JP6914222B2 - ケーシング枠材、ケーシング枠材の取付構造及び取付方法 - Google Patents

ケーシング枠材、ケーシング枠材の取付構造及び取付方法 Download PDF

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本発明は、ケーシング枠材、ケーシング枠材の取付構造及び取付方法に関する。
特許文献1には、建物の内壁や外壁にはドアやサッシが設けられる開口部が形成され、その開口部の縁部に、一種類の略T字状断面の開口枠材と、一種類の略L字状断面の見附枠材と、を備えた開口枠(建具枠ともいう。)が取り付けられる技術が開示されている。
壁本体は、開口部を形成するために一直線上に間隔をあけて並べられたり、建物の間取りに応じて平面視L字状やT字状に並べられたり等、様々に配置されるが、壁本体の側面に取り付けられた石膏ボード等の耐火板と、開口枠材と、見附枠材の組み合わせ次第で、以上のような様々な壁本体の配置に対応できる。また、見附枠材の種類を複数用意する必要がなく、開口枠を構成する部品の点数を極力減らすことも可能となっている。
特開2003−336451号公報
ところが、従来の開口枠においては、耐火板と見附枠材の厚みを整合させたり、これら耐火板及び見附枠材の厚みと、略T字状断面の開口枠材における入隅部分との寸法を整合させたりしなければならず、寸法誤差や施工誤差に対応しにくい場合があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、寸法誤差や施工誤差を吸収することができるとともに、開口部の施工に係る部品点数を極力減らすことができるケーシング枠材、ケーシング枠材の取付構造及び取付方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図8に示すように、幅方向両側の側面部11のうち少なくとも一方の側面部11に、側方に開口する凹溝11aが形成された開口枠材10が、建物の壁W1,W2,W3に形成された開口部2a,3a,4aに面して設けられており、
前記開口枠材10の前記側面部11に取り付けられて当該開口枠材10と共に前記開口部2a,3a,4aの縁部の仕上げを行うケーシング枠材20,40において、
長さ方向に連続する同一断面となるように形成され、外部に部分的に露出する本体部21,41と、
前記本体部21,41から突出し、前記凹溝11aに差し込まれる差込部22,42と、
前記本体部21,41から、前記差込部22,42よりも短い寸法で突出する凸部23,43と、
を備えており、
前記差込部22,42の突出方向及び前記凸部23,43の突出方向は、前記本体部21,41の長さ方向に直交する方向であって、かつ、互いに直交する方向であり、
前記差込部22は、当該差込部22を前記本体部21に対して撓ませるための弾性部を有しており、
前記本体部21,41は、当該本体部21,41のうち前記差込部22,42と前記凸部23,43との間に位置し、かつ前記壁W1,W2,W3側に向けて設けられる角部に面取りされたように形成された面取り部21b,41bを有していることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、差込部22,42は、当該差込部22,42を前記本体部21,41に対して撓ませるための弾性部を有しているので、開口部2a,3a,4aの施工を行うにあたって、使用される各種部材に多少の寸法誤差があったり、施工誤差が生じたりしたとしても、差込部22,42が弾性変形することによって、その誤差を吸収することができる。
さらに、本体部21が、長さ方向に連続する同一断面となっているので、例えば差込部22,42及び凸部23,43が本体部21,41の長さ方向に断続的に複数設けられるものであったとしても、ケーシング枠材20,40を左右の区別なく用意することができる。すなわち、ケーシング枠材20,40を、開口枠材10における幅方向両側の側面部11のどちらにも取り付けることができるので、開口枠材10における幅方向一方側の側面部11専用、幅方向他方側の側面部11専用のケーシング枠材を用意する必要がなく、開口部2a,3a,4aの施工に係る部品点数を極力減らすことができる。
また、差込部22,42よりも短い寸法で突出する凸部23,43を備えているため、複数の開口枠材10同士が直交方向に隣り合う場合でも、隣り合う側面部11同士のそれぞれの凹溝11aに差込部22,42と凸部23,43とが対応することになり、開口枠材10同士を近接して設けることができる。
加えて、開口枠材10が、一方の側面部11がコーナー部7dに位置しないように設けられる場合でも、凸部23,43(43a)が、差込部22,42よりも短い寸法で突出していることから、差込部22,42を一方の側面部11における凹溝11aに差し込んで、凸部23,43(43a)を壁W1,W2,W3の側面に向けることで、一方の側面部11と壁W1,W2,W3の側面との間を化粧して意匠性を向上させることができる。しかも、凸部23,43(43a)が壁W1,W2,W3の側面に当接した状態であっても、差込部22,42が弾性変形して、壁W1,W2,W3に向かって突出する凸部23,43(43a)が支障とならないように、ケーシング枠材20,40を開口枠材10における一方の側面部11側に設けることができる。
また、本体部21,41は、当該本体部21,41のうち差込部22,42と凸部23,43との間に位置し、かつ壁W1,W2,W3側に向けて設けられる角部に面取りされたように形成された面取り部21b,41bを有しているので、例えばケーシング枠材20,40が壁W1,W2,W3に近接して設けられた場合に、面取り部21b,41bが、壁W1,W2,W3や開口枠材10の側面部11に接触しにくくなるため、ケーシング枠材20,40が想定していた設置位置からずれにくくなるという利点がある。
請求項2に記載の発明は、例えば図2〜図4,図8に示すように、請求項1に記載のケーシング枠材において、
前記差込部22,42及び前記凸部23,43のそれぞれは、その突出方向と直交する方向の厚み寸法が、前記本体部21,41の厚み寸法よりも短く設定されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、差込部22,42及び凸部23,43のそれぞれは、その突出方向と直交する方向の厚み寸法が、本体部21,41の厚み寸法よりも短く設定され(すなわち、本体部21,41の厚み寸法よりも薄く設定され)、凸部23,43よりも差込部22,42の方が長く設定されているので、少なくとも差込部22,42は、本体部21,41よりも撓みやすくなっている。そのため、開口部2a,3a,4aの施工を行うにあたって、使用される各種部材に多少の寸法誤差があったり、施工誤差が生じたりしたとしても、差込部22,42が弾性変形することによって、その誤差を吸収することができる。
請求項3に記載の発明は、例えば図2〜図4,図8に示すように、請求項1又は2に記載のケーシング枠材20,40において、
前記差込部22,42は、
前記凹溝11a内の溝壁に密接する先端部22a,42aと、
前記先端部22a,42aよりも括れて厚み寸法の薄い状態に形成された基端部22b,42bと、を有しており、前記基端部が前記弾性部として機能することを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、差込部22,42が、凹溝11a内の溝壁に密接する先端部22a,42aを有するので、差込部22,42が凹溝11aに差し込まれた際のケーシング枠材20,40の開口枠材10への取付状態を向上させることができる。すなわち、ケーシング枠材20,40を、開口枠材10の側面部11に確実に取り付けることができる。
さらに、差込部22,42が、先端部22a,42aよりも括れて厚み寸法の薄い状態に形成された基端部22b,42bを有しており、基端部22b,42bが弾性部として機能するので、当該基端部22b,42bの位置で差込部22,42が撓みやすい状態となる。そのため、寸法誤差や施工誤差を吸収しやすくなる。
請求項4に記載の発明は、例えば図2〜図4,図8に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載のケーシング枠材20,40において、
前記差込部22,42及び前記凸部23,43は、前記本体部21,41のうち外部に露出する側面に沿って、かつ、前記本体部21,41との境界部位において面一な状態で設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、差込部22,42及び凸部23,43は、本体部21,41のうち外部に露出する側面に沿って、かつ、本体部21,41との境界部位において面一な状態で設けられているので、差込部22,42から本体部21,41にかけての部位と、凸部23,43から本体部21,41にかけての部位とが面一な状態に形成されることになる。これにより、これらの各部位は、差込部22,42が凹溝11aに差し込まれる際や凸部23,43が凹溝11aに入れられる際に、開口枠材10における差込部22,42側の面と凸部23,43側の面に対して接触しながらスライド移動するためのガイドとして機能することになるので、ケーシング枠材20,40を開口枠材10の側面部11に取り付ける際の施工性を向上させることができる。
さらに、凸部23,43が、例えば凹溝11aに入れられずに外部側に配置された場合に、凸部23,43から本体部21,41にかけての部位を、壁W1,W2,W3の表面仕上げ材(壁仕上げ材8)の端部を貼り付けるための貼り代(シロ)として利用するので、表面仕上げ材8の端部の納まりが良くなる。
請求項5に記載の発明は、例えば図8に示すように、請求項1〜4のいずれか一項に記載のケーシング枠材40において、
前記凸部43は、
前記本体部41に一体形成された凸部本体43aと、
前記凸部本体43aの先端に、当該凸部本体43aから切り離し可能に一体形成され、前記凹溝11aに差し込まれて前記凹溝11a内の溝壁に接触する切り離し部43bと、を有することを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、凸部43は、本体部41に一体形成された凸部本体43aと、凸部本体43aの先端に、当該凸部本体43aから切り離し可能に一体形成され、凹溝11aに差し込まれて凹溝11a内の溝壁に接触する切り離し部43bと、を有するので、切り離し部43bを凸部本体43aから切り離さない状態の凸部43を、差込部42より突出寸法は短いものの、差込部42と同様に凹溝11aに差し込むことができる。これにより、差込部42側に位置する開口枠材10の凹溝11aに差込部42を差し込むことができ、凸部43側に位置する開口枠材10の凹溝11aに差込部42を差し込むことができるので、例えば差込部42だけが開口枠材10の凹溝11aに差し込まれる場合に比して、ケーシング枠材40の取付状態を向上させることができる。また、凸部本体43aと切り離し部43bとを有する凸部43が、仮に、見た目にも撓みが生じていることが判るような、ある程度の突出寸法に設定されていれば、弾性変形が可能となるので、差込部42と共に、寸法誤差や施工誤差の吸収に貢献できる。
一方、切り離し部43bを凸部本体43aから切り離した状態では、切り離し部43bを凸部本体43aから切り離さない状態よりも凸部43の突出寸法を短くすることができる。そのため、例えばケーシング枠材40を、凸部本体43aを開口枠材10における側面部11の凹溝11aに入れたり、凸部本体43aを壁の側面に向けて突出させた状態で配置したりすることができる。これにより、一種類のケーシング枠材40によって複数の取付構造を実現することができるので汎用性に優れる。
請求項6に記載の発明は、例えば図1〜図3,図6,図8に示すように、前記開口枠材10の前記側面部11に取り付けられている請求項1〜4のいずれか一項に記載のケーシング枠材20,40の取付構造であって、
前記建物の壁W1,W2において隣接する一側面と他側面が、コーナー部7dを介して直交する方向に配置され、前記一側面側及び前記他側面側の双方に、互いに近接する前記開口部2a,3a,4aが形成された状態となっており、
前記一側面側の前記開口部2a,3a,4aに面する一方の前記開口枠材10が、前記壁W1,W2の前記一側面に設けられ、前記他側面側の前記開口部2a,3a,4aに面する他方の前記開口枠材10が、前記壁W1,W2の前記他側面に設けられ、さらに前記一方の開口枠材10と前記他方の開口枠材10は、前記壁W1,W2の前記コーナー部7dに沿って互いに隣り合うようにして配置されており、
前記ケーシング枠材20,40は、前記壁W1,W2の前記コーナー部7dに沿って、かつ、前記一方の開口枠材10における前記側面部11と前記他方の開口枠材10における前記側面部11との間に位置するようにして設けられており、
前記ケーシング枠材20,40の前記差込部22,42は、前記一方の開口枠材10の前記凹溝11aに差し込まれ、
前記ケーシング枠材20,40の前記凸部23,43は、前記他方の開口枠材10の前記凹溝11aに入れられていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、ケーシング枠材20,40は、壁W1,W2のコーナー部7dに沿って、かつ、一方の開口枠材10における側面部11と他方の開口枠材10における側面部11との間に位置するようにして設けられており、ケーシング枠材20,40の差込部22,42は、一方の開口枠材10の凹溝11aに差し込まれ、ケーシング枠材20,40の凸部23,43は、他方の開口枠材10の凹溝11aに入れられているので、ケーシング枠材20,40によって、一方の開口枠材10における側面部11と他方の開口枠材10における側面部11との間における隙間を埋めるようにして確実に設けられ、壁W1,W2のコーナー部7dを化粧することができる。
請求項7に記載の発明は、例えば図2,図3に示すように、前記開口枠材10の前記側面部11に取り付けられている請求項1〜4のいずれか一項に記載のケーシング枠材20の取付構造であって、
前記ケーシング枠材20が、前記開口部2a,3a,4aに面して設けられた前記開口枠材10の前記側面部11に設けられており、
前記ケーシング枠材20の前記差込部22は、前記開口枠材10の前記凹溝11aに差し込まれ、
前記ケーシング枠材20の前記凸部23は、前記壁W1,W2,W3の側面に向かって、かつ前記壁W1,W2,W3の側面に対して垂直方向に突出する向きに配置されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、ケーシング枠材20が、開口部2a,3a,4aに面して設けられた開口枠材10の側面部11に設けられており、ケーシング枠材20の差込部22は、開口枠材10の凹溝11aに差し込まれ、ケーシング枠材20の凸部23は、壁W1,W2,W3の側面に向かって、かつ壁W1,W2,W3の側面に対して垂直方向に突出する向きに配置されているので、ケーシング枠材20を、一方の開口枠材10における側面部11と他方の開口枠材10における側面部11との間に必ずしも設ける必要はなく、少なくとも片側に隣り合う開口枠材10がない状態で設けられた開口枠材10の、隣り合う開口枠材10がない側の側面部11に設けることができる。そのため、互いに隣り合う開口枠材10の側面部11間に設けられるケーシング枠材20と、少なくとも片側に隣り合う開口枠材10がない状態で設けられた開口枠材10の側面部11に設けられるケーシング枠材20とを共通化することができ、開口部2a,3a,4aの施工に係る部品点数を極力減らすことができる。
さらに、ケーシング枠材20の凸部23は、壁W1,W2,W3の側面に向かって、かつ壁W1,W2,W3の側面に対して垂直方向に突出する向きに配置されているので、凸部23が壁W1,W2,W3の側面に接する場合は、少なくとも差込部22が弾性変形した状態で凹溝11a内に差し込まれて、本体部21が壁W1,W2,W3の側面から離れる方向に傾いた状態で開口枠材10の側面部11に設けられる。そのため、差込部22が凹溝11aから抜けにくい状態となるようにケーシング枠材20を開口枠材10の側面部11に設けることができるので、ケーシング枠材20の開口枠材10の側面部11への取付状態を良好にすることができる。
請求項8に記載の発明は、例えば図3,図8に示すように、前記開口枠材10の前記側面部11に取り付けられている請求項5に記載のケーシング枠材40の取付構造であって、
前記ケーシング枠材40が、前記開口部2a,3a,4aに面して設けられた前記開口枠材10の前記側面部11に設けられており、
前記ケーシング枠材40の前記差込部42は、前記開口枠材10の前記凹溝11aに差し込まれており、
前記ケーシング枠材40の前記凸部43は、前記切り離し部43bが前記凸部本体43aから切り離された状態となっており、前記切り離し部43bが切り離された前記凸部43における前記凸部本体43aが、前記壁W1,W2,W3の側面に向かって突出する向きに配置されていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明によれば、ケーシング枠材40が、開口部2a,3a,4aに面して設けられた開口枠材10の側面部11に設けられており、ケーシング枠材40の差込部42は、開口枠材10の凹溝11aに差し込まれており、ケーシング枠材40の凸部43は、切り離し部43bが凸部本体43aから切り離された状態となっており、切り離し部43bが切り離された凸部43における凸部本体43aが、壁W1,W2,W3の側面に向かって突出する向きに配置されているので、ケーシング枠材40を、一方の開口枠材10における側面部11と他方の開口枠材10における側面部11との間に必ずしも設ける必要はなく、少なくとも片側に隣り合う開口枠材10がない状態で設けられた開口枠材10の、隣り合う開口枠材10がない側の側面部11に設けることができる。そのため、互いに隣り合う開口枠材10の側面部11間に設けられるケーシング枠材40と、少なくとも片側に隣り合う開口枠材10がない状態で設けられた開口枠材10の側面部11に設けられるケーシング枠材40とを共通化することができ、開口部2a,3a,4aの施工に係る部品点数を極力減らすことができる。
さらに、ケーシング枠材40の凸部43における凸部本体43aは、壁W1,W2,W3の側面に向かって突出する向きに配置されているので、凸部本体43aが壁W1,W2,W3の側面に接する場合は、少なくとも差込部42が弾性変形した状態で凹溝11a内に差し込まれて、本体部41が壁W1,W2,W3の側面から離れる方向に傾いた状態で開口枠材10の側面部11に設けられる。そのため、差込部42が凹溝11aから抜けにくい状態となるようにケーシング枠材40を開口枠材10の側面部11に設けることができるので、ケーシング枠材40の開口枠材10の側面部11への取付状態を良好にすることができる。
請求項9に記載の発明は、例えば図2,図3,図8に示すように、請求項6〜8のいずれか一項に記載のケーシング枠材20,40の取付構造において、
前記開口枠材10は、当該開口枠材10のうち前記開口部2a,3a,4a側に位置し、前記側面部11よりも側方に突出する側方突出部12を有しており、
前記側面部11のうち前記側方突出部12との境界に前記凹溝11aが形成されており、
前記開口枠材10のうち前記壁W1,W2,W3側の面から前記側方突出部12までの、厚み方向に沿う寸法と、前記ケーシング枠材20,40の前記本体部21,41における厚み寸法とが略等しく設定されていることを特徴とする。
請求項9に記載の発明によれば、側面部11のうち側方突出部12との境界に凹溝11aが形成されており、開口枠材10のうち壁W1,W2,W3側の面から側方突出部12までの、厚み方向に沿う寸法と、ケーシング枠材20,40の本体部21,41における厚み寸法とが略等しく設定されているので、差込部22,42が凹溝11aに差し込まれた状態のケーシング枠材20,40における本体部21,41を、側面部11と側方突出部12とで形成される入隅部分に納まり良く設けることができる。
請求項10に記載の発明は、例えば図2,図3,図8に示すように、請求項1〜5のいずれか一項に記載のケーシング枠材20,40を、前記開口枠材10の前記側面部11に取り付ける方法であって、
前記建物の壁W1,W2,W3の表面に石膏ボード7a,7b,7cを貼り付けた後、
前記石膏ボード7a,7b,7cの上から、前記開口枠材10を取り付けるとともに当該開口枠材10の前記側面部11に前記ケーシング枠材20,40を取り付けることを特徴とする
請求項10に記載の発明によれば、建物の壁W1,W2,W3の表面に石膏ボード7a,7b,7cを貼り付けた後、その石膏ボード7a,7b,7cの上から、開口枠材10を取り付けるとともに当該開口枠材10の側面部11にケーシング枠材20,40を取り付けるので、石膏ボード7a,7b,7cによって壁W1,W2,W3の表面を隙間なく覆った後から、開口枠材10とケーシング枠材20,40の施工を行うことができる。そのため、石膏ボード7a,7b,7cによって切れ目のない耐火ラインを形成しつつ、開口枠材10とケーシング枠材20,40を建物の壁W1,W2,W3に確実に取り付けることができる。さらに、ケーシング枠材20,40を側面部11に取り付けるにあたって、石膏ボード7a,7b,7cの取付態様を考慮する必要がないので、施工性の向上を図ることもできる。
本発明によれば、寸法誤差や施工誤差を吸収することができるとともに、開口部の施工に係る部品点数を極力減らすことができる。
二つの開口部が設けられた建物の壁を示す斜視図である。 第一ケーシング枠材及び第二ケーシング枠材の取付構造を示す断面図である。 第一ケーシング枠材及び第二ケーシング枠材の取付構造を示す断面図である。 第一ケーシング枠材を示す断面図である。 第二ケーシング枠材を示す断面図である。 三つの開口部が設けられた建物の壁を示す斜視図である。 一つの開口部が設けられた建物の壁を示す斜視図である。 第一ケーシング枠材の取付構造の変形例を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の技術的範囲を以下の実施形態および図示例に限定するものではない。
[建物の壁及び開口部について]
図1において符号A,B,Cは、建物の屋内空間に形成された複数の領域又は屋外空間そのものである屋外領域を示す。これら複数の領域A,B,Cは、複数の壁体1,2,3によって構成された建物の壁W1によって領域分けされている。
建物の壁W1は、屋内空間に設けられる内壁のみによって構成されるか、内壁と屋外空間に面して設けられる外壁を含んで構成されるものである。
このような壁W1は、第一壁体1と、当該第一壁体1に対して直交する方向に設けられた第二壁体2と、第一壁体1と同一方向に設けられるとともに第二壁体2に対して直交する方向に設けられた第三壁体3と、を備え、平面視において略T字状に形成されている。
領域Aは、第一壁体1と第二壁体2との間の空間を指し、領域Bは、第二壁体2と第三壁体3との間の空間を指し、領域Cは、第一壁体1及び第三壁体3の、領域A及び領域Bとは反対側の空間を指す。
各領域A,B,Cの指す空間は、例えば、建物内における居室や廊下等の部屋又は屋外空間であり、特に限定されるものではない。
第一壁体1は、開口部が形成されていない壁体とされている。第一壁体1の幅方向(第一壁体1を平面視した場合における長手方向を指す。)における側端部の、領域A側面に、第二壁体2が連結されている。第一壁体1の幅方向における側端面に、第三壁体3が連結されている。
第二壁体2には、当該第二壁体2を挟む領域Aと領域Bとの間を空間的に接続する開口部2aが形成されている。
第三壁体3には、当該第三壁体3を挟む領域Bと領域Cとの間を空間的に接続する開口部3aが形成されている。
本実施形態における開口部2a,3aは、人の出入りを想定した出入口用の開口部とされているが、これに限られるものではなく、人の出入りが想定されていない腰高窓などの各種窓であってもよい。なお、人の出入りを想定した出入口用の開口部としては、例えば、掃き出し窓や、部屋と廊下の間や部屋と部屋の間などに設けられた出入口が挙げられる。
また、開口部2a,3aが、屋外空間に向かって開放された開口部である場合、後述する開口枠材10は、幅方向に半分に切断された状態で開口部2a,3aの縁部のうち屋内側に設けられ、屋外側には窓サッシが設けられる。
本実施形態においては、壁W1は、屋内空間に設けられる内壁のみによって構成されるものとされ、第一壁体1、第二壁体2、第三壁体3は、内壁とされている。内壁であるこれらの壁体1,2,3は、建物の床F上に立設されている。
また、開口部2a,3aは、部屋と廊下の間や部屋と部屋の間などに設けられた出入口用の開口部とされている。開口部2aの上方には、第二壁体2の一部である小壁2bが設けられ、開口部3aの上方には、第三壁体3の一部である小壁3bが設けられている。
これを踏まえ、本実施形態における開口部2aは、小壁2bを含む第二壁体2と、第一壁体1の幅方向における側端部と、建物の床Fによって構成されている。
また、本実施形態における開口部3aも、小壁3bを含む第三壁体3と、第一壁体1の幅方向における側端面と、建物の床Fによって構成されている。
開口部2aの縁部は、第二壁体2の厚み(第二壁体2を平面視した場合における短手方向を指す。)に対応している。開口部3aの縁部も同様に、第三壁体3(第三壁体3を平面視した場合における短手方向を指す。)の厚みに対応しているとともに、第一壁体1の厚みにも対応している。
第一壁体1は、図2,図3に示すように、壁パネル6を本体壁部として構成されている。より詳細に説明すると、第一壁体1は、本体壁部としての壁パネル6と、領域A側及び領域C側の側面と幅方向における側端面とに取り付けられた石膏ボード7a,7b,7cと、を備えて構成されている。
壁パネル6は、縦横の框材が矩形状に組み立てられるとともに、矩形枠の内部に補助桟材が縦横に組み付けられて枠体6aが構成され、この枠体6aの両面に、面材6bが貼設されたものであり、内部中空な構造となっている。さらに、その内部中空な部分には、通常、グラスウールやロックウール等の断熱材が装填される。
また、壁パネル6は、寸法調整や各種部材の取付下地として調整材6cを適宜備える。本実施形態においては、壁パネル6の開口部3a側端面に、角材からなる調整材6cが取り付けられており、当該調整材6cの開口部3a側端面に石膏ボード7cが取り付けられ、領域A側及び領域C側の側面には、石膏ボード7a,7bが取り付けられている。これら石膏ボード7a,7bの出隅部分は、第一壁体1の一側面と他側面が交わるコーナー部7dとされている。このコーナー部7dの位置に、後述する第一ケーシング枠材20、第二ケーシング枠材30が配置される。なお、各壁体1,2,3が形成されるにあたって石膏ボードが用いられない場合も、当然、各壁体1,2,3の各々の一側面と他側面が交わる位置の出隅部分が、コーナー部7dに相当するコーナー部とされることは言うまでもない。
以上のようにして第一壁体1は構成されており、その表面には、後述する開口枠材10が取り付けられるとともに、壁仕上げ材8(本実施形態においては壁クロス)が設けられている。
図示はしないが、第二壁体2及び第三壁体3も、第一壁体1と同様に、壁パネルを本体壁部として構成されたものであり、調整材が適宜用いられており、表面には石膏ボードが取り付けられ、さらに開口枠材、壁仕上げ材が設けられる。
図3は、寸法調整等のための薄板状の調整材6dが、開口部2a側の開口枠材10と、石膏ボード7bとの間に設けられた状態を示している。そのため、開口枠材10が、調整材6dの厚さ寸法分だけ、第二壁体2に寄せられて配置されている。その他の納まりは、図2の状態と同一であり、説明は省略する。
なお、本実施形態における建物は、壁W1を含む壁や床F、屋根(図示せず)といった建物の構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み立てて構築するパネル工法で構築されている。ただし、これに限られるものではなく、従来の軸組工法や壁式工法の木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造等の建物であってもよい。
以上のような開口部2a,3aに面して、開口枠材10が設けられている。開口枠材10は、開口部2a,3aにおける縁部の仕上げ材として設けられており、必要に応じて、ドアや窓用障子等の建具が設けられる。
ドア等の建具が設けられる場合、開口枠材10には、建具の開閉方式に応じて必要な部材が適宜取り付けられる。建具の開閉方式が、開き戸形式である場合は、蝶番や枢等の回転軸となる部材や戸当たりが開口枠材10又は床F・各壁体1,2,3に対して取り付けられる。建具の開閉方式が、引き戸形式である場合は、建具がスライドするレールが開口枠材10又は床F・各壁体1,2,3に対して取り付けられる。
開口枠材10は、断面視において略T字状に、かつ長さ方向に同一断面を有するように形成された板状体であり、開口部2a,3aの縁部のうち、床F側の縁部を除く縁部にそれぞれ取り付けられている。
より具体的に説明すると、開口部2aにおいては、第一壁体1の幅方向における側端部の領域A側面と、第二壁体2を構成する小壁2bの下面と、小壁2b下の第二壁体2の幅方向における側端面と、に対して開口枠材10が取り付けられている。
開口部3aにおいては、第一壁体1の幅方向における側端面と、第三壁体3を構成する小壁3bの下面と、第三壁体3の幅方向における側端面と、に対して開口枠材10が取り付けられている。
なお、各壁体1,2,3に対して垂直に設けられた開口枠材10と、小壁2b,3bの下面に水平に設けられた開口枠材10との取り合いは、図示はしないが、長さ方向側端部同士を、側面視において斜め45度に切断加工し、直角に納まるように設定されている。
以上のような開口枠材10は、木製でもよいし、樹脂製でもよいし、木材と樹脂とを混錬・溶融させて押出成形された木質様成形品などから構成されてもよい。本実施形態においては、木製の開口枠材10が採用されており、その表面のうち少なくとも設置後に可視となる部分に、化粧シート13が一体的に貼り付けられている(図8参照。)。
化粧シート13の素材は特に限定されるものではないが、本実施形態においてはオレフィン系シートが一体的に貼り付けられている。このような化粧シート13の表面には、例えば木目模様や、第一ケーシング枠材20及び第二ケーシング枠材30の表面に貼り付けられた化粧シート24,34の意匠・装飾を考慮した意匠・装飾が施されているものとする。
開口枠材10の幅方向(長さ方向と直交し、かつ厚さ方向と直交する方向を指す。)両側の側面部11には、側方に開口する凹溝11aが形成されている。さらに、開口枠材10は、当該開口枠材10のうち開口部2a,3a側に位置し、側面部11よりも側方に突出する側方突出部12を有している。凹溝11aは、側面部11のうち側方突出部12との境界に形成されている。
すなわち、開口枠材10は、開口部2a,3aに近い方から、側方突出部12、凹溝11a、側面部11のうちの凹溝11aが形成されていない部位と並ぶように構成されている。これら側方突出部12、凹溝11a、側面部11のうちの凹溝11aが形成されていない部位の並び方向は、開口枠材10の厚み方向と同一である。
開口枠材10における幅方向両側の側面部11同士間の寸法は、壁W1を構成する第一壁体1、第二壁体2、第三壁体3の厚み寸法と略等しく設定されている。そのため、側面部11と壁W1の側面は面一の状態となる。
また、側方突出部12は、側面部11よりも側方に突出するものであるため、開口枠材10が、各壁体1,2,3の側端面に設けられた場合には、壁W1の側面よりも側方に突出する状態となる。なお、本実施形態においては、開口枠材10が当該側方突出部12を有するものとしたが、側方突出部12のない開口枠材を用いてもよい。すなわち、側面部の中央付近に凹溝が形成された構成の開口枠材を用いてもよい。
なお、開口部2a,3aが、上述したように、屋外空間に向かって開放された開口部である場合は、凹溝11a及び側方突出部12は、屋内側にのみ設けられる。
[第一ケーシング枠材について]
図2,図3に示す例において、開口枠材10の側面部11には、当該開口枠材10と共に開口部2a,3aの縁部の仕上げを行う第一ケーシング枠材20が取り付けられる。第一ケーシング枠材20は、開口枠材10と共に開口部2a,3aの縁部の仕上げを行うため、開口枠材10に対応した長さに設定されている。
第一ケーシング枠材20は、図4に示すように、本体部21と、差込部22と、凸部23と、を備えるとともに、長さ方向に連続する同一断面となっている。本実施形態における第一ケーシング枠材20は、樹脂製の押出成型品とされている。そのため、長さ方向に連続する同一断面を有する。
差込部22の突出方向及び凸部23の突出方向は、本体部21の長さ方向に直交する方向であって、かつ、互いに直交する方向とされている。
本体部21は、第一ケーシング枠材20のうち最も大きい部位とされており、開口枠材10の側面部11に設けられた際に、外部に部分的に露出する。
また、本体部21は、筒状に形成されて中空部21aを有している。そのため、この本体部21は、長さ方向と直交する方向に弾性変形しやすくなっている。なお、第一ケーシング枠材20は、上述のように押出成型品であるため、長さ方向に連続する同一断面となっているが、これに限られるものではなく、少なくとも本体部21が、長さ方向に連続する同一断面となっていればよい。
さらに、本体部21は、角が面取りされたように形成された部位(以下、面取り部21bと呼称する。)を有している。面取り部21bは、第一ケーシング枠材20が開口枠材10の側面部11に設けられる際に、壁W1側に向けて設けられる。これにより、例えば第一ケーシング枠材20が壁W1(例えば第一壁体1)に近接して設けられた場合に、面取り部21bが、壁W1や開口枠材10の側面部11に接触しにくくなるため、第一ケーシング枠材20が想定していた設置位置からずれにくくなるという利点がある。
なお、本体部21における、面取り部21bと対角に位置する角部21cも、面取り部21bよりも小さい面積で面取りされた状態になっている。当該角部21cは、外部に露出する部分の略中央に位置する箇所であり、このように面取りされていることで、意匠性の向上や触り心地の良さを向上させることができるようになっている。
また、開口枠材10のうち壁W1側の面から側方突出部12までの、開口枠材10の厚み方向に沿う寸法と、第一ケーシング枠材20の本体部21における厚み寸法とが略等しく設定されている。すなわち、本体部21における厚み寸法は、開口枠材10における側面部11と側方突出部12とで形成される入隅部分の隙間に対応している。さらに換言すれば、開口枠材10が、壁W1に取り付けられた際の、壁W1の表面又は隣り合う開口枠材10の側面部11から側方突出部12までの間の間隔寸法が、第一ケーシング枠材20における本体部21の厚み寸法と略等しく設定されている。
なお、断面視した場合における本体部21は、面取り部21bや角部21cを考慮せずに見た場合に正方形となるように形成されている。すなわち、正方形の1つの角部を面取りした部位が上記の面取り部21bであり、その対角の面取りした部位が上記の角部21cとされている。そして、差込部22が設けられた辺とその対辺までの厚み寸法と、凸部23が設けられた辺とその対辺までの厚み寸法は等しく設定されている。そのため、第一ケーシング枠材20を開口枠材10の側面部11に設ける際に、第一ケーシング枠材20の向きにかかわらず、その本体部21の厚み寸法は、開口枠材10における側面部11と側方突出部12とで形成される入隅部分の隙間に対応していることとなる。
このように開口枠材10のうち壁W1側の面から側方突出部12までの、厚み方向に沿う寸法と、第一ケーシング枠材20の本体部21における厚み寸法とが略等しく設定されることで、本体部21を、開口枠材10における側面部11と側方突出部12とで形成される入隅部分にぴったりと納めることができるようになっている。
差込部22は、本体部21から突出し、凹溝11aに差し込まれる部位である。第一ケーシング枠材20が、開口枠材10の側面部11に設けられる際は、この差込部22が、側面部11の凹溝11aに対して必ず差し込まれ、これにより、第一ケーシング枠材20を開口枠材10の側面部11に設けることができる。
このような差込部22は、凹溝11a内の溝壁に密接する先端部22aと、先端部22aよりも括れて厚み寸法(差込部22の長手方向と直交し、かつ先端部22aと基端部22bの並び方向とも直交する方向の寸法を指す。)の薄い状態に形成された基端部22bと、を有する。
なお、この差込部22は、本実施形態においては、本体部21と共に長さ方向に連続する同一断面となっているが、これに限られるものではなく、本体部21の長さ方向に断続的に設けられるものであってもよい。
先端部22aの表面には凹凸形状が形成されている。より具体的に説明すると、図2〜図4に示すように、一面側には凸形状が2つあり、凹形状が2つある。他面側には凸形状が3つあり、凹形状が2つある。一面側の凸形状と、他面側の凸形状との間の間隔寸法が、先端部22aの厚み寸法とされており、この厚み寸法が、基端部22bの厚み寸法よりも長く(厚く)設定されている。
凸形状は、差込部22を凹溝11aに差し込んだ際に、凹溝11a内の溝壁に密着して接する。すなわち、凹溝11aにおける一方の溝壁と他方の溝壁との間の溝幅は、先端部22aの厚み寸法よりも若干短いか、略等しく設定されている。なお、凹溝11aの溝深さは、差込部22の本体部21からの突出寸法よりも長く設定されている。
差込部22を凹溝11aに差し込む際は、必要に応じて接着剤を使用してもよい。その場合、先端部22aにおける凹形状の部位が接着剤溜まりとなり、凹溝11a内の溝壁への接着性を高めることができる。つまり、凹形状の部位に溜まった状態の接着剤が固化した場合には、接着剤を介して先端部22aが凹溝11aに食い込んだような状態となる。そのため、差込部22を、凹溝11aに対して強固に固定でき、開口枠材10と第一ケーシング枠材20との一体性が高まるので、第一ケーシング枠材20を開口枠材10の側面部11に対して確実に固定することができる。
基端部22bは、本体部21から真っ直ぐに突出する部位と、先端部22aに向かって僅かに曲がる部位と、によって概略的に構成されている。当該曲がる部位の先に、先端部22aが一体形成されている。このような基端部22bは、先端部22aよりも括れて厚み寸法の薄い状態に形成されているので、差込部22は、この基端部22bの位置で撓みやすい状態となる。また、単に括れているだけでなく、先端部22aに向かって僅かに曲がった状態となっているので弾性力が高まる。
このような基端部22bが、差込部23を本体部21に対して撓ませるための弾性部として機能するようになっている。
凸部23は、本体部21から、差込部22よりも短い寸法で突出する部位である。凸部23の突出寸法は、差込部22の突出寸法に比して極めて短く、“寸法の短い突起”、“寸法の短い出っ張り”、又は“膨らみ”程度に認識されるものであって、断面視において丸みを帯びている。その表面には、化粧シート24が一体的に貼り付けられている。
なお、この凸部23は、本実施形態においては、本体部21と共に長さ方向に連続する同一断面となっているが、これに限られるものではなく、本体部21の長さ方向に断続的に設けられるものであってもよい。
差込部22と凸部23とが本体部21の長さ方向に断続的に設けられる場合、隣り合う差込部22間のピッチと隣り合う凸部23間のピッチは、略等しく設定されてもよいし、異なるピッチで設けられるようにしてもよい。
差込部22及び凸部23のそれぞれは、その突出方向と直交する方向の厚み寸法が、本体部21の厚み寸法よりも短く設定されている。すなわち、差込部22及び凸部23の厚みは、本体部21の厚みよりも薄く設定されている。
また、これら差込部22及び凸部23は、本体部21のうち外部に露出する側面に沿って、かつ、本体部21との境界部位において面一な状態で設けられている。より詳細に説明すると、本体部21と差込部22と凸部23は、一体形成されているものであり、差込部22及び凸部23は、本体部21の外部に露出する側に寄せて配置されている。本体部21は、上述のように筒状に形成されて中空部21aを有し、この中空部21aを構成する壁のうち角部21cを介して直交する2つの壁のそれぞれの直線上に差込部22と凸部23とが位置している。角部21cを介して直交する2つの壁の一方と差込部22の基端部22bは、外部に露出する側の面が面一の状態となっており、角部21cを介して直交する2つの壁の他方と凸部23は、外部に露出する側の面が面一の状態となっている。換言すれば、本体部21と、差込部22及び凸部23との間には段差が生じないようになっている。
本体部21における外部に露出する部分には、化粧シート24が一体的に貼り付けられている。本体部21の角部21cや凸部23も外部に露出する部分となるため、この化粧シート24によって被覆されている。本実施形態においては、差込部22の基端部22bも僅かに化粧シート24によって被覆されている。
また、上述のように、本体部21と、差込部22及び凸部23との間には段差が生じないようになっているので、化粧シート24を一体的に貼り付けやすく、かつ見栄えもよい。
なお、化粧シート24の素材は特に限定されるものではないが、本実施形態においてはオレフィン系シートが一体的に貼り付けられている。このような化粧シート24の表面には、例えば木目模様や、開口枠材10の表面に貼り付けられた化粧シート13の意匠・装飾を考慮した意匠・装飾が施されているものとする。
以上のような第一ケーシング枠材20は、上述したように、長さ方向に連続する同一断面を有するため、長さ方向一方側の端部の位置と他方側の端部の位置とを逆転させて配置すれば、差込部22及び凸部23の向きも、それぞれ正反対となる。そのため、左右の区別なく用意することができ、1種類の第一ケーシング枠材20を2つ用意すれば、開口枠材10における幅方向両側の側面部11に形成された双方の凹溝11aに対して対称的な向きで差込部22を差し込むことができる。
なお、第一ケーシング枠材20は、本体部21が筒状に形成されているため、第一ケーシング枠材20の長さ方向両端部は開口している状態となっている。そのため、第一ケーシング枠材20の長さ方向両端部には、開口を閉塞するためのキャップ部材(図示せず)が設けられる。
[第二ケーシング枠材について]
図2,図3に示す例において、開口枠材10の側面部11には、当該開口枠材10と共に開口部3aの縁部の仕上げを行う第二ケーシング枠材30が取り付けられる。第二ケーシング枠材30は、開口枠材10と共に開口部3aの縁部の仕上げを行うため、開口枠材10に対応した長さに設定されている。
このような第二ケーシング枠材30は、第一ケーシング枠材20とは異なり、開口枠材10における側面部11と側方突出部12とで形成される入隅部分にぴったりと納まるものではなく、側面部11から壁W1の側面に向かってはみ出すように形成されている。すなわち、第二ケーシング枠材30の幅寸法は、第一ケーシング枠材20の幅寸法よりも幅広に設定されている。
また、第二ケーシング枠材30は、図5に示すように、本体部31と、差込部32と、を備えるとともに、長さ方向に連続する同一断面となっている。本実施形態における第二ケーシング枠材30は、樹脂製の押出成型品とされている。そのため、長さ方向に連続する同一断面を有する。
本体部31は、第二ケーシング枠材30のうち最も大きい部位とされており、開口枠材10の側面部11に設けられた際に、大部分が外部に露出する。
また、本体部31は、筒状に形成されて中空部31aを有している。そのため、この本体部31は、長さ方向と直交する方向に弾性変形しやすくなっている。
さらに、本体部31は、外部に突出する側の2つの角部が面取りされたように形成されている部分を有するが、全体的には断面視略矩形筒状に形成されている。当該2つの角部は、外部に露出して最も外部側に突出した部分であることから、意匠性の向上や触り心地の良さを向上させるために面取りされた状態となっている。
また、本体部31は、中空部31a内の中央に向かって突出するリブ31bを有している。リブ31bは、本体部31の長さ方向に沿って長尺に形成されており、本体部31の剛性を高めることができる。
本体部31は、本体部31の側面のうち外部に露出しない側面を有する。この側面は、第二ケーシング枠材30が開口枠材10の側面部11に設けられた際に、壁W1側に位置するため、以下、壁側面31cと呼称する。
壁側面31cには、本体部31の長さ方向に沿って長尺な凹凸形状が形成されている。壁側面31cは、開口枠材10の側面部11と壁W1の側面に跨って設けられ、開口枠材10の側面部11と壁W1の側面に対して接する。そのため、壁側面31cの凹凸形状は、開口枠材10の側面部11と壁W1の側面に対する滑り止めとして機能する。また、壁側面31cには、必要に応じて接着剤を塗布してもよく、その場合、壁側面31cの凹凸形状における凹形状の部位が接着剤溜まりとなり、開口枠材10の側面部11と壁W1の側面への接着性を高めることができる。つまり、凹形状の部位に溜まった状態の接着剤が固化した場合には、接着剤を介して壁側面31cが、開口枠材10の側面部11と壁W1の側面に食い込んだような状態となる。そのため、本体部31を、開口枠材10の側面部11と壁W1の側面に対して強固に固定でき、開口枠材10と第二ケーシング枠材30との一体性が高まるので、第二ケーシング枠材30を開口枠材10の側面部11に対して確実に固定することができる。
差込部32は、本体部31における壁側面31cの側縁部から突出し、凹溝11aに差し込まれる部位である。差込部32の突出方向は、壁側面31cの面方向と直交し、かつ、本体部31の長さ方向に直交する方向である。第二ケーシング枠材30が、開口枠材10の側面部11に設けられる際は、この差込部32が、側面部11の凹溝11aに対して必ず差し込まれ、これにより、第二ケーシング枠材30を開口枠材10の側面部11に設けることができる。
このような差込部32は、凹溝11a内の溝壁に密接する先端部32aと、先端部32aよりも括れて厚み寸法(差込部32の長手方向と直交し、かつ先端部32aと基端部32bの並び方向とも直交する方向の寸法を指す。)の薄い状態に形成された基端部32bと、を有する。
先端部32aの表面には凹凸形状が形成されている。より具体的に説明すると、図2,図3,図5に示すように、一面側と他面側には凸形状が2つあり、凹形状が2つある。一面側の凸形状と、他面側の凸形状との間の間隔寸法が、先端部32aの厚み寸法とされており、この厚み寸法は、基端部32bの厚み寸法よりも長く(厚く)設定されている。
凸形状は、差込部32を凹溝11aに差し込んだ際に、凹溝11a内の溝壁に密着して接する。すなわち、凹溝11aにおける一方の溝壁と他方の溝壁との間の溝幅は、先端部32aの厚み寸法よりも若干短いか、略等しく設定されている。なお、凹溝11aの溝深さは、差込部32の本体部31からの突出寸法よりも長く設定されている。
差込部32を凹溝11aに差し込む際は、必要に応じて接着剤を使用してもよい。その場合、先端部32aにおける凹形状の部位が接着剤溜まりとなり、凹溝11a内の溝壁への接着性を高めることができる。
基端部32bは、先端部32aよりも括れて厚み寸法の薄い状態に形成されている。そのため、差込部32は、この基端部32bの位置で撓みやすい状態となる。
本体部31における外部に露出する部分には、化粧シート34が一体的に貼り付けられている。本実施形態においては、壁側面31cのうち、凹凸形状が形成された部位まで至らない範囲で化粧シート34が貼り付けられている。
なお、化粧シート34の素材は、第一ケーシング枠材20における化粧シート24と同様のものであり、表面に、例えば木目模様や、開口枠材10の表面に貼り付けられた化粧シート13の意匠・装飾を考慮した意匠・装飾が施されているものとする。
以上のような第二ケーシング枠材30も、上述したように、長さ方向に連続する同一断面を有するため、左右の区別なく用意することができ、1種類の第二ケーシング枠材30を2つ用意すれば、開口枠材10における幅方向両側の側面部11に形成された双方の凹溝11aに対して対称的な向きで差込部32を差し込むことができる。
なお、第二ケーシング枠材30も、その長さ方向両端部は開口している状態となっているため、当該開口を閉塞するためのキャップ部材(図示せず)が設けられる。また、これに限られず、垂直に設けられた第二ケーシング枠材30と水平に設けられた第二ケーシング枠材30とが交差する箇所においては、その取り合い部分を側面視において斜め45度に切断加工し、第二ケーシング枠材30同士が直角に納まるようにしてもよい。
[ケーシング枠材の取付構造について]
第一ケーシング枠材20は、各壁体1,2,3における各々の一側面と他側面が交わるコーナー部7dを介して隣り合う開口枠材10の隣り合う側面部11同士の間に、コーナー部7dに沿って設けられる(図2,図3において矢印Xで指す取付構造を参照。以下、取付構造Xと呼称する。)。
また、第一ケーシング枠材20は、各壁体1,2,3における各々の幅方向側端部の一側面に開口枠材10が取り付けられた場合に、コーナー部7dには沿わずに、各々の幅方向側端部の一側面に沿って設けられる(図2,図3において矢印Yで指す取付構造を参照。以下、取付構造Yと呼称する。)。
第二ケーシング枠材30は、各壁体1,2,3における各々の幅方向側端面に開口枠材10が取り付けられた場合であって、かつ、他の開口枠材10と隣り合わない場合の両側面部11もしくは他の開口枠材10と隣り合わない方の側面部11に、コーナー部7dに沿って設けられる(図2,図3において矢印Zで指す取付構造を参照。以下、取付構造Zと呼称する。)。
[取付構造X]
取付構造Xについて図1〜図3を参照して詳細に説明する。
まず、壁W1のうちの第一壁体1において隣接する領域A側面と第三壁体3側面が、コーナー部7dを介して直交する方向に配置され、領域A側面側及び第三壁体3側面側の双方に、互いに近接する開口部2a,3aが形成された状態となっている。
そして、領域A側の開口部2aに面する開口枠材10は、第一壁体1の領域A側面に設けられ、第三壁体3側の開口部3aに面する開口枠材10は、第一壁体1の第三壁体3側面に設けられている。すなわち、第一壁体1の幅方向における側端部の領域A側面に、開口部2a側の開口枠材10が設けられ、第一壁体1の幅方向における側端面に、開口部3a側の開口枠材10が設けられている。
さらに、開口部2a側の開口枠材10と開口部3a側の開口枠材10は、第一壁体1のコーナー部7dに沿って互いに隣り合うようにして配置されている。
第一ケーシング枠材20は、第一壁体1のコーナー部7dに沿って、かつ、開口部2a側の開口枠材10における側面部11と、開口部3a側の開口枠材10における側面部11との間に位置するようにして設けられている。第一ケーシング枠材20の本体部21における面取り部21bは、コーナー部7dに面するように配置されている。
第一ケーシング枠材20の差込部22は、開口部3a側の開口枠材10の側面部11における凹溝11aに差し込まれている。
一方、第一ケーシング枠材20の凸部23は、開口部2a側の開口枠材10の側面部11における凹溝11aに入れられている。凸部23は、その突出寸法が短いため、差込部22のように凹溝11aの奥までは差し込まれず、凹溝11aの開口部分に入れられた状態となっている。凸部23は、このように凹溝11aに対する差込寸法は短いものの、凹溝11aに対して入った状態にはなるため、開口部2a側の開口枠材10に対して第一ケーシング枠材20を設ける場合の位置決め手段として機能する。
なお、本実施形態においては、差込部22は、開口部3a側の開口枠材10の側面部11における凹溝11aに差し込まれ、凸部23は、開口部2a側の開口枠材10の側面部11における凹溝11aに入れられるものとしたが、これらは反対でもよく、特に限定されるものではない。すなわち、差込部22が、開口部2a側の開口枠材10の側面部11における凹溝11aに差し込まれ、凸部23が、開口部3a側の開口枠材10の側面部11における凹溝11aに入れられるものであってもよい。
また、特に図3の例では、寸法調整等のための薄板状の調整材6dが、開口部2a側の開口枠材10と、石膏ボード7bとの間に設けられており、開口枠材10は、調整材6dの厚さ寸法分だけ、第二壁体2側に寄せて配置されている。そのため、第一ケーシング枠材20の差込部22は、自身が差し込まれた凹溝11aの溝底との間に隙間が形成されるようにして設けられている。
差込部22は、凹溝11aに対する差込深さが浅くなってしまうが、その突出寸法は、薄板状の調整材6dの厚み寸法よりも長く設定されているため、差込部22が凹溝11aから抜けてしまうことを防ぐことができる。これにより、第一ケーシング枠材20の取付状態を良好に保つことができる。
以上のようにして隣り合う開口枠材10の側面部11同士の間に設けられた第一ケーシング枠材20は、これら隣り合う開口枠材10同士を連結し、これら隣り合う開口枠材10同士と共に開口部2a,3aの縁部の仕上げを行うことができる。
また、本実施形態においては、第一ケーシング枠材20の本体部21が、隣り合う開口枠材10の側方突出部12同士で部分的にカバーされた状態となっているので、凸部23の突出寸法が短くても、第一ケーシング枠材20が外れてしまうようなことはなく、第一ケーシング枠材20の施工を支障なく行うことができる。
[取付構造Y]
続いて、取付構造Yについて図1〜図3を参照して詳細に説明する。
開口部2a側の開口枠材10は、第一壁体1における幅方向側端部の領域A側面に取り付けられている。この場合、一方の側面部11は、コーナー部7dに沿って配置された状態となるが、他方の側面部11は、コーナー部7dには沿わずに、第一壁体1における幅方向側端部の領域A側面に沿って設けられることになる。当該他方の側面部11側に位置する側方突出部12は、第一壁体1の領域A側面との間に隙間を形成した状態となっており、当該隙間に、第一ケーシング枠材20が設けられている。
第一ケーシング枠材20の差込部22は、上記の隙間に差し入れられ、開口枠材10の側面部11における凹溝11aに差し込まれている。
このように差込部22が差し込まれた場合、凸部23は、第一壁体1の領域A側面に向かって突出する向きに配置されることになる。
図2に示す例において、凸部23は、本体部21から突出しているため、第一壁体1の領域A側面に向かって押し付けられた状態となる。差込部22の基端部22bも括れた部位が弾性変形し、本体部21も全体的に歪んだ状態となるように弾性変形する。すなわち、弾性変形した本体部21及び差込部22は弾性復帰しようとするため、凸部23は、第一壁体1の領域A側面に押し付けられることになる。これにより、本体部21及び差込部22は、弾性変形した状態が維持されることになるので、差込部22が凹溝11aから抜けにくい状態となるように第一ケーシング枠材20を開口枠材10の側面部11に設けることができる。
なお、凸部23が第一壁体1の領域A側面に押し付けられたことによる本体部21及び差込部22の弾性変形は僅かなものであり、人の目では、弾性変形しているのか否かが判断しにくい程度であり、その付近の外観性には一切影響がないものとなっている。
なお、第一壁体1における領域A側面の壁仕上げ材8は、以上のようにして設けられた第一ケーシング枠材20の凸部23を被覆するようにして、かつ、本体部21の一部にかけて貼り付けられている。換言すれば、壁仕上げ材8は、凸部23と本体部21の一部とを貼り代として利用している。
また、特に図3の例では、寸法調整等のための薄板状の調整材6dが、開口部2a側の開口枠材10と、石膏ボード7bとの間に設けられており、開口枠材10は、調整材6dの厚さ寸法分だけ、第二壁体2側に寄せて配置されている。そのため、第一ケーシング枠材20の凸部23は、第一壁体1における領域A側面との間に隙間が形成されるようにして設けられている。
凸部23の突出寸法は、薄板状の調整材6dの厚み寸法よりも短く設定されていることになるが、短い突出寸法でも第一壁体1の領域A側面に向かって突出しているため、第一ケーシング枠材20と第一壁体1の領域A側面との間の隙間を小さくすることができ、壁仕上げ材8の貼り代として十分に機能するようになっている。
以上のようにして開口枠材10の側面部11に設けられた第一ケーシング枠材20は、開口枠材10のうちコーナー部7dに沿わない側の側面部11の意匠性を向上させることができるようになっている。
[取付構造Z]
続いて、取付構造Zについて図1〜図3を参照して詳細に説明する。
開口部3a側の開口枠材10は、第一壁体1の幅方向における側端面(第三壁体3側面)に取り付けられている。そのため、この開口枠材10における両側の側面部11は、双方ともコーナー部7dに沿って設けられることになる。第二ケーシング枠材30は、このように壁体の幅方向における側端面に開口枠材10が設けられる場合であって、かつ、コーナー部7dを介して他の開口枠材10と隣り合わない場合に用いられる。
図2,図3に示す例では、第一壁体1の幅方向における側端面に取り付けられた開口枠材10のうち、隣り合う開口枠材10のない領域C側の側面部11に、第二ケーシング枠材30が設けられている。
第二ケーシング枠材30の差込部32は、開口部3a側の開口枠材10における側面部11のうち、隣り合う開口枠材10のない領域C側の側面部11における凹溝11aに差し込まれている。
また、第二ケーシング枠材30における本体部31の壁側面31cは、開口枠材10の側面部11と第一壁体1の領域C側面に跨って設けられている。
さらに、第一壁体1における領域C側面の壁仕上げ材8は、以上のようにして設けられた第二ケーシング枠材30の本体部31の一部を被覆するようにして貼り付けられている。換言すれば、壁仕上げ材8は、本体部31の一部を貼り代として利用している。
開口枠材10の側面部11に設けられた第二ケーシング枠材30は、開口枠材10のうちコーナー部7dに沿わない側の側面部11の意匠性を向上させることができるようになっている。
なお、以上のような取付構造Zは、図1に示す壁W1のうち、第二壁体2の幅方向における側端面に取り付けられた開口枠材10、第二壁体2を構成する小壁2bの下面に取り付けられた開口枠材10、第三壁体3の幅方向における側端面に取り付けられた開口枠材10、第三壁体3を構成する小壁3bの下面に取り付けられた開口枠材10にも適用されている。
すなわち、これらの箇所に取り付けられた開口枠材10は、その両側の側面部11が双方ともコーナー部に沿って設けられ、コーナー部を介して他の開口枠材10と隣り合わない状態で設けられる。そのため、これらの箇所には、取付構造Zが採用され、第二ケーシング枠材30と開口枠材10とによって開口部2a,3aの縁部が仕上げられた状態になっているものとする。
以上のような各取付構造X,Y,Zを採用し、第一ケーシング枠材20及び第二ケーシング枠材30を、建物の壁W1に面して設けられた開口枠材10の側面部11に取り付けることで、建物の壁W1に形成された開口部2a,3aの意匠性を向上させることができる。
そして、各取付構造X,Y,Zは、例えば図6,図7に示すような建物の壁W2,W3にも適用することができる。
[建物の壁W2]
図6に示す建物の壁W2は、第一壁体1と、当該第一壁体1に対して直交する方向に設けられた第二壁体2と、第一壁体1と同一方向に設けられるとともに第二壁体2に対して直交する方向に設けられた第三壁体3と、第一壁体1に対して直交する方向に設けられるとともに第二壁体2の直線上に設けられた第四壁体4と、を備え、平面視において略十字状に形成されている。壁体1,2,3,4は、建物の床F上に立設されている。
第一壁体1と第二壁体2との間には領域A、第二壁体2と第三壁体3との間には領域B、第三壁体3と第四壁体4との間には領域C、第一壁体1と第四壁体4との間には領域Dが形成されている。
各領域A,B,C,Dの指す空間は、例えば、建物内における居室や廊下等の部屋又は屋外空間であり、特に限定されるものではない。
第一壁体1は、開口部が形成されていない壁体とされている。第一壁体1の幅方向における側端部の、領域A側面に、第二壁体2が連結されている。第一壁体1の幅方向における側端面に、第三壁体3が連結されている。第一壁体1の幅方向における側端部の、領域D側面に、第四壁体4が連結されている。
第二壁体2には、当該第二壁体2を挟む領域Aと領域Bとの間を空間的に接続する開口部2aが形成されている。開口部2aの上方には、第二壁体2の一部である小壁2bが設けられている。
第三壁体3には、当該第三壁体3を挟む領域Bと領域Cとの間を空間的に接続する開口部3aが形成されている。開口部3aの上方には、第三壁体3の一部である小壁3bが設けられている。
第四壁体4には、当該第四壁体4を挟む領域Cと領域Dとの間を空間的に接続する開口部4aが形成されている。開口部4aの上方には、第四壁体4の一部である小壁4bが設けられている。
図6に示す壁W2に設けられる開口枠材10は、図1に示す壁W1の場合と比較すると、第四壁体4に対応する分だけ使用する数が増えるが、その取付態様は、第二壁体2の場合と対称であるため、詳細な説明は省略する。
要するに、第一壁体1の幅方向における側端部の領域D側に第四壁体4が設けられるため、図2,図3に示すような開口部3aの垂直方向に沿う両側縁部のうち、領域D側の縁部には、第二ケーシング枠材30が設けられず、開口枠材10が設けられる。
そして、開口部3a側の開口枠材10における側面部11と、開口部4a側の開口枠材10における側面部11との間に、第一ケーシング枠材20が設けられることとなる。このような場合の、第一ケーシング枠材20の取付構造は、上記の取付構造Xが採用される。
また、開口部4a側の開口枠材10における両側の側面部11のうち、コーナー部7dに沿わない側の側面部11には、上記の取付構造Yによって第一ケーシング枠材20が取り付けられている。
さらに、第四壁体4の幅方向における側端面に取り付けられた開口枠材10、第四壁体4を構成する小壁4bの下面に取り付けられた開口枠材10には、上記の取付構造Zが採用される。すなわち、第二ケーシング枠材30と当該第二ケーシング枠材30が取り付けられた開口枠材10とによって、第四壁体4における開口部4aの縁部が仕上げられた状態になっているものとする。
図6に示すような壁W2であっても、以上のような各取付構造X,Y,Zを採用し、第一ケーシング枠材20及び第二ケーシング枠材30を、建物の壁W2に面して設けられた開口枠材10の側面部11に取り付けることで、建物の壁W2に形成された開口部2a,3a,4aの意匠性を向上させることができる。
[建物の壁W3]
図7に示す建物の壁W3は、第一壁体1と、当該第一壁体1に対して直交する方向に設けられた第二壁体2と、第一壁体1と同一方向に設けられるとともに第二壁体2に対して直交する方向に設けられた第三壁体3´と、を備え、平面視において略T字状に形成されている。壁体1,2,3´は、建物の床F上に立設されている。
第三壁体3´には、開口部が形成されていない壁体とされている。すなわち、この第三壁体3´は、第一壁体1と同様に構成された壁体であり、自身の幅方向における側端面が、第一壁体1の幅方向における側端面に連結されている。したがって、開口部の無い第一壁体1と第三壁体3´とが連続した状態となっている。
第二壁体2は、当該第二壁体2を挟む領域Aと領域Bとの間を空間的に接続する開口部2aが形成されている。また、本実施形態における第二壁体2は、自身の幅方向における側端面が、第一壁体1の幅方向における側端部の領域A側面に連結されているが、これに限られるものではなく、第三壁体3´の幅方向における側端部の領域B側面に連結されてもよいし、第一壁体1の領域A側面と第三壁体3´の領域B側面に跨って連結されてもよい。
図7に示す壁W3の開口部2aにおいては、第一壁体1の幅方向における側端部の領域A側面と、第二壁体2を構成する小壁2bの下面と、小壁2b下の第二壁体2の幅方向における側端面と、に対して開口枠材10が取り付けられている。
第一壁体1の幅方向における側端部の領域A側面に取り付けられた開口枠材10の場合には、第三壁体3´に開口部が形成されていないため、当該開口枠材10における両側の側面部11のそれぞれに、上記の取付構造Yが採用されて第一ケーシング枠材20が取り付けられている。
さらに、小壁2b下の第二壁体2の幅方向における側端面に取り付けられた開口枠材10、第二壁体2を構成する小壁2bの下面に取り付けられた開口枠材10には、上記の取付構造Zが採用される。
これにより、第二ケーシング枠材30と当該第二ケーシング枠材30が取り付けられた開口枠材10とによって、壁W3の第二壁体2における開口部2aの縁部が仕上げられた状態になっているものとする。
図7に示すような壁W3であっても、以上のような各取付構造Y,Zを採用し、第一ケーシング枠材20及び第二ケーシング枠材30を、建物の壁W3に面して設けられた開口枠材10の側面部11に取り付けることで、建物の壁W3に形成された開口部2aの意匠性を向上させることができる。
[その他の建物の壁]
上述の各例においては、第一壁体1に直交する第二壁体2又は第四壁体4が設けられるものとしたが、これに限られるものではなく、第一壁体1と第三壁体3とで建物の壁が構成される場合もある。このような場合は、第三壁体3に形成された開口部3aにおいては、第一壁体1の幅方向における側端面と、第三壁体3を構成する小壁3bの下面と、小壁3b下の第三壁体3の幅方向における側端面と、に対して開口枠材10が取り付けられている。
そして、開口部3a周りの三方の開口枠材10に対しては、上記の取付構造Zが採用されて第一ケーシング枠材20が取り付けられている。
これにより、第二ケーシング枠材30が取り付けられた開口枠材10によって、第三壁体3における開口部3aの縁部を仕上げた状態にすることができ、開口部3aの意匠性を向上させることができる。
図示はしないが、建物の壁が柱状部を含み、当該柱状部に面して開口部が形成される場合にも、上記の取付構造X,Y,Zを適用して第一ケーシング枠材20及び第二ケーシング枠材30を適宜取り付けることができる。
例えば柱状部が断面視正方形に形成されていた場合は、最大で4つの側面に対して開口枠材10を設けることができ、この場合には、取付構造Xを適用して、柱状部のコーナー部を介して隣り合う開口枠材10の側面部11同士の間に第一ケーシング枠材20を取り付けることができる。
その他にも、柱状部の4つの側面のうち、1つの側面、2つの側面(コーナー部を介して隣り合うパターン、隣り合わないパターン)、3つの側面に対して開口枠材10が設けられる場合があるが、上記の取付構造X,Y,Zを適切に採用すれば、第一ケーシング枠材20及び第二ケーシング枠材30を確実に取り付けることができる。
これにより、第一ケーシング枠材20又は第二ケーシング枠材30が取り付けられた開口枠材10によって、柱状部周囲の開口部の縁部を仕上げた状態にすることができ、開口部の意匠性を向上させることができる。
[ケーシング枠材の取付方法]
ケーシング枠材20を開口枠材10の側面部11に取り付ける場合は、まず、建物の壁W1,W2,W3に対して石膏ボード7a,7b,7cを貼り付けて、その後に、開口枠材10と共に施工を行うようにする。
石膏ボード7a,7b,7cは、耐火機能を有しており、隙間なく貼り付けることで耐火ラインを形成できるようになっている。そのため、石膏ボード7a,7b,7cによって建物の壁W1,W2,W3に耐火ラインを形成した後に、開口枠材10とケーシング枠材20の施工を行うことが、建物の耐火性を向上する上で重要となる。
なお、石膏ボード7a,7b,7cによって耐火ラインを形成した後は、開口枠材10を建物の壁W1,W2,W3に取り付けてからケーシング枠材20を側面部11に取り付けるようにしてもよいし、側面部11にケーシング枠材20を取り付けた状態で開口枠材10を建物の壁W1,W2,W3に取り付けるようにしてもよい。
本実施の形態によれば、差込部22は、当該差込部22を本体部21に対して撓ませるための弾性部を有しているので、開口部2a,3a,4aの施工を行うにあたって、使用される各種部材に多少の寸法誤差があったり、施工誤差が生じたりしたとしても、差込部22が弾性変形することによって、その誤差を吸収することができる。
さらに、本体部21が、長さ方向に連続する同一断面となっているので、例えば差込部22及び凸部23が本体部21の長さ方向に断続的に複数設けられるものであったとしても、第一ケーシング枠材20を左右の区別なく用意することができる。すなわち、第一ケーシング枠材20を、開口枠材10における幅方向両側の側面部11のどちらにも取り付けることができるので、開口枠材10における幅方向一方側の側面部11専用、幅方向他方側の側面部11専用の第一ケーシング枠材を用意する必要がなく、開口部2a,3a,4aの施工に係る部品点数を極力減らすことができる。
また、差込部22よりも短い寸法で突出する凸部23を備えているため、複数の開口枠材10同士が直交方向に隣り合う場合でも、隣り合う側面部11同士のそれぞれの凹溝11aに差込部22と凸部23とが対応することになり、開口枠材10同士を近接して設けることができる。
加えて、開口枠材10が、一方の側面部11がコーナー部7dに位置しないように設けられる場合でも、凸部23が、差込部22よりも短い寸法で突出していることから、差込部22を一方の側面部11における凹溝11aに差し込んで、凸部23を壁W1,W2,W3の側面に向けることで、一方の側面部11と壁W1,W2,W3の側面との間を化粧して意匠性を向上させることができる。しかも、凸部23が壁W1,W2,W3の側面に当接した状態であっても、差込部22が弾性変形して、壁W1,W2,W3に向かって突出する凸部23が支障とならないように、ケーシング枠材20を開口枠材10における一方の側面部11側に設けることができる。
また、差込部22及び凸部23のそれぞれは、その突出方向と直交する方向の厚み寸法が、本体部21の厚み寸法よりも短く設定され(すなわち、本体部21の厚み寸法よりも薄く設定され)、凸部23よりも差込部22の方が長く設定されているので、少なくとも差込部22は、本体部21よりも撓みやすくなっている。そのため、開口部2a,3a,4aの施工を行うにあたって、使用される各種部材に多少の寸法誤差があったり、施工誤差が生じたりしたとしても、差込部22,42が弾性変形することによって、その誤差を吸収することができる。
また、差込部22が、凹溝11a内の溝壁に密接する先端部22aを有するので、差込部22が凹溝11aに差し込まれた際の第一ケーシング枠材20の開口枠材10への取付状態を向上させることができる。すなわち、第一ケーシング枠材20を、開口枠材10の側面部11に確実に取り付けることができる。
さらに、差込部22が、先端部22aよりも括れて厚み寸法の薄い状態に形成された基端部22bを有しており、基端部22bが弾性部として機能するので、当該基端部22bの位置で差込部22が撓みやすい状態となる。そのため、寸法誤差や施工誤差を吸収しやすくなる。
また、差込部22及び凸部23は、本体部21のうち外部に露出する側面に沿って、かつ、本体部21との境界部位において面一な状態で設けられているので、差込部22から本体部21にかけての部位と、凸部23から本体部21にかけての部位とが面一な状態に形成されることになる。これにより、これらの各部位は、差込部22が凹溝11aに差し込まれる際や凸部23が凹溝11aに入れられる際に、開口枠材10における差込部22側の面と凸部23側の面に対して接触しながらスライド移動するためのガイドとして機能することになるので、第一ケーシング枠材20を開口枠材10の側面部11に取り付ける際の施工性を向上させることができる。
さらに、凸部23が、例えば凹溝11aに入れられずに外部側に配置された場合に、凸部23から本体部21にかけての部位を、壁W1,W2,W3の壁仕上げ材8の端部を貼り付けるための貼り代(シロ)として利用するので、壁仕上げ材8の端部の納まりが良くなる。
また、第一ケーシング枠材20は、壁W1,W2のコーナー部7dに沿って、かつ、一方の開口枠材10における側面部11と他方の開口枠材10における側面部11との間に位置するようにして設けられており、第一ケーシング枠材20の差込部22は、一方の開口枠材10の凹溝11aに差し込まれ、第一ケーシング枠材20の凸部23は、他方の開口枠材10の凹溝11aに入れられているので、第一ケーシング枠材20によって、一方の開口枠材10における側面部11と他方の開口枠材10における側面部11との間における隙間を埋めるようにして確実に設けられ、壁W1,W2のコーナー部7dを化粧することができる。
また、第一ケーシング枠材20が、開口部2a,3a,4aに面して設けられた開口枠材10の側面部11に設けられており、第一ケーシング枠材20の差込部22は、開口枠材10の凹溝11aに差し込まれ、第一ケーシング枠材20の凸部23は、壁W1,W2,W3の側面に向かって突出する向きに配置されているので、第一ケーシング枠材20を、一方の開口枠材10における側面部11と他方の開口枠材10における側面部11との間に必ずしも設ける必要はなく、少なくとも片側に隣り合う開口枠材10がない状態で設けられた開口枠材10の、隣り合う開口枠材10がない側の側面部11に設けることができる。そのため、互いに隣り合う開口枠材10の側面部11間に設けられる第一ケーシング枠材20と、少なくとも片側に隣り合う開口枠材10がない状態で設けられた開口枠材10の側面部11に設けられる第一ケーシング枠材20とを共通化することができ、開口部2a,3a,4aの施工に係る部品点数を極力減らすことができる。
さらに、第一ケーシング枠材20の凸部23は、壁W1,W2,W3の側面に向かって突出する向きに配置されているので、凸部23が壁W1,W2,W3の側面に接する場合は、少なくとも差込部22が弾性変形した状態で凹溝11a内に差し込まれて、本体部21が壁W1,W2,W3の側面から離れる方向に傾いた状態で開口枠材10の側面部11に設けられる。そのため、差込部22が凹溝11aから抜けにくい状態となるように第一ケーシング枠材20を開口枠材10の側面部11に設けることができるので、第一ケーシング枠材20の開口枠材10の側面部11への取付状態を良好にすることができる。
また、側面部11のうち側方突出部12との境界に凹溝11aが形成されており、開口枠材10のうち壁W1,W2,W3側の面から側方突出部12までの、厚み方向に沿う寸法と、第一ケーシング枠材20,40の本体部21,41における厚み寸法とが略等しく設定されているので、差込部22,42が凹溝11aに差し込まれた状態の第一ケーシング枠材20,40における本体部21,41を、側面部11と側方突出部12とで形成される入隅部分に納まり良く設けることができる。
また、第一ケーシング枠材20を、開口枠材10の側面部11に取り付けるにあたって、建物の壁W1,W2,W3の表面に石膏ボード7a,7b,7cを貼り付けた後、石膏ボード7a,7b,7cの上から、開口枠材10を取り付けるとともに当該開口枠材10の側面部11に第一ケーシング枠材20を取り付けるようにする。これにより、石膏ボード7a,7b,7cによって壁W1,W2,W3の表面を隙間なく覆った後から、開口枠材10とケーシング枠材20,40の施工を行うことができる。そのため、石膏ボード7a,7b,7cによって切れ目のない耐火ラインを形成しつつ、開口枠材10とケーシング枠材20,40を建物の壁W1,W2,W3に確実に取り付けることができる。さらに、第一ケーシング枠材20を側面部11に取り付けるにあたって、石膏ボード7a,7b,7cの取付態様を考慮する必要がないので、施工性の向上を図ることもできる。
〔変形例〕
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。以下、変形例について説明する。以下に挙げる変形例は可能な限り組み合わせてもよい。
〔変形例1〕
上記の実施形態における第一ケーシング枠材20は、凸部23の本体部21からの突出寸法が極めて短かったが、本変形例における第一ケーシング枠材40の凸部43は、図8に示すように、上記の実施形態における第一ケーシング枠材20の凸部23よりも突出寸法が長く設定されている。ただし、上記の実施形態における第一ケーシング枠材20の凸部23を除く各部位と、本変形例における第一ケーシング枠材40の凸部43を除く各部位の寸法設定は同一であるものとする。
また、図8は、開口部2aに面する開口枠材10と、開口部3aに面する開口枠材10が、コーナー部7dを介して隣り合って設けられ、これら隣り合う開口枠材10の側面部11同士の間に、本変形例における第一ケーシング枠材40が設けられた状態を示している。なお、図8は、開口部2a側の開口枠材10と石膏ボード7bとの間に、寸法調整等のための薄板状の調整材6dが設けられた状態を示している。そのため、開口枠材10が、調整材6dの厚さ寸法分だけ、第二壁体2に寄せられて配置されている。
第一ケーシング枠材40は、開口枠材10と共に開口部2a,3aの縁部の仕上げを行うため、開口枠材10に対応した長さに設定されている。
第一ケーシング枠材40は、図8に示すように、本体部41と、差込部42と、凸部43と、を備える。本実施形態における第一ケーシング枠材40は、樹脂製の押出成型品とされている。そのため、長さ方向に連続する同一断面を有する。
差込部42の突出方向及び凸部43の突出方向は、本体部41の長さ方向に直交する方向であって、かつ、互いに直交する方向とされている。
本変形例における第一ケーシング枠材40の本体部41、差込部42は、上記の実施形態における第一ケーシング枠材20の本体部21、差込部22と同様の構成であるため、説明は省略する。また、本体部41における外部に露出する部分には、化粧シート44が一体的に貼り付けられている。
本変形例における第一ケーシング枠材40の凸部43は、本体部41に一体形成された凸部本体43aと、凸部本体43aの先端に、当該凸部本体43aから切り離し可能に一体形成され、凹溝11aに差し込まれて凹溝11a内の溝壁に接触する切り離し部43bと、を有する。
本変形例における凸部43は、差込部42よりも突出寸法が短く設定されているものの、上記の実施形態における第一ケーシング枠材20の凸部23よりも突出寸法が長く設定されている。
凸部本体43aは、切り離し部43bが切り離された状態においては、上記の実施形態における第一ケーシング枠材20の凸部23と同様に機能する。すなわち、切り離し部43bが切り離された状態の凸部本体43aは、差込部42の突出寸法に比して極めて短く、“寸法の短い突起”、“寸法の短い出っ張り”、又は“膨らみ”程度に認識されるものである。
また、凸部本体43aは、本体部41のうち外部に露出する側面に沿って、かつ、本体部41との境界部位において面一な状態で設けられている。
凸部43は、凸部本体43aと切り離し部43bとの間に“切れ込み”が入っており、当該切れ込みよりも先端側が、凸部本体43aから切り離し可能な切り離し部43bとされている。
切り離し部43bは、外部側に突出する(膨らむ)引掛部43cと、第一壁体1側に突出する(膨らむ)接触部43dと、を有する。
引掛部43c及び接触部43dは、凹溝11a内の溝壁に接する突起(膨らみ)であり、凸部43を凹溝11aに差し込んだ際に、凹溝11a内の溝壁に密着して接する。すなわち、凹溝11aにおける一方の溝壁と他方の溝壁との間の溝幅は、引掛部43c及び接触部43dを含む切り離し部43b全体の厚み寸法よりも若干短いか、略等しく設定されている。
切り離し部43bを凹溝11aに差し込む際は、必要に応じて接着剤を使用してもよい。
切り離し部43bの厚み寸法は、凸部本体43aの厚み寸法よりも長く設定されている。また、切り離し部43bの厚み寸法は、本体部41の厚み寸法よりも短く設定されている。すなわち、凸部43全体の厚みは、本体部41の厚みよりも薄く設定されている。
開口枠材10の外部に露出する面には、化粧シート13が貼り付けられているが、この化粧シート13は、図8に示すように、側方突出部12を巻き込み、端末部が凹溝11aに入る直前まで伸びている。
引掛部43cは、上記の調整材6dが用いられた場合に、開口枠材10の外部に露出する面を被覆する化粧シート13の端末部に引っ掛かるように設定されている。
すなわち、凸部43は、本体部41から引掛部43cまでの突出寸法と、凹溝11a直前まで巻き込むように貼り付けられた化粧シート13の長さと、調整材6dの厚み寸法とが、それぞれ計算されて対応するものとなっている。
このような引掛部43cの構造によれば、差込部42よりも短い突出寸法に設定された凸部43が、凹溝11aから抜けにくくなるので、第一ケーシング枠材40の取付状態を向上させることができるようになっている。
また、凸部本体43aと切り離し部43bとの間の切れ込みは、本変形例においては外部側の面と第一壁体1側の面のそれぞれに形成されている。本変形例における切れ込みは、凸部43を厚み方向に貫通するように形成されてはいないが、これに限られるものではなく、第一ケーシング枠材40の長さ方向に断続的に貫通した状態で形成されてもよい。
切り離し部43bを凸部本体43aから切り離す場合は、カッター等の切断道具を用い、切り離し部43bが切り離された後は、凸部本体43aの先端をヤスリなどで滑らかにすることが好ましい。
以上のような第一ケーシング枠材40は、上述したように、長さ方向に連続する同一断面を有するため、長さ方向一方側の端部の位置と他方側の端部の位置とを逆転させて配置すれば、差込部42及び凸部43の向きも、それぞれ正反対となる。そのため、左右の区別なく用意することができ、1種類の第一ケーシング枠材40を2つ用意すれば、開口枠材10における幅方向両側の側面部11に形成された双方の凹溝11aに対して対称的な向きで差込部42を差し込むことができる。
なお、第一ケーシング枠材40は、本体部41が筒状に形成されているため、第一ケーシング枠材40の長さ方向両端部は開口している状態となっている。そのため、第一ケーシング枠材40の長さ方向両端部には、開口を閉塞するためのキャップ部材(図示せず)が設けられる。
本変形例における第一ケーシング枠材40は、差込部42と、ある程度の長さに設定された凸部43と、を備えるため、図8に示すように、コーナー部7dを介して隣り合う開口枠材10のうち、一方の開口枠材10の側面部11に形成された凹溝11aに対して差込部42を差し込むことができ、他方の開口枠材10の側面部11に形成された凹溝11aに対して凸部43を差し込むことができる。
これにより、隣り合う開口枠材10の側面部11同士の間に設けられた第一ケーシング枠材40は、これら隣り合う開口枠材10同士を連結し、これら隣り合う開口枠材10同士と共に開口部2a,3aの縁部の仕上げを行うことができる。換言すれば、本変形例における第一ケーシング枠材40を用いれば、上記の実施形態における取付構造Xに類する、取付構造を実現することができる(以下、取付構造X´と呼称する。)。
また、本変形例における第一ケーシング枠材40は、切り離し部43bを凸部本体43aから切り離すことができるようになっている。切り離し部43bが切り離された状態の第一ケーシング枠材40は、上記の実施形態における第一ケーシング枠材20と略等しい構成を備えており、上記の実施形態における取付構造X及び取付構造Yを実現することができる。
より詳細に説明すると、コーナー部7dを介して2つの開口枠材10が隣り合って設けられた場合に、第一ケーシング枠材40は、一方の開口枠材10の側面部11に形成された凹溝11aに対して差込部42を差し込み、他方の開口枠材10の側面部11に形成された凹溝11aに対して、切り離し部43bが切り離された状態の凸部本体43aを、凹溝11aの奥までは差し込まずに、凹溝11aの開口部分に入れるようにして設けることができるので、上記の取付構造Xを実現することができる。
また、少なくとも一方の側面部11がコーナー部7dには沿わない状態で開口枠材10が壁体の側面に設けられた場合に、第一ケーシング枠材40は、少なくとも一方の側面部11の凹溝11aに対して差込部42を差し込み、切り離し部43bが切り離された凸部本体43aを、壁体の側面に向かって突出する向きに配置するようにして設けることができるので、上記の取付構造Yを実現することができる。
本変形例によれば、上記の実施形態と同様の効果を発揮することができる。
また、凸部43は、本体部41に一体形成された凸部本体43aと、凸部本体43aの先端に、当該凸部本体43aから切り離し可能に一体形成され、凹溝11aに差し込まれて凹溝11a内の溝壁に接触する切り離し部43bと、を有するので、切り離し部43bを凸部本体43aから切り離さない状態の凸部43を、差込部42より突出寸法は短いものの、差込部42と同様に凹溝11aに差し込むことができる。これにより、差込部42側に位置する開口枠材10の凹溝11aに差込部42を差し込むことができ、凸部43側に位置する開口枠材10の凹溝11aに差込部42を差し込むことができるので、例えば差込部42だけが開口枠材10の凹溝11aに差し込まれる場合に比して、第一ケーシング枠材40の取付状態を向上させることができる。また、凸部本体43aと切り離し部43bとを有する凸部43が、見た目にも撓みが生じていることが判るような、ある程度の突出寸法に設定されているので(図8参照。)、弾性変形が可能となり、差込部42と共に、寸法誤差や施工誤差の吸収に貢献できる。
一方、切り離し部43bを凸部本体43aから切り離した状態では、切り離し部43bを凸部本体43aから切り離さない状態よりも凸部43の突出寸法を短くすることができる。そのため、例えば第一ケーシング枠材40を、凸部本体43aを開口枠材10における側面部11の凹溝11aに入れたり、凸部本体43aを壁の側面に向けて突出させた状態で配置したりすることができる。これにより、一種類の第一ケーシング枠材40によって複数の取付構造X,X´,Yを実現することができるので汎用性に優れる。
また、第一ケーシング枠材40が、開口部2a,3a,4aに面して設けられた開口枠材10の側面部11に設けられており、第一ケーシング枠材40の差込部42は、開口枠材10の凹溝11aに差し込まれており、第一ケーシング枠材40の凸部43は、切り離し部43bが凸部本体43aから切り離された状態となっており、切り離し部43bが切り離された凸部43における凸部本体43aが、壁W1,W2,W3の側面に向かって突出する向きに配置されているので、第一ケーシング枠材40を、一方の開口枠材10における側面部11と他方の開口枠材10における側面部11との間に必ずしも設ける必要はなく、少なくとも片側に隣り合う開口枠材10がない状態で設けられた開口枠材10の、隣り合う開口枠材10がない側の側面部11に設けることができる。そのため、互いに隣り合う開口枠材10の側面部11間に設けられる第一ケーシング枠材40と、少なくとも片側に隣り合う開口枠材10がない状態で設けられた開口枠材10の側面部11に設けられる第一ケーシング枠材40とを共通化することができ、開口部2a,3a,4aの施工に係る部品点数を極力減らすことができる。
さらに、第一ケーシング枠材40の凸部43における凸部本体43aは、壁W1,W2,W3の側面に向かって突出する向きに配置されているので、凸部本体43aが壁W1,W2,W3の側面に接する場合は、少なくとも差込部42が弾性変形した状態で凹溝11a内に差し込まれて、本体部41が壁W1,W2,W3の側面から離れる方向に傾いた状態で開口枠材10の側面部11に設けられる。そのため、差込部42が凹溝11aから抜けにくい状態となるように第一ケーシング枠材40を開口枠材10の側面部11に設けることができるので、第一ケーシング枠材40の開口枠材10の側面部11への取付状態を良好にすることができる。
〔変形例2〕
本変形例におけるケーシング枠材は、図示はしないが、本体部の厚み寸法と差込部の厚み寸法とが略等しく設定されている。また、本体部の厚み寸法と凸部の厚み寸法とが略等しく設定されている。すなわち、ケーシング枠材が、断面視又は端面視において略L形に形成されている。
このようなシンプルな形状のケーシング枠材における差込部は、上記の実施形態における基端部22bのように、たとえ括れた状態には形成されていなくても、弾性部を有した状態となっている。そのため、開口部の施工を行うにあたって、使用される各種部材に多少の寸法誤差があったり、施工誤差が生じたりしたとしても、差込部が弾性変形することによって、その誤差を吸収することができる。
なお、本変形例における差込部が有する弾性部は、弾性を発揮すべき箇所の素材を変更することで弾性を有する状態にしてもよいし、一定の厚み寸法を保持したまま弾性を発揮できる構造(例えばラティスや網目構造のように空隙や孔を形成して「疎」の状態にする。)を採用することで弾性を有する状態にしてもよい。すなわち、本変形例においては、差込部のうち弾性を発揮する箇所が弾性部とされている。
W1 壁
W2 壁
W3 壁
A 領域
B 領域
C 領域
D 領域
X 取付構造
Y 取付構造
Z 取付構造
1 第一壁体
2 第二壁体
2a 開口部
2b 小壁
3 第三壁体
3a 開口部
3b 小壁
4 第四壁体
4a 開口部
4b 小壁
7d コーナー部7d
10 開口枠材
11 側面部
11a 凹溝
12 側方突出部
20 第一ケーシング枠材
21 本体部
22 差込部
23 凸部
30 第二ケーシング枠材
31 本体部
32 差込部
40 ケーシング枠材
41 本体部
42 差込部
43 凸部
43a 凸部本体
43b 切り離し部

Claims (10)

  1. 幅方向両側の側面部のうち少なくとも一方の側面部に、側方に開口する凹溝が形成された開口枠材が、建物の壁に形成された開口部に面して設けられており、
    前記開口枠材の前記側面部に取り付けられて当該開口枠材と共に前記開口部の縁部の仕上げを行うケーシング枠材において、
    長さ方向に連続する同一断面となるように形成され、外部に部分的に露出する本体部と、
    前記本体部から突出し、前記凹溝に差し込まれる差込部と、
    前記本体部から、前記差込部よりも短い寸法で突出する凸部と、
    を備えており、
    前記差込部の突出方向及び前記凸部の突出方向は、前記本体部の長さ方向に直交する方向であって、かつ、互いに直交する方向であり、
    前記差込部は、当該差込部を前記本体部に対して撓ませるための弾性部を有しており、
    前記本体部は、当該本体部のうち前記差込部と前記凸部との間に位置し、かつ前記壁側に向けて設けられる角部に面取りされたように形成された面取り部を有していることを特徴とするケーシング枠材。
  2. 請求項1に記載のケーシング枠材において、
    前記差込部及び前記凸部のそれぞれは、その突出方向と直交する方向の厚み寸法が、前記本体部の厚み寸法よりも短く設定されていることを特徴とするケーシング枠材。
  3. 請求項1又は2に記載のケーシング枠材において、
    前記差込部は、
    前記凹溝内の溝壁に密接する先端部と、
    前記先端部よりも括れて厚み寸法の薄い状態に形成された基端部と、を有しており、前記基端部が前記弾性部として機能することを特徴とするケーシング枠材。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のケーシング枠材において、
    前記差込部及び前記凸部は、前記本体部のうち外部に露出する側面に沿って、かつ、前記本体部との境界部位において面一な状態で設けられていることを特徴とするケーシング枠材。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のケーシング枠材において、
    前記凸部は、
    前記本体部に一体形成された凸部本体と、
    前記凸部本体の先端に、当該凸部本体から切り離し可能に一体形成され、前記凹溝に差し込まれて前記凹溝内の溝壁に接触する切り離し部と、を有することを特徴とするケーシング枠材。
  6. 前記開口枠材の前記側面部に取り付けられている請求項1〜5のいずれか一項に記載のケーシング枠材の取付構造であって、
    前記建物の壁において隣接する一側面と他側面が、コーナー部を介して直交する方向に配置され、前記一側面側及び前記他側面側の双方に、互いに近接する前記開口部が形成された状態となっており、
    前記一側面側の前記開口部に面する一方の前記開口枠材が、前記壁の前記一側面に設けられ、前記他側面側の前記開口部に面する他方の前記開口枠材が、前記壁の前記他側面に設けられ、さらに前記一方の開口枠材と前記他方の開口枠材は、前記壁の前記コーナー部に沿って互いに隣り合うようにして配置されており、
    前記ケーシング枠材は、前記壁の前記コーナー部に沿って、かつ、前記一方の開口枠材における前記側面部と前記他方の開口枠材における前記側面部との間に位置するようにして設けられており、
    前記ケーシング枠材の前記差込部は、前記一方の開口枠材の前記凹溝に差し込まれ、
    前記ケーシング枠材の前記凸部は、前記他方の開口枠材の前記凹溝に入れられていることを特徴とするケーシング枠材の取付構造。
  7. 前記開口枠材の前記側面部に取り付けられている請求項1〜4のいずれか一項に記載のケーシング枠材の取付構造であって、
    前記ケーシング枠材が、前記開口部に面して設けられた前記開口枠材の前記側面部に設けられており、
    前記ケーシング枠材の前記差込部は、前記開口枠材の前記凹溝に差し込まれ、
    前記ケーシング枠材の前記凸部は、前記壁の側面に向かって、かつ前記壁の側面に対して垂直方向に突出する向きに配置されていることを特徴とするケーシング枠材の取付構造。
  8. 前記開口枠材の前記側面部に取り付けられている請求項5に記載のケーシング枠材の取付構造であって、
    前記ケーシング枠材が、前記開口部に面して設けられた前記開口枠材の前記側面部に設けられており、
    前記ケーシング枠材の前記差込部は、前記開口枠材の前記凹溝に差し込まれており、
    前記ケーシング枠材の前記凸部は、前記切り離し部が前記凸部本体から切り離された状態となっており、前記切り離し部が切り離された前記凸部における前記凸部本体が、前記壁の側面に向かって突出する向きに配置されていることを特徴とするケーシング枠材の取付構造。
  9. 請求項6〜8のいずれか一項に記載のケーシング枠材の取付構造において、
    前記開口枠材は、当該開口枠材のうち前記開口部側に位置し、前記側面部よりも側方に突出する側方突出部を有しており、
    前記側面部のうち前記側方突出部との境界に前記凹溝が形成されており、
    前記開口枠材のうち前記壁側の面から前記側方突出部までの、厚み方向に沿う寸法と、前記ケーシング枠材の前記本体部における厚み寸法とが略等しく設定されていることを特徴とするケーシング枠材の取付構造。
  10. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のケーシング枠材を、前記開口枠材の前記側面部に取り付ける方法であって、
    前記建物の壁の表面に石膏ボードを貼り付けた後、
    前記石膏ボードの上から、前記開口枠材を取り付けるとともに当該開口枠材の前記側面部に前記ケーシング枠材を取り付けることを特徴とするケーシング枠材の取付方法。
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