JP2011029450A - ウエーハの加工方法 - Google Patents

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桂男 梅田
Hisataka Ikehata
久貴 池端
Kazunao Arai
一尚 荒井
Makoto Shimotani
誠 下谷
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Abstract

【課題】硬質脆性基板の裏面を研削して薄くしても割れが生ずることがないウエーハの加工方法を提供する。
【解決手段】表面にデバイスが形成されたウエーハの裏面を研削して所定の厚みに形成するウエーハの加工方法であって、ウエーハより大きく可撓性を有する保護シートの表面に紫外線を照射することで硬化するボンド剤によってウエーハの表面を接合する保護シート接合工程と、保護シートの表面にウエーハの表面を接合したボンド剤に紫外線を照射してボンド剤を硬化せしめるボンド剤硬化工程と、ボンド剤硬化工程が実施されウエーハが接合されている保護シートの裏面を研削装置のチャックテーブルの保持面に吸引保持するウエーハ保持工程と、チャックテーブルの保持面に吸引保持されたウエーハの裏面に回転する研削砥石の研削面を作用せしめてウエーハの裏面を研削する研削工程とを含む。
【選択図】図6

Description

本発明は、光デバイスウエーハ等のウエーハの裏面を研削して所定の厚みに形成するウエーハの加工方法に関する。
光デバイスウエーハは、サファイヤ基板等の表面に格子状に形成されたストリートと呼ばれる分割予定ラインによって複数の領域が区画され、この区画された領域に窒化ガリウム系化合物半導体等からなるエピ層が積層され光デバイスが形成されている。そして、光デバイスウエーハをストリートに沿って切断し光デバイスが形成された領域を分割することにより個々の光デバイスを製造している。このようにして分割される光デバイスウエーハは、ストリートに沿って切断する前に研削装置によってサファイヤ基板の裏面が研削され、所定の厚みに加工される。なお、サファイヤ基板の裏面の研削は、サファイヤ基板の表面に形成された光デバイスを保護するために塩化ビニールシートからなる保護テープを貼着し、この保護テープ側をチャックテーブルに保持して実施する。(例えば、特許文献1参照。)
特開2008−23693号公報
而して、サファイヤ基板の表面に塩化ビニールシートからなる保護テープを貼着して裏面を研削し、サファイヤ基板の厚みを50μm以下に薄くすると、サファイヤ基板に割れが生ずるという問題がある。この問題は、炭化珪素基板等の硬質脆性基板の研削においても生ずる。
このような問題は、チャックテーブルに保護テープを介して保持された基板の裏面を研削ホイールによって研削する際に、基板が保護テープに対して横ズレすることが原因であると考えられる。
本発明は、上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術課題は、硬質脆性基板の裏面を研削して薄くしても割れが生ずることがないウエーハの加工方法を提供することにある。
上記技術課題を解決するために、本発明によれば、表面にデバイスが形成されたウエーハの裏面を研削して所定の厚みに形成するウエーハの加工方法であって、
ウエーハより大きく可撓性を有する保護シートの表面に紫外線を照射することで硬化するボンド剤によってウエーハの表面を接合する保護シート接合工程と、
保護シートの表面にウエーハの表面を接合したボンド剤に紫外線を照射してボンド剤を硬化せしめるボンド剤硬化工程と、
該ボンド剤硬化工程が実施されウエーハが接合されている保護シートの裏面を研削装置のチャックテーブルの保持面に吸引保持するウエーハ保持工程と、
該チャックテーブルの保持面に吸引保持されたウエーハの裏面に回転する研削砥石の研削面を作用せしめてウエーハの裏面を研削する研削工程と、を含む、
ことを特徴とするウエーハの加工方法が提供される。
上記保護シートは、紫外線が透過するシートによって形成されている。
また、上記保護シート接合工程においては、ウエーハの外周面がボンド剤によって囲繞されることが望ましい。
上記研削工程を実施した後に、ウエーハの裏面を保持し、保護シートを屈曲させてウエーハの表面から保護シートを剥離する保護シート剥離工程を実施する。
本発明によるウエーハの加工方法においては、保護シートの表面にウエーハの表面を接合したボンド剤はボンド剤硬化工程において紫外線が照射され硬化せしめられているので、ウエーハは保護シートの表面に強固に接合された状態となっている。従って、研削砥石による研削時にウエーハが保護シートに対して横ズレすることがないため、ウエーハの横ズレによる割れの発生を防止できる。
また、ウエーハを保護シートの表面に接合しているボンド剤は上記ボンド剤硬化工程において紫外線が照射されることにより硬化され、ウエーハの表面に対して垂直方向には保持力が比較的弱いので、保護シートをウエーハの表面から容易に剥離することができる。
本発明によるウエーハの加工方法を実施するための研削装置の斜視図。 本発明によるウエーハの加工方法によって研削されるウエーハとしての光デバイスウエーハの斜視図。 本発明によるウエーハの加工方法におけるウエーハ接合着工程の説明図。 本発明によるウエーハの加工方法におけるボンド剤硬化工程の説明図。 本発明によるウエーハの加工方法におけるウエーハ保持工程の説明図。 本発明によるウエーハの加工方法における研削工程の説明図。 本発明によるウエーハの加工方法における保護シート剥離工程の説明図。 本発明によるウエーハの加工方法におけるウエーハ接合着工程の他の実施形態を示す説明図。 本発明によるウエーハの加工方法におけるボンド剤硬化工程の他の実施形態を示す説明図。 本発明によるウエーハの加工方法における研削工程の他の実施形態を示す説明図。
以下、本発明によるウエーハの加工方法および保護テープの好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1には本発明による加工方法を実施するための研削装置の斜視図が示されている。
図1に示す研削装置は、全体を番号2で示す装置ハウジングを具備している。この装置ハウジング2は、細長く延在する直方体形状の主部21と、該主部21の後端部(図1において右上端)に設けられ実質上鉛直に上方に延びる直立壁22とを有している。直立壁22の前面には、上下方向に延びる一対の案内レール221、221が設けられている。この一対の案内レール221、221に研削手段としての研削ユニット3が上下方向に移動可能に装着されている。
研削ユニット3は、移動基台31と該移動基台31に装着されたスピンドルユニット32を具備している。移動基台31は、後面両側に上下方向に延びる一対の脚部311、311が設けられており、この一対の脚部311、311に上記一対の案内レール221、221と摺動可能に係合する被案内溝312、312が形成されている。このように直立壁22に設けられた一対の案内レール221、221に摺動可能に装着された移動基台31の前面には前方に突出した支持部313が設けられている。この支持部313にスピンドルユニット32が取り付けられる。
スピンドルユニット32は、支持部313に装着されたスピンドルハウジング321と、該スピンドルハウジング321に回転自在に配設された回転スピンドル322と、該回転スピンドル322を回転駆動するための駆動手段としてのサーボモータ323とを具備している。回転スピンドル322の下端部はスピンドルハウジング321の下端を越えて下方に突出せしめられており、その下端には円板形状のマウンター324が設けられている。なお、マウンター324には、周方向に間隔をおいて複数のボルト挿通孔(図示していない)が形成されている。このマウンター324の下面に研削ホイール4が着脱可能に装着される。この研削ホイール4は、環状の支持基台41と、該環状の支持部材41の下面に同一円周上に環状に配設された複数個の研削砥石42とからなっており、支持基台41が上記マウンター324の下面に締結ボルト325によって装着される。このように構成されたスピンドルユニット32は、サーボモータ323を駆動すると回転スピンドル322およびマウンター324を介して研削ホイール4が回転せしめられる。
図示の実施形態における研削装置は、上記研削ユニット3を上記一対の案内レール221、221に沿って上下方向(後述するチャックテーブルの保持面に対して垂直な方向)に移動せしめる研削ユニット送り機構5を備えている。この研削ユニット送り機構5は、直立壁22の前側に配設され実質上鉛直に延びる雄ねじロッド51を具備している。この雄ねじロッド51は、その上端部および下端部が直立壁22に取り付けられた軸受部材52および53によって回転自在に支持されている。上側の軸受部材52には雄ねじロッド51を回転駆動するための駆動源としてのパルスモータ54が配設されており、このパルスモータ54の出力軸が雄ねじロッド51に伝動連結されている。移動基台31の後面にはその幅方向中央部から後方に突出する連結部(図示していない)も形成されており、この連結部には鉛直方向に延びる貫通雌ねじ穴が形成されており、この雌ねじ穴に上記雄ねじロッド51が螺合せしめられている。従って、パルスモータ54が正転すると移動基台31即ち研削ユニット3が下降即ち前進(研削送り)せしめられ、パルスモータ54が逆転すると移動基台31即ち研削ユニット3が上昇即ち後退せしめられる。
図示の研削装置は、ハウジング2の主部21にチャックテーブル機構6が配設されている。チャックテーブル機構6は、チャックテーブル61と、該チャックテーブル61の周囲を覆うカバー部材62と、該カバー部材62の前後に配設された蛇腹手段63および64を具備している。チャックテーブル61は、チャックテーブル本体611と、該チャックテーブル本体611の上面に配設され上面に被加工物を保持する保持面を有する保持部612とからなっている。このチャックテーブル61を構成する保持部612は、複数の気孔を有するポーラスセラミックスによって形成されており、図示しない吸引手段に連通されている。また、図示の実施形態におけるチャックテーブル61を構成するチャックテーブル本体611の外周には、後述する環状のフレームを保持するための4個の磁石613が径方向に突出して配設されている。このように構成されたチャックテーブル61は、図示しない回転駆動手段によって回転せしめられるようになっている。また、チャックテーブル61は、図示しないチャックテーブル移動手段によって図1に示す被加工物載置域24と上記スピンドルユニット32を構成する研削ホイール4と対向する研磨域25との間で移動せしめられる。蛇腹手段63および64はキャンパス布の如き適宜の材料から形成することができる。蛇腹手段63の前端は主部21の前面壁に固定され、後端はカバー部材62の前端面に固定されている。蛇腹手段64の前端はカバー部材62の後端面に固定され、後端は装置ハウジング2の直立壁22の前面に固定されている。チャックテーブル61が矢印23aで示す方向に移動せしめられる際には蛇腹手段63が伸張されて蛇腹手段64が収縮され、チャックテーブル61が矢印23bで示す方向に移動せしめられる際には蛇腹手段63が収縮されて蛇腹手段64が伸張せしめられる。
以上のように構成された研削装置を用いて、ウエーハの裏面を研削する加工方法について説明する。
図2には、本発明によるウエーハの加工方法によって研削される光デバイスウエーハの斜視図が示されている。図2に示す光デバイスウエーハ10は、例えば厚みが600μmのサファイヤ基板100の表面100aに格子状に形成されたストリート101によって複数の領域が区画され、この区画された領域に窒化ガリウム系化合物半導体等からなるエピ層が積層され光デバイス102が形成されている。
図2に示す光デバイスウエーハ10は、サファイヤ基板100の裏面100bを研削して所定の厚み(例えば、50μm)に形成する際に、サファイヤ基板100の表面100aに形成された光デバイス102を保護するために、図3の(a)および(b)に示すように光デバイスウエーハ10の径より大きい径を有する可撓性の保護シート11の表面に紫外線を照射することで硬化するボンド剤によってウエーハの表面を接合する(保護シート接合工程)。保護テープ11は、厚みが0.5mmのポリエチレンテレフタレート(PET)、アクリル酸エステル、ポリメタクリス酸メチル等の紫外線が透過する合成樹脂シートによって形成されている。そして、保護シート接合工程は、図3の(a)に示すように保護テープ11の表面11aに紫外線を照射することで硬化するボンド剤12を塗布し、図3の(b)に示すようにこのボンド剤12を介して光デバイスウエーハ10の表面100aを接合する。このとき、図3の(b)に示すように光デバイスウエーハ10の外周面がボンド剤12によって囲繞さるように接合されていることが望ましい。なお、紫外線を照射することで硬化するボンド剤としては、株式会社 スリーボンド社が製造販売するボンド剤(30Y―632D−3)を用いることができる。
なお、上記保護シート接合工程を実施するに先立って、光デバイスウエーハ10を構成するサファイヤ基板100の表面100aにストリート101に沿ってデバイスの仕上がり厚み(例えば、50μm)に相当する深さの分割溝を形成し、所謂先ダイシング法を実施してもよい。なお、サファイヤ基板100の表面100aにストリート101に沿ってデバイスの仕上がり厚みに相当する深さの分割溝を形成する方法としては、例えばサファイヤ基板100の表面100aにストリート101に沿ってレーザー光線を照射してレーザー加工溝を形成する。
上述した保護シート接合工程を実施したならば、保護シート11の表面11aに光デバイスウエーハ10の表面を接合したボンド剤12に紫外線を照射してボンド剤12を硬化せしめるボンド剤硬化工程を実施する。即ち、図4に示す実施形態においては、紫外線照射器13によって光デバイスウエーハ10が接合された保護シート11の裏面11b側から紫外線を照射する。紫外線照射器13から照射された紫外線は、保護シート11を透過してボンド剤12に照射される。この結果、ボンド剤12が硬化せしめられて、光デバイスウエーハ10は保護シート11の表面11aに強固に保持され、横ズレが規制される。なお、図4に示す実施形態においては、光デバイスウエーハ10が接合された保護シート11の裏面11b側から紫外線を照射する例を示したが、光デバイスウエーハ10を構成するサファイヤ基板100は紫外線を透過するので、光デバイスウエーハ10の裏面100b側から紫外線を照射してもよい。
上述したボンド剤硬化工程を実施したならば、光デバイスウエーハ10の保護シート11側を、図1に示す研削装置における被加工物載置域24に位置付けられているチャックテーブル61上に載置する。即ち、図5に示すように光デバイスウエーハ10を構成するサファイヤ基板100の表面100aが接合された保護シート11の裏面11bをチャックテーブル61の保持部612上に載置する。そして、図示しない吸引手段を作動することにより、ポーラスセラミックスによって形成された保持部612上に光デバイスウエーハ10を保護シート11を介して吸引保持する(ウエーハ保持工程)。従って、チャックテーブル51の保持部612上に保持された光デバイスウエーハ10は、サファイヤ基板100の裏面100bが上側となる。
上述したようにウエーハ保持工程を実施したならば、図示しないチャックテーブル移動手段を作動してチャックテーブル機構6を図1において矢印23aで示す方向に移動し、チャックテーブル61上に保持された光デバイスウエーハ10を研削ホイール4の下方の研削域25に位置付ける。なお、この状態においてチャックテーブル61上に保持された光デバイスウエーハ10は、図6に示すようにその中心(P)を研削ホイール4を構成する研削砥石42が通過する研削位置に位置付けられる。このようにして、チャックテーブル61上に保持された光デバイスウエーハ10を研削位置に位置付けたならば、チャックテーブル61を図6において矢印61aで示す方向に例えば500rpmの回転速度で回転するとともに、研削ホイール4を矢印4aで示す方向に例えば1000rpmの回転速度で回転しつつ研削砥石42の下面である研削面を被加工面である光デバイスウエーハ10を構成するサファイヤ基板100の裏面100bに接触せしめ、研削ホイール4を矢印4bで示すように下方に例えば0.1μm/秒の研削送り速度で所定量研削送りする(研削工程)。この結果、光デバイスウエーハ10はデバイスの仕上がり厚み(例えば、50μm)に形成される。なお、サファイヤ基板100の表面100aにストリート101に沿ってデバイスの仕上がり厚み(例えば、50μm)に相当する深さの分割溝が形成されている場合には、上記研削工程を実施することにより光デバイスウエーハ10は個々のデバイス102に分割される。
上記研削工程においては、上述したようにチャックテーブル61上に保持された光デバイスウエーハ10を構成するサファイヤ基板100の表面100aを保護シート11の表面11aに接合しているボンド剤12が上述したように紫外線が照射されることにより硬化せしめられているので、光デバイスウエーハ10は保護シート11の表面11aに強固に接合された状態となっている。従って、研削砥石42による研削時に光デバイスウエーハ10が保護シート11に対して横ズレすることがないため、光デバイスウエーハ10の横ズレによる割れの発生を防止できる。
上述した研削工程を実施したならば、所定の厚みに形成された光デバイスウエーハ10の表面から保護シート11を剥離する保護シート剥離工程を実施する。この保護シート剥離工程は、図7の(a)示すように上記研削工程が実施された光デバイスウエーハ10を構成するサファイヤ基板100の裏面100b(被研削面)を保護シート剥離装置14の保持テーブル140上に吸引保持する。即ち、保護シート剥離装置14の保持テーブル140は、テーブル本体141と、該テーブル本体141の上面に配設され保持部142とからなっている。この保持テーブル141を構成する保持部142は、複数の気孔を有するポーラスセラミックスによって形成されており、図示しない吸引手段に連通されている。従って、光デバイスウエーハ10の裏面100b(被研削面)を保持テーブル140の保持部142上に載置し、図示しない吸引手段を作動することにより、光デバイスウエーハ10は保持テーブル140の保持部142上に吸引保持される。このように光デバイスウエーハ10を保持テーブル140の保持部142上に吸引保持することにより、光デバイスウエーハ10の表面100aがボンド剤12によって接合されている保護シート11が上側となる。次に、図7の(b)に示すように保護シート11を一端側から屈曲させつつ引き上げて光デバイスウエーハ10の表面100aから剥離する。この保護シート剥離工程においては、光デバイスウエーハ10を構成するサファイヤ基板100の表面100aを保護シート11の表面11aに接合しているボンド剤12が上述したように紫外線が照射されることにより硬化され、光デバイスウエーハ10の表面100aに対して垂直方向には保持力が比較的弱いので、保護シート11は光デバイスウエーハ10の表面100aから容易に剥離することができる。
なお、上記保護シート剥離工程において保護シート11を光デバイスウエーハ10の表面100aから剥離した際にボンド剤12が光デバイスウエーハ10の表面100aに残存している場合には、上記ボンド剤12は水分を含むと膨潤して保持力が低下する樹脂からなっているので、例えば90℃の温水をかけて膨潤させることによって光デバイスウエーハ10の表面100aに残存しているボンド剤12を容易に除去することができる。
次に、本発明によるウエーハの加工方法における他の実施形態について、図8乃至図10を参照して説明する。
この実施形態においては、図8の(a)に示すように保護テープ11がステンレス鋼等の金属材によって形成された環状のフレームFに装着されている。そして、図8の(b)に示すように環状のフレームFに装着された保護テープ11の表面11aに紫外線を照射することで硬化するボンド剤12を塗布し、図8の(b)に示すようにこのボンド剤12を介して光デバイスウエーハ10の表面100aを接合する(保護シート接合工程)。このとき、図8の(b)に示すように光デバイスウエーハ10の外周面がボンド剤12によって囲繞されるように接合されていることが望ましい。なお、環状のフレームFに装着された保護テープ11は、上記図3に示す保護テープ11と同様にポリエチレンテレフタレート(PET)、アクリル酸エステル、ポリメタクリス酸メチル等の紫外線が透過する合成樹脂シートによって形成されている。
上述した保護シート接合工程を実施したならば、保護シート11の表面11aに光デバイスウエーハ10の表面を接合したボンド剤12に紫外線を照射してボンド剤12を硬化せしめるボンド剤硬化工程を実施する。即ち、図9に示すように紫外線照射器13によって光デバイスウエーハ10が接合された保護シート11の裏面11b側から紫外線を照射する。紫外線照射器13から照射された紫外線は、保護シート11を透過してボンド剤12に照射される。この結果、ボンド剤12が硬化せしめられて、光デバイスウエーハ10は保護シート11の表面11aに強固に接合され、横ズレが規制される。なお、図9に示す実施形態においては、光デバイスウエーハ10が接合された保護シート11の裏面11b側から紫外線を照射する例を示したが、光デバイスウエーハ10を構成するサファイヤ基板100は紫外線を透過するので、光デバイスウエーハ10の裏面100b側から紫外線を照射してもよい。
上述したボンド剤硬化工程が実施された光デバイスウエーハ10は、図10に示すように保護テープ11側を上記図1に示す研削装置のチャックテーブル61上に載置する。このとき、保護テープ11が装着されている環状のフレームFは、チャックテーブル61を構成するチャックテーブル本体611の外周に配設された4個の磁石613上に載置され、4個の磁石613の磁力によって吸着保持される。そして、図示しない吸引手段を作動することにより、光デバイスウエーハ10はポーラスセラミックスによって形成された保持部612上に保護テープ11を介して吸引保持される(ウエーハ保持工程)。
次に、図10に示すようにチャックテーブル61上に保持された光デバイスウエーハ10を研削ホイール4の下方の研削域に位置付け、チャックテーブル61を矢印61aで示す方向に例えば500rpmの回転速度で回転するとともに、研削ホイール4を矢印4aで示す方向に例えば1000rpmの回転速度で回転しつつ研削砥石42の下面である研削面を被加工面である光デバイスウエーハ10を構成するサファイヤ基板100の裏面100bに接触せしめ、研削ホイール4を矢印4bで示すように下方に例えば0.1μm/秒の研削送り速度で所定量研削送りする(研削工程)。この結果、光デバイスウエーハ10はデバイスの仕上がり厚み(例えば、50μm)に形成される。この研削工程においては、上述したようにチャックテーブル61上に保持された光デバイスウエーハ10を構成するサファイヤ基板100の表面100aを保護シート11の表面11aに接合しているボンド剤12が上述したように紫外線が照射されることにより硬化せしめられているので、光デバイスウエーハ10は保護シート11の表面11aに強固に接合された状態となっている。従って、研削砥石42による研削時に光デバイスウエーハ10が保護シート11に対して横ズレすることがないため、光デバイスウエーハ10の横ズレによる割れの発生を防止できる。
このようにして、研削工程が実施され所定の厚みに形成された光デバイスウエーハ10は、環状のフレームFに装着された保護テープ11に貼着された状態で、次工程である例えば光デバイスウエーハ10のストリート101に沿って裏面側からレーザー加工を施すレーザー加工工程に搬送される。
2:装置ハウジング
3:研削ユニット
31:移動基台
32:スピンドルユニット
321:スピンドルハウジング
322:回転スピンドル
323:サーボモータ
324:マウンター
4:研削ホイール
41:環状の支持基台
42:研削砥石
5:研削ユニット送り機構
6:チャックテーブル機構
61:チャックテーブル
10:光デバイスウエーハ
100:サファイヤ基板
11:保護テープ
12:ボンド剤
13:紫外線照射器
14:保護シート剥離装置

Claims (4)

  1. 表面にデバイスが形成されたウエーハの裏面を研削して所定の厚みに形成するウエーハの加工方法であって、
    ウエーハより大きく可撓性を有する保護シートの表面に紫外線を照射することで硬化するボンド剤によってウエーハの表面を接合する保護シート接合工程と、
    保護シートの表面にウエーハの表面を接合したボンド剤に紫外線を照射してボンド剤を硬化せしめるボンド剤硬化工程と、
    該ボンド剤硬化工程が実施されウエーハが接合されている保護シートの裏面を研削装置のチャックテーブルの保持面に吸引保持するウエーハ保持工程と、
    該チャックテーブルの保持面に吸引保持されたウエーハの裏面に回転する研削砥石の研削面を作用せしめてウエーハの裏面を研削する研削工程と、を含む、
    ことを特徴とするウエーハの加工方法。
  2. 該保護シートは、紫外線が透過するシートによって形成されている、請求項1記載のウエーハの加工方法。
  3. 該保護シート接合工程においては、ウエーハの外周面がボンド剤によって囲繞さる、請求項1又は2記載のウエーハの研削方法。
  4. 該研削工程を実施した後に、ウエーハの裏面を保持し、保護シートを屈曲させてウエーハの表面から保護シートを剥離する保護シート剥離工程を実施する、請求項1から3のいずれかに記載のウエーハの研削方法。
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