JP6076269B2 - 車両用内装装置 - Google Patents
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Description
可動部材3は、固定部材2に対して開位置と閉位置に移動可能とされている。
ロック装置4は、固定部材2と可動部材3のうち可動部材3側に設けられる一対のロッド4a、4aと、固定部材2と可動部材3のうち固定部材2側に設けられており一対のロッド4a、4aの端部が出入りする一対のロック受け部4b、4bと、を備える。
クッションゴム6は、可動部材3が閉位置(図24の実線の位置)にあるときに、可動部材3が固定部材2に対して車両走行振動によりがたつくことを抑制するために設けられる。
開位置にある可動部材3を閉位置に移動させるとき(可動部材3を閉めるとき)、一対のロッド4a、4aの斜面部4cが固定部材2に当たって一対のロッド4a,4aが押し込まれるときに発生する荷重と、クッションゴム6を圧縮変形させるときに発生する荷重と、の2段階の荷重が発生する。そのため、可動部材3を閉めるときの操作フィーリングを向上させる点で改善の余地がある。
(1)〔実施例1〕
固定部材と、
前記固定部材に対して開位置と閉位置に移動可能な可動部材と、
前記可動部材を該可動部材が前記閉位置にあるときに前記固定部材にロック・アンロックするロック装置と、
を有し、
前記ロック装置は、
前記固定部材と前記可動部材のうち前記可動部材側に設けられており、ロッド延び方向に延びる一対のロッドと、
前記一対のロッドを、前記ロッド延び方向に互いに反対方向に同期させる同期機構と、
前記固定部材と前記可動部材のうち前記固定部材側に設けられており、前記一対のロッドの前記ロッド延び方向の端部が出入りする一対のロック受け部と、
前記一対のロッドを、前記ロッド延び方向であって前記一対のロック受け部に入り込む方向に付勢する付勢部材と、
前記一対のロッドが前記付勢部材の付勢力に抗して前記一対のロック受け部から抜ける方向に引き込まれて前記一対のロック受け部から抜けたときに、前記一対のロッドが引き込まれた状態を保持する保持機構と、
を備えており、
前記保持機構は、
前記一対のロッドの少なくとも一方のロッドに設けられる係合部と、
前記可動部材に設けられ、前記係合部に係脱可能な係合受け部と、
前記一対のロッドが前記一対のロック受け部から抜ける方向に引き込まれつつあるときに、前記係合部が設けられる前記ロッドを、前記ロッド延び方向と異なる方向であり前記係合部と前記係合受け部とが係合し合う方向に移動させる移動機構と、
を備えており、
前記保持機構の前記移動機構は、前記係合部が設けられる前記ロッドと前記係合受け部が設けられる前記可動部材との一方に弾性変形可能に設けられる第1の移動機構要素と、前記係合部が設けられる前記ロッドと前記係合受け部が設けられる前記可動部材との他方に設けられる第2の移動機構要素と、を備え、前記第1の移動機構要素が前記第2の移動機構要素に乗り上げることで、前記係合部が設けられる前記ロッドを、前記ロッド延び方向と異なる方向であり前記係合部と前記係合受け部とが係合し合う方向に移動させる、
車両用内装装置。
(2)〔実施例1,2〕
前記ロック装置は、前記開位置にある前記可動部材を前記閉位置側に移動させつつあるときに、前記係合部が設けられる前記ロッドを、前記係合部と前記係合受け部との係合が解除される方向に移動させて前記保持機構による保持を解除する、解除機構をさらに備えており、
前記解除機構は、
前記係合部が設けられる前記ロッドに設けられる第1の解除機構要素と、
前記固定部材に設けられ、前記開位置にある前記可動部材を前記閉位置側に移動させつつあるときに前記第1の解除機構要素と当たり合う第2の解除機構要素と、
を備える、(1)記載の車両用内装装置。
(3)〔実施例1,2〕
前記保持機構の前記係合部は、前記一対のロッドの一方のロッドである第1のロッドのみに設けられており、
前記ロック装置は、前記一対のロッドのうち前記係合部が設けられていない方のロッドである第2のロッドを、前記一対のロッドが前記付勢部材の付勢力に抗して前記一対のロック受け部から抜ける方向に引き込まれている間中、前記可動部材に対して前記ロッド延び方向と異なる方向に変位させる変位機構をさらに備えており、
前記変位機構は、前記第2のロッドと前記可動部材の一方に弾性変形可能に設けられる第1の変位機構要素と、前記第2のロッドと前記可動部材の他方に設けられる第2の変位機構要素と、を備え、前記第1の変位機構要素が前記第2の変位機構要素に乗り上げることで、前記第2のロッドを前記可動部材に対して変位させる、(1)または(2)に記載の車両用内装装置。
(4)〔実施例1〕
前記保持機構の前記移動機構は、前記係合部が設けられる前記ロッドを、前記開位置にある前記可動部材を前記閉位置側に移動させて前記閉位置に達したときの前記可動部材の前記固定部材に対する移動方向D1と直交する方向に移動させており、
前記解除機構は、前記係合部が設けられる前記ロッドを、前記方向D1と直交する方向に移動させて前記保持機構による保持を解除しており、
前記方向D1で、前記固定部材と、前記解除機構によって前記保持機構による保持が解除されたときにおける前記係合部が設けられる前記ロッドとの間には、空間が存在している、(2)記載の車両用内装装置。
(5)〔実施例2〕
前記ロック装置は、前記固定部材と前記可動部材のうち前記可動部材側に設けられるプッシュ式のノブをさらに備えており、
前記保持機構の前記移動機構は、前記係合部が設けられる前記ロッドに設けられる第1の回動機構要素と、前記プッシュ式のノブに設けられる第2の回動機構要素と、を備え、前記プッシュ式のノブの操作力にて、前記係合部が設けられる前記ロッドを、前記係合部と前記係合受け部とが係合し合う方向に回動させる、(1)〜(3)のいずれか1つに記載の車両用内装装置。
開位置にある可動部材を閉位置に移動させるときに(可動部材を閉めるときに)、一対のロッドが固定部材に当たって押し込まれることを無くすことができる。そのため、一対のロッドが固定部材に当たって押し込まれるときに発生する荷重を無くすことができる。よって、従来に比べて、可動部材を閉めるときの操作フィーリングを向上させることができる。
一対のロッドを一対のロック受け部から引き込むだけで、係合部と係合受け部とを係合させることができる。そのため、一対のロッドを一対のロック受け部から引き込むための操作とは別に係合部と係合受け部とを係合させる操作を要する場合に比べて、車両用内装装置の操作性上で有利である。
開位置にある可動部材を閉位置に移動させるだけで保持機構による保持を解除することができる。したがって、可動部材を閉じる操作とは別に保持機構による保持を解除する操作を要する場合に比べて、車両用内装装置の操作性上で有利である。
第1の解除機構要素と第2の解除機構要素とが当たり合うことで、係合部が設けられるロッドを、係合部と係合受け部との係合が解除される方向に移動させることができる。
開位置にある可動部材を閉位置側に移動させて可動部材が閉位置に達したときに、可動部材にねじれが生じて、一対のロッドのうち係合部が設けられていない方のロッドがロック受け部に対して位置ズレしている場合であっても、変位機構によって一対のロッドのうち係合部が設けられていない方のロッドが変位する量だけ位置ズレの量を低減できる。よって、ロック装置が変位機構を備えていない場合に比べて、一対のロッドのうち係合部が設けられていない方のロッドがロック受け部に進入できなくなることを抑制できる。
比較的簡単な構成で、確実に、係合部と係合受け部とを係合させることができる。
解除機構によって保持機構による保持が解除された後に、係合部が設けられるロッドを固定部材に対してその空間内で方向D1に移動させることができる。そのため、開位置にある可動部材を固定部材に対して勢いよく閉位置側に移動させる場合であっても、解除機構によって保持機構による保持が解除された後に、係合部が設けられるロッドが固定部材に当たり可動部材の閉動を阻害することを抑制できる。
プッシュ式のノブを操作するだけで、比較的簡単な構成で、確実に、係合部と係合受け部とを係合させることができる。
本発明実施例1と実施例2にわたって共通する部分には、本発明実施例1と実施例2にわたって同じ符号を付してある。
まず、本発明実施例1と実施例2にわたって共通する部分を説明する。
ベゼル41は、図3に示すように、内周面でノブ42を直線動可能に支持し外周面でカム44を回転可能に支持する筒状部41aと、ノブ42がベゼル41から抜けることを抑制する抜け止め突起41bと、を備える。
第1のカムアーム部44bの延び方向先端部(その近傍を含む)には、一対のロッド45a、45bの一方のロッドである第1のロッド45aが連結されており、第2のカムアーム部44cの延び方向先端部(その近傍を含む)には、一対のロッド45a、45bの他方のロッドである第2のロッド45bが連結されている。
係合受け部48bは、可動部材30に一体に形成されていてもよく、可動部材30と別体に形成されて可動部材30に固定されていてもよい。
移動機構48cは、図10に示すように、プッシュ式のノブ42を操作して一対のロッド45a、45bが一対のロック受け部46a、46bから抜ける方向に引き込まれつつあるときに、係合部48aが設けられるロッドである第1のロッド45aを、ロッド延び方向D2と異なる方向(直交する方向)であり係合部48aと係合受け部48bとが係合し合う方向に移動させる機構である。
変位機構50は、図12に示すように、係合部48aが一対のロッド45a、45bの一方のロッド(第1のロッド45a)のみに設けられる場合に、設けられる。
(i)可動部材30が閉位置30bにあるとき
図12に示すように、一対のロッド45a、45bが、一対のロック受け部46a、46bに入っている。すなわち、ロック装置40のロックがかかっている。
第2のロッド45bは、可動部材30に対して、変位機構50により変位していない。
ノブ42のカム押圧突起42cがカム44の傾斜部44dに当接摺動する。そのため、付勢部材47の付勢力に抗して、カム44が回動させられるとともに一対のロッド45a、45bが一対のロック受け部46a、46bから抜ける方向に引き込まれる。その結果、図13に示すように、ロック装置40のロックが解除される。
第2のロッド45bは、変位機構50により、可動部材30に対して、可動部材30が閉位置30bにあるときにおける車両前方に変位する。
ノブ42は、ノブ付勢スプリング43の付勢力によりベゼル41に対して車両後方に移動しプッシュ操作前の状態に戻る。一対のロッド45a、45bは、保持機構48により一対のロック受け部46a、46bから抜けた状態に保持される。
第2のロッド45bは、変位機構50により可動部材30に対して変位している。
可動部材30が閉位置30bから開位置30a側に自重で移動する(開く)。
一対のロッド45a、45bは、保持機構48により引き込まれた状態に保持される。
第2のロッド45bは、変位機構50により可動部材30に対して変位している。
開位置30aにある可動部材30を閉位置30b側に移動させて閉位置30b直前に達したときに、解除機構49の第1、第2の解除機構要素49a、49bが互いに当接し始める。さらに可動部材30を閉位置30b側に移動させることで、図11に示すように、第1の解除機構要素49aが第2の解除機構要素49bによって押される。第1の解除機構要素49aが第2の解除機構要素49bによって押されるため、第1のロッド45aが、係合部48aと係合受け部48bとの係合が解除される方向(保持機構48による保持が解除される方向)に移動する。
解除機構49によって保持機構48による保持が解除されると、一対のロッド45a、45bが可動部材30に対して付勢部材47の付勢力で一対のロック受け部46a、46bに入る方向に移動しロック装置40のロックがかかる。また、第2のロッド45bは、可動部材30に対して、変位機構50により変位する前の状態に戻る。
(A)プッシュ式のノブ42を操作して一対のロッド45a,45bを付勢部材47の付勢力に抗して一対のロック受け部46a,46bから抜ける方向に引き込んで一対のロッド45a,45bが一対のロック受け部46a,46bから抜けたときに、一対のロッド45a,45bを引き込んだ状態に保持する保持機構48を有するため、つぎの作用・効果を得ることができる。
(A1)開位置30aにある可動部材30を閉位置30bに移動させるときに(可動部材30を閉めるときに)、一対のロッド45a、45bが固定部材20に当たって押し込まれることを無くすことができる。そのため、一対のロッド45a、45bが固定部材20に当たって押し込まれるときに発生する荷重を無くすことができる。よって、従来に比べて、可動部材30を閉めるときの操作フィーリングを向上させることができる。
(A2)プッシュ式のノブ42を操作してロック解除した後にノブ42のプッシュ操作を解除しても、一対のロッド45a、45bが付勢部材47の付勢力で一対のロック受け部46a、46bに入ってしまう(ロック装置40のロックがかかる)ことを防止できる。そのため、プッシュ式のノブ42が可動部材30側に設けられる場合であっても、可動部材30を確実に閉位置30bから開位置30a側に自重で移動させることができる。
一対のロッド45a、45bを一対のロック受け部46a,46bから引き込むだけで(プッシュ式のノブ42を操作するだけで)、係合部48aと係合受け部48bとを係合させることができる。そのため、一対のロッド45a、45bを一対のロック受け部46a、46bから引き込むための操作(ノブ42のプッシュ操作)とは別に係合部48aと係合受け部48bとを係合させる操作を要する場合に比べて、車両用内装装置10の操作性上で有利である。
開位置30aにある可動部材30を閉位置30bに移動させるだけで保持機構48による保持を解除することができる。したがって、可動部材30を閉じる操作とは別に保持機構48による保持を解除する操作を要する場合に比べて、車両用内装装置10の操作性上で有利である。
第1の解除機構要素49aと第2の解除機構要素49bとが当たり合うことで、第1のロッド45aを、係合部48aと係合受け部48bとの係合が解除される方向に移動させることができる。
開位置30aにある可動部材30を閉位置30b側に移動させて可動部材30が閉位置30bに達したときに、可動部材30にねじれが生じて、第2のロッド45bが第2のロック受け部46bに対して車両後方に位置ズレしている場合であっても、変位機構50によって第2のロッド45bが車両前方に変位する量だけ位置ズレの量を低減できる。よって、ロック装置40が変位機構50を備えていない場合に比べて、第2のロッド45bが第2のロック受け部46bに進入できなくなることを抑制できる。
装置10の使用者が第1のロッド45aに触ってしまうこと等により、解除機構49によらずに保持機構48による一対のロッド45a、45bの保持が解除されてしまった場合であっても、斜面部45eが、可動部材30を開位置30aから閉位置30bに移動させるときに固定部材20に当たり、一対のロッド45a、45bを引き込む方向に動かすことができる。そのため、可動部材30が閉位置30bに戻らなくなるといったような不具合の発生を抑制できる。
ノブ42とカム44とのベゼル41への組付方向が、車両前後方向の1軸方向で済む。その結果、組付け工数の低減に寄与できる。また、設備を用いて組付けを行なう際に、複雑な動きを要求されないため、設備による組付けが比較的容易であり設備投資を低く抑えることができる。
ノブ42も、可動部材30の、回動軸芯31の延びる方向の中央位置よりも運転席に近い位置に配置される。そのため、運転席からのノブ42の操作性が良好である。
ノブ42を回転式にする場合に比べて、操作が容易である。また、ノブ42を可動部材30に設けられる回転式にする場合と異なり、可動部材30のノブ42背面に指を差し込む凹部を設ける必要がなく、見栄えがよい。
〔実施例1〕(図1〜図16)
本発明実施例1では、保持機構48がつぎのようになっている。
図9に示すように、保持機構48の移動機構48cが、係合部48aが設けられる第1のロッド45aと係合受け部48bが設けられる可動部材30との一方に弾性変形可能に設けられる第1の移動機構要素48dと、係合部48aが設けられる第1のロッド45aと係合受け部48bが設けられる可動部材30との他方に設けられる第2の移動機構要素48eと、を備える。なお、本発明実施例1では、第1の移動機構要素48dが、係合部48aが設けられる第1のロッド45aに弾性変形可能に設けられている場合を示す。
解除機構49の第1の解除機構要素49aが、第1のロッド45aの一部(第1のロッド45aに設けられる当接面部)からなる。また、解除機構49の第2の解除機構要素49bが、固定部材20の一部(固定部材20に設けられる突起)からなる。
保持機構48の移動機構48cが、第1、第2の移動機構要素48d,48eを備えており、第1の移動機構要素48dが第2の移動機構要素48eに乗り上げることで、第1のロッド45aを、ロッド延び方向D2と異なる方向であり係合部48aと係合受け部48bとが係合し合う方向に移動させるため、つぎの作用・効果を得ることができる。
比較的簡単な構成で、確実に、係合部48aと係合受け部48bとを係合させることができる。
図14〜図16は、本発明実施例1の変形例を示している。
本発明実施例1の変形例では、保持機構48の移動機構48cが、第1のロッド45aを、開位置30aにある可動部材30を閉位置30b側に移動させて閉位置30bに達したとき(達する直前を含む)の可動部材30の固定部材20に対する移動方向(車両前方)D1と直交する方向(上下方向)に移動させている。また、解除機構49が、第1のロッド45aを、方向D1と直交する方向(上下方向)に移動させて保持機構48による保持を解除している。また、方向D1で、固定部材20と、解除機構49によって保持機構48による保持が解除されたときにおける第1のロッド45aとの間には、空間Sが存在している。
本発明図示例では、保持機構48の移動機構48cが第1のロッド45aを下方向に移動させ、解除機構49が第1のロッド45aを上方向に移動させる場合を示している。
保持機構48の移動機構48cが、第1のロッド45aを、方向D1と直交する方向に移動させており、解除機構49が、第1のロッド45aを、方向D1と直交する方向に移動させて保持機構48による保持を解除しており、方向D1で、固定部材20と、解除機構49によって保持機構48による保持が解除されたときにおける第1のロッド45aとの間には、空間Sが存在しているため、つぎの作用・効果を得ることができる。
図16に示すように、解除機構49によって保持機構38による保持が解除された後に、第1のロッド45aを固定部材20に対してその空間S内で方向D1に移動させることができる。そのため、開位置30aにある可動部材30を固定部材20に対して勢いよく閉位置30b側に移動させる場合であっても、解除機構49によって保持機構48による保持が解除された後に、第1のロッド45aが固定部材20に当たり可動部材30の閉動を阻害することを抑制できる。したがって、開位置30aにある可動部材30を固定部材20に対して勢いよく閉位置30b側に移動させる場合であっても、確実に可動部材30を閉位置30bに移動させてロック装置40のロックをかけることができる。
本発明実施例2では、保持機構48がつぎのようになっている。
図21に示すように、保持機構48の係合受け部48bが、可動部材30に固定される部材であるベゼル41に設けられている。また、図20に示すように、保持機構48の移動機構48cが、第1のロッド45aに設けられる第1の回動機構要素48fと、プッシュ式のノブ42に設けられる第2の回動機構要素48gと、を備える。
図20に示すように、解除機構49の第1の解除機構要素49aが、第1のロッド45aの外周面から半径方向外側に突出して設けられる半径方向突起からなる。また、図22に示すように、解除機構49の第2の解除機構要素49bが、固定部材20の一部(固定部材20に設けられる突起)からなる。
保持機構48の移動機構48cが、第1、第2の回動機構要素48f、48gを備えており、プッシュ式のノブ42の操作力にて、第1のロッド45aを、第1のロッド45aの軸芯まわりに係合部48aと係合受け部48bとが係合し合う方向に回動させるため、つぎの作用・効果を得ることができる。
プッシュ式のノブ42を操作するだけで、比較的簡単な構成で、確実に、係合部48aと係合受け部48bとを係合させることができる。
20 固定部材
30 可動部材
31 可動部材の回動軸芯
32 アウタ部材
33 インナ部材
40 ロック装置
41 ベゼル
42 ノブ
43 ノブ付勢スプリング
44 カム
45a 第1のロッド
45b 第2のロッド
46a 第1のロック受け部
46b 第2のロック受け部
47 付勢部材
48 保持機構
48a 係合部
48b 係合受け部
48c 移動機構
48d 第1の移動機構要素
48e 第2の移動機構要素
48f 第1の回動機構要素
48g 第2の回動機構要素
49 解除機構
49a 第1の解除機構要素
49b 第2の解除機構要素
50 変換機構
50a 第1の変位機構要素
50b 第2の変位機構要素
60 クッションゴム
D1 可動部材の移動方向
D2 ロッド延び方向
S 空間
Claims (5)
- 固定部材と、
前記固定部材に対して開位置と閉位置に移動可能な可動部材と、
前記可動部材を該可動部材が前記閉位置にあるときに前記固定部材にロック・アンロックするロック装置と、
を有し、
前記ロック装置は、
前記固定部材と前記可動部材のうち前記可動部材側に設けられており、ロッド延び方向に延びる一対のロッドと、
前記一対のロッドを、前記ロッド延び方向に互いに反対方向に同期させる同期機構と、
前記固定部材と前記可動部材のうち前記固定部材側に設けられており、前記一対のロッドの前記ロッド延び方向の端部が出入りする一対のロック受け部と、
前記一対のロッドを、前記ロッド延び方向であって前記一対のロック受け部に入り込む方向に付勢する付勢部材と、
前記一対のロッドが前記付勢部材の付勢力に抗して前記一対のロック受け部から抜ける方向に引き込まれて前記一対のロック受け部から抜けたときに、前記一対のロッドが引き込まれた状態を保持する保持機構と、
を備えており、
前記保持機構は、
前記一対のロッドの少なくとも一方のロッドに設けられる係合部と、
前記可動部材に設けられ、前記係合部に係脱可能な係合受け部と、
前記一対のロッドが前記一対のロック受け部から抜ける方向に引き込まれつつあるときに、前記係合部が設けられる前記ロッドを、前記ロッド延び方向と異なる方向であり前記係合部と前記係合受け部とが係合し合う方向に移動させる移動機構と、
を備えており、
前記保持機構の前記移動機構は、前記係合部が設けられる前記ロッドと前記係合受け部が設けられる前記可動部材との一方に弾性変形可能に設けられる第1の移動機構要素と、前記係合部が設けられる前記ロッドと前記係合受け部が設けられる前記可動部材との他方に設けられる第2の移動機構要素と、を備え、前記第1の移動機構要素が前記第2の移動機構要素に乗り上げることで、前記係合部が設けられる前記ロッドを、前記ロッド延び方向と異なる方向であり前記係合部と前記係合受け部とが係合し合う方向に移動させる、
車両用内装装置。 - 前記ロック装置は、前記開位置にある前記可動部材を前記閉位置側に移動させつつあるときに、前記係合部が設けられる前記ロッドを、前記係合部と前記係合受け部との係合が解除される方向に移動させて前記保持機構による保持を解除する、解除機構をさらに備えており、
前記解除機構は、
前記係合部が設けられる前記ロッドに設けられる第1の解除機構要素と、
前記固定部材に設けられ、前記開位置にある前記可動部材を前記閉位置側に移動させつつあるときに前記第1の解除機構要素と当たり合う第2の解除機構要素と、
を備える、請求項1記載の車両用内装装置。 - 前記保持機構の前記係合部は、前記一対のロッドの一方のロッドである第1のロッドのみに設けられており、
前記ロック装置は、前記一対のロッドのうち前記係合部が設けられていない方のロッドである第2のロッドを、前記一対のロッドが前記付勢部材の付勢力に抗して前記一対のロック受け部から抜ける方向に引き込まれている間中、前記可動部材に対して前記ロッド延び方向と異なる方向に変位させる変位機構をさらに備えており、
前記変位機構は、前記第2のロッドと前記可動部材の一方に弾性変形可能に設けられる第1の変位機構要素と、前記第2のロッドと前記可動部材の他方に設けられる第2の変位機構要素と、を備え、前記第1の変位機構要素が前記第2の変位機構要素に乗り上げることで、前記第2のロッドを前記可動部材に対して変位させる、請求項1または請求項2に記載の車両用内装装置。 - 前記保持機構の前記移動機構は、前記係合部が設けられる前記ロッドを、前記開位置にある前記可動部材を前記閉位置側に移動させて前記閉位置に達したときの前記可動部材の前記固定部材に対する移動方向D1と直交する方向に移動させており、
前記解除機構は、前記係合部が設けられる前記ロッドを、前記方向D1と直交する方向に移動させて前記保持機構による保持を解除しており、
前記方向D1で、前記固定部材と、前記解除機構によって前記保持機構による保持が解除されたときにおける前記係合部が設けられる前記ロッドとの間には、空間が存在している、請求項2記載の車両用内装装置。 - 前記ロック装置は、前記固定部材と前記可動部材のうち前記可動部材側に設けられるプッシュ式のノブをさらに備えており、
前記保持機構の前記移動機構は、前記係合部が設けられる前記ロッドに設けられる第1の回動機構要素と、前記プッシュ式のノブに設けられる第2の回動機構要素と、を備え、前記プッシュ式のノブの操作力にて、前記係合部が設けられる前記ロッドを、前記係合部と前記係合受け部とが係合し合う方向に回動させる、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の車両用内装装置。
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