配置され、
    加熱された場合に膨張する熱膨張性部材を各組の一対の断熱部品間に亘って配設したことを特徴とする断熱ドア。
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