JP6387313B2 - 蓋付カップ容器 - Google Patents

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Description

本発明は、蓋付カップ容器に関するものである。
内容物を収容し、上端開口部をシール材で封止するカップ本体と、カップ本体の上端部に装着されてシール材を覆う蓋体と、を備え、蓋体に形成された貫通孔に切刃部及び操作部を配設した、蓋付カップ容器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3607002号公報
このような蓋付カップ容器では、構造の複雑化を防ぎつつ、優れた開封操作性を具備させることに改善の余地があった。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、構造の複雑化を防ぎつつ、優れた開封操作性を具備した蓋付カップ容器を提供することを目的とする。
本発明は、上記のような課題を解決するために以下のような手段を採用した。すなわち、本発明の蓋付カップ容器は、内容物を収容し、上端開口部をシール材で封止するカップ本体と、前記シール材の上方に配設された本体板部を有し、前記カップ本体の上端部に装着される蓋体と、を備える蓋付カップ容器であって、前記本体板部に形成された貫通孔内には、第1回動部を介して前記本体板部に連結され、前記第1回動部から前方に向けて延在する切刃部と、前記切刃部の左右両側に連結されると共に各第2回動部を介して前記本体板部に各別に連結され、前記第2回動部から後方に向けて延在する操作部と、が配設されており、前記切刃部、前記操作部、前記第1及び前記第2回動部が、前記本体板部と一体に形成されており、前記切刃部のうち左右両側の前記第2回動部よりも前方に位置する部分の縁部が、破断可能なブリッジ部を介して前記本体板部に連結され、前記ブリッジ部の幅が、前記切刃部と前記本体板部との一方側から他方側に向かうにしたがって狭くなり、前記切刃部と前記本体板部との他方には、前記操作部を引き上げて前記切刃部及び前記操作部を一体に前記第1及び第2回動部回りに回動させると、前記切刃部と前記本体板部との一方に残存する前記ブリッジ部が乗り越えて係止される係止部が配設されていることを特徴とする。
この発明では、操作部を引き上げると、切刃部及び操作部が一体的に第1及び第2回動部回りに回動して切刃部の前端部を下降させることにより、切刃部をシール材に押し付けてシール材を破断する。このように、操作部を引き上げる操作だけでシール材を破断して開封できるので、優れた開封操作性を具備させることが可能となる。
また、操作部が左右に一対配設されているので、開封時に、操作部に複数の指をかけることができ、切刃部からシール材に対して安定して大きな力をかけられる。ここで、開封後に蓋体に口を付けて内容物を飲むような場合には、操作部を引き上げて起立させたままであっても、鼻が一対の操作部間の空間に位置しやすくなるので、操作部が鼻に触れることを回避し、操作部によって内容物を飲むことが阻害されにくくなる。
さらに、切刃部と操作部とを一体的に第1及び第2回動部回りに回動させたときに切刃部と本体板部との一方に残存しているブリッジ部を切刃部と本体板部との他方に形成されている係止部に係止させることにより、切刃部及び操作部が第1及び第2回動部回りに逆方向に回動し、破断したシール材による開口部が閉塞されることを防止できる。ここで、切刃部と本体板部とを連結するブリッジ部を用いて切刃部及び操作部が第1及び第2回動部回りに逆方向に回動することを防止するので、逆方向の回動を防止するための部材を別途設ける必要がなくなり、蓋体の設計に対する制約を小さくすることができる。
その上、切刃部、操作部、第1回動部及び第2回動部を本体板部と一体的に形成しているので、部品点数を抑制できる。
したがって、蓋付カップ容器の構造を複雑にすることを防止しつつ蓋付カップ容器に優れた開封操作性を付与できる。
また、本発明の蓋付カップ容器では、前記係止部が、前記切刃部と前記本体板部との他方から一方側に突出してもよい。
この場合では、切刃部及び操作部を一体に第1及び第2回動部回りに回動させたときに、切刃部と本体板部との一方に残存しているブリッジ部を係止部のうち突出部分に係止させやすくなる。
また、本発明の蓋付カップ容器では、前記切刃部の下面には、当該切刃部を前記操作部から区画して当該切刃部の下面から前記操作部の下面へ伝う内容物の流動を堰き止める堰止壁部が設けられてもよい。
この場合では、開封後に例えば蓋体に口を付けて内容物を飲む際に、開封時に飛散するなどによって切刃部の下面に付着した内容物が切刃部の下面から操作部の下面まで伝うことを防止するので、飲用時の快適性を向上させることができる。すなわち、開封後には操作部が本体板部よりも使用者側に向けて突出しているが、操作部の下面への内容物の流動を防止するので、操作部の下面に伝った内容物が使用者に付着することなどを防止でき、内容物を快適に飲用できる。
この発明にかかる蓋付カップ容器によれば、蓋付カップ容器の構造を複雑にすることを防止しつつ蓋付カップ容器に優れた開封操作性を付与できる。
本発明の一実施形態にかかる蓋付カップ容器を示す軸方向断面図である。 図1の蓋付カップ容器の蓋体を示す上面図である。 図1の蓋付カップ容器の蓋体を示す下面図である。 図3の蓋体を示すA部拡大図である。 図4の蓋体を示す側面図である。 図1の蓋体の使用状態を示す部分拡大斜視図である。
以下、本発明における一実施形態にかかる蓋付カップ容器を、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
本発明にかかる蓋付カップ容器1は、図1に示すように、内容物を収容する有底円筒状のカップ本体2と、カップ本体2の上端部に装着された有頂円筒状の蓋体3と、蓋体3を覆う有頂円筒状のオーバーキャップ体4と、を備える。
カップ本体2、蓋体3及びオーバーキャップ体4は、それぞれの中心軸線が共通軸上に位置する状態で配設されている。以下、この共通軸を容器軸Oと称し、図1において容器軸Oに沿ってカップ本体2の底部から上端開口部2Aに向かう方向を上方、その逆方向を下方とする。また、容器軸Oに沿って見た平面視で容器軸Oに直交する方向を径方向、容器軸O回りで周回する方向を周方向と称する。径方向のうちの一方向(図2における紙面下方)を前方、その逆方向を後方と称し、径方向のうち前後方向に対して直交する方向(図2における紙面左右方向)を左右方向と称する。
カップ本体2の上端開口部2Aには、径方向外側に向けて突出する第1フランジ部11が全周にわたって形成されている。この第1フランジ部11の上面には、シール材12が一体的に固着されており、これにより、カップ本体2の上端開口部2Aが封止される。
シール材12は、例えばアルミ蒸着シートなどのバリア性シート材で構成されており、下面に熱溶着層が形成されている。シール材12は、カップ本体2内に飲料などの内容物を充填した後に第1フランジ部11の上面に熱溶着されており、カップ本体2内の飲料が外部に漏出しないように封止している。なお、シール材12としてバリア性シート材を使用した場合には、空気などがカップ本体2内に侵入することを防止して飲料の変質を防ぐこともできる。なお、内容物は、液体に限られない。
蓋体3は、図1から図3に示すように、カップ本体2の上端開口部2Aにシール材12を貼着した状態で、カップ本体2の上端部に被着されている。蓋体3は、シール材12の上方に配設された平面視で円形板状の本体板部21と、本体板部21の外周縁から下方に向けて延在する円筒状の側壁部22と、側壁部22の下端から径方向外側に向けて全周にわたって突出する円環板状の第2フランジ部23と、第2フランジ部23の外周縁から下方に向けて延在する円筒状の装着筒部24と、を有する。
本体板部21には、図2及び図3に示すように、平面視で後方に向けて開口するU字状の貫通孔25が形成されている。貫通孔25は、前後方向に延在する左右一対の側部25Aと、側部25Aそれぞれの前端同士を連結する前部25Bと、を有している。本体板部21の貫通孔25には、第1回動部26を介して本体板部21に連結された切刃部27と、切刃部27のうち第1回動部26の左右両側に連結され、第1回動部26よりも左右両側に離間した位置で一対の第2回動部28を介して本体板部21に各別に連結された一対の操作部29と、が配設されている。切刃部27は、貫通孔25の前部25Bに配設されており、操作部29は、貫通孔25の一対の側部25Aに各別に配設されている。
切刃部27は、第1回動部26から前方に向けて延在しており、本体板部21の平面視で後方から前方に向かうにしたがって左右方向の幅が漸次小さくなる三角板状をなしている。そして、三角板状をなす切刃部27の3つの辺部のうち後方の1つである後端部27Aは、第1回動部26を介して本体板部21の後述する半島部分35の前端に連結されている。第1回動部26は、上側から薄肉とすることによって形成されたヒンジであり、第1回動部26の左右方向中央部には、左右方向に延在する回動スリット部26Aが形成されている。これにより、切刃部27及び操作部29を第1回動部26回りに回動させた際に第1回動部26が復元変位して切刃部27及び操作部29を第1回動部26回りに逆方向に回動させることを抑制する。なお、第1回動部26に回動スリット部26Aを形成しなくてもよい。
また、切刃部27の3つの頂部のうち前方の1つである前端部には、開封刃31が下方に向けて突設されている。開封刃31は、左右方向に延在する壁部とされており、その全面が貫通孔25の内周縁における前端に近接している。
さらに、切刃部27には、開封刃31よりも後方に配置され、下方に向けて尖る先行刃32が設けられている。先行刃32は、切刃部27及び操作部29を第1及び第2回動部26、28回りで一体に回動させたときに、開封刃31よりも先にシール材12に当接する。
また、切刃部27のうち左右両端部は、図2から図5に示すように、破断可能なブリッジ部33を介して貫通孔25の内周縁に連結されている。ブリッジ部33は、切刃部27の左右両端部に各別に1つずつ設けられている。ブリッジ部33の上下方向の幅は、平面視において左右方向で、切刃部27から本体板部21に向かうにしたがって狭くなっている。なお、ブリッジ部33は、図2及び図3に示すように、蓋体3の平面視における左右方向で、第1及び第2回動部26、28間に配置されている。
さらに、切刃部27には、図3に示すように、開封刃31の左右両側から後方に向けて延在し、先行刃32を左右両側から囲む一対の囲繞壁部34が配設されている。囲繞壁部34は、開封刃31の左右両端に連設されており、先行刃32は、開封刃31によって前方から覆われると共に、一対の囲繞壁部34によって左右両側から覆われる。囲繞壁部34の下端縁は、下方に向けて尖っており、シール材12を破断可能である。なお、囲繞壁部34の下端は、開封刃31及び先行刃32の下端よりも上方に位置している。
また、切刃部27の下面には、切刃部27を操作部29から区画して切刃部27の下面に付着した内容物が切刃部27の下面から操作部29の下面に伝うことを防止する堰止壁部27Bが設けられている。
堰止壁部27Bは、切刃部27の後端部27Aにおいて左右方向に延在する横方向壁部27Cと、横方向壁部27Cの左右両端部双方に連設され、前後方向に延在する一対の前後方向壁部27Dと、を有する。
横方向壁部27Cの左右両端部は、切刃部27の左右両縁部から離間している。前後方向壁部27Dは、横方向壁部27Cよりも後側から切刃部27の前縁部まで延在している。したがって、堰止壁部27Bは、下面視でコ字状をなしている。
なお、切刃部27の下面には、下方に向けて突出する一対の第1補強リブ部30A及び一対の第2補強リブ部30Bが設けられている。第1補強リブ部30Aは、左右両側に設けられており、操作部29の外周縁に沿って延在している。第1補強リブ部30Aの前端は、囲繞壁部34の前後方向の中間部に接続されており、第1補強リブ部30Aの後端は、ブリッジ部33よりも後方に位置している。また、前後方向壁部27Dの前端は、第1補強リブ部30Aに連設されている。
第2補強リブ部30Bは、囲繞壁部34の後端から後方に向かうにしたがって左右方向の外側に向かうように延在する部分と、この部分の後端に連設され、前後方向に延在する部分と、を有する。第2補強リブ部30Bのうち前後方向に延在する上記部分は、横方向壁部27Cと交差し、操作部29の左右方向内縁に沿って部分的に延在する。
これら第1及び第2補強リブ部30A、30Bにより、一体的に形成されている切刃部27及び操作部29の剛性が高められる。なお、これら第1及び第2補強リブ部30A、30Bを設けなくてもよい。
操作部29は、図2及び図3に示すように、切刃部27から後方だけではなく左右方向外側にも突出しており、この突出した部分における前端部は、第2回動部28を介して本体板部21に連結されている。これら第1及び第2回動部26、28は、平面視で同一直線上に配置されている。
操作部29は、後方に向けて膨出し、後ろ半分が排除されて後方に開口した半ドーム状に形成されている。
本体板部21は、貫通孔25の前部25B及び一対の側部25Aによって区画され、本体板部21の後端部から前方に向けて延在する帯状の半島部分35と、貫通孔25の前部25Bによって区画され、径方向内側に向けて左右一対の張出部分36と、を有する。
本体板部21のうち半島部分35の下面には、円筒状の穿刺部37が下方に向けて突設されている。この穿刺部37は、本体板部21の中央部(半島部分35の前端部)に配設されており、前方から後方に向かうにしたがって漸次下方に向けて突出する先鋭形状に形成されている。また、穿刺部37の前端部には、上下方向の全長にわたって解放スリット部37Aが形成されており、穿刺部37は、前方に向けて開口している。これにより、カップ本体2の開封前に蓋付カップ容器1を加熱するなどしてカップ本体2の内圧が上昇し、シール材12が上方に膨出変形し、穿刺部37がシール材12を穿刺したときに、解放スリット部37Aを通してカップ本体2と穿刺部37の外部との間の流路が確保され、カップ本体2の圧力をカップ本体2の外部に逃がす。
本体板部21のうち張出部分36において第2回動部28を介して操作部29と向かい合う縁部36Aには、図4及び図5に示すように、下方に向けて突出する一対の係止板部38が各別に1つずつ配設されている。係止板部38は、左右方向に延在しており、左右方向の内側の端部は、張出部分36の内周縁と切刃部27の外周縁との間の間隙内(貫通孔25の前部25B)に突出している。
本体板部21は、図1から図3に示すように、一対の張出部分36において、前方に向かうにしたがって漸次上方に向けて傾斜しており、一対の張出部分36間に内容物の飲口または注出口を形成する。なお、側壁部22のうち張出部分36に対応する部分の上端は、本体板部21のこの傾斜に沿うように、前方に向かうにしたがって上方に向けて傾斜している。
第2フランジ部23の外周縁部には、図1から図3に示すように、周方向に延在する3本のフランジスリット部23Aが周方向に間隔をあけて形成されている。3本のフランジスリット部23Aは、第2フランジ部23の左右両側及び後側に形成されている。これにより、第2フランジ部23の外周縁に連設されている装着筒部24を径方向内側及び外側に向けて弾性変位させやすくなり、蓋体3をカップ本体2に装着させやすくなる。
装着筒部24の内周面には、図1及び図3に示すように、カップ本体2の第1フランジ部11の外周縁に係止する複数の係止突出部24Aが径方向内側に向けて周方向に間隔をあけて突設されている。複数の係止突出部24Aのうちの3つは、平面視で第2フランジ部23に形成されたフランジスリット部23Aと周方向で重なる位置に設けられている。
オーバーキャップ体4は、図1に示すように、蓋体3に着脱自在に被着されている。なお、オーバーキャップ体4の天壁部は、操作部29に当接するまたは操作部29を押し下げており、操作部29が第1及び第2回動部26、28回りに起立するように回動すること、すなわち、切刃部27が第1及び第2回動部26、28回りに下方に向けて回動してシール材12に当接することを防止する。
次に、以上のような構成の蓋付カップ容器1の使用方法について説明する。
オーバーキャップ体4を取り外した状態で操作部29を引き上げて、ブリッジ部33を破断する。このとき、ブリッジ部33の幅が切刃部27側から本体板部21側に向けて漸次狭くなっており、ブリッジ部33は、本体板部21との接続部分において破断されやすくなっているので、破断したブリッジ部33は、切刃部27に残存する。
ブリッジ部33を破断させた状態で操作部29をさらに引き上げると、切刃部27及び操作部29が一体に第1及び第2回動部26、28回りに回動し、切刃部27の前端部が下降する。これにより、開封刃31は、シール材12に押し付けられてシール材12を破断する。
ここで、切刃部27及び操作部29を第1及び第2回動部26、28回りに回動させると、先行刃32は、開封刃31よりも先にシール材12に当接し、シール材12に予備的な開口を形成する。これにより、例えばカップ本体2が加圧状態にあっても、先行刃32が形成した予備的な開口によって内圧を逃がし、内容物が外部に飛散することを防止する。また、開封刃31及び囲繞壁部34が先行刃32を囲んでいるので、先行刃32が予備的な開口を形成したときに内容物がこの開口部分から飛び出した場合であっても、飛び出た内容物が外部に飛散することが防止される。
切刃部27及び操作部29を第1及び第2回動部26、28回りにさらに回動させると、切刃部27に残存したブリッジ部33は、本体板部21に形成された係止板部38に当接し、図6に示すように、この係止板部38を乗り越えて係止板部38に対して後方から係止する。このため、操作部29から指などを離しても、第1及び第2回動部26、28の復元変位によって切刃部27及び操作部29が第1及び第2回動部26、28回りに逆方向に回動することを規制する。同様に、第1回動部26に回動スリット部26Aを設けることによっても、第1回動部26の復元変位によって切刃部27及び操作部29が第1回動部26回りに逆方向に回動しにくくなっている。
その後、例えば本体板部21の一対の張出部分36間に形成された飲口に口を付けて内容物を飲む。このとき、一対の操作部29が左右方向で離間して配設されているので、起立状態にある一対の操作部29間に鼻が位置することとなり、内容物を飲む際に蓋付カップ容器1を傾けても、操作部29が鼻に触れにくくなる。また、例えば開封時に内容物が切刃部27の下面に付着している場合には、蓋付カップ容器1を傾けることによって、付着した内容物が切刃部27の下面を伝って操作部29の下面側へ流動しようとする。しかし、切刃部27の下面を伝う内容物の操作部29の下面への流動は、堰止壁部27Bによって阻害される。なお、飲口に口を付けて内容物を飲んでいるが、飲口を注出口として外部へ内容物を注出してもよい。
以上のようにして、蓋付カップ容器1から内容物を外部へ取り出す。
以上のような構成の蓋付カップ容器1によれば、操作部29を引き上げることによって、切刃部27及び操作部29が一体的に第1及び第2回動部26、28回りに回動してシール材12を破断できるので、カップ本体2の開封操作性を向上させることができる。
ここで、操作部29が切刃部27の左右両側に一対配設されているので、操作部29に複数の指をかけることで、安定して大きな力をかけることができる。また、開封後に蓋体3に口を付けて内容物を飲む場合には、鼻を一対の操作部29間の空間に位置させることにより、操作部29が飲むことを邪魔しない。
さらに、ブリッジ部33の破断後に切刃部27に残存するブリッジ部33を係止板部38に係止させることにより、切刃部27及び操作部29が第1及び第2回動部26、28回りに逆方向で回動することを規制できる。また、このような切刃部27及び操作部29の逆方向への回動を規制するための部材を別途設ける必要がないので、蓋体3の設計に対する制約を小さくすることができる。なお、係止板部38が本体板部21から切刃部27に向けて突出しているので、切刃部27に残存しているブリッジ部33を係止板部38に対して係止させやすくなる。
その上、切刃部27、操作部29並びに第1及び第2回動部26、28を本体板部21と一体に形成しているので、部品点数の増加を抑制できる。
また、切刃部27の下面に付着している内容物が例えば飲用時に切刃部27の下面を伝って操作部29の下面へ流れることを堰止壁部27Bによって防止するので、飲用時の快適性を向上させることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
例えば、ブリッジ部は、破断後に切刃部に残存するように構成されているが、本体板部に残存するように構成されてもよい。この場合、ブリッジ部の幅は、本体板部から切刃部に向かうにしたがって狭くなっており、切刃部には、係止板部(係止部)が配設される。
ブリッジ部は、切刃部の左右両側に各別に1つずつ形成されているが、切刃部の左右両側に各別に2以上ずつ形成されてもよく、切刃部の左右両側の一方にのみ形成されてもよい。同様に、係止板部は、ブリッジ部に対応して左右両側に各別に1つずつ形成されているが、各別に2以上形成されてもよく、いずれか一方にのみ形成されてもよい。
係止板部は、本体板部から切刃部に向けて突出しているが、突出していなくてもよい。ブリッジ部を本体板部に残存するように構成した場合にも同様である。また、係止部の形状は、切刃部と板本体部との一方に残存するブリッジ部が係止できれば、板状である必要はなく、他の形状であってもよい。
第1及び第2回動部は、ヒンジであるが、他の構成であってもよい。また、第1及び第2回動部は、平面視で同一直線上に配置されているが、同一直線上に配置されていなくてもよい。さらに、第1回動部は、2以上設けられてもよく、第2回動部は、2以上設けられてもよい。
切刃部の下面には、堰止壁部を設けているが、堰止壁部を設けなくてもよい。また、堰止壁部の形状は、切刃部の下面に付着している内容物が操作部の下面へ流動することを防止できれば、切刃部の下面視でコ字状に限らず、他の形状であってもよい。
この発明によれば、構造の複雑化を防ぎつつ、優れた開封操作性を具備した蓋付カップ容器に関して、産業上の利用可能性が認められる。
1 蓋付カップ容器、2 カップ本体、2A 上端開口部、3 蓋体、12 シール材、21 本体板部、25 貫通孔、26 第1回動部、27 切刃部、27B 堰止壁部、28 第2回動部、29 操作部、33 ブリッジ部、38 係止板部(係止部)、O 容器軸

Claims (3)

  1. 内容物を収容し、上端開口部をシール材で封止するカップ本体と、
    前記シール材の上方に配設された本体板部を有し、前記カップ本体の上端部に装着される蓋体と、
    を備える蓋付カップ容器であって、
    前記本体板部に形成された貫通孔内には、
    第1回動部を介して前記本体板部に連結され、前記第1回動部から前方に向けて延在する切刃部と、
    前記切刃部の左右両側に連結されると共に各第2回動部を介して前記本体板部に各別に連結され、前記第2回動部から後方に向けて延在する操作部と、
    が配設されており、
    前記切刃部、前記操作部、前記第1及び前記第2回動部が、前記本体板部と一体に形成されており、
    前記切刃部のうち左右両側の前記第2回動部よりも前方に位置する部分の縁部が、破断可能なブリッジ部を介して前記本体板部に連結され、
    前記ブリッジ部の幅が、前記切刃部と前記本体板部との一方側から他方側に向かうにしたがって狭くなり、
    前記切刃部と前記本体板部との他方には、前記操作部を引き上げて前記切刃部及び前記操作部を一体に前記第1及び第2回動部回りに回動させると、前記切刃部と前記本体板部との一方に残存する前記ブリッジ部が乗り越えて係止される係止部が配設されていることを特徴とする蓋付カップ容器。
  2. 前記係止部が、前記切刃部と前記本体板部との他方から一方側に突出していることを特徴とする請求項1に記載の蓋付カップ容器。
  3. 前記切刃部の下面には、当該切刃部を前記操作部から区画して当該切刃部の下面から前記操作部の下面へ伝う内容物の流動を堰き止める堰止壁部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の蓋付カップ容器。
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