JP4805052B2 - 建物外壁の目地構造 - Google Patents

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Description

本発明は、住宅建物などに適用される外壁の外壁パネル間における目地部分の構造に関する。
従来、住宅建物などにおいて、外壁パネルを並べて外壁が形成され、かつ、隣接する外壁パネルどうしの間に形成された目地隙間に、防水用の目地材を設けた構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−133074号公報
上述のような構造では、外壁パネルの外側に取り付けられた外面材が、目地隙間を挟んで近接して配置されているため、隣り合う外面材の室内外方向の位置が異なって配置されている場合に、目地隙間を挟んで段差が生じ、外観品質を悪化させるという問題がある。また、このような段差が生じないように、各外面材の室内外方向の位置を正確に取り付けるようにすると、製造効率が悪化する。
本発明は、上述の従来の問題に着目してなされたもので、目地隙間の両側に配置された外面材の位置にずれがあっても、その段差が目立ちにくくすることができる建物外壁の目地構造を提供することを目的とする。
本発明は、上述事情に鑑みなされたものであって、請求項1に記載の発明は、建物の外壁が、外壁パネルを並設して形成され、この外壁パネルの外側が、防火性および防水性を有した外面材で覆われ、前記外壁パネルの間に、目地隙間が形成され、この目地隙間が、防水性および防火性を有したシール部材でシールされた建物外壁の目地構造であって、前記隣り合う外面材どうしの間に、前記目地隙間の屋外開口に連続して、この目地隙間よりも幅広であり、かつ、前記外面材の表面位置よりも奥まった形状の目地凹部が形成され、前記外面材の端部に、前記外面材とシール部材とに跨り前記目地凹部に沿って配置された防火板材が設けられている建物外壁の目地構造とした。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の建物外壁の目地構造において、前記外壁パネルが、枠材の外側に構造面材を取り付け、この構造面材との間に縦胴縁を介して前記外面材を取り付けて形成され、前記目地凹部の奥面が、前記構造面材の端縁部により形成され、前記目地凹部の奥行き寸法が、前記外面パネルおよび縦胴縁の厚みに相当することを特徴とする建物外壁の目地構造とした。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の建物外壁の目地構造において、前記目地凹部の側面が、前記外面材の端面と前記縦胴縁の側面とで形成され、前記防火板材は、前記縦胴縁の外側面と外面材の内面とに挟持された被挟持部と、この被挟持部に連続して形成され、前記縦胴縁の側面および構造面材の端縁部の非防火領域に沿って配置された非防火領域カバー部と、を備えていることを特徴とする建物外壁の目地構造とした。
また、請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の建物外壁の目地構造において、前記外面材の端部に、前記縦胴縁に沿って屈曲された形状の出隅部が一体に形成され、この出隅部により、前記目地凹部の側面が形成され、前記防火板材は、前記縦胴縁の側面と前記外面材の出隅部とに挟持された被挟持部と、この被挟持部に連続して形成され、前記構造面材の端縁部の非防火領域に沿って配置された非防火領域カバー部と、を備えていることを特徴とする建物外壁の目地構造とした。
また、請求項5に記載の発明は、請求項3または請求項4に記載の建物外壁の目地構造において、前記シール部材に、前記目地隙間に装着されるガスケットが含まれ、このガスケットは、前記目地隙間を覆い、前記目地凹部の奥面に沿って配置される化粧板部と、この化粧板部と一体に形成され、前記目地隙間に挿入した圧接される挿入部と、を備え、前記非防火領域カバー部の先端が、前記化粧板部と目地凹部の奥面との間に挟持されていることを特徴とする建物外壁の目地構造とした。
請求項1の発明は、外壁パネルの外面材の間に、目地隙間の間隔よりも幅広の目地凹部を形成したため、隣り合う外面材の室内外方向の位置が異なって配置されていても、両者の位置の違いによる段差がわかりにくくなり、外面材の取り付け精度を高くしなくても、外観品質を向上させることができる。
また、外壁に目地隙間よりも広い凹部を形成した、新たな意匠を提供でき、設計自由度を高めることができる。
しかも、目地凹部において、防火性・防水性を有した外面材とシール部材とに跨って防火板材を沿わせたため、外面材とシール材との間に防火ラインを確保することができる。しかも、防火板材を外面材に設けたため、施工時には、外面材を取り付けることで、防火板材が設置され、これら外面材と防火板材とを別個に取り付けるのに比べて、施工性に優れる。
さらに、目地凹部の防火ラインを、板状の防火板材で形成するようにしたため、目地凹部の奥面の防火ラインを厚みが厚い外面材により形成するのに比べて、目地凹部の奥行きを容易に深く形成することができる。
すなわち、目地凹部の奥面の防火ラインを外面材で形成した場合、目地凹部の奥行きを深く形成するには、外壁の外表面の位置を、屋外側に配置する必要があり、この場合、外面材を支持する胴縁などの厚みを厚くする必要があり、構成部品の大型化および外壁パネルの重量増を招く。本発明では、防火板材を追加するだけで防火ラインを確保できるので、このような構成部品の大型化や重量増を抑えて、容易に目地奥部の奥行きを深くすることができる。
上記効果に加え請求項2に記載の発明は、目地凹部の奥面を構造面材で形成し、その奥行き寸法が、外面材と縦胴縁との厚みに相当する寸法に形成したため、目地凹部を外面材の厚み分だけの奥行きに形成するのに比べて、奥行きを深く形成することができる。このため、外面材の段差をわかりにくくして外観品質を高める効果が、より高く得られる。
上記効果に加え請求項3に記載の発明は、目地凹部の側面を、外面材の端面と縦胴縁の側面とで形成したため、目地凹部の幅寸法を広く形成することができる。これにより、外面材どうしの間隔を広く確保することができ、外面材の段差をわかりにくくして外観品質を高める効果が、よりいっそう高く得られる。
さらに、防火板材の外面材への取り付け部分である被挟持部を、縦胴縁の外側面と外面材の内面とに挟持するようにしたため、防火板材において、縦胴縁部分に隙間が生じないようにでき、高い防火性が得られる。
上記請求項1および請求項2に記載の発明の効果に加えて、請求項4に記載の発明は、目地凹部の側面を、外面材に一体に形成した出隅部により形成したため、外面材の厚さがあたかも出隅部の長さを有するように見え、外面材の本来の厚さの端面を露出させるのに比べて、高級感を出して外観品質を高めることができる。
また、防火板材の外面材への取り付け部分である被挟持部を、縦胴縁の側面と出隅部とに挟持するようにしたため、防火板材において、縦胴縁部分に隙間が生じないようにでき、高い防火性が得られる。
上記効果に加え、請求項5に記載の発明は、防火板材の、被挟持部とは反対側の先端部を、ガスケットの化粧板部と構造面材の端縁部との間に挟持するようにしたため、防火板材において、目地隙間部分に隙間が生じないようにでき、高い防火性が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
この実施の形態の建物外壁の目地構造は、建物(H)の外壁(WO)が、外壁パネル(1)を並設して形成され、この外壁パネル(1)の外側が、防火性および防水性を有した外面材(15)で覆われ、前記外壁パネル(1)の間に、目地隙間(S)が形成され、この目地隙間(S)が、防水性および防火性を有したシール部材(3)でシールされた建物外壁の目地構造であって、前記隣り合う外面材(15)どうしの間に、前記目地隙間(S)の屋外開口に連続して、この目地隙間(S)よりも幅広であり、かつ、前記外面材(15)の表面位置よりも奥まった形状の目地凹部(2)が形成され、前記外面材(15)の端部に、外面材(15)とシール部材(3)とに跨り前記目地凹部(2)に沿って配置された防火板材(5)が設けられていることを特徴とする建物外壁の目地構造である。
図1〜図3に基づいて本発明の最良の実施の形態の実施例1の建物外壁の目地構造Aについて説明する。
まず、構成について説明する。
実施例1の建物外壁の目地構造Aは、図示を省略した複数の建物ユニットおよび屋根ユニットを結合して構成された図3に示す住宅建物Hにおいて、外壁WOおよび妻壁RWの図において太線で示す目地部分Mに適用されている。
この目地部分Mは、図示のように、住宅建物Hにおいて、1階と2階との間や、2階と妻壁RWとの間に、水平方向に延在される目地部分M1と、1階と2階のそれぞれで縦方向に延在する目地部分M2とが存在する。
実施例1の建物外壁の目地構造Aは、両者M1,M2に適用されているが、それぞれ同様の構成であるので、以下に、図3のS2−S2線で切った状態を示す図2およびその拡大図である図1に基づいて、縦方向に延在される目地部分M2について説明し、水平方向に延在される目地部分M1についての図示および詳細な説明は省略する。
図2に示すように、外壁WOを構成する外壁パネル1は、枠材11、内壁材12、断熱材13、構造面材14、外面材15を備えている。
すなわち、各外壁パネル1には、強度を保つ構造材として内部に枠材11が設けられている。そして、この枠材11の内側面と外側面に、それぞれ内壁材12と構造面材14とが釘などにより固定され、この構造面材14と内壁材12との間に形成される空間部16に、断熱材(例えば、グラスウール)13が充填されている。なお、構造面材14の外表面には、防水シートが貼付されている。
外面材15は、防水性および防火性を有した、例えばタイルなどにより形成されており、この外面材15は、構造面材14との間に複数の縦胴縁17を介在させた状態で、釘などにより構造面材14および枠材11に固定されている。なお、縦胴縁17は、外壁パネル1の上下方向のほぼ全長に亘って、縦方向に延在されており、かつ、横方向(矢印SD方向)に所定の間隔で複数設けられている。
外壁パネル1は、外壁WOを構成して住宅建物Hの外周に沿って並べて設けられており、外壁パネル1と外壁パネル1との間には、目地隙間Sが形成されている。
目地隙間Sは、外壁パネル1,1の端面間の構造面材14どうしおよび枠材11どうしの間に形成された、10〜30mmほどの幅の隙間であって、実施例1では、20mm程度の幅に形成されている。また、外面材15どうしおよび縦胴縁17どうしの間には、目地凹部2が形成されている。そこで、これら目地隙間Sおよび目地凹部2の部分の構造について、図1に基づいて説明する。
構造面材14と外面材15との間に複数介在されている縦胴縁17のうち、構造面材14の端面14aに最も近い位置に設けられている縦胴縁17aは、端面14aよりも外壁パネル1の中央方向(矢印CE方向)から離れた位置であって、枠材11と室内外方向(矢印INOT方向)に重なる位置に配置されている。この位置は、端面14aから20〜30mmほど離れた位置であって、本実施例1では、26mm程度離れた位置である。
また、外面材15の端面15aは、縦胴縁17aの側面よりも僅かに目地隙間Sの方向へ突出する位置に配置されている。なお、この突出寸法は、後述する防火板材5の厚さ寸法に相当する。
したがって、目地凹部2は、外面材15の端面15aどうしと、縦胴縁17aの側面17bどうしと、に挟まれるようにして、構造面材14の端縁部14bの外側位置に、凹形状に形成されている。
目地隙間Sは、目地凹部2の奥面である、構造面材14の間に開口され、この開口部分には、一次防水用のガスケット(シール部材)3と、二次防水用の水切り板4とが設けられている。また、この目地隙間Sの奥には、防火断熱部材(例えば、グラスウール)18が充填されている(図2参照)。
水切り板4は、薄い樹脂板により形成され、目地隙間Sを上下方向の全長に亘って塞いでおり、両構造面材14の端面14aあるいは枠材11に接着などにより固定され、目地隙間Sをシールしている。
ガスケット3は、防火性および防水性を有した素材、例えばエチレン−プロピレン−ジエンゴム(以下、EPDMと称する)により形成され、化粧板部31と挿入部32とを備えている。
化粧板部31は、目地隙間Sを塞いでシールを行うもので、目地隙間Sを上下方向の全長に亘って塞ぐことのできる長さであり、かつ、目地隙間Sの間隔よりも幅広の板状に形成されている。
挿入部32は、目地隙間Sに挿入されて水切り板4に圧接されるもので、化粧板部31の中央部から裏面側に延在された中央基部32aと、この中央基部32aの両側から突出された複数のシール部32bと、を備えている。
外面材15の端部には防火板材5が外面材15の上下方向の全長に亘って設けられている。
この防火板材5は、防火性および防水性を有した金属薄板材、例えば、ガルバリウム鋼板で形成され、外面材15の端縁部の裏面側に接着などで固定されている。
また、この防火板材5は、図示のように、縦胴縁17aの外側面と防火板材5との間に挟まれる被挟持部5aと、この被挟持部5aに連続して断面が略L字状に形成されたL字部(非防火領域カバー部)5bとを備えている。
そして、この防火板材5は、図示のように、外面材15を外壁パネル1に釘6で固定した際に、L字部5bが、目地凹部2において、外面材15の端面15aと化粧板部31との間に位置する防火性を有していない非防火領域である、縦胴縁17aの側面17bと構造面材14の端縁部14bとを覆って配置され、L字部5bの先端部が化粧板部31と構造面材14の端縁部14bとに挟持されている。
なお、外面材15の表面および防火板材5のL字部5bの表面は、塗膜7によって被覆されている。
以上説明した実施例1の建物外壁の目地構造Aにあっては、以下に列挙する効果を奏する。
a)外壁パネル1,1の間に、目地隙間Sよりも間隔の広い目地凹部2が形成されている。したがって、隣り合う外壁パネル1,1において、外面材15の室内外方向(矢印INOT方向)の位置が異なって配置されていても、両者の位置の違いによる段差がわかりにくくなり、従来と比較して同等の外面材15の取り付け精度であれば、外観品質を向上させることができる。
また、外壁WOに目地隙間Sよりも広い目地凹部2を形成した、新たな意匠を提供でき、設計自由度を高めることができる。
b)外面材15の幅寸法を構造面材14の幅寸法よりも短くして形成された段部で目地凹部2を形成したが、外面材15とガスケット3との間の非防火領域(縦胴縁17aおよび構造面材14の端縁部14b)を、外面材15に設けた防火性および防水性を有した防火板材5により覆うようにした。
したがって、目地凹部2を形成しても、この部分の防火性および防水性を確保することができる。しかも、防火板材5は、外面材15に設けているため、施工時の手間が増えることが無く、施工性に優れる。
c)目地凹部2の防火ラインを、板状の防火板材5で形成するようにしたため、目地凹部2の奥面の防火ラインを外面材15により形成するのに比べて、目地凹部2の奥行きを容易に深く形成することができる。
すなわち、目地凹部2の奥面の防火ラインを外面材15で形成した場合、目地凹部2の奥行きを深く形成するには、外壁WOの外表面の位置を、屋外側に配置する必要があり、この場合、外面材15を支持する縦胴縁17の厚みを厚くする必要があり、外壁パネル1の重量増を招く。それに対して、本実施例1では、防火ラインを形成するのに外面材15に防火板材5を設けるだけであるので、このような縦胴縁17の大型化および重量増を抑え、容易に目地凹部2の奥行きを深くすることができる。
d)目地凹部2の奥面を構造面材14で形成し、その奥行き寸法が、外面材15と縦胴縁17との厚みに相当する寸法に形成したため、目地凹部2を外面材15の厚み分だけの奥行きに形成するのに比べて、奥行きを深く形成することができる。このため、外面材15の段差をわかりにくくして外観品質を高める効果が、より高く得られる。
e)防火板材5のL字部5bの先端部を、ガスケット3の化粧板部31と構造面材14の端縁部14bとの間に挟持させたため、先端部を化粧板部31に付き合わせる場合よりも防火性能を確実に得ることができる。
同様に、防火板材5の被挟持部5aを外面材15の裏面に固定し、この部分を縦胴縁17aとの間に挟持させたため、防火性能を確実に得ることができる。
f)防火板材5のL字部5bが、外面材15の端面15aと略同一面になるように形成したため、両者の間に段差が生じるように設けるのに比べて、外観品質を高めることができる。
g)外面材15と防火板材5は、同一の塗膜7により覆われているため、外見上は、両者が一体に見え、外観品質に優れる。
しかも、外観上は、目地凹部2において、防火板材5の部分も外面材15と一体に見えるため、外面材15の厚みが、実際よりも厚く見え、両者5,15が別体に見える場合よりも、高級感を高めることができる。
次に、図4および図5に基づいてこの発明の実施の形態の実施例2の建物外壁の目地構造Bについて説明する。なお、前記実施例1と同一ないし均等な部分については、同一符号を付して説明を省略し、実施例1と相違する部分を中心として説明する。
実施例2では、外壁パネル201,201の外面材215の端部に出隅部215aが形成されている。
この出隅部215aは、図5に示すように、縦胴縁17aに沿うように、外面材215の端部において、室内方向(矢印IN方向)へ略直角に屈曲され、かつ、突出代が先端面215bが構造面材14に近接する寸法に形成されている。なお、外面材215は、出隅部215aも含めて外表面が塗膜7で覆われている。
また、防火板材205は、図示のように、略L字断面形状に形成され、出隅部215aと縦胴縁17aの側面との間に挟まれる挟持部205aと、外面材215の先端面215bと構造面材14の端縁部14bとの間に挟まれる非防火領域カバー部205bと、を備えている。
この非防火領域カバー部205bの先端は、実施例1と同様に、化粧板部31と構造面材14の端縁部14bとの間に挟持されている。
図示のように、目地凹部202は、外面材215の出隅部215aに両側を挟まれ、奥面が化粧板部31により形成されている。
この実施例2では、防火ラインが、外面材215の出隅部215aと、ガスケット3の化粧板部31とが当接され、かつ、その裏側位置で、防火板材205により、縦胴縁17aの側面17bと構造面材14の端縁部14bとが覆われている。
しかも、防火板材205は、外面材215と接している部分が、縦胴縁17aの側面17bと構造面材14の端縁部14bとのそれぞれに挟まれ、先端部がガスケット3の化粧板部31と端縁部14bとに挟まれている。
したがって、非防火領域部分と外部との間に隙間が無く、高い防火性能が得られる。
しかも、実施例2では、外面材215に出隅部215aを設けたため、目地凹部202において、出隅部215aの全長が表れ、外面材215の厚さがあたかも出隅部215aの全長の寸法を有するように見え、外面材215の本来の厚さの端面を露出させるのに比べて、高級感を出して外観品質を高めることができる。例えば、外面材215の表面をレンガ模様とした場合、このレンガの厚みが、出隅部215aの厚みを有しているように見え、重厚感で高級感のある外観品質が得られる。
なお、実施例1と同様の構成に基づいて、上記a)b)c)d)の効果も奏するが、理由は前述しているので説明を省略する。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態および実施例1,2について詳述してきたが、具体的な構成は、これらの構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、実施例1,2では、目地凹部2,202の奥面を構造面材14の端縁部14bで形成した例を示したが、枠材11で形成することもできる。この場合、目地凹部2,202をより奥行きのある形状に形成することができる。
また、実施例1,2では、ユニット式の住宅建物Hに適用した例を示したが、在来工法や2×4工法の建物などユニット住宅以外の建物にも適用することができる。
また、実施例1,2では、シール材としてのガスケット3をEPDMにより形成した例を示したが、防火性および防水性を有するものであれば他の素材を用いてもよく、例えば、樹脂などの基材の表面に薄いアルミなどの金属板を積層した積層板を用いてもよい。
本発明の実施の形態の実施例1の建物外壁の目地構造Aの要部を示す断面図であって、図2の要部を拡大して示している。 本発明の実施の形態の実施例1の建物外壁の目地構造Aを示す断面図であって、図3のS2−S2線で切った状態を示している。 本発明の実施の形態の実施例1の建物外壁の目地構造Aを適用した住宅建物Hの外観の概略を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の実施例2の建物外壁の目地構造Bを示す断面図であって、図2と同様の部分を示している。 本発明の実施の形態の実施例2の建物外壁の目地構造Bの要部を示す断面図であって、図4の要部を拡大して示している。
符号の説明
1 外壁パネル
2 目地凹部
3 ガスケット(シール部材)
5 防火板材
5a 被挟持部
5b L字部(非防火領域カバー部)
11 枠材
14 構造面材
15 外面材
16 空間部
17a 縦胴縁
17b 側面
201 外壁パネル
202 目地凹部
205 防火板材
205a挟持部
205b非防火領域カバー部
215 外面材
215a出隅部
H 住宅建物
RW 妻壁
S 目地隙間
WO 外壁

Claims (5)

  1. 建物の外壁が、外壁パネルを並設して形成され、
    この外壁パネルの外側が、防火性および防水性を有した外面材で覆われ、
    前記外壁パネルの間に、目地隙間が形成され、
    この目地隙間が、防水性および防火性を有したシール部材でシールされた建物外壁の目地構造であって、
    前記隣り合う外面材どうしの間に、前記目地隙間の屋外開口に連続して、この目地隙間よりも幅広であり、かつ、前記外面材の表面位置よりも奥まった形状の目地凹部が形成され、
    前記外面材の端部に、前記外面材とシール部材とに跨り前記目地凹部に沿って配置された防火板材が設けられていることを特徴とする建物外壁の目地構造。
  2. 前記外壁パネルが、枠材の外側に構造面材を取り付け、この構造面材との間に縦胴縁を介して前記外面材を取り付けて形成され、
    前記目地凹部の奥面が、前記構造面材の端縁部により形成され、
    前記目地凹部の奥行き寸法が、前記外面パネルおよび縦胴縁の厚みに相当することを特徴とする請求項1に記載の建物外壁の目地構造。
  3. 前記目地凹部の側面が、前記外面材の端面と前記縦胴縁の側面とで形成され、
    前記防火板材は、前記縦胴縁の外側面と外面材の内面とに挟持された被挟持部と、この被挟持部に連続して形成され、前記縦胴縁の側面および構造面材の端縁部の非防火領域に沿って配置された非防火領域カバー部と、を備えていることを特徴とする請求項2に記載の建物外壁の目地構造。
  4. 前記外面材の端部に、前記縦胴縁に沿って屈曲された形状の出隅部が一体に形成され、
    この出隅部により、前記目地凹部の側面が形成され、
    前記防火板材は、前記縦胴縁の側面と前記外面材の出隅部とに挟持された被挟持部と、この被挟持部に連続して形成され、前記構造面材の端縁部の非防火領域に沿って配置された非防火領域カバー部と、を備えていることを特徴とする請求項2に記載の建物外壁の目地構造。
  5. 前記シール部材に、前記目地隙間に装着されるガスケットが含まれ、
    このガスケットは、前記目地隙間を覆い、前記目地凹部の奥面に沿って配置される化粧板部と、この化粧板部と一体に形成され、前記目地隙間に挿入した圧接される挿入部と、を備え、
    前記非防火領域カバー部の先端が、前記化粧板部と目地凹部の奥面との間に挟持されていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の建物外壁の目地構造。
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