JP6790457B2 - 注出口具付きガゼット袋 - Google Patents

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本発明は液体製品、例えば液体洗剤や柔軟剤などのトイレタリー用品、食用油やソースなどの液体調味料、インスタントコーヒーなどの飲料食品、エンジンオイルなどの工業製品が例として挙げられるような液体を収納でき、収納物を収納した状態で片手持ちできる程度に容量を大きくし、そして収納物を収納することで袋の底部に据え置きできる面が形成されて自立できる形状となる注出口具付きガゼット袋に関するものである。
ガゼット袋には、柔軟性を有するシートの貼り合わせによって製造され、容量を大きくするとともに収納物を充填することで袋の底部に据え置きできる面が形成されて自立できるものがあり、従来から多く流通している。
そして収納された収納物が注出し易くなるように注出口具が取り付けられているガゼット袋が、例えば特許文献1に示されている。特許文献1に示されている注出口具付きガゼット袋にあっては、袋正面と袋背面となる相対する二枚の平面シートの間に、平面シートの幅方向(袋の幅方向)に相対するようにして側面シートが配されていて、この側面シートは前記平面シートの間に二つ折りにして折り入れられている。さらに二枚の平面シートの底部側の間に別シートとして底面シートも折り入れられている。
上記ガゼット袋は重ね合わせによって相対するシート縁部がヒートシールによって融着されているものであって、平面シートの相対するシート縁部同士が融着され、また平面シートと側面シートとの相対するシート縁部同士や、平面シートと底面シートとの相対するシート縁部同士、側面シートと底面シートとの相対するシール縁同士を融着して袋本体を形成する点が示されている。そして袋本体の上部側の一隅を角立つ形状とはせずに、直線状に傾斜していて、平面シートの相対する傾斜シート縁部の間に注出口具を位置させ、この状態で一体に融着することで注出口具を袋本体に取り付けている。
さらにこの特許文献1に示された注出口具付きのガゼット袋では、注出口具が位置する側の側面シートの上部を、その側面シートの中央部分となる位置から袋外方に折り出す工夫が示されている。
また特許文献2では、二つ折りの側面シートそれぞれを袋本体の中段となる高さ位置で二つ折りの状態のままで袋本体の側辺に向けて折り曲げて、折り曲げ部分の側辺を袋本体の側辺の位置で一体に融着しており、側面シートそれぞれを袋本体の上辺までには達しさせないようにして、側面シートの折り込み線の間隔を、袋高さ方向の中段付近より下方では、袋本体の上辺で注出口具が取り付けられている部分の幅より小さくし、袋高さ方向の中段から上方では注出口具の取り付け部分の幅より大きくなるようにした工夫が示されている。
特開2013−233987号公報 特開2014−184982号公報
上記特許文献1に示されたガゼット袋を容量が大きい大型の袋とすると、注出口具が袋本体の上部の一隅に位置しているので収納物の注ぎ出しが行ない易いと考えられる。しかし、袋本体自体には持ち手部が無く、袋本体の上部を提げ持ちして全体を支えることができない。そのため容量を大きくした袋から収納物を外部に注ぎ出すときの傾け操作が非常に困難になるという大きな不具合を生じ、容量を大きくして業務用途の収納物を収納する袋としては採用できない。
また特許文献2に示されたガゼット袋にあっても、特許文献1のガゼット袋と同様に持ち手部が無いため、収納物の注ぎ出しの操作が非常に困難なものとなる。さらに注出口具が袋本体の上辺の中央に位置していることから、収納物を注ぎ出して移し入れる相手容器がプラスチックボトルのように小径の口部を有するものであると、注出口具を近付けようとした際に袋本体の上部端部や袋本体の側部が邪魔になってしまう。
即ち、ガゼット袋では袋本体の上部が平面シート及び側面シートを一体的に融着して閉じられている構成が多く、袋本体の上部が一般的には袋本体の幅方向に沿った方向での剛性が高くなっており、袋本体上部の形状が安定している。そのため、収納物を注ぎ出すときには袋本体を横方向に傾けるようにすることとなる。しかし注ぎ出しするときに注出口具を近付けようとすると、袋本体の上部一隅や袋本体の側部が邪魔になり、離した相手容器の口部に収納物を安全に注ぎ入れることができないという問題がある。
そこで本発明は上記事情に鑑み、注出口具を袋本体の上部一隅に配することの利点を活かして、容量の大きいガゼット袋からの収納物の注ぎ出しが安全にして確実に行なえるようにすることを課題とし、取り扱い容易なガゼット袋を提供することを目的とするものである。
(請求項1の発明)
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、相対する平面シートとこの平面シートの間に二つ折りして折り入れられていて平面シートの幅方向に相対する側面シートとからなり、前記平面シートの相対するシート縁部同士が融着され、平面シートと側面シートとの相対するシート縁部同士が融着されている袋本体と、前記袋本体の上部側の一方の隅部を傾斜させた平面シートの傾斜シート縁部の間に挟み込みして融着により取り付けられている注出口具とを有する注出口具付きガゼット袋において、
注出口具の取り付け部分側の前記側面シートに、該側面シートの上部を二つ折りの状態で袋側部に向けて折り返して前記傾斜シート縁部の間に側面シートを非存在にする注出口具取付用逃げ部が設けられていて、
前記袋本体の上辺で前記平面シートの相対するシート面同士を融着するとともに平面シートと側面シートとの相対するシート面同士を融着して袋本体の上部を閉じる融着部が形成されていて、袋本体の上辺とされた前記融着部の上方に持ち手部が設けられており、
前記融着部は、前記注出口具が取り付けられている部分より袋高さ方向の上方であってこの注出口具が取り付けられている部分に近接する高さ位置にあり、袋本体の幅方向に亘って直線状とされていることを特徴とする注出口具付きガゼット袋を提供して、上記課題を解消するものである。
(請求項2の発明)
そして本発明において、上記融着部の上方に平面シートと側面シートとが延設されていて、上記持ち手部は、この持ち手部の形成位置の少なくとも一部分に前記融着部の上方に延設された平面シートと側面シートとが重ね合わされている領域が含まれるようにして切り込み形成されているものであることが良好である。
(請求項3の発明)
また本発明において、上記注出口具は、上記傾斜シート縁部での注出口具取付用逃げ部側に偏倚しているものであることが良好である。
(請求項4の発明)
また本発明において、上記袋本体の下辺で上記平面シートと側面シートとのシート縁部が融着されている部分において、側面シートのシート縁部の二つ折りして同一位置となる部分に切り欠き部が設けられていて、袋本体の下辺での平面シートの前記切り欠き部の位置で相対するシート縁部同士が融着されているものであることが良好である。
(請求項1の発明の効果)
請求項1の発明によれば、注出口具側の側面シートの上部を袋側部に折り返して注出口具取付用逃げ部が設けられて、傾斜シート縁部の間には側面シートが存在しないようにしているので、傾斜シート縁部の間において注出口具を取り付ける位置の選択幅が広くなるという効果を有する。
そして傾斜シート縁部に注出口具が取り付けられていることから、ガゼット袋の容量が大きい場合でも袋形状がコンパクトになるとともに、収納物を注ぎ出すときに相手容器との間で袋本体の上部や側部が邪魔にならず、注出口具の位置を定め易くなる。そのため相手容器の口部が小さい場合でも収納物を安全に注ぎ出すことができる。
また持ち手部を袋本体の上部側に有しているので、注ぎ時や運搬時に持ち易くなって取り扱いが容易になるという効果を奏する。さらに、収納物を注ぎ出す際に注出口具が下となるように袋本体を傾けても、収納物が融着辺側に溜まって注出口具から出難くなるのを防止できる。
(請求項2の発明の効果)
請求項2の発明によれば、持ち手部の下部にこの持ち手部と収納空間とを区切る融着部が位置することとなり、持ち手部から収納物が漏れ出るのを確実に防止できる。また持ち手部を、平面シートと側面シートとが重なっている領域が含まれるようにして形成しているので、持ち手部の強度を別部材を用いることなしに高めることができ、収納物の容量が大きい場合でも持ち手部の切れを防止できる。
(請求項3の発明の効果)
請求項3の発明によれば、注出口具を注出口具取付用逃げ部側に偏倚させて位置させているので、注出口具の袋幅方向の位置から側方に食み出る袋側部が存在しないか、或いは僅かだけ食み出る程度のものとなり、相手容器の口部に注出口具をより近付け易くなり、より安全に収納物を注ぎ出すことができる。
(請求項4の発明の効果)
請求項4の発明によれば、平面シートの下辺となる相対したシート縁部を側面シートの切り欠き部の位置で直接融着しているので、袋本体の底部での破袋強度がより高まり、収納物を収納した後の輸送時に破袋が生じ難くなるという効果がある。
本発明に係る注出口具付きガゼット袋の実施の形態を示す説明図である。 実施の形態の使用状態を示す説明図である。 モニター評価における袋の形態を示す説明図である。
つぎに本発明を図1と図2に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。図中1は注出口具付きガゼット袋で、該ガゼット袋1は袋内方側をシーラント層とするシートを重ね合わせて所要部位を融着することにより成形された袋本体2と、袋本体2に融着して取り付けられた合成樹脂製の注出口具3とを備えてなるものである。
上記袋本体2は、図1に示されているように袋正面と袋背面となる相対する二枚の平面シート4とこの平面シート4の間に二つ折りして折り入れられていて平面シート4の幅方向(袋幅方向)に相対する二枚の側面シート5とからなる。そして前記平面シート4の相対するシート縁部同士が融着され、平面シート4と側面シート5との相対するシート縁部同士が融着されている。
図示の実施の形態では、平面シート4の左右の側端縁であるシート縁部と、二つ折りされて折り入れられている側面シート5の袋側方側の側端縁であるシート縁部とが直接に相対していて、この平面シート4の側端縁のシール縁部と側面シート5の側端縁のシール縁部とをヒートシールにより融着した融着部分が、袋本体2の高さ方向に亘る側辺6として形成されている。
また平面シート4の下端縁であるシート縁部が相対している間に二つ折りの側面シート5の下端縁であるシート縁部が配された状態であり、袋本体2の幅方向に亘る下辺7において、直接に相対する平面シート4の下端縁のシール縁部と側面シート5の下端編のシール縁部とがヒートシールにより融着され、左右の側面シート5の間の部分では直接に相対する平面シート4の下端縁のシール縁部同士がヒートシールにより融着されている。
さらに袋本体2の下辺7側には、袋本体2の内部が広がるときに側面シート5の下部側が折れ込みし易くするための傾斜融着部8が設けられていて、下辺7に側辺シート5の中央折り込み線が交差する位置から側辺6にかけて正面シート4と側面シート5とを傾斜した帯状にヒートシールにより融着している。
(傾斜シール縁部)
実施の形態のガゼット袋1では、袋本体2の上部側の一隅が図示されているように直線状に傾斜していて、袋正面と袋背面となる平面シート4それぞれの上部一隅が傾斜して相対する傾斜シート縁部9同士をヒートシールにより融着した融着部によって傾斜側辺10が形成されている。そして、この傾斜側辺10において注出口具3が配置されていて、平面シート4の傾斜シート縁部9の間に注出口具3の取付部11を挟み込みし、この取付部11を傾斜シート縁部9で挟み込んだ状態でヒートシールにより融着した注出口具3が取り付けられている。
(袋本体の融着部)
袋本体2は、注出口具3の取付部11が固定されている部分より袋高さ方向の上方であってこの取付部11が固定されている部分に近接する高さ位置を上辺12としていて、この上辺12の袋高さ方向での高さ位置で平面シート4の相対するシート面同士を融着するとともに平面シート4と側面シート5との相対するシート面同士をヒートシールにより融着しており、この上辺12を袋本体2の上部を閉じる融着部13としている。この融着部13は袋本体2の幅方向に亘って直線状とされ、一方が上記傾斜シート縁部9に連続し、他方が注出口具側とは反対の側辺6に連続している。
(持ち手部)
袋本体2の上辺12とした上記融着部13の位置から図示されているように平面シート4、側面シート5それぞれが上方に延設されている。そして平面シート4の延設上端辺となるシート縁部と側面シート5の延設上端辺となるシート縁部とが直接相対し、また袋本体2の中央部分では平面シート4の延設上端辺のシート縁部同士が直接相対し、ヒートシールにより融着して上端融着部14が形成されいる。この上端融着部14自体は袋本体2の側辺6(注出口具側とは反対位置の側辺)と連続しているとともに、上記傾斜融着部8とも連続する。
袋本体2の上辺12の位置とされた上記融着部13と上端融着部14との間には持ち手部15が切り込み形成されている。そして、この持ち手部15は、大部分が平面シート4と側面シート5とが重ね合わされている領域に含まれるように配置されており、手掛けした際の強度を向上させるようにしている。この持ち手部15は、側面シートが位置する領域が掛かるように配置される必要は必ずしもないが、大部分が側面シートが存在する領域に位置するように、或いは全てが側面シートが存在する領域に配置されることが望ましい。
(注出口具取付用逃げ部)
図示されているように上記注出口具3が取り付けられている側の側面シート5にあっては、袋本体2の内部側で略三角形状の注出口具取付用逃げ部16が設けられている。この注出口具取付用逃げ部16は、側面シート5の上部を二つ折りの状態のままで袋側部に向けて折り返して、側面シート5自体に重ね合わせた略三角形状としてなるものであり、側辺6側となる側部をこの側辺6の融着部部分で一体にヒートシールにより融着固定している。
注出口具取付用の逃げ部16は、上記傾斜シート縁部9の間に側面シート5を位置させないようにして折り返しを行なっていることから、上述したように傾斜側辺10では傾斜シート縁部9のみで注出口具3を挟み込んでいる。そして、注出口具3は注出口具取付用逃げ部16側に偏倚した位置に融着されており、注出口具3の袋本体幅方向において注出口具3の位置より袋本体2の側辺6が側方に食み出る位置とならないように設けられている。
(閉鎖融着部)
さらにこの注出口具取付用逃げ部16の下辺には、この注出口具取付用逃げ部16が重ね合わされている側面シート5にヒートシールにより融着した閉鎖融着部17が融着部である側辺6にまで達して形成されている。この閉鎖融着部17が存在することで注出口具取付用逃げ部16と側面シート5との間に収納物が進入するのを防止する。
(袋本体底部補強)
実施の形態の注出口具付きガゼット袋1では、収納物を収納して袋本体2の下部にこの袋本体2を平面板などの上に据え置きできる広がった面の底部が形成される。そして、収納物を収納した状態で広がりのある底部において破袋が生じないように袋本体2の下辺7が補強されている。袋本体2の前記下辺7の補強は平面シート4同士を直接ヒートシールして融着した箇所を多くすることによって行われているものである。
具体的には、袋本体2の下辺7で平面シート4と側面シート5とのシート縁部が融着されている部分において、側面シート5のシート縁部の二つ折りして同一位置となる部分に切り欠き部18を設けている。そして前記下辺7での平面シート4の切り欠き部18の位置で相対するシート縁部同士をヒートシールにより融着している。勿論この切り欠き部18は側辺シート5のシート縁部との融着部の範囲内に位置する。
このように下辺7における側面シート5が二つ折りして折り込まれている部分において切り欠き部18を設け、平面シート4の下辺7でのシート縁部同士を融着しているので、袋本体2の底部が広がりの面を有する部分として形成されるとき、下辺7自体は側辺シート5が位置している部分でも開くことがなく、重ね合わせて強度を向上した下辺7を底部の範囲内に位置させておくことで底部の不用意な変形を抑えて破袋を防止する。(図2)
なお、平面シート同士が切り欠き部18の部分を通して直接融着すればよいものであるので、この切り欠き部18の形状は限定されず、側面シートの一部を切り欠いたり透孔を設けたりすることが可能である。
また実施の形態の注出口具付きガゼット袋1には、袋本体2の内部が広がるときに注出口具3とは反対側の側面シート5の融着部13側が折れ込みし易くするための傾斜融着部19が設けられていて、融着部13に前記側辺シート5の中央折り込み線が交差する位置から、注出口具3とは反対側の側辺6にかけて正面シート4と側面シート5とを傾斜した帯状にヒートシールにより融着している。そしてこの傾斜融着部19は上端融着部14の位置まで延長して形成されており、一部分が上記持ち手部15の位置を通っていて、持ち手部15の強度を高めている。
上述した下辺7での平面シート4同士を融着させて側面シート5の開きを生じさせないようにしているが、切り欠き部18が、上記上端融着部14や注出口具3とは反対側の側面シート5が通る融着部13の位置にもあり、この切り欠き部18が存在する部分で正面シート4同士の融着を行なって、側面シート5の無用な開きを防止して、ガゼット袋1の取り扱いを容易にしている。
(モニター評価)
つぎにシートから袋本体が形成され注出口具を有する袋において形状の異なるものを作製して、モニター評価を実施し、その結果を表1に示す。
・実施例として、上述した実施の形態のガゼット袋を作製した。
・比較例1として、注出口具が袋上部一隅にて斜め上方に向けて傾斜しているスタンディングパウチ形状の袋を作製した。
・比較例2として、側面にマチを配したガゼット形状で袋上辺中央に注出口具が配され、注出口具を跨ぐ略門状の持ち手部を袋本体の上辺に一体に設けた袋を作製した。
・比較例3として、袋本体の収納部の壁面となる平面シートに注出口具を配置し、袋本体の上辺全体を上方に延設してその延設された部分に持ち手部を配した袋を作製した。この比較例3での注出口具は一枚の平面シートに開けた取付孔に装着して溶着固定されているものとした。
図3で上記モニター評価に用いた袋の形状を概略的に示した。(A)は実施例、(B)は比較例1、(C)は比較例2、(D)は比較例3である。図において切り欠き部18を半円や円にて示していて、その位置で挟み込みされたシートに切り欠き部が設けられていることを表している。
(積層体の構成)
実施例と比較例1〜3の袋本体に用いたシート(積層体)は、ドライラミネート法によって貼り合わされてなるものであり、以下の構成とした。
ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET 12μm)/接着剤層/二軸延伸ナイロンフィルム(ONY 15μm)/接着剤層/直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(LLDP 150μm)
(実験方法)
上記積層体としたシートで袋本体を作製し、注出口具を取り付けて、実施例、比較例1〜3の袋を作製した。そして、4リットルの水を入れ、自立性、運び易さ、注ぎ易さ(注ぎ相手大:バケツ、注ぎ相手小:プラスチックボトル)に対してのモニター評価を実施した。
モニター評価により、本発明の実施の形態であるガゼット袋の形状が最も注ぎ易さ、運び易さなどで総合的に優れていることが判った。なお、表1において○は良好、△は不良とする評価を表している。
(落下試験)
つぎに本発明の実施の形態である上記実施例(図3(A)の袋)と、袋底部を底面シートを用いて構成している角底ガゼットの袋とした比較例4とを作製し、高さ1mの位置から落下試験を実施した。その結果を表2に示す。
(実験方法)
比較例4は実施例の袋と底部の構造が相違するだけとして他の部位については同じとしており、袋底部の構成では、底面シートを用いこの底面シートを平面シートとの重ね合わせとなる縁同士で溶着するとともに、底面シートと側面シートとの重ね合わせとなる縁同士で溶着を行なって角底ガゼットとした。そして実施例と比較例4の袋それぞれに4リットルの水を入れ、最大落下回数を50回として何回目の落下で破袋したかを確認した。
表2から明らかなように、角底ガゼット形状の袋は26回で破袋したのに対し、本発明の実施の形態である実施例は50回落下をしても破袋しないため、底部強度が高いことが判った。
1…注出口具付きガゼット袋
2…袋本体
3…注出口具
4…平面シート
5…側面シート
6…袋本体の側辺
7…袋本体の下辺
8…傾斜融着部
9…傾斜シート縁部
10…傾斜側辺
11…注出口具の取付部
12…袋本体の上辺
13…融着部
14…上端融着部
15…持ち手部
16…注出口具取付用逃げ部
17…閉鎖融着部
18…切り欠き部
19…傾斜融着部

Claims (4)

  1. 相対する平面シートとこの平面シートの間に二つ折りして折り入れられていて平面シートの幅方向に相対する側面シートとからなり、前記平面シートの相対するシート縁部同士が融着され、平面シートと側面シートとの相対するシート縁部同士が融着されている袋本体と、前記袋本体の上部側の一方の隅部を傾斜させた平面シートの傾斜シート縁部の間に挟み込みして融着により取り付けられている注出口具とを有する注出口具付きガゼット袋において、
    注出口具の取り付け部分側の前記側面シートに、該側面シートの上部を二つ折りの状態で袋側部に向けて折り返して前記傾斜シート縁部の間に側面シートを非存在にする注出口具取付用逃げ部が設けられていて、
    前記袋本体の上辺で前記平面シートの相対するシート面同士を融着するとともに平面シートと側面シートとの相対するシート面同士を融着して袋本体の上部を閉じる融着部が形成されていて、袋本体の上辺とされた前記融着部の上方に持ち手部が設けられており、
    前記融着部は、前記注出口具が取り付けられている部分より袋高さ方向の上方であってこの注出口具が取り付けられている部分に近接する高さ位置にあり、袋本体の幅方向に亘って直線状とされていることを特徴とする注出口具付きガゼット袋。
  2. 上記融着部の上方に平面シートと側面シートとが延設されていて、上記持ち手部は、この持ち手部の形成位置の少なくとも一部分に前記融着部の上方に延設された平面シートと側面シートとが重ね合わされている領域が含まれるようにして切り込み形成されているものである請求項1に記載の注出口具付きガゼット袋。
  3. 上記注出口具は、上記傾斜シート縁部での注出口具取付用逃げ部側に偏倚している請求項1または2に記載の注出口具付きガゼット袋。
  4. 上記袋本体の下辺で上記平面シートと側面シートとのシート縁部が融着されている部分において、側面シートのシート縁部の二つ折りして同一位置となる部分に切り欠き部が設けられていて、袋本体の下辺での平面シートの前記切り欠き部の位置で相対するシート縁部同士が融着されている請求項1から3の何れか一項に記載の注出口具付きガゼット袋。
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