JP5997976B2 - カップ容器用蓋体 - Google Patents

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Description

本発明は、カップ容器用蓋体(以下、蓋体という)に関する。
従来から、内容物が収容されるカップ容器の開放端部に取り付けられるとともに、カップ容器内から内容物を取り出す取出口を有する蓋体として、例えば下記特許文献1に示すような構成が知られている。この蓋体は、下端がカップ容器の開放端部の開口端縁に当接する周壁と、周壁の上端縁からこの周壁の径方向の内側に延設された頂壁と、周壁の下端縁からこの周壁の径方向の外側に延設されたフランジ部と、を備えている。周壁は、前半部が高く後半部が低く形成されている。頂壁の中央部には、前後に延びる開口凹部が形成されている。開口凹部の開口縁には、下方に向けて延在する周壁部が連結されている。周壁部には、開口凹部の前後方向の中間部を横断する支持壁が一体に形成されている。支持壁には、内部が前記取出口とされた環状部の後端部が連結されている。環状部の前端部は、周壁部の前部に形成された支持突起に係止されている。
この蓋体がカップ容器の開放端部に取り付けられてなる蓋付き容器では、この蓋付き容器を前方に向けて傾けることで、取出口から内容物を取り出す。なおこのとき、取出口から取り出された内容物が蓋付き容器から零れ落ちることは、周壁部により抑制されている。
特開2008−110782号公報
しかしながら、前記従来の蓋体では、複数の蓋体を互いに周壁の軸線方向に積み重ね、例えば下側の蓋体の周壁部により、上側の蓋体のフランジ部を支持しようとしたときに、上側の蓋体が下側の蓋体の後方に向けて傾いてしまい、これらの蓋体を安定して積み重ねられないという問題がある。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、安定して積み重ねることができる蓋体を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る蓋体は、内容物が収容されるカップ容器の開放端部に取り付けられるとともに、前記カップ容器内から内容物を取り出す取出口を有する蓋体であって、前記開放端部に装着され、頂壁部の前側部分に前記取出口が形成された有頂筒状の装着部を備え、前記頂壁部の前側部分には、前記装着部の軸線方向に沿った反カップ容器側に向けて突出し、前記取出口に対して前側に位置するとともに左右方向に延在する立ち上がり壁部が配設され、前記頂壁部の後側部分には、前記反カップ容器側に向けて突出し、突端部の前記軸線方向の位置が、前記立ち上がり壁部の突端部の前記軸線方向の位置と同等とされた支持凸部が、少なくとも1つ配設され、前記頂壁部のうち、前記立ち上がり壁部および前記支持凸部が配設された各部分では、前記軸線方向に沿ったカップ容器側を向く内面の前記軸線方向に沿った位置が互いに同等となっていて、前記支持凸部の左右方向の中央部には、前記支持凸部の突端部に開口する肉抜き孔が前後方向に貫設されていることを特徴とする。
この発明では、この蓋体がカップ容器に取り付けられてなる蓋付き容器を前方に向けて傾けて取出口から内容物を取り出すときに、取出口から取り出された内容物が蓋付き容器から零れ落ちることは、立ち上がり壁部により抑制される。
また、複数の蓋体を互いに前記軸線方向に積み重ねるときには、例えばこれらの蓋体それぞれの前後方向の向きを合わせた状態で、上側の蓋体の前記頂壁部を、下側の蓋体の立ち上がり壁部および支持凸部に支持させる。すると、下側の蓋体の立ち上がり壁部および支持凸部それぞれの突端部により、上側の蓋体の前記頂壁部のうち、立ち上がり壁部および支持凸部が配設された各部分の内面が支持される。これにより、上側の蓋体の前記頂壁部が、下側の蓋体の前方および後方のそれぞれにおいて、前記軸線方向に沿って同等の位置で支持されることとなり、上側の蓋体が下側の蓋体に対して傾くことが抑えられる。
以上のように、前記蓋体によれば、複数の蓋体を積み重ねるときに、上側の蓋体が下側の蓋体に対して傾くのを抑えることができるので、複数の蓋体を安定して積み重ねることができる。
さらに、頂壁部に立ち上がり壁部および支持凸部を設けることで、複数の蓋体を安定して積み重ねることができるので、例えば、立ち上がり壁部および支持凸部に代えて、頂壁部からの突出量が全周にわたって同等とされた支持筒部を設ける場合などに比べて、軽量化を図ることができる。
また、前記支持凸部は、前記立ち上がり壁部との間に前記装着部の軸線を挟むように配置されていてもよい。
この場合、支持凸部が、立ち上がり壁部との間に装着部の軸線を挟むように配置されているので、複数の蓋体を積み重ねるときに、上側の蓋体が下側の蓋体に対して傾くのを確実に抑えることが可能になり、複数の蓋体をより安定して積み重ねることができる。
また、前記頂壁部の外周縁部では、前記内面の前記軸線方向に沿った位置が、この外周縁部の全周にわたって同等とされ、前記立ち上がり壁部および前記支持凸部は、前記頂壁部の外周縁部に配設されていてもよい。
この場合、頂壁部の外周縁部で、内面の前記軸線方向に沿った位置が、この外周縁部の全周にわたって同等とされているので、複数の蓋体を積み重ねるときに、蓋体の前後方向の向きを合わせなくても、下側の蓋体の立ち上がり壁部および支持凸部により、上側の蓋体の前記頂壁部の外周縁部を支持することで、上側の蓋体が下側の蓋体に対して傾くのを抑えることが可能になり、蓋体の取扱い性を向上させることができる。
また、前記頂壁部には、前記反カップ容器側に向けて、前記立ち上がり壁部および前記支持凸部よりも低く突出し、前後方向に延在して前記立ち上がり壁部と前記支持凸部とを連結する補強凸部が設けられていてもよい。
この場合、頂壁部に前記補強凸部が設けられているので、補強凸部により、立ち上がり壁部および支持凸部を補強することが可能になり、これらの立ち上がり壁部および支持凸部の剛性を高めることができる。したがって、この蓋体の上側に積み重ねられる蓋体を、立ち上がり壁部および支持凸部により確実に支持することが可能になり、複数の蓋体をより安定して積み重ねることができる。
また、前記頂壁部における前記取出口の開口周縁部には、前記開放端部を封止するシール部材を破断する破断部材が、ヒンジ部を介して前記軸線方向に回動可能に連結され、前記破断部材は、前記頂壁部の前記内面よりも前記反カップ容器側に位置し、かつ前記立ち上がり壁部の突端部よりも前記カップ容器側に位置していてもよい。
この場合、破断部材が、頂壁部の内面よりも前記反カップ容器側に位置し、かつ立ち上がり壁部の突端部よりも前記カップ容器側に位置しているので、複数の蓋体を積み重ねるときに、破断部材を、この蓋体の上側または下側に位置する蓋体の破断部材や頂壁部に当接させ難くすることができる。これにより、複数の蓋体を積み重ねるときに、上側の蓋体の前記頂壁部を、破断部材に邪魔されることなく、下側の蓋体の立ち上がり壁部および支持凸部に支持させることが可能になり、複数の蓋体を確実に安定して積み重ねることができる。
本発明に係る蓋体によれば、安定して積み重ねることができる。
本発明の一実施形態に係る蓋体を備える蓋付き容器の要部を示す縦断面図である。 図1に示す蓋体の平面図である。 図1に示す蓋体を構成する支持凸部の正面図である。 図1に示す蓋体を複数積み重ねた状態を示す縦断面図である。 本発明の変形例に係る蓋体を構成する支持凸部の正面図である。
以下、図1から図4を参照し、本発明の一実施形態に係る蓋体を備える蓋付き容器10を説明する。蓋付き容器10には、例えば内容物として液状の飲料などが充填される。ユーザ(消費者)は、例えばこの蓋付き容器10から飲料を直接飲むことができる。
図1に示すように、蓋付き容器10は、内容物が収容されるカップ容器20と、このカップ容器20の開放端部20aに取り付けられる蓋体30と、を備えている。
ここで、カップ容器20は有底筒状に形成されるとともに、蓋体30にはカップ容器20の開放端部20aに装着される有頂筒状の装着部31が備えられていて、これらのカップ容器20および装着部31の各軸線は共通軸上に配置されている。以下、この共通軸を中心軸(装着部の軸線)Oといい、中心軸O方向(装着部の軸線方向)に沿った蓋体30に対するカップ容器側を下側といい、その反対側(反カップ容器側)を上側という。
カップ容器20は、中心軸O方向に延在し上方から下方に向けて漸次縮径するテーパ胴部21を備えている。テーパ胴部21の下端部は、図示しない底部により閉塞され、テーパ胴部21の上端部は、前記開放端部20aとされている。
カップ容器20の開放端部20aには、この開放端部20aの径方向の外側に突出するフランジ部22が、全周にわたって延設されている。フランジ部22は、中心軸Oと同軸に配置されるとともに表裏面が中心軸O方向を向く環状かつ板状に形成されている。
カップ容器20の開放端部20aは、シール部材23により封止されている。シール部材23は、開放端部20aを上方から覆う破断可能なシート状に形成されており、シール部材23の外周縁部は、フランジ部22の上面に貼着されている。
シール部材23は、例えばアルミ蒸着シートなどのバリア性シート材で構成されており、シール部材23の下面には熱溶着層が形成されている。シール部材23は、カップ容器20内に飲料が充填された後にフランジ部22の上面に熱溶着されており、カップ容器20内の飲料が外部に漏出しないように開放端部20aを封止している。なお、シール部材23としてバリア性シート材を使用した場合には、空気などがカップ容器20内に侵入することを防止して飲料の変質を防ぐこともできる。
前記装着部31は、前記フランジ部22に外装されており、装着部31の頂壁部32のうちの外周縁部32bは、フランジ部22上に位置している。外周縁部32bは、全周にわたって平坦に形成され、外周縁部32bでは、上面および下面(内面)32aの中心軸O方向の位置が、この外周縁部32bの全周にわたって同等とされている。
頂壁部32のうち、外周縁部32bよりも内側に位置する中央部32cは、上方に向けて膨出しており、この中央部32cと前記シール部材23との間には逃げ空間が設けられている。この逃げ空間内には、カップ容器20の内圧が上昇したときに上方に向けて膨出させられたシール部材23が進入する。これにより、例えばシール部材23により頂壁部32が押圧されたり、シール部材23が後述する破断部材36により破断されたりすること等が抑えられる。
頂壁部32において前後方向の中央よりも前側に位置する前側部分には、カップ容器20内から内容物を取り出す取出口33が形成されている。図2に示すように、取出口33は、中心軸Oに対してずらされて配置されている。以下では、中心軸Oに直交しかつ取出口33の軸線を通る前後軸Lに沿う方向を前後方向といい、前後方向に沿った中心軸Oに対する取出口33側を前側といい、その反対側を後側という。
頂壁部32における取出口33の左右方向の両側には、一対の側開口34が形成されている。これらの側開口34はそれぞれ、取出口33の後端部に、左右方向の外側から接続されており、取出口33と一体に形成されている。
これらの取出口33および側開口34は、頂壁部32に形成された開口部35を構成している。開口部35は、この蓋付き容器10(蓋体30)を中心軸O方向から見た平面視において、前後軸Lを基準に線対称となっている。
取出口33は、前記平面視において前後方向に延在する矩形状に形成されている。取出口33の前端縁は、前記頂壁部32における外周縁部32bと中央部32cとの連結部分に位置しており、この連結部分に沿って円弧状に延在している。取出口33の後端縁は、中心軸Oおよび前後軸Lの両方に直交する左右方向に沿って直線状に延在している。
側開口34は、取出口33の後端部から後方に向けて延在している。側開口34は、この側開口34の前端縁から前後方向の中央に至るまでは、後方に向かうに従い漸次、左右方向の外側に向けて拡幅している。側開口34は、この側開口34の前後方向の中央から後端縁に至るまでは、前後方向の全長にわたって、左右方向に同幅となっている。
なお図示の例では、頂壁部32における側開口34の開口周縁部のうち、左右方向の内側に位置する部分は、前後方向に沿って直線状に延在している。側開口34の開口周縁部のうち、左右方向の外側に位置する部分は、この側開口34の前端縁から前後方向の中央に至るまでは、後方に向かうに従い漸次、左右方向の外側に向けて直線状に延在している。前記左右方向の外側に位置する部分は、この側開口34の前後方向の中央から後端縁に至るまでは、前後方向に沿って直線状に延在している。
頂壁部32における開口部35の開口周縁部には、前記シール部材23を破断する破断部材36が、ヒンジ部37を介して中心軸O方向に回動可能に連結されている。
破断部材36は、前記平面視において開口部35の内側に配置されており、破断部材36の外周縁は、開口部35の開口周縁部に沿って延在している。破断部材36は、前記平面視において取出口33の内側に配置された本体部38と、一対の側開口34それぞれの内側に配置された一対の羽部39と、を備えている。これらの本体部38および羽部39は一体に形成されている。ヒンジ部37は、左右方向に延在しており、本体部38の後端縁と取出口33の開口周縁部とを連結している。
破断部材36は、開口部35の開口周縁部に、破断容易なブリッジ部40を介して連結されている。ブリッジ部40は、ヒンジ部37を回避して配置されている。ブリッジ部40は、羽部39の外周縁と側開口34の開口周縁部とを連結している。ブリッジ部40は、羽部39に対して左右方向の内側に配置されている。
図1に示すように、本体部38の前端部には、下方に向けて突出する切刃部38aが設けられている。切刃部38aの先端は、前記取出口33内に配置されている。
破断部材36は、頂壁部32の下面32aよりも上方に位置している。図示の例では、ヒンジ部37も、頂壁部32の下面32aよりも上方に位置している。なおヒンジ部37は、前記取出口33内に配置されている。
頂壁部32には、上方に向けて突出する立ち上がり壁部41、支持壁部(支持凸部)42および補強壁部(補強凸部)43が配設されている。立ち上がり壁部41、支持壁部42および補強壁部43は、頂壁部32の外周縁部32bに配設されている。図2に示すように、立ち上がり壁部41、支持壁部42および補強壁部43は、前記平面視において、中心軸Oを共通の曲率中心とし、かつ曲率半径が互いに同等とされた円弧状に形成されている。立ち上がり壁部41、支持壁部42および補強壁部43は、中心軸O回りに周回する周方向に連設されており、中心軸Oと同軸に配置された筒状体を構成している。
図1に示すように、立ち上がり壁部41は、頂壁部32の前側部分に配置されており、図示の例では、頂壁部32の前側部分に限定して配置され、頂壁部32において前後方向の中央よりも後側に位置する後側部分には配置されていない。立ち上がり壁部41は、取出口33に対して前側に位置するとともに左右方向に延在している。立ち上がり壁部41の突端部41aの中心軸O方向の位置は、この立ち上がり壁部41の左右方向の全長にわたって同等となっている。立ち上がり壁部41の突端部41aは、前記破断部材36よりも上側に位置している。
図2に示すように、立ち上がり壁部41の左右方向の中央部は、前後軸L上に位置している。立ち上がり壁部41の左右方向に沿った大きさは、取出口33の左右方向に沿った大きさよりも大きくなっている。立ち上がり壁部41は、前記平面視において、前方に向けて凸となる円弧状に形成されている。立ち上がり壁部41のうち、左右方向の両端部の前後方向の位置は互いに同等となっており、これらの両端部は左右方向に対向している。
図1に示すように、支持壁部42は、頂壁部32の後側部分に配置されており、図示の例では、頂壁部32の後側部分に限定して配置され前側部分には配置されていない。支持壁部42の突端部42aの中心軸O方向の位置は、立ち上がり壁部41の突端部41aの中心軸O方向の位置と同等である。支持壁部42は、立ち上がり壁部41との間に中心軸Oを挟むように配置されている。
図2に示すように、支持壁部42は左右方向に延在しており、支持壁部42の左右方向の中央部は、前後軸L上に位置している。図3に示すように、支持壁部42の左右方向の中央部には、突端部42aに開口する肉抜き孔42bが前後方向に貫設されている。
図2に示すように、補強壁部43は、前後方向に延在して立ち上がり壁部41と支持壁部42とを連結している。補強壁部43は、前後軸Lを左右方向に挟んで一対配置されている。補強壁部43は、立ち上がり壁部41および支持壁部42それぞれの左右方向の端部同士を連結している。補強壁部43は、前記平面視において左右方向の外側に向けて凸となる円弧状に形成されている。
図1に示すように、補強壁部43は、頂壁部32から上方に向けて、立ち上がり壁部41よりも低く突出している。補強壁部43の前部43aと後部43bとでは、頂壁部32からの突出量が互いに異なっている。前部43aの突出量は、この前部43aの前方から後方に向かうに従い漸次小さくなっている。後部43bの突出量は、この後部43bの前後方向の全長にわたって同等となっている。
そして本実施形態では、頂壁部32のうち、立ち上がり壁部41および支持壁部42が配設された各部分では、下面32aの中心軸O方向に沿った位置が互いに同等となっている。図示の例では、立ち上がり壁部41および支持壁部42は、頂壁部32の外周縁部32bに配設されており、これにより、前記各部分における下面32aの中心軸O方向に沿った位置が互いに同等となっている。
ここで、前記蓋付き容器10の使用に際しては、ユーザは、まず破断部材36に外力を加え、ブリッジ部40を破断させるとともに破断部材36をヒンジ部37回りの下方に向けて回動させる。すると、破断部材36の切刃部38aの先端がシール部材23を下方に向けて押圧することで破断部材36がシール部材23を破断し、カップ容器20内と取出口33とが、シール部材23の破断部分を通して連通する。
その後ユーザは、例えば立ち上がり壁部41に口を付けながら、この蓋付き容器10を前方に向けて傾ける。すると、取出口33から内容物が流出し、この内容物が、立ち上がり壁部41の周面を伝いながらユーザの口に導入される。このとき、取出口33から取り出された内容物が蓋付き容器10から零れ落ちることは、立ち上がり壁部41により抑制されることとなる。
ところで図4に示すように、複数の蓋体30を互いに中心軸O方向に積み重ねるときには、例えばこれらの蓋体30それぞれの前後方向の向きを合わせた状態で、上側の蓋体30の前記頂壁部32を、下側の蓋体30の立ち上がり壁部41および支持壁部42に支持させる。すると、下側の蓋体30の立ち上がり壁部41および支持壁部42それぞれの突端部41a、42aにより、上側の蓋体30の前記頂壁部32のうち、立ち上がり壁部41および支持壁部42が配設された各部分の下面32aが支持される。これにより、上側の蓋体30の前記頂壁部32が、下側の蓋体30の前方および後方のそれぞれにおいて、中心軸O方向に沿って同等の位置で支持されることとなり、上側の蓋体30が下側の蓋体30に対して傾くことが抑えられる。なおこのとき、蓋体30の前後方向の向きを合わせなくても、下側の蓋体30の立ち上がり壁部41および支持壁部42により、上側の蓋体30の前記頂壁部32の外周縁部32bを支持することで、上側の蓋体30が下側の蓋体30に対して傾くのを抑えることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る蓋体30によれば、複数の蓋体30を積み重ねるときに、上側の蓋体30が下側の蓋体30に対して傾くのを抑えることができるので、複数の蓋体30を安定して積み重ねることができる。
また、頂壁部32の外周縁部32bで、下面aの中心軸O方向に沿った位置が、この外周縁部32bの全周にわたって同等とされているので、複数の蓋体30を積み重ねるときに、これらの蓋体30の前後方向の向きを合わせなくても、上側の蓋体30が下側の蓋体30に対して傾くのを抑えることが可能になり、蓋体30の取扱い性を向上させることができる。
さらに、頂壁部32に立ち上がり壁部41および支持壁部42を設けることで、複数の蓋体30を安定して積み重ねることができるので、例えば、立ち上がり壁部41および支持壁部42に代えて、頂壁部からの突出量が全周にわたって同等とされた支持筒部を設けるなどに比べて、軽量化を図ることができる。
また支持壁部42が、立ち上がり壁部41との間に中心軸Oを挟むように配置されているので、複数の蓋体30を積み重ねるときに、上側の蓋体30が下側の蓋体30に対して傾くのを確実に抑えることが可能になり、複数の蓋体30をより安定して積み重ねることができる。
また、頂壁部32に前記補強壁部43が設けられているので、補強壁部43により、立ち上がり壁部41および支持壁部42を補強することが可能になり、これらの立ち上がり壁部41および支持壁部42の剛性を高めることができる。したがって、この蓋体30の上側に積み重ねられる蓋体30を、立ち上がり壁部41および支持壁部42により確実に支持することが可能になり、複数の蓋体30をより安定して積み重ねることができる。
さらに破断部材36が、頂壁部32の下面32aよりも上側に位置し、かつ立ち上がり壁部41の突端部41aよりも下側に位置しているので、複数の蓋体30を積み重ねるときに、破断部材36を、この蓋体30の上側または下側に位置する蓋体30の破断部材36や頂壁部32に当接させ難くすることができる。これにより、複数の蓋体30を積み重ねるときに、上側の蓋体30の前記頂壁部32を、破断部材36に邪魔されることなく、下側の蓋体30の立ち上がり壁部41および支持壁部42に支持させることが可能になり、複数の蓋体30を確実に安定して積み重ねることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、支持壁部42は、肉抜き孔42bが形成されているものとしたが、これに限られず、図5に示すように、肉抜き孔はなくてもよい。
また前記実施形態では、支持壁部42は、立ち上がり壁部41との間に中心軸Oを挟むように配置されているものとしたが、これに限られない。例えば、支持壁部を、頂壁部の外周縁部において前後軸を回避するように配置してもよい。
さらに、支持壁部42は頂壁部32の後側部分に少なくとも1つ配設されていればよく、複数設けられていてもよい。例えば、支持壁部が前後軸を左右方向に挟んで対向するように一対設けられていてもよい。
また前記実施形態では、頂壁部32の中央部が上方に向けて膨出しているものとしたが、これに限られない。例えば、頂壁部が全面にわたって平坦に形成され、頂壁部の下面の中心軸方向の位置が、この頂壁部の全面にわたって同等であってもよい。この場合、支持壁部は、頂壁部の外周縁部ではなく、中央部に配設されていてもよい。
また前記実施形態では、支持凸部として支持壁部42を採用し、補強凸部として補強壁部43を採用したが、これに限られない。例えば支持壁部に代えて、棒状の支持突起を採用してもよい。また、補強壁部に代えて、前後方向に延在する補強条部を採用してもよい。
さらに補強凸部はなくてもよい。
また、破断部材36は前記実施形態に示したものに限られず、例えば羽部はなくてもよく、この場合には側開口もなくてよい。
さらに、破断部材36はなくてもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
20 カップ容器
20a 開放端部
23 シール部材
30 蓋体
31 装着部
32 頂壁部
32a 下面(内面)
32b 外周縁部
33 取出口
36 破断部材
37 ヒンジ部
41 立ち上がり壁部
41a 立ち上がり壁部の突端部
42 支持壁部(支持凸部)
42a 支持壁部の突端部
43 補強壁部(補強凸部)

Claims (5)

  1. 内容物が収容されるカップ容器の開放端部に取り付けられるとともに、前記カップ容器内から内容物を取り出す取出口を有する蓋体であって、
    前記開放端部に装着され、頂壁部の前側部分に前記取出口が形成された有頂筒状の装着部を備え、
    前記頂壁部の前側部分には、前記装着部の軸線方向に沿った反カップ容器側に向けて突出し、前記取出口に対して前側に位置するとともに左右方向に延在する立ち上がり壁部が配設され、
    前記頂壁部の後側部分には、前記反カップ容器側に向けて突出し、突端部の前記軸線方向の位置が、前記立ち上がり壁部の突端部の前記軸線方向の位置と同等とされた支持凸部が、少なくとも1つ配設され、
    前記頂壁部のうち、前記立ち上がり壁部および前記支持凸部が配設された各部分では、前記軸線方向に沿ったカップ容器側を向く内面の前記軸線方向に沿った位置が互いに同等となっていて、
    前記支持凸部の左右方向の中央部には、前記支持凸部の突端部に開口する肉抜き孔が前後方向に貫設されていることを特徴とする蓋体。
  2. 請求項1記載の蓋体であって、
    前記支持凸部は、前記立ち上がり壁部との間に前記装着部の軸線を挟むように配置されていることを特徴とする蓋体。
  3. 請求項1または2に記載の蓋体であって、
    前記頂壁部の外周縁部では、前記内面の前記軸線方向に沿った位置が、この外周縁部の全周にわたって同等とされ、
    前記立ち上がり壁部および前記支持凸部は、前記頂壁部の外周縁部に配設されていることを特徴とする蓋体。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の蓋体であって、
    前記頂壁部には、前記反カップ容器側に向けて、前記立ち上がり壁部および前記支持凸部よりも低く突出し、前後方向に延在して前記立ち上がり壁部と前記支持凸部とを連結する補強凸部が設けられていることを特徴とする蓋体。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の蓋体であって、
    前記頂壁部における前記取出口の開口周縁部には、前記開放端部を封止するシール部材を破断する破断部材が、ヒンジ部を介して前記軸線方向に回動可能に連結され、
    前記破断部材は、前記頂壁部の前記内面よりも前記反カップ容器側に位置し、かつ前記立ち上がり壁部の突端部よりも前記カップ容器側に位置していることを特徴とする蓋体。
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