JP2018062370A - 注出口具付きガゼット袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】容量を比較的大きくしたガゼット袋を取り扱うときに、両手でガゼット袋を支えることができるようにし、簡易な構成でブレを生じさせることなしに両手で取り扱えるガゼット袋を提供する。【解決手段】横ガゼット部9に連接の正面側ガゼット延長部13と背面側ガゼット延長部14とに取っ手25を設け、取っ手25とは袋幅方向で反対側となる曲げ折り部7に、この曲げ折り部7での袋本体シート4を貼り合わせてなる貼り合わせ部分を有し、この貼り合わせ部分にて副取っ手26を設けた。【選択図】図1

Description

本発明は液体製品、例えば液体洗剤や柔軟剤などのトイレタリー用品、食用油やソースなどの液体調味料、インスタントコーヒーなどの飲料食品、エンジンオイルなどの工業製品が例として挙げられるような液体を収納でき、収納物を収納した状態で手持ちできる程度の容量とする注出口具付きガゼット袋に関するものである。
従来からガゼット袋としては、袋前後にして正面シートと背面シートとを相対させるとともに、この正面シートと背面シートとの間に袋左右にしてガゼットシートを二つ折りに折り入れて配置して袋本体を構成し、ガゼットシートが位置する袋左右の横ガゼット部それぞれが袋前後に展開されることで袋下部に袋前後に広がりのある袋底を形成するようにした袋が使用されている。
また、液体などの流動性のある製品を入れる容器として、袋内方側をシーラント層とする積層構成の柔軟なシートを用い、その正面シートと背面シートと横ガゼット部のガゼットシートとで相対する辺同士をヒートシールしたパウチタイプの袋も多く流通していている。
さらに流動物を収納するパウチタイプの袋では、特許文献1に示されているように、ヒートシールされる袋上部閉鎖部の中央に、キャップを有する注出口具を位置させるとともに、袋上部の一隅で正面シートと背面シートとガゼットシートとを重ね合わせて一体とし、この一体とされた部分に、指通しできる指掛け孔を開けたガゼット袋がある。
同様にパウチタイプの袋として、正面シートと背面シートとの間に袋底面となる底シートを折り入れて所要部分をヒートシールしたスタンディングパウチの袋も流通しており、特許文献2に示されているように、袋上部の一隅に注出口具を配するとともに、反対側の隅部に正面シートと背面シートとのヒートシール領域を拡大してなる延長部に指通しできる切り込みを入れて、その切り込みの端部間を取っ手として利用できるようにした袋も提案されている。
特開2006−176138号公報 特許第5138238号公報
上述したパウチタイプの袋のように、横ガゼット部や二つ折りの底面シートを有していて、袋上部に注出口具を備えているとともに、袋本体の側部でシートを重ね合わせた部分に位置する取っ手も備える袋については、その取っ手を利用して収納物が注出し易いものとなっていることから、近年においては容量を3、4リットル程度までに大きくして、詰め替え用の液体を収納する用途などに利用できる比較的大型のガゼット袋が要望されるようになってきている。
そして容量を大きくしたガゼット袋の一つとして、袋本体の一方の側部にガゼットシートを折り入れた横ガゼット部を備え、横ガゼット部の外方にシートの重ね合わせ部分を延長した延長部を設け、さらにその延長部に取っ手を設けるようにした形態のものが検討されている。
しかしながら、上記特許文献で示されている袋の容量を単に大きくしたものや、上記横ガゼット部の延長部に取っ手を設けたガゼット袋では、その取っ手に手を掛けて握り持つときに、シート端縁が手のひらに強く食い込むようにして当たり、手に痛みを与え易くなっている。そのためこのガゼット袋を取り扱う作業者は、痛みを避けるように取っ手の握り持ちを緩めにしながら袋本体を支え勝ちになる。
そしてこのガゼット袋を傾けて収納物を注ぎ出すときには、取っ手をしっかりと握り持ちできないことから、袋全体が不安定になって注出口具がブレて、受け容器に適正に収納物を注ぐことができないという問題があった。
さらにパウチタイプの袋を両手で持って収納物の注ぎ出しを行なうとしても、袋のどの部分を掴み持って支えればよいかが非常に分かり難いという問題がある。
そこで本発明は上記事情に鑑み、容量を比較的大きくしたガゼット袋を取り扱うときに、両手でガゼット袋を支えることができるようにすることを課題とし、簡易な構成でブレを生じさせることなしに両手で取り扱えるガゼット袋を提供することを目的とするものである。
(請求項1の発明)
本発明は、上記課題を考慮してなされたもので、一枚の袋本体シートの曲げ折りにより正面シートと背面シートとが相対して形成されている袋本体の前記曲げ折りした曲げ折り部とは反対側に、一枚のガゼットシートを曲げ折り部に向けて折り込み可能に配置してなる横ガゼット部を有し、
袋本体の上部は、正面シートと背面シートとの間に前記横ガゼット部のガゼットシートを折り込みして、前記曲げ折り部上部に注出口具を配した状態で相対するシートの上辺同士を貼り合わせた袋上部閉鎖部で閉じられ、
袋本体の下部は、正面シートと背面シートとの間に横ガゼット部のガゼットシートを折り込みして相対するシートの下辺同士を貼り合わせた袋下部閉鎖部で閉じられていて、正面シートと背面シートとの袋下部閉鎖部側の部分を袋前後方向に展開して形成された袋底を有するとともに、正面シートと背面シートとの袋下部閉鎖部側の部分に前記曲げ折り部の袋下部閉鎖部側の部分が重なって形成された張り出しを有しているガゼット袋であって、
前記横ガゼット部には、正面シートとガゼットシートとを貼り合わせた袋側部閉鎖部から袋本体幅方向に延長された正面側ガゼット延長部と、背面シートとガゼットシートとを貼り合わせた袋側部閉鎖部から袋本体幅方向に延長された背面側ガゼット延長部とが連接され、
前記正面側ガゼット延長部と背面側ガゼット延長部とのそれぞれには、袋前後の方向で重なる位置にして取っ手が設けられ、
前記取っ手とは袋幅方向で反対側となる前記曲げ折り部は、前記注出口具の近傍位置にして、該曲げ折り部でのシートを貼り合わせてなる貼り合わせ部分を有し、該貼り合わせ部分にて副取っ手が設けられていることを特徴とする注出口具付きガゼット袋を提供して、上記課題を解消するものである。
(請求項2の発明)
そして本発明は、上記副取っ手とされた上記曲げ折り部でのシートを貼り合わせた部分に、指掛け孔が開孔されていることが可能である。
(請求項3の発明)
また、本発明は、上記副取っ手とされた上記曲げ折り部でのシートを貼り合わせた部分に、該貼り合わせ部分を切り込んで形成された手通し孔形成部が設けられていることが可能である。
(請求項4の発明)
またもう一つ発明は、一枚の袋本体シートの曲げ折りにより正面シートと背面シートとが相対して形成されている袋本体の前記曲げ折りした曲げ折り部とは反対側に、一枚のガゼットシートを曲げ折り部に向けて折り込み可能に配置してなる横ガゼット部を有し、
袋本体の上部は、正面シートと背面シートとの間に前記横ガゼット部のガゼットシートを折り込みして、前記曲げ折り部上部に注出口具を配した状態で相対するシートの上辺同士を貼り合わせた袋上部閉鎖部で閉じられ、
袋本体の下部は、正面シートと背面シートとの間に横ガゼット部のガゼットシートを折り込みして相対するシートの下辺同士を貼り合わせた袋下部閉鎖部で閉じられていて、正面シートと背面シートとの袋下部閉鎖部側の部分を袋前後方向に展開して形成された袋底を有するとともに、正面シートと背面シートとの袋下部閉鎖部側の部分に前記曲げ折り部の袋下部閉鎖部側の部分が重なって形成された張り出しを有しているガゼット袋であって、
前記横ガゼット部には、正面シートとガゼットシートとを貼り合わせた袋側部閉鎖部から袋本体幅方向に延長された正面側ガゼット延長部と、背面シートとガゼットシートとを貼り合わせた袋側部閉鎖部から袋本体幅方向に延長された背面側ガゼット延長部とが連接され、
前記正面側ガゼット延長部と背面側ガゼット延長部とのそれぞれには、袋前後の方向で重なる位置にして取っ手が設けられ、
前記取っ手とは袋幅方向で反対側となる前記張り出しにて副取っ手が設けられていることを特徴とする注出口具付きガゼット袋であり、この注出口具付きガゼット袋を提供して上記課題を解消するものである。
(請求項5の発明)
そして上記発明は、上記副取っ手とされた上記張り出しに、指掛け孔が開孔されていることが可能である。
(請求項6の発明)
また上記発明は、上記副取っ手とされた上記張り出しに、該張り出しを切り込んで形成された手通し孔形成部が設けられていることが良好である。
(請求項1の発明の効果)
請求項1の発明によれば、横ガゼット部に連接の正面側ガゼット延長部と背面側ガゼット延長部とに取っ手が設けられているとともに、袋本体での前記取っ手とは袋幅方向で反対側となる曲げ折り部に、この曲げ折り部のシートを貼り合わせて得られた副取っ手が設けられていて、ガゼット袋を両手で支えて確実に取り扱えるようになる。
さらに注出口具の近くに副取っ手が位置するので、収納物を注ぎ出すときに注出口具をブレさせずに注ぎ出しの方向を定めることが容易となり、収納物を安定して注出できるようになる。
(請求項2の発明の効果)
請求項2の発明によれば、指掛け孔を利用してより確実に副取っ手を持つことができるようになる。
(請求項3の発明の効果)
請求項3の発明によれば、手通し孔形成部に手を通すことでより確実に副取っ手を持つことができるようになる。
(請求項4の発明の効果)
請求項4の発明によれば、横ガゼット部に連接の正面側ガゼット延長部と背面側ガゼット延長部とに取っ手が設けられているとともに、袋本体での前記取っ手とは袋幅方向で反対側であって曲げ折り部の下部となる張り出しに副取っ手が設けられていて、ガゼット袋を両手で支えて確実に取り扱えるようになる。そして袋下部で袋幅方向に突出する張り出しの部分を、袋下部に折り返して貼着したり切り取ることなく有効に利用でき、切り取りによるごみの発生を抑えることができる。
さらに袋底の近くに副取っ手が位置するので、収納物を注ぎ出すときに袋全体を傾けて注ぎ出しの方向を定めることが容易となり、収納物を安定して注出できるようになる。
(請求項5の発明の効果)
請求項5の発明によれば、指掛け孔を利用してより確実に副取っ手を持つことができるようになる。
(請求項6の発明の効果)
請求項6の発明によれば、手通し孔形成部に手を通すことでより確実に副取っ手を持つことができるようになる。
本発明に係る注出口具付きガゼット袋の第一の実施の形態における袋本体を正面シート側から見た状態で示す説明図である。 同じく第一の実施の形態における袋本体を背面シート側から見た状態で示す説明図である。 第一の実施の形態を曲げ折り部側から見た状態で示す説明図である。 第一の実施の形態における変形を示す説明図である。 同じく第一の実施の形態における変形を示す説明図である。 第二の実施の形態における袋本体を正面シート側から見た状態で示す説明図である。 同じく第二の実施の形態における袋本体を背面シート側から見た状態で示す説明図である。 第二の実施の形態における張り出しに指掛け孔を有する副取っ手を示す説明図である。 第二の実施の形態における張り出しに手通し孔形成部を有する副取っ手を示す説明図である。 モニタ評価に用いた注出口具付きガゼット袋の実施例(A)(B)を示す説明図である。
つぎに本発明を図1から図10に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。図中1は注出口具付きガゼット袋で、該ガゼット袋1は、図1、図2に示すように横ガゼットの形態とした袋本体2と、この袋本体2の袋上部一隅に位置する注出口具3とからなるものである。
ガゼット袋1の袋本体2は、一枚の袋本体シート4を曲げ折ることで袋前後にして相対するように正面シート5と背面シート6とを形成するとともに、袋本体シート4の前記曲げ折りされている部分である曲げ折り部7を、この正面シート5と背面シート6とに連続する部分として備えている。そしてこの曲げ折り部7は、正面シート5と背面シート6とが袋前後の方向に離れることで、正面シート5と背面シート6とのそれぞれの一部分と共に広がりのある側面として形成されるようにしている。
また袋本体2の曲げ折り部7とは反対側となる一方の側部に、正面シート5と背面シート6との間にして一枚のガゼットシート8を曲げ折り部7に向けて折り込みできる状態にして配し、この一方の側部を袋前後方向に展開したり、またガゼットシート8が二つ折りされる状態で正面シート5と背面シート6とを重ねることができるようにした横ガゼット部9を有している。
(袋本体)
図1と図2とは広がりのある袋底を形成するための加工を施す前の扁平な袋本体2を示している。この袋本体2の袋本体シート4とガゼットシート8とは、共に袋内方側をシーラント面とする基材/シーラント層の積層構成を有する積層体であり、正面シート5と背面シート6との間に、上述のように二つ折りのガゼットシート8を配した状態で重ね合わせている。
(袋下部閉鎖部)
正面シート5の下辺と背面シート6の下辺、またガゼットシート8の一方の半面における下辺とこの部分に対応する正面シート5の下辺、さらにガゼットシート8のもう一方の半面における下辺とこの部分に対応する背面シート6の下辺それぞれの相対する辺部同士がヒートシールされて、袋下部閉鎖部10を設けている。
(袋上部閉鎖部)
また正面シート5の上辺と背面シート6の上辺、またガゼット8の一方の半面における上辺とこの部分に対応する正面シート5の上辺、さらにガゼットシート8のもう一方の半面における上辺とこの部分に対応する背面シート6の上辺それぞれの相対する部分がヒートシールされて、袋上部閉鎖部11を設けていて、正面シート5と背面シート6との横ガゼット部9とは反対側の上辺部分が斜めとされ、この部分に上記注出口具3を挟み込んだ状態で一体にヒートシールすることで、注出口具3が取り付けられている。
(袋側部閉鎖部)
さらに同じく図1と図2に示すように、横ガゼット部9では、正面シート5の側辺とガゼットシート8の半面の側辺とが相対し、また背面シート6の側辺とガゼットシート8のもう一方の半面における側辺とが相対していて、この相対する辺部同士がヒートシールされ、袋下部閉鎖部10と袋上部閉鎖部11とに連続する袋側部閉鎖部12を設けている。
袋側部閉鎖部12自体は、正面シート5側に位置するものと背面シート6側に位置するものとが袋前後で重なる位置に形成されている。図示の実施の形態のガゼット袋1は、ガゼットシート8の中央の折り位置からガゼットシート8の側辺までの袋幅方向での長さについて、袋下部側の長さより袋上部側の長さが短かく設定されていて、袋下部からほぼ袋上方側に向けて袋側部閉鎖部12それぞれ(袋前後での袋側部閉鎖部)は直線状に延び、そして袋上部に近接する部分で曲線状の線形状を呈して、ガゼットシート7の中央の折り位置に近付くように曲がった線形状としている。
なお、ガゼットシート8の中央の折り位置からガゼットシート8の側辺までの袋幅方向での長さについて、袋下部側の長さと袋上部側の長さとを同じに設定して、袋下部から袋上方まで袋側部閉鎖部12それぞれを直線状に延びた線形状としてもよい。
(ガゼット延長部)
袋本体2の上記横ガゼット部9は、収納物が入れられたガゼット袋1をこの横ガゼット部9がある側方から手で握り持ちできるようにした部分を設けている。
図示されているようにこの横ガゼット部9は、正面シート5側のヒートシールによりなる上記袋側部閉鎖部12から袋幅方向での外方に向けて連続する正面側ガゼット延長部13を有するとともに、背面シート6側のヒートシールによりなる上記袋側部閉鎖部12から、同じように袋幅方向での外方に向けて連続する背面側ガゼット延長部14を有している。
正面側ガゼット延長部13は、正面シート5の側辺(袋側部閉鎖部12)の位置から袋本体幅方向外方に向けて延長した延長シート15と、ガゼットシート8の正面シート側の辺部(袋側部閉鎖部12)の位置から袋本体幅方向外方に向けて延長した延長シート16とが重ね合わされているものである。
背面側ガゼット延長部14は、背面シート6の側辺(袋側部閉鎖部12)の位置から袋本体幅方向外方に向けて延長した延長シート17と、ガゼットシート8の背面シート側の辺部(袋側部閉鎖部12)の位置から袋本体幅方向外方に向けて延長した延長シート18とを重ね合わせたものである。
正面ガゼット延長部13と背面ガゼット延長部14とのそれぞれの辺部においては、相対する延長シート15と延長シート16、また相対する延長シート17と延長シート18の辺同士がヒートシールにより貼り合わされていて、袋上部閉鎖部11と袋下部閉鎖部10に連続し、袋側部閉鎖部12にも連続する延長シート閉鎖部19が設けられている。
さらに正面側ガゼット延長部13と背面側ガゼット延長部14それぞれでは、相対する延長シート15と延長シート16とが全面的にヒートシールされ、同様に相対する延長シート17と延長シート18とが全面的にヒートシールされていて、正面側ガゼット延長部13と背面側ガゼット延長部14とのそれぞれの剛性が高められている。なお、正面側ガゼット延長部13と背面側ガゼット延長部14は袋側部閉鎖部12によって、袋本体の収納空間と仕切られているため、袋側部閉鎖部12と延長シート閉鎖部19との間の全面的な貼り合わせは、必ずしも必要とされるものではない。
(袋底)
上記袋本体2は、収納物が充填される前の状態において内部に収納空間が形成されるようにしたものであって、正面シート5と背面シート6との袋下部閉鎖部側の部分を、上記袋下部閉鎖部10の位置が中央となるようにして袋前後方向に展開しており、そしてこの展開にてガゼットシート8の下部側も上方に向いた面形状を呈して広がりを有した袋底20が形成されている。
(張り出し)
そして上記正面シート5と背面シート6との袋下部閉鎖部側の部分を袋前後方向に展開することで、その正面シート5と背面シート6との袋下部閉鎖部側の部分を下面とし、これに上記曲げ折り部7の袋下部閉鎖部側の部分が重なるようになり、この重なりによって形成された張り出し21を袋底20と連続するようにして有している。
上記張り出し21の基端には、袋前後に亘って線状にヒートシールされた張り出し閉鎖部22が設けられている。前記張り出し閉鎖部22は袋本体2の内方の収納空間と張り出し21の内側とを仕切っていて、収納物が張り出し21の内側に入り込まないようにしている。
(張り出し閉鎖部)
張り出し閉鎖部22は、袋本体2の曲げ折り部7の袋前後の方向に亘る直線状の下辺でもあり、また張り出し閉鎖部22がシートのヒートシール(正面シートと背面シートとの袋下部閉鎖部側の部分に前記曲げ折り部の袋下部閉鎖部側の部分との貼り合わせ)にて剛性を有する部分であることから、曲げ折り部7を側面視したときの形状を略三角形状に維持し、この曲げ折り部7の袋上下に亘る強度を高める働きを有する。さらに張り出し閉鎖部22は、袋底20を広がった形態に維持する働きも有する。
そして張り出し21は上記張り出し閉鎖部22に連続して全面をヒートシールして板状に形成されており、全体として剛性を高めている。
(第一の実施の形態)
本発明の注出口具付きガゼット袋1は収納物が入れられたこのガゼット袋1を使用者が両手で持ちながら注出するなどの取り扱いを安全に行えるようにした工夫が、上記袋本体シート4とガゼットシート8との組み合わせた袋本体2に対して図られているもので、その第一の実施の形態を以下に説明する。
第一の実施の形態では、袋本体2を扁平にして表す図1と図2とに示されているように、正面側ガゼット延長部13と背面側ガゼット延長部14とに、その袋中段となる高さ位置にして、正面側ガゼット延長部13と背面側ガゼット延長部14とを重ね合わせた状態で切り込み23を略C字状に入れて、手通し孔形成部24を、切り込みによりなる舌片で開放可能に覆われた状態で形成している。
そして上記切り込み23の端部の間からその側方のガゼット延長部13、14の側辺(延長シート閉鎖部)にかけての領域を、前記手通し孔形成部24に通した手を掛けることができる取っ手25として設けている。
このように横ガゼット部9に連接の正面側ガゼット延長部13と背面側ガゼット延長部14において、その袋中段の高さ位置にして、袋本体側方から手を掛けることができる取っ手25を袋前後で重なる位置にして備えており、収納物を入れたガゼット袋1をこの取っ手25を握った手で持ち下げることができるとともに、取っ手25を握ったまま袋本体2を傾けることができる。
(副取っ手)
つぎに第一の実施の形態では、上記取っ手25の袋上下の方向での高さ位置に対して上位となる位置にして、図1〜図3に示されているように曲げ折り部7の上端側に副取っ手26が設けられている。副取っ手26は、曲げ折り部6の上端での本体シート4を袋前後で重ね合わせてヒートシールして板状に形成されており、板状とされた副取っ手26を、曲げ折り部7の側方(袋幅方向での外方側)から持つことができ、この副取っ手26を持つことは収納物の有無に関係無く行え、収納物が入れられた状態であってもこの副取っ手26自体の形状が変化することがない。
副取っ手26としている袋本体シートの貼り合わせ領域は、袋上部閉鎖部11での注出口具取付部分側に連続していることが好ましい。また、袋内方との境界である前記貼り合わせ領域の内縁形状を略弧状としており、収納物を注ぎ出すときに曲げ折り部7の内面を下部側から注出口具に向けて動く収納物の動作に不具合を生じさせない形状であることが好ましい。
このように第一の実施の形態においては、袋本体2の一方の側方であるガゼット延長部13、14に上記取っ手25を備えるとともに、取っ手25とは袋幅方向で反対側である曲げ折り部7の上端側に副取っ手26を備えているので、取っ手25と副取っ手26とを利用して両手でガゼット袋1を持つことができる。そして、副取っ手26は注出口具3に近接した位置にあるため、ガゼット袋1を傾けて収納物を注ぎ出すときに副取っ手26を持って注出口具側を支えることができ、その注出口具の位置を安定させて、収納物を注ぎ出す方向が定め易くなる。
なお、副取っ手26の袋上下の方向での高さ位置が取っ手25の位置より上位であることが好ましいが、必ずしも限定されるものではない。
(第一の実施の形態の変形1)
図1から図3において副取っ手26は、曲げ折り部7の上端側で袋本体シート4を袋前後に重ね合わせてヒートシールした板状としているが、図4に示すようにヒートシールした領域の内側に指掛け孔27を設けるようにすることが可能である。この指掛け孔27を利用することで副取っ手26をより一層確実に持つことができるようになる。
(第一の実施の形態の変形2)
また副取っ手26においては、図5に示すようにヒートシールした領域の内側に切り込みを入れて手通し孔形成部28を設けるようにすることが可能である。この手通し孔形成部28を開閉可能に塞ぐ舌片を押しのけるように手を通して掛けることで副取っ手26をより一層確実に持つことができるようになる。
(第二の実施の形態)
上記ガゼット袋1では取っ手25に対して袋幅方向に離間する副取っ手26を曲げ折り部7に備えているが、第二の実施の形態に示すように副取っ手26を上記張り出し21により設けるようにすることが可能である。
第一の実施の形態と同じように袋本体2の正面側ガゼット延長部13と背面側ガゼット延長部14とに取っ手26を設けているが、第二の実施の形態においては図6と図7とに示されているように、正面側ガゼット延長部13と背面側ガゼット延長部14との袋上部側に取っ手26を設けている。
なお、図6と図7とは正面シート5と背面シート6とが袋前後に離れる前の扁平な形態となっている袋本体2を示していて、第一の実施の形態での図1と図2と同じように張り出し21は、袋本体2が扁平な形態であるときには形成されていない。
第二の実施の形態では、上述したように取っ手25を袋上部での注出口具3とは反対側となる隅部に配して、注出口具3側に傾斜させている。そのためガゼットシート8の中央の折り位置からガゼットシート8の側辺までの袋幅方向での長さについて、袋下部側の長さより袋上部側の長さが短かく設定して、袋下部からほぼ袋上方側に向けて袋側部閉鎖部12それぞれが直線状に延び、そして袋上部に近接する部分で曲線状の線形状を呈するようにして、袋上部側ではガゼットシート8の中央の折り位置に近付くように曲がった線形状としている。
この第二の実施の形態においては、張り出し21自体がヒートシールによって剛性を有する部分であるので、この張り出し21全体を副取っ手26として設けることが可能である。さらには、図8に示すように、張り出し21でのヒートシールした領域の内側に指掛け孔29を設けて、この指掛け孔29の周りを副取っ手26としているもので、この取っ手26を利用して張り出し21を全体的に掴み易くしているものである。
また図9に示すようにヒートシールした領域の内側に切り込みを入れて手通し孔形成部30を設け、この手通し孔形成部30を開閉可能に塞ぐ舌片を押しのけるように通した手を掛けることができる手通し孔形成部30の周囲を副取っ手26としており、この取っ手26を利用して張り出し21を全体的に掴み易くしているものである。
このように第二の実施の形態においては、袋本体2の一方の側方であるガゼット延長部13、14の袋上部側に取っ手25を備えるとともに、取っ手25とは袋幅方向で反対側である張り出し21に副取っ手26を備えており、取っ手25と副取っ手26とが袋幅方向に離れる配置とされているとともに、取っ手25の袋上下での高さ位置に対して下位となる高さ位置に副取っ手26が配置されているので、取っ手25と副取っ手26とを利用して両手でガゼット袋1を持ちながら傾けることが容易となる。そして、副取っ手26は袋下部にあるため、ガゼット袋1を傾ける調整操作が頗る簡単になる。
(モニタ評価−持ち易さ、注ぎ易さ、液こぼれ)
実施例(A)として、上記第一の実施の形態であって、副取っ手を袋本体シートの貼り合わせのみとした注出口具付きガゼット袋を作製した。また上記第二の実施の形態であって、張り出しに手通し孔形成部を設けることで副取っ手を形成した注出口具付きガゼット袋を作製した。そして実施例(A)と実施例(B)とで、持ち易さ、注ぎ易さ、液こぼれについてモニタ評価を行なった。なお、図10において(A)の注出口具付きガゼット袋1が実施例(A)を示し、(B)の注出口具付きガゼット袋1が実施例(B)を示している。
(積層体の構成)
実施例(A)(B)とに用いたシート(積層体)は、ドライラミネート法によって貼り合わされてなるものであり、以下の構成とした。
ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET 12μm)/接着剤層/二軸延伸ナイロンフィルム(ONY 15μm)/接着剤層/直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(LLDP 150μm)
モニタ評価は、実施例(A)と実施例(B)とのそれぞれに3リットルの水を入れて、液体洗剤用のプラスチックボトルに注ぐことで、そして持ち易さ、注ぎ易さを評価させた。また前記水の注ぎに際して、液こぼれの有無を確認した。その結果を表1に示した。表1において◎は優、○は良、△は不可の評価を示す。(モニタ数 10)
(評価結果)
実施例(A)は、一方の手で注出口具の下の副取っ手を利用して支え、他方の手で取っ手を持つことにより、注ぎ先のプラスチックボトルの口元を狙い易くなり、液をこぼす人は見られなかった。実施例(B)は、一方の手で張り出しの副取っ手を利用して支え、他方の手で取っ手を持つことにより、3リットルの大容量でも重さを感じ難く持ち易くなり、注ぎ易さが優良な評価となった。
さらに実施例(A)(B)のいずれにおいても、袋本体の一方側に取っ手があるとともに、袋本体の他方側に副取っ手があることから、自然と両手の位置を誘導できている様子が観察された。
以上の結果から、本発明の注出口具付きガゼット袋は、使用者が両手で持つように誘導し易く、片手では重くて詰め替えが困難な大容量のものについても、安定して注ぐことが可能であることが分かった。
1…注出口具付きガゼット袋
2…袋本体
3…注出口具
4…袋本体シート
5…正面シート
6…背面シート
7…曲げ折り部
8…ガゼットシート
9…横ガゼット部
12…袋側部閉鎖部
13…正面側ガゼット延長部
14…背面側ガゼット延長部
15、16、17、18…延長シート
19…延長シート閉鎖部
20…袋底
21…張り出し
22…張り出し閉鎖部
23…切り込み
24…手通し孔形成部
25…取っ手
26…副取っ手
27、29…指掛け孔
28、30…手通し孔形成部

Claims (6)

  1. 一枚の袋本体シートの曲げ折りにより正面シートと背面シートとが相対して形成されている袋本体の前記曲げ折りした曲げ折り部とは反対側に、一枚のガゼットシートを曲げ折り部に向けて折り込み可能に配置してなる横ガゼット部を有し、
    袋本体の上部は、正面シートと背面シートとの間に前記横ガゼット部のガゼットシートを折り込みして、前記曲げ折り部上部に注出口具を配した状態で相対するシートの上辺同士を貼り合わせた袋上部閉鎖部で閉じられ、
    袋本体の下部は、正面シートと背面シートとの間に横ガゼット部のガゼットシートを折り込みして相対するシートの下辺同士を貼り合わせた袋下部閉鎖部で閉じられていて、正面シートと背面シートとの袋下部閉鎖部側の部分を袋前後方向に展開して形成された袋底を有するとともに、正面シートと背面シートとの袋下部閉鎖部側の部分に前記曲げ折り部の袋下部閉鎖部側の部分が重なって形成された張り出しを有しているガゼット袋であって、
    前記横ガゼット部には、正面シートとガゼットシートとを貼り合わせた袋側部閉鎖部から袋本体幅方向に延長された正面側ガゼット延長部と、背面シートとガゼットシートとを貼り合わせた袋側部閉鎖部から袋本体幅方向に延長された背面側ガゼット延長部とが連接され、
    前記正面側ガゼット延長部と背面側ガゼット延長部とのそれぞれには、袋前後の方向で重なる位置にして取っ手が設けられ、
    前記取っ手とは袋幅方向で反対側となる前記曲げ折り部は、前記注出口具の近傍位置にして、該曲げ折り部でのシートを貼り合わせてなる貼り合わせ部分を有し、該貼り合わせ部分にて副取っ手が設けられていることを特徴とする注出口具付きガゼット袋。
  2. 上記副取っ手とされた上記曲げ折り部でのシートを貼り合わせた部分に、指掛け孔が開孔されている請求項1に記載の注出口具付きガゼット袋。
  3. 上記副取っ手とされた上記曲げ折り部でのシートを貼り合わせた部分に、該貼り合わせ部分を切り込んで形成された手通し孔形成部が設けられている請求項1に記載の注出口具付きガゼット袋。
  4. 一枚の袋本体シートの曲げ折りにより正面シートと背面シートとが相対して形成されている袋本体の前記曲げ折りした曲げ折り部とは反対側に、一枚のガゼットシートを曲げ折り部に向けて折り込み可能に配置してなる横ガゼット部を有し、
    袋本体の上部は、正面シートと背面シートとの間に前記横ガゼット部のガゼットシートを折り込みして、前記曲げ折り部上部に注出口具を配した状態で相対するシートの上辺同士を貼り合わせた袋上部閉鎖部で閉じられ、
    袋本体の下部は、正面シートと背面シートとの間に横ガゼット部のガゼットシートを折り込みして相対するシートの下辺同士を貼り合わせた袋下部閉鎖部で閉じられていて、正面シートと背面シートとの袋下部閉鎖部側の部分を袋前後方向に展開して形成された袋底を有するとともに、正面シートと背面シートとの袋下部閉鎖部側の部分に前記曲げ折り部の袋下部閉鎖部側の部分が重なって形成された張り出しを有しているガゼット袋であって、
    前記横ガゼット部には、正面シートとガゼットシートとを貼り合わせた袋側部閉鎖部から袋本体幅方向に延長された正面側ガゼット延長部と、背面シートとガゼットシートとを貼り合わせた袋側部閉鎖部から袋本体幅方向に延長された背面側ガゼット延長部とが連接され、
    前記正面側ガゼット延長部と背面側ガゼット延長部とのそれぞれには、袋前後の方向で重なる位置にして取っ手が設けられ、
    前記取っ手とは袋幅方向で反対側となる前記張り出しにて副取っ手が設けられていることを特徴とする注出口具付きガゼット袋。
  5. 上記副取っ手とされた上記張り出しに、指掛け孔が開孔されている請求項4に記載の注出口具付きガゼット袋。
  6. 上記副取っ手とされた上記張り出しに、該張り出しを切り込んで形成された手通し孔形成部が設けられている請求項4に記載の注出口具付きガゼット袋。
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