JPH09256507A - 建築用パネルおよびその製造方法 - Google Patents

建築用パネルおよびその製造方法

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JPH09256507A
JPH09256507A JP9306596A JP9306596A JPH09256507A JP H09256507 A JPH09256507 A JP H09256507A JP 9306596 A JP9306596 A JP 9306596A JP 9306596 A JP9306596 A JP 9306596A JP H09256507 A JPH09256507 A JP H09256507A
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rock wool
wool board
rockwool
panel
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Yoshio Usui
義旺 臼井
Yasuhiro Inoue
康寛 井上
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Yodogawa Steel Works Ltd
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FUJI FUNEN PANERINGU KK
Yodogawa Steel Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐火性・水密性・断熱性・遮音吸音性を向上
できる建築用パネルおよびその製造方法を提供するこ
と。 【解決手段】 耐火建築用板としての高密度のロックウ
ールボード2,3,4を三層に積層して形成された耐火
ボード1と、この耐火ボード1の表裏面に装着された金
属板5,6とから構成される建築用パネルであって、耐
火ボード1が、ロックウールボード2,3、3,4同士
をずらせた状態で接着剤にて重ね合わせて構成され、か
つ、耐火ボード1,1同士の端面における凹凸嵌合部1
7内には、耐火ボード1の表面に接着剤35にて装着さ
れる表面材としての表面金属板5と、耐火ボー1ドの裏
面に接着剤35にて装着される裏面材としての裏面金属
板6とが嵌合部17において非接触の状態で配置されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、不燃材として有
効なロックウールボードを耐火建築用板として使用した
建築用パネルおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】岩綿、バインダー、その他の無機質材料
からなるロックウールボードは、熱変形に強く耐火性が
良いため、耐火建築用板として用いられている。図8に
ロックウールボードを用いた建築用パネルを示す。図8
において、建築用パネル70は、耐火ボードとしてのロ
ックウールボード71と、ロックウールボード71の表
面に接着剤にて装着される表面材としての表面金属板7
2とから構成され、金属板72は、平面部73と、その
上下両端から裏面側へ直角に折れ曲がった上下の側面部
74,75とを有し、側面部74には、側面部74の右
端から下方へ折り返された折返し部76と、折返し部7
6の下端から上方へ折り曲げられた折曲部77を設け
て、この折曲部77によって接合用被挿入部78を形成
するとともに、側面部75には、側面部75の右端から
上方へ折り返された折返し部79と、折返し部79の上
端から下方へ折り曲げられた折曲部80を設けて、この
折曲部80によって接合用挿入部81を形成してある。
82は、パネル70を壁や胴縁、あるいは柱等の下地材
に沿って上下に固定するために使用されるボルト、ビス
等の止具である。
【0003】また、製造方法は以下の通りである。金属
コイルを所定の長さに切断して平板状の表面材72を形
成し、これにロール成形を施して表面材72の左右両端
の端面曲げを行い、表面材の底面に接着剤を塗布してロ
ックウールボード71を充填した後ロックウールボード
71と表面材72を圧着し、さらに、ロール成形を施し
て表面材72の左右両端を図7に示すような形状にす
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、建築用パネ
ルに要求される条件としては、耐火性・水密性・断熱性
・遮音吸音性を挙げることができるけれども、上記構成
では、これら条件から外れるおそれがある。例えば、 1.規格のロックウールボード71を使用しているの
で、板厚d(現在、規格品としては、板厚が9,12,
15,18,21,25mmの6種類がある。)(図7
参照)が最大厚でも25mmのものしかなく、耐火性・
遮音吸音性の良好な建築用パネルを作成するには板厚が
足りなかった。 2.嵌合部においては、パネル下面の側面部75とこれ
に隣接するパネルの上面の側面部74とが接触するの
で、高断熱な性能を得るのが難しい。つまり、パネル内
外の温度差によって接触部分に結露が生じる、いわゆる
ヒートブリッジ現象を防止するのが難しく、そのため、
金属板72、下地材が錆び易くなる。 3.また、雨水も侵入し易い。
【0005】一方、金属板の代わりに、両端面に嵌合部
としての繊維混入けい酸カルシウム板を装着した50m
m厚の分厚いロックウールボードから構成されるパネル
が市販されているけれども、所望の嵌合部の凹凸形状を
得るために繊維混入ケイ酸カルシウム板を切削する必要
があり、そのため、手間がかかり、コスト高で生産効率
が悪いという欠点がある。また、ロックウールボードの
密度は150kg/m3 と低いので、耐火性能に劣る。
【0006】また、50mm厚の分厚いロックウールボ
ードの表裏に鋼板を装着し、この表裏の鋼板を絶縁して
嵌合部の熱伝達を防止できるパネルも市販されているけ
れども、嵌合部の凹凸形状がシンプルすぎて火の流れを
阻止できないおそれがある上に、ロックウールボードの
密度は150kg/m3 と低く耐火性能に劣る。
【0007】また、50mm厚の分厚い材料の異なる耐
火性有機系フォームの表裏にエンボス加工が施されたパ
ネルも市販されているけれども、嵌合内部での凹凸の接
触部が鉄板同士であるので、嵌合内部に隙間が生じるこ
とになる。その結果、例えば、900度前後の高温によ
り鉄板が変形して隙間間隔が大きくなるため、火が通り
易くなり耐火性能に問題がある。
【0008】この発明は、上述の事柄に留意してなされ
たもので、その目的は、耐火性・水密性・断熱性・遮音
吸音性を向上できる建築用パネルおよびその製造方法を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の建築用パネルの製造方法は、耐火建築用
板としてのロックウールボードを三層に積層して形成さ
れた耐火ボードと、この耐火ボードの表裏面に装着され
た金属板とから構成される建築用パネルの製造方法であ
って、金属コイルを所定の長さに切断してなる平板状の
表面材にロール成形を施して1枚目のロックウールボー
ドが充填される第1凹所を形成するよう表面材の左右両
端の端面曲げを行う第1工程と、前記第1凹所の底面に
接着剤を塗布して前記1枚目のロックウールボードを充
填した後この1枚目のロックウールボードの裏側と表面
材の左右両端とによって第2凹所を形成するよう前記1
枚目のロックウールボードと表面材を圧着する第2工程
と、前記1枚目のロックウールボードの裏側とこの裏側
とは面一な表面材一端の平面部とに跨がる前記第2凹所
の底面に接着剤を塗布して前記第2凹所に2枚目のロッ
クウールボードを前記1枚目のロックウールボードから
ずらせる形で充填した後表面側へ直角に折れ曲がった表
面材他端の側面部を残すよう前記ロックウールボード同
士を圧着する第3工程と、ロール成形を施して前記2枚
目のロックウールボードの表面とは面一な短小平面部を
残すよう前記側面部の端面曲げを行う第4工程とからな
る表面材側パネルを形成する表面材側製造工程を含み、
更に、金属コイルを所定の長さに切断してなる平板状の
裏面材にロール成形を施して3枚目のロックウールボー
ドが充填される第3凹所を形成するよう裏面材の左右両
端の端面曲げを行う第1工程と、前記第3凹所の底面に
接着剤を塗布して前記3枚目のロックウールボードを充
填した後前記3枚目のロックウールボードの両端面およ
び底面のみを覆う状態で前記3枚目のロックウールボー
ドと裏面材を圧着する第2工程とからなる裏面材側パネ
ルを形成する裏面材側製造工程を含み、しかも、前記表
面材側製造工程の前記第4工程における前記短小平面部
を含む2枚目のロックウールボードの裏側に接着剤を塗
布して前記3枚目のロックウールボードの表側を前記2
枚目のロックウールボードの裏側に対向させるととも
に、前記2枚目のロックウールボードに対して前記3枚
目のロックウールボードをずらせた状態で重ねた後前記
2枚目のロックウールボードの裏側の表面材一端側およ
び前記短小平面部が重なる側の前記3枚目のロックウー
ルボードの表面側を露出させるよう前記表面材側パネル
と裏面材側パネル同士を圧着する工程からなるパネル製
造工程を含む。
【0010】また、別の製造方法として、この発明は、
耐火建築用板としてのロックウールボードを三層に積層
して形成された耐火ボードと、この耐火ボードの表裏面
に装着された金属板とから構成される建築用パネルの製
造方法であって、金属コイルを所定の長さに切断してな
る平板状の表面材にロール成形を施して、互いに所望巾
ずらした状態で接着した二層からなる厚みが大の1枚目
のロックウールボードが充填される段差を有する第1凹
所を形成するよう表面材の左右両端の端面曲げを行う第
1工程と、前記段差を含む前記第1凹所の底面に接着剤
を塗布して前記1枚目のロックウールボードを充填する
第2工程と、裏側へ直角に折れ曲がった表面材一端の側
面部を残すよう前記1枚目のロックウールボードと表面
材を圧着する第3工程と、ロール成形を施して前記1枚
目のロックウールボードの裏側とは面一な短小平面部を
残すよう前記側面部の端面曲げを行う第4工程とからな
る表面材側パネルを形成する表面材側製造工程を含み、
更に、金属コイルを所定の長さに切断してなる平板状の
裏面材にロール成形を施して厚みが小の2枚目のロック
ウールボードが充填される第2凹所を形成するよう裏面
材の左右両端の端面曲げを行う第1工程と、前記第2凹
所の底面に接着剤を塗布して前記2枚目のロックウール
ボードを充填した後前記2枚目のロックウールボードの
両端面および底面のみを覆う状態で前記2枚目のロック
ウールボードと裏面材を圧着する第2工程とからなる裏
面材側パネルを形成する裏面材側製造工程を含み、しか
も、前記表面材側製造工程の前記第4工程における前記
短小平面部を含む1枚目のロックウールボードの裏側に
接着剤を塗布して前記2枚目のロックウールボードの表
側を前記1枚目のロックウールボードの裏側に対向させ
るとともに、前記1枚目のロックウールボードに対して
前記2枚目のロックウールボードをずらせた状態で重ね
た後前記1枚目のロックウールボードの裏側の表面材他
端側および前記短小平面部が重なる側の前記2枚目のロ
ックウールボードの表面側を露出させるよう前記表面材
側パネルと裏面材側パネル同士を圧着する工程からなる
パネル製造工程を含むものを提供する。
【0011】更に、別の製造方法として、この発明は、
耐火建築用板としてのロックウールボードを三層に積層
して形成された耐火ボードと、この耐火ボードの表裏面
に装着された金属板とから構成される建築用パネルの製
造方法であって、金属コイルを所定の長さに切断してな
る平板状の表面材にロール成形を施して1枚目のロック
ウールボードが充填される第1凹所を形成するよう表面
材の左右両端の端面曲げを行う第1工程と、前記第1凹
所の底面に接着剤を塗布して前記1枚目のロックウール
ボードを充填した後この1枚目のロックウールボードの
裏側と表面材の左右両端とによって第2凹所を形成する
よう前記1枚目のロックウールボードと表面材を圧着す
る第2工程と、前記1枚目のロックウールボードの裏側
とこの裏側とは面一な表面材一端の平面部とに跨がる前
記第2凹所の底面に接着剤を塗布して前記第2凹所に前
記2枚目のロックウールボードを前記1枚目のロックウ
ールボードからずらせる形で充填した後裏側へ直角に折
れ曲がった表面材他端の側面部を残すよう前記ロックウ
ールボード同士を圧着する第3工程と、ロール成形を施
して前記2枚目のロックウールボードの裏側とは面一な
短小平面部を残すよう前記側面部の端面曲げを行って前
記表面材側パネルを形成する第4工程と、前記短小平面
部を含む2枚目のロックウールボードの裏側に接着剤を
塗布して前記3枚目のロックウールボードの表側を前記
2枚目のロックウールボードの裏側に対向させるととも
に、前記2枚目のロックウールボードに対して前記3枚
目のロックウールボードをずらせた状態で重ねた後前記
2枚目のロックウールボードの裏側の表面材一端側およ
び前記短小平面部が重なる側の前記3枚目のロックウー
ルボードの表面側を露出させるよう前記表面材側パネル
と前記3枚目のロックウールボード同士を圧着する第5
工程と、前記3枚目のロックウールボードの裏側に接着
剤を塗布した後、金属コイルを所定の長さに切断してな
る平板にロール成形を施して左右両端の端面曲げが行わ
れ、3枚目のロックウールボードが充填される第3凹所
が予め形成されている裏面材を、前記第3凹所の側から
前記3枚目のロックウールボードの裏側および両端面の
みを覆う状態で前記3枚目のロックウールボードにはめ
込む第6工程と、前記3枚目のロックウールボードと前
記裏面材同士を圧着する第7工程とを含むものを提供す
る。
【0012】また、別の観点から、この発明は、耐火建
築用板としての高密度のロックウールボードを二層以上
に積層して形成された耐火ボードと、この耐火ボードの
表裏面に装着された金属板とから構成される建築用パネ
ルであって、耐火ボードが、ロックウールボード同士を
ずらせた状態で接着剤にて重ね合わせて構成され、か
つ、耐火ボード同士の端面における凹凸嵌合部内には、
耐火ボードの表面に接着剤にて装着される表面材として
の表面金属板と前記耐火ボードの裏面に接着剤にて装着
される裏面材としての裏面金属板が非接触の状態で配置
されている建築用パネルを提供する。
【0013】この発明では、耐火建築用板としての高密
度のロックウールボードを二層以上に積層して耐火建築
用板の板厚を厚くできる。
【0014】そして、ロックウールボード同士をずらせ
た状態で耐火ボードの端面に複雑な凹凸形状の嵌合部を
形成でき、火の通り道および雨水の通り道を遮断でき
る。そして、ロックウールボード同士をずらせるだけで
前記凹凸嵌合部を形成できるので、製造ラインでロック
ウールボードを削る工程を省略できるとともに、切粉が
出ないので環境が悪化するのを回避できる。
【0015】また、この発明では、表面金属板と裏面金
属板とが前記嵌合部において非接触の状態で配置される
ので、ヒートブリッジ現象を防止できる。
【0016】更に、この発明の建築用パネルとして、耐
火建築用板としての高密度の三枚のロックウールボード
同士をずらせた状態で接着剤を介して相互に重ね合わせ
て凹凸嵌合部を形成する耐火ボードと、この耐火ボード
の表裏面に装着された金属板とから構成される建築用パ
ネルであって、1枚目のロックウールボードおよび2枚
目のロックウールボードの表面に接着剤にて装着される
表面材としての表面金属板を有し、この表面金属板内
に、前記2枚目のロックウールボードを1枚目のロック
ウールボードからずらせる形で重ねて形成された表面材
側パネルと、3枚目のロックウールボードの表面に接着
剤にて装着される裏面材としての裏面金属板を有し、前
記2枚目のロックウールボードの表面に接着剤を塗布し
て前記3枚目のロックウールボードの表面を前記2枚目
のロックウールボードの表面に対向させるとともに、前
記2枚目のロックウールボードに対して前記3枚目のロ
ックウールボードをずらせた状態で重ねて形成された裏
面材側パネルとを備え、更に、前記凹凸嵌合部が、前記
1枚目および2枚目のロックウールボード同士を、前記
2枚目のロックウールボードの一方の端面部が凹むよ
う、かつ、他方の端面部が突出するようずらせたことに
より、前記1枚目のロックウールボードの一方の端面部
に形成された突出部分と、前記2枚目および3枚目のロ
ックウールボード同士を、前記3枚目のロックウールボ
ードの一方の段差を有する端面部が突出して他方の段差
を有する端面部が凹むようずらせたことにより、前記2
枚目のロックウールボードおよび前記3枚目のロックウ
ールボード間で前記両段差に跨がり形成される合じゃく
り部分と、前記突出部分から合じゃくり部分にかけて形
成される本実嵌合部分と、前記2枚目のロックウールボ
ードにおける表面金属板の非装着部分と前記3枚目のロ
ックウールボードにおける裏面金属板の非装着部分が前
記本実嵌合部分において接触した状態で配置されるロッ
クウールボード密着部分とから構成され、しかも、前記
突出部分は表面側に目地を有するとともに、前記本実嵌
合部分においては、防水パッキンが配置され、かつ、前
記2枚目のロックウールボードの表面金属板の前記突出
部分の裏側に対向する位置には、全長にわたり溝が形成
されているものが提供される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を、図
面に基づいて説明する。図1は、この発明の建築用パネ
ルの柱(下地材)への固定状態を示し、図2および図3
は、それぞれ、耐火ボード同士の嵌合状態および耐火ボ
ードの積層状態を示す。この実施形態では、耐火ボード
として、岩綿、バインダー、その他の材料からなるロッ
クウールボードを三枚に重ねたものを採用している。
【0018】図1〜図3において、1は、40〜50m
m厚で、働き幅が、450〜900mmの耐火ボード
で、それぞれ300〜400kg/m3 の密度を有する
三枚のロックウールボード2,3,4同士をずらせた状
態で接着剤を介して相互に重ね合わせてなる。5は、ロ
ックウールボード2,3の表面に接着剤にて装着される
表面材としての表面金属板で、例えば、着色亜鉛メッキ
鋼板が用いられ、この表面金属板5内に、2枚目のロッ
クウールボード3を1枚目のロックウールボード2から
ずらせる形で重ねてある。6は、3枚目のロックウール
ボード4の表面に接着剤にて装着される裏面材としての
裏面金属板で、例えば、着色亜鉛メッキ鋼板が用いら
れ、2枚目のロックウールボード3の表面に接着剤を塗
布して3枚目のロックウールボード4の表面を2枚目の
ロックウールボード3の表面に対向させるとともに、2
枚目のロックウールボード3に対して3枚目のロックウ
ールボード4をずらせた状態で重ねてある。そして、表
面金属板5、裏面金属板6は薄くで硬いので耐火ボード
1を強固に保持できるとともに、見栄えが良好である等
の化粧性を有する。
【0019】2枚目のロックウールボード3としては、
例えば、板厚Aが12,15,18mm等の市販の乾式
のロックウールボードが使用されている。
【0020】1枚目の乾式のロックウールボード2とし
ては、下端面部7に目地8を有するとともに、上下の耐
火ボード1,1の上下端面同士を嵌合して2枚目のロッ
クウールボード3とで表面材側パネルにおける突出部分
aおよび本実嵌合部分bを形成するために下端面に上下
(縦方向)に長い段差部9を有するよう予め型枠成形さ
れたものが使用される。この突出部分aは、目地8から
内部へ火が侵入し難いよう長くかつ火の通りを狭くする
よう形成されている。また、本実嵌合部分bは、火の流
れを大きく止めるよう形成されている。なお、10は1
枚目のロックウールボード2の上端面のフラット部であ
る。
【0021】また、3枚目の乾式のロックウールボード
4としては、上下の耐火ボード1,1の上下端面同士を
嵌合して裏面材側パネルと表面材側パネル間に、ロック
ウールボード密着部16と、火の裏面側への貫通をくい
止めるつきつけ目地の合じゃくり部分50とを形成する
ために上端面に段差部11を、下端面に段差部12をそ
れぞれ有するよう予め型枠成形されたものが使用され
る。
【0022】14は、2枚目のロックウールボード3に
おける表面金属板5の非装着部分で、15は、3枚目の
ロックウールボード4における裏面金属板6の非装着部
分であり、表面金属板5と裏面金属板6とが本実嵌合部
分bにおいて非接触の状態で配置されるロックウールボ
ード密着部分16を形成する。
【0023】すなわち、この実施形態では、三枚のロッ
クウールボード2,3,4同士をずらせた状態で接着剤
を介して相互に重ね合わせて複雑な凹凸形状の凹凸嵌合
部17を有する耐火ボード1が形成される。この凹凸嵌
合部17は、図3に示すように、耐火ボード1の一方の
端部に形成される凹嵌合部17aと、耐火ボード1の他
方の端部に形成される凸嵌合部17bからなる。そし
て、図2に示すように、凹凸嵌合部17の結合によっ
て、上述した突出部分aと、つきつけ目地の合じゃくり
部分50と、本実嵌合部分bと、ロックウールボード密
着部分16が形成され、これにより、火の通り道および
雨水の通り道が遮断される。
【0024】つまり、突出部分aが、1枚目および2枚
目のロックウールボード2,3同士を、2枚目のロック
ウールボード3の一方の端面部3aが凹むよう、かつ、
他方の端面部3bが突出するようずらせたことにより、
1枚目のロックウールボード2の一方の端面部7に形成
されている。
【0025】また、合じゃくり部分50が、2枚目およ
び3枚目のロックウールボード3,4同士を、3枚目の
ロックウールボード4の一方の段差12を有する端面部
4aが突出して他方の段差11を有する端面部4bが凹
むようずらせたことにより、2枚目のロックウールボー
ド3および3枚目のロックウールボード4間で両段差1
2,11に跨がり形成されている。
【0026】また、本実嵌合部分bが、突出部分aから
合じゃくり部分50にかけて形成されている。
【0027】更に、ロックウールボード密着部分16
は、2枚目のロックウールボード3における表面金属板
5の非装着部分14と3枚目のロックウールボード4に
おける裏面金属板6の非装着部分15が本実嵌合部分b
において接触した状態で配置されている。
【0028】また、突出部分aは表面側に目地8を有す
るとともに、本実嵌合部分bにおいては、防水パッキン
(6g/mの合成ゴム発泡体)19が配置され、かつ、
2枚目のロックウールボード3の表面金属板5の突出部
分aの裏側に対向する位置には、全長にわたり溝20が
形成されている。
【0029】なお、Bは1枚目のロックウールボード2
の板厚、Cは3枚目のロックウールボード4の板厚であ
る。また、13は下地材としての例えば柱である。
【0030】また、18は防水パッキン付の止具(例え
ば、専用ドリルビス)である。
【0031】以下、製造方法について説明する。まず、
表面材側製造工程について説明する。図4(a)に示す
ように、着色亜鉛メッキが施された鋼板製の金属コイル
を所定の長さに切断してなる平板状の表面材30にロー
ル成形機でロール成形を施して1枚目のロックウールボ
ード2が充填される第1凹所31を形成するよう図4
(b)に示すような表面材30の左右両端32,33の
端面曲げを行う。なお、1枚目の乾式のロックウールボ
ード2は、図3に示したような形状に予め形成してお
く。すなわち、1枚目の乾式のロックウールボード2と
して、岩綿、バインダー、その他のロックウールボード
材料を混合して型枠成形(押出し成形)した後、図3に
示したような形状に裁断し、乾燥させたものを準備して
おく。
【0032】次に、図4(c)に示すように、第1凹所
31の底面34に接着剤35を塗布して1枚目のロック
ウールボード2を充填した後この1枚目のロックウール
ボード2の裏側(裏面)2aと表面材30の左右両端3
2,33とによって、図4(d)に示すような第2凹所
36を形成するよう1枚目のロックウールボード2と表
面材30を圧着する。
【0033】次に、図4(e)に示すように、1枚目の
ロックウールボード2の裏面2aとこの裏面2aとは面
一な表面材一端の平面部37とに跨がる第2凹所36の
底面36aに接着剤35を塗布して第2凹所36に2枚
目の乾式のロックウールボード3を1枚目のロックウー
ルボード2からずらせる形で充填した後、図4(f)に
示すように、裏側へ直角に折れ曲がった表面材他端33
の側面部37を残すようロックウールボード2,3同士
を圧着する。
【0034】次に、図4(g)に示すように、ロール成
形機でロール成形を施して2枚目のロックウールボード
3の裏側(裏面)3aとは面一な短小平面部40を残す
よう側面部37の端面曲げを行って表面材側パネルPを
形成する。
【0035】続いて、表面材側パネルPの製造ラインと
は別ラインでなされる裏面材側製造工程について説明す
る。まず、図4(h)に示すように、着色亜鉛メッキが
施された鋼板製の金属コイルを所定の長さに切断してな
る平板状の裏面材41にロール成形を施して3枚目のロ
ックウールボード4が充填される第3凹所42を形成す
るよう図4(i)に示すような裏面材41の左右両端4
3,44の端面曲げを行う。
【0036】次に、図4(j)に示すように、第3凹所
42の底面45に接着剤35を塗布して3枚目のロック
ウールボード4を充填した後、図4(k)に示すよう
に、3枚目のロックウールボード4の両端面11,12
および底面4aのみを覆う状態で3枚目のロックウール
ボード4と裏面材41を圧着して裏面材側パネルQを形
成する。なお、3枚目の乾式のロックウールボード4
は、図3に示したような形状に予め形成しておく。すな
わち、3枚目のロックウールボード4として、岩綿、バ
インダー、その他のロックウールボード材料を混合して
型枠成形(押出し成形)した後、図3に示したような形
状に裁断し、乾燥させたものを準備しておく。
【0037】図4(g)に示した短小平面部40を含む
2枚目のロックウールボード3の裏面3aに接着剤35
を塗布し、図4(l)に示すように、3枚目のロックウ
ールボード4の表側(表面)4bを2枚目のロックウー
ルボード3の裏面3aに対向させるとともに、2枚目の
ロックウールボード3に対して3枚目のロックウールボ
ード4をずらせた状態で重ねた後、図4(m)に示すよ
うに、2枚目のロックウールボード3の裏面3aの表面
材一端側14および短小平面部40が重なる側の3枚目
のロックウールボード4の表面側15を露出させるよう
表面材側パネルPと裏面材側パネルQ同士を圧着して耐
火ボード1と耐火ボード1の表裏面に装着された金属板
5,6とから構成される建築用パネルを形成する。
【0038】以上、この実施形態では、耐火建築用板と
しての高密度の乾式ロックウールボード2,3,4を三
層に積層して構成されたものであり、組み立て時に、ロ
ックウールボード2,3,4同士をずらせた状態で耐火
ボード1の端面に複雑な凹凸形状の嵌合部17、すなわ
ち、凹嵌合部17aと凸嵌合部17bを形成でき、ま
た、表面金属板5と裏面金属板6とを嵌合部17におい
て非接触の状態で配置できるので、凹嵌合部17aと凸
嵌合部17bの結合によって、耐火性・水密性・断熱性
・遮音吸音性のいずれにも優れた建築用パネルを得るこ
とができる。また、凹凸嵌合部17を形成するために、
仮にロックウールボード2,4を削った場合には、その
削り粉は量が大きくなるので処理が大変であるけれど
も、この実施形態では、ロックウールボード2,3,4
同士をずらせるだけで複雑な凹凸形状の嵌合部17を形
成できるので、製造ラインでロックウールボードを削る
工程を省略できるとともに、切粉が出ないので環境が悪
化するのを回避できる。
【0039】《耐火性に関して》長く形成された突出部
分aによって、目地8から内部へ火を侵入し難くでき、
また、本実嵌合部分bによって、嵌合内部の火の流れを
大きく止めることができ、さらに、つきつけ目地の合じ
ゃくり部分50によって、裏面側に火が貫通するのを回
避できる。また、表面金属板5、裏面金属板6として鋼
板を用いているので1000度近くの燃焼状態で鋼板が
膨張、変形してしまい、嵌合内部で隙間が生じて建築用
パネルの裏面側に火が貫通するおそれを、この実施形態
では、嵌合内部にロックウールボード密着部分16を一
か所設けることで解消できる。つまり、無機質で熱変形
を起こさないロックウールボード3,4を表面金属板5
の非装着部分14、裏面金属板6の非装着部分15にお
いてむきだし密着することで、嵌合内部に絶対的な壁を
形成できる。要するに、耐火上の一番弱点部である嵌合
内部の火の通りを狭くする突出部分aと、火の流れを大
きく止める本実嵌合部分bと、万が一の火の貫通をくい
止めるつきつけ目地の合じゃくり部分50と、嵌合内部
に絶対的な壁を形成するロックウールボード密着部分1
6とで、火の通り道をできるだけ複雑にかつ狭くしたの
で、耐火性を飛躍的に向上できる。
【0040】《水密性に関して》建築用パネルの表面側
に形成される目地8から嵌合内部に侵入してくる雨水の
毛管現象を防止するため、表面金属板5に溝20を全長
にわたって形成した。その結果、毛管現象により内部へ
吸引された雨水がこの溝20で止まり、下に流れ落ちる
か、左右に流れて、接合部の水切り材(図示せず)を通
り落下する。万が一にも内部へ雨水が侵入した時のため
に、本実嵌合部分bに配置される防水パッキン19で絶
対的な水密性を発揮する。
【0041】《断熱性に関して》パネルは、熱伝導率の
極めて低いロックウールボード2,3,4を芯材として
いるため、断熱性が良好で、しかもこの実施形態では、
ロックウールボード密着部分16を設けることで、表面
金属板5と裏面金属板6の接触部分がなくなり、ヒート
ブリッジ現象を防止できる。つまり、この実施形態で
は、高断熱な性能を得ることができる。
【0042】《遮音吸音性に関して》高密度のロックウ
ールボード2,3,4を張り合わせ40mm以上の厚さ
に形成しているため、遮音性能も向上できる。また、吸
音板としての性質が強いロックウールボード2,3,4
を芯材としているため、表面金属板5または裏面金属板
6に丸穴等を複数設けてロックウールボードの吸音性能
を更に向上させることも可能である。
【0043】次に、図5を用いて、耐火建築用板として
のロックウールボードを三層に積層して形成された耐火
ボードと、この耐火ボードの表裏面に装着された金属板
とから構成される建築用パネルの製造方法について説明
する。図5(a)に示すように、金属コイルを所定の長
さに切断してなる平板状の表面材30にロール成形を施
して、互いに所望巾d1 ,d2 ずらした状態で接着した
二層60a,60bからなる厚みが大の1枚目のロック
ウールボード60〔図5(c)参照〕が充填される段差
61〔図5(b)参照〕を有する第1凹所62を形成す
るよう表面材30の左右両端の端面曲げを行う。
【0044】次に、図5(c)に示すように、段差61
を含む第1凹所62の底面63に接着剤35を塗布して
上記1枚目のロックウールボード60を上記層60a側
から充填する。
【0045】次に、図5(d)に示すように、裏側へ直
角に折れ曲がった表面材一端の側面部64を残すよう1
枚目のロックウールボード60と表面材30を圧着す
る。
【0046】次に、図5(e)に示すように、ロール成
形を施して1枚目のロックウールボード60の裏側(裏
面)60aとは面一な短小平面部40を残すよう側面部
64の端面曲げを行う。
【0047】次に、図5(f)に示すように、金属コイ
ルを所定の長さに切断してなる平板状の裏面材50にロ
ール成形を施して図5(g)に示すように、厚みが小の
2枚目のロックウールボード51が充填される第2凹所
52を形成するよう裏面材50の左右両端の端面曲げを
行う。
【0048】次に、図5(h)に示すように、第2凹所
52の底面52aに接着剤35を塗布して2枚目のロッ
クウールボード51を充填した後図5(i)に示すよう
に、2枚目のロックウールボード51の両端面53,5
4および底面55のみを覆う状態で2枚目のロックウー
ルボード51と裏面材50を圧着する。
【0049】次に、図5(j)に示すように、短小平面
部40を含む1枚目のロックウールボード60の裏面6
0aに接着剤35を塗布して2枚目のロックウールボー
ド51の表側(表面)51aを1枚目のロックウールボ
ード60の裏面60aに対向させるとともに、1枚目の
ロックウールボード60に対して2枚目のロックウール
ボード51をずらせた状態で重ねた後、図5(k)に示
すように、1枚目のロックウールボード60の裏面60
aの表面材他端側14および短小平面部40が重なる側
の2枚目のロックウールボード51の表面側15を露出
させるよう表面材側パネルと裏面材側パネル同士を圧着
し、図6に示すような建築用パネルを得る。
【0050】次に、図7を用いて、耐火建築用板として
のロックウールボードを三層に積層して形成された耐火
ボードと、この耐火ボードの表裏面に装着された金属板
とから構成される建築用パネルの製造方法について説明
する。図7(a)〜図7(f)までの工程は、図4
(a)〜図4(f)のものと同様である。
【0051】続いて、図7(g)に示すように、短小平
面部40を含む2枚目のロックウールボード3の裏面3
aに接着剤35を塗布して3枚目のロックウールボード
4の表面4aを2枚目のロックウールボード3の裏面3
aに対向させるとともに、2枚目のロックウールボード
3に対して3枚目のロックウールボード4をずらせた状
態で重ねた後、図7(h)に示すように、2枚目のロッ
クウールボード3の裏面3aの表面材一端側14および
短小平面部40が重なる側の3枚目のロックウールボー
ド4の表面側15を露出させるよう表面材側パネルPと
3枚目のロックウールボード4同士を圧着する。
【0052】続いて、図7(i)に示すように、3枚目
のロックウールボード4の裏面4bに接着剤35を塗布
する。一方、金属コイルを所定の長さに切断してなる平
板にロール成形を施して左右両端の端面曲げが行われ、
3枚目のロックウールボード4が充填される第3凹所4
2が予め形成されている裏面材41を、第3凹所42の
側から3枚目のロックウールボード4の裏面4bおよび
両端面80,81のみを覆う状態で3枚目のロックウー
ルボード4にはめ込む。
【0053】続いて、図7(k)に示すように、3枚目
のロックウールボード4と裏面材41同士を圧着する。
【0054】この実施形態では、上記2つの製造方法の
ものに比して、1つの搬送ラインを用いるだけで三層積
層構造のサンドイッチパネルを形成することができる。
【0055】なお、上記各実施形態で用いた接着剤とし
ては、ゴム系、合成ゴム系、合成樹脂系、天然産系、あ
るいは無機質系等の一種、もしくは二種以上を用いるこ
とができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、この発明において
は、耐火建築用板としての高密度のロックウールボード
を二層以上に積層して耐火建築用板の板厚を厚くでき
る。
【0057】また、ロックウールボード同士をずらせた
状態で耐火ボードの端面に複雑な凹凸形状の嵌合部を形
成でき、火の通り道および雨水の通り道を遮断できる。
そして、ロックウールボード同士をずらせるだけで前記
凹凸嵌合部を形成できるので、製造ラインでロックウー
ルボードを削る工程を省略できるとともに、切粉が出な
いので環境が悪化するのを回避できる。
【0058】また、この発明では、表面金属板と裏面金
属板とが前記嵌合部において非接触の状態で配置される
ので、ヒートブリッジ現象を防止できる。
【0059】更に、この発明では、表面金属板と裏面金
属板とが前記嵌合部において非接触の状態で配置される
ので、ヒートブリッジ現象を防止できる。
【0060】このように、この発明の建築用パネルは、
ロックウールボード同士をずらせた状態で耐火ボードの
端面に複雑な凹凸形状の嵌合部を形成できため、その製
造方法は極めてシンプルで作業性が良く量産性に富むも
のであって、かつ耐火性・水密性・断熱性・遮音吸音性
を向上できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の建築用パネルの実施形態による取付
け動作を示す斜視図である。
【図2】上記実施形態における耐火ボード同士の嵌合状
態を示す構成説明図である。
【図3】上記実施形態における三層積層構造のサンドイ
ッチパネルを示す構成説明図である。
【図4】この発明の建築用パネルの製造方法の一実施形
態における三層積層構造のサンドイッチパネルの形成工
程を示す図である。
【図5】この発明の建築用パネルの製造方法の他の実施
形態における二層積層構造のサンドイッチパネルの形成
工程を示す図である。
【図6】この発明の建築用パネルの実施形態における二
層積層構造のサンドイッチパネル示す構成説明図であ
る。
【図7】この発明の建築用パネルの製造方法の更に他の
実施形態における三層積層構造のサンドイッチパネルの
形成工程を示す図である。
【図8】従来例の建築用パネルを示す構成説明図であ
る。
【符号の説明】 1…耐火ボード、2,3,4…ロックウールボード、5
…表面金属板、6…裏面金属板、14…表面金属板の非
装着部分、15…裏面金属板の非装着部分、16…ロッ
クウールボード密着部分、17…凹凸嵌合部、17a…
凹嵌合部、17b…凸嵌合部、35…接着剤、50…合
じゃくり部分、a…突出部分、b…本実嵌合部分。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐火建築用板としてのロックウールボー
    ドを三層に積層して形成された耐火ボードと、この耐火
    ボードの表裏面に装着された金属板とから構成される建
    築用パネルの製造方法であって、 金属コイルを所定の長さに切断してなる平板状の表面材
    にロール成形を施して1枚目のロックウールボードが充
    填される第1凹所を形成するよう表面材の左右両端の端
    面曲げを行う第1工程と、 前記第1凹所の底面に接着剤を塗布して前記1枚目のロ
    ックウールボードを充填した後この1枚目のロックウー
    ルボードの裏側と表面材の左右両端とによって第2凹所
    を形成するよう前記1枚目のロックウールボードと表面
    材を圧着する第2工程と、 前記1枚目のロックウールボードの裏側とこの裏側とは
    面一な表面材一端の平面部とに跨がる前記第2凹所の底
    面に接着剤を塗布して前記第2凹所に2枚目のロックウ
    ールボードを前記1枚目のロックウールボードからずら
    せる形で充填した後裏側へ直角に折れ曲がった表面材他
    端の側面部を残すよう前記ロックウールボード同士を圧
    着する第3工程と、 ロール成形を施して前記2枚目のロックウールボードの
    表面とは面一な短小平面部を残すよう前記側面部の端面
    曲げを行う第4工程とからなる表面材側パネルを形成す
    る表面材側製造工程を含み、 更に、 金属コイルを所定の長さに切断してなる平板状の裏面材
    にロール成形を施して3枚目のロックウールボードが充
    填される第3凹所を形成するよう裏面材の左右両端の端
    面曲げを行う第1工程と、 前記第3凹所の底面に接着剤を塗布して前記3枚目のロ
    ックウールボードを充填した後前記3枚目のロックウー
    ルボードの両端面および底面のみを覆う状態で前記3枚
    目のロックウールボードと裏面材を圧着する第2工程と
    からなる裏面材側パネルを形成する裏面材側製造工程を
    含み、 しかも、 前記表面材側製造工程の前記第4工程における前記短小
    平面部を含む2枚目のロックウールボードの裏側に接着
    剤を塗布して前記3枚目のロックウールボードの表側を
    前記2枚目のロックウールボードの裏側に対向させると
    ともに、前記2枚目のロックウールボードに対して前記
    3枚目のロックウールボードをずらせた状態で重ねた後
    前記2枚目のロックウールボードの裏側の表面材一端側
    および前記短小平面部が重なる側の前記3枚目のロック
    ウールボードの表面側を露出させるよう前記表面材側パ
    ネルと裏面材側パネル同士を圧着する工程からなるパネ
    ル製造工程を含むことを特徴とする建築用パネルの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 耐火建築用板としてのロックウールボー
    ドを三層に積層して形成された耐火ボードと、この耐火
    ボードの表裏面に装着された金属板とから構成される建
    築用パネルの製造方法であって、 金属コイルを所定の長さに切断してなる平板状の表面材
    にロール成形を施して、互いに所望巾ずらした状態で接
    着した二層からなる厚みが大の1枚目のロックウールボ
    ードが充填される段差を有する第1凹所を形成するよう
    表面材の左右両端の端面曲げを行う第1工程と、 前記段差を含む前記第1凹所の底面に接着剤を塗布して
    前記1枚目のロックウールボードを充填する第2工程
    と、 裏側へ直角に折れ曲がった表面材一端の側面部を残すよ
    う前記1枚目のロックウールボードと表面材を圧着する
    第3工程と、 ロール成形を施して前記1枚目のロックウールボードの
    裏側とは面一な短小平面部を残すよう前記側面部の端面
    曲げを行う第4工程とからなる表面材側パネルを形成す
    る表面材側製造工程を含み、 更に、 金属コイルを所定の長さに切断してなる平板状の裏面材
    にロール成形を施して厚みが小の2枚目のロックウール
    ボードが充填される第2凹所を形成するよう裏面材の左
    右両端の端面曲げを行う第1工程と、 前記第2凹所の底面に接着剤を塗布して前記2枚目のロ
    ックウールボードを充填した後前記2枚目のロックウー
    ルボードの両端面および底面のみを覆う状態で前記2枚
    目のロックウールボードと裏面材を圧着する第2工程と
    からなる裏面材側パネルを形成する裏面材側製造工程を
    含み、 しかも、 前記表面材側製造工程の前記第4工程における前記短小
    平面部を含む1枚目のロックウールボードの裏側に接着
    剤を塗布して前記2枚目のロックウールボードの表側を
    前記1枚目のロックウールボードの裏側に対向させると
    ともに、前記1枚目のロックウールボードに対して前記
    2枚目のロックウールボードをずらせた状態で重ねた後
    前記1枚目のロックウールボードの裏側の表面材他端側
    および前記短小平面部が重なる側の前記2枚目のロック
    ウールボードの表面側を露出させるよう前記表面材側パ
    ネルと裏面材側パネル同士を圧着する工程からなるパネ
    ル製造工程を含むことを特徴とする建築用パネルの製造
    方法。
  3. 【請求項3】 耐火建築用板としてのロックウールボー
    ドを三層に積層して形成された耐火ボードと、この耐火
    ボードの表裏面に装着された金属板とから構成される建
    築用パネルの製造方法であって、 金属コイルを所定の長さに切断してなる平板状の表面材
    にロール成形を施して1枚目のロックウールボードが充
    填される第1凹所を形成するよう表面材の左右両端の端
    面曲げを行う第1工程と、 前記第1凹所の底面に接着剤を塗布して前記1枚目のロ
    ックウールボードを充填した後この1枚目のロックウー
    ルボードの裏側と表面材の左右両端とによって第2凹所
    を形成するよう前記1枚目のロックウールボードと表面
    材を圧着する第2工程と、 前記1枚目のロックウールボードの裏側とこの裏側とは
    面一な表面材一端の平面部とに跨がる前記第2凹所の底
    面に接着剤を塗布して前記第2凹所に前記2枚目のロッ
    クウールボードを前記1枚目のロックウールボードから
    ずらせる形で充填した後裏側へ直角に折れ曲がった表面
    材他端の側面部を残すよう前記ロックウールボード同士
    を圧着する第3工程と、 ロール成形を施して前記2枚目のロックウールボードの
    裏側とは面一な短小平面部を残すよう前記側面部の端面
    曲げを行って前記表面材側パネルを形成する第4工程
    と、 前記短小平面部を含む2枚目のロックウールボードの裏
    側に接着剤を塗布して前記3枚目のロックウールボード
    の表側を前記2枚目のロックウールボードの裏側に対向
    させるとともに、前記2枚目のロックウールボードに対
    して前記3枚目のロックウールボードをずらせた状態で
    重ねた後前記2枚目のロックウールボードの裏側の表面
    材一端側および前記短小平面部が重なる側の前記3枚目
    のロックウールボードの表面側を露出させるよう前記表
    面材側パネルと前記3枚目のロックウールボード同士を
    圧着する第5工程と、 前記3枚目のロックウールボードの裏側に接着剤を塗布
    した後、金属コイルを所定の長さに切断してなる平板に
    ロール成形を施して左右両端の端面曲げが行われ、3枚
    目のロックウールボードが充填される第3凹所が予め形
    成されている裏面材を、前記第3凹所の側から前記3枚
    目のロックウールボードの裏側および両端面のみを覆う
    状態で前記3枚目のロックウールボードにはめ込む第6
    工程と、 前記3枚目のロックウールボードと前記裏面材同士を圧
    着する第7工程とを含むことを特徴とする建築用パネル
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 耐火建築用板としての高密度のロックウ
    ールボードを二層以上に積層して形成された耐火ボード
    と、この耐火ボードの表裏面に装着された金属板とから
    構成される建築用パネルであって、耐火ボードが、ロッ
    クウールボード同士をずらせた状態で接着剤にて重ね合
    わせて構成され、かつ、耐火ボード同士の端面における
    凹凸嵌合部内には、耐火ボードの表面に接着剤にて装着
    される表面材としての表面金属板と前記耐火ボードの裏
    面に接着剤にて装着される裏面材としての裏面金属板が
    非接触の状態で配置されていることを特徴とする建築用
    パネル。
  5. 【請求項5】 耐火建築用板としての高密度の三枚のロ
    ックウールボード同士をずらせた状態で接着剤を介して
    相互に重ね合わせて凹凸嵌合部を形成する耐火ボード
    と、この耐火ボードの表裏面に装着された金属板とから
    構成される建築用パネルであって、1枚目のロックウー
    ルボードおよび2枚目のロックウールボードの表面に接
    着剤にて装着される表面材としての表面金属板を有し、
    この表面金属板内に、前記2枚目のロックウールボード
    を1枚目のロックウールボードからずらせる形で重ねて
    形成された表面材側パネルと、3枚目のロックウールボ
    ードの表面に接着剤にて装着される裏面材としての裏面
    金属板を有し、前記2枚目のロックウールボードの表面
    に接着剤を塗布して前記3枚目のロックウールボードの
    表面を前記2枚目のロックウールボードの表面に対向さ
    せるとともに、前記2枚目のロックウールボードに対し
    て前記3枚目のロックウールボードをずらせた状態で重
    ねて形成された裏面材側パネルとを備え、更に、前記凹
    凸嵌合部が、前記1枚目および2枚目のロックウールボ
    ード同士を、前記2枚目のロックウールボードの一方の
    端面部が凹むよう、かつ、他方の端面部が突出するよう
    ずらせたことにより、前記1枚目のロックウールボード
    の一方の端面部に形成された突出部分と、前記2枚目お
    よび3枚目のロックウールボード同士を、前記3枚目の
    ロックウールボードの一方の段差を有する端面部が突出
    して他方の段差を有する端面部が凹むようずらせたこと
    により、前記2枚目のロックウールボードおよび前記3
    枚目のロックウールボード間で前記両段差に跨がり形成
    される合じゃくり部分と、前記突出部分から合じゃくり
    部分にかけて形成される本実嵌合部分と、前記2枚目の
    ロックウールボードにおける表面金属板の非装着部分と
    前記3枚目のロックウールボードにおける裏面金属板の
    非装着部分が前記本実嵌合部分において接触した状態で
    配置されるロックウールボード密着部分とから構成さ
    れ、しかも、前記突出部分は表面側に目地を有するとと
    もに、前記本実嵌合部分においては、防水パッキンが配
    置され、かつ、前記2枚目のロックウールボードの表面
    金属板の前記突出部分の裏側に対向する位置には、全長
    にわたり溝が形成されていることを特徴とする建築用パ
    ネル。
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