JP6014447B2 - カップ容器用蓋体 - Google Patents
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例えば、下記特許文献1に示されるカップ容器用蓋体は、容器体の口部に固定される支持部と、支持部に支持される操作部と、操作部を操作することにより作動させられて口部を開封する開封部(刃部)と、を備えている。このカップ容器用蓋体が装着されたカップ容器を開封するには、該カップ容器用蓋体を容器体の口部に装着した状態から、操作部を引き上げることで開封部を回動させ、該開封部により口部のシール部材を破断させた後、さらにこの開封部を支持部に係止するまで回動させる。これにより、シール部材の破断後、開封部が前述の回動とは逆向きに回動したり、不安定に揺動したりするようなことを防止して、容器体内の内容物を安定して容器外部に取り出せるようにしている。
すなわち、本発明は、内容物が収容される有底筒状をなし、その口部がシール部材により破断可能に閉塞された容器体の、前記口部に装着されるカップ容器用蓋体であって、前記シール部材上に配設される本体板と、前記本体板に形成された貫通孔内に配設される回動板と、前記本体板に対して前記回動板を回動可能に連結するヒンジと、を備え、前記回動板は、前記ヒンジからカップ容器の前方に向けて延びる刃部を備え、前記刃部には、該刃部により破断された前記シール部材の開封部分、又は、前記容器体の内周面に係止可能とされた係止片が突設されることを特徴とする。
図1及び図2に示されるように、カップ容器10は、内容物が収容される有底筒状をなし、その口部3がシール部材4により破断可能に閉塞された容器体2と、容器体2の口部3に装着されるカップ容器用蓋体1と、を備えている。また、シール部材4により密封された容器体2内には、内容物として、例えば飲料等の液体が収容される。
ここで、容器体2及びカップ容器用蓋体1の各中心軸線は、共通軸上に位置している。本明細書では、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿う方向(容器軸O方向)のうち、容器体2の底部側を下側といい、カップ容器用蓋体1側を上側といい、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
また周壁5の胴部における下端部には、径方向内側に向けて突出する底部突起29が、周方向に間隔をあけて複数形成されている。これら底部突起29は、周壁5の下端部において底壁19から上側に離間して配置されている。底部突起29が周壁5から径方向内側に向けて突出する突出量は、図示の例では、周壁5の厚さと同等程度となっている。また、底壁19は、周壁5の下端開口部よりも上側に位置しており、内容物を充填する前の容器体2を容器軸O方向に複数積み重ねて保管する場合などにおいて、下側に位置する容器体2の底部突起29には、上側に位置する容器体2の周壁5における下端開口部が、前記底部突起29の上側から当接するようになっている。
これらの口部突起28及び底部突起29は、内容物を収容する前のシール部材4が貼着されていない状態の容器体2を、容器軸O方向に複数重ねて保管する場合などにおいて、これら容器体2の周壁5同士が密着することを抑制して前記周壁5同士の間に隙間を形成するとともに、これら容器体2同士を容器軸O方向に離間させやすくする目的で設けられている。
ここで、回動板11は、一枚の板状体からなるとともに、図1に示される上面視で、容器軸Oを挟んで一方側(図1における左側)に配置される刃部22と、他方側(図1における右側)に配置される操作部23と、を備えている。本明細書においては、前記径方向のうち、容器軸Oから刃部22へ向かう方向をカップ容器10の前方といい、容器軸Oから操作部23へ向かう方向をカップ容器10の後方といい、これら前方及び後方に直交する方向をカップ容器10の側方(図1における上下方向)という。尚、前記側方は、カップ容器10を前方から見たときの左方と右方とを含んでおり、つまり左右方向のうちいずれか又は両方である。
嵌合筒部13は、周壁15と、天壁16と、を有している。図2に示される縦断面視で、周壁15は、天壁16の外周端部から下側に向かうに従い漸次径方向外側に向かって傾斜して延びている。周壁15には、径方向内側に向かって突出するとともに周方向に沿って延びる環状又は円弧状の突起17が突設されており、該突起17は、フランジ6の外周端部にその下側から当接可能となっている。突起17が円弧状をなす場合は、周壁15の内周面に周方向に間隔をあけて、複数の突起17が形成されることが好ましい。
尚、特に図示しないが、回動板11の剛性を確保する目的で、該回動板11の表裏面(いずれか一方でもよい)には、前後方向や左右方向に延設される補強壁部を設けてもよい。
尚、図2及び図3に示される回動板11のうち、2点鎖線で表されるものが、本体板8に対して回動操作する前(カップ容器10の開封前)の回動板11の姿勢であり、実線で表されるものが、本体板8に対して回動操作された後(カップ容器10の開封後)の回動板11の姿勢である。
刃部22によりシール部材4が開封された際において、これらの取出孔27内には、内容物が流通可能となっている。
また、貫通孔9内における操作部23の後方には、隙間が形成されている。図1に示される例では、この隙間が矩形状をなしている。
次いで、操作者(カップ容器10の内容物を飲む者)は、例えばガイド筒部14の前方部分に口を付けながら、このカップ容器10の上部を前方に向けて倒すように、該カップ容器10を傾ける。これにより、容器体2内からシール部材4の開封部分及び貫通孔9の前記取出口を通して、内容物が容器外部に流出し、この内容物が、ガイド筒部14の周面を伝いながら操作者の口に導入される。このとき、前記取出口から取り出された内容物がカップ容器用蓋体1から零れ落ちることは、ガイド筒部14により抑制されることとなる。
また、回動板11には操作部23が設けられていなくてもよく、この場合、操作者は、例えば刃部22を直接下側へ向けて押し込むことで、該刃部22を本体板8に対して回動させて、シール部材4を破断させてもよい。
2 容器体
3 口部
4 シール部材
8 本体板
9 貫通孔
10 カップ容器
11 回動板
12 ヒンジ
20 係止片
22 刃部
O 容器軸
Claims (2)
- 内容物が収容される有底筒状をなし、その口部がシール部材により破断可能に閉塞された容器体の、前記口部に装着されるカップ容器用蓋体であって、
前記シール部材上に配設される本体板と、
前記本体板に形成された貫通孔内に配設される回動板と、
前記本体板に対して前記回動板を回動可能に連結するヒンジと、を備え、
前記回動板は、前記ヒンジからカップ容器の前方に向けて延びる刃部を備え、
前記刃部には、該刃部により破断された前記シール部材の開封部分、又は、前記容器体の内周面に係止可能とされた係止片が突設されることを特徴とするカップ容器用蓋体。 - 請求項1に記載のカップ容器用蓋体であって、
前記係止片は、前記刃部の前方端部から容器軸方向に沿う容器外側へ向けて延設されていることを特徴とするカップ容器用蓋体。
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JP2012216480A JP6014447B2 (ja) | 2012-09-28 | 2012-09-28 | カップ容器用蓋体 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012216480A JP6014447B2 (ja) | 2012-09-28 | 2012-09-28 | カップ容器用蓋体 |
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ID=50745415
Family Applications (1)
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JP2012216480A Active JP6014447B2 (ja) | 2012-09-28 | 2012-09-28 | カップ容器用蓋体 |
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