JP2018024453A - 注出口具付きガゼット袋 - Google Patents

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花奈子 後藤
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Abstract

【課題】収納物を注ぎ出すときに確認し易い袋天部から行えるとともに、収納物の注ぎ出しや持ち運びが手持ちで行えるガゼット袋を提供する。【解決手段】側面ガゼットシートを横ガゼットとしている袋本体2と、注出口具11を取り付けた上面シート12を袋本体2の上部に重ね合わせて袋本体2の上部に設けた袋天部3とを有するガゼット袋であり、袋本体の一方の平面シート5から上方に向けて延長した延長シート15とその延長シート15に沿って上面シート12から上方に向けて延長した延長シート16とを重ね合わせてなる上部重ね合わせシート部17に、持ち手14が設けられ、上部重ね合わせシート部17の基端部分に、一方の平面シート15と上面シート12とを幅方向に亘ってヒートシールして、袋本体2の内空間と持ち手14との間を非連続状態にする閉鎖部18を設けた。【選択図】図1

Description

本発明は液体製品、例えば液体洗剤や柔軟剤などのトイレタリー用品、食用油やソースなどの液体調味料、インスタントコーヒーなどの飲料食品、エンジンオイルなどの工業製品が例として挙げられるような液体を収納でき、収納物を収納した状態で手持ちできる程度の容量とするガゼット袋に関するものである。
ガゼット袋には、柔軟性を有するシートの貼り合わせによって製造され、収納物を充填することで袋のガゼットの部分が展開して収納空間が広がるとともに、袋下部にも平面方向に広がる底が形成されて、据え置きできて自立する形態の袋が、従来から多く流通している。
例えば特許文献1、2においては、袋天部の縁部分に注出口具を配して袋全体をブロック状としたものが示されていて、袋前後とする一対の平面シート部分の間で、袋天部と袋底部としてガゼットシート部分が折り入れられて、このガゼットシート部分を袋天部、袋底部としているとともに、前記一対の平面シート部分それぞれの両側を袋側部に回り込ませて、ガゼットシート部分の縁部とともに一体的にヒートシールすることで、袋側部を構成した構造としている点が示されている。
そして特許文献1に示されたガゼット袋では、袋天部としているガゼットシート部分と一方の平面シート部分とをヒートシールする縁部の間に注出口具を挟み入れて一体にヒートシールを行なうことで、その注出口具を取り付けていた。また特許文献2に示されたガゼット袋では、一方の平面シート部分での袋前部となる面での上辺側に近接位置させるようにして注出口具を取り付けるようにしていた。
特開2008−056326号公報 特開2001−348065号公報
しかしながら特許文献1に示されたガゼット袋は収納物を入れた状態での積載効率や自立性に優れているものの、外ケースに入れる内袋としているものであり、このガゼット袋自体には持ち手を有するものとはなっていないため、収納物が入れられたガゼット袋を直接に手持ちして運んだり、収納物を注ぎ出すことが非常に困難になるという問題がある。
一方、特許文献2に示されたガゼット袋は、袋天部と袋底部とのそれぞれに持ち手が設けられている。しかし、この特許文献2のガゼット袋では、注出口具が袋正面である平面シート部分に取り付けられているので、収納物を移す相手容器などに注ぎ出しを行なうときに袋全体を傾けながら注出口具の位置を下げていくと、注出口具が見難くなって注ぎ出しが難しくなり、また注ぎ出している状態の確認が困難になり易いことから流量の調整がし辛いなどの問題がある。
さらに注出口具が平面シート部分に取り付けられているため、袋内での収納物の充填高さを注出口具の取り付け位置より下位にする必要があり、収納物の充填効率を高められないという不具合がある。
そこで本発明は上記事情に鑑み、収納物を注ぎ出すときに確認し易い袋天部から行えるようにするとともに、収納物の注ぎ出しや持ち運びが手持ちで行えるようにすることを課題とし、注ぎ出しや持ち運びが安全で確実に行えるガゼット袋を得ることを目的とする。
(請求項1の発明)
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、前後に対向した一対の平面シートの間に、該平面シートの幅方向に対向する位置にして折り入れられた側面ガゼットシートが配置され、平面シートと側面ガゼットシートとの相対する側辺をヒートシールし、平面シートと側面ガゼットシートとの相対する下辺をヒートシールし、平面シート同士の相対する下辺をヒートシールして、前記側面ガゼットシートを展開可能な横ガゼットとしている袋本体と、
前記袋本体の上部に、注出口具が取り付けられた上面シートを重ね合わせて、この上面シートの周辺と袋本体の上周辺とをヒートシールして、袋本体の上部に設けられている袋天部とを有するガゼット袋であって、
前記袋本体の一方の平面シートから上方に向けて延長された延長シートと前記一方の平面シートからの延長シートに沿って前記袋天部の上面シートから上方に向けて延長された延長シートとが重ね合わされていて、前記一方の平面シートからの延長シートと前記上面シートからの延長シートとを重ね合わせてなる上部重ね合わせシート部に、持ち手が設けられおり、
前記上部重ね合わせシート部の基端部分に、一方の平面シートと上面シートとを幅方向に亘ってヒートシールして、袋本体の内空間と持ち手との間を非連続状態にする閉鎖部が設けられていることを特徴とする注出口付きガゼット袋を提供して、上記課題を解消するものである。
(請求項2の発明)
また本発明は、上記袋本体の袋下部において、上記平面シートと側面ガゼットシートとの相対する下辺をヒートシールした部分と上記平面シート同士の相対する下辺をヒートシールした部分とが一直線上に並んで連続する袋下部直線閉鎖部と、この袋下部直線閉鎖部での側面ガゼットシートの折れ位置から斜め上方に向けて上記平面シートと側面ガゼットシートとの相対する側辺をヒートシールした部分に達していて、平面シートと側面ガゼットシートとを線状にヒートシールした袋下部傾斜閉鎖部とが設けられていることが良好である。
(請求項3の発明)
そして本発明は、上記袋本体の袋下部は、上記一対の平面シートと上記側面ガゼットシートとが下方に向けて延長されていて、この一対の平面シートと側面ガゼットシートとの下方への延長部分を重ね合わせてなる下部重ね合わせシート部に、持ち手が設けられていることが良好である。
(請求項4の発明)
また本発明は、上記注出口具は上記上部重ね合わせシート部から離間した位置であって、上記袋天部の中央、または袋天部での前記上部重ね合わせシート部とは反対側の辺に偏移した位置に設けられていることが良好である。
(請求項5の発明)
また本発明は、上記袋本体の側面視形状を、袋底が形成可能に扁平とされた袋本体の下部から上記袋天部にかけて上広がりの略三角形状にしていて、袋天部全体が、持ち手のある上記上部重ね合わせシート部から袋本体の下部に亘る平面の位置に対して袋前方に張り出る配置とされていることが良好である。
(請求項1の発明の効果)
請求項1の発明によれば、袋天部に注出口具が配置されているので、収納物が入れられたガゼット袋を傾斜させても注出口具の位置が見易くなり、収納物の注ぎ出しを安全に行えるようになる。また袋の上部側に持ち手を有していることから、この持ち手に手を掛けて手提げして簡単に持ち運ぶことができるとともに、注ぎ出しの作業をその持ち手を利用して袋の上部を支えることで、傾いた姿勢でも袋が安定するようになり、収納物の注ぎ出しを安全にして確実に行えるようになる。
また注出口具が袋天部に配置されているので、収納物をより多く充填できて袋本体の内空間を効率的に使用することで、ガゼット袋の使用包材量を削減できる。そして前記持ち手は袋本体の内空間と仕切られているので、この持ち手自体の形成に際し、シートに対する切り込みなどの簡単な方法で安価に持ち手を設けることができる。
さらに袋本体は袋の下部側に亘って横ガゼットを備えているものであり、袋の下部を扁平な状態から平面方向に広がる袋底を形成する変形が容易であるとともに、その袋底がある状態から横ガゼットの部分が折り込まれた扁平な状態への変形も容易なものとなっている。そのため、袋全体を傾斜させて収納物を注出しているときには、袋の下部が容易に扁平に変形するようになり、注出に際しての脈動の発生を抑えて安定した注ぎ出しが行えるものとなる。
(請求項2の発明の効果)
請求項2の発明によれば、袋下部において、この袋下部を閉鎖している平面シートと側面ガゼットシートとをヒートシールした部分と平面シート同士をヒートシールした部分とが一直線上に並んで連続して、これにより袋幅方向に亘る袋下部直線閉鎖部を有している。そして収納物を入れて、袋下部の部分に平面方向に広がりのある袋底が形成された場合でも、その袋底の中央の部分に袋幅方向に亘って、強度が高められた部分として袋下部直線閉鎖部が位置するので、袋下部の破袋強度が高められて充填済の袋の輸送時に破袋が生じないという効果がある。
また上記袋下部直線閉鎖部に連続して側面ガゼットシートの折れ位置から袋側面側のヒートシールされた部分に達する上記袋下部傾斜閉鎖部が設けられているので、収納物を注ぎ出すときに、袋下部での平面シートの隅部と側面ガゼットシートの隅部との間に収納物が残るということがなく、液残りを極力少なくすることができる。
(請求項3の発明の効果)
請求項3の発明によれば、袋下部に持ち手が設けられているので、収納物が入れられたガゼット袋の袋下部を支えながらこのガゼット袋を傾斜させることが確実に行え、ガゼット袋の傾斜姿勢がより一層安定して注ぎ出しの作業が安全に行えるようになる。
(請求項4の発明の効果)
請求項4の発明によれば、袋天部の注出口具が、袋上部側の持ち手がある上部重ね合わせシート部から離間していて、袋天部の中央や上部重ね合わせシート部とは反対側の辺に偏移した位置に設けられているので、収納物をガゼット袋から相手容器などに移す際に、注出口具を相手容器側に接近させることができ、より安全に収納物の移し込みが行えるという効果を奏する。
(請求項5の発明の効果)
請求項5の発明によれば、袋天部自体が袋前方へと張り出る状態となっているので、収納物を注ぎ出すために袋上部の持ち手を利用して袋全体を前傾させる初期の段階で、その袋天部に配されている注出口具が相手容器に近付いて、収納物を注ぎ始める際の注ぎ出し方向を定め易くなるという効果を奏する。
本発明に係る注出口具付きガゼット袋の一例を斜め上方から見た状態で示す説明図である。 一例を側方から見た状態で示す説明図である。 収納物が入れられた状態を示す説明図である。 袋下部を平面シート側から見た状態で示す説明図である。 収納物が入れられた状態での袋底を下方から見た状態で示す説明図である。 製造手順を示す説明図である。 側面ガゼットシートの折り込みを示す説明図である。 モニター評価に用いた袋を示す説明図である。
つぎに本発明を図1から図8に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。図中1は注出口具付きガゼット袋で、該注出口具付きガゼット袋1は、袋側部それぞれを横ガゼットとして袋側部が袋前後方向に展開することで内空間を広げることができるようにされた袋本体2と、袋本体2の上部に取り付けられた袋天部3とを有しており、袋内方側をシーラント層とする積層構成を備えた柔軟な以下のシートを重ね合わせ、この重ね合わせでシーラント層を相対させた辺同士などの必要箇所をヒートシールして成形されている。
(袋本体)
図1に示すように上記袋本体2では、袋前部と袋後部となるように一対の平面シート4、5を前後に対向させ、この一対の平面シート4、5の間に、該平面シート4、5の幅方向(袋本体の幅方向)に対向する袋側部として位置する折り入れられた側面ガゼットシート6、7が配置されている。そして平面シート4、5と側面ガゼットシート6、7との相対する側辺同士をヒートシールして側辺シール部8が形成され、また前記平面シート4、5と前記側面ガゼットシート6、7との相対する下辺、及び平面シート4、5の下辺の袋下部中央部分で直接相対する部分同士をヒートシールして平面シートの幅方向に亘る袋下部直線閉鎖部9が形成されている。
(袋下部直線閉鎖部)
上記袋下部直線閉鎖部9は、袋前後部の平面シート4、5と袋左右側部の側面ガゼットシート6、7との下辺をヒートシールした部分と、平面シート4、5の直接相対する下辺同士をヒートシールした部分とが一直線上に並んで連続することで一直線に形成されている。図4参照
横ガゼット(側面ガゼットシート)が、袋前後方向に展開する内空間の拡張に際しては、平面シート4、5の袋下部26側が折り込まれるとともに、側面ガゼットシート6、7の袋下部26側も展開しながら袋中央側に折り込まれて、平面方向に広がりのある袋底が形成されるようになり、広がった袋底の中央に、図5に示すように一直線の袋下部直線閉鎖部9が位置することとなる。このように袋底の中央に一直線の袋下部直線閉鎖部9が位置するようになる袋下部26とすることで、破袋に対する強度が高まるようになる。
なお、図4の仮想線で示すように袋下部直線閉鎖部9での側面ガゼットシート6、7が位置する部分において、その側面ガゼットシート6、7それぞれに透孔27を設け、平面シート4、5がこの透孔27を通して直接ヒートシールにて連結されるようにすることが可能である。このようにすれば、側面ガゼットシート6、7における袋下部26側の外方に対しての開きが抑止され、袋下部26の強度を一層向上させることができる。
(袋下部傾斜閉鎖部)
この実施の形態では収納物を排出したときに、袋下部26においての平面シート4、5と側面ガゼットシート6、7とが相対している隅部に液残りが生じないように、平面シート4、5と側面ガゼットシート6,7とが相対する部分を線状にヒートシールして袋下部傾斜閉鎖部10が設けられており、平面シート4、5と側面ガゼットシート6、7との前記隅部に、収納物の充填時にその収納物が入り込まないようにしている。
上記袋下部傾斜閉鎖部10は、上記袋下部直線閉鎖部9上での側面ガゼットシート6、7の折れ位置(袋下部直線閉鎖部と側面ガゼットシートの折れ線との交差点)から斜め上方に向けて上記側辺シール部8に達している。袋本体2の内空間が拡張されたときに側面ガゼットシート6,7それぞれが折れる位置にこの袋下部傾斜閉鎖部10が配置されており、袋本体の内空間の拡張時、即ち袋底が広がりを持って形成されるときに、側面ガゼットシート6、7それぞれの袋下部26側が、袋下部傾斜閉鎖部10の位置から折れ易く、袋底の形成が簡単に行えるようにしている。
(袋天部)
袋天部3は、上記袋本体2の平面視で四角形状となる上部に、注出口具11が取り付けられて袋本体2の上部平面形状に対応した形状の上面シート12を重ね合わせることで、この袋本体2の上部に設けられている。そして上面シート12の周辺と袋本体2の上周辺とをヒートシールして上周辺シール部13を形成して、上面シート12を袋本体2に一体にしている。
上記上周辺シール部13は、上面シート12の四方の辺を対の平面シート4、5の上辺と側面ガゼットシート6、7の上辺とにヒートシールしてなるとともに、上記側辺シール部8にも連続している。これによって袋本体2の内空間は上面シート12にて覆われた空間として形成されている。
(袋上部 持ち手)
実施の形態の注出口具付きガゼット袋1にあっては、袋上部に持ち手14が設けられている。図1に示されているように袋後部となる一方の平面シート5の上辺から上方に向けて延長された延長シート15と、この延長シート15に沿って袋天部3における上面シート12の後辺(袋後部側の辺)から上方に向けて延長された延長シート16とを重ね合わせ、この延長シート15、16とを重ね合わせてなる上部重ね合わせシート部17に、略C字状の切り込みを入れて前記持ち手14が形成されている。
また持ち手14から離れた下位の位置であって上部重ね合わせシート部17の基端となる部分は、上記上周辺シール部13の一部分であって、袋後部の一方の平面シート5の上辺と上面シート12の後辺とをヒートシールして袋幅方向に亘る閉鎖部18としている。
このように切り込みにより形成された持ち手14を配する上部重ね合わせシート部17の基端を、ヒートシールからなる上記閉鎖部18としているので、前記持ち手14と袋本体2の内空間との間が閉鎖部18で閉じられて非連続状態となっており、袋本体2側に入れた収納物が持ち手14の位置に達することがない。よって持ち手14を切り込み成形という簡易な方法で得ることができる。
本実施の形態において、上記延長シート15と延長シート16とは、上部重ね合わせシート部17の基端の上記閉鎖部18の位置のみでヒートシールされているものではなく、延長シート15と延長シート16とが全面的にヒートシールされて一体となっている。
勿論、閉鎖部18以外の部分を必ずしもヒートシールする必要はない。例えば、延長シート15と延長シート16との側辺同士をヒートシールし、また持ち手14を含む小領域を部分的にヒートシールしたり、あるいはその持ち手14の切り込みから裂けが発生しないように持ち手14の手掛け位置に沿って直線状にヒートシールによる貼り合わせを行なうなど、強度が求められる箇所に必要に応じてヒートシールを行なうようにすることが好ましい。
(袋下部 持ち手)
注出口具付きガゼット袋1の袋下部26側にも、上記袋上部の持ち手14と同様に持ち手19を有している。まず袋前後部の平面シート4、5には、上記袋下部直線閉鎖部9の位置となっている平面シート4、5の下辺それぞれから下方に延長された延長シート20、21が設けられているとともに、側面ガゼットシート6、7にも、袋下部直線閉鎖部9の位置であるその側面ガゼットシート6、7の下辺それぞれから下方に延長された延長シート22、23が設けられている。
袋本体2での重ね合わせと同様に対の延長シート20、21の間に、折り込まれた延長シート22、23を配置し、この延長シート20、21と延長シート22、23との相対する側辺をヒートシールするとともに、延長シート20、21と延長シート22、23との相対する下辺をヒートシールし、また延長シート20、21との直接相対する下辺同士もヒートシールして、延長部分での側辺と下辺とをヒートシールにより一体とした延長シートの下部重ね合わせシート部24を形成している。
そして下部重ね合わせシート部24に切り込みにより上記持ち手19を形成している。この持ち手19の袋幅方向での長さは手掛けが行えるものであればよく、特に限定されるものではないが、実施の形態にあっては持ち手19の端部が延長シート22、23にも及ぶ長さとされている。
この袋下部26側の持ち手19も切り込みをして形成されているものであることから、手掛け部分の強度を上げて裂けの発生を防止する目的として、持ち手19の手掛けする位置に亘るように直線状のヒートシールを行なってなる補強部25が設けられている。
(袋天部の注出口具位置)
袋天部3の上面シート12に設けられている上記注出口具11は、袋上部の持ち手14に手を掛けて、また袋下部26の持ち手19にも手を掛けて袋全体を袋前方への前傾状態に傾斜させながら袋内部の収納物を注ぎ出すときに相手容器の口部などに近付け易くするために、上部重ね合わせシート部17から離間した位置であって、袋天部3の中央、または袋天部3での袋前部の平面シート4側の辺に偏移した位置に設けられている。
さらに本注出口具付きガゼット袋1では、袋天部3の袋後部側のみに上方に向けて延長された上部重ね合わせシート部17が位置して、この上部重ね合わせシート部17に持ち手14が設けられている。これに加えて、図2に示すように袋本体2の側面視形状を、袋底が形成可能に扁平とされた袋下部26から袋天部3にかけて上広がりの略三角形状にして、袋下部26から上部重ね合わせシート部17に亘る平面の位置に対して、即ち袋後部の平面シート5の位置に対して袋天部3全体が袋前方へと張り出るように配置されたものとなっている。
このように袋天部3が持ち手14を配した上部重ね合わせシート部17より袋前方側にあって、かつ袋天部3での注出口具11を、袋天部3の中央や袋前部の平面シート5の上辺側に偏移した位置に設けているので、収納物を注ぎ出すために上下の持ち手14、19を利用して袋全体を前傾させる初期の段階で、注出口具11が相手容器側に近付くこととなり、収納物を注ぎ始める際の注ぎ出し方向を定め易くなるものである。
(脈動防止)
袋本体2の袋下部26は収納物が入れられていないときには側面ガゼットシート6、7が展開しないことから扁平となっている。そして収納物が入れられると広がりのある袋底が形成されるが、この収納物を注ぎ出すときに大気圧が袋全体に加わることから、袋下部26側から扁平となる変形を伴ないながら注ぎ出しが行われるようになる。そのため硬質容器の液体物の注出時に発生する脈動は生じず、安定して収納物の注ぎ出しが行えるという利点がある。
(ガゼット袋の製造)
注出口具付きガゼット袋1の製造手順の一例が図6と図7とに概略的に示されていて、この図6と図7に基づいて製造手順を説明する。
まず袋後部の平面シート5に、横ガゼットを構成するための側面ガゼットシート6、7それぞれを重ね合わせる。側面ガゼットシート6、7はそれぞれ袋内方側が凸となるように二つ折りに折り込まれているが、上面シート12を配置する側面ガゼットシート6、7の上辺側の部分については、図示されているように事前に三角状に展開されている。図6(a)
そして、上記袋前部の平面シート4の上辺側を折り返して、その折り返し部分が、側面ガゼットシート6、7の三角状の展開部分の下半部の背部に差し入れるようにしながら、平面シート4を側面ガゼットシート6、7の上に重ね合わせる。図6(b)
つぎに注出口具11が取り付けられている上面シート12を、上記平面シート4の折り返しを背部に差し入れている側面ガゼットシート6、7の三角状の展開部分から上記袋後部の平面シート5に亘るようにして重ね合わせる。図6(c)
このようにして図6(d)に示すごとく側面ガゼットシート6、7を対の平面シート4、5の間に配するとともに、上面シート12を上述のように重ね合わせた状態で、上述した貼り合わせを必要とする部分に対してヒートシールを行なう。そして、この後に持ち手を形成する切り込みを行なう。
なお、重ね合わせを行なう平面シート4、5と側面ガゼットシート6、7と上面シート12それぞれは、上記上部重ね合わせシート部17と下部重ね合わせ部24を得るための部分を有する大きさに設定されている。
図7は側面ガゼットシート6、7の折りを単独で示しているものである。一方の側面ガゼットシート6での折りについて説明すれば、(a)側面ガゼットシート6を二つ折り、(b)上部側の三角部分を二つ折りの内方に折り込み、(c)この後、内方に折り込んだ部分での手前部位を下方に折り下げて、図6に示す折り形態の側面ガゼットシートが得られる。
(シート用の包材)
上記平面シート、側面ガゼットシート、上面シートそれぞれは一般的なパウチ用の包材を用いることが良好であり、バリア性を備える層構成の積層シートであれば一層良好であるが、ヒートシールを行なうために袋内方面側をシーラント層とする基材/シーラント構成のものであれば特に限定されない。
(モニター評価)
つぎにシートから袋本体が形成され注出口具を有する袋において形状の異なるものを作製して、モニター評価を実施し、その結果を表1に示す。
・実施例として、上述した実施の形態のガゼット袋を作製した。
・比較例1として、注出口具が袋上部一隅にて斜め上方に向けて傾斜しているスタンディングパウチ形状の袋を作製した。
・比較例2として、袋側部を横ガゼットとし、袋前後部のシートの上部を貼り合わせた袋上辺中央に注出口具11を配し、注出口具11を跨ぐ略門状の持ち手を、袋前後部のシートに連接の持ち手片の貼り合わせで設けて、持ち手が注出口具11の上方に位置するようにしたガゼット袋を作製した。
・比較例3として、袋側部を横ガゼットとし、袋前後部の一方の平面シートに注出口具11を配し、袋本体の上辺全体を上方に延長してその延長された部分に持ち手を設けたガゼット袋を作製した。この比較例3での注出口具11は一枚の平面シートに開けた取付孔に装着して溶着固定されているものとした。
図8で上記モニター評価に用いた袋の形状を概略的に示した。(A)は実施例、(B)は比較例1、(C)は比較例2、(D)は比較例3である。
(積層体の構成)
実施例と比較例1〜3に用いたシート(積層体)は、ドライラミネート法によって貼り合わされてなるものであり、以下の構成とした。
ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET 12μm)/接着剤層/二軸延伸ナイロンフィルム(ONY 15μm)/接着剤層/直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(LLDP 150μm)
(実験方法)
上記積層体としたシートで袋本体を作製し、注出口具を取り付けて、実施例、比較例1〜3の袋を作製した。そして、4リットルの水を入れ、自立性、運び易さ、注ぎ易さ(注ぎ相手大:バケツ、注ぎ相手小:プラスチックボトル)に対してのモニター評価を実施した。
Figure 2018024453
モニター評価により、本発明の実施の形態であるガゼット袋の形状が最も注ぎ易さ、運び易さなどで総合的に優れていることが判った。なお、表1において○は良好、△は不良、×は不可とする評価を表している。
(落下試験)
つぎに本発明の実施の形態である上記実施例(図3(A)の袋)と、袋底を底面シートを用いて構成している角底ガゼットの袋とした比較例4とを作製し、高さ1mの位置から落下試験を実施した。その結果を表2に示す。
(実験方法)
比較例4は実施例のガゼット袋における袋下部の構造が相違するだけとして他の部位については同じとしており、袋底の構成では底面シートを用い、この底面シートを平面シートとの重ね合わせとなる辺同士で溶着するとともに、底面シートと側面ガゼットシートとの重ね合わせとなる辺同士で溶着を行なって角底ガゼットとした。そして実施例と比較例4の袋それぞれに4リットルの水を入れ、最大落下回数を50回として何回目の落下で破袋したかを確認した。
Figure 2018024453
表2から明らかなように、比較例4とした角底ガゼット形状の袋は28回で破袋したのに対し、本発明の実施の形態である実施例は50回落下をしても破袋しないため、袋下部の強度が高いことが判った。
1…注出口具付きガゼット袋
2…袋本体
3…袋天部
4、5…平面シート
6、7…側面ガゼットシート
8…側辺シール部
9…袋下部直線閉鎖部
10…袋下部傾斜閉鎖部
11…注出口具
12…上面シート
13…上周辺シール部
14、19…持ち手
17…上部重ね合わせシート部
18…閉鎖部
24…下部重ね合わせシート部
25…補強部
26…袋下部

Claims (5)

  1. 前後に対向した一対の平面シートの間に、該平面シートの幅方向に対向する位置にして折り入れられた側面ガゼットシートが配置され、平面シートと側面ガゼットシートとの相対する側辺をヒートシールし、平面シートと側面ガゼットシートとの相対する下辺をヒートシールし、平面シート同士の相対する下辺をヒートシールして、前記側面ガゼットシートを展開可能な横ガゼットとしている袋本体と、
    前記袋本体の上部に、注出口具が取り付けられた上面シートを重ね合わせて、この上面シートの周辺と袋本体の上周辺とをヒートシールして、袋本体の上部に設けられている袋天部とを有するガゼット袋であって、
    前記袋本体の一方の平面シートから上方に向けて延長された延長シートと前記一方の平面シートからの延長シートに沿って前記袋天部の上面シートから上方に向けて延長された延長シートとが重ね合わされていて、前記一方の平面シートからの延長シートと前記上面シートからの延長シートとを重ね合わせてなる上部重ね合わせシート部に、持ち手が設けられおり、
    前記上部重ね合わせシート部の基端部分に、一方の平面シートと上面シートとを幅方向に亘ってヒートシールして、袋本体の内空間と持ち手との間を非連続状態にする閉鎖部が設けられていることを特徴とする注出口付きガゼット袋。
  2. 上記袋本体の袋下部において、上記平面シートと側面ガゼットシートとの相対する下辺をヒートシールした部分と上記平面シート同士の相対する下辺をヒートシールした部分とが一直線上に並んで連続する袋下部直線閉鎖部と、この袋下部直線閉鎖部での側面ガゼットシートの折れ位置から斜め上方に向けて上記平面シートと側面ガゼットシートとの相対する側辺をヒートシールした部分に達していて、平面シートと側面ガゼットシートとを線状にヒートシールした袋下部傾斜閉鎖部とが設けられている請求項1に記載の注出口付きガゼット袋。
  3. 上記袋本体の袋下部は、上記一対の平面シートと上記側面ガゼットシートとが下方に向けて延長されていて、この一対の平面シートと側面ガゼットシートとの下方への延長部分を重ね合わせてなる下部重ね合わせシート部に、持ち手が設けられている請求項1または2に記載の注出口具付きガゼット袋。
  4. 上記注出口具は上記上部重ね合わせシート部から離間した位置であって、上記袋天部の中央、または袋天部での前記上部重ね合わせシート部とは反対側の辺に偏移した位置に設けられている請求項1から3のいずれか一項に記載の注出口具付きガゼット袋。
  5. 上記袋本体の側面視形状を、袋底が形成可能に扁平とされた袋本体の下部から上記袋天部にかけて上広がりの略三角形状にしていて、袋天部全体が、持ち手のある上記上部重ね合わせシート部から袋本体の下部に亘る平面の位置に対して袋前方に張り出る配置とされている請求項1から4のいずれか一項に記載の注出口具付きガゼット袋。
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