JP6037750B2 - カップ容器用蓋体 - Google Patents
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Description
例えば、下記特許文献1に示されるカップ容器用蓋体は、容器体の口部に固定される支持部と、支持部に支持される操作部と、操作部を操作することにより作動させられて口部を開封する開封部と、を備えている。開封部及び操作部は薄肉部を介して一体とされ、操作部及び支持部は支持軸部を介して一体とされており、つまりこれらの開封部、操作部及び支持部は、薄肉部と支持軸部とを介して一体成形されている。このカップ容器用蓋体は、成形後、操作部及び開封部を支持部に対して回動させ、該支持部に係止させてから、容器体に装着される。さらに、使用に際しては、操作部を引き上げることで開封部を回動させ、該開封部により口部のシール部材を破断させた後、この開封部を支持部に係止するまで回動させている。
すなわち、本発明は、内容物が収容される有底筒状をなし、その口部がシール部材により破断可能に閉塞された容器体の、前記口部に装着されるカップ容器用蓋体であって、前記シール部材上に配設される本体板と、前記本体板に形成された貫通孔内に配設される回動板と、前記回動板を両側から挟むように一対配置され、前記本体板に対して前記回動板を回動可能に連結するヒンジと、を備え、前記回動板は、一枚の板状体からなるとともに、一対の前記ヒンジ間からカップ容器の前方に向けて延びる刃部と、一対の前記ヒンジ間からカップ容器の後方に向けて延びる操作部と、を備え、前記本体板及び前記回動板のいずれか一方には、凹部が形成され、他方には、前記凹部に収容される凸部が形成され、前記凹部と前記凸部とが前記ヒンジで連結され、前記本体板、前記回動板及び前記ヒンジが一体に形成されていることを特徴とする。
また、このカップ容器用蓋体は、成形後に、そのまま容器体の口部に装着することができる。すなわち、従来のように、カップ容器用蓋体を成形後、容器体に装着するために予め回動・係止させるなど、面倒な操作を必要としていない。
図1〜図4に示されるように、カップ容器10は、内容物が収容される有底筒状をなし、その口部3がシール部材4により破断可能に閉塞された容器体2と、容器体2の口部3に装着されるカップ容器用蓋体1と、を備えている。また、シール部材4により密封された容器体2内には、内容物として、例えば飲料等の液体が収容される。
ここで、容器体2及びカップ容器用蓋体1の各中心軸線は、共通軸上に位置している。本明細書では、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿う方向(容器軸O方向)のうち、容器体2の底部側を下側といい、カップ容器用蓋体1側を上側といい、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
ここで、回動板11は、一枚の板状体からなるとともに、図2に示される上面視で、容器軸Oを挟んで一方側(図2における左側)に配置される刃部22と、他方側(図2における右側)に配置される操作部23と、を備えている。本明細書においては、前記径方向のうち、容器軸Oから刃部22へ向かう方向をカップ容器10の前方といい、容器軸Oから操作部23へ向かう方向をカップ容器10の後方といい、これら前方及び後方に直交する方向をカップ容器10の側方(図2における上下方向)という。尚、前記側方は、カップ容器10を前方から見たときの左方と右方とを含んでおり、つまり左右方向のうちいずれか又は両方である。
嵌合筒部13は、周壁15と、天壁16と、を有している。図3に示される縦断面視で、周壁15は、天壁16の外周端部から下側に向かうに従い漸次径方向外側に向かって傾斜して延びている。周壁15には、径方向内側に向かって突出するとともに周方向に沿って延びる環状又は円弧状の突起17が突設されており、該突起17は、フランジ6の外周端部にその下側から当接している。突起17が円弧状をなす場合は、周壁15の内周面に周方向に間隔をあけて、複数の突起17が形成されることが好ましい。
尚、特に図示しないが、回動板11の剛性を確保する目的で、該回動板11の表裏面(いずれか一方でもよい)には、前後方向や左右方向に延設される補強壁部を設けてもよい。回動板11の外周縁部から該回動板11の外周に沿うように壁部(補強壁部)を垂下設する場合には、該壁部は、回動板11の後方端部(後述する操作部23の後端部)を除くこの回動板11の全周にわたって形成されていることが好ましい。
刃部22によりシール部材4が開封された際において、これらの取出孔27内には、内容物が流通可能となっている。
また、貫通孔9内における操作部23の後方には、隙間が形成されている。図示の例では、この隙間が矩形状をなしている。
次いで、操作者(カップ容器10の内容物を飲む者)は、例えばガイド筒部14の前方部分に口を付けながら、このカップ容器10の上部を前方に向けて倒すように、該カップ容器10を傾ける。これにより、容器体2内からシール部材4の開封部分及び貫通孔9の前記取出口を通して、内容物が容器外部に流出し、この内容物が、ガイド筒部14の周面を伝いながら操作者の口に導入される。このとき、前記取出口から取り出された内容物がカップ容器用蓋体1から零れ落ちることは、ガイド筒部14により抑制されることとなる。
また、このカップ容器用蓋体1は、成形後に、そのまま容器体2の口部3に装着することができる。すなわち、従来のように、カップ容器用蓋体を成形後、容器体に装着するために予め回動・係止させるなど、面倒な操作を必要としていない。
すなわち、カップ容器10を傾け、前述のように刃部22により破断させられたシール部材4の開封部分を通して内容物を容器外部に取り出すときに、該刃部22の取出孔27を通して、貫通孔9の前方端部に位置する前記取出口から、十分な容量の内容物を安定して流出させることができる。
或いは、図5の上面視に示される変形例のように、本体板8が、貫通孔9内に向けて突設される一対の凸部28を備え、回動板11が、前記一対の凸部28に対応して該回動板11の内側に向けて窪まされた一対の凹部29を備え、これらの凸部28と凹部29とをヒンジ12が連結している構成であってもよい。
2 容器体
3 口部
4 シール部材
8 本体板
9 貫通孔
10 カップ容器
11 回動板
12 ヒンジ
22 刃部
23 操作部
27 取出孔
Claims (3)
- 内容物が収容される有底筒状をなし、その口部がシール部材により破断可能に閉塞された容器体の、前記口部に装着されるカップ容器用蓋体であって、
前記シール部材上に配設される本体板と、
前記本体板に形成された貫通孔内に配設される回動板と、
前記回動板を両側から挟むように一対配置され、前記本体板に対して前記回動板を回動可能に連結するヒンジと、を備え、
前記回動板は、一枚の板状体からなるとともに、
一対の前記ヒンジ間からカップ容器の前方に向けて延びる刃部と、
一対の前記ヒンジ間からカップ容器の後方に向けて延びる操作部と、を備え、
前記本体板及び前記回動板のいずれか一方には、凹部が形成され、他方には、前記凹部に収容される凸部が形成され、前記凹部と前記凸部とが前記ヒンジで連結され、
前記本体板、前記回動板及び前記ヒンジが一体に形成されていることを特徴とするカップ容器用蓋体。 - 請求項1に記載のカップ容器用蓋体であって、
前記貫通孔内における前記操作部の後方に、隙間が形成されていることを特徴とするカップ容器用蓋体。 - 請求項1又は2に記載のカップ容器用蓋体であって、
前記回動板の前記刃部には、該回動板を厚さ方向に貫通する取出孔が形成されていることを特徴とするカップ容器用蓋体。
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JP2012216478A JP6037750B2 (ja) | 2012-09-28 | 2012-09-28 | カップ容器用蓋体 |
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JP2012216478A JP6037750B2 (ja) | 2012-09-28 | 2012-09-28 | カップ容器用蓋体 |
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