JP2003002362A - 内容袋の注入、排出用管 - Google Patents

内容袋の注入、排出用管

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JP2003002362A
JP2003002362A JP2001185232A JP2001185232A JP2003002362A JP 2003002362 A JP2003002362 A JP 2003002362A JP 2001185232 A JP2001185232 A JP 2001185232A JP 2001185232 A JP2001185232 A JP 2001185232A JP 2003002362 A JP2003002362 A JP 2003002362A
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Tatsuhiro Matsumoto
達洋 松本
Mitsuru Nagayama
満 長山
Hiroki Tsuboi
宏樹 坪井
Tomoya Hojo
智也 北條
Yoshiki Tachibana
佳樹 橘
Koji Kadowaki
幸治 門脇
Masanori Oiwa
正則 大岩
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Nippon Paint Co Ltd
Sekisui Seikei Ltd
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Nippon Paint Co Ltd
Sekisui Seikei Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2重容器システムの外部側容器としての蓋と
内装袋の内容物の注入、排出用の部としての管本体との
固定及び蓋からの管本体の取り外しを容易にする。しか
も、管本体部上端開口部へのクラウンキャップの機械に
よる取り付け等が確実となる構造とする。 【解決手段】 蓋の予め形成されてある開口部へ、下方
より固定用リング部を上から嵌め込んだ状態の管本体部
を差し込む。管本体部は、その中央部外周面に一部に欠
損のある凸部が設けられており、内周面に一部に欠損の
ある凸部が設けられた固定用リングを上から嵌め込み、
周方向に回転させて両者を固定する。ところで、上記回
転は、管本体下部のつばと固定用リング部との間に蓋の
開口部周辺を挟み込んでなされる。また、上記回転で、
蓋の開口部周辺の上面の凹部に固定用リングの下面の突
出部が入り込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2重容器システム
における内装袋の内容物の注入、排出用の孔部としての
管と外部側容器の一部としての蓋との取付け、固定構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の価格競争の激化、更には省資源や
産業廃棄物減少等への社会的な環境保護等への要求の高
度化の下、いわゆる2重容器システムが実用化されてい
る。このシステムは、主に液体その他粉体、半流動体等
を直接的に収納する薄膜製の内部側容器と、この内部側
容器を保護する自立性の外部側容器からなるものであ
る。そして、内部側の容器は多くの場合、薄い膜製の袋
(以下「内装袋」と記す)からなり、内部溶液等(以下
「内容物」とも記す)を密閉等しての直接の収納を行
い、原則として使い捨てとされる。
【0003】また、外部側の容器は蓋付きの箱等からな
り、自立性を有するため内容物を満たした内装袋を保護
し、更に2重容器全体の搬送や保管に際しての直接の取
り扱いの対象とされ、更に再使用されることが多い。
【0004】以下、図を参照しつつ、この2重容器シス
テムを説明する。
【0005】図1の(a)に、外部側容器10の外観を
示す。本図において、11は外部容器本体としての箱で
あり、12は取り外しが可能な蓋である。13は、蓋に
形成された外部容器側の把持部であり、14は内装袋の
内容物の注入、排出部用のクラウンキャップであり、1
5は蓋を箱に取り付けるためのラッチである。
【0006】図1の(b)に、内装袋を入れた状態での
外部容器の上下方向の断面を示す。本図において、20
は内装袋であり、21は樹脂製の薄膜であり、22は内
容物の注入、排出用孔部の管である。そして、この注
入、排出用の管は外部容器の蓋12に機械的に固定さ
れ、更に通常はバネを使用して押すだけで開放が可能で
あるクラウンキャップ14にて塞がれている、あるいは
密閉されている。
【0007】図2に、内容物を充たしていない状態での
内装袋そのものの詳細を示す。本図において、210は
内装袋を形成する樹脂膜の溶着部である。211は、内
装袋の上部に位置する(紙面に直交する方向から見て)
表裏2枚の樹脂膜の溶着部、いわゆる耳(部)の不必要
な部分を切断、除去することにより形成した開口からな
る把持部である。22は、内装袋の上部そして左右が反
把持部となる側に設けられた内容物の注入、排出用部の
管あるいは筒であり、本体はほぼ円筒状であり本図では
示していないがその下方には水平方向の一部に張り出し
た部分(いわゆるつば)を有し、固定用のリングと併せ
作用して蓋の開口部に取り付けられる。そして、通常は
厚肉の樹脂よりなり、このため適度の剛性を有する。
【0008】本図のA−A断面に明瞭に示す様に、この
内装袋はチューブ状の樹脂製シートを押しつぶしたため
その水平断面が幅広かつほぼ長方形の薄い樹脂膜(シー
ト)の左右両端側を各3ヵ所、合計6か所の上下方向の
折れ線で内側、中心線よりに折り畳んで2個のほぼ(ひ
しゃげた)M型を各90度と−90度傾け、更に左右の
向き合ったMの上下に位置する両足をくっつけた形と
し、その後把持部の人の指が入る孔となる部分、容器下
方の両端部等不必要な部分が切断除去され、この状態で
上下及び左右の側部を電気等により一度で溶融、接着さ
せ、袋本体が形成されてなる。なおここで、この状態の
内装袋の下方の左右両端が切断されて下向きの三角形と
なり、また上部両側も袋の内部側は上向きの三角形とな
っているのは、内容物を充たした状態で底面と天井面が
平面状になり、各々いわゆる箱型の自立性容器の底面、
天井面にうまく接触する様にしたことによる。
【0009】なおまた、上方の両側は図の左側は把持部
を形成すること、右側は内容物の注入、排出用の筒を取
り付けること(これらは、勿論左右逆でも良い)のた
め、切断はなされない。
【0010】なお、図2に示す内装袋はあくまでも1例
であり、たとえ完成状態が図2に示すのと同じでも、材
料としての樹脂膜はブロー成形品、真空成形品、広いシ
ート状のものを折り畳んだもの等種々ありうる。更に、
M型内のV(図では、Uに近い)の部分の先端がMの脚
先まで無い様なものもありうる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この2重容
器では、内装袋の内容物の注入、排出用の孔部の構造及
び注入、排出用の孔部の管と蓋との固定が問題となる。
すなわち、容器である以上内容物の注入、排出用の孔に
は開閉あるいは栓をなしうることという要請があり、ま
た注入、排出用の作業性の面から当該孔部はある程度の
剛性を有しているのが便利である。このため、この部分
は樹脂膜に比較してずっと厚肉の樹脂製の大凡円筒形と
し、更に上部先端は栓やキャップをなしうる様にする必
要がある。また、栓やキャップの取り付け、取り外しの
みならず、容器からの内容物の排出等使用時の作業性を
考慮した場合、外部側容器の蓋と孔部のほぼ円筒の管と
はしっかり固定されているのが好ましい。
【0012】しかし、この固定のためにあまり複雑な構
造とすると、製造コストの上昇につながるだけでなく、
内容物を完全に使い切った後の内装袋の取り外しにも手
間がかかることとなりかねない。
【0013】また、内装袋の内面と筒の外表面との密封
性を維持しつつの固着も確実になす必要があるが、内装
袋の内表面は内容物への悪影響の防止のため、極性を有
しない樹脂層とされることも多いく、この場合には固着
方法も問題となる。すなわち、あまり高価な接着剤や取
り扱いに手間のかかる接着剤を使用するのは好ましくな
い。
【0014】更に、内容物を充たした後の内装袋の注
入、排出管の上端の密閉も、多量生産の面から機械によ
り自動的になしうるのが好ましい。
【0015】このため、蓋への固定、蓋からの取り外し
が容易、内装袋膜との密封固着が容易、容器の栓やキャ
ップは機械によりなしうること、更に当然安価な内容物
の注入、排出用管の開発、実現が望まれていた。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の課題を
解決することを目的としてなされたものであり、内装袋
の内容物の注入、排出用の孔部を管本体(部)と固定用
リングとからなる(含む、回り止め等その他の付属品を
有する場合)ものとしている。そして、いずれも樹脂製
かつ取り付けたあるいは組み立てた状態では全体は大凡
円筒形としている。
【0017】更に、管本体の下方には内装袋膜を確実に
固着し併せて外部側容器の蓋への固定を担うため水平方
向の一部に張出、いわゆるつばを一定形状で形成し、上
部は、バネを使用して開閉し、また押すだけで開放(取
り外し)、密閉(取り付け)が可能なクラウンキャップ
を取り付けられる構造としている。また、中央部は下方
のつば及び別体の固定用リングと併せて外部側容器の蓋
を上下から挟んでこれら相互の固定をなす様にしたもの
である。またこのため、大凡円筒形の管本体と別体の固
定用リングとには相互の上下方向に動くのを防止する
(固定の)ための突出部を設け、更に双方の突出部には
上方からの固定用リングの嵌め込み、その後の固定用リ
ングの周方向(時計方向や反時計方向)への回転により
上下方向への拘束が可能な様に周方向に所定の長さかつ
位相角を占める欠損を形成している。
【0018】また、この双方の突出部による上下方向へ
の拘束(一種の嵌合)のため、キャップの取り付けを機
械で行なう等多少手荒に行なっても、固定用リングが押
圧の反動で上部へ飛び出してはづれる等の不具合が生じ
ない様にしている。
【0019】また、内容物の注入、排出用の管本体は、
製造、廃棄物処理、袋本体を形成する樹脂膜との接着性
から優れたオレフィン系樹脂、ABS樹脂、ポリアミド
樹脂、ポリアセタール樹脂等の樹脂製としている。
【0020】また、材料を樹脂とし、その弾性を利用し
て外部容器天井部を形成する蓋への容易かつしっかりし
た固定と容易な取り外しを可能としている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態に
基づいて説明する。
【0022】図3に、本実施の形態の内装袋用の内容物
の注入、排出用管(内容物の注入、排出の何れにも使用
可能と言う意味であり、別途最終ユーザが使用する際の
排出用管が有る場合等をも含む)を固定する外部側容器
の蓋の固定や装着のための形状、構造を示す。本図の
(a)は、当該部を上方より見た図である。(b)は、
内装袋の内容物の注入、排出用管の全体図である。
(c)は、外部側容器の一部としての蓋12の天井に内
装袋の内容物の注入、排出用の管22を固定し、更にそ
の上方よりクラウンキャップ14をした状態を示す図で
ある。
【0023】以下、本図を参照しつつ、蓋と注入排出用
管を中心にこの内容を詳しく説明する。
【0024】本図の(a)に示す様に、蓋12には、そ
の上部(外面)側に上方より見て円形の窪み120を設
け、この窪み120の底面に蓋板を貫通する大凡円形の
開口部121を設け、この開口部121はその貫通面か
ら所定の形状に切り取るように複数(本図では2つ)の
半径方向の切欠部122を設けている。そして、窪みの
上面には、この切欠部122の間の所定の位置に断面が
半月状の凹み123を設けており、この凹みに内装袋の
孔部の管の固定用リングの下方に形成されている凸部が
入り込んで固定がなされることとなる。なお、この固定
については、後に詳しく説明する。
【0025】本図の(b)において、点線で示す20は
内装袋であり、内容物が通過する孔(口)部としての注
入排出用管22等と内装袋本体21とよりなる。そし
て、注入排出用管22等は樹脂の成形体であり、筒状の
注入排出用の管本体(部)22はその下方に樹脂膜の接
合等のため所定の形状で側方に張出したつば状の固着固
定部222が一体に形成されている。更に、この注入排
出用の管本体部に固定用リング223が上方より嵌め込
まれ、その後周方向へ回転させて両方の半径方向の凹凸
で嵌合されている。{なお、本(b)では、煩雑となる
ため、蓋等外部側容器は示していない。}また、注入排
出用の管本体22は、その上部先端の外部側は、注出入
キャップ14の内側とで巧くシールする様に上下方向の
断面は上部面220が円滑な水平であり、側面221は
下拡がりの傾斜部である。従って、この部分の全体な形
状は断面がほぼ半台形状のリングとなる。更に、本図の
(c)に示す様に、側面の傾斜部221の下方より中心
方向に向かってほぼ90度近くで屈曲して(外周に対し
て凹形となる)溝25を設けており、この部分が注出入
キャップ14のバネ141先端部の係止部を形成してい
る。
【0026】更に、このバネ先端部の係止部の下方そし
て固定固着部の上方には、別体の固定用リング223を
嵌合可能としている。なおこのため、この固定用リング
嵌め込み固定部40には、図4に示す様にその外周面側
に所定の角度間隔と長さの欠損のある半径方向への凸部
を設けている。
【0027】熱溶着等での内装袋膜の接合がなされる固
着固定部222は、注入排出管本体221に直交して一
部水平方向に張出した部分を有し、平面はほぼ楕円形状
のつばであり(あるいはつばを有し)、その上部の平面
部も側面部と同じく内装袋本体を形成する樹脂膜と接合
可能としている。なお、つばの側面には内装袋膜との接
着面積を増すべく溝2221を設けている。
【0028】周縁を接合し袋状とした樹脂膜製の内装袋
20の上部の未接合面をこの管本体22の楕円形状の固
着固定部222の側面と上面に密着させ、その上から
(外部から)電気加熱や超音波等を使用する接合機を用
いて、両方を一体的に密着接合することにより、内装袋
(の本体)が完成する。なお、溝2221では、内装袋
本体の開口部との接合面部222を楕円形状としている
ことで、接合手段が滑らかに作動し接合面も滑らかにな
り、この面からも接合部の強度・シール性の向上が図れ
ることとなる。
【0029】本図の(c)において、内装袋20は箱1
1内に収納され、内容物の注入、排出用管の本体22が
固定用リング223と併せて上下から挟み込む形で蓋1
2に固定されている様子を示す。
【0030】以下、上述の説明と他所ダブル面もある
が、注入排出用管と蓋の固定及び管本体部と固定用リン
グの固定について、それらの詳細図を参照しつつ少し詳
しく説明する。
【0031】図4に、孔部の注入、排出用の管の本体
と、これに嵌め込む固定用リングの全体を示す。
【0032】図5に、固定用リングの構造を示す。
【0033】図6に、管本体部の構造を示す。
【0034】なお、本発明の構成、効果にもある程度関
係するので参考までに記すならば、本実施の形態では、
内装袋の容量は大凡20リットル(以下、寸法は全て概
略値)であり、自立性容器は通常の容量の20リットル
の金属製缶と同じであり、内容物の注入、排出用の孔部
の管本体は、内径59mm、高さ30mmである。つば
のある固定固着部は、その高さは12mmであり、平面
は110mm×70mm程度の大凡楕円形である。な
お、かかる平面形状としたのは、図3の(a)に示す蓋
の窪みの切欠122を含む開口部121に合わせたもの
である。また、固定用リングは、リング部の外径67m
m、内径63mm、高さ7mm程度である。
【0035】先ず、図4に示す様に、固定用リングは内
装袋(図示せず)に接合された管本体部へ上方より嵌め
込まれ、更に時計方向に少し回転されて蓋と管本体部と
に固定される。
【0036】このため、固定用リングはその周囲2ヵ所
に、人が操作するあるいは指で摘むための把持部となる
突出片2231が形成されている。なお、この大きさで
あるが、リング外周側へは半径方向に約5mm、周方向
に約16mmであり、高さ方向にはリング上面より約5
mmである。かかる寸法としたのは、把持部を管本体部
のつばの長径に合わせた位相(位置関係)で固定用リン
グを上から管本体部に嵌め込んだ状態で、図3の(a)
に示す蓋の窪み120内の開口部121の半径方向の切
欠部122を下方より通過可能としたことによる。
【0037】更に、この把持部の完全にリング(本体)
部の外側となる部分の下面の一部には、本図のみならず
図3の(b)でも示す様に断面が半円状の1.5mm程
度下方へ突出した部分2232が半径方向に形成されて
おり、この部分が注入排出用管を蓋へ装着した時に同時
に外部側容器の天井部としての蓋12の注入排出用管の
固定用リングを固定するための慨円形の切欠きの凹部1
23に入り込むこととなる。またこのため、把持部22
31はこの部分の補強と保護を担うことともなる。
【0038】更にリング部の内側中央には、図5に示す
様に最大で高さ(水平方向への凸出)が2mm、上下方
向の幅は2.5mmの中心方向への凸部3がある。ただ
し、この凸部は管本体への上方からの嵌入後の周方向へ
の回転による蓋と注入排出用管の固定のため、周方向全
てには形成されてはおらず、管本体部の固定用リング嵌
め込み固定部の外周側の凸部4とその欠損41に周方向
長さと位相角が対応しての欠損31を有している。
【0039】図6に示す管本体部は、全体としてはほぼ
円管形であり、その下方には内装袋膜を溶着し併せて蓋
の下面に下方より接する部分がいわゆるつば222を伴
って形成されている。そしてこの部分に、上述の如くそ
の側面には内装袋本体を形づくる樹脂膜が電気や超音波
を使用して溶着されている。(煩雑となるため、これら
は本図では示さず)。
【0040】また、図3の(c)に示す様に、内装袋が
外部側容器としての蓋に固定される際、このつばの上方
面が蓋の下方面に比較的柔軟な内装袋膜を介して押接さ
れることにより、内装袋の内容物の注入、排出用の管及
び固定用リング並びに外部容器側の製造時に実用上の限
界から生じうる多少のガタ等を吸収してのしっかりした
固定に寄与することとなる。
【0041】管本体部の中央部には、その外周側に固定
用リングの上方への移動を拘束する凸部4と、その下方
側に位置することとなる固定用リングの下方側への移動
を拘束する受け部26とが形成されている。そしてこの
拘束用の凸部は、固定リングを上方より嵌め込むため、
固定用リング内周面の凸部の欠損部に対して逆の位相角
となる部分に欠損部41を有している。次に、この凸部
4の中心方向への突出量であるが、3mmとしている。
またこのため、固定用リングの上方からの嵌め込みに際
して、その凸部の先端は管本体部の上部にある密封封止
部の最外周端よりも多少突き出た形となり、このため嵌
め込みには双方が多少弾性変形する必要がある様にして
いる。これにより、蓋の開口へ下方から差し込む際等に
多少乱雑な取り扱いをしても、周方向の回転前の固定用
リングが管本体からはずれるということがない。
【0042】勿論、蓋の開口へ下方から差し込んだ状態
で固定用リングを回転させて管本体部へ嵌合した後は、
相互の凸部の先端が上下方向に完全に重なるため、たと
え機械でクラウンキャップを押圧して取り付ける等の際
に少々乱雑な取り扱いがなされたとしても、固定用リン
グが管本体からそして勿論蓋からはずれるということが
ない。
【0043】受け部26であるが、これは固定用リング
のリングの直下に位置し、後に説明するがその上面は蓋
の窪みの開口部周辺の上部面と面一である。
【0044】最後に、蓋の開口部周辺の上面に形成され
た半径方向の凹部123への固定用リングの下側面の凸
部2232の嵌め込み(あるいははまり込み)について
説明する。
【0045】本実施の形態では、管本体へ固定用リング
を上方より嵌め込んだ状態で蓋の開口部121より位相
をその半径方向の切欠122に合わせて注入排出用管2
2を下方から差し込むと、固定用リング223のリング
部の下面と蓋の開口部周辺の上部の面が面一になるよう
にしている。このため、固定用リング223の周方向へ
の回転に際して、その把持部直下の下方への凸部223
2は上部へ押し上げられることになる。さて、固定用リ
ングは直径の割にリングの断面が小さくしかも樹脂製で
あり、このためリング本体が多少上方へ弾性変形する、
あるいはその様にしてある。
【0046】このため、固定用リングの周方向回転で、
把持部2231の直下の下方への突出部2232は、蓋
の開口部周辺の上面を摺動しつつその嵌め込み用の凹部
123ヘ至り、当該部へ至ったとき、固定用リングが弾
性復元するため、うまく嵌まり込むこととなる。その結
果、これ以降固定用リングは周方向には回転しなくな
る。そしてこれにより、内装袋の注入、排出用孔部と外
部側容器の天井との固定がなされる。
【0047】以上、本発明をその幾つかの実施の形態に
基づいて説明してきたが、本発明は何もこれらに限定さ
れないのは勿論である。すなわち、例えば以下の様にし
ていても良い。 1)内装袋は、内部側はポリエチレン、中間は変成ポリ
エチレン、外部側はナイロンの3層としている。内部側
は薄いアルミ膜や蒸着等で形成したアルミ層、外部側は
樹脂層等としている。すなわち、多層構造としたり、非
樹脂膜をも併用したりしている。 2)袋本体の形成、製造も、ポリオレフィンのブロー成
形品やポリオレフィン樹脂やABS樹脂の射出成形品と
する等としている。また、超音波や電気による溶着以外
の手段をも使用している。
【0048】更には、つばの側面にアルミ層を形成して
おき、内側がアルミのラミネート膜との固着の容易性を
図っている。
【0049】更にまた、耳部の表裏2枚の樹脂膜の溶着
も部分的とされている。 3)外部の自立性容器の製造方法、材料等も他の手段、
種類としている。 4)内容物も液体に限らず、生クリームや油等の半流動
体や粉体等としている。 5)管本体部と樹脂膜との接合は、接合作業の簡略化の
ため前者の側面のみとしている。 6)把持部の外周側側面には、滑り止めの凹凸等が形成
されている。 7)固定用リングの受け部は無く、蓋の開口部外周面が
下方への移動を拘束する様にしている。 8)つばや固定用リングの受け部の上面に、その回転方
向を拘束する(設計と反対側へは回転しない様にする)
ためのストッパーが形成されている。 9)管本体部を蓋の開口部に下方より差し込んだ後、上
部より固定用リングを嵌め込む様にしている。
【0050】
【発明の効果】以上の説明で判るように、本発明によれ
ば、外部側容器の一部としての蓋への内装袋の内容物の
注入、排出用の剛性の筒状の管の固定が容易になる。
【0051】また、クラウンキャップの機械による取り
付け等が容易になしえ、しかも内装袋と蓋との取り外し
にも何ら問題が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術の2重容器システムの一例を示す図
である。
【図2】 従来技術の2重容器システムの内装袋の一例
を示す図である。
【図3】 本発明の実施の形態の内装袋の内容物の注
入、排出用孔部の管本体部、固定用リングとそれらの蓋
への取り付けの様子を示す図である。
【図4】 上記実施の形態の内装袋の内容物の注入、排
出用管の本体部とこれに装着される固定用のリングの構
造を示す図である。
【図5】 上記実施の形態の固定用リングの細部の構造
を示す図である。
【図6】 上記実施の形態の注入、排出用管本体の細部
の構造を示す図である。
【符号の説明】
10 外部側容器 11 箱 12 蓋 120 蓋の窪み 121 蓋の開口部 122 蓋の半径方向の切欠き 123 蓋の固定リングの周方向回転拘束用の凹み 13 蓋の把持部(蓋側) 14 キャップ 141 バネ 15 ラッチ 20 内装袋 21 樹脂製薄膜、内装袋本体 210 樹脂膜の溶着部 211 内装袋の把持部 22 内装袋の孔部の注入、排出用管(管本体部) 221 注入排出用管の本体部の傾斜部 222 固着固定部(内装袋の樹脂膜の接合される面
部) 2221 固着固定部の溝 223 固定用リング 2231 固定用リングの把持部 2232 固定用リングの蓋への固定用凸出部 25 キャップ係止用の溝 26 固定用リング用の受け部 3 固定用リング内周面の周方向そして中心側へ
の凸部 31 上記凸部の欠損 4 管本体の外周側の固定用リング拘束用凸部 41 上記凸部の欠損
フロントページの続き (72)発明者 長山 満 大阪府大阪市北区堂島浜2丁目1番9号 積水成型工業株式会社内 (72)発明者 坪井 宏樹 大阪府大阪市北区堂島浜2丁目1番9号 積水成型工業株式会社内 (72)発明者 北條 智也 大阪府大阪市北区堂島浜2丁目1番9号 積水成型工業株式会社内 (72)発明者 橘 佳樹 大阪府大阪市北区大淀北2丁目1番2号 日本ペイント株式会社本社内 (72)発明者 門脇 幸治 大阪府大阪市北区大淀北2丁目1番2号 日本ペイント株式会社本社内 (72)発明者 大岩 正則 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本ペ イント株式会社寝屋川事業所内 Fターム(参考) 3E062 AA01 AB01 AB08 AC01 BA20 BB06 HA01 HB02 HC06 HD02 KA03 KB17 3E064 AA13 BA22 EA08 EA12 EA21 FA04 HM01 HN65 HS04 3E067 AA03 AA04 BA05C BA12B BB14B BC06B BC06C EC11 FA04 FB16 FC01 3E084 AA06 AA12 AA24 AB01 BA02 CA01 CC03 DA01 DB13 DC03 FC01 FC17 GA08 GB11 LA17 LB02 LB07 LD01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2重容器システムにおける自立性の外部
    側容器の蓋部に開口された固定用の孔に下方より差し込
    まれて後固定され、内装袋の内容物の注入、排出用の孔
    部となる管本体部と固定用リングを有する注入排出用管
    であって、管本体部は、 上部には、内容物の密封をなすためキャップがバネ力で
    取付られる密封封止部を有し、 下部には、その上下方向の側面には内装袋の本体となる
    樹脂膜が接着され、その上部の面は上記外部側容器の蓋
    の開口部の孔の周辺の下面に下方より直接若しくは内装
    袋の本体となる樹脂膜を介して接して固定されるつば状
    の固着固定部を有し、 中央部には、所定の位置に、所定の周方向長さの欠損が
    あるそして外周面上で反中心方向へ突出した部分を有す
    る固定用リング嵌め込み固定部を有し、 更に中心部には、内容物が注入、排出時に通過する孔が
    形成されてなり、 固定用リングは、 内周面には、上記管本体部の固定用リング嵌め込み固定
    部へ、その突出部の周方向に形成された欠損を利用して
    上方より嵌め込まれ、更にこの後上方より見て周方向へ
    所定角量回転されることにより上記突出部にて管本体部
    に対して上方へ相対移動することが阻止されるべく、上
    記固定用リング嵌め込み固定部の突出部の半径方向への
    突出長さと周方向の欠損に対応して、所定の周方向長さ
    の欠損があるそして中心方向へ所定高さ突出した部分を
    所定の位置に有し、 外周面には、上記所定角量の回転をなす際等に人が掴む
    ための把持部を所定位置に有し、 更に該把持部の下端面には、上記周方向へ所定角量の回
    転をなすことにより別途上記蓋に開口された孔の周辺の
    上部側に形成されてある所定の凹部に入り込む下方向凸
    出部を有していることを特徴とする注入排出用管。
  2. 【請求項2】 前記管本体部と固定用リングとは、いず
    れも樹脂成形品であることを特徴とする請求項1記載の
    注入排出用管。
  3. 【請求項3】 前記固定用リングは、 上記管本体部へ上方より嵌め込む際、その上部のキャッ
    プ用の密封封止部の外周部を、その外周径より小径の上
    記中心方向への突出部が材料の弾性により変形して通過
    可能であり、 更に上記周方向への所定角量の回転の際、前記下方向凸
    出部は上記蓋の開口周辺の上面により下方から押し上げ
    られるため、固定用リング自体の弾性変形により本来の
    位置より上方に位置し、このため前記下方向凸部の下端
    面が蓋の上記開口された孔周辺の上部側面を下方に押圧
    しつつ摺動し、更に上記孔周辺の所定の凹部へ来た際に
    固定用リングの形状が弾性で回復して下方に移動し、こ
    れにより前記下方向凸部が当該凹部へ入り込むものであ
    ることを特徴とする請求項2記載の注入排出用管。
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