JP6057616B2 - ウェーハの加工方法 - Google Patents

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本発明は、光デバイスウェーハなどのウェーハの加工方法に関し、特に、支持部材に貼着されたウェーハを研削して所定の厚みへと薄化するウェーハの加工方法に関する。
近年、小型軽量な光デバイスを実現するために、光デバイスウェーハを薄化することが求められている。光デバイスウェーハは、表面の分割予定ラインで区画される各領域に光デバイスが形成された後、裏面を研削されることで薄化される。この薄化の際には、光デバイスを保護するために、光デバイスウェーハの表面に保護テープを貼着させるのが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
ところで、光デバイスウェーハの剛性は、薄化されるにつれて著しく低下する。このため、光デバイスウェーハは、研削処理の進行に伴い大きく反らされてしまい、割れやクラックなどの発生する可能性が高くなる。また、光デバイスウェーハの外周部がナイフエッジ化されて薄くなると、外周部においてクラックや割れ、欠けなどを生じる恐れもある。
研削に伴う上述の問題を解消するため、剛体の支持部材に被加工物である光デバイスウェーハを貼着して研削する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。この方法では、剛体でなる支持部材で光デバイスウェーハを支持することにより光デバイスウェーハは補強されるので、研削時における光デバイスウェーハの反りなどを抑制して破損を防止できる。
特開平5−198542号公報 特開2004−207606号公報
上述の研削方法において、被加工物である光デバイスウェーハは、例えば、固定剤となる樹脂を介して支持部材の表面に固定され、所定の厚みまで研削される。研削後の光デバイスウェーハは、樹脂を軟化させた上で引き剥がすように支持部材から分離される。ところが、薄化後の光デバイスウェーハの剛性は極めて低くなっているので、支持部材を剥離させる際に光デバイスウェーハは破損される恐れがある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、薄く研削されたウェーハから支持部材を剥離させる際のウェーハの破損を防止可能なウェーハの加工方法を提供することを目的とする。
本発明のウェーハの加工方法は、表面に分割予定ラインによって区画された複数の領域にデバイスが形成されたウェーハを該分割予定ラインに沿って分割するウェーハの加工方法であって、ウェーハの表面からウェーハに対して吸収性を有する波長のレーザビームを該分割予定ラインに沿って照射して該分割予定ラインに沿って表面から、仕上げ厚みに薄化した際に分割される深さの溝を形成する溝形成工程と、該溝形成工程を実施した後に、表面粗さがウェーハの表面粗さより粗い金属性の支持部材に外部刺激により硬化する樹脂を塗布し、ウェーハの表面を対面させウェーハを該樹脂に埋没させてウェーハの外周全周に渡って該樹脂がウェーハの裏面まで隆起するまでウェーハを押圧して載置し、該樹脂に外部刺激を与えて硬化させウェーハを該支持部材上に貼着固定するウェーハ貼着工程と、該ウェーハ貼着工程を実施した後に、該支持部材側を保持テーブルで保持してウェーハの裏面を研削し該仕上げ厚みへと薄化するとともに、ウェーハを個々のデバイスに分割する裏面研削工程と、該裏面研削工程を実施した後に、該裏面にエキスパンドテープを貼着するエキスパンドテープ貼着工程と、金属性の該支持部材は外部からの力により湾曲可能な厚さに形成されており、該エキスパンドテープ貼着工程を実施した後に、該支持部材及び該樹脂を湾曲させてウェーハから剥離する剥離工程と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、金属製の支持部材でウェーハを支持させるので、研削時のウェーハの撓みは抑制されてウェーハを十分に薄く加工できる。また、金属製の支持部材は、外部からの力により湾曲可能な厚さに形成されているので、剥離時に支持部材を湾曲させて、ウェーハと支持部材との剥離性を高めることができる。よって、薄く加工されたウェーハから支持部材を剥離させる際のウェーハの破損を防止できる。さらに、ウェーハWは、樹脂に埋没された状態で研削されて、個々のデバイスに分割されるので、分割の際のデバイスの動きは樹脂で抑制される。よって、デバイスの動きに起因する不具合を防止できる。また、ハンドリング時におけるデバイスの欠けなども防止できる。
本発明によれば、薄く研削されたウェーハから支持部材を剥離させる際のウェーハの破損を防止可能なウェーハの加工方法を提供できる。
本実施の形態の溝形成工程においてウェーハに溝が形成される様子を示す図である。 本実施の形態のウェーハ貼着工程において支持部材に樹脂が塗布される様子を示す図である。 本実施の形態のウェーハ貼着工程においてウェーハが押圧される様子を示す図である。 本実施の形態のウェーハ貼着工程において樹脂が硬化される様子を示す図である。 本実施の形態の裏面研削工程においてウェーハが研削される様子を示す図である。 本実施の形態のエキスパンドテープ貼着工程においてウェーハにエキスパンドテープが貼着される様子を示す図である。 本実施の形態の剥離工程においてウェーハから支持部材及び樹脂が剥離される様子を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下においては、光デバイスウェーハを加工対象とするウェーハの加工方法について説明するが、本発明の加工対象となるウェーハは、光デバイスウェーハに限定されるものではない。
本実施の形態のウェーハの加工方法は、溝形成工程、ウェーハ貼着工程、裏面研削工程、エキスパンドテープ貼着工程、及び剥離工程を含む。溝形成工程では、分割予定ラインに沿ってウェーハWの表面W1側にレーザビームを照射し、ウェーハWの仕上げ厚みtより深い溝Dを形成する(図1参照)。ウェーハ貼着工程では、樹脂Rを塗布された金属製の支持部材SにウェーハWの表面W1を対向させてウェーハWを押圧し、樹脂Rを硬化させてウェーハWを支持部材Sに貼着固定する(図2、図3、図4参照)。
裏面研削工程では、ウェーハWの裏面W2を研削してウェーハWを仕上げ厚みtに薄化すると共に、溝Dを裏面W2側に表出させてウェーハWをチップCに分割する(図5参照)。エキスパンドテープ貼着工程では、ウェーハWの裏面W2にエキスパンドテープT2を貼着する(図6参照)。剥離工程では、樹脂Rを軟化させると共に、支持部材Sを湾曲させてウェーハWから支持部材S及び樹脂Rを剥離する(図7参照)。
本実施の形態で用いられる金属製の支持部材Sは、裏面研削工程において要求される高い支持性と、剥離工程において要求される高い剥離性とを併せ備えている。このため、本実施の形態に係るウェーハの加工方法により、ウェーハWを薄く研削した上で支持部材Sを容易に剥離させることができる。また、本実施の形態のウェーハの加工方法において、ウェーハWは、樹脂Rに埋没された状態で研削されると共に、個々のデバイスに分割されるので、分割の際のデバイスの動きは抑制されて不具合の発生を防止できる。以下、本実施の形態に係るウェーハの加工方法の詳細について説明する。
本実施の形態の加工方法の対象となるウェーハWは、略円板形状を有するサファイア基板の表面に窒化ガリウム系化合物半導体層が積層された光デバイスウェーハである(図1、図2参照)。ウェーハWの表面W1には、格子状の分割予定ライン(不図示)が設けられており、この分割予定ラインで区画された各領域にはデバイス(不図示)が形成されている。また、ウェーハWの裏面W2には、環状のフレームF1に張られた保護テープT1が貼着されている(図1参照)。
本実施の形態に係るウェーハの加工方法では、まず、ウェーハWに溝Dを形成するための溝形成工程が実施される。図1は、溝形成工程においてウェーハWに溝Dが形成される様子を示す図である。図1に示すように、溝形成工程では、レーザ加工装置1のアブレーション加工により、ウェーハWの表面W1側に仕上げ厚みtより深い溝Dが形成される。レーザ加工装置1は、ポーラスセラミック材による吸着面を有する保持テーブル11と、保持テーブル11の上方の加工ヘッド12とを備えている。
ウェーハWは、裏面W2側の保護テープT1を介して保持テーブル11に保持される。また、加工ヘッド12の射出口がウェーハWの分割予定ラインに位置付けられ、ウェーハWの表面W1側にレーザビームが照射される。加工ヘッド12は、吸収性を有する波長のレーザビームをウェーハWに対して照射させると共に、ウェーハWの表面W1から所定の深さ位置に集光させるように調整されている。レーザビームを発振させた状態でウェーハWに対して加工ヘッド12を相対移動させれば、ウェーハWの表面W1側に仕上げ厚みtより深い溝Dが形成される。
具体的には、まず、ウェーハWにおいて第1方向に延びる分割予定ラインに沿ってレーザビームが照射され、第1方向に延びる溝Dが形成される。第1方向に延びる全ての分割予定ラインに沿って溝Dが形成された後には、ウェーハWは加工ヘッド12に対して90°回転される。そして、第1方向に直交する第2方向に延びる分割予定ラインに沿ってレーザビームが照射され、第2方向に延びる溝Dが形成される。全ての分割予定ラインに沿って溝Dが形成されると、溝形成工程は終了する。なお、溝Dが形成された後には、保護テープT1はウェーハWの裏面W2から剥離される。
溝形成工程の後には、ウェーハ貼着工程が実施される。図2は、ウェーハ貼着工程において樹脂Rが塗布される様子を示す図であり、図3は、ウェーハ貼着工程においてウェーハWが押圧される様子を示す図であり、図4は、ウェーハ貼着工程において樹脂Rが硬化される様子を示す図である。
図2Aに示すように、ウェーハ貼着工程では、まず、樹脂塗布装置2において支持部材Sの表面S1に樹脂Rが塗布される。樹脂塗布装置2は、下方に向けて液状物を吐出可能なノズル21を備えており、このノズル21から、ウェーハWを支持部材Sに固定するための固定剤となる樹脂Rが吐出される。樹脂Rを塗布された後には、図2Bに示すように、支持部材Sの表面S1とウェーハWの表面W1(図1参照)とが向き合うように、支持部材Sの上方にウェーハWが位置付けられる。そして、ウェーハWと支持部材Sとで樹脂Rが挟まれるように、樹脂Rの塗布された領域上にウェーハWが重ねられる。
支持部材Sは、外力により湾曲可能な厚さに形成された略円板形状を有するアルミニウム板である。この支持部材Sは、ウェーハWの全体を支持可能なように、ウェーハWより大面積に構成されている。支持基板Sの表面S1の表面粗さは、光デバイスウェーハWの表面W1の表面粗さより粗くなっている。このため、支持基板Sと樹脂Rとの接触面積は、光デバイスウェーハWと樹脂Rとの接触面積より広くなり、樹脂Rは支持基板S側により強固に密着される。支持基板Sの表面粗さは、例えば、サンドブラストや粗い研削処理などで粗くできる。
樹脂Rは、紫外光を照射されることで硬化される無溶剤の光硬化樹脂(光硬化性樹脂)である。この樹脂Rは、図2Aに示すように、樹脂塗布装置2のノズル21から支持部材Sの表面S1の中央付近に滴下されるように塗布される。なお、本実施の形態では、光硬化樹脂を用いる例を示しているが、外部刺激により硬化する樹脂Rであれば、光硬化樹脂でなくとも良い。例えば、樹脂Rとして、熱硬化樹脂(熱硬化性樹脂)などを用いることもできる。
支持部材S上にウェーハWを重ねた後には、図3に示すように、プレス装置3でウェーハWを支持部材Sに押圧させる。プレス装置3は、ポーラスセラミック材による吸着面を有する保持テーブル31を備えている。保持テーブル31に支持部材Sの裏面S2を吸着させることで、ウェーハWは、支持部材Sを介して保持テーブル31上に保持される。保持テーブル31の上方には、ウェーハWの裏面W2を押圧する押圧部32が上下動可能に設けられている。
押圧部32でウェーハWに下向きの力を加えると、ウェーハWと支持部材Sとの間隔は狭まり、樹脂Rは塗布された位置から放射状に広がる。押圧部32の押圧力をさらに強めると、図3に示すように、ウェーハWは樹脂Rに埋没される。ウェーハWを樹脂Rに埋没させると、ウェーハWの外周全周において樹脂Rは隆起された状態になり、樹脂RはウェーハWの裏面W2側にまで回り込む。隆起されて裏面W2側に回り込んだ状態の樹脂Rを硬化させることで、ウェーハWを支持部材Sに強固に固定できる。
ウェーハWを押圧した後には、図4に示すように、紫外光照射装置4で樹脂Rに紫外光UVを照射させる。紫外光照射装置4は、支持部材Sの配置される保持テーブル41と、保持テーブル41の上方の紫外光源42とを備えている。紫外光照射装置4の保持テーブル41には支持部材Sが配置され、紫外光源42からウェーハWの裏面W2側に紫外光UVが照射される。
ウェーハWは、所定波長の紫外光UVを透過させるサファイア基板で構成されているので、照射された紫外光UVは、ウェーハWを透過して樹脂Rに到達する。ウェーハWを介して紫外光UVの照射された樹脂Rは、化学反応により硬化され、ウェーハWは支持部材Sに固定される。なお、硬化された樹脂Rは、後の裏面研削工程でウェーハWと共に研削可能である。
ウェーハ貼着工程の後には、裏面研削工程が実施される。図5は、裏面研削工程においてウェーハWが研削される様子を示す図である。裏面研削工程では、図5に示すように、研削装置5でウェーハWの裏面W2側が研削される。研削装置5は、ポーラスセラミック材による吸着面を有する保持テーブル51を備えている。保持テーブル51の下方には回転機構(不図示)が設けられており、保持テーブル51は回転軸C1の周りに回転される。ウェーハWは、支持部材Sを介して保持テーブル51に保持される。
保持テーブル51の上方には、研削ホイール52が上下動可能に設けられている。研削ホイール52は回転機構(不図示)と連結されており、回転軸C2の周りに回転される。研削ホイール52の下部には研削砥石53が配置されている。図5Aに示すように、研削砥石53をウェーハWの裏面W2に接触させた状態で保持テーブル51と研削ホイール52とを相対回転させることで、ウェーハWの裏面W2側は研削される。この時、外周部において隆起された樹脂Rも同時に研削される。なお、研削ホイール52は、保持テーブル51より高速に回転される。
保持テーブル51の近傍にはハイトゲージ(不図示)が設けられており、ウェーハWの厚みを測定できるようになっている。このハイトゲージによりウェーハWの厚みを測定しながら研削することで、図5Bに示すように、ウェーハWは仕上げ厚みtへと薄化される。仕上げ厚みtへの薄化により、溝Dは裏面W2側に表出され、ウェーハWは分割予定ラインに沿って各チップCに分割される。上述のように、支持部材SでウェーハWを支持させることにより、研削時のウェーハWの撓みは抑制されてウェーハWを十分に薄く加工できる。また、ウェーハWの外周部は、樹脂Rにより補強されているので、ナイフエッジ化によるクラックや割れ、欠けなどの発生を防止できる。
裏面研削工程の後には、エキスパンドテープ貼着工程が実施される。図6は、エキスパンドテープ貼着工程においてウェーハWにエキスパンドテープT2が貼着される様子を示す図である。エキスパンドテープ貼着工程では、図6に示すように、ウェーハWの裏面W2に、リング状のフレームF2に張られたエキスパンドテープT2が貼着される。エキスパンドテープ貼着工程は、例えば、テープ貼着装置(不図示)によって行われるが、オペレータの手作業により行われても良い。
エキスパンドテープ貼着工程の後には、剥離工程が実施される。図7は、剥離工程においてウェーハWから支持部材S及び樹脂Rが剥離される様子を示す図である。剥離工程では、まず、樹脂Rをヒーター(不図示)で加熱し、軟化させる。樹脂Rの軟化は、加水処理などで樹脂Rを膨潤させるようにして行っても良い。次に、図7に示すように、支持部材Sの一端を把持し、中心を挟んで対称な他端側に向けて支持部材Sを引っ張る。支持部材Sは、湾曲可能な厚さに形成されているので、このような引張力を加えられると湾曲される。
支持部材Sの表面S1の表面粗さは、ウェーハWの表面W1の表面粗さより粗くなっており、樹脂Rは、ウェーハW側よりも支持部材S側に強固に密着される。このため、樹脂Rは、支持部材Sと共にウェーハWから剥離される。このように、外部からの力により湾曲可能な厚さに形成された金属製の支持部材Sを用いることで、剥離時に支持部材Sを湾曲させて、支持部材Sの剥離性を高めることができる。剥離工程は、例えば、剥離装置(不図示)によって行われるが、オペレータの手作業により行われても良い。
以上のように、本実施の形態に係るウェーハの加工方法によれば、金属製の支持部材SでウェーハWを支持させるので、研削時のウェーハWの撓みは抑制されてウェーハWを十分に薄く加工できる。また、金属製の支持部材Sは、外部からの力により湾曲可能な厚さに形成されているので、剥離時に支持部材Sを湾曲させて、樹脂Rと支持部材Sとの剥離性を高めることができる。よって、薄く加工されたウェーハWから支持部材Sを剥離させる際のウェーハWの破損を防止できる。
さらに、ウェーハWは、樹脂Rに埋没された状態で個々のデバイスに相当するチップCに分割されるので、分割の際のチップCの水平方向の動きは樹脂Rで抑制される。その結果、チップCの動きに起因する不具合を防止できる。また、ハンドリング時におけるチップCの欠けなども防止できる。
なお、本発明は上記実施の形態の記載に限定されず、種々変更して実施可能である。例えば、上記実施の形態では、支持部材側に樹脂を塗布する方法を示しているが、ウェーハ側に樹脂を塗布するようにしても良い。この場合、支持部材の表面には、ウェーハの表面に塗布された光硬化樹脂が間接的に塗布される。
また、上記実施の形態では、薄化される加工対象としてサファイア基板からなる光デバイスウェーハを用いる場合を示しているが、加工対象はこれに限られない。例えば、シリコンウェーハ、ガリウム砒素(GaAs)基板、シリコンカーバイド(SiC)基板、窒化ガリウム(GaN)基板などの各種半導体基板、セラミック基板やガラス基板などの各種絶縁体基板などを用いても良い。
また、上記実施の形態では、支持部材としてアルミニウム板を用いる場合を示しているが、支持部材はこれに限られない。裏面研削工程における高い支持性と、剥離工程における高い剥離性とを併せ備えていれば、どのような基板を用いても良い。例えば、高い剛性を備えるステンレス板や銅板などを適切な厚さに加工して用いることが可能である。また、支持部材の形状も円板形状であることに限定されず、任意の形状とすることができる。
また、上記実施の形態では、溝形成工程でウェーハの仕上げ厚みより深い溝を形成する場合を示しているが、形成される溝の深さは特に限定されない。裏面研削工程における仕上げ厚みへの薄化でウェーハを各チップに分割できるのであれば、溝形成工程で形成される溝の深さは、ウェーハの仕上げ厚みより浅くても良い。
その他、上記実施の形態に係る構成、方法などは、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
本発明は、光デバイスウェーハなどを研削して所定の厚みへと加工する際に有用である。
1 レーザ加工装置
2 樹脂塗布装置
3 プレス装置
4 紫外光照射装置
5 研削装置
11 保持テーブル
12 加工ヘッド
21 ノズル
31 保持テーブル
32 押圧部
41 保持テーブル
42 紫外光源
51 保持テーブル
52 研削ホイール
53 研削砥石
F1,F2 フレーム
C チップ
C1,C2 回転軸
D 溝
R 樹脂
S 支持部材
S1,W1 表面
S2,W2 裏面
T1 保護テープ
T2 エキスパンドテープ
UV 紫外光
W ウェーハ
t 仕上げ厚み

Claims (1)

  1. 表面に分割予定ラインによって区画された複数の領域にデバイスが形成されたウェーハを該分割予定ラインに沿って分割するウェーハの加工方法であって、
    ウェーハの表面からウェーハに対して吸収性を有する波長のレーザビームを該分割予定ラインに沿って照射して該分割予定ラインに沿って表面から、仕上げ厚みに薄化した際に分割される深さの溝を形成する溝形成工程と、
    該溝形成工程を実施した後に、表面粗さがウェーハの表面粗さより粗い金属性の支持部材に外部刺激により硬化する樹脂を塗布し、ウェーハの表面を対面させウェーハを該樹脂に埋没させてウェーハの外周全周に渡って該樹脂がウェーハの裏面まで隆起するまでウェーハを押圧して載置し、該樹脂に外部刺激を与えて硬化させウェーハを該支持部材上に貼着固定するウェーハ貼着工程と、
    該ウェーハ貼着工程を実施した後に、該支持部材側を保持テーブルで保持してウェーハの裏面を研削し該仕上げ厚みへと薄化するとともに、ウェーハを個々のデバイスに分割する裏面研削工程と、
    該裏面研削工程を実施した後に、該裏面にエキスパンドテープを貼着するエキスパンドテープ貼着工程と、
    金属性の該支持部材は外部からの力により湾曲可能な厚さに形成されており、該エキスパンドテープ貼着工程を実施した後に、該支持部材及び該樹脂を湾曲させてウェーハから剥離する剥離工程と、
    を備えるウェーハの加工方法。
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