JP5897070B2 - 壁パネル及び壁パネルの継合構造 - Google Patents

壁パネル及び壁パネルの継合構造 Download PDF

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Description

本発明は、建築物の外壁材や内壁材などに用いられる耐火構造の壁パネル、及び、壁パネルの側端どうしの継合構造を改良したものである。
この種の壁パネルの継合構造、即ち、各壁パネルが、金属製の一方の表面板と金属製の他方の表面板との間に耐熱性または難燃性ないしは不燃性を有する芯材を介在させて構成されており、各壁パネルのうちの隣り合う壁パネルどうしを継合いさせる継ぎ合い構造としては、特許文献1にて開示されたものが知られている。
特許文献1が示す壁パネルは、表面板(4)と裏面板(5)との間に、耐熱性または難燃性ないしは不燃性を有する芯材(6)を介在させたサンドイッチ状の断面構造を有している。表面板(4)及び裏面板(5)は金属板で、そして、芯材(6)は発泡樹脂材でそれぞれ形成されている。
壁パネル(1)の幅方向一側端には、パネル厚方向に所定間隔をおいて相対向する内外の第1凸条(7)、第2凸条(8)をパネル長手方向に沿って設けて、これら両者(7),(8)の間に凹溝(10)が形成されている。加えて、第2凸条(8)の外表面側には凹欠部(9)が設けられている。
一方、壁パネル(1)の幅方向他側端には、凹欠部(9)に嵌合し得るとともに第2凸条(8)の外側を覆い得る形の第3凸条(13)と、第2凸条(8)の先端部が嵌合し得る形の嵌合溝(14)と、凹溝(10)と対称位置にあって、かつ、凹溝(10)と略同形状の凹溝(15)と、第1凸条(7)と対称位置にあって、かつ、凸条(7)と略同形状の第4凸条(16)とが、外側から内側へ順に形成されている。
このような構造の壁パネル(1)では、特許文献1の図1にて示されるように、断面が矩形形状の耐火性ボード(20)を、一方の壁パネル1の凹溝(10)と他方の壁パネル(1)の凹溝(15)とに跨って嵌合することにより、隣り合う壁パネル(1),(1)どうしを互いに位置定め状態で継合せる継合構造を採っている。
つまり、隣り合う壁パネル(1),(1)の凹溝(10),(15)どうしに跨って嵌る耐火性ボード(20)を設ける工夫により、耐火構造を維持しながら、かつ、位置ずれすることなく隣り合う壁パネル(1),(1)どうしを継合せることができる優れものである。
特開平09−235854号公報
特許文献1の構造による壁パネルの継合構造では、前述の継合せ作業、即ち、パネル継合用部材である耐火性ボード(20)を現場にて嵌合させて組み付けるものであるため、壁パネル(1)とは別に耐火性ボード(20)も部品として現場に搬入させる必要がある。
また、現場作業であるため、耐火性ボード(20)を入れ忘れるおそれがあった。この場合、隣り合う壁パネルのうちの一方の壁パネル(1)の嵌合溝(14)と、他方の壁パネル(1)の第2凸条(8)とが凹凸嵌合するので、隣り合う壁パネル(1),(1)どうしが不安定ながらも位置定めされるため、耐火性ボード(20)の入れ忘れに気付き難い、という問題も考えられる。
以上のように、従来の壁パネルの継合構造では、パネル継合用部材も部品として現場搬入が必要となる煩わしさがあるとともに、パネル継合用部材の組み付け忘れを皆無にはできないものであり、これら各点において改善の余地が残されているものであった。
本発明の目的は、上述した実情に鑑みてさらに創意工夫することにより、パネル継合用部材の組付け忘れがなく、また部品としての搬入も不要となるようにして、現場での作業性及び品質の向上、並びに作業コストの点でも有利となるように改善された壁パネル及び壁パネルの継合構造を提供する点にある。
請求項1に係る発明は、
同一構造を有する隣り合う壁パネルと継合され得る壁パネル1であり、
属製の一方の表面板2と金属製の他方の表面板3との間に耐熱性または難燃性ないしは不燃性を有する芯材4を介在させてなるパネル本体5と、
前記パネル本体の幅方向の一端に装備されたパネル継合用部材6とを備え、
前記パネル本体5の幅方向の一端は、前記一方の表面板2と前記他方の表面板3とが接触しないように離されているとともに、前記芯材4を凹ませてなる一端凹入部7がこれらの表面板2,3の間に配置され、耐熱性または難燃性ないしは不燃性を有する前記パネル継合用部材6が前記一端凹入部7に挿入された状態で前記芯材4に突設され、
前記パネル本体5の幅方向の他端は、前記一方の表面板2と前記他方の表面板3とが接触しないように離されているとともに、前記芯材4を凹ませてなる他端凹入部12がこれらの表面板2,3の間に配置され、
記他方の表面板3には、前記芯材4に突設されている前記パネル継合用部材6の側面6aの一部に沿う側面延長部3Bと、前記側面延長部3Bから延びた状態で前記パネル継合用部材6の先端面6bに沿うように廻り込む先端延長部3Cとよりなる、前記パネル継合用部材6の前記芯材4に対する抜け止め作用を生じさせるための抜止め部22が形成され、
前記他端凹入部12が、前記隣り合う壁パネルとの継合のため、前記隣り合う壁パネルにおけるパネル継合用部材及び抜止め部を挿入可能に形成されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の壁パネルにおいて、
前記パネル継合用部材6は、前記芯材4の一端凹入部7に挿入されている挿入方向長さbが、前記芯材4の一端凹入部7から突出している突出方向長さa以上(b≧a)となるように設定されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の壁パネルにおいて、
前記パネル継合用部材6を、前記先端延長部3Cの先端部と前記芯材4との間を通して前記一端凹入部7に挿入可能となる状態に、前記先端延長部3Cの前記側面延長部3Bからの延ばし長さが設定されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の壁パネルにおいて、
前記芯材4がロックウールよりなることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の壁パネル1を複数用いる壁パネル1の継合構造であって、
複数の前記壁パネル1のうち、互いに隣り合う一方の壁パネル1及び他方の壁パネル1が、前記一方の壁パネル1におけるパネル継合用部材6及び抜止め部22を前記他方の壁パネル1における芯材4の他端凹入部12に挿入した状態で継合されていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、壁パネルの幅方向の一端に形成される一端凹入部に挿入されて突設するパネル継合用部材を設けるとともに、他方の表面板には、芯材に突設されているパネル継合用部材の側面に沿う側面延長部と、側面延長部から延びてパネル継合用部材の先端面に沿うように廻り込む先端延長部とよりなる抜止め部が形成されているから、部材突出部の他方の表面板側の側面、及び先端面とが他方の表面板でガードされる構成となっている。
従って、抜止め部の存在により、壁パネルの運搬中や現場施工時においてパネル継合用部材が他物と衝突しないように保護される作用が生じるとともに、パネル継合用部材が変形や損傷しないように補強する作用も生じる。加えて、抜止め部は先端延長部を有しているので、パネル継合用部材の芯材に対する抜け止め作用も生じるようになる。
そして、パネル継合用部材は、工場などの壁パネルの生産ラインにおいて、一端凹入部を用いてパネル本体の芯材に予め装着させておくことができるから、パネル本体の搬入作業とは別にパネル継合用部材を現場に搬入させる作業、及び、施工現場にてパネル継合用部材をパネル本体に予備組付けする作業、という従来では必要であった各作業を省略することができ、その分の作業効率の改善、及びコストダウンが可能になる。また、パネル継合用部材の組付け忘れを解消させることも可能になる。
加えて、各壁パネルにおける芯材及びパネル継合用部材は、共に耐熱性または難燃性ないしは不燃性を有しており、壁パネル及びその継合構造は十分な耐火性を備えている。
その結果、さらなる創意工夫により、パネル継合用部材の組付け忘れがなく、また部品としての搬入も不要となるようにして、現場での作業性及び品質の向上、並びに作業コストの点でも有利となるように改善された壁パネルを提供することができる。
請求項2の発明によれば、パネル継合用部材は、芯材に挿入される部分の挿入方向長さが、芯材からの突出方向長さよりも大としてあるから、よりしっかりとパネル継合用部材を芯材で支持することが可能であり、請求項1の発明による前記効果をより一層安定して発揮できる利点がある。
請求項3の発明によれば、先端延長部の延ばし長さを適宜に設定することにより、先端延長部の先端部と前記芯材との間を通してパネル継合用部材を一端凹入部に挿入できるので、抜止め部の存在による効果(パネル継合用部材に対する保護効果、補強効果、抜止め効果)を得ながらも、簡単で生産性良くパネル継合用部材を一端凹入部に装着できる利点がある。
そして、請求項4のように、芯材をロックウール製として、より耐火性能を向上させるようにすれば好都合である。
壁パネルの構造を示す縦断断面図である。 図1の壁パネルの継合構造を示す要部の縦断断面図である。 パネル継合用部材のパネル本体への装着方法を示し、(a)は裏接着塗布の作用図であり、(b)は工程裏接着工程の作用図である。 パネル継合用部材の壁パネルへの装着方法を示し、(a)は装填工程の作用図であり、(b)は装着が完了した状態の図である。 パネル継合用部材が装着される前のパネル本体を示す要部の断面図である。
以下に、本発明による壁パネルの実施の形態を、図面を参照しながら説明する。まず、壁パネルの構造について説明する。
図1に、本発明による壁パネル1を示している。この壁パネル1は、パネル本体5と、このパネル本体5の一端部に装備されるパネル継合用部材6とにより構成されている。パネル本体5は、金属板製の表面材(「一方の表面板」の一例)2と、金属板製の裏面材(「他方の表面板」の一例)3との間に、ロックウールでなる芯材(「耐熱性または難燃性ないし不燃性を有する芯材」の一例)4を介在させることで構成されている。
なお、芯材4の他の例としては、グラスウール,セラミックファイバー,カーボンウール等が挙げられる。
表面材2及び裏面材3は、例えば、塗装溶融55%アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板による金属板を板金加工して作製される。芯材4を形成するロックウールとしては、例えば、密度100〜300(単位:キログラム/立方メートル)のものが用いられる。また、断面形状が矩形を呈するパネル継合用部材6は、耐熱性または難燃性ないし不燃性を有する材料の一例であるケイ酸カルシウム板により形成される耐火性ボードである。なお、「耐火性」は、「耐熱性または難燃性ないし不燃性」の範疇に入るものとする。
図1,図5に示すように、壁パネル1の上端部(「幅方向の一端」の一例)には、パネル厚み方向で若干裏面材3に寄った箇所に、芯材4を断面形状が矩形を呈する状態に凹ませてなる一端凹入部7が形成されている。
裏面材3は、芯材4の上端面4aに沿って回り込む上端部3A、一端凹入部7の裏側の側面7bと面一となる内面3bを有して上端部3Aに続く縦向きの側面延長部3B、及び、側面延長部3Bの先端に続いて横方向(水平方向)に延びる先端延長部3Cを有している。上端部3Aの外面側には、EPDMなどでなるパッキン(防水パッキン)8が設けられている。
そして、図1に示すように、パネル継合用部材6が、先端延長部3Cの内面3cと側面延長部3Bの内面3bとに沿って接する密嵌合状態で、一端凹入部7に挿入されて突設されている。つまり、裏面材3には、芯材4に突設されているパネル継合用部材6の側面6aに沿う側面延長部3Bと、側面延長部3Bから延びてパネル継合用部材6の先端面6bに沿うように廻り込む先端延長部3Cとよりなる抜止め部22が形成されている。
パネル継合用部材6における芯材に挿入されている部分、即ち、一端凹入部7に挿入されて支持されている部分である部材支持部6Bの挿入方向長さbは、パネル継合用部材6における芯材4から突出している部分である部材突出部6Aの突出方向長さa以上となる(b≧a)ように設定されている。
また、パネル継合用部材6の厚みをcとしたとき、突出方向長さaと挿入方向長さbと厚みcとにはb>c>aなる関係に設定されているが、これには限らない。なお、一端凹入部7と側面延長部3Bとにより、パネル継合用部材6を入れ込んで装着するためのスペースである収容部18が形成されている。
図1,図5に示すように、芯材4の上端部には、表面を裏側に後退させて厚みを薄くすることにより、水平面である中間上面4bと縦面である段落ち側面4cとが形成されている。中間上面4bの高さレベルは、例えば、一端凹入部7の底面7cの高さレベルと同じに設定される。
表面材2の上端側には、段落ち側面4cの表側(前側)に位置してパネル厚み方向で内側に若干寄った凹欠部9、凹欠部9よりさらに内側に寄って段落ち側面4cに接して沿う段落ち部10、及び、段落ち部10から上方に延出されて芯材4の上端面4aよりも上方突出する凸条部11が形成されている。
凸条部11は、先端が丸められた下向き開放U字形状に形成されており、その上方突出高さは側面延長部3Bよりも低い。なお、表面材2の上端側の先端は、芯材4の上端面4aに沿う横向きの上端部2Aに形成されている。
図1,図2に示すように、壁パネル1の下端部(「幅方向の他端部」の一例)には、芯材4を凹ませてなる他端凹入部12が形成されている。この他端凹入部12の大きさ及び形状は、側面延長部3B及び先端延長部3Cを有する部材突出部6Aと同じ大きさ及び同じ形状の構造物が、他端凹入部12に嵌合(嵌入)状態で挿入可能に設定されている。他端凹入部12は、パネル厚み方向で若干裏面材3に寄っており、断面形状が矩形を呈するものとして設けられている。
芯材4の下端面4gは、他端凹入部12の表側及び裏側の双方に形成されており、表側の下端面4gの他端凹入部12側には若干下方に突出した部分突出部4dが形成されている。他端凹入部12の表側の側面12aの前後方向(表裏方向)の位置と、一端凹入部7の表側の側面7aの前後方向(表裏方向)の位置とは互いに同じ位置となるように設定されている。
また、芯材4は、その表側の下端が若干切欠かれた形状に形成されており、下端面4gよりも内方(上方)に寄った位置となる表側下端面4eと、表側下端面4eの裏側端と下端面4gの表側端とを繋ぐ垂直面4fとが形成されている。
裏面材3の下端は、芯材4における他端凹入部12の裏側の下端面4gに沿う状態に曲げられて回り込む横向きの下端部3Dに形成されている。
表面材2の下端は、表側下端面4eから大きく下方に突出され、かつ、下端で折り曲げられてなる下方凸条13と、下端側の先端であって表側の下端面4gに沿う下端部2Bとを有している。加えて、これら下方凸条13と下端部2Bとの間に、表側下端面4eに沿う頂上壁(符記省略)を有してなる上向きに凹入した嵌合溝14が形成されている。
嵌合溝14の上端には、EPDMなどでなるパッキン(防水パッキン)15が設けられている。
次に、壁パネル1の継合構造について説明する。
各壁パネル1は、図2に示すように、隣り合う壁パネル1,1どうしのうちの下側の壁パネル(「一方の壁パネル」の一例)1のパネル継合用部材6を、上側の壁パネル(「他方の壁パネル」の一例)の他端凹入部12に挿入して嵌合させることにより、隣り合う壁パネルどうしを位置定め状態で継合せることができるように構成されている。
詳しくは、上側の壁パネル1の他端凹入部12と、下側の壁パネル1の抜止め部22で抜止めされている状態のパネル継合用部材6とを互いに嵌め入れて嵌合させることにより、上側の壁パネル1を下側の壁パネル1の上に載置する載せ付け操作を行う。
この載せ付け操作を行うことにより、上下の各表面材2どうし及び上下の裏面材3どうしが面一となる位置定め状態で、上下に隣り合う壁パネル1,1どうしを継ぎ合せることができる。
前述の継合せ状態においては、図2に示す継合構造が提供されている。下側の壁パネル1の先端延長部3Cが上側の壁パネル1の他端凹入部12の奥壁(上端壁)12bと接する状態で、下側の壁パネル1の部材突出部6Aと上側の壁パネル1の他端凹入部12とが嵌合されている。
下側の壁パネル1の上端部3Aと上側の壁パネル1の下端部3Dとが、上側の壁パネル1の重みにより圧縮されたパッキン8を介してのシール状態で対峙している。下側の壁パネル1の凸条部11が、上側の壁パネル1の嵌合溝14に嵌り込んでおり、これら両者11,14は、上側の壁パネル1の重みにより圧縮されたパッキン15を介してのシール状態で対峙している。下側の壁パネル1の上端面4aにおけるパネル継合用部材6の表側部分は、上側の壁パネル1の部分突出部4dに接触又は圧接されている。
上側の壁パネル1の下方凸条13は、下側の壁パネル1の段落ち部10の表側に位置しており、その下方凸条13の下端は凹欠部9の表側にまで達している。
図2に示すように、上下方向で凹欠部9に達する下方凸条13は、下側の壁パネル1の凹欠部9の上端部より上側の部分を覆って見えなくするカバーの役割を為している。下側の壁パネル1を建物躯体や下地材などの取付対象21に固定すべく、下側の壁パネル1の上端部を表裏に貫く取付ビスなどの止具19の頭部分19aも、上側の壁パネル1の下方凸条13で覆われている。この下方凸条13で覆い隠す構造の採用により、防錆、および外観的仕上がりが良好なものとされている。
壁パネル1を取付対象21に対し固定する止具19は、表裏の面材2,3、芯材4、及びパネル継合用部材6を貫通しているので、その止具19によって、パネル本体5とパネル継合用部材6との結合状態をより強固なものとすることができている。
なお、段落ち部10には、止具19の打ち込み作業が正確に、かつ、容易に行えるように、止具19の打ち込み位置を示す溝20が予め設けられている。
図2に示す継合せ状態では、表側のパッキン15と裏側のパッキン8とが共に圧縮されており、上下の壁パネル1,1どうしの間には、内外2箇所にてシールされる密封機構が形成されている。
また、凹欠部9と下方凸条13との間に所定幅の表目地16が形成されるとともに、下側の壁パネル1の上端部3Aと上側の壁パネル1の下端部3Dとの間には裏目地17が形成されている。
次に、壁パネル1の製造方法について、特に、パネル本体5にパネル継合用部材6を装着する方法について説明する。
まず、図3(a)に示すように、裏面材3の内側面3Eに接着剤を塗布する裏接着剤塗布工程を行う。次に、図3(b)に示すように、相対的に芯材4を裏面材3の内側面3Eに押し付けて接着(貼着)させる裏接着工程を行う。この裏接着工程を行うことにより、裏面材3と芯材4とでなる収容部18が形成される。
それから、表面材2の内側面2Cに接着剤を塗布する表接着剤塗布工程、及び、相対的に芯材4を表面材2の内側面2Cに接着(貼着)させる表接着工程を行った後に、図4(a)に示すように、パネル継合用部材6を収容部18に入れ込む装填工程を行う。
この場合、パネル継合用部材6を、先端延長部3Cの先端部と芯材4との間隔を通過させて一端凹入部7に挿入可能となる状態に、先端延長部3Cの側面延長部3Bからの延ばし長さが設定されている。
詳しくは、図3(b)や図5に示すように、芯材4の一端凹入部7の表側における上端面4aの裏側端である角箇所dと、先端延長部3Cの先端内側の角箇所eとの間が、収容部18の(一端凹入部7の)挿入口23に形成されている。挿入口23の間隔は、パネル継合用部材6の挿入が可能となる間隔が挿入口23に確保されるように、つまり、パネル継合用部材6の厚みと同等程度又は僅かに大きくなるように、先端延長部3Cの側面延長部3Bからの延ばし長さが設定されている。
装填工程においては、パネル継合用部材6を前記挿入口23から捻りながら収容部18に押し入れて挿入する。パネル継合用部材6を収容部18に入れ込む挿入操作の際には、先端延長部3Cや側面延長部3Bを若干撓ませることや、芯材4における一端凹入部7に臨む部分を変形或いは変位させることもあり得る。
前記挿入操作の際に撓んだ裏面材3や、変形又は変位した芯材4は、経時に伴い、それら裏面材3や芯材4が有する復元力や弾性によって元の形状にほぼ戻ることとなり、従って、図1や図4(b)に示すように、パネル継合用部材6を隙間無く収容部18に嵌入させて装着させることが可能である。
なお、この装填工程において、裏面材3や芯材4の収容部18を形成する各部分、或いはパネル継合用部材6に接着剤を塗布しておき、より強固にパネル継合用部材6を裏面材3や芯材4と一体化させる工程(又は手段)を追加しても良い。
図1、図4(b)に示すように、パネル本体5にパネル継合用部材6を設けて壁パネル1とする作業は、壁パネルの施工現場ではなく、工場などの壁パネルの生産ライン(製作場所)において行えるから、施工現場には壁パネル1を搬入すれば良い。
従って、パネル本体5とは別にパネル継合用部材6を現場に搬入させる作業、及び、施工現場にてパネル継合用部材6をパネル本体5に予備組付けする作業、という従来では必要であった各作業を省略することができ、その分の作業効率の改善、及びコストダウンが可能である。
また、パネル継合用部材6は生産ラインにて組み付けられているから、施工現場での組付け忘れという不都合が起こり得ず、従って、従来では起こり得ていたパネル継合用部材6の組付け忘れの解消が可能であり、壁パネル1及び壁パネルの継合構造としての品質向上に寄与できるものとなっている。
そして、パネル継合用部材6は、裏面材3や芯材4との隙間が無い状態でぴったりと収容部18に嵌入されており、しかも、先端延長部3Cや側面延長部3Bの存在により、運搬中や現場施工時における他物との衝突などに対するパネル継合用部材6の保護作用が期待できる。そして、抜止め部22の存在により、パネル継合用部材6の一端凹入部7からの抜け止めも行える良さがあるとともに、部材突出部6Aの補強効果もある。
加えて、ロックウールでなる芯材4には衝撃吸収作用があるから、運搬中などにおいてパネル継合用部材6が他物と接触した場合には、その支持部である芯材4の衝撃吸収作用により、パネル継合用部材6の損傷や破損が防止される利点もある。
また、本実施形態による壁パネル1では、次の1.〜5.にて述べる特徴を有している。
1.裏面材3による1枚の金属板により、耐火性を有する芯材4及び耐火性を有するパネル継合用部材6を固定することができる形状である。
2.裏面材3どうしの継合せ部である裏目地17にパッキン8が設けられているので、水密性や気密性が向上しており、クリーンルームの壁材として用いることが可能である。
3.芯材4を、従来の発泡性の断熱材からロックウールに変更したので、耐火性がより向上するものとなっている。
4.壁パネル1の構造上、表面材2と裏面材3との接触や連結が無いので、ヒートブリッジが形成されない、という利点がある。また、ロックウールによる芯材4に加えて、耐火性ボードでパネル継合用部材6を構成してある。このように耐火性ボード(パネル継合用部材6)を芯材4の前後(表裏)の中間に設けてあるので、表面材2が加熱された際には裏面材3が、裏面材3が加熱された際には表面材2がそれぞれ長時間に亘って低温を保てる、という断熱性により優れる利点がある。
5.生産ラインにてパネル継合用部材6をパネル本体5に組み付けるので、芯材4(ロックウール)と裏面材3(鋼板)とで囲む状態にしっかりとパネル継合用部材6をパネル本体5に固定でき、従って、耐火性能を安定的に発揮できて優れた品質の保持が可能である。
〔別実施形態〕
壁パネルの継合構造に用いる壁パネルとしては、下記(1)〜(4)に記載の構成を持つものでも良い。
(1)芯材(ロックウール)の密度を高くして、耐火性能を維持したままパネル厚さを薄くした壁パネル。
(2)芯材(ロックウール)の密度を低くして、必要となる耐火性能は確保しつつ、コストダウンを可能とした壁パネル。
(3)芯材(ロックウール)の密度を、嵌合部(一端凹入部7、他端凹入部12)のみ高くした壁パネル。例えば、四角形断面のブロック材に形成されているロックウールを敷き詰めることで芯材を構成し、嵌合部及びその近傍には、密度の高いブロック材を配置する、という手段を採ることが可能である。
(4)芯材(ロックウール)の密度を、本実施形態に比べて両端部(嵌合部)では高く(硬く)、中間部では低く(柔かく)して、パネル継合用部材の支持を含む継合部の強度を十分取りながら、全体としてはコストダウンが図られている壁パネル。
〔その他の別実施形態〕
パネル継合用部材6を用いて隣り合う壁パネル1どうしを位置定め状態で継合せる継合構造は、例えば、各壁パネル1が左右などの横方向(水平方向)で隣り合う場合でも採用可能である。
また、前記両角箇所d,eの間隔を、パネル継合用部材6の厚みより若干広くして、裏面材3を撓ませることなく、及び/又は、一端凹入部7を若干大きめにして芯材4を変形や変位させることなくパネル継合用部材6を収容部18(一端凹入部7)に挿入できるようにする手段を採ることも可能である。
図1などにて示される壁パネル1では、部材支持部6Bの挿入方向長さbと、部材突出部6Aの突出方向長さaとの比であるb:aは、おおよそ2:1に設定されているが、3:1や5:4など、2:1以外の比に設定しても良い。
1 壁パネル
2 一方の表面板
3 他方の表面板
3B 側面延長部
3C 先端延長部
4 芯材
5 パネル本体
6 パネル継合用部材
6a 側面
6b 先端面
7 一端凹入部
12 他端凹入部
22 抜止め部
a 突出方向長さ
b 挿入方向長さ

Claims (5)

  1. 同一構造を有する隣り合う壁パネルと継合され得る壁パネルであって、
    属製の一方の表面板と金属製の他方の表面板との間に耐熱性または難燃性ないしは不燃性を有する芯材を介在させてなるパネル本体と、
    前記パネル本体の幅方向の一端に装備されたパネル継合用部材とを備え、
    前記パネル本体の幅方向の一端は、前記一方の表面板と前記他方の表面板とが接触しないように離されているとともに、前記芯材を凹ませてなる一端凹入部がこれらの表面板の間に配置され、耐熱性または難燃性ないしは不燃性を有する前記パネル継合用部材が前記一端凹入部に挿入された状態で前記芯材に突設され、
    前記パネル本体の幅方向の他端は、前記一方の表面板と前記他方の表面板とが接触しないように離されているとともに、前記芯材を凹ませてなる他端凹入部がこれらの表面板の間に配置され、
    記他方の表面板には、前記芯材に突設されている前記パネル継合用部材の側面の一部に沿う側面延長部と、前記側面延長部から延びた状態で前記パネル継合用部材の先端面に沿うように廻り込む先端延長部とよりなる、前記パネル継合用部材の前記芯材に対する抜け止め作用を生じさせるための抜止め部が形成され、
    前記他端凹入部が、前記隣り合う壁パネルとの継合のために前記隣り合う壁パネルのパネル継合用部材及び抜止め部を挿入可能に形成されている壁パネル。
  2. 前記パネル継合用部材は、前記芯材の一端凹入部に挿入されている挿入方向長さが、前記芯材の一端凹入部から突出している突出方向長さ以上となるように設定されている請求項1に記載の壁パネル。
  3. 前記パネル継合用部材を、前記先端延長部の先端部と前記芯材との間を通して前記一端凹入部に挿入可能となる状態に、前記先端延長部の前記側面延長部からの延ばし長さが設定されている請求項1又は2に記載の壁パネル。
  4. 前記芯材がロックウールよりなる請求項1〜3の何れか一項に記載の壁パネル。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の壁パネルを複数用いる壁パネルの継合構造であって、
    複数の前記壁パネルのうち、互いに隣り合う一方の壁パネル及び他方の壁パネルが、前記一方の壁パネルにおけるパネル継合用部材及び抜止め部を前記他方の壁パネルにおける芯材の他端凹入部に挿入した状態で継合されている壁パネルの継合構造。
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