JP4751787B2 - 外壁構造 - Google Patents
外壁構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4751787B2 JP4751787B2 JP2006214363A JP2006214363A JP4751787B2 JP 4751787 B2 JP4751787 B2 JP 4751787B2 JP 2006214363 A JP2006214363 A JP 2006214363A JP 2006214363 A JP2006214363 A JP 2006214363A JP 4751787 B2 JP4751787 B2 JP 4751787B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wall
- joint
- recess
- joint gap
- tile
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
- Finishing Walls (AREA)
Description
さらに、このような外壁構造において、外壁パネルの角部を、タイル部材で覆ったものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
そこで、シール性を確保するには、目地隙間をできるだけ狭く形成した方が好ましく、この場合、対向する出隅部の間隔は狭く形成される。
そして、このように出隅部の間隔が狭くなると、隣り合う外壁パネル表面のタイル材の室内外方向の位置が異なって配置されている場合に、目地隙間を挟んで段差が生じ、外観品質を悪化させるという問題が生じる。また、このような段差が生じないように、各タイル材の室内外方向の位置を正確に取り付けるようにすると、製造効率が悪化する。
なお、タイル材の一般部とは、外壁パネルと略平行に配置されて外表面が屋外側を向いたタイル材のほぼ全体を占める部分のことを指している。また、出隅部は、タイル材の端縁部から建物内側へ角度を変更する角部からその先端面までの部分を指し、建物の横方向と上下方向との何れか一方あるいは両方の端部に設けてもよい。
また、外壁凹部は、外壁パネル端面間に形成された目地隙間の屋外側の端部を幅広に形成することで外壁パネルの端縁部を屋内側に凹ませた形状に形成されており、外壁パネルの屋外側表面の端縁と目地隙間の端縁との間に連続する面で挟まれている部分を指す。また、目地凹部は、外壁凹部に差し込まれた出隅部の間に形成された部分を指しており、その奥行き部分は、出隅部の間に設けられた部材までとすることもできるし、外壁凹部あるいは目地隙間に設けられた部材までとすることもできる。
これにより、隣り合うタイル材の室内外方向の位置が異なって配置されていても、両者の位置の違いによる段差がわかりにくくなり、タイル材の取り付け精度を高くしなくても、外観品質を向上させることができる。
さらに、目地凹部を目地隙間よりも幅広に形成したため、目地凹部を挟む出隅部を奥まで見やすくでき、上記のタイル材の厚さを厚く見せる効果が、より強調させて、いっそう外観品質を高めることができる。
したがって、外装下地材の一部を削ったり、外装下地材、通気層、構造面材を削ったりして外壁凹部を形成するのに比べて、加工の手間が少なくて済み、製造性に優れる。
しかも、目地凹部の奥行きを30〜80mmの範囲内の寸法に形成したため、タイル材の厚さが、あたかも出隅部の奥行き寸法を有しているように見せて高級感を出して外観品質を高めることができる効果を確実に得ることができる。
この実施の形態の外壁構造は、外壁パネル(1)が並設されて建物の外壁(WO)が形成され、前記外壁パネル(1)の屋外側面にタイル材(19)が貼り付けられた外壁構造であって、前記タイル材(19)に、前記外壁パネル(1)の屋外側面を覆うタイル材(19)の一般部(190)の端縁部に連続して建物内側に延在された出隅部(19a)が設けられ、前記外壁パネル(1)の間の目地隙間(S)において屋外側位置に、前記目地隙間(S)よりも幅広の外壁凹部(20)が設けられ、この外壁凹部(20)に、前記タイル材(19)の出隅部(19a)が対向状態で挿入され、この出隅部(19a)の間に、前記外壁表面から凹んで形成され、かつ、前記目地隙間(S)に連続する目地凹部(2)が形成されていることを特徴とする外壁構造である。
実施例1の外壁構造Aは、図示を省略した複数の建物ユニットおよび屋根ユニットを結合して構成された図3に示す住宅建物Hにおいて、外壁WOおよび妻壁RWの図において太線で示す目地部分Mに適用されている。
この目地部分Mは、図示のように、住宅建物Hにおいて、1階と2階との間や、2階と妻壁RWとの間に、水平方向に延在される目地部分M1と、1階と2階のそれぞれで縦方向に延在する目地部分M2とが存在する。
すなわち、各外壁パネル1には、強度を保つ構造材として内部に枠材11が設けられている。そして、この枠材11の内側面と外側面に、それぞれ内壁材12と構造面材14とが釘などにより固定され、この構造面材14と内壁材12との間に形成される空間部16に、断熱材13が充填されている。内壁材12としては、例えば、合板や紙材やシートなどを用いることができる。また、断熱材13としては、例えば、グラスウールや発泡ウレタンフォームなどを用いることができる。また、構造面材14としては、合板などを用いることができる。また、外装下地材15としては、例えばOSB(オリエンテッド・ストランド・ボート)、構造用合板、パーティクルボート、セメントボードなどを用いることができる。なお、本実施例1では、外装下地材15として、防火性を有した素材、例えばセメントボードを用いている。
そこで、これら目地隙間Sおよび目地凹部2の部分の構造について、図1に基づいて説明する。
なお、本実施例1では、縦胴縁17aの側面17bは、構造面材14の端面14aから20〜30mmほど離れた位置であって、本実施例1では、26mm程度離れた位置に配置されている。
水切りシート41,42は、薄い樹脂シートにより形成され、詳細な図示は省略するが上下方向では、目地隙間Sの上下方向の全長に亘って延在されており、横方向では、縦胴縁17aの屋外側の面および側面17bから、これに連続する構造面材14の端縁部14bおよび端面14aに沿って接着され、目地隙間S内に配置された端縁部どうしが、溶着などにより一体に結合されている。
また、水切り板43は、薄い樹脂板で形成され、目地隙間Sの上下方向の全長に亘って延在され、かつ、目地隙間Sの開口部分で水切りシート41,42に接着されている。
化粧板部31は、目地隙間Sを塞いでシールを行うもので、目地隙間Sを上下方向の全長に亘って塞ぐことのできる長さであり、かつ、目地隙間Sの間隔よりも幅広の板状に形成されている。
挿入部32は、目地隙間Sに挿入されて水切り板43に圧接されるもので、化粧板部31の中央部から裏面側に延在された中央基部32aと、この中央基部32aの両側から突出された複数のシール部32bと、を備えている。
そして、外装下地材15の端部には、防火板材5が設けられている。この防火板材5は、防火性および防水性を有した金属薄板材、例えば、ガルバリウム鋼板で形成され、外装下地材15の端縁部の裏面側に接着などで固定されている。
また、この出隅部19aは、その目地凹部2の奥行き方向の寸法Lが、タイル材19の厚み寸法よりも大きく形成され、図1に示すように、外装下地材15に貼り付けた状態では、出隅部19aの先端面19bが、構造面材14の端縁部14bを覆う防火板材5の非防火領域カバー部5bとの間に、僅かな隙間を介在させて対向して配置されている。
一方、目地凹部2の奥行き寸法、すなわち、タイル材19の室外方向を向いた一般部の外面と、目地凹部2の奥面に設けられたガスケット3の化粧板部31の表面との間の寸法は、出隅部19aの寸法Lと略同一寸法であって、具体的には、30〜80mmの範囲内に形成されており、本実施例1では、40mm程の寸法に形成されている。
a)外壁パネル1の間に目地隙間Sよりも幅広の外壁凹部20を形成し、この外壁凹部20に、タイル材19の出隅部19aを挿入し、これらの出隅部19a,19aの間に、目地隙間Sよりも幅広の目地凹部2を形成した。
このため、一定の幅の目地隙間Sに出隅部19aを挿入させる場合に比べて、目地隙間Sの間隔を狭くすることができ、例えば、外壁凹部20の幅の目地隙間をシールするのに比べて、シール性の点で有利となる。
しかも、目地隙間Sの間隔は狭くしても、出隅部19a,19aの間隔を拡げて目地凹部2の幅H1を拡げることが可能となる。これにより、隣り合うタイル材19,19の室内外方向の位置が異なって配置されていても、両者19,19の位置の違いによる段差がわかりにくくなり、タイル材19の取り付け精度を高くしなくても、外観品質を向上させることができる。
しかも、水切りシート41,42は、出隅部19aの先端面19bよりも屋外側の位置である縦胴縁17aと外装下地材15との間から外壁凹部20に沿ってシールしており、しかも、ガスケット3とで二重シールしているため、高いシール性が得られる。
したがって、外装下地材15の一部を削ったり、外装下地材15、通気層18、構造面材14の一部を削ったりして外壁凹部20を形成するのに比べて、加工の手間が少なくて済み、製造性に優れる。
なお、他の構成は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
なお、実施例2では、実施例1と同様の構成に基づいて、上記a)〜g)の効果も奏するが、理由は前述しているので説明を省略する。
なお、他の構成は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
したがって、目地凹部302の奥面に納め材301が設けられていることで、高い外観品質を得ることができる。
さらに、実施例2では、実施例1と同様の構成に基づいて、上記a)〜g)の効果も奏するが、理由は前述しているので説明を省略する。
2 目地凹部
3 ガスケット(シール材)
14 構造面材
15 外装下地材
17a 縦胴縁
18 通気層
19 タイル材
19a 出隅部
19b 先端面
20 外壁凹部
41 水切りシート(シール材)
42 水切りシート(シール材)
190 一般部
202 目地凹部
219 タイル材
301 納め材
302 目地凹部
H 住宅建物
S 目地隙間
WO 外壁
Claims (5)
- 外壁パネルが並設されて建物の外壁が形成され、
前記外壁パネルの屋外側面にタイル材が貼り付けられた外壁構造であって、
前記タイル材に、前記外壁パネルの屋外側面を覆うタイル材の一般部の端縁部に連続して建物内側に延在された出隅部が設けられ、
前記外壁パネル端面間の目地隙間において屋外側位置に、前記目地隙間よりも幅広の外壁凹部が設けられ、
この外壁凹部に、前記タイル材の出隅部が対向状態で挿入され、この出隅部の間に、前記外壁表面から凹んで形成され、かつ、前記目地隙間に連続する目地凹部が形成されていることを特徴とする外壁構造。 - 前記目地凹部が、前記目地隙間よりも幅広に形成され、かつ、前記出隅部における目地凹部の奥行き方向の寸法が、前記タイル材の厚さよりも大きく形成されていることを特徴とする請求項1に記載の外壁構造。
- 前記出隅部が、前記外壁パネルにおいて、前記タイル材の下に積層された外装下地材およびその下の通気層部分を覆う奥行き寸法に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の外壁構造。
- 前記外壁パネルには、前記外装下地材と通気層を介して構造面材が積層され、
前記外壁凹部は、前記外装下地材の端縁位置を前記構造面材の端縁よりも内側に配置させて、前記構造面材の間に形成された目地隙間よりも幅広に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の外壁構造。 - 前記目地凹部の幅が、25〜45mmの範囲内の寸法に形成され、かつ、前記目地凹部の奥行きが、30〜80mmの範囲内の寸法に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の外壁構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006214363A JP4751787B2 (ja) | 2006-08-07 | 2006-08-07 | 外壁構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006214363A JP4751787B2 (ja) | 2006-08-07 | 2006-08-07 | 外壁構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008038473A JP2008038473A (ja) | 2008-02-21 |
JP4751787B2 true JP4751787B2 (ja) | 2011-08-17 |
Family
ID=39173823
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006214363A Expired - Fee Related JP4751787B2 (ja) | 2006-08-07 | 2006-08-07 | 外壁構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4751787B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5916059B2 (ja) * | 1982-11-29 | 1984-04-13 | 株式会社イナックス | タイル壁面構築材 |
JPH05133074A (ja) * | 1991-11-14 | 1993-05-28 | Sekisui Chem Co Ltd | Alc外壁面の表面仕上構造 |
JP2000017746A (ja) * | 1998-06-29 | 2000-01-18 | National House Ind Co Ltd | 目地材取付部の構造及び目地材を取り付けた外壁パネルの塗装方法 |
-
2006
- 2006-08-07 JP JP2006214363A patent/JP4751787B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008038473A (ja) | 2008-02-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7040908B2 (ja) | サンドイッチパネル、及び壁ユニット | |
JP6463321B2 (ja) | パネルユニット、及びこれを備えたカーテンウォール | |
CA2958987A1 (en) | Building exterior insulation structure | |
JP6842238B2 (ja) | 目地構造 | |
US8695302B2 (en) | Air seal assembly | |
JP4751787B2 (ja) | 外壁構造 | |
EP2021569B1 (en) | A method to glaze a door | |
JP2012172333A (ja) | 金属サンドイッチパネル及びその製造方法 | |
JP4805052B2 (ja) | 建物外壁の目地構造 | |
JP7169320B2 (ja) | 耐火構造 | |
JP2018076755A (ja) | 間仕切壁の出隅部の構造およびその構築方法 | |
JP6829967B2 (ja) | ベースパネル及びこれを備えた耐火壁 | |
JP7295646B2 (ja) | コーナー部構造及びコーナー部用建築板 | |
JP7348050B2 (ja) | 建材パネル | |
JP5618777B2 (ja) | 建築用パネル | |
JPH08209819A (ja) | 腰壁の接続構造 | |
JP7391636B2 (ja) | ガスケットとガスケット付き外壁パネル | |
JP7306884B2 (ja) | 間仕切壁 | |
JP7088648B2 (ja) | 断熱構造、および断熱構造の施工方法 | |
JP6914222B2 (ja) | ケーシング枠材、ケーシング枠材の取付構造及び取付方法 | |
JPH09256507A (ja) | 建築用パネルおよびその製造方法 | |
JP6463322B2 (ja) | パネルユニット、及びこれを備えたカーテンウォール | |
JPH0754415A (ja) | 建物の外壁用下地材及びそれを備えた建築構造 | |
JP2006233594A (ja) | 屋根パネルおよび屋根断熱構造 | |
JP3974446B2 (ja) | 外壁出隅構造及び外壁構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090604 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110415 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110426 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110523 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4751787 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |