JP2022143273A - 蓋材及びそれを用いた容器 - Google Patents

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Takaaki Tsujimoto
勲 高野
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Abstract

【課題】環境負荷を低減できる蓋材を提供する。【解決手段】平面視矩形状の有底筒状の容器本体に被嵌される蓋材であって、紙製のブランク板を折り曲げて形成される。蓋材は、前記容器本体の上端に形成された平面視矩形状の開口を覆う矩形状の天板部と、前記天板部の一辺と接続して前記容器本体の外面に固定される板状の固定部と、前記天板部の残り三辺から前記天板部と交差する方向に延びるとともに周方向に連結される係合部と、を有する。前記係合部が、厚み方向に貫通する窓部と、前記窓部の辺縁部と接続して前記窓部内に前記天板部に向かって延びる係止片と、を有する。【選択図】図5

Description

本発明は、蓋材及び容器本体に蓋材を被嵌した容器に関する。
ヨーグルト等の従来の容器は特許文献1に開示される。この容器は容器本体、内蓋及び外蓋を備える。容器本体は紙の内面側にポリエチレンを配した用紙により、口部の周囲にフランジを設けた有底筒状に形成される。内蓋はポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂にて形成され、フランジに熱接着される。外蓋は樹脂成形品により形成され、容器本体のフランジに嵌合する。
外蓋を取り外して内蓋をフランジから剥離することにより、内容物を取り出すことができる。また、外蓋を閉じて内容物の残った容器を保管することができる。
実全昭57-140384号(第3頁-第10頁、第9図)
しかしながら、上記従来の容器によると、外蓋が樹脂成形品により形成されるため、環境負荷が大きくなる問題があった。
本発明は、環境負荷を低減できる容器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明にかかる蓋材は、平面視矩形状の有底筒状の容器本体に被嵌される。蓋材は、紙製のブランク板を折り曲げて形成され、前記容器本体の上端に形成された平面視矩形状の開口を覆う矩形状の天板部と、前記天板部の一辺と接続して前記容器本体の外面に固定される板状の固定部と、前記天板部の残り三辺から前記天板部と交差する方向に延びるとともに周方向に連結される係合部と、を有する。前記係合部が、厚み方向に貫通する窓部と、前記窓部の辺縁部と接続して前記窓部内に前記天板部に向かって延びる係止片と、を有する。
また本発明は上記構成の蓋材において、前記係合部は、前記固定部の両端側と周方向に隣り合う一対の第1係合板と、前記固定部が接続される辺と対をなす辺に接続された第2係合板と、を有する。前記第2係合板の両端が各前記第1係合板と連結されている。前記窓部及び前記係止片が、前記第2係合板に設けられる。
また本発明は上記構成の蓋材において、前記第1係合板は、前記第2係合板に固定される固定片を有する。前記固定片は、前記固定部から離れるにつれて前記第2係合板から離れるように細くなる三角形状に形成される。前記第2係合板は、前記固定片の斜辺に沿って延びる折り線を有する。
また、本発明は上記構成の蓋材を有する容器であって、前記蓋材が被嵌される有底筒状の容器本体と、前記容器本体の上部の開口から外側に拡がるフランジ部にシールされる樹脂シートと、を有する。前記固定部は前記天板部との接続部分で折り曲げられるとともに前記容器本体の外面に固定される。前記係合部の前記係止片を前記フランジ部の下面に係止して前記蓋材が前記容器本体に保持される。
本発明によると、環境負荷を低減できる容器を提供することができる。
本発明にかかる蓋材を有する容器の一例の前上方から見た斜視図である。 容器の後上方から見た斜視図である。 容器の分解斜視図である。 蓋材を展開したブランク板を示す図である。 ブランク板を折り曲げて形成した蓋材の下から見た斜視図である。 組み立てられた蓋材を折りたたんだ状態を示す図である。 蓋材が取り付けられた容器の側面図である。 樹脂シートを開封する前の容器の前後に拡がる面で切断した断面図である。 係止片のフランジ部との係止を外した状態の容器の側面図である。 蓋材が開かれた状態で樹脂シートを取り除いた状態の容器の側面図である。 蓋材が容器本体を再封した状態の容器の側面図である。
本発明の一実施形態の蓋材20を備える容器100について図面を参照して説明する。図1は、本発明にかかる蓋材20を有する容器100の一例の前上方から見た斜視図である。図2は、容器100の後上方から見た斜視図である。図3は、容器100の分解斜視図である。本明細書において、重力方向を下方とし、その反対方向を上方として説明する。また、後述の固定部22が容器本体10に固定される側を後、その反対側を前として説明する。
<容器100>
図1~図3に示すように、容器100は、容器本体10と、蓋材20とを有する。容器100の内部には、内容物(不図示)が収容される。ここでは、内容物として食品(例えば、ヨーグルト、ゼリー、ジャム等のゲル状)を想定しているが、これに限定されない。例えば、塩、砂糖、スパイス等の粉体状、加工肉等の個体状の食品を内容物としてもよい。また、グリース等の潤滑剤、整髪料、芳香剤、ウェットシート等、食品以外の内容物を収容してもよい。
<容器本体10>
容器本体10は、内部の収容空間10Sに内容物を収容可能な有底筒形状である。本実施形態の容器100では、容器本体10として、例えば、紙を基材とし、内部に耐水性、ガスバリア性等を有するコーティング層を有する構成を挙げることができる。耐水性を有するコーティング層には、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等による樹脂層を挙げることができる。また、ガスバリア性を有するコーティング層には、アルミ層を挙げることができる。
なお、容器本体10は、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)等の熱可塑性樹脂で形成されてもよい。また、容器本体10は、これらの樹脂に限定されず、成形が容易な樹脂を広く採用することができる。また、容器100を、食品の収容に用いる場合、少なくとも容器本体10の内面には、人体に対して毒性が無い又は毒性が略無い材料が採用される。
図1~図3に示すように、容器本体10は、底部11と、側壁部12と、フランジ部13と、を有する。側壁部12は、上下に延びる筒状である。側壁部12は、1枚の板状の部材を環状に曲げて両端を接着することで形成される。容器本体10は、有底筒状であり、側壁部12の下部は、底部11によって塞がれる。底部11は、側壁部12の下端部よりも上方にずれた位置に固定される(図3参照)。このように構成することで、底部11の剛性を高めることができる。なお、容器本体10が樹脂の一体成型体の場合、底部11は側壁部12の下端部と連結してもよい。
そして、側壁部12の上端部には、収容空間10S(図3等参照)の内部に収容された内容物を出し入れするための開口14が形成される。開口14は、底部11と上下に対向している。図3に示すように、開口14は底部11よりも大きいがこれに限定されない。フランジ部13は、側壁部12の上端から外側に拡がる。すなわち、フランジ部13は、開口14の外側に配置される。
容器本体10は、平面視矩形状である。容器本体10において、底部11の外側形状、側壁部12の外側形状及び内側形状(開口14の外側形状)、フランジ部13の外側形状は、いずれも、平面視において曲線状の角部とそれに隣接する2つの直線部分とを有する略矩形であり、互いに略相似形状である。上述の各形状は、略長方形である。しかしながら、これに限定されず、略楕円形状、円形状、略正多角形状等であってもよい。
<蓋材20>
蓋材20について、図面を参照して説明する。図4は、蓋材20を展開したブランク板200を示す図である。図5は、ブランク板200を折り曲げて形成した蓋材20の下から見た斜視図である。なお、図4には、容器本体10のフランジ部13を破線で示す。以下、図4に示す状態を基準として、横方向を長手方向とし、縦方向を短手方向として、説明する。また、図4において、折り線L1~L6を一点鎖線で表示し、切断線Ct1を二点鎖線で表示する。
図1~3等に示すように、蓋材20は、容器本体10の上部に配置される。蓋材20は、ブランク板200の一部に切断線Ct1を形成するとともに、折り線L1~L6にて折り曲げることで形成される。なお、折り線としては、例えば、ブランク板200の一方の面から突出するとともに他方の面から凹んだ形状を挙げることができるが、これに限定されない。
ブランク板200としては、例えば、上質紙、クラフト紙、模造紙及びコート紙等が用いられる。ブランク板200の坪量は、例えば、100g/m2~500g/m2を挙げることができる。ブランク板200は、後述する樹脂シート30よりも剛性が高い。その為、蓋材20の上部に容器100を配置することができる。すなわち、容器100は、重ねて配置可能である。
図4、図5に示すように、蓋材20は、天板部21と、固定部22と、係合部23と、を有する。天板部21は、平面視において長方形状である。天板部21は、一対の長辺部21a、21bと、一対の短辺部21c、21dと、を有する。なお、天板部21の形状は、容器本体10のフランジ部13と重なる形状である。
図4、図5に示すように、係合部23は、第1係合板24及び第2係合板25を有する。係合部23は、門型であり、第2係合板25の両端に第1係合板24が連結されている。第1係合板24は、固定部22の両端側に周方向に連結される。
図4に示すように、ブランク板200の折り線L1は、天板部21の長辺部21aと重なって配置される。固定部22は、折り線L1を介して天板部21と連設される。天板部21の折り線L2は、天板部21の長辺部21bの長手方向の両端に配置される。天板部21の長辺部21bには、折り線L2を介して、第2係合板25が連設される。
折り線L3は、天板部21の一対の短辺部21c、21dと重なって配置される。図4に示すように、天板部21の一対の短辺部21c、21dのそれぞれには、折り線L3を介して、第1係合板24が連設される。つまり、蓋材20は、2個の第1係合板24を有する。第1係合板24は、蓋材20の長手方向に並んで配置される。
第1係合板24は、短手方向に延びる長尺状である。第1係合板24の前方の端部、すなわち、第2係合板25側の端部は、折り線L5を有する。そして、折り線L5を介して、固定片241が連設される。固定片241は、折り線L5から遠ざかるほど、第2係合板25から離れる略三角形状である。
第2係合板25は、長手方向に延びる長方形状である。第2係合板25の長手方向の中央部には、門形状の切断線Ct1が設けられる。詳しく説明すると、切断線Ct1は、天板部21側に細くなる台形の上底と斜辺を接続した形状である。切断線Ct1の上底に相当する部分は、折り線L2と重なる。しかしながら、切断線Ct1は、折り線L2と重ならなくてもよい。そして、切断線Ct1で形成される台形状の下底に相当する部分には、折り線L6が設けられる。
第2係合板25は、切断線Ct1に沿って切断し、折り線L6で折り曲げることで形成される窓部251と、折り線L6、すなわち、窓部251の辺縁部と接続して窓部251内で天板部21に向かって延びる係止片252を有する。係止片252は、折り線L6を中心として、第2係合板25の厚み方向に回転(傾倒)する。
そして、第2係合板25の長手方向の両端には、天板部21から離れるほど、中心に向かって延びる折り線253を有する。
固定部22は、接着部221と、可動部222と、を有する。固定部22には、短手方向の中間部分に長手方向に延びる折り線L4を有する。固定部22において、接着部221と可動部222とが、折り線L4を介して連設される。可動部222の接着部221と連接する部分と反対側が、折り線L1を介して天板部21の長辺部21aと連設される。固定部22は、折り線L4で折り曲げが可能である。
ブランク板200を折り線L1で折り曲げる。これにより、固定部22が、天板部21の長辺部21aから垂設される。このとき、固定部22は、天板部21に対して、略垂直になるように折り曲げられる(図5参照)。
ブランク板200を折り線L5で折り曲げて、第1係合板24から固定片241を垂設させる。その後、ブランク板200を折り線L3で折り曲げる。これにより、各第1係合板24が、天板部21の短辺部21c、21dから垂設される。このとき、固定片241が、第1係合板24の前方の端部から内側に向かって折れて配置される。
さらに、ブランク板200を折り線L2で折り曲げる。これにより、第2係合板25が、天板部21の長辺部21bから垂設される。第2係合板25は、固定片241よりも前方、換言すると、外側に配置される。そして、各第1係合板24の固定片241の外面を、第2係合板25の内面の両端にそれぞれ固定する。
これにより、三角形状の固定片241の斜辺は、第2係合板25の両端に設けられた折り線253と隣接する。換言すると、折り線253は、固定片241の斜辺に沿って延びる。なお、固定片241と第2係合板25との固定は、接着剤による接着を採用することが可能であるが、これに限定されない。例えば、ホットメルト等の固定片241を第2係合板25にしっかり固定できる固定方法を広く採用することができる。このように、固定片241を第2係合板25に固定することで、平面視において、門型の係合部23(図5参照)が形成される。係合部23は、天板部21の固定部22が連設される長辺21a以外の三辺から天板部21と交差(ここでは、直交)する方向に延びる。
蓋材20は、このようにして、平板状のブランク板200を折り曲げることで、形成される。蓋材20において、天板部21の上面、固定部22及び係合部23の外面には、不図示の印刷層が設けられてもよい。印刷層によって、容器本体10の収容空間10S内部に収容される内容物の情報、商品イメージ等が形成される。なお、印刷が不要な場合、印刷層を省略してもよい。
図6は、組み立てられた蓋材20を折りたたんだ状態を示す図である。図5に示すように、蓋材20は、固定片241を第2係合板25に固定することで、立体的な形状となる。そして、図6に示すように、折り線L3及び折り線253で折り曲げて、折り線L2及び折り線L5を延ばすことで、折りたたむことが可能である。つまり、蓋材20は、立体的に組み立てた後、折りたたんで、厚みを小さくすることが可能である。これにより、組み立て後の蓋材20の運搬、蓄積が容易になる。また、容器100の使用後の使用者による廃棄時にも、折り畳みが容易であり、使用者の利便性を高めることも可能である。
<樹脂シート30>
図2、図3等に示すように、容器100は、容器本体10の上端部を覆うとともにフランジ部13にシールされて、容器本体10の収容空間10Sを封止する樹脂シート30を有する。樹脂シート30として、例えば、PE樹脂及びPE樹脂フィルム、PET樹脂フィルム又はこれらの積層体等、シール性、耐水性、ガスバリア性等の密閉に必要な機能を有する樹脂フィルム又はその積層体を広く採用することができる。樹脂シート30のフランジ部13へのシールは、例えば、ヒートシールにて行われるが、ヒートシール以外のシール方法を採用してもよい。
容器100では、容器本体10の収容空間10Sに内容物が収容されている状態で、樹脂シート30をヒートシールして封止している。
図7は、蓋材20が取り付けられた容器100の側面図である。図8は、樹脂シート30を開封する前の容器100の前後に拡がる面で切断した断面図である。図7、図8に示すように、蓋材20は、樹脂シート30がフランジ部13にシールされている状態の容器本体10に設けられる。詳しく説明すると、容器本体10のフランジ部13にシールされている樹脂シート30の上部に、天板部21を配置する。
そして、長辺部21aから垂設される固定部22の接着部221の内面が、容器本体10の側壁部12の外面に接着される。これにより、蓋材20が容器本体10に取り付けられる。なお、接着部221の側壁部12への接着として、例えば、接着剤による接着を挙げることができるが、これに限定されない。例えば、ホットメルトによる固定等、蓋材20を側壁部12にしっかり固定できる固定方法を広く採用することができる。
固定部22において、可動部222は接着されない。そして、可動部222を有することで、接着部221を側壁部12に固定するとき、可動部222によって調整が可能であり、天板部21をフランジ部13の上面に正確に配置することが可能となる。また、可動部222を有することで、蓋材20の開く角度を大きくすることができる。
天板部21がフランジ部13の上面に配置されたとき、係合部23は、側壁部12の上端及びフランジ部13の両短辺及び前側の長辺の外側を覆う。つまり、第1係合板24が、側壁部12の上端及びフランジ部13の両短辺を外側から覆う。また、第2係合板25が、側壁部12の上端及びフランジ部13の前側の長辺を外側から覆う。この状態で、第2係合板25の係止片252を内側に傾倒させる。そして、係止片252の上端を、フランジ部13の下面に係止させる。
蓋材20は、固定部22を固定しているため、固定部22側を中心に上方に回動して開く。第2係合板25の係止片252がフランジ部13の下面に係止されているため、蓋材20は、開きにくい。このようにして、蓋材20は、容器本体に保持される。
次に、容器100の開封及び再封の動作について図面を参照して説明する。図9は、係止片252のフランジ部13との係止を外した状態の容器100の側面図である。図10は、蓋材20が開かれた状態で樹脂シート30を取り除いた状態の容器100の側面図である。図11は、蓋材20が容器本体10を再封した状態の容器100の側面図である。
なお、以下の説明において、一度、樹脂シート30をフランジ部13から剥離して開封された容器本体10の開口14を再度塞ぐように蓋材20で閉じることを再封と称する。蓋材20で再封したときには、蓋材20は、不意に開封されないようにロックされる。
図7、図8に示すように、容器100では、樹脂シート30がフランジ部13の上面にシールされている。容器本体10の開口14は、樹脂シート30によって封止されている。
これにより、樹脂シート30は、耐水性、ガスバリア性等をするため、外部の水分、塵、埃等の異物の収容空間10Sへの侵入が抑制され、封止時の衛生状態が保たれる。また、収容空間10S内の空気、水蒸気等のガスの外部への流出も抑制される。これにより、内容物の乾燥が抑制され、また、においが外部に漏れる又はにおいが内容物に移ることを抑制できる。
容器100を開封するとき、まず、蓋材20を開く。そのために、蓋材20の第2係合板25の係止片252を手前に戻して、係止片252とフランジ部13の下面との係止を外す(図9参照)。これにより、蓋材20の天板部21及び係合部23は、固定部22を中心に、上方に回動可能となる。
蓋材20は、固定部22の接着部221のみが、容器本体10の側壁部12に固定された状態で、天板部21及び係合部23を上方に回転させて開く(図10参照)。このとき、接着部221は側壁部12に固定されており、可動部222は、接着部221との接続部分(図4に示す折り線L4)を中心に回転する。また、天板部21は、可動部222との接続部分(図4に示す折り線L1)を中心に回転する。
固定部22が、可動部222を有することで、蓋材20が開きやすくなるとともに、開く角度を大きくすることができる。つまり、蓋材20を開いたときに、開口14にアクセスしやすくなる。
そして、図10に示すように、蓋材20を開いた状態で、樹脂シート30をフランジ部13から剥離する。なお、本実施形態の容器100では、樹脂シート30の角部の一つに、他の角部よりも半径が小さい曲線状の把持部(不図示)を有していてもよい。把持部をつまんで上方に持ち上げることで、樹脂シート30を、容器本体10のフランジ部13から剥離する。これにより、容器本体10が、開封される(図10参照)。
容器本体10が開封されることで、容器本体10の収容空間10Sの内部に収容された内容物が開口14から外部に取り出せる。樹脂シート30は、容器本体10のフランジ部13から完全に取り外す。樹脂シート30は、フランジ部13から剥離した後、不要である。
内容物にもよるが、取り出した残りを、収容空間10Sに収容した状態で保存する場合がある。このような場合、蓋材20で容器本体10を再封して、開口14を塞ぐ。
次に、蓋材20による容器本体10の再封について説明する。図11に示すように、天板部21の下面がフランジ部13の上面に接触するように蓋材20を回転する。
そして、天板部21の下面が、フランジ部13と接触している状態で、第2係合板25の係止片252を内側に押し込む。これにより、係止片252がフランジ部13の底面に係止され、蓋材20がロックされる。このことから、振動、衝撃等の外力が容器100に作用しても、蓋材20が開きにくい。
つまり、平面視矩形の容器本体10の側壁部12の一辺に固定部22の接着部221が接着によって固定される。そして、残りの長辺に形成されたフランジ部13の下片に第2係合板25の設けられた係止片252が係止される。このようにして、蓋材20は、一旦、開封した容器本体10の開口14を塞ぐことができる。すなわち、蓋材20は、容器本体10を再封できる。
このように、蓋材20で容器本体10を再封することで、水(液体)、塵、埃等の異物が、容器本体10の収容空間10S内に侵入することを抑制できる。これにより、開封後であっても、異物の混入を抑制しつつ、内容物の保管が可能である。
また、蓋材20によって容器本体10を再封した後、蓋材20は、上述の手順(図9、図10参照)で容器本体10の開封が可能である。つまり、容器100は蓋材20を用いることで、複数回、開封及び再封が可能となる。
また、蓋材20が再封可能であることで、別途、樹脂製の外蓋を有する構成に対して樹脂の廃棄量を減らし、環境負荷を減らすことができる。
なお、本発明は上述した構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能であり、異なる構成にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる構成についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明によると、食品等を内容物として収容するとともに、複数回開閉可能な蓋を備えた容器として利用可能である。
100 容器
10 容器本体
10S 収容空間
11 底部
12 側壁部
13 フランジ部
14 開口
200 ブランク板
20 蓋材
21 天板部
21a 長辺部
21b 長辺部
21c 短辺部
21d 短辺部
22 固定部
221 接着部
222 可動部
23 係合部
24 第1係合板
241 固定片
25 第2係合板
251 窓部
252 係止片
253 折り線
30 樹脂シート
Ct1 切断線
L1 折り線
L2 折り線
L3 折り線
L4 折り線
L5 折り線
L6 折り線

Claims (4)

  1. 平面視矩形状の有底筒状の容器本体に被嵌される蓋材であって、
    紙製のブランク板を折り曲げて形成され、
    前記容器本体の上端に形成された平面視矩形状の開口を覆う矩形状の天板部と、
    前記天板部の一辺と接続して前記容器本体の外面に固定される板状の固定部と、
    前記天板部の残り三辺から前記天板部と交差する方向に延びるとともに周方向に連結される係合部と、を有し、
    前記係合部が、
    厚み方向に貫通する窓部と、
    前記窓部の辺縁部と接続して前記窓部内に前記天板部に向かって延びる係止片と、を有する蓋材。
  2. 前記係合部は、
    前記固定部の両端側と周方向に隣り合う一対の第1係合板と、
    前記固定部が接続される辺と対をなす辺に接続された第2係合板と、を有し、
    前記第2係合板の両端が各前記第1係合板と連結されており、
    前記窓部及び前記係止片が、前記第2係合板に設けられる請求項1に記載の蓋材。
  3. 前記第1係合板は、前記第2係合板に固定される固定片を有し、
    前記固定片は、前記固定部から離れるにつれて前記第2係合板から離れるように細くなる三角形状に形成され、
    前記第2係合板は、前記固定片の斜辺に沿って延びる折り線を有する請求項2に記載の蓋材。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の蓋材と、
    前記蓋材が被嵌される有底筒状の容器本体と、
    前記容器本体の上部の開口から外側に拡がるフランジ部にシールされる樹脂シートと、を有し、
    前記固定部は前記天板部との接続部分で折り曲げられるとともに前記容器本体の外面に固定され、
    前記係合部の前記係止片を前記フランジ部の下面に係止して前記蓋材が前記容器本体に保持されることを特徴とする容器。
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