JP2022120446A - 蓋材及びそれを用いた容器 - Google Patents

蓋材及びそれを用いた容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2022120446A
JP2022120446A JP2021017348A JP2021017348A JP2022120446A JP 2022120446 A JP2022120446 A JP 2022120446A JP 2021017348 A JP2021017348 A JP 2021017348A JP 2021017348 A JP2021017348 A JP 2021017348A JP 2022120446 A JP2022120446 A JP 2022120446A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin sheet
outer frame
inner plate
container
lid member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021017348A
Other languages
English (en)
Inventor
雅子 土田
Masako Tsuchida
康司 大塚
Yasushi Otsuka
隆亮 辻本
Takaaki Tsujimoto
久貴 山本
Hisataka Yamamoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2021017348A priority Critical patent/JP2022120446A/ja
Publication of JP2022120446A publication Critical patent/JP2022120446A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】環境負荷を低減できる蓋材を提供する。【解決手段】有底筒状の容器本体に被嵌される蓋材であって、第1樹脂シートと、一部が前記第1樹脂シートに固定される紙製の台紙部と、を有する。前記台紙部は、前記第1樹脂シートに固定される環状の外枠部と、前記環状の外枠部の内側に配されて前記第1樹脂シート及び前記外枠部の少なくとも一方に分離可能に保持される内板部と、を有する。前記環状の外枠部は、内周部から内方に突出する凸部を複数個備え、前記凸部は、前記第1樹脂シートに対し分離可能である。【選択図】図3

Description

本発明は、蓋材及び容器本体に蓋材を被嵌した容器に関する。
ヨーグルト等の従来の容器は特許文献1に開示される。この容器は容器本体、内蓋及び外蓋を備える。容器本体は紙の内面側にポリエチレンを配した用紙により、口部の周囲にフランジを設けた有底筒状に形成される。内蓋は紙の内面側にポリエチレンを配した積層紙により形成され、フランジに熱接着される。外蓋は樹脂成形品により形成され、容器本体のフランジに嵌合する。
外蓋を取り外して内蓋をフランジから剥離することにより、内容物を取り出すことができる。また、外蓋を閉じて内容物の残った容器を保管することができる。
実全昭57-140384号(第3頁-第10頁、第9図)
しかしながら、上記従来の容器によると、外蓋が樹脂成形品により形成されるため、環境負荷が大きくなる問題があった。
本発明は、環境負荷を低減できる蓋材及びそれを用いた容器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明にかかる蓋材は、有底筒状の容器本体に被嵌される。蓋材は、第1樹脂シートと、一部が前記第1樹脂シートに固定される紙製の台紙部と、を有する。前記台紙部は、前記第1樹脂シートに固定される環状の外枠部と、前記環状の外枠部の内側に配されて前記第1樹脂シート及び前記外枠部の少なくとも一方に分離可能に保持される内板部と、を有する。前記環状の外枠部は、内周部から内方に突出する凸部を複数個備え、前記凸部は、前記第1樹脂シートに対し分離可能である。
また本発明は上記構成の蓋材において、前記外枠部と前記内板部との間には、前記台紙部を貫通するとともに一部に未貫通で前記外枠部と前記内板部とを接続する接続部を有する破断線が配され、前記破断線の破断によって前記内板部が前記外枠部から分離可能である。
また本発明は上記構成の蓋材において、前記内板部は前記第1樹脂シートとの間に配された剥離剤層にて保持される。
また本発明は上記構成の蓋材において、前記凸部は、前記第1樹脂シートに対し未接着である。
また本発明は上記構成の蓋材において、前記凸部は、前記第1樹脂シートとの間に配された剥離剤層にて保持される。
また本発明は上記構成の蓋材において、複数の前記凸部は、対向して配される一対の凸部を有する。
また、本発明は上記構成の蓋材を有する容器であって、前記蓋材が、被嵌される有底筒状の容器本体と、前記容器本体の上部の開口から外側に拡がるフランジ部にシールされる第2樹脂シートと、を有する。前記内板部の前記樹脂フィルムと反対側の面が前記第2樹脂シートに保持又は固定され、各前記凸部の一部が、同時に前記フランジ部と上下に重なる。
本発明によると、環境負荷を低減できる蓋材及びそれを用いた容器を提供することができる。
本発明にかかる蓋材を有する容器の一例の平面図である。 図1に示す容器のII―II線で切断した断面図である。 容器の分解斜視図である。 容器の蓋材及びフランジ部を拡大した断面図である。 蓋材を取り外した容器の拡大断面図である。 第2樹脂シートを開封しているときの容器の拡大断面図である。 再封を行うときの蓋材の拡大断面図である。 再封された容器の拡大断面図である。 第1変形例の容器を示す拡大断面図である。 第2変形例の容器を示す拡大断面図である。
本発明の一実施形態の蓋材20を備える容器100について図面を参照して説明する。図1は、本発明にかかる蓋材20を有する容器100の一例の平面図である。図2は、図1に示す容器100のII―II線で切断した断面図である。図3は、容器100の分解斜視図である。図1、図3において、第1樹脂シート30と、台紙部40の外枠部41との接着部415、416との間の接着剤層418をクロスハッチングで示す。また、図1、図3において、内板部42を第2樹脂シート50に保持させる保持部44をドットハッチングで示す。本明細書において、重力方向を下方とし、その反対方向を上方として説明する。
<容器100>
図1に示すように、容器100は、容器本体10と、蓋材20とを有する。容器100の内部には、内容物S(図2等参照)が収容される。ここでは、内容物Sとして食品(例えば、ヨーグルト、ゼリー、ジャム等のゲル状)を想定しているが、これに限定されない。例えば、塩、砂糖、スパイス等の粉体状、加工肉等の個体状の食品を内容物Sとしてもよい。また、グリース等の潤滑剤、整髪料、芳香剤、ウェットシート等、食品以外の内容物Sを収容してもよい。
<容器本体10>
容器本体10は、内部の収容空間10Sに内容物Sを収容可能な有底筒形状である。本実施形態の容器100では、容器本体10として、例えば、紙を基材とし、内部に耐水性、ガスバリア性等を有するコーティング層を有する構成を挙げることができる。耐水性を有するコーティング層には、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等による樹脂層を挙げることができる。また、ガスバリア性を有するコーティング層には、アルミ層を挙げることができる。
なお、容器本体10は、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)等の熱可塑性樹脂で形成されてもよい。また、容器本体10は、これらの樹脂に限定されず、成形が容易な樹脂を広く採用することができる。また、容器100を、食品の収容に用いる場合、少なくとも容器本体10の内面には、人体に対して毒性が無い又は毒性が略無い材料が採用される。
図1、図2に示すように、容器本体10は、底部11と、側壁部12と、フランジ部13と、を有する。側壁部12は、上下に延びる筒状である。側壁部12の下部は、底部11によって塞がれる。すなわち、容器本体10は、有底筒状である。そして、側壁部12の上端部には、収容空間10Sの内部に収容された内容物Sを出し入れするための開口14が形成される。開口14は、底部11と上下に対向している。図2に示すように、開口14は底部11よりも大きいがこれに限定されない。
側壁部12は、1枚の板状の部材を環状に曲げて両端を接着することで形成される。側壁部12は、上下に延びており、下端部よりも上方にずれた位置に、底部11が固定される(図2参照)。このように構成することで、底部11の剛性を高めることができる。なお、容器本体10が樹脂の一体成型体の場合、底部11は側壁部12の下端部と連結してもよい。フランジ部13は、側壁部12の上端から外側に拡がる。すなわち、フランジ部13は、開口14の外側に配置される。
容器本体10において、底部11の外側形状、側壁部12の外側形状及び内側形状(開口14の外側形状)、フランジ部13の外側形状は、いずれも、平面視において曲線状の角部とそれに隣接する2つの直線部分とを有する略矩形(ここでは、略長方形を想定しているが、略楕円形状等であってもよい。)であり、互いに略相似形状になっている。しかしながら、これに限定されず、円形、略正多角形状であってもよい。
<蓋材20>
蓋材20について、図面を参照して説明する。図4は、容器100の蓋材20及びフランジ部13を拡大した断面図である。蓋材20は、容器本体10の上部に配置され、容器本体10に被嵌される。図3、図4等に示すように、蓋材20は、第1樹脂シート30と、台紙部40とを有する。
台紙部40として、例えば、上質紙、クラフト紙、模造紙及びコート紙等が用いられる。台紙部40の坪量は、例えば、100g/m2~500g/m2を挙げることができる。台紙部40は、第1樹脂シート30よりも剛性を有し、台紙部40を設けることで、容器100を重ねて配置することが可能となる。
台紙部40は、外枠部41と、内板部42とを有する。外枠部41及び内板部42の上面には、不図示の印刷層が設けられてもよい。印刷層によって、容器本体10の収容空間10S内部に収容される内容物Sの情報、商品イメージ等が形成される。なお、印刷が不要な場合、印刷層を省略してもよい。
外枠部41は、平面視において角部が曲線の略長方形状の環状である。つまり、外枠部41は、対向した一対の長辺部411と、一対の短い短辺部412とを有する。
台紙部40は、平面視においてフランジ部13の外側に配置される。図1、図3に示すように、外枠部41は、内周部410の一対の長辺部411の内周面から内方に突出する一対の凸部413と、一対の短辺部412の内周面から内方に突出する一対の凸部414とを有する。
凸部413及び凸部414は、平面視において内側に膨らんだ曲線形状を有する。図1、図3に示すように、凸部413及び凸部414の曲線形状は、円弧状である。しかしながらこれに限定されず、例えば、楕円弧状、台形状、三角形状等であってもよい。
そして、凸部413及び凸部414の曲線形状部分の両端は、外枠部41の内周部よりも外側に配される。つまり、凸部413及び凸部414は、平面視において、外枠部41の幅方向の中間部から形成される。このように構成することで、外枠部41を湾曲させたとき、内周部からのみ突出する場合に比べて凸部413及び凸部414の端部を外側に移動させることができる。なお、外枠部41を湾曲させたときに、凸部413及び凸部414を十分に広げることができる場合、凸部413及び凸部414の両端は内周部410に連続して形成してもよい。
凸部413及び凸部414の曲線形状部分の両端には、曲線形状部分の半径よりも小さい半径の小円弧部が連結される。このように構成することで、凸部413及び凸部414の外枠部41との接続部分の長さを短くすることができ、外枠部41を変形しやすくすることが可能である。
第1樹脂シート30として、例えば、ポリエチレン(PE)樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂フィルム等又はこれらの積層体を挙げることができる。平面視において、第1樹脂シート30の外側形状は、外枠部41の外枠形状と同じ形状である。第1樹脂シート30は、外枠部41と上下に重なる。そして、外枠部41の上面の一対の長辺部411の凸部413よりも外側に、接着部415が配される。同様に、外枠部41の上面の一対の短辺部412の凸部414よりも外側に、接着部416が配される。
接着部415及び接着部416は、第1樹脂シート30に接着剤層418(図4等参照)を介して接着される。接着部415及び接着部416を第1樹脂シート30に接着することで、外枠部41は、第1樹脂シート30の下面に固定される。
外枠部41において、接着部415及び接着部416以外の部分は、接着されない、未接着領域417となる。凸部413及び凸部414は、未接着領域417に形成される。つまり、凸部413及び凸部414は、第1樹脂シート30に対して未接着である。例えば、外枠部41の接着部415を上方に曲げるとき、第1樹脂シート30は、接着部415とともに曲げられる。一方で、未接着領域417に形成された凸部413は、第1樹脂シート30から分離され、接着部415と同一の面となるように移動される。接着部416を曲げたときの凸部414も同様に移動する。
図1、図3に示すように、蓋材20では、接着部415と接着部416とは、不連続である。このように構成することで、第1樹脂シート30が接着された外枠部41の長辺部411及び短辺部412を、それぞれ、独立して曲げることができる。外枠部41の長辺部411及び短辺部412を、後述の再封に必要な量曲げることができる場合、接着部415及び接着部416は、連結されていてもよい。
内板部42の外周形状は、外枠部41の内周形状と略同じである。そのため、内板部42は、外枠部41の内側に収容可能である。
台紙部40の外枠部41と内板部42との間には、厚み方向に貫通する破断線43が配される。台紙部40に対して、破断線43を形成することで、外枠部41及び内板部42が形成される。
破断線43は、接続部431を有する。接続部431は、外枠部41と内板部42とがつながった部分である、換言すると、接続部431は、破断線43の不連続部分であり、いわゆる、刃止め部である。なお、接続部431として図1には、塗りつぶした点で示しているが、実際には、外枠部41と内板部42とが繋がった部分であり、点形状には限定されない。接続部431によって、外枠部41と内板部42とは、接続される。そして、台紙部40において、接続部431を切断することで、破断線43に沿って内板部42が外枠部41から分離される。
接続部431は、破断線43で内板部42を外枠部41から分離するときに、刃物等の道具を用いずに、簡単に切断できる大きさである。蓋材20において、接続部431は、内板部42の各角部に設けられている。しかしながら、これに限定されず、外枠部41と内板部42とを連結可能な構成であれば、4個に限定されない。外枠部41で内板部42を安定して支持するために、接続部431は、少なくとも2個以上備えられることが好ましく、凸部413、414の邪魔になりにくい位置に設けられることが好ましい。
蓋材20では、外枠部41が第1樹脂シート30に接着剤層418により固定される。内板部42は、外枠部41の内部に配置され、接続部431を介して外枠部41に接続、及び、保持される。
本実施形態の蓋材20において、内板部42は第1樹脂シート30と未接着である。そのため、蓋材20において、接続部431を破断することで、内板部42は、外枠部41及び第1樹脂シート30から分離される。
なお、本実施形態において、台紙部40の内板部42は、平面視において、破断線43と略重なる。そのため、内板部42で外枠部41の内側の開口を塞ぐことができる。しかしながらこれに限定されない。内板部42は、外枠部41の開口の内部に収まる大きさ及び形状であり、接続部431で外枠部41と接続できる構成を広く採用することができる。また、内板部42を外枠部41の内側の開口と略同じ大きさとすることで蓋材20の剛性を高めることができ、蓋材20で封止された容器100を重ねて配置することができる。つまり、内板部42は、外枠部41の内側の開口と略同じ大きさであることが好ましい。蓋材20は、以上示した構成を有する。
図2、図3に示すように、容器100は、容器本体10の上端部を覆うとともにフランジ部13にシールされて、容器本体10の収容空間10Sを封止する第2樹脂シート50を有する。第2樹脂シート50は、例えば、シーラント層としてPE樹脂もしくはPE樹脂フィルム等、基材層としてPET樹脂フィルム又はONYフィルム等を有した積層体であり、シール性、耐水性、ガスバリア性等の密閉に必要な機能を有する樹脂及び樹脂フィルム又はその積層体を広く採用することができる。第2樹脂シート50のフランジ部13へのシールは、例えば、ヒートシールにて行われるが、ヒートシール以外のシール方法を採用してもよい。
図2に示すように、容器100では、容器本体10の収容空間10Sに内容物Sが収容されている状態で、第2樹脂シート50をヒートシールして封止している。そして、蓋材20の台紙部40の内板部42の下面が、第2樹脂シート50の上面に保持部44を介して保持される。これにより、蓋材20は、第2樹脂シート50に保持される。
保持部44としては、例えば、ホットメルトを挙げることができるがこれに限定されない。蓋材20を持ち上げ、第2樹脂シート50上から外枠部41のみを分離させることができる保持方法を広く採用することができる。なお、保持部44の内板部42を保持する強さは、蓋材20の外枠部41を第2樹脂シート50上から分離するときに、内板部42が第2樹脂シートか50から剥がれない程度の強さを挙げることができる。
ここで、容器100の開封及び再封の動作について図面を参照して説明する。図5は、蓋材20を取り外した容器100の拡大断面図である。図6は、第2樹脂シート50を開封しているときの容器100の拡大断面図である。図7は、再封を行うときの蓋材20の拡大断面図である。図8は、再封された容器100の拡大断面図である。
なお、図4~図8は、蓋材20の台紙部40の短辺部412の断面を示しているが、長辺部411も同様の構成を有する。また、以下の説明において、一度、第2樹脂シート50をフランジ部13から剥離して開封された容器本体10の開口14を、蓋材20で再度塞ぐように蓋材20を取り付けることを再封と称する。
図4に示すように、容器100では、第2樹脂シート50が容器本体10のフランジ部13の上面にシールされることで、容器本体10の開口14が封止されている。このように、第2樹脂シート50をフランジ部13にシールすることで、容器本体10の収容空間10Sは、密閉される。
そして、外部の水分、塵、埃等の異物の収容空間10Sへの侵入が抑制され、封止時の衛生状態を保つことが可能である。また、収容空間10S内の空気、水蒸気等のガスが外部に流出することを抑制できる。これにより、内容物Sの乾燥を抑制できるとともに、においが外部に漏れる又はにおいが内容物Sに移ることを抑制できる。
容器100では、フランジ部13にシールされた第2樹脂シート50の上面に配置された保持部44(図1等参照)で内板部42が第2樹脂シート50に保持されることで、蓋材20が容器本体10に保持される。
図5に示すように、蓋材20から第1樹脂シートが接着されている外枠部41を分離し、第2樹脂シート50上から取り外す。このとき、保持部44および内板部42は第2樹脂シート50上に残っている。
そして、図6に示すように、容器本体10から第2樹脂シート50を分離する。なお、本実施形態の容器100では、第2樹脂シート50の角部の一つには、他の角部よりも半径が小さい曲線状の部分が、把持部51として形成されている(図1、図3参照)。把持部51をつまんで上方に持ち上げることで、第2樹脂シート50を、容器本体10のフランジ部13から分離(剥離)し、容器本体10を開封する。
容器本体10を開封することで、容器本体10の収容空間10Sの内部に収容された内容物Sを開口14から外部に取り出すことができる。第2樹脂シート50は、容器本体10のフランジ部13から完全に取り外す。なお、第2樹脂シート50を容易に剥離可能な場合、把持部51を省略してもよい。内板部42及び第2樹脂シート50は、第2樹脂シート50をフランジ部13から剥離した後、不要である。
内容物Sにもよるが、取り出した残りを、収容空間10Sに収容した状態で保存する場合がある。このような場合、蓋材20の外枠部41で容器本体10を再封して、開口14を塞ぐ。
以下に、蓋材20による容器本体10の再封について図面を参照して説明する。蓋材20では、凸部413及び凸部414は、フランジ部13と上下に重なる。そこで、蓋材20の長辺部411及び短辺部412を、外側が上になるように曲げる。外枠部41の内縁部は、未接着領域417であり、外枠部41を曲げたとき、接着部415及び接着部416は、第1樹脂シート30は接着された状態を維持し、未接着領域417は第1樹脂シート30から離れる。
これにより、蓋材20の凸部413及び凸部414は第1樹脂シート30から離れて下方に移動し、凸部413及び凸部414の内側の端部がフランジ部13よりも外側に位置する(図7参照)。このように外側を曲げた蓋材20を容器本体10の上部から被せる。このようにすることで、凸部413及び凸部414をフランジ部13の外側から下方に移動させることができる。
外枠部41を曲げた状態で、容器本体10の上部に接近させることで、第1樹脂シート30がフランジ部13の上面に接触する。第1樹脂シート30がフランジ部13に接触した状態を維持しつつ、曲げられた外枠部41を元に戻すことで、外枠部41の凸部413及び414の内側の端部が、フランジ部13の下方に回り込む(図8参照)。このようにすることで、一旦、開封された容器本体10を蓋材20で再封することができる。
再封時において、一対の凸部413はフランジ部13の長辺に係合され、一対の凸部414はフランジ部13の短辺に係合される。これにより、蓋材20がずれにくくなる。しかしながらこれに限定されない。少なくとも、対向して配置される一対の凸部413、又は、一対の凸部414のいずれかを有していればよい。このようにすることで、振動等によって再封時の蓋材20が容器本体10から脱離することを抑制できる。
再封時において、第1樹脂シート30がフランジ部13の上面に接触し、外枠部41の凸部413及び凸部414がフランジ部13の下面に接触する。このとき、外枠部41の未接着領域417と第1樹脂シート30が離れている。そのため、蓋材20において、外枠部41には、未接着領域417と第1樹脂シート30が接触した元の状態に戻ろうとする復元力が発生する。この復元力によって、第1樹脂シート30がフランジ部13の上面に押し付けられる。これにより、蓋材20は、容器本体10の上部を確実に再封できる。
また、蓋材20にて再封された容器100は、第1樹脂シート30がフランジ部13と接触している。蓋材20によって開口14が塞がれるため、水(液体)、塵、埃等の異物が容器本体10の収容空間10S内に侵入することを抑制できる。これにより、開封後であっても、内容物Sを、異物の混入を抑制しつつ保管することが可能である。
また、蓋材20によって容器本体10を再封した後、蓋材20は、外枠部41の長辺部411及び短辺部412を曲げて、凸部413及び凸部414の内側の端部をフランジ部13の外側に移動させることで(図7参照)、蓋材20を再度開封することができる。つまり、蓋材20を用いることで、複数回、開封及び再封が可能となる。
また、本実施形態の容器100を開封するとき、蓋材20を第2樹脂シート50から分離した後、第2樹脂シート50を剥離し、蓋材20から内板部42を分離しているがこれに限定されない。例えば、蓋材20を容器本体10から分離するときに、内板部42が保持部44に引っ張られて第1樹脂シート30から分離するようにしてもよい。この場合、蓋材20を容器本体10から分離した後に、内板部42を第2樹脂シート50から分離した後、第2樹脂シート50をフランジ部13から剥離してもよいし、内板部42が保持された状態の第2樹脂シート50をそのままフランジ部13から剥離してもよい。なお、内板部42を第2樹脂シート50に残す場合、接続部431を省略してもよい。
また、蓋材20が再封可能であることで、別途、樹脂製の外蓋を有する構成に対して樹脂の廃棄量を減らし、環境負荷を減らすことができる。
<第1変形例>
図9は、第1変形例の容器100Aを示す拡大断面図である。図9に示す容器100Aは、蓋材20Aが未接着領域417及び内板部42と第1樹脂シート30との間に剥離剤層451を有する点が、図4等に示す容器100と異なる。容器100Aのこれ以外の点については、容器100と実質上同じ構造を有する。そのため、容器100Aの容器100と同じ部分には、同じ符号を付すとともに、同じ部分の詳細な説明は省略する。
図9に示すように、蓋材20Aにおいて、未接着領域417及び内板部42は、剥離剤にてなる剥離剤層451にて第1樹脂シート30に保持されている。このようにすることで、内板部42は、外枠部41及び第1樹脂シート30に保持されるため、脱落しにくい。
また、未接着領域417及び内板部42の両方が、第1樹脂シート30に剥離剤層451にて保持されることで、未接着領域417及び内板部42の上面の印刷層と第1樹脂シート30との間に隙間ができにくくなる。これにより、容器100の蓋材20の上面に形成される印刷(文字情報、画像等)が使用者に視認されやすくなる。
<第2変形例>
図10は、第2変形例の容器100Bを示す拡大断面図である。図10に示す容器100Bは、蓋材20Bの内板部42を第2樹脂シート50に固定部452を介して固定している点が、図4等に示す容器100と異なる。容器100Bのこれ以外の点については、容器100と実質上同じ構造を有する。そのため、容器100Bの容器100と同じ部分には、同じ符号を付すとともに、同じ部分の詳細な説明は省略する。
図10に示すように、蓋材20Bは、内板部42と第2樹脂シート50とが固定部452で固定されている。このようにすることで、蓋材20Bが第2樹脂シート50から離脱しにくい。なお、固定部452として、例えば、接着剤を採用できるが、これに限定されず、蓋材20Bを第2樹脂シート50に強固に固定できる固定方法を広く採用することができる。
なお、本発明は上述した構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能であり、異なる構成にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる構成についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明によると、食品等を内容物として収容するとともに、複数回開閉可能な蓋を備えた容器として利用可能である。
100 容器
S 内容物
10 容器本体
10S 収容空間
11 底部
12 側壁部
13 フランジ部
14 開口
20 蓋材
30 第1樹脂シート
40 台紙部
41 外枠部
410 内周部
411 長辺部
412 短辺部
413 凸部
414 凸部
415 接着部
416 接着部
417 未接着領域
418 接着剤層
42 内板部
43 破断線
431 接続部
44 保持部
50 第2樹脂シート
51 把持部
100A 容器
20A 蓋材
451 剥離剤層
100B 容器
20B 蓋材
452 固定部

Claims (8)

  1. 有底筒状の容器本体に被嵌される蓋材であって、
    第1樹脂シートと、
    一部が前記第1樹脂シートに固定される紙製の台紙部と、を有し、
    前記台紙部は、
    前記第1樹脂シートに固定される環状の外枠部と、
    前記環状の外枠部の内側に配されて前記第1樹脂シート及び前記外枠部の少なくとも一方に分離可能に保持される内板部と、を有し、
    前記環状の外枠部は、内周部から内方に突出する凸部を複数個備え、
    前記凸部は、前記第1樹脂シートに対し分離可能である蓋材。
  2. 前記外枠部と前記内板部との間には、前記台紙部を貫通するとともに一部に未貫通で前記外枠部と前記内板部とを接続する接続部を有する破断線が配され、
    前記破断線の破断によって前記内板部が前記外枠部から分離可能である請求項1に記載の蓋材。
  3. 前記内板部は、前記第1樹脂シートとの間に配された剥離剤層にて保持される請求項1又は請求項2に記載の蓋材。
  4. 前記凸部は、前記第1樹脂シートに対し未接着である請求項1から請求項3のいずれかに記載の蓋材。
  5. 前記凸部は、前記第1樹脂シートとの間に配された剥離剤層にて保持される請求項1から請求項3のいずれかに記載の蓋材。
  6. 複数の前記凸部は、対向して配される一対の凸部を有する請求項1から請求項5のいずれかに記載の蓋材。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の蓋材と、
    前記蓋材が被嵌される有底筒状の容器本体と、
    前記容器本体の上部の開口から外側に拡がるフランジ部にシールされる第2樹脂シートと、を有し、
    前記内板部の前記第1樹脂シートと反対側の面が前記第2樹脂シートに保持され、
    各前記凸部の一部が、同時に前記フランジ部と上下に重なることを特徴とする容器。
  8. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の蓋材と、
    前記蓋材が被嵌される有底筒状の容器本体と、
    前記容器本体の上部の開口から外側に拡がるフランジ部にシールされる第2樹脂シートと、を有し、
    前記内板部の前記第1樹脂シートと反対側の面が前記第2樹脂シートに固定され、
    各前記凸部の一部が、同時に前記フランジ部と上下に重なることを特徴とする容器。
JP2021017348A 2021-02-05 2021-02-05 蓋材及びそれを用いた容器 Pending JP2022120446A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021017348A JP2022120446A (ja) 2021-02-05 2021-02-05 蓋材及びそれを用いた容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021017348A JP2022120446A (ja) 2021-02-05 2021-02-05 蓋材及びそれを用いた容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022120446A true JP2022120446A (ja) 2022-08-18

Family

ID=82849213

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021017348A Pending JP2022120446A (ja) 2021-02-05 2021-02-05 蓋材及びそれを用いた容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022120446A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2183106B1 (en) Multi-purpose covering for hygienically covering a container top
RU2447004C2 (ru) Крышка с индикацией целостности упаковки
JP5691153B2 (ja) シール蓋を有するパッケージ
JP2002284200A (ja) 再シール自在の注ぎ口を一体に設けた可撓性容器
PL167686B1 (en) Plastic lid enabling to empty a container closed therewith of liquid contained therein without removing such lid and method of making same
JP2020536814A (ja) パターン化された接着剤を使用した再密閉可能な蓋
JP2002302158A (ja) 包装容器
JP2022120446A (ja) 蓋材及びそれを用いた容器
JP2022120444A (ja) 蓋材及びそれを用いた容器
JP2022137893A (ja) 蓋材及びそれを用いた容器
JPH11292140A (ja) 易開封性ヒートシール包装体およびその製造方法
JPS6378A (ja) 簡易ピ−ル容器
JP2022120443A (ja) 容器
JP2022137894A (ja) 蓋材及びそれを用いた容器
JP2022121025A (ja) 蓋材及びそれを用いた容器
JP2022143275A (ja) 蓋材及びそれを用いた容器
JP4478317B2 (ja) 易開封ブリスター包装体
JP2022143277A (ja) 蓋材及びそれを用いた容器
JP5773184B2 (ja) 包装容器
JP2022116974A (ja) 蓋材及び容器
JP2022143273A (ja) 蓋材及びそれを用いた容器
JPH084441Y2 (ja) インナーシール材付きキャップ
JP5365071B2 (ja) 蓋付き容器
JP2022192016A (ja) 包装体
JPH0995351A (ja) 容器の蓋

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20231225