JP3182567B2 - 耐火パネル - Google Patents
耐火パネルInfo
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は耐火性能を必要とする建
築、構築物の内壁材、外壁材、屋根材、天井材、床材、
間仕切り材、あるいは防火戸等として使用でき、かつ軽
量で、機械強度のある長尺状の耐火パネルに関するもの
である。
築、構築物の内壁材、外壁材、屋根材、天井材、床材、
間仕切り材、あるいは防火戸等として使用でき、かつ軽
量で、機械強度のある長尺状の耐火パネルに関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】一般に、耐火構造用の耐火パネルとして
は、特開平４−２３７７５６号公報がある。
は、特開平４−２３７７５６号公報がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構造の耐火パネルは高熱下では、表面材、裏面材が
熱伝導の相違により加熱側へ引っ張られることにより大
きく異なる方向へ変形し、この変形により連結部に隙間
が生じ、この部分から熱、炎が反対側へ漏れたりしてＪ
ＩＳ−Ａ−１３０４の耐火構造１時間の試験に合格でき
ない欠点があった。また、耐火パネルを釘、スクリュー
ネジ等の固定具で躯体に装着すると、その際に雄型連結
部端部が固定具の締結圧力によって芯材が圧縮され変形
し、嵌合しにくくなる不利があった。
うな構造の耐火パネルは高熱下では、表面材、裏面材が
熱伝導の相違により加熱側へ引っ張られることにより大
きく異なる方向へ変形し、この変形により連結部に隙間
が生じ、この部分から熱、炎が反対側へ漏れたりしてＪ
ＩＳ−Ａ−１３０４の耐火構造１時間の試験に合格でき
ない欠点があった。また、耐火パネルを釘、スクリュー
ネジ等の固定具で躯体に装着すると、その際に雄型連結
部端部が固定具の締結圧力によって芯材が圧縮され変形
し、嵌合しにくくなる不利があった。
【０００４】さらに、芯材がフェノールフォーム単体の
耐火パネルにおいては、芯材端部の機械強度が弱く、曲
げ強度耐風圧強度に劣り、躯体への取付ピッチを短くす
る必要があるため施工能率が大幅に低下すると共に、胴
縁を多く設置することなどでコストアップとなる不利が
あった。その他、表面材、裏面材と芯材との接着強度が
弱く、ちょっとした衝撃で表面材、裏面材と芯材の特に
端部が剥離してしまう欠点があった。
耐火パネルにおいては、芯材端部の機械強度が弱く、曲
げ強度耐風圧強度に劣り、躯体への取付ピッチを短くす
る必要があるため施工能率が大幅に低下すると共に、胴
縁を多く設置することなどでコストアップとなる不利が
あった。その他、表面材、裏面材と芯材との接着強度が
弱く、ちょっとした衝撃で表面材、裏面材と芯材の特に
端部が剥離してしまう欠点があった。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
を解決するため、雄型連結部の表、裏面材と芯材間に囲
まれた側端面に凹条不燃体を一体に介在して耐火性、係
合力、製造時の液漏れ防止、機械強度の大幅のを図ると
共に、施工能率の改善とコストダウンを図った耐火パネ
ルを提案するものである。
を解決するため、雄型連結部の表、裏面材と芯材間に囲
まれた側端面に凹条不燃体を一体に介在して耐火性、係
合力、製造時の液漏れ防止、機械強度の大幅のを図ると
共に、施工能率の改善とコストダウンを図った耐火パネ
ルを提案するものである。
【０００６】
【実施例】以下に、図面を用いて本発明に係る耐火パネ
ルの一実施例について詳細に説明する。図１は上記耐火
パネルの代表的な一例を示す一部切り欠き斜視図であ
り、１は耐火パネルで表面材２と裏面材２０間に芯材２
４を一体に介在させると共に、長手方向の両側縁に雄型
連結部３１、雌型連結部３５を設け、かつ雄型連結部３
１の側縁に嵌挿凹条１２を一体に装着した構成である。
ルの一実施例について詳細に説明する。図１は上記耐火
パネルの代表的な一例を示す一部切り欠き斜視図であ
り、１は耐火パネルで表面材２と裏面材２０間に芯材２
４を一体に介在させると共に、長手方向の両側縁に雄型
連結部３１、雌型連結部３５を設け、かつ雄型連結部３
１の側縁に嵌挿凹条１２を一体に装着した構成である。
【０００７】すなわち、表面材２、裏面材２０は金属薄
板、例えば鉄、アルミニウム、銅、ステンレス、チタ
ン、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板、ホーロー鋼板、クラ
ッド鋼板、ラミネート鋼板（塩ビ鋼板等）、サンドイッ
チ鋼板（制振鋼板等）等（勿論、これらを各種色調に塗
装したカラー金属板を含む）の一種をロール成形、プレ
ス成形、押出成形等によって各種形状に形成したもの、
あるいは無機質材、もしくは裏面材２０としてアスベス
ト紙、クラフト紙、アスファルトフェルト、金属箔（Ａ
ｌ、Ｆｅ、Ｐｂ、Ｃｕ）、合成樹脂シート、ゴムシー
ト、布シート、石膏紙、水酸化アルミ紙、ガラス繊維不
織布等の１種、または２種以上をラミネートしたもの、
あるいは防水処理、難燃処理されたシート等の一種より
なるものである。
板、例えば鉄、アルミニウム、銅、ステンレス、チタ
ン、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板、ホーロー鋼板、クラ
ッド鋼板、ラミネート鋼板（塩ビ鋼板等）、サンドイッ
チ鋼板（制振鋼板等）等（勿論、これらを各種色調に塗
装したカラー金属板を含む）の一種をロール成形、プレ
ス成形、押出成形等によって各種形状に形成したもの、
あるいは無機質材、もしくは裏面材２０としてアスベス
ト紙、クラフト紙、アスファルトフェルト、金属箔（Ａ
ｌ、Ｆｅ、Ｐｂ、Ｃｕ）、合成樹脂シート、ゴムシー
ト、布シート、石膏紙、水酸化アルミ紙、ガラス繊維不
織布等の１種、または２種以上をラミネートしたもの、
あるいは防水処理、難燃処理されたシート等の一種より
なるものである。
【０００８】また、表面材２の形状は例えば図２（ａ）
に示すように横長状の化粧面部３は水平面状の化粧面４
と、化粧面４の長手方向の両側縁を内方に屈曲した側縁
５、６と側縁５の下端を外側方へ延長した目地底面７と
からなり、表面材１の一端には目地底面７の先端をさら
に外方に突出した上面部８と上面部８の先端を略３角形
状に突出した傾斜面９、側面１０と、上面部８の途中に
形成した断面凹状の固定溝１１と、側面１０の下端を凹
条とした嵌挿凹条１２と嵌挿凹条１２の開口端を内方に
屈曲して凸条１３を設け、その先端を外方に屈曲したガ
イド片１４を形成したものである。
に示すように横長状の化粧面部３は水平面状の化粧面４
と、化粧面４の長手方向の両側縁を内方に屈曲した側縁
５、６と側縁５の下端を外側方へ延長した目地底面７と
からなり、表面材１の一端には目地底面７の先端をさら
に外方に突出した上面部８と上面部８の先端を略３角形
状に突出した傾斜面９、側面１０と、上面部８の途中に
形成した断面凹状の固定溝１１と、側面１０の下端を凹
条とした嵌挿凹条１２と嵌挿凹条１２の開口端を内方に
屈曲して凸条１３を設け、その先端を外方に屈曲したガ
イド片１４を形成したものである。
【０００９】さらに、表面材１の他端には側縁６の下端
を内側方へ延長した下縁１５と、下縁１５の先端を外方
に屈曲して楔状とした上嵌挿溝１６と、その端縁を内方
に屈曲して楔状とした上凸条１７と、さらにその端縁を
外方へ楔状に屈曲した下嵌挿溝１８と、その底面先端を
内方に屈曲したガイド片１９を形成したものである。
を内側方へ延長した下縁１５と、下縁１５の先端を外方
に屈曲して楔状とした上嵌挿溝１６と、その端縁を内方
に屈曲して楔状とした上凸条１７と、さらにその端縁を
外方へ楔状に屈曲した下嵌挿溝１８と、その底面先端を
内方に屈曲したガイド片１９を形成したものである。
【００１０】裏面材２０は例えば図２（ｂ）に示すよう
に化粧面部３と対面する横長状の底面２１と、底面２１
の一端を内方、次に外方に屈曲した当て片２２を形成
し、他端には内方に、さらにその先端を内方に屈曲した
当て舌片２３を形成したものである。なお、当て片２
２、当て舌片２３はガイド片１４、１９と対応する角度
とし、表、裏面材２、２０を積層する際に、積層位置が
ずれないように安定して案内でき、耐火パネル１の寸法
精度の向上と生産の容易性を図るのに役立つものであ
る。
に化粧面部３と対面する横長状の底面２１と、底面２１
の一端を内方、次に外方に屈曲した当て片２２を形成
し、他端には内方に、さらにその先端を内方に屈曲した
当て舌片２３を形成したものである。なお、当て片２
２、当て舌片２３はガイド片１４、１９と対応する角度
とし、表、裏面材２、２０を積層する際に、積層位置が
ずれないように安定して案内でき、耐火パネル１の寸法
精度の向上と生産の容易性を図るのに役立つものであ
る。
【００１１】芯材２４はプラスチックフォーム２５と少
なくとも長手方向の両側面の一側面に介在した凹条不燃
体２６とから構成し、プラスチックフォーム２５は主に
断熱材、耐火材、接着剤、補強材、緩衝材、吸音材、嵩
上材、軽量化材などとして機能するものである。
なくとも長手方向の両側面の一側面に介在した凹条不燃
体２６とから構成し、プラスチックフォーム２５は主に
断熱材、耐火材、接着剤、補強材、緩衝材、吸音材、嵩
上材、軽量化材などとして機能するものである。
【００１２】プラスチックフォーム２５としてはレゾー
ル型、あるいはノボラック型のフェノールフォームに、
発泡剤、水酸化アルミニウム（Ａｌ（ＯＨ）3 ）、ポリ
リン酸アンモニウム、発泡性グラファイト、硬化剤、珪
酸カルシウムあるいは炭酸カルシウム等の無機粉材等を
混入し、発泡、硬化させ、仕上がり密度で５０〜３００
Ｋｇ／ｍ3 位に形成したものである。
ル型、あるいはノボラック型のフェノールフォームに、
発泡剤、水酸化アルミニウム（Ａｌ（ＯＨ）3 ）、ポリ
リン酸アンモニウム、発泡性グラファイト、硬化剤、珪
酸カルシウムあるいは炭酸カルシウム等の無機粉材等を
混入し、発泡、硬化させ、仕上がり密度で５０〜３００
Ｋｇ／ｍ3 位に形成したものである。
【００１３】レゾール型、あるいはノボラック型のフェ
ノールフォーム（以下、単にフェノールフォームとい
う）は、主に連続式の発泡成形方法により製造されるも
のであり、他の合成樹脂発泡体（プラスチックフォー
ム）に比べて不燃性、低発煙性、低毒性の性能を有する
ものである。また、このフェノールフォームを金属板に
サンドイッチして形成された複合材は、単体でＪＩＳ−
Ａ−１３０１（建築物の木造部分の防火試験方法）、Ｊ
ＩＳ−Ａ−１３０２（建築物の不燃構造部分の防火試験
方法）の防火構造試験に合格する防火性能を有するもの
である。
ノールフォーム（以下、単にフェノールフォームとい
う）は、主に連続式の発泡成形方法により製造されるも
のであり、他の合成樹脂発泡体（プラスチックフォー
ム）に比べて不燃性、低発煙性、低毒性の性能を有する
ものである。また、このフェノールフォームを金属板に
サンドイッチして形成された複合材は、単体でＪＩＳ−
Ａ−１３０１（建築物の木造部分の防火試験方法）、Ｊ
ＩＳ−Ａ−１３０２（建築物の不燃構造部分の防火試験
方法）の防火構造試験に合格する防火性能を有するもの
である。
【００１４】発泡剤はフェノールフォームの原液を１０
０重量部とすると、このフェノールフォームの原液に対
して２〜５０重量部混入させるものであり、例えば、メ
チレンクロライド、炭酸塩（粉末）等であり、水酸化ア
ルミニウムはフェノールフォームの原液を１００重量部
とすると、このフェノールフォームの原液に対して５０
〜３００重量部混入させるものであり、難燃材、耐火
材、耐熱材として有用なものである。例えば、その組成
としては水分率が０〜３０％、粒度が１０〜１００μ、
純度９０％以上のものである。特に、水酸化アルミニウ
ムは防錆効果にも役立つものである。
０重量部とすると、このフェノールフォームの原液に対
して２〜５０重量部混入させるものであり、例えば、メ
チレンクロライド、炭酸塩（粉末）等であり、水酸化ア
ルミニウムはフェノールフォームの原液を１００重量部
とすると、このフェノールフォームの原液に対して５０
〜３００重量部混入させるものであり、難燃材、耐火
材、耐熱材として有用なものである。例えば、その組成
としては水分率が０〜３０％、粒度が１０〜１００μ、
純度９０％以上のものである。特に、水酸化アルミニウ
ムは防錆効果にも役立つものである。
【００１５】ポリリン酸アンモニウムはフェノールフォ
ームの原液を１００重量部とすると、このフェノールフ
ォームの原液に対して１〜２５重量部混入させるもので
あり、反応調整材、難燃化材として有用なもので粒度は
３０〜１００μである。また、グラファイトはフェノー
ルフォームの原液を１００重量部とすると、このフェノ
ールフォームの原液に対して２〜３０重量部混入させる
ものである。その効果としては、火災時にフェノールフ
ォームが炭化し空隙が形成されるが、この空隙を加熱に
より膨脹したグラファイトで塞ぎ、肉痩せによる耐火性
能の低下を防止するものである。
ームの原液を１００重量部とすると、このフェノールフ
ォームの原液に対して１〜２５重量部混入させるもので
あり、反応調整材、難燃化材として有用なもので粒度は
３０〜１００μである。また、グラファイトはフェノー
ルフォームの原液を１００重量部とすると、このフェノ
ールフォームの原液に対して２〜３０重量部混入させる
ものである。その効果としては、火災時にフェノールフ
ォームが炭化し空隙が形成されるが、この空隙を加熱に
より膨脹したグラファイトで塞ぎ、肉痩せによる耐火性
能の低下を防止するものである。
【００１６】硬化剤はフェノールフォームの原液を１０
０重量部とすると、このフェノールフォームの原液に対
して１０〜５０重量部混入させるものであり、有機リン
酸系、あるいはリン酸系とＰＳＡ系の混合物であり、珪
酸カルシウムあるいは炭酸カルシウム等の無機材は、プ
ラスチックフォーム２５の保形性、耐火性を向上するた
めに混入したものである。
０重量部とすると、このフェノールフォームの原液に対
して１０〜５０重量部混入させるものであり、有機リン
酸系、あるいはリン酸系とＰＳＡ系の混合物であり、珪
酸カルシウムあるいは炭酸カルシウム等の無機材は、プ
ラスチックフォーム２５の保形性、耐火性を向上するた
めに混入したものである。
【００１７】凹条不燃体２６は例えば図３（ａ）、
（ｂ）に示すように形成したものであり、後記する雄型
連結部３１の圧縮強度、耐火性、形状安定性、密封材等
として機能するものであり、材料としては、例えばケイ
酸カルシウム板、炭酸カルシウム板、石膏ボード、パー
ライトセメント板、ロックウール板、スレート板、ＡＬ
Ｃ板、ＰＣ板、その他の無機質軽量体、無機質軽量発泡
体、あるいはこれらの複合板の１種以上、もしくは超高
密度樹脂（高密度のフェノールフォーム、無機繊維入
り、無機粉体入り、セメント混合等のフェノールフォー
ム等）を耐火パネル１の雄型連結部３１に一体に介在さ
せるものである。
（ｂ）に示すように形成したものであり、後記する雄型
連結部３１の圧縮強度、耐火性、形状安定性、密封材等
として機能するものであり、材料としては、例えばケイ
酸カルシウム板、炭酸カルシウム板、石膏ボード、パー
ライトセメント板、ロックウール板、スレート板、ＡＬ
Ｃ板、ＰＣ板、その他の無機質軽量体、無機質軽量発泡
体、あるいはこれらの複合板の１種以上、もしくは超高
密度樹脂（高密度のフェノールフォーム、無機繊維入
り、無機粉体入り、セメント混合等のフェノールフォー
ム等）を耐火パネル１の雄型連結部３１に一体に介在さ
せるものである。
【００１８】さらに凹条不燃体２６を説明すると、長尺
体の断面が長方形状でその一側面を図示するように表面
材１の嵌挿凹溝１２、凸条１３等と嵌合する形状の凹溝
２７、刃状凸条２８、楔状凸条２９、本体部３０とから
構成したものである。
体の断面が長方形状でその一側面を図示するように表面
材１の嵌挿凹溝１２、凸条１３等と嵌合する形状の凹溝
２７、刃状凸条２８、楔状凸条２９、本体部３０とから
構成したものである。
【００１９】雄型連結部３１は目地底面７、上面部８、
傾斜面９、側面１０、嵌挿凹溝１２、凸条１３、切り欠
き部３２、凹条不燃体２６、芯材２４とを一体に形成し
た耐火パネル１の長手方向の側端部分であり、化粧面部
３の一側縁を化粧面部３より一段と低く、すなわち、雌
型連結部３５のカバー部３６が化粧面部３の表面から突
出せず、ほぼ化粧面４と面一に収納し得るように形成し
た段差部３３と、ガイドおよび係合力の強化を図る下凸
条３４と、上凸条１７を嵌挿する嵌挿凹条１２とから構
成したものである。
傾斜面９、側面１０、嵌挿凹溝１２、凸条１３、切り欠
き部３２、凹条不燃体２６、芯材２４とを一体に形成し
た耐火パネル１の長手方向の側端部分であり、化粧面部
３の一側縁を化粧面部３より一段と低く、すなわち、雌
型連結部３５のカバー部３６が化粧面部３の表面から突
出せず、ほぼ化粧面４と面一に収納し得るように形成し
た段差部３３と、ガイドおよび係合力の強化を図る下凸
条３４と、上凸条１７を嵌挿する嵌挿凹条１２とから構
成したものである。
【００２０】雌型連結部３５はカバー部３６、上、下嵌
挿溝１６、１８、上、下凸条１７、３４および芯材２４
とから形成した耐火パネル１の側端部分であり、前記雄
型連結部３１と嵌合し、壁体を形成するのに役立つもの
である。
挿溝１６、１８、上、下凸条１７、３４および芯材２４
とから形成した耐火パネル１の側端部分であり、前記雄
型連結部３１と嵌合し、壁体を形成するのに役立つもの
である。
【００２１】３７はパッキング材で連結部αの防火性、
防水性、気密性、緩衝材、および寸法調整材として機能
するものである。その素材としては、例えばロックウー
ルフェルト、セラミックウール、ガラス繊維、炭素繊維
をフェノール樹脂で一体化したフェルト等の一種以上か
らなるものである。
防水性、気密性、緩衝材、および寸法調整材として機能
するものである。その素材としては、例えばロックウー
ルフェルト、セラミックウール、ガラス繊維、炭素繊維
をフェノール樹脂で一体化したフェルト等の一種以上か
らなるものである。
【００２２】３８は防水パッキング材であり、例えばポ
リ塩化ビニル系、クロロプレン系、クロロスルホン化ポ
リエチレン系、エチレンプロピレン系、アスファルト含
浸ポリウレタン系等の一般的に市販されているものであ
り、主に防水材、気密材等の機能として有用なものであ
る。なお、形状は成形体、もしくはゼリー状、粉粒体状
で結果として弾力性を有して外皮が固体化するものであ
る。
リ塩化ビニル系、クロロプレン系、クロロスルホン化ポ
リエチレン系、エチレンプロピレン系、アスファルト含
浸ポリウレタン系等の一般的に市販されているものであ
り、主に防水材、気密材等の機能として有用なものであ
る。なお、形状は成形体、もしくはゼリー状、粉粒体状
で結果として弾力性を有して外皮が固体化するものであ
る。
【００２３】さらに、雄、雌型連結部３１、３５の嵌
合、嵌挿する部分は、耐火パネル１を下段の耐火パネル
１に落とし込んで施工する際に、施工が簡単にできるよ
うな形状に形成したものであり、施工時間を大幅に短縮
できるものである。
合、嵌挿する部分は、耐火パネル１を下段の耐火パネル
１に落とし込んで施工する際に、施工が簡単にできるよ
うな形状に形成したものであり、施工時間を大幅に短縮
できるものである。
【００２４】次に施工例について簡単に説明する。いま
図１に示すような耐火パネル１を用いて図４に示すよう
に施工すると仮定する。なお、図示する鉄骨下地よりな
る躯体βの最下端には図示しないが水切り、スタータ等
を固定しておく。そこで、図示するように第ｎ段目の耐
火パネル１を固定溝１１に固定具γを躯体βに対して打
設することにより躯体β上に固定する。
図１に示すような耐火パネル１を用いて図４に示すよう
に施工すると仮定する。なお、図示する鉄骨下地よりな
る躯体βの最下端には図示しないが水切り、スタータ等
を固定しておく。そこで、図示するように第ｎ段目の耐
火パネル１を固定溝１１に固定具γを躯体βに対して打
設することにより躯体β上に固定する。
【００２５】次に上段となる第ｎ＋１段目の耐火パネル
１の雌型連結部３５を耐火パネル１の雄型連結部３１に
嵌挿する。従って、外壁を形成するには上記のような工
程を順次、土台から軒に向かって行えば良いものであ
る。
１の雌型連結部３５を耐火パネル１の雄型連結部３１に
嵌挿する。従って、外壁を形成するには上記のような工
程を順次、土台から軒に向かって行えば良いものであ
る。
【００２６】さらに、上記耐火パネル１の防火性を確認
するため、ＪＩＳ−Ａ−１３０４の耐火構造試験の耐火
構造１時間の試験を実施したところ合格する性能を得
た。なお、この際の仕様は表、裏面材２、２０が０．５
ｍｍ厚のカラー鋼板、芯材２４はフェノールフォーム
（密度１８０Ｋｇ／ｍ3 位）、凹条不燃体２６は３０ｍ
ｍ厚のケイ酸カルシウム板で、総厚さが５０ｍｍ位であ
った。また連結部αにはロックウールフェルトよりなる
パッキング材３７を連続で形成したものである。
するため、ＪＩＳ−Ａ−１３０４の耐火構造試験の耐火
構造１時間の試験を実施したところ合格する性能を得
た。なお、この際の仕様は表、裏面材２、２０が０．５
ｍｍ厚のカラー鋼板、芯材２４はフェノールフォーム
（密度１８０Ｋｇ／ｍ3 位）、凹条不燃体２６は３０ｍ
ｍ厚のケイ酸カルシウム板で、総厚さが５０ｍｍ位であ
った。また連結部αにはロックウールフェルトよりなる
パッキング材３７を連続で形成したものである。
【００２７】また、凹条不燃体２６は図３（ｂ）におい
て２点鎖線で示すようにＶ字溝２６ａを形成し、固定溝
１１の中央に固定具γのガイドＶ溝を形成した際の嵌挿
溝とすることもできる。さらに構成としては図５（ａ）
〜（ｄ）に示すように形成することができる。すなわ
ち、図５（ａ）、（ｂ）はＡＬＣ、セメントとフェノー
ル樹脂を主成分とするポリマーセメントに無機繊維、金
属繊維、針金、金属網等の１種以上の無機系補強材３９
を適宜密度で配設して強度を向上して凹溝２７が直接嵌
合面となりうるようにした凹条不燃体２６である。
て２点鎖線で示すようにＶ字溝２６ａを形成し、固定溝
１１の中央に固定具γのガイドＶ溝を形成した際の嵌挿
溝とすることもできる。さらに構成としては図５（ａ）
〜（ｄ）に示すように形成することができる。すなわ
ち、図５（ａ）、（ｂ）はＡＬＣ、セメントとフェノー
ル樹脂を主成分とするポリマーセメントに無機繊維、金
属繊維、針金、金属網等の１種以上の無機系補強材３９
を適宜密度で配設して強度を向上して凹溝２７が直接嵌
合面となりうるようにした凹条不燃体２６である。
【００２８】図５（ｃ）は無機系補強材３９を凹条不燃
体２６の全体に内蔵せしめると共に、凹条不燃体２６自
体の組成物間にパーライト粒等の軽量骨材、空気４０等
を内蔵させて軽量化と断熱化を図った凹条不燃体２６で
ある。図５（ｄ）は前記したような組成の凹条不燃体２
６の外表面を金属箔４１で被覆したものである。
体２６の全体に内蔵せしめると共に、凹条不燃体２６自
体の組成物間にパーライト粒等の軽量骨材、空気４０等
を内蔵させて軽量化と断熱化を図った凹条不燃体２６で
ある。図５（ｄ）は前記したような組成の凹条不燃体２
６の外表面を金属箔４１で被覆したものである。
【００２９】さらに、図６〜図８に示すように形成する
こともできる。すなわち、図６（ａ）〜（ｇ）は雌型連
結部３５にも凹条不燃体２６と対応する形状の不燃体２
６ｂを一体に介在した耐火パネル１の変形例であり、図
７（ａ）〜（ｇ）は表、裏面材２、２０の雄型連結部３
１の嵌挿凹条１２、あるいはその近傍を除去した耐火パ
ネル１の一例であり、図８（ａ）〜（ｇ）はその他の実
施例である。なお、図１、図６〜図８においてはパッキ
ング材３７、防水パッキング材３８は省略して示してあ
る。
こともできる。すなわち、図６（ａ）〜（ｇ）は雌型連
結部３５にも凹条不燃体２６と対応する形状の不燃体２
６ｂを一体に介在した耐火パネル１の変形例であり、図
７（ａ）〜（ｇ）は表、裏面材２、２０の雄型連結部３
１の嵌挿凹条１２、あるいはその近傍を除去した耐火パ
ネル１の一例であり、図８（ａ）〜（ｇ）はその他の実
施例である。なお、図１、図６〜図８においてはパッキ
ング材３７、防水パッキング材３８は省略して示してあ
る。
【００３０】
【発明の効果】上述したように本発明に係る耐火パネル
によれば、耐火パネルの機械強度が従前より大幅に向
上する。建築構造部分の耐火構造試験（ＪＩＳ−Ａ−
１３０４）、建築用防火戸の防火試験（ＪＩＳ−Ａ−１
３１１）、耐火庫（ＪＩＳ−Ｓ−１０３７）等の耐火試
験に合格する性能を有する。表面材、裏面材と芯材間
の接着が強固であり、部材間の剥離が全くない。表面
材、裏面材に膨れ、反り等の変形が表れない。水酸化
アルミニウムはイオン化傾向の関係で鉄に対し防錆機能
を発揮し、表、裏面材の裏面を保護するばかりでなく、
フェノールフォームが吸水性があり、その水分の流れる
際にアルミニウムイオンを木口に搬送することになり一
番錆びやすい部位も自然環境の中で保護するように働
く。連結部を３重嵌挿構造としたため係合力が強く、
かつ嵌合部形状を刃状、楔状、傾斜面等としたため極め
て容易に施工できる。凹条不燃体を表、裏面材間の側
面に当接した構造のため圧縮強度、耐火性が大幅に向上
し、かつ芯材の側面への漏れが無く歩留まりが約５割ア
ップと大幅に改善できる。等の特徴、効果がある。
によれば、耐火パネルの機械強度が従前より大幅に向
上する。建築構造部分の耐火構造試験（ＪＩＳ−Ａ−
１３０４）、建築用防火戸の防火試験（ＪＩＳ−Ａ−１
３１１）、耐火庫（ＪＩＳ−Ｓ−１０３７）等の耐火試
験に合格する性能を有する。表面材、裏面材と芯材間
の接着が強固であり、部材間の剥離が全くない。表面
材、裏面材に膨れ、反り等の変形が表れない。水酸化
アルミニウムはイオン化傾向の関係で鉄に対し防錆機能
を発揮し、表、裏面材の裏面を保護するばかりでなく、
フェノールフォームが吸水性があり、その水分の流れる
際にアルミニウムイオンを木口に搬送することになり一
番錆びやすい部位も自然環境の中で保護するように働
く。連結部を３重嵌挿構造としたため係合力が強く、
かつ嵌合部形状を刃状、楔状、傾斜面等としたため極め
て容易に施工できる。凹条不燃体を表、裏面材間の側
面に当接した構造のため圧縮強度、耐火性が大幅に向上
し、かつ芯材の側面への漏れが無く歩留まりが約５割ア
ップと大幅に改善できる。等の特徴、効果がある。
【図１】本発明に係る耐火パネルの代表的な一例を示す
一部切り欠き斜視図である。
一部切り欠き斜視図である。
【図２】本発明に係る耐火パネルに用いる表面材、裏面
材の一例を示す断面図である。
材の一例を示す断面図である。
【図３】本発明に係る耐火パネルに用いる凹条不燃体の
一例を示す一部切り欠き斜視図である。
一例を示す一部切り欠き斜視図である。
【図４】本発明に係る耐火パネルを用いて形成した壁の
連結部を示す縦断面図である。
連結部を示す縦断面図である。
【図５】本発明に係る耐火パネルに用いる凹条不燃体の
その他の実施例を示す説明図である。
その他の実施例を示す説明図である。
【図６】本発明に係る耐火パネルのその他の実施例を示
す説明図である。
す説明図である。
【図７】本発明に係る耐火パネルのその他の実施例を示
す説明図である。
す説明図である。
【図８】本発明に係る耐火パネルのその他の実施例を示
す説明図である。
す説明図である。
１ 耐火パネル ２ 表面材 ３ 化粧面部 ４ 化粧面 ５ 側縁 ６ 側縁 ７ 目地底面 ８ 上面部 ９ 傾斜面 １０ 側面 １１ 固定溝 １２ 嵌挿凹条 １３ 凸条 １４ ガイド片 １５ 下縁 １６ 上嵌挿溝 １７ 上凸条 １８ 下嵌挿溝 １９ ガイド片 ２０ 裏面材 ２１ 底面 ２２ 当て片 ２３ 当て舌片 ２４ 芯材 ２５ プラスチックフォーム ２６ 凹条不燃体 ２６ａ Ｖ字溝 ２６ｂ 不燃体 ２７ 凹溝 ２８ 刃状凸条 ２９ 楔状凸条 ３０ 本体部 ３１ 雄型連結部 ３２ 切り欠き部 ３３ 段差部 ３４ 下凸条 ３５ 雌型連結部 ３６ カバー部 ３７ パッキング材 ３８ 防水パッキング材 ３９ 無機系補強材 ４０ 空気 ４１ 金属箔 α 連結部 β 躯体 γ 固定具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B32B 1/00 - 35/00 E04B 1/74 - 1/99 E04F 13/00 - 13/18
Claims (1)
- 【請求項１】 長尺板材からなる表面材２、裏面材２０
間にフェノールフォーム樹脂に水酸化アルミニウム、ポ
リリン酸アンモニウム、グラファイト、珪酸カルシウム
あるいは炭酸カルシウム等の１種以上の無機材が混入さ
れたプラスチックフォームからなる芯材２４を一体に形
成し、かつその長手方向の両側面に雄型連結部３１、雌
型連結部３５を設けた長尺状の耐火パネル１において、
前記雄型連結部３１は化粧面部３の一側縁下端を外方に
突出しその途中に固定溝１１を設けた上面部８と、該上
面部８端と裏面材２０間の側面に内方に窪んだ嵌挿凹条
１２、切り欠き部３２の順に形成すると共に上記嵌挿凹
条１２裏面に対応した断面の凹条不燃体２６を一体に介
在してなり、また雌型連結部３５は前記固定溝１１を覆
うカバー部３６と、該カバー部３６裏面から裏面材２０
間の側面に上記嵌挿凹条１２に対応する断面の上嵌挿溝
１６、下嵌挿溝１８、上凸条１７、下凸条３４の順に交
互に配列したことを特徴とする耐火パネル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31594893A JP3182567B2 (ja) | 1993-11-22 | 1993-11-22 | 耐火パネル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31594893A JP3182567B2 (ja) | 1993-11-22 | 1993-11-22 | 耐火パネル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07144385A JPH07144385A (ja) | 1995-06-06 |
| JP3182567B2 true JP3182567B2 (ja) | 2001-07-03 |
Family
ID=18071530
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31594893A Expired - Fee Related JP3182567B2 (ja) | 1993-11-22 | 1993-11-22 | 耐火パネル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3182567B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8539732B2 (en) * | 2009-06-29 | 2013-09-24 | Charles H. Leahy | Structural building panels with seamless corners |
| US8590264B2 (en) * | 2009-06-29 | 2013-11-26 | Charles H. Leahy | Structural building panels with multi-laminate interlocking seams |
| JP5897070B2 (ja) * | 2014-07-03 | 2016-03-30 | 株式会社淀川製鋼所 | 壁パネル及び壁パネルの継合構造 |
-
1993
- 1993-11-22 JP JP31594893A patent/JP3182567B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07144385A (ja) | 1995-06-06 |
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